JP5020354B2 - 熱アシスト記録用磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱アシスト記録に用いられる磁気ヘッド、及びその熱アシスト記録用磁気ヘッドを搭載した磁気記録装置に関する。
磁気記録装置への情報記録密度は増大の一途を辿っており、1bitの磁気記録マークのサイズは微小になっていく一方である。これまで、磁気記録装置は、主として、記録用磁気ヘッドのサイズ微小化と磁気記録媒体の磁性粒子微小化によって、記録ビットサイズの微小化を図ってきた。しかしながら、磁気記録密度が1Tbit/inch2を越えた辺りから、磁気記録媒体に記録された磁化情報が、熱揺らぎの影響により、室温において短時間で消失することが懸念されている。これを防ぐためには、磁気記録媒体の保磁力を上げる必要があるが、磁気記録ヘッドから発生させることのできる磁界の大きさには限りがあるため、保磁力を上げすぎると媒体に記録ビットを形成することが不可能になる。これを解決するために、記録の瞬間、媒体を加熱し保磁力を低下させることで高保磁力媒体への記録を可能にする熱アシスト磁気記録法が近年注目されている。これまでに、熱アシスト磁気記録法としては、高パワー密度で微小な光スポットを媒体上に出射することで、記録領域のみを局所加熱し高記録密度を実現する方法が提案されている。
微小光スポットを生成するには、レンズを用いるのが一般的だが、近年、磁気ヘッドと磁気記録媒体間の距離は、10nm以下となっており、仮に、磁気ヘッドにレンズ等の光学素子を搭載することで重量が増えると、この重みで磁気記録ヘッドが磁気記録媒体に接触したり、ヘッドが浮上できなくなるといった問題が起こる。また、磁気記録装置内には複数の磁気記録媒体(ディスク)が積層され、磁気記録媒体同士の間隔は一般的には1mm以下となっているため、磁気ヘッド周囲に設置する全ての部品はこのサイズ1mmの高さ以下に収めなければならない。従って、レンズ等の光学素子を磁気ヘッドに搭載することは好ましくない。
そこで、レンズ等を用いずに磁気記録媒体上に微小光スポットを生成する方法として、コアとクラッドから成る導光路を磁気ヘッド内に形成する方法があり、これはクラッドとの屈折率差Δnの大きな材料でサブミクロンオーダの幅と厚さを持つコアを形成することで実現できる。
特開2007−257753号公報 特開平8−330673号公報
Japanese Journal of Applied Physics, Vol.45, No.2B, 2006, pp.1314-1320 Optics Letters, Vol.28, No.15, 2003, pp.1302-1304
熱アシスト磁気記録法を採用する磁気記録装置では、光源から出射され導光路に入射される光は、スポットサイズが数〜十数μmに広がっているため、前記のサブミクロンオーダの幅と厚さを持つコアに光を直接入射した場合、光とのカップリングロスが大きくなってしまい、光利用効率が低下してしまう。これは、熱アシスト磁気記録を実現しようとした場合に、光源の出射光パワーを増加させることになり、磁気記録装置全体の消費電力増大や装置内の温度上昇を招く。特に温度上昇は、磁気記録装置の性能劣化に繋がる。
よって、大きく広がったスポットサイズの光と効率よくカップリングし、光の損失無く小さな光スポットに変換できる導光路を磁気ヘッド内に形成する必要がある。光のスポットサイズを変換できる導光路(以降、スポットサイズコンバータ)として、非特許文献2では、高屈折率材料から成る数十nmサイズのコアを光の伝播方向に向けてテーパー状に太くした導光路(以降、テーパー型コア)を用いることで、導光路に比較的大きなスポットサイズの光を結合させ、導光路中を伝播させながらスポットサイズをサブミクロンオーダに縮小している。図2はテーパー型コアの代表例を示す模式図であり、テーパー型コアを伝播する光の光強度プロファイル26の変化を模式的に表している。この図に示すように、テーパー状のコア14に沿って光がコア幅の狭い上部からコア幅の広い下部に向けて伝播していくに従い、光のスポットサイズが縮小されていく。
図3は、テーパー型コアによるスポットサイズの縮小原理を説明するための概念図である。図3の横軸はコアの断面積であり、縦軸はこのコアを伝播できる光のスポットサイズである。非特許文献2では、コアから光が大きく染み出しながら伝播する領域(図3の破線で囲まれた領域)を用いてスポットサイズ変換を実現している。例えば、テーパー型コア先端部(コア断面積小)が図3中のP1で、テーパー状にコアを太くしていくことでコア断面積が大きくなるため最終的に図3中のP2に到達し、スポットサイズが縮小される。特許文献1では、このテーパー型コアと矩形導波路を組み合わせた導光路を磁気ヘッド内に形成している。ただし、上記いずれのスポットサイズコンバータでも、光スポットサイズが数〜十数μmの光と効率よく結合するためには、テーパーの先端サイズを数十nm以下にしなければならず、加工精度やばらつきを考慮した場合、産業応用上困難を伴う。
図3から分かるように、コアとクラッドの屈折率差Δnを小さくすれば、先端サイズを大きくすることが可能となるが、最終的に縮小できる光のスポットサイズは大きくなってしまう。よって、Δnの小さいテーパー型コアは、微小な光スポットを磁気記録媒体上に出射することを目的とする熱アシスト磁気記録法を採用する磁気記録装置には向いていない。特許文献2ではコアとクラッドの間に伝送定数低下強調層と呼ばれるクラッドより低い屈折率の材料を入れることで、Δnを小さくすることなくスポットサイズコンバータを実現している。ただし、この特許文献2のスポットサイズコンバータは、スポットサイズを拡大することを目的に使用されており、スポットサイズが拡大されている部分と上記スポットサイズが数〜十数μmに広がった光(波面が球面状の光)との結合は考慮されていない。
非特許文献1では、Planer Solid Immersion Mirrorと呼ばれる光の伝播方向に向けて円弧状にコアの幅を狭めた導光路を用いているが、入射光の導光路への結合にグレーティングを用いているため、入射光の光軸ずれによる光伝播ロスが懸念される。
本発明の目的は、小型・軽量な光学素子を磁気ヘッドに搭載した磁気記録装置において、磁気記録ヘッド中に形成されたスポットサイズコンバータによって、高い光利用効率でサブミクロンオーダにスポットサイズを縮小した光を磁気記録媒体に照射できる機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、磁気ヘッド上面に光源を設置し、磁気ヘッド内には、コアとクラッド材の間に、コア及びクラッド材よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層を有するスポットサイズコンバータを形成した。ここで磁気ヘッド上面とは磁気ヘッドのABS(Air Bearing Surface)が形成される面と反対の面を言う。
このスポットサイズコンバータは、実質的に長方形の形状(以降、長方形部)とその先に磁気ヘッド底面に向かってテーパー状に幅の広がっていく形状(以降、テーパー部)を組み合わせた形をしている。
上記スポットサイズコンバータは、その先端部分(入射光が結合する部分)のコア先端幅又は厚さもしくはその両方を前述の染み出しモードになる幅もしくは厚さ以下にすると共に、コアとクラッド材の間に、コアに接するように層(以下、「カバー層」という)が形成されている。このカバー層は、コア及びクラッド材よりも屈折率が低いことを特徴とする。このようにスポットサイズコンバータ先端部を調整することで、コアとクラッドの屈折率差Δnを実効的に小さくできるため、先端部に結合・伝播できる光のスポットサイズを大きくすることができ、結果的に光源から出射されたスポットサイズの大きな入射光がスポットサイズコンバータに効率よく結合できる。
ここで、光を効率よくスポットサイズコンバートするには、サイズコンバートされる光の波面が可能な限り平らである必要がある。上記スポットサイズコンバータでは、コアとクラッド材の間にコア及びクラッド材よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層が形成された長方形部に光を伝播させることで、波面を平らにならすことができる。
上記スポットサイズコンバータのテーパー部は、光のスポットサイズを縮小する役割を担っており、光がテーパー部を伝播していくと共にスポットサイズを縮小できるため、磁気ヘッド底面からナノメートルオーダーのスポットサイズの光を出射できる。また、テーパー部に結合する光は上記長方形部で波面が平らにならされているため、テーパー部で高い光利用効率で光のスポットサイズを縮小できる。
上記スポットサイズコンバータの更なる光利用効率向上のために、長方形部又はテーパー部もしくはその両方の、両脇に更に長方形部(棒状コア)を形成するとよい。このように更なる長方形部を形成すると両脇の棒状コアに結合・伝播した光もテーパー部に結合できるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
また、上記スポットサイズコンバータでは、テーパー部に結合する光の波面を平らにするために長方形部を形成したが、長方形部の代わりにコアとクラッドのみで構成された導波路(以降、薄膜コア)を形成しても同等の効果を得ることができる。光の波面を平らにする効果を持つコアとクラッドのみから成る導波路は、そのコアの幅又は厚みが、前記染み出しモードと成り得る程度の幅もしくは厚さ(Ww)と同等以上であればよい。
また、上記スポットサイズコンバータの更なる光利用効率向上のために、長方形部又はテーパー部もしくはその両方を2枚の薄型コアで挟み込むように形成するとよい。このようにすることで、それぞれの薄型コアに結合・伝播した光がテーパー部に結合できるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
また、上記薄型コアは、コアとクラッド材の間にコア及びクラッド材よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層が形成された薄型コアであってもよい。このようにすることで、薄膜コアはより大きなスポットサイズの入射光と結合できるようになるため、結果的に光源から出射されたスポットサイズの大きな入射光と効率よく結合でき、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
本発明によると、高い光利用効率で、スポットサイズの大きな入射光を微小なスポットサイズに変換して出射し、磁気記録媒体の記録領域を局所加熱することができる。
本発明のスポットサイズコンバータを備える磁気ヘッドの断面模式図。 テーパー状のコアとクラッド材から成る導波路内を伝播する光強度プロファイルの変化を表した模式図。 コア断面積と導波路に結合・伝播する光のスポットサイズの関係を示す概念図。 本発明による磁気記録装置の一例を示す斜視図。 図4のA−A断面図。 本発明のコアとクラッド及びコアとクラッド材の間にカバー層を有するスポットサイズコンバータの断面図で、(a)は図1に示すC−C部断面図、(b)は図1に示すD−D部側断面図。 スポットサイズコンバータのテーパー部コア終端部の下部をさらに延長した構造例を示す図。 カバー層の厚み及びコア幅と、スポットサイズコンバータに結合・伝播できる光のスポットサイズの関係を示す図。 カバー層の厚みと実効的なコアとクラッドの屈折率差の関係を示す図。 カバー層の厚み及びコア幅とスポットサイズコンバータの光利用効率の関係を示す図。 (a)はコアの両側面にカバー層を設けた例を示す図、(b)はコアの周囲にカバー層を設けた例を示す図。 (a)はコアのY方向側面の片面のみにカバー層を設けた例を示す図、(b)はコアのX方向側面の片面のみにカバー層を設けた例を示す図。 コアの上面と側面の一部にカバー層を設けたスポットサイズコンバータの例を示す図。 図13に示したスポットサイズコンバータにおけるカバー層の厚みと光利用効率の関係を示す図。 長方形部長さとスポットサイズコンバータの光利用効率の関係を、カバー層の有無で比較して示した図。 テーパー部の形状が先端に近付くにつれ2次関数的に広がっている例を示す図。 テーパー部の両脇にも長方形部(棒状コア)が形成されたスポットサイズコンバータの例を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は側断面図。 テーパー部の両脇に長方形部(棒状コア)を形成し、テーパー部上部に長方形部を形成しないスポットサイズコンバータの例を示す図。 長方形部の代わりに薄型コアを形成したスポットサイズコンバータの例を示す図。 図19のスポットサイズコンバータにおける、薄型コアの長さと光利用効率の関係を示す図。 長方形部と薄型コアを組み合わせたスポットサイズコンバータの例を示す図で、(a)は薄型コアと長方形部を形成した例を示す図、(b)は薄型コアと長方形部と更なる長方形部(棒状コア)をテーパー部の両脇にも形成した例を示す図。 一対の薄型コアが長方形部及びテーパー部を挟み込むように形成されたスポットサイズコンバータの例を示す図。 2枚の薄型コアを伝播する光の様子を説明する概念図であり、(a)は薄型コア間の距離が離れている場合を示す図、(b)は薄型コア間の距離が近い場合を示す図。 2枚の薄型コア−テーパー部上部間の光結合の様子を説明する概念図であり、(a)は薄型コア間の距離が離れている場合を示す図、(b)は薄型コア間の距離が近い場合を示す図。 図24のスポットサイズコンバータにおける、薄型コア−長方形部及びテーパー部間の距離と光利用効率の関係を示す図。 薄型コアとクラッド材の間にカバー層を有するスポットサイズコンバータの例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施例1]
図4、図5、図1を用いて、本発明の高効率光集積機構を有した磁気記録装置の実施例について説明する。図4は、本発明による磁気記録装置の一例を示す斜視図であり、筺体1の上蓋を外した状態を示す。図5は、図4のA−A断面図である。図1は、スポットサイズコンバータ部分を備える磁気ヘッド周辺の断面図であり、図5の領域B1−B2−B3−B4を拡大した図に相当する。
図4に示すように、磁気ヘッド5はサスペンション6に固定し、ボイスコイルモータ7で位置を動かした。磁気記録媒体3は、モータによって回転駆動されるスピンドル2に固定されて回転する。図1に示すように、磁気ヘッド底面16にはABS(Air Bearing Surface)を形成した。これにより、磁気記録媒体3の回転時に、磁気記録媒体3と磁気ヘッド底面16の間に負圧を生じさせ、磁気記録媒体3の上を浮上量10nm以下で磁気ヘッドを浮上させた。
なお、図5に示すように、筺体1内には、スピンドル2に固定された少なくとも1つの磁気記録媒体3と、ボイスコイルモータ7に固定された少なくとも1つのサスペンション6を備える。サスペンション6と上段の磁気記録媒体3との距離s1は、1mm以下である。それぞれのサスペンション6には、熱アシスト磁気記録時に必要となる光を出射する光源4と磁気ヘッド5が搭載されており、光源4は、サスペンション6と磁気ヘッド5の間に設置した。このように光源4を設置することで、磁気ヘッド5の浮上時に、光源4で発した熱を磁気ヘッド5を通して磁気記録媒体3側へ放熱することが可能となり、安定した光源の駆動が可能となる。
更に、図1の磁気ヘッド周辺断面図に示すように、磁気ヘッド内部に、スポットサイズを縮小しながら光を伝播できるスポットサイズコンバータ13を形成した。なお、磁気ヘッドのZ方向長さL1は230μmである。光源4は、サブマウント11に搭載された波長760±20nmもしくは波長830±20nmの光をシングルモードで発生する半導体レーザ10を使用した。半導体レーザ10の一つの端面はθ1が40〜45度になるように加工することで、光を磁気ヘッド底面方向に折り返し、サブマウント11には光透過用の穴12を空けることで、スポットサイズコンバータ13に光を入射できるようにした。
なお、光透過用の穴12は、光の吸収が少なく屈折率が空気より高い(屈折率>1)材料で満たすとよい。このようにすることで、半導体レーザ10から出射した光のスポットサイズの広がりを抑えることができる。光透過用の穴12を満たす材料としては、一般的に光学部品の接着に用いられるUV硬化樹脂や、熱硬化性接着剤などを用いるとよい。なぜなら、スポットサイズの広がりを抑えるだけでなく、サブマウント11と磁気ヘッドを接着するための接着剤として機能させることも可能となるからである。
光源から出射された光(入射光9)はスポットサイズコンバータ13内を伝播し、スポットサイズを縮小されながら磁気ヘッド底面16まで導かれ、磁気記録媒体3に照射される。なお、スポットサイズコンバータ13の終端部分には、微小光スポットを生成できる近接場光発生素子17を形成してもよい。近接場光発生素子17としては、磁気ヘッド底面16から見た形状が三角形の金属の散乱体(Optics Letters, Vol.31, No.15, January 15, 2006, page 259)を用いるとよい。なお、近接場光発生素子17の周辺に存在するバックグラウンド光が磁気記録媒体3に照射されないようにするために、近接場光発生素子17の周辺に遮光膜を形成してもよい。さらに、近接場光発生素子17としては、金属の散乱体の一部を遮光膜につなげたV字開口(特開2001−255254号公報)やC字開口にしてもよい(Optics Letters, Vol.28, No.15, 2003, page 1320)。
記録時に必要となる磁界は、磁気ヘッド内部に形成した薄膜コイル18を用いて発生させ、発生した磁界を主磁極19によってスポットサイズコンバータ終端部分に導いた。なお、主磁極19とスポットサイズコンバータ13の距離は200nm以下となるようにした。薄膜コイル18の反対側には、閉磁路を形成するための補助磁極20を形成した。補助磁極20の横には、記録マークを再生するための、磁気再生素子21を形成した。磁気再生素子は、GMR(Giant Magneto Resistive)素子又はTMR(Tunneling Magneto Resistive)素子とすることができる。磁気再生素子21の周辺には、周りからの磁界を遮蔽するためのシールド22を形成した。
次に、上記磁気記録装置を使用した記録再生方法について説明する。磁気記録媒体3を回転させた状態で、記録の瞬間、磁気ヘッド5中に設けた薄膜コイル18により磁界を発生すると同時に、半導体レーザ10を発光させ、磁気記録マークを磁気記録媒体3に形成した。これは、半導体レーザ10が発光した瞬間、上記スポットサイズコンバータ13を伝播した光が磁気記録媒体3に照射されることで媒体が加熱されるため、熱アシスト磁気記録が実現されるためである。ただし、熱アシスト磁気記録は、本質的に磁気記録媒体の温度によって決まるため、磁界を発生するタイミングと光源4を発光するタイミングは、必ずしも同時である必要は無い。例えば、光源4を発光させ磁気記録媒体3を温めた後に磁界を発生させてもよい。また、連続的に光を磁気記録媒体に出射し続け、記録したい情報を磁界パルスに変調した磁界を出射することで、磁気情報を磁気記録媒体に記録することも可能である。更には、連続的に磁界を発生し続け、記録したい情報でパルス変調した光を出射することで、磁気情報を磁気記録媒体に記録することも可能である。磁気記録マークの再生には、図1に示す磁気ヘッドに形成した磁気再生素子21を用いる。再生信号は、図3に示す信号処理用LSI 8で処理する。
次に、磁気ヘッド内に形成したスポットサイズコンバータについて詳しく説明する。図1に示すように、スポットサイズコンバータ13はクラッド材24で覆われている。スポットサイズコンバータ13は、光源4から出射された光(入射光9)と直接結合し磁気ヘッド底面16まで光を伝播する役割と、磁気記録媒体へ微小スポットサイズの光を照射する役割を持っているため、スポットサイズコンバータ13は磁気ヘッド上面から磁気ヘッド底面16方向へと向かって伸びている。
図6(a)は図1のC−C断面図であり、図6(b)は図1のD−D断面図である。スポットサイズコンバータ13は、図6(a)に示すように、コア14のY方向上下とクラッド材24の間に、コアに接するように層15が形成されている。以降、このようなコアに接する層のことをカバー層16とする。このカバー層15は、コア14及びクラッド材24よりも屈折率が低いことを特徴とする。コア14のY方向上下に形成されたカバー層15の厚さはそれぞれt2/2であり、合計の厚さはt2である。なお、コア14の屈折率はクラッド材24の屈折率よりも高い。また、スポットサイズコンバータ13のXZ平面上から見た形は、図6(b)に示すように、実質的に長方形な形状と、その先の磁気ヘッド底面に向かってテーパー状に幅の広がっていく形状(台形)を組み合わせた形をしている。カバー層15をXZ平面から見た形状も、コア14と実質的に同等の形状をしている。なお、Z方向のスポットサイズコンバータ13の長さL2+L3は、磁気ヘッドの長さ(L1)230μmである。このスポットサイズコンバータ13の長方形部は入射光9と結合し伝播する光の波面を平らにする役割を担っており、テーパー部は光のスポットサイズを縮小する役割を担っている。
本実施例では、クラッド材24は屈折率1.57〜1.66のAl23とし、コア14は屈折率2.13のTa25とし、カバー層15は屈折率1.45のSiO2とした。なお、他のクラッド材やコア材を用いた場合でも、コアとクラッド材の屈折率差Δnが同じであれば、導光路(スポットサイズコンバータは導光路の一種)の特性はほとんど変わらないため、例えば、コア14にSi34(屈折率1.89〜2.10)、クラッド材24にSiO2−Si34を用いることも可能である。なお、クラッド材24であるSiO2−Si34は、スパッタリング法によりSiO2とSi34を同時スパッタリングし、この時、SiO2の成膜レートとSi34の成膜レートを制御することで、SiO2−Si34の屈折率を1.45〜2.10の間で調整できる。
また、本実施例では、スポットサイズコンバータ13終端部のコア終端幅w2を0.5μm又は0.6μmとし、コア終端厚t1を0.2又は0.3μmとした。上記したように、スポットサイズコンバータ13は磁気記録媒体へ微小スポットサイズの光を照射する役割を持っており、上記のようにコア終端幅w2とコア終端厚t1を調整することで、スポットサイズコンバータ13終端から約500nmのスポットサイズの光を磁気記録媒体3に向けて出射できる。なお、近接場光発生素子17をスポットサイズコンバータ13終端部に形成する場合は、磁気ヘッド底面部での高屈折率コアの幅と厚さを近接場光発生素子のサイズ(幅と厚さ共に0.6μm以下)に合わせる必要があるため、幅w2と厚さt1を共に0.6μm以下とするのがよい。
なお、スポットサイズコンバータのコアは、図7に示すように、テーパー部コア終端部の下部をさらに延長したような形状であってもよい。図7(a)は、スポットサイズコンバータの光伝播方向に垂直方向の断面図、図7(b)は光伝播方向に沿った方向の断面図である。この場合、Z方向のスポットサイズコンバータ13の長さL2+L3+L4は、磁気ヘッドの長さ(L1)である。磁気ヘッドのコア終端部付近には、主磁極19や補助磁極20や薄膜コイル18が存在するため、この付近でコアを染み出して伝播してくる光が存在する場合、主磁極19や補助磁極20や薄膜コイル18に光が吸収され光透過効率が減少してしまうことが懸念される。よって、図7に示した構造のようにすることで、主磁極19や補助磁極20や薄膜コイル18付近を伝播する光は最大限コア内に閉じ込められているため、光透過効率の低下を抑えられる。
本実施例では、図6に示すスポットサイズコンバータ13先端部のコア先端幅w1又は厚さt1もしくはその両方を、前述の染み出しモードになる幅もしくは厚さ以下にすると共に、このコアをカバー層15で挟み込んだ。このようにスポットサイズコンバータ13先端部を調整することで、コアとクラッドの屈折率差Δnを実効的に小さくできるため、先端部に結合・伝播できる光のスポットサイズを大きくすることができ、結果的に図1に示すスポットサイズの大きな入射光9がスポットサイズコンバータ13に効率よく結合できる。
なお、染み出しモードと成り得る程度の幅もしくは厚さ(Ww)は、導光路内の0次モードの定在波条件式を変形して、近似的に下記の式により表される。
Figure 0005020354
ここで、スポットサイズコンバータ13のコア先端部に結合・伝播できる光のスポットサイズをBeam Propagation Method(BPM)法を用いて計算した結果を図8に示す。図8の横軸はカバー層の厚さt2/2を示し、縦軸はコア先端部に結合・伝播できる光のスポットサイズを示している。なお、この計算では、コア14の幅w1と厚さt1は同じ値とし、光の波長を760±20nmとし、偏光は円偏光を想定し、w1=0.15,0.20,0.30μmの場合をそれぞれ計算した。本実施例における染み出しモードと成り得る程度の幅(Ww)は、290nm程度である。
図8から、w1=0.30μm以外は、カバー層を付けることで結合・伝播できる光のスポットサイズが大きくなっていくことが分かる。w1=0.30μmでスポットサイズが大きくならないのは、その幅(w1)と厚み(t1)が染み出しモードと成り得る程度の幅もしくは厚み(Ww)より大きいために、コアとクラッドの屈折率差Δnを実効的に小さくできる効果が得られないためである。
よって、本実施例ではコア幅w1又はコア厚t1もしくはその両方を290nm以下とした。
なお、光の波長が830±20nmであった場合は、上記Wwを算出する式から、コア幅w1又はコア厚t1もしくはその両方を310nm以下とした。
更に、図6に示すカバー層15の厚みt2は下記の式で表される値(Tc)程度になるよう調整するとよい。
Figure 0005020354
2がTcの厚みとなったとき、コアとクラッドの屈折率差Δnを実効的に0にすることができ、スポットサイズコンバータ13の先端部に結合・伝播できる光のスポットサイズを最も大きくすることができるため、結果的に図1に示すスポットサイズの大きな入射光9がスポットサイズコンバータ13に効率よく結合できる。
図9は、カバー層の厚みに対する実効的なコアとクラッドの屈折率差の関係を示した図である。図9の横軸はカバー層の厚さt2を示し、縦軸は実効的なコアとクラッドの屈折率差を示している。なお、この図では、実効的な屈折率差が0となるカバー層の厚みを1.0として規格化してあり、コア幅w1又はコア厚t1もしくはその両方が上記式のWwより小さい場合の計算結果である。この図から、屈折率差が0となるカバー層の厚みの70%程度で、実効的な屈折率差が0.05以下になっていることが分かる。
更に、スポットサイズコンバータ13の光利用効率のカバー層厚みt2依存性をBPM法によって計算した結果を、図10に示す。図10の横軸はカバー層の厚さt2/2を示し、縦軸はスポットサイズコンバータの光利用効率(スポットサイズコンバータからの出射光パワー/入射光パワー)を示している。なお、この計算では、スポットサイズコンバータへの入射光は、波長が760±20nm、偏光がY方向の直線偏光、スポットサイズが5μmとし、図6に示すスポットサイズコンバータ13のコア14の厚さt1は0.2μm、L2の長さを0μm(よって、L3=230μm)とし、w1=0.06μm,0.09μm,0.12μm,0.15μmの場合をそれぞれ計算した。図10から、いずれのコア幅w1においても、カバー層厚t2が上記式で表されるTcの±30%程度の範囲内の厚さで光利用効率を最大にできることが分かる。よって、カバー層厚t2は上記式で表されるTcの±30%程度の範囲内の厚さにするのがよい。
なお、本実施例では、コア厚t1が0.2μmのとき、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を60nm(このときTc/2=84nm)、コア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、コア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を200nm(このときTc/2=168nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を250nm(このときTc/2=210nm)とした。更にコア厚t1が0.3μmのときは、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、コア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を160nm(このときTc/2=189nm)、コア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を280nm(このときTc/2=252nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を350nm(このときTc/2=315nm)とした。
なお、この計算では入射光の波長を760±20nmとしたが、波長が830±20nmであった場合は、上記Wwを算出する式の波長λに830±20nmを代入し、新たに830±20nmのTcを算出することで、カバー層の厚みt2/2を決定することができる。
なお、上記カバー層15は、図11(a)に示すようにコア14の両側を挟みこむように形成しても、図11(b)に示すようにコア14の上下と両側を共に挟みこむように形成しても、同様の効果を得ることができる。図11のような場合のカバー層の厚みもしくは幅は、図6の構成で決定したカバー層の断面積と同等にすることで、最適な値を決定することができる。例えば、図6において、テーパー部先端幅がw1で最適カバー層の膜厚がt2のとき、このカバー層の断面積はw1×t2となる。このw1×t2と図11のカバー層断面積(図11(a)の場合はwa×t1,図11(b)の場合は(wb+w1)×tb+t1×wb)が同等になるようにカバー層の厚みもしくは幅を調整するとよい。
また、上記カバー層15は、図12(a),(b)に示すように、コア14の両側を挟みこまず片側のみに形成しても同様の効果を得ることができる。この場合のカバー層の厚みもしくは幅も上記の通り、図6の構成で決定したカバー層の断面積と同等にすることで、最適な値を決定することができる。
なお、図6、図7、図11に示すカバー層の厚みもしくは幅は、上層と下層又は左側と右側でそれぞれ異なっていてもよい。
また、図13に示すように、コア14の上層とコア14の側面の一部にコア上層と同じ厚み(Tc)のカバー層を形成してもよい。側面のカバー層のX軸方向の長さがコア14の幅w1の十倍以上である。この場合の光利用効率のカバー層厚みt2依存性をBPM法で計算した結果を図14に示す。図14の横軸はカバー層の厚さt2/2を示し、縦軸はスポットサイズコンバータの光利用効率を示している。なお、この計算では、スポットサイズコンバータへの入射光は波長が760±20nmで偏光がY方向の直線偏光、スポットサイズは5μmとし、図14に示すスポットサイズコンバータ13のコア14の厚さt1は0.2μm、L2の長さを0μm(よって、L3=230μm)とし、w1=0.12の場合を計算した。なお、比較のために、図6のスポットサイズコンバータの光利用効率のカバー層厚みt2依存性も同時に計算した。図14から、図13に示した構成例の場合、図6に示した構成例と比較してカバー層の厚みt2が1/4程度で同等の光利用効率を達成できることが分かる。よって、図13の構成例の場合には、図6の構成例で得られるカバー層の最適な厚みの1/4程度にするのがよい。
上記実施例では、図6(b)に示すように、XZ平面上から見て実質的に長方形な形状(以降、長方形部という)を、テーパー部の上部に形成した。このような長方形部に結合し伝播した光は、テーパー部に到達する間にその光の波面が平らにならされるため、テーパー部でスポットサイズが縮小されるときに発生するロスを抑えることができる。ここで、スポットサイズコンバータ13の光利用効率の長方形部長さL2依存性をBPM法により計算した結果を、図15に示す。図15の横軸は長方形部の長さL2を示し、縦軸はスポットサイズコンバータの光利用効率を示している。
なお、この計算では、スポットサイズコンバータへの入射光はスポットサイズコンバータ先端部で光の波面が球面になるように、スポットサイズが3μm程度の光を空気中(屈折率1の媒体中)で距離30μm自由伝播させた光をスポットサイズコンバータに入射した(波長は760±20nm、偏光はY方向の直線偏光)。また、コア厚t1が0.2μmのとき、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を60nm(このときTc/2=84nm)、又はコア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、又はコア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を200nm(このときTc/2=168nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を250nm(このときTc/2=210nm)とし、更にコア厚t1が0.3μmのときは、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、又はコア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を160nm(このときTc/2=189nm)、又はコア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を280nm(このときTc/2=252nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を350nm(このときTc/2=315nm)とした。比較のために、カバー層の無いコアのみのスポットサイズコンバータの場合も計算した。このカバー層の無いスポットサイズコンバータの幅w1は、L2=0μmの光利用効率が上記カバー層有りのスポットサイズコンバータのL2=0μmのときの効率と同等になるように、0.06μmとした。
図15から、長方形部の長さL2が90μm程度で光利用効率が最大になっており、長方形部が無い場合に比べ約1.6倍の効率になっていることが分かる。L2が90μmを越えると効率が下がってしまうのは、L2を長くしたことで、スポットサイズを縮小する役割を担うテーパー部の長さL3が短くなってしまうことによるスポットサイズコンバージョンロスの増大が原因である。よって、磁気ヘッドの長さに制限が無い場合は、L2は90μm以上にするのがよい。また、カバー層の無いコアのみのスポットサイズコンバータでは、長方形部の長さL2を長くしても効率は上がらず逆に低下していることが分かる。このことから、長方形部の波面を平らにならす効果は、カバー層がないと機能しないことが分かる。以上のことから、本実施例では長方形部の長さL2は90μmとした。
なお、上記テーパー部の形状は、台形だけでなく、スポットサイズコンバータ終端部に近づくに従い、2次関数的に幅が広くなっていく図16のような形状であってもよい。さらに、このテーパー部は、コアの厚さが、図6(b)や図16と同様に、光入射側に向けて薄くなっていくテーパー形状であっても同様の効果を得ることができる(この場合、コアの厚さはY軸方向とした)。
なお、本実施例では入射光に波長が760±20nmの光を用いたが、波長が830±20nmの場合でも同様の効果を得ることができる。
これ以降全ての実施例は、入射光の波長は760±20nmと830±20nmで共に実施し、偏光はY方向の直線偏光とし、スポットサイズコンバータのコア厚t1が0.2μmのとき、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を60nm(このときTc/2=84nm)、又はコア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、又はコア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を200nm(このときTc/2=168nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を250nm(このときTc/2=210nm)とし、更にコア厚t1が0.3μmのときは、コア幅w1を0.06μmでカバー層の厚さt2/2を100nm(このときTc/2=126nm)、又はコア幅w1を0.09μmでカバー層の厚さt2/2を160nm(このときTc/2=189nm)、又はコア幅w1を0.12μmでカバー層の厚さt2/2を280nm(このときTc/2=252nm)、又はコア幅w1を0.15μmでカバー層の厚さt2/2を350nm(このときTc/2=315nm)とした。
上記実施例では、入射光9と結合し伝播する光の波面を平らにする役割を担っている長方形部をテーパー部の先端上部のみに形成したが、図17(a),(b)に示すように、長方形部の両脇にさらに長方形部(棒状コア)を形成してもよい。図17(a)は、スポットサイズコンバータの光伝播方向に垂直方向の断面図、図17(b)は光伝播方向に沿った方向の断面図である。このように棒状コアを形成すると、両脇の棒状コアに結合・伝播した光もテーパー部に結合できるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。上記両脇の棒状コアは必ずしも両脇に有る必要はなく、片脇だけでもよい。
両脇の棒状コアに結合・伝播した光がテーパー部に結合するためには、両脇の棒状コアを伝播する光がテーパー部に重なる必要があるため、中心部の長方形部と両脇の棒状コアの距離s1は長方形部(棒状コア)を伝播する光のスポット半径以下にするのがよい。なお、両脇の棒状コアの断面形状は、テーパー部上部の長方形部と必ずしも同一である必要はない。例えば、両脇の棒状コアのコア断面積(w3×t2)がテーパー部上部の長方形部のコア断面積(w1×t1)より小さい場合は、両脇の棒状コアのカバー層の厚さt3は、テーパー部上部の長方形部のカバー層の厚さt2以上とするのがよく、両脇の棒状コアのコア断面積(w3×t2)がテーパー部上部の長方形部のコア断面積(w1×t1)より大きい場合は、両脇の棒状コアのカバー層の厚さt3は、テーパー部上部の長方形部のカバー層の厚さt2以下とするのがよい。このようにすることで、両脇の棒状コアに結合・伝播できる光のスポットサイズをテーパー部上部の長方形部に結合・伝播できる光のスポットサイズと同等にできるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
なお、上記両脇の棒状コアを形成した場合は、図18に示すような、テーパー部上部の長方形部を形成しない構成であっても図6(b)の構成例と同等以上の光利用効率を達成できる。
[実施例2]
次に、スポットサイズコンバータ13の入射光9と結合し伝播する光の波面を平らにする役割を担う部分が、実施例1のようにコア14の上下(Y方向に見たときの上下)とクラッド材24間にコア14及びクラッド材24よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層15が形成された長方形部ではなく、コアとクラッドのみで構成された導波路の場合について説明する。
図19(a)は本実施例のスポットサイズコンバータの光伝播方向に垂直な方向の断面図、図19(b)は光伝播方向に沿った方向の断面図である。図示するように、テーパー部の上部あるいは側方に長方形部を形成する代わりに、光出射コアの側方に薄型コア25を形成してもよい。入射光9と結合し伝播する光の波面を平らにする効果を持つコアとクラッドのみから成る導波路は、そのコアの幅又は厚みが、前記染み出しモードと成り得る程度の幅もしくは厚さ(Ww)と同等以下であればよい。
本実施例では、薄型コア25の幅w4を5μm、厚さt4を0.2μmとし、薄型コア25のコア材にはAl23−Si34を用いた。ここで、スポットサイズコンバータ13の光利用効率の薄型コア25の長さL4依存性をBPM法により計算した結果を図20に示す。図20の横軸は薄型コア25の長さL4を示し、縦軸はスポットサイズコンバータの光利用効率を示している。なお、この計算では、薄型コア25とテーパー部との距離d1は0〜0.3μmとし、スポットサイズコンバータへの入射光はスポットサイズコンバータ先端部で光の波面が球面になるように、スポットサイズが3μm程度の光を空気中(屈折率1の媒体中)で距離30μmだけ自由伝播させてスポットサイズコンバータに入射した。偏光はY方向の直線偏光である。Z方向のスポットサイズコンバータ13の長さL4+L3は、磁気ヘッドの長さ(L1)230μmである。
図20から、長方形部の長さL4が90μm程度で光利用効率が最大になっており、長方形部が無い場合に比べ約1.6倍の効率になっていることが分かる。L4が90μmを越えると効率が下がってしまうのは、L4を長くしたことで、スポットサイズを縮小する役割を担うテーパー部の長さL3が短くなってしまうことによるスポットサイズコンバージョンロスの増大が原因である。よって、磁気ヘッドの長さに制限が無い場合は、L4は90μm以上にするのがよい。
以上のことから、本実施例では薄型コア25の長さL4は90μmとした。なお、薄型コア25の長さは、最低でも磁気ヘッドのABSと反対の面からコア14の入口部まで必要であり、最大で磁気ヘッドのABSまでとするのがよい。なぜなら、薄型コア25の長さがコア14の入口部まで達していない場合、薄膜コア25を伝播した光がコア14に結合する前にクラッド材24内で広がってコア14に結合することになってしまい、光結合ロスが大きくなり、結果的にスポットサイズコンバータの光利用効率低下を生じてしまうためである。
上記実施例では、長方形部の代わりに薄型コア25を形成していたが、図21(a)に示すような長方形部と薄型コア25を共に形成してもよい。また、図21(b)に示すような、長方形部と長方形部の両脇にさらに長方形部(棒状コア)を形成し、更に薄型コア25を形成してもよい。このようにすることで、それぞれの長方形部に結合・伝播した光と薄型コア25に結合・伝播した光を共にテーパー部に結合できるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
上記実施例では、薄型コア25を1枚のみ形成したが、図22に示すように、コア14のY方向上下とクラッド材24間にコア14及びクラッド材24よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層15が形成された長方形部又はテーパー部もしくはその両方(以降、主コア部とする)を一対の薄型コア25で挟み込むような構成であってもよい。このようにすることで、それぞれの薄型コア25に結合・伝播した光がテーパー部に結合できるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
その原理を図23と図24を使って簡単に説明する。図23は、YZ面から見た2枚の薄型コアのみの断面図であり、2枚の同一形状の薄型コア25を伝播する光の強度プロファイル(光スポット)の様子を説明する模式図である。光が2枚の薄型コア25に入射された時、図に示す光スポット27がそれぞれの薄型コア25に沿って伝播する。図23(b)に示すようにコア同士の間隔d1+d2が小さい場合には、光スポット27同士が重なり一つの光スポットとほぼ同じ強度分布を持つことになるため、2枚の薄型コア25と入射光との結合効率は、1枚の薄型コアとほぼ同じになる。しかし、図23(a)に示すように間隔d1+d2が大きく、両者の距離が十分に離れると、2枚の薄型コアそれぞれに光が伝播するのと同等になるため、結合効率は、間隔d1+d2が小さい場合と比べ約2倍にすることができる。
しかし、間隔d1+d2が大きくなるに従い、2枚の薄膜コアを伝播した光と主コア部との結合効率は低下してしまう。なぜなら、2枚の薄膜コアを伝播する光と主コア部を伝播する光の強度プロファイルのミスマッチが大きくなってしまうからである。図24は、YZ面から見たスポットサイズコンバータ13の断面図であり、薄膜コア25を伝播する光と主コア部上部を伝播する光の強度プロファイル(光スポット28)の様子を模式的に表した図である。図24(b)のようにコア同士の間隔d1+d2が小さい場合には、2枚の薄膜コアを伝播する光27と主コア部上部を伝播する光28の強度プロファイルが近いため、光は高効率に主コア部に結合していく。一方、図24(a)に示すようにコア同士の間隔d1+d2が大きい場合には、強度プロファイルの差異が大きいため、結合効率は低下してしまうことになる。
そこで、最大光利用効率を得るために、BPM法を用いて、2枚の薄型コア25と主コア部を用いたスポットサイズコンバータ13の光利用効率と間隔d1+d2の関係を計算した。図25が計算結果であり、縦軸の光利用効率は、薄型コア25が1枚だけの場合における利用効率を1として規格化した。間隔d1+d2が1.2〜1.8μm程度で光利用効率を薄型コアが1枚の場合の1.3倍以上にすることができた。なお、このときの薄型コアに沿って伝播する光のY方向のスポットサイズの半値幅は、1.1〜2.2μm程度である。
従って、d1(=d2)は、ちょうど薄型コア25に沿って伝播する光のY方向のスポットサイズの半値幅の半分±20%程度の値であることが分かる。よって、主コア部と薄型コア25の距離d1(=d2)は、薄型コア25に沿って伝播する光のY方向のスポットサイズの半値幅の半分±20%、すなわち80%から120%の範囲内の値に収まるようにするのがよい。従って、本実施例では、間隔d1+d2を1.5μm又は1.7μmとした。なお、薄型コア周辺を伝播する光のY方向のスポットサイズの半値幅は、薄型コアの幅・厚さとΔnが分かっていれば、BPM法を使って導出することができる。
なお、上記実施例では、2枚の薄型コア25を実質的に同一な物としたが、それぞれの薄型コアの幅・厚さとΔnは異なっていてもよい。その場合は、d1とd2をそれぞれの薄型コアに沿って伝播する光のY方向のスポットサイズの半値幅の半分±20%の値に収まるようにすればよい。
また、上記実施例で使用した薄型コアの代わりに、図26に示すような、コア25のY方向上下とクラッド材24の間にコア25及びクラッド材24よりも屈折率の低い材料で作られたカバー層15が形成された薄型コアであってもよい。このようにすることで、薄膜コアはより大きなスポットサイズの入射光9と結合できるようになるため、スポットサイズコンバータの光利用効率を向上できる。
1 筺体
2 スピンドル
3 磁気記録媒体
4 光源
5 磁気ヘッド
6 サスペンション
7 ボイスコイルモータ
8 信号処理用LSI
9 入射光
10 半導体レーザ
11 サブマウント
12 光透過用の穴
13 スポットサイズコンバータ
14 コア
15 カバー層
16 磁気ヘッド底面
17 近接場光発生素子
18 薄膜コイル
19 主磁極
20 補助磁極
21 磁気再生素子
22 シールド
23 磁気ヘッド母材
24 クラッド材
25 薄型コア
26 光強度プロファイル
27 薄膜コアを伝播する光スポット
28 主コア部を伝播する光スポット

Claims (8)

  1. 記録磁界を発生する主磁極と、補助磁極と、磁気再生素子と、前記磁気再生素子の周辺に形成されたシールドと、光源からの光を浮上面側の前記主磁極に隣接した位置から微小な光スポットとして出射させるコアとクラッドから成るスポットサイズコンバータとを有する熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアは、幅及び厚みが光の進行方向に向かって実質的に変化しない部分と、その先の幅及び/又は厚みが光の進行方向に向かってテーパー状に大きくなっていく部分とを有し、
    前記コアの少なくとも一方の側面が前記コア及び前記クラッドより屈折率が低いカバー層で覆われていることを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  2. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアの幅及び/又は厚みは、少なくとも光入射端から所定長にわたって染み出しモード以下の値であることを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  3. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアの側方に、幅及び厚みが光の進行方向に対して実質的に変化しない複数の棒状コアが設けられ、前記棒状コアの少なくとも一方の側面が当該棒状コア及び前記クラッドより屈折率が低いカバー層で覆われていることを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  4. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアの側方に、幅又は厚みが染み出しモード以下の値であって前記光源からの光を磁気ヘッド内に導波させる別のコアを有することを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  5. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアの側方に、厚みが染み出しモード以下の値であって前記光源からの光を磁気ヘッド内に導波させる薄型コアを複数枚有し、
    前記複数の薄型コア間の距離が各薄型コアを導波する光スポットサイズの半値幅の半分の値の80%以上、120%以下であることを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  6. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、
    前記コアは、前記浮上面から離れるに従って幅が小さくなることを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  7. 請求項1記載の熱アシスト記録用磁気ヘッドにおいて、前記スポットサイズコンバータの前記浮上面側に近接場光発生素子を有することを特徴とする熱アシスト記録用磁気ヘッド。
  8. 磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を駆動する媒体駆動部と、記録素子と再生素子を備える磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体上に位置決めする磁気ヘッド駆動部とを有する磁気記録装置において、
    前記磁気ヘッドは、記録磁界を発生する主磁極と、補助磁極と、磁気再生素子と、前記磁気再生素子の周辺に形成されたシールドと、光源からの光を浮上面側の前記主磁極に隣接した位置から微小な光スポットとして出射させるコアとクラッドから成るスポットサイズコンバータとを有し、前記コアは、幅及び厚みが光の進行方向に向かって実質的に変化しない部分と、その先の幅及び/又は厚みが光の進行方向に向かってテーパー状に大きくなっていく部分とを有し、前記コアの少なくとも一方の側面が前記コア及び前記クラッドより屈折率が低いカバー層で覆われていることを特徴とする磁気記録装置。
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