JP4549509B2 - 圧空成形装置および圧空成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧空成形装置および圧空成形方法に関し、特に、圧空箱に圧空を吹き込むことにより、樹脂シートを型面に押し付けて成形する圧空成形装置および圧空成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧空成形装置として、特登第2961353号公報に開示された圧空成形装置が知られている。
この圧空成形装置では、樹脂シートを熱板に密着させて加熱した後、エアコンプレッサにより生成された圧空を同熱板の側から吹き込むとともに、成形型の側から真空吸引し、同樹脂シートを型面に密着させて成形を行う。このとき、上記熱板の側から吹き込む圧空を加熱するため、加熱軟化した樹脂シートの温度低下が低減され、安定した良好な成形が実現される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の圧空成形装置においては、空気をエアコンプレッサにより逐次加圧して圧空を吹き込んでいるため、圧空の吹き出し時における断熱膨張に伴う現象を考慮する必要がなかった。
しかし、圧空の吹き込み速度を高めた場合には、断熱膨張によって圧空が急冷され、結露現象を生じるおそれがあるため、発生した結露による樹脂シートへの影響を考慮する必要がある。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、圧空を高速で吹き込む場合、結露の発生を防ぐことの可能な圧空成形装置および圧空成形方法の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、圧空源から供給される圧空の出力を許容または禁止する制御弁と、上記制御弁から出力される圧空を加熱して乾燥させるヒータと、内部に型面を備えるとともに、この型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して上記乾燥された圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行う圧空箱と、上記圧空箱の内部に配設されて圧力を検出する圧力センサと、上記圧力センサにて検出された圧力に基づき、上記制御弁にて上記圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御する制御回路とを備える構成としてもよい。
上記構成においては、圧空箱の内部に配設された圧力センサにて検出される圧力に基づき、制御弁にて圧空源から供給される圧空の出力を許容または禁止させて同圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御しつつ、同圧空箱の内部に備えられた型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して同制御弁から出力される圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行うにあたり、同制御弁から出力される圧空をヒータにより加熱して乾燥させる。
このとき、上記圧空源から供給された圧空が上記圧空箱に高速で吹き込まれるため、同圧空箱における断熱膨張によって圧空が急冷される。しかし、この圧空は、上記ヒータによる加熱により、乾燥させられているため、結露を生じるおそれがなくなる。
【0005】
上記制御弁に圧空を供給するための構成例として、圧空成形装置において、上記圧空源は、空気を供給する空気供給源と、同空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加える加圧器と、同加圧器にて生成された圧空を貯留するレシーバタンクとを備え、上記制御弁は、上記レシーバタンクにて貯留される圧空の出力を許容または禁止する構成としてもよい。
上記構成においては、加圧器が空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加える。すると、この加圧により生成された圧空は、レシーバタンクに貯留される。従って、上記制御弁には、上記レシーバタンクにて貯留される圧空が供給されるため、同制御弁は、この圧空の出力を許容または禁止する。
【0006】
また、上記制御弁にて圧空の出力を許容または禁止するための構成例として、圧空成形装置において、上記制御弁は、上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成された圧空の出力を許容または禁止する圧空制御弁とを備え、同圧空制御弁から出力される圧空量に応じて弁開閉を行うことにより、上記レシーバタンクにて貯留される圧空の出力を許容または禁止し、上記制御回路は、上記圧力センサにて検出された圧力に基づいて、上記圧空制御弁から出力する圧空量をフィードバック制御する構成としてある。
上記構成においては、圧空制御弁が上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成された圧空の出力を許容または禁止する。すると、上記制御弁は、上記圧空制御弁から出力される圧空量に応じて弁開閉を行うことにより、上記レシーバタンクにて貯留される圧空の出力を許容または禁止する。従って、上記制御回路は、上記圧力センサにて検出された圧力に基づいて、上記圧空制御弁から出力する圧空量をフィードバック制御する。
【0007】
本発明は、空気を供給する空気供給源と、上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加える加圧器と、上記加圧器にて生成された圧空を貯留するレシーバタンクと、上記レシーバタンクに貯留された圧空の出力を、開閉することにより許容または禁止する制御弁と、上記制御弁が出力させる上記レシーバタンクに貯留された圧空を加熱して乾燥させるヒータと、上記空気供給源と上記加圧器とを接続する流路から分岐する分岐流路を介して上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成した圧空の上記制御弁への出力を許容または禁止する圧空制御弁と、内部に型面を備えるとともに、この型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して上記乾燥された圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行う圧空箱と、上記圧空箱の内部に配設されて圧力を検出する圧力センサと、上記圧空制御弁と接続するとともに、上記圧力センサにて検出された圧力に基づき、上記圧空制御弁から上記制御弁へ出力される圧空量を調整して上記制御弁を開閉させることにより、上記圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御する制御回路と、を備える圧空成形装置としてある。
ところで、以上のような圧空成形の手法は、実体のある装置構成としてだけでなく、方法としても実現可能である。その一例として、空気供給源から加圧器および圧空制御弁へ空気を供給し、上記加圧器にて生成された圧空をレシーバタンクへ貯留し、上記レシーバタンクに貯留された圧空の出力を、制御弁の開閉にて許容または禁止し、上記制御弁が出力させる上記レシーバタンクに貯留された圧空を加熱して乾燥させ、圧空箱の内部に備えられた型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して上記乾燥された圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行なうにあたり、上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成した圧空の上記制御弁への出力を許容または禁止する上記圧空制御弁が上記制御弁へ出力する圧空量を、上記圧空箱の内部に配設された圧力センサにて検出される圧力に基づき調整して上記制御弁を開閉させることにより、上記圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御する、圧空成形方法を把握することが可能である。
すなわち、上記装置としての構成は、方法としても実現することが可能である
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、圧空を高速で吹き込む場合、結露の発生を防ぐことの可能な圧空成形装置を提供することができる。
また、発明によれば、当該圧空成形装置を具体的な構成で実現させることができる。
さらに、発明によれば、圧空を高速で吹き込む場合、結露の発生を防ぐことの可能な圧空成形方法を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる熱成形装置の主要構成を概略図により示している。
熱成形装置10は、加熱装置20、成形装置30およびトリミング装置40を備え、1ショット分にカットされた樹脂シート(カットシート)Sを加熱軟化させた後、型成形を行って成形品を形成し、この生成された成形品のトリミングを行う。なお、加熱装置20からトリミング装置40までの間には、カットシートSの周縁部位をクランプして搬送する搬送装置50が配置される。
【0010】
加熱装置20には、一対のヒータ21,22が備えられており、各ヒータ21,22の間にカットシートSが搬送されると、各ヒータ21,22に配置された発熱体からの輻射熱によりカットシートSを加熱軟化させる。
また、成形装置30には、各駆動装置31,32により上下動可能な上型33と下型34とを備えた圧空箱35が配置され、上型33の下面に形成された開口には、雌型33aが設けられており、一方、下型34の上面に形成された開口には、プラグ34aが上方へ突設されている。
【0011】
下型34には、高速圧空装置60が接続されており、この高速圧空装置60は、各駆動装置31,32が作動して上型33の開口と下型34の開口とが対面し、圧空箱35がカットシートSを挟み込みつつ密封された際、圧空を下型34の側から吹き込んでカットシートSの下側における圧力を上昇させる。
すると、カットシートSの上側における圧力が相対的に低くなるため、加熱装置20にて加熱軟化されたカットシートは、上型33に設けられた雌型33aに押し付けられる。このため、圧空箱35を冷却させ、各駆動装置31,32を作動させて上型33の開口と下型34の開口とを互いに離間させると、カットシートSには、雌型33aの形状に対応した成形品が形成される。
さらに、トリミング装置40には、スチールルールダイ41と台座42とが備えられており、成形品が形成されたカットシートSが搬送されると、スチールルールダイ41から下方に突設されたトムソン刃41aをカットシートS越しに台座42の側へ押し当てられ、カットシートSから成形品が切除される。
【0012】
ここで、成形装置30に備えられた高速圧空装置60の詳細について、図2を参照しながら説明する。
高速圧空装置60には、空気供給源61が設けられており、この空気供給源61から供給される空気は、図示しないフィルタおよびミストセパレータによって不純物が除去された後、加圧器62に入力される。
加圧器62は、空気供給源61から入力された空気に6〜7(kg/cm・cm)程度の圧力を加え、圧空としてレシーバタンク63に供給する。このため、レシーバタンク63には、加圧器62にて生成された圧空が貯留される。ここで、空気供給源61、加圧器62およびレシーバタンク63は、本発明にいう圧空源を構成する。
【0013】
レシーバタンク63の下流には、集積弁64の入力口64aが接続されており、集積弁64に設けられた弁体64bが出力口64cから離間した際、レシーバタンク63に貯留される圧空が出力口64cから放出される。ここにいう集積弁64は、複数の弁体を組み合わせて構成された弁構造を有するものをいうが、本実施形態の説明では、集積弁64にて開閉される弁構造を単に弁体64bと呼び、図2では、簡略化して模式的に表現する。
また、空気供給源61の下流には、加圧器62への流路に設けられた分岐流路を介し、圧空弁65の入力口65aが接続される。圧空弁65の出力側には、集積弁64に設けられた弁体64bを出力口64cの側へ押し下げて出力口64cを閉塞させるため、入力口65aから供給された空気を利用して生成した圧空を出力する経路Aと、集積弁64の内部を減圧させて弁体64bを出力口64cから離間させるため、集積弁64に供給された圧空を取り込む経路Bとが設けられる。
【0014】
従って、圧空弁65から集積弁64に対して供給する圧空量を増大させれば、集積弁64の出力口64cが閉塞されてレシーバタンク63から供給された圧空の放出が禁止され、反対に、圧空量を減少させれば、集積弁64の出力口64cが開放されてレシーバタンク63から供給された圧空の放出が許容され、ヒータ66を介して圧空箱35を構成する下型34に吹き込まれる。
ヒータ66は、集積弁64の出力口64cから圧空箱35へ向かう経路Cの一部を取り囲むように発熱体66aを設け、この発熱体66aの上流側と下流側とには、ヒータ66の加熱効率を向上させるために断熱体66b,66bが装着される。かかる構成により、集積弁64の出力口64cから放出された圧空は、発熱体66aにより加熱されるため、この加熱された圧空が圧空箱35の下型34に吹き込まれる。
【0015】
ここで、圧空を加熱して圧空箱35に供給するのは、圧空箱35に対して圧空が高速で流入すると、断熱膨張によって圧空箱35の内部が急冷されて結露現象を生じるためである。このように、圧空箱35の内部において結露が生じると、この発生した結露がカットシートSに付着し、成形時に影響を及ぼすおそれがあるため、本実施形態では、この成形時における影響を回避すべく圧空を加熱して乾燥させることとした。
また、本実施形態にかかる下型34には、図2に示すように、圧力センサ67が配設されており、この圧力センサ67にて検出された圧力値に基づいてフィードバック制御を実行することで、圧空箱35の内部における圧力が所望の目標値に設定される。すなわち、圧力センサ67にて検出された圧力値に対応する圧力検出信号が制御回路68に入力されるため、制御回路68では、この入力された圧力検出信号に基づいて圧空箱35の内部における圧力値をフィードバック制御する。なお、ここにいう制御回路68は、圧力制御のみを行う独立した回路として構成しても良いし、成形装置30または熱成形装置10の全体における制御を行う制御回路の一部として構成しても良い。
【0016】
図3は、制御回路68にて実行される圧力制御の手順をフローチャートにより示している。
制御回路68は、圧力センサ67から圧力検出信号が入力されると、この圧力検出信号に対応する圧力値Pを取得し、あらかじめ設定されている目標値P’と比較する(ステップS100,S110)。
圧空箱35への圧空供給を開始する時点では、取得した圧力値Pが目標値P’よりも小さいため、圧空弁65から集積弁64に供給する圧空量を減少させることにより、集積弁64の弁体64bを出力口64cから離間させ、出力口64cを開放させる(ステップS120)。すると、レシーバタンク63に貯留されている圧空が高速で圧空箱35に吹き込まれるため、圧空箱35の内部における圧力が増大する。
【0017】
この際、制御回路68は、圧空箱35における圧力値Pを繰り返し取得し、同取得される圧力値Pが目標値P’に近づくにつれ、圧空弁65から集積弁64に供給する圧空量を徐々に増大させることで、出力口64cの開放度合いを低減させていく。そして、上記取得される圧力値Pが目標値P’に達したとき、圧空弁65から集積弁64に供給する圧空量を所定値以上とし、出力口64cを閉塞させる(ステップS130)。
本実施形態では、レシーバタンク63に圧空を貯留しておくことで、出力口64cの開放時、圧空箱35へ高速で圧空を供給することが可能となる。従来の高速圧空装置では、出力口64cの開放時、圧空を生成しつつ圧空箱35に供給していたため、圧空箱35における圧力値をフィードバック制御する際、図4に示すように、従来よりも優れた高速応答が実現される。従って、圧空箱35に供給する圧空の高速化が図られるにあたり、上述したヒータ66による圧空の乾燥が効果的となる。
【0018】
次に、本実施形態にかかる成形装置30にてカットシートSを成形する際の動作について図5〜図8を参照しながら説明する。
図5に示すように、搬送装置50が上型33と下型34との間にカットシートSを搬送すると、駆動装置31は上型33を下降させ、駆動装置32は下型34を上昇させる。このため、カットシートSを介在させつつ、上型33の開口と下型34の開口とが対面させられ、図6に示すように、圧空箱35が密封される。
すると、図2に示す圧力センサ67は、圧空箱35の内部における圧力を検出し、制御回路68に対して圧力検出信号を出力する。このとき、制御回路68は、入力された圧力検出信号に対応する圧力値Pを取得し、あらかじめ設定されている目標値P’と比較する。
【0019】
ここで、制御回路68は、取得した圧力値Pが目標値P’よりも小さいものと判断し、圧空弁65から集積弁64に供給する圧空量を減少させるため、集積弁64の出力口64cが開放される。従って、開放された出力口64cからは、レシーバタンク63に貯留されている圧空が高速で放出される。
この放出された圧空がヒータ66により加熱されて乾燥された後、図7に示すように、下型34に吹き込まれるため、圧空箱35の内部では、カットシートSの下側における圧力が上昇し、加熱軟化されているカットシートSは上型33に設けられた雌型33aに押し付けられる。
【0020】
この際、圧力センサ67は、所定の時間間隔で圧空箱35の内部における圧力を検出し、制御回路68に対して圧力検出信号を出力し続ける。このため、制御回路68は、入力される圧力検出信号に対応する圧力値Pと目標値P’との差がなくなるまで、圧空弁65から集積弁64に供給される圧空量を増大させつつ、集積弁64の出力口64cを開放させる。
そして、圧力センサ67にて検出される圧力値Pが目標値P’に達すると、制御回路68は、圧空弁65から集積弁64に供給される圧空量を所定値以上とし、集積弁64の出力口64cを閉塞させる。従って、レシーバタンク63に貯留されている圧空の放出が禁止される。
【0021】
以上のように、圧空箱35の内部における圧力値Pが目標値P’に達すると、カットシートSの雌型33aへの押し付けが完了するため、圧空箱35の冷却が開始される。圧空箱35の冷却を終了した後、駆動装置31が上型33を上昇させ、駆動装置32が下型34を下降させると、図8に示すように、成形品が形成されたカットシートSは、搬送装置50によってトリミング装置40へ搬送される。
このように、圧空箱35の内部における圧力に基づいてフィードバック制御しつつ、レシーバタンク63に貯留されている圧空を圧空箱35に高速で吹き込む際、制御弁64の下流に設けられたヒータ66により、圧空を加熱して乾燥させるため、圧空箱35にて断熱膨張が生じても、結露の発生を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる熱成形装置の主要構成を示す概略図である。
【図2】高速圧空装置の主要構成を示す概略図である。
【図3】制御装置が実行する圧力制御の手順を示すフローチャートである。
【図4】圧空箱における内部圧力の時間変化を従来の場合と比較するためのグラフである。
【図5】上型と下型との間にカットシートが搬送された状況を示す断面図である。
【図6】圧空箱が密封された際の状況を示す断面図である。
【図7】圧空箱に圧空が吹き込まれる際の状況を示す断面図である。
【図8】カットシートの成形が完了した際の状況を示す断面図である。
【符号の説明】
33…上型
33a…雌型
34…下型
34a…プラグ
35…圧空箱
60…高速圧空装置
61…空気供給源
62…加圧器
63…レシーバタンク
64…集積弁
64a…入力口
64b…弁体
64c…出力口
65…圧空弁
65a…入力口
66…ヒータ
66a…発熱体
66b…断熱体
67…圧力センサ
68…制御回路
S…カットシート

Claims (2)

  1. 空気を供給する空気供給源と、
    上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加える加圧器と、
    上記加圧器にて生成された圧空を貯留するレシーバタンクと、
    上記レシーバタンクに貯留された圧空の出力を、開閉することにより許容または禁止する制御弁と、
    上記制御弁が出力させる上記レシーバタンクに貯留された圧空を加熱して乾燥させるヒータと、
    上記空気供給源と上記加圧器とを接続する流路から分岐する分岐流路を介して上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成した圧空の上記制御弁への出力を許容または禁止する圧空制御弁と、
    内部に型面を備えるとともに、この型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して上記乾燥された圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行う圧空箱と、
    上記圧空箱の内部に配設されて圧力を検出する圧力センサと、
    上記圧空制御弁と接続するとともに、上記圧力センサにて検出された圧力に基づき、上記圧空制御弁から上記制御弁へ出力される圧空量を調整して上記制御弁を開閉させることにより、上記圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御する制御回路とを備えることを特徴とする圧空成形装置。
  2. 空気供給源から加圧器および圧空制御弁へ空気を供給し、
    上記加圧器にて生成された圧空をレシーバタンクへ貯留し、
    上記レシーバタンクに貯留された圧空の出力を、制御弁の開閉にて許容または禁止し、
    上記制御弁が出力させる上記レシーバタンクに貯留された圧空を加熱して乾燥させ、
    圧空箱の内部に備えられた型面との対向側から加熱軟化された樹脂シートを介して上記乾燥された圧空を吹き込み、同樹脂シートを同型面に押し付けて型成形を行なうにあたり、
    上記空気供給源から供給される空気に所定の圧力を加えて圧空を生成し、この生成した圧空の上記制御弁への出力を許容または禁止する上記圧空制御弁が上記制御弁へ出力する圧空量を、上記圧空箱の内部に配設された圧力センサにて検出される圧力に基づき調整して上記制御弁を開閉させることにより、上記圧空箱への圧空供給量をフィードバック制御する、ことを特徴とする圧空成形方法。
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