JP2004252600A - イメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法 - Google Patents

イメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法 Download PDF

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Shigenori Sugano
茂則 菅野
Koji Koseki
浩次 小関
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Abstract

【課題】撮像範囲の変更並びに撮像対象物への焦点合わせを容易に行い得ると共に低コストで製造可能なイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像対象物15が載置または貼付された対象物支持体12に、把持部位である本体21から突出形成された突き当て部材22を当接させて、撮像対象物を撮像するイメージリーダ20において、撮像対象物に光を照射する照明部材73と、撮像対象物からの反射光を結像レンズ71aを用いて検出する撮像センサ75aとから成る撮像手段70と、突き当て部材により、結像レンズから撮像対象物までの撮像距離Lを調節する距離調節手段22と、本体からの突き当て部材の突出量に応じて、撮像距離を検出する距離検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンディタイプであって接触式のイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハンディタイプのイメージリーダとして、接触式(タッチ方式)のものと、非接触式(ガンタイプ)のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。前者は、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成されたフードの先端部を接触させ、撮像対象物を覆うようにして撮像するため、撮像センサ(リニアセンサ、エリアセンサなど)に結像する結像レンズと撮像対象物との撮像距離が一定となり、撮像対象物との焦点合わせを容易に行うことができる。しかしその反面、撮像範囲も予め定められた領域(通常、フードによって覆われる範囲)に限られてしまうといった問題がった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−312210号公報(第1−27図等)
【0004】
一方、後者の非接触式のイメージリーダは、レンズユニットの前方に画角交換レンズを設け、この画角交換レンズをレンズユニットの前に挿入または非挿入とすることにより、レンズユニットの画角を変更するなどの方法により、撮像範囲を変更することが可能であるが、撮像対象物を焦点位置に合わせる際の距離の調節が困難であると共に、画角交換レンズを用いるため、コスト高になるといった問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑み、撮像範囲の変更並びに撮像距離の検出を容易に行い得ると共に低コストで製造可能なイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のイメージリーダは、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて、撮像対象物を撮像するイメージリーダにおいて、撮像対象物に光を照射する照明部材と、撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサとから成る撮像手段と、突き当て部材により、結像レンズから撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節手段と、本体からの突き当て部材の突出量に応じて、撮像距離を検出する距離検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて撮像する、いわゆる接触式のイメージリーダであって、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を正確に検出することができるため、撮像対象物との撮像距離を容易に検出することができる。また、突き当て部材の突出量を調節することによって撮像範囲を変更することができるため、高精細な撮像対象物(2次元コードなど)から幅広の撮像対象物(幅広バーコードなど)まで、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。更に、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を検出する単純な構成であるため、低コストでイメージリーダを製造することができる。
【0008】
この場合、突き当て部材は、本体に一体構成された第1突き当て部材と、当該第1突き当て部材に着脱可能に構成された第2突き当て部材とによって構成され、距離検出手段は、第2突き当て部材の装着の有無によって、撮像距離を検出することが好ましい。
【0009】
この構成によれば、第2突き当て部材の装着の有無によって、撮像距離を検出するため、より正確且つ確実に撮像距離を検出することができる。また、第2突き当て部材を装着するだけで撮像距離を調節することができるため、距離センサを用いる場合と比較して低コストで撮像距離の調節および検出を行うことができる。
【0010】
この場合、第1突き当て部材および/または第2突き当て部材は、透光性を有することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、第1突き当て部材および/または第2突き当て部材は、透光性を有するため、ユーザは撮像対象物を確認しながら位置決めすることができる。また、外光を取り入れることができるため、撮像対象物をより鮮明に撮像することができる。
【0012】
これらの場合、第2突き当て部材の第1突き当て部材からの離脱に伴い、電源をオンにすることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、第2突き当て部材を第1突き当て部材から離脱するのは、より高精細な撮像対象物を撮像する場合と考えられるが、自動的に電源がオンすることで、この場合の電源スイッチなどによる電源供給操作を省略することができる。
【0014】
これらの場合、撮像センサは、エリアセンサであることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、エリアセンサによって画像を読み込むため、あらゆる2次元画像の読み取りを行うことができる。なお、エリアセンサは、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサのいずれであっても良い。
【0016】
これらの場合、撮像センサとして、リニアセンサとエリアセンサとの2つのセンサを有しており、第2突き当て部材が装着されている場合はリニアセンサにより撮像し、第2突き当て部材が装着されていない場合はエリアセンサにより撮像することが好ましい。
【0017】
この構成によれば、第2突き当て部材が装着されている場合は撮像距離が長くなるため、リニアセンサを用いて幅広の撮像対象物(幅広バーコードなど)を撮像することができる。また、第2突き当て部材が装着されていない場合は撮像距離が短くなるため、エリアセンサを用いて高精細な撮像対象物(2次元コードなど)を撮像することができる。すなわち、撮像距離に応じた適切な撮像センサを用いて撮像を行うことにより、より撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。
【0018】
これらの場合、結像レンズと撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、撮像センサ出力画像の歪みを補正する歪み補正手段、を更に備え、歪み補正手段は、検出した撮像距離に応じて歪みを補正することが好ましい。
【0019】
この構成によれば、結像レンズと撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、撮像センサ出力画像の歪みを補正することができるため、歪みのない(再現性の高い)出力画像を得ることができる。また、この歪みを補正するためには、その計算式におけるパラメータとして撮像距離が必須となるが、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を検出するため、より正確に撮像センサ出力画像の歪みを補正することができる。
【0020】
本発明のイメージリーダシステムは、上記のいずれか1に記載のイメージリーダと、イメージリーダから送信された画像データを受信するホストコンピュータとによって構成されるイメージリーダシステムにおいて、ホストコンピュータ側で、画像データのデコード処理を行うことを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、ホストコンピュータ側で画像データのデコード処理を行うため、高速な処理が可能となると共に、新規シンボルや予め定められていない規格のデータ(OCRデータなど)への対応を、ホストコンピュータ側ソフトウェアの書き換えのみで容易に行うことができる。また、イメージリーダ側では、デコード処理を行う必要がないため、イメージリーダの制御構成を簡素化することができ、ひいては、低コストで製造可能となる。
【0022】
本発明の他のイメージリーダシステムは、上記に記載のイメージリーダと、イメージリーダから送信された画像データを受信するホストコンピュータとによって構成されるイメージリーダシステムにおいて、ホストコンピュータ側で、画像データのデコード処理を行うと共に、イメージリーダに代えて、ホストコンピュータに歪み補正手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、ホストコンピュータ側で画像データのデコード処理や、結像レンズと撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく歪みの補正処理を行うため、高速な処理が可能となると共に、新規シンボルや予め定められていない規格のデータ(OCRデータなど)への対応を、ホストコンピュータ側ソフトウェアの書き換えのみで容易に行うことができる。また、イメージリーダ側では、デコード処理や歪みの補正処理を行う必要がないため、イメージリーダの制御構成を簡素化することができ、ひいては、低コストで製造可能となる。
【0024】
これらの場合、ホストコンピュータは、POSアプリケーションを有し、イメージリーダから送信された画像データに基づいて会計処理を行うことが好ましい。
【0025】
この構成によれば、POSアプリケーションを有する、いわゆるPOS端末機において、本発明を利用することができる。したがって、撮像範囲の変更並びに撮像距離検出を容易に行い得るイメージリーダを用いたPOS端末機を提供することができる。
【0026】
本発明のイメージリーダの撮像距離検出方法は、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させ、撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサによって撮像対象物を撮像するイメージリーダの撮像距離検出方法であって、突き当て部材により、結像レンズから撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節工程と、本体からの突き当て部材の突出量に応じて、撮像距離を検出する距離検出工程と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて撮像する、いわゆる接触式のイメージリーダにおいて、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を正確に検出することができる。また、突き当て部材の突出量を調節することによって撮像範囲を変更することができるため、高精細な撮像対象物(2次元コードなど)から幅広の撮像対象物(幅広バーコードなど)まで、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。
【0028】
この場合、突き当て部材は、本体に一体構成された第1突き当て部材と、当該第1突き当て部材に着脱可能に構成された第2突き当て部材とによって構成され、距離検出工程では、第2突き当て部材の装着の有無によって、撮像距離を検出することが好ましい。
【0029】
この構成によれば、第2突き当て部材の装着の有無によって、撮像距離を検出するため、より正確且つ確実に撮像距離を検出することができる。また、第2突き当て部材を装着するだけで撮像距離を調節することができるため、距離センサを用いる場合と比較して低コストで撮像距離の調節および検出を行うことができる。
【0030】
本発明のイメージリーダの歪み補正方法は、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させ、撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサによって撮像対象物を撮像するイメージリーダの歪み補正方法であって、突き当て部材により、結像レンズから撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節工程と、本体からの突き当て部材の突出量に応じて、撮像距離を検出する距離検出工程と、結像レンズと撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、撮像センサ出力画像の歪みを補正する歪み補正工程とを備え、歪み補正工程では、検出した撮像距離に応じて歪みを補正することを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて撮像する、いわゆる接触式のイメージリーダにおいて、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を正確に検出することができるため、撮像対象物との焦点合わせを容易に行うことができる。また、突き当て部材の突出量を調節することによって撮像範囲を変更することができるため、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。更に、撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、撮像センサ出力画像の歪みを補正することができるため、歪みのない(再現性の高い)出力画像を得ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて撮像する、いわゆる接触式のイメージリーダに関するものであり、突き当て部材の突出量に応じて撮像距離を正確に検出することができる。
また、突き当て部材の突出量を調節することによって撮像範囲を変更することができるため、高精細な撮像対象物(2次元コードなど)から幅広の撮像対象物(幅広バーコードなど)まで、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができるものである。
【0033】
そこで、以下、バーコード(1次元コードおよび2次元コード)や、その他画像そのものを読み込むイメージリーダを備え、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用されるPOSシステムを例に挙げて説明する。
【0034】
図1に示すように、本発明のPOSシステム1は、オペレータ(ユーザ)によって、主に商品に付されたバーコードが読み取られることにより会計情報(以下、「POSデータ」という)を取得する複数の商品販売データ処理装置であるPOS端末10(1つのみ図示)と、ネットワーク(LAN)160を介して当該POS端末10と相互に接続され、POS端末10に入力された入力情報の管理を行うPOSサーバ170とによって構成されている。
【0035】
POSサーバ170は、制御装置(CPU)171の他、ROM173やRAM174等のメモリ並びに各種マスタ175を有し、POS端末10から送信された入力情報に基づいて、商品マスタから商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、レシート61(図2参照)への印刷およびPOS端末10のディスプレイ42の表示に用いる商品データを生成する。なお、「商品データ」とは、POS端末10で生成される印刷データの元となるデータであり、レシート61上に印刷される商品名やその金額等の情報が含まれるものである。
【0036】
また、POSサーバ170は、上記の入力情報の他にイメージリーダ20によって読み込んだ画像に関する画像情報をPOS端末10から取得し、当該画像情報の管理も行っている。この画像情報には、例えば免許証等を読み込んだイメージデータや、会員番号などの文字や数字を読み込んだテキストデータが含まれ、顧客管理等に利用される。
【0037】
一方、POS端末10は、1次元コードや2次元コード、その他画像そのものを読み込むイメージリーダ20と、当該イメージリーダ20から送信された画像データの画像処理を行うと共に、POSアプリケーション280を有し、POSサーバ170から送信された商品データを参照して、レシート61上に印刷する印刷データを生成するなどの会計処理を行うホストコンピュータ40と、印刷データに基づいてレシート61上に印刷を行う印刷装置50(レシートプリンタ)とを備え、互いにコネクタ46,53,54(図2参照)を介して接続されている。
【0038】
ホストコンピュータ40は、キーボード43による入力またはイメージリーダ20によるバーコードの読み取りによって商品に関する商品情報などの入力情報を取得する。また、カードリーダ45によって顧客のクレジットカード(磁気カード)を読み取り、クレジット清算に関する情報を取得する。さらに、POSサーバ170から送信された商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ42を有し、顧客に対して購入商品の金額等を提示する。
【0039】
また、ホストコンピュータ40の制御は、ウィンドウズ(登録商標)等のOS230上で稼働するOPOS(OLE for Retail POS)オブジェクト260により行われる。OPOSオブジェクト260とは、POSアプリケーション280に対して、イメージリーダ20や印刷装置50等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェースを提供するものであり、コントロールオブジェクト(CO)261と、サービスオブジェクト(SO)262とによって構成されている。
【0040】
CO261は、イメージリーダ20や印刷装置50等のデバイスクラス毎に提供されるオブジェクトであり、POSアプリケーション280とのインターフェースを司っている。また、SO262は、デバイスの機種毎に提供されるオブジェクトであり、OS230を介して各デバイスの制御を実行している。したがって、イメージリーダ20から送信された画像データ(POSデータ)は、OS230を介してイメージリーダ20の機種に対応したSO262に引き渡され、SO262からイメージリーダ20用のCO261に引き渡される。そして、CO261からPOSアプリケーション280に画像データが引き渡されることによって、会計処理が実行されることになる。なお、上記したOPOSオブジェクト260は、CO261とSO262とをコンバインした形態で、イメージリーダドライバ240(図8参照)等と共にユーザに提供される。
【0041】
また、印刷装置50は、インクジェット方式で印刷が行われるインクジェットプリンタであり、6つのインクジェットヘッドを有する印刷部51を備えている。これらのインクジェットヘッド55は、それぞれ、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、LM(ライトマゼンタ)、LC(ライトシアン)、K(ブラック)のインクを吐出することで、フルカラーの印刷ができるように構成されている。
【0042】
次に、POS端末10の装置構成について、図2を参照して説明する。同図(a)は、POS端末10をオペレータによる操作側から見た正面斜視図であり、同図(b)は、これを顧客側から見た背面斜視図である。両図に示すように、POS端末10は、箱形の本体ケース48によってその主体部を成すホストコンピュータ40と、これにケーブル33を介して接続されるイメージリーダ20と、本体ケース48の後部左側に配置される印刷装置50と、によって構成されている。
【0043】
ホストコンピュータ40は、本体ケース48の前部上面にオペレータが商品情報や金額を入力するキーボード43と、その後部右側にオペレータが入力情報を確認するオペレータ用ディスプレイ42aとを配置し、本体ケース48内にはキャッシュドロア49が収納さている。また、本体ケース48の右側側面には商品に貼付若しくは印刷されたバーコード等の画像を読み取るためのイメージリーダ20と接続するための本体側インターフェース47を備え、キーボード43の右側には、顧客から提示されたクレジットカードを読み取るためのカードリーダ用スロット45が形成されている。さらに、本体ケース48の背面側には、顧客が商品情報等を確認するための顧客用ディスプレイ42bが配置されている。なお、イメージリーダ20で読み込んだ画像は、上記のオペレータ側ディスプレイ42aに表示され、オペレータはこれを確認しながら、撮像操作を行うこととなる。
【0044】
また、イメージリーダ20は、その把持部位24の下端部にケーブル取付口32(図3(b)参照)が形成されており、ホストコンピュータ40に備えられたホスト側インターフェース47とは、ケーブル33およびコネクタ46を介して接続されている(詳細な装置構成については後述する)。
【0045】
また、印刷装置50は、その前面側に動作表示ランプ65と、印刷装置側インターフェース51とが配置されており、印刷装置側インターフェース51と、ホストコンピュータ40に備えられたホスト側インターフェース52とはケーブル63およびコネクタ53,54を介して接続されている。また、印刷装置50の上面には、印刷済みのレシート61が排出されるレシート排出口64が形成されている。
【0046】
ここで、イメージリーダ20の装置構成について、図3ないし図6を参照して詳細に説明する。図3(a)は、イメージリーダ20を横側から見た平面図であり、同図(b)は、イメージリーダ20を背面側から見た平面図である。また、図4(a)は、本体からフードの先端部(第2フード)を取り外した状態の外観斜視図であり、同図(b)は、本体にフードの先端部(第2フード)を装着した状態の外観斜視図である。また、図5はイメージリーダ20を横側から見た透視図であり、図6は照明ブロック73の拡大斜視図である。
【0047】
これらの図に示すとおり、イメージリーダ20は、装置本体21と、装置本体21から突出形成されたフード(突き当て部材)22とによって構成され、フード22の先端を、撮像対象物15(図5参照)が載置または貼付された対象物支持体12に当接させることによって撮像(画像の読込)を行う(図5参照)。
【0048】
装置本体21は、プラスチック材等によって構成されると共に中空構造となっており、ユーザ(オペレータ)が片手で把持する把持部位24と、撮像ユニット70が収容された撮像ユニット収容部23とを有し、内部には回路部品が実装された回路基板76が収納されている。把持部位24は、前部ケース24aと後部ケース24bが嵌め合わせによって一体形成されており、後部ケース24bの上部には、読み込んだ画像のデコード結果や出力結果(いずれもホストコンピュータ40による処理結果に基づく)をライト色によって表示するLED表示部31を備えている。
【0049】
また、後部ケース24bの下部には、ケーブル取付口32が形成されており、ケーブル33およびコネクタ46を介してホスト側インターフェース47と接続されている(図2(a)参照)。さらに、前部ケース24aの表面側には、4つの凹部29が形成され、ユーザの人差し指から小指までが上側から順にこの凹部29に収まるようになっている。また、最上部の凹部29には、撮像を指示するためのトリガスイッチ28が形成され、ユーザの人差し指でトリガスイッチ28が押釦されるようになっている。このように、装置本体21の外輪郭線より内側にトリガスイッチ28を収めることにより、装置本体21の横倒しや落下によってスイッチがオン状態になることを防止することができる。さらに、最下部の凹部29には、後部ケースにねじ止めするための貫通穴30が形成されている。
【0050】
フード22は、装置本体21と一体形成されている第1フード(第1突き当て部材)25と、これに着脱自在に構成されている第2フード(第2突き当て部材)26とを有し、当該第2フード26の装着の有無に応じて、撮像距離L(結像レンズ71aから撮像対象物15までの距離:図5参照)を2段階に調節できるようになっている。撮像距離Lの調節は、撮像対象物15の大きさや精細度によって行うが、詳細については後述する。
【0051】
第1フード25および第2フード26は、いずれも透光性(透明または半透明)を有するプラスチック材で構成されており、ユーザがフード22を通して撮像対象物15を確認しながら位置合せすることができるようになっている。また、外光を取り入れることができるため、撮像対象物15をより鮮明に撮像することができる。
【0052】
また、第1フード25は、その先端側にU字型に没入形成された凹部位25aを有しており、この凹部位25aの周囲に形成された差込みスリット(図示省略)に、第2フード26の後端側に形成された凸部位26aの周縁部が装着されると、凹部位25a付近に配置された図示しないマイクロスイッチがこれを検出し、撮像距離Lを特定する(第1撮像距離L1:図9(a)参照)。また、第2フード26が離脱すると、撮像距離Lが変化した(短くなった)ものと判断し、撮像距離L2を特定する(第2撮像距離L2:図9(b)参照)。このように、本実施形態のイメージリーダ20は、第2フード26の着脱を検出するだけの簡易な構造で、より確実且つ迅速に撮像距離Lを特定することができる。なお、上記の凹部位26aの中心部はわずかに窪んでおり、着脱の際の指掛け部として機能する。
【0053】
また、第2フード26の離脱時には、自動的に電源がオン状態に変化する。つまり、ユーザが第2フード26を第1フード25から離脱操作するのは、より高精細な撮像対象物15を撮像したい場合と考えられるが、自動的に電源が供給されることで、電源スイッチなどによる電源供給操作を省略することができる。
【0054】
撮像ユニット収容部23には、撮像ユニット70が収容され、撮像ユニット70は、レンズ71a、絞りおよびフィルタ(いずれも図示省略)等からなるレンズブロック71と、撮像対象物15の撮像を行う撮像ブロック75と、撮像対象物15に照明光を照射する照明ブロック73と、ほこり等の阻害物を遮断するために透明なアクリル樹脂板又はガラス板で形成された表面カバー74と、によって構成されている。
【0055】
レンズブロック71は、第2フード26の有無によって変化する2種類の撮像距離Lに対応する被写体深度を持つ結像レンズ71aが用いられると共に、不必要な赤外域光を減衰・除去するフィルタ71bが組み込まれ、これら結像レンズ71aおよびフィルタ71bが一体形成されている。
【0056】
撮像ブロック75は、撮像対象物15からの反射光を検出する撮像センサ(読込手段)75aによって構成されており、撮像センサ75aは、定期的に(本実施形態では、1秒間に15フレーム)画像の読込を行っている。また、撮像センサ75aはエリアセンサを使用しており、1次元コード、2次元コードを含むあらゆる2次元画像の読込を行うことができるようになっている。なお、撮像素子(光電変換素子)としては、CCD(Charge−Coupled Devices)を用いるが、これに代えて、低消費電力を特徴とするCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)を用いても良い。
【0057】
照明ブロック(照明部材)73は、図5および図6に示すとおり、複数のLED73aと、当該複数のLED73aが配設されたLED支持体73bと、照明ブロック73から撮像対象物15への直線光路上に配設された拡散板73cとによって構成され、当該拡散板73cによりLED73aからの光を均一に拡散させている。また、LED支持体73bには、1個あたりの照明強度を抑えて、12個のLED73aが結像レンズ71aの周辺に均一に配置されている。これにより、表面に光沢があるような物に照射しても照明光が反射して得られた画像の一部が真っ白(飽和状態)になってしまうような不具合を無くすことができる。
【0058】
照明ブロック73では、撮像センサ75aで定期的に読み込んだ画像が、特定画像(例えば、1次元コードや2次元コード)であるとホストコンピュータ40側で判断したときから、ユーザがトリガスイッチ28を押釦するまでの間、照明を行う。このため、ユーザは照明光を照射するための操作を行う手間を省くことができる。また、この照明光は、ターゲットとなる読取位置を照射するため、ユーザは正確に読取位置を確認することができる。
【0059】
ところで、詳細については後述するが、本実施形態では、ユーザがトリガスイッチ28を押釦した時点から遡って数フレーム前(例えば、3フレーム前)に読み込んだ画像が出力される。したがって、ユーザがトリガスイッチ28を押釦した時点では、既に出力対象となる画像は読み込まれているため、照明光を照射する必要がない。したがって、無駄な電力消費を避ける意味で、またユーザに対しトリガスイッチ28の押釦を認識したことを報知する意味で照明光の照射を中止する。
【0060】
次に、イメージリーダ20およびホストコンピュータ40の制御構成について、図7の制御ブロック図を参照して説明する。イメージリーダ20は、撮像対象物15からの反射光を結像させるための結像レンズ71aと、撮像対象物15を撮像する撮像センサ75a(CCD)と、画像の読込(撮像)並びにホストコンピュータ40へのデータ送信を行う制御部80と、ユーザが画像の出力(撮像)指示を行うためのトリガスイッチ28と、読み込んだ画像のデコード結果や出力結果をライト色によって表示するLED表示部31と、ユーザに対し出力処理が正常に行われたことをビープ音により報知するためのブザー86と、上記の制御部80と接続され、トリガスイッチ28、LED表示部31およびブザー86の監視および制御を行うI/O(input/output)ポート85と、によって構成されている。
【0061】
制御部80は、CCD75aの駆動およびCCD75aから出力されるアナログ画像データをデジタル画像データに変換するCCD−DSP(Charge−Coupled Devices Digital Signal Processor=CCDデジタルシグナルプロセッサ)81と、画像データをJPEG形式のデータに変換して、1/10程度のデータ量に圧縮するJPEG変換回路(データ圧縮手段)82と、圧縮後の画像データをホストコンピュータ40に送信するUSBインターフェース(USB1.1)84と、デジタル画像データをUSBインターフェース経由で転送する際のバッファメモリとして利用されるRAM83と、によって構成されている。
【0062】
一方、ホストコンピュータ40は、オペレータが入力情報等を確認するためのオペレータ用ディスプレイ42aと、入力情報や金額等を入力するためのキーボード43と、貨幣を収容し、印刷装置50への印刷コマンドに基づいてオープンするキャッシュドロア49と、レシート61上に商品情報および金額等を印刷する印刷装置50と、顧客に対して金額等を表示する顧客用ディスプレイ42bと、これらを制御する制御部110とによって構成されている。また、ホストコンピュータ40は、ネットワーク(LAN)160を介してPOSサーバ170と接続されており、POSサーバ170に対して入力情報を送信したり、商品データを受信したりしている(図1参照)。
【0063】
制御部110は、ホストコンピュータ40全体を制御するCPU120と、CPU120で処理する制御プログラムや各種テーブルを含む制御データを記憶するROM130と、各種ワークエリアを有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM140と、CPU120等から出力された出力データや制御信号を各部に出力したり、各部からの入力データや制御信号を入力するIOC(Input Output Controller)150とによって構成され、イメージリーダ20から送信された画像データの解凍処理やデコード処理を制御している。
【0064】
ここで、ホストコンピュータ40の制御部110において制御される画像処理方法について、図8を参照して説明する。同図に示すとおり、イメージリーダ20からUSBインターフェース(USB1.1)84を介して送信された画像データは、ウィンドウズ(登録商標)等のOS230、OS230との適合を図ると共にイメージリーダ20との間を取り持つイメージリーダドライバ240、画像データの解凍処理およびデコード処理を行うデコードライブラリ250を介して、その画像データまたはデコード済みデータがPOSアプリケーション280に伝送される。デコードライブラリ250は、文字認識ライブラリ251を含んで構成することが可能であり、この場合、デコード済みデータにはテキスト形式のデータが含まれる。
【0065】
このように、本発明では、USBインターフェース84を介して画像データを送信することで、高速な画像データの転送を行うことができ、処理速度を向上させることができる。さらに、イメージリーダ20のJPEG変換回路82(図7参照)で圧縮された圧縮データ(画像データ)が転送されるため、より高速にデータ転送を行うことができる。なお、本実施形態では、USBインターフェース84として、USB1.1を使用しているが、USB2.0など、更に高速転送可能なインターフェースを用いても良い。また、この場合、イメージリーダ20のJPEG変換回路82、並びにデコードライブラリ250における圧縮解凍処理を省略した構成としても良い。この構成によれば、より装置構成を簡素化することができる。
【0066】
また、イメージリーダドライバ240およびデコードライブラリ250は、1枚の記録媒体に格納された状態で、ユーザに提供される。この構成により、ユーザはホストコンピュータ40へのインストールを容易且つ迅速に行うことができる。なお、記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
【0067】
伝送経路には、画像データ(すなわち、デコードライブラリ250によってデコード処理される前の画像そのもののデータ。以下、イメージ形式のデータともいう。)を直接POSアプリケーション280に伝送する第1の経路と、デコード済みデータを直接POSアプリケーション280に伝送する第2の経路と、デコード済みデータをOPOSオブジェクト260およびOPOSインターフェース290を介してPOSアプリケーション280に伝送する第3の経路との3種類の経路がある。いずれの経路で伝送するかは、POSアプリケーション280が有する伝送経路選択手段281によって次のとおりに決定される。
【0068】
OPOSの規格に準拠したPOSアプリケーション280の場合、当該POSアプリケーション280が、OPOSの規格に準拠したデコード済みデータを取得するときには、OPOSインターフェース290を介してOPOSオブジェクト260を呼び出し、OPOSオブジェクト260はデコードライブラリ250のデコード済みデータ取得API(Application Program Interface)を呼び出す。また、POSアプリケーション280が、OPOSの規格に準拠していないデコード済みデータを取得するときには、OPOSインターフェース290やOPOSオブジェクト260を介さず、直接デコードライブラリ250のデコード済みデータ取得APIを呼び出す。さらに、POSアプリケーション280が、画像データを取得するときには、OPOSインターフェース290やOPOSオブジェクト260を介さず、直接デコードライブラリ250のイメージデータ取得APIを呼び出す。
【0069】
一方、OPOS規格に準拠していないPOSアプリケーション280の場合、(独自仕様のアプリケーションの場合)、当該POSアプリケーション280が、デコード済みデータを取得するときには、デコード済みデータがOPOSの規格に準拠しているか否かに拘わらず、直接デコードライブラリ250のデコード済みデータ取得APIを呼び出す。また、POSアプリケーション280が、画像データを取得するときには、直接デコードライブラリ250のイメージデータ取得APIを呼び出す。
【0070】
このように、本発明の画像処理方法によれば、ホストコンピュータ40内に組み込まれたデコードライブラリ250で画像データのデコード処理を行うため、高速な処理が可能となると共に、新規シンボルや予め定められていない規格のデータ(OCRデータなど)への対応を、デコードライブラリ250の書き換え(変更)のみで容易に行うことができる。一方、イメージリーダ20は、デコード処理を行う必要がないため、制御構成を簡素化することができ、ひいては低コストで製造することができる。
【0071】
また、OPOSの規格に準拠したデータは、OPOSオブジェクト260を介してPOSアプリケーション280に伝送するため、サービスオブジェクト(SOレイヤ)の変更により、従来利用していたPOSアプリケーション280(例えばバーコードリーダ等を接続して利用していたときのPOSアプリケーション)を、そのまま利用することができる。
【0072】
また、POSアプリケーション280は、デコード済みデータに加え、デコード処理のなされていないイメージ形式のデータもPOSアプリケーション280に取り込み可能となる。
【0073】
次に、イメージリーダ20の撮像距離検出方法および歪み補正方法について、図9ないし図11を参照して説明する。図9および図10に示すように、本発明のイメージリーダ20は、第2フード26の装着時における第1撮像距離L1(同図(a)参照)と、第2フード26の離脱時における第2撮像距離L2(同図(b)参照)とのいずれかで撮像距離Lを変更することができる。
【0074】
ユーザは、撮像対象物15の大きさや種類(精細度)に応じて、いずれかの撮像距離Lを選択するが、例えば幅広の1次元コードを読み込む場合は、撮像範囲が広い第1撮像距離L1にて撮像を行い、高精細な2次元コードを読み込む場合は、撮像範囲が狭い第2撮像距離L2にて撮像を行うことが好ましい。つまり、高い解像度を必要としない場合や大きな撮像対象物15を読み込む場合は、第2フード26を装着することによって、撮像範囲を広くさせることができる。また、高精細の撮像対象物15を読み込む場合は、第2フード26を取り外すことによって撮像距離Lを短くし、見かけの解像度を向上(撮像センサ75aへ投影される画像を拡大する)させることができる。このため、幅広の撮像対象物15から高精細の撮像対象物15まで、同一の結像レンズ71aを介して撮像することができる。
【0075】
イメージリーダ20は、マイクロスイッチ等の検出センサで検出した第2フード26の装着の有無に関する情報をホストコンピュータ40に送信し、ホストコンピュータ40では、この情報に基づいて、撮像距離Lを特定する。そして、この情報に基づいて、デコードライブラリ250(図8参照)により、結像レンズ71aと撮像対象物15との3次元的な位置ずれに基づく、撮像センサ75aの出力画像の歪みを補正する。
【0076】
ここで、歪み補正方法について詳細に説明する。撮像対象物15を撮像する場合、結像レンズ71aと、撮像対象物15が平行面の位置関係にあるときは、3次元的な位置ずれが無いため、出力画像に歪みは生じない(図9参照)。しかしながら、ユーザがイメージリーダ20を把持し、第1フード25または第2フード26の先端のみを対象物支持体12に当接させた状態で撮像対象物15の撮像を行うため、把持部位24が上下方向または左右方向にずれてしまい、それに伴って出力画像に歪みが生じてしまう(図10参照)。
【0077】
そのため、図9に示すような歪みのない出力画像を得るため、デコードライブラリ250により歪みの補正を行う。具体的には、例えば、図9(b)に示すような2次元コード(QRコード)の場合、規定パターン(角の四角形)の歪み具合によって、歪み程度を判断する。また、撮像対象物15の2次元コードが、図10(a)に示すようなMaxiコードである場合、パターンの中央に配置される円形の規定パターンの歪み具合によって歪み程度を判断する。但し、同じ歪み程度でも撮像距離Lが異なると補正量が変化するため、撮像距離Lを検出し、これをパラメータとすることによって高精度な補正を行うことができる。
【0078】
歪みを補正するための歪み補正式は、図11(b)に示すとおりであり、変数Zに、撮像距離L(結像レンズ71aから撮像対象物15までの距離)を代入することによって、XY座標の補正を行うことができる。なお、この歪み補正式(補正プログラム)に代えて、歪み補正テーブルを格納しておき、撮像距離Lに応じてXY座標の補正を行うようにしても良い。この構成によれば、テーブルを参照するだけで容易に画像データの歪みの補正を行うことができる。
【0079】
このように、本発明のイメージリーダ20は、第2フード26の装着の有無によって、撮像距離Lを検出するため、より正確且つ確実に撮像距離Lを検出することができる。また、第2フード26を装着するだけの単純な構成で撮像距離Lを調節することができるため、距離センサなどを用いる場合と比較して、低コストで撮像距離Lの調節および検出を行うことができる。さらに、撮像距離Lを調節することによって撮像範囲を変更することができるため、高精細な撮像対象物15(2次元コードなど)から幅広の撮像対象物15(幅広バーコードなど)まで、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。
【0080】
なお、上記の例では、撮像センサ75aは1つのエリアセンサで構成されているものとしたが、撮像センサ75aとして、リニアセンサとエリアセンサとの2つのセンサを備えても良い。また、この場合、第2フード26が装着されている場合はリニアセンサにより撮像し、第2フード26が装着されていない場合はエリアセンサにより撮像するような構成としても良い。これらの構成によれば、第2フード26が装着されている場合は撮像距離Lが長くなるため、リニアセンサを用いてより幅広の撮像対象物15(FA分野や流通分野で利用されている大型サイズのバーコードなど)を撮像することができる。また、第2フード26が装着されていない場合は撮像距離Lが短くなるため、エリアセンサを用いて高精細な撮像対象物15(2次元コードなど)を撮像することができる。すなわち、撮像距離Lに応じた適切な撮像センサ75aを用いて撮像を行うことにより、より撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。
【0081】
また、この場合、リニアセンサとエリアセンサとのいずれのセンサで撮像を行うかの判断は、第2フード26の装着の有無によらず、ユーザの指示(いずれかに対応するスイッチの押釦など)によって決定しても良いし、撮像対象物15(1次元コードか2次元コードか)によって決定しても良い。
【0082】
次に、イメージリーダ20における画像の読込方法および画像出力方法について、図12ないし図15を参照して説明する。図12は、ホストコンピュータ40におけるイメージリーダドライバ240からデコードライブラリ250までのデータの流れを示したものであるが、同図に示すように、イメージリーダ20のUSBインターフェース84およびイメージリーダドライバ240を介して取得した画像データは、N個のフレームバッファを有するメインメモリ310に一旦格納された後、デコード用バッファ252に格納され、デコード処理が行われる。
【0083】
そして、ユーザがイメージリーダ20のトリガスイッチ28を押釦した時点でデコード用バッファ252内に格納されているデコード済みデータが出力画像として出力されることとなる。したがって、1秒間に15フレームの画像読込を行う本実施形態の場合、例えば2〜5フレーム程度前に読み込まれた画像に基づく画像データが出力される。
【0084】
そこで、図13ないし図15のフローチャートを参照し、順を追って画像出力処理について説明する。図13は、イメージリーダドライバ240における処理シーケンスを示したものであるが、初期化(S1)後、フレームバッファポインタ1は、メインメモリ310内の先頭にあるフレームバッファ1を指す(S2)。USBインターフェース84を介して1フレーム分の画像データが送信されると、フレームバッファポインタ1が指すフレームバッファに画像データを書き込む(格納する)(S3)。その後、フレームバッファポインタ1の指すバッファを、フレームバッファ2、フレームバッファ3・・・フレームバッファNとインクリメントしていき、フレームバッファNの次はフレームバッファ1に戻す(S4)。
【0085】
続いて、図14は、デコードライブラリ250における処理シーケンスを示したものである。初期化(S11)後、フレームバッファポインタ2は、メインメモリ内の先頭にあるフレームバッファ1を指し(S12)、装置本体21の背面側にある表示用のLED31(図3(b)参照)は赤色に発光する(S13)。
また、フレームバッファポインタ2が指すフレームバッファ内の画像データを読み出し、デコード用バッファ252にコピーする(S14)。
【0086】
デコード用バッファ252に格納された画像データは、デコードライブラリ250により解凍処理され(S15)、その解凍処理結果が特定の画像(ここでは、バーコードとする)であった場合(S16:Yes)、照明用のLED73a(図6参照)をオン状態にし、読取位置に照明光を照射する(S17)。一方、特定の画像が検出されない場合は(S16:No)、定期的に画像の読込を繰り返し、表示用の赤色LED31を点灯し続ける(S13)。
【0087】
なお、デコード用バッファ252に格納された画像データは、図示しない表示用バッファにコピーされ、当該表示用バッファ内の画像データをオペレータ用ディスプレイ42a(図2参照)に表示する。ユーザはこのオペレータ用ディスプレイ42aを確認しながら画像の出力指示(トリガスイッチ28の押釦操作)を行う。また、デコード用バッファ252に格納されているデコード済みデータは、次の画像データのデコード処理が終了するまで格納され、次の画像データのデコード処理が終了した時点で上書き消去される。
【0088】
照明用のLED73aをオン状態にした(S17)後、ユーザによるトリガスイッチ28の押釦が検出されない場合は(S23:No)、フレームバッファポインタ2が指すフレームバッファ内の画像データの読み出し、およびデコード用バッファ252へのコピーを続行する(S18)。また、デコード用バッファ252に格納された画像データは、デコードライブラリ250により解凍処理およびデコード処理され(S19)、デコードが成功した場合は(S20:Yes)、表示用のLED31を緑色に発光させる(S22)。つまり、この緑色のLED31は、デコード処理が正常に行われたことをユーザに対して報知している。
【0089】
一方、デコード処理が正常に行われなかった場合は(S20:No)、照明用のLED73aをオフ状態にし(S21)、表示用のLED31を赤色に発光させる(S13)。つまり、この赤色のLED31は、デコード処理が正常に行われなかったことをユーザに対して報知している。なお、これら表示用のLED31に赤色または緑色の表示を行う場合、同時にビープ音や音声でデコード処理の状況をユーザに対して報知するようにしても良い。この構成によれば、ユーザは視覚的および聴覚的にデコード処理の状況を確認することができる。
【0090】
次に、ユーザによりトリガスイッチ28が押釦されたか否かを判別し、トリガスイッチ28が押釦された場合は(S23:Yes)、照明用のLED73aをオフ状態にし(S24)、トリガイベントをPOSアプリケーション280に通知する(S25)と共に、画像出力処理が正常に行われたことをユーザに示すためブザーを鳴動する(S26)。また、このとき出力される画像は、デコード用バッファ252に格納されているデコード済みデータである。したがって、トリガスイッチ28を押釦したときよりも数フレーム前に読み込んだ画像が出力されることになるが、これは、ユーザがオペレータ用ディスプレイ42aを確認しながら操作を進めている場合、画面上で確認したときの画像により近い画像となる。
【0091】
つまり、ユーザが出力指示を行った時点で画像を読み込む場合は、イメージリーダ20のターゲットとなる読取位置が読込対象となる画像からずれてしまっていることが考えられるが、本発明では数フレーム前に読み込んだ画像の画像データを出力するため、ユーザの所望する読取位置で画像を読み込むことができる。この構成は、静止画像であっても、ユーザが把持部位24を把持した状態(静止していない状態)で画像を読み込むため、特に高精細な撮像対象物15の撮像(読込)を行う場合に有効である。また、撮像対象物15が静止物でない場合(例えば、動画の場合)などは、読み取りタイミングのずれによる、ユーザの意識する画像と出力画像との違いが顕著に現れるため、よりその効果を発揮することができる。
【0092】
画像出力処理が正常に行われ、トリガイベントをPOSアプリケーション280に通知(S25)した後は、再度表示用のLED31が赤色に発光し(S13)、特定画像(ここでは、バーコード)の検出を待つ。また、表示用のLED31が緑色に発光している状態で、トリガスイッチ28が押釦されない場合は(S23:No)、LED31を緑色表示したまま、メインメモリ310内の各フレームバッファから順にデコード用バッファ252に画像データをコピーし、デコード処理を続行する(S18〜S22)。
【0093】
なお、上記の例では、特定の画像として、バーコードを例に挙げたが、バーコードの種類を限定して(1次元コード、2次元コード、または特定のコードなど)、照明光を照射するようにしても良い。また、バーコードに限らず、アプリケーションに応じた特定のパターンを検出した場合に照明光を照射するようにしても良い。
【0094】
続いて、図15は、POSアプリケーション280における処理シーケンスを示したものである。初期化(S41)後、トリガイベントが発生したら(S42:Yes)、デコードライブラリ250からデコード結果(デコード済みデータ)を取得する(S43)。そして、そのデコード結果に応じた処理(例えば、デコード結果が商品コードである場合は、POSサーバ170にこれを送信したり、レシート61を作成するための印刷データを生成したりなどの処理)を行う(S44)。
【0095】
このように、本発明の画像出力方法によれば、ユーザが出力指示を行った時点から遡って、数フレーム前に読み込んだ画像に基づく画像データを出力するため、ユーザが所望する読取位置(タイミング)の画像(オペレータ用ディスプレイ42aで確認した画像)を正確に出力することができる。また、本実施形態の場合、トリガスイッチ28の押釦によって出力指示を行うが、トリガスイッチ28の押釦による手ぶれの影響がなくなるため、より読取位置のずれを解消することができる。
【0096】
また、ユーザによって出力指示が為された指示時点において、デコード用バッファ252に記憶しているデコード済みデータを出力するため、出力指示後にデコード処理を行う場合と比較して、出力処理を迅速に行うことができる。
【0097】
また、読み込んだ画像が特定画像であると判断したとき、イメージリーダ20のターゲットとなる読取位置に照明光を照射するため、ユーザは照明光を照射するための操作を行うことなく、正確に読取位置を確認することができる。また、照明光を照射することにより、鮮明な画像データを出力することができる。
【0098】
以上、説明したとおり、本発明のイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法、並びにイメージリーダの歪み補正方法によれば、撮像対象物15が載置または貼付された対象物支持体12に、把持部位24である装置本体21から突出形成されたフード22を当接させて撮像する、いわゆる接触式のイメージリーダ20において、フード22の突出量に応じて撮像距離Lを正確に検出することができる。
【0099】
また、フード22の突出量を調節することによって撮像範囲を変更することができるため、高精細な撮像対象物15(2次元コードなど)から幅広の撮像対象物15(幅広バーコードなど)まで、撮像可能な対象物の範囲を拡大させることができる。更に、フード22の突出量に応じて撮像距離Lを検出する単純な構成であるため、低コストでイメージリーダ20を製造することができる。
【0100】
また、第2フード26の装着の有無によって、撮像距離Lを検出するため、より正確且つ確実に撮像距離Lを検出することができる。また、第2フード22を装着するだけで撮像距離Lを調節することができるため、距離センサを用いる場合などと比較して低コストで撮像距離Lの調節および検出を行うことができる。
【0101】
また、フード22は、透光性を有するため、ユーザは撮像対象物15を確認しながら位置決めすることができると共に、外光を取り入れることができるため、撮像対象物15をより鮮明に撮像することができる。
【0102】
また、ホストコンピュータ40側で画像データのデコード処理を行うため、高速な処理が可能となると共に、新規シンボルや予め定められていない規格のデータ(OCRデータなど)への対応を、デコードライブラリ250の書き換えのみで容易に行うことができる。また、イメージリーダ20で画像を読み込むことにより、読み込んだ画像データそのものをPOSアプリケーション280に取り込めるように構成することができる。
【0103】
更に、イメージリーダ20側では、デコード処理を行う必要がないため、イメージリーダ20の制御構成を簡素化することができ、ひいては、イメージリーダ20を低コストで製造することができる。また、OPOSオブジェクト260のサービスオブジェクト(SOレイヤ)262の変更により、従来利用していたPOSアプリケーション280(例えばバーコードリーダ等を接続して利用していたときのPOSアプリケーション)を、そのまま利用することができる。
【0104】
なお、上記の例では、イメージリーダ20とホストコンピュータ40の通信インターフェースとして、USBインターフェース84を用いた場合を例に挙げたが、汎用的シリアルポートであるRS−232CやCMOSインターフェース、さらには高速シリアルバスであるIEEE1394、その他ケーブルを使用しない赤外線インターフェース、無線インターフェースなども適用可能である。
【0105】
また、上記の例では、第2フード26の着脱の有無によって撮像距離Lを2段階に調節できるものとしたが(図9参照)、第1フード25内に第2フードが収容可能な構成として、第2フード26の突出量に応じて、更に細かく撮像距離Lを調節できるようにしても良い。この構成によれば、撮像対象物15の大きさや精細度に応じて、より適した撮像距離Lに調節することができる。また、フード22の形状も、本体に収容可能なワイヤを2本備えた構成や、筒状・箱形に構成したものなど、例に挙げた形状に限定されるものではではない。
【0106】
また、上述したPOSシステム1の例によらず、例えば、POSサーバ170に接続されないスタンドアロンタイプのECR、キャッシュレジスタなど、システム構成や装置構成について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0107】
また、POSシステム1以外にも、OCRを用いた情報認識システム(例えば、チェック(小切手)、免許証、ナンバープレート、IDカード、切符などの認識システム)において、本発明を適用することが可能である。また、本発明は、イメージそのものの取得、保存、管理するシステム(商品画像、顧客顔写真、髪型、患部などの管理システム)や、バイオメトリクス(顔認証装置)など、アプリケーションを変化させることにより、様々な分野において適用可能である。
【0108】
【発明の効果】
上述のように、本発明のイメージリーダ、イメージリーダシステム、イメージリーダの撮像距離検出方法によれば、正確且つ確実に撮像距離を検出することができると共に、撮像対象物への焦点合わせや撮像範囲の変更を容易に行うことができる。また、本発明のイメージリーダの歪み補正方法によれば、正確な撮像距離の検出により高精度な補正を行うことができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPOSシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明のPOSシステムを構成するPOS端末の外観斜視図である。
【図3】本発明のイメージリーダの横側および背面側から見た平面図である。
【図4】本発明のイメージリーダの外観斜視図である。
【図5】本発明のイメージリーダの横側から見た透視図である。
【図6】本発明のイメージリーダにおける照明ブロックの拡大斜視図である。
【図7】本発明のイメージリーダおよびホストコンピュータの制御ブロック図である。
【図8】本発明のホストコンピュータの制御部における制御構成を示す説明図である。
【図9】本発明のイメージリーダとその撮像範囲を示す図である。
【図10】本発明のイメージリーダとその出力画像の歪みを示す図である。
【図11】撮像対象物の一例と、歪み補正式を示す図である。
【図12】本発明のホストコンピュータのイメージリーダドライバおよびデコードライブラリにおける画像データの書き込み・読み出しについて説明する説明図である。
【図13】本発明のイメージリーダドライバにおける処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図14】本発明のデコードライブラリにおける処理シーケンスを示すフローチャートである。
【図15】本発明のPOSアプリケーションにおける処理シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 POSシステム
10 POS端末
12 対象物支持体
15 撮像対象物
20 イメージリーダ
21 装置本体
22 フード
23 撮像ユニット収容部
24 把持部位
25 第1フード
26 第2フード
28 トリガスイッチ
31 LED表示部
40 ホストコンピュータ
50 印刷蔵置
70 撮像ユニット
71 レンズブロック
71a 結像レンズ
73 照明ブロック
75 撮像ブロック
75a 撮像センサ
160 LAN
170 POSサーバ
240 イメージリーダドライバ
250 デコードライブラリ
260 OPOSオブジェクト
280 POSアプリケーション

Claims (13)

  1. 撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させて、前記撮像対象物を撮像するイメージリーダにおいて、
    前記撮像対象物に光を照射する照明部材と、前記撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサとから成る撮像手段と、
    前記突き当て部材により、前記結像レンズから前記撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節手段と、
    前記本体からの前記突き当て部材の突出量に応じて、前記撮像距離を検出する距離検出手段と、を備えたことを特徴とするイメージリーダ。
  2. 前記突き当て部材は、前記本体に一体構成された第1突き当て部材と、当該第1突き当て部材に着脱可能に構成された第2突き当て部材とによって構成され、
    前記距離検出手段は、前記第2突き当て部材の装着の有無によって、前記撮像距離を検出することを特徴とする請求項1に記載のイメージリーダ。
  3. 前記第1突き当て部材および/または前記第2突き当て部材は、透光性を有することを特徴とする請求項2に記載のイメージリーダ。
  4. 前記第2突き当て部材の前記第1突き当て部材からの離脱に伴い、電源をオンにすることを特徴とする請求項2または3に記載のイメージリーダ。
  5. 前記撮像センサは、エリアセンサであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載のイメージリーダ。
  6. 前記撮像センサとして、リニアセンサとエリアセンサとの2つのセンサを有しており、
    前記第2突き当て部材が装着されている場合は前記リニアセンサにより撮像し、前記第2突き当て部材が装着されていない場合は前記エリアセンサにより撮像することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載のイメージリーダ。
  7. 前記結像レンズと前記撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、前記撮像センサ出力画像の歪みを補正する歪み補正手段、を更に備え、前記歪み補正手段は、検出した前記撮像距離に応じて歪みを補正することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1に記載のイメージリーダ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1に記載のイメージリーダと、前記イメージリーダから送信された画像データを受信するホストコンピュータとによって構成されるイメージリーダシステムにおいて、
    前記ホストコンピュータ側で、前記画像データのデコード処理を行うことを特徴とするイメージリーダシステム。
  9. 請求項7に記載のイメージリーダと、前記イメージリーダから送信された画像データを受信するホストコンピュータとによって構成されるイメージリーダシステムにおいて、
    前記ホストコンピュータ側で、前記画像データのデコード処理を行うと共に、前記イメージリーダに代えて、前記ホストコンピュータに前記歪み補正手段を備えたことを特徴とするイメージリーダシステム。
  10. 前記ホストコンピュータは、POSアプリケーションを有し、前記イメージリーダから送信された画像データに基づいて会計処理を行うことを特徴とする請求項8または9に記載のイメージリーダシステム。
  11. 撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させ、前記撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサによって前記撮像対象物を撮像するイメージリーダの撮像距離検出方法であって、
    前記突き当て部材により、前記結像レンズから前記撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節工程と、
    前記本体からの前記突き当て部材の突出量に応じて、前記撮像距離を検出する距離検出工程と、を備えたことを特徴とするイメージリーダの撮像距離検出方法。
  12. 前記突き当て部材は、前記本体に一体構成された第1突き当て部材と、当該第1突き当て部材に着脱可能に構成された第2突き当て部材とによって構成され、
    前記距離検出工程では、前記第2突き当て部材の装着の有無によって、前記撮像距離を検出することを特徴とする請求項11に記載のイメージリーダの撮像距離検出方法。
  13. 撮像対象物が載置または貼付された対象物支持体に、把持部位である本体から突出形成された突き当て部材を当接させ、前記撮像対象物からの反射光を結像レンズを用いて検出する撮像センサによって前記撮像対象物を撮像するイメージリーダの歪み補正方法であって、
    前記突き当て部材により、前記結像レンズから前記撮像対象物までの撮像距離を調節する距離調節工程と、
    前記本体からの前記突き当て部材の突出量に応じて、前記撮像距離を検出する距離検出工程と、
    前記結像レンズと前記撮像対象物との3次元的な位置ずれに基づく、前記撮像センサ出力画像の歪みを補正する歪み補正工程とを備え、
    前記歪み補正工程では、検出した前記撮像距離に応じて歪みを補正することを特徴とするイメージリーダの歪み補正方法。
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