JP5012713B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、機関燃焼室に供給される混合気の実際の空燃比と理論空燃比との偏差に基づいてインジェクタからの燃料噴射量をフィードバック制御する空燃比フィードバック制御と、前記フィードバック制御の補正量とその基準値との定常的な乖離量を空燃比学習値として学習するとともにその空燃比学習値が所定の可変範囲内で変化するようにその上限値及び下限値を設定する学習制御と、機関運転状態に応じたかたちでインジェクタの燃料噴射圧を調節する噴射圧制御とを実行する内燃機関の制御装置において、前記噴射圧制御における前記燃料噴射圧の制御範囲内における最高圧力を「Pmax」とし、同制御範囲における最低圧力を「Pmin」とし、前記燃料噴射圧が目標とする圧力から最大限ずれたと仮定した場合における前記燃料噴射量を「VQi」としたとき、前記空燃比学習値は、値「{√(Pmax/Pmin)−1.0}×VQi」に相当する量の燃料を増量補正することができ、且つ値「{√(Pmin/Pmax)−1.0}×VQi」の絶対値に相当する量の燃料を減量補正することができるように前記可変範囲が設定されてなることをその要旨とする。
図1に、本実施の形態にかかる制御装置が適用される内燃機関の概略構成を示す。
同図2に示すように、燃料供給系20は燃料が備蓄される燃料タンク21を備えており、燃料タンク21内にはフィードポンプ22が設けられている。このフィードポンプ22は電動式の燃料ポンプであり、内燃機関10運転中においてバッテリ(図示略)から電力が供給されて単位時間あたりにほぼ一定量の燃料をほぼ一定の圧力で吐出し続ける。フィードポンプ22はメイン通路23を介してデリバリパイプ24に接続されており、同フィードポンプ22から圧送された燃料はメイン通路23を通じてデリバリパイプ24に供給される。なお、メイン通路23におけるフィードポンプ22の下流側の部位にはフィルタ25が設けられており、燃料に含まれる細かな異物がこのフィルタ25によって取り除かれる。
図3は、燃料噴射量についての制御目標値(最終目標噴射量QFIN)を算出する処理(燃料噴射量算出処理)の実行手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御ユニット40によって所定の周期をもって繰り返し実行される。
図4は、上記学習処理の具体的な実行手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、燃料噴射制御処理(図3)のステップS104の処理として実行される処理である。
インジェクタ15の開弁量が一定の条件の下では、燃料噴射圧が所定圧力P1であるときの燃料噴射量を「Q1」とし、燃料噴射圧が所定圧力P2であるときの燃料噴射量を「Q2」とすると、以下の関係式(1)が成り立つことが発明者等によって確認されている。
Q1/Q2=√(P1/P2) …(1)
なお、上記「√(P1/P2)」における「√」は平方根を示し、これに続く括弧内にはその適用範囲を示している。また、関係式(1)に定められた関係は流体力学についての各種定理(例えばベルヌーイの定理など)から導き出すことのできる関係である。
(1)上限値Gmxとして、燃料噴射圧の制御範囲内において同燃料噴射圧が目標とする圧力から低圧側に最大限ずれたと仮定した場合に、そのずれに起因する燃料噴射量の誤差分が相殺されるようになる補正分を少なくとも含む空燃比学習値KGに相当する値を設定するようにした。そのため、燃料噴射圧の制御範囲内であれば、どのように燃料噴射圧が低圧側にずれた場合であれ、上限値Gmxによって規制されることなく空燃比学習値KGが学習されるようになる。しかも、下限値Gmnとして、燃料噴射圧の制御範囲内において同燃料噴射圧が目標とする圧力から高圧側に最大限ずれたと仮定した場合に、そのずれに起因する燃料噴射量の誤差分が相殺されるようになる補正分を少なくとも含む空燃比学習値KGに相当する値を設定するようにした。そのため、燃料噴射圧の制御範囲内であれば、どのように燃料噴射圧が高圧側にずれた場合であれ、下限値Gmnによって規制されることなく空燃比学習値KGが学習されるようになる。したがって、燃料噴射圧の制御範囲内において燃料噴射圧がどのようにずれた場合であっても、そのずれに起因する燃料噴射量の誤差分を空燃比学習値KGによって補償することができるようになり、噴射圧制御の異常時における混合気の空燃比の不要な変化を適切に抑えることができるようになる。
・上限値Gmxおよび下限値Gmnを、常に前述した値に設定するのではなく、燃料噴射圧が目標とする圧力から大きくずれたときにおいてのみ前述した値に設定するようにしてもよい。そうした上限値Gmxおよび下限値Gmnの設定態様としては、具体的には次のような設定態様を挙げることができる。すなわち先ず、燃料噴射圧と目標とする圧力との差が比較的小さいときには、上限値Gmxとして前記値「√(P1/P2)−1.0」より小さい値(ただし、Gmx>0)を設定するとともに、下限値Gmaxとして前記値「√(P2/P1)−1.0」より大きい値(ただし、Gmn<0)を設定する。そして、空燃比学習値KGが上限値Gmx(または下限値Gmn)になり且つその状態が所定期間継続した場合に、噴射圧制御に異常が生じているとして、上限値Gmxとして前述した値(値「√(P1/P2)−1.0」より大きい値)を設定し、下限値Gmnとして前述した値(値「√(P2/P1)−1.0」より小さい値)を設定する。
・本発明は、燃料噴射圧を第1の所定圧力および第2の所定圧力の一方に選択的に切り替える装置に限らず、燃料噴射圧を、予め定められた三つ以上の所定圧力のうちの一つに選択的に切り替える装置にも適用することができる。この場合、燃料噴射圧の制御範囲における最高圧力を「Pmax」とし、同制御範囲における最低圧力を「Pmin」とし、同燃料噴射圧が目標とする圧力から最大限(=Pmax−Pmin)ずれたと仮定した場合における燃料噴射量を「VQi」とすると、空燃比学習値の上限値および下限値として次のような値を設定すればよい。すなわち、空燃比学習値の上限値としては値「{√(Pmax/Pmin)−1.0}×VQi」に相当する量の燃料が増量補正されるようになる空燃比学習値以上の値を設定するようにすればよい。また、空燃比学習値の下限値としては、値「{√(Pmin/Pmax)−1.0}×VQi」の絶対値に相当する量の燃料が減量補正されるようになる空燃比学習値以下の値を設定するようにすればよい。そのように空燃比学習値の上限値および下限値を設定するためには、同上限値として値「√(Pmax/Pmin)−1.0」以上の値を設定したり、下限値として値「√(Pmin/Pmax)−1.0」以下の値を設定したりすればよい。
Claims (3)
- 機関燃焼室に供給される混合気の実際の空燃比と理論空燃比との偏差に基づいてインジェクタからの燃料噴射量をフィードバック制御する空燃比フィードバック制御と、前記フィードバック制御の補正量とその基準値との定常的な乖離量を空燃比学習値として学習するとともにその空燃比学習値が所定の可変範囲内で変化するようにその上限値及び下限値を設定する学習制御と、機関運転状態に応じたかたちでインジェクタの燃料噴射圧を調節する噴射圧制御とを実行する内燃機関の制御装置において、
前記噴射圧制御における前記燃料噴射圧の制御範囲内における最高圧力を「Pmax」とし、同制御範囲における最低圧力を「Pmin」とし、前記燃料噴射圧が目標とする圧力から最大限ずれたと仮定した場合における前記燃料噴射量を「VQi」としたとき、
前記空燃比学習値は、値「{√(Pmax/Pmin)−1.0}×VQi」に相当する量の燃料を増量補正することができ、且つ値「{√(Pmin/Pmax)−1.0}×VQi」の絶対値に相当する量の燃料を減量補正することができるように前記可変範囲が設定されてなる
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
前記補正量はフィードバック補正係数であり、
前記基準値は「1.0」であり、
前記空燃比学習値は加算されて前記フィードバック補正係数を増減させる値であり、
前記上限値は値「√(Pmax/Pmin)−1.0」以上の値であり、
前記下限値は値「√(Pmin/Pmax)−1.0」以下の値である
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置において、
当該制御装置は、燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプと前記インジェクタが設けられたデリバリパイプとを接続するメイン通路、前記デリバリパイプ内の前記燃料噴射圧が第1の所定圧力以上になると開弁する第1プレッシャレギュレータ、同第1プレッシャレギュレータが設けられて前記デリバリパイプと前記燃料タンクとを接続する高圧リターン通路、前記メイン通路に接続されて前記燃料噴射圧が前記第1の所定圧力よりも低い第2の所定圧力以上になると開弁する第2プレッシャレギュレータ、同第2プレッシャレギュレータが設けられて前記メイン通路と前記燃料タンクとを接続する低圧リターン通路、および前記低圧リターン通路の開放と閉鎖とを切替える切替え弁を備えてなり、
前記噴射圧制御は、前記切替え弁の作動状態を切替える
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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