JP5009820B2 - 信号出力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、信号電圧に応じたアナログ電圧出力とアナログ電流出力とを選択的に、しかも高精度に得ることのできる簡易な構成の信号出力回路に関する。
例えば温度調節装置(温調計)には、センサ出力に基づく信号電圧に応じたアナログ信号電圧Vまたはアナログ電流信号Iを選択的に出力する信号出力回路が設けられる。この種の信号出力回路は、一般的には図8に示すように電圧出力用のアナログ回路1と電流出力用のアナログ回路2とを独立に備える。そして各アナログ回路1,2からの出力の一方(アナログ信号電圧Vまたはアナログ電流信号I)を切換スイッチ3を介して選択し、これを出力端子4から出力するように構成される。
ちなみに電流出力用のアナログ回路1は、一般的には電源電圧(+V)を基準とする基準電圧vを生成する信号電圧源1aと、電源電圧(+V)から出力端子3に向けて上記基準電圧vに相当する出力電流Iを出力する電流出力回路(V/I変換器)1bとにより構成される。また電圧出力用のアナログ回路2は、接地電位(GND)を基準とする基準電圧vを生成する信号電圧源2aと、上記基準電圧vを電圧増幅して出力電圧Vを生成して前記出力端子3に出力する電圧出力回路(増幅器)2bとにより構成される。
一方、図9に示すように、信号電圧源2aにて生成した信号電圧vと、出力に関連する帰還電圧とが与えられる誤差増幅器6を用いて出力トランジスタ7の動作を制御し、切換スイッチ3a,3bの切り換えによりアナログ信号電圧Vまたはアナログ電流信号Iを選択的に生成して出力する信号出力回路(電圧・電流発生装置)が知られている[例えば特許文献1,2を参照]。この信号出力回路は、切換スイッチ3a,3bの切り換えにより前記出力端子4のコモン側を接地すると共に、出力端子4のホット側に加えられる出力電圧Vを誤差増幅器6に帰還することで前記信号電圧vに相当するアナログ信号電圧Vを生成する。また前記切換スイッチ3a,3bの切り換えにより前記出力端子4のコモン側を抵抗Rsを介して接地し、この抵抗Rsに生じる電圧を前記誤差増幅器6に帰還することで前記信号電圧vに相当するアナログ電流信号Iを生成するものである。
実公平7-10406号公報 特開平11-110057号公報
しかしながら前者の信号出力回路において、工業用途に耐え得る精度を確保するべく前記アナログ信号電圧Vおよびアナログ電流信号Iの高精度化を図るには、要求される出力精度に応じて電流出力用および電圧出力用の各信号電圧源2a,2bの高精度化をそれぞれ図る必要があり、更にはスイッチ3としてオン抵抗の小さなものを選ぶ必要がある。この為、コストアップの要因となることが否めない。
また後者の信号出力回路においても同様にスイッチ3aとしてオン抵抗の小さなものを選ぶ必要がある。しかもアナログ電流信号Iの出力時には、前記出力端子4のコモン側に直列に介挿される抵抗Rsに起因して出力電流値に応じてコモン電位が変化し、また電流出力時と電圧出力時とで前記出力端子4のコモン側の電位が異なると言う問題がある。更には接地回路GNDを共通にした複数の信号出力回路(出力チャネル)を並列に設ける場合、各チャネル毎にコモン側端子を独立に設けることが必要であり、コモン側端子の共通化を図ることができないと言う不具合がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、出力端子におけるコモン側電位の変動を招来することなく、高精度にアナログ信号電圧およびアナログ電流信号の一方を選択的に得ることのできる簡易な構成の信号出力回路を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る信号出力回路は、信号電圧源からの信号電圧に基づいて生成した出力電流信号IをI/V変換して出力電圧信号Vを生成し、或いは前記信号電圧源からの信号電圧に基づいて生成した出力電圧信号VをV/I変換して出力電流信号Iを生成し、これらの出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの一方をスイッチ回路を用いて選択出力することで、出力端子におけるコモン電位の変動を招来することなく前記出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの生成に用いる信号電圧源を1つにし、その構成の簡素化を図ったことを特徴としている。
明に係る信号出力回路は、
源電圧を基準とする信号電圧を出力する信号電圧源と、
記電源電圧を基準として上記信号電圧源から得られる信号電圧に応じた出力電流信号を生成する電流出力部と、
記信号電圧源から得られる信号電圧をV/I変換して電流信号を生成するV/I変換器と、
記電流出力部の出力電流を受けて外部出力すると共に、前記電流出力部の出力電流を電流源として前記V/I変換器から出力される電流信号に応じた出力電圧信号を生成して外部出力する電圧出力部と、
記電流出力部への前記信号電圧の入力と前記電圧出力部への前記電流信号の入力とを択一的に切り換えると共に、前記電流出力部に前記信号電圧を入力するときには前記電圧出力部に電圧制限用電圧与え、前記電圧出力部に電流信号を入力するときには前記電圧出力部に出力電流制限用電圧を与えるスイッチ回路とを具備したことを特徴としている。
本発明に係る信号出力回路は、信号出力回路において、前記電流出力部の電流出力端に生じる電圧に応じて前記電流出力部に加える電源電位をフィードバック制御する電圧制御手段を備えることが好ましい。
本発明に係る信号出力回路によれば、電流出力部と電圧出力部とを直列に接続することでアナログ電流信号IをI/V変換してアナログ信号電圧Vを生成し、或いはアナログ信号電圧VをV/I変換してアナログ電流信号Iを生成し、このようにして得られるアナログ電流信号Iおよびアナログ信号電圧Vの一方をスイッチ回路を介して選択出力するだけなので、アナログ電流信号Iまたはアナログ信号電圧Vを択一的に生成する従来例のように出力端子におけるコモン電位が変動することがない。しかも単一の信号電圧源を用いるだけで良いので、その高精度化を図ることが容易である。更には電圧出力時における出力インピーダンスが大きくなることがなく、その高精度化が容易である等の効果が奏せられる。
また本発明に係る信号出力回路によれば、電圧出力部から出力電圧信号を外部出力する場合には、電流出力部を電圧制限器(電圧リミッタ)として機能させ、また電圧出力部から出力電流信号を外部出力する場合には、電圧出力部を電流制限器(電流リミッタ)として機能させることができる。従ってアナログ電流信号Iまたはアナログ信号電圧Vを択一的に出力する出力端子への誤接続が生じたとしても、出力電流信号や出力電圧信号の異常な増大を簡易にしかも効果的に阻止することができる。従って特別な付加回路を増設することなく、誤接続先の回路を効果的に保護することが可能となる。
更に本発明に係る信号出力回路によれば、電流出力部に加えられる電源電圧と電圧出力部に印加される電圧の差を一定に保つことが可能となるので、前記電流出力部での無駄な電力消費を低減し、内部発熱を低減することができる等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る信号出力回路について説明する。
図1は第1の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図で、11は、例えば図示しないセンサ出力に基づいて電源電圧(+V)を基準とする所定の信号電圧vを出力する信号電圧源である。この信号電圧源11から得られる信号電圧vが導かれる電流出力部12は、上記信号電圧vをV/I変換するV/I変換器を主体として構成され、前記電源電圧(+V)を電流源として前記信号電圧vに相当する出力電流信号Iを生成する。またI/V変換器を主体として構成される電圧出力部13は、スイッチ14を介して前記電流出力部12が出力される出力電流信号Iを入力し、接地電位(GND)を基準として前記出力電流信号Iに相当する、ひいては前記信号電圧vに相当する出力電圧信号Vを生成する。
そしてスイッチ回路15は、前記電流出力部12が生成した出力電流信号Iまたは前記電圧出力部13が生成した出力電圧信号Vを択一的に選択し、これを出力端子16に導くものとなっている。尚、前記スイッチ14はスイッチ回路15に連動して動作し、スイッチ回路15が前記電流出力部12からの出力電流信号Iを選択するときにはオフ(OFF)されて前記出力電流信号Iの前記電圧出力部13への入力を遮断する。これによって前記電流出力部12が生成した出力電流信号Iは、スイッチ回路15を介して出力端子16側にだけ導かれる。また前記スイッチ回路15が前記分圧出力部13からの出力電圧信号Vを選択する際には前記スイッチ14はオン(ON)されて前記電流出力部12からの出力電流信号Iを前記電圧出力部13に導く。これによって前記電流出力部12が生成した出力電流信号Iは電圧出力部13にだけ導かれ、電圧出力部13は前記出力電流信号Iに相当する出力電圧信号Vを生成する。
即ち、この第1の実施形態に係る信号出力回路は、信号電圧vに基づいて出力電流信号Iを生成する電流出力部12と、この電流出力部12が生成した出力電流信号IをI/V変換して出力電圧信号Vを生成する電圧出力部13とを直列に接続した構成を採用している。そしてこれらの出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vをそれぞれ生成する為の基準となる信号電圧vを単一の信号電圧源11だけを用いて生成し、また前記出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの一方を前記スイッチ回路15にて択一的に選択し、これを出力端子16から外部出力するように構成されている。
このように構成された信号出力回路によれば、工業用途に耐え得る精度の出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vを生成する場合であっても、高精度化が要求される信号電圧源11が1つだけなのでコスト増大の懸念がない。しかも電流出力部12が生成した出力電流信号Iまたは電圧出力部13が生成した出力電圧信号Vをスイッチ回路15を介して選択するだけなので、換言すれば従来回路のように電流検出用の抵抗Rsを出力端子に直列に介挿する必要がないので出力端子16におけるコモン電位の変動を招来することがなく、上記コモン電位を接地電位(GND)に保つことができる。
また上述した構成によれば単一電源化が容易であり、正負両極性の信号を取り扱う必要がないので、その回路構成自体をシンプルなものとすることができる。しかも信号電圧vに応じて出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vを生成するだけなので、電圧出力モードにおいて電圧出力部13の各出力インピーダンスを低くし、ひいては出力端子16における出力インピーダンスを十分に低くすることができる。そして出力インピーダンスを低く抑え得る分、出力電圧信号Vの精度を高めることができる等の効果が奏せられる。従って簡易な回路構成にて高精度で安定した出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vを得ることのできる信号出力回路を安価に構築することができる。また出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vを多段階に設定する場合であっても、出力端子16におけるコモン電圧が変化することがない。
尚、上述した高精度な信号電圧源11については、例えば図2に示すように図示しないCPU等から与えられるデジタル入力値に従ってパルス発生器11bを駆動し、基準電圧素子11aにて生成される高精度な基準電圧Vrefと電源電圧(+V)とをスイッチングして上記デジタル入力値に相当するパルス信号を、そのパルス幅およびパルス高をそれぞれ高精度に規定して生成する。そしてこのパルス信号を低域通過フィルタ(LPF)11cを用いて平滑化(フィルタリング)し、電圧を高精度に規定した信号電圧vを生成するようにすれば良い。
前記信号電圧源11を上述した如く構成すれば、アナログ信号出力の基準となるデジタル信号自体を容易に高精度化(高精度にパルス化)することができるので、そのパルス信号から生成される信号電圧vもまた容易に高精度化することができる。従って前述した出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの精度を保証することができる。またデジタル信号のパルス化に供される基準電圧素子11aのコストが高く、また回路基板に対する実装面積が大きくても、単一の基準電圧素子11aを用いるだけで良いので、信号出力回路の全体的な構成から見て、さほどのコスト要因となることはない。また前記低域通過フィルタ(LPF)11cをアクティブフィルタとして実現すれば、高精度に規定した信号電圧vを生成するに十分にフィルタ特性を簡易に実現することができるので、コスト的および基板実装面での利点が大きい。
さて図3は本発明の第2の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図を示している。この実施形態は、前述した信号電圧源11に代えて接地電位(GND)を基準とする信号電圧vを生成する信号電圧源21を用いて信号出力回路を構成したものである。この実施形態においては、前記信号電圧源21が出力する信号電圧vが高精度に規定されていることから、電圧増幅器22を用いて上記信号電圧vを所定の利得Gだけ増幅し、その増幅出力を出力電圧信号Vとして用いるものとなっている。従ってこの場合には前記信号電圧源21から得られる信号電圧vに基づいて出力電圧信号Vを生成する前記電圧増幅器22が電圧出力部として機能する。
また前記電圧増幅器(電圧出力部)22が生成した出力電圧信号Vは、電流出力部23に与えられる。この電流出力部23は、前記電源電圧(+V)を電流源として前記電圧出力部22が生成した出力電圧信号VをV/I変換して出力電流信号Iを生成するV/I変換器を主体として構成される。そしてこの電流出力部23が生成した出力電流信号Iおよび前記電圧出力部22が生成した出力電圧信号Vは、スイッチ回路24を介して択一的に選択され、出力端子25を経て外部出力されるものとなっている。
即ち、この第2の実施形態に係る信号出力回路は、信号電圧vに基づいて出力電圧信号Vを生成する電圧出力部2と、この電圧出力部22が生成した出力電圧信号VをV/I変換して出力電流信号Iを生成する電流出力部23とを直列に接続した構成を採用している。そしてこれらの出力電圧信号Vおよび出力電流信号Iをそれぞれ生成する為の基準となる信号電圧vを単一の信号電圧源21だけを用いて生成し、また前記出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの一方を前記スイッチ回路24にて択一的に選択し、これを出力端子26から外部出力するように構成されている。
このように構成された信号出力回路においても、単一の信号電圧源21が生成した信号電圧vに基づいて出力電圧信号Vおよび出力電流信号Iを生成するので、工業用途に耐え得る精度の出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vを生成する場合であっても、高精度化が要求される信号電圧源11が1つだけなので比較的安価に構築することができる。また先の実施形態と同様に出力端子16におけるコモン電位の変動を招来することがなく、上記コモン電位を接地電位(GND)に保つことができ、その出力インピーダンスを十分に低くすることができる。更には単一電源化が容易であり、その回路構成自体をシンプルなものとすることができる等の効果が奏せられる。
ところで前述した各実施形態においては、電流出力部12(23)と電圧出力部13(22)とを直列に接続して出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vをそれぞれ生成した。特に第1の実施形態においては、前記電流出力部12が生成した出力電流信号Iを前記電圧出力部13に直接的に入力し、電圧出力部13では上記出力電流信号Iに基づいて出力電圧信号Vを生成した。しかし図4に示すように前記信号電圧源21が生成した信号電圧vに基づいて補助的な出力電流信号I'を生成するV/I変換器17を設け、前記電流出力部12に代えて上記V/I変換器17が生成した出力電流信号I'を電圧出力部13に与えるように信号出力回路を構築することも可能である(第3の実施形態)。
このような第3の実施形態に係る構成の信号出力回路によれば、前記電流出力部12が生成した出力電流信号Iの供給先をスイッチ14を用いて切り換える必要がなくなる。しかも出力電圧信号Vの出力時には、出力電流信号Iの生成とは独立して前記V/I変換器17が生成した補助的な出力電流信号I'を用いて出力電圧信号Vを生成するだけで良いので、V/I変換器17が生成する前記信号電圧vに相当する出力電流信号I'を小さく設定することにより省電力化を図ることができる。つまり出力電圧信号Vの出力時には前記電流出力部13から出力電流信号Iを出力する必要がなくなるので、前記V/I変換器17が生成する出力電流信号I'との差に相当する分だけ、その消費電力量を抑えることが可能となる。従って実用的には図2に示すように信号出力回路を構築するよりも、図4に示すように信号出力回路を構築することが好ましい。
尚、前述した電流出力部12および電圧出力部13に着目した場合、図4に示した構成の信号出力回路を、例えば図5に示すように構成することができる。ちなみにこの図5に示す信号出力回路は、前述した電流出力部12および電圧出力部13を、演算増幅器(OPアンプ)とFET(電界効果トランジスタ)とを用いてそれぞれ構成した例を示している。
具体的には前記電流出力部12は、抵抗Rを介してドレインを電源電圧(+V)に接続すると共にソースを電流出力端とした電流出力制御用のFET12aと、上記FET12aのドレイン電圧と前記信号電圧源11が生成した信号電圧vとの差電圧に応じて前記FET12aのゲートに印加する電圧を制御し、これによって前記FET12aを介して通流する電流(出力電流信号)Iを制御する演算増幅器12bとにより構成される。即ち、電流出力部12は、電源電圧(+V)を基準として動作するV/I変換器として実現される。
また前記電圧出力部13は、ドレインを電源電圧(+V)に接続し、ソースを電圧出力端とする電圧出力制御用のソース・フォロア回路を構成したFET13aと、このFET13aのソース電圧(電圧出力)Vを基準として前記V/I変換器17から与えられる電流信号I’に応じて上記FET13aのゲートに印加する電圧を制御し、これによって前記FET13aのソース電圧(出力電圧信号)Vをフィードバック制御する演算増幅器13bとにより構成される。即ち、電圧出力部13は、電源電圧(+V)を基準として動作して接地電位(GND)を基準とする出力電圧信号Vを生成するI/V変換器として実現される。
このように出力制御用のFET12a,13aと演算増幅器(OPアンプ)12b,13bとを用いてそれぞれ構成されるV/I変換器およびI/V変換器を用いることにより、高精度に出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vをそれぞれ生成し得る電流出力部12および電圧出力部13をシンプルな構成で実現することができる。従って前述した如く構成される信号電圧部11と相俟って、工業用途に適した精度を備えた信号出力回路を簡易に、しかも安価に構成することができる。
さて図6は、本発明に係る第4の実施形態に係る信号出力回路の概略的なブロック構成を示している。この信号出力回路は、基本的には図5に示した信号出力回路の電流出力部12におけるFET12aのドレインと、電圧出力部13におけるFET13aのソースとを接続することで、前記電流出力部12からの出力電流信号Iを電圧出力部13におけるFET13aを介して出力し、また電圧出力部13におけるFET13aの駆動源として前記電流出力部12における前記FET12aの出力電流Iを用いるように構成したものである。
そして互いに連動する2連のスイッチ回路18a,18bを用いて、前記電流出力部12への前記信号電圧vの入力と前記電圧出力部13への前記補助的な電流信号I'の入力とを択一的に選択すると共に、前記電流出力部12に信号電圧vを入力するときには前記電流信号I'に代えて前記電圧出力部13に電圧制限用電圧Vvに与え、また前記電圧出力部13に電流信号I'を入力するときには前記信号電圧vに代えて前記電圧出力部12に出力電流制限用電圧Viを与えるようにしたものである。
このようにして前記電流出力部12による出力電流信号Iの生成時に前記電圧出力部13に電圧制限用電圧Vvを与えると、これによってFET13aのソース電圧が上記電圧制限用電圧Vvとして固定的に設定され、電圧出力部13は電圧制限器(電圧リミッタ)として動作する。この結果、仮に前記出力端子16に対する外部回路(図示せず)の誤接続があっても、誤接続に起因する出力電圧の上昇を前記電圧制限用電圧Vvにより規定される電圧上限値にて制限することができるので、前記出力電流信号Iの供給先の上記外部回路を過電圧から保護することができる。
また同様に前記電圧出力部13による出力電圧信号Vの生成時に前記電流出力部12に対して電流制限用電圧Viを与えると、これによってFET12aを流れる電流の最大値が前記電流制限用電圧Viに相当する電流に規定されるので、前記電流出力部12は電流制限器(電流リミッタ)として動作する。この結果、仮に前記出力端子16に対する外部回路(図示せず)の誤接続があっても、誤接続に起因する出力電流の増加を前記電流制限用電圧Vvにより規定される電流上限値にて制限することができるので、前記出力電圧信号Vの供給先の上記外部回路を過電流から保護することが可能となる。
即ち、上述した第4の実施形態に示される構成の信号出力回路によれば、前記電流出力部12による出力電流信号Iの出力時には前記電圧出力部13を電圧リミッタとして機能させ、また前記電圧出力部13による出力電圧信号Vの出力時には前記電流出力部12を電流リミッタとして機能させることができる。故に格別な電流・電圧保護回路を追加しなくてもこの信号出力回路のみならず、この信号出力回路に誤接続された外部回路を効果的に保護することができる。
換言すれば第4の実施形態に示す構成の信号出力回路によれば、前述した各実施形態にそれぞれ示される効果を奏することのみならず、スイッチ回路18a,18bを用いて前記電流出力部12および電圧出力部13に対する信号入力を制御するだけで、簡易にして出力電流信号Iおよび出力電圧信号Vの択一的な出力を制御することができる。更には格別な保護回路を組み込むことなく前記出力電流信号Iの出力時には出力電圧の上限値を制限し、また前記出力電圧信号Vの出力時には出力電流の上限値を制限することができる等の多大なる効果が奏せられる。
ところで図6に示した如く電源電圧(+V)を固定的に与えるように構成した信号出力回路においては、例えば出力端子16に接続される外部回路の負荷抵抗が小さいような場合、電流出力部12および電圧出力部13におけるFET12a,13aでの損失が大きくなり、これに起因して信号出力回路の内部温度が上昇することが懸念される。ちなみにFET12a,13aにおける損失は、[ソース・ドレイン間電圧VSD]と[ソース・ドレイン間の電流ISD]との積によって示される。
そこでこのような内部発熱を抑えるべく、例えば図7に示すように電流出力部12におけるにFET12aのドレイン電圧Vdと電源電圧(+V)との差を常に一定に保つようにし、これによってFET12aでの損失(消費電力量)を一定値以下にすることが望ましい。即ち、この図7に示す信号出力回路(第5の実施形態)は、DC/DC電源20を用いて電流出力部12に加える電源電圧(+V')を生成すると共に、前記比較器21を用いて前記FET12aのドレイン電圧Vdと所定の基準電圧Vaとを比較し、その電圧差が零[0]となるように前記DC/DC電源20をフィードバック制御することによって、前記FET12aのドレイン電圧Vdと電源電圧(+V')との差を一定に保つように構成したものである。尚、この場合、DC/DC電源20および比較器21の駆動電圧としては、前記V/I変換器17と同じように電源電圧(+V)を与えるようにすれば良い。或いはDC/DC電源20の出力を本回路の電源電圧として共通に用いることも可能である。
このように構成された信号出力回路によれば、前記FET12aでの損失を一定電力量以下に抑えることが可能となるのでFET12aでの発熱量を抑えることができ、信号出力回路を組み込んだ機器での内部温度を低減することが可能となる。即ち、電流出力部12からの出力電流信号Iが大きい場合には、抵抗Rにおける電圧降下分の増大を見込んで前記FET12aのソース・ドレイン間に加わる電圧VSDを低くすることが可能となるので、前記FET12aでの損失を効果的に抑えることが可能となる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。ここでは出力電流信号Iを吐き出し(+)、出力電圧信号Vが正極(+)であるとして説明したが、例えば吸い込み(−)型の出力電流信号Iを生成し、負極(−)の出力電圧信号Vを生成する場合でも、前述した各回路の極性を逆にすることによって同様に構成することができる。また電流出力回路12や電圧出力回路13、更にはV/I変換器17等の具体的な構成については、従来より種々提唱されている回路構成のものを適宜用いて実現すれば十分である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図。 図1に示す信号出力回路における信号電圧源を具体化した構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図。 本発明の第3の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図。 図4に示す信号出力回路における電流出力部および電圧出力部を具体化した構成例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図。 本発明の第5の実施形態に係る信号出力回路の概略的な機能ブロック構成図。 従来一般的な信号出力回路の概略的な構成図。 従来の電圧・電流発生装置(信号出力回路)の構成例を示す図。
符号の説明
11 信号電圧源
12 電流出力回路(V/I変換器)
13 電圧出力回路(I/V変換器)
14 スイッチ
15 スイッチ回路
16 出力端子
17 V/I変換器
18a,18b スイッチ回路
20 DC/DC電源
21 比較器

Claims (2)

  1. 電源電圧を基準とする信号電圧を出力する信号電圧源と、
    前記電源電圧を基準として上記信号電圧源から得られる信号電圧に応じた出力電流信号を生成する電流出力部と、
    前記信号電圧源から得られる信号電圧をV/I変換して電流信号を生成するV/I変換器と、
    前記電流出力部の出力電流を受けて外部出力すると共に、前記電流出力部の出力電流を電流源として前記V/I変換器から出力される電流信号に応じた出力電圧信号を生成して外部出力する電圧出力部と、
    前記電流出力部への前記信号電圧の入力と前記電圧出力部への前記電流信号の入力とを択一的に切り換えると共に、前記電流出力部に前記信号電圧を入力するときには前記電圧出力部に電圧制限用電圧与え、前記電圧出力部に電流信号を入力するときには前記電圧出力部に出力電流制限用電圧を与えるスイッチ回路と
    を具備したことを特徴とする信号出力回路。
  2. 請求項に記載の信号出力回路において、
    前記電流出力部の電流出力端に生じる電圧に応じて前記電流出力部に加える電源電位をフィードバック制御する電圧制御手段を備えることを特徴とする信号出力回路。
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