JP5013922B2 - 三相整流装置及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば三相交流電源からの電力を変換等して負荷回路に供給する三相整流装置等に関するものである。特に高調波電流抑制と昇圧とを行う回路を有するものである。
三相交流電源からの電力供給に対し、交流電圧を直流電圧に変換し、整流する三相整流回路がある。従来の三相整流回路は、例えば、直流部をリアクトルと平滑用コンデンサで構成していた。また、このような整流回路では高調波成分(電流)が発生するため、高調波の電流を抑制し、直流昇圧を行うために高力率コンバータ回路を用いることもあった(例えば、非特許文献1参照)。
平成5年電気学会全国大会講演論文集(5)「三相PWMコンバータのデジタル制御法」P.42〜43
従来の三相整流回路に用いられていた高力率コンバータ回路では、負荷回路に高い電圧を印加しようとすると、その分、コンバータ部の半導体素子容量が大きくなる。また、コンバータの電源側に接続された三相の交流リアクトルの電流容量も大きくなるために大型化する。そのため汎用な回路を用いることができない等、サイズ及びコストの面で問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、小型で低コストに高調波電流抑制、直流昇圧等を行うことができ、特に冷凍サイクル装置に適した三相整流装置等を得ることを目的とする。
この発明に係る三相整流装置は、三相交流電源による電圧を整流する整流回路と、三相交流電源側で整流回路と並列に接続し、三相交流電源側における高調波電流を抑制する高調波抑制回路と、高調波抑制回路の出力に係る電圧を所定の電圧に変換する電圧変換回路とを備え、整流回路の出力側と電圧変換回路の出力側とを直列に接続して負荷回路に電力供給を行う。
本発明によれば、三相交流電源側において、整流回路と高調波抑制回路とを並列に接続し、整流回路の出力側と電圧変換回路の出力側とを直列に接続して、整流回路の出力以上の電圧に昇圧して負荷回路に電力供給を行うようにしたので、高調波抑制回路を構成する半導体及び素子等における容量を、必ずしも負荷回路に応じた容量にする必要がない。そのため、大幅な容量低減を行うことができる。また、容量低減により、汎用性の高い素子を選定することもできるのでコストを低減することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における三相整流装置10を中心とする回路を表す図である。図1において、三相整流装置10は、整流回路となる三相ダイオード整流回路2、アクティブフィルタ回路4及び電圧変換回路5で構成されている。三相交流電源である三相電源1と、三相電源1による交流電圧を直流電圧に変換し、整流、平滑する三相ダイオード整流回路2とが接続されている。また、三相ダイオード整流回路2の三相電源1側において、高調波抑制回路となるアクティブフィルタ回路4が三相ダイオード整流回路2と並列に接続されている。
アクティブフィルタ回路4は、例えば、三相ダイオード整流回路2、負荷回路3において発生する高調波成分(電流)を抑制するために設けられた回路である。そして、三相ダイオード整流回路2と同様に交流電圧を直流電圧に変換する。また、アクティブフィルタ回路4の直流部分と電圧変換回路5とが接続されている。
電圧変換回路5は、アクティブフィルタ回路4による直流電圧をスイッチ素子51により交流変換し、さらに高周波用絶縁トランス52による変圧及び平滑コンデンサ53による整流(平滑)を行って直流電圧に変換する。電圧変換回路5の出力側となる直流電圧部は三相ダイオード整流回路2の出力側となる直流電圧部と直列に接続されており(以下、直列昇圧電圧部という)、さらに負荷回路3とも接続されている。
次に本回路の動作について説明する。三相電源1による電力供給が開始されると、三相ダイオード整流回路2は電力供給により印加された電圧を直流電圧にして整流する。このとき、三相ダイオード整流回路2の直流部分が概略電源電圧(交流電圧の実効値)のピーク値である1.4倍の直流電圧となるように変換される。例えば、三相電源1の電源電圧が200Vの場合は約280Vとなる。
一方、アクティブフィルタ回路4にも三相電源1による電力供給によって電圧が印加される。アクティブフィルタ回路4が動作することにより出力側である直流部に電圧が発生する。ここで、アクティブフィルタ回路4の直流部に発生する電圧が、電源電圧の1.4倍より高い任意の電圧となるように設定する。一般には400V程度の電圧とする。
アクティブフィルタ4の直流部に発生した電圧は、電圧変換回路5のスイッチ素子51の動作により高周波電圧に変換される。そして、高周波用絶縁トランス52により変圧を行い、平滑コンデンサ53により整流、平滑し、所望する直流電圧(例えば約140V)に変換する。
直列昇圧電圧部では、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部と電圧変換回路5の直流電圧部は直列接続されているため、各回路の直流電圧を合計した電圧(本実施の形態では約420V)が負荷回路3に印加される。ここで、負荷回路3に供給される電力は、三相ダイオード整流回路2の直流部分の電圧と、電圧変換回路5の直流部分の電圧の比に従って按分されることになる。そして、アクティブフィルタ回路4には、負荷回路3における負荷を三相ダイオード整流回路2と按分した分と、三相ダイオード整流回路2、負荷回路3により三相電源1側に発生する高調波電流に対して逆位相となる電流の合計の電流が流れる。負荷回路3における負荷が増えるに従い、三相ダイオード整流回路2の三相電源1側には高調波成分が流れることになるが、アクティブフィルタ回路4において、高調波成分に係る電流と逆位相の電流(補償電流)を流すようにして、三相電源1側において流れる電流については、高調波成分を抑制した正弦波に近い電流を流すことができる。
図2は各構成手段の電力部分例を示す図である。例えば、三相ダイオード整流回路2のみの場合、三相電源1の電源電圧が200Vの場合に負荷回路3に印加できる電圧は約280Vであり、負荷回路3の電流制限容量が50Aの場合には280V×50A=14kWが出力限界であった。電圧変換回路5により140Vの電圧が加わり、負荷回路3に印加できる電圧を420Vに高めるようにした場合、420V×50A=21kWまで出力限界を上げることができる。
三相電源1による電源電圧が200Vで負荷回路3の電流制限容量が50Aの場合、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部においては、負荷回路3に対して約14kW(=約280V×50A)の電力を供給(出力)する。
一方、電力変換回路5の直流電圧部においては、約140Vの電圧を発生するようにしたので、約7kW(=約140V×50A)電力を供給(出力)する。このとき、アクティブフィルタ回路4では、電力変換回路5の供給に係る7kW分の電力に相当する電力供給を受ける必要がある。さらに、アクティブフィルタ回路4は、三相ダイオード整流回路2の三相電源1側における高調波成分を抑制する高調波補償の電流を流すための電力供給を受ける必要がある。ここで、三相ダイオード整流回路2の三相電源1側の高調波成分が、一般的に三相ダイオード整流回路2に供給される電力の35%程度であるとした場合、高調波補償分(無効成分)は4.9kvar(=14kW×0.35)となる。したがって、アクティブフィルタ回路4には約12kVAの電力が三相電源1から供給(入力)される。
このように、実施の形態1の三相整流装置によれば、例えば、従来の高調波抑制手段において、負荷回路3における出力限界が21kWの場合には、それと同等の容量の回路を必要とするが、本実施の形態のアクティブフィルタ回路4では、約12kVAに対応する容量でよい。そのため、大幅な容量低減を行うことができ、汎用性の高い素子も選定でき、コストを低減することができる。また、アクティブフィルタ回路4の動作により三相電源1から流れる電流の高調波電流が抑制される。そして、電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧は、回路設計、制御等により設定に自由度があるため、出力限界を必要に応じて調整することができる。
実施の形態2.
図3は実施の形態2に係る三相整流装置10を中心とする回路ブロック図である。図3において、図1と同じ符号を付している手段等については、同様の動作を行うので説明を省略する。電圧変換回路5Aは、電圧変換回路5と構成が異なり、特に平滑コンデンサ53の接続が異なる。
上述の実施の形態1の電圧変換回路5においては、負荷回路3に対して、平滑コンデンサ53を直列に接続した。本実施の形態では、平滑コンデンサ53を並列に接続する。これにより、ダイオード整流回路2において発生した電圧も含めた全体の電圧を平滑コンデンサ53が平滑することになる。そして、この電圧が負荷回路3に印加される。これにより、電圧変換回路5が有する平滑コンデンサ53に負荷電流がそのまま流れることを抑制でき、平滑コンデンサ53の発熱を抑制できるため、信頼性を向上することができる。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3における三相整流装置10を中心とする回路ブロック図である。図4において、図1と同じ符号を付している手段等については、同様の動作を行うので説明を省略する。電圧変換回路出力調整手段21は、電圧変換回路5と三相ダイオード整流回路2との直列昇圧電圧部における電圧を検出し、目標とする直流電圧(以下、目標電圧という)になるように調整する処理を行う。調整は、例えば電圧変換回路5におけるスイッチ素子51の切り替え制御を行い、電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧を制御する。なお、本実施の形態では、電圧変換回路出力調整手段21は直列昇圧電圧部における直流電圧を検出し、調整を行うが、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部の電圧を検出するようにしてもよい。三相ダイオード整流回路2の直流電圧部の電圧(上述の実施の形態の例では約280V)との差分を相殺するように、電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧を調整処理する。
上述した実施の形態1及び2では、電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧を一定の値にした。しかしながら、実際には、三相ダイオード整流回路2内部のコンデンサ、リアクトル等の素子によって、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部には三相電源1の電源周波数に関係して、例えば脈動する等、電圧の変化が発生する。この変化は、コンデンサ、リアクトルの容量が小さいほど大きくなる。そのため、たとえ電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧が一定値であったとしても直列昇圧電圧部全体の電圧は変化する。
そこで、本実施の形態では、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部における電圧の変化に合わせて電圧変換回路5の直流電圧部における電圧を変化させて相殺させるようにし、安定した直流電圧を負荷回路3に印加できるようにする。
図5は直列昇圧電圧部の電圧を表す図である。三相ダイオード整流回路2の直流電圧部には三相電源1の電源周波数に依存して電圧が脈動している(図5(a))。直列昇圧電圧部の直流電圧を電圧変換回路出力調整手段21にて検出し、目標電圧に安定するように電圧変換回路5の直流電圧部の電圧を変化させる(図5(b))。
また、電圧変換回路出力調整手段21の直流電圧検知対象が三相ダイオード整流回路2の直流電圧部である場合は、三相ダイオード整流回路2の直流電圧の脈動を相殺するように電圧変換回路5の直流電圧を制御するように電圧変換回路出力調整手段21にて計算し、目標電圧に安定するように電圧変換回路5の直流電圧部の電圧を変化させる。
ここで、三相ダイオード整流回路2による直流電圧に生じる変化は三相電源1の電源周波数に依存するため、周期的であるものと考えられる。そこで、電圧変換回路出力調整手段21は、変化とその周期を判断することができれば、例えば直列昇圧電圧部の電圧検出を常に行わなくてもよい。
以上のように実施の形態3によれば、電圧変換回路出力調整手段21を設け、電圧変換回路5の直流電圧部に発生する電圧を制御して、直列昇圧電圧部における電圧が目標電圧になるように調整するようにしたので、負荷回路3に印加される直流電圧を目標電圧に安定するよう制御できる。また、目標電圧を任意に設定することができるため、負荷回路3が必要とする必要最小限の直流電圧に調整し、負荷回路3の電圧に依存する損失成分を抑制することができる。
また、電圧変換回路出力調整手段21を設けることで、目標電圧に安定するように制御できるため、三相ダイオード整流回路2内部のコンデンサの容量、リアクトルの容量を低減することができ、コストの低減を図ることができる。さらに、コンデンサ容量、リアクトルの容量を低減することで三相ダイオード整流回路2の三相電源1側を流れる高調波電流が低減できるため、アクティブフィルタ回路4の素子容量も低減することができ、さらに大きなコスト低減効果が得られる。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4における三相整流装置10を中心とする回路ブロック図である。図4において、図1と同じ符号を付している手段等については、同様の動作を行うので説明を省略する。本実施の形態の三相整流装置10においては、三相ダイオード整流回路2の直流電圧部と負荷回路3との間に開閉器31を設置している。また、開閉判断手段32は、直列昇圧電圧部において、例えば直流電圧が規定値以下になったときに不具合と判断し、電圧変換回路5の動作を停止した上で、開閉器31を閉じる制御を行う。
上述した実施の形態1の三相整流装置10においては、アクティブフィルタ回路4又は電圧変換回路5の動作が停止した場合、三相ダイオード整流回路2と電圧変換回路5とが直列接続されているため負荷回路3に電力供給を行えなくなる。そこで、本実施の形態では、開閉器31を設け、アクティブフィルタ回路4又は電圧変換回路5の動作が停止しても、開閉器31を閉じることで三相ダイオード整流回路2を負荷回路3と直列接続できるようにし、負荷回路3への電力供給を継続できるようにするものである。
動作については、アクティブフィルタ回路4又は電圧変換回路5の不具合などで、例えば直流電圧が規定値以下になったものと判断すると、開閉判断手段32は電圧変換回路5の動作を停止した上で、開閉器31を閉じさせる。これにより、三相ダイオード整流回路2の直流電圧が負荷回路3に印加されるようにして電力供給を行う。例えば三相電源1が200Vの場合、約280Vまでとなるが負荷回路3に電力を供給することができる。
以上のように実施の形態4によれば、開閉器31を設け、アクティブフィルタ回路4又は電圧変換回路5の動作が不具合などで停止した場合に、開閉器31を閉じることで、三相ダイオード整流回路2から負荷回路3に電力供給を行えるようにしたので、負荷回路3が完全に停止することなく、三相ダイオード整流回路2の容量制約範囲内で負荷回路3を動作させることができる。
実施の形態5.
図7は本発明の実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の構成図である。本実施の形態は、上述の実施の形態1〜4の負荷回路3が、冷凍サイクル装置である空気調和装置の圧縮機である場合について説明する。図7の空気調和装置は、熱源側ユニット(室外機)100と負荷側ユニット(室内機)200とを備え、これらが冷媒配管で連結され、主となる冷媒回路(以下、主冷媒回路という)を構成して冷媒を循環させている。冷媒配管のうち、気体の冷媒(ガス冷媒)が流れる配管をガス配管300とし、液体の冷媒(液冷媒。気液二相冷媒の場合もある)が流れる配管を液配管400とする。
熱源側ユニット100は、本実施の形態においては、圧縮機101、油分離器102、四方弁103、熱源側熱交換機104、熱源側ファン105、アキュムレータ(気液分離器)106、熱源側絞り装置(膨張弁)107、冷媒間熱交換器108、バイパス絞り装置109及び熱源側制御装置111の各装置(手段)で構成する。
圧縮機101は、インバータ回路、圧縮機モータ等で構成される。インバータ回路により圧縮機モータの回転速度(圧縮機101の運転周波数)を制御して、冷凍サイクルに用いる冷媒を圧縮して冷媒配管内を循環させる。また、油分離器102は、冷媒に混じって圧縮機101から吐出された潤滑油を分離させるものである。分離された潤滑油は圧縮機101に戻される。四方弁103は、熱源側制御装置111からの指示に基づいて冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える。また、熱源側熱交換器104は、冷媒と空気(室外の空気)との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、熱源側絞り装置107を介して流入した低圧の冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時においては凝縮器として機能し、四方弁103側から流入した圧縮機101において圧縮された冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させる。熱源側熱交換器104には、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うため、熱源側ファン105が設けられている。熱源側ファン105もインバータ回路を有してファンモータの運転周波数を任意に変化させてファンの回転速度を細かく変化させるようにしてもよい。
冷媒間熱交換器108は、冷媒回路の主となる流路を流れる冷媒と、その流路から分岐してバイパス絞り装置109(膨張弁)により流量調整された冷媒との間で熱交換を行う。特に冷房運転時において冷媒を過冷却する必要がある場合に、冷媒を過冷却して負荷側ユニット200に供給するものである。バイパス絞り装置109を介して流れる液体は、バイパス配管107を介してアキュムレータ106に戻される。アキュムレータ106は例えば液体の余剰冷媒を溜めておく手段である。熱源側制御装置111は、例えばマイクロコンピュータ等からなる。負荷側制御装置204と有線又は無線通信することができ、例えば、空気調和装置内の各種検知手段(センサ)の検知に係るデータに基づいて、インバータ回路制御による圧縮機101の運転周波数制御等、空気調和装置に係る各手段を制御して空気調和装置全体の動作制御を行う。ここで、例えば、上述の実施の形態で説明した電圧変換回路出力調整手段21、開閉判断手段32の処理を熱源側制御装置111が行うようにしてもよい。
一方、負荷側ユニット200は、負荷側熱交換器201、負荷側絞り装置(膨張弁)202、負荷側ファン203及び負荷側制御装置204で構成される。負荷側熱交換器201は冷媒と空気との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては凝縮器として機能し、ガス配管300から流入した冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化(又は気液二相化)させ、液配管400側に流出させる。一方、冷房運転時においては蒸発器として機能し、負荷側絞り装置202により低圧状態にされた冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、ガス配管300側に流出させる。また、負荷側ユニット200には、熱交換を行う空気の流れを調整するための負荷側ファン203が設けられている。この負荷側ファン203の運転速度は、例えば利用者の設定により決定される。負荷側絞り装置202は、開度を変化させることで、負荷側熱交換器201内における冷媒の圧力を調整するために設ける。
また、負荷側制御装置204もマイクロコンピュータ等からなり、例えば熱源側制御装置111と有線又は無線通信することができる。熱源側制御装置111からの指示、居住者等からの指示に基づいて、例えば室内が所定の温度となるように、負荷側ユニット200の各装置(手段)を制御する。また、負荷側ユニット200に設けられた検知手段の検知に係るデータを含む信号を送信する。
次に空気調和装置の動作について説明する。まず、冷房運転時の主となる冷媒回路における基本的な冷媒循環について説明する。三相電源1からの電力供給により、圧縮機101が冷媒を圧縮する。吐出管16から吐出した高温、高圧ガス(気体)の冷媒は、四方弁103から熱源側熱交換器104内を通過することで凝縮し、液冷媒となって熱源側ユニット100を流出する。液配管400を通って負荷側ユニット200に流入した冷媒は、負荷側絞り装置202の開度調整により圧力調整された低温低圧の液冷媒が負荷側熱交換器201内を通過して蒸発して流出する。そして、ガス配管300を通って熱源側ユニット100に流入し、四方弁103、アキュムレータ106を介して圧縮機101から吸入され、再度加圧され吐出することで循環する。
また、暖房運転時の主となる冷媒回路における基本的な冷媒循環について説明する。三相電源1からの電力供給により、圧縮機101が冷媒を圧縮する。吐出管16から吐出した高温、高圧ガス(気体)の冷媒は、四方弁103からガス配管300を通って負荷側ユニット200に流入する。負荷側ユニット200においては、負荷側絞り装置202の開度調整により圧力調整され、負荷側熱交換器201内を通過することにより凝縮し、中間圧力の液体又は気液二相状態の冷媒となって負荷側ユニット200を流出する。液配管400を通って熱源側ユニット100に流入した冷媒は、熱源側絞り装置107の開度調整により圧力調整され、熱源側熱交換器104内を通過することで蒸発し、ガスの冷媒となって四方弁103、アキュムレータ106を介して圧縮機101から吸入され、前述したように加圧され吐出することで循環する。
図8は圧縮機101の運転周波数と電圧との関係を表す図である。上述のように、インバータ回路を有する空気調和装置の圧縮機における運転周波数制御範囲は一般的に20rps〜120rpsと広い。ここで、空気調和装置においては、近年、年間を通じた運転効率への訴求が重要となっている。例えば、春季、秋季等のように比較的気候が穏やかな時期の暖房又は冷房(中間暖房、中間冷房)運転では、圧縮機101は20rps近傍の低周波数による低速運転が行われるが、年間の運転効率を高めるには、このような低速運転における効率向上を図ることが課題となっている。
以下、圧縮機101の運転の高効率化について説明する。基本的に圧縮機101の低速運転における効率を向上させるためには、モータ特性として、低速運転時に圧縮機モータに印加される電圧(インバータ回路による出力電圧)が高くなるように設計するとよい。また、運転周波数制御範囲において、圧縮機101の運転周波数(圧縮機モータの回転速度)とインバータ回路による出力電圧とが比例関係をなすように設計するとよい。ただ、インバータ回路の出力電圧は、圧縮機101に印加される電圧(三相電源1を整流した直流電圧)に制約を受けるので、低速運転時に出力電圧を高くすると、運転周波数制御範囲全域にわたって期待するだけの電圧が得られない場合がある。
例えば、図8(a)は、運転周波数に比例した出力電圧が制御範囲全域にわたって上昇するように圧縮機モータを設計した場合を表している。図3(a)では、全域にわたって圧縮機101の運転周波数と出力電圧とが比例関係にあるが、低速運転において出力電圧が低くなるため、圧縮機101の効率が低下してしまう。
また、図8(b)は、低速域における圧縮モータの効率が向上するように圧縮機モータを設計した場合を表している。このとき、圧縮機101に印加できる電圧が低いと、図8(b)のように、高周波数での運転において出力電圧に制限がかかる。必要トルクを出さざるを得ないため、出力電圧を上げられない分、電流が増大し、圧縮機101の効率が低下してしまう。
図8(c)は、三相整流装置10によって圧縮機101に印加される電圧を高くした場合を表している。圧縮機101に印加される電圧を高くすれば出力電圧も上昇させることができる。そのため、運転周波数制御範囲全域にわたって圧縮機101は効率の良い運転を実現することができる。
以上のように、実施の形態4によれば、上述の実施の形態で説明した三相整流装置10を用いて、圧縮機101の印加電圧を高くすることができるため、低速域だけでなく、高速域も効率の良い圧縮機101の運転が実現でき、空気調和装置全体の効率向上を図ることができる。
実施の形態6.
上述の実施の形態5では冷凍サイクル装置として空気調和装置について説明したが、これに限るものではない。例えば、冷凍、冷蔵倉庫等に利用する冷却装置、ヒートポンプ装置等にも利用することができる。
実施の形態1における回路を表す図である。 各構成手段の電力部分例を示す図である。 実施の形態2における回路を表す図である。 実施の形態3における回路を表す図である。 直列昇圧電圧部の電圧を表す図である。 実施の形態4における回路を表す図である。 実施の形態5に係る冷凍サイクル装置の構成図である。 圧縮機101の運転周波数と電圧との関係を表す図である。
符号の説明
1 三相電源、2 三相ダイオード整流回路、3 負荷回路、4 アクティブフィルタ回路、5,5a 電圧変換回路、10 三相整流装置、21 電圧変換回路出力調整手段、31 開閉器、32 開閉判断手段、51 スイッチ素子、52 高周波用絶縁トランス、53 平滑コンデンサ、100 熱源側ユニット、101 圧縮機、102 油分離器、103 四方弁、104 熱源側熱交換器、105 熱源側ファン、106 アキュムレータ、107 熱源側絞り装置、108 冷媒間熱交換器、109 バイパス絞り装置、110 熱源側制御装置、200 負荷側ユニット、201 負荷側熱交換器、202 負荷側絞り装置、203 負荷側ファン、204 負荷側制御装置、300 ガス配管、400 液配管。

Claims (5)

  1. 三相交流電源による電圧を整流する整流回路と、
    前記三相交流電源側で該整流回路と並列に接続し、前記三相交流電源側における高調波電流を抑制する高調波抑制回路と、
    該高調波抑制回路の出力に係る電圧を所定の電圧に変換する電圧変換回路とを備え、
    前記整流回路の出力側と前記電圧変換回路の出力側とを直列に接続して負荷回路に電力供給を行うことを特徴とする三相整流装置。
  2. 前記電圧変換回路が有する平滑素子を、前記整流回路と並列に接続することを特徴とする請求項1記載の三相整流装置。
  3. 前記整流回路の整流に係る電圧と前記電圧変換回路の変換に係る電圧との和の電圧又は前記整流回路の整流に係る電圧を検出し、検出した電圧に基づいて、前記負荷回路に印加する電圧を目標とする直流電圧にするように前記電圧変換回路が変換する電圧を変化させる電圧変換回路出力調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の三相整流装置。
  4. 前記電圧変換回路と並列に接続されて設けられ、開閉により前記電圧変換回路を介さずに前記整流回路による電力供給を行うための開閉手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の三相整流装置。
  5. 請求項1〜4記載のいずれかに記載された三相整流装置と、
    該三相整流装置を介して供給された電力で駆動して冷媒を圧縮する圧縮機と、
    熱交換により前記冷媒を凝縮する凝縮器と、
    凝縮された冷媒を減圧させるための絞り装置と、
    減圧した前記冷媒と空気とを熱交換して前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを配管接続して冷媒回路を構成することを特徴とする冷凍サイクル装置。
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