JPH10134280A - 異常監視システム - Google Patents

異常監視システム

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JPH10134280A
JPH10134280A JP29260996A JP29260996A JPH10134280A JP H10134280 A JPH10134280 A JP H10134280A JP 29260996 A JP29260996 A JP 29260996A JP 29260996 A JP29260996 A JP 29260996A JP H10134280 A JPH10134280 A JP H10134280A
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JP
Japan
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abnormality
receiver
wireless
sewage
monitoring system
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JP29260996A
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English (en)
Inventor
Katsumi Shinohara
勝美 篠原
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ARROW DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
ARROW DENSHI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の機器を管理する異常監視システムにお
いて、不具合が発生した機器を担当作業者が直ちに知る
ことができる異常監視システムを提供する。 【解決手段】 複数の機器に対応して複数の無線送信機
1が設けられ、その複数の無線送信機に対応して固定的
に設置されたシリアル信号出力部を有する1つの無線受
信機2が設けられる。その無線受信機2のシリアル信号
出力部には、機器の異常内容に対応したデータを集中的
に管理する集中管理装置(3、11〜15)が接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異常監視システ
ムに関し、より特定的には、汚水処理装置の異常監視シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の家庭や施設などから汚水を
収集する装置の1つとして、真空式の下水道システム
(汚水処理システム)が知られている。図8は、このよ
うな真空式汚水処理システムの一例を示した概略図であ
る。図8を参照して、従来の真空式汚水処理システムで
は、地上の各家庭130から排出された汚水は、地中の
自然流下管101を通って地下の汚水ます103に流れ
込む。そして汚水がこの汚水ます103に一定量溜まる
と、汚水ます103上部に取付けた真空弁102が開
き、汚水ます103内の汚水は吸込管115から吸込ま
れる。そしてこの汚水は真空弁102を通って地中に張
り巡らされた真空汚水管110に吸込まれ、真空ポンプ
場140の集水タンク141に集められる。集水タンク
141に溜まった汚水は発送ポンプ142によって下水
処理場などへ送られる。真空弁102は真空汚水管11
0の先端近傍に取付けられ、真空汚水管110を開閉す
る。この開閉は真空枡103内の汚水の量に応じて行な
われる。
【0003】このような従来の真空式汚水処理システム
では、汚水ます103に溜まった汚水のレベルを水位検
出管(図示せず)で検出して真空弁102を開き真空汚
水管110から吸引するように構成されているが、真空
汚水管路110や真空弁102は時折異物の詰まりなど
によって作動異常を生じる場合がある。このような真空
弁102の異常を放置すると、下水管の真空圧が保たれ
なくなり、たちまちこれらの系統の下水管に連結された
他の家庭の汚水ます103内の汚水が排出されないとい
った不都合をきたす。
【0004】従来では、このように真空弁102に不具
合が発生した場合、たとえば汚水処理集中管理センター
内に設置された圧力計などが異常値を示す。そして、何
らかの手段でそれを巡回保守作業員などへ報知する。し
かし、通常汚水処理集中管理センターが管理する1シス
テムの戸数は、多い場合は1500戸前後、少ない場合
でも100戸前後と、範囲が広くかつ汚水処理集中監視
センターからも2〜3kmぐらいは離れたところにある
のが普通である。また、通常は無人管理で常勤者がいな
いといった場合も多々あるため、保守作業員が現地へ駆
けつけるのにも相当の時間を要する。そして現地へ行っ
た保守作業員がどの家庭の真空弁が不具合なのか1戸ず
つ汚水ます103を開いて調べていくという作業が必要
であった。
【0005】このように、従来では、真空弁102に異
常が発生した場合に、直ちに現地へ出向いて不具合な真
空弁102を見つけ出すことは大変な作業であった。こ
のような作業は、たとえば寒い地方では、冬期に積雪な
どにより汚水ます103が埋まっている場合では、さら
に非常に困難な作業となり、かなりのベテラン保守作業
員でも異常箇所を見つけるのに苦労しているというのが
現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、汚水ま
す部に送信機を設置し、その汚水ます部に不具合が発生
した場合に送信機から電波を発信するようにしておき、
受信機を持った作業員が不具合を確認した場合、現地へ
出向き、そこで自己が携帯している受信機で不具合な汚
水ます部を受信機によって探索するという方法が提案さ
れている。これらは、たとえば、特開平6−15870
4号公報などに開示されている。
【0007】しかしながら、このような提案された方法
においても、広範囲の場所を受信機を携帯しながら不具
合な汚水ます部を探し出す必要があり、修理復旧に時間
と労力がかかるという問題点があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、不都合が発生した汚水ます部を
容易に検知して迅速な修理復旧が可能な異常監視システ
ムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1における異常監
視システムでは、複数の無線送信機と、1つの無線受信
機と、集中管理装置とを備えている。複数の無線送信機
は、複数の機器に対応して設けられており、その機器に
異常が発生した場合にその異常情報を含む電波信号を発
信する。1つの無線受信機は、上記複数の無線送信機に
対応して固定的に設置されており、複数の無線送信機か
らの信号電波を受信するとともに上記機器の異常内容に
対応したシリアル信号を出力する出力部を有する。集中
管理装置は、無線受信機のシリアル信号出力部に接続さ
れ、前記機器の異常内容に対応した信号を集中的に管理
する。請求項1に記載の発明では、このように、複数の
無線送信機に対応して1つの無線受信機が固定的に設置
され、その無線受信機に機器(汚水ます部)の異常内容
に対応した信号を集中的に管理する集中管理手段が接続
されているので、たとえば汚水ます部に異常が発生した
場合にその異常内容と異常が発生したます部の情報が集
中管理装置に伝えられ、機器管理者はその集中管理装置
を見るだけで、容易に異常が発生した汚水ます部を探索
することなく知ることができ、それにより異常の発生し
た汚水ます部に直行して迅速に修理復旧を行なうことが
できる。
【0010】請求項2における異常監視システムでは、
上記請求項1の構成において、集中管理手段が、機器
(汚水ます部)の異常内容に対応した信号を電話回線を
介して機器管理者に通報するための通報手段を含むよう
に構成する。これにより、異常情報は通報手段により電
話回線を介して機器管理者に通報されるため、機器管理
者が遠方にいたとしても容易に通報手段からの通報を受
けることができる。
【0011】請求項3に記載の異常監視システムでは、
上記請求項1または2の構成において、1つの無線送信
機が複数の機器の異常信号を送信するように構成する。
【0012】請求項4における異常監視システムでは、
上記請求項1〜3のいずれかの構成において、無線受信
機と集中管理装置とが、シリアル信号をアナログ信号に
変換するモデムを介して電話回線によって接続されるよ
うに構成する。
【0013】請求項5における異常監視システムでは、
上記請求項1〜4のいずれかの構成において、無線受信
機を、複数の無線送信機からの電波信号を受信して無線
受信機に送信する中継器を含むように構成する。このよ
うに構成すれば、所定の数の無線送信機の送信範囲内に
中継器を1つずつ設置して、その中継器を所定の距離間
隔で設置することにより、無線送信機の送信範囲内に無
線受信機がない場合にも容易に対処することが可能とな
る。
【0014】請求項6における異常監視システムでは、
上記請求項1〜5のいずれかの構成において、上記機器
が汚水処理装置を含むように構成する。そして、汚水処
理装置は、各家庭で排出された汚水を貯める汚水ます部
と、汚水ます部に設置された真空弁とを有するように構
成する。その場合上記無線送信機は汚水ます部に異常が
発生したときに信号を送信する。
【0015】請求項7における異常監視システムでは、
請求項1〜6のいずれかの構成において、上記集中管理
装置が、無線受信機のシリアル信号出力部に接続される
入力部と、出力部とを有するプログラムコントローラを
さらに備えるように構成する。そのプログラムコントロ
ーラの出力部には、音声発生手段、表示手段および稼働
状況記録手段のうち少なくともいずれかが接続されるよ
うに構成する。このように構成すれば、たとえば稼働状
況などを容易に把握することができ、異常が頻繁に発生
している汚水ます部を認識することができるなどの利点
を得ることができる。
【0016】請求項8における異常監視システムでは、
請求項1〜7のいずれかの構成において、複数の第1の
無線送信機と1つの第1の無線受信機とが設置された第
1の区画と、第1の区画と一部が重複し複数の第2の無
線送信機と1つの第2の無線受信機とが設置された第2
の区画とを含み、第1の無線送信機および第1の無線受
信機と、第2の無線送信機および第2の無線受信機と
が、互いに異なるチャンネルによって送受信を行なうよ
うに構成する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。なお、本発明の異常監視システムは複数の機器の
異常を管理するシステムとして種々の場合に適用可能で
あるが、本実施の形態では汚水処理装置の異常監視シス
テムに例をとって説明する。
【0019】図1を参照して、この実施の形態1による
汚水処理装置の異常監視システムでは、各家庭の汚水ま
す部103に送信機1を設置する。送信機1は、汚水ま
す部にたとえば真空弁102に異常が生じた場合に異常
情報を含む電波信号を発信する。なお、汚水ます部10
3や真空弁102などの地下部分における基本的な構成
は図8に示した従来の構成と同様である。図1に示した
システムでは、各家庭の汚水ます部に設置された送信機
1の電波を受信できる電波の到達距離範囲内(通常半径
約100m前後)ごとに区画割りし、そのほぼ中央付近
に1台の受信機2を設置する。本実施の形態において
は、最大64台(図1では10台)の送信機1が発する
各種情報電波をすべて受信できるほぼ中央位置に1台の
受信機2を固定的に設置する。
【0020】この受信機2は、64台の異なった送信機
1のデータ(No.01〜No.64)と、そのサブデ
ータ(A〜D)とを識別可能に構成されている。具体的
には、各送信機1には背番号的な意味合いとして1台ず
つに識別番号(No.01〜No.64)をつける。そ
して、この送信機1にサブ機能として、たとえば数種類
(本実施の形態では4種類(サブデータ(A〜D)))
の別途情報用入力端子を付加することにより、これを利
用して1台の送信機1で複数戸(本実施の形態では4
戸)の汚水ます部を管理することが可能となる。さら
に、上記したサブ機能を使用することによって、1台の
受信機2で合計256箇所(64台×4)の汚水ます部
103の監視が可能となる。
【0021】また、受信機2には、送信機1から送られ
てきた異常信号データの再生加工を行なって、たとえば
RS−232Cなどのシリアル信号を出力するためのシ
リアル信号出力部(図示せず)が設けられている。
【0022】受信機2のシリアル信号出力部には、集中
管理センター内に設置された集中管理装置に含まれる自
動通報装置3が接続されている。管理すべき戸数が少な
い場合には、受信機2および自動通報装置3は集中管理
センター内に設置されており、この場合は受信機2と自
動通報装置3とは通常の有線で接続されている。また、
管理すべき戸数が多い場合は、受信機2は集中管理セン
ターから離れて設置されており、自動通報装置3は集中
管理センター内に設置されている。この場合には、受信
機2と自動通報装置3とをモデムと公衆電話回線を介し
て接続する。自動通報装置3は、RS−232C入力端
子を有しており、受信機2からのRS−232C信号
(シリアル信号)が入力される。そして、不具合発生時
に異常入力信号を受信した場合には、自動的に登録して
ある作業担当者へモデムと公衆電話回線を介して音声に
より通報するものである。このような処理のために、自
動通報装置3には、予め作業者等が携帯している電話番
号などを複数登録しておく。
【0023】図1に示した異常監視システムでは、上記
のように、複数の送信機1に対応して固定的に設置され
た受信機2に、RS−232Cなどのシリアル信号出力
を行なうシリアル信号出力部を設けることによって、受
信機から数キロ先に集中管理センターが位置したとして
も、受信機2のシリアル信号出力部からモデムを介して
公衆電話回線を用いて集中管理センター内の自動通報装
置3に汚水ます部103の異常情報を伝達することがで
きる。その結果、自動通報装置3から音声による通報を
受けた作業担当者は、不具合が生じている汚水ます部1
03を即座に知ることができる。これにより、その不具
合が生じている汚水ます部103へ直行することがで
き、迅速な修理復旧が可能となる。なお、本実施の形態
によるシステムは比較的簡単な構成で達成することがで
き、システム全体のコストも安価にすることができる。
【0024】図1に示した異常監視システムの具体的な
動作としては、各家庭に設置された汚水ます部103の
たとえば真空弁102に異常が発生した場合には、その
異常が発生した汚水ます部103に対応する送信機1か
ら異常信号が発信される。その異常信号が受信機2によ
って受信された後、その信号がシリアル信号に加工され
て、直接または、モデムと公衆電話回線を介して自動通
報装置3に送られる。自動通報装置3で受信された異常
情報は電話回線を通じて作業担当者へ音声によって通報
される。これにより、作業担当者は直ちにどの汚水ます
部103で異常が発生したかを知ることができ、その異
常が発生した汚水ます部103に直行して迅速な修理復
旧を行なうことができる。このようなシステムでは、受
信機2と自動通報装置3が設置されている集中管理セン
ターとの距離が離れている場合にも、モデムと公衆電話
回線を利用すれば容易に情報の伝達が可能となる。
【0025】図2は、16個の送信機1を設置するとと
もに、その16個の送信機1に対応して1つの受信機2
を設置した場合の例である。このような送信機1の数は
適宜変更することができる。また、1つの送信機1の送
信データとしてその送信機の背番号的なデータとともに
各汚水ます部に対応したサブデータ(A〜D)を用いれ
ば、たとえば1台の送信機1で4件の家庭の4つの汚水
ます部をカバーすることができる。この場合、図2のシ
ステムでは、64件分(16×4)の汚水ます部を1つ
の受信機2で管理することができる。
【0026】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。図3を参照して、この異常監視システムでは、受
信機2のシリアル信号出力部が、自動通報装置3および
モデム11の他、プログラムターミナル(PT)12、
変換器13、パソコン14およびシーケンサ15のシリ
アル信号入力部に接続されている。これらの機器は、集
中管理装置を構成し、シリアル制御される機器である。
【0027】モデム11は、受信機2からのシリアル出
力信号をアナログ信号に変換して電話回線によりさらに
他の機器へ伝送するために用いる。プログラムターミナ
ル12は、文字表示器であり、受信機2から伝達される
真空弁の異常信号を文字として表示する。変換器13
は、受信機2からのシリアル信号を加工してプログラム
ターミナル12などの他の機器に処理信号を伝送するた
めに用いる。パソコン14は、受信機2からのシリアル
信号出力に対応する汚水ます部の異常内容など種々の情
報を表示するために用いる。また、シーケンサ15はプ
ログラムコントローラ(PC)の一種であり、この場
合、シーケンサ15には、メモリレコーダ16、デジタ
ルパネルメータ17、音声ユニット18、文字表示器1
9および稼働記録計20が接続されている。
【0028】メモリレコーダ16は、稼働状況記録手段
を構成し、受信機2からのシリアル信号に基づいて起動
し、所定の汚水ます部の信号波形を計測して記録するた
めのものである。デジタルパネルメータ17も、稼働状
況記録手段を構成し、たとえばシリアル信号出力に基づ
いて汚水ます部の稼働状況を記録する稼働記録計として
用いる。音声ユニット18は、音声発生手段を構成し、
受信機2からのシリアル出力信号に対応した異常内容を
音声で報知するために用いる。文字表示器19は、表示
手段を構成し、シリアル信号出力に基づいて汚水ます部
の状況を表示する。稼働記録計20は、稼働状況記録手
段を構成し、異常が発生した汚水ます部を記録する。
【0029】上記のように、RS−232Cなどのシリ
アル信号を出力可能な受信機2のシリアル信号出力部
に、上記のシリアル制御可能な各種機器を接続すること
によって、多種多様なデータ加工が可能となるため、必
要に応じてその利用方法が考えられる。たとえば、メモ
リレコーダ16へ出力することにより、この結果を集計
してシステム全体の不具合頻度のチェックや、特に不具
合箇所が偏っているような結果が得られた場合にはそれ
の改善のヒントにもなるなど種々の機能を発揮すること
ができる。また、異常が発生した汚水ます部をパソコン
14で表示させたり音声ユニット18により音声で知ら
せるなども可能となる。
【0030】(実施の形態3)図4は、本発明の実施の
形態3による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。図4を参照して、この実施の形態3による異常審
理システムでは、広範囲なエリアの監視を可能とする複
数台の受信機(中継器)から構成された拡張例を示して
いる。広範囲なエリア(戸数)を監視する場合、汚水処
理センター(集中管理センター)から各家庭までの距離
がかなりの距離(2〜3kmぐらいの位置)になり、1
台の受信機では対応するのが困難である。そこで、本実
施の形態では、図4に示すように、各区画に区分してそ
の中心に中継器10を設置するとともに、最終受信機2
までの間に中継器10を所定の距離間隔で設置する。最
終受信機2には上記実施の形態1と同様自動通報装置3
が接続されている。この場合、受信機2および自動通報
装置3は集中管理センター内に設置されている。
【0031】動作としては、所定の家庭に設置された汚
水ます部(図示せず)に異常が発生した場合それに対応
する送信機1からその送信範囲内に設置された中継器1
0に向かって異常信号が発信される。その異常信号を受
信した中継器10は、送信範囲内に設置された中継器1
0に異常信号を送信し、順次所定の間隔で設置された次
の中継器10を介して異常信号が伝送される。そして最
終的に集中管理センター内に設置された最終受信機2に
汚水ます部の異常信号が伝送され、その受信機2のシリ
アル信号出力部に接続された自動通報装置に異常信号が
伝送される。自動通報装置3から、その異常情報が電話
回線を用いて作業担当者に音声などで知らされる。これ
により、作業担当者はどの汚水ます部で異常が発生した
かを直ちに知ることができ、その異常が発生した汚水ま
す部に直行して迅速確実な復旧作業を行なうことができ
る。この実施の形態3によるシステムは、広範囲なエリ
ア(2〜3kmぐらいのエリア)を管理する場合に特に
有効である。
【0032】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。図5を参照して、この実施の形態4による異常監
視システムは、上記した実施の形態3と同様、広範囲な
エリア(2〜3kmぐらいの範囲)を管理する場合の適
用例である。この実施の形態4では、区画を第1区画〜
第4区画の4つに分割して、それぞれの区画において7
つの送信機1と1つの中継器10とを設置する。そし
て、それぞれの中継器10からさらにその送信範囲内に
設置された中継器10に送信機1からの汚水ます部の異
常信号が伝送される。そして所定の距離間隔で設置され
たいくつかの中継器10を経て最終受信機2に送信機1
からの汚水ます部の異常信号が伝送される。受信機2の
シリアル信号出力部(図示せず)には、図3に示した実
施の形態2と同様、自動通報装置3、モデム11、プロ
グラムターミナル12、変換器13、パソコン14およ
びシーケンサ15が接続されている。シーケンサ15に
は、さらにメモリレコーダ16、デジタルパネルメータ
17、音声ユニット18、文字表示器19および稼働記
録計20が接続されている。これらの機器の機能につい
ては上述した実施の形態2と同様である。このように構
成することによって、各送信機1と最終受信機2との距
離が離れていた場合にも、容易に対応することができ
る。さらに、受信機2のシリアル信号出力部に自動通報
装置3、モデム11の他、プログラムターミナル12や
パソコン14などを接続することによって、種々の機能
を得ることができる。
【0033】(実施の形態5)図6は、本発明の実施の
形態5による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。図6を参照して、この実施の形態5も広範囲なエ
リアを監視する場合の適用例である。この実施の形態5
では、上記実施の形態3および4と異なり中継器を用い
ずにモデムと公衆電話回線を用いている。中継器では台
数の点から設置費を含めたコストの面で不利となる場合
があり、その場合に本実施の形態の構成は有効である。
【0034】図6に示すように、この実施の形態5で
は、対象エリアを複数の区画に分類して、その区画ごと
に複数の送信機1が設置されている。その1区画に設置
された複数の送信機1に対応して各区画ごとにそれぞれ
1つずつの受信機2が設置されている。それぞれの受信
機2のシリアル信号出力部には、伝送可能距離の短い
(約15m)RS−232C信号を伝送可能距離の長い
(約1Km)RS−422などの信号に変換するための
変換器23が接続されており、その変換器23から約1
km離れた位置にRS−422などの信号を再びRS−
232C信号に変換するための変換器24が設置されて
いる。変換器23と24とは通常の線によって接続され
ている。複数の規格に対応した複数の変換器24の出力
部はマルチプレクサ26に接続されている。マルチプレ
クサ26の出力部にはモデム25aが接続されている。
モデム25aから所定の距離を隔てた集中管理センター
にモデム25bが設置されている。モデム25aとモデ
ム25bとは公衆回線を介して接続されている。モデム
25bの出力部には自動通報装置3が接続されている。
【0035】マルチプレクサ26は、複数の入出力装置
を接続してデータ伝送を並行に行なうことができるもの
である。実施の形態5では上記のようにモデム25aと
25bとによって公衆回線を用いてデータの伝送を行な
うことができるので、モデム25aとモデム25bとの
距離が離れている場合にも容易にデータの伝送が可能と
なる。
【0036】なお、No.nの受信機2のように直接伝
送距離の長いRS−422,485,530などのシリ
アル信号出力が可能なものでは、マルチプレクサ26の
直前の変換器24のみを設置すればよい。また、マルチ
プレクサ26がRS−422形式などの信号を処理可能
な場合には、No.nの受信機2に対応する変換器24
も設ける必要がない。
【0037】(実施の形態6)図7は、本発明の実施の
形態6による異常監視システムの構成を示した概略図で
ある。図7を参照して、この実施の形態6では、上記実
施の形態1〜5に比べてさらに広範囲なエリアをカバー
する場合について説明する。具体的には、図7に示すよ
うに、送信機のチャンネルを切換えて(1〜3ch)使
用することにより、より広範囲なエリアをカバーするこ
とが可能となる。本実施の形態では、第1〜第16区画
にカバーするエリアを分けて、他の区画との重複範囲を
有する区画には互いに異なるチャンネルの送信機を設置
する。各区画における送受信が可能な通信距離範囲を示
した円周1a〜1cの円周上には図示しないが送信機が
点在している。図7に斜線部分で示されるような受信区
画が重なる場合には上記のように互いにチャンネルを切
換えて使用する。1チャンネルの受信機2aが設置され
ている区画には、1チャンネルの送信機が円周1a上に
設置されており、2チャンネルの受信機2bが設置され
ている区画では2チャンネルの送信機が円周1b上に設
置されており、3チャンネルの受信機2cが設置されて
いる区画では円周1c上に3チャンネルの送信機が設置
されている。
【0038】図7に示した例では、1区画にたとえば送
信機64台を設置し、その各送信機がたとえば4つの汚
水ます部を管理すると考えると、1区画64×4=25
6個となり、したがって16区画の場合では256×1
6≒4100戸の家屋をカバーできることになる。
【0039】なお、上記実施の形態1〜6では、受信機
2または2a〜2cを受信専用のものとして説明した
が、本発明はこれに限らず、受信機を送受信可能タイプ
のものとしてもよい。そのように構成すれば、ポーリン
グ機能によって端末の各送信機1が正常に動作をしてい
るかを必要なときまたは定期的(たとえば10時間に1
回または24時間に1回と定めた時間ごと)に検査する
ことができ、その結果を常に監視することができる。こ
れにより、システムとして非常に精度の高いものとする
ことができる。
【0040】以上のように、実施の形態1〜6による異
常監視システムでは、汚水ます部の不具合箇所を直接管
理者に通報することができるため、不具合が発生した場
合に多数設置された汚水ます部を1つずつ点検して回
る、または、不具合が発生した汚水ます部を作業担当者
が携帯する受信機によって探索するという手間を省くこ
とができる。これにより、通報時に不具合のあった汚水
ます部に直行して修理復旧を行なうことが可能となり、
24時間の無人監視が容易となるなど、従来にない数々
の大きなメリットを得ることができる。
【0041】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味およ
び範囲内のすべての変更が含まれる。たとえば、上記実
施の形態では汚水ます部の異常監視システムとしての適
用例を示したが、本発明はこれに限らず、工場における
異常監視システムや、パチンコ店などの遊技場、老人ホ
ーム、病院または卸売市場などにおける管理システムと
しても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図2】図1に示した異常監視システムの変形例を示し
た概略図である。
【図3】本発明の実施の形態2による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図4】本発明の実施の形態3による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図5】本発明の実施の形態4による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図6】本発明の実施の形態5による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図7】本発明の実施の形態6による異常監視システム
の構成を示した概略図である。
【図8】従来の真空式汚水収集装置の全体構成を示した
概略図である。
【符号の説明】
1 無線送信機 2,2a〜2c 無線受信機 3 自動通報装置 10 中継器 15 シーケンサ(プログラムコントローラ) 18 音声ユニット 19 文字表示器 20 稼働記録計

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器に対応して設けられ、前記機
    器に異常が発生した場合にその異常情報を含む電波信号
    を発信する複数の無線送信機と、 前記複数の無線送信機に対応して固定的に設置され、前
    記複数の無線送信機からの信号電波を受信するとともに
    前記機器の異常内容に対応したシリアル信号を出力する
    出力部を有する1つの無線受信機と、 前記無線受信機のシリアル信号出力部に接続され、前記
    機器の異常内容に対応した信号を集中的に管理する集中
    管理装置とを備えた、異常監視システム。
  2. 【請求項2】前記集中管理装置は、前記機器の異常内容
    に対応した信号を電話回線を介して機器管理者に通報す
    るための通報手段を含む、請求項1に記載の異常監視シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記1つの無線送信機は、複数の前記機
    器の異常信号を送信する、請求項1または2に記載の異
    常監視システム。
  4. 【請求項4】 前記無線受信機と前記集中管理装置と
    は、前記シリアル信号をアナログ信号に変換するモデム
    を介して電話回線によって接続されている、請求項1〜
    3のいずれかに記載の異常監視システム。
  5. 【請求項5】 前記無線受信機は、前記複数の無線送信
    機からの電波信号を受信して前記無線受信機に送信する
    ための中継器を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の
    異常監視システム。
  6. 【請求項6】 前記機器は、汚水処理装置を含み、 前記汚水処理装置は、 各家庭で排出された汚水を貯める汚水ます部と、 前記汚水ます部に設置された真空弁とを有し、 前記無線送信機は前記汚水ます部の異常が発生したとき
    に信号を送信する、請求項1〜5のいずれかに記載の異
    常監視システム。
  7. 【請求項7】 前記集中管理装置は、前記無線受信機の
    シリアル信号出力部に接続される入力部と、出力部とを
    有するプログラムコントローラをさらに備え、 前記プログラムコントローラの出力部には、音声発生手
    段、表示手段および稼働状況記録手段のうち少なくとも
    いずれが接続されている、請求項1〜6のいずれかに記
    載の異常監視システム。
  8. 【請求項8】 複数の第1の前記無線送信機と1つの第
    1の前記無線受信機とが設置された第1の区画と、 前記第1の区画と一部が重複し、複数の第2の前記無線
    送信機と1つの第2の前記無線受信機とが設置された第
    2の区画とを含み、 前記第1の無線送信機および第1の無線受信機と、前記
    第2の無線送信機および第2の無線受信機とは、互いに
    異なるチャンネルによって送受信を行なう、請求項1〜
    7に記載の異常監視システム。
JP29260996A 1996-11-05 1996-11-05 異常監視システム Pending JPH10134280A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269023A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 作業対象通知システム及び作業対象通知サーバ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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