JP2015133592A - 通信システム - Google Patents

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雅智 古川
Masatomo Furukawa
雅智 古川
文幸 安達
Fumiyuki Adachi
文幸 安達
慎吾 大森
Shingo Omori
慎吾 大森
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Tohoku University NUC
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Tohoku University NUC
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Abstract

【課題】災害時において自動的に基地局装置を公衆に利用可能とする通信システムを提供する。
【解決手段】基地局装置12は、ネットワーク13に接続されると第1のサーバ11に対して認証リクエストを送信するリクエスト部29を備える。第1のサーバ11は、基地局装置12の識別子と、基地局装置12の通信動作を規定する少なくとも2つの通信設定と、を対応付けて予め記憶する第1のサーバ記憶部18と、基地局装置12から認証リクエストを受信すると、第1のサーバ記憶部18が記憶する情報に基づいて基地局装置12を認証する認証部19と、基地局装置12の認証に成功すると、第1の通信設定を基地局装置12に送信し、災害が発生すると、第2の通信設定を基地局装置12に送信する通信設定送信部20と、を備える。基地局装置12は、第1の通信設定において不特定の端末装置14bとの接続又は通信を禁止し、第2の通信設定において不特定の端末装置14bとの接続及び通信を許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局装置及びサーバを備える通信システムに関する。
従来、携帯電話などの端末装置が、無線LANを介して契約通信事業者の基地局装置(無線LANアクセスポイント装置)に接続し通信を行う通信システムが知られている。かかる通信システムにおいて、ユーザは、無料で開放される公衆基地局装置を除き、契約していない通信事業者の基地局装置に接続して通信することはできない。
一方、例えば地震などの災害が発生した場合、契約の有無によらず多くのユーザが基地局装置を利用可能であることが望ましい。このため、地震などの災害発生時に、複数の通信事業者の基地局装置に対して共通に利用可能な災害用統一SSIDを設定し、基地局装置を公衆に利用可能とすることが検討されている(非特許文献1参照)。
"大規模震災を想定した、公衆無線LANの無料開放実証実験について(国内初)"、[online]、平成25年8月5日、無線LANビジネス推進連絡会、[平成25年9月10日検索]、インターネット<URL:http://www.wlan-business.org/info/201308/20130805.html>
一般に、基地局装置の管理・運用は、通信事業者またはユーザ個人などの管理者により個別に行われる。このため、例えばユーザの家庭に設置されユーザが管理する基地局装置の通信設定を、通信事業者などの他者が外部から遠隔で変更することはできなかった。このように、管理者の異なる複数の基地局装置の通信設定を変更して基地局装置を公衆に利用可能とすることはできなかった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、災害時において自動的に基地局装置を公衆に利用可能とする通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る通信システムは、
端末装置と無線通信可能な基地局装置と、ネットワークを介して前記基地局装置と通信可能な第1のサーバと、を備える通信システムであって、
前記基地局装置は、
該基地局装置が前記ネットワークに接続されると前記第1のサーバに対して認証リクエストを送信するリクエスト部を備え、
前記第1のサーバは、
前記基地局装置の識別子と、該基地局装置の通信動作を規定する少なくとも2つの通信設定と、を対応付けて予め記憶する第1のサーバ記憶部と、
前記基地局装置から前記認証リクエストを受信すると、前記第1のサーバ記憶部が記憶する情報に基づいて前記基地局装置を認証する認証部と、
前記基地局装置の認証に成功すると、第1の通信設定を前記基地局装置に送信し、災害が発生すると、第2の通信設定を前記基地局装置に送信する通信設定送信部と、を備え、
前記基地局装置は、
前記第1の通信設定において不特定の端末装置との接続又は通信を禁止し、前記第2の通信設定において不特定の端末装置との接続及び通信を許可するように動作する
ことを特徴とする。
また、本発明に係る通信システムは、
複数の前記基地局装置と、前記ネットワークを介して前記基地局装置と通信可能な第2のサーバを更に備え、
前記基地局装置は、
他の基地局装置が出力する電波を検出すると、ビーコン信号から前記他の基地局装置の識別子を取得する識別子取得部と、
自装置の設置位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
自装置の識別子、前記他の基地局装置の識別子、及び前記位置情報を含む情報を前記第2のサーバに送信する送信部と、を更に備え、
前記第2のサーバは、
前記複数の基地局装置からそれぞれ取得する前記情報を蓄積して記憶する第2のサーバ記憶部を備える
ことが好ましい。
本発明に係る通信システムによれば、災害時において自動的に基地局装置が公衆に利用可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。 図1の設定管理サーバの概略構成を示す機能ブロック図である。 図2の第1のサーバ記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 図1の基地局装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図1の通信システムの動作を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。 図6の基地局装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図6の稼働管理サーバの概略構成を示す機能ブロック図である。 図6の通信システムの動作を示すフローチャート図である。 図8の第2のサーバ記憶部が蓄積する情報の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
はじめに、本発明の第1の実施形態に係る通信システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信システム10の概略構成を示す図である。
図1に示すように、通信システム10は、設定管理サーバ(第1のサーバ)11と、基地局装置12と、を備える。設定管理サーバ11及び基地局装置12は、例えばインターネットなどのネットワーク13に接続され、互いに通信可能である。複数の端末装置14(14a,14b)は、後述するように、基地局装置12と接続し得る。通信システム10は、任意の数の基地局装置12を備えてもよい。
設定管理サーバ11は、基地局装置12の通信動作を規定する通信設定を基地局装置12に送信する。
基地局装置12は、例えばマルチSSID機能を有する無線LANアクセスポイント装置であって、異なる2つのアクセスポイント、即ち第1のアクセスポイント15及び第2のアクセスポイント16として機能する。後述するように、第2のアクセスポイント16の動作は、設定管理サーバ11から受信する通信設定に従って規定される。本実施形態において、基地局装置12は、ユーザ宅17内に設置され、該ユーザにより管理される。
端末装置14は、例えばノート型PC又は携帯電話などの無線通信装置であって、基地局装置12と無線LANを介して接続し得る。例えば、基地局装置12と同一ユーザが所有する端末装置14aは、暗号化キーの入力により第1のアクセスポイント15に接続可能である。一方、他のユーザが所有する不特定の端末装置14bによる第1のアクセスポイント15への接続又は第1のアクセスポイント15を介する通信は禁止される。また、端末装置14a,14bは、後述するように、災害時において利用可能となる第2のアクセスポイント16に接続可能である。
次に、通信システム10の各構成要素について詳細に説明する。
図2に示すように、設定管理サーバ11は、第1のサーバ記憶部18と、認証部19と、通信設定送信部20と、第1のサーバ制御部21と、を備える。
第1のサーバ記憶部18は、図3に示すように、例えばSSID又はMACアドレスなどの基地局装置12の識別子(基地局識別子)と、基地局装置12の通信動作を規定する少なくとも2つの通信設定、即ち第1の通信設定及び第2の通信設定と、を対応付けて予め記憶する。
第1の通信設定は、第2のアクセスポイント16の動作に関する制限的な設定である。制限的な設定とは、端末装置14bによる第2のアクセスポイント16への接続又は第2のアクセスポイント16を介する通信を禁止する設定である。第1の通信設定は、例えばDD−WRTなどのファームウェアがサポートするアクセス制御機能に対応して記述される。アクセス制御機能には、例えば暗号化機能、特定のプロトコル、IPアドレス、及びMACアドレスのフィルタ機能、電波帯域制御などのQoS機能、ならびにステルスSSID機能などの種々の機能が含まれる。
一方、第2の通信設定は、第2のアクセスポイント16の動作に関する非制限的な設定である。非制限的な設定とは、端末装置14bによる第2のアクセスポイント16への接続及びアクセスポイントを介する通信を許可する設定である。第2の通信設定は、例えばDD−WRTなどのファームウェアがサポートするアクセス制御機能に対応して記述される。
認証部19は(図2参照)、基地局装置12から受信する認証リクエストに応じて、第1のサーバ記憶部18が記憶する情報に基づいて基地局装置12の認証を行う。詳細には、第1のサーバ記憶部18に予め記憶される基地局識別子に対応する基地局装置12から認証リクエストを受信した場合、認証に成功する。認証の処理は、例えばHTTPSなどのセキュア通信により行われる。
通信設定送信部20は、基地局装置12の認証に成功すると、基地局装置12に対応する第1の通信設定を基地局装置12に送信する。また、通信設定送信部20は、第1のサーバ制御部21が地震などの災害の発生を検出すると、基地局装置12に対応する第2の通信設定を基地局装置12に送信する。
第1のサーバ制御部21は、設定管理サーバ11全体の動作を制御する。また、第1のサーバ制御部21は、例えばネットワーク13を介して災害情報を取得することにより、地震などの災害の発生を検出可能である。
図4に示すように、基地局装置12は、ルータ部22と、第1のゲートウェイ23と、第1の無線通信部24と、第1の記憶部25と、第1の基地局制御部26と、第2のゲートウェイ27と、第2の無線通信部28と、リクエスト部29と、第2の記憶部30と、第2の基地局制御部31と、を備える。第1のゲートウェイ23、第1の無線通信部24、第1の記憶部25、及び第1の基地局制御部26は、第1のアクセスポイント15として機能する。第2のゲートウェイ27、第2の無線通信部28、リクエスト部29、第2の記憶部30、及び第2の基地局制御部31は、例えば基地局装置12から独立する無線LANアダプタ装置32に備えられ、ルータ部22及び第1のアクセスポイント15により構成される一般的な基地局装置に外部から接続可能に構成される。無線LANアダプタ装置32は、例えば一般的な基地局装置のUSB端子に接続され、第2のアクセスポイント16として機能する。
ルータ部22は、第1のアクセスポイント15又は第2のアクセスポイント16へのデータ伝送経路の選択を行うルータとして機能する。
第1のゲートウェイ23は、無線LANとネットワーク13との間のプロトコル変換を行う。また、第1のゲートウェイ23には、ルータ部22によって経路選択の際に用いられるIPアドレスが割当てられる。
第1の無線通信部24は、無線LANを介して端末装置14aと通信する。
第1の記憶部25は、ユーザが自由に規定可能な通信設定を記憶する。一般に、ユーザが規定する通信設定は、不特定の端末装置14bによる第1のアクセスポイント15への接続又は第1のアクセスポイント15を介する通信を禁止する、制限的な設定である。
第1の基地局制御部26は、第1のアクセスポイント15全体の動作を制御する。例えば、第1の基地局制御部26は、第1の記憶部25が記憶する通信設定に基づいて、第1のアクセスポイント15のアクセス制御を行う。このようにして、端末装置14bによる第1のアクセスポイント15への接続などが禁止される。即ち、第1のアクセスポイント15は、ユーザが管理する一般的なアクセスポイントとして機能する。
第2のゲートウェイ27は、無線LANとネットワーク13との間のプロトコル変換を行う。また、第2のゲートウェイ27には、ルータ部22によって経路選択の際に用いられるIPアドレスが割当てられる。
第2の無線通信部28は、無線LANを介して端末装置14a,14bと通信する。
リクエスト部29は、基地局装置12がネットワーク13に接続されると、ネットワーク13を介して設定管理サーバ11に対し認証リクエストを送信する。
第2の記憶部30は、設定管理サーバ11から受信する通信設定を記憶する。第2の記憶部30は、設定管理サーバ11から通信設定を新たに受信する際に既に他の通信設定を記憶している場合、新たに受信する通信設定に置換えて記憶する。
第2の基地局制御部31は、第2のアクセスポイント16全体の動作を制御する。例えば、第2の基地局制御部31は、第2の記憶部30が記憶する通信設定に基づいて、第2のアクセスポイント16のアクセス制御を行う。
次に、第1の実施形態に係る通信システム10の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。以下に説明する動作は、基地局装置12の第2のアクセスポイント16の動作制御に関する通信システム10の動作である。
はじめに、基地局装置12のリクエスト部29は、基地局装置12がネットワーク13に接続されると、設定管理サーバ11に対して認証リクエストを送信する(ステップS100)。
次に、設定管理サーバ11の認証部19は、ステップS100の認証リクエストを受信すると、第1のサーバ記憶部18が記憶する情報に基づいて基地局装置12を認証する(ステップS101)。
続いて、設定管理サーバ11の通信設定送信部20は、基地局装置12に対応する第1の通信設定を基地局装置12に送信する(ステップS102)。
次に、基地局装置12の第2の記憶部30は、ステップS102において送信された第1の通信設定を記憶する(ステップS103)。ステップS103以降、基地局装置12の第2のアクセスポイント16は、第1の通信設定、即ち制限的な設定に基づくアクセス制御により動作する。
次に、設定管理サーバ11の第1のサーバ制御部21は、災害の発生を検出するまで待受ける(ステップS104)。即ち、災害の発生が検出されない場合(ステップS104−No)、ステップS104を繰返し実行する。
一方、災害の発生を検出した場合(ステップS104−Yes)、設定管理サーバ11の通信設定送信部20は、基地局装置12に対応する第2の通信設定を基地局装置12に送信する(ステップS105)。
そして、基地局装置12の第2の記憶部30は、ステップS105において送信された第2の通信設定を記憶する(ステップS106)。ステップS106以降、基地局装置12の第2のアクセスポイント16は、第2の通信設定、即ち非制限的な設定に基づくアクセス制御により動作する。
このように、第1の実施形態の通信システム10によれば、第2のアクセスポイント16は、設定管理サーバ11から取得する通信設定に基づいて動作し、通常時において端末装置14bとの接続又は通信を禁止し、災害時において端末装置14bとの接続及び通信を許可する。このようにして、災害時に基地局装置12が公衆に利用可能となる。また、被災地における多数のユーザは、第2のアクセスポイント16を介する通信により、例えば災害情報収集及び安否確認などを実行可能となるため、社会不安の軽減に大きく貢献可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、第2の実施形態に係る通信システム100の概略構成を示す図である。概略として、第2の実施形態に係る通信システム100によれば、複数存在する基地局装置120の稼働状態を確認可能となる。
図6に示すように、第2の実施形態に係る通信システム100は、設定管理サーバ11と、複数の基地局装置120(120a,120b,120c)と、稼働管理サーバ(第2のサーバ)320と、を備える。設定管理サーバ11は、第1の実施形態と同様である。設定管理サーバ11、複数の基地局装置120a,120b,120c、及び稼働管理サーバ330は、ネットワーク13に接続され、互いに通信可能である。基地局装置120a,120cは、基地局装置120bの近傍にそれぞれ設置される。基地局装置120a及び120bは、互いの出力電波を相互に検出可能である。同様に、基地局装置120b及び120cは、互いの出力電波を相互に検出可能である。通信システム100は、2以上の任意の数の基地局装置120を備えてもよい。
図7に示すように、基地局装置120aは、ルータ部22と、第1のゲートウェイ23と、第1の無線通信部24と、第1の基地局制御部26と、第2のゲートウェイ27と、第2の無線通信部28と、リクエスト部29と、第2の記憶部30と、第2の基地局制御部310と、識別子取得部340と、位置情報取得部350と、送信部360と、を備える。ルータ部22、第1のゲートウェイ23、第1の無線通信部24、第1の基地局制御部26、第2のゲートウェイ27、第2の無線通信部28、リクエスト部29、及び第2の記憶部30、は、第1の実施形態と同様である。また、第2のゲートウェイ27、第2の無線通信部28、リクエスト部29、第2の記憶部30、第2の基地局制御部310、識別子取得部340、位置情報取得部350、及び送信部360は、無線LANアダプタ装置320に備えられ、基地局装置120aに接続して第2のアクセスポイント16として機能する。
識別子取得部340は、自装置の近傍に設置される他の基地局装置120bが出力する電波を検出し、ビーコン信号から当該他の基地局装置120bの識別子を取得する。
位置情報取得部350は、例えばGPS又は無線LAN電波を用いる測位により、基地局装置120aの設置位置を示す位置情報を取得する。
送信部360は、自装置の識別子、識別子取得部340が取得する他の基地局装置120bの識別子、及び位置情報取得部350が取得する位置情報を、稼働管理サーバ330に送信する。
第2の基地局制御部310は、第1の実施形態と同様に、第2のアクセスポイント16全体の動作を制御する。例えば、第2の基地局制御部310は、識別子取得部340、位置情報取得部350、及び送信部360を制御して、定期的に情報を稼働管理サーバ330に送信させる。
基地局装置120b,120cは(図6参照)、基地局装置120aと同様に構成される。例えば、基地局装置120bに備えられる識別子取得部340は(図7参照)、自装置の近傍に設置される他の基地局装置120a,120cが出力する電波を検出し、ビーコン信号から当該他の基地局装置120a,120cの基地局識別子を取得する。また、基地局装置120cに備えられる識別子取得部340は、自装置の近傍に設置される他の基地局装置120bが出力する電波を検出し、ビーコン信号から当該他の基地局装置120bの基地局識別子を取得する。
図8に示すように、稼働管理サーバ330は、第2のサーバ記憶部370と、第2のサーバ制御部380と、を備える。
第2のサーバ記憶部370は、基地局装置120の送信部360から受信する情報、即ち、情報を送信する基地局装置120の識別子及び位置情報、ならびに他の基地局装置120の識別子と、情報を取得した日時と、を対応付けて蓄積する。
第2のサーバ制御部380は、稼働管理サーバ330全体の動作を制御する。
次に、第2の実施形態に係る通信システム100が備える基地局装置120及び稼働管理サーバ330の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
はじめに、基地局装置120の識別子取得部340は、他の基地局装置120が出力する電波を検出する(ステップS200)。
続いて、識別子取得部340は、ステップS200における他の基地局装置120のビーコン信号から、当該他の基地局装置120の識別子を取得する(ステップS201)。
続いて、基地局装置120の位置情報取得部350は、自装置の位置情報を取得する(ステップS202)。
続いて、基地局装置120の送信部360は、自装置の識別子、ステップS201において取得した他の基地局装置120の識別子、及びステップS202において取得した位置情報を、稼働管理サーバ330に送信する(ステップS203)。
そして、稼働管理サーバ330の第2のサーバ記憶部370は、ステップS203において送信する情報、即ち、情報を送信する基地局装置120の識別子及び位置情報、ならびに他の基地局装置120の識別子と、情報を取得した日時と、を対応付けて蓄積する(ステップS204)。
このように、第2の実施形態の通信システム100によれば、正常に稼働する基地局装置120は、稼働管理サーバ330に対して定期的に情報を送信するため、基地局装置120の稼働状態を判別可能となる。また、例えば災害による通信インフラの被害状況を把握可能となり、災害対策の意思決定に大きく貢献可能である。また、基地局装置120は、自装置の近傍に設置される他の基地局装置120の出力電波を検出すると、当該他の基地局装置120の識別子を稼働管理サーバ330に送信し、稼働管理サーバ330が蓄積する。このため、例えば以下に説明するように、稼働管理サーバ330に蓄積される情報に基づいて基地局装置120の稼働状態のより詳細な判別が可能となる。
図10は、稼働管理サーバ330の第2のサーバ記憶部370に蓄積される情報の例を示す図である。基地局識別子は、稼働管理サーバ330に対して情報を送信する基地局装置120の識別子である。例えば、基地局識別子“001”,“002”,“003”は、それぞれ基地局装置120a,120b,120cの識別子である。また、取得日時は、稼働管理サーバ330が基地局装置120から情報を取得した年月日を示す。また、自装置の設置位置は、基地局装置120から取得した位置情報である。位置情報は、例えば経緯度であり、図10中の“E”は東経、“N”は北緯をそれぞれ示す。また、他装置の識別子は、基地局装置120が検出した電波を出力する他の基地局装置120の識別子である。
例えば、基地局識別子“002”に注目すると、2013年9月1日及び2日において、他装置の識別子は“001”,“003”である。一方、2013年9月3日において、他装置の識別子は“001”のみである。即ち、基地局装置120bは、2013年9月3日に、近傍の基地局装置120cの出力電波を検出できていない。
また、基地局識別子“003”に注目すると、2013年9月1日乃至3日において、他装置の識別子は“002”である。即ち、基地局装置120cは、2013年9月1日乃至3日に、近傍の基地局装置120bの出力電波を検出できている。
上述のように基地局識別子“002”,“003”に注目すると、例えば、2013年9月3日において基地局装置120cの電波入力機能は動作しているが、電波出力機能は故障していると考えられる。このように、稼働管理サーバ330に蓄積される情報の解析により、基地局装置120の詳細な稼働状態を判別可能となる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
例えば、上述の実施形態において、第2のアクセスポイント16として機能する無線LANアダプタ装置32,320を基地局装置12,120に接続するが、基地局装置12,120と無線LANアダプタ装置32,320を一体として構成してもよい。また、基地局装置12,120は、第2のアクセスポイント16の機能のみを有する構成としてもよく、或いは3つ以上のアクセスポイントの機能を有する構成としてもよい。
また、設定管理サーバ11は、3つ以上の通信設定を予め第1のサーバ記憶部18に記憶してもよい。この場合、設定管理サーバ11は、例えば多様な災害情報に応じて異なる通信設定を基地局装置12,120に送信することにより、多様な災害に適応して基地局装置12,120の動作を制御可能となる。
また、設定管理サーバ11は、災害情報以外の情報に応じて第2の通信設定を基地局装置12,120に送信するように構成してもよい。例えば、局所的に大人数が集まる大規模なイベントの開催情報などに応じて、イベント会場周辺に設置される基地局装置12,120に第2の通信設定を送信することが考えられる。
また、上述の実施形態において、基地局装置12,120は、設定管理サーバ11から受信する第1及び第2の通信設定を記憶するが、例えば第1及び第2の通信設定を予め記憶する構成であってもよい。この場合、例えば、設定管理サーバ11は第1又は第2の通信設定の何れかを有効とさせる指示を基地局装置12,120に送信し、基地局装置12,120は受信した指示に応じて第1又は第2の設定を切替えて動作する。
また、上述の第2の実施形態において、設定管理サーバ11及び稼働管理サーバ330を1つのサーバとして構成してもよい。
また、上述の第2の実施形態において、基地局装置120は、定期的に情報を稼働管理サーバ330に送信するが、例えば稼働管理サーバ330が基地局装置120に情報の送信要求を送信し、基地局装置120は受信する送信要求に応答して情報を稼働管理サーバ330に送信する構成であってもよい。
10,100 通信システム
11 設定管理サーバ
12,120,120a,120b,120c 基地局装置
13 ネットワーク
14,14a,14b 端末装置
15 第1のアクセスポイント
16 第2のアクセスポイント
17 ユーザ宅
18 第1のサーバ記憶部
19 認証部
20 通信設定送信部
21 第1のサーバ制御部
22 ルータ部
23 第1のゲートウェイ
24 第1の無線通信部
25 第1の記憶部
26 第1の基地局制御部
27 第2のゲートウェイ
28 第2の無線通信部
29 リクエスト部
30 第2の記憶部
31,310 第2の基地局制御部
32,320 無線LANアダプタ装置
330 稼働管理サーバ
340 識別子取得部
350 位置情報取得部
360 送信部
370 第2のサーバ記憶部
380 第2のサーバ制御部

Claims (2)

  1. 端末装置と無線通信可能な基地局装置と、ネットワークを介して前記基地局装置と通信可能な第1のサーバと、を備える通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    該基地局装置が前記ネットワークに接続されると前記第1のサーバに対して認証リクエストを送信するリクエスト部を備え、
    前記第1のサーバは、
    前記基地局装置の識別子と、該基地局装置の通信動作を規定する少なくとも2つの通信設定と、を対応付けて予め記憶する第1のサーバ記憶部と、
    前記基地局装置から前記認証リクエストを受信すると、前記第1のサーバ記憶部が記憶する情報に基づいて前記基地局装置を認証する認証部と、
    前記基地局装置の認証に成功すると、第1の通信設定を前記基地局装置に送信し、災害が発生すると、第2の通信設定を前記基地局装置に送信する通信設定送信部と、を備え、
    前記基地局装置は、
    前記第1の通信設定において不特定の端末装置との接続又は通信を禁止し、前記第2の通信設定において不特定の端末装置との接続及び通信を許可するように動作する
    ことを特徴とする、通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    複数の前記基地局装置と、前記ネットワークを介して前記基地局装置と通信可能な第2のサーバを更に備え、
    前記基地局装置は、
    他の基地局装置が出力する電波を検出すると、ビーコン信号から前記他の基地局装置の識別子を取得する識別子取得部と、
    自装置の設置位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    自装置の識別子、前記他の基地局装置の識別子、及び前記位置情報を含む情報を前記第2のサーバに送信する送信部と、を更に備え、
    前記第2のサーバは、
    前記複数の基地局装置からそれぞれ取得する前記情報を蓄積して記憶する第2のサーバ記憶部を備える
    ことを特徴とする、通信システム。
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