JP5011828B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5011828B2
JP5011828B2 JP2006155166A JP2006155166A JP5011828B2 JP 5011828 B2 JP5011828 B2 JP 5011828B2 JP 2006155166 A JP2006155166 A JP 2006155166A JP 2006155166 A JP2006155166 A JP 2006155166A JP 5011828 B2 JP5011828 B2 JP 5011828B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
voltage
circuit
soft start
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006155166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007325459A (ja
Inventor
将樹 櫻井
俊也 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006155166A priority Critical patent/JP5011828B2/ja
Publication of JP2007325459A publication Critical patent/JP2007325459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011828B2 publication Critical patent/JP5011828B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、DC−DCコンバータなどスイッチング素子を用いた電磁変換方式の電源装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど内蔵電源を用いるシステムでは、DC−DCコンバータなどの電磁変換方式を利用した電源装置が用いられている。この電源装置は、FET(Field Effect Transistor)などのスイッチング素子を駆動して得られた脈流をコイルやコンデンサにより平渇して出力するものであり、システムに応じた必要な出力電圧が得られるようになっている。
近年、このような電源装置においては、回路短絡があった場合にシステムを破壊する恐れがあるため、その対処として過電流保護機能や過電圧保護機能を備えており、ソフトスタート機能も備えている。また、ソフトスタート起動中に過電流から保護することも提案されており(例えば、特許文献1参照)、ソフトスタート回路のソフトスタート時間設定用のコンデンサに生じた電圧を出力制御用のエラーアンプと過電流検出回路のコンパレータに供給して制御することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−117132号公報(段落番号〔0027〕〜〔0029〕、図2) 特開2005−323413号公報(段落番号〔0050〕〜〔0051〕、図1)
しかしながら、上記のような従来の電源装置では、保護機能は電源装置を使用するシステムが通常動作しているときのみ有効であり、システムの起動直前では保護機能を働かせることは困難である。このため、回路短絡が発生しているにもかかわらず、システムの電源を入れてしまった場合、瞬時に過電流や過電圧がシステムにかかり、損傷が発生するという問題点がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、電源装置の起動直後から常に保護機能を働かせてシステムの損傷を防止することができる電源装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、スイッチング素子のオン、オフにより発生した脈流を整流して負荷に出力する電磁変換方式の電源装置において、前記負荷に対する出力電圧を基準電圧と比較して、その比較結果を基に前記出力電圧が一定になるように前記スイッチング素子のオン、オフを制御する電源回路と、前記電源回路の起動時のソフトスタート期間に、ソフトスタート電圧を所定電圧まで順次上昇させるソフトスタートを行って、前記所定電圧に達した前記ソフトスタート電圧を前記基準電圧とするソフトスタート回路と、前記負荷に対する前記出力電圧と、前記ソフトスタート期間で順次上昇する前記ソフトスタート電圧とを比較し、前記出力電圧が前記ソフトスタート電圧よりも低下すると、短絡検出信号を出力する保護回路と、前記短絡検出信号の出力期間が一定期間ある場合は、出力短絡により電圧降下が生じたものとみなして、前記スイッチング素子をオフにして前記電源回路を停止させ、前記短絡検出信号の出力期間が、前記一定期間よりも短い場合は、一時的な突入電流による電圧降下が生じたものとみなして、前記スイッチング素子をオフせずに前記電源回路を駆動させる短絡検出回路とを備える電源装置が提供される。
このような電源装置によれば、ソフトスタート回路により電源装置の起動時の過渡電流が抑制される。また、ソフトスタート回路から出力される電源回路の基準電圧にしたがって、出力短絡時に動作する保護回路の設定電圧を変化させるので、ソフトスタート期間においても、保護回路において出力電圧異常が検出される。
本発明の電源装置によれば、ソフトスタート回路により電源装置の起動時の過渡電流を抑制できるとともに、ソフトスタート回路から出力される電源回路の基準電圧にしたがって、出力短絡時に動作する保護回路の設定電圧を変化させるので、ソフトスタート期間においても保護回路において出力電圧異常を検出することができ、起動直後から常に保護機能を働かせてシステムの損傷を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電源装置を使用するシステムの構成を示すブロック図である。
本システムは、デジタルスチルカメラもしくはデジタルビデオカメラとして構成され、パワースイッチ11,12を有する入力部1と、サブ・マイクロコンピュータ(サブマイコン)21及びメイン・マイクロコンピュータ(メインマイコン)22を有するシステム制御部2と、画像記録再生部31、及びLCD(Liquid Crystal Display)を用いた表示部32を有するシステム部3と、電池(バッテリ)で駆動する電磁変換方式のDC−DCコンバータ41を有する電源供給部4とから構成されている。
なお、システム制御部2のサブマイコン21には、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いることもできる。また、システム部3として、ここでは画像記録再生部31と表示部32が設けられている例を示している。画像記録再生部31は、画像の撮像や、撮像により得られた画像データの記録媒体への記録、撮像中の画像や記録された画像を再生したときの表示部32への表示データの生成などの処理を行うブロックである。
このシステムにおいて、電源供給部4に電池が挿入されると、DC−DCコンバータ41に電源が入り、システム制御部2のサブマイコン21に電源が供給される。これにより、入力部1のパワースイッチ11,12を受け付けることができる状態となる。そして、ユーザによってパワースイッチ11,12が押されると、そのパワースイッチ11,12からの入力信号がサブマイコン21に伝達される。このパワースイッチ11,12は電源を起動させるトリガとなるもので、システムにより1個から複数個設けられるが、ここでは2個の場合を示している。
パワースイッチ11,12からの入力信号を受けたサブマイコン21は、システムの各部に電源を供給するようDC−DCコンバータ41に信号を送る。DC−DCコンバータ41はこの信号を受けると、システム全体に電源を供給し始める。そして、システム全体に電源が行きわたるとそれぞれのデバイスが動作可能となり、サブマイコン21とメインマイコン22との間、メインマイコン22から画像記録再生部31及び表示部32に対して信号の伝達を行うことができる。
図2は、上記のシステムに使用される一般的な電磁変換方式の電源装置の構成例を示す回路図である。
この電源装置は電流帰還型のステップダウンコンバータ(DC−DCコンバータ)として構成され、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor−FET)のスイッチング素子Q1をPWM(Pulse Width Modulation)制御し、これにより得られた脈流をコイルL1及びコンデンサC1、抵抗R1で平滑して一定の出力電圧Voを負荷に供給するものである。
図2のブロック101では、出力電圧Voが抵抗R11と抵抗R12で分圧され、その分圧された電圧が出力の検出電圧としてコンパレータCP1により基準電圧Vrefと比較される。ブロック102では、入力電圧Vinが印加されたスイッチング素子Q1に流れる電流が帰還され、抵抗R13により電圧信号に変換されて、その電圧信号がコンパレータCP1から出力されたVFB(Voltage Feed Back)信号とコンパレータCP2により比較され、コンパレータCP2からPWM信号が出力される。ブロック103では、コンパレータCP2からのPWM信号がRSフリップフロップFF1に入力され、このRSフリップフロップFF1を通してスイッチング素子Q1がPWM制御される。このとき、RSフリップフロップFF1はR端子にON信号が入力されたときのみ、S端子に入力されるコンパレータCP2からのPWM信号を出力する。
以上の制御により、負荷に必要な電圧が電磁変換によって一定の出力電圧Voとして出力される。この電流帰還型のステップダウンコンバータのスイッチング駆動方式は多種存在するが、ここでは例としてPWM信号を用いた方式を挙げている。他にはPFM(Pulse Frequency Modulation)信号を用いる方式などが挙げられる。
次に、上記のような構成のDC−DCコンバータ41の保護機能について説明する。図3は、電源装置に搭載される従来の保護回路とソフトスタート回路の構成例を示す図である。
ここでは、電源回路に複数のスイッチング素子Q1,Q2…を設け、それぞれのコイルL1,L2…、コンデンサC1,C2…、抵抗R1,R2…により平滑した一定の複数の出力電圧Vo1,Vo2…を供給する場合を示している。なお、各スイッチング素子Q1,Q2…に対するゲート駆動信号は、アンド(AND)ゲート51,52…を介してそれぞれ供給され、アンドゲート51,52…の他方の入力端子には、保護回路からの異常検出信号が共通に入力される。
保護回路は、出力短絡による過電流を防止するためのもので、出力電圧Vo1,Vo2…をそれぞれ抵抗R21a,R22a、抵抗R21b,R22b…により分圧し、その分圧した電圧を検出電圧として、各々の異常電圧検出回路の異常検出電圧Vref1,Vref2…とコンパレータCP4a,CP4b…により比較する。すなわち、出力電圧Vo1,Vo2…に応じて各々の異常検出電圧Vref1,Vref2…と比較する。そして、それらの電圧の差(Vo1とVref1、Vo2とVref2…)が大きくなると、オア(OR)ゲート71を通して異常検出(短絡検出)信号を出力する。異常検出信号は、後述する短絡検出遅延回路を介して、アンドゲート51,52…に共通に入力され、出力段のスイッチング素子Q1,Q2…をオフ(OFF)させて電源システムを停止させる。すなわち、出力電圧Vo1,Vo2…を出力する電源回路の一つでも出力短絡が検出されれば、電源システム全体が停止される。
一方、ソフトスタート回路は、出力電圧Vo1,Vo2…を出力する電源回路のそれぞれに対して設けられて、起動時の過大な過度電流を防止するためのものであり、出力電圧を徐々に上昇させることにより過大な過度電流を制限する。パワースイッチPS(図1に示す入力部1のパワースイッチ11,12の動作に対応)が押される前は、制御素子Q11はオン(ON)しており、コンデンサC11は放電されていて電荷は蓄積されていない。このため、電源回路のコンパレータCP1において出力電圧Vo1の検出電圧と比較するためのコンパレータCP3からのソフトスタート電圧は0Vである。パワースイッチPSが押されると、制御素子Q11はオフになり、基準電圧Vrefから定電流で流れてきた電荷がコンデンサC11に蓄積され、コンデンサC11が充電される。そして、このコンデンサC11の充電時定数に比例してコンパレータCP1に入力されるソフトスタート電圧が上昇し、出力電圧が立ち上がる。
図4は、このソフトスタート時の出力電圧の立ち上がり波形を示す図である。この図4に示すように、ソフトスタート期間では出力電圧が徐々に上昇し、その後に出力電圧が一定になる。
なお、このソフトスタート回路においては、このまま基準電圧Vrefに応じたソフトスタート電圧をコンパレータCP1での比較電圧の対象にすると、そのソフトスタート電圧が出力電圧Vo1に到達したときには目標出力電圧に対する異常電圧の閾値にならない。これは、BGR(Band Gap Reference)の高精度な基準電圧をもとに基準電圧Vrefを設定しており、基準電圧VrefはBGRより高くなっているためで、このために基準電圧Vrefに応じたソフトスタート電圧をコンパレータCP1での基準電圧にはそのまま用いることはできない。このため、コンパレータCP3において、ソフトスタート電圧がある閾値を超えた時点で基準電圧出力がBGRに切り替わるようにする。これにより、ソフトスタートが終了して目標電圧に到達したときには、コンパレータCP1に対してBGRの閾値を設定することができる。
ここで、システムの電源は図1に示すパワースイッチ11,12あるいはサブマイコン21による起動要因によって入るが、起動時の電源は0Vから規定の電圧に瞬時に到達することはできない。その要因としては、回路のインピーダンスによって立ち上がりが遅れることや、瞬時に立ち上げると回路中の放電されたコンデンサに瞬時に電荷が溜まってラッシュ電流が流れること、その他様々な理由により起動時の過大な電流を制限する必要があるためである。従って、起動時にこのような過電流が流れることを防止するために、上記のソフトスタート回路が必要となる。
ところで、上記の保護回路ではコンパレータCP4a,CP4b…において出力電圧と異常検出電圧との差を比較しているが、ソフトスタート期間では出力電圧は徐々に設定電圧に近づき、その間は出力電圧Vo1,Vo2…は異常検出電圧Vref1,Vref2…より低くなっているため、保護回路が出力短絡と検出して誤動作してしまう場合がある。そこで、従来では、保護回路の出力段にタイマー回路である短絡検出遅延回路を設けており、出力電圧の低下で短絡を検出した後、実際の出力停止まで時間的猶予を持たせることで、一時的な出力変動などによる誤検出を防止していた。この短絡検出遅延回路は、基準電圧Vrefからの定電流が供給される制御素子Q12及びコンデンサC12からなり、その出力はRSフリップフロップFF2に入力される。RSフリップフロップFF2は、UVLO(Undervoltage lockout)61の出力信号によってRSフリップフロップFF2からの信号を有効としている。この構成により、保護回路のオアゲート71から出力された短絡検出信号は、コンデンサC12による充電時定数に応じて遅延して、アンドゲート51,52…に入力される。
以上のように、従来では、ソフトスタート中は短絡検出遅延回路を利用し、その遅延時間をソフトスタート時間より延ばすことにより、誤検出を回避していた。もしくは、ソフトスタート中は保護回路を動作させないようにして、誤検出を回避していた。しかし、このような構成では、ソフトスタート期間では出力短絡を検出できないことが問題となる。
図5は、異常時の出力電圧の立ち上がり波形の一例を示す図であり、ここでは出力短絡が起こっているときの電源の立ち上がりの様子を示している。
短絡検出遅延回路による短絡検出信号の遅延時間を例えばソフトスタート期間とほぼ同等とすると、ソフトスタート期間中は保護回路による短絡検出が不可能となり、遅延時間が終わった時点から検出可能期間となる。したがって、検出不可能期間では過電流が流れている場合があり得ることになる。しかし、従来の構成ではソフトスタート回路と短絡検出遅延回路とは全く別個のものであり、ソフトスタート時間と遅延時間に相関はない。このような構成でも、従来では、出力素子(スイッチング素子)に個別のディスクリート素子を用いる場合が多く、このような場合には過電流などの耐量が大きかったため、遅延時間をソフトスタート時間より延ばしても素子破壊が起こりにくく、実用上の問題は少なかった。しかし、出力素子が集積回路に組み込まれている場合などは、過電流の耐量が小さく、素子破壊の恐れが大きくなってしまう。
すなわち、図3に示す回路構成では、過大な過度電流を防止するソフトスタート回路と短絡による過電流を防止する保護回路の両方の回路を設けるために短絡検出遅延回路が必要となるが、この短絡検出遅延回路により、スタートからの遅延時間内で保護回路が機能しなくなる。そこで本実施の形態では、ソフトスタート時にも保護回路が働くようにしている。具体的には、ソフトスタート回路の出力電圧を、電源回路における出力電圧との比較のための基準電圧として供給するとともに、保護回路の比較基準電圧としても供給し、保護回路の基準電圧もソフトスタートさせている。
図6は、本発明の実施の形態に係る電源装置の構成例を示す図である。
この電源装置の保護回路は、図3に示すソフトスタート回路と異常電圧比較回路の二つの機能を組み合わせたものである。電源回路は、図2に示す電流帰還型のDC−DCコンバータと同様の構成であり、入力電圧Vinが供給されるスイッチング素子Q1,Q2…をオン、オフさせ、これにより発生した脈流をコイルL1,L2…、コンデンサC1,C2…、抵抗R1,R2…により平滑して、一定の複数の出力電圧Vo1,Vo2…を供給するものである。
スイッチング素子Q1,Q2…へのゲート駆動信号の出力回路は素子ごとにそれぞれ同様の構成を有しており、それぞれの出力回路において、出力電圧Vo1,Vo2…を検出しながらそれらの電圧を一定に保つように制御している。また、各スイッチング素子Q1,Q2…に対するゲート駆動信号は、それぞれアンドゲート51,52…を介して出力され、各アンドゲート51,52…の他方の入力端子には、保護回路からの短絡検出信号が共通に入力される。
保護回路は、図3に示すソフトスタート回路と同様の構成のソフトスタート回路を、出力電圧Vo1,Vo2…に対応する電源回路ごとに備えている。図6では例として、出力電圧Vo1に対応する電源回路用のソフトスタート回路(および異常電圧比較回路)のみ示している。このソフトスタート回路では、コンパレータCP3からのソフトスタート電圧を電源回路のエラーアンプであるコンパレータCP1で出力電圧Vo1の検出電圧と比較する基準電圧として供給するとともに、そのソフトスタート回路の出力電圧を抵抗R31と抵抗R32で分圧した電圧を、出力電圧Vo1を抵抗R21と抵抗R22で分圧した検出電圧と比較するコンパレータCP4の異常検出電圧Vref1として供給する。これにより、コンパレータCP4からは短絡検出信号が出力される。各出力電圧Vo1,Vo2…に対応する短絡検出信号は、オアゲート71および短絡検出遅延回路を介してアンドゲート51,52…に共通に入力される。
前述のように、従来回路では、ソフトスタート時の目標出力電圧に到達するまでの期間は、異常電圧比較回路のコンパレータCP4に対する出力電圧Vo1が異常検出電圧Vref1より低くなり、異常電圧を誤検出する恐れがあった。これに対して、図6の回路では、異常検出電圧Vref1をソフトスタート回路の出力に応じた電圧として、目標電圧に順次上昇させるようにしたことで、システムの起動直後のソフトスタート期間においても出力電圧異常(短絡)を検出することができるようになる。すなわち、ソフトスタート回路により起動時の過渡電流を抑制できるとともに、起動時から常に短絡防止機能も働かせることができるようになり、過電流によるシステムの損傷を防止することができる。
なお、上記の図6では、保護回路に従来の短絡検出遅延回路を設けているが、ここではその遅延時間を、実際に出力が短絡して電圧が降下したのかを正確に判断するために利用している。例えば、電池が限界近くまで放電された状態になるとラッシュ電流が増加するが、これは電圧が低下したことにより電流値が増加するためである。このような状態では、このラッシュ電流により誤って過電流保護機能が働いてしまう。しかし、電池の残量を用いて少しでも長い時間システムを動作させたいことから、ラッシュ電流による電圧降下なのか、短絡による電圧降下なのかを区別する必要がある。このため、短絡検出遅延回路を用いて、ある一定期間電圧が降下したとき、短絡による危険なものであると判断するようにし、逆にごく短時間の電圧降下ではラッシュ電流の出現と判断してシステムを停止させないようにしている。このような機能のため、短絡検出遅延回路のコンデンサC12による遅延時間は、従来の時間(ソフトスタート時間に対応する時間)より短くすることができ、ソフトスタート期間でも短絡を検出することが可能となる。
また、図6では、出力電圧Vo1,Vo2…に対応する各電源回路用に個別にソフトスタート回路を設けているが、各電源回路用に共通のソフトスタート回路を1つだけ設けるようにしてもよい。この場合、例えば、ソフトスタート回路の出力電圧を抵抗により適宜分圧して、スイッチング素子へのゲート駆動信号の出力回路に対する基準電圧(例えばコンパレータCP1への基準電圧)や、短絡検出のための基準電圧(例えばコンパレータCP4への異常検出電圧Vref1)を生成すればよい。
本発明の実施の形態に係る電源装置を使用するシステムの構成を示すブロック図である。 一般的な電磁変換方式の電源装置の構成例を示す回路図である。 電源装置に搭載される従来の保護回路とソフトスタート回路の構成例を示す図である。 従来回路におけるソフトスタート時の出力電圧の立ち上がり波形を示す図である。 従来回路における異常時の出力電圧の立ち上がり波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電源装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1……入力部、2……システム制御部、3……システム部、4……電源供給部、11,12……パワースイッチ、21……サブ・マイクロコンピュータ(サブマイコン)、22……メイン・マイクロコンピュータ(メインマイコン)、31……画像記録再生部、32……表示部、41……DC−DCコンバータ、51,52……アンドゲート、61……UVLO、71……オアゲート、C1,C2,C11,C12……コンデンサ、FF1,FF2……RSフリップフロップ、CP1,CP2,CP3,CP4……コンパレータ、L1,L2……コイル、Q1,Q2……スイッチング素子、Q11,Q12……制御素子、R1,R2,R11,R12,R13,R21,R22,R31,R32……抵抗

Claims (6)

  1. スイッチング素子のオン、オフにより発生した脈流を整流して負荷に出力する電磁変換方式の電源装置において、
    前記負荷に対する出力電圧を基準電圧と比較して、その比較結果を基に前記出力電圧が一定になるように前記スイッチング素子のオン、オフを制御する電源回路と、
    前記電源回路の起動時のソフトスタート期間に、ソフトスタート電圧を所定電圧まで順次上昇させるソフトスタートを行って、前記所定電圧に達した前記ソフトスタート電圧を前記基準電圧とするソフトスタート回路と、
    前記負荷に対する前記出力電圧と、前記ソフトスタート期間で順次上昇する前記ソフトスタート電圧とを比較し、前記出力電圧が前記ソフトスタート電圧よりも低下すると、短絡検出信号を出力する保護回路と、
    前記短絡検出信号の出力期間が一定期間ある場合は、出力短絡により電圧降下が生じたものとみなして、前記スイッチング素子をオフにして前記電源回路を停止させ、前記短絡検出信号の出力期間が、前記一定期間よりも短い場合は、一時的な突入電流による電圧降下が生じたものとみなして、前記スイッチング素子をオフせずに前記電源回路を駆動させる短絡検出回路と、
    を備える電源装置。
  2. 前記電源回路は、前記出力電圧と前記基準電圧との比較結果と、前記スイッチング素子のドレイン端子に流れる入力電流とを基に前記スイッチング素子のオン、オフを制御する請求項1記載の電源装置。
  3. 前記電源回路は、前記出力電圧と前記基準電圧との比較結果と、前記スイッチング素子のドレイン端子に流れる入力電流に応じた電圧とを比較した比較結果を基に、前記スイッチング素子のゲート駆動信号をパルス幅変調制御する請求項2記載の電源装置。
  4. 前記スイッチング素子を個別に有してそれぞれ異なる電圧を出力する複数の前記電源回路と、
    前記電源回路にそれぞれ対応して設けられ、前記電源回路ごとにその出力電圧と前記ソフトスタート電圧とを比較する複数の前記保護回路と、
    前記電源回路にそれぞれ対応して設けられ、前記電源回路およびそれらに対応する前記保護回路に電圧を供給する複数の前記ソフトスタート回路と、
    を備えた請求項1記載の電源装置。
  5. 前記各保護回路において対応する前記電源回路の出力電圧が前記ソフトスタート電圧以下となったとき、すべての前記電源回路の前記スイッチング素子が共通にオフされる請求項4記載の電源装置。
  6. 前記スイッチング素子を個別に有してそれぞれ異なる電圧を出力する複数の前記電源回路と、
    前記電源回路にそれぞれ対応して設けられ、前記電源回路ごとにその出力電圧と前記ソフトスタート電圧とを比較する複数の前記保護回路と、
    を備え、
    前記各電源回路への前記基準電圧および前記各保護回路への前記ソフトスタート電圧が1つの前記ソフトスタート回路からの出力に応じた電圧とされ請求項1記載の電源装置。
JP2006155166A 2006-06-02 2006-06-02 電源装置 Expired - Fee Related JP5011828B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155166A JP5011828B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155166A JP5011828B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007325459A JP2007325459A (ja) 2007-12-13
JP5011828B2 true JP5011828B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=38857753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006155166A Expired - Fee Related JP5011828B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011828B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8884867B2 (en) * 2011-12-05 2014-11-11 Apple Inc. Efficient backlight short circuit protection
JP6030836B2 (ja) * 2012-02-13 2016-11-24 エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社 スイッチングレギュレータ
JP6436055B2 (ja) 2015-10-28 2018-12-12 株式会社オートネットワーク技術研究所 多相コンバータ
JP6245484B1 (ja) * 2016-07-07 2017-12-13 株式会社安川電機 モータ制御システム、初期充電装置、及び故障検出方法
JP7059140B2 (ja) * 2018-07-19 2022-04-25 住友電気工業株式会社 電力変換装置
KR102096171B1 (ko) * 2018-08-28 2020-04-02 선전 챌운 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 Dc-dc 컨버터용 소프트 스타트 장치 및 방법
JP2021052516A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 ローム株式会社 電圧監視回路
JP7559590B2 (ja) * 2021-02-03 2024-10-02 株式会社デンソー 昇圧装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04325866A (ja) * 1991-04-24 1992-11-16 Mitsubishi Electric Corp 直流電源装置
JP4017432B2 (ja) * 2002-04-08 2007-12-05 松下電器産業株式会社 スイッチング電源制御用半導体装置
JP4023286B2 (ja) * 2002-10-24 2007-12-19 株式会社デンソー 多出力電源装置及び車載電子制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007325459A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5011828B2 (ja) 電源装置
US8093876B2 (en) Power control circuit to prevent a malfunction of a protection circuit
US8018694B1 (en) Over-current protection for a power converter
JP5050799B2 (ja) スイッチング制御回路および該スイッチング制御回路を用いるac/dcコンバータ
US8084893B2 (en) Semiconductor device for controlling switching power supply
US7868483B2 (en) Power management systems with current sensors
TWI351816B (en) System and method for determining load current in
EP2897270A1 (en) Switched capacitor DC-DC converter with reduced in-rush current and fault protection
KR101185410B1 (ko) 전류 제한 보호를 구비한 dc/dc 컨버터
US20080304195A1 (en) Power abnormal protection circuit
US20050237044A1 (en) Protection circuit for a switched mode power supply
JP2010263730A (ja) Usb電源回路
JPH07250468A (ja) Dc/dcコンバータ
US6970339B2 (en) Current limit protection scheme for PWM buck converter with synchronous rectifier
JP4793226B2 (ja) スイッチング昇圧電源回路
US7372684B2 (en) Power supply device
US7915835B2 (en) Imaging apparatus, strobe device, and charging-control method
JP5639829B2 (ja) Dc−dcコンバーター
JP2017131033A (ja) スイッチング電源装置
JP7377072B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP7461253B2 (ja) 昇圧型スイッチングレギュレータ
JP5080898B2 (ja) 電子機器及び電子機器の制御方法
JP2006042576A (ja) Dc−dcコンバータ
EP3185257B1 (en) Timer apparatus
US8593830B2 (en) Reverse current limit protection for active clamp converters

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees