JP5018634B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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本発明は、光学的情報読取装に関するものである。
バーコードリーダ等の光学的情報読取装置では、情報コードからの反射光をCCDセンサ等の受光センサで受光し、その画像データに基づいて読取処理を行う構成が広く知られている。このような光学的情報読取装置では、読取口を情報コードからある程度離れた位置に配置しつつ情報コード側に向けながら読取動作を行う構成が一般的である。しかしながらこのような構成の場合、ユーザが読取可能な距離を迅速に把握しにくいという問題があり、この点が迅速な読取処理を阻害する一因となっていた。
特開平7−93457
上記のような問題を解消しようとする技術としては例えば特許文献1のようなものが提供されている。この技術では、装置本体の先端部に着脱可能な先端フレームが設けられており、この先端フレームの開口部(読取口)を印刷媒体に当接させて位置決めし、その位置決め状態での反射光に基づいて印刷媒体に付された情報コード(2次元コード)を読み取るようにしている。このような特許文献1の構成によれば、ユーザが読取口と情報コードとの距離関係を調整しやすくなり、読取動作の際の操作性向上が図られる。
しかしながら、特許文献1のように装置の一端側を読取対象物品(情報コードが付された物品)に当接させて読み取ろうとした場合、当該読取対象物品に光源の映り込みが生じやすくなるという問題がある。特に、金属材料などの光沢のある読取対象物品に付された情報コードを読み取る場合、映り込みが生じている状態の画像データが生成されやすく、このような映り込みが情報コード領域或いはその近傍に生じていると読取不良が生じやすくなってしまう。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、情報コードに対して読取口を位置合わせしやすく、かつ光源の映り込みによる影響を抑えて適切な読取処理を行うことのできる構成を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、読取口が形成されたケースと、照明光を出射する光源を備えると共に、当該光源からの照明光を、反射部材を介して、又は反射部材を介さずに前記情報コードに照射する照明手段と、前記情報コードからの反射光を受光する受光センサと、前記情報コードからの前記反射光を前記受光センサにて結像させる結像手段と、を備えた光学的情報読取装置であって、一端側が前記ケースの前記読取口側に装着されると共に、他端側に前記情報コードが付された読取対象物品と当接する当接部が形成され、且つ前記一端側から前記他端側に続く導光路が形成された位置決め部材を備え、前記位置決め部材は、弾性材料によって構成されると共に、前記ケースに対して着脱可能に構成され、前記当接部とは反対側の端部において前記ケースと嵌合する嵌合部が形成され、前記嵌合部内に前記ケースの前記読取口側が挿入される形態で前記ケースに組み付けられ、前記当接部を前記読取対象物品と当接させて当該位置決め部材を前記読取対象物品に対して位置決めしたときに、前記読取対象物品の所定領域の画像が前記受光センサに取り込まれ、且つ前記読取口側に面する前記光源又は前記反射部材を前記読取対象物品に対して正投影した投影領域が前記所定領域から外れた位置、又は前記所定領域の端部位置に位置するように構成されており、前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケースの厚さ方向一方側の外面をなす一方面と、前記一方面とは反対側に設けられた他方面とを有し、前記ケース本体の長手方向一方側に、前記一方面とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、前記嵌合部は、前記ケースの前記読取口側の端部付近と面接触で当接する第1の支持部と、前記ケースの前記一方面と面接触で当接する第2の支持部と、前記ケースにおいて前記一方面とは反対側に設けられた前記他方面と面接触で当接する第3の支持部と、を備え、少なくとも前記ケースの長手方向及び幅方向と直交し且つ当該光学的情報読取装置の幅方向中心部を通る仮想平面上において、前記第1の支持部が前記読取側凸部の前記読取口側の端部を支持する第1の所定位置と、前記第2の支持部の端部が前記一方面を支持する第2の所定位置との距離をL1とし、前記第1の所定位置と、前記第3の支持部の端部が前記他方面を支持する第3の所定位置との距離をL2とし、前記第2の所定位置と前記第3の所定位置との距離をL3としたときの、L1、L2、L3の関係が、L1=L2=L3となるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、読取口が形成されたケースと、照明光を出射する光源を備えると共に、当該光源からの照明光を、反射部材を介して、又は反射部材を介さずに前記情報コードに照射する照明手段と、前記情報コードからの反射光を受光する受光センサと、前記情報コードからの前記反射光を前記受光センサにて結像させる結像手段と、を備えた光学的情報読取装置であって、一端側が前記ケースの前記読取口側に装着されると共に、他端側に前記情報コードが付された読取対象物品と当接する当接部が形成され、且つ前記一端側から前記他端側に続く導光路が形成された位置決め部材を備え、前記位置決め部材は、前記当接部を前記読取対象物品と当接させて当該位置決め部材を前記読取対象物品に対して位置決めしたときに、前記読取対象物品の所定領域の画像が前記受光センサに取り込まれ、且つ前記読取口側に面する前記光源又は前記反射部材を前記読取対象物品に対して正投影した投影領域が前記所定領域から外れた位置、又は前記所定領域の端部位置に位置するように構成され、前記ケースに対して着脱可能に構成されており、前記当接部とは反対側の端部において前記ケースと嵌合する嵌合部が形成されており、前記嵌合部内に前記ケースの前記読取口側が挿入される形態で前記ケースに組み付けられており、前記ケースの一方面側に表示器が設けられ、前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケース本体の前記読取口側に、前記表示器による表示側とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、前記嵌合部は、前記読取側凸部を覆う第1被覆部と、前記第1被覆部に連結して設けられ、且つ前記ケース本体端部における前記表示器側の面の幅方向両端側を被覆するように配される一対の第2被覆部と、を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の光学的情報読取装置において、前記ケースの一方面側に表示器が設けられ、前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケース本体の前記読取口側に、前記表示器による表示側とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、前記嵌合部は、前記読取側凸部を覆う第1被覆部と、前記第1被覆部に連結して設けられ、且つ前記ケース本体端部における前記表示器側の面の幅方向両端側を被覆するように配される一対の第2被覆部と、有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の光学的情報読取装置において、前記第1被覆部が、前記読取側凸部において幅方向両側に配される一対の側壁を被覆する一対の側壁被覆部と、前記読取側凸部において厚さ方向両側に配される一対の対向壁を被覆する対向壁被覆部と、を備え、一対の前記第2被覆部は、いずれも片方の前記側壁被覆部及び片方の前記対向壁被覆部と連結され、且つ向かい合う外縁部が前記ケース本体の長手方向に対して傾斜した構成をなすことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、一対の前記第2被覆部の間の領域を介して前記表示器の端部が外部から視認可能とされていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記第2被覆部の外面が、前記表示器の外面よりも外側位置となるように段差状に構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、遮光材料によって構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明は請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記当接部は、環状の開口部からなり、前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端部を前記読取対象物品に当接させて前記読取対象物品に対する姿勢を定めることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、前記開口部を前記読取対象物品に当接させたときの前記所定領域が、前記開口部の開口領域の範囲内となるように構成されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端面が全周に亘り同一の仮想平面上に位置していることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端面が、所定の厚さを有する平坦面として構成されていることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、前記読取口の一方側を覆う第1部材と、前記読取口の他方側を覆う第2部材と、に分割されてなり、前記第1部材と前記第2部材とが結合する形態で前記ケースに組み付けられていることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材は、弾性材料によって構成されており、かつ前記ケースから取り外されたときに、弾性復帰により、前記嵌合部による収容サイズが、前記ケースにおける前記嵌合部と嵌合する被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置において、前記位置決め部材と前記ケースとが、ねじ部材による連結、又は切欠部と当該切欠部と係合する係合部とによる連結、により固定されていることを特徴とする。
請求項1の発明では、位置決め部材の当接部を読取対象物品と当接させて位置決めしたときに、読取対象物品の所定領域の画像が受光センサに取り込まれるようになっている。従って、ユーザが情報コードに対して読取口を位置合わせしやすくなる。また、その位置決め状態において、読取口側に面する光源又は反射部材を読取対象物品に対して正投影した投影領域が所定領域から外れた位置となるように構成されているため、位置決め状態では受光センサによる画像取得領域(所定領域)に光源の映り込みが生じにくく、映り込みによる影響を効果的に抑えることができる。
また、位置決め部材がケースに対して着脱可能に構成されている。このようにすれば必要に応じて位置決め部材を取り外すことができ、位置決め部材を取り外した読み取り、或いは位置決め部材関係のメンテナンス等において有利となる。
さらに、位置決め部材における当接部とは反対側の端部においてケースと嵌合する嵌合部が形成されており、嵌合部内にケースの読取口側が挿入される形態でケースに組み付けられるようになっている。このようにすれば、ケースの一部を位置決め部材に挿入するという簡単な操作によって位置決め部材を装着でき、また部品点数も多くならずに済む。
そして、嵌合部に、ケースの読取口側の端部付近と面接触で当接する第1の支持部と、ケースの一方面と面接触で当接する第2の支持部と、ケースの他方面と面接触で当接する第3の支持部と、が設けられているため、嵌合状態において少なくとも3位置の面接触が確保され、嵌合部がケースに安定的に保持される。さらに、ケースの長手方向及び幅方向と直交する仮想平面上において、第1の支持部がケースの読取口側の端部を支持する第1の所定位置と、第2の支持部が一方面を支持する第2の所定位置との距離L1、第1の所定位置と、第3の支持部が他方面を支持する第3の所定位置との距離L2、第2の所定位置と第3の所定位置との距離L3の関係が、L1=L2=L3となるように構成されている。このように構成すると、第1の所定位置、第2の所定位置、第3の所定位置にバランスよく力が加わり、嵌合に伴う負荷を各位置に満遍なく分散でき、嵌合部とケースとをより安定性高く結合できる。
請求項2、3の発明では、位置決め部材における当接部とは反対側の端部においてケースと嵌合する嵌合部が形成されており、嵌合部内にケースの読取口側が挿入される形態でケースに組み付けられるようになっている。このようにすれば、ケースの一部を位置決め部材に挿入するという簡単な操作によって位置決め部材を装着でき、また部品点数も多くならずに済む。
そして、嵌合部において、読取側凸部を覆う第1被覆部と、第1被覆部に連結して設けられ、且つケース本体端部における表示器側の面の幅方向両端側を被覆するように配される一対の第2被覆部とが設けられている。このようにすると、読取部側凸部の領域だけでなく表示器の幅方向両側の領域をも利用してケースと位置決め部材とを結合できるため、より一層安定した組み付けが可能となる。
請求項4の発明は、一対の第2被覆部のうち、一方の第2被覆部が片方の側壁被覆部及び片方の対向壁被覆部と連結され、他方の第2被覆部も片方の側壁被覆部及び片方の対向壁被覆部と連結されている。そして、両第2被覆部の向かい合う外縁部がケース本体の長手方向に対して傾斜した構成をなしている。このようにすると、第2被覆部によって組み付けの安定性を確保する構成を実現しつつ、位置決め部材を樹脂成型品としたときの型抜きの容易化或いは位置決め部材をケースから取り外す際の取り外し作業の容易化を図ることができる。
請求項5の発明では、一対の第2被覆部の間の領域を介して表示器の端部が外部から視認可能とされている。このようにすると、第2被覆部によって組み付けを安定的に行いつつ、それら第2被覆部の間の領域に表示器を視認させるための領域として有効利用できるため、表示器の大型化或いは装置全体小型化を効果的に実現できる。
請求項6の発明では、第2被覆部の外面が、表示器の外面よりも外側位置となるように段差状に構成されている。このように第2被覆部の外面を表示器の外面よりも外側位置となるように段差状に構成しておくと、外部からの衝撃等(例えば落下時の衝撃など)、を第2被覆部で受けることができ、表示器に直接加わる衝撃を極力抑えることができる。従って、表示器を良好に保護することができ、ひいては装置の耐久性を効果的に高めることができる。
請求項7の発明では、位置決め部材が遮光材料によって構成されているため、画像取得領域(所定領域)に外部光が入射しにくくなり、読取時における外部光の影響を効果的に抑えることができる。
請求項8の発明では、開口部の環状の端部を読取対象物品に当接させて読取対象物品に対する姿勢を定めるように位置決め部材が構成されている。このようにすれば、情報コードと当接部を適切な位置関係に調整しやすく、また位置決め部材を適切な姿勢に維持しやすくなる。
請求項9の発明では、開口部を読取対象物品に当接させたときの所定領域が、開口部の開口領域の範囲内となるように位置決め部材が構成されている。このようにすれば、受光センサに読取対象物品以外の画像が取り込まれにくくなり、受光センサをより効率的に利用できるようになる。
請求項10の発明では、開口部の環状の端面が全周に亘り同一の仮想平面上に位置するように構成されている。このようにすれば、読取対象物品の表面が平坦又は略平坦な場合に開口部端面を全周にわたって密着しやすくなる。
請求項11の発明では、開口部の環状の端面が、所定の厚さを有する平坦面として構成されている。このようにすれば、読取対象物品の表面が平坦又は略平坦な場合に開口部を物品表面に対して安定的に位置決めでき、また密着性も良好となる。
請求項12の発明では、位置決め部材が読取口の一方側を覆う第1部材と読取口の他方側を覆う第2部材とに分割されてなり、第1部材と第2部材とが結合する形態でケースに組み付けられている。このようにすれば、位置決め部材を着脱しやすい構成を好適に実現できる。
請求項13の発明は、位置決め部材が、弾性材料によって構成されており、かつケースから取り外されたときに、弾性復帰により、嵌合部による収容サイズが、ケースにおける嵌合部と嵌合する被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。このようにすると、位置決め部材自体の弾性力を利用して安定した取り付けを実現できる。更に、取り外されたときの嵌合部の収容サイズが、被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されているため、位置決め部材をケースに装着する際に、緩みの少ない強固な組み付けを実現できる。
請求項14の発明では、位置決め部材とケースとが、ねじ部材による連結、又は切欠部と当該切欠部と係合する係合部とによる連結、により固定されている。このようにすれば、装着時において位置決め部材がケースに安定的に保持されるようになり、また、固定操作や解除操作も容易に行うことができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して全体構成の概要を説明する。なお、図1は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る光学的情報読取装置1は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像部27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42、液晶表示装置46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース2(図2)内に内装されている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像部27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、本実施形態では、LED21a(例えば赤色のLED:図4参照)とこのLED21aの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等(図1、図4等では図示略)とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケース2の読取口(図3、図4)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rは、例えば、包装容器や包装用紙あるいはラベルといった表示媒体に相当するもので、その表面には情報コードQとして例えばバーコードや二次元コード(QRコード(登録商標)、データマトリックスコード、マキシコード等)が印刷或いはダイレクトマーキング等により形成されている。
なお、照明光源21は「照明手段」の一例に相当するものであり、本実施形態では特別な反射部材を介さずに情報コードに照明光を照射するように機能する。
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コードQに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23の受光面23aは、ケース2外から読取口5を介して外観可能に位置しており、受光センサ23は、結像部27を介して入射する入射光をこの受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、読取口5と結像部27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。
結像部27は、外部から読取口5を介して入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するもので、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとにより構成されている。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードQにて反射して読取口5に入射する構成をなしており、結像部27はこの反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コードQのコード画像を結像するように機能する。
結像部27は、「結像手段」の一例に相当し、情報コードQからの反射光を受光センサ23にて結像させるように機能する。
次に、マイコン系の構成概要を説明する。マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、その名の通り、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心に構成されるもので、前述した光学系によって撮像された情報コードQの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。また制御回路40は、当該光学的情報読取装置1の全体システムに関する制御も行っている。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力されると、画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理、解析処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置1全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等が制御回路40に接続されている。なお、通信インタフェース48には、当該光学的情報読取装置1の上位システムに相当するホストコンピュータHST等の外部装置が接続されるようになっている。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等によって構成されており、制御回路40による電源スイッチ41のオンオフ制御により、電池49から上述した各装置や各回路に供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。なお、電池49は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池で、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。また、電池49によることなく、例えば、通信インタフェース48を介して接続されるホストコンピュータHST等の外部装置から電力供給を受ける構成を採る場合もあり、この場合には当該電池49は不要となる。
次に、光学的情報読取装置1の特徴的部分について説明する。
図2は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置1の外観構成を概略的に示す斜視図である。図3は、図2から位置決め部材を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、位置決め部材を読取対象物品に位置決めした様子を概略的に示す断面図である。図5は、画像取得領域と投影領域の位置関係等を説明する説明図である。図6(a)は、受光センサ23、結像部27、位置決め部材60の配置関係の一例を示す説明図であり、(b)は、(a)とは異なる向きから受光センサ、結像部、光源等を見た図である。図7(a)は、光源の映り込みが生じた場合の取得画像例を示す説明図であり、図7(b)は、第1実施形態の構成を用いて映り込みを避けた場合の取得画像例を示す説明図である。
図2、図3に示すように、本実施形態に係る光学的情報読取装置1では、読取口5が形成されたケース2の読取口5側において位置決め部材60が着脱可能に設けられている。この位置決め部材60は、例えば、樹脂材料或いは金属材料等であって、かつ遮光材料によって構成されるものである。
図2、図4に示すように、位置決め部材60は、一端側がケース2の読取口5側に装着されると共に、他端側に情報コードQ(図4では、太線にて概略的に図示)が付された読取対象物品Rと当接する開口部61が形成され、且つ一端側から他端側に続く導光路62が形成されている。導光路62は、ケース2の読取口5と開口部61との間で光を通す空間を構成するものであり、当該空間の周囲を環状の周壁63で囲む形態で構成されている。このように導光路62が構成されていることにより、LED21aからの照明光が導光路62を通って読取対象物品Rに照射され、読取対象物品Rからの反射光が導光路62を通って読取口5に入射するようになっている。
また、位置決め部材60は、開口部61の環状の端部を読取対象物品Rに当接させて読取対象物品Rに対する姿勢を定めるように構成されている。開口部61は、「当接部」の一例に相当するものであり、読取時において読取対象物品Rと当接し、読取対象物品との位置関係を安定的に保持するように機能する。また、この開口部61は、端面61aが環状に構成されており、この環状の端面61aは、所定の厚さを有する平坦面として構成されている。なお、環状の端面61aの厚さは、全周にわたって略一定の厚さであってもよく、所々で厚さが異なるように構成されていてもよい。
また、開口部61の環状の端面61aは、全周に亘り同一の仮想平面上に位置するように構成されている。即ち、環状の端面61aを平坦面に当接させたときにこの端面61aが全周にわたって当該平坦面に密着するように構成されている。従って、読取対象物品Rの表面が平坦な場合には環状の端面61aが全周にわたって読取対象物品Rの表面に密着することとなる。
また、図4、図5に示すように、位置決め部材60は、開口部61を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取対象物品Rの所定領域C1の画像が受光センサ23に取り込まれるように構成されている。受光センサ23に取り込まれる所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)は、開口部61の端部全体を読取対象物品Rに当接させたときに開口部61の開口領域C3の範囲内となるように構成されている(即ち、開口部61を読取対象物品Rに当接させて受光センサ23により読取対象物品Rの画像を取得しようとしたとき、受光センサ23による画像取得領域全体が開口領域C3内に収まるように構成されている)。
また、図4、図5に示すように、開口部61を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取口5側に面するLED21aを読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)から外れた位置となるように構成されている。本実施形態では、結像部27の両側にLED21aが設けらる構成となっており(図6(b)参照)、各側においてそれぞれ3つずつLED21aが設けられている。このような構成において、各LED21aを読取対象物品Rに正投影した投影領域C2が全て所定領域C1(画像取得領域)から外れた位置となるように構成されている。
なお、読取対象物品Rの表面は平面のときもあれば、曲面のときもあり、凹凸が形成されている場合もある。本実施形態の構成では、少なくとも読取対象物品Rの表面が平面のときに、開口部61を読取対象物品Rの表面(平面)と当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたとき、読取対象物品Rの表面(平面)に構成される所定領域C1の画像が受光センサ23に取り込まれるようになっている。そして、開口部61を読取対象物品Rの表面(平面)と当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取口5側に面するLED21aを読取対象物品Rの表面(平面)に対して正投影した投影領域C2が所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)から外れた位置となるように構成されている。なお、本実施形態の構成は、表面が平面の読取対象物品Rを対象としたときに上記のような位置関係となるが、表面に多少の凹凸がある読取対象物品や、表面が緩やかな湾曲面の読取対象物品も当然読み取りの対象とすることができ、これらの場合であっても表面が平面の読取対象物品Rを読み取る場合と同様の効果を奏することとなる。
また、図2、図3に示すように、位置決め部材60には、開口部61とは反対側の端部においてケース2と嵌合する開口状の嵌合部63が形成されており、図2、図4のように嵌合部63内にケース2の読取口5側の端部(具体的には読取口5及びその近傍)が挿入される形態でケース2に組み付けられるようになっている。また、図2のような嵌合状態(嵌合部63とケース2の端部が嵌合した状態)で、位置決め部材60とケース2とが、ねじ部材によって連結される構成をなしている。図2の例では、光学的情報読取装置1の幅方向の両側部に取り付けられるねじ部材により位置決め部材60とケース2とが共締めされ、互いに固定されている。なお、図2では、一方の側部に取り付けられるねじ部材65を図示しており、このようなねじ部材65aが位置決め部材60に形成された孔65bを貫通してケース2側のねじ溝65と螺合し、固定されるようになっている。
次に、各部品の配置等について具体的なサイズの例を図6(a)(b)を用いて説明する。本実施形態では、例えば受光センサ23の画素数が640×480であり、結像部27により定められる画角θ1が22.5°とされている。また、結像部27による光軸L0が読取対象物品Rの表面と交わる位置P1と読取口5との距離H1が30mmとされ、LED21aが実装された基板29の表面と読取口5との距離H2が12.9mmとされている。また、基板29と受光センサ23の受光面23aとの距離H3が5.0mmとされている。なお、LED21aの幅W1は、例えば1.6mmであり、LED21aの間隔W2は例えば2.8mmである。このような構成の場合、読取対象物品Rの表面と直交する方向と結像部27による光軸L0とのなす角度θ2(角度θ2'も同一)を16°程度にすれば精度高い適切な画像を取得でき、かつ映り込みを防いだ画像取得が可能となる。
このように構成される光学的情報読取装置1の読取処理は以下のように行われる。
例えば、電源スイッチ41がオンされて所定の自己診断処理等が正常終了し、情報コードQの読み取りが可能な状態になると、照明光Lfの発光を指示する操作スイッチ42(例えばトリガースイッチ)の入力を受け付ける。このような状態で、作業者がトリガースイッチを押圧しオンにすると、それをトリガとして制御回路40が同期信号を基準に照明光源21に発光信号を出力する。当該発光信号を受けた照明光源21は、LEDを発光させて照明光Lfを照射する。照明光Lfは、読取口5及び導光路62を通って情報コードQに照射される。
すると、情報コードQに照射された照明光Lfが反射し、その反射光Lrが導光路62及び読取口5を通ってケース2内に入射することとなる。そして、フィルタ25を介して結像部27に入射し、受光センサ23の受光面23aには当該結像部27により情報コードQの像、つまりコード画像が結像されることとなる。これにより、受光センサ23を構成する各受光素子が露光され、それら各受光素子から情報コードQの像に応じた受光信号がそれぞれ出力され、画像データとしてメモリ35に記憶される。そして、メモリ35に記憶されたコード画像を2値化した後、公知のデコード処理が行われ、情報コードQとして符号化された文字データ等が解読される。なお、デコードに成功した場合には、その旨を示す報知出力(例えば「OK」の文字、短いビープ音や緑色光)を、またデコードに失敗した場合には、その旨を示す報知出力(例えば「NG」の文字、長いビープ音や赤色光)を、液晶表示装置46、ブザー44やLED43によって出力し、当該光学的情報読取装置1の使用者に情報コードQの読み取りの可否を報知する。また、デコードに成功した場合には、デコードされたデータ、つまり情報コードQの内容を液晶表示装置46に出力したり、通信インタフェース48を介してホストコンピュータHSTに出力する。
以下、本実施形態の構成の様々な効果について説明する。
本実施形態の構成では、位置決め部材60の開口部61を読取対象物品Rと当接させて位置決めしたときに、読取対象物品Rの所定領域C1の画像が受光センサ23に取り込まれるようになっている。従って、ユーザが情報コードQに対して読取口5を位置合わせしやすくなる。また、その位置決め状態において、読取口5側に面するLED21aを読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1から外れた位置となるように構成されているため、位置決め状態では受光センサ23による画像取得領域(所定領域C1)に光源の映り込みが生じにくく、映り込みによる影響を効果的に抑えることができる。即ち、図4〜図6に示すように結像部27の光軸L0が傾斜して配置され、画像取得領域(所定領域C1)からずれた位置に投影領域C2が配置されるようになっているため、このような傾斜がない場合と比較して映り込みによる影響を効果的に防止できる。例えば、このような傾斜がない場合、画像取得領域(所定領域C1)内に投影領域C2が配される格好となり、取得画像において図7(a)のような映り込みが生じる。これに対し、本実施形態のように投影領域C2が画像取得領域(所定領域C1)から外れた位置関係となれば、図7(b)のように取得画像において映り込みの影響を抑えることができ、情報コードQの画像を精度高く良好に取得できるようになる。
また、本実施形態では、位置決め部材60が遮光材料によって構成されているため、画像取得領域(所定領域C1)に外部光(位置決め部材60の外側から内側に向かう光)が入射しにくくなり、読取時における外部光の影響を効果的に抑えることができる。
また、開口部61の環状の端部を読取対象物品Rに当接させて読取対象物品Rに対する姿勢を定めるように位置決め部材60が構成されている。このようにすれば、情報コードQと開口部61を適切な位置関係に調整しやすく、また位置決め部材60を適切な姿勢に維持しやすくなる。
また、開口部61を読取対象物品Rに当接させたときの所定領域C1が、開口部61の開口領域C3の範囲内となるように位置決め部材60が構成されている。このようにすれば、受光センサ23に読取対象物品R以外の画像が取り込まれにくくなり、受光センサ23をより効率的に利用できるようになる。
また、開口部61の環状の端面61aが全周に亘り同一の仮想平面上に位置するように構成されている。このようにすれば、読取対象物品Rの表面が平坦又は略平坦な場合に開口部61の端面61aを全周にわたって当該表面に密着しやすくなる。
また、開口部61の環状の端面61aが、所定の厚さを有する平坦面として構成されている。このようにすれば、読取対象物品Rの表面が平坦又は略平坦な場合に開口部61を物品表面に対して安定的に位置決めでき、また密着性も良好となる。
また、位置決め部材60がケース2に対して着脱可能に構成されている。このようにすれば必要に応じて位置決め部材60を取り外すことができ、位置決め部材60を取り外した読み取り、或いは位置決め部材60関係のメンテナンス等において有利となる。
また、位置決め部材60における開口部61とは反対側の端部においてケース2と嵌合する嵌合部63が形成されており、嵌合部63内にケース2の読取口5側が挿入される形態でケース2に組み付けられるようになっている。このようにすれば、ケース2の一部を位置決め部材60に挿入するという簡単な操作によって位置決め部材60を装着でき、また部品点数も多くならずに済む。
また、位置決め部材60とケース2とが、ねじ部材による連結により固定されている。このようにすれば、装着時において位置決め部材60がケース2に安定的に保持されるようになり、また、固定操作や解除操作も容易に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。 図11は、第2実施形態に係る光学的情報読取装置200を概略的に例示する平面図である。図12は、図11の光学的情報読取装置200の側面図である。図13は、図11の光学的情報読取装置200のケース部分を概略的に説明する説明図であり、図14は、そのケース部分を側方から説明する説明図である。図15は、図11のA―A断面を概略的に示す断面図である。また、図16は、図11の平面図の一部を拡大して示す拡大図であり、図17は、図16のC―C断面を概略的に示す断面図である。なお、図13、図14では、位置決め部材260を破線にて概念的に示している。なお、第1実施形態と同様、ケースから露出するボタン等は省略して示している。
なお、本実施形態の光学的情報読取装置200は、位置決め部材260の構成のみが第1実施形態の位置決め部材60と異なり、それ以外は第1実施形態と同一である。よって、異なる部分について重点的に説明することとし、同一の部分については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。例えば、電気的構成については第1実施形態と同一であるため、本実施形態でも図1を用いて説明することとし、図1に示す各部品の詳細な説明は省略する。
また、開口部を読取対象物品Rに当接させたときの、開口部の開口領域C3、受光センサ23に取り込まれる所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)、LED21aを読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2、LED21a(光源)、結像部27(結像手段)、受光センサ23の位置関係も第1実施形態と同一である。従って、本実施形態の説明でも、図4、図5を用いることとする。
なお、本実施形態でも、LED21aが「光源」の一例に相当し、照明光源21が「照明手段」の一例に相当している。また、結像部27が「結像手段」の一例に相当している。
本実施形態の光学的情報読取装置200は、図11、図12に示すように、ケース2に対して位置決め部材260が着脱可能に取り付けられている。この位置決め部材260の基本的な特徴は第1実施形態の位置決め部材60と同様であり、図11、図12、図15に示すように、一端側にケース2の読取口側の一部分(読取側凸部3付近の部分)と嵌合する嵌合部263が形成され、他端側(嵌合部263とは反対側)に情報コードQが付された読取対象物Rと当接させる開口部261(開口部261は、「当接部」の一例に相当する)が形成されている。また、位置決め部材260には、一端側の開口(即ち、読取側凸部3を挿入する側の開口)から他端側の開口(即ち、開口部261側の開口)に続く導光路262が形成されている。
そして、本実施形態の光学的情報読取装置200も、位置決め部材260に形成された開口部261を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材260を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、図4、図5のように、読取対象物品Rの所定領域C1の画像が受光センサ23に取り込まれ、且つ読取口5側に面するLED21aを読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1から外れた位置に位置するように構成されている。なお、本実施形態では、図15に示す開口領域C3が図4の開口領域C3に対応しており、この図15の開口領域C3に対する所定領域C1(画像取得領域)、投影領域C2、受光センサ23、結像部27の位置関係は図4、図5と同様であるので、図15での図示は省略する。
「当接部」として構成される開口部261は、第1実施形態の開口部61(図2参照)と同様に環状形態をなしており、この開口部261の環状の端面261aも、所定の厚さを有する平坦面として構成されている(より詳しくは、第1実施形態と同様に、開口部261の環状の端面が全周に亘り同一の仮想平面上に位置している)。そして、位置決め部材260は、この開口部261の環状の端部を読取対象物品Rに当接させて読取対象物品Rに対する姿勢を定めるように構成されている。また、本実施形態でも、開口部261を読取対象物品Rに当接させたときに、所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)が、開口部261の開口領域C3の範囲内となるように構成されている(図4、図15参照)。
本実施形態の情報読取装置200で用いられるケース2は、図14、図15に示すように、長手状のケース本体4と、当該ケース本体4から突出する読取側凸部3とを備えた構成をなすものであり、このケース2の一方面7a側に液晶表示器46(液晶表示器46は、「表示器」の一例に相当)が配されている。読取側凸部3は、ケース2の読取口側において、液晶表示器46による表示側(即ち一方面7a側)とは反対側に凸となる構成をなしており、この読取側凸部3の端部に読取口5が形成されている。このようなケース2に対し、位置決め部材260の嵌合部263は、読取側凸部3の略全体を被覆するように嵌合する構成をなしている。
図15に示すように、位置決め部材260の嵌合部263は、ケース2の読取口側の端部付近と面接触で当接する第1の支持部281と、ケース2の一方面7a(液晶表示器46の配置側の面)と面接触で当接する第2の支持部282と、ケース2の他方面8a(ケース2において一方面7aとは反対側に配される面)と面接触で当接する第3の支持部283と、を備えており、少なくともこれら3位置においてケース2を支持する構成をなしている。なお、一方面7aは、ケース2の厚さ方向一方側の壁部7の外面であり、他方面8aは、壁部7の反対側の壁部8の外面である。また、本実施形態では、ケース2の厚さ方向一方側寄りに液晶表示器46が配されており、一方面7a側が表示側とされている。
なお、図15は、ケース2の長手方向(図11ではX軸方向)及び幅方向(図11ではY軸方向)と直交する仮想平面の一つ(即ち、図11のA−A位置を通る仮想平面)を断面とするものであり、このような仮想平面上において、第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する領域の所定位置を第1の所定位置P11とし、第2の支持部282が一方面7aを支持する領域の所定位置を第2の所定位置P12とし、第3の支持部283が他方面8aを支持する領域の所定位置を第3の所定位置P13としたときの、第1の所定位置P11と第2の所定位置P12との距離L11、第1の所定位置P11と第3の所定位置P13との距離L12、第2の所定位置P12と第3の所定位置P13との距離L13、の関係が、L11=L12=L13となるように構成されている。即ち、上記仮想平面上における第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する支持領域、第2の支持部282が一方面7aを支持する支持領域、第3の支持部283が他方面8aを支持する支持領域においてそれぞれ、上記L11=L12=L13となりうる第1の所定位置P11,第2の所定位置P12,第3の所定位置P13が存在するように構成されている。
図15の例では、上記仮想平面における読取側凸部3の端部(即ち開口部5)と対向壁被覆部278との接触位置を第1の所定位置P11としたときに、上記仮想平面における嵌合部263の端部(読取側凸部3を挿入する側の端部)付近の位置(具体的には、後述する第2被覆部の位置)とケース2の一方面7aとの接触位置が第2の所定位置P12に相当し、上記仮想平面における嵌合部263の端部付近と他方面8aとの接触位置が第3の所定位置P13に相当し、第1の所定位置P11と第2の所定位置P12との距離L11、第1の所定位置P11と第3の所定位置P13との距離L12、第2の所定位置P12と第3の所定位置P13との距離L13、の関係が、L11=L12=L13となるように構成されている。
なお、図15では、図11のA−A断面(一方の第2被覆部273を通る断面)を仮想平面とする例を示しているが、本実施形態に係る情報読取装置200は、ほぼ左右対称に構成されているため、図11のB−B断面(他方の第2被覆部274を通る断面)を仮想平面とした場合でも同様の関係となる。
また、図17のように、光学的情報読取装置200の幅方向中心部を通る仮想平面においても同様の関係となっている。図17は、ケース2の長手方向(図11ではX軸方向)及び幅方向(図11ではY軸方向)と直交する仮想平面の一つ(図16のC−C位置を通る仮想平面)を断面とするものであり、このような仮想平面上において、第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する領域の所定位置を第1の所定位置P21とし、第2の支持部282が一方面7aを支持する領域の所定位置を第2の所定位置P22とし、第3の支持部283が他方面8aを支持する領域の所定位置を第3の所定位置P23としたときの、第1の所定位置P21と第2の所定位置P22との距離L21、第1の所定位置P21と第3の所定位置P23との距離L22、第2の所定位置P22と第3の所定位置P23との距離L23、の関係が、L21=L22=L23となるように構成されている。即ち、上記仮想平面上における第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する支持領域、第2の支持部282が一方面7aを支持する支持領域、第3の支持部283が他方面8aを支持する支持領域においてそれぞれ、上記L21=L22=L23となりうる第1の所定位置P21,第2の所定位置P22,第3の所定位置P23が存在するように構成されている。
図17の例では、上記仮想平面における読取側凸部3の端部(即ち開口部5)と対向壁被覆部278との接触位置を第1の所定位置P21としたときに、上記仮想平面における嵌合部263の端部(読取側凸部3を挿入する側の端部)の位置とケース2の一方面7aとの接触位置が第2の所定位置P22に相当し、上記仮想平面における嵌合部263の端部付近と他方面8aとの接触位置が第3の所定位置P23に相当し、第1の所定位置P21と第2の所定位置P22との距離L21、第1の所定位置P21と第3の所定位置P23との距離L22、第2の所定位置P22と第3の所定位置P23との距離L23、の関係が、L21=L22=L23となるように構成されている。
本実施形態で用いる位置決め部材260は、読取側凸部3を覆う第1被覆部271と、この第1被覆部271に連結して配される一対の第2被覆部273、274とを備えている。第1被覆部271は、読取側凸部3の幅方向両側に配される一対の側壁3a、3bをそれぞれ被覆する一対の側壁被覆部276、277と、読取側凸部3の厚さ方向両側に配される一対の対向壁3c、3dを被覆する対向壁被覆部278、279と、を備えており、これらが読取側凸部3の四方を取り囲む形態で配されて導光路262を構成している。
一対の第2被覆部273、274は、図11に示すように、ケース本体4の端部における液晶表示器46側の面(即ち一方面7a)の幅方向両端側を被覆する構成をなしている。このうちの一方の第2被覆部273は、片方の側壁被覆部276に連結されると共に、対向壁被覆部271にも連結されており、これら第2被覆部273、側壁被覆部276、対向壁被覆部271によってケース2の長手方向一方側且つ一方面7a側に配される角部9aが保持されている。また、もう一方の第2被覆部274は、もう片方の側壁被覆部277に連結されると共に、対向壁被覆部271にも連結されており、これら第2被覆部274、側壁被覆部277、対向壁被覆部271によってケース2の長手方向一方側且つ一方面7a側に配されるもう片方の角部9bが保持されている。
また、図16に示すように、一対の第2被覆部273、274は、向かい合う外縁部273a,274aがケース本体4の長手方向(図16のX軸方向)に対して傾斜した構成をなしている。そして、これら一対の第2被覆部273、274の間の領域(具体的には、傾斜した外縁部273a,274aの間の領域)を介して液晶表示器46の端部46aが外部から視認可能とされている。各第2被覆部273、274はいずれも、ケース本体4の長手方向(図16のX軸方向)後方側となるにつれて幅が短くなるように構成されている。また、第2被覆部273、274の外縁部273a,274aの間隔は、ケース本体4の長手方向後方側となるにつれて間隔が広くなるように構成されている。また、ケース本体4の幅方向(図16のY軸方向)に対する外縁部274a、274bの境界のそれぞれの傾斜角度θ1、θ2は、例えば45度以上80度未満とすると型抜き等の面で有利である。
なお、本実施形態では、ケース本体4の長手方向(即ち情報読取装置200の長手方向)において、読取口側を前方としそれとは反対側を後方としている。
また、図12、図14、図15に示すように、第2被覆部273、274及び液晶表示器46の配置構成は、第2被覆部273、274の外面が、液晶表示器46の外面よりも外側位置となるように段差状に構成されている。本実施形態の例では、ケース2に形成された矩形状の開口を介して液晶表示器4が露出しており、液晶表示器46の外面が、ケース2の一方面7aとほぼ面一で構成されている。そして、ケース2の一方面7a上に第2被覆部273、274が配置されている。従って、これら第2被覆部273、274の厚さの分だけ、第2被覆部273、274の外面が、液晶表示器46の外面よりも外側位置となっている。
また、位置決め部材260は、ゴムなどの弾性材料によって構成されており、ケース2から取り外されたときに、弾性復帰により、嵌合部263による収容サイズが、ケース2における嵌合部263と嵌合する被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されている。つまり、ケース2に取り付けられていないときのサイズが、被嵌合部のサイズ(即ち、ケース2における嵌合部263と嵌合する部分の外形サイズ)よりも小さくなるように構成されており、図16のようにケース2に取り付けられたときの幅L4や長さL5が、取付前よりも若干大きくなるように構成されている。
なお、本実施形態でも位置決め部材260が、遮光材料によって構成されており、位置決め部材260を透過して光が入り込むことを防止している。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の効果が得られ、更に、以下のような効果も得られる。
図15等に示すように、本実施形態の光学的情報読取装置200は、嵌合部263において、ケース2の読取口側の端部付近と面接触で当接する第1の支持部281と、ケース2の一方面7aと面接触で当接する第2の支持部282と、ケース2の他方面8aと面接触で当接する第3の支持部283と、が設けられているため、嵌合状態において少なくとも3位置の面接触が確保され、嵌合部263がケース2に安定的に保持される。
さらに、ケース2の長手方向(図11のX軸方向)及び幅方向(図11のY軸方向)と直交する仮想平面上において、第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する第1の所定位置と、第2の支持部282が一方面7aを支持する第2の所定位置との距離L1、第1の所定位置と、第3の支持部283が他方面を支持する第3の所定位置との距離L2、第2の所定位置と第3の所定位置との距離L3の関係が、L1=L2=L3となるように構成されている。
具体的には、図11のA−A位置を通る仮想平面上において、図15のように第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する第1の所定位置P11と、第2の支持部282が一方面7aを支持する第2の所定位置P12との距離L11、第1の所定位置P11と、第3の支持部283が他方面を支持する第3の所定位置P13との距離L12、第2の所定位置P12と第3の所定位置P13との距離L13の関係が、L11=L12=L13となるように構成されている。また、図16のC−C位置を通る仮想平面上において、図17のように第1の支持部281がケース2の読取口側の端部を支持する第1の所定位置P21と、第2の支持部282が一方面7aを支持する第2の所定位置P22との距離L21、第1の所定位置P21と、第3の支持部283が他方面を支持する第3の所定位置P23との距離L22、第2の所定位置P22と第3の所定位置P23との距離L23の関係が、L21=L22=L23となるように構成されている。このように構成すると、第1の所定位置、第2の所定位置、第3の所定位置にバランスよく力が加わり、嵌合に伴う負荷を各位置に満遍なく分散でき、嵌合部263とケース2とをより安定性高く結合できる。
また、嵌合部263において、読取側凸部3を覆う第1被覆部271と、ケース本体端部における液晶表示器46側の面の幅方向両端側を被覆する一対の第2被覆部273、274と、が設けられている。このようにすると、読取側凸部3付近の領域だけでなく液晶表示器46の幅方向両側の領域をも利用してケース2と位置決め部材260とを結合できるため、より一層安定した組み付けが可能となる。
また、一対の第2被覆部273、274のうち、一方の第2被覆部273が片方の側壁被覆部276及び片方の対向壁被覆部278と連結され、他方の第2被覆部274がもう片方の側壁被覆部277及び片方の対向壁被覆部278と連結されている。そして、両第2被覆部273、274の向かい合う外縁部273a、274aがケース本体4の長手方向に対して傾斜した構成をなしている。このようにすると、第2被覆部273、274によって組み付けの安定性を確保する構成を実現しつつ、位置決め部材260を樹脂成型品としたときの型抜きの容易化、或いは位置決め部材260をケース2から取り外す際の取り外し作業の容易化を図ることができる。
更に、一対の第2被覆部273、274の間の領域を介して液晶表示器46の端部46aが外部から視認可能とされている。このようにすると、第2被覆部273、274によって組み付けを安定的に行いつつ、それら第2被覆部273、274の間の領域を、液晶表示器46を視認させるための領域として有効利用できるため、液晶表示器46の大型化或いは装置全体小型化を効果的に実現できる。
また、第2被覆部273、274の外面が、液晶表示器46の外面よりも外側位置となるように段差状に構成されている。このように第2被覆部273、274の外面を液晶表示器46の外面よりも外側位置となるように段差状に構成しておくと、外部からの衝撃等(例えば落下時の衝撃など)、を第2被覆部273、274で受けることができ、液晶表示器46に直接加わる衝撃を極力抑えることができる。従って、液晶表示器46を良好に保護することができ、ひいては装置の耐久性を効果的に高めることができる。
また、位置決め部材260が、弾性材料によって構成されており、かつケース2から取り外されたときに、弾性復帰により、嵌合部263による収容サイズが、ケース2における嵌合部263と嵌合する被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されている。このようにすると、位置決め部材260自体の弾性力を利用して安定した取り付けを実現できる。更に、取り外されたときの嵌合部263の収容サイズが、被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されているため、装着時に弾性力が常に作用することとなり、位置決め部材260をケース2に装着する際に、緩みの少ない強固な組み付けを実現できる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態とは異なる取付構造として例えば図8のような構成を用いてもよい。図8でも位置決め部材60がケース2に対して着脱可能とされる例を示しており、この例では図8(b)のように、位置決め部材60が、読取口5の一方側を覆う第1部材67と、読取口5の他方側を覆う第2部材68と、に分割されてなり、図8(a)のように第1部材67と第2部材68とが結合する形態でケース2に組み付けられるようになっている。これら第1部材67、第2部材68を結合した形状は、第1実施形態の位置決め部材60と略同一であり、本実施形態では二分割されている点が第1実施形態の構成と異なっている。なお、第1部材67と第2部材68を結合するための構造は様々な方法が考えられ、例えばこれらをねじ等の連結部材によって連結したり、第1部材67及び第2部材68の一方に凸部を形成し他方に凹部を形成する等の方法(即ち両部材の一部を嵌合させる方法)を用いてもよい。また、第1部材67及び第2部材68の一方に係合爪等の係合部を設け、他方に係合爪が引っかかる孔部等の被係合部を設ける係合構造を採用してもよい。いずれにしても、図8の構成によれば位置決め部材60を着脱しやすい構成を好適に実現できる。
また、第1実施形態と異なる固定構造として例えば図9のような構成を用いてもよい。第1実施形態では、位置決め部材60とケース2とをねじ部材によって連結する構成を例示したが、図9の例では、(b)に示すように、位置決め部材60の両側部に一対の係合爪69a(係合部)を設け、ケース2の側部において孔状の切欠部69bを一対形成し、これら切欠部69bと係合爪69aとの連結により位置決め部材60をケース2に対して固定するようにしている。なお、係合爪69aは樹脂材料などによって弾性変形可能に構成されており、位置決め部材60装着時には切欠部69bと係合し((a)参照)係合爪69aを変形する操作を行うことにより、これら係合が解除され、位置決め部材60をケース2から取り外すことができるようになっている。このようにすれば、装着時において位置決め部材60がケース2に安定的に保持されるようになり、また、固定操作や解除操作も容易に行うことができる。
上記実施形態では、開口部61を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取口5側に面するLED21を読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1から外れた位置となるように構成されていたがこのような構成に限られない。例えば、開口部61を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取口5側に面するLED21を読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1の端部に位置するように構成されていてもよい。投影領域C2が所定領域C1の端部に位置する例としては、投影領域C2の一部が所定領域C1(受光センサ23による画像取得領域)とその外部領域(所定領域C1以外の領域)とに跨る例、或いは、複数ある投影領域C2の一部のみが所定領域C1(画像取得領域)に位置し、残りが外部領域(所定領域C1以外の領域)に位置する例などが挙げられる。
上記実施形態では、LED21aからの光を反射部材を介さずに読取対象物品Rに照射するように構成されていたが、図10に示すように光源(LED等:図10では図示略)からの照明光Lfをミラー等の反射部材90によって反射させて読取対象物品Rに照射するようにしてもよい。図10の例では、光源の構成及び反射部材90を用いた点のみが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同一であるため同一構成については第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。この場合、開口部61を読取対象物品Rと当接させて当該位置決め部材60を読取対象物品Rに対して位置決めしたときに、読取口5側に面する反射部材90を読取対象物品Rに対して正投影した投影領域C2が所定領域C1から外れた位置となるように、或いは当該投影領域C2が所定領域C1の端部に位置するように(例えば、投影領域C2が所定領域C1の境界に跨るように)構成すればよい。
図1は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置の外観構成を概略的に示す斜視図である。 図3は、図2から位置決め部材を取り外した状態を示す斜視図である。 図4は、位置決め部材を読取対象物品に位置決めした様子を概略的に示す断面図である。 図5は、画像取得領域と投影領域の位置関係等を説明する説明図である。 図6(a)は、受光センサ23、結像部27、位置決め部材60の配置関係の一例を示す説明図であり、図6(b)は(a)とは異なる向きから受光センサ、結像部、光源等を見た図である。 図7(a)は、光源の映り込みが生じた場合の取得画像例を示す説明図であり、図7(b)は、第1実施形態の構成を用いて映り込みを避けた場合の取得画像例を示す説明図である。 図8(a)は、図3とは取付構造が異なる位置決め部材を用いた別例を概略的に示す斜視図であり、(b)は、その位置決め部材を取り外した状態を例示する斜視図である。 図9(a)は、図3とは固定構造が異なる位置決め部材を用いた別例を概略的に示す斜視図であり、(b)は、その位置決め部材を取り外した状態を例示する斜視図である。 図10は、図4の変形例を示すものであり、光源からの照明光を反射部材を介して照射する構成例を示す説明図である。 図11は、第2実施形態に係る光学的情報読取装置を概略的に例示する平面図である。 図12は、図11の光学的情報読取装置の側面図である。 図13は、図11の光学的情報読取装置200のケース部分を概略的に説明する説明図である。 図14は、図13のケース部分を側方から説明する説明図である。 図15は、図11のA―A断面を概略的に示す断面図である。 図16は、図11の平面図の一部を拡大して示す拡大図である。 図17は、図16のC―C断面を概略的に示す断面図である。
1,200…光学的情報読取装置
2…ケース
3…読取側凸部
3a,3b…側壁
3c,3d…対向壁
4…ケース本体
5…読取口
21…照明光源(照明手段)
21a…LED(光源)
23…受光センサ
27…結像部(結像手段)
46…液晶表示器(表示器)
60,260…位置決め部材
61,261…開口部(当接部)
62,262…導光路
63,263…嵌合部
65a…ねじ部材
67…第1部材
68…第2部材
69a…係合部
69b…切欠部
271…第1被覆部
273、274…第2被覆部
273a,274a…外縁部
276,277…側壁被覆部
278,279…対向壁被覆部
281…第1の支持部
282…第2の支持部
283…第3の支持部
R…読取対象物品
C1…画像取得領域(所定領域)
C2…投影領域
C3…開口領域
P11,P21…第1の所定位置
P12,P22…第2の所定位置
P13,P23…第3の所定位置

Claims (14)

  1. 読取口が形成されたケースと、
    照明光を出射する光源を備えると共に、当該光源からの照明光を、反射部材を介して、又は反射部材を介さずに前記情報コードに照射する照明手段と、
    前記情報コードからの反射光を受光する受光センサと、
    前記情報コードからの前記反射光を前記受光センサにて結像させる結像手段と、
    を備えた光学的情報読取装置であって、
    一端側が前記ケースの前記読取口側に装着されると共に、他端側に前記情報コードが付された読取対象物品と当接する当接部が形成され、且つ前記一端側から前記他端側に続く導光路が形成された位置決め部材を備え、
    前記位置決め部材は、
    弾性材料によって構成されると共に、前記ケースに対して着脱可能に構成され、
    前記当接部とは反対側の端部において前記ケースと嵌合する嵌合部が形成され、前記嵌合部内に前記ケースの前記読取口側が挿入される形態で前記ケースに組み付けられ、
    前記当接部を前記読取対象物品と当接させて当該位置決め部材を前記読取対象物品に対して位置決めしたときに、前記読取対象物品の所定領域の画像が前記受光センサに取り込まれ、且つ前記読取口側に面する前記光源又は前記反射部材を前記読取対象物品に対して正投影した投影領域が前記所定領域から外れた位置、又は前記所定領域の端部位置に位置するように構成されており、
    前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケースの厚さ方向一方側の外面をなす一方面と、前記一方面とは反対側に設けられた他方面とを有し、前記ケース本体の長手方向一方側に、前記一方面とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、
    前記嵌合部は、
    前記ケースの前記読取口側の端部付近と面接触で当接する第1の支持部と、
    前記ケースの前記一方面と面接触で当接する第2の支持部と、
    前記ケースにおいて前記一方面とは反対側に設けられた前記他方面と面接触で当接する第3の支持部と、
    を備え、
    少なくとも前記ケースの長手方向及び幅方向と直交し且つ当該光学的情報読取装置の幅方向中心部を通る仮想平面上において、
    前記第1の支持部が前記読取側凸部の前記読取口側の端部を支持する第1の所定位置と、前記第2の支持部の端部が前記一方面を支持する第2の所定位置との距離をL1とし、
    前記第1の所定位置と、前記第3の支持部の端部が前記他方面を支持する第3の所定位置との距離をL2とし、
    前記第2の所定位置と前記第3の所定位置との距離をL3としたときの、L1、L2、L3の関係が、
    L1=L2=L3となるように構成されていることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 読取口が形成されたケースと、
    照明光を出射する光源を備えると共に、当該光源からの照明光を、反射部材を介して、又は反射部材を介さずに前記情報コードに照射する照明手段と、
    前記情報コードからの反射光を受光する受光センサと、
    前記情報コードからの前記反射光を前記受光センサにて結像させる結像手段と、
    を備えた光学的情報読取装置であって、
    一端側が前記ケースの前記読取口側に装着されると共に、他端側に前記情報コードが付された読取対象物品と当接する当接部が形成され、且つ前記一端側から前記他端側に続く導光路が形成された位置決め部材を備え、
    前記位置決め部材は、
    前記当接部を前記読取対象物品と当接させて当該位置決め部材を前記読取対象物品に対して位置決めしたときに、前記読取対象物品の所定領域の画像が前記受光センサに取り込まれ、且つ前記読取口側に面する前記光源又は前記反射部材を前記読取対象物品に対して正投影した投影領域が前記所定領域から外れた位置、又は前記所定領域の端部位置に位置するように構成され、
    前記ケースに対して着脱可能に構成されており、
    前記当接部とは反対側の端部において前記ケースと嵌合する嵌合部が形成されており、前記嵌合部内に前記ケースの前記読取口側が挿入される形態で前記ケースに組み付けられており、
    前記ケースの一方面側に表示器が設けられ、
    前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケース本体の前記読取口側に、前記表示器による表示側とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、
    前記嵌合部は、
    前記読取側凸部を覆う第1被覆部と、
    前記第1被覆部に連結して設けられ、且つ前記ケース本体端部における前記表示器側の面の幅方向両端側を被覆するように配される一対の第2被覆部と、
    有することを特徴とする光学的情報読取装置。
  3. 前記ケースの一方面側に表示器が設けられ、
    前記ケースは、長手状のケース本体を備えると共に、当該ケース本体の前記読取口側に、前記表示器による表示側とは反対側に凸となる読取側凸部が形成され、且つ前記読取側凸部の端部に前記読取口が形成されており、
    前記嵌合部は、
    前記読取側凸部を覆う第1被覆部と、
    前記第1被覆部に連結して設けられ、且つ前記ケース本体端部における前記表示器側の面の幅方向両端側を被覆するように配される一対の第2被覆部と、
    有することを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記第1被覆部は、
    前記読取側凸部において幅方向両側に配される一対の側壁を被覆する一対の側壁被覆部と、
    前記読取側凸部において厚さ方向両側に配される一対の対向壁を被覆する対向壁被覆部と、
    を備え、
    一対の前記第2被覆部は、いずれも片方の前記側壁被覆部及び片方の前記対向壁被覆部と連結され、且つ向かい合う外縁部が前記ケース本体の長手方向に対して傾斜した構成をなすことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光学的情報読取装置。
  5. 一対の前記第2被覆部の間の領域を介して前記表示器の端部が外部から視認可能とされていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置
  6. 前記第2被覆部の外面が、前記表示器の外面よりも外側位置となるように段差状に構成されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記位置決め部材は、遮光材料によって構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記当接部は、環状の開口部からなり、
    前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端部を前記読取対象物品に当接させて前記読取対象物品に対する姿勢を定めることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  9. 前記位置決め部材は、前記開口部を前記読取対象物品に当接させたときの前記所定領域が、前記開口部の開口領域の範囲内となるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  10. 前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端面が全周に亘り同一の仮想平面上に位置していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  11. 前記位置決め部材は、前記開口部の環状の端面が、所定の厚さを有する平坦面として構成されていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  12. 前記位置決め部材は、前記読取口の一方側を覆う第1部材と、前記読取口の他方側を覆う第2部材と、に分割されてなり、前記第1部材と前記第2部材とが結合する形態で前記ケースに組み付けられていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  13. 前記位置決め部材は、弾性材料によって構成されており、かつ前記ケースから取り外されたときに、弾性復帰により、前記嵌合部による収容サイズが、前記ケースにおける前記嵌合部と嵌合する被嵌合部のサイズよりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  14. 前記位置決め部材と前記ケースとが、ねじ部材による連結、又は切欠部と当該切欠部と係合する係合部とによる連結、により固定されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
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