JP5073329B2 - 圧電薄膜デバイス - Google Patents

圧電薄膜デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP5073329B2
JP5073329B2 JP2007068932A JP2007068932A JP5073329B2 JP 5073329 B2 JP5073329 B2 JP 5073329B2 JP 2007068932 A JP2007068932 A JP 2007068932A JP 2007068932 A JP2007068932 A JP 2007068932A JP 5073329 B2 JP5073329 B2 JP 5073329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
piezoelectric thin
piezoelectric
surface electrode
weighted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007068932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008042877A (ja
Inventor
省一郎 山口
幸久 大杉
知義 多井
正宏 坂井
和幸 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2007068932A priority Critical patent/JP5073329B2/ja
Publication of JP2008042877A publication Critical patent/JP2008042877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5073329B2 publication Critical patent/JP5073329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスに関する。
従来、圧電薄膜共振子(FBAR;Film Bulk Acoustic Resonator)は、下面電極、圧電体薄膜、上面電極を支持基板上に順次成膜し、圧電体薄膜を挟んで上面電極及び下面電極が対向する対向領域の下方にキャビティを形成することにより製造されていた(例えば、特許文献1)。
特開2003−204239号公報
しかし、従来の圧電薄膜共振子では、対向領域から漏洩した振動エネルギーに起因する副共振の影響を受け、期待しないスプリアスが主共振の共振波形に重畳することがある。
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、圧電薄膜共振子の副共振を抑制し、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスの特性を向上することを目的とする。
請求項1の発明は、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスであって、圧電体薄膜と、前記圧電体薄膜の両主面にそれぞれ形成され、対向領域において前記圧電体薄膜を挟んで対向する電極と、前記圧電体薄膜を支持する支持体とを備え、前記電極は、前記対向領域の中央部よりも単位面積あたりの質量が大きい加重部分を前記対向領域の周縁部に有し、前記圧電体薄膜及び前記電極を積層した積層体は、前記対向領域の中央部よりも単位面積あたりの質量が小さい軽減部分を前記加重部分に沿って前記加重部分より中央部寄りに有する。
さらに、請求項1の発明においては、前記対向領域の平面形状が矩形であり、前記加重部分及び前記軽減部分が、前記対向領域の長辺に沿って配置されており、前記対向領域の短辺に沿っては配置されていない。
請求項2の発明は、前記対向領域が、直交する対称軸について軸対称となっており、前記加重部分及び前記軽減部分も当該対称軸について軸対象となっている請求項1に記載の圧電薄膜デバイスである。
本発明によれば、圧電薄膜共振子の副共振を実用上問題とならない程度まで抑制することができるとともに、主共振のQ値を大幅に上昇することができるので、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスの特性を向上することができる。
さらに、本発明によれば、加重部分が形成する共振子の共振の影響を回避しつつ、副共振の影響を受けにくくすることができる。
請求項2の発明によれば、非対称モードの励振を抑制することができる。
以下では、単独の圧電薄膜共振子を例として、本発明の圧電薄膜デバイスの望ましい実施形態について説明する。しかし、以下の実施形態は、本発明の圧電薄膜デバイスが単独の圧電薄膜共振子のみに限定されることを意味するものではない。すなわち、本発明における圧電薄膜デバイスとは、一般的にいえば、単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイス全般を意味しており、単一の圧電薄膜共振子を含む発振子及びトラップ等並びに複数の圧電薄膜共振子を含むフィルタ、デュプレクサ、トリプレクサ及びトラップ等を包含している。ここで、圧電薄膜共振子とは、支持体なくしては自重に耐え得ない薄膜に圧電的に励振されるバルク弾性波に起因する電気的な応答を利用した共振子である。
<第1実施形態>
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子1の模式図である。図1は、圧電薄膜共振子1の斜視図、図2は、図1のII-IIの切断線における圧電薄膜共振子1の断面図、図3は、図1のIII-IIIの切断線における圧電薄膜共振子1の断面図となっている。図1〜図3には、説明の便宜上、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする共通のXYZ直交座標系が定義されている。
図1〜図3に示すように、圧電薄膜共振子1は、支持基板11の上に、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)をこの順序で積層した構造を有している。圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、単独で自重に耐え得る圧電体基板を除去加工することにより圧電体薄膜15を得ているが、除去加工によって得られる圧電体薄膜15は単独で自重に耐え得ない。このため、圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、除去加工に先立って、キャビティ形成膜13及び下面電極14を形成した圧電体基板を支持体となる支持基板11にあらかじめ接着している。
○支持基板;
支持基板11は、圧電薄膜共振子1の製造途上で圧電体基板を除去加工するときに、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成された圧電体基板を接着層12を介して支持する支持体としての役割を有している。加えて、支持基板11は、圧電薄膜共振子1の製造後に、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成され、上面電極16が上面に形成された圧電体薄膜15を接着層12を介して支持する支持体としての役割も有している。したがって、支持基板11には、圧電体基板を除去加工するときに加わる力に耐え得ることと、圧電薄膜共振子1の製造後にも強度が低下しないこととが要請される。
支持基板11の材料及び厚さは、このような要請を満足するように、適宜選択することができる。ただし、支持基板11の材料を、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と近い熱膨張率、より望ましくは、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と同じ熱膨張率を有する材料、例えば、圧電体薄膜15を構成する圧電材料と同じ材料とすれば、圧電薄膜共振子1の製造途上において、熱膨張率の差に起因する反りや破損を抑制することができ、圧電薄膜共振子1の製造後において、熱膨張率の差に起因する特性変動や破損を抑制することができる。なお、熱膨張率に異方性がある材料を用いる場合、支持基板11と圧電体薄膜15とで各方向の熱膨張率がともに同じとなるように配慮することが望ましく、支持基板11と圧電体薄膜15とに同じ圧電材料を用いる場合、支持基板11と圧電体薄膜15とで結晶方位を一致させることが望ましい。
○接着層;
接着層12は、圧電薄膜共振子1の製造途上で圧電体基板を除去加工するときに、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成された圧電体基板を支持基板11に接着固定する役割を有している。加えて、接着層12は、圧電薄膜共振子1の製造後に、キャビティ形成膜13及び下面電極14が下面に形成され、上面電極16が上面に形成された圧電体薄膜15を支持基板11に接着固定する役割も有している。したがって、接着層12には、圧電体基板を除去加工するときに加わる力に耐え得ることと、圧電薄膜共振子1の製造後にも接着力が低下しないこととが要請される。
このような要請を満足する接着層12の望ましい例としては、有機接着剤、望ましくは、充填効果を有し、接着対象が完全に平坦ではなくても十分な接着力を発揮するエポキシ接着剤(熱硬化性を利用するエポキシ樹脂の接着剤)やアクリル接着剤(光硬化性及び熱硬化性を併用するアクリル樹脂の接着剤)により形成された接着層12を挙げることができる。このような樹脂を採用することにより、圧電体基板と支持基板11との間に期待しない空隙が生じることを防止し、当該空隙により圧電体基板の除去加工時にクラック等が発生することを防止可能である。ただし、このことは、これ以外の接着層12によって支持基板11と圧電体薄膜15とが接着固定されることを妨げるものではない。
○キャビティ形成膜;
キャビティ形成膜13は、絶縁材料を成膜することにより得られた絶縁体膜である。キャビティ形成膜13は、対向領域181の外側に形成され、対向領域181において圧電体薄膜15を支持基板11から離隔させるキャビティ135を形成している。このようなスペーサとしての役割を有するキャビティ形成膜13により、対向領域181において圧電体薄膜15が支持基板11と干渉しなくなり、対向領域181における振動の励振が阻害されることがなくなる。
キャビティ形成膜13を構成する絶縁材料は、特に制限されないが、二酸化ケイ素(SiO2)等の絶縁材料から選択することが望ましい。
○圧電体薄膜;
圧電体薄膜15は、圧電体基板を除去加工することにより得られる。より具体的には、圧電体薄膜15は、単独で自重に耐え得る厚み(例えば、50μm以上)を有する圧電体基板を、単独で自重に耐え得ない膜厚(例えば、10μm以下)まで除去加工で薄肉化することにより得られる。
圧電体薄膜15を構成する圧電材料としては、所望の圧電特性を有する圧電材料を選択することができるが、水晶(SiO2)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li2B4O7)、酸化亜鉛(ZnO)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)及びランガサイト(La3Ga3SiO14)等の粒界を含まない単結晶材料を選択することが望ましい。圧電体薄膜15を構成する圧電材料として単結晶材料を用いることにより、圧電体薄膜15の電気機械結合係数及び機械的品質係数を向上することができるからである。
また、圧電体薄膜15における結晶方位も、所望の圧電特性を有する結晶方位を選択することができる。ここで、圧電体薄膜15における結晶方位は、圧電薄膜共振子1の共振周波数や反共振周波数の温度特性が良好となる結晶方位とすることが望ましく、周波数温度係数が「0」となる結晶方位とすることがさらに望ましい。
圧電体基板の除去加工は、切削、研削及び研磨等の機械加工並びにエッチング等の化学加工等により行う。ここで、複数の除去加工方法を組み合わせ、加工速度が速い除去加工方法から、加工対象に生じる加工変質が小さい除去加工方法へと除去加工方法を段階的に切り替えながら圧電体基板を除去加工すれば、高い生産性を維持しつつ、圧電体薄膜15の品質を向上し、圧電薄膜共振子1の特性を向上することができる。例えば、圧電体基板を固定砥粒に接触させて削る研削及び圧電体基板を遊離砥粒に接触させて削る研磨を順次行った後に、当該研磨によって圧電体基板に生じた加工変質層を仕上げ研磨により除去するようにすれば、圧電体基板を削る速度が早くなり、圧電薄膜共振子1の生産性を向上することができるとともに、圧電体薄膜15の品質を向上することにより、圧電薄膜共振子1の特性を向上することができる。なお、圧電体基板の除去加工のより具体的な方法については、後述する実施例において説明する。
このような圧電薄膜共振子1では、圧電体薄膜15をスパッタリング等により成膜した場合と異なり、圧電体薄膜15を構成する圧電材料や圧電体薄膜15における結晶方位が下地の制約を受けないので、圧電体薄膜15を構成する圧電材料や圧電体薄膜15における結晶方位の選択の自由度が高くなっている。したがって、圧電薄膜共振子1では、所望の特性を実現することが容易になっている。
この圧電体薄膜15には、圧電体薄膜15の下面と上面との間を貫通し、対向領域181において圧電体薄膜15を挟んで対向する下面電極14と上面電極162とを導通させるバイアホール155が形成されている。バイアホール155は、その内側面に成膜された導電体薄膜により下面電極14と上面電極162とを短絡して直流的に導通させている。
○下面電極及び上面電極;
下面電極14及び上面電極16は、それぞれ、圧電体薄膜15の平坦に研磨された下面及び上面に導電材料を成膜することにより形成された導電体薄膜である。ここで、圧電体薄膜15の下面及び上面が「平坦」であるとは、研磨後に不可避的に残存する表面粗さを超えるような凹凸がない状態をいう。
下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料は、特に制限されないが、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、金(Au)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)及びタンタル(Ta)等の金属から選択することが望ましい。もちろん、下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料として合金を用いてもよい。また、複数種類の導電材料を重ねて成膜することにより、下面電極14及び上面電極16を形成してもよい。
図4は、下面電極14のパターンを示す図であり、図5は、上面電極16のパターンを示す図である。図4及び図5にも、説明の便宜上、図1〜図3と共通のXYZ直交座標系が定義されている。
図5に示すように、上面電極161は、対向領域181において圧電体薄膜15を挟んで下面電極14と対向する駆動部1611を有している。上面電極161は、対向領域181から−X方向へ引き出され、引き出された部分は、駆動部1611へ励振信号を給電する経路となる給電部1612となっている。
上面電極162は、対向領域181の外側において、圧電体薄膜15を挟んで下面電極14の給電部1412と対向している。下面電極14と上面電極162とはバイアホール155によって導通させられているので、圧電薄膜共振子1では、外部に露出した上面電極162を介して下面電極14への励振信号の給電が行われる。
一方、図4に示すように、下面電極14は、対向領域181において圧電体薄膜15を挟んで上面電極161と対向する駆動部1411を有している。下面電極14は、対向領域181から+X方向へ引き出され、引き出された部分は、駆動部1411へ励振信号を給電する経路となる給電部1412となっている。
圧電薄膜共振子1では、±X方向に伸びる帯状の下面電極14の−X方向の先端にある駆動部1411と、±X方向に伸びる帯状の上面電極16の+X方向の先端にある駆動部1611とを重ね合わせることにより、対向領域181に振動を励振することができるようにしている。
なお、図1〜図5には、駆動部1611の平面形状すなわち対向領域181の平面形状が細長の矩形である場合が示されているが、一般的にいって、駆動部1611の平面形状は、細長の2次元形状であることが望ましく、その長手方向の大きさが短手方向の大きさの2倍以上、より望ましくは4倍以上、さらに望ましくは10倍以上であることが望ましい。
ここで、「長手方向の大きさが短手方向の大きさのn(n=2,4,10)倍以上の細長の2次元形状」とは、典型的には、長手方向の大きさである長辺の長さLaが短手方向の大きさである短辺の長さLbより長く、アスペクト比La/Lbがn以上となっている矩形であるが(図6において実線で描かれた図形を参照)、長手方向の大きさである長軸の長さLaが短手方向の大きさである短軸の長さLbより長く、アスペクト比La/Lbがn以上となっている楕円形であってもよい(図7において実線で描かれた図形を参照)。
より一般的にいえば、「長手方向の大きさが短手方向の大きさのn倍以上の細長の2次元形状」とは、最も面積が小さい外接矩形(図7〜図10において点線で描かれた図形を参照)の長辺の長さLaが短辺の長さLbのn倍以上となる2次元形状であり、当該2次元形状が直交する対称軸Sa及びSbの両方について軸対称となっている場合、一の対称軸Saの方向の大きさLaが他の対称軸Sbの方向の大きさLbのn倍以上となっている2次元形状である。
したがって、駆動部1611の形状は、図8において実線で描かれた長丸形であってもよいし、図9において実線で描かれた頂点を丸めた矩形であってもよいし、図10において実線で描かれた頂点が斜めに落とされた矩形であってもよい。
圧電薄膜共振子1では、下面電極14及び上面電極162は、略均一な膜厚の導電体薄膜となっているが、上面電極161は、駆動部1611の周縁部の額縁形の領域182と駆動部1611に隣接する給電部1612の矩形の領域183とに駆動部1611の中央部よりも膜厚が厚い加重部分1615を有するとともに、加重部分1615に沿う領域184に駆動部1611の中央部よりも膜厚が薄い軽減部分1616を有している。ここで、「駆動部1611の周縁部」とは、駆動部1611の外郭に接する一定の範囲を占める部分であり、「駆動部1611の中央部」とは、駆動部1611の外郭から離れ、駆動部1611の周縁部に囲まれた一定の範囲を占める部分である。ここで、「膜厚が厚い」又は「膜厚が薄い」とは、不可避的な変動を超えて膜厚が厚く又は薄くなっていることをいう。
図5において左下がりのハッチングを付した加重部分1615は、膜厚が略均一となっている駆動部1611の中央部よりも単位面積あたりの質量が大きくなっており、領域182,183において共振周波数を低下させる役割を果たしている。圧電薄膜共振子1では、この共振周波数の低下により、対向領域181に励振された振動のエネルギーが対向領域181から漏洩することを防止し、圧電体薄膜15の輪郭形状に依存する副共振を抑制している。
図5において右下がりのハッチングを付した軽減部分1616は、膜厚が略均一となっている駆動部1611の中央部よりも単位面積あたりの質量が小さくなっており、駆動部1611の中央部から外郭へ至る途上で共振周波数をいったん上昇させる役割を果たしている。
このように、対向領域181の外側において圧電体薄膜15を支持基板11に固定し、キャビティ135を駆動部1611より大きくした上で、駆動部1611の周縁部に加重部分1615を配置し、加重部分1615よりも中央部寄りに軽減部分1616を配置すると、主共振の共振周波数と反共振周波数との間に重畳する副共振や主共振の共振周波数よりも低周波数側に重畳する副共振を実用上問題とならない程度まで抑制することができるとともに、主共振のQ値を大幅に上昇することができる。
なお、加重部分1615が配置される領域182の幅w182は、駆動部1611の幅w181の1%以上30%以下とすることが望ましく、5%以上20%以下とすることがさらに望ましい。これは、幅w182がこの範囲を外れると、振動のエネルギーの閉じ込め効果が低下するからである。ここで、駆動部1611の幅w181とは、駆動部1611の形状が矩形である場合には、短辺の長さであり、駆動部1611の形状が楕円形である場合には、短軸の長さである。
また、軽減部分1616が配置される領域184の幅w184は、駆動部1611の幅w181の1%以上30%以下とすることが望ましく、5%以上15%以下とすることがさらに望ましい。また、駆動部1611の外郭と軽減部分1616の外側との距離は、駆動部1611の幅w181の5%以上30%以下とすることが望ましく、10%以上20%以下とすることがさらに望ましい。但し、軽減部分1616の幅w184および軽減部分1616の位置は、加重部分1615の幅w182により、望ましい幅w181および位置は変化する場合がある。
加重部分1615及び軽減部分1616は、例えば、略均一な膜厚の導電体薄膜の上に、軽減部分1616が配置される領域184以外に導電体薄膜を重ねて成膜し、加重部分1615が配置される領域182に導電体薄膜をさらに重ねて成膜することにより形成することができる。又は、加重部分1615及び軽減部分1616は、略均一な膜厚の導電体薄膜の、領域182以外を薄肉化し、領域184をさらに薄肉化することにより形成することができる。又は、加重部分1615及び軽減部分1616は、略均一な膜厚の導電体薄膜の上に、領域182に導電体薄膜を重ねて成膜し、領域184を薄肉化することにより形成することができる。もちろん、これら以外の方法により、加重部分1615及び軽減部分1616を形成してもよい。
下面電極14及び上面電極16の膜厚は、構成する導電材料に応じて決定すべきであるが、導電材料としてタングステンを選択した場合、700オングストローム以上とすることが望まれる。なぜならば、タングステン膜の膜厚が700オングストロームを下回ると、その電気抵抗が上昇し、圧電薄膜共振子1の共振抵抗が顕著に上昇するからである。また、加重部分1615が配置される領域182と駆動部1611の中央部との膜厚の差は、典型的には、500オングストローム程度とすればよく、軽減部分1616が配置される領域と駆動部1611の中央部との膜厚の差は、典型的には、200Åオングストローム程度とすればよい。
低コストに有利なウェットのフォトリソグラフィプロセスを用いて軽減部分1615及び加重部分1616の両方を有する上面電極16を形成しようとすると、選択的なエッチングを行う必要があるので、複数の導電材料で上面電極16を構成することが必要になる。例えば、軽減部分1615となるべき部分を薄肉化したタンタル膜の上に、加重部分871Wとなるべき部分を厚肉化したタングステン膜を重ねることにより上面電極871を構成することができる。
なお、図1〜図5には、上面電極161に加重部分1615及び軽減部分1616を配置する例を示したが、加重部分1615及び軽減部分1616の両方又は一方を下面電極14に配置してもよいし、加重部分1615及び軽減部分1616の両方又は一方を下面電極14及び上面電極161の両方に配置してもよい。なお、下面電極14に加重部分及び軽減部分の両方を配置する場合にも、上述したように、複数の導電材料で下面電極14を構成することが必要になる。ただし、軽減部分1615及び加重部分1616の一方を上面電極16に配置し、他方を下面電極14に配置すれば、ウェットのフォトリソグラフィプロセスを用いる場合でも、単一の導電材料で下面電極14及び上面電極16を構成することが可能である。すなわち、タングステン等の抵抗率の低い導電材料のみで下面電極14及び上面電極16を構成することが可能になる。コスト高になるが、ドライプロセスを用いたフォトリソグラフィーであれば、加重部分1615及び軽減部分1616が上部電極16の一方あるいは下部電極14の一方にあっても同一の導電材料で構成することができる。
また、上面電極161の膜厚を部分的に厚くすることにより加重部分1615を形成すれば、加重部分1615を容易に形成することができるが、このことは、上面電極161の膜厚を部分的に厚くすることに代えて、又は、上面電極161の膜厚を部分的に厚くすることに加えて、上面電極161の比重を部分的に大きくすることにより、加重部分1615を形成することを妨げるものではない。
同様に、上面電極161の膜厚を部分的に薄くすることにより軽減部分1616を形成すれば、軽減部分1616を容易に形成することができるが、このことは、上面電極161の膜厚を部分的に薄くすることに代えて、又は、上面電極161の膜厚を部分的に薄くすることに加えて、上面電極161の比重を部分的に小さくすることにより、軽減部分1616を形成することを妨げるものではない。
また、図6〜図10に示したように駆動部1611の平面形状が直交する対称軸Sa及びSbについて軸対称となっている場合、加重部分1615及び軽減部分1616も対称軸Sa及びSbについて軸対象とすることが望ましい。そうすれば、非対称モードの励振を抑制することができるからである。
なお、領域182だけでなく領域183にも加重部分を配置したのは、給電部1612の電気抵抗を減らすためである。ただし、このことは、領域182だけに加重部分1615を配置し、領域183には加重部分1615を配置しないようにすることを妨げるものではない。
<第2実施形態>
図11〜図13は、本発明の第2実施形態に係る圧電薄膜共振子2の模式図である。図11は、圧電薄膜共振子2の斜視図、図12は、図11のXII-XIIの切断線における圧電薄膜共振子2の断面図、図13は、図11のXIII-XIIIの切断線における圧電薄膜共振子2の断面図となっている。図11〜図13には、説明の便宜上、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする共通のXYZ直交座標系が定義されている。
図11〜図13に示すように、圧電薄膜共振子2は、支持基板21の上に、接着層22、キャビティ形成膜23、下面電極24、圧電体薄膜25及び上面電極26(261,262)をこの順序で積層した構造を有している。支持基板21、接着層22、キャビティ形成膜23、下面電極24、圧電体薄膜25及び上面電極26(261,262)は、それぞれ、第1実施形態の圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に対応し、これらと同様の材料で構成することができる。
圧電薄膜共振子1と圧電薄膜共振子2との違いは、圧電薄膜共振子1の上面電極161に配置された加重部分1615及び軽減部分1616は、矩形の駆動部1611の長手方向に伸びる一対の対辺である長辺及び短手方向に伸びる一対の対辺である短辺の両方に沿って配置されているが、圧電薄膜共振子2の上面電極261に配置された加重部分2615及び軽減部分2616は、矩形の駆動部2611の長辺に沿って配置されており、矩形の駆動部2611の短辺に沿っては配置されていない点にある。換言すれば、加重部分1615及び軽減部分1616は、駆動部1611の中央部を縁取る額縁形になっており、中央部を完全に包囲しているが、加重部分2615及び軽減部分2616は、駆動部2611の中央部を縁取る額縁形の一部を取り除いた形になっており、中央部を完全に包囲していない。
長辺に沿ってのみ加重部分2615及び軽減部分2616を設け、短辺に沿って加重部分2615及び軽減部分2616を設けないのは、加重部分2615が形成する共振子の共振の影響を回避しつつ、副共振の影響を受けにくくするためである。すなわち、積極的理由としては、中央部より共振周波数が低い共振子を形成する加重部分2615が占める領域の面積を減らすことができるので、主共振の低周波数側に重畳する副共振の強度を低下させることができるからである。また、消極的理由としては、駆動部2611を細長の2次元形状とした場合、横モードの弾性波が主に長辺を横切る方向に向かって伝播するため、短辺に沿って加重部分2615及び軽減部分2616を配置しなくても、駆動部2611からの振動エネルギーの漏洩を十分に防止できるからである。
このような圧電薄膜共振子2でも、主共振の共振周波数と反共振周波数との間に重畳する副共振や主共振の共振周波数よりも低周波数側に重畳する副共振を実用上問題とならない程度まで抑制することができるとともに、主共振のQ値を大幅に上昇することができる。
<第3実施形態>
図14〜図16は、本発明の第3実施形態に係る圧電薄膜共振子3の模式図である。図14は、圧電薄膜共振子3の斜視図、図15は、図14のXV-XVの切断線における圧電薄膜共振子3の断面図、図16は、図14のXVI-XVIの切断線における圧電薄膜共振子3の断面図となっている。図14〜図16には、説明の便宜上、左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする共通のXYZ直交座標系が定義されている。
図14〜図16に示すように、圧電薄膜共振子3は、支持基板31の上に、接着層32、キャビティ形成膜33、下面電極34、圧電体薄膜35及び上面電極36(361,362)をこの順序で積層した構造を有している。支持基板31、接着層32、キャビティ形成膜33、下面電極34、圧電体薄膜35及び上面電極36(361,362)は、それぞれ、第1実施形態の圧電薄膜共振子1の支持基板11、接着層12、キャビティ形成膜13、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16(161,162)に対応し、これらと同様の材料で構成することができる。
圧電薄膜共振子1と圧電薄膜共振子3との違いは、圧電薄膜共振子1では、加重部分1615に沿って上面電極16の膜厚を部分的に薄くすることにより、下面電極14、圧電体薄膜15及び上面電極16を積層した積層体の単位面積あたりの質量が駆動部の中央部よりも小さくなる軽減部分1616を形成したが、圧電薄膜共振子3では、加重部分3615に沿って圧電体薄膜15の膜厚を部分的に薄くすることにより、軽減部分3616を作成した点にある。
このような圧電薄膜共振子3でも、主共振の共振周波数と反共振周波数との間に重畳する副共振や主共振の共振周波数よりも低周波数側に重畳する副共振を実用上問題とならない程度まで抑制することができるとともに、主共振のQ値を大幅に上昇することができる。
<加重部分の他の例>
続いて、加重部分の他の例について説明する。ただし、以下で説明する加重部分は、あくまで例示であって、本発明の範囲を限定することを目的とするものではない。
まず、加重部分が配置される領域の幅が一定であることは必須ではなく、例えば、図17の平面図に示すように、駆動部4611の周縁部の楕円形の開口部を有する領域と駆動部461に隣接する給電部4612の矩形の領域とに加重部分4615を有するとともに、加重部分46115の内側に軽減部分4616を有している上面電極461を上面電極161に代えて採用してもよい。
又は、図18の平面図に示すように、第1実施形態の加重部分1615と同様の加重部分5615の内側にさらに別の加重部分5616を有し、加重部分5616の内側に軽減部分5617を有している上面電極561を上面電極161に代えて採用してもよい。
これらの他、駆動部の中央部から離れるにつれて加重部分の膜厚が厚くなり、加重部分の単位面積あたりの質量が大きくなってゆくようにしても、圧電薄膜共振子の副共振を良好に抑制することができる。また、このような加重部分には、加重部分の形状が若干変化しても副共振の抑制効果に大きな影響がないという利点もある。
例えば、図19の断面図に示すように、膜厚が相対的に厚い部分と膜厚が相対的に薄い部分とを有する階段形状となっている加重部分6615を有し、加重部分6615の内側に軽減部分6616を有している上面電極661を上面電極161に代えて採用してもよい。
又は、図20の断面図に示すように、膜厚が連続的に厚くなる坂道形状の加重部分7615を有し、加重部分7615の内側に軽減部分7616を有している上面電極761を上面電極161に代えて採用してもよい。
<その他>
上述の第1実施形態〜第3実施形態で説明した技術手段は、様々に組み合わせて用いることができる。例えば、第3実施形態における加重部分3615及び軽減部分3616を第2実施形態における加重部分2615及び軽減部分2616と同様に2辺化することも可能である。
以下では、本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子1に関する実施例について説明する。本実施例では、加重部分1615となるべき部分に導電体薄膜を成膜し、略均一な膜厚の導電体薄膜をさらに重ねて成膜することにより加重部分1615を形成し、軽減部分1616となるべき部分を薄肉化することにより軽減部分1616を形成している。
本実施例では、支持基板11及び圧電体薄膜15を構成する圧電材料としてニオブ酸リチウムの単結晶、下面電極14及び上面電極16を構成する導電材料としてタングステン、キャビティ形成膜13を構成する絶縁材料として二酸化ケイ素及び接着層12を構成する材料としてエポキシ接着剤を用いて圧電薄膜共振子1を作製した。
本実施例の圧電薄膜共振子1は、製造原価の低減のために、図21に示すような、多数(典型的には、数100個〜数1000個)の圧電薄膜共振子1を一体化したマザー基板1mを作製した後に、マザー基板1mをダイシングソーで切断して個々の圧電薄膜共振子1へ分離することによって得られている。
以下では、便宜上、マザー基板1mに含まれる1個の圧電薄膜共振子1に着目して説明を進めるが、マザー基板1mに含まれる他の圧電薄膜共振子1も着目した圧電薄膜共振子1と同時平行して製造されている。
続いて、図22〜図30の断面図を参照しながら、本実施例の圧電薄膜共振子1の製造方法を説明する。
圧電薄膜共振子1の製造にあたっては、最初に、厚み0.5mm、直径3インチのニオブ酸リチウム単結晶の円形ウエハ(45度カットY板)を支持基板11及び圧電体基板19として準備した。
そして、圧電体基板19の下面の全面に膜厚1000オングストロームのタングステン膜をスパッタリングにより成膜し、一般的なフォトリソグラフィプロセスを用いてパターニングを行い、図4に示すパターンを有する下面電極14を得た(図22)。
続いて、圧電体基板19の下面の全面に膜厚0.5μmの二酸化ケイ素膜をスパッタリングにより成膜し、キャビティ135となるべき領域に成膜された二酸化ケイ素膜をフッ酸を用いたウエットエッチングにより除去した。これにより、キャビティ135となるべき領域以外にキャビティ形成膜13が形成されたことになる(図23)。
さらに続いて、支持基板11の上面に接着層12となるエポキシ接着剤を塗布し、支持基板11の上面と、下面電極14及びキャビティ形成膜13が形成された圧電体基板19の下面とを張り合わせた。そして、支持基板11及び圧電体基板19に圧力を印加してプレス圧着を行い、接着層12の厚みを0.5μmとした。しかる後に、張り合わせた支持基板11及び圧電体基板19とを200℃の環境下で1時間放置してエポキシ接着剤を硬化させ、支持基板11と圧電体基板19を接着した。これにより、深さが約0.5μmのキャビティ135が形成された(図24)。
支持基板11と圧電体基板19との接着が完了した後、圧電体基板19を支持基板11に接着した状態を維持したまま、支持基板11の下面を研磨治具に接着固定し、圧電体基板19の上面を固定砥粒の研削機で研削加工し、圧電体基板19の厚みを50μmまで薄肉化した。さらに、圧電体基板19の上面をダイヤモンド砥粒で研磨加工し、圧電体基板19の厚みを2μmまで薄肉化した。最後に、ダイヤモンド砥粒による研磨加工で圧電体基板19に生じた加工変質層を除去するために、遊離砥粒及び不繊布系研磨パッドを使用して圧電体基板19の仕上げ研磨を行い、厚みが1.00μmの圧電体薄膜15を得た(図25)。
次に、圧電体薄膜15の上面(研磨面)を有機溶剤で洗浄し、膜厚が200オングストロームのクロム膜と膜厚が2000オングストロームの金膜とを圧電体薄膜15の上面に順次成膜し、得られた積層膜を一般的なフォトリソグラフィプロセスを用いてパターニングすることにより、圧電体薄膜15の、バイアホール155を形成すべき部分のみを露出させたエッチングマスク195を得た(図26)。
エッチングマスク195の形成後、65℃に加熱したバッファードフッ酸で圧電体薄膜15のエッチングを行い、圧電体薄膜15の上面と下面との間を貫通するバイアホール155を形成して下面電極14を露出させるとともに、エッチングマスク195をエッチングにより除去した(図27)。
続く上面電極16の形成工程において、まず、圧電体薄膜15の上面の全面に膜厚が200オングストロームのタンタル膜をスパッタリングにより成膜し、一般的なフォトリソグラフィプロセスを用いて、上面電極17を形成すべき領域のうち軽減部分1616となるべき部分以外にタンタル膜16aを形成した(図28)。なお、圧電薄膜共振子1の共振抵抗を低下させるため、給電部1612及び上面電極162の電気抵抗を小さくすることが望まれるので、給電部1612及び上面電極162の膜厚を厚くするべく、給電部1612及び上面電極162となるべき部分にもタンタル膜16aを形成している。
さらに、タンタル膜16aの上面に膜厚が1500オングストロームのタングステン膜をスパッタリングにより成膜し、フォトリソグラフィプロセスを用いて、加重部分1615となるべき部分タングステン膜16bを残した(図29)。なお、タンタル膜16aと同様に、給電部1612の膜厚を厚くして給電部1612の電気抵抗を小さくすべく、給電部1612及び上面電極162となるべき部分にもタングステン膜16bを形成している。
さらに、タンタル膜16a及びタングステン膜16bの上に、膜厚が1000オングストロームのタングステン膜をスパッタリングにより成膜し、フォトリソグラフィプロセスを用いて、圧電薄膜共振子1を製造した(図30)。
なお、この例では軽減部分1616をタンタル膜のパターニングで形成した方法を示したが、軽減部分1616をタングステン膜のパターニングで形成し、加重部分1615をタンタル膜のパターニングで形成することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る圧電薄膜共振子の斜視図である。 図1のII-IIの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 図1のIII-IIIの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 下面電極のパターンを示す図である。 上面電極のパターンを示す図である。 駆動部の形状の別例を示す図である。 駆動部の形状の別例を示す図である。 駆動部の形状の別例を示す図である。 駆動部の形状の別例を示す図である。 駆動部の形状の別例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る圧電薄膜共振子の斜視図である。 図11のXII-XIIの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 図11のXIII-XIIIの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧電薄膜共振子の斜視図である。 図14のXV-XVの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 図14のXVI-XVIの切断線における圧電薄膜共振子の断面図である。 加重部分の別例を示す平面図である。 加重部分の別例を示す平面図である。 加重部分の別例を示す断面図である。 加重部分の別例を示す断面図である。 マザー基板の断面図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。 圧電薄膜共振子の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1,2,3 圧電薄膜共振子
11,21,31 支持基板
12,22,32 接着層
13,23,33 キャビティ形成膜
14,24,24 下面電極
15,25,35 圧電体薄膜
16,26,36 上面電極
1615,2615,3615,4615,5615,6616,6616,7615 加重部分
1616,2616,3616,4616,5616,6616,7616 軽減部分

Claims (2)

  1. 単数又は複数の圧電薄膜共振子を含む圧電薄膜デバイスであって、
    圧電体薄膜と、
    前記圧電体薄膜の両主面にそれぞれ形成され、対向領域において前記圧電体薄膜を挟んで対向する電極と、
    前記圧電体薄膜を支持する支持体と、
    を備え、
    前記電極は、前記対向領域の中央部よりも単位面積あたりの質量が大きい加重部分を前記対向領域の周縁部に有し、
    前記圧電体薄膜及び前記電極を積層した積層体は、前記対向領域の中央部よりも単位面積あたりの質量が小さい軽減部分を前記加重部分に沿って前記加重部分より中央部寄りに有し、
    前記対向領域の平面形状が矩形であり、
    前記加重部分及び前記軽減部分が、前記対向領域の長辺に沿って配置されており、前記対向領域の短辺に沿っては配置されていない圧電薄膜デバイス。
  2. 前記対向領域が、直交する対称軸について軸対称となっており、前記加重部分及び前記軽減部分も当該対称軸について軸対象となっている請求項1に記載の圧電薄膜デバイス。
JP2007068932A 2006-07-13 2007-03-16 圧電薄膜デバイス Active JP5073329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007068932A JP5073329B2 (ja) 2006-07-13 2007-03-16 圧電薄膜デバイス

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006192743 2006-07-13
JP2006192743 2006-07-13
JP2007068932A JP5073329B2 (ja) 2006-07-13 2007-03-16 圧電薄膜デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008042877A JP2008042877A (ja) 2008-02-21
JP5073329B2 true JP5073329B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=39177347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007068932A Active JP5073329B2 (ja) 2006-07-13 2007-03-16 圧電薄膜デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5073329B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011087079A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Ngk Insulators Ltd 弾性表面波素子
JP5363092B2 (ja) * 2008-12-24 2013-12-11 日本碍子株式会社 表面弾性波フィルタ用複合基板の製造方法及び表面弾性波フィルタ用複合基板
KR20220050550A (ko) * 2020-10-16 2022-04-25 경희대학교 산학협력단 정전 발전기

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH031710A (ja) * 1989-05-30 1991-01-08 Kinseki Ltd 圧電振動子
WO1998038736A1 (fr) * 1997-02-26 1998-09-03 Toyo Communication Equipment Co., Ltd. Vibrateur piezoelectrique et son procede de fabrication
KR20000076295A (ko) * 1998-01-16 2000-12-26 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 박막 압전 소자

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008042877A (ja) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4877966B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4811924B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4627269B2 (ja) 圧電薄膜デバイスの製造方法
JP4963193B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4804169B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2008306280A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP5073329B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2009005143A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP5027534B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2007243521A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP5047660B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP5020612B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4963229B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4828966B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4804168B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2007282192A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4739068B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP4811931B2 (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2007228321A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2007228320A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2008236633A (ja) 圧電薄膜デバイス
JP2008252159A (ja) ラダー型圧電フィルタ
JP2001211051A (ja) 梯子状圧電素子、およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090910

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5073329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3