JP5012701B2 - プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置における放電状態監視方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置における放電状態監視方法 Download PDF

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Description

本発明は基板などの処理対象物をプラズマ処理するプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置における放電状態監視方法に関するものである。
電子部品が実装される基板などの処理対象物のクリーニングやエッチングなどの表面処理方法として、プラズマ処理が知られている。プラズマ処理においては、処理対象の基板を処理室を形成する真空チャンバ内に載置し、処理室内でプラズマ放電を発生させ、この結果発生したイオンや電子を基板の表面に作用させることにより、所望の表面処理が行われる。このプラズマ処理を良好な処理品質で安定して行うためには、予め処理目的に則して設定された放電条件に応じてプラズマ放電が正しく発生していることが前提となるため、従来よりプラズマ放電の発生状態を監視することを目的として各種の手段・方法が用いられている(特許文献1〜4参照)。
特許文献1は、反応室の内部をカメラによって撮像し、異常放電による発光を検出することにより、異常放電が発生したことおよび発生位置を特定するものである。また特許文献2は、プラズマ処理装置に用いられるインピーダンス整合装置の出力端子に出現するパルス状の電圧変動をプラズマ中の異常放電現象発生信号と認知するようにしている。また特許文献3は、プラズマ処理条件を構成するパラメータ、すなわち処理室内の圧力、電極間距離、印加高周波出力について、異常放電が発生する可能性がある異常放電領域を予測して設定しておき、条件設定時や処理実行時において異常放電領域であるか否かを設定データに基づいて自動判定するものである。さらに特許文献4は、静電吸着によって被処理体を保持する構成のプラズマ処理装置において、静電吸着用のESCリーク電流の変動を検出することにより、異常放電発生の予兆を捉えるようにしている。
特開2001−319922号公報 特開2002−176034号公報 特開平11−233293号公報 特開2007−73309号公報
しかしながら上述の各特許文献に示す先行技術においては、それぞれ以下に述べるような難点があった。まず特許文献1に示す先行技術においては、反応室の内部において異常放電が発生したことを検出するものであり、異常放電の発生を事前に予測することが望まれるような用途に対しては適用することができない。また特許文献2は、インピーダンス整合装置の出力端子に出現するパルス状の電圧変動を異常放電発生の代用指標として用いるにすぎず、必ずしも実際の異常放電を正しく予測できるとは限らない。また特許文献3においては、各パラメータの組み合わせにより設定される異常放電領域を安全側に設定する傾向にあるため、実際には異常放電が発生しないにもかかわらず異常放電領域として排除される事態が避けがたい。
さらに特許文献4は、ESCリーク電流の変動を検出することを異常放電検出の原理としていることから、静電吸着を用いないプラズマ処理装置には適用することができず、適用可能な対象が限定されるという問題がある。このように、従来のプラズマ処理装置には、プラズマ放電の状態を適正に監視して、異常放電の予兆を検出することが困難であるという問題があった。
そこで本発明は、プラズマ放電の状態を適正に監視して、異常放電の予兆を検出することができるプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置における放電状態監視方法を提供することを目的とする。
本発明のプラズマ処理装置は、処理室を形成する真空チャンバと、前記処理室に前記真空チャンバとは電気的に絶縁された状態で配置された電極部と、前記処理室内を真空排気する真空排気部と、前記処理室内にプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部と、前記電極部に高周波電圧を印加することにより前記処理室内でプラズマ放電を発生させる高周波電源部と一方の面を前記処理室内で発生したプラズマ放電に対向するように配置された板状の誘電体部材およびこの誘電体部材の他方の面に配置されたプローブ電極を少なくとも有する放電検出センサと、前記プローブ電極に前記プラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を検出して放電状態監視のための解析処理を行う信号解析部とを備え、前記電極部に処理対象物を載置して処理対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記信号解析部が、前記電極部と処理対象物との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第一検出部と、前記第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第二検出部と、所定時間内における前記第一検出部の検出回数と前記第二検出部の検出回数の差を求め、この差を予め設定されたしきい値と比較し、この差がしきい値を超えた場合には、前記処理室内における異常放電の発生の可能性ありと判定する異常放電判定部とを備え、前記第一検出部に前記第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第一しきい値が設定され、前記第二検出部に前記第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第二しきい値が設定され、前記第二しきい値の絶対値は前記第一しきい値の絶対値よりも大きく、前記第一しきい値と前記第二しきい値は正負逆の値である
本発明のプラズマ処理装置における放電状態監視は、処理室を形成する真空チャンバと、前記処理室内に前記真空チャンバとは電気的に絶縁された状態で配置された電極部と、前記処理室内を真空排気する真空排気部と、前記処理室内にプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部と、前記電極部に高周波電圧を印加することにより前記処理室内でプラズマ放電を発生させる高周波電源部と一方の面を前記処理室内に発生したプラズマ放電に対向するように前記真空チャンバに装着された板状の誘電体部材およびこの誘電体部材の他方の面に配置されたプローブ電極を少なくとも有する放電検出センサとを備えたプラズマ処理装置において、前記処理室内におけるプラズマ放電の状態を監視するプラズマ処理装置における放電状態監視方法であって、前記プローブ電極に前記プラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を受信して、前記電位変化を示す信号データとして一時的に記憶する信号記録工程と、前記一時的に記憶された信号データを参照して、前記プラズマ放電の状態を監視するための解析処理を行う信号解析工程とを含み、前記信号解析工程において、前記電極部と処理対象物との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第一検出部によって検出し、前記第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第二検出部によって検出し、所定時間内における前記第一検出部の検出回数と前記第二検出部の検出回数の差を求め、この差を予め設定されたしきい値と比較し、この差がしきい値を超えた場合には、前記処理室内における異常放電の発生の可能性ありと判定し、前記第一検出部に前記第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第一しきい値を設定し、前記第二検出部に前記第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第二しきい値を前記第一しきい値の絶対値よりも大きい絶対値で位置で設定し、前記第一しきい値と前記第二しきい値として、正負逆の値を設定する
本発明によれば、プラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を検出して行われる放電状態監視のための解析処理を、電極部と処理対象物との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第一検出部によって検出した検出回数と、第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第二検出部によって検出した検出回数との差を所定時間内において求め、この差に基づいて処理室内における異常放電の発生の可能性の有無を判定する方法を用いることにより、プラズマ放電の状態を正しく監視して、異常放電の予兆を検出することができる。
図1は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図、図2は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置に用いられる放電検出センサの構成説明図、図3は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の制御系の構成を示すブロック図、図4は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置における電位変化波形の説明図、図5は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図、図6は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置における放電状態監視のために行われるアーク放電の検出回数演算の説明図、図7は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置における放電状態監視処理を示すフロー図、図8は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置において放電開始動作を反復実行するリトライ機能を示すフロー図、図9は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置においてプラズマ処理が中断された後にプラズマ処理を再開する再プラズマ処理を示すフロー図である。
まず図1を参照してプラズマ処理装置の構造を説明する。図1において、真空チャンバ3は、水平なベース部1上に、蓋部2を昇降手段(図示省略)によって昇降自在に配設して構成されている。蓋部2が下降してベース部1の上面にシール部材4を介して当接した状態では真空チャンバ3は閉状態となり、ベース部1と蓋部2で囲まれる密閉空間は、処理対象物を収容しプラズマ処理を行う処理室3aを形成する。処理室3aには電極部5が配置されており、電極部5はベース部1に設けられた開口部1aに下方から絶縁部材6を介して装着されている。電極部5の上面には絶縁体7が装着されており、処理対象物である基板9は絶縁体7の上面にガイド部材8によって両側端部をガイドされて基板搬送方向(紙面垂直方向)に搬入される。
ベース部1に設けられた開孔1bには、管路11を介してベントバルブ12,真空計15,ガス供給バルブ13および真空バルブ14が接続されている。さらにガス供給バルブ13、真空バルブ14はそれぞれガス供給部16、真空ポンプ17と接続されている。真空ポンプ17を駆動した状態で真空バルブ14を開にすることにより、処理室3a内が真空排気される。このときの真空度は、真空計15によって検出される。真空バルブ14および真空ポンプ17は、処理室3a内を真空排気する真空排気部を構成する。またガス供給バルブ13を開状態にすることにより、ガス供給部16からプラズマ発生用ガスが処理室3a内に供給される。ガス供給部16は流量調整機能を内蔵しており、任意の供給量のプラズマ発生用ガスを処理室3a内に供給することができる。そしてベントバルブ12を開にすることにより、真空破壊時に処理室3a内に大気が導入される。
電極部5には整合器18を介して高周波電源部19が電気的に接続されている。処理室3a内を真空排気してガスを供給した状態で高周波電源部19を駆動することにより、電極部5には接地部10に接地された蓋部2との間に高周波電圧が印加され、これにより処理室3a内にはプラズマ放電が発生する。
蓋部2の側面には、真空チャンバ3の外部から処理室3aの内部を視認するためののぞき窓として機能する円形の開口部2aが設けられている。開口部2aには、誘電体部材21、プローブ電極ユニット22よりなる放電検出センサ23が、支持部材24によって蓋部2の外側から固定されている。ここで図2を参照して、放電検出センサ23の構成を説明する。蓋部2に設けられた開口部2aには、光学的に透明なガラスで製作された誘電体部材21が装着されている。処理室3aの内部では、電極部5と蓋部2との間にプラズマ放電が発生しており、誘電体部材21は一方の面が処理室3a内に発生したプラズマ放電に対向する姿勢で真空チャンバ3に設けられた開口部2aに装着されている。
誘電体部材21の他方の面、すなわち真空チャンバ3の外側向の面には、プローブ電極
ユニット22が装着されている。プローブ電極ユニット22は、ガラス板22aの一方の面にプローブ電極22bを形成し、他方の面にシールド電極22cを形成した一体部品であり、プローブ電極ユニット22を誘電体部材21に装着して放電検出センサ23を形成する際には、プローブ電極22bを誘電体部材21の外面(他方の面)に密着させた状態で、導電性金属よりなる支持部材24によって蓋部2に支持されている。すなわち放電検出センサ23は、一方の面を処理室3a内に発生したプラズマ放電に対向するように真空チャンバ3に装着された板状の誘電体部材21およびこの誘電体部材21の他方の面に配置されたプローブ電極22bを少なくとも有する構成となっている。プローブ電極22bは、検出導線22dを介して信号記録部20に接続されている。
処理室3aの内部においてプラズマ放電が発生した状態では、プローブ電極22bは、誘電体部材21および処理室3a内で発生したプラズマPと誘電体部材21との界面に形成される空間電荷層であるシースSを介して、プラズマPと電気的に接続された状態となる。すなわち、図2に示すように、誘電体部材21によって形成されるコンデンサC1およびシースSに相当する容量のコンデンサC2およびプラズマPの有する抵抗Rを直列に接続した電気的な回路が形成され、プローブ電極22bにはプラズマPの状態に応じた電位が誘起される。本実施の形態においては、プローブ電極22bの電位を検出導線22dによって信号記録部20に導き、プラズマPの状態に応じた電位変化の信号は、信号記録部20によって一時的に記録される。すなわち、信号記録部20はプローブ電極22bにプラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を受信して、信号データとして一時的に記録する機能を有している。
処理室3aの内部において、電極部5上に載置された基板9の周辺で異常放電などが発生すると、処理室3a内部のプラズマPの状態が変動する。この変動は上述の回路のインピーダンスを変化させることから、プローブ電極22bの電位変化として検出される。この電位変化の検出は極めて高感度であり、従来方法ではほとんど検知し得なかったような微弱な変動でも正確に検出することができるという特徴を有している。シールド電極22cはプローブ電極22bの外面側を電気的にシールドする機能を有しており、シールド電極22cに生じた電荷は接地された蓋部2に導電性の支持部材24を介して逃がされる。これにより、プローブ電極22bに誘発される電位変化に対するノイズが低減される。
本実施の形態においては、プローブ電極22b、シールド電極22cは、いずれもガラス板22aの表面にITOなどの透明な導電性物質を膜状にコーティングすることにより形成される。これにより、放電検出センサ23を開口部2aに装着した状態において、蓋部2の外側から開口部2aを介して処理室3a内部を視認できるようになっている。すなわち、本実施の形態に示す放電検出センサ23においては、誘電体部材21が真空チャンバ3の外部から処理室3a内を視認するための開口部2aに装着された光学的に透明なガラスから成り、プローブ電極22bが光学的に透明な導電性物質から成る構成を用いている。
このような構成により、処理室3aの内部を視認するのぞき窓と、プラズマ放電状態を監視するためのプローブ電極22bとを兼用させることができる。また誘電体部材21は処理室3a内のプラズマPに露呈されていることから表面の損耗が生じ、所定のインターバルで交換する必要がある。この場合においても、プローブ電極ユニット22と誘電体部材21とは別部品となっているため、消耗部品としての誘電体部材21のみを交換すればよく、プローブ電極ユニット22は交換する必要がない。
プラズマ処理装置は全体の動作制御を行う制御部25を備えている。制御部25が、ベントバルブ12、ガス供給バルブ13,真空バルブ14,真空計15,ガス供給部16、真空ポンプ17、高周波電源部19を制御することにより、プラズマ処理に必要な各動作
が実行される。また制御部25は信号記録部20のメモリ20cの書き込み制御を行うとともに、メモリ20cに記録された信号データを参照することにより、以下に説明する信号解析などの処理を行う。制御部25は操作・入力部26および表示部27を備えており、操作・入力部26はプラズマ処理動作実行時の各種操作入力やデータ入力を行う。表示部27は操作・入力部26による入力時の操作画面の表示の他、制御部25が信号記録部20に記録された信号データに基づいて判定した判定結果の表示を行う。
次に図3を参照して、信号記録部20、制御部25の構成および機能を説明する。図3において、信号記録部20は、AMP(増幅装置)20a、A/D変換器20bおよびメモリ20cを備えている。AMP20aは、検出導線22dを介して伝達されるプローブ電極22bの電位変化を増幅する。A/D変換器20bは、AMP20aにより増幅された電位変化の信号をAD変換する。A/D変換器20bによってAD変換された電圧変位信号、すなわち電位変化を示すデジタル信号は、制御部25の書き込み制御に従ってメモリ20cに一時的に記録され、また制御部25からのクリア指令によって記録された信号が消去される。
制御部25は、信号解析部30、タイマ41(第一タイマ),タイマ42(第二タイマ),タイマ43(第三タイマ)、処理時間計測部44および装置制御部45を備えた構成となっている。信号解析部30は、信号記録部20のメモリ20cに記録された信号データを参照して、プローブ電極22bにプラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を検出し、これらの検出信号に基づいて処理室3a内における放電状態監視を行うための解析処理を行う機能を有している。信号解析部30がメモリ20cの信号データを参照するインターバルは極めて短い時間であるため、プラズマ放電の状態をほぼリアルタイムで監視することができるようになっている。この機能を実現するため、信号解析部30は放電開始波検出部31、カウンタ32(放電開始波カウンタ)、第一検出部33、カウンタ34(第一カウンタ)、第二検出部35、カウンタ36(第二カウンタ)、カウンタ37(メンテナンス判定カウンタ)、放電開始判定部38,異常放電判定部39,メンテナンス判定部40を備えた構成となっている。
ここで、このプラズマ処理装置の運転時に放電検出センサ23によって電位変化を受信することにより検出される波形の波形パターンと、プラズマ処理装置の運転に伴って処理室3a内で生じる不正常なアーク放電の種類およびその検出のアルゴリズムについて、図4を参照して説明する。図4(a)、(b)、(c)は、プラズマ処理装置の運転開始から運転終了に至るまでの過程、すなわちタイマ41、42にそれぞれ予め設定された所定時間(初期監視時間Ta、設定処理時間Tb)において検出される波形パターンを示している。
初期監視時間Taは、高周波電源部19をON状態にした放電開始初期において、処理室3a内でプラズマ放電が正常に開始されたか否かを判定するための監視時間であり、初期監視時間Taの経過までに正常な放電に伴う波形が検出されない場合には、後述するように再度放電を開始するためのリトライ処理が実行される。また設定処理時間Tbは、処理対象物に応じて設定されるプラズマ処理の継続時間を意味している。処理時間計測部44は、実際にプラズマ処理が実行された実時間を計測する機能を有しており、高周波電源部19がONされることにより計時を開始し、高周波電源部19のOFFにより計時を終了もしくは中断する。
初期監視時間Taにおいては、高周波電源の印加開始によるプラズマ放電状態の変化に特有の波形パターン、すなわち図4(a)に示すように、電位が正負両側に大きく振れた後に定常状態に戻る波形W1(放電開始波形)が検出される。プラズマ放電が正常に発生している定常状態においては、RF周期に同期した規則的な微小振幅の波形が連続して発
生する。波形W1の検出は、放電開始波検出部31によって行われる。すなわち放電開始波検出部31は、メモリ20cに格納された信号データを参照して処理室3a内においてプラズマ放電が正常に開始したことを示す放電開始に伴う電位変化の波形W1を検出する。この波形W1の検出は、タイマ41によって計時される初期監視時間Taの時間内に、電位変化の値が正電圧側に設定される放電開始波検出用の判定しきい値V1(+)を+側へ超えることにより、または負電圧側に設定される放電開始波検出用の判定しきい値V2(−)を−側へ超えることにより、もしくはこれらの双方が併せて生じることにより検出される。そして放電開始波検出部31は、波形W1を検出するたびに、対応するカウンタ32を歩進させる。
設定処理時間Tbの経過中においては、不正常な現象に起因する電位変化波形、すなわち異常放電に伴う波形および微小アーク放電に伴う波形が監視の対象となる。異常放電とは、電極部5上に載置された処理対象物である基板9と電極部5との間に生じる不正常なアーク放電(第一アーク放電)であり、図5に示すように、反り変形を有する基板9を電極部5上に載置した状態など、基板9と絶縁体7との間に隙間(矢印A)が生じている場合に生じる。このような基板9と電極部5との間に生じる異常放電は、基板9の焼損などの熱ダメージによる品質不良の原因となるため、発生を極力防止する必要がある。
このような異常放電が発生する際には、プローブ電極22bの経時的な電位変化は、図4(b)に示すような波形W2(第一波形)となって現れる。ここで異常放電に伴う電位変化の波形W2には、異常放電の予兆を示す波形W2aと、図5に示す矢印Aの部位で実際に異常放電が発生したことを示す波形W2bとの2種類がある。波形W2aは異常放電に先だって放電状態が不安定になることによるものであり、規則正しい微小振幅が連続する定常状態から、振幅の拡大や周期の乱れなどの不安定変動として現れる。なお波形W2aの発生周期は、数μs程度の非常に短いものである。また波形W2bは、突発的なアーク放電の発生による短時間での大きな振幅の変動として現れる。本実施の形態に示すプラズマ処理装置においては、波形W2aを検出して異常放電の予兆を捉まえることにより、実際に基板9と電極部5との間に異常放電が発生する前にプラズマ放電を停止させて、異常放電に伴う基板9への熱ダメージを事前に防止するようにしている。
この波形W2a、W2bの検出は、第一検出部33によって行われる。すなわち第一検出部33は、同様にメモリ20cに一時的に記録された信号データを参照して処理室3a内における異常放電に伴う電位変化の波形W2a,W2bを検出する。この波形W2の検出は、タイマ42よって計時される設定処理時間Tb内に、電位変化が正電圧側に設定される異常放電検出用の判定しきい値V3(+)(第一しきい値)を+側へ超えることにより検出される。判定しきい値V3は、当該プラズマ処理装置で得られた実際の波形データに基づき、波形W2aを確実に検出可能な値に設定される。そして第一検出部33は、波形W2a,W2bを検出するたびに、対応するカウンタ34を歩進させる。なお本実施の形態においては、後述するように、波形W2aを所定回数検出するとプラズマ放電を停止するようにしていることから、装置機能が正常に動作している状態においては、波形W2bが実際に検出されることはない。
次に微小アーク放電について説明する。微小アーク放電とは、処理室3a内において電極部5と基板9との間に発生する異常放電以外のアーク放電、すなわちガイド部材8など高周波電圧が印加される部分と、周囲の接地電位の部分との間に生じる微細なアーク放電を意味している。そして本実施の形態では、このような微小アーク放電は、第一アーク放電以外のアーク放電(第二アーク放電)に該当する。
すなわち微小アーク放電は、図5(a)に示すように、基板9の搬送をガイドするガイド部材8が、開口部1aにおいて電極部5上のガイド部材8aとベース部1上のガイド部
8bとに分断された不連続部(矢印B)などに、プラズマ処理の実行によって発生した異物が付着堆積して絶縁性が低下することに起因して生じる。特にガイド部材8の側面や開口部1aの内側面など、上方からのプラズマの直射による付着異物の再除去効果が及びにくい部分には、プラズマ処理のスパッタリング作用によってワークから除去された樹脂や金属の微細粒子が付着堆積しやすい。この結果これらの部位において絶縁性が低下して、接地されたベース部材1との間で微小アーク放電が発生する。
この場合には、微小アーク放電が処理室3a内のプラズマ放電状態に及ぼす乱れが小さいため、プローブ電極22bの電位変化を経時的に示す波形は、図4(c)に示す波形W3のように、電位が正負両側(放電特性によっては負電圧側のみ)に振れた後に定常状態に戻る電位変化波形パターンとなる。この波形3は、負電圧側により大きく振れるという特徴的な波形パターンを有している。なお、図5(b)に示す例のように、ガイド部材8が開口部1aを跨いで電極部5上とベース部1上とで連続して設けられているような場合には、ベース部1とガイド部材8との結合部(矢印B1)においても微小アーク放電が発生する。
このような微少アーク放電は、第二検出部35によって検出される。すなわち第二検出部35は、同様にメモリ20cに記録された信号データを参照して、処理室3a内における異物の付着堆積に起因して発生する微小アーク放電に伴う電位変化の波形W3(第二波形)を検出する。この波形W3の検出は、設定処理時間Tb内に電位変化が負電圧側に設定される微小アーク検出用の判定しきい値V4(−)(第二しきい値)を−側へ超えることにより検出される。判定しきい値V4は、プラズマ処理装置で得られた実際の波形データに基づき設定されるものであり、前述の特徴的な波形パターンを勘案して、負電圧側に異常放電検出用の判定しきい値V3(+)よりも大きい絶対値で、波形W3を確実に検出可能な値に設定される。そして第二検出部35は、波形W3を検出するたびに、対応するカウンタ36およびカウンタ37を歩進させる。なお波形3の発生頻度は処理室3a内における異物堆積状態によって異なるが、一般に波形W2aの周期よりも遙かに大きい数十ms〜数百ms程度である場合が多い。
このようにして求められた複数のカウント値に基づいて行われる判定処理について説明する。まずカウンタ32のカウント結果はカウント値N1(放電開始波カウント値)として放電開始判定部38に対して出力される。放電開始判定部38は、受け取ったカウント値N1を予め設定されたしきい値a1と比較し、カウント値N1がしきい値a1を超えている場合には、処理室3a内においてプラズマ放電が開始していると判定する。判定結果は装置制御部45に出力される。またカウンタ34のカウント結果およびカウンタ36のカウント結果は、カウント値N3、カウント値N4としてそれぞれ異常放電判定部39に対して出力される。異常放電判定部39は、カウント値N3(第一カウント値)、カウント値N4(第二カウント値)に基づいて、処理室3a内における異常放電の発生の可能性の有無を判定する処理を行う。
ここで、図6を参照して、異常放電判定部39によって実行される異常放電判定処理について説明する。前述のように、本実施の形態における放電状態監視の主要な目的は、処理対象物である基板9の焼損につながるおそれがある基板9と電極部5との間の異常放電の発生を未然に防止することにある。そしてこの手段として、異常放電の予兆としての波形W2aを確実に検出して、この検出回数が予め設定されたしきい値を超えた場合には異常放電の発生の可能性ありと判定し、高周波電源部19をOFFにしてプラズマ放電を停止するようにしている。
前述のように、異常放電に先だって発生する波形W2aは電位変化が正電圧側に設定された判定しきい値V3を超えることによって検出回数がカウントされる。ところが、微小
アーク放電に伴う波形W3も、電位変化が定常状態の波形よりも大きい振幅で正負両側に振れる波形となることが多いため、図6に示すように、波形W3が正電圧側に振れる際に電位変化が判定しきい値V3を超える。すなわち、発生原因としては微小アーク放電に伴う波形W3であるにもかかわらず、判定しきい値V3に基づいて波形W2aを検出する第一検出部33は、この波形W3を波形W2aであると判断してカウントする(図6において(W2a)で示す波形参照)。この結果、カウンタ34のカウント値N3には本来検出すべき波形W2aの検出回数に加えて波形W3の検出回数が加算され、カウント結果は本来的な検出目的から観て信頼性に欠けるものとなる。
このような波形W2aの検出を高い信頼性で行うため、本実施の形態においては、以下に説明するように第一検出部33によるカウント結果と第二検出部35によるカウント結果とを組み合わせて、異常放電の発生の可能性を適正に判定するようにしている。すなわち異常放電判定部39は、波形W3の検出回数が加算されることによる誤差を補正するため、波形W3の検出回数を示すカウント値N4をカウント値N3から減算して差を求める演算を行う。そしてこの差を本来目的の波形W2aの検出回数と見なして、予め設定されたしきい値a2とこの差を比較することにより、異常放電の判定を行う。この誤差補正のための演算は、予め設定された所定時間である演算リセット時間Tcが経過するたびに新たに反復実行され、演算リセット時間Tcごとに演算結果がリセットされる。
ここで、このような目的で行われる演算処理および異常放電判定処理の具体例について説明する。ここでは図6において、しきい値a2が3に設定されている場合の処理例を説明する。設定処理時間Tbの経過中においては、反復される演算リセット時間Tcの計時開始のタイミングt1以降、前述のように第一検出部33、第二検出部35によってそれぞれの検出対象の波形をカウントする処理が実行される。すなわちここでは、電位変化が判定しきい値V3を正電圧側に超えることにより第一検出部33が波形W2aを2回検出し、これによりカウント値N3が2となる。
次いで電位変化が判定しきい値V4を負電圧側に超えることにより、カウント値N4が1となり、この時点で差(N3−N4)は1となる。次いで第一検出部33が波形W2aをさらに3回検出したタイミングt2にて、差(N3−N4)は4となり、この時点でしきい値a2の値3を超える。これにより、異常放電判定部39は異常放電の発生の可能性ありと判定して、判定結果を装置制御部45に対して出力する。すなわち異常放電判定部39は、タイマ43によって規定される所定時間である演算リセット時間Tcが経過する間、カウント値N3とカウント値N4との差を求める演算を行い、求められた差をしきい値a2と比較することにより、処理室3a内における異常放電の発生の可能性の有無を判定する処理を行う。
なお演算リセット時間Tcは、上述の異常放電判定処理を適正に行うことができるよう、当該プラズマ処理装置の放電特性および設定されたしきい値a2とを勘案して、実際の試行結果を参照して設定される。すなわち、まず対象装置において波形W2aの発生周期および平均的な発生頻度を実測データとして取得し、これらのデータとしきい値a2から、誤判定の可能性を極力排除して異常放電判定を適正に行うことが可能となるような演算リセット時間Tcが設定される。
演算リセット時間Tcが短すぎると、波形W2aがある頻度で発生しているにもかかわらず、差(N3−N4)がしきい値a2に到達する前に演算リセット時間Tcがタイムアップして正しい判定結果が得られない可能性がある。また演算リセット時間Tcが長すぎると、波形W3の発生頻度が高い場合には波形W2aの検出回数が高頻度で検出される波形W3によって過度に相殺されることとなる。この結果、同様に波形W2aがある頻度で発生しているにもかかわらず、差(N3−N4)がしきい値a2に到達せず、正しい判定
結果が得られない可能性がある。
メンテナンス判定部40は、第二検出部35による波形W3の検出頻度を処理室3a内の汚損の度合いを示す指標と見なして、メンテナンスの要否を判定する。すなわちカウンタ37によってカウントされるカウント値N7(メンテナンス判定用カウント値)を対象となった処理時間で除した値(単位時間あたりの波形W3の検出回数)を、予め定められたしきい値a3と比較することにより、処理室3a内のクリーニングなどのメンテナンスの要否を判定する処理を行う。
すなわち本発明の実施の形態に示すプラズマ処理装置においては、第一検出部33に電極部5と基板9との間で発生する異常放電(第一アーク放電)によって誘発される電位変化の信号を検出するための異常放電検出用の判定しきい値V3(第一しきい値)が設定され、第二検出部35に上述の異常放電以外のアーク放電(第二アーク放電)によって誘発される電位変化の信号を検出するための微小アーク放電検出用の判定しきい値V4(第二しきい値)が設定される。そして、第二しきい値の絶対値は第一しきい値の絶対値よりも大きく設定され、さらに第一しきい値と第二しきい値は正負逆の値となっている。このような判定しきい値を設定することにより、前述のような特徴の波形パターンを有する異常放電、微小アーク放電を確実に検出することが可能となっている。
そして信号解析部30が、電極部5と処理対象物である基板9との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第一検出部33と、第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第二検出部35と、所定時間である演算リセット時間Tc内における第一検出部33の検出回数と第二検出部35の検出回数の差を求め、この差に基づいて処理室3a内における異常放電の発生の可能性の有無を判定する異常放電判定部39とを備えた構成となっている。
次に装置制御部45の機能について説明する。装置制御部45は前述のように真空バルブ14および真空ポンプ17より成る真空排気部、ガス供給部16および高周波電源部19を制御してプラズマ処理動作を実行させる通常の動作制御機能ととともに、信号解析部30によるプラズマ放電の放電状態監視の判定結果に基づき、当該プラズマ処理動作を適正に実行するための所定の付随処理を実行する機能および処理履歴を記憶する記憶装置45aを併せ備えている。
これらの付随処理には、プラズマ放電が正常に開始しない場合に、放電開始動作を反復実行するリトライ処理を実行させるリトライ機能、異常放電が検出されてプラズマ処理が中断された後に、同一の処理対象物へのプラズマ処理を再開する再プラズマ処理を実行させる累積プラズマ処理機能が含まれる。処理履歴としては、メモリ20cに一時的に記録された信号データや、カウント値N1、N3,N4,N5,N6,N7などのデータが、当該プラズマ処理装置による処理履歴データとして記憶される。これにより、当該プラズマ装置によって処理が行われた基板について、詳細な履歴データを取得することができ、品質管理や生産管理のためのトレーサビリティが確保される。
次に図7を参照して、本実施の形態に示すプラズマ処理装置によって処理対象物を処理室3a内に収容して実行されるプラズマ処理において、処理室3a内における放電状態を監視する処理について説明する。まず予め与えられた経験値や処理対象の基板9の特性データなどから、タイマ41の初期監視時間Ta、タイマ42の設定処理時間Tb、演算リセット時間Tcの初期設定を行う(ST1)。次いで、カウント値N1,N3,N4,N5,N6,N7をリセットするとともに、処理時間計測部44をリセットする(ST2)。なおカウント値N5,N6は、それぞれ装置制御部45に付随する累積プラズマ処理機能およびリトライ機能に内部機能として設けられているカウンタによるカウント値である
この後プラズマ処理装置は待機状態となり(ST3)、RF(高周波電源)がONされたか否かを監視し(ST4)、ONが確認されたならば、メモリ20cをONして書き込み可能な状態とするとともに、タイマ41による初期監視時間Taの計時と、処理時間計測部44による処理時間計測を開始する(ST5)。これにより、放電検出センサ23の検出信号の信号記録部20による記録が開始される。すなわち放電検出センサ23のプローブ電極22bにプラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を信号記録部20によって受信して、電位変化を示す信号データとしてメモリ20cに一時的に記憶する(信号記録工程)。
そしてこの後、メモリ20cに一時的に記憶された信号データを参照して、処理室3a内におけるプラズマ放電の放電状態監視のための解析処理が信号解析部30によって実行される(信号解析工程)。まず初期監視時間Taが経過する(ST6)までの間は、信号解析部30の放電開始波検出部31によって放電開始波(図4(a)に示す波形W1)を検出し、検出波をカウントする処理を行う。すなわち、検出された電圧Vが判定しきい値V1(+)を正電圧側に超え、または判定しきい値V2(−)を負電圧側に超えたならば、カウンタ32によってカウント値N1に1を加算する処理を行う。
この後(ST6)において初期監視時間Taの経過が確認されたならば、カウント値N1が放電開始判定用に設定されたしきい値a1を超えているか否かを判断する(ST7)。ここでカウント値N1がしきい値a1を超えている場合には、プラズマ放電が正常に開始されたと判断して、タイマ42によって設定処理時間Tbの計時を開始する(ST8)。また、カウント値N1がしきい値a1を超えていない場合には、プラズマ放電が正常に開始されていないと判断して、図8に示すリトライ処理に進む(ST20)。
ここでリトライ処理について説明する。このリトライ処理は装置制御部45に付随したリトライ機能によって実行されるものであり、まずRF(高周波電源)を一旦OFFにした後(ST21)、リトライ回数のカウント値N5に1を加算して更新する(ST22)。次いでカウント値N5が予め設定された上限値L5(1〜5回程度の範囲で適宜設定される)を超えているか否かを判断する(ST23)。ここでカウント値N5がまだ上限値L5を超えていない場合には、カウント値N3および処理時間計測部44をリセットする(ST24)。そしてその後再度RF(高周波電源部19)をONにし(ST25)、図7に示すメインフローの〔1〕に復帰して、以降の処理を同様に反復実行する。
これに対し、(ST23)にてカウント値N5が上限値L5を超えている場合には、異常なエラー状態であると判断する。すなわちこの場合には、メモリ20cの記録データやカウント値などを履歴データとして装置制御部45の記憶装置45aに保存し(ST26)、次いでメモリ20cの記憶内容をクリアした後(ST27)、無放電エラーを表示する(ST28)。そしてこの表示を承けたオペレータは当該装置にアクセスし、必要な処置を行う。
プラズマ放電が正常に開始された場合には、図7に示す(ST8)に進み、タイマ42による設定処理時間Tbの計時が開始される。次いで、タイマ43による演算リセット時間Tcの計時が開始され、この後演算リセット時間Tcが経過する(ST11)までの間、放電状態監視のための以下の処理が実行される。すなわち第一検出部33によって異常放電の予兆を示す波形W2aを検出し、検出結果をカウントしてカウント値N3を取得するとともに、第二検出部35によって微小アーク放電を検出してカウント値N4を取得する。
そして異常放電判定部39によって差(N3−N4)を求めて、この差をしきい値a2と比較する処理が実行される(ST10)。そして差(N3−N4)がしきい値a2を超えている場合には、異常放電の予兆が検出され異常放電が発生する可能性ありと判定して、図9に示す再処理(累積プラズマ処理)に進む(ST30)。また(ST10)にて、差(N3−N4)がしきい値a2を超えないまま演算リセット時間Tcが経過した場合には、設定処理時間Tbの経過が判断される(ST12)。ここで設定処理時間Tbが未だ経過していない場合には、(ST9)に戻って新たに演算リセット時間Tcの計時を反復するとともに、上述の放電状態監視のための処理が繰り返し実行される。そして、各演算リセット時間Tc毎に、カウント値N3,N4がリセットされる。
ここで再処理(累積プラズマ処理)について説明する。この再処理(累積プラズマ処理)は、装置制御部45に付随する累積プラズマ処理機能によって実行されるものであり、ここではまずRF(高周波電源)を一旦OFFにする処理が行われる(ST31)。これにより、電極部5と基板9との間で異常放電が発生する予兆の段階でプラズマ放電が中断され、異常放電による基板9への熱ダメージを確実に防止することができる。次いで、再処理回数のカウント値N6に1を加算して更新し(ST32)、さらにカウント値N6が予め設定された上限値L6(1〜5回程度の範囲で適宜設定される)を超えているか否かを判断する(ST33)。ここでカウント値N6がまだ上限値L6を超えていない場合には、カウント値N3,N4をリセットした後(ST34)、タイマ42の設定処理時間Tbを再設定する(ST35)。
すなわち、処理時間計測部44に記録されている処理時間と既設定の設定処理時間Tbより当該処理対象の基板9についての未処理時間を求め、この未処理時間い基づいてタイマ38の設定処理時間Tbを新たに設定する。次いで再度RF(高周波電源)をONにし(ST36)、図7に示すメインフローの〔1〕に復帰し、以降の処理を同様に反復実行する。これにより、異常放電の予兆を検出したことによりプラズマ処理が一旦中断された場合においても、予め設定された適正な処理時間が確保される。
なお、(ST35)に示す設定処理時間Tbの再設定を行うか否かは、所望の再処理態様によって予め設定しておくことができる。すなわち、同一の処理対象物に対して再処理を実行する際に、処理時間を厳密に一定にする必要がある場合には設定処理時間Tbの再設定を行う。これに対し、実質的な処理時間が長くなっても処理品質に影響がない場合には、設定処理時間Tbを変更せずに初期設定のままとしてもよい。また(ST33)にてカウント値N6が上限値L6を超えている場合には、異常が反復して生じるエラー状態であると判断して、メモリ20cの記録データやカウント値などを履歴データとして装置制御部45の記憶装置45aに保存し(ST37)、次いでメモリ20cの記憶内容をクリアした後(ST38)、異常放電警告を表示する(ST39)。そしてこの表示を承けたオペレータは当該装置にアクセスし、必要な処置を行う。
この後再び図7のメインフローに戻り、(ST12)にて設定処理時間Tbが経過したならば、RF(高周波電源)をOFFするとともに、メモリ20cの書き込みをOFFにする(ST13)。次いで、カウンタ37のカウンタ値N7を処理時間で除した値を処理室3a内の汚損の度合いを示す指標として求め、この指標の値を予め定められたしきい値a3と比較することにより、処理室3a内のクリーニングなどのメンテナンスの要否を判定する処理を行う。ここで、求められた指標の値がしきい値a3を超えているならば、処理室3aの内部の清掃や内部カバー部材の交換など、異物の付着堆積に対する対策が必要である旨、メンテナンス警告表示を行う(ST40)。
また(ST14)にて求められた指標の値がしきい値a3を超えていない場合には、メモリ20cに記録されたデータや処理過程において取得されたカウント値を装置制御部4
5の記憶装置45aにダウンロードする(ST15)。次いでメモリ20cの記録内容をクリアし(ST16)、(ST1)の実行前の状態に戻る。
すなわち(ST5)〜(ST12)で示す信号解析工程においては、電極部5と処理対象物である基板9との間で発生する異常放電(第一アーク放電)によって誘発される電位変化の信号を第一検出部33によって検出し、第一アーク放電以外の微小アーク放電(第二アーク放電)によって誘発される電位変化の信号を第二検出部35によって検出し、所定時間である演算リセット時間Tc内における第一検出部33の検出回数であるカウント値N3と第二検出部35の検出回数であるカウント値N4の差(N3−N4)を求め、この差(N3−N4)に基づいて異常放電の発生の可能性有無を異常放電判定部39によって判定するようにしている。これによりプラズマ放電の状態を適正に監視して異常放電の予兆を検出することができ、異常放電による処理対象物の焼損などの熱ダメージを防止することができる。
本発明のプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法は、プラズマ放電の状態を適正に監視して、異常放電の予兆を検出することができるという効果を有し、基板などを処理対象物としてプラズマクリーニングなどのプラズマ処理を行う分野に有用である。
本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置に用いられる放電検出センサの構成説明図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置における電位変化波形の説明図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の断面図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置における放電状態監視のために行われるアーク放電の検出回数演算の説明図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法における放電状態監視処理を示すフロー図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法において放電開始動作を反復実行するリトライ機能を示すフロー図 本発明の一実施の形態のプラズマ処理方法においてプラズマ処理が中断された後にプラズマ処理を再開する再プラズマ処理を示すフロー図
符号の説明
2 蓋部
3 真空チャンバ
3a 処理室
5 電極部
8 ガイド部材
9 基板
15 真空計
16 ガス供給部
17 真空ポンプ
18 整合器
19 高周波電源部
21 誘電体部材
22 プローブ電極ユニット
22b プローブ電極
23 放電検出センサ
P プラズマ

Claims (2)

  1. 処理室を形成する真空チャンバと、前記処理室に前記真空チャンバとは電気的に絶縁された状態で配置された電極部と、前記処理室内を真空排気する真空排気部と、前記処理室内にプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部と、前記電極部に高周波電圧を印加することにより前記処理室内でプラズマ放電を発生させる高周波電源部と一方の面を前記処理室内で発生したプラズマ放電に対向するように配置された板状の誘電体部材およびこの誘電体部材の他方の面に配置されたプローブ電極を少なくとも有する放電検出センサと、前記プローブ電極に前記プラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を検出して放電状態監視のための解析処理を行う信号解析部とを備え、前記電極部に処理対象物を載置して処理対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記信号解析部が、前記電極部と処理対象物との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第一検出部と、前記第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出する第二検出部と、所定時間内における前記第一検出部の検出回数と前記第二検出部の検出回数の差を求め、この差を予め設定されたしきい値と比較し、この差がしきい値を超えた場合には、前記処理室内における異常放電の発生の可能性ありと判定する異常放電判定部とを備え、
    前記第一検出部に前記第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第一しきい値が設定され、前記第二検出部に前記第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第二しきい値が設定され、前記第二しきい値の絶対値は前記第一しきい値の絶対値よりも大きく、
    前記第一しきい値と前記第二しきい値は正負逆の値であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 処理室を形成する真空チャンバと、前記処理室内に前記真空チャンバとは電気的に絶縁された状態で配置された電極部と、前記処理室内を真空排気する真空排気部と、前記処理室内にプラズマ発生用ガスを供給するガス供給部と、前記電極部に高周波電圧を印加することにより前記処理室内でプラズマ放電を発生させる高周波電源部と一方の面を前記処理室内に発生したプラズマ放電に対向するように前記真空チャンバに装着された板状の誘電体部材およびこの誘電体部材の他方の面に配置されたプローブ電極を少なくとも有する放電検出センサとを備えたプラズマ処理装置において、前記処理室内におけるプラズマ放電の状態を監視するプラズマ処理装置における放電状態監視方法であって、
    前記プローブ電極に前記プラズマ放電の変化に応じて誘発される電位変化の信号を受信して、前記電位変化を示す信号データとして一時的に記憶する信号記録工程と、
    前記一時的に記憶された信号データを参照して、前記プラズマ放電の状態を監視するための解析処理を行う信号解析工程とを含み、
    前記信号解析工程において、前記電極部と処理対象物との間で発生する第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第一検出部によって検出し、前記第一アーク放電以外の第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を第二検出部によって検出し、所定時間内における前記第一検出部の検出回数と前記第二検出部の検出回数の差を求め、この差を予め設定されたしきい値と比較し、この差がしきい値を超えた場合には、前記処理室内における異常放電の発生の可能性ありと判定し、
    前記第一検出部に前記第一アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第一しきい値を設定し、前記第二検出部に前記第二アーク放電によって誘発される電位変化の信号を検出するための第二しきい値を前記第一しきい値の絶対値よりも大きい絶対値で位置で設定し、
    前記第一しきい値と前記第二しきい値として、正負逆の値を設定することを特徴とするプラズマ処理装置における放電状態監視方法。
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