JP5010179B2 - 溶融炉の処理判定方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物を溶融炉に投入して溶融処理するときの、該溶融処理の完了時点を判定する方法及び装置に関するものであって、特にポリ塩化ビフェニール(PCB)で汚染された汚泥、ウェス、感圧紙、蛍光灯安定器等の廃棄物の溶融処理に好適である。
PCBは、その分子式がC12Cl(10−n)(0≦n≦9)で表される油状の物質であって、化学的安定性等の性質を有しているため、従来は、感圧紙、蛍光灯安定器等に広く使用されていたが、人体への毒性があり、しかも環境中で分解されにくいために食物連鎖で人体内に濃縮されるおそれがある等の理由から、現在では使用が禁止されている。
このPCBで汚染された汚泥、ウェス、感圧紙、蛍光灯安定器等の廃棄物(以下、PCB汚染物という。)を無害化する方法の一つとして、例えば特許文献1に記載の技術が公知である。ここでは、PCB汚染物を容器に封入した状態で、プラズマ分解炉に投入して溶融処理し、その溶融スラグを炉外へ搬出する一方、分解ガスを恒温チャンバ、減温塔、バグフィルタ、触媒反応塔及び活性炭槽を順に通過させることにより法定の環境条件を満たすようにした上で大気中に排出するようになっている。そして、プラズマ分解炉内でのPCB汚染物の溶融処理が完了した時点で、次の容器をプラズマ分解炉内に投入して溶解処理を繰り返し行っている。
特開2005−262196号公報
ところが、プラズマ分解炉内でPCB汚染物の溶融処理が完了したか否かを知るためには、従来は、プラズマ分解炉内をカメラで目視する等により行われていたため、手間がかかるとともに、ヒューマンエラーが発生するおそれもあった。また、かかる不具合を解消するために、プラズマ分解炉内でのPCB汚染物の溶融処理の完了を明確に判定するための指標を策定する必要や処理判定の自動化の必要があった。
本発明は、以上のような課題を考慮してなされたものであり、プラズマ分解炉内でPCB汚染物の溶融処理が完了する時点の判定を自動化することのできる溶融炉内の溶融処理判定方法及び装置を提供するものである。
請求項1記載の発明は、ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物を溶融炉内に投入して溶融処理するときの、該廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する方法であって、前記廃棄物の溶融処理に伴って前記溶融炉内で発生する排気中に含まれる所定ガスの濃度レベルの変化に基づいて、前記廃棄物の溶融処理の完了時点を判定し、前記所定ガスは、塩化水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス及び酸素ガスの少なくとも1つであることを特徴とするものである。
ところで、廃棄物に含まれるポリ塩化ビフェニールを分解すると、その排気中の塩化水素ガス濃度、一酸化炭素ガス濃度及び二酸化炭素ガス濃度が増大する。そこで、請求項2記載の発明のように、前記所定ガスは塩化水素ガス、一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスの少なくとも1つであるとして、該所定ガスの濃度レベルが一旦第一の閾値以上に上昇した後に該第一の閾値以下に下降したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定することが好ましい。
また、廃棄物に含まれる可燃物を燃焼すると、その排気中の酸素ガス濃度が減少する。そこで、請求項3記載の発明のように、前記廃棄物に可燃物を含む場合には、前記所定ガスは酸素ガスであるとして、該酸素ガスの濃度レベルが一旦第二の閾値以下に下降した後に該第二の閾値以上に上昇したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定することが好ましい。
請求項4記載の発明は、ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物を溶融炉内に投入して溶融処理するときの、該廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する装置であって、前記廃棄物の溶融処理に伴って前記溶融炉内で発生する排気中に含まれる、塩化水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス及び酸素ガスの少なくとも1つの濃度レベルを検出する検出手段と、前記検出された所定ガスの濃度レベルの変化に基づいて、前記廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
さらに、塩化水素ガスは、バグフィルタに供給される消石灰等の中和剤で中和されて、その下流側でのガス検出が困難となる。そこで、請求項5記載の発明のように、前記溶融炉の排気流路の下流側に、該溶融炉からの排気中に含まれるダストを除去するバグフィルタを備え、前記所定ガスが塩化水素ガスである場合には、前記検出手段を溶融炉とバグフィルタとの間に配置することが好ましい。
請求項1,4記載の発明によれば、ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物の溶融炉内での溶融処理に伴って前記溶融炉内で発生する排気中に含まれる所定ガスの濃度レベルの変化に基づいて、前記廃棄物の溶融処理の完了時点が判定されるので、溶融炉内での廃棄物の溶融処理が完了した時点の自動判定が可能となる。したがって、その判定に手間がかからなくなるとともに、ヒューマンエラー発生のおそれがなくなり、廃棄物処理設備の信頼性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、前記所定ガスは塩化水素ガス、一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスの少なくとも1つであり、該所定ガスの濃度レベルが一旦第一の閾値以上に上昇した後に該第一の閾値以下に下降したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定するので、所定ガスの濃度レベルが一旦第一の閾値以上に上昇したことで、溶融炉内での廃棄物の溶融処理によって、その廃棄物に含まれるポリ塩化ビフェニールの分解が開始したことがわかり、その後、所定ガスの濃度レベルが第一の閾値以下に下降したことで、その廃棄物に含まれるポリ塩化ビフェニールの分解が終了したことがわかる。これにより、溶融炉内でポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物の溶融処理が完了した時点を正確に判定することができるようになる。
請求項3記載の発明によれば、前記廃棄物に可燃物を含む場合には、前記所定ガスは酸素ガスであり、該酸素ガスの濃度レベルが一旦第二の閾値以下に下降した後に該第二の閾値以上に上昇したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定するので、酸素ガスの濃度レベルが一旦第一の閾値以下に下降したことで、溶融炉内での廃棄物の溶融処理によって、その廃棄物に含まれる可燃物の燃焼が開始したことがわかり、その後、酸素ガスの濃度レベルが第二の閾値以上に上昇したことで、その廃棄物に含まれる可燃物の燃焼が終了したことがわかる。これにより、溶融炉内で可燃物を含む廃棄物の溶融処理が完了した時点を正確に判定することができるようになる。
請求項5記載の発明によれば、前記溶融炉の排気流路の下流側に、該溶融炉からの排気中に含まれるダストを除去するバグフィルタが備えられ、前記所定ガスが塩化水素ガスである場合には、前記検出手段が溶融炉とバグフィルタとの間に配置されることで、塩化水素ガスが、バグフィルタに供給される消石灰等の中和剤で中和される前に、ガス検出を行うことができるので、溶融炉内でポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物の溶融処理が完了した時点をより正確に判定することができるようになる。
図1は本発明の一実施形態に係る廃棄物処理装置の全体構成を模式的に示す説明図、図2は本処理装置のプラズマ溶解炉の全体構成を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。図1に示すように、この処理装置は、プラズマ分解炉(溶融炉)1、恒温チャンバ2、減温塔3、第一バグフィルタ4、第二バグフィルタ5、触媒反応塔6及び活性炭槽7を備えている。
プラズマ分解炉1は、図2に示すように、負圧下でPCBを含む廃棄物(以下、PCB汚染物という。)を溶融処理できるバッチ式の炉であって、主として炉本体(その下部の炉床を含む。)8と、この炉本体8に付設された容器投入室9とを備えている。容器投入室9は、PCB汚染物が充填されたドラム缶、ペール缶等の容器10を炉本体8内へ投入するためのものである。この容器投入室9は、図2(a)における炉本体8の左側にあって、正方形断面を有しており、その炉本体8内の溶融スラグで形成されるスラグ浴11の表面よりも上方に設けられている(図2(b)では手前側にある)。この容器投入室9は、外部でPCB汚染物が封入された容器10を負圧状態の炉本体8に投入するためのものであるが、そのために容器投入室9は、例えば同時に開かない二重蓋を設けた気密構造となっている。なお、容器投入室9から炉本体8内に投入される容器10の姿勢(投入状態)は任意であるが、例えばドラム缶の場合には、炉本体8内で転動させて後述するプラズマトーチ12のほぼ真下にもってくることができるように、横向きにして投入される。
炉本体8は、耐火物によって内張りされた縦円筒形の筐体を有し、図2(a)における筐体の左右方向の略中央から前後に向けてそれぞれ突設された回動軸13(図2(b)では左右に突設している。)が、ベースG上に立設された支持部材14によって回動自在に支持されている。そして、炉本体8の下部左側とベースG上とでそれぞれピン結合された伸縮シリンダ15の伸縮動作により、その炉本体8が回動軸13回りに回動して水平状態から所定角度だけ傾斜した傾斜状態とすることができるようになっている。
この炉本体8の天井部には、容器10に封入して容器投入室9から投入されたPCB汚染物をその缶とともに溶融するためのプラズマトーチ12と、その溶融の様子を監視するためのカメラ等の計測機器16とが設置されている。なお、炉本体8内は負圧にされており、この炉本体8のシール部分等から容器10に封入されたPCB汚染物が溶融する際に発生する有害ガスが外部にリークしないようになっている。
排気出口17は、図2(a)における炉本体8の後側の回動軸13(図2(b)では右側にある。)の中心部分を軸方向に貫通しており、炉本体8の回動の影響を受けることなく、排気を外部に導けるようになっている。この排気出口17は、炉本体8内で、容器10とともにPCB汚染物を溶融したスラグ面の上方の雰囲気中に開口されている。そして、この炉本体8内の雰囲気が排気として後述する第一・第二誘引ファンで誘引され外部に排出されるようになっている。
溶融スラグ出口18は、図2(a)における炉本体8の右側にあって、横長の長方形断面を有しており、その炉本体8の回動により、溶融スラグを下部に設置したスラグ容器19内に排出できるように、スラグ浴11の表面よりも若干上方に設けられている。この溶融スラグ出口18は、炉本体8に内張りされた耐火物の一部を抜き出して形成されるが、この溶融スラグ出口18の手前(炉内側)と直後(炉外側)とにそれぞれスロープが形成されている。
溶融スラグ出口18の手前のスロープは、比較的緩い上り傾斜となっており、これは炉本体8内に投入された容器10がプラズマトーチ12のほぼ真下で止まるようにし、プラズマトーチ12で容器10をPCB汚染物とともに溶融させてなる溶融スラグを所定高さに滞留させるための堰を構成し、この堰を越える溶融スラグを溶融スラグ出口18にスムーズに案内するためのものである。
また溶融スラグ出口18の直後のスロープは、比較的急な下り傾斜となっており、これは溶融スラグ出口18から排出される溶融スラグをスラグ容器19内に重力落下させるためのものである。なお、スロープから落下する溶融スラグを正確にスラグ容器19に案内するためのガイド20をも設けている。溶融スラグは、スラグ容器19に入ると、ここで冷却されて固体のスラグとなり、その後に外部に搬出される。なお、溶融スラグ出口18からスラグ容器19までの溶融スラグの搬送経路は例えば蛇腹で覆われた気密構造となっている。
プラズマトーチ12としては、例えば3自由度で移動可能なトーチ本体の中に陽極と陰極とを備えた非移行型のものが用いられる。このプラズマトーチ12では、陽極と陰極との間にガスを連続的に送り込み、プラズマ制御盤12aで制御される電源装置12bで両極間を通電することにより発生する15000℃以上のプラズマアークで、そのガスを高温化するようになっている。このようにしてプラズマトーチ12から照射されるプラズマガスにより、炉本体8内に投入されたPCB汚染物を缶ごと溶融させて、その炉本体8内にスラグ浴11を形成する。このスラグ浴11は約1400〜1500℃に維持されており、PCBは炉本体8内で分解されることになる。なお、プラズマトーチ12には、冷却水が供給されて、そのトーチ本体が冷却されるようになっている。
恒温チャンバ2は、プラズマ分解炉1の炉本体8内で発生した燃焼ガス等の排気や水蒸気が供給されるチャンバであり、プラズマ分解炉1でPCBが分解されるときに、熱重合を受けてさらに汚染度の高いダイオキシン類等の有害有機物質に変質されながら揮発されるものが排気中に残存していた場合に、その残存した有害有機物質を分解するためのものである。この恒温チャンバ2は、天然ガスバーナ2aによって1200℃以上に維持されており、供給された排気が恒温チャンバ2内で2秒間以上滞留するようになっている。
減温塔3は、恒温チャンバ2から供給される排気を冷却するためのもので、この冷却によって、ダイオキシン類が再合成されるのが防止される。この減温塔3内で急速な冷却を行うために、冷却水と冷却空気とが用いられる。減温塔3の出口温度は140〜260℃とされている。
第一バグフィルタ4と第二バグフィルタ5とは、集塵のための装置であって、第一バグフィルタ4は、粉末の活性炭を吹き込んで微量のダイオキシン類等の有害有機物質を吸着、除塵するものである。また、第二バグフィルタ5は、消石灰等の中和剤を添加して排気中のHCl等の酸性ガスを吸着させて除去するもので、集塵のみならず、脱塩の機能をも備えている。なお、第一バグフィルタ4及び第二バグフィルタ5での活性炭や中和剤の吹き込みパターンについては種々の組合せが可能であり、上記はその一例である。
触媒反応塔6は、再合成されるダイオキシン類等を分解するとともに、NOxをも分解するもので、チタン、バナジウム、ニッケル等の触媒となり得る金属をセラミックに練り込んで成形したものが触媒反応塔6に収容されている。
活性炭槽7は、系の最終段階で万一有害有機物質が残存していた場合に、それを吸着するいわゆるセーフティネットとしての機能を有するもので、内部に活性炭が充填されている。
また、第二バグフィルタ5と触媒反応塔6との間の流路には、第一誘引ファン21が設けられており、活性炭槽7の後段の流路には、第二誘引ファン22が設けられている。さらに、第一誘引ファン21と触媒反応塔6との間の流路から、減温塔3と第一バグフィルタ4との間の流路へ排気を戻して循環させる循環流路23が設けられている。なお、この実施の形態は一例であり、前記第一誘引ファン21及び第二誘引ファン22のうちのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。また、前記循環流路23を省略してもよい。
この減温塔3と第一バグフィルタ4との間の流路には、HCl(塩化水素ガス)を検出するHCl濃度計(検出手段)24aが設けられている。HClは、両バグフィルタ4,5に供給される消石灰等で中和されて、その下流側でのガス検出が困難となるから、かかる配置としたものである。すなわち、図5(a)は、バグフィルタ4,5の上流側にHCl濃度計24aが設けられた場合を示すが、ここではPCB汚染物の溶融処理を行った時間の経過に伴う、HClの濃度レベルの変化が大きいことがわかる。一方、図5(b)は、バグフィルタ4,5の下流側にHCl濃度計24aが設けられた場合を示すが、ここではPCB汚染物の溶融処理を行った時間の経過に伴う、HClの濃度レベルの変化が小さくなっていることがわかる。HCl濃度計24aとしては、好ましくはレーザー式ガス分析計を用いることができる。
また、第二誘引ファン22の下流側の流路には、O(酸素ガス)を検出するO濃度計(検出手段)24bが設けられている。Oは、HClと異なり、両バグフィルタ4,5等の下流側であっても十分にガス検出ができることから、系外への排気する直前に配置したものである。O濃度計24bとしては、例えばジルコニア式のO濃度計を用いることができる。このジルコニア式のO濃度計は、プローブを排気中に直接挿入することにより、そのプローブの内外におけるO濃度差に応じて発生する起電力を検出するものである。
HCl濃度計24a及びO濃度計24bは、判定手段としてのコントローラ25に電気的に接続されており、このコントローラ25の処理完了判定部25aは、両濃度計24a,24bからの電気信号を受けると、この電気信号に基づいてプラズマ分解炉1でのPCB汚染物の溶融処理の完了時点を判定し、投入要求部25bは、前記判定結果を例えば図示しないCRT上に表示することで、次の容器10の投入を要求するようになっている。
以下、PCB汚染物の処理設備を用いてPCBを無害化するときの、プラズマ分解炉1内でそのPCB汚染物が溶融処理を完了する時点の判定方法について説明する。図3は当該判定方法を実現するためのフローチャート、図4はプラズマ分解炉1から排出される所定ガスの挙動を示す説明図である。
図3において、まず処理対象物であるPCB汚染物が充填された容器10を、プラズマ分解炉1の容器投入室9へ投入する(ステップS1)。この容器投入室9に投入された容器10は、例えば図示しないプッシャで押圧されることにより、プラズマ分解炉1の炉本体8内へと移送される。
炉本体8内へ移送された容器10は、この炉本体8の天井部に装着されたプラズマトーチ12から発生する高温のプラズマガスによって溶解され始める(ステップS2)。炉本体8内では、溶融したスラグがある程度貯留されてスラグ浴11が形成される。そして、容器投入室9から炉本体8内へ順次に投入される容器10は、この炉本体8内のスラグ浴11に浸漬し、スラグ浴11の熱が伝達されて溶解する。
このとき、投入された容器10のスラグ浴11に浸漬した部分はスラグ浴11の熱によって溶解し、スラグ浴11に浸漬していない部分は、プラズマトーチ12で発生する高温のプラズマガスによって溶解するので、容器10の効率的な溶解が行われるようになっている。スラグ浴11は1400〜1500℃に維持される。
土砂、金属、コンクリート殻等の不燃物は、溶融してスラグとなり、スラグ容器19に収容されてプラズマ分解炉1の外部へ排出される。また炉内に溜まったスラグ等は、適宜、プラズマ分解炉1の炉本体8を傾動させることで、上述したようなスラグ容器19に収容されることになる。
一方、プラズマ分解炉1の炉本体8内で燃焼した排気は、水蒸気とともに、次工程の恒温チャンバ2へ供給される。恒温チャンバ2内は、上述したように、1200℃以上に維持されており、供給された排気は、恒温チャンバ2内で、2秒間以上貯留された後、恒温チャンバ2から排出される。
このとき、処理対象物である汚染物に含有されていたPCBは、高温に維持されたプラズマ分解炉1で完全に分解される。また、かりにプラズマ分解炉1でPCBは分解されたものの、熱重合を受けてさらに汚染度の高いダイオキシン類等の有害有機物質に変質されながら、揮発されるものが排気中にあったとしても、その微量の有害有機物質は、上述したように、1200℃以上に維持された恒温チャンバ2内に2秒間以上滞留することで、完全に分解する。
次に、恒温チャンバ2内を通過した排気は、さらに減温塔3へ供給されて、冷却水と冷却空気とで冷却される。このように、減温塔3に供給された排気は、冷却水と冷却空気とで冷却されるため、ダイオキシン類が再合成されることがない。すなわち、PCB分解後の排気は、200〜500℃の温度範囲内で温度を少しずつ変化させるような雰囲気中に存在させると、ダイオキシン類が再合成される可能性が高くなる。これに対し、上述のように、プラズマ分解炉1や恒温チャンバ2で1100℃以上の高温で処理された後の排気を、減温塔3で200℃まで一気に冷却すると、ダイオキシン類の再合成がほぼ完全に防止される。
冷却後の排気は、第一バグフィルタ4へ供給されるが、その直前に設けられたHCl濃度計24aで前記溶融処理に伴って前記プラズマ分解炉1で発生する排気中に含まれるHClの濃度レベルを検出し、そのHCl濃度レベルの変化に基づいて、前記PCB汚染物の溶融処理の完了時点を判定する。その理由は、PCB汚染物はPCBを含むので、その分解ガスはHClを含んでおり、HClの濃度レベルは、図4に示すように、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理につれて増大した後、その終了時点で減少するからである。
したがって、HCl濃度計24aで検出したHClの濃度レベルが一定値(第一の閾値)以上上がったと判定されるまで、その判定を続ける(ステップS3a)。ついで、HCl濃度レベルが一旦上がった後に元のレベルに下がったと判定されるまで、その判定を続ける(ステップS4a)。そして、HCl濃度レベルが元のレベルに下がったときに前記PCB汚染物の溶融処理が完了したと判定(以下、(A)判定という。)を行う(ステップS5a)。
HCl濃度レベルの検出後の排気には、第一バグフィルタ4で粉末の活性炭が吹き込まれる。上述したように、PCBは、プラズマ分解炉1で完全に分解されるはずであり、かつ、減温塔3でダイオキシン類の再合成が防止されているはずである。かりに、微量のダイオキシン類が合成されていたとしても、その有害有機物質は、この第一バグフィルタ4へ吹き込まれた活性炭に吸着されて除塵される。
第一バグフィルタ4を通過した後の排気は、第二バグフィルタ5へ供給される。この第二バグフィルタ5では、消石灰が添加されて、HCl等の酸化ガスが吸着されて除去される。すなわち、上記プラズマ分解炉1、恒温チャンバ2等で処理された排気中には、HCl、SOx等が生成するが、そのHCl、SOx等を消石灰と反応させることで、排気からダストに変換させる。例えばHClの場合には、次のような反応が想定される。
Ca(OH)+2HCl→CaCl+2HO ・・・(1)
また、第二バグフィルタ5を通過した後の排気は、触媒反応塔6へ供給される。この触媒反応塔6では、アンモニアが吹き込まれて、NOxが分解される。すなわち、プラズマ分解炉1では、窒素排気が存在するので、その後に恒温チャンバ2、減温塔3、第一バグフィルタ4、第二バグフィルタ5を通過する際に、NOxが生じている可能性があるが、触媒反応塔6でのアンモニアの吹き込みによって好適にNOxが分解される。このNOxの分解反応としては、次のような反応が想定される。
NO+NO+2NH+O→2N+3HO ・・・(2)
また、微量のダイオキシン類が再合成されていて、上記第一バグフィルタ4で徐塵されていなかったとしても、触媒反応塔6でこのダイオキシン類が分解される。
触媒反応塔6を通過した後の排気は、さらに活性炭槽7へ供給される。活性炭槽7は、上述したように、系の最終段階で有害有機物質が残存していた場合のセーフティネットとしての機能を有するもので、万一微量の有害有機物質が残存し、あるいは、微量のダイオキシン類が再合成されたとしても、活性炭槽7で吸着することができるので、その有害有機物質が系外に不用意に排出されることがない。このように、セーフティネットとしての活性炭槽7によって、万一に有害な成分を吸着除去することができる。
そして、系外に排出される直前の排気中のOの濃度レベルを、活性炭槽7の下流側に設けられたO濃度計24bによって検出し、そのO濃度レベルの変化に基づいて、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理の完了時点を判定する。その理由は、PCB汚染物は、通常、可燃物を含んでいるので、分解ガス中のOの濃度レベルは、図4に示すように、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理につれて減少した後、その終了時点で増大するからである。
したがって、O濃度計24bで検出したO濃度レベルが一定値(第二の閾値)以下に下がったと判定されるまで、その判定を続ける(ステップS3b)。ついで、O濃度レベルが一旦下がった後に元のレベルに上がったと判定されるまで、その判定を続ける(ステップS4b)。そして、O濃度レベルが元のレベルに上がったときに前記PCB汚染物の溶融処理が完了したとの判定(以下、(B)判定という。)を行う(ステップS5b)。
さらに、(A)(B)両判定があるまで、それらの判定を続け(ステップS6)、その(A)(B)両判定がそろってなされたときに、次の容器10をプラズマ分解炉1へ投入するように例えば図示しないCRT上に表示する(ステップS7)。
なお、第二バグフィルタ5と触媒反応塔6との間の流路には、第一誘引ファン21が設けられており、活性炭槽7の後段の流路には、第二誘引ファン22が設けられているから、これらによって、第二誘引ファン22より上流側の系内を負圧に維持することができる。
また、第一誘引ファン21と触媒反応塔6との間の流路から、減温塔3と第一バグフィルタ4との間の流路へ排気を戻して循環させる循環流路23が設けられているから、この循環流路23を流通する排気の流量を調整することで、プラズマ分解炉1、恒温チャンバ2、減温塔3、第一バグフィルタ4、第二バグフィルタ5等の内部、ひいては系内の圧力を一定に保持することができる。減温塔3、第一バグフィルタ4、第二バグフィルタ5からのダストは、ドラム缶等に封入されて、前記スラグ排出容器19に封入されたスラグとともに、固形物として系外へ排出される。
この実施形態によれば、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理に伴って、該プラズマ分解炉1内で発生する排気中に含まれるHCl濃度レベル及びO濃度レベルの変化に基づいて、前記PCB汚染物の溶融処理の完了時点を判定するので、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理が完了した時点の自動判定が可能となる。したがって、その判定に手間がかからなくなるとともに、ヒューマンエラー発生のおそれがなくなり、PCB汚染物の処理設備の信頼性が向上する。
なお、上記実施形態では、PCB汚染物の処理設備の信頼性を重視して、HClの濃度レベルと、Oの濃度レベルとの両方に基づく溶融処理判定を行っているが、通常は、いずれか一方での判定で足りる。
あるいは、CO(一酸化炭素)やCO(二酸化炭素)を用いて溶融処理判定を行うこととしてもよい。その理由は、PCBを分解するときに発生する排気中には、COやCOも含まれており、それらの濃度レベルは、図4に示すように、プラズマ分解炉1内でのPCB汚染物の溶融処理につれて増大した後、その終了時点で減少するからである。COやCOのガス濃度計としては、例えば赤外線式ガス分析計を用いることができる。
本発明の一実施形態に係る廃棄物処理装置の全体構成を模式的に示す説明図である。 本処理装置のプラズマ溶解炉の全体構成を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 プラズマ分解炉内でPCB汚染物が溶融処理を完了する時点の判定方法を実現するためのフローチャートである。 プラズマ分解炉から排出される所定ガスの挙動を示す説明図である。 塩化水素ガスの各検出位置における挙動を示す説明図であって,(a)は第一バグフィルタの前で塩化水素ガスを検出した場合、(b)は第一バグフィルタの後で塩化水素ガスを検出した場合を示すものである。
符号の説明
1 プラズマ分解炉(溶融炉)
2 恒温チャンバ
3 減温塔
4 第一バグフィルタ
5 第二バグフィルタ
6 触媒反応塔
7 活性炭槽
8 炉本体
9 容器投入室
10 容器
11 スラグ浴
12 プラズマトーチ
21 第一誘引ファン
22 第二誘引ファン
23 循環流路
24a HCl濃度計(検出手段)
24b O濃度計(検出手段)
25 コントローラ(判定手段)
25a 処理完了判定部
25b 投入要求部

Claims (5)

  1. ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物を溶融炉内に投入して溶融処理するときの、該廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する方法であって、
    前記廃棄物の溶融処理に伴って前記溶融炉内で発生する排気中に含まれる所定ガスの濃度レベルの変化に基づいて、前記廃棄物の溶融処理の完了時点を判定し、
    前記所定ガスは、塩化水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス及び酸素ガスの少なくとも1つであることを特徴とする溶融炉の処理判定方法。
  2. 前記所定ガスは塩化水素ガス、一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスの少なくとも1つであり、該所定ガスの濃度レベルが一旦第一の閾値以上に上昇した後に該第一の閾値以下に下降したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定することを特徴とする請求項1記載の溶融炉の処理判定方法。
  3. 前記廃棄物に可燃物を含む場合には、前記所定ガスは酸素ガスであり、該酸素ガスの濃度レベルが一旦第二の閾値以下に下降した後に該第二の閾値以上に上昇したときを前記廃棄物の溶融処理の完了時点であると判定することを特徴とする請求項1記載の溶融炉の処理判定方法。
  4. ポリ塩化ビフェニールを含む廃棄物を溶融炉内に投入して溶融処理するときの、該廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する装置であって、
    前記廃棄物の溶融処理に伴って前記溶融炉内で発生する排気中に含まれる、塩化水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス及び酸素ガスの少なくとも1つの濃度レベルを検出する検出手段と、
    前記検出された所定ガスの濃度レベルの変化に基づいて、前記廃棄物の溶融処理の完了時点を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする溶融炉の処理判定装置。
  5. 前記溶融炉の排気流路の下流側に、該溶融炉からの排気中に含まれるダストを除去するバグフィルタを備え、前記所定ガスが塩化水素ガスである場合には、前記検出手段を溶融炉とバグフィルタとの間に配置することを特徴とする請求項4記載の溶融炉の処理判定装置。
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