JP2010118861A - 無線通信基地局装置および無線通信システム - Google Patents

無線通信基地局装置および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】通常時は無線通信システムのセキュリティを維持しつつ、災害発生等、必要時には通信装置の有効活用を図ること
【解決手段】無線通信基地局装置において、自装置への接続を許可する条件を示すコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受けると、当該コンフィギュレーションデータを読み出して、自装置への接続を許可する条件とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信基地局装置および無線通信システムに関する。
無線LAN(Local Area Network)基地局や携帯電話におけるフェムトセル基地局等の無線通信基地局装置は、セキュリティの観点から、特定の無線端末局装置のみに接続を許可するのが通常である。例えば、一般家庭内等の狭い範囲を通信エリア化することを目的として一般ユーザが管理している無線通信基地局装置は、一般家庭内等の特定の人が使うことを前提として、それ以外の人が不正に利用できないように無線信号の暗号化や接続制限等のセキュリティが設定されることが多い。
下記非特許文献1には、ネットワーク側から見た場合にアクセスする端末が正しいものであることを判断するためのセキュリティ技術が記載されている。これらの技術は、無線LANに関するものであるが、フェムトセル基地局においても、アクセスする端末が正しいものであることを判断するために同様の技術が利用されている。無線通信基地局装置は、これらの技術を利用して、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置と満たさない無線端末局装置とを区別し、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ、自装置への接続を許可することができる。
図13は、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ自装置への接続を許可する無線通信基地局装置を備えた、従来の無線通信システムの構成の一例を示す概略ブロック図である。図13の無線通信システムは、1個以上の無線通信基地局装置1100と、無線通信基地局装置1100が有線を経由して接続されているネットワーク1300を備える。無線通信基地局装置1100は、1個以上の無線端末局装置1400、1401と無線通信する機能を有する。
無線通信基地局装置1100は、通信I/F(InterFace、インターフェース)1110、データ設定I/F1120、データ記憶部1130、参照データ部1140、通信制御部1150、無線部1160を備える。
通信制御部1150は、自装置の動作を制御する部分であり、少なくとも、無線端末局装置1400または無線端末局装置1401が自装置に接続することを許可するか否かを決定する。図13においては、無線通信基地局装置1100は、無線端末局装置1400、1401のうち、暗号用の鍵Kを有するものに対して自装置への接続を許可するように設定されている。したがって、鍵Kを有する無線端末局装置1400は、接続を許可されているが、鍵Kを有しない無線端末局装置1401は、許可されていない。
どの無線端末局装置1400、1401に対して自装置への接続を許可するかの設定変更は、データ設定I/F1120を介してデータ記憶部1130に手動でコンフィギュレーションデータを書き込むことによって行われ、書き込まれたコンフィギュレーションデータは、参照データ部1140へコピーされる。コンフィギュレーションデータは、どの無線端末局装置1400、1401に対して自装置への接続を許可するかの判断基準を規定するデータであり、通信制御部1150は、参照データ部1140が記憶するコンフィギュレーションデータに基づいて、無線端末局装置1400、1401に対して自装置への接続を許可するか否かを決定する。
通信I/F1110は、無線通信基地局装置1100がネットワーク1300とデータを送受信するためのI/Fである。無線通信基地局装置1100に接続を許可された無線端末局装置1400は、無線部1160、通信I/F1110を経由して、ネットワーク1300とデータを送受信することができる。
守倉正博、久保田周二監修、「インプレス標準教科書シリーズ 改訂版802.11高速無線LAN教科書」、株式会社インプレスネットビジネスカンパニー、2005年、p.278−285
しかしながら、従来の無線通信システムにあっては、無線通信基地局装置が接続を許可する無線端末局装置は、特定のものに固定されているため、災害時に故障せず正常利用可能な無線端末局装置であっても、接続対象の無線通信基地局装置が機能しなくなると、他の無線通信基地局装置には接続できず、当該無線端末局装置は機能を果たせなくなる。
一般ユーザが管理する無線通信基地局装置は数が多いので、災害時でも正常利用可能なものが存在することが期待できるが、通常はセキュリティが設定されている。このため、接続対象の無線通信基地局装置が機能しなくなった他の無線端末局装置が接続することはできない。無線通信基地局装置の設定を変更すれば他の無線端末局装置が接続でき、かつ、他人が無線通信基地局装置を使用することを許可する意思が管理・運用権者にある場合であっても、設定変更できる者が近くにいないときや他の作業に追われて時間が取れないとき等は、設定変更はなされない。その結果、無線端末局装置や無線通信基地局装置等の通信設備が有効活用されず、災害対策に支障をきたすという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、通常時にはセキュリティを維持しつつ、災害発生時等、必要な場合に無線端末局装置および無線通信基地局装置を有効活用することができる無線通信基地局装置および無線通信システムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の無線通信基地局装置は、無線端末局装置と無線通信する無線部と、前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信基地局装置は、上述の無線通信基地局装置であって、ネットワークを介して接続された設定指示サーバから前記開放指示を受信して、出力する通信インターフェースを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信基地局装置は、上述の無線通信基地局装置であって、前記通信インターフェースが出力した開放指示を受けると、設定変更可に予め設定されているときは、前記開放指示を前記参照データ部に出力し、設定変更不可に予め設定されているときは、前記開放指示を出力しない設定変更可否設定部を具備し、前記参照データ部は、前記開放指示を前記設定変更可否設定部から受けることを特徴とする。
また、本発明の無線通信基地局装置は、上述の無線通信基地局装置であって、予め定められた一定の事象が発生したことを検知すると、前記開放指示を出力する変更判断部を具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信基地局装置は、上述の無線通信基地局装置であって、前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、自装置と無線にて接続される通信装置と無線通信し、前記無線部が前記通信装置から前記開放指示を受信すると、該開放指示を前記参照データ部に出力する基地間通信制御部を具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信基地局装置は、上述の無線通信基地局装置であって、前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、他の無線通信基地局装置と無線通信し、前記通信インターフェースが前記開放指示を受信すると、前記無線部を介して前記他の無線通信基地局装置に無線送信する基地間通信制御部を具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、無線端末局装置に無線によって接続される無線通信基地局装置と、前記無線通信基地局装置と通信を行う通信装置とを備える無線通信システムであって、前記無線通信基地局装置は、前記無線端末局装置と無線通信する無線部と、前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、前記通信装置から前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受信して、出力する通信インターフェースと、前記開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記通信装置は、前記無線通信基地局装置とネットワークを介して接続され、予め定められた一定の事象を検知すると、予め定められた方法に従って、前記開放指示を送信すべき前記無線通信基地局装置を選択し、該選択した無線通信基地局装置に対して前記開放指示を送信する設定指示サーバであることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記設定指示サーバと接続される設定変更受付サーバであって、前記設定指示サーバによる前記選択の対象となる前記無線通信基地局装置を記憶し、指定された前記無線通信基地局装置を、前記選択の対象から削除する、または、前記選択の対象に加える設定変更受付サーバを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記通信装置は、前記無線通信基地局装置と無線によって接続され、予め定められた一定の事象を検知すると、電波の届く範囲内にある前記無線通信基地局装置に対して前記開放指示を無線送信する開放指示送信装置であることを特徴とする。
この発明によれば、無線通信基地局装置は、災害発生時等、必要な場合には、外部からの開放指示を受けて、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを開放データ記憶部から読み出し、通信制御部が接続を許可する条件とするように無線通信基地局装置の状態を変更するので、通常時はセキュリティを維持しつつ、無線端末局装置および無線通信基地局装置を有効活用することができる。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置100と、無線通信基地局装置100が有線を経由して接続されているネットワーク300と、ネットワーク300に属し、無線通信基地局装置100とネットワーク300を介して接続される通信装置である設定指示サーバ310と、設定指示サーバ310に接続されたデータベースサーバ320とを備える。無線通信基地局装置100は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
無線通信基地局装置100は、通信I/F110、データ設定I/F120、データ記憶部130、参照データ部140、通信制御部150、無線部160、開放データ記憶部210を備える。無線通信基地局装置100は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
無線部160は、無線端末局装置400および無線端末局装置401から受信した無線信号を、通信データ等のデータに変換して通信制御部150に出力し、また、通信制御部150から受け取ったデータを無線信号に変換して、無線端末局装置400および無線端末局装置401に送信する。
通信制御部150は、自装置の動作を制御する部分であり、少なくとも、無線端末局装置400または無線端末局装置401に対して自装置との接続を許可するか否かを決定する。無線端末局装置400または無線端末局装置401が自装置に接続することを許可するか否かの決定は、例えば、無線端末局装置400または無線端末局装置401に対する認証によって行う。
通信制御部150は、無線部160から受け取ったデータを通信データとその他のデータに区別し、通信データを通信I/F110に出力する。その他のデータは、無線端末局装置400または無線端末局装置401が自装置に接続することを許可するか否かを決定するために必要なデータなど、通信制御部150自身が自装置の動作を制御するために用いるデータである。
通信データとその他のデータとの区別は、例えば、データ中にデータ型を表すフィールドを設けて行う。無線端末局装置400、401は、当該フィールドにデータ型を記入して無線信号化して送信する。当該無線信号は、無線部160でデータ化され、これを受け取った通信制御部150は、データ型を表す当該フィールドを参照し、通信データであれば、通信I/F110に出力する。あるいは、周波数等が異なる無線信号を使うことで区別してもよい。
通信制御部150は、通信I/F110から受け取った通信データを無線部160に出力する。
データ記憶部130は、コンフィギュレーションデータを最大N個記憶するメモリである。コンフィギュレーションデータは、通信制御部150が自装置の動作を制御するためのデータであり、少なくとも、無線端末局装置400、401が自装置に接続することを許可するか否かを決定する方法を規定するデータを含む。
データ記憶部130は、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータ(第1のコンフィギュレーションデータ)を1個以上記憶している。
開放データ記憶部210は、読取専用のメモリで、全ての無線端末局装置400および401に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータ(第2のコンフィギュレーションデータ)を記憶している。
参照データ部140は、データ設定I/F120からの指示を受けると、データ記憶部130または開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータの中から、指示された1個を読み出して記憶し、通信制御部150が接続を許可する条件とする。
記憶は、例えば、読み出したコンフィギュレーションデータの内容を、参照データ部専用のメモリにコピーすることによって行う。
データ設定I/F120は、自装置の管理権者の入力に従って、データ記憶部130が記憶するデータを書き換える。
また、データ設定I/F120は、自装置の管理権者の入力に従って、または、設定指示サーバ310からの、開放データ記憶部210が記憶するコンフィギュレーションデータを選択して参照データ部140に記憶すべき指示(以下、「開放指示」と呼ぶ)に従って、参照データ部140に対する開放指示として、記憶すべきコンフィギュレーションデータの指定を行う。
通信I/F110は、ネットワーク300とデータを送受信する。通信I/F110は、ネットワーク300から受信したデータを通信データと制御データとに区別し、通信データは通信制御部150を通じて無線部160へ出力し、制御データはデータ設定I/F120へ出力する。
通信データと制御データとの区別は、例えば、データ中にデータ型を表すフィールドを設けて行う。設定指示サーバ等、データを送信する側は、当該フィールドにデータ型を記入して送信する。これを受け取った通信I/F110は、データ型を表す当該フィールドを参照し、通信データであれば通信制御部150を通じて無線部160へ出力し、制御データであればデータ設定I/F120へ出力する。
設定指示サーバ310は、災害発生時等、開放指示の必要が生じたとき(以下、単に「必要時」という)に、開放指示を行うべき無線通信基地局装置100を選択し、当該無線通信基地局装置100に対して開放指示の制御データを送信する。
開放指示の必要が生じる場合とは、予め定められる一定の事象が発生した場合であり、例えば、ある無線端末局装置が接続許可されていた無線通信基地局装置を使用出来ないために、他の無線通信基地局装置に接続する必要が生じる場合であり、通信手段を確保する公共の必要が生じた場合や、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合が考えられる。
通信手段を確保する公共の必要が生じた場合としては、例えば、地震等の災害が発生した場合が挙げられる。一方、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合としては、例えば、いわゆる携帯電話基地局が故障により機能しなくなった場合が挙げられる。なお、通信手段を確保する公共の必要が生じた場合と、通信事業者等が契約者へのサービスを維持するために、他の無線通信基地局装置を利用したい場合とは、明確に区別されるものではなく、例えば、列車遅延で駅等の狭い地域に人が密集し、これらの人が携帯電話を使用することにより、携帯電話基地局が容量不足となった場合は、両方に当てはまる事例である。
データベースサーバ320は、無線通信基地局装置100の設置場所と、無線通信基地局装置100のネットワーク上のアドレス(以下、単に「アドレス」とする)とを関連付けて保存している。
無線端末局装置400、および無線端末局装置401は、無線通信基地局装置100と通信する機能を有する無線端末局装置である。
図2は、コンフィギュレーションデータの例を表す概念図である。
共通鍵認証のコンフィギュレーションデータD1は、認証方式を表すフィールドと、認証に用いる鍵の値を表すフィールドから成る。認証方式を表すフィールドには、共通鍵認証を表す「共」が入っている。認証に用いる鍵の値を表すフィールドには、鍵の値Kが入っている。
オープン認証のコンフィギュレーションデータD2は、認証の方法を表すフィールドのみから成る。認証の方法を表すフィールドには、オープン認証を表す「オ」が入っている。
共通鍵認証は、無線端末局装置400、401が無線通信基地局装置100に接続するために必要な、予め定められた一定の条件を満たすか否かを調べる方法の一つであり、予め定められた一定の条件として、無線端末局装置400、401が無線通信基地局装置100と共通の暗号用の鍵Kを有することを要求する。
図3は、参照データ部140が図2に示したコンフィギュレーションデータD1を記憶しており、通信制御部150が鍵Kを用いて共通鍵認証を行なった場合に、無線端末局装置400が無線通信基地局装置100による認証を受けることに成功する場合の動作例を示すシーケンス図である。
無線端末局装置400が無線通信基地局装置100の認証を受けたい場合、まず、無線通信基地局装置100に対して、通信可能か否かを調べるためのプローブ要求を送信する(Sa1)。
無線通信基地局装置100では、無線部160を介して通信制御部150が無線端末局装置400と送受信を行う。通信制御部150は、プローブ要求を受け取ると、参照データ部140が記憶しているコンフィギュレーションデータD1の認証方式を参照し、共通鍵認証を表す「共」を得る(Sa2)。
通信制御部150は、「共」を得ると共通鍵認証を行うモードとなり、無線端末局装置400に対し、通信可能であることを示すためのプローブ応答を返信する(Sa3)。無線端末局装置400は、プローブ応答を受け取ると、認証要求を送信する(Sa4)。
通信制御部150は、認証要求を受け取ると、乱数(チャレンジ)を伴う認証応答を返信する(Sa5)。また、通信制御部150は、参照データ部140を参照し、鍵の値Kを得る(Sa6)。
無線端末局装置400は、受け取ったチャレンジを、鍵Kを用いて暗号化し、認証応答として返信する(Sa7)。
通信制御部150は、無線端末局装置400から受け取った認証応答を、鍵Kを用いて復号し、復号した結果が送ったチャレンジと同じ値になるか否かを判定する。同じ値になったと判定したときは、通信制御部150は、相手の無線端末局装置400が鍵Kを有する無線局端末局装置であることを認識して、認証に成功したことを示す認証応答を返す(Sa8)。
以上により、無線端末局装置400は無線通信基地局装置100による認証を受けることに成功することになる。
無線端末局装置400、401からの、シーケンスSa4、Sa7などのレスポンスが無い場合や、復号した結果がチャレンジと異なる値になった場合は認証失敗となる。
鍵Kを有する無線端末局装置400は、正しいレスポンスを返信出来るので認証成功となり、無線通信基地局装置100への接続を許可される。一方、鍵Kを有しない無線端末局装置401は、正しいレスポンスを返信できないので認証失敗となり、無線通信基地局装置100への接続は許可されない。
オープン認証を用いる場合、無線通信基地局装置100は、全ての無線端末局装置400、401からの認証要求に対し、鍵Kの有無にかかわらず認証を成功させる。
したがって、全ての無線端末局装置400、401が認証成功となり、無線通信基地局装置100への接続を許可される。
図4は、参照データ部140が図2に示したコンフィギュレーションデータD2を記憶しており、通信制御部150がオープン認証を行った場合に、鍵Kを有しない無線端末局装置401が無線通信基地局装置100との接続に成功する動作の例を示すシーケンス図である。図4において、図3と同じシーケンスには同一の符号を付す。
無線端末局装置401が無線通信基地局装置100の認証を受けたい場合、まず、無線通信基地局装置100に対して、通信可能か否かを調べるためのプローブ要求を送信する(Sa1)。
無線通信基地局装置100では、無線部160を介して通信制御部150が無線端末局装置401と送受信を行う。通信制御部150は、プローブ要求を受け取ると、参照データ部140が記憶するコンフィギュレーションデータD2の認証方式を参照し、オープン認証を表す「オ」を得る(Sa9)。
通信制御部150は、「オ」を得ると共通鍵認証を行うモードとなり、無線端末局装置401に対し、通信可能であることを示すためにプローブ応答を返信する(Sa3)。無線端末局装置401は、プローブ応答を受け取ると、認証要求を送信する(Sa4)。
通信制御部150は、認証要求を受け取ると、無条件に認証に成功したことを示す認証応答を返信する(Sa8)。
以上により、無線端末局装置401は、鍵Kを有するか否かにかかわらず、無線通信基地局装置100からの認証を受けることに成功することになる。
データ記憶部130が記憶するコンフィギュレーションデータの書き換えは、例えば、データ設定I/F120に接続された設定用端末より行う。設定用端末上で共通鍵認証が選択され、鍵の値K、および、コンフィギュレーションデータの番号iが入力されると、これらのデータはデータ設定I/Fに転送され、データ記憶部130上のi番目のコンフィギュレーションデータが、共通鍵認証であること及び鍵の値Kを示すコンフィギュレーションデータに書き換えられる。なお、開放データ記憶部210は読取専用のメモリであり、コンフィギュレーションデータを書き換えることはできない。
また、設定用端末上で、コンフィギュレーションデータの番号iが入力されると、データ設定I/F120は、参照データ管理部140に対してコンフィギュレーションデータの番号iを出力する。参照データ管理部140は、データ記憶部130(i=N+1の場合は開放データ記憶部)の、i番目のコンフィギュレーションデータを記憶する。
必要時においては、無線通信基地局装置100が設定指示サーバ310から送信される開放指示を受信した場合にも、参照データ部140が記憶するコンフィギュレーションデータが変更される。
図5は、必要時において、参照データ部140が記憶するコンフィギュレーションデータが変更される動作の例を示したシーケンス図である。
設定指示サーバ310は、前述した一定の事象が発生した、開放指示が必要な事態(以下、「必要事態」という)が生じたこと、および、生じた場所を検知すると、データベースサーバ320のデータベースを参照して、各無線通信基地局装置100の設置場所およびアドレスを得る(Sb1)。設定指示サーバ310は、必要事態が生じた場所および各無線通信基地局装置の設置場所を基に、開放指示を送信すべき無線通信基地局装置100を選定する。
ここで、必要事態が生じたこと、および、生じた場所の検知は、例えば、災害発生時に災害発生場所を知らせる無線(震源地を知らせる緊急地震速報等)を受信することによって行う。あるいは、被災または故障で、いわゆる携帯電話基地局が機能しなくなったとの情報、または、携帯電話の使用者が集中したために携帯電話基地局が容量不足となったとの情報を、当該携帯電話基地局の設置場所の情報と共に、自動検出装置または保守点検者等から受けてもよい。
また、開放指示を送信すべき無線通信基地局装置100の選定は、例えば、データサーバ320が無線通信基地局装置100の設置場所としてその緯度・経度を保存しており、災害発生場所を緯度・経度で受信し、データベースサーバ320に記憶されている各無線通信基地局装置100の緯度・経度とから災害発生場所から各無線通信基地局装置100までの距離を計算し、この距離が予め定められた一定値以内である無線通信基地局装置100を選定することによって行う。あるいは、データベースサーバ320が無線通信基地局100の設置場所として、都道府県名および市町村名等からなる住所を保存しており、災害発生場所を住所で受信し、データベースサーバ320に記憶されている各無線通信基地局装置100の住所と比較して、災害発生場所と同一市町村にある無線通信基地局装置100を選定してもよい。
設定指示サーバ310は、データベースサーバ320を参照して得た各無線通信基地局装置100のアドレスを用いて、開放指示を行うべき対象に選定された無線通信基地局装置100に対して、開放指示の制御データを送信する(Sb2)。
開放指示がネットワーク300を経由して無線通信基地局装置100に届くと、通信I/F110が、当該開放指示を受信する。開放指示は制御データなので、通信I/F110は、開放指示をデータ設定I/F120に出力する(Sb3)。データ設定I/F120は、開放指示を受け取ると、参照データ部140に対し、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を出力する(Sb4)。
参照データ部140は、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210に保存されている、通信制御部150がオープン認証を行うように設定するコンフィギュレーションデータを読み出して記憶する(Sb5)。
このように、必要時に無線通信基地局装置100の設定を変更できるので、通常時は特定の無線端末局装置にのみ接続を許可してセキュリティを維持しつつ、必要時には全ての無線端末局装置に接続を許可して通信設備を有効利用することが出来る。
なお、本実施形態では、認証を用いて無線端末局装置400、401に対して接続を許可するか否かを決定するものとして説明したが、本発明は、当該決定方法には依存せず、特定の暗号でプローブ要求を送信した無線端末局装置400、401に対して接続を許可するなど、他の決定方法であってもよい。
<第2の実施形態>
図6は、この発明の第2の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(110、120、130、140、150、160、210、300、310、320、400、401)を付し、その説明を省略する。
図6は、無線通信基地局装置101が設定変更可否設定部220を備えている点で図1と異なる。
図6の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置101と、無線通信基地局装置101が有線を経由して接続されているネットワーク300と、ネットワーク300に属する設定指示サーバ310と、設定指示サーバ310に接続されたデータベースサーバ320とを備える。無線通信基地局装置101は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
無線通信基地局装置101は、通信I/F110、データ設定I/F120、データ記憶部130、参照データ部140、通信制御部150、無線部160、開放データ記憶部210、設定変更可否設定部220を備える。
無線通信基地局装置101は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
設定変更可否設定部220は、自装置が全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することを認めるか否かを予め設定しておく部分である。
無線通信基地局装置101の管理権者は、データ設定I/F120を通じて、予め設定変更可否設定部220を設定しておくことにより、自装置が全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することを認めるか否かを設定しておく。
接続を許可するように変更することを認めない設定がされていれば、必要時に、設定指示サーバ310から、無線通信基地局装置101に対して開放指示が送信され、これを受け取ったデータ設定I/F120が、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を設定変更可否設定部220に出力しても、設定変更可否設定部220は参照データ部140に番号N+1を出力しないので、鍵Kを有する無線端末局装置400のみが接続できる設定が維持される。
このように、必要時に全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するか、あるいは、そのままの設定を維持するかを予め設定できるので、必要時に全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するか否かについて、無線通信基地局装置101の管理権者の意思を反映させることができる。
<第3の実施形態>
図7は、この発明の第3の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(120、130、140、150、160、210、400、401)を付し、その説明を省略する。
図7は、無線通信基地局装置102がデータ変更判断部230を備えている点、設定変更サーバ310とデータベースサーバ320が不要である点、および、通信I/F111がデータベースサーバ320からの開放指示をデータ設定I/F120に出力する必要が無い点で図1と異なる。
図7の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置102と、無線通信基地局装置101が有線を経由して接続されているネットワーク301とを備える。無線通信基地局装置102は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
無線通信基地局装置102は、通信I/F110、データ設定I/F120、データ記憶部130、参照データ部140、通信制御部150、無線部160、開放データ記憶部210、データ変更判断部230を備える。無線通信基地局装置102は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
通信I/F111は、ネットワーク300とデータを送受信する。通信I/F111は、ネットワーク300から受信した通信データを通信制御部150へ出力し、通信制御部150から受け取った通信データを、ネットワーク301へ送信する。
データ変更判断部230は、必要事態が生じたことを検出して、データ設定I/F120に開放指示を出力する。
必要事態が生じたことの検出は、例えば、地震が発生した際に各地点の震度を計算して知らせる緊急地震速報を受信し、予め定められた震度以上の地震が発生した信号であるか否かを判断することによって行う。
開放指示を受け取ったデータ設定I/F120は、参照データ部140に、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を出力する。参照データ部140は、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置102は、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
このように、無線通信基地局装置102に設けられたデータ変更判断部230が開放指示を行うか否かを決定するので、設定指示サーバ310が無くても、必要時に全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可することができる。
<第4の実施形態>
図8は、この発明の第4の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。
図8の無線通信基地局装置103において、図1の無線通信基地局装置100の各部に対応する部分には図1の符号に「s」を付加した符号(110s、120s、130s、140s、150s、160s、210s)を付し、その説明を省略する。同様に、無線通信基地局装置104において、図1の無線通信基地局装置100の各部に対応する部分には図1の符号に「r」を付加した符号(120r、130r、140r、150r、160r、210r)を付し、その説明を省略する。さらに、無線通信基地局装置103が接続されているネットワーク300は、図1のネットワーク300と対応しており、各部に図1の符号と同一の符号(300、310、320)を付し、その説明を省略する。また、無線端末局装置も図1の無線端末局装置と対応しており、各々に図1の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
図8は、他のネットワークに接続されている無線通信基地局装置103、104の各々が、無線通信基地局装置104、103との通信を制御する基地間通信制御部240s、240rを備えている点、無線通信基地局装置104が接続されているネットワーク301には、設定指示サーバ310とデータベースサーバ320が不要である点、したがって、通信I/F111rがデータベースサーバからの開放指示をデータ設定I/F120rに出力する必要が無い点、および、通信I/F112sが、設定指示サーバからの開放指示を基地間通信制御部240sに出力する点で図1と異なる。
図8の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置104と、無線通信基地局装置104が有線を経由して接続されているネットワーク301と、1台以上の無線通信基地局装置103と、無線通信基地局装置103が有線を経由して接続されているネットワーク300と、ネットワーク300に属する設定指示サーバ310と、設定指示サーバ310に接続されたデータベースサーバ320とを備える。無線通信基地局装置103、104は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
無線通信基地局装置103は、通信I/F112s、データ設定I/F120s、データ記憶部130s、参照データ部140s、通信制御部150s、無線部160s、開放データ記憶部210s、基地間通信制御部240rを備える。
無線通信基地局装置104は、通信I/F111r、データ設定I/F120r、データ記憶部130r、参照データ部140r、通信制御部150r、無線部160r、開放データ記憶部210r、基地間通信制御部240rを備える。
無線通信基地局装置103、104は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
基地局間通信制御装置240s、240rは、無線通信基地局装置103、104と通信するために必要な通信プロトコルの変換、解釈を行い、また、無線部160s、160rを無線通信基地局装置103、104と通信するよう制御する。
通信I/F112sは、ネットワーク300とデータを送受信する。通信I/F112sは、ネットワーク300から受信したデータを通信データと制御データとに区別し、通信データは通信制御部150sを通じて無線部160sへ出力し、制御データはデータ設定I/F120sへ出力する。通信I/F112sは、ネットワーク300から受信した制御データを基地局間通信制御部240sへも出力する。
通信データと制御データとの区別は、例えば、データ中にデータ型を表すフィールドを設けて行う。設定指示サーバ等、データを送信する側は、当該フィールドにデータ型を記入して送信する。これを受け取った通信I/F112sは、データ型を表す当該フィールドを参照し、通信データであれば通信制御部150を通じて無線部160sへ出力し、制御データであればデータ設定I/F120sへ出力する。
通信I/F111rは、ネットワーク300とデータを送受信する。通信I/F111rは、ネットワーク300から受信した通信データを通信制御部150rへ出力し、通信制御部150rから受け取った通信データを、ネットワーク301へ送信する。
無線通信基地局装置103は、設定指示サーバ310より受け取った開放指示を他の無線通信基地局装置104に無線送信する無線通信基地局装置である。無線通信基地局装置104は、開放指示を無線で受信し、参照データ部140rの記憶するコンフィギュレーションデータを開放データ記憶部210rが記憶するコンフィギュレーションデータに変更する無線通信基地局装置である。
必要時に、ネットワーク300に接続された設定指示サーバから、無線通信基地局装置103に対して開放指示が送信されると、通信I/F112sは、受信した開放指示をデータ設定I/F120sに出力する。データ設定I/F120sは、参照データ部140sに対して開放データ記憶部210sのコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を出力する。参照データ部140sは、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210sのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置103は、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
また、通信I/F112sは、基地間通信制御部240sに開放指示の制御データを出力し、基地間通信制御部240sは、無線部160sを通じて、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104に対して開放指示の制御データを送信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示の制御データを、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
このように、無線通信基地局装置104は、他のネットワーク300に接続された、他の無線通信基地局装置103からの開放指示を受け取るので、無線通信基地局装置104が接続されたネットワーク301に、設定指示サーバ310が無くても、無線通信基地局装置104が全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するよう、設定を変更することが出来る。また、無線通信基地局装置103が送信する開放指示の制御データは、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104にのみ受信されるので、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104を選定して、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することができる。
なお、無線通信基地局装置104は、無線通信基地局装置103が接続されているネットワーク300に接続されている無線通信基地局装置でもよい。この場合、例えば、設定指示サーバ310からは、1個の無線通信基地局装置103のみに開放指示を送り、これを受けた無線通信基地局装置103が、電波の届く範囲にある無線通信基地局装置104に開放指示を送ることで、全ての無線端末局装置との通信を許可する無線通信基地局装置を選定する手段として用いることができる。
また、無線通信基地局装置103または104は、開放指示を受け取ると他の無線通信基地局装置に無線送信し、かつ、他の無線通信基地局装置から受信した開放指示によって参照データ部のコンフィギュレーションデータを書き換える無線通信基地局装置であってもよい。すなわち、設定指示サーバからの開放指示を受け取って基地間通信制御部に出力する通信I/F、および、通信I/Fから開放指示を受け取ると無線部を通じて他の無線通信基地局装置へ無線送信する無線基地局間通信装置であって、かつ、無線部を通じて他の無線通信基地局装置から開放指示を受信するとデータ設定I/Fへ開放指示を出力する無線基地局間通信装置を有する無線通信基地局装置であってもよい。
<第5の実施形態>
図9は、この発明の第5の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図9の無線通信基地局装置105において、図8の無線通信基地局装置103の各部に対応する部分には同一の符号(120s、130s、140s、150s、160s、210s、)を付し、その説明を省略する。また、図9の無線通信基地局装置104において、図8の無線通信基地局装置104の各部に対応する部分には同一の符号(104、111r、120r、130r、140r、150r、160r、210r)を付し、その説明を省略する。さらに、図9において無線通信基地局装置104が接続されているネットワークは、図8のネットワークと対応しており、図8の符号と同一の符号(301)を付し、その説明を省略する。また、無線端末局装置も図8の無線端末局装置と対応しており、各々に図8の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
図9は、無線通信基地局装置105がデータ変更判断部230sを備える点、および、無線通信基地局装置105が接続するネットワーク301には、設定指示サーバ310とデータベースサーバ320が不要である点で図8と異なる。
データ変更判断部230sは、必要事態が発生したことを検知すると、データ設定I/F120sに対して開放指示を出力する。データ設定I/F120sは、参照データ部140sに対して開放データ記憶部210sのコンフィギュレーションデータを示す番号N+1を出力する。参照データ部140sは、番号N+1を受け取ると、開放データ記憶部210sのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置103は、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
また、データ設定I/F120sは、基地間通信制御部240sに開放指示の制御データを出力し、基地間通信制御部240sは、無線部160sを通じて、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104に対して開放指示の制御データを送信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示の制御データを、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
このように、無線通信基地局装置105は、データ変更判断部230sにおいて必要事態が生じたことを検知すると、無線通信基地局装置104に開放指示を無線送信するので、第3の実施形態のように、全ての無線通信基地局装置にデータ変更判断部230を備える必要は無く、第3の実施形態において各無線通信基地局装置102が自装置のデータ変更判断部230から開放指示を受ける場合よりもデータ変更判断部230を備えるべき無線通信基地局装置の数を減らすことができる。
また、無線通信基地局装置105が無線送信する開放指示は、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104にのみ受信されるので、第4の実施形態の場合と同様、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104を選定して、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することができる。
なお、無線通信基地局装置104は、無線通信基地局装置105が接続されているネットワーク301と同じネットワークに接続されている無線通信基地局装置でもよい。
また、無線通信基地局装置104または105は、必要事態が発生したことを検知すると他の無線通信基地局装置に無線送信し、かつ、他の無線通信基地局装置から受信した開放指示によって参照データ部のコンフィギュレーションデータを書き換える無線通信基地局装置であってもよい。すなわち、データ変更判断部からの開放指示を受け取って基地間通信制御部に出力する通信I/F、および、通信I/Fから開放指示を受け取ると無線部を通じて他の無線通信基地局装置へ無線送信する無線基地局間通信装置であって、かつ、無線部を通じて他の無線通信基地局装置から開放指示を受信するとデータ設定I/Fへ開放指示を出力する無線基地局間通信装置を有する無線通信基地局装置であってもよい。
<第6の実施形態>
図10は、この発明の第6の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図10の無線通信基地局装置104は、図8の無線通信基地局装置104と同一なので、その説明を省略する。また、図10において無線通信基地局装置104が接続されているネットワークは、図8のネットワークと対応しており、図8の符号と同一の符号(301)を付し、その説明を省略する。さらに、無線端末局装置も図8の無線端末局装置と対応しており、各々に図8の符号と同一の符号(400、401)を付し、その説明を省略する。
図10は、無線通信基地局装置103ではなく開放指示送信装置500を含む点、および、図10で無線通信基地局装置103が接続するネットワーク300が不要である点で図8と異なる。
図10の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置104と、無線通信基地局装置104が有線を経由して接続されているネットワーク301と、無線通信基地局装置100と無線によって接続される通信装置である、1台以上の開放指示送信装置500とを備える。無線通信基地局装置104は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
開放指示送信装置500は、開放指示入力I/F125sと、対基地通信制御部245sと、対基地無線部165sとを備える。開放指示入力I/F125sは、開放指示を送信すべきことを示す操作(開放指示送信操作)を行うためのI/Fである。対基地通信制御部245sは、対基地局無線部165sを通じて無線通信基地局104に開放指示の制御データを無線送信する。
開放指示送信装置500と無線通信基地局104は、例えば、携帯電話とフェムトセル基地局、いわゆる携帯電話基地局とフェムトセル基地局、無線通信機能を備えたPC(Personer Computer、パーソナルコンピュータ)と無線LAN装置など、開放指示送信装置500から無線通信基地局装置104へ開放指示を送信できる関係にあればよく、本発明は通信方式に依存しない。
必要時には、開放指示送信装置500は、開放指示の制御データを無線送信する。ここに、開放指示送信装置500は、例えば携帯電話であって、無線通信基地局装置103の管理権者によって開放指示入力I/F125より、予め定められた開放指示送信操作が行われると、開放指示を無線送信する。あるいは、開放指示送信装置500は携帯電話基地局であって、保守点検者やオペレータにより開放指示送信操作が行われると、開放指示を送信してもよい。
開放指示送信装置500からの無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置500からの開放指示を受信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示を、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
このように、無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置500からの開放指示を受け取るので、無線通信基地局装置104が接続されたネットワーク301に、設定指示サーバ310が無くても、無線通信基地局装置104が全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するよう、設定を変更することが出来る。また、開放指示送信装置500が送信する開放指示の制御データは、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104にのみ受信されるので、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104を選定して、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することができる。
<第7の実施形態>
図11は、この発明の第7の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。図11において、図10の各部に対応する部分には同一の符号(104、111r、120r、130r、140r、150r、160r、210r、301、400、401)を付し、その説明を省略する。
図11は、開放指示送信装置501がデータ変更判断部230sを備える点で図10と異なる。
図11の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置104と、無線通信基地局装置104が有線を経由して接続されているネットワーク301と、無線通信基地局装置100と無線によって接続される通信装置である、1台以上の開放指示送信装置501とを備える。無線通信基地局装置104は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。
開放指示送信装置501は、データ変更判断部230s、対基地通信制御部245s、対基地無線部165sを備える。
データ変更判断部230sは、例えば、一定以上の震度の地震を検知する地震センサであり、地震等の必要事態が生じたことを検知する。対基地通信制御部245sは、対基地局無線部165sを通じて無線通信基地局装置104に開放指示の制御データを無線送信する。
開放指示送信装置501と無線通信基地局装置104は、例えば、いわゆる携帯電話基地局とフェムトセル基地局、開放指示送信専用の装置と無線LAN装置など、開放指示送信装置501から無線通信基地局装置104へ開放指示を送信できる関係にあればよく、本発明は通信方式に依存しない。
必要事態が発生すると、開放指示送信装置501のデータ変更判断部230が、必要事態が発生したことを検知し、基地間通信制御240、基地局間無線部160を通じて、開放指示の制御データを無線送信する。
開放指示送信装置501からの無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置501からの開放指示を受信する。無線通信基地局装置104の基地間通信制御部240rは、無線部160rを通じて受信した開放指示を、データ設定I/F120rへ出力する。データ設定I/F120rは、参照データ部140rに対して開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを示す番号M+1を出力する。参照データ部140rは、番号M+1を受け取ると、開放データ記憶部210rのコンフィギュレーションデータを記憶する。これにより、無線通信基地局装置104も、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可する設定となる。
このように、無線通信基地局装置104は、開放指示送信装置501からの開放指示を受け取るので、第6の実施形態と同様、無線通信基地局装置104が接続されたネットワーク301に、設定指示サーバ310が無くても、無線通信基地局装置104が全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するよう、設定を変更することが出来る。また、開放指示送信装置501が送信する開放指示の制御データは、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104にのみ受信されるので、第6の実施形態と同様、無線電波の届く範囲内にある無線通信基地局装置104を選定して、全ての無線端末局装置400、401に対して接続を許可するように変更することができる。
<第8の実施形態>
図12は、この発明の第8の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、図1の各部に対応する部分には同一の符号(110、120、130、140、150、160、210、400、401)を付し、その説明を省略する。
図12は、データベースサーバ321のデータベースに、後述するフィールドが追加されている点、設定指示サーバ311が、データベースサーバ321のデータベースに追加されたフィールドを参照する点、および、データベースサーバ321に設定変更受付サーバ330が接続され、設定変更サーバ330に設定変更用機器350が接続されている点で図1と異なる。
図12の無線通信システムは、1台以上の無線通信基地局装置100と、無線通信基地局装置100が有線を経由して接続されているネットワーク302と、ネットワーク302に属し、無線通信基地局装置100とネットワーク302を介して接続される通信装置である設定指示サーバ311と、設定指示サーバ311に接続されたデータベースサーバ321と、データベースサーバ321に接続された設定変更受付サーバ330、および、設定変更受付サーバ330に接続された設定変更用機器350を備える。無線通信基地局装置100は、1台以上の無線端末局装置400、401と無線通信する機能を有する。ここに、設定変更用機器350は、例えば、ネットワーク300に接続される電話機等である。あるいは、設定変更受付サーバ330専用の操作端末でもよい。
無線通信基地局装置100は、通信I/F110、データ設定I/F120、データ記憶部130、参照データ部140、通信制御部150、無線部160、開放データ記憶部210を備える。
無線通信基地局装置100は、例えばフェムトセル基地局であっても無線LAN基地局であってもよく、本発明は通信方式に依存しない。
データベースサーバ321には、予め、ネットワークに接続されている全ての無線通信基地局装置100のデータが登録されており、かつ、各無線通信基地局装置100のデータには、設定指示サーバが行う選定の対象外であることを示す印を付すためのフィールドが設けられている。
無線通信基地局装置100の管理権者によって、設定変更用機器350に、選定の対象から外すべき無線通信基地局装置100として特定の無線通信基地局装置100が指定されると、設定変更用機器350は、当該指定を設定変更受付サーバ330へ送信する。この指定を受信すると、設定変更受付サーバ330は、データベースサーバ321中の当該無線通信基地局装置100のデータに、選定の対象外であることを示す印を付す。
逆に、無線通信基地局装置100の管理権者によって、選定の対象に加えるべき無線通信基地局装置100として特定の無線通信基地局装置100が指定されると、データベースサーバ321中の当該無線通信基地局装置100のデータから、選定の対象外であることを示す印を消去する。
必要事態が発生する前に、特定の無線通信基地局100を選定の対象から外し、または、選定の対象に加える指定が行われた場合、必要事態が発生した時点では既に、データベースサーバ321中のデータに当該指示の内容が反映されている。
設定指示サーバ311は、必要事態が発生したこと、および、発生場所を検知すると、データベースサーバ321を参照して、各無線通信基地局装置100の設置場所、アドレス、および、選定の対象か否かの情報を得る。
各無線通信基地局装置100の情報を得た設定指示サーバ311は、選定の対象から除外されていない無線通通信基地局装置100の中から、発生場所と各無線通信基地局装置100の設置場所を基に、開放指示を行うべき無線通信基地局装置100を選定する。
選定を行った設定指示サーバ311は、開放指示の対象に選定された無線通信基地局装置100に対し、ネットワーク302を介して開放指示を送信し、当該開放指示を受け取った無線通信基地局装置100は、開放データ記憶部210のコンフィギュレーションデータを参照データ部140に記憶して、全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可する設定となる。
必要事態が発生した後に、特定の無線通信基地局100を選定の対象から外す指定が行われた場合は、当該指定が行われたことを、設定指示サーバ311が検知する。当該指定が行われたことの検知は、例えば、データベースサーバ321がデータベースの内容を変更する際に、変更内容を設定指示サーバ311に送信することによって行う。あるいは、データベースサーバ321中にデータベースの変更履歴を保存しておいて、設定指示サーバ311が定期的に当該変更履歴を参照してもよい。
特定の無線通信基地局100を選定の対象から外す指定が行われたことを検知した設定指示サーバ311は、指定された無線通信基地局100に対し、データ記憶部130のコンフィギュレーションデータの中から1個を参照データ部140に読み込むことを指示する制御データを送信する。データ記憶部130のどのコンフィギュレーションデータを読み込むかは、例えば、無線通信基地局100の管理権者が設定変更用機器350から指定を行う際に、併せてコンフィギュレーションの番号を指定する。あるいは、各無線通信基地局装置100のデータ設定I/F120に予め読み込むべきコンフィギュレーションデータの番号を記憶させておき、設定指示サーバからは、単にデータ記憶部130中のコンフィギュレーションデータを読み込むことを指示する制御信号を送信してもよい。
必要事態が発生した後に、特定の無線通信基地局100を選定の対象に加える指定が行われた場合も、外す指定の場合と同様、当該指定が行われたことを、設定指示サーバ311が検知する。
特定の無線通信基地局100を選定の対象に加える指定が行われたことを検知した設定指示サーバ311は、指定された無線通信基地局に対し、開放指示の制御信号を送信する。
このように、どの無線通信基地局装置100を、必要時に全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可する対象とするかを、予め、あるいは、必要事態発生後に指定できるので、必要時に全ての無線端末局装置400、401に対して自装置への接続を許可するか否かについて、管理権者の意思を反映させることができる。
なお、本実施形態では、開放指示の対象外とする無線通信基地局装置100の情報を、データベースサーバ321に保存し、設定指示サーバ310が開放指示の対象とする無線通信基地局装置100を選定する際に利用したが、例えば、データベースサーバ321のデータベースとは別のデータベースに、開放指示の対象外とする無線通信基地局装置100のアドレスを保存しておいて、設定指示サーバ310が開放指示の対象とする無線通信基地局装置100を選定した後に、該当アドレスには開放指示を送信しないようにしてもよい。
また、図1における通信制御部150と、参照データ部140と、通信I/F110と、データ設定I/F120と、設定指示サーバ310と、図6における通信制御部150と、参照データ部140と、設定変更可否設定部220と、通信I/F110と、データ設定I/F120と、図7における通信制御部150と、参照データ部140と、データ変更判断部230と、通信I/F111と、データ設定I/F120と、図8における基地間通信制御部240s、240rと、通信制御部150s、150rと、参照データ部140s、140rと、通信I/F112s、111rと、データ設定I/F120s、120rと、設定指示サーバ310と、図9における基地間通信制御部240s、240rと、通信制御部150s、150rと、参照データ部140s、140rと、データ変更判断部230sと、通信I/F111s、111rと、データ設定I/F120s、120rと、図10における通信制御部150と、参照データ部140と、通信I/F110と、データ設定I/F120と、設定指示サーバ311と、設定変更受付サーバ330と、設定変更用機器350との機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、フェムトセル基地局装置を用いた通信システムや、無線LANシステムに用いて好適であるが、これらに限定されない。
この発明の第1の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態において、コンフィギュレーションデータの例を表す概念図である。 同実施形態において、鍵Kを用いて共通鍵認証を行った場合に、無線端末局装置が無線通信基地局装置100による認証を受けることに成功する場合の動作例を示すシーケンス図である。 同実施形態において、オープン認証を用いた場合に、鍵Kを有しない無線端末局装置401が無線通信基地100との接続に成功する動作の例を示すシーケンス図である。 同実施形態において、必要時に、参照データ部140が変更される動作の例を示したシーケンス図である。 この発明の第2の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第3の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第4の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第5の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第6の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第7の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 この発明の第8の実施形態による、無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 従来の無線通信システムの構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
100、101、102、103、104、105…無線通信基地局装置
110、111、112s、111r…通信I/F
120、120s、120r…データ設定I/F
125s…開放指示入力I/F
130、130s、130r…データ記憶部
140、140s、140r…参照データ部
150、150s、150r…通信制御部
160、160s、160r…無線部
165s…対基地局基地局無線部
210、210s、210r…開放データ記憶部
220…設定変更可否設定部
230、230s…データ変更判断部
240、240s、240r…基地局間通信制御部
245s…対基地局通信制御部
300、301、302…ネットワーク
310、311…設定指示サーバ
320、321…データベースサーバ
330…設定変更受付サーバ
340…対象基地局データベース
350…設定変更用機器
400…鍵Kを有し、鍵Lを有しない無線端末局装置
401…鍵Lを有し、鍵Kを有しない無線端末局装置
500、501…開放指示送信装置
D1…共通鍵認証のコンフィギュレーションデータ
D2…オープン認証のコンフィギュレーションデータ

Claims (10)

  1. 無線端末局装置と無線通信する無線部と、
    前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、
    前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、
    前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部と
    を具備することを特徴とする無線通信基地局装置。
  2. ネットワークを介して接続された設定指示サーバから前記開放指示を受信して、出力する通信インターフェースを具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
  3. 前記通信インターフェースが出力した開放指示を受けると、設定変更可に予め設定されているときは、前記開放指示を前記参照データ部に出力し、設定変更不可に予め設定されているときは、前記開放指示を出力しない設定変更可否設定部を具備し、
    前記参照データ部は、前記開放指示を前記設定変更可否設定部から受けること
    を特徴とする請求項2に記載の無線通信基地局装置。
  4. 予め定められた一定の事象が発生したことを検知すると、前記開放指示を出力する変更判断部を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
  5. 前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、自装置と無線にて接続される通信装置と無線通信し、
    前記無線部が前記通信装置から前記開放指示を受信すると、該開放指示を前記参照データ部に出力する基地間通信制御部
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
  6. 前記無線部は、前記無線端末局装置に加えて、他の無線通信基地局装置と無線通信し、
    前記通信インターフェースが前記開放指示を受信すると、前記無線部を介して前記他の無線通信基地局装置に無線送信する基地間通信制御部
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の無線通信基地局装置。
  7. 無線端末局装置に無線によって接続される無線通信基地局装置と、
    前記無線通信基地局装置と通信を行う通信装置と
    を備える無線通信システムであって、
    前記無線通信基地局装置は、
    前記無線端末局装置と無線通信する無線部と、
    前記無線端末局装置に対して、自装置との接続を許可するか否かを決定する通信制御部と、
    前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第1のコンフィギュレーションデータであって、予め定められた一定の条件を満たす無線端末局装置に対してのみ接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶するデータ記憶部と、
    前記通信制御部が接続を許可する条件を示す第2のコンフィギュレーションデータであって、全ての無線端末局装置に対して接続を許可することを示すコンフィギュレーションデータを記憶する開放データ記憶部と、
    前記通信装置から前記第2のコンフィギュレーションデータの選択を指示する開放指示を受信して、出力する通信インターフェースと、
    前記開放指示を受けると、前記第2のコンフィギュレーションデータを前記開放データ記憶部から読み出して前記通信制御部が接続を許可する条件とする参照データ部と
    を具備すること
    を特徴とする無線通信システム。
  8. 前記通信装置は、
    前記無線通信基地局装置とネットワークを介して接続され、予め定められた一定の事象を検知すると、予め定められた方法に従って、前記開放指示を送信すべき前記無線通信基地局装置を選択し、該選択した無線通信基地局装置に対して前記開放指示を送信する設定指示サーバであること
    を特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 前記無線通信システムは、
    前記設定指示サーバと接続される設定変更受付サーバであって、前記設定指示サーバによる前記選択の対象となる前記無線通信基地局装置を記憶し、指定された前記無線通信基地局装置を、前記選択の対象から削除する、または、前記選択の対象に加える設定変更受付サーバを具備すること
    を特徴とする請求項8に記載の無線通信システム。
  10. 前記通信装置は、
    前記無線通信基地局装置と無線によって接続される開放指示送信装置であり、予め定められた一定の事象を検知すると、電波の届く範囲内にある前記無線通信基地局装置に対して前記開放指示を無線送信すること
    を特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
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