JP5016646B2 - 耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法 - Google Patents

耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法に関し、特に、低発塵性等の耐熱ロール特性の向上に関する。
板ガラスの製造においては、溶融状態のガラスリボンを搬送するために、粘土を含有するロール部を備えた耐熱ロールが用いられる。液晶ディスプレイやプラズマディスプレイに適した高品質の板ガラスを製造するためには、この耐熱ロールがガラスリボンに与える好ましくない影響を可能な限り低減する必要がある。そこで、従来、耐熱ロールとしては、仕上げにロール部の表面を研削したものが使用されていた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2004−299980号公報 特開2007−269604号公報 特表2005−520774号公報
しかしながら、研削により仕上げられた上記従来の耐熱ロールは、ロール部の表面の平滑度や、当該表面からの発塵性等の特性が必ずしも十分なものとはいえなかった。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであって、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法を提供することをその目的の一つとする。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る耐熱ロールの製造方法は、粘土を5重量%以上含有するロール部を備えた耐熱ロールの製造方法であって、前記ロール部のロール表面を研削する研削工程と、研削された前記ロール表面を湿らせた状態でならす表面処理を行う表面処理工程と、を含むことを特徴とする。本発明によれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロールの製造方法を提供することができる。
また、上記の製造方法では、前記表面処理工程において、研削された前記ロール表面を湿らせる第一工程と、次いで、湿った前記ロール表面をならす第二工程と、を実施することにより、前記表面処理を行うこととしてもよい。また、この場合、前記第二工程において、湿った前記ロール表面に基材を押し付けつつ前記ロール部を回転させることにより、前記ロール表面をならすこととしてもよい。こうすれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロールを効率よく製造することができる。
また、上記の製造方法では、前記表面処理工程において、回転する前記ロール部の前記ロール表面に、湿らせた基材を押し付けることにより、前記表面処理を行うこととしてもよい。こうすれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロールを効率よく製造することができる。
また、上記いずれかの製造方法では、前記表面処理工程において、周方向の一方に回転する前記ロール部の前記ロール表面に前記表面処理を施し、さらに、前記ロール部の回転方向を反対方向に切り換えて前記表面処理を行う繰り返し処理を1回以上実施することとしてもよい。こうすれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロールを効率よく製造することができる。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る耐熱ロールは、粘土を5重量%以上含有するロール部を備えた耐熱ロールであって、前記ロール部の表面部分が、前記ロール部の内部に比べて緻密化されていることを特徴とする。本発明によれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロールを提供することができる。
上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る板ガラスの製造方法は、上記いずれかの耐熱ロールを搬送用ロールとして使用することを特徴とする。本発明によれば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイに適した板ガラス等、高品質の板ガラスを確実に製造できる板ガラスの製造方法を提供することができる。
本発明によれば、ロール部の表面が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減された耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る耐熱ロールの一例を示す説明図である。 図1に示す耐熱ロールを使用した板ガラスの製造の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールの製造方法の一例に含まれる主な工程を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールの製造方法における基材を使用した表面処理の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールを走査型電子顕微鏡により観察した結果の一例を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールを走査型電子顕微鏡により観察した結果の他の例を示す電子顕微鏡写真である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールについて表面粗さを評価した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールについて発塵性を評価した結果の一例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールについて発塵性を評価した結果の他の例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る耐熱ロールについてディスク材の製造条件を変えた場合の耐熱ロールの特性を評価した結果の一例を示す説明図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る耐熱ロール、その製造方法及びこれを使用した板ガラスの製造方法について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、本発明に係る耐熱ロールが、積層された複数のディスク材を有するディスクロールとして実現される例について主に説明するが、本発明は、本実施形態に限られるものではない。
まず、本実施形態に係るディスクロールの概要と、当該ディスクロールを使用した板ガラスの製造方法について説明する。図1には、ディスクロール1の一例を示す。図1に示すように、ディスクロール1は、その長手方向に延びる円柱状のロール部10を備えている。
ロール部10は、粘土を5重量%以上含有する複数のディスク材11が、当該ロール部10の長手方向に積層されることにより構成されている。すなわち、ロール部10を構成する複数のディスク材11は、ディスクロール1の回転軸となる軸部20に嵌挿されている。
そして、積層された複数のディスク材11は、軸部20の両端部分にそれぞれ設けられたフランジ21及びナット22によって、当該軸部20の長手方向に圧縮された状態で固定されている。したがって、ロール部10の表面(以下、「ロール表面12」という。)は、圧縮状態で積層された複数のディスク材11の外周面が連なることにより構成されている。
ここで、一般に金属製である軸部20は、ディスク材11に比べて熱膨張率が大きい。このため、例えば、ディスクロール1が加熱された場合には、軸部20の熱膨張は、当該軸部20に嵌挿されているディスク材11の熱膨張より大きくなる。
この点、上述のように複数のディスク材11を軸部20の長手方向に圧縮した状態で固定することにより、ロール部10において、加熱された場合の膨張しろを確保しておくことができる。したがって、ディスクロール1が加熱された場合であっても、ロール部10は、軸部20の熱膨張に追従することができる。
この結果、ディスクロール1の製造時や使用時において、温度変化が原因となって複数のディスク材11が互いに分離することや、ロール部10にクラックが形成されるといった問題を効果的に防止することができる。ただし、複数のディスク材11の固定方法はこれに限られず、当該複数のディスク材11は圧縮されることなく固定されていてもよい。
このディスクロール1は、板ガラスの製造において、搬送用ロールとして使用できる。図2には、板ガラスの製造において搬送用ロールとして使用されるディスクロール1の一例を示す。図2に示すように、板ガラスの製造装置(不図示)においては、並列に配置された一対のディスクロール1が、その軸部20を中心に回転可能に設置される。なお、ディスクロール1は動力発生装置(不図示)に接続されていてもよい。この場合、ディスクロール1は、動力発生装置が発生させた動力に基づき回転することができる。
そして、搬送路の上流側から溶融された状態で送られてきたガラスリボン30は、回転する一対のロール部10によって挟持されながら下流側に搬送される。すなわち、図2に示す例において、ガラスリボン30は鉛直方向下方(図2に示す矢印Dの指す方向)に搬送される。
ディスクロール1によって搬送されることにより、ガラスリボン30は徐冷される。なお、図2には、一対のディスクロール1のみを示しているが、搬送路に沿って、二対以上のディスクロール1を設置することもできる。
また、ロール表面12は、板ガラスの製造において、搬送されるガラスリボン30と接触しない表面部分(非接触部分)を有していてもよい。すなわち、例えば、図2に示す例においては、ロール表面12のうち、ガラスリボン30の幅方向において、当該ガラスリボン30よりさらに外側に配置される両端部分が非接触部分である。
また、ディスクロール1は、製造される板ガラスの公称板厚を調整するためにガラスリボン30に張力を加える牽引ロールとしても使用できる。すなわち、例えば、一対のディスクロール1からなる牽引ロールは、オーバーフロー・ダウンドロー・フュージョン法において、溶融ガラスがパイプからオーバーフローすることにより形成されたガラスリボン30を牽引するために使用される。このとき、牽引ロールによるガラスリボン30の牽引速度によって、製造される板ガラスの公称板厚を調整することができる。
このように、板ガラスの製造において、ガラスリボン30と接触するロール表面12は、ガラスの溶融温度以上の高温に耐える耐熱性、接触するガラスリボン30を傷つけない平滑性、ガラスリボン30を汚染しない低発塵性といった特性を兼ね備えている必要がある。
特に、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイに使用される高品質で薄い板ガラスを製造する場合には、ロール表面12には高度なクリーン性が要求される。したがって、ロール表面12が非接触部分を有する場合には、当該ロール表面12のうち、ガラスリボン30と接触する部分はもちろん、ガラスリボン30と接触しない当該非接触部分もまた、耐熱性や低発塵性といった優れた特性を備える必要がある。
これに対し、本発明の発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ロール表面12の組成を実質的に変化させることなく、緻密化することにより、発塵性を効果的に低減し、且つ耐熱性を維持できることを独自に見出した。
次に、このような優れた特性を備えたディスクロール1及びその製造方法(以下、「本製造方法」という。)について説明する。図3は、本製造方法の一例に含まれる主な工程を示す。図3に示すように、本製造方法は、組立工程S100と、研削工程S101と、表面処理工程S102と、を含んでいる。
組立工程S100においては、複数のディスク材11を製造するとともに、当該複数のディスク材11を用いてディスクロール1を組み立てる。ディスク材11の製造においては、まず、水性スラリーを調製し、当該水性スラリーから所定厚さの板状体(いわゆるミルボード)を製造する。
水性スラリーは、最終的に製造されるディスク材11が備えるべき組成に応じた組成で調製する。すなわち、例えば、この水性スラリーは、ディスクロール1に装着されたディスク材11において5重量%以上という含有量を達成するために必要な量の粘土を含有する。
粘土としては、後述する表面処理工程S102において、湿らせることによって粘性及び可塑性を示すものであれば特に限られず任意の種類のものを適宜選択して用いることができ、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
また、粘土としては、加熱により焼結する特性を有するものを好ましく使用できる。具体的に、例えば、木節粘土や蛙目粘土等の耐火性粘土や、ベントナイト、カオリンを使用でき、当該耐火性粘土を好ましく使用できる。中でも、木節粘土は、焼結によるバインダー効果が高く、不純物も少ないため好ましい。
また、水性スラリーは、さらに無機繊維や充填材を含有することもできる。無機繊維としては、ディスク材11の強度を高める補強材となるものであれば特に限られず任意の種類のものを適宜選択して用いることができ、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。
すなわち、例えば、セラミック繊維、ガラス繊維、ロックウール繊維等の人造無機繊維を好ましく用いることができる。より具体的に、例えば、耐熱性に優れたアルミナ繊維、ムライト繊維、シリカ・アルミナ繊維、シリカ繊維を特に好ましく使用できる。
充填材としては、ディスク材11の耐熱性や強度等の特性の向上に寄与するものであれば特に限られず任意の種類のものを適宜選択して用いることができ、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。すなわち、例えば、マイカ、ワラストナイト、セピオライト、シリカ、アルミナ等の無機充填材を使用でき、中でも高弾性、滑り性、耐摩耗性、耐熱性等の優れた特性を示すマイカを好ましく使用できる。
なお、マイカを使用することにより、ディスクロール1において、軸部20の熱膨張に対するディスク材11の追従性を向上させることもできる。すなわち、軸部20は鉄や鋼等の金属製であるため、高温に晒されると熱膨張し、その長手方向に沿って伸びる。このとき、ディスク材11は金属に比べて熱膨張率が低いため、軸部20の伸びに追従することができず、ロール部10を構成する複数のディスク材11同士が剥離してしまう可能性がある。
これに対し、マイカは極めて薄い層構造を有しており、加熱されると結晶水を放出して結晶変態を起こし、その際層方向に膨張する傾向がある。このため、ディスク材11がマイカを含有する場合には、当該マイカの層方向への膨張により、当該ディスク材11は軸部20の熱膨張に追従することができる。
マイカとしては、例えば、白マイカ、黒マイカ、金マイカを使用でき、中でも上述の熱膨張における追従性を効果的に高めることのできる白マイカを好ましく使用できる。
また、水性スラリーは、成形性等の特性を向上させるための助剤をさらに含有することができる。この助剤としては、例えば、ディスク材11を焼成することにより、当該ディスク材11から消失させることのできる有機材料や無機材料を使用できる。有機材料としては、パルプ、合成樹脂の繊維や粒子等の有機バインダーを使用できる。
このような原料の混合物として調製された水性スラリーを板状に成形し、乾燥させることによりミルボードを製造することができる。ミルボードの成形は、抄造機を用いた抄造法により好ましく行うことができる。ミルボードの厚さは、ディスク材11の厚さに相当する所望の値に設定でき、例えば、2〜30mmの範囲とすることができる。
そして、ミルボードの一部を円盤状に打ち抜き、打ち抜かれた円盤体をディスク材11として得る。なお、ディスク材11の中央には、組み立ての際に軸部20を挿通するための貫通穴が形成される。
また、ディスク材11は、ミルボードから打ち抜かれた円盤を焼成したものとすることができ、また、焼成することなくミルボードを打ち抜いて得られる円盤そのものとすることもできる。なお、焼成条件は特に制限されず、焼成炉の仕様、ディスク材11のかさ密度や大きさ等の条件に応じて適宜変更することができる。すなわち、焼成温度は特に制限されないが、例えば300〜1000℃の範囲とすることができ、好ましくは400〜900℃の範囲とすることができ、より好ましくは500〜800℃の範囲とすることができる。焼成時間は特に制限されないが、例えば1〜24時間の範囲とすることができる。
焼成したディスク材11を製造する場合、当該焼成により、ミルボードに含有されていた有機材料等の助剤を消失させることができる。この結果、焼結した無機材料からなるディスク材11が得られる。また、焼成後のディスク材11には、当該焼成に伴う一部の材料の焼失に由来する空隙が形成される。
また、ディスク材11は、モールド成形により製造することもできる。すなわち、ディスク材11は、例えば、上述のような原料の混合物として調製されたスラリーを、当該ディスク材11の形状に対応する所定形状のモールド型に流し込み、吸引脱水成形することにより製造することができる。また、モールド成形された円盤の表面に粘土スラリーを含浸させ、乾燥させることにより、当該粘土を含有するディスク材11を製造することもできる。
モールド成形されたディスク材11もまた、焼成することができる。また、複数のディスク材11を有するディスクロール1を組み立てた後、当該複数のディスク材11を含むロール部10を焼成することもできる。これらの場合も、焼成条件は特に制限されず、焼成炉の仕様、ディスク材11のかさ密度や大きさ等の条件に応じて適宜変更することができる。すなわち、焼成温度は、特に制限されないが、例えば300〜1000℃の範囲とすることができ、好ましくは400〜900℃の範囲とすることができ、より好ましくは500〜800℃の範囲とすることができる。焼成時間は、特に制限されないが、例えば1〜24時間の範囲とすることができる。
こうして得られたディスク材11(焼成が行われる場合には焼成後のディスク材11)は、5重量%以上の粘土を含有する。この粘土の含有量は、さらに10重量%以上とすることが好ましく、15重量%以上とすることがより好ましい。
粘土の含有量が5重量%未満の場合には、後述する表面処理工程S102における表面処理による効果が十分に得られない。これに対し、粘土の含有量を5重量%以上とすることにより、表面処理による効果を十分に得ることができ、当該含有量をさらに増加させることにより、当該効果をより確実に得ることができる。
一方、粘土の含有量の上限は、ディスクロール1に要求される特性に応じて適宜設定することができる。すなわち、粘土の含有量は、例えば、75重量%以下とすることが好ましく、45重量%以下とすることがより好ましく、40重量%以下とすることが特に好ましい。粘土の含有量が75重量%を超える場合には、ロール部10において、割れの発生、クラックの形成、複数のディスク材11の分離といった問題が発生しやすくなり、ディスクロール1がその性能を十分に発揮できないことがある。
したがって、ディスク材11における粘土の含有量は、例えば、5〜75重量%の範囲とすることができ、10〜75重量%の範囲とすることが好ましく、15〜75重量%の範囲とすることがより好ましい。さらに、この粘土の含有量は、例えば、15〜45重量%の範囲とすることが好ましく、15〜40重量%の範囲とすることが特に好ましい。
また、ディスク材11に含有される無機繊維や充填材の量は、これらの材料の種類やディスクロール1に要求される特性に応じて適宜設定することができる。すなわち、無機繊維の含有量は、例えば、0〜50重量%の範囲とすることが好ましく、5〜40重量%の範囲とすることがより好ましい。また、充填材の含有量は、たとえば、0〜80重量%の範囲とすることが好ましく、30〜60重量%の範囲とすることがより好ましい。
組立工程S100においては、こうして製造された複数のディスク材11を順次、軸部20に嵌め入れる。さらに、軸部20に沿って積層された複数のディスク材11を、油圧プレス等により、当該軸部20の長手方向に締め付ける。そして、圧縮された状態の複数のディスク材11を、軸部20の両端部分に設けられた一対のフランジ21により挟み込み、さらに一対のナット22により固定する。なお、複数のディスク材11を軸部20に嵌め入れた後、圧縮することなく、これらをフランジ21及びナット22で固定することもできる。
こうして、積層された複数のディスク材11からなるロール部10を備えたディスクロール1を組み立てることができる。ロール部10を構成する複数のディスク材11を圧縮して固定することにより、当該ロール部10を、組み立て前の各ディスク材11に比べて硬化させ、また緻密化することができる。
なお、ロール部10は、上述の積層された複数のディスク材11を有するものに限られない。すなわち、ロール部10は、例えば、5重量%以上の粘土を含有する1つの円筒状成形体とすることもできる。また、ロール部10は、5重量%以上の粘土を含有する複数の円筒状成形体が軸部20に沿って積層されてなるものとすることができる。
このような円筒状成形体は、例えば、上述のような無機材料を主成分とする原料を使用したモールド成形により製造することができる。この場合、ロール部10は、上述のような原料の混合物として調製されたスラリーを、当該ロール部10の形状に対応する所定形状のモールド型に流し込み、吸引脱水成形することにより、円筒状成形体として製造される。この場合、モールド成形前のスラリーに予め粘土を含有させておくこととしてもよい。また、モールド成形された円筒状成形体の表面に粘土スラリーを含浸させ、乾燥させることにより、当該粘土を含有するロール部10を製造することもできる。
また、ロール部10は、繊維間に粘土を含有する無機繊維成形体とすることもできる。すなわち、ロール部10は、例えば、繊維間に粘土を含有するシート状の無機繊維成形体が軸部20に1回又は複数回巻き付けられてなるものとすることができる。
この場合、ロール部10は、例えば、無機繊維成形体に粘土スラリーを含浸させることにより製造することができる。具体的に、例えば、無機繊維ペーパーに粘土スラリーを含浸させ、次いで、当該無機繊維ペーパーを軸部20に巻き付けることによりロール部10を製造することができる。また、例えば、粘土を含有するスラリーを抄造することにより当該粘土を含有する無機繊維ペーパーを製造し、次いで、当該無機繊維ペーパーを使用してロール部10を製造することもできる。また、例えば、無機繊維ブランケットを軸部20に巻き付け、次いで、当該無機繊維ブランケットに粘土スラリーを含浸させ、乾燥させることによりロール部10を製造することもできる。
これら円筒状成形体や無機繊維成形体もまた、焼成することができる。また、上述のような複数のディスク材11、円筒状成形体又は無機繊維成形体を有するロール部10を備えた耐熱ロールを組み立てた後に、当該ロール部10を焼成することもできる。また、ロール部10に対して後述する表面処理工程S102における表面処理を施した後に、当該ロール部10を焼成することもできる。これらの場合も、焼成条件は特に制限されず、焼成炉の仕様、円筒状成形体や無機繊維成形体のかさ密度や大きさ等の条件に応じて適宜変更することができる。すなわち、焼成温度は、特に制限されないが、例えば300〜1000℃の範囲とすることができ、好ましくは400〜900℃の範囲とすることができ、より好ましくは500〜800℃の範囲とすることができる。焼成時間は、特に制限されないが、例えば1〜24時間の範囲とすることができる。
研削工程S101においては、組立工程S100で組み立てられたディスクロール1のロール表面12を研削する。すなわち、乾燥状態のロール表面12の一部を削り取ることにより、当該ロール表面12を平滑化するとともに、ロール部10の径を調節する。
例えば、図1に示すように、ロール部10の長手方向における径を一定に調節することができる。研削の方法は特に限られず、例えば、旋盤等の研削装置や、サンドペーパー等の研削具を使用することができる。
なお、この研削工程S101で行う研削は、従来、ロール表面12の仕上げに行われていた処理である。したがって、研削後のロール表面12は、研削前に比べて良好に平滑化される。
しかしながら、本発明の発明者らは、単に研削したロール表面12では、板ガラス製品に要求される品質の高まりに十分に対応できない可能性があると考えて独自に鋭意検討を行った。そして、さらなる仕上げ工程として、次に説明する表面処理工程S102を設けることとした。
表面処理工程S102においては、研削工程S101で研削されたロール表面12を湿らせた状態でならす表面処理を行う。すなわち、この表面処理においては、まず、研削後の乾燥したロール表面12を湿らせる。
より具体的には、乾燥状態のロール表面12に新たに液体を含浸させる。この液体としては、ロール表面12に含浸させることができれば特に限られず任意の種類のものを適宜選択して用いることができ、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。すなわち、例えば、水、エタノール、アセトンといった極性溶媒を好ましく使用でき、中でも取り扱いが容易で、粘土を効果的に可塑化できることから、水を特に好ましく使用できる。
粘土を5重量%以上含有するロール表面12は、湿らせることによって、可塑化できる。すなわち、ロール表面12を構成する微粒子は、乾燥状態では硬化し強く拘束されているが、湿潤状態においては軟化し、変形や移動が比較的容易となる。
そこで、この表面処理工程S102においては、さらに湿ったロール表面12に外力を加えて、当該ロール表面12をならす。すなわち、例えば、湿らせたロール表面12を擦って、当該ロール表面12に沿った方向にせん断力をかける。
これによって、ロール表面12を構成する微粒子の一部を、当該ロール表面12に沿って移動させることができる。この結果、ロール表面12の凹凸を低減することができる。
すなわち、例えば、ロール表面12の凸部を構成する微粒子を、当該ロール表面12に沿って移動させて、当該ロール表面12の凹部に埋め込むことにより、当該ロール表面12を効果的に平滑化することができる。
また、ロール表面12を押さえる力を加えることによって、当該ロール表面12を構成する微粒子をより密に充填することもできる。すなわち、湿ったロール表面12において、微粒子は互いにずれながら移動できるため、適度な押圧力の負荷によって、微粒子をより均一な分散状態となるように再配置し充填し直すことができる。この結果、ロール表面12を効果的に緻密化することができる。
このように、本製造方法においては、ロール表面12の仕上げとして、研削後さらに上述のような表面処理を行うことにより、当該ロール表面12を効果的に平滑化し且つ緻密化することができる。
図4には、上述の表面処理を実現する上で好ましい態様の一例を示す。図4には、図1に示すディスクロール1のうち、IV−IV線で切断したロール部10の断面と、当該ロール部10に対する表面処理に使用される基材40の断面と、を示している。
図4に示すように、この例では、回転するロール表面12に、湿らせた基材40を押し付けることにより、上述の表面処理を行う。すなわち、まず、軸部20を中心にして、ロール部10を、図4に示す矢印Rの指す方向に回転させる。
そして、回転するロール表面12に対して、予め水等の液体を含浸させた基材40を押し付け、その状態を維持する。このとき、図4に示すように、基材40をロール表面12に沿って配置することが好ましい。なお、図4には、ロール表面12の周方向に沿って基材40が配置されている様子のみを示されているが、当該基材40は、当該ロール表面12の長手方向にも沿うよう配置することができる。こうして、ロール表面12を、基材40の湿った表面41に接触させながら回転させることになる。
ここで、基材40としては、ロール表面12を湿らせるために必要な量の液体を含浸させることができるとともに、ロール表面12をならすために必要な摩擦力を当該ロール表面12に負荷できるものであれば特に限られず任意のものを適宜選択して使用できる。
すなわち、基材40としては、例えば、水等の液体を保持できる繊維基材や多孔質基材を使用できる。具体的に、例えば、水を用いて表面処理を行う場合には、親水性の材料から構成された、含水性の繊維基材や多孔質基材を好ましく使用できる。
また、基材としては、例えば、ロール表面12と接触する表面に研磨用の凹凸が形成された基材40を使用できる。すなわち、例えば、表面に研磨材が固着された基材40を使用できる。具体的には、例えば、サンドペーパー等、表面に研磨用の凹凸が形成されたシート状の基材を好ましく使用できる。
また、図4に示すように、ロール表面12に沿って配置できる柔軟性を有する基材40を好ましく使用できる。具体的に、例えば、織布や不織布等のシート状繊維基材や、可とう性を有する合成高分子製のシート状多孔質基材(例えば、発泡成形体)を好ましく使用できる。また、上述のように表面に研磨用の凹凸が形成されたシート状の基材40(例えば、サンドペーパー)も好ましく使用できる。
図4に示すように、湿らせた基材40をロール表面12に沿って配置した状態で、当該ロール表面12を回転させることにより、極めて効率よく表面処理を行うことができる。すなわち、まず、湿った基材40がロール表面12の一部を覆っているため、当該基材40からの液体(水分)の徐放により当該ロール表面12を効率よく湿らせることができるとともに、いったん湿ったロール表面12が再び乾燥することを効果的に防止できている。
また、湿ったロール表面12と、湿った基材表面41と、が適度に圧接された状態で擦れ合うことにより、当該ロール表面12を構成する微粒子を効果的に移動させることができる。この結果、表面処理前にロール表面12に存在していた凹凸が崩され、埋め立てられて、上述したような平滑化と緻密化とを達成することができる。
また、表面処理工程S102においては、2段階の表面処理を行うこともできる。すなわち、この場合、研削工程S101で研削されたロール表面12を湿らせる第一工程と、次いで、湿った当該ロール表面をならす第二工程と、を実施することにより、表面処理を行う。
第一工程においては、乾燥状態のロール表面12に新たに液体を含浸させる。ロール表面12に液体を含浸させる方法は特に限られず、例えば、霧吹き等の噴霧器具によりロール表面12に液体を噴霧する方法や、予め液体を保持した基材40をロール表面12に接触させる方法を使用できる。
第一工程における処理は、ロール部10を回転させながら行うこともできる。すなわち、例えば、回転するロール表面12に液体を噴霧し、又はロール表面12に予め液体を保持した基材40を押し付けつつロール部10を回転させることにより、当該ロール表面12を湿らせることができる。もちろん、ロール部10を回転させることなく、ロール表面12を湿らせることもできる。
続く第二工程においては、ロール表面12をならす処理を行う。すなわち、予め第一工程で湿らされたロール表面12に外力を加えて、当該ロール表面12をならす。具体的に、例えば、上述のように、湿ったロール表面12に基材40を押し付けつつロール部10を回転させることにより、当該ロール表面12をならす。
ここで、第二工程において使用する基材40としては、回転するロール表面12に押し付けられることにより、上述のような当該ロール表面12の平滑化及び緻密化を達成できるものであれば特に限られない。すなわち、例えば、シート状の基材40を好ましく使用できる。この場合、第二工程においては、湿ったロール表面12にシート状の基材40を押し付けることにより当該基材40を当該ロール表面12の周方向に沿って配置しつつロール部10を回転させることにより、当該ロール表面12をならす。
また、基材40としては、例えば、サンドペーパー等、ロール表面12と接触する表面に研磨用の凹凸が形成されたシート状の基材40を好ましく使用できる。このような研磨能を有する基材40を使用することにより、上述のように、ロール表面12を構成する微粒子の移動及び再充填を効果的に実現することができる。この結果、ロール表面12の平滑化及び緻密化を効果的に達成することができる。
また、表面処理工程S102においては、周方向の一方に回転するロール部10のロール表面12に上述の表面処理を施し、さらに、当該ロール部10の回転方向を反対方向に切り換えて上述の表面処理を行う繰り返し処理を1回以上実施することもできる。
すなわち、この場合、まず、ロール部10を周方向の一方(例えば、図4に示す矢印Rの指す方向)に回転させながら、ロール表面12を湿らせた状態でならす表面処理を行う。この表面処理は、上述のように2段階で実施してもよい。
次いで、表面処理後のロール表面12を乾燥させることなく、ロール部10の回転方向を反対方向に切り換えて、繰り返し処理を行う。すなわち、繰り返し処理においては、ロール部10を周方向の他方(例えば、図4に示す矢印Rの指す方向と反対の方向)に回転させながら、ロール表面12を湿らせた状態でならす表面処理を行う。
さらに、2回目の繰り返し処理を行う場合には、上述の第一の繰り返し処理後のロール表面12を乾燥させることなく、ロール部10の回転方向を再び反対方向に切り換えて、第二の繰り返し処理を行う。すなわち、この第二の繰り返し処理においては、ロール部10を再び周方向の一方に回転させながら、ロール表面12を湿らせた状態でならす表面処理を行う。
そして、3回以上の繰り返し処理を実施する場合には、同様に、ロール部10の回転方向を切り換えて、切り換えられた後の方向に回転するロール部10のロール表面12に表面処理を施す。なお、繰り返し処理における表面処理もまた、上述のように2段階で実施してもよい。
表面処理工程S102において、ロール表面12をならすために当該ロール表面12に負荷する押圧力は特に限られず、上述のような当該ロール表面12の平滑化及び緻密化を達成できる範囲で任意に設定することができる。
すなわち、上述のようにロール表面12に基材40(例えば、サンドペーパー等の研磨能を有するシート状の基材40)を押し付けて当該ロール表面12をならす場合には、当該ロール表面12に対して、例えば、当該基材40の幅方向(軸部20の長手方向)の単位長さ(1mm)あたり100〜2000Nの範囲の押圧力(すなわち、100〜2000N/mmの範囲の押圧力)を負荷することができる。この場合、押圧力は、好ましくは200〜1200N/mmの範囲とすることができ、より好ましくは400〜800N/mmの範囲とすることができる。
また、表面処理工程S102において、ロール表面12をならす際に当該ロール表面12を回転させる速度は特に限られず、上述のような当該ロール表面12の平滑化及び緻密化を達成できる範囲で任意に設定することができる。
すなわち、ロール部10の回転速度は、例えば、10〜1500rpmの範囲とすることができ、好ましくは20〜400rpmの範囲とすることができ、より好ましくは40〜100rpmの範囲とすることができる。また、ロール表面12の周速度は、例えば、1〜1000m/分の範囲とすることができ、好ましくは5〜200m/分の範囲とすることができ、より好ましく10〜100m/分の範囲とすることができる。
表面処理工程S102においては、最後に、このような表面処理が施されたロール表面12を乾燥させる。すなわち、湿潤化のためにロール表面12に含浸させた水等の液体を蒸発させて、当該ロール表面12を再び乾燥させる。ロール表面12を乾燥させる方法は特に限られず、例えば、当該ロール表面12を加熱することにより効率よく且つ確実に乾燥させることもできる。
この乾燥によって、平滑化され緻密化されたロール表面12が硬化される。すなわち、表面処理が施された乾燥したロール表面12においては、均一に分散され、且つ密に充填された微粒子同士が強固に拘束されることとなる。したがって、表面処理後のロール表面12からの微粒子の脱落は効果的に抑制される。
このように、表面処理工程S102を備えた本製造方法によれば、ロール表面12が高度に平滑化され、且つ発塵性が効果的に低減されたディスクロール1を簡便に効率よく製造することができる。
こうして得られるディスクロール1においては、ロール表面12が、ロール部10の内部13に比べて緻密化されている。すなわち、ロール部10においては、当該ロール部10の外表面及びその近傍部分を含む所定厚みの表面部分が局所的に緻密化されている。
具体的に、ロール表面12を構成する微粒子は、ロール部10の内部13を構成する微粒子に比べて、より均一に分散され、より密に充填されている。このため、ロール表面12は、ロール部10の外表面を覆う一種の被膜を構成し、これによって上述したような優れた特性を示すこととなっている。
なお、ディスク材11は、ミルボードを打ち抜いて得られたものであるため、もともと外周面と内部とで緻密度に違いはない。また、上述の研削処理(すなわち、従来の仕上げ処理)は、乾燥したディスク材11の外周面の凹凸を削り取る処理であるため、これによって当該外周面が緻密化されるわけではない。
また、ロール表面12は高度に平滑化されている。すなわち、JIS B 0601−1994で規定された方法で測定されるロール表面12の算術平均粗さRaは、5.0μm以下とすることができ、3.0μm以下であることがより好ましく、1.0μm以下であることが特に好ましい。
また、JIS B 0601−1994で規定された方法で測定されるロール表面12の最大高さRyは、25.0μm以下とすることができ、15.0μm以下であることがより好ましく、10.0μm以下であることが特に好ましい。
また、JIS B 0601−1994で規定された方法で測定されるロール表面12の十点平均粗さRzは、25.0μm以下とすることができ、15.0μm以下であることがより好ましく、10.0μm以下であることが特に好ましい。
ロール表面12は、その算術平均粗さRa、最大高さRy及び十点平均粗さRzのうち少なくとも一つが上記の範囲であることが好ましく、これら3つの全てについて上記の範囲であることが特に好ましい。
このように、ロール表面12は高度に平滑化されているため、例えば、図2及び図4に示すように、当該ロール表面12の全部又は一部がガラスリボン30と接触した場合においても、当該ガラスリボン30の損傷ひいては板ガラス製品の欠陥を効果的に回避できる。
また、ロール部10は、表面処理の前後で同等の耐熱性を維持することができる。すなわち、例えば、ロール表面12にコーティング剤を含浸させて新たな被膜を形成することにより、当該ロール表面12を平滑化するといった技術も考えられるが、この場合には、当該被膜が形成されることによってディスクロール1の耐熱性が著しく低下することがある。
これに対し、本製造方法における上述の表面処理は、水等の液体でロール表面12を湿らせ、ならした後、当該液体を当該ロール表面12から除去して再び乾燥させる処理であるため、当該ロール表面12の組成の変化及びこれに伴う耐熱性の低下を効果的に回避することができる。
特に、実質的に溶質を含まない液体(例えば、水)をロール表面12に含浸させて表面処理を行う場合には、最終的な再乾燥の段階で、いったん含浸させた当該液体は当該ロール表面12からほぼ完全に除去される。
したがって、この場合、表面処理の前後でロール表面12の組成に実質的な変化はなく、耐熱性の低下も起こらない。すなわち、ロール部10は、そのロール表面12が表面処理によって平滑化及び緻密化された後も、当該表面処理前の材料組成に基づく耐熱性を維持することができる。なお、溶質を含有する溶液を使用してロール表面12を湿らせる場合には、再乾燥後に当該溶質がロール表面12に残存することによる耐熱性の低下を回避し又は最低限とするよう、耐熱性に優れた溶質等、適切な溶質を選択して使用することが好ましい。
次に、本製造方法及びディスクロール1の具体的な実施例について説明する。
上述の本製造方法を実施して図1に示すような構造のディスクロール1を製造した。すなわち、まず、ミルボードから打ち抜いた円盤として複数のディスク材11を製造した。
このディスク材11は、粘土として35重量%の木節粘土、無機繊維として15重量%のアルミナ・シリカ繊維、充填材として40重量%のワラストナイトを含有していた。なお、ミルボードは助剤として5重量%のパルプと5重量%の有機バインダーを含有していた。
そして、複数のディスク材11を鋼製の軸部20に嵌挿し、圧縮状態でフランジ21及びナット22にて固定した。こうして、複数のディスク材11が積層されてなるロール部10を備えたディスクロール1を組み立てた。さらに、この組み立てられたディスクロール1を焼成した。ディスク材11に含有されていたパルプおよび有機バインダーは、この焼成により焼失させた。
次いで、このディスクロール1のロール表面12を研削した。研削は、ディスクロール1を所定の駆動装置に設置して軸部20を中心に回転させ、回転するロール表面12にサンドペーパーを接触させることにより行った。
そして、仕上げ処理として、研削時と同様に回転するロール表面12に、予め水を含浸させて湿らせた無塵ペーパー(キムワイプ、日本製紙クレシア株式会社)を押し当てて所定時間保持することにより、当該ロール表面12を湿らせた状態でならす表面処理を行った。
最後に、表面処理後のロール表面12を加熱して乾燥させた。こうして、表面処理が施されたロール表面12を有するディスクロール1(以下、「実施品」という。)を製造した。
次に、ロール表面12の表面粗さと発塵性(粉落ち性)を評価した。表面粗さは、触針式表面粗さ測定機(JIS B 0651)を使用して、JIS B 0601−1994で規定された方法により測定し、算術平均粗さRa、最大高さRy及び十点平均粗さRzを評価した。発塵性は、ロール表面12を黒色の画用紙に擦り付け、これにより当該画用紙に付着した粉の重量を測定するとともに、当該画用紙の明度を色差計で測定することにより評価した。
また、フランジ21及びナット22を取り外してロール部10を解体し、分離されたディスク材11の外周面(すなわち、ロール表面12の一部を構成していた表面)を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した。
また、比較のために、研削しただけのロール表面12を有するディスクロール(以下、「比較品I」という。)と、研削後に霧吹き器で水滴を噴霧して湿らせた後、ならす処理を施すことなく再び乾燥させたロール表面12を有するディスクロール(以下、「比較品II」という。)と、を準備し、これらについても同様に、表面粗さ及び発塵性の評価とSEM観察とを行った。
図5及び図6には、SEM観察の結果の一例を示す。図5には、実施品(A)、比較品I(B)及び比較品II(C)のSEM写真(倍率:1000倍)の一例を示す。図5に示すスケールバーの長さは10μmを示している。
図6には、実施品(A)、比較品I(B)及び比較品II(C)のSEM写真(倍率:5000倍)の一例を示す。図6に示すスケールバーの長さは5μmを示している。
図5及び図6に示すように、比較品I(B)及び比較品II(C)のロール表面12においては、いずれも当該ロール表面12を構成する微粒子や繊維片を識別できる程度の凹凸が観察された。
これに対し、実施品(A)のロール表面12においては、比較品I(B)及び比較品II(C)に比べて凹凸が顕著に低減され、当該ロール表面12を構成する微粒子や繊維片を識別することができなかった。すなわち、実施品(A)のロール表面12は、極めて高度に平滑化され緻密化されていることが確認された。
図7には、表面粗さを評価した結果の一例を示す。図7においては、実施品、比較品I及び比較品IIのそれぞれについて、JIS B 0601−1994で規定された算術平均粗さRa(μm)、最大高さRy(μm)及び十点平均粗さRz(μm)を評価した結果を示す。なお、図7に示している各値は、各ロール表面12について互いに異なる3点で測定した結果の算術平均値である。
図7に示すように、算術平均粗さRa(μm)については、比較品Iが8.03であったのに対して、比較品IIが6.18と低く、実施品は0.95と顕著に低かった。また、最大高さRy(μm)については、比較品Iが40.50であったのに対して、比較品IIが36.37と低く、実施品は7.04と顕著に低かった。また、十点平均粗さRz(μm)については、比較品Iが44.61であったのに対して、比較品IIが37.72と低く、実施品は8.55と顕著に低かった。
このように、ロール表面12をいったん湿らせ再び乾燥させただけの比較例IIにおいても、研削しただけの比較例Iに比べて表面粗さの低減が見られたが、これらに比べて、実施品における表面粗さは著しく低減されていた。この結果は、実施品における高度な平滑化を裏付けるものであり、図5及び図6に示したSEM観察の結果と一致するものであった。
図8及び図9には、発塵性を評価した結果の一例を示す。図8には、実施品、比較品I及び比較品IIのそれぞれについて、ロール表面12を画用紙に擦り付けた後に、当該画用紙の1cmあたりに付着した粉の量(mg/cm)を測定した結果を示す。
図8に示すように、粉量(mg/cm)は比較品Iが0.27であったのに対して、比較品IIが0.24と低く、実施品は0.02と顕著に低かった。
また、図9には、実施品、比較品I及び比較品IIのそれぞれについて、ロール表面12を黒い画用紙に擦り付けた後に、当該画用紙の明度指数Lを測定した結果を示す。なお、明度指数Lが高いほど、画用紙に付着していた粉の量が多いことを示している。
図9に示すように、明度指数Lは比較品Iが55.47であったのに対して、比較品IIが49.11と低く、実施品は28.72と顕著に低かった。
ロール表面12を擦り付けていない黒い画用紙の明度指数Lが28.67であったことから、実施品のロール表面12からは粉落ちがほとんどなかったことが確認された。このように、実施品のロール表面12は、比較品I及び比較品IIに比べて、発塵性が顕著に低減されていた。
上述の本製造方法を実施して図1に示すような構造のディスクロール1を8種類製造し、各ディスクロール1について、上述の実施例1と同様に特性の評価を行った。
図10には、この実施例2で製造された8種類のディスクロール1(以下、それぞれ「実施品II」〜「実施品IX」という。)と、上述の実施例1で得られた実施品(以下、「実施品I」という。)、比較品I及び比較品IIと、のそれぞれについて、ディスク材11の原料の配合(重量%)及び成形法、ロール表面12の表面処理方法、製造されたディスクロール1の特性を評価した結果を示す。
図10において、「配合(重量%)」欄は、ディスク材11の製造に使用された原料の配合を示している。また、「ディスク材の成形法」欄に記載の「抄造法」は、「配合(重量%)」欄に示された配合の水性スラリーから抄造法によりミルボードを作製し、当該ミルボードを打ち抜くことによりディスク材11を製造したことを示す。一方、「ディスク材の成形法」欄に記載の「モールド成形」は、「配合(重量%)」欄に示された配合の水性スラリーのモールド成形によりディスク材11を製造したことを示す。
図10の「表面処理」欄において、「i)湿らせる工程」欄及び「ii)ならす工程」欄にまたがる「湿潤ペーパー」との記載(実施品I,II)は、回転するロール表面12に、予め水を含浸させて湿らせた無塵ペーパー(キムワイプ、日本製紙クレシア株式会社)を押し当てて所定時間保持することにより、当該ロール表面12を湿らせるとともにならす表面処理を行ったことを示す。
一方、「i)湿らせる工程」欄における「湿潤ペーパー」及び「ii)ならす工程」欄における「サンドペーパー」との記載(実施品III〜IX)は、上述の2段階の表面処理を行ったことを示す。すなわち、この場合、回転するロール表面12に、予め水を含浸させて湿らせた無塵ペーパーを押し当てることにより、当該ロール表面12を湿らせ、次いで、湿った当該ロール表面12にサンドペーパーを押し当てて所定時間保持することにより、当該ロール表面12をならす表面処理を行った。
図10の「表面処理」欄のうち「i〜iiの繰り返し回数」に記載の数値は、ロール表面12の回転方向を切り替えて表面処理を行った回数を示す。すなわち、実施品II,IVについては、周方向の一方に回転するロール表面12に表面処理を施し、当該ロール表面12を乾燥させることなく回転方向を切り替えて、他方に回転する当該ロール表面12に表面処理を施し、さらに当該ロール表面12を乾燥させることなく回転方向を再び切り替えて、当該一方に回転する当該ロール表面12に表面処理を施した。
図10の「評価」欄における「表面粗さ(μm)」、「粉量(mg/cm)」及び「明度指数L」は、上述の実施例1と同様に評価した結果を示す。また、「評価」欄の「総合的な特性」は、ディスクロール1を板ガラスの製造において耐熱性の搬送ロールとして使用する上で要求される特性について総合的に評価した結果を示す。ここで「◎」は特性が実用上好ましい程度に優れていることを示す。特に、「◎+」は特性が非常に優れていることを示し、「◎++」は特性が極めて優れていることを示す。また、「○」は特性が実用上問題ない程度に良好であることを示し、「×」は特性が実用上好ましくないことを示す。
図10に示すように、ディスク材11の配合、成形方法、ロール表面12の表面処理方法が互いに異なる9種類の実施品I〜IXは全て、本発明に係る表面処理が施されていない比較品I,IIに比べて、優れた特性を備えていた。
また、ロール表面12の回転方向を2回切り替えて3回の表面処理が施されたディスク材11を備えた実施品IIは、当該表面処理が1回のみ施されたディスク材11を備えた実施品Iに比べて、優れた特性を備えていた。
また、湿潤ペーパー及びサンドペーパーを使用した2段階の表面処理が施されたディスク材11を備えた実施品IIIは、湿潤ペーパーのみを使用した1段階の表面処理が施されたディスク材11を備えた実施品Iに比べて、優れた特性を備えていた。
さらに、ロール表面12の回転方向を2回切り替えて3回の2段階表面処理が施されたディスク材11を備えた実施品IVは、当該表面処理が1回のみ施されたディスク材11を備えた実施品IIIに比べて、優れた特性を備えていた。
1 ディスクロール、10 ロール部、11 ディスク材、12 ロール表面、13 ロール部の内部、20 軸部、21 フランジ、22 ナット、30 ガラスリボン、40 基材、41 基材表面。

Claims (7)

  1. 粘土を5重量%以上含有するロール部を備えた耐熱ロールの製造方法であって、
    前記ロール部のロール表面を研削する研削工程と、
    研削された前記ロール表面を湿らせた状態でならす表面処理を行う表面処理工程と、
    を含む
    ことを特徴とする耐熱ロールの製造方法。
  2. 前記表面処理工程において、研削された前記ロール表面を湿らせる第一工程と、次いで、湿った前記ロール表面をならす第二工程と、を実施することにより、前記表面処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載された耐熱ロールの製造方法。
  3. 前記第二工程において、湿った前記ロール表面に基材を押し付けつつ前記ロール部を回転させることにより、前記ロール表面をならす
    ことを特徴とする請求項2に記載された耐熱ロールの製造方法。
  4. 前記表面処理工程において、回転する前記ロール部の前記ロール表面に、湿らせた基材を押し付けることにより、前記表面処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載された耐熱ロールの製造方法。
  5. 前記表面処理工程において、周方向の一方に回転する前記ロール部の前記ロール表面に前記表面処理を施し、さらに、前記ロール部の回転方向を反対方向に切り換えて前記表面処理を行う繰り返し処理を1回以上実施する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載された耐熱ロールの製造方法。
  6. 粘土を5重量%以上含有するロール部を備えた耐熱ロールであって、
    前記ロール部の前記粘土を5重量%以上含有する材料からなる表面部分が、前記ロール部の内部に比べて緻密化されている
    ことを特徴とする耐熱ロール。
  7. 請求項6に記載された耐熱ロールを搬送用ロールとして使用する
    ことを特徴とする板ガラスの製造方法。
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