JP5013097B2 - エンジンの制御装置、エンジンの燃料供給系の異常診断方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体 - Google Patents

エンジンの制御装置、エンジンの燃料供給系の異常診断方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮比を変更可能に構成されたエンジンの制御装置、前記エンジンにおける燃料供給系の異常を診断する方法、前記方法における各行程をエンジンコントロールユニットにて実行させるためのコンピュータプログラム、及び、前記コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、空燃比フィードバック補正値あるいはその学習補正値に基づいて、エンジンの燃料供給系(インジェクタ、キャニスタパージ機構、等)の異常・故障の診断を行う装置が知られている(例えば、特開平5−26085号公報、特開平5−163983号公報、特開平8−319867号公報、特開2001−271692号公報、等)。
特開平5−26085号公報 特開平5−163983号公報 特開平8−319867号公報 特開2001−271692号公報 特開2003−206771号公報 特開2004−156541号公報
ところで、いわゆる可変圧縮比エンジンが知られている(例えば、特開2003−206771号公報、特開2004−156541号公報、等参照。)。この可変圧縮比エンジンにおいては、圧縮比が変更されると、燃焼効率が変化することで、燃焼室から排出される排気ガス中のHC,CO,NOx等のエミッションの量が変化する。例えば、圧縮比が低下させられると、燃焼効率が低下し、未燃HCが増加する。よって、燃料供給系の診断中に圧縮比が不用意に変更されると、燃料供給系に異常が生じていないのにもかかわらず誤って異常判定がされてしまうなど、診断の精度が悪くなる可能性がある。
本発明は、かかる課題に対処するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、燃料供給系の診断の精度を従来よりもいっそう向上させることにある。
本発明は、圧縮比を変更可能に構成されたエンジンの制御装置(以下、単に「制御装置」と称する。)、及び当該エンジンの燃料供給系の異常診断方法(以下、単に「燃料系診断方法」と称する。)に適用される。なお、本発明の対象には、これらの制御装置や燃料系診断方法の他、後述の手段・機能・動作をエンジンコントロールユニットにて実現あるいは実行させるためのコンピュータプログラムや、このプログラムを格納した記録媒体も含まれる。
本発明の制御装置は、運転状態に応じて圧縮比を制御する、圧縮比制御部(圧縮比制御手段)を備えている。本制御装置は、異常診断部(異常診断手段)を備え得る。異常診断部は、燃料供給系の異常診断を行うように構成されている。また、本制御装置は、エミッション量取得部(エミッション量取得手段)を備え得る。エミッション量取得部は、エンジンの排気ガス中のエミッション量(HC、CO、NOx等の量あるいはガス中濃度)に対応した情報を取得するように構成されている。この場合、上述の異常診断部は、エミッション量取得部によって取得された前記情報に基づいて、燃料供給系の異常診断を行うように構成され得る。
(A)本発明の一側面における特徴は、燃料供給系の異常診断中に、圧縮比を一定に制御することにある。
かかる本発明においては、燃料供給系の異常診断中、エンジンの圧縮比が一定に制御される。これにより、例えば、異常診断中における、燃料供給系の状態変化に起因するもの以外の空燃比変化が抑制される。したがって、本発明によれば、診断精度が従来よりもいっそう向上する。
(B)本発明の他の側面における特徴は、圧縮比に応じて燃料供給系の異常診断を行うことにある。
かかる本発明においては、燃料供給系の異常診断が、エンジンの圧縮比に応じて行われる。例えば、異常診断のために用いられるパラメータ(空燃比フィードバック補正値や空燃比学習補正値)が、圧縮比に応じて補正される。これにより、診断精度が従来よりもいっそう向上する。
(C)燃料供給系の異常診断の際には、エンジンが高圧縮比に設定されることが好適である。これにより、診断中の燃焼効率が向上し、未燃HC量が抑制される。したがって、より精度の良い異常診断が行われ得る。
以下、本発明の実施形態(本願の出願時点において出願人が最良と考えている実施形態)について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に関する記載は、法令で要求されている明細書の記載要件(記述要件・実施可能要件)を満たすために、本発明の具体化の単なる一例を、可能な範囲で具体的に記述しているものにすぎない。よって、後述するように、本発明が、以下に説明する実施形態の具体的構成に何ら限定されるものではないことは、全く当然である。実施形態に対する変形例(modification)は、当該実施形態の説明中に挿入されると、首尾一貫した実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<システムの全体構成>
図1は、直列複数気筒のエンジン1と、これを制御するための制御装置2と、を含む、システムS(車両等)の全体構成を示す概略構成図である。なお、図1には、気筒配列方向と直交する面によるエンジン1の側断面図が示されているものとする。
本実施形態においては、エンジン1は、後述するように、機械的圧縮比と吸排気バルブタイミングとを変更することで、実圧縮比を変更可能に構成されている。また、本発明の一実施形態である制御装置2は、かかるエンジン1を制御するように構成されている。
<<エンジン>>
エンジン1は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12と、クランクケース13と、可変圧縮比機構14と、吸気系統15と、排気系統16と、を備えている。
<<<シリンダブロック>>>
シリンダブロック11には、略円柱形状の貫通孔であるシリンダボア111が形成されている。シリンダボア111の内側には、ピストン112が、シリンダ中心軸(シリンダボア111の中心軸線)CCAに沿って往復移動可能に収容されている。また、シリンダボア111の周囲には、冷却水の通路であるウォータージャケット113が形成されている。
<<<シリンダヘッド>>>
シリンダブロック11の図中上端部(ピストン112の上死点側の端部)には、シリンダヘッド12が接合されている。シリンダヘッド12は、シリンダブロック11に対して相対移動しないように、シリンダブロック11の前記上端部に対して、図示しないボルト等によって固定されている。
シリンダヘッド12の図中下端部(シリンダブロック11に対向する側の端部)には、複数の凹部が、各シリンダボア111の上端部に対応する位置に設けられている。燃焼室CCは、シリンダヘッド12がシリンダブロック11に接合されて固定された状態における、ピストン112の頂面よりも上側(シリンダヘッド12側)のシリンダボア111の内側の空間と、上述の凹部の内側(下側)の空間と、によって形成されている。
シリンダヘッド12には、燃焼室CCに連通するように、吸気ポート121及び排気ポート122が形成されている。また、シリンダヘッド12には、燃焼室CCと吸気ポート121及び排気ポート122との連通状態を制御するために、吸気バルブ123、排気バルブ124、可変吸気バルブタイミング装置125、及び可変排気バルブタイミング装置126、が設けられている。
可変吸気バルブタイミング装置125及び可変排気バルブタイミング装置126は、吸気バルブ123及び排気バルブ124の開閉タイミングを変更することで、実圧縮比を変更し得るように構成されている。かかる可変吸気バルブタイミング装置125及び可変排気バルブタイミング装置126の具体的な構成については周知なので、その説明を省略する。
<<<クランクケース>>>
クランクケース13内には、クランクシャフト131が回転可能に支持されている。クランクシャフト131は、気筒配列方向(図1における紙面に垂直な方向)と平行に配置されている。このクランクシャフト131は、ピストン112のシリンダ中心軸CCAに沿った往復移動に基づいて回転駆動されるように、コンロッド132を介して、ピストン112と連結されている。
<<<可変圧縮比機構>>>
本実施形態の可変圧縮比機構14は、シリンダブロック11とシリンダヘッド12との接合体を、クランクケース13に対して、シリンダ中心軸CCAに沿って互いに相対移動させて、隙間容積を変更することで、機械的圧縮比を変更し得るように構成されている。この可変圧縮比機構14は、特開2003−206771号公報や特開2007−056837号公報等に記載されているものと同様の構成を備えている。したがって、本明細書においては、この機構の詳細な説明を省略し、概要についてのみ説明する。
可変圧縮比機構14は、連結機構141と、駆動機構142と、を備えている。連結機構141は、シリンダブロック11とクランクケース13とを、シリンダ中心軸CCAに沿って互いに相対移動可能に連結するように構成されている。駆動機構142は、モータやギヤ機構等を備えていて、シリンダブロック11とクランクケース13とをシリンダ中心軸CCAに沿って互いに相対移動させ得るように構成されている。
<<<吸気系統>>>
吸気系統15は、吸気通路151を備えている。吸気通路151は、インテークマニホールドやサージタンク等を含み、吸気ポート121に接続されている。吸気通路151には、スロットルバルブ152が介装されている。スロットルバルブ152は、DCモータからなるスロットルバルブアクチュエータ153によって回転駆動されるように構成されている。吸気ポート121には、インジェクタ154が介装されている。
インジェクタ154は、燃焼室CC内に供給するための燃料を吸気ポート121内に噴射し得るように構成及び配置されている。このインジェクタ154は、燃料タンク155と図示しない燃料供給経路を介して接続されている。燃料タンク155の上端部には、「気化した燃料」(以下、「ベーパー」と称する)を排出するためのベーパー排出口155aが設けられている。燃料タンク155からベーパー排出口155aを介して排出されたベーパーは、キャニスタ156によって吸蔵されるようになっている。
キャニスタ156は、周知のチャコールキャニスタであって、所定量のベーパーを吸蔵可能に構成されている。キャニスタ156には、タンクポート156aと、パージポート156bと、が設けられている。タンクポート156aは、燃料タンク155のベーパー排出口155aと、ベーパー捕集管157を介して接続されている。パージポート156bは、吸気通路151における、スロットルバルブ152とインジェクタ154との間の位置と、パージ流路158を介して接続されている。パージ流路158には、電磁開閉弁であるパージ制御バルブ159が介装されている。
なお、本実施形態におけるスロットルバルブ152やインジェクタ154等の、燃焼室CCに対して燃料混合気を供給するための構成が、本発明の燃料供給系に相当する。
<<<排気系統>>>
排気系統16は、排気通路161を備えている。排気通路161は、エキゾーストマニホールドを含み、排気ポート122に接続されている。排気通路161には、触媒コンバータ162が介装されている。触媒コンバータ162は、酸素吸蔵機能を有する三元触媒をその内部に備えていて、排気ガス中のHC、CO、及びNOxを浄化可能に構成されている。
<<制御装置>>
本実施形態の制御装置2は、本発明の圧縮比制御部、異常診断部、エミッション量取得部を構成するエンジンコントロールユニット(以下、「ECU」と略称する。)210を備えている。ECU210は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、バックアップRAM214と、インターフェース215と、バス216と、を備えている。CPU211、ROM212、RAM213、バックアップRAM214、及びインターフェース215は、バス216によって互いに接続されている。
ROM212には、CPU211が実行するルーチン(プログラム)、テーブル(ルックアップテーブル、マップ)、及びパラメータ等が予め格納されている。RAM213は、CPU211がルーチンを実行する際に、必要に応じてデータを一時的に格納し得るように構成されている。バックアップRAM214は、電源が投入された状態でCPU211がルーチンを実行する際にデータが格納されるとともに、この格納されたデータが電源遮断後も保持され得るように構成されている。
インターフェース215は、後述する各種センサと電気回路的に接続されていて、これらのセンサからの信号をCPU211に伝達し得るように構成されている。また、インターフェース215は、可変吸気バルブタイミング装置125、可変排気バルブタイミング装置126、駆動機構142、スロットルバルブアクチュエータ153、インジェクタ154、パージ制御バルブ159、等の動作部と電気回路的に接続されていて、これらの動作部を動作させるための動作信号をCPU211からこれらの動作部に伝達し得るように構成されている。すなわち、制御装置2は、インターフェース215を介して上述の各種センサからの信号を受け取り、当該信号に応じたCPU211の演算結果に基づいて、上述の動作信号を各動作部に向けて送出するように構成されている。
<<<各種センサ>>>
システムSには、エアフローメータ221、吸気温センサ222、スロットルポジションセンサ223、吸気カムポジションセンサ224、排気カムポジションセンサ225、クランクポジションセンサ226、冷却水温センサ227、上流側空燃比センサ228、下流側空燃比センサ229、燃料温センサ231、アクセル開度センサ232、等の各種のセンサが設けられている。
エアフローメータ221、吸気温センサ222、及びスロットルポジションセンサ223は、吸気通路151に装着されている。エアフローメータ221は、吸気通路151内を流れる吸入空気の質量流量である吸入空気流量Gaに対応する信号を出力するように構成されている。吸気温センサ222は、吸入空気の温度に対応する信号を出力するように構成されている。スロットルポジションセンサ223は、スロットルバルブ152の回転位相(スロットルバルブ開度TA)に対応する信号を出力するように構成されている。
吸気カムポジションセンサ224及び排気カムポジションセンサ225は、シリンダヘッド12に装着されている。吸気カムポジションセンサ224は、吸気バルブ123を往復移動させるための図示しない吸気カムシャフト(可変吸気バルブタイミング装置125に含まれている)の回転角度に応じたパルスを有する波形の信号を出力するように構成されている。排気カムポジションセンサ225も、同様に、図示しない排気カムシャフトの回転角度に応じたパルスを有する波形の信号を出力するように構成されている。
クランクポジションセンサ226は、クランクケース13に装着されている。このクランクポジションセンサ226は、クランクシャフト131の回転角度に応じたパルスを有する波形の信号を出力するように構成されている。具体的には、クランクポジションセンサ226は、クランクシャフト131が10°回転する毎に幅狭のパルスを有するとともに、クランクシャフト131が360°回転する毎に幅広のパルスを有する信号を出力するように構成されている。すなわち、クランクポジションセンサ226は、エンジン回転数Neに対応する信号を出力するように構成されている。
冷却水温センサ227は、シリンダブロック11に装着されている。この冷却水温センサ227は、冷却水温Tw(シリンダブロック11におけるウォータージャケット113内の冷却水の温度)に対応する信号を出力するように構成されている。
ECU210とともに本発明のエミッション量取得部を構成する上流側空燃比センサ228及び下流側空燃比センサ229は、排気通路161に装着されている。上流側空燃比センサ228は、触媒コンバータ162よりも排気ガスの流動方向における上流側に配置されている。下流側空燃比センサ229は、触媒コンバータ162よりも排気ガスの流動方向における下流側に配置されている。
図2Aは、図1に示されている上流側空燃比センサ228の出力特性を示すグラフである。図2Bは、図1に示されている下流側空燃比センサ229の出力特性を示すグラフである。上流側空燃比センサ228は、図2Aに示されているように、幅広い空燃比の範囲で比較的リニアな出力特性を有する全領域型の空燃比センサである。具体的には、この上流側空燃比センサ228は、限界電流式酸素濃度センサから構成されている。下流側空燃比センサ229は、図2Bに示されているように、理論空燃比よりもリッチ側及びリーン側にてほぼ一定である一方で理論空燃比の前後において急変する出力特性を有する空燃比センサである。具体的には、この下流側空燃比センサ229は、固体電解質型のジルコニア酸素センサから構成されている。
再び図1を参照すると、燃料タンク155には、燃料温センサ231が装着されている。この燃料温センサ231は、燃料タンク155内の燃料温度に対応する出力を生じるように構成されている。
アクセル開度センサ232は、運転者によって操作されるアクセルペダル233の操作量Accpに対応する信号を出力するように構成されている。また、運転者によって視認されやすい位置には、警報装置234が設けられている。この警報装置234は、警告表示灯等を備えている。
<動作の概要>
本実施形態のシステムSにおいては、制御装置2にて、以下の処理が行われる。
<<空燃比制御>>
スロットルバルブ開度等に基づいて、目標空燃比が設定される。この目標空燃比は、通常は理論空燃比に設定される。一方、加速時等には、必要に応じて、理論空燃比から若干リッチ側あるいはリーン側にシフトした値に目標空燃比が設定され得る。
上述のようにして設定された目標空燃比と、吸入空気流量等と、に基づいて、インジェクタ154から噴射される燃料量の基本値(基本燃料噴射量)が取得される。エンジン1の始動直後で上流側空燃比センサ228及び下流側空燃比センサ229が充分に暖機されていない場合等、所定のフィードバック制御条件が成立していない場合は、基本燃料噴射量に基づくオープンループ制御が行われる(このオープンループ制御では学習補正係数に基づく学習制御が行われ得る)。これらのセンサの活性化後にフィードバック制御条件が成立した場合は、基本燃料噴射量が、上流側空燃比センサ228及び下流側空燃比センサ229からの出力に基づいてフィードバック補正されることで、インジェクタ154からの実際の燃料噴射量(指令燃料噴射量)が取得される。また、上流側空燃比センサ228及び下流側空燃比センサ229からの出力に基づいて、上述のオープンループ制御の際の学習補正係数を取得するための学習制御が行われる。
<<圧縮比制御>>
暖機状態や負荷状態等の、エンジン1の運転条件に基づいて、圧縮比が設定される。本実施形態においては、運転条件に基づいて、圧縮比の変更が行われる。但し、燃料供給系の異常診断(以下、「燃料系OBD」と称する。)が行われる場合、運転条件に応じた圧縮比の変更は禁止され、圧縮比が一定に保持される。
<動作の具体例>
次に、図1に示されている本実施形態の制御装置2の動作の具体例について、フローチャートを用いて説明する。
<<燃料系OBD条件判定>>
CPU211は、図3に示されている燃料系OBD条件判定ルーチン300を、所定タイミング毎に実行する。
まず、ステップ310(以下、「ステップ」を“S”と略称する。図面でも「ステップ」は“S”と略記されている。)にて、冷却水温Twが所定温度Tw0以上であるか否か、すなわち、エンジン1が暖機後であるか否かが判定される。
暖機後である場合(S310=Yes)、処理がS320に進行し、タイマtpのカウント値が所定値tp0を超えているかが判定される。このタイマtpは、エンジン1の稼働時間の経過とともにカウントアップされるとともに、キャニスタ156のパージが実施されるとクリアされるタイマである。なお、このタイマtpのカウント値は、バックアップRAM214に格納されることで、エンジン1の停止中も保持されるようになっている。
キャニスタ156のパージ実行から所定時間経過した場合(S320=Yes)、処理がS330に進行し、現在の機械的圧縮比εが所定値ε1を超えているか否かが判定される。この所定値ε1は、エンジン1にて設定され得る機械的圧縮比εの範囲のうちの比較的高めの数値である。
機械的圧縮比εが所定値ε1を超えている場合(S330=Yes)、処理がS340に進行し、燃料系OBDフラグXdがセットされる。すなわち、エンジン1の暖機が完了し(S310=Yes)、キャニスタ156のパージ実行から所定時間経過し(S320=Yes)、且つ機械的圧縮比εが所定値ε1を超えている場合(S330=Yes)に、燃料系OBD条件が成立していると判定される。その後、本ルーチンが一旦終了する。
一方、エンジン1が暖機中である場合(S310=No)、キャニスタ156のパージ実行から所定時間経過していない場合(S320=No)、又は機械的圧縮比εが所定値ε1以下である場合(S330=No)、処理がS350に進行し、燃料系OBDフラグXdがリセットされ、本ルーチンが一旦終了する。
<<機械的圧縮比設定>>
CPU211は、図4に示されている機械的圧縮比設定ルーチン400を、所定タイミング毎に実行する。なお、このルーチン400の処理によって、本発明の圧縮比制御手段あるいは圧縮比制御ステップが実現されている。
まず、S410にて、エンジン1が暖機後であるか否か(冷却水温Tw≧Tw0であるか否か)が判定される。エンジン1が暖機中である場合(S410=No)、処理がS420に進行する。S420においては、排気温度を上昇させることでエンジン1や触媒コンバータ162の暖機を促進するために、機械的圧縮比εが、低めの値ε0に設定される。その後、機械的圧縮比εの値がバックアップRAM214に格納され(S425)、本ルーチンが一旦終了する。
エンジン1が暖機後である場合(S410=Yes)、処理がS430に進行し、燃料系OBDフラグXdがセットされているか否かが判定される。燃料系OBDフラグXdがセットされていない場合(S430=No)、現在の運転条件は、エンジン1の暖機後の通常運転である。よって、この場合、処理がS440に進行する。S440においては、機械的圧縮比εが、エンジン回転数Neや負荷率KLに基づいて、マップ等を用いて取得される。なお、負荷率KLは、周知の通り、吸入空気流量Ga、スロットルバルブ開度TA、あるいはアクセル操作量Accpに基づいて取得され得る。その後、機械的圧縮比εの値がバックアップRAM214に格納され(S445)、本ルーチンが一旦終了する。
エンジン1が暖機後であり(S410=Yes)、且つ燃料系OBDフラグXdがセットされている場合(S430=Yes)、燃料系OBDが実行される。この場合、処理がS450に進行し、バックアップRAM214に格納された機械的圧縮比εの値が読み込まれる。すなわち、機械的圧縮比εが、前回(所定値ε1より大きな、燃料系OBDフラグXdがセットされた時点の値)と同じ値に設定されることで、比較的高めな一定の値に保持される。その後、本ルーチンが一旦終了する。
<<燃料系OBD>>
CPU211は、図5に示されている燃料系OBDルーチン500を、所定タイミング毎に実行する。なお、このルーチン500の処理によって、本発明の異常診断手段あるいは異常診断ステップが実現されている。
まず、S510にて、燃料系OBDフラグXdがセットされているか否かが判定される。燃料系OBDフラグXdがセットされている場合(S510=Yes)、処理がS520以降に進行する。燃料系OBDフラグXdがセットされていない場合(S510=No)、S520以降の処理がスキップされ、本ルーチンが一旦終了する。
S520においては、バックアップRAM214に格納された、空燃比制御における学習補正値KGが読み込まれる。この学習補正値KGは、上流側空燃比センサ228からの出力に基づいて得られた排気ガス中の空燃比(エミッション量)等に基づいて得られたものである(このS520の処理、あるいはその前提となる、上流側空燃比センサ228からの出力に基づく排気ガス中のエミッション量の取得処理によって、本発明のエミッション量取得手段あるいはエミッション量取得ステップが実現されている。)。続いて、S530にて、この学習補正値KGが所定値KG0より小さいか否かが判定される。学習補正値KGが所定値KG0以上である場合(S530=No)、燃料系の異常発生が判定され、処理がS540に進行し、警報装置234によって運転者に対して警報が発せられる。学習補正値KGが所定値KG0より小さい場合(S530=Yes)、本ルーチンが一旦終了する。
<実施形態の構成による作用・効果>
・本実施形態においては、燃料系OBD実施中において、運転条件に応じた機械的圧縮比の変化が禁止されることで、機械的圧縮比が一定に制御される。これにより、燃料系OBD実施中における、燃料供給系の状態変化に起因するもの以外の空燃比変化が抑制される。したがって、本発明によれば、診断精度が従来よりもいっそう向上する。
・高圧縮比の場合、燃焼効率の向上及び燃焼温度の上昇のため、吸気ポート121の内壁等への未燃燃料の付着が抑制されるとともに、当該付着燃料の揮発が促進される。このため、排気ガス中の未燃HC量が抑制される。すなわち、燃料噴射量制御における、当該付着燃料分の影響が減少し、燃料噴射量の制御性が向上する。よって、空燃比学習補正値KGの増大が抑制される。
そこで、本実施形態においては、燃料系OBD実施中に機械的圧縮比が比較的高めの値に設定される。これにより、燃料系OBDが、さらに精度よく実施され得る。
<変形例の例示列挙>
なお、上述の実施形態は、上述した通り、出願人が本願の出願時点において最良であると考えた本発明の具体的構成例を単に例示したものにすぎないのであって、本発明はもとより上述の実施形態によって何ら限定されるべきものではない。よって、上述の実施形態に示された具体的構成に対して、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、種々の変形が施され得ることは、当然である。
以下、変形例について幾つか例示する。ここで、以下の変形例の説明において、上述の実施形態における各構成要素と同様の構成・機能を有する構成要素については、当該変形例においても同一の名称及び同一の符号が付されているものとする。そして、当該構成要素の説明については、上述の実施形態における説明が、矛盾しない範囲で適宜援用され得るものとする。
もっとも、変形例とて、下記のものに限定されるものではないことは、いうまでもない。本発明を、上述の実施形態や下記変形例の記載に基づいて限定解釈することは、(特に先願主義の下で出願を急ぐ)出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、許されない。
また、上述の実施形態の構成、及び下記の各変形例に記載された構成は、技術的に矛盾しない範囲において、適宜複合して適用され得ることも、いうまでもない。
(1)本発明は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、メタノールエンジン、バイオエタノールエンジン、その他の任意のタイプの内燃機関に適用され得る。気筒数、気筒配列方式(直列、V型、水平対向)、燃料噴射方式(ポート噴射、筒内直接噴射)も、特に限定はない。
(2)可変圧縮比機構14を含むエンジン1の構成も、上述の実施形態のものに限定されない。例えば、コンロッド132がマルチリンク構造を有していて、このコンロッド132の屈曲状態が変更されることで機械的圧縮比が変更されるように、エンジン1が構成され得る(特開2004−156541号公報等参照)。
(3)上述の実施形態における圧縮比制御は、主として機械的圧縮比に対するものであった。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、可変吸気バルブタイミング装置125や可変排気バルブタイミング装置126による実圧縮比制御に対しても、本発明は同様に適用され得る。また、運転条件に応じた実圧縮比の変更は、可変圧縮比機構14による機械的圧縮比の変更と、可変吸気バルブタイミング装置125や可変排気バルブタイミング装置126によるバルブタイミングの変更と、を併用することでも行われ得る。本発明はこの場合に対しても良好に適用され得る。
(4)本発明は、上述した実施形態における具体的動作例に限定されない。例えば、学習補正値KGに代えて、空燃比フィードバック補正値FAFが用いられてもよい。また、燃料系OBDは、他の処理(例えば触媒OBD)のために圧縮比が高く設定されている際に常時行われてもよい。
(4−1)図6及び図7は、図3ないし図5にて説明された動作具体例の一つの変形例を示すフローチャートである。
本変形例においては、図6に示されている燃料系OBD条件判定ルーチン600が、所定タイミング毎に実行される。
まず、S610においては、図3のS310と同様に、すなわち、エンジン1が暖機後であるか否かが判定される。暖機後である場合(S610=Yes)、処理がS620に進行し、図3のS320と同様に、キャニスタ156のパージ実行から所定時間経過したかが判定される。キャニスタ156のパージ実行から所定時間経過した場合(S620=Yes)、処理がS640に進行し、燃料系OBDフラグXdがセットされ、本ルーチンが一旦終了する。一方、エンジン1が暖機中である場合(S610=No)、又はキャニスタ156のパージ実行から所定時間経過していない場合(S620=No)、処理がS650に進行し、燃料系OBDフラグXdがリセットされ、本ルーチンが一旦終了する。
すなわち、本変形例においては、図3におけるS330のステップ(機械的圧縮比εが所定値ε1を超えているか否かの判定)が省略されている。
また、本変形例においては、図7に示されている機械的圧縮比設定ルーチン700が、所定タイミング毎に実行される。
まず、S710にて、図4のS410と同様に、エンジン1が暖機後であるか否かが判定される。エンジン1が暖機中である場合(S710=No)、処理がS720に進行する。S720においては、図4のS420と同様に、機械的圧縮比εが低めの値ε0に設定され、本ルーチンが一旦終了する。
エンジン1が暖機後である場合(S710=Yes)、処理がS730に進行し、図4のS430と同様に、燃料系OBDフラグXdがセットされているか否かが判定される。燃料系OBDフラグXdがセットされていない場合(S730=No)、現在の運転条件は、エンジン1の暖機後の通常運転である。よって、この場合、処理がS740に進行する。S740においては、図4のS440と同様に、機械的圧縮比εが、エンジン回転数Neや負荷率KLに基づいて、マップ等を用いて取得される。その後、本ルーチンが一旦終了する。
エンジン1が暖機後であり(S710=Yes)、且つ燃料系OBDフラグXdがセットされている場合(S730=Yes)、燃料系OBDが実行される。この場合、処理がS760に進行し、機械的圧縮比εが所定値ε1より大きな特定値εdに設定され、本ルーチンが一旦終了する。
このように、本変形例においては、上述の実施形態における具体例(この場合は機械的圧縮比εが所定値ε1を超えていることが燃料系OBDの実施条件とされていた)とは異なり、燃料系OBDの実施の際に機械的圧縮比εが所定値ε1より大きな特定値εdに強制的に設定される。
本変形例においても、上述の実施形態における具体例と同様の作用・効果が奏され得る。
(4−2)図8は、図3ないし図5にて説明された動作具体例の他の変形例を示すフローチャートである。本変形例においては、図8に示されている機械的圧縮比設定ルーチン800が、所定タイミング毎に実行される。
まず、S810にて、図4のS410と同様に、エンジン1が暖機後であるか否かが判定される。エンジン1が暖機中である場合(S810=No)、処理がS820に進行する。S820においては、図4のS420と同様に、機械的圧縮比εが低めの値ε0に設定され、本ルーチンが一旦終了する。
エンジン1が暖機後である場合(S810=Yes)、処理がS840に進行し、図4のS440と同様に、機械的圧縮比εが、エンジン回転数Neや負荷率KLに基づいて、マップ等を用いて取得される。
次に、処理がS870に進行し、燃料系OBDフラグXdがセットされているか否かが判定される。燃料系OBDフラグXdがセットされていない場合(S730=No)、それ以降の処理がスキップされ、本ルーチンが一旦終了する。
燃料系OBDフラグXdがセットされている場合(S870=Yes)、処理がS880に進行し、S840にて設定された機械的圧縮比εが所定値ε1を超えているか否かが判定される。
機械的圧縮比εが所定値ε1以下である場合(S880=No)、処理がS885に進行し、図7のS760と同様に、機械的圧縮比εが所定値ε1より大きな特定値εdに強制的に設定(修正)され、本ルーチンが一旦終了する。
一方、S840にて設定された機械的圧縮比εが所定値ε1を超えている場合(S880=Yes)、S885の処理はスキップされ、本ルーチンが一旦終了する。すなわち、この場合、S840にて設定された機械的圧縮比εがそのまま用いられることとなる。
本変形例においては、燃料系OBDの実施にあたり、運転条件に応じて設定された機械的圧縮比εが所定値ε1を超えている場合は当該設定値がそのまま用いられる(このとき燃料系OBDの実施中の機械的圧縮比εは必ずしも一定とはならない)。すなわち、本変形例においては、燃料系OBDの実施中における機械的圧縮比εが、所定値ε1を超えるように制御される。
本変形例によれば、燃料系OBDの実施中における機械的圧縮比を一定に保持することによる独特のもの以外は、上述の実施形態における具体例と同様の作用・効果が奏され得る。
(4−3)図9は、図3ないし図5にて説明された動作具体例の他の変形例を示すフローチャートである。本変形例においては、図9に示されている燃料系OBDルーチン900が、所定タイミング毎に実行される。
まず、S520にて、学習補正値KGが読み込まれる。次に、S922にて、機械的圧縮比εが読み込まれる。続いて、S924にて、機械的圧縮比εに応じた補正係数αが、マップ等により取得される。この補正係数αは、機械的圧縮比εが大きくなるにつれて小さくなる傾向を有する。その後、S926にて、学習補正値KGを補正係数αで補正することで、燃料系OBD判定値KGdが得られる。
さらにその後、S930にて、燃料系OBD判定値KGdが所定値KG0より小さいか否かが判定される。燃料系OBD判定値KGdが所定値KG0以上である場合(S930=No)、燃料系の異常発生が判定され、処理がS940に進行し、警報装置234によって運転者に対して警報が発せられる。燃料系OBD判定値KGdが所定値KG0より小さい場合(S930=Yes)、本ルーチンが一旦終了する。
このように、本変形例においては、学習補正値KGそのものではなく、これを機械的圧縮比εに応じて補正した値KGdに基づいて、燃料系OBDが行われる。すなわち、本変形例においては、燃料系OBDが、圧縮比に応じて行われる。これにより、診断精度が従来よりもいっそう向上する。
(4−4)空燃比フィードバック補正値FAFが、圧縮比に応じて補正されてもよい。この場合の補正係数も、上述の補正係数αと同様に、機械的圧縮比εが大きくなるにつれて小さくなる傾向を有する。
(5)その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。
さらに、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構造をも含む。
直列複数気筒のエンジンと、これを制御するための制御装置と、を含む、システムの全体構成を示す概略構成図である。 図1に示されている上流側空燃比センサの出力特性を示すグラフである。 図1に示されている下流側空燃比センサの出力特性を示すグラフである。 図1に示されている本実施形態の制御装置の動作(燃料系OBD条件判定)の具体例を示すフローチャートである。 図1に示されている本実施形態の制御装置の動作(機械的圧縮比設定・制御)の具体例を示すフローチャートである。 図1に示されている本実施形態の制御装置の動作(燃料系OBD実施)の具体例を示すフローチャートである。 図3ないし図5にて説明された動作具体例の一つの変形例を示すフローチャートである。 図3ないし図5にて説明された動作具体例の一つの変形例を示すフローチャートである。 図3ないし図5にて説明された動作具体例の他の変形例を示すフローチャートである。 図3ないし図5にて説明された動作具体例の他の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
S…システム 1…エンジン CC…燃焼室
11…シリンダブロック 112…ピストン 12…シリンダヘッド
13…クランクケース 131…クランクシャフト 132…コンロッド
14…可変圧縮比機構 141…連結機構 142…駆動機構
15…吸気系統 151…吸気通路 152…スロットルバルブ
154…インジェクタ 155…燃料タンク 156…キャニスタ
157…ベーパー捕集管 158…パージ流路 159…パージ制御バルブ
16…排気系統 161…排気通路 162…触媒コンバータ
2…制御装置 210…ECU 211…CPU

Claims (9)

  1. 圧縮比を変更可能に構成されたエンジンの制御装置であって、
    運転状態に応じて圧縮比を制御する、圧縮比制御部を備え、
    前記圧縮比制御部は、前記エンジンの燃料供給系の異常診断中に圧縮比を高く設定するとともに一定に制御することを特徴とする、エンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載の、エンジンの制御装置において、
    前記エンジンの排気ガス中のエミッション量に対応した情報を取得する、エミッション量取得部と、
    前記エミッション量取得部により所得された前記情報に基づいて前記燃料供給系の異常診断を行う、異常診断部と、
    をさらに備えたことを特徴とする、エンジンの制御装置。
  3. 圧縮比を変更可能に構成されたエンジンの制御装置であって、
    運転状態に応じて圧縮比を制御する、圧縮比制御部と、
    前記エンジンの燃料供給系の異常診断を行う、異常診断部と、
    を備え、
    前記異常診断部は、圧縮比に応じて前記燃料供給系の異常診断を開始し、
    前記圧縮比制御部は、前記燃料供給系の異常診断の際に圧縮比を高く設定することを特徴とする、エンジンの制御装置。
  4. 請求項3に記載の、エンジンの制御装置において、
    前記エンジンの排気ガス中のエミッション量に対応した情報を取得する、エミッション量取得部をさらに備え、
    前記異常診断部は、前記エミッション量取得部により所得された前記情報に基づいて前記燃料供給系の異常診断を行うことを特徴とする、エンジンの制御装置。
  5. 縮比を変更可能に構成されたエンジンにおける燃料供給系の異常を診断する方法であって、
    前記異常の診断中は、圧縮比を高く設定するとともに一定に制御することを特徴とする、エンジンの燃料供給系の異常診断方法。
  6. 圧縮比を変更可能に構成されたエンジンにおける燃料供給系の異常を診断する方法であって、
    圧縮比に基づいて前記異常の診断を開始するとともに、前記異常の診断の際に高圧縮比に設定することを特徴とする、エンジンの燃料供給系の異常診断方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の、エンジンの燃料供給系の異常診断方法であって、
    前記エンジンの排気ガス中のエミッション量に対応した情報を取得し、
    所得された前記情報に基づいて前記異常の診断を行うことを特徴とする、エンジンの燃料供給系の異常診断方法。
  8. 請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の、エンジンの燃料供給系の異常診断方法における各行程を、エンジンコントロールユニットにて実行させるための、コンピュータプログラム。
  9. 請求項8に記載のコンピュータプログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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