JP5019654B2 - リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 - Google Patents
リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5019654B2 JP5019654B2 JP2011074792A JP2011074792A JP5019654B2 JP 5019654 B2 JP5019654 B2 JP 5019654B2 JP 2011074792 A JP2011074792 A JP 2011074792A JP 2011074792 A JP2011074792 A JP 2011074792A JP 5019654 B2 JP5019654 B2 JP 5019654B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- foil
- layer
- alloy
- roughening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
Description
更に本発明は、圧延銅箔、圧延銅合金箔からなる集電体に活物質を積層してなるリチウムイオン二次電池の負極電極とその製造方法に関するものである。
本明細書において、圧延銅箔と、圧延銅合金箔とを区別して表現する必要がないときは、圧延箔、又は圧延銅(合金)箔と表現することがある。
ケイ素系の活物質の採用には、該材料の特性に追従できる集電体が求められる。ケイ素系の活物質はその粒径の細かさから、結着対象となる集電体の表面に適宜な粗度が求められる。集電体の表面粗度が適正であると、所謂「活物質をたくさん詰め込む」ことができ、電池容量向上に寄与することができ、好ましい。また、ケイ素系の活物質の採用には、集電体(金属箔)は適宜な硬度と金属的な塑性(伸び)を有することも必須要件となる。
同時に、リチウムイオン二次電池がハイブリット車等の大衆車に搭載される場合を想定すると電池自体のコストを大幅にアップさせることは許されない。
現在、容量向上に期待の高い活物質としてケイ素系の活物質が浮上してきている。ケイ素系活物質は粒径を小さく、表面の吸着面積が他の活物質と比較して大幅に大きいことから最も実用性に近い材料として期待されている。例えば、天然黒鉛成分である炭素系活物質に比べると10倍以上の理論容量がある。しかし一方でケイ素系活物質は特有の硬さと、充放電時の粒子間の膨張収縮が大きいため、このケイ素系活物質の特性を最大限に発揮させ得る集電体の選定が最大の課題となってきている。かかる課題を満足する集電体としては、集電体の表裏両面の形状が均一で活物質を薄く保持することができる金属箔である。かかる金属箔を集電体とし、該集電体にケイ素系活物質を積層して負極電極とすることでリチウムイオン二次電池の高容量と充放電の長寿命化が同時に達成できると期待されている。
しかし電解銅箔はその製箔技術から圧延銅箔並みに硬度を大きくする事が容易ではなく、また表裏両面の表面形状を同一にすることは困難である。そのため、活物質を表裏両面に同じ厚さで積層することができず、かかる電解銅箔を集電体として採用した場合には、電極の両面で電位の差が生じてしまう。電位の差が生ずると、複数本を直列または並列に組んで回路を構成するPCや据え置き型の蓄電装置、個々の電位特性に影響を受けやすいハイブリッド自動車や電気自動車用には、充放電効率の観点から不具合を誘発する場合がある。
本発明のリチウムイオン二次電池負極集電体用圧延箔の製造方法は、表裏両面の表面粗度が均一な形状で、特にケイ素系活物質の特性を充分に発揮させ、リチウムイオン二次電池の高容量と充放電の長寿命化を同時に達成できるリチウムイオン二次電池負極集電体用圧延箔を製造することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池負極集電体用圧延箔の製造方法は、表裏両面の表面粗度が均一な形状で、特にケイ素系活物質の特性を充分に発揮する圧延箔からなる集電体を製造し、該集電体にケイ素系活物質を積層して電極とするので、該電極をリチウムイオン二次電池用負極電極として組み込むことで、高容量で長寿命なリチウムイオン二次電池を提供することができる。
これらのうち無酸素銅からなる圧延銅箔は導電性や伸びの点で好ましい。この理由は、インゴットに酸素や金属酸化物が含まれていないからである。
本発明の銅箔(集電体)の表面には、結着剤を混合したケイ素系活物質との密着性を向上させ、かつより多くの活物質を脱落させることなく均一に塗工できる粗化(凹凸)が施されている。この粗化は、一次粗化処理として未処理圧延銅(合金)箔表面に極めて低粗化に、かつ均一に、銅(合金)粒子をパルス陰極電解処理または直流陰極電解粗化処理により施す。
図1においてリールに巻き取られた未処理圧延銅(合金)箔(圧延後電解脱脂処理した圧延箔)Aをパルス陰極電解処理または直流陰極電解粗化処理により粗化粒子を付着するための第一粗化処理槽1に導く。第一処理粗化槽1には酸化イリジウムからなる電極11が配置され、電解液12が充填され、該第一処理粗化槽1で圧延銅(合金)箔Aの両面にコブ状の微細粗化銅粒子からなる一次粗化処理層a(図3参照)を形成する。第一処理粗化槽1で一次粗化処理層aが形成された銅箔Bは水洗槽15で洗浄された後第二メッキ処理槽2へ導かれる。
図1では第一処理粗化槽1に酸化イリジウムからなる電極11を粗化処理槽1の入口からボトム側と、ボトム側から出口側とにそれぞれ設け、箔両面に2か所でコブ状の微細粗化銅粒子からなる一次粗化処理層を形成しているが、第一粗化処理槽1の入口からボトム側のみ、またはボトム側から出口側のみの1か所に電極11を設け、箔両面に1か所でコブ状の微細粗化銅粒子からなる一次粗化処理層を形成するようにしてもよい。
なお、図中13は遮蔽板である。
このようにして両面に一次粗化処理層が施された圧延銅(合金)箔Bは水洗槽15で洗浄された後第二メッキ処理槽2へ導かれる。
なお、図中7は給電コンタクトロールである。
一次粗化処理は未処理銅(合金)箔表面に銅または銅合金のコブ状の粗化粒子を形成させる。一次粗化粒子層を形成する具体例として、硫酸銅を銅として20〜30g/L、硫酸濃度(H2SO4)を90〜110g/L、モリブデン酸ナトリウムをMoとして0.15〜0.35g/L、塩素を塩素イオン換算で0.005〜0.010g/L混入した電解液で、浴温度18.5〜28.5℃に設定し、パルス陰極電解メッキ平均電流密度を22〜31.5A/dm2に設定し、適宜な流速と極間距離とで、健全な銅コブ粗化粒子の層を銅箔表面に形成する。
第一粗化処理槽1には、遮蔽板13を挟んで隔離された2対の酸化イリジウムアノード11の各対が圧延銅箔Aの両面に配置されている。
銅−硫酸電解液12は第一粗化処理槽1内において所定の流速で流動している。たとえば、第一粗化処理槽1には銅−硫酸電解液12が充填されており所定の流速で攪拌されている、または、銅−硫酸電解液12は第一粗化処理槽1のボトム側から給液されてオーバーフローさせる循環層流状態で所定の流速(以下、「第一循環層流速度」という)で流動している。
給電コンタクトロール7と酸化イリジウムアノード11との間にパルス状の電流を印加するパルス陰極電解メッキ処理を行う上での、オン・タイム(電流を印加する時間)とオフ・タイム(電流を印加しない時間)とを決定するには、銅濃度・硫酸濃度・平均電流密度・電解液の流速・浴温・処理時間を考慮する必要がある。これらの設定には、経験的に直流電解メッキ処理で、健全な「ヤケメッキ」ができる条件を、パルス陰極電解メッキ処理に置き換えて、同等もしくはそれ以上に健全な処理ができることを確認しておく。
通常ピーク電流値は、おおよそ
(オンタイムとオフタイムとの比率の合計)×(平均電流値)
がオンタイム時に流れる。
オンタイムとオフタイムとの比率の合計は、たとえば、オンタイム10ms、オフタイム40msのときは比率の合計は5、オンタイム10ms、オフタイム60msのときは比率の合計は7である。
パルス陰極電解制御についての手法は上記両面同時に粗化処理する場合と同様である。
銅粗化粒子層を形成する具体例として、基本的には前記のパルス陰極電解メッキ法で用いたメッキ浴組成と浴温度条件を用いることが出来るが、陰極電解メッキ電流密度は28〜38.5A/dm2に設定し、適宜な流速と極間距離とで、健全な銅コブ粗化粒子の層を銅箔表面に形成する。この場合低流速を選択する場合には低電流密度条件で行い、高流速の場合には高電流密度の設定選択が好ましい。
銅−硫酸電解液22は第二銅メッキ処理槽2内において所定の流速で流動している。たとえば、第二銅メッキ処理槽2には銅−硫酸電解液22が充填されており所定の流速で攪拌される、または、銅−硫酸電解液22が第二銅メッキ処理槽2のボトム側から給液されてオーバーフローさせる循環層流状態で所定の流速(以下、「第二循環層流速度」という)で流動している。
一次粗化処理により施したコブ状の銅粒子個々の表面に付着した銅粒子の層(一次粗化処理層a)を健全に保つために、給電コンタクトロール7と酸化イリジウムアノード21とに印加された低電流による陰極電解メッキで平滑銅メッキ処理が行われ、図3(B)に例示したように、一次粗化処理層aが形成された銅箔Bの両側に銅−硫酸電解液22を介して平滑な銅メッキからなるカプセル銅層を二次粗化処理層bとして付着する。
この平滑銅メッキ処理により、一次粗化処理によるコブ状の微細粒子の層(一次粗化処理層a)は、健全な形状を維持すると共に粒子の均一性が保たれる。
ロール7とアノード21との間に連続的に印加する陰極電解メッキ電流密度を、たとえば、15〜20A/dm2に設定する。
第二銅メッキ処理槽2における電解液は具体的には、硫酸銅を銅として35〜55g/L、硫酸濃度をH2SO4として90〜110g/Lとし、浴温度35〜55℃に設定して、陰極電解メッキ電流密度を15〜20A/dm2に設定する。適宜な電解液22の流速と、適宜な酸化イリジウムアノード21の極間距離とで、平滑な銅メッキを一次粗化処理層a(微細銅粗化粒子)の表面に形成する。
たとえば、銅箔Bの搬送速度は、銅箔Aにおける搬送速度、たとえば、6〜12m/分と同じであり、第二循環層流速度は、3〜6m/分である。
電解時間は、平滑メッキなので、(電流密度×処理時間*メッキ量)で規定され、たとえば、3.75〜7.5秒程度である。
また、本発明においては品種、種類を限定しないが、少なくとも化学的に密着性を向上させるため、粗化処理面に塗布するシランカップリング剤の付着量はケイ素として0.001〜0.015mg/dm2の範囲であることが好ましい。
無酸素銅からなり、厚み0.018mmの未処理圧延銅箔で、表裏両面の表面粗度がJIS−B−0601に規定の表面粗さRzで0.8μmで、常温伸びが6.2%の圧延銅箔を用いて、該箔の両面に以下の条件で粗化処理を施した。
この粗化処理では図2に示す工程に従い、第一粗化処理槽の入口からボトム側で表面に、ボトム側から槽出口側で裏面に粗化処理を分けてオンタイムは10ms、オフタイムは60msに設定してパルス陰極電解粗化処理を行い両面に一次粗化処理層を設けた。パルス処理を二回に分けた理由は、ON−OFFタイムの設定効果を確実にするためであり、限られた槽内流速での両面処理は、ピーク電流に達した場合に銅イオンの供給が両面共に不十分となり粗化処理ムラ不具合を起こすのを回避するためである。
次いで一次粗化処理層面に平滑メッキ処理を槽入口からボトム側で表裏両面同時に直流電解カプセルメッキで施し、二次粗化処理層を設けた。
硫酸銅・・・・・・・・・・・・・・・・金属銅として23.5g/L
硫酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g/L
モリブデン酸ナトリウム・・・・・・モリブデンとして0.25g/L
塩酸・・・・・・・・・・・・・・・塩素イオンとして0.002g/L
硫酸第二鉄・・・・・・・・・・・・・・金属鉄として0.20g/L
硫酸クロム・・・・・・・・・・・・三価クロムとして0.20g/L
浴温度:25.5℃
パルス陰極電解オンタイム・・・・・10ms
パルス陰極電解オフタイム・・・・・60ms
パルス陰極電解平均メッキ電流密度:・・・・・22.5A/dm2
硫酸銅・・・・・・・・・・・・・・・・・金属銅として45g/L
硫酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・110g/L
浴温度:・・・・・・・・・・・・・・・・・50.5℃
直流陰極電解メッキ電流密度:・・・・・・・18.5A/dm2
先ず、前記粗化処理銅箔を250mm角に切断し、その粗化処理両面に市販のポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂系基板(Panasonic電工製メグトロン−6プリプレグ相当)を重ね合わせて加熱プレス積層して、両面銅張積層板とし、密着強度と密着均一性の測定試料とした。
密着性の強度と均一性の測定は前記試料の銅箔と基板とをJIS−C−6481に規定される測定方法により引き剥がし、引き剥がしに要した力(kg/cm)で密着強度を計測し、均一性の評価は次の基準で判定した。
残銅は、前記試料(銅張積層板)の面をエッチング後、単位面積(0.5mm×0.5mm)当たりの残銅が全く見られない場合を◎、殆ど見られない場合を○、多少見られる場合を△、顕著に見られる場合を×として評価し、表1に記載した。
タフピッチ銅の圧延箔(古河電気工業(株)製造)からなり、厚み0.018mmの未処理圧延銅箔で、両面の表面粗度がJIS−B−0601に規定の表面粗さRzで2.5μm、常温伸びが6.2%の圧延銅箔を用いた他は、実施例1で施したと同様な条件で粗化処理を施し、二次粗化処理層の表面粗さRzが3.0μm以下となるように粗化および表面処理を行い、実施例1と同様の評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
実施例1で用いた未処理の圧延銅箔の代わりに厚さ0.018mmで、常温伸びが3.6%で、表面粗さRzが1.1μmのEFTEC−3銅−錫合金圧延箔(古河電気工業(株)製造)を用いた以外は実施例1と同様の粗化および表面処理を行い、実施例1と同様の評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
実施例1で用いた未処理圧延銅箔を用い、一次粗化処理条件のパルス陰極電解時のオフタイムを40msとした以外は、実施例1と同様の粗化および表面処理を行い、得られる表面処理側の表面粗さRzが3.0μm以下となるように実施例1と同様の粗化処理および表面処理を行い、実施例1と同様の評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
実施例1に用いた無酸素銅からなる未処理圧延銅箔に、得られる表裏粗化面の表面粗さRzが3.0μm以下となるように以下の条件で直流陰極電解処理(電流密度値は28.5A/dm2)を施した。二次粗化処理層形成工程以降は実施例1と同じ処理を施し、実施例1と同様の評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
硫酸銅・・・・・・・・・・・・・・・・金属銅として23.5g/L
硫酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g/L
モリブデン酸ナトリウム・・・・・・モリブデンとして0.25g/L
塩酸・・・・・・・・・・・・・・・塩素イオンとして0.002g/L
硫酸第二鉄・・・・・・・・・・・・・・金属鉄として0.20g/L
硫酸クロム・・・・・・・・・・・・三価クロムとして0.20g/L
浴温度:25.5℃
直流陰極電解メッキ電流密度:・・・28.5A/dm2
電解製箔条件により柱状結晶でIPC規格に分類されるミドルプロファイル(MP)形状に製箔された未処理のMP−18μmの銅箔(電着液面側のRzは3.8μm、ドラム面側のRzは2.2μm)に、実施例1と同様の処理および評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
電解製箔条件により柱状結晶でIPC規格に分類されるミドルプロファイル(MP)形状に製箔された未処理のMP−18μmの銅箔(電着液面側のRzは3.8μm、ドラム面側のRzは2.2μm)に、実施例4と同様の処理および評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
電解製箔条件により柱状結晶でIPC規格に分類されるミドルプロファイル(MP)形状に製箔された未処理のMP−18μmの銅箔(電着液面側のRzは3.8μm、ドラム面側のRzは2.2μm)に、実施例5と同様の処理および評価測定を行った。その結果を表1に併記する。
2 第二銅メッキ処理槽
3 第三表面処理(防錆処理)槽
4 第四表面処理(カップリング処理)槽
A 未処理銅(合金)箔
B 一次処理銅(合金)箔
C 二次処理銅(合金)箔
D 三次処理銅(合金)箔
E 四次処理銅(合金)箔
a 一次粗化処理層
b 二次粗化処理層
Claims (9)
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面にパルス陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層が設けられ、該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層が設けられている、表面にケイ素系活物質層を塗工し乾燥して積層するリチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面に直流陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層が設けられ、該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層が設けられている、表面にケイ素系活物質層を塗工し乾燥して積層するリチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔。
- 前記第二メッキ層表面に、防錆剤による第三防錆層、カップリング剤による第四保護層がこの順に設けられている、請求項1又は2に記載の表面にケイ素系活物質層を塗工し乾燥して積層するリチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅を第一粗化処理槽に送り、該第一粗化処理槽の電解液水面(入口)から深さ(ボトム)方向に送られる側で未処理圧延銅箔の一方の表面にパルス陰極電解粗化処理で粗化処理を行い、ボトム側から槽出口側でもう一方の表面にパルス陰極電解粗化処理で粗化処理を行って箔の表裏両面に第一粗化処理層を設け、次いで該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層を設け、表面にケイ素系活物質層を塗工し乾燥して積層するリチウムイオン二次電池負極集電体用銅(合金)箔の製造方法。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅を第一粗化処理槽に送り、該第一粗化処理槽の電解液水面(入口)から深さ(ボトム)方向に送られる側で未処理圧延銅箔の一方の表面に直流陰極電解粗化処理で粗化処理を行い、ボトム側から槽出口側でもう一方の表面に直流陰極電解粗化処理で粗化処理を行って箔の表裏両面に第一粗化処理層を設け、次いで該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層を設け、表面にケイ素系活物質層を塗工し乾燥して積層するリチウムイオン二次電池負極集電体用銅(合金)箔の製造方法。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面に、パルス陰極電解粗化処理又は直流陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層が設けられ、該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層が設けられ、該第二メッキ層表面にケイ素系活物質が積層されているリチウムイオン二次電池の負極電極。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面に、パルス陰極電解粗化処理又は直流陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層が設けられ、該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層が設けられ、前記第二メッキ層表面に防錆処理により第三防錆層が設けられ、該第三防錆層表面にカップリング剤による第四保護層が設けられ、該第四保護層上にケイ素系活物質が積層されているリチウムイオン二次電池の負極電極。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面に、パルス陰極電解粗化処理又は直流陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層を設け、次いで該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層を設け、次いで該第二メッキ層表面にケイ素系活物質を塗工し乾燥して活物質層を積層するリチウムイオン二次電池負極電極の製造方法。
- 表裏の素地が、JIS−B−0601に規定される表面粗さRzで0.8〜2.5μmであり、常温での伸びが、3.5%以上である圧延銅箔又は圧延銅合金箔からなる未処理圧延銅箔の表裏両面に、パルス陰極電解粗化処理又は直流陰極電解粗化処理で銅又は銅合金からなる第一粗化処理層を設け、次いで該第一粗化処理層表面に平滑メッキ処理により銅又は銅合金からなる第二メッキ層を設け、次いで前記第二メッキ層表面に防錆処理による第三防錆層を設け、次いで該第三防錆層表面にカップリング剤による第四保護層を設け、次いで第四保護層上にケイ素系活物質を塗工し乾燥して活物質層を積層するリチウムイオン二次電池負極電極の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011074792A JP5019654B2 (ja) | 2010-03-31 | 2011-03-30 | リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010080869 | 2010-03-31 | ||
JP2010080869 | 2010-03-31 | ||
JP2011074792A JP5019654B2 (ja) | 2010-03-31 | 2011-03-30 | リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011225987A JP2011225987A (ja) | 2011-11-10 |
JP5019654B2 true JP5019654B2 (ja) | 2012-09-05 |
Family
ID=45041681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011074792A Active JP5019654B2 (ja) | 2010-03-31 | 2011-03-30 | リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5019654B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWM608774U (zh) * | 2019-06-19 | 2021-03-11 | 金居開發股份有限公司 | 進階反轉電解銅箔及應用其的銅箔基板 |
JP7392996B2 (ja) * | 2019-06-19 | 2023-12-06 | 金居開發股▲分▼有限公司 | アドバンスド電解銅箔及びそれを適用した銅張積層板 |
US10991948B1 (en) * | 2020-03-20 | 2021-04-27 | Chang Chun Petrochemical Co., Ltd. | Surface-treated copper foil for lithium-ion secondary batteries |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6317597A (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-25 | 古河サーキットフォイル株式会社 | 印刷回路用銅箔及びその製造方法 |
JPH01318281A (ja) * | 1988-06-20 | 1989-12-22 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フレキシブル印刷配線基板の製造方法 |
JP3742144B2 (ja) * | 1996-05-08 | 2006-02-01 | ソニー株式会社 | 非水電解液二次電池及び非水電解液二次電池用の平面状集電体 |
JP2002237294A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-23 | Tokuyama Corp | リチウム二次電池用負極 |
JP2003007305A (ja) * | 2001-04-19 | 2003-01-10 | Sanyo Electric Co Ltd | リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池 |
JP4413552B2 (ja) * | 2002-08-01 | 2010-02-10 | 古河電気工業株式会社 | 電解銅箔および二次電池集電体用電解銅箔 |
JP4831946B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2011-12-07 | 三洋電機株式会社 | 非水電解質電池 |
-
2011
- 2011-03-30 JP JP2011074792A patent/JP5019654B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011225987A (ja) | 2011-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011108467A1 (ja) | 銅箔の表面処理方法、表面処理銅箔およびリチウムイオン二次電池の負極集電体用銅箔 | |
US8980438B2 (en) | Porous metal foil and production method therefor | |
US9595719B2 (en) | Composite metal foil and production method therefor | |
JP6486392B2 (ja) | 電解銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、及びその製造方法 | |
CN107302825A (zh) | 铜箔、积层体、印刷配线板的制造方法及电子机器的制造方法 | |
WO2005122297A1 (ja) | キャリア箔付金属箔及びそのキャリア箔付金属箔の製造方法並びにそのキャリア箔付金属箔を用いた非水電解液二次電池の集電体 | |
JP2012172198A (ja) | 電解銅箔及びその製造方法 | |
JP4948654B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 | |
JP7085394B2 (ja) | 積層電解箔 | |
JP5822928B2 (ja) | 強度が高く、かつ反りの少ない電解銅箔及びその製造方法 | |
JP5019654B2 (ja) | リチウムイオン二次電池の負極集電体用銅(合金)箔、その製造方法、及びリチウムイオン二次電池の負極電極、その製造方法 | |
JP2008127618A (ja) | 交流給電による銅箔の表面処理方法 | |
US20040108211A1 (en) | Surface treatment for a wrought copper foil for use on a flexible printed circuit board (FPCB) | |
TW201448338A (zh) | 銅箔、鋰離子電池用負極及鋰離子二次電池 | |
JP4948656B2 (ja) | 二次電池集電体用穴あき粗化処理銅箔、その製造方法及びリチウムイオン二次電池負極電極 | |
JP2009214308A (ja) | キャリア付き銅箔 | |
JP5941959B2 (ja) | 電解銅箔及びその製造方法 | |
JP2005350761A (ja) | 非水電解液二次電池の負極集電体用の複合箔及びその製造方法、並びに該複合箔を用いた負極集電体、非水電解液二次電池用電極及び非水電解液二次電池 | |
WO2004049476A1 (ja) | 非水電解液二次電池用負極集電体およびその製造方法 | |
CN105537312B (zh) | 一种铜铅复合板带及其制备方法 | |
JP2012043747A (ja) | 二次電池用電極とその製造方法 | |
JP2013077462A (ja) | Li電池集電体用銅箔、該銅箔を用いたLi電池用電極およびLi電池 | |
JP6721547B2 (ja) | 高い引張強度を有する電解銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法 | |
JP2013187114A (ja) | リチウム二次電池集電体用銅箔、及びその表示方法、該銅箔を用いたリチウム二次電池用負極電極およびリチウム二次電池 | |
WO2024154742A1 (ja) | ニッケルめっき金属板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110801 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20110815 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20110825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120224 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120305 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120515 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120611 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5019654 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |