JP2019096344A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一次元コードおよび二次元コードの双方を読取可能であって一次元コードを読取る位置に対して読取口を容易に向けやすい光学的情報読取装置を提供する。【解決手段】情報コードからの反射光を取り込む読取口13は、その開口領域が、上縁14を長辺とする第1の開口領域S1と、この上縁14に対向する縁であって上縁14よりも長さが短い下縁15を一辺とする第2の開口領域と、からなるように形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、一次元コードや二次元コード等の情報コードや文字情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置に関するものである。
従来、小売店やコンビニエンスストアのレジ等では、商品等に表示されているバーコードなどの一次元コードを読み取るため、受光手段としてラインセンサを使用したバーコードスキャナが多く採用されている。バーコードスキャナには、バーコードを読み取りやすくするため一方向に長く形成された読取口が設けられている。このため、読取口の長手方向をバーコードの長手方向にあわせるように読取口をバーコードに接触させることで、バーコードを読取可能な状態となる。
近年、QRコード(登録商標)などの二次元コードが普及してきており、小売店やコンビニエンスストアのレジ等でも、受光手段としてエリアセンサを用いた二次元コードを読み取り可能なコードスキャナの導入が増加すると予想される。そうすると、1つの光学的情報読取装置で一次元コードや二次元コードを読み取る必要があり、一次元コードや二次元コードの双方を光学的に読み取り可能な光学的情報読取装置としては、例えば、下記特許文献1に開示される光学的情報読取装置が知られている。
この光学的情報読取装置は、手持ち式(いわゆるガンタイプ)であって、本体ケースの先端面部に情報コードからの反射光を取り込む略正方形状の読取口が設けられている。この読取口を通して情報コードからの反射光が入射してエリアセンサ上に結像されることで、情報コードの画像が取込まれてデコード処理がなされる。
特開2006−004353号公報
ところで、二次元コードを読み取る場合が増えても、当面は、読取対象の多くは一次元コード(バーコード)であると考えられる。そうすると、二次元コードをも読み取り可能な情報コード読取装置(光学的情報読取装置)であっても、従来の一次元コードを読み取る動作と同様な動作で一次元コードを読み取れることが求められる。
しかしながら、上記特許文献1に開示されるように、二次元コードをも読み取るために読取口が略正方形状に形成されていると、特に、小売店やコンビニエンスストアのレジ等で読取が行われるような公共料金向けの幅の広い一次元コードが読取対象である場合、一次元コードに対して読取口の形状が大きく異なるため、その一次元コードへの読取口の向け方が直感的に分かりづらくなる。例えば、公共料金ラベルや発注ラベル、おでん購入用ラベル等のラベルに対してバーコートが縦に複数表示されるものを個別に読ませる場合、そのバーコートと形状が大きく異なる読取口を向けることから、誤って読取対象のバーコードの上側または下側の意図しないバーコードを読み取ってしまう可能性がある。すなわち、一次元コードを読み取る動作が従来と異なるため、一次元コードを読取らせる際に、どの辺りに読取口を持っていくべきか分かりにくくなり、使い勝手が悪いという問題がある。また、上記のような幅の広いバーコードに合わせて読取口を構成すると、読取口が非常に大きくなり、使い勝手が悪いという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、一次元コードおよび二次元コードの双方を読取可能であって一次元コードを読取る位置に対して読取口を容易に向けやすい光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、一次元コード(C1)および二次元コード(C2)を含めた情報コード(C)または文字情報(102)を光学的に読み取る光学的情報読取装置(10)であって、一端側が首曲がり形状に形成されるハウジングと、前記一端側に形成されて、前記情報コードまたは文字情報からの反射光(Lr)を取り込む読取口(13,13a)と、前記読取口を前記情報コードまたは文字情報に接触させた状態で当該読取口を介して取り込んだ前記反射光を受光する受光手段(28)と、前記反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて前記情報コードまたは文字情報を読み取る読取手段(40)と、を備え、前記受光手段は、前記ハウジング内のうち前記首曲がり形状部分から外れた位置に配置され、前記読取口は、開口領域(S)が、第1の縁(14)を長辺とする第1の開口領域(S1)と、前記第1の縁に対向する縁であって当該第1の縁よりも長さが短い第2の縁(15)を一辺とする第2の開口領域(S2)と、からなるように形成され、前記第1の縁は、前記読取口の周縁のうち当該光学的情報読取装置を把持した使用者から見て下側に位置していることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、情報コードまたは文字情報からの反射光を取り込む読取口は、その開口領域が、第1の縁を長辺とする第1の開口領域と、この第1の縁に対向する縁であって当該第1の縁よりも長さが短い第2の縁を一辺とする第2の開口領域と、からなるように形成されている。
このため、一方向に長い第1の開口領域とこの一方向に関して第1の開口領域よりも短い第2の開口領域とから読取口の開口領域が形成される。換言すると、読取口は、一方向に長い情報コード、すなわち、一次元コードを読み取るための第1の開口領域と、第1の開口領域の一部とにより方形状の情報コード、すなわち、二次元コードを読み取るための第2の開口領域と、を有するように構成される。これにより、一次元コードを読み取る場合には、第1の開口領域を一次元コードに向ければよく、二次元コードを読み取る場合には、第1の開口領域の一部と第2の開口領域とにより形成される二次元コード用開口領域を二次元コードに向ければよい。したがって、一次元コードおよび二次元コードの双方を読取可能であって、一次元コードに向けるため一方向に長い開口領域があることにより、一次元コードを読取る位置に対して読取口を容易に向けることができることから従来通りの読み取りやすさを実現でき、かつ、一次元コードを確実に読み取ることができる。また、例えば機械読み取り式のパスポートに表示される文字情報のように一方向に長い文字情報であっても、第1の開口領域を利用することでその文字情報を読取る位置に対して読取口を容易に向けることができる。
請求項2の発明では、受光手段は、その受光領域が方形状となるように構成されており、読取手段は、第1の開口領域および第2の開口領域を介して取り込んだ反射光の受光に応じて受光手段から出力される信号に基づいて、情報コードを読み取る。
上記第1の縁を一辺とし第1の開口領域および第2の開口領域を含める方形状の領域を方形状領域とするとき、この方形状領域には、第1の開口領域および第2の開口領域と異なる非開口領域が含まれることとなる。通常採用されるエリアセンサ等の受光手段は受光領域が方形状となっているため、その受光領域が上記方形状領域に一致するように受光手段および読取口が配置されると、上記非開口領域に相当する受光領域にて情報コードまたは文字情報からの反射光が受光されることはない。
そこで、受光領域のうち第1の開口領域および第2の開口領域に相当する領域での反射光の受光に応じて受光手段から出力される信号に基づいて情報コードまたは文字情報を読み取ることで、上記非開口領域に相当する画像領域での処理等をなくすことができる。これにより、光学的な読み取りに関する処理負荷を軽減できるだけでなく、処理時間を短縮することができる。
請求項3の発明では、第2の開口領域は、第2の縁に連なる他の縁が第1の縁よりも短くなるように方形状に形成されている。すなわち、読取口は、その開口領域が略T字状に形成されることとなる。これにより、一次元コードに対して第1の開口領域を容易に向けやすくできるだけでなく、二次元コードを読取る位置に対しても上記二次元コード用開口領域を容易に向けやすくできる。
請求項4の発明では、第2の開口領域は、第2の縁に対向する領域線分が第1の縁と同じ長さになるように台形状に形成されている。これにより、一次元コードに対して第1の開口領域を容易に向けやすくできるだけでなく、二次元コードを読取る位置に対しても上記二次元コード用開口領域を容易に向けやすくできる。
請求項5の発明では、第1の開口領域および第2の開口領域を介して取り込まれる情報コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて受光手段から出力される信号に基づいて情報コードを読み取る状態と、第1の開口領域を介して取り込まれる一次元コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて受光手段から出力される信号に基づいて一次元コードまたは文字情報を読み取る状態(以下、一次元コード読取モードともいう)と、を切り替える切替手段が設けられている。
このため、情報コードの読取対象が一次元コードのみである場合には、切替手段により上記一次元コード読取モードに切り替えた状態で、読取口を第1の開口領域にて一次元コードに向ければよい。これにより、一次元コードを読取る位置に対して読取口を容易に向けやすくできるだけでなく、読取対象が明確になることから読取処理の負荷軽減および時間短縮を図ることができる。
請求項6の発明では、切替手段は、さらに、第1の開口領域の一部および第2の開口領域を介して取り込まれる二次元コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて受光手段から出力される信号に基づいて二次元コードまたは文字情報を読み取る状態(以下、二次元コード読取モードともいう)に、切り替え可能に構成される。
このため、情報コードの読取対象が二次元コードのみである場合には、切替手段により上記二次元コード読取モードに切り替えた状態で、読取口を上記二次元コード用開口領域(第1の開口領域の一部および第2の開口領域)にて二次元コードに向ければよい。これにより、二次元コードを読取る位置に対して読取口を容易に向けやすくできるだけでなく、読取対象が明確になることから読取処理の負荷軽減および時間短縮を図ることができる。
請求項7の発明では、受光手段に対して情報コードまたは文字情報からの反射光を結像させる結像レンズは、結像中心が第1の開口領域の中央に位置するように配置されている。これにより、第1の開口領域に相当する受光領域での受光が確実になされるので、第1の開口領域が向けられた一次元コードまたは文字情報の読取精度を向上させることができる。
請求項8の発明では、第1の開口領域を介して照明光を照射する照明手段を備えているため、第1の開口領域を向けた一次元コードまたは文字情報からの反射光を受光しやすくなるので、第1の開口領域が向けられた一次元コードまたは文字情報の読取精度を向上させることができる。
請求項9の発明では、照明手段により帯状の光が照明光として照射されるので、読取対象の一次元コードまたは文字情報に対して照明光を照射しやすくなるだけでなく、照明光がガイド光として機能することで、読取口を第1の開口領域にて一次元コードまたは文字情報に向けやすくなる。これにより、第1の開口領域を向けた一次元コードまたは文字情報からの反射光をより一層受光しやすくなるので、第1の開口領域が向けられた一次元コードまたは文字情報の読取精度をさらに向上させることができる。
請求項10の発明では、第1の開口領域の一部および第2の開口領域を介して照明光を照射する照明手段を備えているため、上記二次元コード用開口領域(第1の開口領域の一部および第2の開口領域)を向けた二次元コードまたは文字情報からの反射光を受光しやすくなるので、第2の開口領域が向けられた二次元コードまたは文字情報の読取精度を向上させることができる。
請求項11の発明では、読取口は、第1の開口領域が文字情報の表示領域よりもわずかに大きくなるように形成されるため、一方向に長い文字情報であってもその文字情報を読取る位置に対して読取口を容易に向けることができる。
第1実施形態に係る光学的情報読取装置の構成概要を示す断面図である。 図1のX方向から見た読取口の開口領域を示す平面図である。 図1の光学的情報読取装置の要部を概略的に例示するブロック図である。 図4(A)は、バーコードに読取口の第1の開口領域を向けた状態を示す説明図であり、図4(B)は、QRコードに読取口の二次元コード用開口領域を向けた状態を示す説明図である。 第1実施形態の変形例おいて受光領域と非開口領域との関係を示す説明図である。 第2実施形態における読取口の開口領域を示す平面図である。 図7(A)は、バーコードに読取口の第1の開口領域を向けた状態を示す説明図であり、図7(B)は、QRコードに読取口の二次元コード用開口領域を向けた状態を示す説明図である。 第4実施形態において読取口の第1の開口領域と結像中心との関係を示す説明図である。 第4実施形態の変形例において読取口の第1の開口領域と結像中心との関係を示す説明図である。 第5実施形態において読取口の第1の開口領域と照明光との関係を示す説明図である。 第5実施形態の変形例において読取口の二次元コード用開口領域と照明光との関係を示す説明図である。 第6実施形態において読取口の第1の開口領域と文字情報との関係を示す説明図である。 パスポートの表示状態を示す説明図である。 第6実施形態の変形例において読取口の第1の開口領域と文字情報との関係を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る光学的情報読取装置10の構成概要を示す断面図である。
本実施形態に係る光学的情報読取装置10は、一次元コードや二次元コード等の情報コードを光学的に読み取る情報コードリーダとして構成されている。ここで、一次元コードとしては、例えば、JANコード、EAN、UPC、ITFコード、CODE39、CODE128、NW−7等からなるいわゆるバーコードが想定される。また、二次元コードとしては、例えば、QRコード、データマトリックスコード、マキシコード、Aztecコード等の方形状の情報コードが想定される。
図1に示すように、光学的情報読取装置10は、上ケース11および下ケース12が組み付けられて構成されるハウジングによって外郭が形成され、このハウジング内に各種電気部品等からなる回路部20aが回路基板20等に実装されて収容されている。上ケース11および下ケース12は、ABS樹脂等の合成樹脂からなる成形部材で、これら上ケース11および下ケース12の一端側には読取口13が形成され、また他端側にはケーブル取付部が形成されている。この読取口13が形成される一端側は、裏面側に大きく前傾する首曲がり形状に形成されている。これにより、使用者が光学的情報読取装置10を当該上ケース11側から把持した状態で、読取対象物に貼付された情報コードに読取口13を当て易くしている。
次に、読取口13の詳細形状について、図2を参照して詳述する。なお、図2は、図1のX方向から見た読取口13の開口領域を示す平面図である。
図2に示すように、読取口13は、その開口領域Sが、上縁14を長辺とする長方形状の第1の開口領域(図2のハッチングで囲まれた領域S1参照)と、この上縁14に対向する縁であって当該上縁14よりも長さが短い下縁15を一辺とする方形状第2の開口領域(図2のクロスハッチングで囲まれた領域S2参照)と、からなるように形成されている。なお、上縁14は、「第1の縁」の一例に相当し、下縁15は、「第2の縁」の一例に相当し得る。
このため、一方向(図2の左右方向)に長い第1の開口領域S1とこの一方向に関して第1の開口領域S1よりも短い第2の開口領域S2とから開口領域Sが形成される。換言すると、読取口13は、一方向に長い情報コード、すなわち、一次元コードを読み取るための第1の開口領域S1と、第1の開口領域S1の中央の一部とにより方形状の情報コード、すなわち、二次元コードを読み取るための第2の開口領域S2と、を有するように構成される。なお、第1の開口領域S1の中央の一部と第2の開口領域S2とにより形成される領域を、二次元コード用開口領域(S3:図2の破線内にて示す領域)として、以下説明する。
特に、本実施形態では、第2の開口領域S2は、下縁15の両端に対してそれぞれ直角に連なる他の縁16が上縁14よりも短くなるように、方形状に形成されている。すなわち、開口領域Sは、第1の開口領域S1と第2の開口領域S2とにより略T字状となるように形成されている。
このように形成される読取口13は、上ケース11側から把持した状態で、上縁14の内側を読取対象の情報コードの上縁に合わせるように接触させるか向けることで、情報コードからの反射光を取り込み可能な状態となる。
次に、光学的情報読取装置10の電気的構成について、図面を参照して説明する。なお、図3は、図1の光学的情報読取装置10の要部を概略的に例示するブロック図である。
図1および図3に示すように、上記ハウジングに収容される回路部20aは、主に、照明光源21、受光センサ28、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明手段として機能するもので、例えば、赤色のLED21aとこのLED21aの出射側に設けられるレンズ21bとから構成されている。照明光源21は、図1に示す照明光軸L1からわかるように、結像光軸L2に対して傾斜するように照明光Lfを照射するように配置されている。照明光Lfを結像光軸L2に対して平行に照射すると鏡面反射してしまうからである。なお、図3では、情報コードCが付された読取対象物Rに向けて、読取口13を介して照明光Lfを照射する例を概念的に示している。
受光光学系は、受光センサ28、結像レンズ27、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ28は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を二次元に配列したエリアセンサとして構成されるものであり、方形状の受光領域28aとして受光面を有するように構成されている。この受光センサ28は、読取口13、保護プレート26および結像レンズ27を介して入射する入射光を受光可能に回路基板20に実装されている。なお、受光センサ28は、「受光手段」の一例に相当し得る。
結像レンズ27は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ28の受光面に像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードや文字情報等にて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ27で集光し、受光センサ28の受光面にコード像等を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、ブザー44、バイブレータ45、発光部46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、その名の通り、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40およびメモリ35を中心に構成されるもので、上述した光学系によって撮像された情報コードの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。また制御回路40は、当該光学的情報読取装置10の全体システムに関する制御も行っている。
光学系の受光センサ28から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力されると、画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ28およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。また、ROMには、照明光源21、受光センサ28等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、トリガースイッチ42、ブザー44、バイブレータ45、発光部46、通信インタフェース48等が接続されている。これにより、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、当該光学的情報読取装置10の使用者に伝達し得る振動を発生可能なバイブレータ45の駆動制御、発光部46の点灯、非点灯や外部装置との通信を可能にする通信インタフェース48の通信制御等が制御回路40によって行われることとなる。
次に、上述のように構成される光学的情報読取装置10を用いて情報コードCを読み取る場合について、図4を参照して説明する。なお、図4(A)は、バーコードC1に読取口13の第1の開口領域S1を向けた状態を示す説明図であり、図4(B)は、QRコードC2に読取口13の二次元コード用開口領域S3を向けた状態を示す説明図である。なお、図4(A)(B)では、読取口13の内縁を一点鎖線にて示している。
一次元コードや二次元コード等の情報コードを読み取る場合には、制御回路40により以下のように読取処理が行われる。
まず、トリガースイッチ42の操作に応じて照明光源21から照明光Lfが読取口13を介して照射されて、情報コードCにて反射された反射光Lrが読取口13を介して受光センサ28にて受光されると、受光センサ28から出力される信号に基づいて、当該情報コードCを含む画像データが生成される。そして、この画像データのうち情報コードCに相当するコード画像に対して公知のデコード処理(読取処理)が実施される。この処理により、情報コードCとしてコード化された文字データ等がデコードされる。なお、上記デコード処理(読取処理)を実行する制御回路40は、「読取手段」の一例に相当し得る。
このデコードが成功すると、このデコード成功を報知するための報知手段の処理として、ブザー44の鳴動、バイブレータ45の振動および発光部46の発光等の少なくともいずれか1つがなされる。なお、受光センサ28から出力される一部の信号に基づいて生成された画像データに基づいてデコードが成功した場合には、残りの信号は不要となる。この場合には残りの信号に基づく画像データの生成以降の処理を中断することで、デコード(光学的な読み取り)に関する処理負荷を軽減できるだけでなく、処理時間を短縮することができる。
特に、一方向に長いバーコードC1を読み取る場合には、図4(A)に示すように、上縁14の内側をバーコードC1の上縁に合わせるようにして、第1の開口領域S1をバーコードC1に向けるか接触させた状態でバーコードC1からの反射光を受光する。読取口13のうち細長い開口部分をバーコードC1に向けるか接触させる読取動作、すなわち、従来の細長い読取口をバーコードに向けるバーコードスキャナと同様な動作となるので、直感的にわかりやすい読取動作とすることができる。
また、二次元コードとしてQRコードC2を読み取る場合には、図4(B)に示すように、上縁14の内側をQRコードC2の上縁に合わせるとともに少なくとも一方の他の縁16の内側をQRコードC2の側縁に合わせるようにして、二次元コード用開口領域S3をQRコードC2に向けるか接触させた状態でQRコードC2からの反射光を受光する。このように、読取口13の開口領域Sが略T字状となっているので、細長い開口部分を設けたとしても、上縁14および他の縁16の内側を二次元コードの縁に合わせることで、方形状の二次元コードに対しても上記二次元コード用開口領域S3を容易に向けやすくできる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、情報コードからの反射光を取り込む読取口13は、その開口領域Sが、上縁14を長辺とする第1の開口領域S1と、この上縁14に対向する縁であって当該上縁14よりも長さが短い下縁15を一辺とする第2の開口領域S2と、からなるように形成されている。
これにより、一次元コードを読み取る場合には、第1の開口領域S1を一次元コードに向ければよく、二次元コードを読み取る場合には、第1の開口領域S1の一部と第2の開口領域S2とにより形成される二次元コード用開口領域S3を二次元コードに向ければよい。したがって、一次元コードおよび二次元コードの双方を読取可能であって、一次元コードに向けるため一方向に長い開口領域(S1)があることにより、一次元コードを読取る位置に対して読取口13を容易に向けることができることから従来通りの読み取りやすさを実現でき、かつ、一次元コードを確実に読み取ることができる。
図5は、第1実施形態の変形例おいて受光領域28aと非開口領域S4との関係を示す説明図である。
図5に示すように、読取口13の上縁14を一辺とし第1の開口領域S1および第2の開口領域S2を含める方形状の領域を方形状領域Soとするとき、この方形状領域Soには、第1の開口領域S1および第2の開口領域S2と異なる非開口領域S4が含まれることとなる。本実施形態にて採用される受光センサ28を含めて通常採用されるエリアセンサ等の受光手段はその受光領域28aが方形状となっている。このため、その受光領域28aが上記方形状領域Soに一致するように受光手段および読取口13が配置されると、上記非開口領域S4に相当する受光領域にて情報コードからの反射光が受光されることはない。
そこで、制御回路40によるデコード処理では、非開口領域S4を除き第1の開口領域S1および第2の開口領域S2を介して取り込んだ反射光の受光に応じて受光センサ28から出力される信号に基づいて、情報コードをデコードする。このように、受光領域28aのうち第1の開口領域S1および第2の開口領域S2に相当する領域での反射光の受光に応じて受光センサ28から出力される信号に基づいてデコードすることで、上記非開口領域S4に相当する画像領域での処理等をなくすことができる。これにより、デコード(光学的な読み取り)に関する処理負荷を軽減できるだけでなく、処理時間を短縮することができる。
特に、略T字状の開口領域Sでは、方形状の開口領域を確保しつつ非開口領域S4を大きくできるので、非開口領域S4に相当する画像領域での処理等をなくすことによる効果をより高めることができる。
非開口領域S4を除き第1の開口領域S1および第2の開口領域S2を介して取り込んだ反射光の受光に応じてデコードする特徴的構成は、後述する他の実施形態にも適用することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る光学的情報読取装置について、図6および図7を用いて説明する。なお、図6は、第2実施形態における読取口13aの開口領域Sを示す平面図である。図7(A)は、バーコードC1に読取口13aの第1の開口領域S1を向けた状態を示す説明図であり、図7(B)は、QRコードC2に読取口13aの二次元コード用開口領域S3を向けた状態を示す説明図である。
本第2実施形態では、読取口における開口領域の形状が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態では、第2の開口領域S2が台形状に形成される読取口13aが採用されている。具体的には、読取口13aの第2の開口領域S2は、下縁15に対向する領域線分(図6の一点鎖線にて示す符号17参照)が上縁14と同じ長さになるように台形状に形成されている。領域線分17は、第1の開口領域S1の下側の領域線分に一致する。
そして、一方向に長いバーコードC1を読み取る場合には、図7(A)に示すように、上縁14の内側をバーコードC1の上縁に合わせるようにして、第1の開口領域S1をバーコードC1に向けるか接触させた状態でバーコードC1からの反射光を受光する。また、二次元コードとしてQRコードC2を読み取る場合には、図7(B)に示すように、上縁14の内側をQRコードC2の上縁に合わせるようにして、二次元コード用開口領域S3をQRコードC2に向けるか接触させた状態でQRコードC2からの反射光を受光する。
このように、第2の開口領域S2が台形状に形成される読取口13aであっても、一次元コードを読取る位置に対して第1の開口領域S1を容易に向けやすくできる。特に、台形状に形成される第2の開口領域S2が上記第1実施形態における第2の開口領域よりも大きくなるため、二次元コードを読取る位置に対して上記二次元コード用開口領域S3を容易に向けやすくできる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る光学的情報読取装置について、以下に説明する。
本第3実施形態では、読取対象に応じて受光センサ28から取り込んでデコード処理に用いる信号を選別する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、制御回路40にて実施される読取処理において、第1の開口領域S1および第2の開口領域S2を介して取り込まれる情報コードからの反射光の受光に応じて受光センサ28から出力される信号に基づいて当該情報コードをデコードする(読み取る)状態(情報コード読取モード)と、第1の開口領域S1を介して取り込まれる一次元コードからの反射光の受光に応じて受光センサ28から出力される信号に基づいて当該一次元コードをデコードする(読み取る)状態(一次元コード読取モード)と、が用意されている。
初期設定では情報コード読取モードに設定されており、制御回路40にて実施される読取処理では、一次元コードおよび二次元コードの双方を含めた情報コードを読み取ることができる。
そして、読取対象が一次元コードのみである場合には、所定の操作またはモード切替用の情報コードの読み取り等に応じて、制御回路40にて実施される読取処理において、上記一次元コード読取モードに切り替えられる。なお、制御回路40は、「切替手段」の一例に相当し得る。
このように一次元コード読取モードに切り替えた状態で読取口13を第1の開口領域S1にて一次元コードに向けるか接触させることで、一次元コードを読取る位置に対して読取口13を容易に向けやすくできるだけでなく、読取対象が明確になることからデコード処理(読取処理)の負荷軽減および時間短縮を図ることができる。
本実施形態の変形例として、さらに、二次元コード用開口領域S3を介して取り込まれる二次元コードからの反射光の受光に応じて受光センサ28から出力される信号に基づいて当該二次元コードをデコードする(読み取る)状態(二次元コード読取モード)を用意することができる。
このため、読取対象が二次元コードのみである場合には、所定の操作またはモード切替用の情報コードの読み取り等に応じて、制御回路40にて実施される読取処理において、上記二次元コード読取モードに切り替えた状態で、読取口13を二次元コード用開口領域S3にて二次元コードに向ければよい。これにより、二次元コードを読取る位置に対して読取口13を容易に向けやすくできるだけでなく、読取対象が明確になることからデコード処理(読取処理)の負荷軽減および時間短縮を図ることができる。
なお、読取対象に応じて受光センサ28から取り込んでデコード処理に用いる信号を選別する本実施形態の特徴的構成は、他の実施形態にも適用することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る光学的情報読取装置について、図8を用いて説明する。なお、図8は、第4実施形態において読取口13の第1の開口領域S1と結像中心Pとの関係を示す説明図である。
本第4実施形態では、結像中心(光学中心)Pが第1の開口領域S1の中央に位置するように配置される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、一次元コードの読み取りを二次元コードの読み取りよりも重視することから、受光センサ28に対して情報コードからの反射光を結像させる結像レンズ27は、図8に示すように結像中心Pが第1の開口領域S1の中央に位置するように結像光軸L2の傾きを調整して配置されている。
これにより、第1の開口領域S1に相当する受光領域での受光が確実になされるので、一次元コードの読取精度を向上させることができる。
図9は、第4実施形態の変形例において読取口13aの第1の開口領域S1と結像中心Pとの関係を示す説明図である。
なお、図9に示すように、第2の開口領域S2が台形状に形成される読取口13aであっても、結像中心Pが第1の開口領域S1の中央に位置するように配置されることで、一次元コードの読取精度を向上させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る光学的情報読取装置について、図10を用いて説明する。なお、図10は、第5実施形態において読取口13の第1の開口領域S1と照明光Lfとの関係を示す説明図である。
本第5実施形態では、第1の開口領域S1に対してより強い照明光が照射される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、一次元コードの読み取りを二次元コードの読み取りよりも重視することから、図10に示すように、照明光源21からの照明光Lfが第1の開口領域S1を介して照射されるように構成されている。特に、照明光源21は、帯状の光(略ライン状の光)を照明光Lfとして照射するように構成されている。
これにより、第1の開口領域S1を向けるか接触させた一次元コードからの反射光Lrを受光センサ28にて受光しやすくなるので、一次元コードの読取精度を向上させることができる。
特に、照明光源21により帯状の光が照明光Lfとして照射されるので、読取対象の一次元コードに対して照明光Lfを照射しやすくなるだけでなく、照明光Lfがガイド光として機能することで、読取口13を第1の開口領域S1にて一次元コードに向けやすくなる。これにより、第1の開口領域S1を向けた一次元コードからの反射光Lrをより一層受光しやすくなるので、一次元コードの読取精度をさらに向上させることができる。
なお、上記第2実施形態のように第2の開口領域S2が台形状に形成される読取口13aが採用される光学的情報読取装置10であっても、照明光源21から帯状の照明光Lfが第1の開口領域S1を介して照射されるように構成されることで、上記効果を奏する。
また、照明光Lfは、帯状の光として照明光源21から照射されることに限らず、第1の開口領域S1の全般を均等に明るくするように照射されてもよい。
図11は、第5実施形態の変形例において読取口13の二次元コード用開口領域S3と照明光Lfとの関係を示す説明図である。
二次元コードの読み取りを一次元コードの読み取りよりも重視する場合には、図11に示すように、照明光源21から断面方形状の照明光Lfが二次元コード用開口領域S3を介して照射されるように構成されてもよい。
この場合には、二次元コード用開口領域S3を向けた二次元コードからの反射光Lrを受光センサ28にて受光しやすくなるので、二次元コードの読取精度を向上させることができる。特に、断面方形状の照明光Lfがガイド光として機能することで、読取口13を二次元コード用開口領域S3にて二次元コードに向けやすくなる。
なお、上記第5実施形態およびその変形例において、照明光源21は、所定の入力操作に応じてその発光状態が制御されてもよい。例えば、帯状の照明光Lfが第1の開口領域S1を介して照射されている状態において、二次元コードを読み取る場合に、照明光Lfを消灯してもよいし、断面方形状の照明光Lfを二次元コード用開口領域S3を介して照射してもよい。また、断面方形状の照明光Lfが二次元コード用開口領域S3を介して照射されている状態において、一次元コードを読み取る場合に、照明光Lfを消灯してもよいし、帯状の照明光Lfを第1の開口領域S1を介して照射してもよい。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る光学的情報読取装置について、図12および図13を用いて説明する。なお、図12は、第6実施形態において読取口13の第1の開口領域S1と文字情報102との関係を示す説明図である。図13は、パスポート100の表示状態を示す説明図である。
本第6実施形態では、一次元コードや二次元コード等の情報コードだけでなく文字情報が読取対象となる点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、光学的情報読取装置10は、上述したように撮像した情報コードを光学的に読み取る情報コードリーダとしての機能に加えて、受光センサ28等を利用して撮像(受光)した文字情報等を認識する公知の記号認識処理機能(OCR)を兼備するように構成されている。すなわち、本実施形態に係る光学的情報読取装置10は、一次元コードおよび二次元コードを含めた情報コードまたは文字情報を光学的に読み取る情報読取装置として構成される。
光学的に読み取る文字情報としては、例えば、図13に例示するような機械読み取り式のパスポート100に表示される文字情報102が想定される。この文字情報102は、パスポート100の表示面101に表示された国籍や氏名などの個人情報等に対応する情報であって、表示面101のうち顔写真や氏名等に対して下欄に表示されている。
特に、本実施形態では、読取口13は、上縁14の両端部にそれぞれ連なる側縁18aと側縁18bとの外面間の距離W1(図12参照)がパスポート100の側縁101aと側縁101bとの距離W2(図13参照)にほぼ一致するように形成されている。このため、読取口13は、文字情報102が表示される領域(以下、文字表示領域103ともいう)よりも第1の開口領域S1がその長手方向においてわずかに大きくなるように形成される。
このため、読取口13の両側縁18a,18bの両外面をパスポート100の側縁101a,101bに合わせるとともに上縁14の内側を文字情報102の文字表示領域103の上縁に合わせた状態(図12参照)で、文字情報102からの反射光を第1の開口領域S1を介して受光することで、この文字情報102が上記OCR技術を用いて読み取られる。
このように、読取口13は、第1の開口領域S1がその長手方向において文字情報102の文字表示領域103よりもわずかに大きくなるように形成されるため、一方向に長い文字情報102であってもその文字情報102を読取る位置に対して読取口13を容易に向けることができる。
なお、光学的に読み取る文字情報としては、パスポート100に表示される文字情報102に限らず、例えば、チケットやクーポンなど他の表示媒体に表示される文字情報であってもよい。また、文字情報は、第1の開口領域S1を介して受光(撮像)されることに限らず、第2の開口領域S2を介して受光(撮像)されてもよいし、第1の開口領域S1および第2の開口領域S2の双方を介して受光(撮像)されてもよい。
また、OCR技術等を利用して情報コードだけでなく文字情報をも読取対象とする本実施形態の特徴的構成は、他の実施形態にも適用することができる。例えば、図14に例示するように、第2の開口領域S2が台形状に形成される読取口13a(第2実施形態)であっても、OCR技術等を利用して情報コードだけでなく文字情報をも読取対象とすることができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)情報コードや文字情報からの反射光を取り込む読取口は、略T字状の読取口13や略台形状の読取口13aのように形成されることに限らず、例えば、逆T字状等のように、第1の縁が読取口の周縁のうち当該光学的情報読取装置を把持した使用者から見て下側に位置するように、その開口領域Sが形成されてもよい。このようにしても、一次元コードや文字情報を読取る位置に対して読取口を容易に向けることができることから従来通りの読み取りやすさを実現でき、かつ、一次元コードや文字情報を確実に読み取ることができる。
(2)本発明に係る読取口13,13aは、その読取口が形成される一端側が裏面側に大きく前傾する首曲がり形状のハウジングを有する光学的情報読取装置に採用されることに限らず、例えば、略箱状に形成されるハウジングを有する光学的情報読取装置に採用されてもよい。
10…光学的情報読取装置
13,13a…読取口
14…上縁(第1の縁)
15…下縁(第2の縁)
21…照明光源(照明手段)
28…受光センサ(受光手段)
40…制御回路(読取手段)
100…パスポート
102…文字情報
103…文字表示領域
S…開口領域
S1…第1の開口領域
S2…第2の開口領域
S3…二次元コード用開口領域
C…情報コード
C1…バーコード(一次元コード)
C2…QRコード(二次元コード)
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、一次元コード(C1)および二次元コード(C2)を含めた情報コード(C)または文字情報(102)を光学的に読み取る光学的情報読取装置(10)であって、一端側が首曲がり形状に形成されるハウジングと、前記一端側に形成されて、前記情報コードまたは文字情報からの反射光(Lr)を取り込む読取口(13,13a)と、前記読取口を前記情報コードまたは文字情報に接触させた状態で当該読取口を介して取り込んだ前記反射光を受光する受光手段(28)と、前記反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて前記情報コードまたは文字情報を読み取る読取手段(40)と、を備え、前記読取口は、開口領域(S)が、第1の縁(14)を長辺とする第1の開口領域(S1)と、前記第1の縁に対向する縁であって当該第1の縁よりも長さが短い第2の縁(15)を一辺とする第2の開口領域(S2)と、からなるように形成され、前記第1の縁は、前記読取口の周縁のうち当該光学的情報読取装置を把持した使用者から見て下側に位置していることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。

Claims (11)

  1. 一次元コードおよび二次元コードを含めた情報コードまたは文字情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置であって、
    一端側が首曲がり形状に形成されるハウジングと、
    前記一端側に形成されて、前記情報コードまたは文字情報からの反射光を取り込む読取口と、
    前記読取口を前記情報コードまたは文字情報に接触させた状態で当該読取口を介して取り込んだ前記反射光を受光する受光手段と、
    前記反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて前記情報コードまたは文字情報を読み取る読取手段と、を備え、
    前記受光手段は、前記ハウジング内のうち前記首曲がり形状部分から外れた位置に配置され、
    前記読取口は、開口領域が、第1の縁を長辺とする第1の開口領域と、前記第1の縁に対向する縁であって当該第1の縁よりも長さが短い第2の縁を一辺とする第2の開口領域と、からなるように形成され、
    前記第1の縁は、前記読取口の周縁のうち当該光学的情報読取装置を把持した使用者から見て下側に位置していることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記受光手段は、受光領域が方形状となるように構成されており、
    前記読取手段は、前記第1の開口領域および前記第2の開口領域を介して取り込んだ反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて、前記情報コードまたは文字情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記第2の開口領域は、前記第2の縁に連なる他の縁が前記第1の縁よりも短くなるように方形状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記第2の開口領域は、前記第2の縁に対向する領域線分が前記第1の縁と同じ長さになるように台形状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記第1の開口領域および前記第2の開口領域を介して取り込まれる情報コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて情報コードまたは文字情報を読み取る状態と、前記第1の開口領域を介して取り込まれる一次元コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて一次元コードまたは文字情報を読み取る状態と、を切り替える切替手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記切替手段は、さらに、前記第1の開口領域の一部および前記第2の開口領域を介して取り込まれる二次元コードまたは文字情報からの反射光の受光に応じて前記受光手段から出力される信号に基づいて二次元コードまたは文字情報を読み取る状態に、切り替え可能に構成されることを特徴とする請求項5に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記受光手段に対して前記情報コードまたは文字情報からの反射光を結像させる結像レンズを備え、
    前記結像レンズは、結像中心が前記第1の開口領域の中央に位置するように配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記情報コードまたは文字情報に対して前記第1の開口領域を介して照明光を照射する照明手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  9. 前記照明手段は、帯状の光を前記照明光として照射することを特徴とする請求項8に記載の光学的情報読取装置。
  10. 前記情報コードまたは文字情報に対して前記第1の開口領域の一部および前記第2の開口領域を介して照明光を照射する照明手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  11. 前記読取口は、前記第1の開口領域が前記文字情報の表示領域よりもわずかに大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
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