JPH0948065A - 接触加熱成形方法 - Google Patents

接触加熱成形方法

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JPH0948065A
JPH0948065A JP22270595A JP22270595A JPH0948065A JP H0948065 A JPH0948065 A JP H0948065A JP 22270595 A JP22270595 A JP 22270595A JP 22270595 A JP22270595 A JP 22270595A JP H0948065 A JPH0948065 A JP H0948065A
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Toshihiro Takai
俊広 高井
Akio Yoshikoshi
昭雄 吉越
Masaaki Inoue
正明 井上
Masashi Kojima
正史 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱軟化した樹脂シートをキャビティー面に
押し付けて成形する際に、熱板側から加熱された圧縮空
気を吹き出すようにして加熱軟化した樹脂シートの温度
低下を可及的に少なくすることにより、安定した良好な
成形を可能とする成形方法を提案すること。 【解決手段】 ヒーターにより加熱される熱板上の樹脂
シートを成形型で固定して、樹脂シートを熱板に密着さ
せて加熱した後、熱板側から圧縮空気を吹き出すと共
に、成形型側から真空吸引をすることにより樹脂シート
をキャビティー面に密着させて成形を行う接触加熱成形
方法において、熱板側から吹き出される圧縮空気を80
〜120℃に加熱するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形時における樹
脂シートを加熱する熱板及び樹脂シートの温度低下を防
止する接触加熱成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の接触加熱成形方法においては、ヒ
ーターにより加熱される熱板上の樹脂シートを上方から
下降する成形型で固定し、熱板側から真空吸引すると共
に成形型側から圧縮空気を吹き出して該樹脂シートを熱
板に密着させて加熱した後、熱板側から常温の圧縮空気
を吹き出すと共に成形型側から真空吸引をすることによ
り樹脂シートをキャビティー面に密着させて成形を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の薄肉
シートの成形を行う接触加熱成形方法において、成形型
の温度を60℃以上に加熱保持し、樹脂シートもその材
質や厚さにもよるが100℃以上に加熱されていた。そ
こで、熱板側から圧縮空気を吹き出して加熱軟化した樹
脂シートをキャビティー面に押し付けて成形する際に、
その圧縮空気が常温であるために、圧縮空気が熱板内を
通過する時に該熱板を冷却すると共に、樹脂シートも冷
却されて温度低下を生ずる。しかして、かかる圧縮空気
による温度低下のため、成形不良が発生し易いという欠
点があった。例えば、厚さ0.25mmの延伸ポリスチ
レンシートを用いて100mm(縦)×150mm(横)×
40mm(高さ)の大きさの容器の成形を行う場合、15
℃の圧縮空気を供給したとすると前記シートの表面温度
は約7℃低下することになる。そこで、かかる温度低下
を考慮してシートの加熱温度を予め高くして成形を行う
と、成形品の透明性が損なわれて見栄えが劣るという不
都合を生ずる。
【0004】よって、この発明の目的は、加熱軟化した
樹脂シートをキャビティー面に押し付けて成形する際
に、熱板側から加熱された圧縮空気を吹き出すようにし
て加熱軟化した樹脂シートの温度低下を可及的に少なく
することにより、安定した良好な成形を可能とする成形
方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、ヒーターにより加熱される熱板上の樹脂シ
ートを上方から下降する成形型で固定し、熱板側から真
空吸引すると共に成形型のキャビティー内に圧縮空気を
吹き出して該樹脂シートを熱板に密着させて加熱した
後、熱板側から圧縮空気を吹き出すと共に成形型側から
真空吸引をすることにより前記樹脂シートをキャビティ
ー面に密着させて成形を行う接触加熱成形方法におい
て、前記熱板側から吹き出される圧縮空気が80〜12
0℃に加熱されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の作用及び効果】このように構成された接触加熱
成形方法によれば、熱板側から圧縮空気を吹き出して加
熱軟化した樹脂シートをキャビティー面に押し付けて成
形する際に、その圧縮空気が80〜120℃に加熱され
ているので、加熱軟化した樹脂シートが冷却されにく
く、該シートの温度低下が従来と比べて減少する。その
結果、樹脂シートの成形加熱温度(即ち、熱板の加熱温
度)を予め低く設定することができるため、加熱温度の
高い状態で発生するレインドロップ等の成形欠陥が殆ど
生じなく、安定した良好な成形を行うことができるとい
う効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
図面に基づいて説明する。図1は本発明方法に適する接
触加熱成形機の概要を示す説明図である。
【0008】図に示す本発明方法の実施に適する接触加
熱成形機1は、上面にセットされる樹脂シートsを加熱
する熱板10と、該熱板10の上方に配置され、成形時
に下降して前記樹脂シートsの周縁を押圧する成形型2
0とを設けている。熱板10には、樹脂シートsを真空
吸引により密着させ、若しくは圧縮空気を吹き出すため
の複数個の小孔11を設け、底面に数個のヒーター13
を取り付ける。成形型20はめす型であって、成形品の
形状に合わせたキャビティー21を凹設し、該キャビテ
ィー21内に圧縮空気を吹き出し、若しくは樹脂シート
sを吸引成形するための複数個の小孔22を設ける。
【0009】前記小孔11に連通する中継室12に供給
管30を接続し、該供給管30に加熱ヒーター31を介
して電磁弁32を連結し、該電磁弁32にエアータンク
33、エアーコンプレッサー34を順に連結する。成形
型20の中継室23には供給管35を接続し、該供給管
35を前記電磁弁32の入口側に連結する。36は供給
管35に設けた電磁弁である。中継室23に電磁弁38
を設けた吸込管37を接続し、該電磁弁38に真空タン
ク39、真空ポンプ40を順に連結する。また、熱板1
0の中継室12に吸込管41を接続し、該吸込管41を
真空タンク39の吸込側に連結する。42は吸込管41
に設けた電磁弁である。
【0010】次に、本発明の接触加熱成形方法による上
記接触加熱成形機1の作動について説明する。 まず、成形を行う樹脂シートsの材質、厚さ、加熱サ
イクルや外気温度等の固有データに基づき、熱板10と
成形型20を加熱して成形可能温度に制御する。 平板状の樹脂シートsをヒーター13により加熱され
る熱板10上にセットする。電磁弁32、38が閉じら
れた状態のまま、電磁弁36、42が開く。これにより
樹脂シートsは、小孔11を通じて真空吸引されると同
時に、成形型20のキャビティー内に圧縮空気が吹き出
されることにより熱板10に密着する。ついで、成形型
20が下降して樹脂シートsの周縁を押圧する。 そこで、成形開始指令が発せられると、電磁弁36、
42が閉じられて、電磁弁32、38が開く。これによ
り、加熱ヒーター31で80〜120℃に加熱された圧
縮空気が供給管30を通って中継室12に送られ、熱板
10の小孔11から吹き出される。同時に、キャビティ
ー内の空気が小孔22、吸込管37を通じて真空ポンプ
40により真空吸引されるため、加熱軟化した樹脂シー
トsは伸長されつつ成形型20のキャビティー21面に
密着して賦形される。 以後は公知の接触加熱成形方法と同様、熱板10から
吹き出されていた圧縮空気が止められ、成形型20から
の真空吸引が停止された後、成形品は自動又は手動によ
り取り出される。
【0011】しかして、この成形方法によれば、加熱軟
化した樹脂シートをキャビティー面に押し付けて成形す
る際に、熱板側から加熱された圧縮空気を吹き出すよう
にしているため、加熱軟化した樹脂シートの温度低下が
可及的に少なくなり、安定した良好な成形が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に適する接触加熱成形機の概要を示
す説明図
【符号の説明】
s→樹脂シート 1→接触加熱成形機 10→熱板 11→小孔 12→
中継室 13→ヒーター 20→成形型 21→キャビティー 22→小孔 23
→中継室 30→供給管 31→加熱ヒーター 32→電磁弁 3
3→エアータンク 34→エアーコンプレッサー 35→供給管 36→電
磁弁 37→吸込管 38→電磁弁 39→真空タンク 40→真空ポンプ
41→吸込管 42→電磁弁
フロントページの続き (72)発明者 井上 正明 愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字北山158番 地の247 株式会社浅野研究所内 (72)発明者 小島 正史 愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字北山158番 地の247 株式会社浅野研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーターにより加熱される熱板上の樹脂
    シートを上方から下降する成形型で固定し、熱板側から
    真空吸引すると共に成形型のキャビティー内に圧縮空気
    を吹き出して該樹脂シートを熱板に密着させて加熱した
    後、熱板側から圧縮空気を吹き出すと共に成形型側から
    真空吸引をすることにより前記樹脂シートをキャビティ
    ー面に密着させて成形を行う接触加熱成形方法におい
    て、前記熱板側から吹き出される圧縮空気が80〜12
    0℃に加熱されていることを特徴とする接触加熱成形方
    法。
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