JP5018415B2 - 部材の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部材の検査方法に関し、詳しくは、部材の電動機能を動作させたときに生ずる動作音の良否を判定する部材の検査方法に関する。
この種の検査方法として、機械的に行う方法と官能的に行う方法の2通りが知られている。例えば、部材が車両用シートである場合を説明すると、前者は、車両用シートの電動機能を動作させたときの動作音を測定し、その測定値と予め設定した閾値とを比較することによって車両用シートの良否を判定する方法である。一方、後者は、車両用シートの電動機能を動作させ、その動作音を検査員が判断することによって車両用シートの良否を判定する方法である。そして、これらいずれかの方法によって検査され、その検査に合格した車両用シートのみが製品として出荷されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2006−3345号公報
しかしながら、上述した検査方法では、機械的に検査を行って合格した場合であっても、官能的に検査を行うと不合格となる場合があり、また、その逆の場合もあり、機械的な検査方法では信頼性が損なわれる格好となっていた。そのため、機械的に検査を行った場合でも官能的に検査が必要となっており、結果として、多くの手間と時間を要する検査方法となっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、電動機能を有する複数の部材に対して、その電動機能を動作させたときに生ずる動作音の良否を効率よく判定することができる検査方法を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、電動機能を有する総数N台からなる複数の部材に対して、その電動機能を動作させたときに生ずる動作音の良否を判定する部材の検査方法であって、総数N台からなる複数の部材の中から検査対象となるn台の部材を選定し、選定したn台の部材に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定すると共に、その動作音の良否を官能的に判定し、測定した周波数帯ごとに、官能的に良品と判定された部材の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値と、官能的に不良品と判定された部材の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値とを比較し、比較の結果、測定した各周波数帯の中から官能的に良品と判定された部材の最大測定値より官能的に不良品と判定された部材の最小測定値の方が大きい場合の周波数帯を抽出し、抽出した周波数帯ごとに、官能的に良品と判定された部材の最大測定値と官能的に不良品と判定された部材の最小測定値との中間値に閾値を設定し、総数N台からなる複数の部材の中から検査対象となるn台の部材を差し引いた残りのN−n台の部材に対して、その動作音を閾値が設定された周波数帯のみ測定し、その測定値より閾値の方が大きい場合には、測定した部材は良品であると判定し、その測定値より閾値の方が小さい場合には、測定した部材は不良品であると判定することを特徴とする。
この方法によれば、例えば、総数100台の部材の動作音の良否を判定する場合であっても、このうち10台の部材に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定し、且つ、その動作音の良否を官能的に判定すれば、この測定と判定の結果に基づいて、残りの90台の部材に対しては、その動作音を数少ない周波数帯のみで測定し、その測定値の結果に基づいて、その動作音の良否を判定することができる。そのため、従来技術と比較すると、多くの手間と時間を要することなく、効率よく判定することができる。




以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明の部材の検査方法に係るシステム構成図である。図2は、検査対象となる10台の部材に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定した数値と、その動作音の良否を官能的に判定した結果を示す図である。図3は、図2の結果をグラフで表示した図である。
まず、図1を参照して、部材の検査方法に係るシステム構成図を説明する。なお、この実施例では、部材が車両用シート10である場合を説明する。このシステムは、センサ20と、検査機器30と、管理装置40とから主として構成されており、センサ20と検査機器30および検査機器30と管理装置40とは、それぞれ電気的に接続されている。
はじめに、これら各構成部材20、30、40を個別に説明する。センサ20は、図1に示すように、車両用シート10のフレーム部に取り付け可能となっており、この取り付け状態で車両用シート10の電動機能(図示しない)を動作させ、その動作音を測定する装置である。車両用シート10の電動機能とは、例えば、シートクッションに対してシートバックを傾動させるリクライニング機能、または、車体フレームに対してシートクッションを前後移動させるシートスライド機能等である。なお、上述したように、車両用シート10は、そのフレームにセンサ20が取り付けられるため、図1において、あえて、車両用シート10をフレーム状態で記載している。
検査機器30は、センサ20が測定した動作音を取り込んで、この取り込んだ動作音を管理装置40へ送信する装置である。なお、この検査機器30は、例えば、100台の車両用シートの動作音を取り込み可能であり、この取り込んだ100台の動作音を一括して管理装置40へ送信可能となっている。
管理装置40は、検査機器30が取り込んだ動作音を個別の車両用シート10に対応付けて記憶すると共に、記憶した動作音の良否を判定する装置である。この管理装置40は、記憶部および演算部を有する本体41と、表示分を有するモニタ42と、入力部を有するキーボード43とから構成されている汎用のコンピュータである。
次に、車両用シートの検査方法を説明する。この検査方法として、電動機能を有する総数100台の車両用シートに対して、その電動機能を動作させたときに生ずる動作音の良否を判定する例を説明する。まず、100台の車両用シートの中から検査対象となる10台の車両用シート10を任意に選定する。そして、図1に示すように、選定した10台の車両用シート10に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定する。この複数の周波数帯とは、図2に示すように、「100、125、160、200、250、315、400、500、630、800、1000、1250、1600、2000、2500、3150、4000、5000、6300、8000、10000(Hz)」であり、公知の1/3オクターブ分析によって測定を行っている。なお、選定した10台の車両用シート10を個別に識別可能となるように「A、B、C、・・・J」と符号を付すこととする。
また、これと同様に、選定した10台の車両用シート10に対して、その動作音の良否を官能的に判定する。この官能的な判定とは、検査者が自身の聴覚、触覚、視覚等によって、その良否を判定するものである。そして、図2に示すように、これらの測定値と合否の結果を10台の車両用シート10ごとに取りまとめる。
この図2では、車両用シート10(A)の電動機能の動作音の測定値は、100(Hz)において、74.1(dB)であることを示している。ここで、車両用シート10(A)とは、選定した10台の車両用シート10のうち、符号(A)を付した車両用シート10のことである。このことは、残りの符号(B)〜(J)を付した車両用シート10についても同様である。これと同様に、125(Hz)において、84.2(dB)であることを示している。また、これと同様に、160(Hz)において、86.3(dB)であることを示している。また、これと同様に、200(Hz)において、83(dB)であることを示している。また、これと同様に、250(Hz)において、91.9(dB)であることを示している。
また、これと同様に、315(Hz)において、93.9(dB)であることを示している。また、これと同様に、400(Hz)において、84.1(dB)であることを示している。また、これと同様に、500(Hz)において、89.5(dB)であることを示している。また、これと同様に、630(Hz)において、90.3(dB)であることを示している。また、これと同様に、800(Hz)において、88.2(dB)であることを示している。
また、これと同様に、1000(Hz)において、98.1(dB)であることを示している。また、これと同様に、1250(Hz)において、90(dB)であることを示している。また、これと同様に、1600(Hz)において、95.1(dB)であることを示している。また、これと同様に、2000(Hz)において、88(dB)であることを示している。また、これと同様に、2500(Hz)において、93.1(dB)であることを示している。
また、これと同様に、3150(Hz)において、96.2(dB)であることを示している。また、これと同様に、4000(Hz)において、95.2(dB)であることを示している。また、これと同様に、5000(Hz)において、100(dB)であることを示している。また、これと同様に、6300(Hz)において、96(dB)であることを示している。また、これと同様に、8000(Hz)において、98(dB)であることを示している。また、これと同様に、10000(Hz)において、95(dB)であることを示している。
また、この図2では、車両用シート10(A)の電動機能の動作音の官能的な判定は、良であることを示している。なお、図2において、車両用シート10(B)〜車両用シート10(J)の欄においても、上述した車両用シート10(A)の欄と同様に記載されている。
次に、測定した各周波数帯ごとに、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値と、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値とを比較する。そして、比較の結果、測定した各周波数帯の中から良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合の周波数帯を抽出する。
例えば、100(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、77.8(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、72(dB)である。そのため、この100(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
これと同様に、例えば、125(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、86.2(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、78(dB)である。そのため、この125(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、160(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、86.3(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、83.5(dB)である。そのため、この160(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、200(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、87.6(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、92(dB)である。そのため、この200(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、250(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、101.7(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、98.2(dB)である。そのため、この250(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、315(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、96.1(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、95(dB)である。そのため、この315(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、400(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、91.2(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、96.2(dB)である。そのため、この400(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、500(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、95.5(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、98(dB)である。そのため、この500(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、630(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、101.9(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、106(dB)である。そのため、この630(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、800(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、101.9(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、103(dB)である。そのため、この800(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、1000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、100.3(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、95.2(dB)である。そのため、この1000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、1250(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、98.6(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、88(dB)である。そのため、この1250(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、1600(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、98.3(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、88(dB)である。そのため、この1600(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、2000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、102.9(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、88.1(dB)である。そのため、この2000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、2500(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、104.4(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、94.8(dB)である。そのため、この2500(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、3150(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、102(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、100.1(dB)である。そのため、この3150(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、4000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、100.2(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、103.5(dB)である。そのため、この4000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、5000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、101(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、103.1(dB)である。そのため、この5000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当するため、この周波数帯は抽出される。
また、これと同様に、例えば、6300(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、98.8(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、97.3(dB)である。そのため、この6300(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、8000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、106.7(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、93.2(dB)である。そのため、この8000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。
また、これと同様に、例えば、10000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値は、102.6(dB)である。一方、不良品と判定された車両用シート10の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値は、88.6(dB)である。そのため、この10000(Hz)の場合、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きい場合には該当しないため、この周波数帯は抽出されない。このようにして、200、400、500、630、4000、5000(Hz)が抽出される。
続いて、図3に示すように、抽出した周波数帯ごとに、良品と判定された車両用シートの最大測定値と不良品と判定された車両用シートの最小測定値との間に閾値を設定する。例えば、200(Hz)の場合の閾値の設定例として、良品と判定された車両用シートの最大測定値である87.6(dB)と不良品と判定された車両用シートの最小測定値である92(dB)の中間値である89.8(dB)を閾値として設定する。これと同様に、例えば、400(Hz)の場合、93.7(dB)を閾値として設定する。また、これと同様に、例えば、500(Hz)の場合、96.75(dB)を閾値として設定する。また、これと同様に、例えば、630(Hz)の場合、103.95(dB)を閾値として設定する。また、これと同様に、例えば、4000(Hz)の場合、101.85(dB)を閾値として設定する。また、これと同様に、例えば、5000(Hz)の場合、102.05を閾値として設定する。
なお、この図3では、測定した各周波数帯の良品と不良品ごとに、測定値の最大値と最小値を線で結んで示すと共に測定値の平均値を棒グラフで示している。そのため、この図3を見れば、良品と不良品のデータの偏りを知ることができる。
最後に、総数100台からなる複数の車両用シート10の中から検査対象となる10台の車両用シート10を差し引いた残りの90台の車両用シート10に対して、その動作音を閾値が設定された周波数帯のみ測定する。すなわち、残りの90台の車両用シート10に対して、200、400、500、630、4000、5000(Hz)のみの動作音を測定する。
そして、その測定値より閾値の方が大きい場合には、測定した車両用シート10は良品であると判定する。一方、その測定値より閾値の方が小さい場合には、測定した車両用シート10は不良品と判定する。なお、上述した動作音の測定値の比較や周波数帯の抽出は、予め、管理装置40の本体41の記憶部に記憶されたソフトウェアによって実行されている。また、上述した図2および図3は、管理装置40のモニタ42によって目視可能となっている。また、上述した閾値は、管理装置40のキーボード43によって設定可能となっている。
本発明の実施例に係る車両用シートの検査方法は、上述したように構成されている。この方法によれば、例えば、総数100台の車両用シート10の動作音の良否を判定する場合であっても、このうち10台の車両用シート10に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定し、且つ、その動作音の良否を官能的に判定すれば、この測定と判定の結果に基づいて、残りの90台の車両用シート10に対しては、その動作音を数少ない周波数帯(この実施例では、200、400、500、630、4000、5000(Hz)の6個の周波数帯)のみで測定し、その測定値の結果に基づいて、その動作音の良否を判定することができる。そのため、従来技術と比較すると、多くの手間と時間を要することなく、効率よく判定することができる。
すなわち、この方法によれば、例えば、100(Hz)の場合のように、良品と判定された車両用シート10の最大測定値より不良品と判定された車両用シート10の最小測定値の方が大きく、閾値を設定することができない場合であっても、他の周波数帯で閾値を設定することができるため、車両用シート10の動作音の良否の判定を確実に行うことができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、1/3オクターブ分析によって測定を行った場合を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、他の公知の分析によって測定を行っても構わない。
また、実施例では、部材が車両用シートである場合を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、電動機能を有する部材であれば、どんな部材であっても構わない。
図1は、本発明の車両用シートの検査方法に係るシステム構成図である。 図2は、検査対象となる10台の車両用シートに対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定した数値と、その動作音の良否を官能的に判定した結果を示す図である。 図3は、図2の結果をグラフで表示した図である。
符号の説明
10 車両用シート

Claims (1)

  1. 電動機能を有する総数N台からなる複数の部材に対して、その電動機能を動作させたときに生ずる動作音の良否を判定する部材の検査方法であって、
    総数N台からなる複数の部材の中から検査対象となるn台の部材を選定し、選定したn台の部材に対して、その動作音を複数の周波数帯ごとに測定すると共に、その動作音の良否を官能的に判定し、
    測定した周波数帯ごとに、官能的に良品と判定された部材の動作音の測定値のうち、その数値が最大である最大測定値と、官能的に不良品と判定された部材の動作音の測定値のうち、その数値が最小である最小測定値とを比較し、
    比較の結果、測定した各周波数帯の中から官能的に良品と判定された部材の最大測定値より官能的に不良品と判定された部材の最小測定値の方が大きい場合の周波数帯を抽出し、
    抽出した周波数帯ごとに、官能的に良品と判定された部材の最大測定値と官能的に不良品と判定された部材の最小測定値との中間値に閾値を設定し、
    総数N台からなる複数の部材の中から検査対象となるn台の部材を差し引いた残りのN−n台の部材に対して、その動作音を閾値が設定された周波数帯のみ測定し、
    その測定値より閾値の方が大きい場合には、測定した部材は良品であると判定し、その測定値より閾値の方が小さい場合には、測定した部材は不良品であると判定することを特徴とする部材の検査方法。
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