JP5014778B2 - 基板検査方法及び基板検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法及び基板検査装置に関する。
なお、この発明は、プリント配線基板に限らず、例えば、フレキシブル基板、多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板における電気的配線の検査に適用でき、この明細書では、それら種々の配線基板を総称して「基板」と称する。
この種の従来の基板検査方法としては、被検査基板に設けられた複数の配線パターンのうちの検査対象となる配線パターンの組み合わせを順次切り替えつつ、プローブを介して各配線パターン間に電位差を付与し、各配線パターン間に流れる電流等に基づいて各配線パターン間の抵抗値等を検出し、その検出した抵抗値等に基づいて絶縁検査が行われるようになっている(例えば、特許文献1)。
図6は、絶縁検査対象の配線パターン間に電位差を付与するために、配線パターンに電流を供給したときの電流値の時間推移を模式的に示すグラフである。互いに絶縁された配線パターン同士はコンデンサのような特性を有するため、図6の時刻t=0で電流供給が開始されると、時間の経過と共に配線パターン間のチャージが進むのに連れて電流値が降下していき、最終的には配線パターン間の絶縁特性(電流リークの程度)に応じた電流値に落ちくようになっている。このように、配線パターンへの電流供給開始直後は、電流値が大きく変化し、配線パターン間の抵抗値等を正確に検出することが困難なため、配線パターン間の抵抗値等の検出は、配線パターンへの電流供給開始後、所定の期間が経過してから行うのが望ましいと考えられている。
この点に関し、従来の基板検査方法では、配線パターンへの電流供給(電位差付与)を開始してから、配線パターンに流れる電流値が所定の基準電流値Ir以下に降下してから、配線パターン間の抵抗値等を検出するようになっている。
特開2005−55369号公報
しかしながら、配線パターンは配線パターンの種別(シグナルネットか、VGネットか等)等により配線パターンの全経路長や表面積等が種々に変化するため、絶縁検査用の電位差を付与する際の正極側及び負極側の配線パターンの組み合わせにより、配線パターン間の電気容量等が変化する。このように配線パターン間の電気容量等が変化すると、配線パターンに電位差付与のために供給する電流の挙動、及び配線パターンがチャージされるまでの時間等も種々に変化する。
この点に関し、上述の従来技術では、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量等の違いを考慮せずに、単一の前記基準電流値Irを用いて配線パターン間の抵抗値等の検出タイミングを決定するため、絶縁検査対象の配線パターンの組み合わせによっては、配線パターンへの電流供給が開始されてからその供給電流値が前記基準電流値Ir以下になるまでの時間が長くなり、絶縁検査に要する時間が長くなるという問題が生じている。
そこで、本発明の解決すべき課題は、絶縁検査に要する時間を短縮できる基板検査方法
及び基板検査装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電流検出部によって、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出する第2の段階と、前記第2の段階で前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第3の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準電流値として用いる複数の電流値が設定されており、その複数の電流値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより大きな値の電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えられて用いられる。
また、請求項2の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電流検出部を介して前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出すると、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準電流値として用いる複数の電流値が設定されており、その複数の電流値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される前記配線パターンの組み合わせに応じて切り替えて前記基準電流値として用いる。
また、請求項3の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電流検出部によって、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出する第2の段階と、前記第2の段階で前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第3の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準電流値として用いる少なくとも2段階の電流値が設定されており、その少なくとも2段階の閾電流値を、値前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より大きい電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えて用いる
また、請求項4の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電流検出部を介して前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出すると、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準電流値として用いる少なくとも2段階の電流値が設定されており、その少なくとも2段階の閾電流値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より大きい電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えて用いる
また、請求項5の発明では、請求項1又は請求項3の発明に係る基板検査方法における前記第3の段階において、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部をさらに用い、前記第2の段階で、前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する。
また、請求項6の発明では、請求項1又は請求項3の発明に係る基板検査方法における前記第3の段階において、前記第2の段階で、前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する。
また、請求項7の発明では、請求項5又は請求項6の発明に係る基板検査方法における前記3の段階において、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値は、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられる。
また、請求項8の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられる。
また、請求項9の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられる。
また、請求項10の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される前記配線パターンの組み合わせに応じて前記基準抵抗値として切り替えて用いる。
また、請求項11の発明では、被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される配線パターンの組み合わせに応じて前記基準抵抗値として切り替えて用いる。
また、請求項12の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いる
また、請求項13の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部とを用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いる
また、請求項14の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いる。
また、請求項15の発明では、シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部とを備え、前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いる。
請求項1に記載の発明によれば、出力部に前記電位差付与を開始させた後、電流検出部によって、出力部と配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、電流検出部による検出電流値に基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、絶縁判定のために出力部と配線パターンとの間に流れる電流値を検出するタイミングを決定するための基準電流値として、複数の電流値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の電流値が、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより大きな値の電流値が基準電流値として用いられるように、切り替えられて用いられる。それ故、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合であっても、それに応じて電流値の降下検出のための基準電流値に大きな値の電流値が用いられるため、電位差付与開始から絶縁性の判定が行われるまでの時間の増大を抑制することができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項2に記載の発明によれば、出力部による配線パターン間への電位差付与開始後、電流検出部を介して出力部と配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出すると、電流検出部による検出電流値に基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準電流値として複数の電流値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の電流値、正極プローブが導通される配線パターンと負極プローブが導通される配線パターンの組み合わせに応じて切り替えて基準電流値として用いられる。それ故、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下するような場合には、それに応じて電流値の降下検出のための基準電流値に大きな値の電流値が用いられるようにすることができ、それによって、電位差付与開始から絶縁性の判定が行われるまでの時間の増大を抑制することができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項3及び請求項4に記載の発明によれば、出力部に前記電位差付与を開始させた後、電流検出部によって、出力部と配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、電流検出部による検出電流値に基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準電流値として少なくとも2段階の電流値が切り替えられて用いられる。すなわち、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものである場合よりも、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものである場合の方が、より大きい電流値が基準電流値として用いられる。それ故、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合であっても、それに応じて電流値の降下検出のための基準電流値に大きな値の電流値が用いられるため、電位差付与開始から絶縁性の判定が行われるまでの時間の増大を抑制することができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項5に記載の発明によれば、電位差検出部による検出電位差値と電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定する構成であるため、配線パターン間の絶縁性について的確に判定できる。
請求項6に記載の発明によれば、出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電位差値と、電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定する構成であるため、配線パターン間の絶縁性について的確に判定できる。
請求項7に記載の発明によれば、絶縁性に関する判定に用いられる基準抵抗値として複数の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の抵抗値は、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が基準抵抗値として用いられるように、切り替えられる。それ故、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合であっても、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性を判定することにより、電位差付与開始後の比較的早期において絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項8に記載の発明によれば、出力部に前記電位差付与を開始させた後、電位差検出部による検出電位差値と電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、前記基準抵抗値として複数の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の抵抗値が、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより大きな値の抵抗値が基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられる。
このように、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性を判定することにより、電位差付与開始後の比較的早期において絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項9に記載の発明によれば、出力部に前記電位差付与を開始させた後、出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電位差値と、電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、前記基準抵抗値として複数の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の抵抗値が、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより大きな値の抵抗値が基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられる。
このように、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性を判定することにより、電位差付与開始後の比較的早期において絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項10に記載の発明によれば、出力部による電位差付与の開始後、電位差検出部による検出電位差値と電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準抵抗値として複数の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の抵抗値を、正極プローブが導通される配線パターンと負極プローブが導通される配線パターンの組み合わせに応じて切り替えて基準抵抗値して用いる。
それ故、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性に関する判定を行うことができ、それによって電位差付与開始後の比較的早期において絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項11に記載の発明によれば、出力部による電位差付与の開始後、出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電位差値と、電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準抵抗値として複数の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、その複数の抵抗値を、正極プローブが導通される配線パターンと負極プローブが導通される配線パターンの組み合わせに応じて切り替えて基準抵抗値として用いる。
それ故、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性に関する判定を行うことができ、それによって電位差付与開始後の比較的早期において絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項12及び請求項14に記載の発明によれば、出力部に電位差付与を開始させた後、電位差検出部による検出電位差値と電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準抵抗値として少なくとも2段階の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものである場合よりも、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が基準抵抗値として用いられる。
すなわち、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性を判定するようになっている。このため、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きい場合であっても、電位差付与開始後の比較的早期において、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものであ場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
請求項13及び請求項15に記載の発明によれば、出力部に電位差付与を開始させた後、出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の電位差値と、電流検出部による検出電流値とに基づいて、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、正極プローブが導通された配線パターンと負極プローブが導通された配線パターンとの間の絶縁性について判定するようになっている構成において、基準抵抗値として少なくとも2段階の抵抗値が切り替えられて用いられる。すなわち、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものである場合よりも、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が基準抵抗値として用いられる。
すなわち、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きく、配線パターンへの電位差付与開始から配線パターンと出力部との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の抵抗値を基準抵抗値として用いて絶縁性を判定するようになっている。このため、正極プローブが導通された配線パターンがVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン間の電気容量が大きい場合であっても、電位差付与開始後の比較的早期において、正極プローブが導通された配線パターンがシグナルネットを形成するものであ場合よりも電流検出部の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができる。その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
図1は本発明の一実施形態に係る基板検査方法に用いられる基板検査装置のブロック図であり、図2はその基板検査方法による検査手順を示すフローチャートである。
まず図1を参照して、基板検査装置1の構成について概略的に説明する。この基板検査装置1は、図1に示すように、複数のプローブ11と、マルチプレクサ12と、出力部13と、電流検出部14と、電位差検出部15と、判定処理部としての制御部16とを備えて構成され、被検査基板2に設けられた複数の配線パターン21間の絶縁検査を行う。
プローブ11は、被検査基板2表面に設定された検査点22(例えば、ランド部又はハンダバンプ等)に接触され、その検査点22にて絶縁検査対象の各配線パターン21にそれぞれ導通される。なお、プローブ11は、各配線パターン21にそのランド部等を介して直接接触されて導通される場合と、配線パターン21のランド部に付与されたハンダバンプ等に接触され、そのハンダバンプ等を介して配線パターン21と導通される場合とがある。
マルチプレクサ12は、プローブ11と、出力部13、電流検出部14及び電位差検出部15とを接続する導電路に介挿され、後述する制御部16の制御により、プローブ11と、出力部13、電流検出部14及び電位差検出部15との接続関係を切り替える。そして、絶縁検査対象となる配線パターン21の組み合わせに応じて、プローブ11と出力部13側の接続関係がマルチプレクサ12により順次切り替えられるようになっている。
本実施形態では、被検査基板2に設けられる複数の配線パターン21のうちのいずれか1つの配線パターン21が正極側に設定され、それ以外の残りの配線パターン21が負極側に設定されて、正極側の配線パターン21と負極側の配線パターン21との間に電位差が付与され、それらの配線パターン21間の絶縁が検査されるようになっている。そして、1回の絶縁検査が終了する度に、正極に設定する配線パターン21を順次入れ替えていくことにより、絶縁検査が必要なすべての配線パターン21の組み合わせについて検査するようになっている。
これに対応して、複数のプローブ11と出力部13側の接続関係が、図3に示すように、このマルチプレクサ12によって、複数のプローブ11のうちのいずれか1つのプローブ11が正極プローブ11aになり、残りのプローブ11が負極プローブ11bになるように設定されるとともに、その正極プローブ11aになるプローブ11が絶縁検査対象となる配線パターン21の組み合わせに応じて順次入れ替えられるようになっている。
出力部13は、制御部16の制御により、正極プローブ11a及び負極プローブ11bを介して、正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間に電位差を付与する。より具体的には、出力部13は所定の出力レベルで電流を供給することにより、正負の配線パターン21間に電位差を付与するようになっている。
電流検出部14は、プローブ11と出力部13との間(より具体的には、マルチプレクサ12と出力部13との間)の導電路に介挿されており、出力部13と正極プローブ11a又は負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間に流れる電流を検出する。
電位差検出部15は、プローブ11と出力部13との間(より具体的には、マルチプレクサ12と出力部13との間)の導電路に接続されており、正極プローブ11a及び負極プローブ11bを介し、正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間の電位差を検出する。
制御部16は、マルチプレクサ12及び出力部13等を制御しつつ、電流検出部14及び電位差検出部15の検出結果に基づいて、被検査基板2に設けられた各配線パターン21間の絶縁性に関する判定処理を行う。この制御部16の判定処理の詳細な内容については、後述する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る絶縁検査方法の検査手順について説明する。
図2に示すように、まずステップS1にて、検査対象の配線パターン21の組み合わせに対応するように、マルチプレクサ12の接続状態が更新される。
続くステップS2にて、出力部13によって、正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間への電位差付与のための電流供給が開始される。なお、本実施形態では、マルチプレクサ12の接続状態が更新されてから出力部13に電流供給を開始させるようにしたが、マルチプレクサ12による接続状態の更新と同時に出力部13に電流供給を開始させるようにしてもよい。この場合、出力部13を継続的にオン状態にしておき、マルチプレクサ12による接続状態の更新が行われると同時に、新たな配線パターン21に向けて電流供給が行われるようにしてもよい。
ここで、図4を参照して、配線パターン21間に電位差付与を行った際の配線パターン21に供給される電流等の過渡特性について説明する。互いに絶縁された配線パターン21同士はコンデンサのような特性を有するため、図4の時刻t=0で電流供給が開始されると、図4の曲線L1,L2で示すように、時間の経過と共に配線パターン21間のチャージが進むのに連れて電流値が降下していき、最終的には配線パターン21間の絶縁特性(電流リークの程度)に応じた電流値に落ちくようになっている。このように、配線パターン21への電流供給開始直後は、電流値が大きく変化し、配線パターン21間の絶縁判定を正確に行うことが困難なため、配線パターン21間の絶縁判定は、配線パターン21への電流供給開始後、所定の期間が経過してから行うのが望ましいと考えられている。
このため、本実施形態では、次のステップS3で配線パターン21間のチャージが進み、供給電流値がある程度降下して安定したことを検出してから、絶縁判定を行うようになっている。
なお、図4の2つの曲線L1,L2は、配線パターン21間の電気容量が異なる場合の電流値推移を示しており、曲線L2の方が配線パターン21間の電気容量が大きい場合に対応している。本実施形態に係る検査方法は、この配線パターン21間の電気容量の相違に如何に対処して検査時間を短縮するかを主眼としており、その具体的な対処方法については後述する。
ステップS3では、電流検出部14を介して制御部16により、出力部13と配線パターン21との間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したか否かが検出され、電流値が前記基準電流値以下に降下した場合には、続くステップS4の処理が行われる。
ステップS4では、制御部16による正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間の絶縁判定処理が行われる。より具体的には、電位差検出部15を介して正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間の電位差が検出されるとともに、電流検出部14を介して出力部13と正極プローブ11a又は負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間に流れる電流が検出される。
そして、その検出電位差値Vdが検出電流値Idで割り算されることにより、正極プローブ11が導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間の模擬抵抗値(Rd=Vd/Id)が導出され、その模擬抵抗値Rdと予め設定された基準抵抗値Rrとが比較されることにより、正極プローブ11aが導通された配線パターン21と負極プローブ11bが導通された配線パターン21との間の絶縁性について判定される。より具体的には、導出した模擬抵抗値Rdが基準抵抗値Rr以上である場合には、その検査対象の配線パターン21間について正常と判定され、模擬抵抗値Rdが基準抵抗値Rr未満である場合には検査対象の配線パターン21間について異常(絶縁不良)と判定される。
ステップS4の絶縁判定が終了すると、ステップS1に戻り、次の絶縁検査対象となる配線パターン21の組み合わせについて絶縁検査が行われ、絶縁検査対象とされているすべての配線パターン21の組み合わせについて絶縁検査が終了するまで、ステップS1〜S4の処理が繰り返される。なお、いずれか1つの配線パターン21間の組み合わせで絶縁不良と判定された場合には、その時点で検査処理を終了するようにしてもよい。
ここで、被検査基板2に設けられる配線パターン21は、配線パターン21の種別(信号を伝達するためのシグナルネット(Signal-net:所謂、信号線)か、電源電圧又はグランドを供給するためやシールド用に用いられるVGネット(Voltage/Ground-net:所謂、電源層)等)等により、配線パターン21の全経路長や表面積等が種々に変化する。なお、シグナルネットは、2つのランド部の間を繋ぎ、電気信号の送受信を行うことができるように設けられるため、比較的単純な配線経路を有している場合が多く、全経路長や表面積等も比較的小さい場合が多い。これに対し、VGネットは、基板2内の複数の場所に電源電圧又はグランドを供給する必要があるとともに、シグナルネットに対するシールドとしての役割も担っている場合があるため、基板2内に網の目状に設けられる場合が多く、全経路長や表面積等も大きい場合が多い。
このため、絶縁検査用の電位差を付与する際の正極側及び負極側の配線パターン21の組み合わせにより、配線パターン21間の電気容量等が変化する。このように配線パターン21間の電気容量等が変化すると、配線パターン21に電位差付与のために供給する電流の挙動、及び配線パターン21がチャージされるまでの時間等も種々に変化する。より具体的には、配線パターン21間に電位差を付与するための電流を供給した場合において、前述の図4の曲線L1,L2で示すように、絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が増加するほど、配線パターン21のチャージに要する電荷量が増えるため、電流供給開始時の初期値からの供給電流値の降下速度がより緩やかになる。
この点に関し、本実施形態に係る検査方法が適用される被検査基板2には、図1に示すように、シグナルネットを形成する複数の配線パターン21aと、VGネットを形成する少なくとも1つの配線パターン21bとが設けられている。
また、本実施形態に係る検査方法では、前述したように、被検査基板2に設けられる複数の配線パターン21のうちのいずれか1つの配線パターン21が正極側に設定され、それ以外の残りの配線パターン21が負極側に設定されて、正極側の配線パターン21と負極側の配線パターン21との間に電位差が付与され、それらの配線パターン21間の絶縁が検査されるようになっている。そして、1回の絶縁検査が終了する度に、正極に設定する配線パターン21を順次入れ替えていくようになっている。
このため、絶縁検査対象となる配線パターン21の組み合わせは、そのときの正極側の配線パターン21と負極側の配線パターン21との間の電気容量の大きさにより、図5(a)及び図5(b)に示すように大略的に2種類に分類できる。すなわち、図5(a)に示す組み合わせでは、正極側にシグナルネットの配線パターン21aが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている。この図5(a)の組み合わせでは、正極側のシグナルネットの配線パターン21aの全経路長等が小さいため、正極側及び負極側の配線パターン21間の電気容量は小さくなる。一方、図5(b)に示す組み合わせでは、正極側にVGネットの配線パターン21bが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている。この図5(b)の組み合わせでは、正極側のVGネットの配線パターン21bの全経路長等が大きいため、正極側及び負極側の配線パターン21間の電気容量は、図5(a)の場合よりも大きくなる。
そこで、本実施形態に係る検査方法では、前述の図2のステップS3の処理手順における配線パターン21と出力部13との間に流れる電流の降下を検出するための基準電流値として、第1及び第2の電流値Ir1,Ir2(但し、Ir1<Ir2)が2段階で切り替えられて用いられる。値の小さい方の第1の電流値Ir1が図5(a)の組み合わせの配線パターン21間の検査に用いられ、値の大きい方の第2の電流値Ir2が図5(b)の組み合わせの配線パターン21間の検査に用いられる。
ここで、第1の電流値Ir1の値は、例えば、0.01μA〜10μAに設定され、より好ましくは、0.1μA〜1μAに設定される(例えば、1μAに設定される)。また、第2の電流値Ir2の値は、例えば、10μA〜1000μAに設定され、より好ましくは、10μA〜100μAに設定される(例えば、100μAに設定される)。
このため、ステップS3の処理手順において、図5(a)の如く絶縁検査対象として正極側にシグナルネットの配線パターン21aが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている場合には、ステップS2でそれらの配線パターン21への電流供給が開始されてからその供給電流値が第1の電流値Ir1以下になると、ステップS4の絶縁判定処理が行われるようになっている。一方、図5(b)の如く絶縁検査対象として正極側にVGネットの配線パターン21bが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている場合には、ステップS2でそれらの配線パターン21への電流供給が開始されてからその供給電流値が第2の電流値Ir2以下になると、ステップS4の絶縁判定処理が行われるようになっている。
よって、本実施形態では、絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が大きい場合には、配線パターン21と出力部13との間に流れる電流の値がより大きい状態で、絶縁判定処理が行われるようになっている。
このため、本実施形態では、前述の図3のステップS4の処理手順における絶縁性の判定基準となる基準抵抗値として、第1及び第2の準抵抗値Rr1,Rr2(但し、Rr1>Rr2)2段階で切り替えられて用いられる。すなわち、これらの抵抗値Rr1,Rr2を、絶縁検査対象の配線パターン21の組み合わせが図5(a)及び図5(b)のいずれに該当するかで、切り替えて用いるようになっている。具体的には、値の大きい方の第1の抵抗値Rr1が図5(a)の組み合わせに用いられ、値の小さい方の第2の抵抗値Rr2が図5(b)の組み合わせに用いられる。
すなわち、ステップS4の処理手順において、図5(a)の如く絶縁検査対象として正極側にシグナルネットの配線パターン21aが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている場合には、前述の検出電位差値Vdと検出電流値Idとに基づいて導出された模擬抵抗値(Rd=Vd/Id)と、第1の抵抗値Rr1とが比較されることにより、絶縁検査対象の配線パターン21間の絶縁性が判定される。一方、図5(b)の如く絶縁検査対象として正極側にVGネットの配線パターン21bが設定され、負極側に残りの配線パターン21が設定されている場合には、前述の検出電位差値Vdと検出電流値Idとに基づいて導出された模擬抵抗値(Rd=Vd/Id)と、第2の抵抗値Rr1とが比較されることにより、絶縁検査対象の配線パターン21間の絶縁性が判定される。
ここで、第1の抵抗値Rr1の値は、例えば、10MΩ〜10GΩに設定され、より好ましくは、100MΩ〜1GΩに設定される(例えば、100MΩに設定される)。また、第2の抵抗値Rr2の値は、例えば、0.1MΩ〜10MΩに設定され、より好ましくは、1MΩ〜10MΩに設定される(例えば、1MΩに設定される)。
これに対応して、制御部16には、第1及び第2の電流値Ir1,Ir2、及び、第1及び第2の抵抗値Rr1,Rr2が、被検査基板2に設けられた各配線パターン21に関する種別情報(シグナルネットか、VGネットか)とともに予め入力されるようになっている。そして、制御部16が、絶縁検査対象の配線パターン21の組み合わせに応じて、ステップS3,S4の処理で使用する電流値Ir1,Ir2及び抵抗値Rr1,Rr2を切り替えるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、電位差付与のために配線パターン21への電流供給開始後における絶縁判定タイミングを決定するための基準電流値として、第1及び第2の電流値Ir1,Ir2が2段階で切り替えられて用いられる。すなわち、それらの電流値Ir1,Ir2が、絶縁検査対象の配線パターン21の組み合わせが図5(a)及び図5(b)のいずれに属するかで切り替えられて用いられるようになっている。それ故、図5(b)に示す場合のように、正極側の配線パターン21がVGネットを形成するものであり、図5(a)に示す場合よりも絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が大きく、配線パターン21への電位差付与のための電流供給開始から配線パターン21と出力部13との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合であっても、それに応じて電流値の降下検出のための基準電流値に大きな値の第2の電流値Ir2が用いられるため、電位差付与のための電流供給開始から絶縁性の判定が行われるまでの時間の増大を抑制することができ、その結果、絶縁検査に要する時間を短縮できる。
また、絶縁判定基準である基準抵抗値として、第1及び第2の抵抗値Rr1,Rr2が切り替えられて用いられる。すなわち、図5(b)の場合のように、正極側の配線パターン21がVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が大きく、配線パターン21への電位差付与開始から配線パターン21と出力部13との間に流れる電流の値が緩やかに降下する場合には、図5(a)の場合ように、正極側の配線パターン21がシグナルネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が小さい場合よりも小さな値の第2の抵抗値Rr2を用いて絶縁性を判定するようになっている。このため、図5(b)の場合ように、正極側の配線パターン21がVGネットを形成するものであり、絶縁検査対象の配線パターン21間の電気容量が大きい場合であっても、電位差付与開始後の比較的早期において、図5(a)の場合よりも電流検出部14の検出電流値が大きい段階で絶縁性に関する判定を行うことができ、この点によっても絶縁検査時間の短縮効果が得られる。
なお、本実施形態では、絶縁検査対象の配線パターン21として正極側にVGネットの配線パターン21bが設定さているか否か(図5(a)の組み合わせか、図5(b)の組み合わせか)に応じて、ステップS3の電流降下の検出処理で電流値Ir1,Ir2を切り替えて用いるようにしたが、検査対象の配線パターン21間の電気容量の値に基づき、その電気容量値が大きいほど、より大きな値の電流値Ir1,Ir2を用いてステップS3の電流降下の判定を行うようしてもよい。
また、本実施形態では、絶縁検査対象の配線パターン21として正極側にVGネットの配線パターン21bが設定さているか否か(図5(a)の組み合わせか、図5(b)の組み合わせか)に応じて、ステップS4の絶縁判定処理で抵抗値Rr1,Rr2を切り替えて用いるようにしたが、検査対象の配線パターン21間の電気容量の値に基づき、その電気容量値が大きいほど、より小さな値の抵抗値Rr1,Rr2を用いてステップS4の絶縁判定を行うようしてもよい。
また、本実施形態では、電流値及び抵抗値を2段階に設けたが、検査対象の配線パターン21の種別の組み合わせや、電気容量に応じて3段階以上の電流値及び抵抗値を切り替えて使用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、基板検査装置1に電位差検出部15を設け、電位差検出部15が検出した配線パターン21間の電位差値を用いてステップS4で配線パターン21間の模擬抵抗値を導出しているが、電位差検出部15を省略し、その代わりに、出力部13の出力電圧レベルに基づいて予め電位差値を設定しておき、その電位差値を用いてステップS4で配線パターン21間の模擬抵抗値を導出するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る基板検査方法に用いられる基板検査装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る基板検査方法による検査手順を示すフローチャートである。 図2の検査手順に関する説明図である。 絶縁検査対象の配線パターン間に電位差を付与するために、配線パターンに電流を供給したときの電流値の時間推移を模式的に示すグラフである。 (a)及び(b)は図2の検査手順に関する説明図である。 絶縁検査対象の配線パターン間に電位差を付与するために、配線パターンに電流を供給したときの電流値の時間推移を模式的に示すグラフである。
1 基板検査装置、2 被検査基板、11 プローブ、11a 正極プローブ、11b 負極プローブ、13 出力部、14 電流検出部、15 電位差検出部、16 制御部、21 配線パターン、21a シグナルネットの配線パターン、21b VGネットの配線パターン、22 検査点。

Claims (15)

  1. 被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電流検出部によって、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出する第2の段階と、
    前記第2の段階で前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第3の段階と、を備え、
    前記第2の段階において、前記基準電流値として用いる複数の電流値が設定されており、その複数の電流値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより大きな値の電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えられて用いられることを特徴とする基板検査方法。
  2. 被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電流検出部を介して前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出すると、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準電流値として用いる複数の電流値が設定されており、その複数の電流値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される前記配線パターンの組み合わせに応じて切り替えて前記基準電流値として用いることを特徴とする基板検査装置。
  3. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電流検出部によって、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出する第2の段階と、
    前記第2の段階で前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第3の段階と、を備え、
    前記第2の段階において、前記基準電流値として用いる少なくとも2段階の電流値が設定されており、その少なくとも2段階の閾電流値を、値前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より大きい電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査方法。
  4. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電流検出部を介して前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流値が所定の基準電流値以下に降下したことを検出すると、前記電流検出部による検出電流値に基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準電流値として用いる少なくとも2段階の電流値が設定されており、その少なくとも2段階の閾電流値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より大きい電流値が前記基準電流値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査装置。
  5. 請求項1又は請求項3に記載の基板検査方法における前記第3の段階において、
    前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部をさらに用い、
    前記第2の段階で、前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定することを特徴とする基板検査方法。
  6. 請求項1又は請求項3に記載の基板検査方法における前記第3の段階において、
    前記第2の段階で、前記電流値が前記基準電流値以下に降下したことが検出された場合に、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定することを特徴とする基板検査方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の基板検査方法における前記3の段階において、
    前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値は、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられることを特徴とする基板検査方法。
  8. 被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、
    前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられることを特徴とする基板検査方法。
  9. 被検査基板に設けられた複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、
    前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値が、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電気容量が大きいほどより小さな値の抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えられて用いられることを特徴とする基板検査方法。
  10. 被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される前記配線パターンの組み合わせに応じて前記基準抵抗値として切り替えて用いることを特徴とする基板検査装置。
  11. 被検査基板に設けられた複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブのうちの少なくとも1つを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる複数の抵抗値が設定されており、その複数の抵抗値を、前記正極プローブが導通される前記配線パターンと前記負極プローブが導通される配線パターンの組み合わせに応じて前記基準抵抗値として切り替えて用いることを特徴とする基板検査装置。
  12. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、
    前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査方法。
  13. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、を用いて、前記複数の配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査方法であって、
    前記出力部に、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間への電位差付与を開始させる第1の段階と、
    前記出力部に前記電位差付与を開始させた後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する第2の段階とを備え、
    前記第2の段階において、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方が、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査方法。
  14. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記正極プローブ及び前記負極プローブを介し、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差を検出する電位差検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記電位差検出部による検出電位差値と前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査装置。
  15. シグナルネットを形成する配線パターンとVGネットを形成する配線パターンとが設けられた被検査基板が有する複数の前記配線パターン間の絶縁検査を行う基板検査装置であって、
    前記複数の配線パターンにそれぞれ導通される複数のプローブと、
    前記複数のプローブのうちのいずれか1つを正極プローブとし、その正極プローブ以外のプローブを負極プローブとし、前記正極プローブ及び前記負極プローブを介して、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間に電位差を付与する出力部と、
    前記出力部と前記配線パターンとの間に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記出力部による前記電位差付与の開始後、前記出力部の出力電圧レベルに基づいて取得した前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の電位差値と、前記電流検出部による検出電流値とに基づいて、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の模擬抵抗値を導出し、その模擬抵抗値と予め設定された基準抵抗値とを比較することにより、前記正極プローブが導通された前記配線パターンと前記負極プローブが導通された前記配線パターンとの間の絶縁性について判定する判定処理部と、を備え、
    前記判定処理部は、前記基準抵抗値として用いる少なくとも2段階の抵抗値が設定されており、その少なくとも2段階の閾抵抗値を、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記シグナルネットを形成するものである場合よりも、前記正極プローブが導通された前記配線パターンが前記VGネットを形成するものである場合の方で、より小さい抵抗値が前記基準抵抗値として用いられるように、切り替えて用いることを特徴とする基板検査装置。
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