JPH11154902A - 移動体通信ネットワークの通話品質監視装置 - Google Patents

移動体通信ネットワークの通話品質監視装置

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JPH11154902A
JPH11154902A JP9333732A JP33373297A JPH11154902A JP H11154902 A JPH11154902 A JP H11154902A JP 9333732 A JP9333732 A JP 9333732A JP 33373297 A JP33373297 A JP 33373297A JP H11154902 A JPH11154902 A JP H11154902A
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Naoki Ogawa
川 直 樹 小
Takao Kuroda
田 喬 雄 黒
Hajime Tomie
江 元 冨
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線基地局のサービスエリア内に実際の携帯
電話端末と同じように、電波状態を把握するモニタ端末
を配置して、電波の伝搬状況をリアルタイムに把握し、
速やかに異常を検知すると共に、障害原因の究明と対策
を迅速にする。 【解決手段】 無線基地局1の足回り回線網2に、交換
器3を介してサービスエリア内に遠隔監視装置4を接続
し、無線基地局1のサービスエリア内の定点に、無線回
線の電波状態を観測するモニタ端末5を配置してなり、
遠隔監視装置4のサーバPC7が、所定の発呼時間と発
呼順序でモニタ端末5を随時呼び出し、モニタ端末5は
サーバPC7の発呼に応答して、観測データをDTMF
信号に変換して送信し、サーバPC7はDTMF信号を
復号してデータファイルに格納する。クライアントPC
8は、パソコン画面の地図上に観測データを表示すると
共に、観測データの平均値があらかじめ設定した値より
大きいときは異常と判定してアラームを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局のサー
ビスエリア内に無線回線の電波状況を観測する携帯電話
端末を配置して通話品質を監視する移動体通信ネットワ
ークの通話品質監視装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動体通信ネッ
トワークの通話品質監視装置は、無線基地局における無
線装置あるいは交換機などのあらかじめ故障やエラーの
状況を想定し検知するため、チェックすべき項目を設定
してこれらの機器の稼働状況を監視していた。
【0003】ところが、積雪の影響あるいは風によるア
ンテナの向きの変化、さらには基地局やセンター側のハ
ードウエア機器のコントロールソフトウエア上で予期で
きない不具合などの影響により通話品質が劣化すること
があり、この場合、無線装置や交換機に異常を検出する
事ができないので、利用者から電話がかからない、ある
いはかかりにくいといったクレームがきて初めて障害の
発生に気付くことがあった。このようなときは、現地ま
で出向いて不具合状況を確認する必要があり、このため
に対策までに時間を要したり、また時間の経過により現
地に出向いても障害発生当時と状況が異なってしまうこ
とがあり、問題発生時の該当サービスエリアでの受信周
波数や信号強度など、電波の伝搬状況を正しく把握する
手段がないため、原因究明が難しいなどの問題があっ
た。
【0004】この他、例えば無線基地局のトラフィック
を時間単位あるいは日単位に測定し、1時間前あるいは
前日の同じ時間帯のトラフィックと今回のトラフィック
を比較し、差異が大きければ異常と判定するなどの統計
的方法もあるが、トラフィックの時間や曜日あるいは季
節などによる変動もあり、このような間接的な方法で異
常を正確に検知することは不可能であった。
【0005】また、一定時間毎にトラフィックを測定し
て比較しなければならないため、一定時間以上経過しな
いと異常を検出できないという問題があった。
【0006】一方、従来より無線基地局のサービスエリ
ア内に専用の試験用端末を設置して発呼・着呼が可能か
どうかを確認する装置もあるが、発着呼の確認しかでき
ないため問題発生時の原因究明には役に立たないという
問題があった。
【0007】そこで本発明は、無線基地局のサービスエ
リア内に実際の携帯電話端末と同じように電波状態を把
握するモニタ端末を配置して電波の伝搬状況をリアルタ
イムに把握出来るようにしておき、問題発生時に速やか
に現地迄出向いて不具合状況を確認する必要なく、居な
がらにしてそのときの状況を確認できるようにするもの
で、障害原因の究明と対策を迅速にすることを目的にな
されたものである。
【0008】また、定期的にモニタ端末へ発呼すること
により常にサービスエリア内の電波状況が把握され、万
一問題が発見された場合でもお客様からの問題発生のク
レームが出される以前に問題解決の対策を行えるもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
【0010】すなわち、請求項1の発明は、無線回線の
電波状況を観測する観測手段と、前記観測データを所定
の伝送方式で伝送する伝送手段と、を備えるモニタ端末
を無線基地局のサービスエリア内に配置し、前記モニタ
端末を所定の呼び出しタイミングで呼び出して前記観測
データを収集する収集手段と、収集した前記観測データ
を編集して地図上の観測位置に表示する表示手段と、を
備えることを特徴とする移動体通信ネットワークの通話
品質監視装置である。
【0011】伝送の手段として自網ネットワークの他、
他網ネットワーク、たとえば移動体通信網、固定通信
網、固定通信網の専用光伝送ケーブルなどもある。
【0012】請求項2の発明は、収集した前記観測デー
タの平均値が所定の範囲を越えたときは異常と判定して
アラームを報知する報知手段を備えることを特徴とする
請求項1に記載の移動体通信ネットワークの通話品質監
視装置である。
【0013】請求項3の発明は、前記伝送方式をDTM
F信号方式とする請求項1に記載の移動体通信ネットワ
ークの通話品質監視装置である。
【0014】請求項4の発明は、前記呼び出しタイミン
グを随時とする請求項1に記載の移動体通信ネットワー
クの通話品質監視装置である。
【0015】請求項5の発明は、画面地図上に定点(モ
ニタ端末位置)を表示し、該モニタ端末位置の一つもし
くは複数位置でのデータ収集と表示をし、万一異常と判
断された場合はアラームを報知することを特徴とし、既
定点の設定後、表示された定点データを画面上でクリッ
クするとモニタ端末位置情報と観測データをレイヤー構
成で表示する請求項1に記載の移動体通信ネットワーク
の通話品質監視装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0017】図1に、本発明を実施した移動体通信ネッ
トワークの通話品質監視装置の構成を示す。
【0018】通話品質監視装置は、無線基地局1の足回
り回線網2に交換機3を介してサービスエリア内の通話
品質を監視する遠隔監視装置4を接続し、無線基地局1
のサービスエリア内に設定した任意の定点に無線回線の
電波状態を観測するモニタ端末5を配置する。
【0019】サービスエリア内に設定する定点は、固定
でなく移動可能に設定してもよい。
【0020】遠隔監視装置4は、DTMFR(デュアル
トーン多周波方式受信回路)をライン回路に配備する交
換機3の内線インタフェースに、DIU(データインタ
フェースユニット)機能付きの電話機6を接続し、さら
にこの電話機6に、RS−232Cインタフェースを介
してパソコンLANネットワークで構成するサーバPC
7と複数のクライアントPC8を接続する。
【0021】サーバPC7は、任意の時間にあるいはま
たあらかじめプログラミングされた時間毎に、希望する
定点、即ちモニタ端末5を呼び出して観測データを収集
し、収集した観測データをデータファイルに格納する。
【0022】クライアントPC8は、サーバPC7がデ
ータファイルに格納した観測データをネットワークディ
レクトリを介して読み出し、読み出した観測データを編
集してパソコンの画面上に表示させる。
【0023】モニタ端末5は、携帯電話端末9にインタ
フェースユニット10を接続して構成する。
【0024】携帯電話端末9は、待機時や着信時におけ
るRSSI信号、CH信号、BER信号、CC信号など
のデータを検出し、インタフェースユニット10にこれ
らの検出データを送出する。
【0025】また、インタフェースユニット10で16
進データから10進データに変換した検出データをDT
MF(デュアルトーン多周波方式)信号を用いて遠隔監
視装置4に送出する。
【0026】インタフェースユニット10は携帯電話端
末9に電源を供給すると共に、16進の観測データを1
0進データに変換して携帯電話端末9に返送する。
【0027】また、所定の時間間隔で携帯電話端末9を
アクセスして待機時の観測データを収録する。
【0028】収録した観測データは、平均して観測デー
タの精度を高める。
【0029】本発明を実施した通話品質監視装置は以上
のような構成で、遠隔監視装置4のサーバPC7は、あ
らかじめプログラムされた発呼時間と発呼順序で接続先
の電話番号をダイアルして無線基地局1の無線回線に接
続するモニタ端末5を随時呼び出す。
【0030】モニタ端末5は、サーバPC7の発呼に応
答して、受信周波数、受信レベルなど電波状態を表示す
る観測データをDTMF信号に変換し、通話回線を通し
て遠隔監視装置4に送信する。
【0031】DTMF信号は、無線回線制御局で複数の
帯域内周波数の正弦波信号を組み合わせて、選択信号を
表現するDTMF信号に変換されて中継され、無線基地
局1の交換機3で数字翻訳され、電話機6を介してサー
バPC7に入力される。
【0032】モニタ端末5の携帯電話端末9は、図2に
示すような15バイトの観測データを、インタフェース
ユニット10に送出し、インタフェースユニット10で
は、図3に示すように、1バイトの16進データを3桁
の10進データに1バイトずつ順番に変換して、15バ
イトの16進データを45桁の10進データに変換す
る。
【0033】インタフェースユニット10は、45桁の
10進データに変換した観測データを携帯電話端末9に
返送し、携帯電話端末9は、この45桁の10進データ
をそれぞれプッシュボタンに対応するDTMF信号に変
換し、ダイアル発信時の選択信号として遠隔監視装置4
に送信する。
【0034】この観測データを10進データに変換して
DTMF信号を用いて送信する方法は、本発明の特徴の
一つである。
【0035】遠隔監視装置4は、モニタ端末5から受信
したDTMF信号を交換機3で復号し、電話機6を介し
てサーバPC7に入力する。
【0036】サーバPC7は、選択信号として入力した
10進データの観測データを、16進データに変換して
データファイルに格納する。
【0037】クライアントPC8は、図4に示すよう
に、パソコンの画面上に無線基地局1のサービスエリア
の地図を表示し、さらにこの地図の上に定点Mを表示す
る。
【0038】そして、この定点Mをクリックすると、定
点Mの緯度、経度、住所、電話番号などの位置情報と共
に、定点Mにおける受信周波数、受信レベルなどの最新
の観測データが図形表示される。
【0039】観測データの表示は、地図上のエリアを指
定して複数の定点Mを一度に一括表示させてもよい。
【0040】通常、観測データは所定の時間毎に収集さ
れるが、随時必要なときに、地図上の定点Mをクリック
して最新の観測データを収集することもできる。
【0041】クライアントPC8は、観測データを読み
出す毎に前回の観測データと比較し、この差があらかじ
め設定した値より大きいときは異常と判定し、ブザーを
鳴動したり、表示を点滅したりするなどの手段でアラー
ムを表示する。
【0042】また、所定の時間毎に収集した観測データ
を編集して観測データの時系列推移をグラフに表示する
ことにより、観測データの悪化傾向を把握する事が可能
となり、より正確な問題把握を行うことができる。
【0043】この他、地図上の位置を指定して新しく定
点を追加したり、既にある定点を変更したり、削除した
りする機能も備える。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通話品質
監視装置は、無線回線の電波状況を観測する携帯電話端
末を無線基地局のサービスエリア内に配置し、所定の時
間毎に観測データを収集する。
【0045】したがって本発明によれば、無線回線の電
波状況を実際に使われている状況のままで直接観察する
ので、機器故障以外の積雪や風などによるアンテナの向
きの変化が原因で発生する異常、さらには基地局やセン
ター側ハードウエア機器のコントロールソフトウエア上
の予期できない不具合などの異常についても検知するこ
とができる。
【0046】このため、従来のように無線交換システム
の側からのあらかじめ想定された故障への対応ではな
く、使用者側に立ったネットワーク監視が可能となる。
【0047】また、トラフィックの変化から異常を検知
するような間接的な方法ではないので、正確に異常を検
知することができる。
【0048】さらに、無線基地局のサービスエリア内に
モニタ端末を配置して観測データを収集するので、現地
に出向き測定していたデータが、ネットワークセンター
に居ながらにして収集でき、この段階での現地へ出向い
ての調査が不要となり、さらには問題発生時のなまデー
タを収集することもでき、より正確なデータ収集に基づ
いた原因究明、および対策までの時間短縮や工数削減に
役立つものである。
【0049】また、所定の時間毎に観測データを収集す
ることにより、最新の観測データと共に時系列推移も分
かり、使用者のクレームがくる前に前もって問題把握が
行える。
【0050】さらに、専用の試験用端末を使わずに一般
の携帯電話端末を使用するので経済的である。
【0051】本発明の通話品質監視装置は、観測データ
を編集して、地図上の観測位置に表示する。
【0052】したがって本発明によれば、サービスエリ
アの電波状況をビジュアルに把握することができると共
に、障害発生の地域的な関連が分かるので障害原因究明
に役立つ。
【0053】本発明の通話品質監視装置は、観測データ
の平均値が所定の範囲を超えたときは異常と判定してア
ラームを報知する。
【0054】したがって、本発明によれば、容易に異常
を検知することができ、異常発生がすぐに分かるので迅
速に対応できるようになる。
【0055】本発明の通話品質監視装置は、DTMF信
号を用いて観測データを送信する。
【0056】したがって、本発明によれば、モデムなど
の外部モジュールを必要としないので、信頼性が向上す
ると共に、コストも低減できる。
【0057】本発明の通話品質監視装置は、随時に観測
データを収集することができる。
【0058】したがって、本発明によれば、必要なとき
に最新の観測データが即座に得られるので、状況判断が
素早くでき、対応方法も明瞭になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した通話品質監視装置の構成図で
ある。
【図2】観測データ内容の一覧表である。
【図3】16進データを10進データに変換する例を示
す図である。
【図4】パソコンの画面上に表示したサービスエリア地
図の例を示す図である。
【符号の説明】
1 無線基地局 2 足回り回線網 3 交換機 4 遠隔監視装置 5 モニタ端末 6 電話機 7 サーバPC 8 クライアントPC 9 携帯電話端末 10 インタフェースユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨 江 元 神奈川県綾瀬市寺尾台1−14−6−9

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線の電波状況を観測する観測手段
    と、 前記観測データを所定の伝送方式で伝送する伝送手段
    と、を備えるモニタ端末を無線基地局のサービスエリア
    内に配置し、 前記モニタ端末を所定の呼び出しタイミングで呼び出し
    て前記観測データを収集する収集手段と、 収集した前記観測データを編集して地図上の観測位置に
    表示する表示手段とを備えることを特徴とする移動体通
    信ネットワークの通話品質監視装置。
  2. 【請求項2】 収集した前記観測データの平均値が所定
    の範囲を越えたときは異常と判定してアラームを報知す
    る報知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の
    移動体通信ネットワークの通話品質監視装置。
  3. 【請求項3】 前記伝送方式をDTMF信号方式とする
    請求項1に記載の移動体通信ネットワークの通話品質監
    視装置。
  4. 【請求項4】 前記呼び出しタイミングを随時とする請
    求項1に記載の移動体通信ネットワークの通話品質監視
    装置。
  5. 【請求項5】 画面地図上に定点(モニタ端末位置)を
    表示し、該モニタ端末位置の一つもしくは複数位置での
    データ収集とその表示をし、万一異常と判断された場合
    はアラームを報知することを特徴とし、既定点の設定
    後、表示された定点データを画面上でクリックするとモ
    ニタ端末位置情報と観測データをレイヤー構成で表示す
    ることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信ネット
    ワークの通話品質監視装置。
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