JP5008317B2 - ユニポーラダイオード - Google Patents

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Description

本発明は新しい構造のユニポーラダイオードを提供するものである。
AlGaN/GaN界面で2次元電子ガスを形成したトランジスタについては、例えば以下の報告がある。
特開2004−260140 X. Hu, G. Simin, J. Yang, M. AsifKhan, R. Gaska, and M. S. Shur, "Enhancement mode AlGaN/GaN HFET with selectively grown pn junction gate," Electron. Lett., 36 (2000) pp. 753-754
本発明は特異な位置に電極を設けた全く新しい構造のダイオードを提案するものである。
請求項1に係る発明は、半導体を用いたユニポーラダイオードであって、電流が流れるn型チャネル層と、n型チャネル層の上方に形成された陰極と、n型チャネル層を介して陰極に対して電流を供給する陽極と、n型チャネル層の下方においてn型チャネル層と接合する層であって、少なくとも陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、陰極と陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、n型チャネル層とp型領域との接合により形成される空乏層と、を有し、電圧により、n型チャネル層のp型領域の上部領域における電流路を空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにしたことを特徴とするユニポーラダイオードである。ここで、陰極の形成される半導体層は、空乏層を形成する伝導型の異なる2つの半導体領域のいずれかと一致しても良く、それらのいずれとも一致しなくても良い。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のユニポーラダイオードにおいて、n型チャネル層の上部に該n型チャネル層に接合した高抵抗層を有し、陰極は高抵抗層の上部において該高抵抗層に接合し、電流路は、n型チャネル層と高抵抗層との界面に形成される2次元電子ガスによるチャネルであることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載のユニポーラダイオードにおいて、n型チャネル層と高抵抗層は、III族窒化物系化合物から成る半導体層であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、実質的に不純物無添加のIII族窒化物系化合物から成る平板状の高抵抗層と、高抵抗層の一方の面に全面に設けられ、高抵抗層よりも電子親和力の大きいn型のIII族窒化物系化合物から成るn型チャネル層と、高抵抗層の他方の面に互いに距離を隔てて設けられた陰極及び陽極と、n型チャネル層の高抵抗層とは反対側の面においてn型チャネル層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、陰極と陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、n型チャネル層とp型領域との接合により形成される空乏層と、を有し、電圧により、p型領域の上部領域におけるn型チャネル層と高抵抗層との界面に形成れる電流路を空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにしたことを特徴とするユニポーラダイオードである。「実質的に不純物無添加」とは、意図的に導電性を得る目的で不純物を添加していないことを意味し、いわゆるコンタミネーションによる痕跡量の他元素を含有する半導体を排除するものではない。これは以下の記載においても同様である。
請求項5に係る発明は、実質的に不純物無添加のIII族窒化物系化合物から成る平板状の高抵抗層と、高抵抗層の一方の面に全面に設けられ、高抵抗層よりも電子親和力の大きいn型のIII族窒化物系化合物から成るn型チャネル層と、高抵抗層の他方の面に設けられた陰極と、n型チャネル層の高抵抗層とは反対側の面においてn型チャネル層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、n型チャネル層に対して、n型領域を介して導通する陽極と、陰極と陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、n型チャネル層とp型領域との接合により形成される空乏層と、を有し、電圧により、p型領域の上部領域におけるn型チャネル層と高抵抗層との界面に形成れる電流路を空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにしたことを特徴とするユニポーラダイオードである。
請求項6に係る発明は、請求項4又は請求項5に記載のダイオードにおいて、p型領域に設けられた第3の電極を有し、陽極と第3の電極を接続したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、n型のIII族窒化物系化合物から成る平板状のn層と、n層の一方の面に設けられた陰極と、n層の陰極とは反対側の面においてn層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、n層に、n型領域を介して導通する陽極と、陰極と陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、n層とp型領域との接合により形成される空乏層と、を有し、電圧により、n層のp型領域の上部領域における電流路を空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにしたことを特徴とするユニポーラダイオードである。
pn接合界面付近に形成される空乏層に対し、極めて近い位置に電極を形成しておく。当該電極が、本来n型層である層に近い場合、電子を注入する(負電位)電極である陰極として動作するならば、空乏層は薄くなる。そこで、当該電極を陰極とし、当該空乏層が薄くなったときに通電可能な位置に陽極を設ければ、ユニポーラダイオードを実現することが可能である(請求項1)。
pn接合界面付近に形成される空乏層に対し、極めて近い位置に2次元電子ガスが形成されるように素子を構成する。例えば、薄いn型チャネル層の表面に2次元電子ガスが形成され、裏面がp型領域と接合している場合である。この時、空乏層が薄いn型チャネル層の表面に達すれば、2次元電子ガス層の厚さが薄くなり、空乏層が薄いn型チャネル層の表面に達しなければ2次元電子ガス層の厚さが厚くなる様にしておく。こうして、空乏層の厚さにより2次元電子ガスが広がる範囲を制御することで、空乏層が薄いとき、即ち2次元電子ガス層がより広がった際に2つの電極が通電可能となるようにすることができる。例えば空乏層と相対する位置に、電極を設け、電子を注入する(負電位)電極である陰極として動作するならば、空乏層は薄くなる。そこで、当該電極を陰極とし、当該空乏層が薄くなったときに通電可能な位置に陽極を設ければ、ユニポーラダイオードを実現することが可能である(請求項2)。III族窒化物系化合物半導体でこのようなダイオードを形成することが可能である。この際、公知の如く、2つのIII族窒化物系化合物半導体層界面に2次元電子ガスを形成するためには、ドナーをいずれにも添加しても、一方のみに添加しても、いずれにも添加しなくても良い。空乏層を形成するためのp型領域を設け、当該空乏層を陰極で制御すればユニポーラダイオードとなる(請求項3)。
例えば、高抵抗AlGaNと、n型GaNの界面には2次元電子ガスが形成されることが知られているので、平板状のn型GaNの一方の面に高抵抗AlGaNを形成して陰極を形成し、n型GaNの他方の面で陰極と相対する位置にp型GaNを形成すると、ユニポーラダイオードを実現することが可能となる。この時、陽極は、高抵抗AlGaNの陰極を形成した面に、陰極と距離を空けて形成し、それら陽極と陰極直下に2次元電子ガスが連続して形成されるようにすると良い。或いは、n型GaNと、p型半導体層を介さずに電気的に接続しても良い。例えばn型導電性基板上に他の全ての構成を設けて、当該基板の裏面に陽極を設けると良い。
或いは、例えばp型GaNなどのp型領域に電極を設け、陽極と接続して同電位とすることで、空乏層領域を容易に拡大/縮小制御することができる。
2次元電子ガスを形成しないで、単に陰極直下のn型層を空乏層とし、或いは陰極から電子を注入して陽極と接続しうる構成としても良い(請求項7)。
III族窒化物系化合物半導体を用いて本発明のダイオードを構成する場合、例えば2次元電子ガスを形成するため、i−AlGaNから成る高抵抗層と、その下にn−GaNから成るチャネル層を設け、高抵抗層の上に陰極を、チャネル層の下で陰極と相対する領域にp−GaN領域を設けることができる。尚、AlGaN層にドナーを添加しても良く、或いはドナーを添加しないi−GaNから成るチャネル層を使用しても良い。これはIII族窒化物系化合物半導体における二次元電子ガスが、主として歪により発生する分極に基づくからである。また、これらのドナー添加をいわゆる「変調ドープ」としても良く、また、2層の半導体の積層に限定されず、多重層にて2次元電子ガス形成領域を形成しても良い。尚、以下では、i−AlGaNから成る高抵抗層、n−GaNから成るチャネル層を設け、高抵抗層の上に陰極を、チャネル層の下で陰極と相対する領域にp−GaN領域を設ける構成について説明する。
i−AlGaNから成る高抵抗層の厚さは、トンネル伝導等による導通を可能とするために10nm〜50nm程度とすると良く、アルミニウム組成は、10〜40%程度とすると良い。
n−GaNから成るチャネル層の厚さは、空乏層が十分に形成されるようにp−GaN領域のホール濃度と関連させて決定する必要がある。例えば0.02μm〜0.2μm程度とすると良く、0.05μm〜0.1μmとすると尚良い。n−GaNから成るチャネル層の厚さが0.2μmを越えると、p−GaN領域が存在しても二次元電子ガスを枯渇させることが困難となる。尚、n−GaNから成るチャネル層のドーパント濃度は、空乏層が十分に形成されるようにp−GaN領域のホール濃度と関連させて決定する必要がある。例えばp−GaN領域のマグネシウム濃度が1×1018〜2×1020cm-3であれば、n−GaNから成るチャネル層のシリコン濃度を1×1015〜1×1017cm-3とすると良い。
GaAs系半導体を用いて本発明のダイオードを構成する場合、HEMTで公用されている半導体厚さ、ドーパント濃度に基づいて構成すると良い。例えばAlGaAs層にシリコンを変調ドープして不純物無添加のGaAsと接合させてGaAs側に二次元電子ガスを発生させる。
本発明のポイントは陰極の電位により空乏層が陰極直下の導電層部分を覆い、或いは当該部分から排除されるとの制御にある。本発明は、空乏層の厚さを、一方の電極で制御することを特徴とするユニポーラダイオードであり、各半導体層、半導体領域の設計及び形成方法については、任意の公知の技術を適用することができる。
図1は本発明の第1の実施例に係るユニポーラダイオード100の構成を示す断面図である。ユニポーラダイオード100は、n型GaN基板(sub)10の一方の面に、厚さ1μmの、p−GaN領域(p層)4と、n−GaN領域3を設け、それらの上に、n−GaNから成るチャネル層2と、i−AlGaNから成る高抵抗層1を有する。高抵抗層1の上には、p−GaN領域4の上部に当たる領域に陰極Cathが、n−GaN領域3の上部に当たる領域に陽極Anが形成されている。
p−GaN領域4はMgを5×1019cm-3でドープし、n−GaN領域3及びn−GaNから成るチャネル層2はSiを1×1016cm-3でドープして形成した。n−GaNから成るチャネル層2は厚さを0.1μmとし、i−AlGaNから成る高抵抗層1は厚さを15nm(150Å)、アルミニウム組成を30%とした。
p−GaN領域(p層)4とn−GaN領域3とは、n型GaN基板10の面10aに垂直な境界面34を形成している。またp−GaN領域(p層)4の上面4aがn−GaNから成るチャネル層2との界面となっている。p−GaN領域(p層)4とn−GaN領域3との境界面34から、距離d1(80μm)離れてp−GaN領域(p層)4と相対する位置に陰極Cathが形成されている。また、境界面34から距離d2(170μm)離れてn−GaN領域3と相対する位置に陽極Anが形成されている。陰極Cathと陽極Anとは、距離d1+d2(=250μm)離れて形成されている。
n−GaNから成るチャネル層2の上面2aが、i−AlGaNから成る高抵抗層1との界面となっており、この面2a付近に2次元電子ガスが形成される。この2次元電子ガスが陰極Cath直下から陽極An直下に渡って形成された場合に、i−AlGaNから成る高抵抗層1をトンネル伝導して陰極Cathと陽極Anとが電気的に接続される。2次元電子ガスが例えば陰極Cath直下まで形成されなかった場合に、陰極Cathと陽極Anとが電気的に遮断される。この作用は、p−GaN領域(p層)4とn−GaNから成るチャネル層2とにより、面2a付近に形成される空乏層の厚さで制御される。当該空乏層の厚さは、その上に位置する陰極Cathから電子が注入されるかどうかで制御される。
図2は、実施例1のユニポーラダイオード100のV−I特性の実測値を示したものである。図2.Aは縦軸を通常目盛りで、図2.Bは縦軸を対数目盛りで示したものでありいずれも同一結果を示している。実施例1のユニポーラダイオード100は、逆方向電圧において−10Vまで1010Ω程度の高抵抗を示した。順方向電圧に対しては、5Vまでは107Ω以上の高抵抗であるが、7V〜10Vでは106〜2×105Ωと、良好な整流特性を示した。
本実施例は、請求項1、2、3及び4、特に請求項4に係る発明の具体的な実施例に当たる。
(変形例)
図3は、本発明の変形例に係るユニポーラダイオード150の構成を示す断面図である。図3のユニポーラダイオード150は、図1のユニポーラダイオード100の構成において、n−GaN領域3内部の、境界面34付近下部に付加的に2つのp−GaN領域5を形成したものである。2つのp−GaN領域5は、n−GaN領域3とn−GaNから成るチャネル層2との界面3aまで達しない位置に形成されている。これにより、p−GaN領域4から延びる空乏層を更に図3右側方向に拡大させ得る作用を有する。
本変形例は、実施例1同様、請求項1、2、3及び4、特に請求項4に係る発明の具体的な実施例に当たる。
図4は本発明の第2の実施例に係るユニポーラダイオード200の構成を示す断面図である。図4のユニポーラダイオード200は、図1のユニポーラダイオード100の構成において、n型GaN基板(sub)10の代わりにサファイア基板(sapph)20を用い、p−GaN領域4に電極An−2を形成したものである。電極An−2は、下記に示す通り、陽極Anと接続され、同電位とする。
図5.A乃至図5.Cで、図4のユニポーラダイオード200の動作を説明する。尚、図1及び図3のユニポーラダイオード100及び150の動作は、図5.A及び図5.Bとほぼ同様である。
図5.Aは、図4のユニポーラダイオード200の3つの電極である、陰極Cath、陽極An、電極An−2の電位を全て同じとした場合である。p−GaN領域(p層)4とn−GaNから成るチャネル層2及びn−GaN領域3との境界付近に空乏層が形成される。この右側境界面Lを破線で示す。この時、n−GaNから成るチャネル層2の、i−AlGaNから成る高抵抗層1との界面に形成される2次元電子ガスeは、右側境界面Lよりも左側には広がらない。この時、陰極Cathと陽極Anは同電位であり、これらの電極間に、ユニポーラダイオード200を介して電流は流れない。
図5.Bは、図4のユニポーラダイオード200の3つの電極である、陽極Anと電極An−2の電位を同電位、陰極Cathの電位をそれよりも低く(負と)した場合である。p−GaN領域(p層)4とn−GaNから成るチャネル層2及びn−GaN領域3との境界付近に空乏層が形成されるが、陰極Cathから電子が注入されるため、その領域は小さくなる。すると、図5.Bのように、空乏層の上側境界面Lが、n−GaNから成るチャネル層2とi−AlGaNから成る高抵抗層1との界面に達しない。この場合、n−GaNから成るチャネル層2の、i−AlGaNから成る高抵抗層1との界面に形成される2次元電子ガスeは、左側に広がって陰極Cath直下に達する。すると、陰極Cath直下と陽極An直下の2次元電子ガスeは、各々i−AlGaNから成る高抵抗層1をトンネル伝導して陰極Cathと陽極Anとを導通させる。この時、陰極Cathと陽極Anとの間に、ユニポーラダイオード200を介して電流が流れる。
図5.Cは、図4のユニポーラダイオード200の3つの電極である、陽極Anと電極An−2の電位を同電位、陰極Cathの電位をそれよりも高く(正と)した場合である。p−GaN領域(p層)4とn−GaNから成るチャネル層2及びn−GaN領域3との境界付近に空乏層が形成されるが、陰極Cathから電子が吸引されるため、その領域は大きくなる。すると、図5.Cのように、空乏層の右側境界面L(破線)は、図5.Aの時の位置よりも右側(陽極An側)に動く。この時、n−GaNから成るチャネル層2の、i−AlGaNから成る高抵抗層1との界面に形成される2次元電子ガスeは、右側に押し込まれる。この時、陰極Cathと陽極Anの間に、ユニポーラダイオード200を介して電流は流れない。
本実施例は、請求項1、2、3、4及び6、特に請求項4を引用する請求項6に係る発明の具体的な実施例に当たる。
図6は本発明の第3の実施例に係るユニポーラダイオード300の構成を示す断面図である。図6のユニポーラダイオード300は、図1のユニポーラダイオード100の構成において、導電性のn型GaN基板(sub)10裏面に陽極Anを設けたものである。図6のユニポーラダイオード300は、図1のユニポーラダイオード100と同様の動作特性を示す。
本実施例は、請求項1、2、3及び5、特に請求項5に係る発明の具体的な実施例に当たる。
図7は本発明の第4の実施例に係るユニポーラダイオード400の構成を示す断面図である。図7のユニポーラダイオード400は、図4のユニポーラダイオード200の構成において、基板を導電性のn型GaN基板(sub)10とし、陽極Anをn型GaN基板(sub)10裏面に設けたものである。図7のユニポーラダイオード400は、図4のユニポーラダイオード200と同様の動作特性を示す。
本実施例は、請求項1、2、3、5及び6、特に請求項5を引用する請求項6に係る発明の具体的な実施例に当たる。
図8は本発明の第5の実施例に係るユニポーラダイオード500の構成を示す断面図である。図8のユニポーラダイオード500は、図6のユニポーラダイオード300の構成において、i−AlGaNから成る高抵抗層1を省き、陰極Cathをチャネル層2に直接設けたものである。チャネル層2は単にn層として作用する。図8のユニポーラダイオード500は、図1のユニポーラダイオード100とV−I特性において類似の特性を示す。
本実施例は、請求項1及び7、特に請求項7に係る発明の具体的な実施例に当たる。
〔実施例の簡単な変形について〕
図1のユニポーラダイオード100、図3のユニポーラダイオード150は導電性n−GaN基板10を用いたが、サファイア基板を用いても良い。また、図1のユニポーラダイオード100のn−GaNから成るn型領域は、ドープされていないGaNを用いても良く、或いは、n−GaNから成るチャネル層2を形成可能な任意の材料で形成しても良い。図6のユニポーラダイオード300及び図7のユニポーラダイオード400の陽極Anは導電性n−GaN基板10の裏面に設けたが、n−GaNから成るチャネル層2にp型領域を介さずに電気的に接続されれば良く、任意の位置に設けることができる。
図1、図3、図4の構成では、陽極Anと陰極Cathの間隔(図1でd1+d2)を短くするとダイオードの順方向抵抗が下げることができるが、耐圧がやや低下する。当該間隔は、例えば1μm以上1mm以下で任意に設計可能である。
図1、図3、図4、図6、図7の構成において、i−AlGaN層を薄くすると電子濃度が低くなって動作時の抵抗が高くなる。一方、p−GaN領域から延びる空乏層による制御が容易となる。
二次元電子ガスを発生させる層を、n−AlGaAs:Si/i−AlGaAs/i−GaAsで形成しても良い。変調ドープされたAlGaAs層の厚さは全体で20〜30nmとすると良く、そのうちi−AlGaAs層の厚さは2〜10nmとすると良い。n−AlGaAs:Siのシリコン濃度は例えば1018cm-3とすると良い。
本発明の具体的な第1の実施例に係るユニポーラダイオード100の構成を示す断面図。 ユニポーラダイオード100のV−I特性であって、2.Aは縦軸を通常目盛りとしたグラフ図、2.Bは縦軸を対数目盛りとしたグラフ図。 実施例1の変形例に係るユニポーラダイオード150の構成を示す断面図。 本発明の具体的な第2の実施例に係るユニポーラダイオード200の構成を示す断面図。 ユニポーラダイオード200の動作特性の説明図。 本発明の具体的な第3の実施例に係るユニポーラダイオード300の構成を示す断面図。 本発明の具体的な第4の実施例に係るユニポーラダイオード400の構成を示す断面図。 本発明の具体的な第5の実施例に係るユニポーラダイオード500の構成を示す断面図。
1:i−AlGaNから成る高抵抗層
2:n−GaNから成るチャネル層
3:n−GaNから成るn型領域
4:p−GaN領域(p層)
5:p−GaN領域(p層)
10:導電性n−GaN基板
20:サファイア基板

Claims (7)

  1. 半導体を用いたユニポーラダイオードであって、
    電流が流れるn型チャネル層と、
    前記n型チャネル層の上方に形成された陰極と、
    前記n型チャネル層を介して前記陰極に対して電流を供給する陽極と、
    前記n型チャネル層の下方において前記n型チャネル層と接合する層であって、少なくとも前記陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、
    前記陰極と前記陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、前記n型チャネル層と前記p型領域との接合により形成される空乏層と、
    を有し、
    前記電圧により、前記n型チャネル層の前記p型領域の上部領域における電流路を前記空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにした
    ことを特徴とするユニポーラダイオード。
  2. 前記n型チャネル層の上部に該n型チャネル層に接合した高抵抗層を有し、
    前記陰極は前記高抵抗層の上部において該高抵抗層に接合し、
    前記電流路は、前記n型チャネル層と前記高抵抗層との界面に形成される2次元電子ガスによるチャネルである
    ことを特徴とする請求項1に記載のユニポーラダイオード。
  3. 前記n型チャネル層と前記高抵抗層は、III族窒化物系化合物から成る半導体層であることを特徴とする請求項2に記載のユニポーラダイオード。
  4. 実質的に不純物無添加のIII族窒化物系化合物から成る平板状の高抵抗層と、
    前記高抵抗層の一方の面に全面に設けられ、前記高抵抗層よりも電子親和力の大きいn型のIII族窒化物系化合物から成るn型チャネル層と、
    前記高抵抗層の他方の面に互いに距離を隔てて設けられた陰極及び陽極と、
    前記n型チャネル層の前記高抵抗層とは反対側の面において前記n型チャネル層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも前記陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、
    前記陰極と前記陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、前記n型チャネル層と前記p型領域との接合により形成される空乏層と、
    を有し、
    前記電圧により、前記p型領域の上部領域における前記n型チャネル層と前記高抵抗層との界面に形成れる電流路を前記空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにした
    ことを特徴とするユニポーラダイオード。
  5. 実質的に不純物無添加のIII族窒化物系化合物から成る平板状の高抵抗層と、
    前記高抵抗層の一方の面に全面に設けられ、前記高抵抗層よりも電子親和力の大きいn型のIII族窒化物系化合物から成るn型チャネル層と、
    前記高抵抗層の他方の面に設けられた陰極と、
    前記n型チャネル層の前記高抵抗層とは反対側の面において前記n型チャネル層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも前記陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、
    前記n型チャネル層に対して、前記n型領域を介して導通する陽極と、
    前記陰極と前記陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、前記n型チャネル層と前記p型領域との接合により形成される空乏層と、
    を有し、
    前記電圧により、前記p型領域の上部領域における前記n型チャネル層と前記高抵抗層との界面に形成れる電流路を前記空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにした
    ことを特徴とするユニポーラダイオード。
  6. 前記p型領域に設けられた第3の電極を有し、
    前記陽極と前記第3の電極を接続したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のユニポーラダイオード。
  7. n型のIII族窒化物系化合物から成る平板状のn層と、
    前記n層の一方の面に設けられた陰極と、
    前記n層の前記陰極とは反対側の面において前記n層と接合するIII族窒化物系化合物から成る層であって、少なくとも前記陰極と対向する領域に形成されたp型領域と、該p型領域以外の領域に形成されたn型領域とを有する半導体層と、
    前記n層に、前記n型領域を介して導通する陽極と、
    前記陰極と前記陽極間に印加される電圧に応じて厚さが変化する、前記n層と前記p型領域との接合により形成される空乏層と、
    を有し、
    前記電圧により、前記n層の前記p型領域の上部領域における電流路を前記空乏層の厚さの拡大により遮断し、空乏層の厚さの縮小により導通させるようにした
    ことを特徴とするユニポーラダイオード。
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