JP5015739B2 - 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置 - Google Patents

投影用ズームレンズおよび投写型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5015739B2
JP5015739B2 JP2007304318A JP2007304318A JP5015739B2 JP 5015739 B2 JP5015739 B2 JP 5015739B2 JP 2007304318 A JP2007304318 A JP 2007304318A JP 2007304318 A JP2007304318 A JP 2007304318A JP 5015739 B2 JP5015739 B2 JP 5015739B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
projection
group
zooming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007304318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009128684A (ja
Inventor
暁子 永原
宏 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2007304318A priority Critical patent/JP5015739B2/ja
Priority to US12/277,120 priority patent/US7605985B2/en
Publication of JP2009128684A publication Critical patent/JP2009128684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5015739B2 publication Critical patent/JP5015739B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/146Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having more than five groups
    • G02B15/1465Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having more than five groups the first group being negative

Description

本発明は、投写型表示装置等に搭載される6群構成4群移動の投影用ズームレンズおよびその投影用ズームレンズを搭載した投写型表示装置に関し、特に、映画館等において大画面スクリーン上に投影するのに好適な投影用ズームレンズおよび投写型表示装置に関するものである。
従来より、液晶表示装置やDMD表示装置等のライトバルブを用いた、比較的バックフォーカスの長い投影プロジェクタ装置(投写型表示装置)が広く普及している(下記特許文献1参照)。
また、近年、映画館等においては、このような投影プロジェクタ装置であって、大画面に適用し得る、より高精細な画像を映出し得るようにしたものも利用されつつある。
このような利用に供される投影プロジェクタ装置では、反射型液晶表示素子やDMD3板方式が採用されており、より長いバックフォーカスで、かつ他と同様に良好なテレセントリック性が求められている。
ところで、このような投影プロジェクタ装置の投影用ズームレンズにおいて、拡大側に位置するフォーカス群が正の屈折力を有するように構成された場合、広角化を進めると、拡大側のレンズ径が大きくなり過ぎてしまうので、広角化という観点からは拡大側に位置するフォーカス群が負の屈折力を有するように構成することが望ましい。
しかしながら、その一方、拡大側に位置するフォーカス群が負の屈折力を有するように構成された場合、ズーム比が大きくなるにつれてFnoを一定に保つことが難しくなる。
そこで、このような場合、ズームレンズ群中に開口を配置してFnoを一定に保つように構成することが肝要である。
拡大側のフォーカス群が負の屈折力であり、ズームレンズ群中に開口を配置したものとしては、本出願人が既に特許庁に開示した下記特許文献2、3に記載のズームレンズがある。
特開平8−201690号公報 特願2006−220428号明細書 特願2006−261209号明細書
しかし、上記特許文献2に記載のズームレンズにおいては、移動群中に開口を配設してFnoを略一定にするようにしているが、その場合、開口の径を大きく変化させなければならず、開口の操作が複雑になる。
また、上記特許文献3に記載のズームレンズにおいては、ズーミング時において開口がレンズとは独立に移動する構成のものが示されているが、その開口の径は変化しないため、ズーミング時においてFnoが変化してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、適切なバックフォーカスを有し、広角化が容易であり、かつ広角化された状態においても、変倍の全領域において、容易にFnoを略一定とし得る、ズーム比が大きく汎用性の高いテレセントリックな投影用ズームレンズ及び投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の投影用ズームレンズは、拡大側より順に、変倍の際に固定でフォーカシングを行う負の屈折力を有する第1レンズ群と、連続変倍およびその連続変倍によって生じる像面移動の補正のため、相互に関係をもって移動する正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群および正の屈折力を有する第5レンズ群と、変倍の際に固定で正の屈折力を有する第6レンズ群とを配列してなるズームレンズにおいて、
前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の間に、変倍時において独立に移動する開口が配されるとともに、縮小側がテレセントリックとなるように構成され、
変倍の全領域において、Fnoが一定となるように設定され、
下記条件式(1)を満足することを特徴とするものである。
1.7< Bf/f< 3.0 (1)
ただし、
f:広角端における全系の焦点距離
Bf:全系のバックフォーカス(空気換算距離)
なお、上記「開口」には、開口径が固定とされたいわゆる開口の他、絞り径を変化させ得る可変絞りも含まれるものとする。
また、前記開口は、変倍時に移動するレンズ群とは独立して移動するとともに、開口径が一定となるように構成されており、下記条件式(2)を満足することが好ましい。
0.8< (f1―5T×DW)/(f1―4W×DT)<2.5 (2)
ただし、
1―4W:広角端における、前記第1レンズ群から前記第4レンズ群の合成焦点
距離
1―5T:望遠端における、前記第1レンズ群から前記第5レンズ群の合成焦点
距離
W:広角端における、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔
T:望遠端における、前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔
また、全てのレンズが単レンズにより構成されていることが好ましい。
また、下記条件式(3)を満足することが好ましい。
3.0< f4/f < 6.0 (3)
ただし、
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
また、下記条件式(4)を満足することが好ましい。
1.0< f5−6/Bf < 1.5 (4)
ただし、
5−6:前記第5レンズ群と前記第6レンズ群の合成焦点距離
また、前記第4レンズ群は、1枚の両凸レンズから構成され、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
70< νd1 (5)
ただし、
νd1:前記第5レンズ群を構成する両凸レンズのd線におけるアッベ数
また、前記第5レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた負レンズ、拡大側に凹面を向けた負レンズ、および縮小側に凸面を向けた3枚の正レンズを配列してなることが好ましい。
また、下記条件式(6)、(7)を満足することが好ましい。
40< νd2 (6)
1.8< Nd2 (7)
ただし、
νd2:前記第5レンズ群中の前記拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
アッベ数
Nd2:前記第5レンズ群中の前記拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
屈折率
また、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
70< νd3 (8)
ただし、
νd3:前記第5レンズ群中の前記縮小側に凸面を向けた正レンズのd線における
アッベ数
さらに、本発明の投写型表示装置は、光源、ライトバルブ、および該ライトバルブにより変調された光による光学像をスクリーン上に投影するための投影レンズとして上記ズームレンズを備えたことを特徴とするものである。
以上説明したように、本発明の投影用ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置によれば、6群構成4群移動タイプのズームレンズにおいて、拡大側から順に、変倍時において固定とされたフォーカス調整用の負の第1レンズ群と、変倍時において可動とされた、正の第2レンズ群、正の第3レンズ群、正の第4レンズ群、および正の第5レンズ群と、変倍時において固定とされた正の第6レンズ群を備え、フォーカス調整用の第1レンズ群が負レンズ群とされており、また、変倍時に、第4レンズ群と第5レンズ群の間で、開口を独立して移動させ、変倍域全域に亘って、系のFnoが一定となるように構成されている。
これにより、高ズーム比を維持しつつ、ズームレンズの広角化が容易となり、広角化された状態においても、変倍の全領域において、容易にFnoを略一定とすることが可能となる。
したがって、映画館等の大きな投影空間において利用される場合に、映画館等のサイズに伴う投影距離毎に、各々専用の投影レンズを用いなくとも、ある一定範囲においては、1つの投影レンズにより汎用的に対応することが可能となり、かつ、どの映画館でも同じ大きさの画像であれば同じ明るさでスクリーン上に投影することが可能となる。
また、上述した高ズーム比を利用して、ズーミングにより縦横比の違う映像を、縦高さを一定に保ちつつ、横幅だけ変化させて投影することも可能である。
また、全系のバックフォーカスが所定範囲となるように設定されているので、クロスダイクロイックプリズム、TIRプリズム等の色合成手段としてのガラスブロック等を挿入する適切なスペースを確保することが可能となる。
さらに、本発明の投影用ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置によれば、レンズ系縮小側のテレセントリック性を良好なものとする、との要求を満足することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施例1に係るズームレンズの広角端におけるレンズ構成図を示すものであり、図2は実施例1に係るズームレンズの変倍による移動軌跡を示すものである。以下、このレンズを代表例として本実施形態を説明する。
すなわちこのレンズは、映画館等において、デジタル映像を映出するための投写型表示装置に搭載される投影用ズームレンズとして用いられるものであって、変倍の際に固定でフォーカシング機能を有し、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと、連続変倍およびその連続変倍によって生じる像面移動の補正のため、相互に関係をもって移動する正の屈折力を有する第2レンズ群G、正の屈折力を有する第3レンズ群G、正の屈析力を有する第4レンズ群G、および正の屈析力を有する第5レンズ群G、ならびに変倍の際に固定とされた正の屈折力を有する第6レンズ群Gとを拡大側より順に配設されてなる。
また、図示するように、第1レンズ群Gは4枚(実施例6は5枚)のレンズL〜Lにより構成され、第2レンズ群Gは3枚(実施例2は2枚)のレンズL〜Lにより構成され、第3レンズ群Gは2枚(実施例2は1枚)のレンズL、Lにより構成され、第4レンズ群Gは1枚のレンズL10により構成され、第5レンズ群Gは5枚のレンズL11〜L15により構成され、第6レンズ群Gは1枚のレンズL16により構成される。
また、実絞りである開口3が第4レンズ群Gと第5レンズ群Gの間に配設され、変倍時には、その変倍の全領域において、Fnoが略一定となるよう、レンズ群とは独立に移動するように構成されている。
したがって、変倍時において開口3が移動して、レンズ系の明るさ(Fno)がズーミング位置に拘らず一定となる。
これにより、映画館において映画を上映するために用いられる投写型表示装置に搭載される場合であって、映画館に応じて投影距離が変更される際においても、第2レンズ群G、第3レンズ群G、第4レンズ群Gおよび第5レンズ群Gを光軸方向に移動せしめて変倍操作を行うとともに、第1レンズ群Gを光軸方向に移動させてフォーカシングを行うことによって、その要求に応じた、良好な画質の映像を、同様の明るさにて大型スクリーン上に映出することが可能となる。
さらに、全系のバックフォーカスBf(空気換算距離)を全系の焦点距離fで除した値が、以下の条件式(1)を満足するように構成されている。
1.7< Bf/f< 3.0 (1)
したがって、本実施形態の投影ズームレンズにおいては、全系のバックフォーカスが条件式(1)を満足するような範囲に設定されているので、クロスダイクロイックプリズム、TIRプリズム等の色合成手段としてのガラスブロック等を挿入する適切なスペースを確保することが可能となる。
上述したように、本実施形態のものでは、接合レンズは設けられておらず、全て単レンズとされている。これは、本実施形態の装置では、家庭用や小規模会議用のものとは異なり、光源としてキセノンランプ等を用い2kWにもなるような極めて強い光を出力するように構成されているため、このような強い光によってレンズを接合するための接着剤が著しく変質、劣化するおそれがあり、そのことでレンズ性能が低下することを防止するためである。
また、本実施形態においては、変倍時において、第2レンズ群G、第3レンズ群G、第4レンズ群Gおよび第5レンズ群Gが、図2に示す如く光軸方向に移動するように構成されている。
なお、前記第6レンズ群Gは変倍の際に固定のリレーレンズであり、この第6レンズ群Gと液晶表示パネル1との間には、色合成プリズム2が配設されている。また、図中、Xは光軸を表している。
さらに、この投影用ズームレンズは、下記条件式(2)〜(8)を満足するように構成されることが望ましい。
0.8< (f1―5T×DW)/(f1―4W×DT)< 2.5 (2)
3.0< f4/f < 6.0 (3)
1.0< f5―6/Bf < 1.5 (4)
70< νd1 (5)
40< νd2 (6)
1.8< Nd2 (7)
70< νd3 (8)
ただし、
1―4W:広角端における、第1レンズ群Gから第4レンズ群Gの合成焦点
距離
1―5T:望遠端における、第1レンズ群Gから第5レンズ群Gの合成焦点
距離
W:広角端における、第4レンズ群Gと第5レンズ群Gとの間隔
T:望遠端における、第5レンズ群Gと第6レンズ群Gとの間隔
f:広角端における全系の焦点距離
f4:第4レンズ群Gの焦点距離
5―6:第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの合成焦点距離
νd1:第4レンズ群Gを構成する両凸レンズのd線におけるアッベ数
νd2:第5レンズ群G中の拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
アッベ数
νd3:第5レンズ群G中の縮小側に凸面を向けた正レンズのd線における
アッベ数
Nd2:第5レンズ群G中の拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
屈折率
次に、各条件式(1)〜(8)の技術的意義について述べる。
上記条件式(1)は、上述したように、バックフォーカスの適切な範囲を規定するものであり、ダイクロイックプリズムやTIRプリズム等の色合成用ガラスブロックを挿入するとともに、装置のコンパクト化という要請に応える上で、適切な範囲を定めたものである。特に、その下限は色合成用ガラスブロックを挿入する上で必要最小限のバックフォーカス量を定めたものである。
また、上記条件式(2)は、レンズ性能を良好に保ちつつ、開口径を略一定とするために必要とされる範囲を規定するものである。すなわち、この範囲の下限以下となると、望遠端側で暗くなる。一方、この条件式の数値が大きくなると、群間隔が長くなり全長が長くなり過ぎたり、拡大側の群の径が大きくなり過ぎることになるので、条件式(2)で規定された程度の上限とすることが望ましい。
本構成では、開口径を一定にするには広角端では実絞り径より大きくなるところに開口を位置せしめ、望遠端では実絞り径より小さくなるところに開口を位置せしめることが肝要である。開口が動き得る範囲でのFnoを決定する光線高は拡大側で高くなることから、開口径を一定にするためには、該範囲において、広角端位置における拡大側の光線高が、望遠端位置における縮小側光線高よりも高くなるように設定することが条件となる。
したがって、この条件式(2)は、このような状態の維持を可能にしつつ、良好な光学性能を実現するためのものである。
また、上記条件式(3)は、第4レンズ群Gのパワーを規定するための条件式である。すなわち、この条件式(3)は、変倍時のレンズ移動量を短縮化するとともに、諸収差を良好なものとする範囲を規定するものである。条件式(3)の上限以上となると、レンズ群の移動量が大きくなり過ぎ、また、レンズの小型化を企図しようとすると、他群とのパワーバランスが悪化し、結果的に収差補正が困難となる。一方、その下限以下となると、第4レンズ群Gにおける収差発生量が大きくなり過ぎる。
また、上記条件式(4)は、第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの合成焦点距離の範囲を規定するものであり、開口付近の光線の角度を適当なものとするためのものである。
すなわち、条件式(4)の上限以上となると全系が大きくなり過ぎ、絞り径を一定にした状態では、レンズ系縮小側のテレセントリックな状態を維持しながら、Fnoを略一定とすることが困難となる。一方、その下限以下となると第1レンズ群Gが大きくなり過ぎる。
また、上記条件式(5)は、第4レンズ群Gを構成する両凸レンズ(実施例1では第10レンズL10)のd線におけるアッベ数の範囲を規定するものであり、ズーム全域で軸上色収差が良好に保たれる範囲を規定するものである。変倍のために必要とされるパワーを持たせながら、レンズ移動に伴う軸上色収差の変化を抑制するためには、レンズ材料をアッベ数の大きなものとすることが要求されるが、条件式(5)を満足する大きなアッベ数とすることにより、このような要求を満足することができる。
また、上記条件式(6)は、第5レンズ群G中で、拡大側に凹面を向けた負レンズ(実施例1では第12レンズL12)のd線におけるアッベ数の範囲を規定するものである。条件式(6)を満足する大きなアッベ数とすることにより、色収差を良好に補正することができる。すなわち、この下限以上とすることで、変倍時において、軸上色収差および倍率色収差の双方を良好に保つことが可能となる。
また、上記条件式(7)は、第5レンズ群G中で、拡大側に凹面を向けた負レンズ(実施例1では第12レンズL12)のd線における屈折率の範囲を規定するものである。条件式(7)を満足する大きな屈折率とすることにより、必要な負の屈折力を持たせながら収差(特に球面収差)を良好に補正することができる。すなわち、この下限より大きな値とすることで、変倍時に移動レンズ群で発生する収差を軽減することが可能となる。
上記条件式(6)、(7)を同時に満足することにより、色収差を含む諸収差をバランスよく良好に補正することができる。
また、上記条件式(8)は、第5レンズ群G中で、縮小側に凸面を向けた正レンズ(実施例1では第13レンズL13〜第15レンズL15)のd線におけるアッベ数の範囲を規定するものである。条件式(8)を満足する大きなアッベ数とすることにより、色収差、特に倍率色収差を良好に補正することができる。すなわち、この下限以上とすることで、変倍時において、色収差を良好に保つことが可能となる。
なお、上記実施形態のものでは、径が一定とされた開口3により明るさが規定されているが、本願発明の投影用ズームレンズは、開口3に替えて可変絞りを用いることを排除するものではない(変形例を参照)。開口径を固定とした場合には、広角端および望遠端の双方において周辺光量の低下を防止することが容易ではないが、このような可変絞りを用いることにより、広角端および望遠端のいずれにおいてもFnoを容易に一定とすることができる。
また、本実施形態に係る投写型表示装置は、光源、反射型液晶表示素子、および上述した実施形態に係る投影用ズームレンズを備えた装置である。この装置において本実施形態に係る投影用ズームレンズは、反射型液晶表示素子により変調された光による光学像をスクリーン上に投影するための投影レンズとして機能する。例えば、この装置は、図19に示すように、各色光に対応した反射型液晶表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12,13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、全反射ミラー18と、偏光分離プリズム15a〜15cを有する照明光学系10を備えている。ダイクロイックミラー12の前段には、図示を省略された光源が配されており、この光源からの白色光が、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する液晶表示パネル11a〜11cに入射されて光変調され、上述した本実施形態に係る投影用ズームレンズ19により、図示されないスクリーンに投写される。
また、他の実施形態に係る装置としては、図20に示すように、各色光に対応した反射型液晶表示素子21a〜21cと、色分解および色合成のためのTIRプリズム24a〜24cと、偏光分離プリズム25を有する照明光学系20を備えている。偏光分離プリズム25の前段は図示を省略しているが、光源からの白色光は、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する液晶表示パネル21a〜21cに入射されて光変調され、上述した本実施形態に係る投影用ズームレンズ29により図示されないスクリーンに投写される。
以上に説明したように、本実施形態においては、投影用ズームレンズの連続変倍およびその連続変倍によって生じる像面移動の補正のため、正の第2レンズ群G、正の第3レンズ群G、正の第4レンズ群Gおよび正の第5レンズ群Gが相互に関係をもって移動する構成とされ、また、開口3がこれら移動レンズ群とは独立して移動する構成とされることにより、ズーミング移動に係る距離を低減することができる。
なお、本発明の投影用ズームレンズとしては、種々の態様の変更が可能であり、例えば各レンズ群を構成するレンズの枚数や各レンズの曲率半径およびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)を適宜変更することが可能である。
また、本発明のレンズは反射型の液晶表示パネルを用いた投写型表示装置の投影用ズームレンズとして使用されると特に有効であるが、その使用態様に限られるものではなく、透過型の液晶表示パネルを用いた装置の投影用ズームレンズあるいはDMD等の他の光変調手段を用いた装置の投影用ズームレンズ等として用いることも可能である。
以下、各実施例についてデータを用いて具体的に説明する。
<実施例1>
この実施例1にかかる投影用ズームレンズは、前述したように図1に示す如き構成とされている。すなわちこのレンズは、第1レンズ群Gが、拡大側より順に、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第1レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第2レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第3レンズLと、両凹レンズよりなる第4レンズLからなり、第2レンズ群Gが、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第5レンズLと、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第6レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第7レンズLからなり、また、第3レンズ群Gが、両凹レンズよりなる第8レンズLと拡大側に凸面を向けた平凸レンズよりなる第9レンズLからなる。
また、第4レンズ群Gが、両凸レンズよりなる第10レンズL10のみからなり、第5レンズ群Gが、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第11レンズL11と、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズよりなる第12レンズL12と、縮小側に凸面を向けた平凸レンズよりなる第13レンズL13と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第14レンズL14と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第15レンズL15からなる。第5レンズ群Gがこのような構成とされていることから、軸上色収差を良好に補正することが可能となる。また、第6レンズ群Gが、両凸レンズよりなる第16レンズL16からなる。
なお、開口3は、第4レンズ群Gと第5レンズ群Gとの間に配され、変倍時に、レンズ群とは独立して移動するようになっている。
また、図2は、実施例1の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例1における各レンズ面の曲率半径R(広角端における拡大側の共役点位置無限遠状態の焦点距離を1.00として規格化されている;以下の各表において同じ)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D(上記曲率半径Rと同様の焦点距離で規格化されている;以下の各表において同じ)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表1に示す。なお、この表1および後述する表2、3、4、5、6において、各記号R、D、N、νに対応させた数字は拡大側から順次増加するようになっている。
さらに表1の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.255)および望遠端(TELE:ズーム比1.460)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D14(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D18(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D20(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D21(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D31(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表1の下段に実施例1における各条件式(1)〜(8)に対応する数値(ただし、条件式(7)に対応する数値は、小数点第4位以下を四捨五入)を示す。
また、図13は上記実施例1の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。なお、図13および後述する図14〜18において、各球面収差図はd線、F線およびC線に対する収差曲線を示す。また、これらの図面において、各非点収差図にはサジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されており、各倍率色収差図にはd線に対するF線およびC線の収差が示されている。
また、図13の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80で一定である。
また、この図11および上記表1から明らかなように、実施例1の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.460と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<実施例2>
この実施例2にかかる投影用ズームレンズは、図3に示すようなレンズ構成とされている。基本的に実施例1のものと類似した構成とされているが、第2レンズ群Gが、縮小側に凸面を向けた正レンズよりなる第5レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第6レンズLからなり、また、第3レンズ群Gが、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第7レンズLのみからなる点において、さらに、第5レンズ群Gの拡大側から3番目のレンズが、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第11レンズL11とされている点において異なっている。
また、図4は、実施例2の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例2における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表2に示す。
さらに表2の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.306)および望遠端(TELE:ズーム比1.560)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D12(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D14(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D16(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D17(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D27(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表2の下段に実施例2における各条件式(1)〜(8)に対応する数値を示す。
また、図14は上記実施例2の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
また、図14の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80〜2.81で略一定である。
また、この図14および上記表2から明らかなように、実施例2の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.560と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<実施例3>
この実施例3にかかる投影用ズームレンズは、図5に示すようなレンズ構成とされている。基本的に実施例1のものと略同様の構成とされているが、第8レンズLが、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズとされており、第9レンズLが、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズとされており、第12レンズL12が、拡大側に凹面を向けた平凹レンズとされている点において異なっている。
また、図6は、実施例3の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例3における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表3に示す。
さらに表3の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.275)および望遠端(TELE:ズーム比1.520)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D14(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D18(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D20(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D21(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D31(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表3の下段に実施例3における各条件式(1)〜(8)に対応する数値を示す。
また、図15は上記実施例3の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
また、図15の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80で一定である。
また、この図15および上記表3から明らかなように、実施例3の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.520と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<実施例4>
この実施例4にかかる投影用ズームレンズは、図7に示すようなレンズ構成とされている。基本的に実施例3のものと略同様の構成とされているが、第12レンズL12が縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズとされている点において異なっている。
また、図8は、実施例4の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例4における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表4に示す。
さらに表4の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.383)および望遠端(TELE:ズーム比1.717)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D14(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D18(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D20(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D21(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D31(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表4の下段に実施例4における各条件式(1)〜(8)に対応する数値を示す。
また、図16は上記実施例4の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
また、図16の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80で一定である。
また、この図16および上記表4から明らかなように、実施例4の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.717と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<実施例5>
この実施例5にかかる投影用ズームレンズは、図9に示すようなレンズ構成とされている。基本的に実施例4のものと略同様の構成とされているが、第3レンズLが縮小側に凹面を向けた平凹レンズとされている点において異なっている。。
また、図10は、実施例5の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例5における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表5に示す。
さらに表5の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.383)および望遠端(TELE:ズーム比1.717)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D14(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D18(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D20(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D21(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D31(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表5の下段に実施例5における各条件式(1)〜(8)に対応する数値を示す。
また、図17は上記実施例5の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
また、図17の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80で一定である。
また、この図17および上記表5から明らかなように、実施例5の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.717と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<実施例6>
この実施例6にかかる投影用ズームレンズは、図11に示すようなレンズ構成とされている。すなわち、第1レンズ群Gが、拡大側より順に、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第1レンズLと、両凸レンズよりなる第2レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第3レンズLと、両凹レンズよりなる第4レンズLと、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第5レンズLとからなる。また、第2レンズ群Gが、両凸レンズよりなる第6レンズLと、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第7レンズLと、両凹レンズよりなる第8レンズLからなり、また、第3レンズ群Gが、縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第9レンズLと両凸レンズよりなる第10レンズL10からなる。
また、第4レンズ群Gが、両凸レンズよりなる第11レンズL11のみからなり、第5レンズ群Gが、拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第12レンズL12と、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズよりなる第13レンズL13と、両凸レンズよりなる第14レンズL14と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズよりなる第15レンズL15と、両凸レンズよりなる第16レンズL16からなる。また、第6レンズ群Gが、両凸レンズよりなる第17レンズL17からなる。なお、他の構成は、基本的に、上述した各実施例のものと同様である。
また、図12は、実施例6の投影用ズームレンズにおいて、変倍操作に応じ、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示すものである。
この実施例6における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを表6に示す。
さらに表6の中段に、広角端(WIDE:ズーム比1.00)、中間位置(MIDDLE:ズーム比1.323)および望遠端(TELE:ズーム比1.595)における、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gの距離D10(可変1)、第2レンズ群Gと第3レンズ群Gの距離D16(可変2)、第3レンズ群Gと第4レンズ群Gの距離D20(可変3)、第4レンズ群Gと開口3の距離D22(可変4)、開口3と第5レンズ群Gの距離D23(可変5)および第5レンズ群Gと第6レンズ群Gの距離D33(可変6)を示す。
Figure 0005015739
また、表6の下段に実施例6における各条件式(1)〜(8)に対応する数値を示す。
また、図18は上記実施例6の投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
また、図18の球面収差図に示されるように、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)におけるFnoは2.80〜2.81で略一定である。
また、この図18および上記表6から明らかなように、実施例6の投影用ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされ、適切なバックフォーカス量と縮小側での良好なテレセントリック性とが達成され、かつ明るさ、コンパクト性、画角の広さ、およびズーム比の大きさという各性能が最良のバランスとして発揮され得る。特に、変倍各領域で明るさを一定とすることができる。
また、ズーム比は1.595と大きく設定されており、したがって、対応し得る投影距離の範囲を大きなものとすることができる。
<変形例>
前述したように、上記各実施例のものでは、径が一定とされた開口3により明るさが規定されているが、この開口3に替えて可変絞りを用いることも可能である。
例えば、上記実施例1の投影用ズームレンズにおいて、開口3に替えて可変絞りを配設する場合には、表7に示す如き位置(開口3の場合と略同様の位置)に配設するのが好ましい。
Figure 0005015739
表7には、実施例1とは異なる部分(可変4、可変5)のみが抜粋して表されており、また、広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)の各位置における可変絞りの絞り半径が表されている。
このように実絞り位置に可変絞りを配置することにより、良好なテレセントリック性を保ちながら変倍全領域でFnoを変化させることもできるので、例えばコントラストを向上させるためにFnoを暗くするといったことも可能となる。
実施例1に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例1に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例2に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例2に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例3に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例3に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例4に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例4に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例5に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例5に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例6に係る投影用ズームレンズのレンズ構成図 実施例6に係る投影用ズームレンズの広角端(WIDE)、中間位置(MIDDLE)および望遠端(TELE)における、各レンズ群の移動位置を示す図 実施例1に係る投影用ズームレンズの各収差図 実施例2に係る投影用ズームレンズの各収差図 実施例3に係る投影用ズームレンズの各収差図 実施例4に係る投影用ズームレンズの各収差図 実施例5に係る投影用ズームレンズの各収差図 実施例6に係る投影用ズームレンズの各収差図 本実施形態に係る投写型表示装置の一部を示す概略図 本実施形態に係る他の投写型表示装置の一部を示す概略図
符号の説明
〜G レンズ群
〜L17 レンズ
〜R37 レンズ面等の曲率半径
〜D36 レンズ面等の間隔(レンズ厚)
X 光軸
1、11a〜11c、21a〜21c 液晶表示パネル
2、14 色合成プリズム(クロスダイクロイックプリズム)
10、20 照明光学系
12、13 ダイクロイックミラー
15a〜15c、25 偏光ビームスプリッタ
18 全反射ミラー
19、29 投影用ズームレンズ
24a〜24c TIRプリズム

Claims (10)

  1. 拡大側より順に、変倍の際に固定でフォーカシングを行う負の屈折力を有する第1レンズ群と、変倍の際に移動する正の屈折力を有する第2レンズ群と、変倍の際に移動する正の屈折力を有する第3レンズ群と、変倍の際に移動する正の屈折力を有する第4レンズ群と、変倍の際に移動する正の屈折力を有する第5レンズ群と、変倍の際に固定で正の屈折力を有する第6レンズ群とを配列してなるズームレンズにおいて、
    前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の間に、変倍時において独立に移動する開口が配されるとともに、縮小側がテレセントリックとなるように構成され、
    変倍の全領域において、Fnoが一定となるように設定され、
    下記条件式(1)を満足することを特徴とする投影用ズームレンズ。
    1.7< Bf/f< 3.0 (1)
    ただし、
    f:広角端における全系の焦点距離
    Bf:全系のバックフォーカス(空気換算距離)
  2. 前記開口は、変倍時に、前記レンズ群とは独立して移動するとともに、開口径が一定となるように構成されており、下記条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1記載の投影用ズームレンズ。
    0.8< (f1―5T×DW)/(f1―4W×DT)<2.5 (2)
    ただし、
    1―4W:広角端における、前記第1レンズ群から前記第4レンズ群の合成焦点
    距離
    1―5T:望遠端における、前記第1レンズ群から前記第5レンズ群の合成焦点
    距離
    W:広角端における、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔
    T:望遠端における、前記第5レンズ群と前記第6レンズ群との間隔
  3. 全てのレンズが単レンズにより構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の投影用ズームレンズ。
  4. 下記条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズ。
    3.0< f4/f < 6.0 (3)
    ただし、
    f4:前記第4レンズ群の焦点距離
  5. 下記条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズ。
    1.0< f5−6/Bf < 1.5 (4)
    ただし、
    5−6:前記第5レンズ群と前記第6レンズ群の合成焦点距離
  6. 前記第4レンズ群は、1枚の両凸レンズから構成され、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズ。
    70< νd1 (5)
    ただし、
    νd1:前記第4レンズ群を構成する両凸レンズのd線におけるアッベ数
  7. 前記第5レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた負レンズ、拡大側に凹面を向けた負レンズ、および複数枚の、縮小側に凸面を向けた正レンズを配列してなることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズ。
  8. 下記条件式(6)、(7)を満足することを特徴とする請求項7記載の投影用ズームレンズ。
    40< νd2 (6)
    1.8< Nd2 (7)
    ただし、
    νd2:前記第5レンズ群中の前記拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
    アッベ数
    Nd2:前記第5レンズ群中の前記拡大側に凹面を向けた負レンズのd線における
    屈折率
  9. 下記条件式(8)を満足することを特徴とする請求項7または8記載の投影用ズームレンズ。
    70< νd3 (8)
    ただし、
    νd3:前記第5レンズ群中の前記縮小側に凸面を向けた正レンズのd線における
    アッベ数
  10. 光源、ライトバルブ、および該ライトバルブにより変調された光による光学像をスクリーン上に投影する投影用レンズとして請求項1〜9のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズを備えたことを特徴とする投写型表示装置。
JP2007304318A 2007-11-26 2007-11-26 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置 Expired - Fee Related JP5015739B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304318A JP5015739B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
US12/277,120 US7605985B2 (en) 2007-11-26 2008-11-24 Projection zoom lens and projection type display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007304318A JP5015739B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009128684A JP2009128684A (ja) 2009-06-11
JP5015739B2 true JP5015739B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40669480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007304318A Expired - Fee Related JP5015739B2 (ja) 2007-11-26 2007-11-26 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7605985B2 (ja)
JP (1) JP5015739B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008051252B4 (de) * 2008-10-10 2016-09-08 Sypro Optics Gmbh Projektionsobjektiv und Projektor
JP5229951B2 (ja) 2008-12-26 2013-07-03 富士フイルム株式会社 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5302123B2 (ja) 2009-07-14 2013-10-02 富士フイルム株式会社 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
US8144401B2 (en) * 2010-02-10 2012-03-27 Young Optics Inc. Zoom lens
JP5709640B2 (ja) 2010-06-09 2015-04-30 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP5603292B2 (ja) * 2010-06-15 2014-10-08 富士フイルム株式会社 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5582919B2 (ja) * 2010-08-20 2014-09-03 キヤノン株式会社 レンズ装置および撮像装置
WO2013076931A1 (ja) * 2011-11-22 2013-05-30 富士フイルム株式会社 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5871743B2 (ja) * 2012-07-31 2016-03-01 キヤノン株式会社 結像光学系、及びそれを用いた投射型画像表示装置、撮像装置
JP5803840B2 (ja) * 2012-08-09 2015-11-04 コニカミノルタ株式会社 変倍機能を有する投影レンズ及びプロジェクター
CN204903852U (zh) * 2012-11-19 2015-12-23 富士胶片株式会社 投影用变焦透镜以及投影型显示装置
CN204903851U (zh) 2012-11-19 2015-12-23 富士胶片株式会社 投影用变焦透镜以及投影型显示装置
JP6084016B2 (ja) * 2012-11-21 2017-02-22 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
FR3060773A1 (fr) * 2016-12-20 2018-06-22 Thales Zoom optique a pupille mobile
JP2018194750A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮像装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3487457B2 (ja) 1995-01-27 2004-01-19 リコー光学株式会社 投影用ズームレンズ
US6633436B2 (en) * 2000-02-23 2003-10-14 Canon Kabushiki Kaisha Optical system, projection optical system, image projection apparatus having it, and image pickup apparatus
EP1574890B1 (en) * 2004-03-10 2016-06-29 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and image display apparatus including the zoom lens
JP4871517B2 (ja) * 2005-02-22 2012-02-08 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP4864600B2 (ja) 2006-08-11 2012-02-01 富士フイルム株式会社 投写型ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2008083229A (ja) 2006-09-26 2008-04-10 Fujinon Corp 投写型ズームレンズおよび投写型表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20090135497A1 (en) 2009-05-28
JP2009128684A (ja) 2009-06-11
US7605985B2 (en) 2009-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015739B2 (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5345890B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5009758B2 (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5229951B2 (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5302123B2 (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5006113B2 (ja) 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5486415B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5513248B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5363202B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5378162B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5101959B2 (ja) 投写型ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5378163B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5275899B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5069165B2 (ja) 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2011013657A (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2009020283A (ja) 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5152854B2 (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
JP2010282159A (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5118583B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2010122326A (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2005300619A (ja) ズームレンズとそれを有する画像投射装置
JP5307655B2 (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
JP4599071B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP5415036B2 (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置
JP2010085934A (ja) 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100603

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120607

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5015739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees