JP5013853B2 - 車両用ヘッドレスト - Google Patents

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本発明は、吸音性に優れた車両用ヘッドレストに関するものである。
従来から、車両走行時における静粛性の向上を課題として、先ず車室内への騒音の浸入を遮断すること、更に浸入した騒音を拡散させないよう吸音することが研究テーマとして掲げられている。一方、騒音の浸入遮断には限界があるため、最近では浸入した騒音の拡散を防止するように吸音する研究が進められており、特に頭部に近いヘッドレストの吸音効果の向上には期待が寄せられている。
しかしながら、車両用ヘッドレストは、特許文献1に示されるように、表皮層とパッド層とが、その間に非通気性のフィルム層を介して一体発泡成形されているのが普通である。この非通気性のフィルム層は成形時において発泡樹脂液が表皮層に染み出すのを防止するためのものであり、必要不可欠なものであるが、このタイプの車両用ヘッドレストにおいては、騒音が前記非通気性のフィルム層に当たって拡散し、吸音機能を有するパッド層まで到達できず、この結果、吸音効果を奏することができないという問題点があった。即ち、パッド層自体は吸音機能を有するのであるが、前記非通気性のフィルム層が騒音をパッド層まで到達するのを妨害してパッド層に全く吸音機能を発揮させない状態となっていた。
特開平1−178286号公報
本発明は上記のような問題点を解決して、吸音性芯材であるパッド層に十分に吸音機能を発揮させて、車室内における騒音の拡散を防止し静粛性を確保することができる車両用ヘッドレストを提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の車両用ヘッドレストは、表皮層と吸音性芯材であるパッド層とが、その間に非通気性のフィルム層を介して一体発泡成形されている車両用ヘッドレストであって、前記表皮層側よりパッド層の内部まで到達する孔あけ加工が施されて前記非通気性のフィルム層に、表皮層とパッド層の内部を連通する多数の連通孔を配設することで、前記連通孔を介して前記吸音性芯材まで達した車室内騒音を吸音することを特徴とするものである。
前記フィルム層の通気度は、10cc/cm2 ・sec以上となるように孔あけ加工を施してあることが好ましく、これを請求項2に係る発明とする。また、連通孔は、針径が0.5〜2.0mmの針により、0.5〜10.0mmのピッチで孔あけ加工したものであることが好ましく、これを請求項3に係る発明とする。
なお、ヘッドレスト本体の背面部位または側面部位、およびその両部位に連通孔が形成されていることが好ましく、これを請求項4に係る発明とする。また、吸音性芯材であるパッド層が、発泡成形されたポリウレタンフォームであるのが一般的であり、これを請求項5に係る発明とする。
本発明では、表皮層側よりパッド層の内部まで到達する孔あけ加工が施されて前記非通気性のフィルム層に、表皮層とパッド層の内部を連通する多数の連通孔が配設されている構造としたので、従来のように、騒音が非通気性のフィルム層に当たって拡散せずに、騒音がこの連通孔を通過して吸音機能を有するパッド層まで到達することとなり、この結果、騒音は吸音性芯材であるパッド層に吸収されて静粛性が確保されることとなる。
また、フィルム層の通気度を、10cc/cm2 ・sec以上とすることで、十分な吸音率を確保することが可能となる。また、連通孔は、針径が0.5〜2.0mmの針により、0.5〜10.0mmのピッチで孔あけ加工したものとすれば、表皮層の意匠面がくずれることもなく、かつ十分な吸音率を確保することができる。
なお、ヘッドレスト本体の少なくとも背面部と側面部に連通孔が形成してあるので、後部座席側の床面付近から発生する騒音を効率よく吸収することができ、大きな吸音効果が得られる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は自動車用フロントシートの一例を示す斜視図であり、図2はヘッドレスト10の斜視図である。このヘッドレストは、表皮層と吸音性芯材であるパッド層とが、その間に非通気性のフィルム層を介して一体発泡成形されており、従来のものと基本的な構造は同様である。
図3に、ヘッドレスト10の拡大断面図を示すが、図中、1は表皮部材であり、この表皮部材1はファブリック、モケット、各種の織物からなる表皮層2と、バッキング層3と、スラブ層4を順次積層したものである。また、5は非通気性のフィルム層、6は吸音性を有するポリウレタンフォームからなるパッド層である。
そして、本発明の車両用ヘッドレストでは、前記表皮層2側よりパッド層6に到達する孔あけ加工を施し、前記非通気性のフィルム層5に表皮層2とパッド層6間を連通する多数の連通孔7、7、7・・・が配設されたものとなっている。
前記連通孔7は、フィルム層5の通気度が、10cc/cm2 ・sec以上となるように形成されている。これにより、騒音を遮断・反射することなく、パッド層6に導くことが可能となる。
このような連通孔7は、針径が0.5〜2.0mmの針により、0.5〜10.0mmのピッチで孔あけ加工することで容易に形成することができる。具体的には、成形したヘッドレストを表皮層2側から例えば剣山のような孔あけ器によって孔あけ加工すればよい。孔あけ加工を針径が0.5〜2.0mmの針により行なうのは、針径が0.5mm未満の針により孔あけ加工をしても、表皮層やフィルムの種類によってはこれらの弾性により孔が塞がれるので所期の通気度が得られなくなることがあり、一方、針径が2.0mmを超える針により孔あけ加工をすると、孔が目障りとなって意匠性に問題が生じるおそれがあるからである。なお、前記したような針径の針により孔あけ加工して得られる連通孔7のピッチを0.5〜10.0mmとすることが好ましい理由は、ピッチが0.5mmより狭い場合には、表皮部材の強度が低下し、また、単数の針で孔あけ加工をする場合に時間がかかるし、複数の針で同時に孔あけ加工をする場合は、針の先端にかかる作用力が分散されてしまうため、製品の表面が凹むようになってフィルムまで確実に孔があけられない。一方、ピッチが10.0mmより広い場合は、間隔が広すぎて吸音の性能が悪くなるからである。
この場合、ヘッドレスト本体の少なくとも背面部と側面部に連通孔7が形成することが好ましい。このことは、本発明者の研究により、車内で発生する騒音の多くは後部座席側の床面付近から発生する場合の影響が大きいことを見出し、これを効率よく吸収することができれば静粛性の向上に効果があることを発見したからである。従って、ヘッドレスト本体の頭の設置面である前面部に連通孔が形成するよりも、背面部や側面部や上面部等のいずれか、あるいは2以上の部分に連通孔7が形成することが好ましい。
以上の説明からも明らかなように、本発明は表皮層2側よりパッド層6に到達する孔あけ加工が施されて前記非通気性のフィルム層5に、表皮層2とパッド層6間を連通する多数の連通孔7が配設されている構造としたので、従来のように、騒音が非通気性のフィルム層5に当たって拡散せずに、騒音がこの連通孔7を通過して吸音機能を有するパッド層6まで到達することとなり、この結果、騒音は吸音性芯材であるパッド層6に吸収されて静粛性が確保されることとなる。
〔効果の確認〕
本発明の効果を確認するため、ブリューエル アンド ケア社製の音響計測管を用いて針径が0、9mmの針により3〜4mmのピッチで孔あけ加工を施したヘッドレストの小片と、孔あけ加工を施さないヘッドレストの小片について、吸遮音特性の計測規格の管内法(JIS A1405−2 伝達関数法)により垂直入射吸音率を測定した。この測定により得られた吸音率と周波数との関係をグラフとして図4に示す。このグラフによれば、周波数約700Hzを境界としてこれを超える周波数の吸音率が、孔あけ加工を施した本発明のヘッドレストと、孔あけ加工を施さないヘッドレストとの間で徐々に拡大してゆき、3500Hzを超えると孔あけ加工を施したものは孔あけ加工を施さないものに比べて吸音率が約2倍となり、騒音が気になる周波数の車内騒音域では吸音率が良化することが判る。また、車両に孔あけ加工を施した本発明のヘッドレストと孔あけ加工を施さない従来のヘッドレストとを装着して、車両の騒音レベルの低減効果について行った試験結果でも、本発明のヘッドレストの場合は音圧レベルが下がっており、騒音の低減に効果があることが確認できた。
自動車用フロントシートの一例を示す斜視図である。 ヘッドレストの背面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態を示すヘッドレストの拡大断面図である。 計測管を用いて垂直入射吸音率と周波数との関係を測定した結果を示すグラフである。
符号の説明
1 表皮部材
2 表皮層
3 バッキング層
4 スラブ層
5 非通気性のフィルム層
6 ポリウレタンフォームからなるパッド層
7 連通孔
10 ヘッドレスト

Claims (5)

  1. 表皮層と吸音性芯材であるパッド層とが、その間に非通気性のフィルム層を介して一体発泡成形されている車両用ヘッドレストであって、前記表皮層側よりパッド層の内部まで到達する孔あけ加工が施されて前記非通気性のフィルム層に、表皮層とパッド層の内部を連通する多数の連通孔を配設することで、前記連通孔を介して前記吸音性芯材まで達した車室内騒音を吸音することを特徴とする車両用ヘッドレスト。
  2. フィルム層の通気度が10cc/cm2 ・sec以上となるように孔あけ加工を施したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ヘッドレスト。
  3. 連通孔は、針径が0.5〜2.0mmの針により、0.5〜10.0mmのピッチで孔あけ加工したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ヘッドレスト。
  4. ヘッドレスト本体の背面部位または側面部位、およびその両部位に連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ヘッドレスト。
  5. 吸音性芯材であるパッド層が、発泡成形されたポリウレタンフォームであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用ヘッドレスト。
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