JP5019509B2 - 共役系透明高分子材料組成物 - Google Patents
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Description
この中に置換ポリアセチレン化合物であるアセチレン系高分子化合物がある。置換ポリアセチレンはそのユニークな構造により特異な性質を示すことが知られている。置換基を有するポリアセチレンはビニルポリマーに比較して剛直な主鎖構造を持ち、嵩高い置換基の存在によって広い分子鎖間隙を持たせることにより気体などの高い物質透過性能が期待できる。しかしながら、ポリ(ジフェニルアセチレン)類は、重量平均分子量(Mw)が100万以上の高重合体が得られ、優れた熱安定性を有することが知られている。ポリ(ジフェニルアセチレン)はいずれの溶媒にも不溶で、かつ融点を持たないことなど、加工上の問題がある。
o-(トリアリルキシリル)フェニルアセチレン重合体(特許文献1参照)、1―フェニル−2−(p−トリメチルシリルフェニル)アセチレン重合体(特許文献2参照)、o-(トリメチルシリル)フェニルアセチレン重合体(特許文献3、4参照)、o-(ジメチルシリル)フェニルアセチレン重合体(特許文献5参照)、o-(トリメチルゲルフェニル)アセチレン重合体(特許文献6参照)。
これらの高分子化合物は耐溶剤性、耐熱性を有しており、シート及びフィルムとすることは可能である。しかしながら、透明性という点で、更に透明度を挙げることが求められている。
また、これまで可視光領域の光吸収の変化を利用して酸化状態を検出する検出組成物は知られていなかった。
(1)下記式(1)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分と、下記式(1)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分を酸化して得られる成分とからなることを特徴とする組成物。
(2)下記式(2)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分と、下記式(2)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分を酸化して得られる成分とからなることを特徴とする組成物。
これらの置換基は、同時に同じ基で置換されていてもよい。
上記アセチレン系ポリマーの重量平均分子量は、2000から5000000である。
Aが1−ナフチル基をあらわすときは、置換基の位置は2、3、4である。
Aが2−ナフチル基をあらわすときは、置換基の位置は1、3、4である。
Aが9−フェナントリル基をあらわすときは、置換基の位置は10である。
Aが1−フェナントリル基をあらわすときは、置換基の位置は2である。
Aが1−ピレニル基をあらわすときは、置換基の位置は2、3、4である。
Aが9−アントリル基をあらわすときは、置換基の位置は10である。
Aが1−アントリル基をあらわすときは、置換基の位置は2である。
これらの置換基は、同時に同じ基で置換されていてもよい。
上記アセチレン系ポリマーの重量平均分子量は、2000から5000000である。
前記式中、前記式中、芳香族炭化水素はアルキル置換されていてもよいフェニル基を表す。アルキル置換のアルキル基は炭素数1から3のアルキル基である。
前記金属化合物触媒としては、具体的には、WCl6、WBr6、WI6、WF6、W(CO)6、MoCl5、CrCl3、TaCl5、NbCl5、MnCl3、PdCl3、RuCl3、RhCl3等を挙げることができる。
n,mは、整数を表す。
有機金属錯体の具体例としては、Ni(cycloocatadiene)2、[Ru(norbornadiene)Cl]2を挙げることができる。
具体的には、Ni(cycloocatadiene)2、[Ru(norbornadiene)Cl]2等を挙げることができる。
酸化方法は、例えば、塩素や沃素、硝酸、塩化第2鉄など種々の酸化剤の存在下に、原料物質と気相もしくは液相で直接接触させる方法を採用できる。反応に際して酸化剤を添加する。
酸化剤の濃度、温度、反応時間を制御することにより酸化の状態を分けることが可能である。酸化の度合いを調節することによって、透明度を向上させ、着色を防止することができる。好ましくは、酸化剤の濃度:ポリマーの10〜200wt%、反応温度20〜50℃、反応時間10〜180分である。
無置換ポリアセチレンの場合と同様、これらアセチレン系ポリマーに酸化剤をドーピングすると、主鎖から電子を引き抜かれることにより酸化されて主鎖上に下記式で示されるようにソリトンが生成し、これにより主鎖の電子状態が変化することにより透明度を向上させ、着色を防止することができると考えられる。
そして、透明度の変化を測定する。各酸化条件を予め測定しておいた透明度の結果と測定結果を対比して測定した環境下の条件を決定することができる。
(1)1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンの製造工程
窒素雰囲気下−50℃でエチニルナフタレン3gのテトラヒドロフラン溶液(30mL)にノルマルブチルリチウムの1.6mol/Lヘキサン溶液を添加した。−90℃に冷却後、カリウムターシャリーブトキシド2.5gのテトラヒドロフラン溶液(15mL)を添加し、−80℃で1時間撹拌後5℃まで昇温した。−70℃でブロモヘキサン3.3gを滴下し、30℃で一晩撹拌した。0℃で水100mLを滴下し、ヘキサンを加え、生成した化合物を抽出した。このヘキサン層を蒸留水300mLで3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。カラム精製後溶媒を留去し、ヘキサンを展開溶媒としてカラム生成することにより2.2gの1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.6(1H),3.0(2H),1.7(2H),1.3(6H),0.9(3H)
1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレン0.35gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレン)アセチレン0.25gを得た。
重量平均分子量は約20000であった。
ポリ(1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、FeCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定結果を図1に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。透過率は良好であることを示している。
着色は見られなかった。
(1)前記1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンの重合体と前記酸化した1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンを1対1の割合で混合した。これを容器に充填し、酸化条件に応じた透明度の変化を測定した(図2)。
(2)次に、1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンの重合体と酸化した1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンとの任意の比率で混合された組成物の透明度を測定した結果と、前記図1及び図2の結果と比較して、組成物中の酸化した1−エチニル−2−n−ヘキシルナフタレンの混合割合を計算することができた。
(1)1−エチニル−2−メチルナフタレンの製造工程
20mLのトリエチルアミンに10gの1−ブロモ−2−メチルナフタレン、0.63gのジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、0.24gのトリフェニルホスフィン、0.24gの臭化銅、0.95gの臭化リチウム、7.6gの3−メチル−1−ブチン−3−オールを添加し、90℃で8時間反応させた。
エバポレーターで脱溶剤後、エチルエーテルを添加し、生成した化合物を抽出した。このエチルエーテル層を蒸留水300mLで3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、その後濾過し、濾液の溶媒を留去後、酢酸エチル/ヘキサン(1/4)を展開溶媒としてカラム精製した。
得られた化合物に30mLのジエチレングリコール、4.4gの水酸化カリウムを添加し、90℃で15時間攪拌した。エチルエーテルを加え、生成した化合物を抽出した。このエチルエーテル層を蒸留水300mLで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。ヘキサンを展開溶媒としてカラム生成することにより3.5gの1−エチニル−2−メチルナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.7(1H),2.6(3H)
1−エチニル−2−メチルナフタレン0.39gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−メチルナフタレン)0.21gを得た。
重量平均分子量は、約200000であった。
生成ポリマーをガラスの表面にスピンコーティングしたものは赤紫色であった。透過度の測定は図3に示した。
(3)1−エチニル−2−メチルナフタレン重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−メチルナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、FeCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−メチルナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−メチルナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定は図4に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−エトキシナフタレンの製造工程
窒素雰囲気下で3.3gの2−ブトキシアセトナフトンに−78℃で9.19mLのリチウムジイソプロピルアミドの2Mテトラヒドロフラン溶液を滴下し、2時間撹拌した。これに3.17gのジエチルクロロホスフェートを添加後、室温で1時間撹拌した。―78℃で2.65mLのリチウムジイソプロピルアミドの2Mテトラヒドロフラン溶液を滴下し、18時間撹拌した。エチルエーテルを加え、生成した化合物を抽出した。このエチルエーテル層を蒸留水300mLで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。クロロホルム/ヘキサン(1/4)を展開溶媒としてカラム生成することにより1.9gの1−エチニル−2−エトキシナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),4.3(2H),4.1(1H),1.4(3H)
1−エチニル−2−エトキシナフタレン0.29gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−エトキシナフタレン)(0.18g)を得た。
重量平均分子量は(約50000)であった。
(3)1−エチニル−2−エトキシナフタレン重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−エトキシナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、FeCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−エトキシナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−エトキシナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定は図5に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−エチルチオナフタレンの製造工程
参考例2の1−エチニル−2−メチルナフタレンの製造工程において、1−ブロモ−2−メチルナフタレンを1−ブロモ−2−エチルチオナフタレンに置き換えることにより1−エチニル−2−エチルチオナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),4.3(2H),4.2(1H),1.4(3H)
(1)1−エチニル−2−ナフトエ酸エチルの製造工程
参考例2の1−エチニル−2−メチルナフタレンの製造工程において、1−ブロモ−2−メチルナフタレンを1−ブロモ−2−ナフトエ酸エチルに置き換えることにより1−エチニル−2−ナフトエ酸エチルを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),4.4(4H),4.2(1H),1.4(6H)
(1)1−エチニル−2−ジエチルアミノナフタレンの製造工程
参考例2の1−エチニル−2−メチルナフタレンの製造工程において、1−ブロモ−2−メチルナフタレンを1−ブロモ−2−ジエチルアミノナフタレンに置き換えることにより1−エチニル−2−ジエチルアミノナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),4.2(1H),3.3(4H),1.2(6H)
(1)1−エチニル−4−メチルナフタレンの製造工程
60mLのトリエチルアミンに6gの1−ブロモ−4−メチルナフタレン、0.11gのジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、0.17gのトリフェニルホスフィン、0.19gのヨウ化銅、3.1gのトリメチルシリルアセチレンを添加し、90℃で16時間反応させた。エバポレーターで脱溶剤後、エチルエーテルを添加し、生成した化合物を抽出した。このエチルエーテル層を蒸留水300mLで3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、その後濾過し、濾液の溶媒を留去後、ヘキサンを展開溶媒としてカラム精製した。得られた化合物に30mLのジエチレングリコール、4.4gの水酸化カリウムを添加し、室温で3時間攪拌した。エチルエーテルを加え、生成した化合物を抽出した。このエチルエーテル層を蒸留水300mLで2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで24時間乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。塩化メチレン/ヘキサン(1/4)を展開溶媒としてカラム生成することにより1.6gの1−エチニル−4−メチルナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.4(1H),2.6(3H)
1−エチニル−4−メチルナフタレン0.39gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−4−メチルナフタレン)0.21gを得た。
重量平均分子量は、約50000であった。
(3)1−エチニル−4−メチルナフタレン重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−4−メチルナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、FeCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−4−メチルナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−4−メチルナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定結果を図6に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−n−デシルナフタレンの製造工程
参考例1の1−エチニル−2−ヘキシルナフタレンの製造工程において、ブロモヘキサンをブロモデカンに置き換えることにより1−エチニル−2−デシルナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.6(1H),3.0(2H),1.7(2H),1.3(16H),0.9(3H)
(2)1−エチニル−2−n−デシルナフタレンの重合工程
1−エチニル−2−n−デシルナフタレン1.0gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−nデシルナフタレン)0.6gを得た。
重量平均分子量は約30000であった。
生成ポリマーをガラスの表面にスピンコーティングしたものは青色であった。透過度の測定は図7に示した。
(3)1−エチニル−2−n−デシル重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−n−デシルナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、AuCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−n−デシルナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−n−デシルナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定を図8に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。透過率は良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレンの製造工程
参考例1の1−エチニル−2−ヘキシルナフタレンの製造工程において、ブロモヘキサンをブロモオクタデカンに置き換えることにより1−エチニル−2−オクタデシルナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.6(1H),3.0(2H),1.7(2H),1.3(32H),0.9(3H)
(2)1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレンの重合工程
1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレン1.0gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレン)0.5gを得た。
重量平均分子量は約15000であった。
生成ポリマーをガラスの表面にスピンコーティングしたものは青色であった。透過度の測定は図9に示した。
(3)1−エチニル−2−n−オクタデシル重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、AuCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−n−オクタデシルナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定を図10に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。透過率は良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−n−(3−フェニルプロピル)ナフタレンの製造工程
参考例1の1−エチニル−2−ヘキシルナフタレンの製造工程において、ブロモヘキサンを1−ブロモ−3−フェニルプロパンに置き換えることにより1−エチニル−2−n−(3−フェニルプロピル)ナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.6(1H),7.4(9H),2.8(2H),2.6(2H),2.0(2H)
(2)1−エチニル−2−n−(3−フェニルプロピル)ナフタレンの重合工程
1−エチニル−2−n−(3−フェニルプロピル)ナフタレン1.0gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−n−(3−フェニルプロピル)ナフタレン) 0.35gを得た。
重量平均分子量は約12000であった。
(3)1−エチニル−2−(3−フェニルプロピル)ナフタレン重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−(3−フェニルプロピル)ナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、AuCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−(3−フェニルプロピル)ナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−(3−フェニルプロピル)ナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定を図11に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。透過率は良好であることを示している。
(1)1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレンの製造工程
参考例1の1−エチニル−2−ヘキシルナフタレンの製造工程において、ブロモヘキサンを1−ブロモ−2−エチルヘキサンに置き換えることにより1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレンを得た。1H NMR(270MHz,CDCl3) δ8.3(1H),7.8(2H),7.5(3H),3.6(1H),3.0(2H),1.7(2H),1.3(32H),0.9(3H)
(2)1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレンの重合工程
1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン1.0gをWCl6触媒により重合させ、ポリ(1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン) 0.25gを得た。
重量平均分子量は約18000であった。
(3)1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン重合体の酸化工程
ポリ(1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン)5mgを、クロロホルム溶液0.37mlに溶解させ、AuCl31.5mgを添加して室温で30分撹拌することにより酸化を行った。
得られた酸化が終了したポリ(1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン)をガラスの表面に、スピンコーティングした。得られたポリ(1−エチニル−2−(2−エチルヘキシル)ナフタレン)をコートしたガラスは透明であり、着色は見られなかった。
透過度の測定を図12に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収スペクトルは良好であることを示している。透過率は良好であることを示している。
(1)o−トリメチルシリルフェニルアセチレン重合体の透明性をガラスの表面にスピンコーティングした。透過度の測定結果は図13に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収率は図1及び3の結果と対比すると劣る結果であることがわかる。また着色がみられた。
(1)エチニルナフタレン重合体を、透明なガラスの表面にスピンコーティングした。透過度の測定結果は図14に示した。
可視光領域380から780nmでの吸収率は図1及び2の結果と対比すると劣る結果であることがわかる。また着色がみられた。
Claims (2)
- 下記式(1)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分と、下記式(1)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分を酸化して得られる成分とからなることを特徴とする組成物。
- 下記式(2)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分と、下記式(2)で表される、繰り返し単位をn個有してなるアセチレン系ポリマー成分を酸化して得られる成分とからなることを特徴とする組成物。
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