JP5013935B2 - 作業対象通知システム及び作業対象通知サーバ - Google Patents

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Description

本発明は、電力機器に関する作業を行う際に作業対象についての情報を通知する作業対象通知システム及び作業対象通知サーバに関する。
電力機器を保守する場合、保守作業の対象となる機器を事前に停電し、保守作業を行い、再度充電する。その際、保守作業の対象となる機器に対して「停電中」又は「充電中」の区画表示を行うことにより、作業員が充電中の機器に接近することを防止している。
特開2005−165575号公報
しかし、実際の保守作業の手順では、対象機器の充電や停電の範囲が頻繁に変更されることがあり、当該範囲の変更の度に区画表示を修正していた。この場合、作業手順の複雑化により、作業員が、機器の停電状態又は充電状態を誤認して、不用意に充電中の機器に近付いてしまい、感電事故を発生させるおそれがあった。
その対策の一環として、例えば、特許文献1に機器の誤操作を防止できる保守支援システムが開示されているが、この保守支援システムでは、機器の開閉状態を認識するためのセンサを機器ごとに設置する必要があり、コスト高になるという問題がある。また、保守作業を行う範囲外にいる作業員に対して、作業範囲内に立ち入った場合の注意事項を通知することが考えられるが、作業範囲内の注意事項を知っていたとしても、作業スペースの狭さや不注意等により他の充電中の機器に近付いてしまい、感電する可能性がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、安価なシステムにより電力機器に関する作業の安全性を確保することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、一連の作業の対象となる1以上の機器からなるグループを管理するサーバと、前記グループごとに設置され、当該グループに属する機器の場所を通信範囲として網羅する1以上の無線通信装置と、前記作業を行う作業員に携帯されるとともに、前記無線通信装置を介して前記サーバから作業対象である機器に関する情報を受信し、出力する端末と、を備える作業対象通知システムであって、前記サーバが、前記グループごとに、当該グループの各無線通信装置に固有のノードIDと、当該グループに属する各機器に固有の機器ID及び当該機器の状態を含む機器状態情報と、当該グループに属する各機器間の距離を含む機器配置情報と、を記憶する記憶部と、作業対象機器の機器ID及び作業内容を含む作業指示メッセージを受け付けた際に、前記作業指示メッセージに含まれる作業対象機器の機器IDから、前記記憶部に記憶された前記機器状態情報に基づいて、当該作業対象機器の属するグループを特定し、前記記憶部に記憶された、当該グループのノードIDを有する前記無線通信装置を介して、前記作業指示メッセージを前記端末に送信し、当該無線通信装置を介して、当該グループの前記機器状態情報を前記端末に送信するとともに、前記記憶部に記憶された前記機器状態情報及び前記機器配置情報に基づいて、前記作業対象機器から所定距離以内にあり、かつ、前記作業対象機器と異なるグループに属する隣接機器の情報を抽出し、当該隣接機器の状態に基づいて隣接機器情報の通知が安全上必要であると判定した場合に、当該隣接機器情報を当該端末に送信する通信処理部と、を備え、前記端末が、前記無線通信装置を介して前記サーバから前記作業指示メッセージを受信し、当該作業指示メッセージを出力し、前記無線通信装置を介して前記サーバから前記機器状態情報を受信し、当該機器状態情報を出力することを特徴とする。
この構成によれば、機器ごとに機器の開閉状態を認識するためのセンサを設置することなく、各グループの機器のある場所に設置された無線通信装置を介してサーバと端末との間の通信を行い、機器情報を通知するので、作業対象通知を行うシステムを安価に構築することができる。また、一連の作業の対象となる1以上の機器が存在する場所に1以上の無線通信装置を設置することで、当該機器の存在場所を通信範囲とし、その通信範囲内にある端末に当該作業対象機器に関する情報を送信する。これによれば、正しい作業場所にいる作業員に対して、割り当てられた作業の対象となる機器に関して通知するので、無駄なく的確に通知を行うことができる。
また、サーバが、作業員の作業に直接関係のある機器の情報だけでなく、隣接する他のグループの機器についても安全上必要な情報を端末に送信し、作業員がその情報を参照するので、安全に作業を行うことができる。
また、本発明は、作業対象通知システムであって、前記通信処理部が、前記作業指示メッセージを受け付けた際に、さらに、当該作業を行うべき作業員が携帯する前記端末に付与される作業員IDを生成し、前記作業指示メッセージとともに前記作業員IDを前記端末に送信し、前記特定したグループに対応付けて前記作業員IDを前記記憶部に記憶し、前記端末が、前記サーバから前記作業指示メッセージとともに前記作業員IDを受信し、当該作業員IDを記憶し、前記無線通信装置が、前記無線通信装置により通信可能な端末に通信確認を行うためのメッセージを送信し、前記端末が、前記無線通信装置から前記通信確認のメッセージを受信した場合に、記憶した前記作業員IDを、前記無線通信装置を介して前記サーバに送信し、前記通信処理部が、前記無線通信装置を介して前記端末から前記作業員IDを受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記グループごとの作業員ID及びノードIDに基づいて、受信した前記作業員IDのグループと、前記無線通信装置のノードIDのグループとが一致しないときに、作業対象の再確認を要求するメッセージを、前記無線通信装置を介して前記端末に送信することを特徴とする。
この構成によれば、無線通信装置により通信可能な端末があるべき場所のグループと、当該無線通信装置に係るグループとが一致しないときに、当該端末に作業対象再確認要求メッセージが送信される。これによれば、作業員は、本来の作業とは関係のない場所にいた場合に作業対象を再度確認するように促されるので、自らの間違いを認識し、正しい場所に移動するきっかけを与えられる。
また、本発明は、作業対象通知システムであって、前記端末が、前記サーバから作業員に通知するべき情報を受信した場合に、音声又は振動を発生させることを特徴とする。
この構成によれば、端末がサーバから作業指示メッセージや機器状態情報、作業対象再確認メッセージ等を受信した場合に音声又は振動を発生させるので、作業員は即時に対応することができ、作業上の安全性を確保することができる。
なお、本発明は、作業対象通知サーバを含む。その他、本願が開示する課題及びその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、安価なシステムにより電力機器に関する作業の安全性を確保することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る作業対象通知システムでは、管理サーバが、保守作業において関連のある機器(例えば、電力量計、電源の入切状態を有する電力機器等)を作業グループ(グループ)として定義し、その作業グループを通信範囲として網羅する固定局アンテナからなるアドホックネットワークを介して、作業員が携帯する端末に、当該作業グループの機器の状態を示す情報や、安全上の必要に応じて他の作業グループに属する隣接機器の状態を示す情報を送信するものである。また、管理サーバが、アドホックネットワークを経由して端末を監視し、本来の作業グループの場所ではなく、別の作業グループの場所に位置する場合等には、当該端末に対して、作業員に作業対象の再確認を要求するメッセージを送信する。なお、アドホックネットワークとは、無線通信装置(固定局アンテナ)同士をピアツーピア接続して一時的なネットワークを構築する無線ネットワーク(マルチホッピングワイヤレスネットワークともいう)のことである。
このシステムによれば、機器ごとに機器の開閉状態を認識するためのセンサを設置することなく、固定局アンテナからなるアドホックネットワークによって当該作業グループを網羅し、機器情報を通知するので、システムを安価に構築でき、作業員が直接関係のある機器の情報だけでなく、隣接する機器についても必要な情報を送信するので、作業の安全性を確保することができる。
≪システムの構成と概要≫
図1は、作業対象通知システムの構成を示す図である。作業対象通知システム100は、センタサーバ1、ゲートウエイ3、管理サーバ5、固定局6及び端末7を含んで構成される。センタサーバ1と、ゲートウエイ3とは、ネットワーク2を介して通信可能である。ゲートウエイ3と、管理サーバ5とは、ネットワーク4を介して通信可能である。管理サーバ5と、端末7とは、固定局6によって構成されるアドホックネットワークを介して通信可能である。なお、ネットワーク2は、インターネット等の公衆回線によって実現される。ネットワーク4は、イントラネット等の専用回線によって実現される。また、ゲートウエイ3は、ネットワーク2と、ネットワーク4とを相互接続するためのインタフェース装置である。
センタサーバ1は、電力所等に設置されるサーバ用コンピュータであり、変電所等の各現場で行う保守作業の計画や手順を管理するとともに、作業着手指令として操作票(作業指示メッセージ)を受け付けて、各現場の管理サーバ5に送信する。センタサーバ1と管理サーバ5との間の通信は、ネットワーク2、ゲートウエイ3及びネットワーク4を経由して行われる。
管理サーバ5は、変電所等の現場に設置されるサーバ用コンピュータであり、端末7に対する作業員IDの付与、管理やその後の存在場所の管理を行うとともに、センタサーバ1からの操作票の受信をトリガにして、当該作業グループの機器状態情報や、他の作業グループの隣接機器情報を端末7に送信する。管理サーバ5と端末7との通信は、直接無線により又は固定局6経由により行われる。なお、管理サーバ5は、端末7との通信に用いるノードIDを記憶しているものとする。
固定局6は、一連の保守作業において関連のある機器の存在場所に設置され、その機器の存在場所を電波が届く通信範囲として網羅するようにアドホックネットワークを構成する無線通信装置である。固定局6は、機器ごとに設置してもよいが、機器の存在場所付近に位置する端末7と通信できれば、他の設置方法であってもよい。例えば、機器の存在場所に通路があった場合には、通信対象となる端末7を携帯した作業員は通路内を移動すると考えられるので、通路の分岐点や曲がり角に固定局6を設置することで、機器の存在場所を網羅するようにしてもよい。これによれば、固定局6を、必ずしも機器ごとに設置することなく、効率的に設置することができる。グループA、B及びCは、一連の保守作業において関連のある機器を作業グループとして定義したものであり、例えば、保守作業が停電作業である場合には、停電ブロックと呼ばれる。停電範囲の機器に対する停電操作手順は予め決められているものが多いので、停電ブロックは作業グループの適切な実施例であると言える。
固定局6の最低限の機能としては、作業グループの場所を網羅する1以上の固定局6のうち、少なくとも1つが端末7と通信できればよい。これによって、当該端末7が当該作業グループの場所にあることが分かるとともに、電波干渉により固定局6と端末7との間の通信に多少の誤りがあったとしても、端末7から見れば何れかの固定局6を経由して管理サーバ5へ接続できる。そして、管理サーバ5が端末7から情報を受信したときに、端末7と通信した固定局6のノードIDを特定する機能があれば、さらによい。これによって、当該端末7が当該ノードIDの固定局6の付近に存在することが分かる。ただし、端末7の位置を正確に把握する必要はないので、正確な位置情報を有する中継局や位置タグ等は不要である。アドホックネットワークの原理については、例えば、“アドホックネットワークの活用における調査研究会”、[online]、総務省信越総合通信局、[平成19年4月6日検索]、インターネット<URL:http://www.shinetsu-bt.go.jp/sbt/kenkyu/adhoc/adhoc16/adhoc_index.htm#02>に詳細が記載されている。
端末7は、保守作業を行う作業員が携帯するPDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話等であり、固定局6を介して管理サーバ5から受信した情報を記憶したり、表示(出力)したりする。端末7は、作業員とともに移動しながら最寄りの固定局6と通信するために、RSSI(Received Signal Strength Indicator)強度等に応じて受信状態を切り替える。また、端末7は、管理サーバ5から情報を受信した場合にいち早く作業員に参照させるために、情報の受信時又は表示時に音声又は振動を発生させる部分を有する。
図2は、管理サーバ5の構成を示す図である。管理サーバ5は、通信部51、入力部52、表示部53、処理部54及び記憶部55を備える。通信部51は、ネットワーク4、固定局6及び端末7と通信を行う部分であり、アンテナやNIC(Network Interface Card)等によって実現される。入力部52は、変電所等の現場の担当者が端末7に対して作業員IDを付与したり、端末7の存在場所を確認したりするために、管理サーバ5に対して入力や指示を行う部分であり、キーボードやマウス等によって実現される。表示部53は、処理部54からの指示により情報を表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等によって実現される。処理部54は、管理サーバ5全体の制御を行う部分であり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部55は、処理部54からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりする部分であり、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。なお、センタサーバ1も管理サーバ5と同様の構成を有する。
図3は、固定局6の構成を示す図である。固定局6は、通信部61、処理部62及び記憶部63を備える。通信部61は、管理サーバ5、他の固定局6及び端末7と通信を行う部分であり、アンテナや送受信回路等によって実現される。処理部62は、固定局6全体の制御を行う部分であり、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部63は、処理部62からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりする部分であり、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体によって実現される。
図4は、端末7の構成を示す図である。端末7は、通信部71、入力部72、表示部73、処理部74及び記憶部75を備える。通信部71は、管理サーバ5及び固定局6と通信を行う部分であり、アンテナやNIC等によって実現される。入力部72は、変電所等の現場の作業員が作業状況等を連絡するために、端末7に対して入力を行う部分であり、操作ボタンやタッチパネル等によって実現される。表示部73は、処理部74からの指示により情報を表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等によって実現される。処理部74は、端末7全体の制御を行う部分であり、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部75は、処理部74からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりする部分であり、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。なお、図示しないが、端末7は、情報を受信した時又は表示した時に音又は振動を発生させる部分を有する。
≪データの構成≫
図5は、管理サーバ5の記憶部55に記憶されるデータの構成を示す図である。記憶部55は、作業員情報55A、機器状態情報55B、機器配置情報55C、ノードID情報55D、操作情報55E及び隣接機器情報55Fを含んで記憶する。作業員情報55Aは、作業員がどの端末を使ってどの作業グループで保守作業を行うかを示す情報である。機器状態情報55Bは、作業グループごとに当該作業に関連のある機器及びその機器の状態を示す情報である。機器配置情報55Cは、各機器の配置を示す情報であり、特に各機器間の距離を示すものである。ノードID情報55Dは、作業グループごとに関連する機器のある場所を通信範囲として網羅するために設置される固定局6を特定する情報である。操作情報55Eは、管理サーバ5がセンタサーバ1から受信した操作票を蓄積するものである。その操作票は、1つのまとまった保守作業の手順を示すものであり、管理サーバ5から当該保守作業を行う作業員の端末7に送信される。隣接機器情報55Fは、作業グループ又は機器に隣接する他の作業グループの機器及びその機器の状態を示すことで作業員の接近を防止するための情報であり、安全上の必要に応じて管理サーバ5から端末7に送信される。以下、図6〜図9を参照して、各データの詳細について説明する。
図6(a)は、作業員情報55Aの構成を示す図である。作業員情報55Aは、作業員ID55A1、ノードID55A2及びグループID55A3を含むレコードから構成される。作業員ID55A1は、管理サーバ5から所定の保守作業を行うべき作業員の端末7に付与されるIDであり、作業ごとに割り当てられ、作業が終了すると無効になる。ノードID55A2は、端末7に固有のIDであり、管理サーバ5と直接に又は固定局6を介して通信する際のアドレスになる。グループID55A3は、作業グループに固有のIDであり、当該作業員が行うべき保守作業に対応する作業グループを特定する。換言すれば、グループID55A3は、端末7が本来通信すべき固定局6が設置される場所の作業グループを特定する。
図6(b)は、機器状態情報55Bの構成を示す図である。機器状態情報55Bは、グループID55B1、機器ID55B2及び状態55B3を含むレコードから構成される。グループID55B1は、作業グループに固有のIDである。機器ID55B2は、グループID55B1に含まれる機器に固有のIDであり、グループID55B1に対応する保守作業に関連のある機器を特定する。状態55B3は、管理サーバ5がセンタサーバ1から操作票を受信した時点で初期設定され、端末7からの保守作業の進捗報告に従って更新される。例えば、「No.1Tr」の保守作業(停電、充電等)を行うことを示す操作票を受信した場合には、「No.1Tr」の状態は、保守作業の対象(作業対象)になる。同じグループAに属する他の機器(「100CB」、「100LS」及び「配変2次102」)の状態は、「No.1Tr」の保守作業に伴って停電操作(切・入)を行う対象(操作対象)である。他のグループCに属する機器(「200CB」、「200LS」、「No.2Tr」及び「配変2次202」)の状態は、操作も作業も行わない対象外である。そして、保守作業の進捗に従って、グループAに属する機器の状態は、ONやOFF等に更新される。
図7は、機器配置情報55Cの構成を示す図である。図7(a)は、機器の配置を模式的に示したものであり、機器が設置されている場所を上から見たときの配置図になっている。なお、図中の括弧内は、図7(b)との関連を示す機器番号である。破線は、機器が設置される区画を示す。ここで、機器配置情報55Cは、所定の機器と距離的に近い機器を特定するために用いられる。図7(a)の機器配置情報55Cでは、隣接する区画にある機器は「近い」とみなす。例えば、100CBに近いのは、図面に向かって右側に隣接した200CB及び下側に隣接した100LSということになる。従って、機器配置情報55Cは、必ずしも「配置」を示すものである必要はなく、所定の機器に近い機器を特定できる情報であればよい。その例を図7(b)に示す。なお、図6(b)の機器状態情報55Bによれば、図面に向かって左側に配置された機器はグループAに属し、右側に配置された機器はグループCに属する。
図7(b)は、所定の機器に隣接する機器のテーブルを示す図である。左端の列の機器番号(例えば、機器[3])に対して、その右方向にある○に対応する第1行目の機器番号(例えば、機器[1]、[4]、[5])が隣接機器に相当する。そして、機器[3]に対して、他のグループの機器を通知対象とする場合には、機器[4]が通知対象に該当する。
図8は、ノードID情報55Dの構成を示す図である。ノードID情報55Dは、グループID55D1及びノードID55D2を含むレコードから構成される。グループID55D1は、作業グループに固有のIDである。ノードID55D2は、固定局6に固有のIDであり、グループID55D1の作業グループの場所に設置される固定局6を特定するものである。また、ノードID55D2は、固定局6と通信する際のアドレスでもある。
図9(a)は、操作情報55Eの構成を示す図である。操作情報55Eは、日時55E1、機器ID55E2及び操作55E3を含むレコードから構成される。日時55E1は、機器の操作や保守作業を行う日時である。操作情報55Eのうち、まとまった一連の作業が記載された部分(操作票に相当する)では、時系列に日時55E1が並べられ、その日時55E1に対応して機器ID55E2及び操作55E3が設定される。機器ID55E2は、操作又は保守作業の対象となる機器に固有のIDである。操作55E3は、機器ID55E2の機器に対する操作若しくは保守作業の内容又はその結果(状態)である。例えば、「切」は電源の切断を示し、「入」は電源の投入を示し、「停止」及び「充電」は「No.1Tr」の状態を示す。なお、既に説明したように、操作情報55Eは、管理サーバ5がセンタサーバ1から受信した操作票を逐次記憶したものである。また、操作情報55Eの各レコードは、操作55E3が操作内容ではなく、操作を行った結果(「停止」又は「充電」)であることを示す備考欄(例えば、「コメント」と記入)を含んでいてもよい。
図9(b)は、隣接機器情報55Fの構成を示す図である。隣接機器情報55Fは、対象グループID55F1、隣接機器ID55F2、所属グループID55F3及び状態55F4を含むレコードから構成される。対象グループID55F1は、作業対象機器のある作業グループに固有のIDである。隣接機器ID55F2は、対象グループID55F1に属する機器に隣接する機器であって、他の作業グループに属する機器に固有のIDである。「他の作業グループに属する機器」とするのは、同じ作業グループに属する機器に関する情報は、機器状態情報55Bとして記憶部55に記憶されているからである。所属グループID55F3は、隣接機器ID55F2の機器が属する作業グループに固有のIDである。状態55F4は、隣接機器ID55F2の機器を安全上必要な情報として端末7に通知すべきか否かを示すものである。詳細には、当該隣接機器の現在の充電状態や今後の操作予定から、当該隣接機器に接近する可能性のある作業員の安全上通知が不要であればOKが設定され、通知が必要であればNGが設定される。当該隣接機器の現在の充電状態は、当該隣接機器の機器状態情報55Bから取得できる。当該隣接機器の今後の操作予定は、当該隣接機器の操作情報55Eから取得できる。例えば、当該隣接機器が充電中であれば、NGが設定される。
なお、隣接機器情報55Fにおいて、対象グループID55F1の代わりに、作業対象機器を設定し、その作業対象機器に隣接する機器に関する情報としてもよい。固定局6と端末7との間の通信では、電波干渉により各固定局6で受信する端末7の情報(作業員ID等)に誤りがある可能性があるので、特に作業グループが隣接する境界にある機器の付近に作業員がいる場合には、その境界を挟んで設置されている他の作業グループの機器に関する情報(隣接機器情報)を端末7に送信することは、当該作業員の安全を確保する上で有効である。また、状態55F4に、OK若しくはNGとともに、又は、その代わりに当該隣接機器の現在の充電状態や今後の操作予定を設定してもよい。
≪システムの処理 −作業対象通知処理−≫
続いて、作業対象通知システム100の処理について説明する。
図10は、作業対象通知システム100の作業対象通知処理を示すフローチャートである。作業対象通知処理では、管理サーバ5が、センタサーバ1から操作票を受信し、その操作票、それに基づいて設定した機器状態情報や隣接機器情報を端末7に送信する。
まず、センタサーバ1は、操作担当部署から操作票を取得し、管理サーバ5に送信する(S1001)。操作票の取得は、操作担当部署にあるPC(Personal Computer)等から広域ネットワーク(IP(Internet Protocol)網等)を介して行ってもよいし、操作担当部署の担当者がセンタサーバ1に入力するのに伴って行ってもよい。また、センタサーバ1は、取得した操作票を作業対象DB(Data Base)として記憶、蓄積してもよい。なお、センタサーバ1から管理サーバ5への操作票の送信は、ネットワーク2、ゲートウエイ3及びネットワーク4を介して行われる。
管理サーバ5では、通信部51がネットワーク4経由で操作票を受信し、処理部54が操作情報55Eとして記憶部55に記憶する(S1002)。次に、処理部54が、操作票に示された操作や保守作業を行う作業員の端末7に割り当てる作業員IDを作業員情報55Aとして記憶部55に記憶する(S1003)。作業員IDは、例えば、時系列に連番で生成される。この時点では、作業グループが特定されていないので、作業員ID55A1だけを記憶することになる。なお、作業グループが特定された時点で、作業員ID55A1とグループID55A3を併せて記憶してもよい。そして、通信部51が操作票及び作業員IDを端末7に送信する(S1004)。なお、管理サーバ5と、端末7との間の通信は、ノードIDを通信元及び通信先のアドレスとして用いて、直接無線により又は固定局6が構成するアドホックネットワークを介して行われる(以下同様)。
端末7では、通信部71が管理サーバ5から操作票及び作業員IDを受信し、処理部74が記憶部75に記憶する(S1005)。操作票の記憶によって、いつでも必要に応じて操作票を表示できる。また、作業員IDの記憶によって、管理サーバ5が端末7を通信先又は通信元として特定できる。そして、処理部74が操作票を表示部73に受け渡し、表示部73が操作票を表示する(S1006)。これによれば、作業員は、端末7の表示部74に表示された操作票を参照することによって、自らが行うべき機器の操作・保守作業の手順を知ることができる。また、端末7は、操作票及び作業員IDを受信した時又は操作票を表示した時に、音や振動を発生させることにより、端末7を携帯している作業員に情報の受信又は表示を知らせることができる(以下、端末7による情報の受信時又は表示時について同様)。
一方、管理サーバ5では、処理部54が操作票から作業対象機器を抽出する(S1007)。例えば、操作票に掲載されている「操作」が停止又は充電であるものを抽出する。これは、停止や充電は機器の保守作業等(故障等での系統切替を含む)であり、停止や充電以外は保守作業等に伴う他の機器の電源系統の切断や投入等の操作だからである。図9(a)の操作情報55Eを例にすると、「操作」が停止又は充電である機器IDとして「No.1Tr」を抽出することができる。次に、処理部54が機器状態情報55Bを参照して、抽出した作業対象機器のある作業グループを特定する(S1008)。図6(b)の機器状態情報55Bを例にすると、機器IDとして「No.1Tr」のあるグループAを特定することができる。この場合、S1003で記憶した作業員IDに対応して、特定した作業グループのIDを記憶する。なお、機器状態情報55Bにおいて、特定した作業グループに含まれる機器と、操作票に掲載されている機器とが合致しない場合には、新たな作業グループを設定してもよい。そして、処理部54が、操作票に従って、記憶部55に記憶された機器状態情報55Bの状態55B3を設定し、当該作業グループの機器状態情報を端末7に送信する(S1009)。図6(b)の機器状態情報55Bを例にすると、グループAの「No.1Tr」の状態には作業対象を設定し、グループAの「No.1Tr」以外の機器の状態には操作対象を設定し、グループCの機器の状態には対象外を設定する。次に、グループAの機器状態情報を端末7に送信する。
端末7では、通信部71が作業対象の機器状態情報を受信し、処理部74が機器状態情報を表示部73に受け渡し、表示部73が機器状態情報を表示する(S1010)。作業員は、S1006で表示部73に表示された操作票に従って機器の操作や保守作業を行い、S1010で表示された機器状態情報に対して、各機器の最新状態(例えば、ONやOFF)を入力部72から入力する。この入力を受けて、処理部74が機器状態情報を更新し、通信部71が管理サーバ5に送信する(S1011)。
管理サーバ5では、通信部51が機器状態情報を受信し、処理部54が記憶部55に記憶する(S1012)。これにより、作業対象の機器状態情報55Bが最新の状態に更新される。なお、管理サーバ5が、作業中の作業員の端末7から作業員IDを受信した場合に、端末7と通信した固定局6のノードIDが変化したときには、変化前の固定局6に対応する機器の操作が終了し、変化後の固定局6に対応する機器の操作が開始したと想定し、操作情報55Eに従って機器状態情報55Bの状態55B3を更新することも考えられる。続いて、処理部54が機器状態情報55B及び機器配置情報55Cから隣接機器情報を抽出し、記憶部55に隣接機器情報55Fとして記憶する(S1013)。隣接機器情報の抽出方法は、図9(b)の隣接機器情報55Fの説明の通りである。そして、隣接機器情報55Fの状態55F4にNGがあるか否かを判定する(S1014)。NGがなければ(S1014のN)、管理サーバ5は処理を終了する。NGがあれば(S1014のY)、通信部51が隣接機器情報を端末7に送信する(S1015)。
端末7では、通信部71が隣接機器情報を受信し、処理部74が隣接機器情報を表示部73に受け渡し、表示部73が隣接機器情報を表示する(S1016)。作業員は、表示部73に表示された隣接機器情報を参照することによって、安全上注意が必要な機器に接近しないように留意することができ、作業上の安全を確保することができる。
≪システムの処理 −通信確認処理−≫
図11は、作業対象通知システム100の通信確認処理を示すフローチャートである。固定局6は、自らの電源投入時又は定期的なタイミングでアドホックネットワークとしての通信確認を行う。また、それに伴って、管理サーバ5は、端末7が存在すべき場所に位置するか否かを確認する。
まず、固定局6では、通信部61が自らと同じ作業グループに属する固定局6を問い合わせるメッセージを管理サーバ5に送信する(S1101)。管理サーバ5では、通信部51が問い合わせのメッセージを受信する(S1102)。そして、処理部54が記憶部55に記憶されたノードID情報55Dを参照して、問い合わせのあった固定局6のノードIDと同じ作業グループに属するノードIDを抽出し、抽出したノードIDを通信部51が固定局6に送信する(S1103)。
固定局6では、通信部61が管理サーバ5から同じ作業グループに属する固定局6のノードIDを受信し(S1104)、通信部61及び処理部62が他の固定局6とともにアドホックネットワークを確立する(S1105)。そして、確立したアドホックネットワークの通信範囲にある端末7に対して、通信部61が通信確認メッセージを送信する(S1106)。
端末7では、通信部71が固定局6から通信確認メッセージを受信し(S1107)、処理部74が記憶部75に記憶された作業員IDを読み出し、通信部71が作業員IDを固定局6に送信する(S1108)。固定局6は、端末7から作業員IDを受信し、受信した作業員IDを管理サーバ5に送信する(S1109)。
管理サーバ5では、通信部51が固定局6から作業員IDを受信する(S1110)。そして、処理部54が作業員IDは妥当か否かを判定する(S1111)。具体的には、まず、固定局6のノードIDが属する作業グループと、作業員IDが属する作業グループとが一致するか否かを確認する。固定局6のノードIDが属する作業グループは、図8のノードID情報55Dによって特定できる。作業員IDが属する作業グループは、図6(a)の作業員情報55Aによって特定できる。両作業グループが一致しない場合には、端末7が本来の作業グループではなく、別の作業グループにいること(作業対象違反)になり、作業員IDが妥当ではないと判定される。
両作業グループが一致した場合には、さらに、当該作業グループに作業対象機器があるか否かを確認する。この確認は、図6(b)の機器状態情報55Bを参照して行われる。作業対象機器がない場合には、そのような場所に端末7が存在するのは不当であるので、作業員IDが妥当ではないと判定される。作業対象機器がある場合には、作業員IDが妥当であると判定され(S1111のY)、管理サーバ5は処理を終了する。
作業員IDが妥当ではないと判定されると(S1111のN)、処理部54が作業対象再確認要求のメッセージを作成し、通信部51が送信する(S1112)。作業対象再確認要求のメッセージは、作業員に操作票や機器状態情報の作業対象を再度確認し、正しい作業グループの場所に移動することを促すものである。固定局6は、管理サーバ5から作業対象再確認要求のメッセージを受信し、端末7に送信する(S1113)。端末7では、通信部71が固定局6から作業対象再確認要求のメッセージを受信し、処理部74を経由して表示部73が当該メッセージを表示する(S1114)。作業員は、自分が携帯している端末7の表示部73に表示された作業対象再確認要求のメッセージを参照することによって、自分が間違った場所にいることを認識し、正しい作業グループの場所に移動するきっかけを得ることができる。
なお、作業対象再確認要求のメッセージとともに、又は、その代わりに、作業対象機器の通知として当該端末7の作業グループに係る機器状態情報55Bを送信するようにしてもよい。また、短い周期で通信確認処理を行うことによって、作業員が正しい作業グループの場所から間違った場所に移動した瞬間に、管理サーバ5が端末7にメッセージを送信できるので、作業員は間違った場所を徘徊することなく、正しい場所にすぐに復帰することができる。
≪実施例≫
続いて、作業グループを停電ブロックとした場合の実施例について説明する。
図12は、変電所構内における機器と作業員の位置関係の例を示す図である。変電所構内には、機器[1]、[2]、[3]及び[4]が設置され、各機器に固定局6が付設されている。また、各機器には、その周囲に離隔距離範囲が設けられる。離隔距離とは、機器の電気的な絶縁状態を確保するために他の物を離隔すべき最小限の距離である。従って、機器の離隔距離範囲内に侵入したり、物を置いたりすることは禁止される。そして、2つの機器ごとの機器間距離が、管理サーバ5の記憶部55に機器配置情報55C(図7参照)として記憶される。さらに、機器[1]と[3]は停電ブロックのグループAに属し、一方、機器[2]と[4]は停電ブロックのグループBに属し、充電中であることが、管理サーバ5の記憶部55に機器状態情報55B(図6(b)参照)として記憶される。
以上のように機器が配置された変電所構内において、グループAの作業員001の端末7は、機器[3]に付設された固定局6と通信を行う。この場合、機器[3]と[4]の機器間距離が所定値以下又は所定値より小であるときには、機器[4]が充電中なので、注意を促すことが安全上必要であるとして、管理サーバ5から作業員001の端末7に機器[4]の隣接機器情報が送信される。ここで、所定値は、例えば、「機器[3]の接近安全距離+機器[4]の接近安全距離+通路幅」である。接近安全距離とは、人が機器に近付いても安全上問題のない距離である。従って、この場合の所定値は、「通路に従って移動している限り安全な距離」であると言える。また、グループAの作業員003の端末7は、機器[2]に付設された固定局6と通信を行う。この場合、作業員003は、グループAの作業を行うはずなのにグループBの場所にいるので、作業対象違反に該当するため、管理サーバ5から作業員003の端末7に作業対象再確認要求メッセージが送信される。
さらに、図示していないが、例えば、管理サーバ5が、通信確認処理によって機器[3]の固定局6及び機器[4]の固定局6の両方を経由して同一の作業員IDを受信した場合には、機器[3]と[4]の離隔距離範囲に注意するように促すメッセージを当該作業員IDの端末7に送信する。これは、当該端末7を携帯した作業員が機器[3]と[4]の間にいる可能性があるので、特に機器[3]と[4]の機器間距離が所定値以下又は所定値より小であるときに、機器[3]又は[4]の離隔距離範囲内への侵入を防止するためである。
図13は、センタサーバ1又は管理サーバ5の表示画面の例を示す図である。図13(a)は、停電ブロック管理画面を示す。停電ブロック管理画面は、各機器の配置及び作業員の入所状態を表示する。作業員の入所状態は、具体的には、停電ブロック内又は各機器の付近にある端末7の台数として示される。また、作業対象違反の作業員を示す印には、×が付される。図13(b)は、作業対象違反管理画面を示す。作業対象違反管理画面は、停電ブロックに作業対象違反者が侵入した場合に、所定の停電ブロック内又は所定の機器付近にいることを表示する。図13(b)では、作業対象違反者が、グループA内、詳しくは機器[3]の付近にいることが示されている。
図14は、端末7の表示画面の例を示す図である。隣接機器情報管理画面は、現在作業中の停電ブロック及びそれに隣接する停電ブロックの機器の状態を表示する。停電ブロックごとに機器の配置が示され、機器ごとに機器ID、現在状況及び予定が示される。また、当該端末7が情報を受信している元になる機器(例えば、機器[3])の範囲が受信機器範囲として示される。さらに、作業中機器(例えば、機器[3])との機器間距離が所定値以下又は所定値より小であり、かつ、充電中である機器(例えば、機器[4])に対する注意を促すような表示が行われる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、図1に示す作業対象通知システム100内の各装置を機能させるために、各装置の処理部(CPU)で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る作業対象通知システム100が実現されるものとする。なお、プログラムをインターネット等のネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップ等をコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、機器ごとにセンサを設置することなく、機器のある場所に設置された固定局6によって構成されたアドホックネットワークを介して、管理サーバ5と端末7との間の通信を行うので、作業対象通知システム100を安価に構築することができる。
また、一連の作業の対象となる1以上の機器が存在する場所に1以上の固定局6を設置することで、当該機器の存在場所を通信範囲として網羅し、その通信範囲内にある端末7に当該作業対象機器に関する情報を送信する。これによれば、正しい作業場所にいる作業員に対して、割り当てられた作業の対象となる機器に関して通知するので、無駄なく的確に通知を行うことができる。
また、管理サーバ5が、作業員の作業に直接関係のある機器の情報だけでなく、隣接する他の作業グループの機器についても安全上必要な情報を端末7に送信し、作業員がその情報を参照するので、安全に作業を行うことができる。
また、アドホックネットワークにより通信可能な端末7があるべき場所の作業グループと、当該アドホックネットワークに係る作業グループとが一致しないときに、当該端末7に作業対象再確認要求メッセージが送信される。これによれば、作業員は、本来の作業とは関係のない場所にいた場合に作業対象を再度確認するように促されるので、自らの間違いを認識し、正しい場所に移動するきっかけを与えられる。
また、端末7が管理サーバ5から操作票や機器状態情報、作業対象再確認メッセージ等を受信した場合に音又は振動を発生させるので、作業員は即時に対応することができ、作業上の安全性を確保することができる。
≪その他の実施の形態≫
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上記実施の形態では、端末7は管理サーバ5から受信した情報やメッセージを表示部73に表示するように記載したが、端末7を携帯する作業員に通知(出力)することができれば他の手段を使用してもよい。例えば、情報やメッセージの内容の音声を発生させてもよいし、当該内容の用紙を印刷してもよい。
作業対象通知システム100の構成を示す図である。 管理サーバ5の構成を示す図である。 固定局6の構成を示す図である。 端末7の構成を示す図である。 管理サーバ5の記憶部55に記憶されるデータの構成を示す図である。 作業員情報及び機器状態情報の構成を示す図であり、(a)は作業員情報55Aの構成を示し、(b)は機器状態情報55Bの構成を示す。 機器配置情報55Cの構成を示す図であり、(a)は機器の配置を模式的に示し、(b)は所定の機器に隣接する機器のテーブルを示す。 ノードID情報55Dの構成を示す図である。 操作情報及び隣接機器情報の構成を示す図であり、(a)は操作情報55Eの構成を示し、(b)は隣接機器情報55Fの構成を示す。 作業対象通知システム100の作業対象通知処理を示すフローチャートである。 作業対象通知システム100の通信確認処理を示すフローチャートである。 変電所構内における機器と作業員の位置関係の例を示す図である。 センタサーバ1又は管理サーバ5の表示画面の例を示す図であり、(a)は停電ブロック管理画面を示し、(b)は作業対象違反管理画面を示す。 端末7の表示画面の例を示す図である。
符号の説明
100 作業対象通知システム
1 センタサーバ
2 ネットワーク
3 ゲートウエイ
4 ネットワーク
5 管理サーバ(サーバ、作業対象通知サーバ)
51 通信部(通信処理部)
54 処理部(通信処理部)
55 記憶部
55A 作業員情報
55A1 作業員ID
55A2 グループID
55B 機器状態情報
55B1 グループID
55B2 機器ID
55B3 状態
55C 機器配置情報
55D ノードID情報
55D1 グループID
55D2 ノードID
55F 隣接機器情報
6 固定局(無線通信装置)
7 端末

Claims (5)

  1. 一連の作業の対象となる1以上の機器からなるグループを管理するサーバと、
    前記グループごとに設置され、当該グループに属する機器の場所を通信範囲として網羅する1以上の無線通信装置と、
    前記作業を行う作業員に携帯されるとともに、前記無線通信装置を介して前記サーバから作業対象である機器に関する情報を受信し、出力する端末と、
    を備える作業対象通知システムであって、
    前記サーバは、
    前記グループごとに、
    当該グループの各無線通信装置に固有のノードIDと、
    当該グループに属する各機器に固有の機器ID及び当該機器の状態を含む機器状態情報と、
    当該グループに属する各機器間の距離を含む機器配置情報と、
    を記憶する記憶部と、
    作業対象機器の機器ID及び作業内容を含む作業指示メッセージを受け付けた際に、
    前記作業指示メッセージに含まれる作業対象機器の機器IDから、前記記憶部に記憶された前記機器状態情報に基づいて、当該作業対象機器の属するグループを特定し、
    前記記憶部に記憶された、当該グループのノードIDを有する前記無線通信装置を介して、前記作業指示メッセージを前記端末に送信し、
    当該無線通信装置を介して、当該グループの前記機器状態情報を前記端末に送信するとともに、
    前記記憶部に記憶された前記機器状態情報及び前記機器配置情報に基づいて、前記作業対象機器から所定距離以内にあり、かつ、前記作業対象機器と異なるグループに属する隣接機器の情報を抽出し、当該隣接機器の状態に基づいて隣接機器情報の通知が安全上必要であると判定した場合に、当該隣接機器情報を当該端末に送信する通信処理部と、
    を備え、
    前記端末は、
    前記無線通信装置を介して前記サーバから前記作業指示メッセージを受信し、当該作業指示メッセージを出力し、
    前記無線通信装置を介して前記サーバから前記機器状態情報を受信し、当該機器状態情報を出力する
    ことを特徴とする作業対象通知システム。
  2. 請求項1に記載の作業対象通知システムであって、
    前記通信処理部は、
    前記作業指示メッセージを受け付けた際に、さらに、当該作業を行うべき作業員が携帯する前記端末に付与される作業員IDを生成し、
    前記作業指示メッセージとともに前記作業員IDを前記端末に送信し、前記特定したグループに対応付けて前記作業員IDを前記記憶部に記憶し、
    前記端末は、
    前記サーバから前記作業指示メッセージとともに前記作業員IDを受信し、当該作業員IDを記憶し、
    前記無線通信装置は、
    前記無線通信装置により通信可能な端末に通信確認を行うためのメッセージを送信し、
    前記端末は、
    前記無線通信装置から前記通信確認のメッセージを受信した場合に、記憶した前記作業員IDを、前記無線通信装置を介して前記サーバに送信し、
    前記通信処理部は、
    前記無線通信装置を介して前記端末から前記作業員IDを受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記グループごとの作業員ID及びノードIDに基づいて、受信した前記作業員IDのグループと、前記無線通信装置のノードIDのグループとが一致しないときに、作業対象の再確認を要求するメッセージを、前記無線通信装置を介して前記端末に送信する
    ことを特徴とする作業対象通知システム。
  3. 請求項1又は請求項に記載の作業対象通知システムであって、
    前記端末は、
    前記サーバから作業員に通知するべき情報を受信した場合に、音声又は振動を発生させる
    ことを特徴とする作業対象通知システム。
  4. 一連の作業の対象となる1以上の機器からなるグループごとに当該機器のある場所に設置され、当該グループに属する機器の場所を通信範囲として網羅する1以上の無線通信装置を介して、前記作業を行う作業員に携帯される端末に作業対象機器に関する情報を送信するとともに、前記グループを管理する作業対象通知サーバであって、
    前記グループごとに、
    当該グループの各無線通信装置に固有のノードIDと、
    当該グループに属する機器に固有の機器ID及び当該機器の状態を含む機器状態情報と、
    当該グループに属する各機器間の距離を含む機器配置情報と、
    を記憶する記憶部と、
    作業対象機器の機器ID及び作業内容を含む作業指示メッセージを受け付けた際に、
    前記作業指示メッセージに含まれる作業対象機器の機器IDから、前記記憶部に記憶された前記機器状態情報に基づいて、当該作業対象機器の属するグループを特定し、
    前記記憶部に記憶された、当該グループのノードIDを有する前記無線通信装置を介して、前記作業指示メッセージを前記端末に送信し、
    当該無線通信装置を介して、当該グループの前記機器状態情報を前記端末に送信するとともに、
    前記記憶部に記憶された前記機器状態情報及び前記機器配置情報に基づいて、前記作業対象機器から所定距離以内にあり、かつ、前記作業対象機器と異なるグループに属する隣接機器の情報を抽出し、当該隣接機器の状態に基づいて隣接機器情報の通知が安全上必要であると判定した場合に、当該隣接機器情報を当該端末に送信する通信処理部と、
    を備えることを特徴とする作業対象通知サーバ。
  5. 請求項に記載の作業対象通知サーバであって、
    前記通信処理部は、
    前記作業指示メッセージを受け付けた際に、さらに、当該作業を行うべき作業員が携帯する前記端末に付与される作業員IDを生成し、
    前記作業指示メッセージとともに前記作業員IDを前記端末に送信し、前記特定したグループに対応付けて前記作業員IDを前記記憶部に記憶し、
    前記無線通信装置を介して前記端末から前記作業員IDを受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記グループごとの作業員ID及びノードIDに基づいて、受信した前記作業員IDのグループと、前記無線通信装置のノードIDのグループとが一致しないときに、作業対象の再確認を要求するメッセージを、前記無線通信装置を介して前記端末に送信する
    ことを特徴とする作業対象通知サーバ。
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