JP5017142B2 - 最適ルート探索装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電源ケーブルや制御ケーブルなどのケーブルの布設ルートなどを決定するための最適ルート探索装置、方法及びプログラムに関する。
一般のビルや発電プラント(火力、原子力、水力)等においては、電源ケーブルや制御ケーブルなどの多種多様のケーブル類を布設する必要がある。このようなケーブル類の布設ルートとして、最適なものを決定することは容易ではない。
なぜなら、かかる布設ルートの決定には、ビルや発電プラント等の構成機器や制御盤等の配置、ケーブルを布設するケーブルトレイや電線管等の位置関係など、多くのデータを把握しておく必要があるからである。また、たとえ多くのデータが存在しても、それに基づいて最適なケーブルルートを計画するには、多大な労力、知識及び経験が必要となる。
このように最適な布設ルートの決定は困難であるため、実際に決定した布設ルートには、ケーブル長に無駄が生じるなどの問題が含まれている可能性がある。かかる場合には、設計時の計画コストと大幅に異なる実績コストが生じることになるため、当初の見込みと違う収益になる等の原因になる。
これに対処するため、従来から、ケーブルの最適ルート探索を行い、その結果に基づいたケーブルの物量集計を扱うことのできる技術が、特許文献1〜4に開示されている。
特開平9−50454号公報 特開平9−160961号公報 特開平9−167173号公報 特開2007−052495号公報
しかしながら、上記のような従来技術においては、布設ルートを探索するためのデータが膨大な量となった場合には、処理速度が低下して、最適な布設ルートを迅速に得ることができない。また、上記のような従来技術においては、探索データや探索条件によっては、最適な布設ルートが得られない可能性があるが、そのような場合における対策が考慮されていないため、ユーザが何等の情報も得ることができない事態が生じる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その主たる目的は、探索データの量にかかわらず、短時間で最適な布設ルートを得ることができる最適ルート探索装置、方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、探索データや探索条件にかかわらず、何等かの布設ルートが得られる最適ルート探索装置、方法及びプログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、ケーブルの最適な布設ルートを探索する最適ルート探索装置において、以下のような技術的特徴を有する。
すなわち、本発明の最適ルート探索装置は、ノードを接続点とするルートに関する情報を含む探索データを記憶した探索データ記憶手段と、前記ルートに関する情報のうち、分岐点、曲がり点及び端点となるノードに関連する情報を抽出することにより、シンプル化したデータを作成するシンプル化手段と、前記シンプル化されたデータに基づいて、ルートの接続情報を作成する接続情報作成手段と、前記接続情報に基づいて、最適な布設ルート候補を探索する探索手段と、を有し、前記探索手段は、探索ルートカード書き込み型探索手段と、探索終了判定手段と、を有し、前記探索ルートカード書き込み型探索手段は、ルートを探索する過程において、分岐点にぶつかると、連続して接続されたノードを書き込むためのカードを作成するカード作成手段と、前記カードに、始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートを書き込むカード書き込み手段と、を有し、前記探索終了判定手段は、前記カード書き込み手段によって、全てのカードに始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートが書き込まれたことにより、全ルートの探索終了を判定することを特徴とする。
以上のような本発明では、探索データをシンプル化することにより、探索に使用するデータ量を大幅に削減できるので、探索に要する時間が短縮され、短時間で最適な布設ルートを得ることができる。
本発明によれば、探索データの量にかかわらず、短時間で最適な布設ルートを得ることが可能な最適ルート探索装置、方法及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、第8〜12の実施形態は、参考例である。
[実施形態の概要]
まず、実施形態の概要を、図1のブロック図、図15〜17の説明図を参照して説明する。本実施形態は、コンピュータを所定のプログラムによって制御することにより実現されるものである。具体的には、本実施形態は、図1に示すように、入力装置100、外部記憶装置200、演算処理装置300、内部記憶装置400、出力装置500等を備えている。特に、演算処理装置300は、所定のプログラムの働きによって、最適ルート探索部320として機能する。
入力装置100は、ユーザの操作により情報を入力するための手段である。例えば、マウス、キーボード、モニタ上のタッチパネル等は、代表的な入力装置100である。外部記憶装置200は、大容量の補助記憶装置である。例えば、ハードディスク等は、代表的な外部記憶装置200である。本実施形態においては、外部記憶装置200が、ケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2、通り芯情報ファイルF3、接続情報ファイルF4等、布設ルートの探索に必要となる探索データを記憶する手段として機能する。
ケーブルリストファイルF1は、例えば、図15に示すように、始点(From)側及び終点(To)側の特定の領域を示すエリアを識別するための情報、機器若しくは盤を識別するための情報の他、ケーブル長等(ケーブルの種類、電圧値等を含めてもよい)のケーブル仕様が記載されたファイルである。
ケーブルネットワークファイルF2は、例えば、図16に示すように、個別に名称が付されたノードの繋がりを示す接続情報と、各ノードの座標値(X,Y,Z)、各ノードの種別に関する情報を含むファイルである。種別の情報としては、少なくとも、分岐点(Branch)、曲がり点(Corner)、端点(始点若しくは終点)及びその他の点が識別できるものとする。
通り芯情報ファイルF3は、例えば、図17に示すように、構造材の並び(通り)をその中心線(芯)で示した通り芯によって、全てのエリアの3次元座標情報が記載されたファイルである。図17の例では、通り芯情報は、通り芯名、方向、原点からの座標のオフセット値、所属するエリア名によって構成されている。この通り芯情報ファイルF3は、始点若しくは終点の近傍点について調べるために利用される。
内部記憶装置400は、演算処理装置300が直接アクセスできるメモリであり、布設ルート候補410、決定ルート420等、演算処理装置300による演算結果を記憶する手段として機能する。なお、上記のファイルや演算結果等の情報の記憶手段として、外部記憶装置200を用いるか、内部記憶装置400を用いるかは自由である。
演算処理装置300は、上記の各種情報及びプログラムに基づく演算により、最適ルートを探索する最適ルート探索部320として機能する。また、演算処理装置300は、上記のファイルF1〜F3を作成するための3次元配置調整CAD部310としても機能する。
出力装置500は、ファイルや探索結果等の情報を表示する表示手段である。代表的な出力装置500としては、CRTやLCD等がある。また、スピーカー等のように、音声によって最適な布設ルートを出力する装置や、プリンター等のように、印刷によって最適な布設ルートを出力する装置も、出力装置500に含まれる。なお、上記の各装置としては、現在又は将来において利用可能なあらゆる装置を適用可能であり、例示したものには限定されない。
上記のような本実施形態によって実現される最適ルート探索方法は、ケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2、通り芯情報ファイルF3をシンプル化した接続情報ファイルを作成し、この接続情報ファイルに基づいて、最適な布設ルートを決定するものである。このとき、本実施形態では、最短ルートであることを考慮する他、指定された経由点を通るか否か、ケーブルトレイに載せることができるか否か等を考慮して、最適な布設ルートを決定することができる。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
上記の概要を前提とする第1の実施形態の構成を、図2のブロック図を参照して説明する。すなわち、第1の実施形態の最適ルート探索部320は、ケーブルリストファイル読み込み手段2、ケーブルネットワークファイル読み込み手段3、通り芯情報ファイル読み込み手段4、シンプル化手段5、接続情報ファイル作成手段6、探索手段N、亘長計算手段9、最短ルート決定手段10、最適ルート決定手段11等を有している。
ケーブルリストファイル読み込み手段2、ケーブルネットワークファイル読み込み手段3、通り芯情報読み込み手段4は、ケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2、通り芯情報ファイルF3を読み込む手段である。
シンプル化手段5は、ケーブルリストファイル読み込み手段2、ケーブルネットワークファイル読み込み手段3及び通り芯情報読み込み手段4が読み込んだファイルを、シンプル化する手段である。このシンプル化は、ケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2、通り芯情報ファイルF3に含まれる3D−CAD属性から判断して、不要な接続点に関する情報を省略することにより、処理負担の低減の準備をする作業である。
例えば、上記のファイルF1〜F3では、ケーブルトレイ等の部品の接続点をノードとし、このノードを結んだ仮想線を探索用のルートとしている。このように、ノードは接続点に対応しているので、その数は膨大となる。しかし、分岐点、曲がり点、端点(始終点)若しくはその近傍点だけでも、ケーブルトレイを表現することができる。そこで、シンプル化手段5が、これらの点のノードに関する情報を抽出することにより、探索に使用するデータ量を削減して、ルート探索の処理時間を低減できる。
なお、上記のように、シンプル化する際に抽出する情報には、分岐点、曲がり点、端点に該当するノードだけでなく、これらの近傍点のように、これらに関連するノードを含めてもよい。近傍点かどうかの判断基準は、後述する最寄のノードの判断基準と同様とすることが可能であるが、この基準には限定されない。なお、かかる場合には、近傍点の判断基準が、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。
接続情報ファイル作成手段6は、シンプル化手段5で必要な情報を抽出してシンプル化した結果に基づいて、接続情報ファイルにまとめる手段である。接続情報ファイルは、例えば、図18(A)から図18(B)へ変化した態様に示すように、分岐点、曲がり点、始終点以外のノードを削除した情報となる。
探索手段Nは、探索ルートカード書き込み型探索手段7及び探索終了判定手段8を有している。探索ルートカード書き込み型探索手段7は、カード作成手段71とカード書き込み手段72を有している。カード作成手段71は、接続情報ファイルに基づいて、ルート上のノードのうち、分岐点の分岐数分のカードを作成する手段である。カード書き込み手段72は、作成されたカードに、始点から終点若しくは行き止まりまでノードが接続されたルートを書き込む手段である。
探索終了判定手段8は、所定の条件により、探索ルートカード書き込み型探索手段7によるルート探索を終了するか否かについて判定する手段である。ルート探索を終了した時点で、始点から終点までのルートがカードに記載されたものが、布設ルート候補となる。所定の条件としては、全てのカードの探索が終わった場合、布設ルート候補数があらかじめ設定された数になった場合等が考えられるが、これには限定されない。なお、この条件は、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(終了条件記憶手段)。
亘長計算手段9は、探索終了判定手段8の終了判定があった場合に、接続情報ファイルに基づいて、布設ルート候補の亘長(ルートの長さ)を、計算により求める手段である。最短ルート決定手段10は、亘長計算手段9が求めた亘長に基づいて、亘長が最も短いルートを抽出する(最短ルートが書かれたカードを見つける)手段である。最適ルート決定手段11は、最短ルート決定手段10が抽出したルートの中から、所定の条件により、最適ルートを決定し、出力用に決められた所定のフォーマットに書き込む手段である。
所定の条件の例としては、指定した経由点を順番に通ること、占積率に問題がないこと等が考えられるが、これには限定されない。指定した経由点を順番に通るルートを探索するための具体的な態様は、後述の第3の実施形態において説明する。占積率に問題がないルートを探索するための具体的な態様は、後述の第4の実施形態において説明する。さらに、決定された最適ルートは、所定のフォーマットで出力装置500に出力され、ユーザに報知される。
[1−2.作用]
以上のような第1の実施形態の作用を、図53のフローチャートに従って、図1及び図2、図16〜25を参照して説明する。
[1−2−1.ファイルの読込み(ステップ101)]
まず、ケーブルリストファイル読み込み手段2は、ユーザの入力装置100からの入力による指示に応じて、ケーブルリストファイルF1から、探索の始点となる設置エリア名(以下、エリア名とする)・機器(若しくは盤)名称(以下、機器名とする)と、終点となるエリア名・機器名を読み込む。なお、以下のエリア名、機器名とは、これらを識別するための情報を広く含む。従って、名称、コード、略称、番号、記号等のいずれであってもよい。
図15のケーブルリストファイルF1の一例では、特定のケーブルについてユニークなケーブル番号が付されており、それぞれのケーブル番号に、始点(From)の機器番号、機器名及びエリア名、終点(To)の機器番号、機器名及びエリア名等が関連付けて記載されている。ケーブル番号が未定の場合には、エリア名を使うこともできる。
次に、ケーブルネットワークファイル読み込み手段3は、ケーブルネットワークファイルF2から、ノードの接続情報を読み込む。図16のケーブルネットワークファイルF2の一例では、Linkageシートの情報と、各ノードの座標が記載されているNodeシートを含んでいる。Linkageシートは、例えば、ノードが「N1,N2,N3,N4,N5…」というように記載されており、このノードのつながりをイメージしたものを示している。Nodeシートには、全ノードの座標、種別(分岐点(Branch)/曲がり点(Corner)/端点(始終点)/その他)、経由点情報、断面サイズ等が記載されている。
次に、通り芯情報ファイル読み込み手段4は、通り芯情報ファイルF3に記載されているエリアの座標を読み込む。図17の通り芯情報ファイルF3の一例では、上記のように、通り芯名、方向、原点からのオフセット値、エリア名が記載され、エリアのXYZ方向それぞれに最小値と最大値を格納している。このため、通り芯情報ファイルF3に基づいて、エリアの3次元的範囲の表現が可能となる。なお、この3次元的範囲の表現法を拡張することにより、機器や盤の最大外形の範囲としても利用することができる。
[1−2−2.シンプル化(ステップ102)]
シンプル化手段5では、ケーブルネットワークファイルF2にあるLinkageシートとNodeシートから、ルート探索に必要なものだけを抽出し、検索する内容を減らす。その方法は、例えば、コーナーからコーナーの間、コーナーから分岐点の間、分岐点から分岐点の間といったように、連続した直線上に存在するノードを減らすことである。図18(A)の一例では、Linkageシートに含まれているノード(N2,N3,N8,N9,N10,N11,N12)は、直線上に存在するノードである。このため、図18(B)に示すように、シンプル化手段5によって、かかるノードは削除される。これに対応して、シンプル化手段5は、図19に示すように、Nodeシートも更新する。
[1−2−3.接続情報ファイルの作成(ステップ103)]
接続情報ファイル作成手段6は、シンプル化手段5によって更新したLinkageデータとNodeデータに基づいて、接続情報テーブルを作成する。接続情報テーブルは、シンプル化した各ノードの接続数、接続ノード名等が記載されたテーブルであり、探索処理において直接使用される。
図20の右は、シンプル化したデータを用いて、接続情報ファイル作成手段6が作成した接続情報テーブルの一例である。図20の左は、接続情報テーブルが意味している接続のイメージ図である。例えば、この図20において、N1を見ると、接続先はN51だけである。よって、接続情報テーブルにおいて、接続数1、接続ノードがN51となる。つまり、接続数が1の場合、「端点(始点・終点・行き止まり等の表現も可)」となる。
次に、N51を見ると、接続数3、接続ノードがN1,N4,N52である。このように接続数が3以上の場合、分岐点(Branch)となる。さらに、N4を見ると、接続数2、接続ノードN51,N6である。このように接続数が2の場合、分岐のない通常のノードといえる。以上のようにして、ルート探索で使用される接続情報ファイルが作成される。
[1−2−4.ルート探索(ステップ104)]
探索ルートカード書き込み型探索手段7におけるカード作成手段71は、カードを作成し、カード書き込み手段72は探索したルートを、カードに書き込んでいく。なお、カードといっても、実際には、コンピュータのメモリ等の内部記憶装置400において実現されている配列である。第1の実施形態では、探索したルートをカードに1枚1枚書き込んでいくイメージで表現することが、コンピュータの処理の理解に便宜であるため、かかる表現を用いる。
例えば、図21に示すように、カード作成手段71はルートを探索する過程において、分岐点にぶつかるとカードを作成する(配列の領域を確保する)。このカード書き込み手段72は、探索結果をコンピュータ内のカード(配列)に書き込んでいく。図21の例では、点線で囲まれた部分がカードの1枚目になる。カード書き込み手段72は、カードの1枚目に、<N1、N51>と記載する。
次に、カード書き込み手段72は、図22に示すように、2つめの分岐点にぶつかると、1枚目のカードを更新する。このとき、カード書き込み手段72は、1枚目のカードに、<N1、N51、N52>と記載する。カード作成手段71が、分岐点にぶつかる毎にカードを作成してもよいが、上記のように、カード書き込み手段72が、前のカードを更新してもよい。このように、カード書き込み手段72がカードを更新することにより、リソースの使用量を減らすことができる。
次に、図23に示すように、カード作成手段71は、N51からN4,N6と辿り、N52で分岐点となるので、2枚目のカードを作成する。図23の点線で囲まれた部分がカードの2枚目になる。カード書き込み手段72は、2枚目のカードに、<N1,N51,N4,N6,N52>と記載する。
以上のようなカードの作成と書き込みの流れと結果を示したものが、図24である。2枚目のカードの作成に続いて、1枚目のカードが、<N1、N51、N52、N99>で更新される。このN99のノードが終点になる。次に、3枚目のカードが作成される。3枚目のカードには、<N1、N51、N52、N6、N4>と記載される。さらに、2枚目のカードが、<N1、N51、N4、N6、N52、N99>で更新される。N99のノードが終点になる。このように、原則として分岐点にぶつかる毎にカードが増えて行き、終点が探し出される。
なお、既にカードに書き込まれたノードには戻らないので、2枚目のカードでは、<N1,N51,N4,N6,N52,N51>のルートは書き込まれる対象とならない。同様に3枚目のカードでは、<N1、N51、N52、N6、N4、N51>のルートは書き込まれる対象とはならない。そして、終点に辿り着いた1枚目と2枚目のカードは、布設ルート候補となる。3枚目のカードは終点に辿り着かないため、行き止まりとなる。
[1−2−5.探索終了(ステップ105)]
以上のような手順によって、探索ルートカード書き込み型探索手段7は、全てのルートの探索処理を行う。そして、探索終了判定手段8が、終了条件に基づいて、全てのカードのルートが終点若しくは行き止まり等に至ったことを判定した場合には、探索ルートカード書き込み型探索手段7は、探索を終了する。上記の例では、カードは3枚作成され、そのうち1枚目と2枚目の2枚だけが、始点から終点に辿り着いた探索結果が書き込まれている。
以上のように探索を終了した時点で、始点から終点までのルートが記載されている1枚目と2枚目のカードが、図25に示すように、布設ルート候補となる。そして、これらの布設ルート候補のうち、以下に説明するルートが、最適ルートとして選択される。
[1−2−6.亘長の計算(ステップ106)]
上記のように、探索ルート書き込み型探索手段7が求めた布設ルート候補について、亘長計算手段9が、始点から終点までの長さ(亘長)を計算する。この亘長の計算は、各ノードの座標値に基づいて行うことができる。
[1−2−7.最短ルートの決定(ステップ107)]
最短ルート決定手段10は、布設ルート候補のうち、亘長計算手段9が求めた亘長が一番短いルートを判定して、これを抽出する。
[1−2−8.最適ルートの決定(ステップ108)]
さらに、最適ルート決定手段11は、指定した経由点を順番に通り、占積率も問題のない等の所定の条件に適合するルートを判定して、これを最適ルートとして決定する。
[1−2−9.最適ルートの出力(ステップ109)]
以上のように決定された最適ルートは、出力装置500によって、始点から終点までのルート及びその亘長を出力され、ユーザに報知される。
[1−3.効果]
以上のような第1の実施形態によれば、分岐点にぶつかる毎に、カードを作成若しくは更新していく探索方法を採用しているので、全ルート検索になる。これにより、正確で精度の高い最適な布設ルートを求めることができ、ケーブルを最適なルートで布設することが可能となる。
また、初期データであるケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2及び通り芯情報ファイルF3をシンプル化して、探索に必要なデータだけ用いて探索するので、短時間に最適な布設ルートを得ることができる。これにより、設計時間の短縮、設計開発の作業量やコストの削減が可能となる。なお、設計開発段階で、ケーブルトレイ等の変更があった場合でも、迅速に対応が可能となる。
このような第1の実施形態による探索方法は、特許文献1〜3とは明らかに異なるものであり、特許文献4とも、以下の点で相違している。すなわち、特許文献4においては、ケーブルトレイ部品の全ての端点(接続点)を対象として探索を行っている。これに対して、本実施形態では、探索を行う前に、探索データをシンプル化している。このような探索データのシンプル化により、本実施形態では、処理時間の短縮が図られる。
また、探索ルート候補の中から、最短のルートを採用することにより、無駄なケーブル費用を抑えることができる。そして、適宜、ケーブルの使用量の予測値がわかるので、開発費の見込み値を知ることができ、見積りから、設計、手配、施行の各段階で有効に活用できる情報が得られる。さらに、ビルやプラント等の完成後、ケーブル使用量の設計時と実績の差異の検討資料などにも活用できる。しかも、ビルやプラント等の完成後、計画コストと実績コストに差異が生じた場合、差異の生まれた原因究明の検討資料としても使用できる。
さらに、経由点、占積率の条件をクリアした最短ルートを、最適な布設ルートとした場合には、より適切な布設ルートが得られる。最短ルートを含めて、種々の条件設定をした場合には、最終的に決定された布設ルートが選択された理由についても、ユーザが知ることができる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
次に、本発明の第2の実施形態を、図3のブロック図を参照して説明する。なお、図2の第1の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第2の実施形態は、最適ルート探索部320に、始終点再設定手段13が付加されている点が、第1の実施形態とは異なっている。この始終点再設定手段13は、判定手段131、決定手段132、設定手段133を有している。判定手段131は、探索ルートカード書き込み型探索手段7によるルート探索において、接続情報ファイルF4に基づいて、探索を開始すべきエリア内若しくは探索を終了すべきエリア内に、始点若しくは終点となるノードが存在するか否かを判定する手段である。
探索を開始すべきエリア若しくは探索を終了すべきエリアについては、あらかじめユーザが入力装置100を用いて、所望のエリアを入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。
決定手段132は、判定手段131が始点エリア若しくは終点エリアに始点若しくは終点となるノードが存在しないと判定した場合に、当該エリア外にある最寄のノードを決定する手段である。設定手段133は、決定手段132によって決定された最寄のノードを、探索ルートカード書き込み型探索手段7による探索の始点若しくは終点として設定する手段である。
最寄のノードとして決定される基準としては、探索方向に隣接するノードとする、隣接するノードが複数ある場合に距離の近いノードとする等が考えられる。但し、この基準には限定されない。なお、この基準は、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(決定基準記憶手段)。
[2−2.作用]
以上のような構成を有する第2の実施形態の作用を説明する。なお、上記の第1の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、始終点再設定手段13における判定手段131が、あらかじめ設定された始点エリア内に、始点となるノードが見つからないと判定した場合、決定手段132が、決定基準に基づいて、当該エリア外にある最寄のノードを決定する。そして、設定手段133が、決定手段132が決定したノードを、始点ノードとして設定する。
このように再設定された始点ノードに基づいて、探索ルートカード書き込み型探索手段7が、上記の第1の実施形態と同様のルート探索を行う。そして、判定手段131が、探索で得られるルートの終点となるべきエリア内に、終点となるノードが見つからないと判定した場合、決定手段132が、決定基準に基づいて、当該エリア外にある最寄のノードを決定する。そして、設定手段133が、決定手段132が決定したノードを、終点ノードとする。探索ルートカード書き込み型探索手段7は、探索した布設ルート候補の終点として、再設定された終点ノードを採用する。
[2−3.効果]
以上のような第2の実施形態によれば、始点エリア若しくは終点エリアの座標の関係で、始点ノード若しくは終点ノードが見つからない場合であっても、最寄のノードを使うことで、最適ルート探索をおこなうことができる。これにより、ユーザが、探索結果を得られなくなるような事態を防止できる。
[3.第3の実施形態]
[3−1.構成]
次に、本発明の第3の実施形態を、図4のブロック図を参照して説明する。なお、図3の第2の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第3の実施形態は、最適ルート探索部320に、経由点通過確認手段14が付加されている点が、第2の実施形態とは異なっている。この経由点通過確認手段14は、探索手段Nにより探索された布設ルート候補について、ケーブルが経由すべき点(ノード)を、経由すべき順序で通過しているか否かを確認する手段である。
ケーブルが経由すべき点及び経由すべき順序については、あらかじめユーザが入力装置100を用いて、所望の経由点及びその通過順を入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(経由点記憶手段)。
[3−2.作用]
以上のような構成を有する第3の実施形態の作用を説明する。なお、第2の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、経由点通過確認手段14は、探索終了判定手段8による探索終了判定後、探索された布設ルート候補について、あらかじめ設定された経由点及びその通過順と一致するものを確認する。そして、亘長計算手段9は、経由点通過確認手段14により、一致すると確認された布設ルート候補を、亘長の計算の対象として採用する。
[3−3.効果]
以上のような第3の実施形態によれば、ユーザが指定する経由点を順番どおりに通過したものの中から、最適な布設ルートを求めることができる。このため、単に距離のみで最適な布設ルートを判断する場合よりも、個々の布設場所の状況、ユーザの判断等に合わせた精度の高い探索を行うことが可能となる。
[4.第4の実施形態]
[4−1.構成]
次に、本発明の第4の実施形態を、図5のブロック図、図26の説明図を参照して説明する。なお、図4の第3の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第4の実施形態は、最適ルート探索部320に、占積率確認手段15が付加されている点が、第3の実施形態とは異なっている。この占積率確認手段15は、布設されるケーブルが、ケーブルトレイ等の収容部材の占積率を超えているか否かを確認する手段である。
占積率とは、例えば、図26に示すように、ケーブルトレイTの断面積を100%として、そのケーブルトレイTの何%分にケーブルCを載せることができるかを表す値である。ケーブルトレイTの大きさは、場所によって異なるため、ケーブルトレイTに載せることのできるケーブルCの量の最大値を決める必要がある。このために、占積率が用いられる。
より具体的には、ケーブルトレイTの断面積×占積率>ケーブルCの断面積の総和(量)となれば、布設可能となる。例えば、断面積100mのケーブルトレイがあったとき、占積率が30%だと、ケーブルCの合計断面積は30m以下となる。なお、布設するケーブルCの断面積が一定とすると、ケーブルトレイTの占積率から、ケーブルCをケーブルトレイTに何本載せることができるかも決まる。
この占積率については、あらかじめユーザが入力装置100を用いて、ケーブルトレイTの識別情報とともに、各ケーブルトレイTごとに入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(収容部材情報記憶手段)。
また、布設するケーブルCの断面積に関する情報も、あらかじめユーザが入力装置100を用いて、ケーブルCの識別情報とともに、各ケーブルCごとに入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(ケーブル情報記憶手段)。
[4−2.作用]
以上のような構成を有する第4の実施形態の作用を説明する。なお、第3の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、占積率確認手段15は、経由点通過確認手段14による確認後の布設ルート候補について、実際にケーブルトレイTにケーブルCを布設した場合に、あらかじめ設定された占積率を超えるか否かを確認する。そして、亘長計算手段9は、占積率を超えていないと確認された布設ルート候補を、亘長の計算対象として採用する。
[4−3.効果]
以上のような第4の実施形態によれば、ユーザが指定するケーブルトレイの占積率を超えないように、最適な布設ルートを求めることができる。このため、個々のケーブルトレイの条件に合わせた精度の高い布設ルートの探索を行うことが可能となる。つまり、各ケーブルトレイにとって無理のない布設ルートが得られるので、探索結果に基づく布設が、現実には不可能になるような事態を防止できる。
[5.第5の実施形態]
[5−1.構成]
次に、本発明の第5の実施形態を、図6のブロック図を参照して説明する。なお、図5の第4の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第5の実施形態は、最適ルート探索部320に、停止条件確認手段16が付加されている点が、第4の実施形態とは異なっている。この停止条件確認手段16は、処理負担の軽減のために、探索を停止すべきか否かを確認する手段である。
探索を停止すべき条件としては、布設ルートの候補数、コンピュータのメモリの使用量、CPUの利用率等が考えられるが、これには限定されない。停止すべき条件については、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(停止条件記憶手段)。
[5−2.作用]
以上のような構成を有する第5の実施形態の作用を説明する。なお、第4の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、停止条件確認手段16は、占積率確認手段15による確認後の布設ルート候補数が、あらかじめ設定された候補数を超えているか、メモリの使用量があらかじめ設定された値を超えているか、CPUの利用率があらかじめ設定された値を超えているか等を確認し、超えている場合には、ルート探索を停止する。その後、既に占積率等を確認済の布設ルート候補を対象として、亘長計算手段9による処理に移行する。
また、停止条件確認手段16は、探索手段Nによる探索中において、上記のように、探索を停止すべき条件に一致するか否かを確認し、一致する場合には、探索手段Nによる探索を停止させることもできる。
[5−3.効果]
以上のような第5の実施形態によれば、ユーザが指定する最適な布設ルート候補数に従ってルート探索を停止させることによって、探索時間を短縮することができる。また、メモリの使用量の超過、CPUの利用率の超過を事前に防ぐことによって、コンピュータのフリーズ等の異常状態を回避できる。なお、メモリの使用量の超過、CPUの利用率の超過は、最適な布設ルート候補数の設定によって間接的に防ぐこともできるし、メモリの使用量やCPUの利用率の設定によって、直接的に防ぐこともできる。
さらに、コンピュータが、その性能から考えて全ルート検索を行うことができない場合であっても、所定の条件で探索を停止することにより、メモリの使用量の超過防止、CPUの利用率の超過防止が可能となる。このため、本実施形態では、可能な限り最適な布設ルート候補を求め、ユーザにとって最適な布設ルートを提示できる。なお、かかる点は、特許文献4においては全く考慮されていない。
[6.第6の実施形態]
[6−1.構成]
次に、本発明の第6の実施形態を、図7のブロック図、図27及び図28の説明図を参照して説明する。なお、図6の第5の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、本実施形態は、最適ルート探索部320に、最長二点間距離確認手段17が付加されている点が、第5の実施形態と異なっている。この最長二点間距離確認手段17は、布設ルート候補について、各ノードの座標値に基づいて始点からの最長二点間距離を算出し、この最長二点間距離が、所定の収束条件で収束したか否かを確認する手段である。
所定の収束条件としては、図27に示すように、各布設ルート候補の最長二点間距離の差が、最大で1を超えなくなった場合、各布設ルート候補の最長二点間距離と所定の基準値との差が1を超えなくなった場合等が考えられる。この条件については、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする(収束条件記憶手段)。
[6−2.作用]
以上のような構成を有する第6の実施形態の作用を説明する。なお、第5の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、最長二点間距離確認手段17は、次のような処理を行う。例えば、図27に示すように、占積率確認手段15による確認後の各布設ルート候補について、最長二点間距離確認手段17は、始点からの最長二点間距離を算出し、この最長二点間距離が、あらかじめ設定された条件に適合するように収束しているか否かを確認する。その後、停止条件確認手段16による確認、亘長計算手段9による計算等の処理に移行する。このように、布設ルート候補を探しきった後、最長二点間距離確認手段17が最長二点間距離が収束したことを確認した場合、最適に近い布設ルート候補が選ばれたことになる。
また、最長二点間距離確認手段17は、例えば、図27に示す始点からのNode−A,B,C,Dが、いずれも終点でないが、最長二点間距離が変わらなくなった場合にも、探索手段Nによる探索を終了させることができる。これにより、第2の実施形態と同様に、終点となるノードがない場合であっても、それまでの到達ノードを終点として、布設ルート候補を得ることができる。
また、例えば、図28に示すように、探索手段Nによる探索が進んで布設ルート候補数が増えていくと、ある件数で、各布設ルート候補数の最長二点間距離に変化がなくなる(収束してくる)ことがわかっている。なお、この件数は、規模やケーブルの複雑さ等によって異なってくる。そこで、最長二点間距離確認手段17は、上記のように、最長二点間距離が収束したことを確認した場合、これ以上布設ルート候補を確認しても、新たに最適な布設ルート候補は見つからないため、探索手段Nに探索を停止させることができる。
[6−3.効果]
以上のような第6の実施形態によれば、ルート探索を実施中に、新たに最適な布設ルート候補が見つからなくなるような場合に、探索を切り上げることができるため、探索時間の短縮が可能となる。つまり、これ以上探索を続けても、より良い結果が得られる可能性が低い場合、探索を中止することにより、ここまで求めた布設ルート候補の中から、最適な布設ルートを求めることができる。従って、迅速に最適な布設ルートが得られる。また、処理時間の短縮と、メモリやCPUの負荷軽減が可能となり、コンピュータのフリーズの防止にもなる。
[7.第7の実施形態]
[7−1.構成]
次に、本発明の第7の実施形態を、図8のブロック図を参照して説明する。なお、図7の第6の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第7の実施形態は、最適ルート探索部320に、次候補最適ルート探索手段18が付加されている点が、第6の実施形態と異なっている。この次候補最適ルート探索手段18は、決定手段181と再探索指示手段182を有している。
決定手段181は、始点から終点まで探索が行われても、最適な布設ルート候補が無かった場合、始点エリアの最寄のノード若しくは終点エリアの最寄のノードを決定する手段である。再探索指示手段182は、決定手段181が決定したノードを始点若しくは終点として、探索手段Nに、再度ルート探索を行わせる手段である。なお、最寄のノードを見つける方法は、上記の第2の実施形態における始終点再設定手段13と同様である。
なお、布設ルート候補が見つからない場合の基準としては、終点が無い、指定された経由点を通らない、占積率から布設できない等が考えられるが、特定の基準には限定されない。この基準は、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。
[7−2.作用効果]
以上のような第7の実施形態によれば、最適な布設ルート候補が見つからない場合であっても、始点エリア若しくは終点エリアの最寄のノードに基づいて、再度ルート探索を行うことができるので、ケーブルを布設するためのルートを、確実に求めることができる。これにより、ユーザが、探索結果を得られなくなるような事態が防止される。
[8.第8の実施形態]
[8−1.構成]
次に、本発明の第8の実施形態を、図9のブロック図、図29の説明図を参照して説明する。なお、図2の第1の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、本実施形態は、最適ルート探索部320に、探索ルートカード書き込み型探索手段7ではなく、分岐点選択ルート探索手段19及び布設ルート候補破棄手段20が付加されている点が、第1の実施形態とは異なっている。分岐点選択ルート探索手段19は、選択手段191及び選択ルート探索手段192を有している。選択手段191は、分岐点が存在するルートを選択する手段である。選択ルート探索手段192は、選択手段191が選択した分岐点から、ルート探索を実施する手段である。
布設ルート候補破棄手段20は、不達ルート判定手段201と破棄手段202を有している。不達ルート判定手段201は、選択ルート探索手段192が探索した布設ルート候補のうち、始点から終点まで達しない不達ルートを判定する手段である。破棄手段202は、不達ルートを含む布設ルート候補を破棄する手段である。
[8−2.作用]
以上のような構成を有する第8の実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、分岐点選択ルート探索手段19及び布設ルート候補破棄手段20は、次のような処理を行う。例えば、図29に示すように、各ノードが接続されている場合に、「Node−始点」から「Node−1」「Node−2」…「Node−N」の先に、それぞれ分岐点を含む分岐先エリアが存在したとする。各分岐先エリアの中には、それぞれノードが含まれている。但し、この例では、分岐先エリア−1、分岐先エリア−2…には終点のノードが存在せず、分岐先エリア−Nに終点のノードが含まれているものとする。
上述の第1の実施形態においては、探索ルートカード書き込み型探索手段7が、分岐先エリア−1,2,…Nのためのカードを、それぞれ作成する。しかし、第8の実施形態においては、まず、分岐点選択ルート探索手段19における選択手段191が分岐点を含むルートを選択する。そして、選択ルート探索手段192が、分岐先エリア−1について、ノードを辿ることによりルート探索を実施する。
次に、布設ルート候補破棄手段20における不達ルート判定手段201は、分岐先エリア−1に終点となるノードが見つからないので、不達ルートであると判定する。そして、破棄手段202は、不達ルートと判定された分岐先エリア−1で探索した布設ルート候補を全て破棄する。
同様に、同様に、分岐点選択ルート探索手段19は、分岐先エリア−2以降のルート探索を実施し、布設ルート候補破棄手段20が、終点となるノードが見つからない布設ルート候補を破棄していく。
さらに、終点がある分岐先エリア−Nでは、不達ルート判定手段201による不達ルートの判定がなされないので、破棄手段202による破棄はなされない。これにより、破棄されない分岐先エリア−Nを含むルートが、布設ルート候補になる。
[8−3.効果]
以上のような第8の実施形態によれば、ルート探索において分岐点で全てのカードを作るのではなく、分岐点を中心にしてルートを1つずつ選択し、そこからルート探索を行い、終点が見つからない分岐先エリアのルートは破棄される。このため、探索時間が短縮され、迅速に探索結果が得られる。また、メモリやCPUの負荷軽減が可能となり、コンピュータのフリーズの防止にもなる。
[9.第9の実施形態]
[9−1.構成]
次に、本発明の第9の実施形態を、図10のブロック図、図30〜42の説明図、図54のフローチャートを参照して説明する。なお、図2の第1の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第9の実施形態は、最適ルート探索部320に、探索ルートカード書き込み型探索手段7ではなく、エージェント型探索手段21が付加されている点が、第1の実施形態とは異なっている。このエージェント型探索手段21は、移動型のエージェントを生成し、エージェントの特徴を利用して、ルート探索を行わせる手段である。移動型のエージェントは、ユーザからの要求に応じて、その要求を満たすように自律的にデータやネットワーク上を移動して、問題を解決することができる。問題の解決は、エージェントが要求を読み込んで解釈し、必要なプログラム(モジュール若しくはモジュールの組み合わせ等)を適宜読み出して実行させることにより実現される。要求や必要なプログラムは、ユーザの入力装置100からの入力等により、あらかじめ外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。
なお、上記及び以下の説明では、エージェントの振る舞いについて、便宜的に擬人的な表現を用いている。しかし、実際には、エージェント自体も、コンピュータにより実行されるプログラム(モジュール若しくはモジュールの組み合わせ等)である。従って、エージェントが、ルートを移動する、辿る、ノードに到着する、ノードで出会う(ぶつかる)といっても、実際に行われているのは、コンピュータのメモリ等の内部記憶装置400(若しくは外部記憶装置200)における必要な記憶領域にアクセスして参照、読み取り等する処理である。
また、エージェントが情報を記憶するのは、外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400におけるエージェントのためにあらかじめ確保され、適宜指定された領域である。このようなエージェントの特徴については、下記のエージェントマネージャ、エージェントマネージャ補佐に関しても同様である。
第9の実施形態におけるエージェント型探索手段21は、例えば、図30に示すように、エージェントAGを、布設ルート上のノードを経由するように移動させることにより、探索を実行させる。エージェントAGは、ノードを見つけるように布設ルートを移動して、ノードに到着すると、そのノードの情報(名称・座標等)を取得する。このように、エージェントAGは、自らが移動したルート及びノードに関する情報を記憶しながら、自律的に探索処理を行っていくように設定されている。
さらに、本実施形態のエージェントAGは、次のように設定されている。
(1)エージェントAGが分岐点に到着すると、図31に示すように、自分の分身となるエージェントAGを作成し、それぞれが分岐点において別れて、別々にルート探索を行う(マルチエージェント技術)。
(2)分身元から別れたエージェントAGは、分身元のエージェントAGの情報(移動してきたルート及びノード、分身元が向かったノード等)のコピーを持つ。
(3)分身元のエージェントAGも、分身したエージェントAGの情報(向かったノード等)を持つ。
(4)複数のエージェントAGが、共通のノードに到着したときは、互いの情報(移動してきたルート及びノード、向かったノード等)を、お互いにコピーして伝達し合う。
(5)行き止まりのノードに来たエージェントAG、他のエージェントAGが既に探索したルートを進まざるを得なくなったエージェントAGは、自律的に消滅する。
(6)エージェントAGが分岐点にぶつかっても、分岐先を、既に他のエージェントAGが探索している場合には、分身のエージェントAGをつくらない。
(7)始点から終点まで辿り着いたエージェントAGが持つ情報により、布設ルート候補が得られる。エージェントAGにルートの亘長を求める機能、他のエージェントAGのルートの亘長と比較する機能等、種々の機能を付加することもできる。
(8)その他、あらかじめ設定された条件に応じて、エージェントAGは消滅する。
[9−2.作用]
以上のような第9の実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
ここでは、図32に示すように接続されたノード(始点をNode−A、終点をNode−I)を対象として探索する例を説明する。まず、探索を開始すると、開始ノードNode−Aから、エージェントAG1が進行する(ステップ201)。エージェントAG1は、図33に示すように、分岐点Node−Bに到達すると(ステップ202)、それが終点ノードでなく(ステップ203)、そのノードに他のエージェントAGがいない場合であって(ステップ204)、分身を作成する必要がある場合には(ステップ206)、自分の分身のエージェントAG2を作る(ステップ207)。
エージェントAG1及びエージェントAG2は、進行が必要なノードがある場合には(ステップ208)、それぞれ違うルートを進んで探索を行い、最適な布設ルート候補を探す(ステップ201)。さらに、図34に示すように、エージェントAG1が分岐点Node−Eに到達すると(ステップ202)、自分の分身のエージェントAG3を作る(ステップ203、204、206、207)。これは、2回目の分身の作成になる。
エージェントAG1及びエージェントAG3は、それぞれ違うルートを進んで探索を行う(ステップ208、201)。なお、エージェントAG1が動いて探索を継続している時であっても、エージェントAG2も平行してルート探索を行っている。このように、それぞれのエージェントAG1、AG2、AG3は、独立して移動し、探索を進めていく。
次に、図35に示すように、エージェントAG3がNode−Gに到達すると(ステップ202)、行き先がなくなる。このように、行き止まりのノードに来たエージェントAG3は、それが終点ノードでない場合には、それ以上の進行が不要であると判断して、自律消滅をする(ステップ203、204、206、208、209)。なお、Node−Gが行き止まりであることは、他のエージェントAG1及びエージェントAG2等は把握できない。しかし、エージェントAG1は、エージェントAG3が、Node−Gに向かったことを把握しているので、当該ノードに行くことはない。
また、図36に示すように、エージェントAG1は、分岐点Node−Hに到達すると(ステップ202)、自分の分身のエージェントAG4をつくる(ステップ203、204、206、207)。これは、3回目の分身の作成である。そして、エージェントAG1は、Node−Iへ進み、エージェントAG4は、Node−Fへ進む(ステップ201)。すると、図37に示すように、エージェントAG2とエージェントAG4が、ともにNode−Fに来る(ステップ202、203、204)。
このとき、エージェントAG2とエージェントAG4は、互いが持つ情報のコピーを伝達(交換)する(ステップ205)。エージェントAG4は、エージェントAG2から受け取った情報に基づいて、自らが進む方向のルートは、既にエージェントAG2が進んできたルートであると判断し、そのまま進んでも逆方向に探索をするだけなので、消滅する(ステップ206、208、209)。一方、エージェントAG2は、Node−Hに進んで、探索を継続する(ステップ206、208、201)。
図38に、エージェントAG1が、終点であるNode−Iに到着した例を示す(ステップ202、203)。また、図39に、エージェントAG2が、Node−Hに到着した例を示す(ステップ202)。エージェントAG2は、エージェントAG4から受け取った情報から、エージェントAG4が既に通過してきたルートがわかっている。つまり、エージェントAG2は、Node−Eから先のルートを既に知っているので、分身の作成の必要はないと判断して、新たに分身は作成せずに次ノードへ進行する(ステップ203、204、206、208)。
さらに、図40に、エージェントAG1に続いて、エージェントAG2も終点に到着した例を示す(ステップ201、202、203)。このように、エージェントAG1及びエージェントAG2が終点に達することにより、探索終了判定手段8が、探索終了と判定する。そして、終点に達したエージェントAG1及びエージェントAG2が持っている通過ルート及びノードの情報に基づいて、エージェント型探索手段21が、布設ルート候補を求める。この布設ルート候補に基づいて、上記の第1の実施形態と同様に、亘長の計算等の処理が行われる。
なお、例えば、始点から終点まで辿り着いたエージェントAG1及びエージェントAG2が、それぞれが持つルートの亘長を求めて比較し、最短ルート長のエージェントの結果を採用し、布設ルート候補とすることもできる。
なお、布設ルートが経由すべき経由点の指定等、ユーザの所望の条件設定が存在する場合、その条件を満たさないことを判断したエージェントAGは、自律的に消滅する。この条件は、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。
なお、上記の例では、エージェントAG2とエージェントAG4が、Node−F上でぶつかっていた。しかし、各エージェントAGは、それぞれ独立して動いているので、図41に示すように、エージェントAG2が、他のエージェントAGよりも先にNode−Hに到着する可能性もある。その場合には、エージェントAG1が、分身のエージェントAG4を生成する必要はない。
また、図42に示すように、エージェントAG1がNode−H上で分身のエージェントAG4をつくる前に、エージェントAG2がNode−Hに到着する可能性もある。その場合には、エージェントAG1及びエージェントAG2は、互いに情報交換をすることにより、それぞれが経由してきたルート上では、既に探索が済んでいると判断する。従って、この場合には、エージェントAG1及びエージェントAG2は、新たに分身をつくらない。
[9−3.効果]
以上のような第9の実施形態によれば、エージェントAGは、ルート上を自由に移動して分身をつくり、それぞれが独立して探索を行う。そして、エージェントAGは、お互いに情報の交換をするなどの協調性を持っている。このように、複数のエージェントAGが、自立的に平行に探索をおこなうので、ツリー(Tree)探索などと比べて、探索時間の短縮が可能となる。
また、エージェントAGは、行き止まりのノードに達した場合等、不要となったことを自ら判断して消滅するので、リソースの使用量の最大値が抑えられる。以上のことから、本実施形態では、処理時間の短縮と、メモリやCPUの負荷軽減が可能となり、コンピュータのフリーズの防止にもなる。
[10.第10の実施形態]
[10−1.構成]
次に、本発明の第10の実施形態を、図11のブロック図、図43及び図44の説明図を参照して説明する。なお、図10の第9の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第10の実施形態は、最適ルート探索部320に、ノードへの書き込み機能付加手段22が付加されている点が、第9の実施形態とは異なっている。このノードへの書き込み機能付加手段22は、オブジェクト指向を応用して、各エージェントAGに、自らが持っている情報を、通過した各ノードに書き込む機能を付加する手段である。但し、実際にエージェントAGによって情報が書き込まれるのは、外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400において、各ノードに関連付けられた領域である。
[10−2.作用]
以上のような構成を有する第10の実施形態の作用を説明する。なお、第9の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、ノードへの書き込み機能付加手段22は、上記の第9の実施形態で示したような探索を行う各エージェントAGに対して、各ノードへ情報を書き込む機能を付加する。
例えば、図43に示すように、エージェントAGは、通過する各ノードから情報を得るだけでなく、当該エージェントAGが既に持っている情報、当該エージェントAGがノードを通過したこと、当該エージェントAGがノード上で処理中であること、当該エージェントAGの進行先のノード等を、各ノードに書き込む。
これにより、各エージェントAGは、各ノードに到達したときに、当該ノードを先に通過したエージェントAGの情報を知ることができる。従って、各エージェントAGは、各ノードから得た情報に基づいて、どのノードに進行すべきか、分身のエージェントAGを作成すべきか、自ら消滅すべきか等を、判断することができる。
特に、図44に示すように、Node−Hに到着したエージェントAG1が、何らかの不具合が原因で、分身のエージェントAG4を作らなかった場合であっても、エージェントAG1は、Node−Hまでのルート情報や、どこのノードで分身を作成したか、などの情報をNode−Hに書き込んでおくことができる。
すると、エージェントAG2がNode−Hに到着したときに、エージェントAG1がNode−Hに書き込んだ情報を読み取り、エージェントAG1が作成すべきであった分身のエージェントAG4の代わりに、エージェントAGを生成するといったことが可能となる。但し、図44の例では、Node−Hに到着したエージェントAG2は、必ずしも分身のエージェントAGを作成しなくてもよい。
[10−3.効果]
以上のような本実施形態によれば、ノードにも種々の情報、例えば、エージェントAGの探索途中結果等の情報を持たせておくことにより、エージェントAGに異常が発生したり、エージェントAGが消滅した場合であっても、代わりのエージェントAGがノードの情報を読み込み、次の行き先を検討する、分身を作成する等、ルート探索を継続することが可能となる。従って、処理が中断することなく、正常時と同じ結果を得ることができる。
[11.第11の実施形態]
[11−1.構成]
次に、本発明の第11の実施形態を、図12のブロック図、図45の説明図を参照して説明する。なお、図10の第9の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、本実施形態は、最適ルート探索部320に、エージェントマネージャ手段23が付加されている点が、第9の実施形態とは異なっている。エージェントマネージャ手段23は、エージェントマネージャを用いて、各エージェントAGの生成、消滅、現在の場所等、各エージェントの動きを監視する手段である。このエージェントマネージャも、エージェントの一種であり、各エージェントAGからの監視情報を自立的に収集するとともに、他のエージェントAGに監視情報を伝達するように設定されている。
[11−2.作用]
以上のような構成を有する第10の実施形態の作用を説明する。なお、第9の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図45に示すように、エージェントマネージャ手段23は、エージェントマネージャAGMに、各エージェントAGの生成、消滅、現在の場所等の情報を収集させることにより、各エージェントAGを監視させる。この情報には、エージェントの数、エージェントが移動したルート等も含まれる。これらの情報を、エージェントマネージャAGMが全て管理することにより、各エージェントの途中経過や、エージェントが生成されてからの時間等もわかる。
また、エージェントマネージャ手段23は、エージェントマネージャAGMに、各エージェントAGがどこ(ノード)で何(分身の作成、消滅等)を行ったかなど、各エージェントAGから収集した情報を、他のエージェントAGに遂次知らせる処理を実行させる。これにより、各エージェントAGも、エージェントマネージャAGMと同様の情報を保持できる。
[11−3.効果]
以上のような本実施形態によれば、各エージェントAGは、エージェントマネージャAGMが全エージェントAGから収集した共通の情報を保持しながら、探索を行うことができるので、エージェントAG同士が出会った際の情報交換や、各エージェントAGがノードを通過する際のノードへの情報の書き込み及び読み込みに比べて、無駄が少なく、効率の良い探索が可能となる。
例えば、無駄な動きをしているエージェントAGや生成されて時間の経つエージェントAGを消滅させてメモリの節約を行ったり、行き止まりで消滅したエージェントAGから、消滅前に得たルート情報を使って、行き止まり情報を得て、探索中のエージェントAGが余計な移動や分身の作成をしないようにすることができる。
また、例えば、エージェントAGが、他のエージェントAGにノードで出会う前、エージェントAGが他のエージェントAGの情報をノードから読み込む前に、他のエージェントAGの情報を得て、分身の作成をしない、特定のノードへ進行しない等の判断を行うことができる。従って、処理時間の短縮と、メモリやCPUの負荷軽減が可能となり、コンピュータのフリーズの防止にもなる。
[12.第12の実施形態]
[12−1.構成]
次に、本発明の第12の実施形態を、図13のブロック図、図46の説明図を参照して説明する。なお、図12の第11の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第12の実施形態は、最適ルート探索部320に、エージェントマネージャ補佐手段24が付加されている点が、第11の実施形態とは異なっている。エージェントマネージャ補佐手段24は、エージェントマネージャの分身(エージェントマネージャ補佐)を作成する手段である。このエージェントマネージャ補佐も、エージェントの一種であり、各エージェントに張り付いて、一緒に移動しながら、分身元のエージェントマネージャに監視情報を通知するように設定されている。
[12−2.作用]
以上のような構成を有する第12の実施形態の作用を説明する。なお、第11の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、図46に示すように、エージェントマネージャ補佐手段24は、エージェントマネージャAGMの分身であるエージェントマネージャ補佐AGMSを作成する。さらに、エージェントマネージャ補佐手段24は、エージェントAGが分身を作成する毎に、エージェントマネージャ補佐AGMSを作成する。作成されたエージェントマネージャ補佐AGMSは、各エージェントAGに張り付いて一緒に移動し、各エージェントの監視情報を、遂次、エージェントマネージャAGMに通知する。エージェントマネージャAGMは、各エージェントマネージャ補佐AGMSから得た情報を、各エージェントマネージャ補佐AGMSに遂次通知する。
[12−3.効果]
以上のような本実施形態によれば、各エージェントAGは、それぞれに張り付いたエージェントマネージャ補佐AGMSが、全エージェントAGから同時平行的に収集した共通の情報を、共有しながら探索を行うことができるので、各エージェントAG間の情報収集のタイムラグが少なくなり、より一層無駄が少なく、効率の良い探索が可能となる。従って、処理時間の短縮と、メモリやCPUの負荷軽減が可能となり、コンピュータのフリーズの防止にもなる。
[13.第13の実施形態]
[13−1.構成]
次に、本発明の第13の実施形態を、図14のブロック図、図47〜図52の説明図、図55のフローチャートを参照して説明する。なお、図2の第1の実施形態と同様の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、第13の実施形態は、最適ルート探索部320に、修正手段25が付加されている点が、第1の実施形態とは異なっている。修正手段25は、ケーブル及びケーブルトレイに関する情報を考慮して、探索手段Nに新たな布設ルートの探索を行わせる手段であり、重複判定手段251、優先度判定手段252及び探索指示手段253を有している。
重複判定手段251は、一つのケーブルトレイに複数のケーブルが重複して布設されるように探索された場合に、そのような重複設置が可能か否かを判定する手段である。優先度判定手段252は、ケーブルの優先度を比較する手段である。探索指示手段253は、重複設置できないケーブルトレイのルートを、探索対象から除外して、探索手段Nに探索させる手段である。
ケーブル及びケーブルトレイに関する情報としては、少なくとも、ケーブルトレイの布設位置及び占積率、既設及び新設のケーブルの優先度及び断面サイズ等が含まれているものとする。
かかる情報については、あらかじめユーザが入力装置100を用いて入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。但し、情報の一部は、ケーブルリストファイルF1、ケーブルネットワークファイルF2及び通り芯情報ファイルF3から得ることもできる。
[13−2.作用]
以上のような構成を有する第13の実施形態の作用を説明する。なお、第1の実施形態と同様の動作部分については、その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、修正手段25は、探索ルートカード書き込み型探索手段7による探索後の布設ルート候補に含まれるルートが、既設のケーブルCとケーブルトレイTを共有することになる場合に機能する。この場合に、修正手段25は、ケーブルトレイTの占積率と、ケーブルCの断面サイズから判断して、いずれか一方のケーブルCしか収容できない場合に、既設のケーブルCと新設のケーブルCとの優先度を比較して、優先度の低い方のケーブルCのルートを、問題がないルートに変更する。
このような修正手段25による処理の一例を、図47〜図52の説明図、図54のフローチャートに従って説明する。まず、図47に示すように、ケーブルトレイT1〜T3に、ケーブルC1〜C3を設置する探索結果が既に得られているものとする。これを前提として、ユーザが、ケーブルトレイT1に新たなケーブルC4が通るように、入力装置100を用いてあらかじめ要望を入力し、これが外部記憶装置200若しくは内部記憶装置400に設定されているものとする。これらのケーブルC1〜4の優先度は、C4>C1>C2=C3で設定されているものとする。
この状態で、探索手段Nによって、新たなケーブルC4についてのルート探索が行われると、図48に示すように、ケーブルトレイT1に新たなケーブルC4が通る布設ルート候補が得られる(ステップ301)。図48において、新規ケーブルC4は、点線で示す。
ケーブルトレイT1には、既設のケーブルC1が存在するために、ケーブルC1とケーブルC4との重複が生じる(ステップ302)。しかし、重複判定手段251は、ケーブルトレイT1が細いため、占積率とケーブルC1,C4の断面サイズから、ケーブルC1,C4を重複して通すことは、現状では不可能と判定する(ステップ303)。そこで、優先度判定手段252は、新規のケーブルC4と既設のケーブルC1の優先度を比較して、ケーブルC4の優先度が高いと判定する(ステップ304)。
そして、探索指示手段253は、重複するケーブルトレイT1のルートを、探索候補から外し(ステップ305)、優先度の低いケーブルC1について、最適な布設ルートを再度探索するように、探索手段Nに指示する(ステップ306)。ここで、移設したい既設のケーブルC1を、図49における白線で示す。その結果、図50に示すように、ケーブルC1がケーブルトレイT2を通過するルートが求められる。
ケーブルトレイT2には、既設のケーブルC2が存在するために、ケーブルC2とケーブルC1との重複が生じる(ステップ302)。しかし、重複判定手段251は、占積率とケーブルC1,C2の断面サイズから、ケーブルトレイT2は、両方のケーブルC1,C2を重複して通すことは、現状では不可能であると判定する(ステップ303)。そこで、優先度判定手段252は、移設するケーブルC1と既設のケーブルC2の優先度を比較して、ケーブルC1の優先度が高いと判定する(ステップ304)。
探索指示手段253は、重複するケーブルトレイT2のルートを、探索候補から外し(ステップ305)、優先度の低いケーブルC2について、最適な布設ルートを再度探索するように、探索手段Nに指示する(ステップ306)。ここで、移設したい既設のケーブルC2を、図51における斜線で塗り潰した線で示す。その結果、図52に示すように、ケーブルC2がケーブルトレイT3を通過するルートが求められる。
ここで、ケーブルトレイT3は、ケーブルC2とケーブルC3とが重複する(ステップ302)。しかし、重複判定手段251は、占積率とケーブルC2,C3の断面サイズから、ケーブルトレイT3は、両方のケーブルC1,C3を重複して通すことができると判定する(ステップ303)。従って、この時点で、修正手段25による処理を終了する。
[13−3.効果]
以上のような本実施形態によれば、ケーブルCの優先度に従って、あたかも玉突きをしているように、ケーブルCの布設位置を変更していくことにより、ケーブルCの最適な布設ルートを求めることができる。これにより、ケーブル布設後や設計後の修正において、より精度の高い最適な布設ルートを求めることが可能となる。
[14.他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、各請求項に記載された発明をどのように組み合わせるかは自由である。上記の実施形態では、第2〜7の実施形態は、それ以前の実施形態の特徴を順次追加した内容であり、第8〜12の実施形態は、第1の実施形態の探索手段Nのみを変更した内容であり、第13の実施形態は、第1の実施形態に修正手段25を付加した内容となっている。
しかし、始終点再設定手段13、経由点通過確認手段14、占積率確認手段15、停止条件確認手段16、最長2点間距離確認手段17、次候補最適ルート探索手段18、修正手段25等の全部若しくは一部と、各実施形態における探索手段Nとは、どのように組み合わせてもよい。さらに、上記の実施形態において、シンプル化手段を省略したもの、上記の実施形態とは異なる手法によってシンプル化する手段を用いたものも構成可能である。
また、ケーブルを収容する収容部材としては、ケーブルトレイ以外にも電線管等、一般的に利用可能なものを広く含む。本発明が対象とするケーブルの種類も問わない(例えば、光ファイバケーブル等も含む)。ケーブル以外の長尺の物(例えば、配管等)を付設するために、本発明を用いることもできる。
また、エージェントは、本発明を実現するためのコンピュータや探索データの記憶媒体がネットワークを介して分散して配置されている場合には、ネットワーク上を移動して、上記のような処理を行うこともできる。なお、一般的なエージェントの特徴としては、自律性、協調性、移動性、能動性、柔軟性・頑健性(環境適応性)、社会性、知性、個性、学習性等、種々のものを含めることができる。上記の実施形態では、自律性と協調性を利用した技術となっているが、他のエージェントの特徴を重複して持たせることも可能である。
さらに、本発明は、各請求項及び上記の各実施形態で示されるような手順で、コンピュータを動作させるプログラムによって、最適ルート探索を行う探索方法としても把握できるとともに、かかる手順でコンピュータを動作させる探索用のコンピュータプログラム及びこれを記録した記録媒体として把握することもできる。
本発明の最適ルート探索装置の基本構成を示すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第1の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第2の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第3の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第4の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第5の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第6の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第7の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第8の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第9の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第10の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第11の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第12の実施形態を表すブロック図 本発明の最適ルート探索装置の第13の実施形態を表すブロック図 ケーブルリストファイルの一例を示す図 ケーブルネットワークファイルにおけるノードのつながりを示す図 通り芯情報ファイルの一例を示す図 Linkageシートをシンプル化した一例を示す図 Nodeシートをシンプル化した一例を示す図 シンプル化後の接続情報ファイルの一例を示す図 探索ルートカード書き込み型探索手段のカード作成処理を示す図 探索ルートカード書き込み型探索手段のカード更新処理を示す図 探索ルートカード書き込み型探索手段のカード追加処理を示す図 探索ルートカード書き込み型探索手段によるカードの記載例を示す図 探索ルートカード書き込み型探索手段によるカードの記載例を示す図 占積率について説明する図 最長二点間距離を求めた例を示す図 最長二点間距離と布設ルート候補数との関係を示す図 分岐先エリア毎の探索を示す図 エージェントの基本的な動きの一例を示す図 分岐点でのエージェントの動きの一例を示す図 エージェントによる探索開始を示す図 エージェントによる分身の作成を示す図 複数のエージェントによる平行探索の動きを示す図 エージェントの消滅を示す図 エージェントの分身の作成を示す図 エージェントの衝突を示す図 エージェントの終点への到着を示す図 他のエージェントが通過したノードへのエージェントの到着を示す図 2つのエージェントの終点への到着を示す図 他のエージェントよりも先にノードへ到着したエージェントを示す図 エージェントが分身を作成しない場合を示す図 エージェントによるノードへの情報の書き込みを示す図 エージェントが分身を作成しなかった場合を示す図 エージェントマネージャによるエージェントの監視を示す図 エージェントマネージャ補佐によるエージェントの監視を示す図 ケーブルトレイに布設されるケーブルの例を示す図 新たにケーブルを追加して布設する例を示す図。 移設されるべきケーブルを示す図 隣接するケーブルトレイに移設されたケーブルを示す図 移設されるべきケーブルを示す図 隣接するケーブルトレイに移設されたケーブルを示す図 第1の実施形態の処理の手順を示すフローチャート 第9の実施形態の処理の手順を示すフローチャート 第13の実施形態の処理の手順を示すフローチャート
符号の説明
2…ケーブルリストファイル読込み手段
3…ケーブルネットワークファイル読込み手段
4…通り芯情報ファイル読み込み手段
5…シンプル化手段
6…接続情報ファイル作成手段
7…探索ルートカード書き込み型探索手段
8…探索終了判定手段
9…亘長計算手段
10…最短ルート決定手段
11…最適ルート決定手段
13…始終点再設定手段
14…経由点通過確認手段
15…占積率確認手段
16…停止条件確認手段
17…最長二点間距離確認手段
18…次候補最適ルート探索手段
19…分岐点選択ルート探索手段
20…布設ルート候補破棄手段
21…エージェント型探索手段
22…ノードへの書き込み機能付加手段
23…エージェントマネージャ手段
24…エージェントマネージャ補佐手段
25…修正手段
71…カード作成手段
72…カード書き込み手段
100…入力装置
131…判定手段
132,181…決定手段
133…設定手段
182…再探索指示手段
191…選択手段
192…選択ルート探索手段
200…外部記憶装置
201…不達ルート判定手段
202…破棄手段
251…重複判定手段
252…優先度判定手段
253…探索指示手段
300…演算処理装置
310…3次元配置調整CAD部
320…最適ルート探索部
400…内部記憶装置
410…布設ルート候補
420…決定ルート
500…出力装置

Claims (10)

  1. ケーブルの最適な布設ルートを探索する最適ルート探索装置において、
    ノードを接続点とするルートに関する情報を含む探索データを記憶した探索データ記憶手段と、
    前記ルートに関する情報のうち、分岐点、曲がり点及び端点となるノードに関連する情報を抽出することにより、シンプル化したデータを作成するシンプル化手段と、
    前記シンプル化されたデータに基づいて、ルートの接続情報を作成する接続情報作成手段と、
    前記接続情報に基づいて、最適な布設ルート候補を探索する探索手段と、
    を有し、
    前記探索手段は、
    探索ルートカード書き込み型探索手段と、
    探索終了判定手段と、
    を有し、
    前記探索ルートカード書き込み型探索手段は、ルートを探索する過程において、分岐点にぶつかると、連続して接続されたノードを書き込むためのカードを作成するカード作成手段と、
    前記カードに、始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートを書き込むカード書き込み手段と、
    を有し、
    前記探索終了判定手段は、前記カード書き込み手段によって、全てのカードに始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートが書き込まれたことにより、全ルートの探索終了を判定することを特徴とする最適ルート探索装置。
  2. 始終点再設定手段と、
    エリアの最寄のノードを決定するための決定基準を記憶した決定基準記憶手段と、
    を有し、
    前記始終点再設定手段は、
    前記探索手段による探索において、始点若しくは終点となるノードが、エリア内にあるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、エリア内に始点若しくは終点となるノードが存在しないと判定された場合に、前記決定基準に基づいて、当該エリアの最寄のノードを決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された最寄のノードを、前記探索手段による始点若しくは終点として設定する設定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  3. 布設ルートが経由すべき経由点及び経由すべき順番を記憶した経由点記憶手段と、
    前記探索手段によって探索された布設ルート候補について、前記経由点を前記順番通りに通過するか否かを確認する経由点通過確認手段を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  4. 布設ルート上において、ケーブルが収容される収容部材の占積率を含む収容部材情報を記憶した収容部材情報記憶手段と、
    布設するケーブルの断面積を含むケーブル情報を記憶したケーブル情報記憶手段と、
    前記収容部材情報及び前記ケーブル情報に基づいて、前記探索手段によって探索された布設ルート候補上の収容部材が、ケーブルを収容可能か否かを確認する占積率確認手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  5. 探索を停止すべき停止条件を記憶した停止条件記憶手段と、
    前記探索手段による探索が、前記停止条件を満たしているか否かを確認する停止条件確認手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  6. 布設ルート候補における最長二点間距離の収束条件を記憶した収束条件記憶手段と、
    前記収束条件に基づいて、前記探索手段による探索中に、布設ルート候補の最長二点間距離が収束したか否かを確認する最長二点間距離確認手段を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  7. 次候補最適ルート探索手段と、
    エリアの最寄のノードを決定するための決定基準を記憶した決定基準記憶手段と、
    を有し、
    前記次候補最適ルート探索手段は、
    前記決定基準に基づいて、布設ルート候補における始点エリアの最寄のノード若しくは終点エリアの最寄のノードを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された最寄のノードを、始点若しくは終点として、前記探索手段による探索を行わせる再探索指示手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  8. 前記探索データには、ケーブルの優先度に関する情報が含まれ、
    前記優先度に基づいて、前記探索手段により探索される布設ルートを修正する修正手段を有することを特徴とする請求項1記載の最適ルート探索装置。
  9. コンピュータにより、ケーブルの最適な布設ルートを探索する最適ルート探索方法において、
    前記コンピュータには、探索データ記憶手段、シンプル化手段、接続情報作成手段、探索手段が設定され、
    前記探索データ記憶手段は、ノードを接続点とするルートに関する情報を含む探索データを記憶し、
    前記シンプル化手段は、前記ルートに関する情報のうち、分岐点、曲がり点及び端点のノードに関連する情報を抽出し、
    前記接続情報作成手段は、前記シンプル化されたデータに基づいて、ルートの接続情報を作成し、
    前記探索手段は、
    前記接続情報に基づいて、最適な布設ルート候補を探索する過程において、分岐点にぶつかると、連続して接続されたノードを書き込むためのカードを作成し、
    前記カードに、始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートを書き込み、
    全てのカードに始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートが書き込まれたことにより、全ルートの探索終了を判定することを特徴とする最適ルート探索方法。
  10. コンピュータに実行されることにより、ケーブルの最適な布設ルートを探索する最適ルート探索プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    ノードを接続点とするルートに関する情報を含む探索データを記憶させる処理と、
    前記ルートに関する情報のうち、分岐点、曲がり点及び端点のノードに関連する情報を抽出させる処理と、
    シンプル化されたデータに基づいて、ルートの接続情報を作成させる処理と、
    前記接続情報に基づいて、最適な布設ルート候補を探索する過程において、分岐点にぶつかると、連続して接続されたノードを書き込むためのカードを作成させる処理と、
    前記カードに、始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートを書き込ませる処理と、
    全てのカードに始点から終点若しくは行き止まりまで、ノードが接続されたルートが書き込まれたことにより、全ルートの探索終了を判定させる処理と、
    を実行させることを特徴とする最適ルート探索プログラム。
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