JP5016389B2 - 引戸用ストライク - Google Patents

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Description

本発明は、引戸の設けられた開口部の縦枠に取り付けられ、引戸の縦框から突出されるカマ錠に係合される引戸用ストライクに関し、特に、カマ錠と係合するカマ係合金具を引戸開閉方向に調整可能とした改良技術に関する。
例えば、引戸の施錠装置には、引戸に設けられた錠本体からカマ錠を突出させ、このカマ錠を縦枠に設けた引戸用ストライク板に係合させることで、引戸を開放不能に施錠するものがある。従来、この種の施錠装置に用いられる引戸用ストライク板は、一般的に縦枠に凹設される凹部を有したトロヨケと、このトロヨケを覆い、カマ錠の進入・係合するカマ進入穴の形成された化粧板とから構成される。そして、引戸が閉められ、引戸の縦框が、開口枠の縦枠に当接すると、引戸に設けられた錠本体からカマ錠が突出され、カマ錠は引戸用ストライク板のカマ進入穴に進入し、先端がカマ進入穴の裏面縁部に係合することで、引戸用ストライク板にロックされ、引戸を開放不能に施錠する。カマ錠の係合される化粧板は、引戸の開放時、縦枠の戸当たり面で表出するため、表面が鏡面又はヘアーライン等により化粧仕上げされる。
ところが、この種の引戸用ストライク板は、カマ錠が化粧板に形成されたカマ進入穴の裏面縁部に係合する構造となっているため、化粧板に対し、カマ錠との係合強度と、デザイン性の両方が要求され、両機能を充分に満足させることが困難であった。すなわち、化粧板は、頻繁な係合・係合解除に対し耐磨耗性が高く且つ高強度であることが要求される一方で、デザイン性を重視した鏡面仕上げとすること等が要求される。そして、単なる板状の化粧板に形成されたカマ進入穴に、カマ錠を係合させる構造では、充分な係合強度を得ることができないとともに、化粧板に直接、カマ錠を係合させるので、経年劣化によって、化粧板に歪み、擦れ等が生じ、意匠性が損なわれ易い問題があった。
また、頻繁な係合・係合解除によって係合部分が磨耗すれば、外観に未だ問題の無い化粧板全体を交換しなければならず、不経済なメンテナンスが強いられることにもなった。さらに、板状の化粧板にカマ錠を係合させる構造では、カマ錠と化粧板との係合部分が視認され易く、高い防犯性能を確保し難い問題があった。
このような不具合を解消したものに特許文献1に開示される引戸用ストライク板がある。この引戸用ストライク板は、縦枠に凹設される箱状の凹部を有したトロヨケと、このトロヨケの凹部に一対の脚部が収容され一対の脚部に略U字状に屈曲して架橋された掛合部が凹部から突出されるカマ係合金具と、挿通された一対の化粧板固定部材をトロヨケ及び縦枠に挿着させることで縦枠に略面一に固定されてカマ係合金具の凹部からの脱落を阻止するとともに、カマ係合金具の掛合部を貫通させ且つ引戸の縦框から突出されるカマ錠を凹部へ進入させるためのカマ進入穴の形成された化粧板とを具備してなる。
この引戸用ストライク板によれば、トロヨケと、カマ係合金具と、化粧板とが別体で形成され、カマ係合金具がトロヨケの凹部に収容され、化粧板がトロヨケと共に固定されることで縦枠に取り付けられる。したがって、それぞれの部材が、その部材の用途に適した最適な材料、或いは仕上げで製作可能になる。
例えば、カマ係合金具の場合、カマ錠との頻繁な係合・係合解除に対し耐磨耗性が高く、且つ高強度の材料で製作することができ、化粧板の場合、デザイン性を重視した鏡面仕上げとすることができ、また、トロヨケの場合、耐磨耗性やデザイン性を重視する必要なく一般的な安価な材料を用いて製作することができる。そして、カマ錠との係合部分が、略U字状に屈曲されて剛性が高まり、単にカマ進入穴の縁部に係合させる場合に比べてカマ錠との係合強度が高められる。また、化粧板を取り外すことで、カマ係合金具が脱着可能となり、カマ錠との係合によって経年劣化したカマ係合金具の容易な交換が可能となった。
特開2002−213116号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の引戸用ストライク板は、化粧板から突出するカマ係合金具が固定構造で取り付けられていた。つまり、引戸開閉方向への調整機構を備えてなかった。引戸用ストライク板を備えた引戸用施錠装置は、錠機構側からカマ錠が揺動回転して出てくることで、カマ錠先端とスライダー先端とでカマ係合金具の掛合部を挟む構造となっている。したがって、各部材の寸法誤差により、或いは、経年摩耗で互いの掛かり具合が変化した場合には、縦枠と引戸に間隙、所謂チリが生じ、閉鎖時において引戸が隙間なく正しく閉まらない状態が発生した。このチリは、引戸開閉方向の間口が大きくなればなるほど大きくなるおそれがある。この他、施工作業性上、カマ錠の掛かる位置、すなわち、掛合部を調整可能とし、誤差を解消して、チリをできるだけ設計通りとしたい要請もあった。また、風や振動による引戸のガタツキを排除するためにも、掛かり具合を調整可能としたい要請もあった。さらに、経年摩耗により互いの掛かり具合が変化した場合では、メンテナンス時に調整したい要請もあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、カマ係合金具の引戸開閉方向への調整が可能となる引戸用ストライクを提供し、もって、チリ寸法を調整可能とし、確実な施錠状態の実現、及びメンテナンス性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の引戸用ストライクは、開口部の縦枠21に凹設され箱状の凹部31を有したトロヨケ11と、
該トロヨケ11の前記凹部31に一対の脚部39が収容され該一対の脚部39に架橋した掛合部27が前記凹部31から突出されるカマ係合金具13と、
前記縦枠21に固定され該カマ係合金具13の前記掛合部27を貫通させ且つ引戸17から突出されるカマ錠25を前記凹部31へ進入させるカマ進入穴41の形成された化粧板15と、
該化粧板15の表面に操作部49aが表出して回動自在に支持され前記凹部内で駆動ナット51が軸線方向に移動自在に螺合された調整ネジ49と、
前記駆動ナット51と前記カマ係合金具13との間に介装され前記駆動ナット51の移動に従動して上下動することで前記カマ係合金具13を引戸開閉方向に進退駆動するサイドブラケット57と、
を具備し、
前記サイドブラケット57には、
前記駆動ナット51に係合して該駆動ナット51の移動によりサイドブラケット自体を上下動させる第1傾斜溝59と、
前記カマ係合金具13に固定されたピン61に係合して前記サイドブラケット57の上下動によって該ピン61を介し前記カマ係合金具13を前記進退駆動する第2傾斜溝63と、
を備え、
前記第2傾斜溝63が、前記第1傾斜溝59よりも下り方向に急傾斜で形成されていることを特徴とする。
この引戸用ストライクでは、化粧板15に表出する調整ネジ49の操作部49aが回動されると、調整ネジ49に螺合した駆動ナット51が引戸開閉方向へ移動され、この駆動ナット51に係合したサイドブラケット57が上下動される。サイドブラケット57が上下動すると、サイドブラケット57に係合したカマ係合金具13が引戸開閉方向へ進退移動される。つまり、カマ係合金具13は、駆動ナット51が移動することで、サイドブラケット57を介して引戸開閉方向へ進退調整が可能となる。
そして、駆動ナット51とカマ係合金具13との間にサイドブラケット57が介在し、駆動ナット51と第1傾斜溝59、第2傾斜溝63とピン61の二箇所の係合構造によってカマ係合金具13が間接的に駆動される。これにより、駆動ナット51によりカマ係合金具13が直接駆動される場合に比べ、引戸閉止時の衝撃が駆動ナット51に伝達され難くなり、長期に渡って掛合部27が変位し難く保持される。
また、この引戸用ストライクでは、調整ネジ49側の操作力が小さくなり、チリ調整が容易になるとともに、カマ係合金具13側の衝撃耐力が大きくなり、掛合部27が変位し難くなる。また、カマ係合金具13側の第2傾斜溝63が、急傾斜であることから、引戸開閉方向の距離の短縮が可能となり、その分、トロヨケ11、サイドブラケット57、カマ係合金具13の奥行き寸法、すなわち引戸開閉方向の寸法が浅くなる。
本発明に係る請求項1記載の引戸用ストライクによれば、トロヨケに収容され掛合部が突出されるカマ係合金具と、縦枠に固定されカマ進入穴の形成された化粧板と、化粧板に操作部が表出し駆動ナットが移動自在に螺合された調整ネジと、駆動ナットとカマ係合金具との間に介装され駆動ナットの移動に従動してカマ係合金具を引戸開閉方向に進退駆動するサイドブラケットとを備えたので、化粧板に表出する調整ネジを回動することで、サイドブラケットを介してカマ係合金具の引戸開閉方向への調整を可能にすることができる。この結果、チリ寸法を調整可能とし、確実な施錠状態を実現し、メンテナンス性も向上させることができる。
また、この引戸用ストライクによれば、サイドブラケットが、駆動ナットに係合して駆動ナットの移動によりサイドブラケット自体を上下動させる第1傾斜溝と、カマ係合金具に固定されたピンに係合してサイドブラケットの上下動によってピンを介しカマ係合金具を進退駆動する第2傾斜溝とを備えたので、駆動ナットとカマ係合金具との間にサイドブラケットが介在し、駆動ナットと第1傾斜溝、第2傾斜溝とピンの二箇所の係合構造によってカマ係合金具が間接的に駆動され、駆動ナットによりカマ係合金具が直接駆動される場合に比べ、引戸閉止時の衝撃が駆動ナットに伝達され難くなり、長期に渡って掛合部を変位し難く保持できる。これにより、チリ、すなわち閉鎖時の間隙が増大することによる見栄えの低下、防犯性の低下を防止することができる。
さらに、この引戸用ストライクによれば、第2傾斜溝が、第1傾斜溝よりも下り方向に急傾斜で形成されたので、調整ネジ側の操作力を小さくしてチリ調整を容易にできるとともに、カマ係合金具側の衝撃耐力を大きくして、掛合部を変位し難くできる。また、カマ係合金具側の第2傾斜溝は、急傾斜なので、引戸開閉方向の距離を短くでき、その分、トロヨケ、サイドブラケット、カマ係合金具の奥行き寸法(引戸開閉方向の寸法)を浅くして、引戸用ストライク全体を小型化できる。またこれとは逆にその寸法分、板厚を大きく設定でき、剛性の高い構造を得ることができ、耐久性、防犯性等の向上が得られる。
以下、本発明に係る引戸用ストライクの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る引戸用ストライクの斜視図、図2は図1に示した引戸用ストライクの縦断面図、図3は図1の引戸用ストライクが用いられた引戸錠の施錠前の状態を表す縦断面図、図4は図1の引戸用ストライクが用いられた引戸錠の施錠後の状態を表す縦断面図である。
本実施の形態による引戸用ストライク100は、図1に示すように、トロヨケ11と、カマ係合金具13と、化粧板15とを有し、引戸17(図3参照)の縦框19が対向して当接する縦枠21に取り付けられる。カマ係合金具13には、引戸17に内蔵された錠本体23から突出するカマ錠25が係合される。
引戸用ストライク100は、図3に示すように、建物側の縦枠21に取り付けられた状態で、カマ係合金具13の掛合部27が化粧板15から突出される。そして、図4に示すように、引戸17が閉められると、掛合部27が錠本体23に設けられたスライダー29を押圧しながら、錠本体23内に挿入される。これにより、錠本体23に設けられた施錠機構によってカマ錠25が時計回りに回動されて突出し、トロヨケ11の凹部31に進入した後、さらに回転されて掛合部27の背面に係合される。錠本体23は、ロック摘み33aが押し下げられることで、ロック部材33がカマ錠25の後部に移動されてカマ錠25の揺動を規制し、カマ錠25とスライダー29とで掛合部27を挟持した施錠状態となる。
図5は図1に示した引戸用ストライクの分解斜視図である。
トロヨケ11は、一側面の開口した箱状の凹部31を有している。凹部31の上下の開口縁部には鍔部35,35が延出形成され、鍔部35にはネジ穴37が形成されている。トロヨケ11は、凹部31が縦枠21に凹設され、鍔部35が縦枠21の戸当たり面に平行になるように取り付けられる。このトロヨケ11は、例えば厚さ1.6mm程度の鋼材(SPCC)を用いて製作される。
カマ係合金具13は、長板を平行に対面させた一対の脚部39,39を有している。脚部39,39は、上下方向の寸法が、凹部31の上下方向の内寸より小さく形成される。脚部39,39の上端部には略U字状に屈曲された掛合部27が架橋される。つまり、一対の脚部39,39は、この掛合部27によって一体に連結されている。したがって、カマ係合金具13は、脚部39,39が凹部31に収容された状態で、掛合部27のみが凹部31から突出するようになっている。このカマ係合金具13は、例えば厚さ2.0mm程度の鋼材(SUS430)を用いて製作される。
化粧板15には、カマ係合金具13の掛合部27を貫通させ且つ引戸17の縦框19から突出されるカマ錠25を凹部31へ進入させるためのカマ進入穴41が形成されている。カマ進入穴41は、上部が、カマ係合金具13の掛合部27の幅と略同一に形成され、下部が、カマ錠25の厚みと略同一に形成されている。つまり、カマ錠25は、このカマ進入穴41の下部から先端が凹部31内に進入した後、上方向へ回り込むことで掛合部27の背面に係合するようになっている。
化粧板15には上下一対の取付穴43,43が穿設されている。化粧板15は、この取付穴43,43に挿通された化粧板固定部材としての化粧板固定ネジ(図示せず)をトロヨケ11及び縦枠21に挿着し螺合することで、縦枠21に略面一に固定される。縦枠21に固定された化粧板15は、カマ係合金具13の、トロヨケ11の凹部31からの脱落を阻止している。
トロヨケ11と化粧板15との間には調整ネジ49が回動自在且つ脱落不能にに支持され、調整ネジ49は操作部49aが化粧板15の表面に表出する。調整ネジ49には駆動ナット51が螺合され、駆動ナット51は両側面に突設された軸51a,51aがトロヨケ11の横溝53に係合される。駆動ナット51は、調整ネジ49の操作部49aがドライバ55(図6参照)等の回転工具で回動されることで、横溝53にガイドされて調整ネジ49の軸線方向に移動される。
駆動ナット51とカマ係合金具13との間にはサイドブラケット57が介装され、サイドブラケット57は駆動ナット51の移動に従動して上下動することで、カマ係合金具13を引戸開閉方向に進退駆動する。すなわち、サイドブラケット57は、駆動ナット51の軸51a,51aに係合して、駆動ナット51の略水平(前後)方向の移動によりサイドブラケット57自体を上下動させる第1傾斜溝59と、カマ係合金具13の固定孔13aに固定されたピン61に係合してサイドブラケット57の上下動によってピン61を介しカマ係合金具13を進退駆動する第2傾斜溝63とを備える。
サイドブラケット57の両側板には第1傾斜溝59,59が一対形成されている。カマ係合金具13には上下一対のピン61,61が固定孔13aに固定される。サイドブラケット57の両側板には一対の第2傾斜溝63,63が上下二箇所の合計二対で形成され、それぞれの第2傾斜溝63はピン61,61の両端をガイドする。
また、トロヨケ11の一対の側壁31a,31bには略水平な横方向に長い一対の長穴65,65が上下二箇所の合計二対で形成され、それぞれの長穴65,65はピン61,61の両端をガイドする。
ここで、第2傾斜溝63は、第1傾斜溝59よりも下り方向に急傾斜で形成されている。なお、図5中、67はトロヨケカバー、69は係止爪を示す。
次に、上記のように構成された引戸用ストライクの作用を説明する。
図6はカマ係合金具が後退位置となった引戸用調整式ストライクの縦断面図、図7はカマ係合金具が突出位置となった引戸用調整式ストライクの縦断面図である。
この引戸用ストライク100では、化粧板15に表出する調整ネジ49の操作部49aがドライバ55等によって回動されると、調整ネジ49に螺合した駆動ナット51が引戸開閉方向へ移動され、この駆動ナット51に係合したサイドブラケット57が上下動される。
サイドブラケット57が上下動すると、サイドブラケット57に係合したカマ係合金具13が引戸開閉方向へ進退移動される。つまり、カマ係合金具13は、駆動ナット51が移動することで、サイドブラケット57を介して引戸開閉方向へ進退調整が可能となっている。
駆動ナット51とカマ係合金具13との間にサイドブラケット57が介在し、駆動ナット51と第1傾斜溝59、第2傾斜溝63とピン61の二箇所の係合構造によって、カマ係合金具13が間接的に駆動される。これにより、駆動ナット51によりカマ係合金具13が直接駆動される場合に比べ、引戸閉鎖時の衝撃が駆動ナット51に伝達され難くなり、長期に渡って掛合部27が変位し難く保持されるようになっている。
より具体的には、調整ネジ49が回動され、軸51a,51aが横溝53に沿って移動されると、軸51a,51aに第1傾斜溝59を係合したサイドブラケット57が上下動する。サイドブラケット57が上下動すると、第2傾斜溝63にピン61を介して係合したカマ係合金具13が、ピン61の長穴65,65に沿った移動により引戸開閉方向に進退駆動されることになる。図6に示すように、駆動ナット51が前方に移動され、サイドブラケット57が下降されれば、カマ係合金具13が突出される。これとは逆に、図7に示すように、駆動ナット51が後方に移動され、サイドブラケット57が上昇されれば、カマ係合金具13が後退される。
そして、第2傾斜溝63の傾斜角度Aが、第1傾斜溝の傾斜角度Bよりも下り方向に急傾斜で形成されていることで、調整ネジ49側の操作力が小さくなり、チリ調整が容易になるとともに、カマ係合金具13側の衝撃耐力が大きくなり、掛合部27が変位し難くなっている。また、カマ係合金具13側の第2傾斜溝63が、急傾斜であることから、引戸開閉方向の距離の短縮が可能となり、その分、トロヨケ11、サイドブラケット57、カマ係合金具13の奥行き寸法(引戸開閉方向の寸法)が浅く形成可能となっている。
したがって、上記の引戸用ストライク100によれば、トロヨケ11に収容され掛合部27が突出されるカマ係合金具13と、縦枠21に固定されカマ進入穴41の形成された化粧板15と、化粧板15に操作部49aが表出し駆動ナット51が移動自在に螺合された調整ネジ49と、駆動ナット51とカマ係合金具13との間に介装され駆動ナット51の移動に従動してカマ係合金具13を引戸開閉方向に進退駆動するサイドブラケット57とを備えたので、化粧板15に表出する調整ネジ49を回動することで、サイドブラケット57を介してカマ係合金具13の引戸開閉方向への調整を可能にすることができる。この結果、チリ寸法の調整を可能とし、確実な施錠状態を実現して、メンテナンス性も向上させることができる。
これにより、各部材の寸法誤差により、或いは、経年摩耗で互いの掛かり具合が変化した場合であっても、縦枠21と引戸17とに生じる間隙であるチリを調整でき、閉鎖時において引戸17が正しく閉まらない状態を解消できる。この他、施工作業性上、カマ錠25の掛かる位置、すなわち、掛合部27の出寸法を調整可能とし、誤差を解消して、チリ寸法を設計通りに設定できる。また、掛かり具合を調整し、風や振動による引戸17のガタツキも排除することが可能となる。
さらに、駆動ナット51とカマ係合金具13との間にサイドブラケット57が介在し、駆動ナット51と第1傾斜溝59、第2傾斜溝63とピン61の二箇所の係合構造によってカマ係合金具13が間接的に駆動されるので、駆動ナット51によりカマ係合金具13が直接駆動される場合に比べ、引戸閉止時の衝撃が駆動ナット51に伝達され難くなり、長期に渡って掛合部27を変位し難く保持できる。これにより、チリ寸法が増大することによる見栄えの低下を防止することができる。
また、第2傾斜溝63が、第1傾斜溝59よりも下り方向に急傾斜で形成されたので、調整ネジ49側の操作力を小さくしてチリ調整を容易にできるとともに、カマ係合金具13側の衝撃耐力を大きくして、掛合部27を変位し難くできる。また、カマ係合金具13側の第2傾斜溝63は、急傾斜なので、引戸開閉方向の距離を短くでき、その分、トロヨケ11、サイドブラケット57、カマ係合金具13の奥行き寸法(引戸開閉方向の寸法)を浅くして、引戸用ストライク100全体を小型化できる。またこれとは逆にその寸法分、板厚を大きく設定でき、剛性の高い構造を得ることができ、耐久性、防犯性等の向上が得られる。
なお、上記した引戸用ストライク100は、調整ネジ49を覆う化粧板をもう1枚追加することで、操作部49aが表出せず、回動される等の悪戯を防止することができる。
本発明に係る引戸用ストライクの斜視図である。 図1に示した引戸用ストライクの縦断面図である。 図1の引戸用ストライクが用いられた引戸錠の施錠前の状態を表す縦断面図である。 図1の引戸用ストライクが用いられた引戸錠の施錠後の状態を表す縦断面図である。 図1に示した引戸用ストライクの分解斜視図である。 カマ係合金具が後退位置となった引戸用ストライクの縦断面図である。 カマ係合金具が突出位置となった引戸用ストライクの縦断面図である。
11…トロヨケ
13…カマ係合金具
15…化粧板
17…引戸
21…縦枠
25…カマ錠
27…掛合部
31…凹部
39…脚部
41…カマ進入穴
49…調整ネジ
49a…操作部
51…駆動ナット
57…サイドブラケット
59…第1傾斜溝
61…ピン
63…第2傾斜溝
100…引戸用ストライク

Claims (1)

  1. 開口部の縦枠に凹設され箱状の凹部を有したトロヨケと、
    該トロヨケの前記凹部に一対の脚部が収容され該一対の脚部に架橋した掛合部が前記凹部から突出されるカマ係合金具と、
    前記縦枠に固定され該カマ係合金具の前記掛合部を貫通させ且つ引戸から突出されるカマ錠を前記凹部へ進入させるカマ進入穴の形成された化粧板と、
    該化粧板の表面に操作部が表出して回動自在に支持され前記凹部内で駆動ナットが軸線方向に移動自在に螺合された調整ネジと、
    前記駆動ナットと前記カマ係合金具との間に介装され前記駆動ナットの移動に従動して上下動することで前記カマ係合金具を引戸開閉方向に進退駆動するサイドブラケットと、
    を具備し
    前記サイドブラケットには、
    前記駆動ナットに係合して該駆動ナットの移動によりサイドブラケット自体を上下動させる第1傾斜溝と、
    前記カマ係合金具に固定されたピンに係合して前記サイドブラケットの上下動によって該ピンを介し前記カマ係合金具を前記進退駆動する第2傾斜溝と、
    を備え、
    前記第2傾斜溝が、前記第1傾斜溝よりも下り方向に急傾斜で形成されていることを特徴とする引戸用ストライク。
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