JP5010379B2 - 熱成形装置及び熱成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エアを流通させる通気孔を有する熱板を用いて被成形材を熱成形する熱成形装置及び熱成形方法に関する。
通気孔を有する熱板と、その通気孔に接続された通気経路と、その通気孔からエアを吸引する負圧をその通気経路に加える負圧供給機構とを有して通気孔にエアを流通させながら熱板を用いて被成形材を熱成形する成形機構を備える熱成形装置がよく知られている。
例えば、特許文献1には、シート搬送機構により被成形材であるシートが搬送されるときには熱板と型とを離間させ、シートが成形位置まで搬送されたときに熱板と型とを近接させてシートを加熱軟化させつつ型の型面形状に合わせてシートを変形させることにより成形品を形成する熱成形装置が記載されている。より具体的には、この熱成形装置においては、シートが成形位置まで搬送されて熱板と型とを所定の近接位置まで近接させるときには熱板の通気孔に真空圧を作用させてシートを熱板に密接させる。そして、熱板と型とが近接位置まで近接したときに熱板の通気孔に作用させた真空圧を解除してシートを型の成形面に密接させることにより差圧成形している。このように、加熱板を用いた従来の熱成形装置では、加熱板に複数の通気孔が形成され、これらの通気孔にエアを流通させながら樹脂シートを差圧成形している。
特開2007−144828号公報
ところで、成形の際にシートを熱板に密接させるのはシートを可及的速やかに熱成形可能な設定温度まで加熱するためであり、最大限作用可能としても最大の真空度は-0.1MPaしかないので、従来は最大差圧例えば真空ポンプによって得られる最大の真空圧(すなわち真空圧の元圧)を通気経路に作用させていた。しかしながら、加熱時間は可及的に短くなるものの、熱板に設けられた通気孔の孔跡がシートに転写され易くなり孔跡が目立ち易くなるという問題が生じる可能性があった。特に、シートが透明であるほどこの孔跡がより目立ち易くなる。
本発明は上記課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、熱板に被成形材を密接させる際に被成形材に転写される熱板の通気孔の孔跡を目立ち難くすることが可能な熱成形装置及び熱成形方法を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、通気孔を有する熱板と、前記通気孔に接続された通気経路と、前記通気孔からエアを吸引する負圧を前記通気経路に加える負圧供給機構とを有して前記通気孔にエアを流通させながら前記熱板を用いて被成形材を熱成形する成形機構を備える熱成形装置であって、前記負圧供給機構は、負圧を発生する真空ポンプと前記通気経路を開閉可能な切替バルブとを備え、該切替バルブが開かれた状態にあるときに前記真空ポンプによる負圧を前記通気経路に作用させて前記熱板に前記被成形材を密接させるものであり、前記熱板に前記被成形材を密接させる際に前記通気経路に作用させる真空度を、前記真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とする真空度低減装置を備える構成としてある。
上記のように構成された本発明の熱成形装置において、真空度低減装置により前記通気孔に作用するエアの真空度が下げられることから、発生可能な最大真空度が通気経路に作用させられることに比較して被成形材を熱板に密接させる為の圧力が抑制される。尚、真空度とは負圧の度合いを示すものであり、真空度を下げることは大気圧以下において圧力を上げることに相当する。
また、前記負圧供給機構は、負圧を発生する真空ポンプと前記通気経路を開閉可能な切替バルブとを備え、該切替バルブが開かれた状態にあるときに前記真空ポンプによる負圧を前記通気経路に作用させて前記熱板に前記被成形材を密接させる。また、前記真空度低減装置は、前記熱板に前記被成形材を密接させる際に前記通気経路に作用させる真空度を、前記真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とする。このように構成されることで、通気経路に作用させられる負圧が真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とされることから、発生可能な最大真空度が通気経路に作用させられることに比較して被成形材を熱板に密接させる為の真空度が抑制される。
また、好適には、前記真空度低減装置は、前記通気孔と前記切替バルブとの間の通気経路における真空度が前記所定圧以上となったことを検出する圧力センサを備え、該圧力センサにより前記真空度が前記所定圧以上となったことが検出された場合には前記切替バルブを強制的に閉とする構成としても良い。このように構成されることで、通気経路に作用させる真空度を適切に発生可能な最大真空度から下げた所定圧とすることができる。加えて、その所定圧となるまでは発生可能な最大真空度を直接的に通気経路に作用させる場合と同様に真空度が立ち上がる。
また、好適には、前記切替バルブは、常時は閉とされる一方で通電により開とされる電磁弁である構成としても良い。また、前記圧力センサは、前記所定圧以上を検出したときには所定信号を出力する構成としても良い。また、前記真空度低減装置は、前記圧力センサにより前記所定信号が出力された場合には前記電磁弁への通電を禁止する構成としても良い。このように構成されることで、圧力センサにより負圧が所定圧以上となったことが検出された場合には切替バルブが適切に閉とされる。
また、好適には、前記切替バルブは、常時は閉とされる一方で通電により開とされる電磁弁である構成としても良い。また、前記真空度低減装置は、前記圧力センサに電気的に接続されて該圧力センサにより前記負圧が前記所定圧以上となったことが検出されたときに前記電磁弁への通電を遮断するリレーを備えている構成としても良い。このように構成されることで、圧力センサにより負圧が所定圧以上となったことが検出された場合には切替バルブが適切に閉とされる。
また、好適には、前記真空度低減装置は、前記真空ポンプと前記切替バルブとの間の通気経路に介在させられて前記真空ポンプによって得られる最大の真空度を前記所定圧に下げて出力するレギュレータバルブである構成としても良い。このように構成されることで、通気経路に作用させる真空度を適切に発生可能な最大真空度から下げた所定圧とすることができる。
さらに、好適には、上記熱成形装置における処理方法として作用する構成としても良い。すなわち、熱板に設けた通気孔からエアを吸引する負圧を該通気孔に接続された通気経路に加える負圧供給工程を有して前記通気孔にエアを流通させながら前記熱板を用いて被成形材を熱成形する熱成形方法であって、前記負圧供給工程は、前記通気経路を開閉可能な切替バルブが開かれた状態にあるときに真空ポンプによる負圧を前記通気経路に作用させて前記熱板に前記被成形材を密接させるものであり、前記熱板に前記被成形材を密接させる際に前記通気経路に作用させる真空度を、前記真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とする真空度低減工程を備える構成としても良い。このように、請求項1にかかる発明と併記して、かかる熱成形方法としての発明を開示している。すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
本発明を適用可能な被成形材は、熱成形可能な材質であればよく、樹脂シートや熱可塑性シート等のシート(フィルムを含む)、さらに厚みのある素材、等を用いることができる。上記熱成形には、差圧成形等を用いることができる。
上記通気孔は、エアを噴出するものでもよいし、エアを吸引するものでもよいし、エアの吸引と噴出とを行うものでもよい。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、熱板に被成形材を密接させる際に被成形材に転写される熱板の通気孔の孔跡を目立ち難くすることが可能な熱成形装置を提供することができる。
さらに、請求項6に記載の発明によれば、上記同様の効果を奏する熱成形方法を提供することができる。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
(1)熱成形装置の説明:
図1は本発明の一実施形態に係る熱成形装置100の外観図、図2は熱成形装置の正面図、図3は成形用の型40が所定の離間位置L13にあるときの熱成形装置の右側面図、図4は型40が所定の近接位置L14にあるときの熱成形装置の右側面図、図5は型の下から型等を示す底面図、図6は型を組み立てる様子を示す分解斜視図、図7は熱板60を支持する構造とエア結線を示す斜視図、図8は図7のA1の位置を断面視した垂直断面図、図9はクランプ搬送機構14の右側面図、図10はコンピュータシステム95の回路構成の概略を示すブロック図、図11は熱成形装置100の動作を示すタイミングチャート、図12は成形加熱動作時に実行されるコンピュータシステム95の処理を示すフローチャート、図13は成形加熱動作時における真空圧力の立ち上がり特性を示す図である。
なお、図2では、左から右へ向かう方向が所定の搬送方向D1であり、左側がシートS1の上流側、右側がシートS1の下流側である。
本熱成形装置100は、シート搬送機構10、成形機構20を備える。シート搬送機構10は、所定の成形位置L1を通る所定の搬送方向D1へ成形可能なシートS1を搬送する。成形機構20は、成形位置L1にあるシートS1の下側(一面側)に配置される熱板60と、成形位置L1にあるシートS1の上側(他面側)に配置されて熱板60に対向する型40とを有し、シートS1が成形位置L1まで搬送されたときに熱板60でシートS1を加熱して型40により成形する。
成形可能な被成形材としてのシートS1は、熱可塑性樹脂シートのような樹脂シート、熱可塑性を示す樹脂以外の熱可塑性シート、等を用いることができる。前記樹脂シートは、熱可塑性樹脂等の樹脂を含むシートであればよく、樹脂のみからなるシートでも、樹脂に充てん材等の添加剤が添加された材質からなるシートでもよく、単層シートでも、異なる材質をラミネートした積層シートでもよい。シートS1の素材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、等を利用可能である。また、シートS1は、シート状ないしフィルム状になっていればよく、ロール状に巻かれていても、所定の長さにカットされていてもよい。シートの厚みは、1〜2mm程度、0.25〜1mm程度、等、様々な厚みとすることが可能であり、0.25mm程度以下のフィルムでもよい。当該程度の厚みの熱可塑性シートを用いると、差圧成形を良好に行うことができる。
シートS1の成形は、熱成形により行われる。該熱成形は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、といった差圧成形が好適である。
シートの搬送方向D1は、水平方向としてシートが安定して搬送されるようにしているが、水平方向から上方向や下方向へずれた方向でも、鉛直上方向でも、鉛直下方向でもよい。
シート搬送機構10は、以下の各部12,14,95等からなる。なお、コンピュータシステム95は、シート搬送機構10の一部であるとともに、成形機構20の一部でもある。
シート供給機構12は、ロール状に巻かれたシートS1を連続した状態で搬送方向D1へ送り出し可能とされている。クランプ搬送機構14は、コンピュータシステム95の制御に従って、連続したシートS1を搬送する際、成形位置L1から搬送方向D1へ搬送された成形後のシートS2における幅方向D2の縁部S2cをクランプ(把持)して搬送方向D1へ移動させることにより、成形位置L1まで搬送されるシートS1を搬送方向D1へ間欠的に搬送する。そのため、図9に示すように、クランプ搬送機構14は、シートの両側縁部S2c,S2cをクランプするクランプ機構14aを備える。該クランプ機構14aは、下側クランプ部14a1と上側クランプ部14a2とを有し、シートの縁部S2cをクランプするときには両クランプ部14a1,14a2を近接させ、シート縁部S2cのクランプを解除するときには両クランプ部14a1,14a2を離反させる。そして、クランプ搬送機構14は、成形のタイミングに合わせてシートの両側縁部S2c,S2cをクランプ機構14aでクランプして間欠的に連続シートS1を引っ張って搬送方向D1へ搬送する。シート供給機構12は、引っ張られるシートS1を搬送方向D1へ円滑に送り出す。
なお、本熱成形装置100に、成形後のシートS2を所定の長さでカット(切断)して取り出す成形品取出機構を設けてもよい。該成形品取出機構は、例えば、成形後のシートS2を所定の長さでカットする切断機構、カットされたシートを昇降テーブル上に載置して積み重ねる成形品積載機構、積み重ねられた成形品スタックを取出台上に取り出す取出機構、を備える機構としてもよい。
成形機構20は、以下の各部21,25,40,45,50,60,65,70,75,80,95等からなり、通気孔61にエアを流通させながら熱板60を用いてシートS1を熱成形する。
差圧供給機構25は、負圧を発生する負圧(真空)供給源としての真空ポンプ26bと、通気経路80を開閉可能な切替バルブ26aと、真空ポンプ26bと切替バルブ26aとを接続する通気経路26cとから構成されて通気孔61からエアを吸引する負圧を通気経路80に加える負圧供給機構26、圧空供給源としての圧空ポンプ28bと、通気経路80を開閉可能な切替バルブ28aと、圧空ポンプ28bと切替バルブ28aとを接続する通気経路28cとから構成されて通気孔61からエアを噴出する圧空を通気経路80に加える圧空供給機構28を備え、大気圧とは異なるエアの差圧を通気経路80に加える。
より具体的には、切替バルブ26a,28aは、何れも常時は閉とされる一方で通電により開とされる電磁弁(バルブ)である。そして、差圧供給機構25は、切替バルブ26aが開かれた状態にあるときに真空ポンプ26bによる負圧を通気経路80に作用させて熱板60にシートS1を密接させることができる一方で、切替バルブ28aが開かれた状態にあるときに圧空ポンプ28bによる圧空を通気経路80に作用させて型40にシートS1を密接させることができる
切替バルブ26a,28aは、シートS1を成形する際には、コンピュータシステム95の制御に従って弁状態が切り替えられて負圧や圧空の供給と供給停止とを切り替える。
また、差圧供給機構25は、通気孔61と切替バルブ26aとの間の通気経路80における真空度が所定圧以上となったことを検出する圧力センサ30を更に備えている。この圧力センサ30は、所定圧以上を検出したときには所定信号Spをコンピュータシステム95へ出力する。コンピュータシステム95は、圧力センサ30により通気経路80における真空度が所定圧以上となったことが検出されて所定信号Spが出力された場合には、切替バルブ26aへの通電を禁止してその切替バルブ26aの弁状態を強制的に閉とする。
このように構成することで、熱板60にシートS1を密接させる際に通気経路80に作用させる真空度を、真空ポンプ26bによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とすることができる。圧力センサ30、コンピュータシステム95、切替バルブ26aによって、通気孔61に作用するエアの真空度を下げる真空度低減装置32が構成される。
上記所定圧は、例えばシートS1に用いられる材質によって異なる熱成形時の設定温度まで加熱する加熱時間を考慮しつつ、熱板60にシートS1を密接させる際にシートS1に転写される熱板60の通気孔61の孔跡を目立ち難くするための予め実験的に求められた圧力センサ30に任意に設定可能な通気経路80に作用させる真空度の設定圧である。例えば、圧力センサ30は設定圧をデジタル表示するパネルを備えており、ユーザは予め求められた設定圧をデジタル設定することができる。このようにすれば、ユーザの操作性が向上する。
上テーブル(型用テーブル)45は、例えば金属製とされ、熱板60に対向する下面45aで型40を保持する。本実施形態の型40は、図6に示すように、複数の交換用雌型41と、型ベース部材42とを有し、成形位置L1にあるシートS1の上側となる型側成形位置L2に配置されて熱板60に対向する成形面41aが形成されている。各雌型41は、例えば金属製とされ、それぞれ熱板60に対向する成形面41aが形成されて、該成形面に通気孔41bが形成されている。型ベース部材42は、例えば、金属製の略板状に形成され、熱板に対向する下面42aで複数の雌型41を着脱可能に保持する型保持部位42eが形成されている。該型保持部位には、雌型の通気孔41bの位置に合わせて通気孔42bが多数形成されている。
床に接触した金属製基台21には、搬送されるシートS1と接触しない位置に複数の円柱状支柱55a〜dが上方に向かって立設されている。図5に示すように、上テーブル45には、支柱55a〜dを上下方向へ貫通させる貫通穴46a〜dが形成されている。複数の支柱55は、熱板60を位置決めしながら固定部材51を下から支持し、上テーブル45の近接及び離間の往復動をガイドする。型用テーブル駆動機構50は、上テーブル45の上部45bに取り付けられ、型40を保持した上テーブル45を成形位置L1で熱板60に対して近接及び離間させる。
型用テーブル駆動機構50は、固定部材51と上テーブル45とを近接及び離間させるリンク機構52を備えている。固定部材51は、例えば金属製のH字形に形成され、該H字形の4箇所の端部で支柱55a〜dの先端部に固定される。各支柱55a〜dの先端部にはねじ55eが形成され、ナット56により固定部材51が各支柱55a〜dの先端部に固定される。リンク機構52は、リンク部材52a、ボールねじ機構52b、電動モータ52c、を備え、固定部材51の前記H字形の中央部と上テーブル45との間に設けられて固定部材51と上テーブル45とを近接及び離間させる。
図7と図8に示すように、台座65の下面(裏面)65bから下方に向けて間座70が立設されて固定され、下テーブル75の表面75aに間座70が載置されて固定され、台座の表面65aに熱板60が載置されて固定されている。熱板60は、型40に対向する表面60aが成形位置L1のシートの下面S1bに接触するように配置され、成形位置L1に搬入されたシートS1を加熱して軟化させる。従って、熱板60の表面(上面)60aの温度は、加熱によりシートS1が軟化する温度とすればよい。熱板60は、例えば金属製の矩形板形状に形成され、上面60aに通気孔61を有し、成形位置L1にあるシートS1の下側となる熱板側成形位置L3に配置される。熱板の各通気孔61は、差圧供給機構25から負圧を作用させられたり(空気を吸引されたり)、負圧の供給(減圧)から解放されたり、圧空を供給されたり、圧空の供給を解除されたりする。台座65は、例えば金属製の矩形板形状に形成される。台座の表面65aには、通気用の溝66が複数形成されている。溝66は、通気孔61に繋がり、台座の裏面65bへ貫通した通気用の貫通穴67に繋がっている。
間座70は、樹脂、金属、等、様々な材質とすることができる。間座70は、表面70a側で台座の貫通穴67に繋がり裏面70b側へ貫通した貫通穴71が形成されている。下テーブル75には、支柱55a〜dを上下方向へ貫通させる貫通穴が形成され、間座の貫通穴71に繋がり内部を貫通して通気経路80に接続されたテーブル内部通気経路77が形成されている。下テーブル75の下面75bには通気経路80に接続するためのエア流通口75cが設けられており、テーブル内部通気経路77は、下テーブルの表面75aから搬送方向の縁部のエア流通口75cへ貫通している。ヒータ(加熱機構)79に通電すると該ヒータから熱が発生し、台座65が加熱される結果、熱板60が加熱される。また、台座65には熱板60の温度を検出する温度センサも設けられており、図示しない加熱温度フィードバック制御機構により熱板60を設定温度となるように加熱する。熱板の加熱温度は、シートの材質や厚み等に応じて設定され、例えばシートが軟化する温度以上溶融する温度以下とすることができる。
通気経路80は、ウレタンチューブ等の樹脂チューブ、樹脂ホース、樹脂管、金属管、等、継手や電磁弁に接続可能な耐圧チューブ等の耐圧管、及び、耐圧管に取り付けられる継手との組み合わせ、等で構成することができる。通気経路80は、切替バルブ26a,28aとテーブル内部通気経路77に繋げられ、間座の貫通穴71、台座の貫通穴67、台座の溝66を介して、熱板の通気孔61に接続されている。
本実施形態の成形機構20は、コンピュータシステム95の制御に従って、シート搬送機構10によりシートS1が搬送されるときには熱板60と型40とを離間させ、シートS1が成形位置L1まで搬送されたときに通気孔61に負圧を作用させ熱板60と型40とを近接させてシートS1を接触加熱しながら成形面41aの形状に合わせて成形する。
上述した熱成形装置100全体を制御するコンピュータシステム95は、図10に示すように、パーソナルコンピュータ等で構成されるコンピュータ96と、シーケンサ回路等で構成される制御盤97と、を備える。
制御盤97は、シートS1の成形加熱動作時に切替バルブ26aへの通電を圧力センサ30の設定に従って禁止する機能を使用するか使用しないかの選択を受け付けるためのセレクトスイッチ97a、成形機構20に接続された成形機構制御回路20a、各切替バルブ26a,28aにそれぞれ接続されてそれら切替バルブ26a,28aの動作を制御する切替バルブ制御回路25a、圧力センサ30から出力される所定信号Spを受け付ける圧力センサ信号検出回路30a等の回路を備えている。
コンピュータ96の内部では、バス96zに、CPU96a、半導体メモリ96b,c、I/O回路(入出力回路)96d、タイマ回路96k、等が接続されるとともに、ハードディスクドライブを介してハードディスク(磁気記録媒体)96eが接続され、I/F(インターフェイス)を介して出力デバイス96f,96g,96jや入力デバイス96h,96iが接続されている。CPU96aは、ROM96bやハードディスク96eに記録された制御プログラムに基づいてメモリ96c,eをワークエリアとして利用しながら各部を制御する。
I/O回路96dには、制御盤97のセレクトスイッチ97aや圧力センサ信号検出回路30aや各種制御回路20a,25a等が接続されている。I/O回路96dと制御盤97との接続は、USBやRS−232C等のシリアルインターフェイスによる接続、パラレルインターフェイスによる接続、無線による接続、等が考えられる。例えば、成形機構制御回路20aは、コンピュータ96の指示に従ってシーケンサにより成形機構20の動作を制御する。
(2)熱成形装置の動作:
以上の構成により、図1に示すように、ロール状のシートS1は、順次必要量がシート供給機構12から巻き出され、シート搬送機構10により搬送方向D1へ間欠的に搬送されて、成形位置L1に搬入される。なお、シートS1が搬送されるとき、熱板60と型40とは離間した状態にされている。ここで、成形位置L1にあるシートS1の下面S1b側に下面S1bと接触して熱板60が配置されているので、成形位置L1のシートS1は熱板60から熱を供給され、加熱されて軟化する。シートS1が成形位置L1まで搬送されたとき、熱板60と型40とが近接して成形位置L1の加熱軟化したシートS1を挟み、シートS1を差圧成形により成形面41aに密接させる。これにより、シートS1が成形面41aの形状に合わせて成形機構20で成形される。
成形後、熱板60と型40とが離間すると、既に成形位置L1から搬送方向D1へ搬出されている成形後のシートS2の両側縁部がクランプ位置L11のクランプ機構14aでクランプされ、クランプ搬送機構14が前記クランプ位置から所定の解放位置L12まで水平移動してシートS2をさらに搬送方向D1へ所定量搬送する。すると、既にクランプされていた成形後のシートS2は、例えば図示しない成形品取出機構へ送られ、所定の長さでカットされて、必要に応じて順次下がっていく昇降テーブル上で積み重ねられ、成形品あるいは成形品スタックが取出機構により取出台上へ送り出される。
以上により、シートS1から成形品を形成することができる。
より具体的には、シート搬送機構10と成形機構20とは、図11に示すタイミングチャートに従った動作をする。図11に示すように、初期状態では、クランプ搬送機構のクランプ機構14aのシートクランプをオフにして成形後のシートS2のクランプを解除させた状態にし、クランプ搬送機構14を上流側の所定のクランプ位置L11にさせ、型40を所定の離間位置L13にさせ、切替バルブ26a,28aを閉じて差圧供給機構25から通気孔61への負圧(真空圧)又は圧空の供給を解除している状態にしている(タイミングt1以前)。この状態で、まず、クランプ機構14aのシートクランプをオンにしてシートS2の両側縁部をクランプ搬送機構14にクランプさせる(タイミングt1)。次に、クランプ搬送機構14をクランプ位置L11から下流側の所定の解放位置L12まで移動させる(タイミングt2〜t3)。すると、成形後のシートS2が所定量搬送方向D1へ搬送され、成形前のシートS1も成形後のシートS2に引っ張られて所定量搬送方向D1へ搬送されて、成形されていないシートS1が成形位置L1に搬入される。さらに、クランプ機構14aのシートクランプをオフにしてシートS2のクランプを解除させた状態にする(タイミングt4)。なお、タイミングt2に戻るまでに、所定のタイミングでクランプ搬送機構14を解放位置L12から上流側のクランプ位置L11まで移動させるようにしている。
その後、切替バルブ26aを開いて差圧供給機構25から通気孔61へ負圧を作用させ、成形位置L1のシートS1を熱板の表面60aに密接させる(タイミングt5)。すると、成形位置のシートS1は、熱板60で加熱され、軟化する。次に、図4に示すように、型用テーブル駆動機構50で上テーブル45を下降させ、型40を所定の第二の近接位置L14にさせて、熱板60と型40とを近接させる(タイミングt6〜t7)。そして、切替バルブ26aを閉じると共に切替バルブ28aを開いて差圧供給機構25から通気孔61へ圧空を供給して、型の通気孔41bからエアを排出させながら加熱軟化状態のシートS1を型の成形面41aに密接させる(タイミングt8)。ここで、雌型41の温度は熱板60よりも低いため、成形面41aに密接したシートが冷却され、固化する。これにより、シートが圧空成形され、カット前の成形品が形成される。
なお、型の通気孔41bに負圧(真空圧)を作用させる(空気を吸引する)減圧機構を該通気孔41bに接続し、タイミングt8〜t9で通気孔41bに負圧を作用させてもよい。すると、シートに対して真空圧空成形を行うことができる。このとき、差圧供給機構25から通気孔61へ圧空を供給しないようにすれば、シートに対して真空成形を行うことができる。
タイミングt9で切替バルブ28aを閉じて差圧供給機構25から通気孔61への圧空の供給を解除すると、型用テーブル駆動機構50で上テーブル45を上昇させ、型40を所定の離間位置L13にさせて、熱板60と型40とを離間させる(タイミングt10〜t11)。
以上で1サイクルが終了し、以下、タイミングt1〜t11を繰り返すことにより、熱板60を用いたシートS1の差圧成形を連続して行うことができる。
特に、本実施例では、図11のタイミングt5〜t8において差圧供給機構25から通気孔61へ作用させられる負圧を制御することができる。図12は、図11のタイミングt5〜t8の成形加熱動作時に実行されるコンピュータシステム95の処理を示すフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されている。尚、この図12のフローチャートの起点は、切替バルブ26aが開かれた図11のタイミングt5時点に相当する。
図12において処理が開始されると、切替バルブ26aを開いて差圧供給機構25から通気孔61へ負圧を作用させる真空圧時間(すなわち図11のタイミングt5〜t8の加熱時間)が経過したか否かが判断される(ステップS10)。上記真空圧時間が経過していないと判断される場合は、セレクトスイッチ97aの状態に応じて処理が分岐させられる(ステップS20)。セレクトスイッチ97aが「使用」に切り替えられていると判断される場合は、圧力センサ30により通気経路80における真空度が所定圧以上となったことが検出されて所定信号Spが出力されているか否かが判断される(ステップS30)。所定信号Spが出力されていると判断される場合は、負圧供給用の電磁弁である切替バルブ26aへの通電が禁止されて切替バルブ26aの弁状態が強制的に閉とされる(ステップS40)。
セレクトスイッチ97aが「未使用」に切り替えられていると判断される場合は、或いは所定信号Spが出力されていないと判断される場合は、上記ステップS10に戻り処理が繰り返される。
また、上記ステップS10にて上記真空圧時間が経過したと判断される場合は、切替バルブ26aが閉じられると共に圧空供給用の電磁弁である切替バルブ28aが開かれる(ステップS50、図11のタイミングt8時点に相当)。
図13は、切替バルブ26aを開いて差圧供給機構25から通気孔61へ負圧を作用させる真空圧時間中の通気経路80における真空度(真空圧力)の立ち上がり特性を示す図である。図13に示すように、シートS1の成形加熱動作時に切替バルブ26aへの通電を圧力センサ30の設定に従って禁止する機能を使用する場合は、未使用の場合に比較して、通気経路80における最大の真空度を真空ポンプ26bによって得られる最大の真空度(例えば-0.1MPa)すなわち元圧から下げた所定圧(例えば-0.05MPa)付近に抑制することができると共に、その所定圧となるまでの真空度の立ち上がり特性については同様の傾向とすることができる。
(3)変形例1:
前述の実施例では、圧力センサ30により通気経路80における真空度が所定圧以上となったことが検出されて所定信号Spが出力された場合に、コンピュータシステム95により切替バルブ26aへの通電を禁止してその切替バルブ26aの弁状態を強制的に閉とした。つまり、ソフト的に切替バルブ26aの弁状態を制御した。本変形例1では、前述の実施例に替えて、ハード的に切替バルブ26aの弁状態を制御する。以下、具体的にその構成を説明する。
図14は、差圧供給機構25の変形例1を示す図であり、図8における差圧供給機構25に関する部分に相当する。尚、図中の破線は電気的な接続を示している。図14において、差圧供給機構25は、圧力センサ30に電気的に接続されて圧力センサ30により真空度が所定圧以上となったことが検出されたときに切替バルブ26aへの通電を遮断するリレー34を備えている。
リレー34は、例えばa接点(駆動時に接点が閉じる)を有する半導体リレー(SSR)である。また、圧力センサ30は、常時ONしてリレー34を駆動可能とし、所定圧以上を検出したときにOFFしてリレー34を非駆動とするために、内蔵のスイッチをノーマルクローズ(N.C.)で使用する。圧力センサ30により通気経路80における真空度が所定圧以上となったことが検出されて内蔵のスイッチがOFFされると、リレー34は非駆動状態とされて切替バルブ26aへの通電が遮断され、その切替バルブ26aの弁状態が強制的に閉とされる。そして、図13に示すシートS1の成形加熱動作時に切替バルブ26aへの通電を圧力センサ30の設定に従って禁止する機能を使用する場合と同様の真空度の立ち上がり特性が得られる。
このように構成することで、前述の実施例と同様に、熱板60にシートS1を密接させる際に通気経路80に作用させる真空度を、真空ポンプ26bによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とすることができる。本変形例1では、圧力センサ30、リレー34、切替バルブ26aによって、通気孔61に作用するエアの真空度を下げる真空度低減装置32が構成される。
(4)変形例2:
前述の実施例や変形例1では、通気経路80に真空ポンプ26bが発生する元圧を直接的に作用させつつその元圧まで立ち上がらないように圧力センサ30の作動に基づいて切替バルブ26aの作動を制御して真空度を所定圧に抑制した。本変形例2では、前述の実施例および変形例1に替えて、真空ポンプ26bが発生する元圧ではなくその元圧を予め減圧した負圧を通気経路80に直接的に作用させる。従って、切替バルブ26aの作動は、図11に示すタイミングチャートに従って単に作動させるのみである。以下、具体的にその構成を説明する。
図15は、差圧供給機構25の変形例2を示す図であり、図8における差圧供給機構25に関する部分に相当する。図15において、差圧供給機構25は、真空ポンプ26bと切替バルブ26aとの間の通気経路26cに介在させられて真空ポンプ26bによって得られる最大の真空度(すなわち元圧)を所定圧に下げて出力するレギュレータバルブ36を備えている。このレギュレータバルブ36が通気孔61に作用するエアの真空度を下げる真空度低減装置32として機能する。これにより、図16に示すように、所定圧に向かって立ち上がる真空度の立ち上がり特性が得られる。
このように構成することで、熱板60にシートS1を密接させる際に通気経路80に作用させる負圧を、真空ポンプ26bによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とすることができる。但し、前述の実施例や変形例1に比較して、熱成形時に設定温度まで加熱する加熱時間が多少長くなる可能性がある。
(5)まとめ:
上述のように、本実施例によれば、発生可能な最大真空度が通気経路80に作用させられることに比較してシートS1を熱板60に密接させる為の圧力(真空度)が抑制されるので、熱板60にシートS1を密接させる際にシートS1に転写される熱板60の通気孔61の孔跡を目立ち難くすることが可能な熱成形装置100を提供することができる。
また、本実施例によれば、通気経路80に作用させる真空度を適切に発生可能な最大真空度から下げた所定圧とすることができるので、シートS1を熱板60に密接させる為の真空度が適切に抑制される。特に、圧力センサ30を備える場合には圧力センサ30により真空度が所定圧以上となったことが検出されたときに切替バルブ26aが適切に閉とされるので、通気経路80に作用させる真空度を適切に発生可能な最大真空度から下げた所定圧とすることができる。加えて、所定圧となるまでは発生可能な最大真空度を直接的に通気経路に作用させる場合と同様に真空度を立ち上げることができるので、熱板60によるシートS1の加熱時間が長くなることが抑制される。
さらに、好適には、熱成形装置100における処理方法として作用する構成としても良い。すなわち、熱板60に設けた通気孔61からエアを吸引する負圧を通気孔61に接続された通気経路80に加える負圧供給工程(負圧供給機構26により実行される)を有して通気孔61にエアを流通させながら熱板60を用いてシートS1を熱成形する熱成形方法であって、通気孔61に作用するエアの真空度を下げる真空度低減工程(真空度低減装置32により実行される)を備える構成としても良い。このように、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はなく、上記同様の効果を奏する熱成形方法を提供することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、熱板60にシートS1を密接させる際に熱板60の通気孔61に負圧を作用させることに加えて、型の通気孔41bに圧空を作用させる型用圧空供給機構を通気孔41bに接続してタイミングt5〜t8で通気孔41bに圧空を作用させてもよい。この型用圧空供給機構には、通気孔41bに作用させる圧空を減圧する圧空低減装置を設けることが好ましい。この圧空低減装置は、真空度低減装置32と同様の構成で良く、圧力センサ30を備える場合にはユーザにより圧空の設定がデジタル設定することができれば一層操作性が向上する。
また、熱板60と型40とを近接及び離間させる際には、熱板60のみ移動させても良いし、熱板60と型40の両方を移動させてもよいし、同時にシートS1を移動させても良い。
熱板60に形成される通気孔61は、熱板60の表面60aから縁部へ貫通した通気孔等でも良い。
型40は、シートS1の上面(他面)S1aに接触して配置されても良い。型40は、雌型41と型ベース部材42とから構成する以外にも、型用テーブル45に直接取り付けられる型のみで構成されても良い。
型用テーブル45を熱板60に対して近接および離間させる機構は、リンク機構以外にも、各種クランク機構、エアシリンダや油圧シリンダのようなシリンダを用いた機構等でも良い。
シートS1を加熱する際には、接触加熱する以外にも、接触加熱と輻射加熱の併用によりシートを加熱しても良い。
シートS1は、極薄の樹脂フィルム、極薄の可塑性フィルム、厚みのある樹脂素材、厚みのある可塑性素材等でも良い。
リレー34は、コイルと可動接点によって作られているリレー等でも良い。
また、本発明は、上述した実施例や変形例に限られず、上述した実施例及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施例及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
熱成形装置の外観を例示する斜視図。 熱成形装置の一例を正面から見て示す正面図。 型が所定の離間位置にあるときの熱成形装置を例示する右側面図。 型が所定の近接位置にあるときの熱成形装置を例示する右側面図。 図2に示す成形機構の型等の底面を型の下から見て示す底面図。 図2に示す成形機構の型を組み立てる様子を底面側から見て示す分解斜視図。 熱板を支持する構造とエア結線を模式的に例示する斜視図。 図7のA1の位置を断面視して示す垂直断面図。 クランプ搬送機構を例示する右側面図。 コンピュータシステムの回路構成の概略を例示するブロック図。 熱成形装置の動作を例示するタイミングチャート。 成形加熱動作時に実行されるコンピュータシステムの処理を例示するフローチャート。 成形加熱動作時における真空圧力の立ち上がり特性を例示する図である。 差圧供給機構の変形例を例示する図である。 差圧供給機構の別の変形例を例示する図である。 成形加熱動作時における別の変形例の真空圧力の立ち上がり特性を例示する図である。
符号の説明
20:成形機構
26:負圧供給機構
26a:切替バルブ(電磁弁)
26b:真空ポンプ
26c:通気経路(真空ポンプと切替バルブとの間の通気経路)
30:圧力センサ
32:真空度低減装置
34:リレー
36:レギュレータバルブ
60:熱板
61:通気孔
80:通気経路(通気孔に接続された通気経路、通気孔と切替バルブとの間の通気経路)
100:熱成形装置
S1:シート(被成形材)

Claims (6)

  1. 通気孔を有する熱板と、前記通気孔に接続された通気経路と、前記通気孔からエアを吸引する負圧を前記通気経路に加える負圧供給機構とを有して前記通気孔にエアを流通させながら前記熱板を用いて被成形材を熱成形する成形機構を備える熱成形装置であって、
    前記負圧供給機構は、負圧を発生する真空ポンプと前記通気経路を開閉可能な切替バルブとを備え、該切替バルブが開かれた状態にあるときに前記真空ポンプによる負圧を前記通気経路に作用させて前記熱板に前記被成形材を密接させるものであり、
    前記熱板に前記被成形材を密接させる際に前記通気経路に作用させる真空度を、前記真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とする真空度低減装置を備えることを特徴とする熱成形装置。
  2. 前記真空度低減装置は、前記通気孔と前記切替バルブとの間の通気経路における真空度が前記所定圧以上となったことを検出する圧力センサを備え、該圧力センサにより前記真空度が前記所定圧以上となったことが検出された場合には前記切替バルブを強制的に閉とすることを特徴とする請求項1に記載の熱成形装置。
  3. 前記切替バルブは、常時は閉とされる一方で通電により開とされる電磁弁であり、
    前記圧力センサは、前記所定圧以上を検出したときには所定信号を出力するものであり、
    前記真空度低減装置は、前記圧力センサにより前記所定信号が出力された場合には前記電磁弁への通電を禁止することを特徴とする請求項2に記載の熱成形装置。
  4. 前記切替バルブは、常時は閉とされる一方で通電により開とされる電磁弁であり、
    前記真空度低減装置は、前記圧力センサに電気的に接続されて該圧力センサにより前記負圧が前記所定圧以上となったことが検出されたときに前記電磁弁への通電を遮断するリレーを備えていることを特徴とする請求項2に記載の熱成形装置。
  5. 前記真空度低減装置は、前記真空ポンプと前記切替バルブとの間の通気経路に介在させられて前記真空ポンプによって得られる最大の真空度を前記所定圧に下げて出力するレギュレータバルブであることを特徴とする請求項1に記載の熱成形装置。
  6. 熱板に設けた通気孔からエアを吸引する負圧を該通気孔に接続された通気経路に加える負圧供給工程を有して前記通気孔にエアを流通させながら前記熱板を用いて被成形材を熱成形する熱成形方法であって、
    前記負圧供給工程は、前記通気経路を開閉可能な切替バルブが開かれた状態にあるときに真空ポンプによる負圧を前記通気経路に作用させて前記熱板に前記被成形材を密接させるものであり、
    前記熱板に前記被成形材を密接させる際に前記通気経路に作用させる真空度を、前記真空ポンプによって得られる最大の真空度から下げた所定圧とする真空度低減工程を備えることを特徴とする熱成形方法。
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