JP5018631B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
アンモニアの存在下で排気ガス中のNOxを還元しうるNOx選択還元触媒を用いた場合には排気ガス中に含まれるNOとNO2との比率が1:1のときにNOx浄化率が最も高くなる。しかしながら機関から排出される排気ガス中のNOxの大部分はNOであってNO2の量は極めて少ない。そこで排気ガス中に含まれるNOをNO2に変換することによりNO2を生成しうるNO2生成触媒をNOx選択還元触媒の上流に配置し、NOx選択還元触媒に流入する排気ガス中のNOとNO2との比率をできるだけ1:1に近ずけるようにした内燃機関が公知である(例えば特許文献1を参照)。
特開2006−512529号公報
ところでこのような内燃機関において例えばNOx選択還元触媒を昇温させるためにNO2生成触媒の上流に炭化水素からなる燃料を供給すると運転状態によっては多量の炭化水素がNO2生成触媒に付着することがある。しかしながらこのように多量の炭化水素がNO2生成触媒に付着すると付着した炭化水素周りの空燃比がリッチとなるためにNO2生成触媒内においてNO2がNOに還元されてしまい、斯くしてNO2生成触媒がその機能を果さなくなるという問題がある。
上記問題を解決するために本発明によれば、機関排気通路内にNO2の増大により浄化性能の高められる排気浄化触媒を配置し、排気浄化触媒上流の機関排気通路内にNO2生成用のNO2生成触媒を配置した内燃機関において、NO2生成触媒上流の排気管内に小型アンモニア生成触媒を配置し、小型アンモニア生成触媒上流の排気管内に小型アンモニア生成触媒へ炭化水素からなる燃料を供給するための燃料供給弁を配置し、小型アンモニア生成触媒は排気管の断面よりも小さな断面を有していて排気管内を流れる排気ガスの一部が小型アンモニア生成触媒を流れると共に残りの排気ガスが小型アンモニア生成触媒の周りを流れ、小型アンモニア生成触媒内を流れる排気ガスの空燃比が小型アンモニア生成触媒内においてNOxをアンモニアまで還元させることのできるリッチ度合のリッチ空燃比となりかつ小型アンモニア生成触媒周りの排気管内を流れる排気ガスの空燃比およびNO2生成触媒に流入する排気ガスの空燃比が共にリーン空燃比となるのに必要な量の燃料を燃料供給弁から供給し、小型アンモニア生成触媒において生成されたアンモニアをNO2生成触媒内に流入させ、NO2生成触媒において排気ガス中に含まれるNOをNO2に酸化するようにしている。
NO2生成触媒には少くとも重質の炭化水素が流入することがないのでNOx生成触媒に炭化水素が付着することがない。従ってNO2生成触媒内を流れる排気ガスの空燃比は局所的にリッチになることはなく、全体的にリーンとなるのでNOはNO2に良好に酸化されることになる。
図1に圧縮着火式内燃機関の全体図を示す。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口は吸入空気量検出器8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は排気管12を介してNO2生成触媒13に連結される。このNO2生成触媒13上流の機関排気通路内には、即ち排気管12内にはNO2生成触媒13よりも体積が小さくかつNO2生成触媒13に流入する排気ガスの一部が流通する小型アンモニア生成触媒14が配置され、この小型アンモニア生成触媒14上流の機関排気通路内には、即ち排気管12内には小型アンモニア生成触媒14に炭化水素からなる燃料を供給するための燃料供給弁15が配置される。
一方、NO2生成触媒13の出口は排気管16を介してNO2の増大により浄化性能の高められる排気浄化触媒17に連結される。図1に示される実施例ではこの排気浄化触媒17はNOx吸蔵触媒からなる。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路18を介して互いに連結され、EGR通路18内には電子制御式EGR制御弁19が配置される。また、EGR通路18周りにはEGR通路18内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置20が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置20内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管21を介してコモンレール22に連結され、このコモンレール22は電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ23を介して燃料タンク24に連結される。燃料タンク24内に貯蔵されている燃料は燃料ポンプ23によってコモンレール22内に供給され、コモンレール22内に供給された燃料は各燃料供給管21を介して燃料噴射弁3に供給される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。図1に示されるように吸入空気量検出器8の出力信号は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10の駆動用ステップモータ、EGR制御弁19および燃料ポンプ23に接続される。
図2(A)は図1における小型アンモニア生成触媒14周りの拡大図を示しており、図2(B)は図2(A)においてB−B線に沿ってみた断面図を示している。図2(A),(B)に示される実施例ではこの小型アンモニア生成触媒14は酸化触媒からなる。図2(A),(B)に示されるようにこの小型アンモニア生成触媒14は金属薄肉平板と金属薄肉波形板との積層構造からなる基体を有しており、この基体の表面上に例えばアルミナからなる触媒担体の層が形成されていると共にこの触媒担体上には白金Pt、ロジウムRd、パラジウムPdのような貴金属触媒が担持されている。なお、この小型アンモニア生成触媒14はゼオライトのようなNOx吸着触媒から形成することもできる。
図2(A),(B)からわかるようにこの小型アンモニア生成触媒14はNOx生成触媒13に向かう排気ガスの全流路断面よりも小さな断面、即ち排気管12の断面よりも小さな断面を有していると共に、排気管12内の中央において排気ガスの流れ方向に延びる筒状をなしている。なお、図2(A),(B)に示される実施例では小型アンモニア生成触媒14は円筒状外枠25内に配置されており、この円筒状外枠25は複数のステー26によって排気管12内に支持されている。
また、NO2生成触媒13は例えば白金Ptのような貴金属触媒を担持した酸化触媒から構成されている。
一方、図1に示されるNOx吸蔵触媒17の基体上には例えばアルミナからなる触媒担体が担持されており、図3はこの触媒担体45の表面部分の断面を図解的に示している。図3に示されるように触媒担体45の表面上には貴金属触媒46が分散して担持されており、更に触媒担体45の表面上にはNOx吸収剤47の層が形成されている。
図3に示される例では貴金属触媒46として白金Ptが用いられており、NOx吸収剤47を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。
機関吸気通路、燃焼室2およびNOx吸蔵触媒17上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、NOx吸収剤47は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸蔵したNOxを放出するNOxの吸放出作用を行う。
即ち、NOx吸収剤47を構成する成分としてバリウムBaを用いた場合を例にとって説明すると、排気ガスの空燃比がリーンのとき、即ち排気ガス中の酸素濃度が高いときには排気ガス中に含まれるNOは図3に示されるように白金Pt46上において酸化されてNO2となり、次いでNOx吸収剤47内に吸収されて炭酸バリウムBaCO3と結合しながら硝酸イオンNO3 -の形でNOx吸収剤47内に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸収剤47内に吸蔵される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Pt46の表面でNO2が生成され、NOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和しない限りNO2がNOx吸収剤47内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。
これに対し、排気ガス中のNO2はNOx吸収剤47に直接吸収される。従って排気ガス中のNO2の量が多いほど排気ガス中のNOxはNOx吸蔵触媒17に吸蔵されやすくなり、斯くしてNOx浄化率が高められることになる。本発明では図1に示されるようにNOx吸蔵触媒17の上流にNO2生成用のNO2生成触媒13が配置されており、斯くして高いNOx浄化率を得ることができる。
一方、排気ガスの空燃比がリーンからリッチ或いは理論空燃比に切換えられると排気ガス中の酸素濃度が低下するために反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、斯くしてNOx吸収剤47内の硝酸イオンNO3 -がNO2の形でNOx吸収剤47から放出される。次いで放出されたNOxは排気ガス中に含まれる未燃HC,COによって還元される。
さて、NOx吸蔵触媒17は或る程度温度が高くならないと良好なNOx浄化率を得ることができない。従ってNOx吸蔵触媒17の温度が低いときにはNOx吸蔵触媒17を昇温する必要がある。また、排気浄化触媒17をパティキュレートフィルタから構成し、このパティキュレートフィルタ17上にNOx吸蔵触媒を担持させることもできる。この場合にはパティキュレートフィルタ17上に一定量以上のパティキュレートが堆積した場合には堆積したパティキュレートを燃焼させる必要があり、従ってこの場合にもパティキュレートフィルタ17を昇温する必要がある。
このように排気浄化触媒17を昇温すべきときには本発明では図2(A)においてFで示されるように燃料供給弁15から小型アンモニア生成触媒14に向けて炭化水素からなる燃料、即ち軽油が噴射される。このとき小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比は12.0以下のリッチ空燃比となるがNO2生成触媒13内に流入する排気ガスの空燃比はリーンとなる量の燃料が燃料供給弁15から供給される。このとき燃料の一部は小型アンモニア生成触媒14内において燃焼するために小型アンモニア生成触媒14の温度は急上昇する。その結果小型アンモニア生成触媒1から流出する排気ガス温が上昇するために排気浄化触媒13の温度が上昇せしめられる。
次にこのときの機関排気通路の各位置における排気ガスの空燃比A/Fと排気ガス中のNO,NO2,NH3の量について図4を参照しつつ説明する。前述したように機関から排出されるNOxの大部分はNOであってNO2の量は極めて少なく、従って図4に示されるように小型アンモニア生成触媒14上流における排気ガス中のNO2の量はNOの量に比べてかなり少ない。
一方、小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比がリッチになると排気ガス中のNOxおよび小型アンモニア生成触媒14に吸着しているNOxは燃料供給弁15から供給された炭化水素HCによって還元されるようになる。例えばNO2は還元されてNOとなり、NOは還元されてN2となる。一方、この場合、小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比のリッチ度合が高くなるとNOxの還元は更に進み、小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比が12.0以下になるとアンモニアNH3が生成されるようになる。
そこで本発明では図4においてX1で示されるように小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比が12.0以下のリッチ空燃比となるようにしている。なお、このとき小型アンモニア生成触媒14の周りの排気管12内を流れる排気ガスの空燃比は図4においてX2で示されるようにリーンになっている。このように小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比が12.0以下のリッチ空燃比にされるとNOおよびNO2がアンモニアNH3に還元されるために小型アンモニア生成触媒14の配置されている領域では図4に示されるようにNOおよびNO2が減少してアンモニアNH3が増大することになる。
一方、小型アンモニア生成触媒14の温度が上昇すると燃料供給弁15から供給された重質の炭化水素HCは小型アンモニア生成触媒14内において分子量の小さい軽質の炭化水素に分解される。この軽質の炭化水素の一部はNOxをアンモニアまで還元するために、即ちアンモニアを生成するために使用され、残りの軽質の炭化水素が小型アンモニア生成触媒14から排出される。従ってNO2生成触媒13内にはアンモニアNH3と軽質の炭化水素HCが流入することになる。
図4に示される如く前述したように燃料供給弁15からの噴射燃料量はNO2生成触媒13に流入する排気ガスの空燃比がリーンとなるように定められている。一方、上述したようにNO2生成触媒13に流入する炭化水素HCは軽質であるのでNO2生成触媒13上には炭化水素HCがほとんど付着しない。従ってNO2生成触媒13内に局所的にリッチ空燃比の領域が形成されることがないのでNO2生成触媒13内においてNO2がNOに還元されることはない。従って図4に示されるようにNO2生成触媒13内において多量のNOがNO2に変換されることになり、斯くしてNO2生成触媒13においてNO2が良好に生成されることになる。
NO2生成触媒13において多量のNOがNO2に変換されると図4に示されるようにNOx吸蔵触媒17にNOxが良好に吸蔵されることになる。このように本発明では、小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比が小型アンモニア生成触媒14内においてNOxをアンモニアまで還元させることのできるリッチ度合のリッチ空燃比となり、かつNO2生成触媒13に流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比となるのに必要な量の燃料を燃料供給弁15から供給するようにしており、それによりNO2生成触媒13においてNO2が良好に生成されるようにしている。
一方、NO2生成触媒13に流入した軽質の炭化水素HCはNO2生成触媒13内において酸化せしめられ、その酸化反応熱によってNOx吸蔵触媒17は更に昇温せしめられる。また、図4に示されるように図4に示される例ではアンモニアNH3がNO2生成触媒13およびNOx吸蔵触媒17において酸化せしめられるために排気ガス中のアンモニアNH3はNO2生成触媒13およびNOx吸蔵触媒17において低下する。しかしながらNO2生成触媒13としてアンモニアNH3を酸化させないNO2生成触媒を用いることもできる。
ところで前述したように排気ガスの空燃比がリーンであるとき、即ちリーン空燃比のもとで燃焼が行われているときには排気ガス中のNOxがNOx吸収剤47内に吸蔵される。しかしながらリーン空燃比のもとでの燃焼が継続して行われるとその間にNOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和してしまい、斯くしてNOx吸収剤47によりNOxを吸収できなくなってしまう。そこで本発明による実施例ではNOx吸収剤47の吸収能力が飽和する前に燃料供給弁15から燃料を供給することによってNOx吸蔵触媒17に流入する排気ガスの空燃比を一時的にリッチにし、それによってNOx吸収剤47からNOxを放出させるようにしている。このときにはNO2生成触媒13に流入する排気ガスの空燃比もリッチになる。
一方、排気ガス中にはSOx、即ちSO2が含まれており、このSO2がNOx吸蔵触媒17に流入するとこのSO2は白金Pt46において酸化されてSO3となる。次いでこのSO3はNOx吸収剤47内に吸収されて炭酸バリウムBaCO3と結合しながら、硫酸イオンSO4 2-の形でNOx吸収剤47内に拡散し、安定した硫酸塩BaSO4を生成する。しかしながらNOx吸収剤47が強い塩基性を有するためにこの硫酸塩BaSO4は安定していて分解しづらく、排気ガスの空燃比を単にリッチにしただけでは硫酸塩BaSO4は分解されずにそのまま残る。従ってNOx吸収剤47内には時間が経過するにつれて硫酸塩BaSO4が増大することになり、斯くして時間が経過するにつれてNOx吸収剤47が吸収しうるNOx量が低下することになる。即ち、NOx吸蔵触媒17がイオウ被毒を生ずることになる。
ところでこの場合、NOx吸蔵触媒17の温度を600℃以上のSOx放出温度まで上昇させた状態でNOx吸蔵触媒17に流入する排気ガスの空燃比をリッチにするとNOx吸収剤47からSOxが放出される。そこで本発明ではNOx吸蔵触媒17がイオウ被毒を生じたときには燃料供給弁15から燃料を供給することによってNOx吸蔵触媒17の温度をSOx放出温度まで上昇させ、NOx吸蔵触媒17に流入する排気ガスの空燃比をリッチにしてNOx吸蔵触媒17からSOxを放出させるようにしている。このとき、即ちNOx吸蔵触媒17に流入する排気ガスの空燃比をリッチにしたときにもNO2生成触媒13に流入する排気ガスの空燃比はリッチとなる。
図5(A)〜(C)に小型アンモニア生成触媒14の配置又は形状に関する種々の変形例を示す。
まず初めに図5(A)から説明するとこの図5(A)に示される変形例では燃料供給弁15のノズル口が高温の排気ガス流に直接晒されないように排気管12の内壁面上に形成された凹部内に配置されている。また、図5(B)に示す変形例では小型アンモニア生成触媒14の上流側端面上に上流側端面の周縁部から上流に向けて延びるトラフ状の燃料案内部27が形成されており、燃料供給弁15から燃料案内部27に向けて燃料が噴射される。一方、図5(C)に示される変形例では小型アンモニア生成触媒14は排気管12内の周辺部に配置されている。
図6に別の実施例を示す。この実施例では排気浄化触媒17がアンモニアの存在のもとで排気ガス中のNOxを還元することのできるNOx選択還元触媒からなり、このNOx選択還元触媒17上流の排気管16内に尿素水を供給するための尿素水供給弁28が配置されている。尿素水供給弁28からは排気ガス中に含まれるNOxを還元するのに必要な量の尿素水が供給され、排気ガス中のNOxはNOx選択還元触媒17において尿素水から生成されたアンモニアによって還元される。
ところでこのようにNOx選択還元触媒17においてアンモニアNH3により排気ガス中に含まれるNOxが選択的に還元されるときの最も速度の速い反応式は次式で示される。
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2
従って上式から、排気ガス中のNOとNO2との比率が1:1のときに反応速度が最も速くなり、斯くしてNOx浄化率が最も高くなることがわかる。
因みに、排気ガス中のNO2が過剰の場合には例えばNO2の過剰分は反応速度の遅い次式に従って反応が行われ、
6NO2+8NH3→7N2+12H2
排気ガス中のNOが過剰の場合には例えばNOの過剰分は反応速度の遅い次式に従って反応が行われる。
6NO+4NH3→5N2+6H2
このように反応速度が遅くなるとNOx浄化率が低下する。
図6に示される実施例においても小型アンモニア生成触媒14内を流れる排気ガスの空燃比が小型アンモニア生成触媒14内においてNOxをアンモニアまで還元させることのできるリッチ度合のリッチ空燃比となりかつNO2生成触媒13に流入する排気ガスの空燃比がリーン空燃比となるのに必要な量の燃料を燃料供給弁15から供給するようにしている。しかしながらこの場合、この実施例では更にNOx選択還元触媒17に流入する排気ガス中のNOをNO2との比率ができるだけ1:1に近ずくように燃料供給弁15からの燃料供給量が定められている。
なお、このようなNOx選択還元触媒17が用いられたときにはできる限り多くのアンモニアNH3をNOx選択還元触媒17に送り込むためにNO2生成触媒13としてはアンモニアNH3を酸化することなくそのまま素通りしうるNO2生成触媒13を用いることが好ましい。
圧縮着火式内燃機関の全体図である。 図1の小型アンモニア生成触媒周りの拡大図である。 NOxの吸収作用を説明するための図である。 機関排気通路の各位置における排気ガスの空燃比とNO,NO2,NH3の量の変化を示す図である。 種々の変形例を示す図である。 別の実施例を示す圧縮着火式内燃機関の全体図である。
符号の説明
4 吸気マニホルド
5 排気マニホルド
7 排気ターボチャージャ
12,16 排気管
13 NO2生成触媒
14 小型アンモニア生成触媒
15 燃料供給弁
17 排気浄化触媒

Claims (11)

  1. 機関排気通路内にNO2の増大により浄化性能の高められる排気浄化触媒を配置し、排気浄化触媒上流の機関排気通路内にNO2生成用のNO2生成触媒を配置した内燃機関において、NO2生成触媒上流の排気管内に小型アンモニア生成触媒を配置し、小型アンモニア生成触媒上流の排気管内に小型アンモニア生成触媒へ炭化水素からなる燃料を供給するための燃料供給弁を配置し、該小型アンモニア生成触媒は排気管の断面よりも小さな断面を有していて排気管内を流れる排気ガスの一部が小型アンモニア生成触媒を流れると共に残りの排気ガスが小型アンモニア生成触媒の周りを流れ、小型アンモニア生成触媒内を流れる排気ガスの空燃比が小型アンモニア生成触媒内においてNOxをアンモニアまで還元させることのできるリッチ度合のリッチ空燃比となりかつ小型アンモニア生成触媒周りの排気管内を流れる排気ガスの空燃比およびNO2生成触媒に流入する排気ガスの空燃比が共にリーン空燃比となるのに必要な量の燃料を燃料供給弁から供給し、小型アンモニア生成触媒において生成されたアンモニアをNO2生成触媒内に流入させ、NO2生成触媒において排気ガス中に含まれるNOをNO2に酸化するようにした内燃機関の排気浄化装置。
  2. 小型アンモニア生成触媒内においてNOxをアンモニアまで還元させることのできるリッチ度合の空燃比が12.0以下である請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 上記小型アンモニア生成触媒は排気ガスの流れ方向に延びる筒状をなす請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 上記小型アンモニア生成触媒はNOx生成触媒に向かう排気ガスが流通する排気管内の中央に配置されている請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 上記小型アンモニア生成触媒はNOx生成触媒に向かう排気ガスが流通する排気管内の周辺部に配置されている請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 上記小型アンモニア生成触媒の上流側端面上に該上流側端面の周縁部から上流に向けて延びる燃料案内部が形成されており、燃料供給弁から該燃料案内部に向けて燃料が噴射される請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 上記小型アンモニア生成触媒が酸化触媒からなる請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 上記小型アンモニア生成触媒がNOx吸着触媒からなる請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 上記NO2生成触媒が酸化触媒からなる請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 上記排気浄化触媒は、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比がリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵触媒から構成されている請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  11. 上記排気浄化触媒がアンモニアの存在のもとで排気ガス中のNOxを還元することのできるNOx選択還元触媒から構成されており、該NOx選択還元触媒に尿素水を供給するための尿素水供給弁を具備している請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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