JP5018590B2 - 速度検出装置 - Google Patents

速度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5018590B2
JP5018590B2 JP2008083035A JP2008083035A JP5018590B2 JP 5018590 B2 JP5018590 B2 JP 5018590B2 JP 2008083035 A JP2008083035 A JP 2008083035A JP 2008083035 A JP2008083035 A JP 2008083035A JP 5018590 B2 JP5018590 B2 JP 5018590B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensors
abnormality
speed
detection
rotating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008083035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009236676A (ja
Inventor
敏之 樋口
晃行 中山
実 橋本
大知 神園
哲也 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008083035A priority Critical patent/JP5018590B2/ja
Publication of JP2009236676A publication Critical patent/JP2009236676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5018590B2 publication Critical patent/JP5018590B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、モータの回転速度などを検出する速度検出装置に関し、更に詳しくは、各種機械と作業者とが共存する生産現場や各種のプラント設備などにおいて、各種機械を駆動するモータなどの回転速度を検出するのに好適な速度検出装置に関する。
従来、工作機械や産業用ロボットなどの各種機械と作業者とが共存する生産現場などにおける安全を確保するために、種々の安全システムが提案されており、例えば、工作機械や産業用ロボットなどの各種機械の駆動源となるモータの停止を監視し、停止が確認されたときに、前記各種機械の作業領域の出入口のドアを開くことできるようにするシステムが提案されており(例えば、特許文献1参照)、このようなシステムでは、モータの回転速度を検出し、モータが停止したことを検知する必要がある。
また、産業用ロボットに近づいて位置教示等のティーチングを行うような場合にも、その駆動源であるモータの回転速度を検出し、産業用ロボットが低速で動作していることを監視する必要がある。
かかるモータの回転速度を検出する装置として、例えば、歯車やドクなどの凹凸状の外周面を有する回転体を、モータに連動する回転軸に取り付け、この回転体の外周面の凹凸をセンサで検出して、回転パルスとして監視する装置があるが、センサに故障が発生した場合には、回転体の回転状態を検出できなくなる。
センサの故障を監視するため、センサを複数取り付け、センサへの電圧供給源を定期的に遮断し、センサの出力信号の電位差を検出するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許第3344931号公報 特開平10−213291号公報
特許文献2の監視装置は、ドアやカバー等の保護用の覆いの開閉位置を監視するものであって、回転速度を検出するものではなく、また、上述のような安全システムでは、センサの故障に限らず、各種の異常を検知することが望まれる。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、回転速度を検出するとともに、各種の異常を検知できるようにすることを目的とする。
(1)本発明の速度検出装置は、回転体の回転をそれぞれ検出する少なくとも二つのセンサからの検出パルスに基づいて、回転速度を検出する速度検出装置であって、前記両センサからの検出パルスの周波数を比較して異常診断を行い、前記回転体の外周面には、円周方向に沿って凹凸が形成されるとともに、前記凹部の円周方向に沿う長さが、前記凸部の円周方向に沿う長さよりも短く形成され、前記両センサは、凹部において出力をオフ、凸部において出力をオンするものであり、かつ、前記回転体が停止しているときには前記両センサの少なくとも一方のセンサの出力がオンするように前記回転体の外周側にそれぞれ設置されるものであり、前記回転体が停止して、前記両センサの出力がオンの状態において、一方のセンサへの電源供給を遮断したときの該一方のセンサの出力に基づいて、異常を検知する検知手段、および、前記回転体が停止しているときの前記両センサの出力に基づいて、異常を検知する検知手段の少なくともいずれか一方の検知手段を備えるものである。
本発明の速度検出装置によると、回転体の回転速度を検出できるとともに、両センサからの検出パルスの周波数を比較することによって、異常の有無を診断することができる。
また、両センサの出力がオンの状態において、一方のセンサへの電源供給を遮断したときの該一方のセンサの出力に基づいて、両センサ間の短絡を検知することができ、また、回転体が停止しているときの前記両センサの出力が共にオフしているときには、センサの脱落やセンサの出力線の断線といった異常を検知することができる。
(2)本発明の速度検出装置の一つの実施形態では、前記両検出パルスの周波数が一致しなかったときに、異常と判定するとともに、その周波数の不一致が、低周波数側または高周波数側のいずれの側で生じたかに応じて、前記異常を区分するようにしてもよい。
二つのセンサは、同一の回転体の回転を検出するので、正常であれば、両センサの検出パルスの周波数は一致することになり、検出パルスの周波数が一致しなかったときは、異常と判定することができる。
また、両センサの内の一方のセンサに、例えば、設置不良や配線ミスなどの設置時に異常があったような場合には、低周波数側で両センサの検出パルスに不一致が生じる一方、稼動中に、例えば、センサの検出性能以上の回転体の高速回転が生じて、センサの応答が追従できなかったり、センサに故障が生じたような場合には、高周波数側で両センサの検出パルスに不一致が生じる。
低周波数側と高周波数側との境界は、予め設定してもよいし、ユーザが、アプリケーションなどに応じて任意に設定できるようにしてもよい。
この境界は、上述のように、センサ等の設置時の異常に起因する検出パルスの周波数の不一致と、設置後の稼動中の異常に起因する検出パルスの周波数の不一致とを区分できるように設定するのが好ましい。また、この境界を、例えば、ユーザが、安全な低速の回転速度である考える周波数としてもよい。
この実施形態によると、異常を判定できるとともに、例えば、センサの設置不良や配線ミスなどの低周波数側で生じる異常であるか、例えば、高速回転によってセンサの応答が追従できないといった高周波数側で生じる異常であるかを区分できることになる。
(3)上記(2)の実施形態では、異常と判定されたときに、その異常を前記区分に応じて通報する通報手段を備えるようにしてもよい。
この実施形態によると、異常が生じたときには、低周波数側で生じた異常であるのか、高周波数側で生じた異常であるのかが通報されることになり、ユーザは、例えば、センサの設置不良や配線ミスなどの低周波数側で生じる異常であるか、例えば、高速回転によってセンサの応答が追従できないといった高周波数側で生じる異常であるかを把握できることになり、異常を容易に特定することができる。
(4)本発明の速度検出装置の一つの実施形態では、前記両センサへの電源供給ラインの電流値に基づいて、異常を検知する検知手段、および、前記検出パルスの周波数と許容速度に対応する閾値とを比較して異常を検知する検知手段の少なくともいずれか一方の検知手段を備えるようにしてもよい。
この実施形態によると、両センサへの電源供給ラインの電流値に基づいて、電源ラインの断線やセンサの未接続といった異常を検知することができ、また、検出パルスの周波数と許容速度に対応する閾値との比較によって、オーバースピードといった異常を検知することができる。
(6)上記()または()の実施形態では、前記検知手段のいずれかで検知された異常を通報する通報手段を備えるようにしてもよい。
この実施形態によると、検知手段によって検知される各種の異常を通報するので、ユーザが、異常を特定するのが容易になる。
(7)本発明の他の実施形態では、前記回転体は、モータの回転に連動して回転するものであり、前記検出パルスに基づいて検出される回転速度が、閾値以下になったときに、安全速度検知出力を与えるものである。
この実施形態によると、モータの回転速度が閾値以下の低速になったときの安全速度検知出力に基づいて、例えば、ユーザは、モータによって駆動される工作機械の動作が低速となってその近辺での作業が可能になったことを知ることができる。
(8)本発明の更に他の実施形態では、前記安全速度検知出力が、前記モータによって駆動される機械が設置された作業領域内へ出入りするためのドアに設けられた電磁ロック式のドアスイッチへのロック解除信号である。
この実施形態では、モータの回転速度が閾値以下になってモータの停止が検知されると、安全であるとして、ドアスイッチへのロック解除信号が出力されてロックが解除され、作業者が、モータによって駆動される機械が設置された作業領域内へ入ることが可能となる。
本発明の他の実施形態として、通常運転モードとメンテナンスモードとのモード切替えを可能とし、通常運転モードでは、上記のようにモータの停止を検知したときに、ロック解除信号を出力する一方、メンテナンスモードでは、モータの回転が低速になったことを検知したときに、ロック解除信号を出力してドアスイッチのロックを解除し、低速状態の時のみ作業者が作業領域内に入ってメンテナンス作業を行えるようにしてもよい。このメンテナンス作業時には、イネーブルスイッチを併用するのが好ましい。
本発明によれば、回転体の回転速度を検出できるとともに、両センサからの検出パルスの周波数の比較結果に基づいて、異常の有無を診断することができる。
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施形態に係る速度検出装置としての速度検知ユニットを備える安全システムの概略構成図である。
この安全システムは、三相交流の電源1と、該電源1に接続されて図示しない工作機械を駆動する三相のモータ2と、該モータ2の回転速度を検出して、回転速度が閾値以下になったときには、モータ2が停止したと判定し、安全速度検知信号としてのロック解除信号を出力する速度検出装置としての速度検知ユニット3と、モータ2および前記工作機械が配置された作業領域の出入口のドアに設置されて、速度検知ユニット3からのロック解除信号が与えられる電磁ロック式のドアスイッチ4とを備えている。
速度検知ユニット3は、ドアスイッチ4の出力に基づいて、ドアが閉止されていることを条件に、図示しない起動停止スイッチの操作に応じて、モータ2への電源の投入遮断を行うための二重化されたマグネットコンタクタ5,6の接点のオンオフを制御する。
モータ2および工作機械が設置された作業領域は、安全柵等で囲まれて区画されており、この安全柵には、作業領域への出入り口となる上述のドアが設置され、このドアに、電磁ロック式のドアスイッチ4が取付けられている。このドアスイッチ4は、例えば、スイッチ本体が、ドアの固定枠側に取り付けられ、スイッチ本体の開口部に挿抜される操作キーが、ドアの可動部側に取り付けられ、ドアを閉止して、操作キーがスイッチ本体の開口部に挿入されると、機械的にロックがかかり、ドアの開放を禁止する。また、速度検知ユニット3から安全速度検知信号であるロック解除信号がドアスイッチ4に与えられると、ソレノイドが動作することにより、ロックが解除されてドアの開放が可能となって、作業者の作業領域への進入が許可される。
このドアスイッチ4は、速度検知ユニット3に対して、ドアが閉止されている状態では、工作機械の駆動を許容する安全側の安全出力を与える一方、ドア4が開放されている状態では、工作機械の駆動を禁止する危険側の安全出力を与える。
この実施形態の速度検知ユニット3は、マイコンを搭載しており、ドアスイッチ4からの安全入力に基づいて、プログラムに従って、マグネットコンタクタ5,6の接点のオンオフを制御するものであり、ドアスイッチ4からの安全入力が、安全側であることを条件に、図示しない起動スイッチの操作に応じて、マグネットコンタクタ5,6の接点をオンしてモータ2に電源を供給する一方、ドアスイッチ4からの安全入力が、危険側であるときには、マグネットコンタクタ5,6の接点をオフしてモータ2への電源を遮断する。
この実施の形態の速度検知ユニット3は、モータ2の回転軸7に取り付けられた回転体8の回転を検出する第1,第2の近接センサ9,10からの検出パルスに基づいて、モータ2の回転速度を検出するとともに、後述のように速度検出における異常の診断を行うものである。
回転体8は、図2に示すように、その外周面に、凹凸が円周方向に沿って形成されている。この凹凸は、凹部8aの円周方向に沿う長さが、凸部8bの円周方向に沿う長さよりも短く形成されている。
各近接センサ9,10は、回転体8の外周側にそれぞれ設置され、回転体8の凸部8bが対向するときには、オン(ハイレベル)の出力を与える一方、回転体の凹部8aが対向するときには、オフ(ローレベル)の出力を与える。
このように凸部8bでオン、凹部8aでオフの出力が得られるのであれば、近接センサ9,10が、回転体8の外周側に設置されれば充分であり、回転体8に対する近接センサ9,10の向きや傾きなどの制約はない。
また、各近接センサ9,10は、回転体8が停止しているときには両近接センサ9,10の少なくとも一方の近接センサの出力がオンするように設置されている。すなわち、正常な状態において、回転体8が停止しているときには、両近接センサ9,10の少なくともいずれか一方の出力は、オンとなり、両近接センサ9,10の出力が、共にオフとなることはない。
正常な状態において、モータ2に連動する回転体8が低速で回転すると、第1,第2の近接センサ9,10からは、図3(a),(b)に示される低周波数の検出パルスが出力され、回転体8が高速で回転すると、第1,第2の近接センサ9,10からは、図4(a),(b)に示される高周波数の検出パルスが出力される。
図5は、速度検知ユニット3の要部のブロック図であり、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。この実施の形態の速度検知ユニット3は、ドアスイッチ4の入力が与えられるドアスイッチ入力部11と、第1,第2の近接センサ9,10の出力が与えられる回転検知入力部12と、ドアスイッチ入力部11からの入力に基づいて、ドアが閉止されたことを条件に、プログラムに従って、マグネットコンタクタ5,6の接点をオンするための安全瞬時出力を、安全瞬時出力部13,14を介してそれぞれ出力する一方、回転検知入力部12からの検出パルスに基づいて、後述のように異常診断を行うとともに、モータ2の回転速度が閾値以下なったときには、モータ2が停止したと判定して、安全速度検知出力部15を介してドアスイッチ4に対して安全速度検知信号としてロック解除信号を出力する制御部16とを備えている。
制御部16は、図6に示すように、第1,第2のCPU17,18を備えており、各CPU17,18には、第1,第2の近接センサ9,10の出力が、信号入力端子20,21および上述の回転検知入力部12を介してそれぞれ与えられ、各CPU17,18で同じ処理を実行して二重化している。なお、19は各センサ9,10に対して、電源出力端子22,23を介して電源を供給する電源出力部である。
図7は、この実施の形態の動作説明に供するフローチャートである。
第1,第2の近接センサ9,10の入力に基づいて、回転検知入力の判定処理を実行する(ステップn1)。この処理では、先ず、入力のレベルを読み込み(ステップn2)、各近接センサ9,10からの検出パルスの周波数を演算し(ステップn3)、周波数が一致したか否かを判定して(ステップn4)、異常診断を行う。ステップn4において、周波数が一致しているときには、正常であるとして後述の出力判定処理に移行する(ステップn5)。
正常な状態においては、上述の図3および図4に示されるように、低速回転時および高速回転時のいずれの時にも、第1,第2の近接センサ9,10からの検出パルスの周波数が一致する。
出力判定処理では、図8に示すように、モータ2の回転速度が閾値以下であるか否かを判断し(ステップn5−1)、閾値以下であるときには、モータ2が停止したと判定して、安全速度検知信号であるロック解除信号をオンし(ステップn5−2)、閾値以下でないときには、安全検知信号をオフして終了する(ステップn5−3)。
再び、図7を参照して、ステップn4において、周波数が一致していない場合には、異常であるとして、その周波数の不一致が生じた周波数帯が、高周波数側であるか、低周波数側であるかを判断し(ステップn6)、低周波数側であるときには、低周波数側の異常であるとして、図9(a)に示すように、例えば、速度検知ユニット3に設けられている図示しない表示灯の1回点滅を行って、低周波数側の異常が生じたことを通報する。また、周波数の不一致が生じた周波数帯が、高周波数側であるときには、高周波数側の異常であるとして、図9(b)に示すように、例えば、表示灯の2回点滅を行って、高周波数側の異常が生じたことを通報する。
ここで、低周波数側および高周波数側の異常について説明する。
例えば、設置時に一方の近接センサの出力が、停止検知ユニット3に接続されていなかったり、あるいは、一方の近接センサが設置不良を起こしていたりすると、試運転開始時に、例えば、図10に示すように、低周波数側で両近接センサからの検出パルスの周波数が一致しないこととなる。
したがって、検出パルスの周波数の不一致が生じた周波数帯が、低周波数側であるときには、配線ミスなどの設置時の異常であることが分かる。
また例えば、稼働中に近接センサが故障したり、過剰なノイズにより近接センサが誤動作したり、モータの暴走により近接センサの検出性能以上の回転が発生し、近接センサの応答が追いつかなくなったりすると、近接センサからの検出パルスが正常にオンオフの状態を示さなくなるので、例えば、図11に示すように、高周波数側で両近接センサからの検出パルスの周波数が一致しないことになる。
特に、近接センサが故障したり、高速回転によって、近接センサの応答が全く追いつかなくなる危険側(状態)において、両近接センサの出力が、共にオン(ハイレベル)の状態に固定されることになり、回転体が停止して両近接センサの出力が共にオンしている状態、すなわち、安全側(状態)であるモータの停止状態と区別できないことになる。この実施形態では、両近接センサの出力が、共にオンの状態に固定される前に、高周波数側での周波数の不一致から異常を検知することで、前記のような本来危険側(状態)である状態を、安全側(状態)と誤認する恐れを排除したものである。
このように検出パルスの周波数の不一致が生じた周波数帯が、高周波数側であるときには、近接センサの応答の異常などの設置後の異常であることが分かる。
以上のように周波数の不一致が、低周波数側または高周波数側のいずれの側で生じたかによって、速度検知ユニット側の設置・配線ミスなのか、あるいは、稼働後の近接センサの寿命や近接センサ周辺の外部環境の影響などの近接センサ側の異常なのかが区別できることになり、その区別に応じた通報を行うので、ユーザは、異常の原因の特定が容易となる。
(その他の実施形態)
上述の実施の形態では、異常を、低周波数側の異常と高周波数側との異常に区分して通報するようにしたけれども、本発明の他の実施の形態として、上述の制御部16に、各種の異常をそれぞれ検知する次のような検知手段としての機能を追加してもよい。
第1,第2の近接センサ9,10間の短絡故障を検知する検知手段を設けてもよい。この検知手段は、回転体8の回転が停止し、図12(a),(b)に示すように、第1,第2の近接センサ9,10の出力が共にオンしている状態で、一方の近接センサ、例えば、第1の近接センサ9に対する電源の供給を、図12(c)に示すように遮断したときに、図12(a)の実線で示すように、第1の近接センサ9の出力がオフしたときには、正常と判定し、図12(a)の破線で示すように、第1の近接センサ9の出力がオンのままであるときには、第1,第2の近接センサ9,10間の短絡故障であると判定するものである。
また、第1,第2の近接センサ9,10と速度検知ユニット3との間の接続の異常を検知する検知手段を設けてもよい。この検知手段は、図13に示すように、電源出力部19から近接センサ、例えば、第1の近接センサ9への電源供給ラインに、ダイオードD、抵抗Rおよび電流監視回路24を設け、第1の近接センサ9への一定値以上の電流が流れることを監視し、一定値以上の電流が流れていないときには、第1の近接センサ9の24Vの電源入力線あるいはグランド線の断線、あるいは、速度検知ユニット3への第1の近接センサ9の未接続といった異常を検知することができる。
また、近接センサの設置不良などの異常を検知する検知手段を設けてもよい。この検知手段は、回転体8の回転が停止した状態では、上述の図2に示すように、両近接センサ9,10の少なくともいずれか一方の出力は、オンとなり、両近接センサ9,10の出力が、共にオフとなることはない。したがって、回転体8の回転が停止した状態で、両近接センサ9,10の出力が、共にオフになっていないことを監視し、共にオフになっているときには、一方の近接センサが脱落しているといった設置不良、あるいは、近接センサの出力線が断線しているといった異常を検知することができる。
更に、検出できる周波数帯の上限を設けてオーバースピードを監視し、かかる上限に達するモータの回転を暴走として検知するようにしてもよい。
以上のような各検知手段を追加し、各検知手段で検知した異常を通報するようにしてもよい。
すなわち、図14のフローチャートに示すように、低周波数側での周波数の不一致、入力間の短絡、センサの電流監視、両入力共にオフ、高周波数側での周波数の不一致、オーバースピードをそれぞれ検知し、対応する表示、例えば、個別的に対応する表示灯を点滅させるようにしてもよい。
なお、上述の各実施形態では、近接センサに適用して説明したけれども、本発明は、近接センサに限らず、光電センサ等の他のセンサに適用することができる。
本発明は、機械と作業者とが共存する生産現場などにおける機械の駆動源の回転速度を検出して安全を確保するのに有用である。
本発明の実施形態に係る速度検知ユニットを備える安全システムの概略構成図である。 回転体および近接センサの配置を示す図である。 低速回転時の検出パルスを示す図である。 高速回転時の検出パルスを示す図である。 速度検知ユニットのブロック図である。 図5の制御部の構成を示す図である。 動作説明に供するフローチャートである。 出力判定処理のフローチャートである。 異常の表示例を示す図である。 低周波数側での周波数の不一致を示す図である。 高周波数側での周波数の不一致を示す図である。 近接センサの短絡異常を説明するための図である。 近接センサへの電流の監視の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態の異常検知処理のフローチャートである。
符号の説明
1 電源
2 モータ
3 速度検知ユニット(速度検出装置)
4 ドアスイッチ
8 回転体
9,10 第1,第2の近接センサ

Claims (7)

  1. 回転体の回転をそれぞれ検出する少なくとも二つのセンサからの検出パルスに基づいて、回転速度を検出する速度検出装置であって、
    前記両センサからの検出パルスの周波数を比較して異常診断を行い、
    前記回転体の外周面には、円周方向に沿って凹凸が形成されるとともに、前記凹部の円周方向に沿う長さが、前記凸部の円周方向に沿う長さよりも短く形成され、前記両センサは、凹部において出力をオフ、凸部において出力をオンするものであり、かつ、前記回転体が停止しているときには前記両センサの少なくとも一方のセンサの出力がオンするように前記回転体の外周側にそれぞれ設置されるものであり、
    前記回転体が停止して、前記両センサの出力がオンの状態において、一方のセンサへの電源供給を遮断したときの該一方のセンサの出力に基づいて、異常を検知する検知手段、および、前記回転体が停止しているときの前記両センサの出力に基づいて、異常を検知する検知手段の少なくともいずれか一方の検知手段を備えることを特徴とする速度検出装置。
  2. 前記両検出パルスの周波数が一致しなかったときに、異常と判定するとともに、その周波数の不一致が、低周波数側または高周波数側のいずれの側で生じたかに応じて、前記異常を区分する請求項1に記載の速度検出装置。
  3. 異常と判定されたときに、その異常を前記区分に応じて通報する通報手段を備える請求項2に記載の速度検出装置。
  4. 前記両センサへの電源供給ラインの電流値に基づいて、異常を検知する検知手段、および、前記検出パルスの周波数と許容速度に対応する閾値とを比較して異常を検知する検知手段の少なくともいずれか一方の検知手段を備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の速度検出装置。
  5. 前記検知手段のいずれかで検知された異常を通報する通報手段を備える請求項またはに記載の速度検出装置。
  6. 前記回転体は、モータの回転に連動して回転するものであり、前記検出パルスに基づいて検出される回転速度が、閾値以下になったときに、安全速度検知出力を与える請求項1〜のいずれか一項に記載の速度検出装置。
  7. 前記安全速度検知出力が、前記モータによって駆動される機械が設置された作業領域内へ出入りするためのドアに設けられた電磁ロック式のドアスイッチへのロック解除信号である請求項に記載の速度検出装置。
JP2008083035A 2008-03-27 2008-03-27 速度検出装置 Active JP5018590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083035A JP5018590B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 速度検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083035A JP5018590B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 速度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009236676A JP2009236676A (ja) 2009-10-15
JP5018590B2 true JP5018590B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=41250813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083035A Active JP5018590B2 (ja) 2008-03-27 2008-03-27 速度検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5018590B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205908A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用制御装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102194307B1 (ko) * 2014-12-03 2020-12-22 대우조선해양 주식회사 선박 엔진의 회전수 측정장치
JP6005802B2 (ja) * 2015-06-08 2016-10-12 新潟原動機株式会社 オーバースピード判定装置、オーバースピード判定方法、オーバースピード判定プログラム、制御用回転速度算出装置、制御用回転速度算出方法及び制御用回転速度算出プログラム
JPWO2023195044A1 (ja) * 2022-04-04 2023-10-12

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61104260A (ja) * 1984-10-26 1986-05-22 Mitsubishi Electric Corp 回転数検出装置の自動点検装置
JPS62112070A (ja) * 1985-11-09 1987-05-23 Fujitsu Ten Ltd センサの断線検出装置
JP4112774B2 (ja) * 2000-04-05 2008-07-02 株式会社神戸製鋼所 加工設備における回転体の回転不良監視装置及び方法
JP2002153774A (ja) * 2000-11-17 2002-05-28 Hitachi Koki Co Ltd 遠心機
JP3941457B2 (ja) * 2001-10-24 2007-07-04 日立工機株式会社 遠心機
JP2005337720A (ja) * 2004-05-24 2005-12-08 Mitsubishi Electric Corp 原動機のセンサ監視装置
JP2006234555A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業車両

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205908A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009236676A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107614212B (zh) 工业机器人及其故障判断方法
JP6156975B2 (ja) 自動化設備のためのセンサ構成
KR101390020B1 (ko) 모터 제어 시스템 및 그 안전 감시 방법
JP6169424B2 (ja) 車両用アクティブエアフラップ装置及び故障診断方法
JP2010152595A (ja) サーボシステムおよび安全制御機器
JP5018590B2 (ja) 速度検出装置
EP1770460A2 (en) Automation system with integrated safety and standard control functionality
WO2012161085A1 (ja) エレベーター安全システム
CN105502205B (zh) 举升机控制方法及装置
JP6177629B2 (ja) 電子安全エレベータ
JP5046530B2 (ja) エレベータ制御装置
CN109713643B (zh) 电动尾门控制系统及其保护方法
CN109368518A (zh) 全故障自检防拆除塔机监控系统
KR20060101910A (ko) 철도차량의 자동문 제어 시스템
CN105210287B (zh) 电动机控制装置以及电动机控制系统
JP5525347B2 (ja) エレベータの戸開走行防止装置の点検方法ならびにエレベータ監視装置
JP5089296B2 (ja) エレベータ装置用ロータリエンコーダおよびエレベータ装置
CN209210254U (zh) 全故障自检防拆除塔机监控系统
US6389875B1 (en) Zero speed indicating devices and process of testing same
US11933768B2 (en) Systems and methods for control of a torsional material testing system based on operational states of the torsional material testing system
CN114734438A (zh) 一种机器人关节的故障诊断方法及系统
JP2006290507A (ja) エレベータの制御装置
EP2645389B1 (en) Interlock switch circuit with single fault detection
CN114967575A (zh) 逻辑控制方法及计算机存储介质
KR101215161B1 (ko) 공작기계의 자동문 안전 스위치 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5018590

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150622

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250