JP5019227B2 - 通話システム - Google Patents

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本発明は、IP電話を用いた通話システム、分散制御装置、音声パケット中継装置、音声パケット中継方法、音声パケット中継装置の制御方法、及びプログラムに関する。
音声ネットワークシステムをIPネットワークで構成した通話システムにおいて、IP電話端末による通話を制御する制御装置は、データセンタで管理されることが多い。この制御装置は、IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する機能も有している(例えば特許文献1及び2)。このため、法人の各拠点のIP電話端末が送受信するすべての音声パケットは、各拠点と管理装置を接続する通信回線を必ず往路と復路それぞれで通っていた。
特開2006−157078号公報 特開2005−184351号公報
上記したIPネットワークによる通話システムは、各拠点のIP電話端末が送受信する音声パケットが、各拠点と管理装置を接続する通信回線を必ず通っていた。このため、この通信回線のトラフィックが増大して通信容量が不足する可能性が出ていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各拠点と管理装置を接続する通信回線のトラフィックが増大することを抑制できる通話システム、分散制御装置、音声パケット中継装置、音声パケット中継方法、音声パケット中継装置の制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明によれば、複数の拠点それぞれに形成され、それぞれがIP電話端末を有する拠点内IP通信網と、
前記複数の拠点内IP通信網を相互に接続する接続用通信網と、
前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置と、
前記複数の音声パケット中継装置に接続可能であり、前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択する分散制御装置と、
を備える通話システムが提供される。
本発明によれば、IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する複数の音声パケット中継装置を制御する分散制御装置であって、
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網それぞれの中に前記音声パケット中継装置は位置しており、
前記複数の拠点内IP通信網は、接続用通信網を介して相互に接続しており、
前記IP電話端末は、いずれかの前記拠点内IP通信網の中に位置しており、
前記複数の音声パケット中継装置に接続し、前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択する制御部を備える分散制御装置が提供される。
本発明によれば、複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網それぞれの中に設けられ、いずれかの前記拠点内IP通信網内のIP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置であって、
当該音声パケット中継装置を制御する分散制御装置に、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を、通信網を介して送信する余力情報送信部と、
通信網を介して前記分散制御装置から受信する指示情報に従って、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する中継処理部と、
を備える音声パケット中継装置が提供される。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法及び制御方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、音声パケット中継装置と分散制御装置を相互に分離して、音声パケット中継装置を複数の拠点内IP通信網それぞれに設けたため、拠点内IP通信網と分散制御装置とを接続する通信回線のトラフィックが増大することを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本実施の形態における通話システムの構成を示すブロック図である。この通話システムは、データセンタ内通信網30、複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網80、並びに接続用通信網20を有する。接続用通信網20は、データセンタ内通信網30と通信回線21を介して接続しており、また複数の拠点内IP通信網80それぞれと通信回線22を介して接続している。
複数の拠点内IP通信網80それぞれは、複数のIP電話端末82、及び音声パケット中継装置200を有している。音声パケット中継装置200は、いずれかのIP電話端末82が送受信する音声パケットを中継する。
データセンタ内通信網30は、分散制御装置100を有している。分散制御装置100は、IP電話による通話を管理する機能を有しており、IP電話端末82が送受信する音声パケットをいずれの音声パケット中継装置200が中継するか制御する。
このように、本実施形態では、音声パケットを中継する音声パケット中継装置200と、IP電話による通話を管理する分散制御装置100を相互に分離し、音声パケット中継装置200を複数の拠点内IP通信網80それぞれ内に設けている。このため、IP電話端末82が送受信する音声パケットは、接続用通信網20とデータセンタ内通信網30を接続する通信回線21を通らない。従って、通信回線21のトラフィックが増大することを抑制できる。以下、詳細に説明する。
データセンタ内通信網30は、さらにルーター40を有する。ルーター40は、データセンタ内通信網30を公衆IP通信網(例えばインターネット)60に接続する。
拠点内IP通信網80は、さらに複数のコンピュータ84及びゲートウェイ86を有している。それぞれのコンピュータ84にはIPアドレスが割り振られている。このIPアドレスは、いずれかのIP電話端末82のIPアドレスに対応付けられて分散制御装置100で管理されている。そして、各拠点に所属する人には、それぞれIP電話端末82及びコンピュータ84が一台ずつ割り振られている。このため、IP電話端末82の代わりにコンピュータ84からIP電話の発呼を行うことができる。
ゲートウェイ86は、拠点内IP通信網80を公衆IP通信網60に接続する。公衆IP通信網60は、携帯通信網62を介して携帯通信端末64に接続することができる。このため、IP電話端末82は、拠点内IP通信網80、ゲートウェイ86、公衆IP通信網60、及び携帯通信網62を介して携帯通信端末64に接続することができる。
また音声パケット中継装置200は、当該音声パケット中継装置200の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を分散制御装置100に送信する。分散制御装置100は、複数の音声パケット中継装置200から送信されてきた余力情報に基づいて、新たに通話を開始するIP電話端末82が送受信する音声パケットをいずれの音声パケット中継装置200が中継するか、制御する。
図2は、分散制御装置100の機能構成を示すブロック図である。分散制御装置100は、余力情報処理部120、余力情報記憶部130、アドレス記憶部140、アドレス読出部160、及び制御部180を有する。余力情報処理部120は、音声パケット中継装置200から送信されてきた余力情報を受信し、余力情報記憶部130に記憶させる。アドレス記憶部140は、IP電話端末82のIPアドレスとコンピュータ84のIPアドレスを対応づけて記憶している。
アドレス読出部160は、発信元となるIP電話端末及び発信先となるIP電話端末それぞれのIPアドレスを、アドレス記憶部140から読み出す。制御部180は、余力情報記憶部130が記憶している余力情報に基づいて、余力がある音声パケット中継装置200を選択する。具体的には、制御部180は、パケット中継能力に余力があることを余力情報が示している音声パケット中継装置を選択する。また制御部180は、選択した音声パケット中継装置200に、発信元となるIP電話端末及び発信先となるIP電話端末それぞれのIPアドレスを送信する。なお、アドレス読出部160及び制御部180が行う処理の詳細は、フローチャートを用いて後述する。また余力情報記憶部130及びアドレス記憶部140のデータ構成の詳細は、テーブルを用いて後述する。
図3は、余力情報記憶部130が記憶しているデータの構成を示すテーブルである。余力情報記憶部130は、複数の音声パケット中継装置200を相互に識別する識別IDに対応付けて、音声パケット中継装置200のIPアドレス、音声パケット中継装置200が中継できるIP回線の数(パケット中継能力の一例であり、図3においては所有回線と記載)、音声パケット中継装置200が使用しているIP回線の数、及び空き回線の数を記憶している。音声パケット中継装置200から送信される余力情報は、これらをすべて含んでいてもよい。また余力情報記憶部130があらかじめ音声パケット中継装置200それぞれのIP回線の数を記憶している場合、余力情報は、使用しているIP回線の数及び空き回線の数の少なくとも一方を含んでいればよい。また後述するフローチャートに示すように、通話が終了したことを示す通話終了情報を、余力情報として送信してもよい。
図4は、アドレス記憶部140が記憶しているデータの構成を示すテーブルである。アドレス記憶部140は、コンピュータ84のIPアドレス(図4ではコンピュータIPと記載)、IP電話端末82のIPアドレス(図4では電話IPと記載)、及びIP電話端末82に割り振られた電話番号を、当該コンピュータ84及びIP電話端末82の使用者を識別する情報に対応付けて記憶している。使用者を識別する情報は、例えば使用者の名前である。これらの情報は、拠点内IP通信網80それぞれごとに分けて記憶されている。そしてアドレス記憶部140は、拠点内IP通信網80それぞれごとに、当該拠点内IP通信網80に属する音声パケット中継装置200の識別ID及びIPアドレスを記憶している。
なお、アドレス記憶部140は、外部の電話端末と通話するときに用いられるIPアドレスも記憶している。
図5は、音声パケット中継装置200の機能構成を示すブロック図である。音声パケット中継装置200は、複数の中継処理部220、及び制御部240を有する。中継処理部220は、IP電話端末82が送受信する音声パケットを中継する処理を行う。例えば2つのIP電話端末82が通話する場合、中継処理部220は、これら2つのIP電話端末82のIPアドレスを用いて音声パケットを中継することにより、IP電話端末82相互間を通話させる。また一つのIP電話端末82と外部の電話端末が通話する場合、中継処理部220は、IP電話端末82のIPアドレスと、外部の電話端末に接続するためのIPアドレスを用いて音声パケットを中継することにより、これら電話端末間で通話させる。なお中継処理部220は、それぞれが一つの回線に相当している。
制御部240は、いずれの中継処理部220が中継処理を行っているかを管理する処理を行う。また制御部240は、分散制御装置100から、発信元のIPアドレス及び発信先のIPアドレスを受信する。そして制御部240は、受信した2つのIPアドレスを、中継処理を行っていない中継処理部220に出力し、出力先の中継処理部220に音声パケットの中継処理を開始させる。また制御部240は、分散制御装置100のIPアドレスを記憶している。制御部240は余力情報送信部の一例であり、音声パケット中継装置200の余力情報を生成して、記憶しているIPアドレスを用いて生成した余力情報を分散制御装置100に送信する。
なお、中継処理部220及び制御部240が行う処理の詳細は、フローチャートを用いて後述する。
図6は、分散制御装置100及び音声パケット中継装置200が行う処理を説明するフローチャートである。本フローチャートは、IP電話端末82同士が通話を行うときの処理を示している。まずIP電話端末82及びコンピュータ84の使用者は、発信先の電話番号を入力する。この入力は、例えば電話帳データに含まれるデータを選択することにより行われるが、IP電話端末82で行われてもよいし、コンピュータ84で行われてもよい。IP電話端末82又はコンピュータ84は、発信先の電話番号が入力されると、入力された電話番号並びに当該IP電話端末82又はコンピュータ84のIPアドレスを、電話発信要求情報として分散制御装置100に送信する。
分散制御装置100のアドレス読出部160は、発信要求情報を受信する(S20)と、発信情報に含まれる電話番号に対応するIPアドレスを、アドレス記憶部140から読み出し、発信先のIPアドレスとして認識する。またアドレス読出部160は、発信情報に含まれるIPアドレスをアドレス記憶部140に照会し、IP電話端末82のIPアドレスであるかコンピュータ84のIPアドレスであるかを認識する。IP電話端末82のIPアドレスと認識したとき、アドレス読出部160は、発信情報に含まれるIPアドレスを発信元のIPアドレスと認識する。コンピュータ84のIPアドレスと認識したとき、アドレス読出部160は、発信情報に含まれるIPアドレスに対応するIP電話端末82のIPアドレスを、アドレス記憶部140から読み出し、読み出したIPアドレスを発信元のIPアドレスと認識する(S40)。そしてアドレス読出部160は、発信元及び発信先それぞれのIPアドレスを、制御部180に出力する。
制御部180は、発信元及び発信先それぞれのIPアドレスが入力されると、今回の通話の音声パケットを中継する音声パケット中継装置200を選択する(S60)。制御部180は、選択した音声パケット中継装置200のIPアドレスをアドレス記憶部140から読み出す。そして制御部180は、読み出したIPアドレスを用いて、選択した音声パケット中継装置200に、発信元及び発信先それぞれのIPアドレスを指示情報として送信する(S80)。そして制御部180は、余力情報記憶部130が記憶しているデータのうち、IPアドレスを送信した音声パケット中継装置200に対応するデータを更新する。詳細には、空回線数を一つ減らし、かつ使用中の回線数を一つ増やす処理を行う(S100)。
指示情報であるIPアドレスを受信した音声パケット中継装置200の制御部240は、受信した2つのIPアドレスを、中継処理を行っていない中継処理部220に出力する。2つのIPアドレスが入力された中継処理部220は、入力された2つのIPアドレスを用いて音声パケットを中継することにより、IP電話端末82相互間を通話させる。(S120)。中継される音声パケットは、データセンタ内通信網30を経由しないため、接続用通信網20とデータセンタ内通信網30を接続する通信回線21のトラフィックを増大させない。
特に、通話を行う2つのIP電話端末82と、通話時に音声パケットの中継を行う音声パケット中継装置200が、すべて同一の拠点内IP通信網80に属する場合、音声パケットは接続用通信網20を経由しない。従って、接続用通信網20のトラフィックが増大することも抑制できる。
また、通話を行う2つのIP電話端末82と、通話時に音声パケットの中継を行う音声パケット中継装置200のいずれか一つが他とは異なる拠点内IP通信網80に属している場合においても、音声パケットは、接続用通信網20を一回通ればよい。従って、接続用通信網20のトラフィックが増大することも抑制できる。
そして通話、すなわち音声パケットの中継処理が終了する(S140:Yes)と、音声パケット中継装置200の制御部240は、通話が終了した旨を示す通信終了情報を、音声パケット中継装置200の識別IDとともに分散制御装置100に送信する(160)。
分散制御装置100の余力情報処理部120は、音声パケット中継装置200から、通話終了情報及び当該音声パケット中継装置200の識別IDを受信すると、余力情報記憶部130が記憶しているデータのうち、受信した識別IDに対応するデータを更新する。詳細には、空回線数を一つ増やし、かつ使用中の回線数を一つ減らす処理を行う(S180)。
図7は、図6における音声パケット中継装置200の選択処理(S60)の詳細を説明するフローチャートである。まず制御部180は、発信元のIP電話端末82のIPアドレスをアドレス記憶部140に照会することにより、発信元のIP電話端末82と同一の拠点内IP通信網80に属する音声パケット中継装置200の識別IDを認識する(S300)。そして制御部180は、認識した識別IDに対応する空回線数を余力情報記憶部130から読み出す。読み出した空回線数が0でない場合、認識した識別IDに対応する音声パケット中継装置200に空回線があると判断し(S320:Yes)、この音声パケット中継装置200を選択する(S340)。
また読み出した空回線数が0であった場合、認識した識別IDに対応する音声パケット中継装置200に空回線がないと判断する(S320:No)。そして制御部180は、発信先のIP電話端末82のIPアドレスをアドレス記憶部140に照会することにより、発信先のIP電話端末82と同一の拠点内IP通信網80に属する音声パケット中継装置200の識別IDを認識する(S360)。そして制御部180は、認識した識別IDに対応する空回線数を余力情報記憶部130から読み出す。読み出した空回線数が0でない場合、認識した識別IDに対応する音声パケット中継装置200に空回線があると判断し(S380:Yes)、この音声パケット中継装置200を選択する(S400)。読み出した空回線数が0であった場合、認識した識別IDに対応する音声パケット中継装置200に空回線がないと判断する(S380:No)。そして制御部180は、余力情報記憶部130が記憶している余力情報に基づいて、空回線数が0でない他の音声パケット中継装置200を選択する(S420)。
このように、分散制御装置100は、発信元となるIP電話端末82及び発信先となるIP電話端末82のいずれかと同一の拠点内IP通信網80に属する音声パケット中継装置200を優先して選択する。このため、接続用通信網20のトラフィックが増大することを抑制できる。また、これら2つの音声パケット中継装置200の空回線数が0である場合、他の音声パケット中継装置200を選択する。従って、確実にIP電話端末82の通話を確立することができる。
なお、IP電話端末82が外部の電話端末と通話する場合の処理も、図6及び図7を用いて説明した処理と同様である。ただしこの場合、発信元のIP電話端末82は、外部の電話端末と通信する旨の情報をあらかじめ分散制御装置100に送信した後、発信先の電話番号を送信する。分散制御装置100のアドレス読出部160は、外部の電話端末と通話するときに用いられるIPアドレスを、発信先のIPアドレスとして認識し、このIPアドレスを、選択した音声パケット中継装置200に送信する。そして音声パケットは、分散制御装置100が選択した音声パケット中継装置200、及びこの音声パケット中継装置200と同一の拠点内IP通信網80に属するゲートウェイ86を介して送受信される。
この場合においても、音声パケットは、データセンタ内通信網30を経由しないため、接続用通信網20とデータセンタ内通信網30を接続する通信回線21のトラフィックを増大させない。
なお、図2に示した分散制御装置100の各構成要素、及び図5に示した音声パケット中継装置200の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。分散制御装置100及び音声パケット中継装置200の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
以上、本実施形態によれば、音声パケットを中継する音声パケット中継装置200と、IP電話による通話を管理する分散制御装置100を相互に分離し、音声パケット中継装置200を複数の拠点内IP通信網80それぞれ内に設けている。このため、IP電話端末82が送受信する音声パケットは、接続用通信網20とデータセンタ内通信網30を接続する通信回線21を通らない。従って、通信回線21のトラフィックが増大することを抑制できる。
また、拠点内IP通信網80それぞれに、当該拠点内IP通信網80と公衆IP通信網60を接続するゲートウェイ86を設けたため、IP電話端末82が外部の電話端末と通話するときも、IP電話端末82が送受信する音声パケットは通信回線21を通らない。従って、通信回線21のトラフィックが増大することを抑制できる。
また、分散制御装置100は、発信元となるIP電話端末82及び発信先となるIP電話端末82のいずれかと同一の拠点内IP通信網80に属する音声パケット中継装置200を優先して選択する。このため、接続用通信網20のトラフィックが増大することを抑制できる。また、これら2つの音声パケット中継装置200の空回線数が0である場合、他の音声パケット中継装置200を選択する。従って、確実にIP電話端末82の通話を確立することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。上記した実施形態によれば、以下の発明が開示されている。
(付記1)
複数の拠点それぞれに形成され、それぞれがIP電話端末を有する拠点内IP通信網と、
前記複数の拠点内IP通信網を相互に接続する接続用通信網と、
前記複数の拠点内IP通信網それぞれの中に設けられ、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置と、
前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択する分散制御装置と、
を備える通話システム。
(付記2)
付記1に記載の通話システムにおいて、
前記複数の音声パケット中継装置それぞれは、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を前記分散制御装置に送信し、
前記分散制御装置は、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、受信した前記余力情報が余力があることを示している前記音声パケット中継装置を選択する通話システム。
(付記3)
付記2に記載の通話システムにおいて、
前記分散制御装置は、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、当該音声パケットを送受信する前記IP電話端末と同一の前記拠点内IP通信網に設けられた前記音声パケット中継装置を優先して選択する通話システム。
(付記4)
付記3に記載の通話システムにおいて、
前記分散制御装置は、音声パケットを送受信する前記IP電話端末と同一の前記拠点内IP通信網に設けられた前記音声パケット中継装置の前記余力情報が、当該音声パケット中継装置の余力がないことを示しているとき、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、他の前記拠点内IP通信網内の前記音声パケット中継装置を選択する通話システム。
(付記5)
付記1〜4のいずれか一つに記載の通話システムにおいて、
前記複数の拠点内IP通信網それぞれに設けられ、当該拠点内IP通信網と公衆通信網を接続するゲートウェイをさらに備える通話システム。
(付記6)
IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する複数の音声パケット中継装置を制御する分散制御装置であって、
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網それぞれの中に前記音声パケット中継装置は位置しており、
前記複数の拠点内IP通信網は、接続用通信網を介して相互に接続しており、
前記IP電話端末は、いずれかの前記拠点内IP通信網の中に位置しており、
前記複数の音声パケット中継装置に接続し、前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択する制御部を備える分散制御装置。
(付記7)
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網それぞれの中に設けられ、いずれかの前記拠点内IP通信網内のIP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置であって、
当該音声パケット中継装置を制御する分散制御装置に、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を、通信網を介して送信する余力情報送信部と、
通信網を介して前記分散制御装置から受信する指示情報に従って、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する中継処理部と、
を備える音声パケット中継装置。
(付記8)
IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継方法であって、
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網のいずれかの中に、前記IP電話端末は位置しており、
前記複数の拠点内IP通信網は、相互に接続しており、
前記複数の拠点内IP通信網それぞれに、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置を設け、
前記複数の音声パケット中継装置に接続可能な分散制御装置が、前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択し、
前記音声パケット中継装置が、前記分散制御装置から受信する指示情報に従って前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継方法。
(付記9)
IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継方法であって、
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網のいずれかの中に、前記IP電話端末は位置しており、
前記複数の拠点内IP通信網は、相互に接続しており、
前記複数の拠点内IP通信網それぞれに、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置を設け、
前記音声パケット中継装置が、当該音声パケット中継装置を制御する分散制御装置に、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を、通信網を介して送信し、
前記音声パケット中継装置が、通信網を介して前記分散制御装置から受信する指示情報に従って、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継方法。
(付記10)
複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網それぞれの中に設けられ、いずれかの前記拠点内IP通信網内のIP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置を制御する音声パケット中継装置の制御方法であって、
分散制御装置が、前記複数の音声パケット中継装置それぞれから、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を、通信網を介して受信し、
前記分散制御装置が、前記音声パケット中継装置それぞれの前記余力情報に基づいて、いずれの前記音声パケット中継装置が前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継するかを選択し、選択した前記音声パケット中継装置に指示情報を送信する音声パケット中継装置の制御方法。
(付記11)
コンピュータを、IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する複数の音声パケット中継装置を制御する分散制御装置として機能させるためのプログラムであって、
前記IP電話端末は、複数の拠点それぞれに形成された拠点内IP通信網のいずれかの中に位置しており、
前記複数の音声パケット中継装置は、前記複数の拠点内IP通信網それぞれごとに設けられており、
いずれの前記音声パケット中継装置が、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継するかを選択する処理と、
選択した前記音声パケット中継装置に指示情報を送信する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記12)
コンピュータを、IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置として機能させるためのプログラムであって、
当該音声パケット中継装置を制御する分散制御装置に、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を、通信網を介して送信する処理と、
通信網を介して前記分散制御装置から受信する指示情報に従って、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
実施の形態における通話システムの構成を示すブロック図である。 分散制御装置の機能構成を示すブロック図である。 余力情報記憶部が記憶しているデータの構成を示すテーブルである。 アドレス記憶部が記憶しているデータの構成を示すテーブルである。 音声パケット中継装置の機能構成を示すブロック図である。 分散制御装置及び音声パケット中継装置が行う処理を説明するフローチャートである。 図6における音声パケット中継装置の選択処理(S60)の詳細を説明するフローチャートである。
符号の説明
20 接続用通信網
21 通信回線
22 通信回線
30 データセンタ内通信網
40 ルータ
60 公衆IP通信網
62 携帯通信網
64 携帯通信端末
80 拠点内IP通信網
82 IP電話端末
84 コンピュータ
86 ゲートウェイ
100 分散制御装置
120 余力情報処理部
130 余力情報記憶部
140 アドレス記憶部
160 アドレス読出部
180 制御部
200 音声パケット中継装置
220 中継処理部
240 制御部

Claims (2)

  1. 複数の拠点それぞれに形成され、それぞれがIP電話端末を有する拠点内IP通信網と、
    前記複数の拠点内IP通信網を相互に接続する接続用通信網と、
    前記複数の拠点内IP通信網それぞれの中に設けられ、前記IP電話端末が送受信する音声パケットを中継する音声パケット中継装置と、
    前記IP電話端末が送受信する音声パケットをいずれの前記音声パケット中継装置が中継するか選択する分散制御装置と、
    を備え
    前記分散制御装置は、選択した前記音声パケット中継装置に対して、発信元及び発信先となる前記IP電話端末のIPアドレスを送信し、
    前記IP電話端末のIPアドレスを受信した前記音声パケット中継装置は、受信した2つのIPアドレスを用いて、発信元及び発信先となる前記IP電話端末を、前記分散制御装置を介さずに中継し、
    前記複数の音声パケット中継装置それぞれは、当該音声パケット中継装置の音声パケット中継能力の余力を示す余力情報を前記分散制御装置に送信し、
    前記分散制御装置は、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、受信した前記余力情報が余力があることを示している前記音声パケット中継装置を選択し、
    前記分散制御装置は、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、当該音声パケットを送受信する前記IP電話端末と同一の前記拠点内IP通信網に設けられた前記音声パケット中継装置を優先して選択し、
    前記分散制御装置は、音声パケットを送受信する前記IP電話端末と同一の前記拠点内IP通信網に設けられた前記音声パケット中継装置の前記余力情報が、当該音声パケット中継装置の余力がないことを示しているとき、音声パケットを中継する前記音声パケット中継装置として、他の前記拠点内IP通信網内の前記音声パケット中継装置を選択する通話システム。
  2. 請求項1に記載の通話システムにおいて、
    前記複数の拠点内IP通信網それぞれに設けられ、当該拠点内IP通信網と公衆通信網を接続するゲートウェイをさらに備える通話システム。
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