JP5008194B2 - プッシュスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に用いられるプッシュスイッチに関するものである。
例えば、自動車用のブレーキペダルのストップランプの点灯、消灯に用いられる押圧操作型のプッシュスイッチとして、特許文献1に記載のものがある。
このような特許文献1のプッシュスイッチは、ブレーキペダルが踏み込まれていないときは、作動軸の操作部(押しボタン)が下方へ押圧操作され、接圧ばねや戻りばねが撓み、可動接点が下方へ移動して固定接点から離れ、両接点間が電気的に切断され、ストップランプが消灯している状態となる。
そしてブレーキペダルが踏み込まれると、アームが操作部から離れることによって押圧力が除かれ、戻りばねの弾性復帰力によって作動軸が上方へ移動すると共に、可動接点も接圧ばねに押圧されて固定接点に弾接するため、両接間が電気的に接続されて、ストップランプが点灯する状態となる。
このような可動接点は、導電板に一対に接点が固着されており、固定接点を介して電気的に接続され、プッシュスイッチが形成される。
特開2006−210310号公報
しかしながら、上記従来のプッシュスイッチにおいては、ブレーキペダルが踏み込まれると可動接点が接圧ばねに押圧されて固定接点に弾接し接触するが、作動体と押圧体は別部材であると共に組み立て上の嵌合ガタがあるため、チャタリングが発生し易く、耐久性・信頼性を損ねる問題があった。
そこで、本発明のプッシュスイッチでは、プッシュスイッチの組み立て上の嵌合ガタがあっても、両接点におけるチャタリングを防止して、耐久性・信頼性の高いプッシュスイッチを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成すべく成された本発明の第一のプッシュスイッチは、
ハウジング内に、少なくとも第1および第2固定接点と、コンタクトベースに設けられた少なくとも第1および第2可動接点を収容し、
前記ハウジングから突出している押圧体の一端を押し込むことにより、前記第1固定接点と前記第1可動接点が接触し、前記第2固定接点と前記第2可動接点が接触して導通するプッシュスイッチにおいて、
少なくとも前記第1可動接点が板バネ部材に設けられており、
前記第1可動接点と前記第1固定接点との距離をL1、前記第2可動接点と前記第2固定接点との距離をL2とし、前記ハウジング又は/および前記押圧体と前記コンタクトベースとの嵌合ガタによる、前記第1可動接点と前記第2可動接点との間の前記押圧体の押圧方向における最大変位量をAとしたとき、前記押圧体の一端を押し込む前の状態では、
L2−L1>A/2
の関係を満たす、
ことを特徴としているものである。
上記本発明の第一のプッシュスイッチは、さらなる好ましい特徴として、
前記L1と前記L2と前記Aが、前記押圧体の一端を押し込む前の状態では、
L2−L1>A
の関係を満たすこと」、
「前記第2可動接点が板バネ部材に設けられていること」、
を含むものである。
また、上記の目的を達成すべく成された本発明の第二のプッシュスイッチは、
ハウジング内に、少なくとも第1および第2固定接点と、コンタクトベースに設けられた少なくとも第1および第2可動接点を収容し、
前記ハウジングから突出している押圧体の一端を押し込むことにより、前記第1固定接点と前記第1可動接点が接触し、前記第2固定接点と前記第2可動接点が接触して導通するプッシュスイッチにおいて、
前記第1可動接点と前記第2可動接点が、それぞれ第1および第2板バネ部材に設けられており、
前記第1板バネ部材と前記第2板バネ部材のバネ定数が異なる
ことを特徴としているものである。
上記本発明の第二のプッシュスイッチは、さらなる好ましい特徴として、
「前記第1板バネ部材と前記第2板バネ部材の長さが等しく、
前記押圧体の一端を押し込む前の状態では、前記第1可動接点と前記第1固定接点との距離が、前記第2可動接点と前記第2固定接点との距離と等しいこと」、
を含むものである。
また、上記本発明の第一および第二のプッシュスイッチは、さらなる好ましい特徴として、
「前記第1可動接点と前記第2可動接点はそれぞれ複数設けられていること」、
「前記押圧体は前記コンタクトベースに嵌挿され、
前記押圧体を初期位置に復帰させる第1スプリングと、前記押圧体を押し込んだ際に前記コンタクトベースを前記固定接点側に付勢させる第2スプリングとを備えること」、
「前記第1スプリングと前記第2スプリングの少なくとも一方は円錐状のコイルスプリングであること」、
を含むものである。
本発明のプッシュスイッチによれば、プッシュスイッチの組み立て上の嵌合ガタがあっても、接点間におけるチャタリングを防止して、耐久性・信頼性の高いプッシュスイッチを実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態による車両用のプッシュスイッチの分解組み立て斜視図、図2はプッシュスイッチの基板の底面斜視図、図3は可動接点を一体化したコンタクトベースの斜視図、図4は完成したプッシュスイッチの側面断面図、図5は図4のプッシュスイッチの正面断面図、図6は図4のプッシュスイッチの押圧途中の正面断面図、図7は図4のプッシュスイッチのフルストローク時の正面断面図である。
図1乃至図7において、11はハウジング、11aはハウジングに設けられている中空円筒部、12は押圧体(押しボタン)、12aは押圧体に設けられた嵌合凸部、13はコンタクトベース、14はコンタクトベースに設けられた可動接点部材、15は基板、16は基板に設けられた固定接点、17は基板に設けられた透孔、18は第1スプリング、19は第2スプリングである。
図1に示すように、ハウジング11は、略直方体であり樹脂成型により形成され内部に空間を有している。このハウジング11の内部には、透孔17を有する薄板状の基板15が固定され、この基板15の底面には、後述する可動接点部材14と対面するように固定接点16のパターンが設けられている。
この基板15の透孔17を介して図1上方に円錐状のコイルバネからなる第1スプリング18が配置され、ハウジング内部から突出した凸部11bが第1スプリング18の中空部18aに設けられている。
また基板15の下方には、樹脂成型による非導電性のコンタクトベース13が図面上下方向に移動自在に配置され、コンタクトベース13の略中央には、孔13aと、この孔13aの上方に開放された嵌合凹部13bが設けられ、後述の押圧体12の嵌合凸部12aと嵌合できるようになっている。
このコンタクトベース13の基板15側には上述の固定接点16と対応する可動接点部材14が固定されている。この可動接点部材14は、導電性のある材料によってプレス加工により一体形成された本体部14cと、この本体部14cの略中央に押圧体12が挿入される孔14aと、この本体部14cから突出した2つの第1板バネ部材14b1と2つの第2板バネ部材14b2を有している。
またハウジング11には図1下方に突出するように中空円筒部11aが設けられ、この中空円筒部11aの円筒内に、摺動性にすぐれた合成樹脂の細長い円柱形状の押圧体12が基板15の透孔17を介して図面上下方向に移動可能に配置されている。この押圧体12の一端は半円球状で中空円筒部11aより一部突出していると共に、この押圧体12の他端は径方向に突出した嵌合凸部12aが設けられ円錐状の第1スプリング18によって付勢されている。
またハウジング11内には、円錐状のコイルバネからなる第2スプリング19がコンタクトベース13を付勢するように配置されている。この第2スプリング19の付勢力は、第1スプリング18の付勢力より弱く設定している。そのため押圧体12に押圧力がないときは、図5に示すように押圧体12が図面下方に付勢された状態になる。
基板15は、薄板状で厚みがほぼ均一に形成され、パターンで形成された固定接点16と、接点間が接触したときにプッシュスイッチのオン状態を知らせる電線20を設けている。この基板15の固定接点16は、4つのパターンによって形成され、2つパターン毎に電気的に接続された第1固定接点16aと、第2固定接点16bが設けられ、それぞれ電線20に接続されている。
そして上述の固定接点16の4つのパターンに対応するように、可動接点部材14の本体部14cから突出した2つの板バネ部材14b1の先端には第1可動接点14dが設けられ、2つの板バネ部材14b2の先端には第2可動接点14eが設けられている。
以上の構成からなるプッシュスイッチの動作について説明する。
押圧体12を押圧していない初期状態(図5参照)では、第2スプリング19の付勢力は第1スプリング18の付勢力より弱いため、第2スプリング19は圧縮され、第1スプリング18は伸張して、押圧体12とこれに嵌合されているコンタクトベース13を下方に付勢している。この状態では、基板15の固定接点16a,16bとコンタクトベース13の可動接点14d,14eは離間しており電気的に接続されていないため、プッシュスイッチはオフ状態となっている。
図6は、押圧体12を押圧していきプッシュスイッチがオフからオンになったときの状態である。押圧体12が少しずつ押圧されると、押圧体12を付勢している第1スプリング18が少しずつ圧縮される。それにともないコンタクトベース13を付勢している第2スプリング19が伸張するため、コンタクトベース13は押圧体12と共に上方に一体的に移動する。さらに押圧体12を押圧していくと、コンタクトベース13に設けた可動接点部材14が基板15の固定接点16に接触し導通しプッシュスイッチはオン状態となる。
ところで、このようなプッシュスイッチでは、図8(a)に示すように、プッシュスイッチを組み立てたときに、コンタクトベース13がハウジング11内を移動できるように、コンタクトベース13の外形とハウジング11内との間にはクリアランスCを設けている。
このクリアランスCは、コンタクトベース13が押圧方向に自在に移動できるように設計的に求められるが、角度θだけコンタクトベース13が回転することもでき、この角度θ分よる押圧方向(図面上下方向)の嵌合ガタBが発生する(図8(b)参照)。
このような嵌合ガタによってコンタクトベース13が任意の方向に傾いてしまうため、従来のプッシュスイッチではチャタリングが発生する大きな要因になっていた。
すなわち、従来のプッシュスイッチでは、図9(a)に示すように、コンタクトベース13に第1可動接点14dと第2可動接点14eを同じ高さに配置しているが、ハウジング11から突出している押圧体12の一端が押し込まれると、嵌合ガタがあるため、どちらか一方の可動接点が固定接点と初めに接触する。
例えば、図9(b)に示すように、最初に第1可動接点14dが第1固定接点16aに接触した場合は、その後、図9(c)に示すように第2可動接点14eが第2固定接点16bに接触し電気的に導通する。ところが、コンタクトベース13は第2スプリング19によって上方に付勢されるものの、押圧体12が押し込まれた直後の短い時間では、図9(d)に示すようにコンタクトベース13の第1可動接点14に嵌合ガタがあるため浮き上がって非導通になり、その後、図9(e)に示すように再び導通した後、図9(f)に示すようにコンタクトベース13の第2可動接点14e側が浮き上がって非導通になり、コンタクトベース13があたかもシーソーのように動くことによって接点間でチャタリングが生じ、耐久性・信頼性を損ねていた。
そこで、本実施形態では、図10に示すように第1可動接点14dと第2可動接点14eの高さを変え、前述したハウジング11とコンタクトベース13との嵌合ガタBによる、第1可動接点14dと第2可動接点14eとの間の押圧体12の押圧方向における最大変位量をAとしたとき、図11(a)に示した第1可動接点14dと第1固定接点16aとの距離L1、第2可動接点14eと第2固定接点16bとの距離L2を、
L2−L1>A
の関係を満たすように設定している。具体的には、本実施形態では嵌合ガタBによる上記の最大変位量Aは約230μmであり、(L2−L1)を約250μmに設定した。なお、図11(b)は図11(a)の矢印から見た可動接点部材14の平面図である。
本実施形態のプッシュスイッチでは、コンタクトベース13の外形とハウジング内部との間の嵌合ガタBがあったとしても、押圧体12の一端が押し込まれたときに、必ず第1可動接点14dと第1固定接点16aが初めに接触する。この時、仮に板バネ部材14b1の弾性力によりコンタクトベース13が嵌合ガタ分傾いたとしても、L2−L1>A、に設定しているため第2可動接点14eは第2固定接点16bに接触することはなく非導通のままであるので、瞬間的に第1可動接点14dと第1固定接点16aが離れたとしてもチャタリングが生じない。
その後、第2可動接点14eが第2固定接点16bに接触して導通し、その瞬間は第1板バネ部材14b1の方が第2板バネ部材14b2よりも弾性力が強いため、コンタクトベース13の第1可動接点14d側が浮き上がり易い。しかしながら、仮にコンタクトベース13の第1可動接点14d側が浮き上がったとしても、L2−L1>A、に設定しているため第1可動接点14dが第1固定接点16aから離れることはなく、チャタリングが生じない。
また、本実施形態のプッシュスイッチによれば、導通時には板バネ部材14b1の方が板バネ部材14b2よりも弾性力が強くなるため、押圧体12が押し込まれた直後の短い時間におけるコンタクトベースのランダムな動きを規制でき、従来のプッシュスイッチで発生していたコンタクトベースのシーソーのような動きを抑制して、チャタリングの発生を効果的に防止することができる。
図12(a)は、本発明の第1の本実施形態に係るプッシュスイッチのチャタリングの実験結果である。図12(b)は図9のようにコンタクトベース13に第1可動接点14dと第2可動接点14eを同じ高さに配置した従来のプッシュスイッチのチャタリングの実験結果である。
図12(a)(b)において、横軸が一目盛り2msecの時間、縦軸が一目盛り5Vの電圧を示しており、波形中のTはトリガー点である。測定機器として、デジタルオシロスコープTDS3032(日本テクトロニクス(株)商品名)を使用した。
この実験結果から明らかなように、従来のプッシュスイッチでは5.2msec.の間、ON/OFFの切り替えが生じているが、本実施形態に係るプッシュスイッチではON/OFFの切り替えが生じておらず、チャタリングを防止できていることが分かる。
なお、本発明の第一のプッシュスイッチにおいては、本実施形態のように最大変位量AとL1およびL2の関係を、L2−L1>A、と設定するのが特に好ましいものであるが、L2−L1>A/2、であれば顕著な効果が得られ、少なくとも、L2−L1>0、の関係を満足するようにすれば、チャタリングの発生時間を短くすることができる。
また、本実施形態ではコンタクトベース13とハウジング11とのクリアランスCによる嵌合ガタBに基づく最大変位量Aを説明したが、この最大変位量Aが押圧体12とコンタクトベース13とのクリアランスCによる嵌合ガタBに支配される場合には、これによる最大変位量Aを基にL1とL2が設定されるものである。
また、本実施形態では、第1可動接点14dと第2可動接点14eの双方に板バネ部材を設けているが、図13(a)に示すように、第2可動接点14eについては従来のようにコンタクトベース側に密着させてもよい。かかる構成によれば、プッシュスイッチ全体をより薄くできるメリットがある。なお、図13(b)は図13(a)の矢印方向から見た可動接点部材の平面図である。
また、本実施形態では電気的に接続された2つパターン毎に第1固定接点16aと第2固定接点16bを設け、このパターンに応じて第1可動接点14dと第2可動接点14eをそれぞれ2つ設けているが、固定接点と可動接点の数はこれに限定されるものではなく、1つであっても3つ以上であってもよい。なお、第1可動接点と第2可動接点をそれぞれ3つ以上にすると、より耐久性・信頼性の高いプッシュスイッチとなる。
また、本実施形態では、押圧体12とコンタクトベース13を別部材とし、押圧体12をコンタクトベース13に嵌挿させ、押圧体12を押し込むことにより、第2スプリング19が伸張し、可動接点が第2スプリング19の付勢力によって固定接点に圧接するまでは押圧体12とコンタクトベース13は一体的に移動し、可動接点が第2スプリング19の付勢力によって固定接点に圧接した後は押圧体12のみが移動するように構成されている。
かかる構成によれば、図6から図7の状態に変移したときに押圧体12を押圧しても可動接点部材14が固定接点16に加える力は一定であり安定した圧接力を得られる。
つまり、可動接点部材14が固定接点16と完全に接触した後は、可動接点部材14は押圧体12のストローク量に関係なく第2スプリング19の付勢力によって固定接点16に密着するため、押圧体12のストローク量のばらつき、可動接点部材14もしくは固定接点16の部品精度によるばらつきが生じても、過剰な力が両接点に掛るのを防止して、耐久性・信頼性の高いプッシュスイッチを実現できる。
一方、前述したようなチャタリングの問題は、本実施形態のプッシュスイッチのように、押圧体12とコンタクトベース13を別部材とした場合に発生し易いものであるが、本発明の第1のプッシュスイッチでは最大変位量AとL1およびL2を前述のように設定したことにより、かかるチャタリングの問題を効果的に解決することができたものである。
また、本実施形態では、第1スプリング18と第2スプリング19として円錐状のコイルスプリングを用いているため、同一巻数の円柱形状のコイルスプリングを用いた場合に比べて密着時の高さを低くできるため、押圧体12のストローク量をより大きく取れる、もしくは、プッシュスイッチ全体の厚みをより薄くできる効果がある。
(第2の実施形態)
図14は第2の実施形態にかかるプッシュスイッチの押圧前の可動接点と固定接点の説明図である。
本実施形態は可動接点部材14の構成が第1の実施形態と異なるものであり、第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態では、第1可動接点14dと第2可動接点14eをそれぞれ第1および第2板バネ部材に設け、第1板バネ部材14b1と第2板バネ部材14b2のバネ定数を異ならせたものである。
具体的には、第1板バネ部材14b1と第2板バネ部材14b2の長さは等しいままで、第1板バネ部材14b1を第2板バネ部材14b2よりも幅広にして、第1板バネ部材14b1のバネ定数を第2板バネ部材14b2のバネ定数より大きく設定している。
なお、片持ち梁状の第1板バネ部材14b1の支点から第1可動接点14dまでの距離は、片持ち梁状の第2板バネ部材14b2の支点から第2可動接点14eまでの距離と等しく、押圧体12の一端を押し込む前の状態では、第1可動接点14dと第1固定接点16aとの距離L1が、第2可動接点14eと第2固定接点16bとの距離L2と等しくなるように設定されている。
本実施形態のプッシュスイッチにおいて、押圧体12を押し込んだ直後に前述した組み立て上の嵌合ガタBの存在によりコンタクトベース13が傾くと、第1可動接点14dあるいは第2可動接点14eのどちらか一方が先に固定接点に接触する。
例えば、最初に第1可動接点14dが第1固定接点16aに接触した場合は、第1板バネ部材14b1の弾性力によってコンタクトベース13の傾きが修正された後、第2可動接点14eが第2固定接点16bに接触し電気的に導通する。また、最初に第2可動接点14eが第2固定接点16bに接触した場合は、第2板バネ部材14b2の弾性力によってコンタクトベース13の傾きが修正された後、第1可動接点14dが第1固定接点16aに接触し電気的に導通する。
その後は、第2スプリング19の付勢力によって第1板バネ部材14b1と第2板バネ部材14b2の双方が撓んでいくが、第1板バネ部材14b1のバネ定数を第2板バネ部材14b2のバネ定数より大きく設定しているため、第1板バネ部材14b1の方が第2板バネ部材14b2よりも弾性力が強くなり、押圧体12が押し込まれた直後の短い時間におけるコンタクトベースのランダムな動きを規制でき、従来のプッシュスイッチで発生していたコンタクトベースのシーソーのような動きを抑制して、チャタリングの発生時間を短くすることができる。
また、本実施形態のように、第1板バネ部材14b1と第2板バネ部材14b2の長さを等しくし、押圧体12の一端を押し込む前の状態では、第1可動接点14dと第1固定接点16aとの距離が、第2可動接点14eと第2固定接点16bとの距離と等しくなるようにすれば、チャタリングの発生を防止しつつ、プッシュスイッチ全体をより薄くできるメリットもある。
なお、本発明の第二のプッシュスイッチにおいては、少なくとも、第1板バネ部材14b1と第2板バネ部材14b2のバネ定数が異なるような条件を満足すれば、チャタリングの発生を従来に比べ短くすることができるものである。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で適宜の変更は可能である。
例えば、本実施形態では、可動接点部材14を一体成形した板バネ部材として、固定接点16を基板15上に設けたパターンとして示したが、この板バネ部材とパターンを逆の配置にしても上述のような同様の効果が得られるものである。
本発明の第1の実施形態にかかるプッシュスイッチの分解組み立て斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかるプッシュスイッチの基板の底面斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる可動接点を一体化したコンタクトベースの斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる完成したプッシュスイッチの押圧前の側面断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる完成したプッシュスイッチの押圧前の正面断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる完成したプッシュスイッチの押圧途中の正面断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる完成したプッシュスイッチのフルストローク状態の正面断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるコンタクトベース外形とハウジング内とのクリアランスの説明図である。 従来のプッシュスイッチの可動接点の接触直後の動作説明図である。 図3中のX−X方向から見た本発明の第1の実施形態にかかる可動接点を一体化したコンタクトベースの図である。 本発明の第1の実施形態にかかるプッシュスイッチの押圧前の可動接点と固定接点の説明図である。 (a)は本発明の第1の本実施形態にかかるプッシュスイッチのチャタリングの実験結果であり、(b)は従来例のプッシュスイッチのチャタリングの実験結果である。 本発明の第1の実施形態の変形例にかかるプッシュスイッチの押圧前の可動接点と固定接点の説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプッシュスイッチの押圧前の可動接点と固定接点の説明図である。
符号の説明
11 ハウジング
11a 中空円筒部
11b 凸部
12 押圧体(押しボタン)
12a 嵌合凸部
13 コンタクトベース
13a 孔
13b 嵌合凹部
14 可動接点部材
14a 孔
14b1 第1板バネ部材
14b2 第2板バネ部材
14c 本体部
14d 第1可動接点
14e 第2可動接点
15 基板
16 固定接点
16a 第1固定接点
16b 第2固定接点
17 透孔
18 第1スプリング
18a 中空部
19 第2スプリング
20 電線
A 最大変位量
B 嵌合ガタ
C クリアランス
θ 角度

Claims (6)

  1. ハウジング内に、少なくとも第1および第2固定接点と、コンタクトベースに設けられた少なくとも第1および第2可動接点を収容し、
    前記ハウジングから突出している押圧体の一端を押し込むことにより、前記第1固定接点と前記第1可動接点が接触し、前記第2固定接点と前記第2可動接点が接触して導通するプッシュスイッチにおいて、
    少なくとも前記第1可動接点が板バネ部材に設けられており、
    前記第1可動接点と前記第1固定接点との距離をL1、前記第2可動接点と前記第2固定接点との距離をL2とし、前記ハウジング又は/および前記押圧体と前記コンタクトベースとの嵌合ガタによる、前記第1可動接点と前記第2可動接点との間の前記押圧体の押圧方向における最大変位量をAとしたとき、前記押圧体の一端を押し込む前の状態では、
    L2−L1>A/2
    の関係を満たすことを特徴とするプッシュスイッチ。
  2. 前記L1と前記L2と前記Aが、前記押圧体の一端を押し込む前の状態では、
    L2−L1>A
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のプッシュスイッチ。
  3. 前記第2可動接点が板バネ部材に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプッシュスイッチ。
  4. 前記第1可動接点と前記第2可動接点はそれぞれ複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  5. 前記押圧体は前記コンタクトベースに嵌挿され、
    前記押圧体を初期位置に復帰させる第1スプリングと、前記押圧体を押し込んだ際に前記コンタクトベースを前記固定接点側に付勢させる第2スプリングとを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプッシュスイッチ。
  6. 前記第1スプリングと前記第2スプリングの少なくとも一方は円錐状のコイルスプリングであることを特徴とする請求項5に記載のプッシュスイッチ。
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