JP2010118861A - 無線通信基地局装置および無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線通信基地局装置において、自装置への接続を許可する条件を示すコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受けると、当該コンフィギュレーションデータを読み出して、自装置への接続を許可する条件とする。
【選択図】図1
Description
下記非特許文献1には、ネットワーク側から見た場合にアクセスする端末が正しいものであることを判断するためのセキュリティ技術が記載されている。これらの技術は、無線LANに関するものであるが、フェムトセル基地局においても、アクセスする端末が正しいものであることを判断するために同様の技術が利用されている。無線通信基地局装置は、これらの技術を利用して、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置と満たさない無線端末局装置とを区別し、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ、自装置への接続を許可することができる。
守倉正博、久保田周二監修、「インプレス標準教科書シリーズ 改訂版802.11高速無線LAN教科書」、株式会社インプレスネットビジネスカンパニー、2005年、p.278−285
一般ユーザが管理する無線通信基地局装置は数が多いので、災害時でも正常利用可能なものが存在することが期待できるが、通常はセキュリティが設定されている。このため、接続対象の無線通信基地局装置が機能しなくなった他の無線端末局装置が接続することはできない。無線通信基地局装置の設定を変更すれば他の無線端末局装置が接続でき、かつ、他人が無線通信基地局装置を使用することを許可する意思が管理・運用権者にある場合であっても、設定変更できる者が近くにいないときや他の作業に追われて時間が取れないとき等は、設定変更はなされない。その結果、無線端末局装置や無線通信基地局装置等の通信設備が有効活用されず、災害対策に支障をきたすという問題がある。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置100と、無線通信基地局装置100が有線を経由して接続されているネットワーク300と、ネットワーク300に属し、無線通信基地局装置100とネットワーク300を介して接続される通信装置である設定指示サーバ310と、設定指示サーバ310に接続されたデータベースサーバ320とを備える。無線通信基地局装置100は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
データ記憶部130は、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータ(第1のコンフィギュレーションデータ)を1個以上記憶している。
開放データ記憶部210は、読取専用のメモリで、全ての無線端末局装置400および401に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータ(第2のコンフィギュレーションデータ)を記憶している。
記憶は、例えば、読み出したコンフィギュレーションデータの内容を、参照データ部専用のメモリにコピーすることによって行う。
また、データ設定I/F120は、自装置の管理権者の入力に従って、または、設定指示サーバ310からの、開放データ記憶部210が記憶するコンフィギュレーションデータを選択して参照データ部140に記憶すべき指示(以下、「開放指示」と呼ぶ)に従って、参照データ部140に対する開放指示として、記憶すべきコンフィギュレーションデータの指定を行う。
通信データと制御データとの区別は、例えば、データ中にデータ型を表すフィールドを設けて行う。設定指示サーバ等、データを送信する側は、当該フィールドにデータ型を記入して送信する。これを受け取った通信I/F110は、データ型を表す当該フィールドを参照し、通信データであれば通信制御部150を通じて無線部160へ出力し、制御データであればデータ設定I/F120へ出力する。
開放指示の必要が生じる場合とは、予め定められる一定の事象が発生した場合であり、例えば、ある無線端末局装置が接続許可されていた無線通信基地局装置を使用出来ないために、他の無線通信基地局装置に接続する必要が生じる場合であり、通信手段を確保する公共の必要が生じた場合や、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合が考えられる。
通信手段を確保する公共の必要が生じた場合としては、例えば、地震等の災害が発生した場合が挙げられる。一方、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合としては、例えば、いわゆる携帯電話基地局が故障により機能しなくなった場合が挙げられる。なお、通信手段を確保する公共の必要が生じた場合と、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合とは、明確に区別されるものではなく、例えば、列車遅延で駅等の狭い地域に人が密集し、これらの人が携帯電話を使用することにより、携帯電話基地局が容量不足となった場合は、両方に当てはまる事例である。
共通鍵認証のコンフィギュレーションデータD1は、認証方式を表すフィールドと、認証に用いる鍵の値を表すフィールドから成る。認証方式を表すフィールドには、共通鍵認証を表す「共」が入っている。認証に用いる鍵の値を表すフィールドには、鍵の値Kが入っている。
オープン認証のコンフィギュレーションデータD2は、認証の方法を表すフィールドのみから成る。認証の方法を表すフィールドには、オープン認証を表す「オ」が入っている。
無線端末局装置400が無線通信基地局装置100の認証を受けたい場合、まず、無線通信基地局装置100に対して、通信可能か否かを調べるためのプローブ要求を送信する(Sa1)。
無線通信基地局装置100では、無線部160を介して通信制御部150が無線端末局装置400と送受信を行う。通信制御部150は、プローブ要求を受け取ると、参照データ部140が記憶しているコンフィギュレーションデータD1の認証方式を参照し、共通鍵認証を表す「共」を得る(Sa2)。
通信制御部150は、認証要求を受け取ると、乱数(チャレンジ)を伴う認証応答を返信する(Sa5)。また、通信制御部150は、参照データ部140を参照し、鍵の値Kを得る(Sa6)。
通信制御部150は、無線端末局装置400から受け取った認証応答を、鍵Kを用いて復号し、復号した結果が送ったチャレンジと同じ値になるか否かを判定する。同じ値になったと判定したときは、通信制御部150は、相手の無線端末局装置400が鍵Kを有する無線局端末局装置であることを認識して、認証に成功したことを示す認証応答を返す(Sa8)。
以上により、無線端末局装置400は無線通信基地局装置100による認証を受けることに成功することになる。
鍵Kを有する無線端末局装置400は、正しいレスポンスを返信出来るので認証成功となり、無線通信基地局装置100への接続を許可される。一方、鍵Kを有しない無線端末局装置401は、正しいレスポンスを返信できないので認証失敗となり、無線通信基地局装置100への接続は許可されない。
したがって、全ての無線端末局装置400、401が認証成功となり、無線通信基地局装置100への接続を許可される。
無線端末局装置401が無線通信基地局装置100の認証を受けたい場合、まず、無線通信基地局装置100に対して、通信可能か否かを調べるためのプローブ要求を送信する(Sa1)。
無線通信基地局装置100では、無線部160を介して通信制御部150が無線端末局装置401と送受信を行う。通信制御部150は、プローブ要求を受け取ると、参照データ部140が記憶するコンフィギュレーションデータD2の認証方式を参照し、オープン認証を表す「オ」を得る(Sa9)。
通信制御部150は、認証要求を受け取ると、無条件に認証に成功したことを示す認証応答を返信する(Sa8)。
以上により、無線端末局装置401は、鍵Kを有するか否かにかかわらず、無線通信基地局装置100からの認証を受けることに成功することになる。
設定指示サーバ310は、前述した一定の事象が発生した、開放指示が必要な事態(以下、「必要事態」という)が生じたこと、および、生じた場所を検知すると、データベースサーバ320のデータベースを参照して、各無線通信基地局装置100の設置場所およびアドレスを得る(Sb1)。設定指示サーバ310は、必要事態が生じた場所および各無線通信基地局装置の設置場所を基に、開放指示を送信すべき無線通信基地局装置100を選定する。
また、開放指示を送信すべき無線通信基地局装置100の選定は、例えば、データサーバ320が無線通信基地局装置100の設置場所としてその緯度・経度を保存しており、災害発生場所を緯度・経度で受信し、データベースサーバ320に記憶されている各無線通信基地局装置100の緯度・経度とから災害発生場所から各無線通信基地局装置100までの距離を計算し、この距離が予め定められた一定値以内である無線通信基地局装置100を選定することによって行う。あるいは、データベースサーバ320が無線通信基地局100の設置場所として、都道府県名および市町村名等からなる住所を保存しており、災害発生場所を住所で受信し、データベースサーバ320に記憶されている各無線通信基地局装置100の住所と比較して、災害発生場所と同一市町村にある無線通信基地局装置100を選定してもよい。
参照データ部140は、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210に保存されている、通信制御部150がオープン認証を行うように設定するコンフィギュレーションデータを読み出して記憶する(Sb5)。
図6は、この発明の第2の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(110、120、130、140、150、160、210、300、310、320、400、401)を付し、その説明を省略する。
図6は、無線通信基地局装置101が設定変更可否設定部220を備えている点で図1と異なる。
無線通信基地局装置101は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
無線通信基地局装置101の管理権者は、データ設定I/F120を通じて、予め設定変更可否設定部220を設定しておくことにより、自装置が全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することを認めるか否かを設定しておく。
接続を許可するように変更することを認めない設定がされていれば、必要時に、設定指示サーバ310から、無線通信基地局装置101に対して開放指示が送信され、これを受け取ったデータ設定I/F120が、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を設定変更可否設定部220に出力しても、設定変更可否設定部220は参照データ部140に番号N+1を出力しないので、鍵Kを有する無線端末局装置400のみが接続できる設定が維持される。
図7は、この発明の第3の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(120、130、140、150、160、210、400、401)を付し、その説明を省略する。
図7は、無線通信基地局装置102がデータ変更判断部230を備えている点、設定変更サーバ310とデータベースサーバ320が不要である点、および、通信I/F111がデータベースサーバ320からの開放指示をデータ設定I/F120に出力する必要が無い点で図1と異なる。
データ変更判断部230は、必要事態が生じたことを検出して、データ設定I/F120に開放指示を出力する。
必要事態が生じたことの検出は、例えば、地震が発生した際に各地点の震度を計算して知らせる緊急地震速報を受信し、予め定められた震度以上の地震が発生した信号であるか否かを判断することによって行う。
開放指示を受け取ったデータ設定I/F120は、参照データ部140に、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を出力する。参照データ部140は、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置102は、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
図8は、この発明の第4の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図8の無線通信基地局装置103において、図1の無線通信基地局装置100の各部に対応する部分には図1の符号に「s」を付加した符号(110s、120s、130s、140s、150s、160s、210s)を付し、その説明を省略する。同様に、無線通信基地局装置104において、図1の無線通信基地局装置100の各部に対応する部分には図1の符号に「r」を付加した符号(120r、130r、140r、150r、160r、210r)を付し、その説明を省略する。さらに、無線通信基地局装置103が接続されているネットワーク300は、図1のネットワーク300と対応しており、各部に図1の符号と同一の符号(300、310、320)を付し、その説明を省略する。また、無線端末局装置も図1の無線端末局装置と対応しており、各々に図1の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
無線通信基地局装置104は、通信I/F111r、データ設定I/F120r、データ記憶部130r、参照データ部140r、通信制御部150r、無線部160r、開放データ記憶部210r、基地間通信制御部240rを備える。
無線通信基地局装置103、104は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
また、無線通信基地局装置103または104は、開放指示を受け取ると他の無線通信基地局装置に無線送信し、かつ、他の無線通信基地局装置から受信した開放指示によって参照データ部のコンフィギュレーションデータを書き換える無線通信基地局装置であってもよい。すなわち、設定指示サーバからの開放指示を受け取って基地間通信制御部に出力する通信I/F、および、通信I/Fから開放指示を受け取ると無線部を通じて他の無線通信基地局装置へ無線送信する無線基地局間通信装置であって、かつ、無線部を通じて他の無線通信基地局装置から開放指示を受信するとデータ設定I/Fへ開放指示を出力する無線基地局間通信装置を有する無線通信基地局装置であってもよい。
図9は、この発明の第5の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図9の無線通信基地局装置105において、図8の無線通信基地局装置103の各部に対応する部分には同一の符号(120s、130s、140s、150s、160s、210s、)を付し、その説明を省略する。また、図9の無線通信基地局装置104において、図8の無線通信基地局装置104の各部に対応する部分には同一の符号(104、111r、120r、130r、140r、150r、160r、210r)を付し、その説明を省略する。さらに、図9において無線通信基地局装置104が接続されているネットワークは、図8のネットワークと対応しており、図8の符号と同一の符号(301)を付し、その説明を省略する。また、無線端末局装置も図8の無線端末局装置と対応しており、各々に図8の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
また、無線通信基地局装置105が無線送信する開放指示は、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104にのみ受信されるので、第4の実施形態の場合と同様、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104を選定して、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することができる。
また、無線通信基地局装置104または105は、必要事態が発生したことを検知すると他の無線通信基地局装置に無線送信し、かつ、他の無線通信基地局装置から受信した開放指示によって参照データ部のコンフィギュレーションデータを書き換える無線通信基地局装置であってもよい。すなわち、データ変更判断部からの開放指示を受け取って基地間通信制御部に出力する通信I/F、および、通信I/Fから開放指示を受け取ると無線部を通じて他の無線通信基地局装置へ無線送信する無線基地局間通信装置であって、かつ、無線部を通じて他の無線通信基地局装置から開放指示を受信するとデータ設定I/Fへ開放指示を出力する無線基地局間通信装置を有する無線通信基地局装置であってもよい。
図10は、この発明の第6の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図10の無線通信基地局装置104は、図8の無線通信基地局装置104と同一なので、その説明を省略する。また、図10において無線通信基地局装置104が接続されているネットワークは、図8のネットワークと対応しており、図8の符号と同一の符号(301)を付し、その説明を省略する。さらに、無線端末局装置も図8の無線端末局装置と対応しており、各々に図8の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
開放指示送信装置500と無線通信基地局104は、例えば、携帯電話とフェムトセル基地局、いわゆる携帯電話基地局とフェムトセル基地局、無線通信機能を備えたPC(Personer Computer、パーソナルコンピュータ)と無線LAN装置など、開放指示送信装置500から無線通信基地局装置104へ開放指示を送信できる関係にあればよく、本発明は通信方式に依存しない。
開放指示送信装置500からの無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置500からの開放指示を受信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示を、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
図11は、この発明の第7の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図11において、図10の各部に対応する部分には同一の符号(104、111r、120r、130r、140r、150r、160r、210r、301、400、401)を付し、その説明を省略する。
図11は、開放指示送信装置501がデータ変更判断部230sを備える点で図10と異なる。
データ変更判断部230sは、例えば、一定以上の震度の地震を検知する地震センサであり、地震等の必要事態が生じたことを検知する。対基地通信制御部245sは、対基地局無線部165sを通じて無線通信基地局装置104に開放指示の制御データを無線送信する。
開放指示送信装置501と無線通信基地局装置104は、例えば、いわゆる携帯電話基地局とフェムトセル基地局、開放指示送信専用の装置と無線LAN装置など、開放指示送信装置501から無線通信基地局装置104へ開放指示を送信できる関係にあればよく、本発明は通信方式に依存しない。
開放指示送信装置501からの無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置501からの開放指示を受信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示を、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
図12は、この発明の第8の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(110、120、130、140、150、160、210、400、401)を付し、その説明を省略する。
図12は、データベースサーバ321のデータベースに、後述するフィールドが追加されている点、設定指示サーバ311が、データベースサーバ321のデータベースに追加されたフィールドを参照する点、および、データベースサーバ321に設定変更受付サーバ330が接続され、設定変更サーバ330に設定変更用機器350が接続されている点で図1と異なる。
無線通信基地局装置100は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
逆に、無線通信基地局装置100の管理権者によって、選定の対象に加えるべき無線通信基地局装置100として特定の無線通信基地局装置100が指定されると、データベースサーバ321中の当該無線通信基地局装置100のデータから、選定の対象外であることを示す印を消去する。
設定指示サーバ311は、必要事態が発生したこと、および、発生場所を検知すると、データベースサーバ321を参照して、各無線通信基地局装置100の設置場所、アドレス、および、選定の対象か否かの情報を得る。
各無線通信基地局装置100の情報を得た設定指示サーバ311は、選定の対象から除外されていない無線通通信基地局装置100の中から、発生場所と各無線通信基地局装置100の設置場所を基に、開放指示を行うべき無線通信基地局装置100を選定する。
選定を行った設定指示サーバ311は、開放指示の対象に選定された無線通信基地局装置100に対し、ネットワーク302を介して開放指示を送信し、当該開放指示を受け取った無線通信基地局装置100は、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを参照データ部140に記憶して、全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可する設定となる。
特定の無線通信基地局100を選定の対象から外す指定が行われたことを検知した設定指示サーバ311は、指定された無線通信基地局100に対し、データ記憶部130のコンフィギュレーションデータの中から1個を参照データ部140に読み込むことを指示する制御データを送信する。データ記憶部130のどのコンフィギュレーションデータを読み込むかは、例えば、無線通信基地局100の管理権者が設定変更用機器350から指定を行う際に、併せてコンフィギュレーションの番号を指定する。あるいは、各無線通信基地局装置100のデータ設定I/F120に予め読み込むべきコンフィギュレーションデータの番号を記憶させておき、設定指示サーバからは、単にデータ記憶部130中のコンフィギュレーションデータを読み込むことを指示する制御信号を送信してもよい。
特定の無線通信基地局100を選定の対象に加える指定が行われたことを検知した設定指示サーバ311は、指定された無線通信基地局に対し、開放指示の制御信号を送信する。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
110、111、112s、111r…通信I/F
120、120s、120r…データ設定I/F
125s…開放指示入力I/F
130、130s、130r…データ記憶部
140、140s、140r…参照データ部
150、150s、150r…通信制御部
160、160s、160r…無線部
165s…対基地局基地局無線部
210、210s、210r…開放データ記憶部
220…設定変更可否設定部
230、230s…データ変更判断部
240、240s、240r…基地局間通信制御部
245s…対基地局通信制御部
300、301、302…ネットワーク
310、311…設定指示サーバ
320、321…データベースサーバ
330…設定変更受付サーバ
340…対象基地局データベース
350…設定変更用機器
400…鍵Kを有し、鍵Lを有しない無線端末局装置
401…鍵Lを有し、鍵Kを有しない無線端末局装置
500、501…開放指示送信装置
D1…共通鍵認証のコンフィギュレーションデータ
D2…オープン認証のコンフィギュレーションデータ
Claims (10)
- 無線端末局装置と無線通信する無線部と、
前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、
前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、
前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、
前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部と
を具備することを特徴とする無線通信基地局装置。 - ネットワークを介して接続された設定指示サーバから前記開放指示を受信して、出力する通信インターフェースを具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
- 前記通信インターフェースが出力した開放指示を受けると、設定変更可に予め設定されているときは、前記開放指示を前記参照データ部に出力し、設定変更不可に予め設定されているときは、前記開放指示を出力しない設定変更可否設定部を具備し、
前記参照データ部は、前記開放指示を前記設定変更可否設定部から受けること
を特徴とする請求項2に記載の無線通信基地局装置。 - 予め定められた一定の事象が発生したことを検知すると、前記開放指示を出力する変更判断部を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
- 前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、自装置と無線にて接続される通信装置と無線通信し、
前記無線部が前記通信装置から前記開放指示を受信すると、該開放指示を前記参照データ部に出力する基地間通信制御部
を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。 - 前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、他の無線通信基地局装置と無線通信し、
前記通信インターフェースが前記開放指示を受信すると、前記無線部を介して前記他の無線通信基地局装置に無線送信する基地間通信制御部
を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。 - 無線端末局装置に無線によって接続される無線通信基地局装置と、
前記無線通信基地局装置と通信を行う通信装置と
を備える無線通信システムであって、
前記無線通信基地局装置は、
前記無線端末局装置と無線通信する無線部と、
前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、
前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、
前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、
前記通信装置から前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受信して、出力する通信インターフェースと、
前記開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部と
を具備すること
を特徴とする無線通信システム。 - 前記通信装置は、
前記無線通信基地局装置とネットワークを介して接続され、予め定められた一定の事象を検知すると、予め定められた方法に従って、前記開放指示を送信すべき前記無線通信基地局装置を選択し、該選択した無線通信基地局装置に対して前記開放指示を送信する設定指示サーバであること
を特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。 - 前記無線通信システムは、
前記設定指示サーバと接続される設定変更受付サーバであって、前記設定指示サーバによる前記選択の対象となる前記無線通信基地局装置を記憶し、指定された前記無線通信基地局装置を、前記選択の対象から削除する、または、前記選択の対象に加える設定変更受付サーバを具備すること
を特徴とする請求項8に記載の無線通信システム。 - 前記通信装置は、
前記無線通信基地局装置と無線によって接続される開放指示送信装置であり、予め定められた一定の事象を検知すると、電波の届く範囲内にある前記無線通信基地局装置に対して前記開放指示を無線送信すること
を特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
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