JP5007073B2 - 散水ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、散水ノズルに関するもので、詳しくは、散水ノズル(主に樹脂製散水ノズル)のグリップカバーの取付構造に関する。
従来より、筒形のボディの下方にグリップを形成してなる短銃タイプの散水ノズルが知られている。この種の散水ノズルは、特許文献1に示すように、そのグリップ内に通水管が通され、この通水管にグリップカバーとレバーが取り付けられる。グリップカバーは、通水管のグリップ後側(ボディ側)、レバーは、通水管のグリップ前側(ヘッド側)にそれぞれ配置される。そして、グリップカバーを握り手としてレバーを引いたり戻したりすることで、水の吐出状態と停止状態とを切り替えるようになっている。
このような散水ノズルのグリップカバーは、通常、グリップ前側に縦長の開口部を有している。ノズル本体にグリップカバーを取り付ける場合、通水管の後方からグリップカバーの開口部を差し入れ、カバーと本体とを接着や溶着で固定するか、特許文献1に示すように、グリップ側面の固定手段により両者を固定している(特許文献1の[0022]、図1「凸部8a」、凹部8b」参照)。
特許第3714626号公報
しかしながら、ノズル本体とグリップカバーとを接着や溶着で固定する場合には、専用の設備や工具・機材等が必要になる他、乾燥・冷却といった工程を要するために完成までに時間がかかる。このため、組み付け作業が煩雑で、接着・溶着の不良も起きやすい。
また、特許文献1のようなタイプの散水ノズルでは、グリップカバーと通水管との固定手段がロック穴にロック爪を嵌め合わせる構造であるため、グリップカバーの外側に固定手段が露出してしまう。このため、外観上、散水ノズルの体裁が悪くなる。また、ロック穴とロック爪との隙間に砂や泥などの汚れが入り込むため、グリップ表面が汚れやすい。
これに対し、グリップカバーの内側に隠れるように、ロック溝とロック爪、あるいはロック爪同士を嵌め合わせて、グリップカバーの外側にこれらの固定手段が露出しないようにする構成が考えられるが、このような構成では、ロック溝やロック爪などの位置が外から見えないため、グリップカバーの組み付け作業が行いにくく、不完全な嵌合となるおそれもある。
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、ロック穴やロック爪などの固定手段を外側に露出させることなく通水管にグリップカバーを確実に固定することが可能で、しかも、グリップカバーの組み付け作業を極めて簡単に行える散水ノズルを提供することを目的としている。
[第1発明]
上記課題を解決するための第1発明の散水ノズルは、
グリップ(14)の内側に通される通水管(21A)と、
この通水管(21A)のグリップ前側に取り付けられ、前記通水管(21A)の水路を開閉可能なレバー(15)と、
前記通水管(21A)のグリップ後側に取り付けられ、前記レバーの後方で前記通水管(21A)を覆い隠すグリップカバー(51A)と、
前記通水管(21A)に前記グリップカバー(51A)を組み付ける固定手段とを備えた散水ノズルにおいて、
前記固定手段は、
前記グリップカバー(51A)の下端に一体的に形成されるリング板(55)と、
前記通水管(21A)のグリップ下方の開口端に前記リング板(55)のリング穴を通して連結されるコネクタパイプ(16)とを備え、
前記通水管(21A)の開口端に前記コネクタパイプ(16)が連結されるとき、前記通水管(21A)と前記コネクタパイプ(16)との間に前記リング板(55)が挟まれて前記通水管(21A)に前記グリップカバー(51A)が固定されるものであり、
さらに、前記固定手段は、
前記コネクタパイプ(16)の外周に形成される環状ツバ部(63)と、
前記コネクタパイプ(16)の環状ツバ部(63)の内周端に、前記リング板(55)の板厚よりも小さい厚みをもって上向き段差状に形成されるインロウ部(64)とを備え、
前記通水管(21A)の開口端に前記コネクタパイプ(16)が連結されるとき、前記環状ツバ部(63)と前記通水管(21A)との間に前記リング板(55)が挟まれることにより前記通水管(21A)の軸方向に前記グリップカバー(51A)が位置決めされ、かつ、前記リング板(55)のリング穴に前記インロウ部(64)がスライド挿入されることにより前記通水管(21A)の径方向に前記グリップカバー(51A)が位置決めされる構成とした。
このような構成によれば、通水管の開口端にグリップカバーのリング板を挟んでコネクタパイプの環状ツバ部を押し付けると、通水管の開口端と環状ツバ部との間にリング板が挟まれた状態となり、通水管の軸方向にグリップカバーが位置決めされる。
一方、リング板の内周にはコネクタパイプのインロウ部がスライド挿入されるため、通水管の径方向にグリップカバーが位置決めされる。
このように通水管の軸方向および径方向にグリップカバーを位置決めすることで、通水管の下端にグリップカバーを安定的に固定することができる。
なお、インロウ部は、リング板の板厚より小さい挿入代になっているため、リング板の内周に挿入しても通水管の開口端に接触することはない。これにより、インロウ部に邪魔されることなく通水管の開口端と環状ツバ部との間にリング板をしっかりと挟み持つことができる。
この結果、グリップカバーの外側にロック穴やロック爪等の固定手段が露出することなく、通水管にグリップカバーを確実に固定することができる。
また、通水管の開口端にコネクタパイプを連結するときに同時に通水管にグリップカバーを固定することができ、その組み付け作業を極めて簡単に行うことができる。
さらに、第1発明の構成によれば、グリップカバーの下方空間がリング板とコネクタパイプの環状ツバ部で仕切られるから、グリップ内の密閉性が向上する。これにより、泥や砂などの異物がグリップ内部に浸入するのを防止し、レバー操作の信頼性を高めることができるという効果もある。
第1発明の散水ノズルにおいて、通水管にコネクタパイプを連結する手段としては、ネジ嵌合構造を採用するとよい。すなわち、通水管の内側に雌ネジ、コネクタパイプの外側に雄ネジを切り、これらを互いに嵌合させるとよい。
このようなネジ嵌合構造によれば、通水管の開口端にコネクタパイプを強固に締め付けることができ、しかも、通水管とコネクタパイプとの脱着が容易になり、グリップカバーの組み付けだけでなく、分解も極めて簡単になる。特に、部品交換や修理、掃除などのメンテナンスの際には、グリップカバーを簡単に取り外すことができるから、その作業性を大幅に向上させることができる。
その他、通水管とコネクタパイプの連結手段としては、十分な固定強度と防水性を得られるものであればよく、圧入構造、ロック構造などを採用してもよい。
[第2発明]
一般に、吐出水形切替式の散水ノズルでは、ヘッドとボディとが別パーツで構成されている。そして、ボディの下方にはレバー付きのグリップが設けられることが多い。
この種の散水ノズルでは、通常、グリップカバーの上方にボディカバーが一体的に形成される。ボディカバーは、ヘッドとグリップとの間を繋いでボディ外形をなし、ボディ側の通水管、すなわちグリップ内から屈曲してヘッド軸方向へ延びる通水管を覆い隠す。
このような散水ノズルにおいて、ボディ側の通水管にボディカバーを止める固定手段としては、ボディカバーのロック穴と、通水管のロック爪とを互いに嵌合させる構造があるが(特許文献1参照)、このような構造では、前述のグリップカバーと同様に、ボディの外側にロック爪やロック穴が露出してしまい、ボディ外観の体裁の悪化や汚れの付着の問題が生じる。また、通水管へのボディカバーの組み付け性の問題も同様に生じる。
そこで、第2発明の散水ノズルは、第1発明の構成を有する散水ノズルであって、
前記グリップ(14)の上方に設けられるボディ(13)と、
前記グリップ(14)の内側に通される前記通水管(21A)の上方に延長され、前記グリップ(14)付け根付近で屈曲して前記ボディ(13)の内側に通される通水管(21B)と、
前記グリップカバー(51A)の上方に一体的に形成され、前記通水管(21B)を覆い隠すボディカバー(51B)と備え、
前記通水管(21B)の外周に、前記ボディカバー(51B)の内周面に沿ってスライド挿入されるガイド部(50b)を設ける構成とした。
このような構成によれば、ボディ側の通水管にボディカバーをスライド可能に支持することにより、通水管の径方向にボディカバーが位置決めされる。
一方、通水管にボディカバーをスライド挿入した後、第1発明の構成によりグリップ側の通水管にグリップカバーを固定すると、ボディカバーのスライド位置が固定され、通水管の軸方向にボディカバーが位置決めされる。
このように通水管の径方向および軸方向にボディカバーを位置決めすることで、通水管の定位置にボディカバーを安定的に固定することができる。
言い換えれば、従来の通水管とボディカバーとの固定手段は、ロック爪とロック穴などの通水管の周囲のロック構造により、両者を一度に定位置に止めるようにしていたが、第2発明は、通水管にボディカバーを一度に止めるのではなく、まず、ボディカバーとガイド部のスライド構造により径方向の移動を規制し、次いで、グリップカバーの固定手段(リング板、コネクタパイプ)を利用してボディカバーの軸方向への移動を規制してその取付状態を安定させる。
この結果、ボディカバーの外側には、ロック爪やロック孔といった固定手段が露出することなく通水管にボディカバーを固定することができ、しかも、通水管へのボディカバーの組み付けも極めて容易に行えるという独自の効果を得ることができる。
[第1および第2発明]
本発明の散水ノズルは、通水管の後方にグリップカバーおよびボディカバーを固定するものであれば特に用途は限定されない。例えば園芸等の水遣りの他、清掃(屋根、外壁、窓ガラス等の清掃)や洗浄(車両、農耕器具等の洗浄)に用いる散水ノズルに本発明を適用することができる。
本発明(第1および第2発明)は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用してもよい。また、本発明(第1および第2発明)に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
特に、第1発明および第2発明を適用してなる散水ノズルでは、ノズル本体(通水管)のボディ部分にボディカバーを嵌め合わせる工程と、ノズル本体(通水管)のグリップ部分にグリップカバーをコネクタパイプで結合する工程との2つの工程を組み合わせることで、これらのパーツ同士を強固に確実に組み付けることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、吐出水形切替式の散水ノズルに本発明を適用したものである。
図1に散水ノズル10の斜視図を示した。散水ノズル10は、ヘッド12とボディ13を備えている。ヘッド12の先端には散水用のノズル盤11が設けられる。ボディ13にはグリップ14が一体に形成され、このグリップ14の前側にレバー15が設けられている。
グリップ14の下端にはコネクタパイプ16が取り付けられており、このコネクタパイプ16は、専用のホースジョイント(図示省略)によって散水ホースに連結される。
ヘッド12とボディ13には、それぞれ内筒12aおよび外筒13aが形成される。内筒12aは、ヘッド12の後端側に一体的に形成されるもので、段差を介して外径が小さくなっている。外筒13aは、ボディ13の前端側に開口し、内筒12aを挿入可能な内径を有している。これらの内筒12aと外筒13aとを周方向に回転させつつ出し入れすることによりヘッド12とボディ13との相対的な位置関係が変化するようになっている。
図2に示すように、グリップ14、ボディ13、ヘッド12の内部には、それぞれ通水管21A,21B,21Cが通される。通水管21Aは、コネクタパイプ16からグリップ14内を通してボディ13内に延び、通水管21Bは、通水管21Aに連なってグリップ14の付け根付近で屈曲してヘッド側へ延びる。そして、通水管21Cは、通水管21Bに連なってヘッド12の中心軸に沿ってノズル盤11付近まで延びている。
通水管21Cの先端部には、吐出水形の切替機構22が設けられる。この切替機構22は、ヘッド12とボディ13との相対的な位置関係(直線方向および周方向)に応じて適宜吐出口を切り替え、ノズル盤11から所定の水形の水を放出する。
通水管21Cの中間付近には、ネジ嵌合部(雄ネジ部23aおよび雌ネジ部23b)が形成される。雄ネジ部23aは、通水管21Cの外周に形成され、雌ネジ部23bは、ヘッド12の軸孔に形成される。通水管21Cの周りにヘッド12を回転させると、雄ネジ部23aから雌ネジ部23bの位置がズレて外筒13aに対して内筒12aが直線方向および周方向に移動することになる。
内筒12aの端部にはストッパ24が設けられる。ストッパ24は、内筒12aの内側に突出し、雄ネジ部23aの端面に突き当たる。これにより、内筒12a(ヘッド12)の軸方向の移動範囲が規制され、内筒12aが外筒13aから脱落するのが防止される。
ヘッド12とボディ13の表面には、吐出水形を切り替えるための表示が施されている(図1参照)。ヘッド12の筒面にシャワー、霧、拡散、ストレート、如雨露、停止等の各種の水形状態を示す水形マークが並んで表示されており、ボディ13の頂部にはこれらの水形マークのうち特定のマークを選択可能な三角形の目印Mが設けられる。使用者がヘッド12を回転させて水形マークを目印Mに合わせることで希望の水形を適宜選択できるようになっている。
ボディ13の開口端(フランジ部41)には、リング部材30が取り付けられる。リング部材30は合成ゴムなどの弾性体からなるもので、リング部材30のヘッド12側の端面は、内筒12aと外筒13aとの隙間に砂や泥などの異物が入るのを防止するとともに、内筒12aに摺接しつつその周面に付着する泥水などの汚れを掻き取る役割を果たす。
リング部材30の図1でリング頂部の目印Mの部分は貫通孔となっており、この貫通孔に突出部41mが嵌る(図2参照)。すなわち、この突出部41mが目印Mとして外側に見える。
なお、リング部材30の色は、ボディ13(外筒13a)とは異なり、両者の色の違いが散水ノズル10の外観上はっきり区別できる。これにより、この結果、使用者が目印Mの位置を見つけやすく、吐出水形を瞬時に把握することが可能になる。
グリップ14側の通水管21Aには、コイルバネ25と弁体26が収納される。コイルバネ25が通水管21Aの弁座21dに弁体26を押圧することで水路を開閉可能に保っている。
レバー15には弁体26を開閉するための補助部材27が収納される。補助部材27は、コイルバネ28に支持されており、その先端が弁体26の傾斜状のカム溝に嵌まる。レバー15を離した状態では、補助部材27がコイルバネ28で外側に押されて弁体26を閉じる。レバー15を押し込むと、補助部材27がコイルバネ28を縮めて弁体26を開く。
図2に示すように、ボディ13のグリップ付け根付近は、レバー支持部材45で構成されている。レバー支持部材45には支軸45aが設けられており、この支軸45aにレバー15が回動可能に取り付けられる。
レバー15の上端片15aは、コイルバネ28に押されてレバー支持部材45の下向き凹部に嵌まる。これにより、レバー15の回動範囲が規制され、レバー開放位置が定まる。
一方、レバー15の下端片15bはコイルバネ28を縮めた状態でロック片46に係止される。図2の状態からレバー15を最大限まで引いて(図5参照)、ロック片46を上向きに反らせて下端片15bに引っ掛ける。これにより、使用者がレバー15から手を離してもレバー15が引き込まれたままロックされる。
なお、図2において、符号29A〜29FはOリングである。これらのOリング29A〜29Eによって散水ノズル10の水路からの水洩れが防止される。また、通水管21Cに接するOリング29A,29Bは、ヘッド12の軸孔壁面に摺接して調芯し、ヘッド12の回転動作を良好にする。
上記のような構成の散水ノズル10において、図3に示すボディ13とグリップ14の組付構造に本発明が適用される。以下、これらの組付構造と組付け手順について説明する。
図3は、ボディ13およびグリップ14の側面図、図4はその分解図である。
ボディ13およびグリップ14は、ノズル本体50と本体カバー51とコネクタパイプ16とに分解される(図4参照)。これらを後述する手順で組み付けることで、散水ノズル10が完成する。
ノズル本体50は、散水ノズル10の半製品であって、通水管21A,21Bにレバー15、ロック片46等を取り付けてなる。前述したように、レバー15および通水管21Aには水路開閉機構が組み込まれている。
通水管21Aの開口端には、フランジ部50aが設けられる。フランジ部50aから内側に入った内周壁には雌ネジ部N1が切られている(図5参照)。図5に示すように、フランジ部50aの先端内側にはOリング29Fが収納され、このOリング29Fは、後述するコネクタパイプ16のインロウ部64に押されて通水管21Aとコネクタパイプ16との間の水漏れを防止する。
通水管21Bの開口端には、円盤状のガイド部50bが設けられる(図4参照)。ガイド部50bは、通水管21Bと同軸上に樹脂一体成形によって形成されるもので管軸方向に延びている。ガイド部50bの外周は滑らかな筒面になっている。ガイド部50bの中心付近には、通水管21Bが開口し、この開口部がヘッド側の通水管21Cに連結される(図8参照)。
本体カバー51は、グリップ14の外形をなすグリップカバー51Aと、ボディ13の外形をなすボディカバー51Bとが一体的に連なって形成されている。本体カバー51の内側(図4で左側)には、縦長の空洞部Sが開口しており、この空洞部Sにノズル本体50が収納可能になっている。
グリップカバー51Aの表面には複数の凹凸条部が平行に延びている。これらの凹凸条部によってグリップ14が使用者の手に馴染みやすくなっている。
グリップカバー51Aの下端にはリング板55が設けられる(図5,図9参照)。リング板55は、通水管21Aに直交する方向に延び、一定の厚みをもって形成される。図7に示すように、リング板55のリング内径E1は、通水管21Aのフランジ部50aの内径より若干大きく、フランジ部50aの外径E2よりも若干小さくなっている。これにより、通水管21Aのフランジ部50aにその中心を一致させてリング板55を合わせると、両者が管軸方向に重なる状態となる(図5参照)。
本体カバー51のボディ側、すなわちボディカバー51Bは、グリップカバー51Aの上方からヘッド12側に向けて筒状に連なる。ボディカバー51Bの後端部は、後方へ膨らむ凸曲面で封鎖されている。ボディカバー51Bの前端部(開口端部)には、前述した外筒13aのフランジ部41および突出部41mが一体的に形成される(図3,図4参照)。
図6に示すように、ボディカバー51Bの内径d1は、通水管21Bのガイド部50bの外径d2より僅かに小さくなるように設定される。これにより、ボディカバー51Bにガイド部50bを挿入すると、両者の周面がスライドしながら接触し合うことになる。
ボディカバー51Bの内壁には、筒軸方向に沿ってストッパ片72が形成される(図6,図7参照)。ストッパ片72は、ボディカバー51Bの両サイドと天井部分(図7,図8参照)の3箇所に配置され、これらの先端が筒軸方向のほぼ中間付近で均一に揃っている。これにより、図6に示すように、ボディカバー51B内でガイド部50bがストッパ片72に当たって筒軸方向の中間位置で位置決めされかつ保持される。
図4に示すように、コネクタパイプ16は、外パイプ61と内パイプ62とを備えている。外パイプ61は、散水ホースのホースジョイントに接続される中継部分であり、その外周面に係止用の環状凹凸を有している。内パイプ62は、通水管21Aに接続される中継部分であり、その外周面には、通水管21Aの雌ネジ部N1に嵌合可能な雄ネジ部N2が設けられている。雄ネジ部N2を雌ネジ部N1にねじ込むことにより、通水管21Aのフランジ部50aにコネクタパイプ16が着脱可能に連結される。
コネクタパイプ16の中間部であって外パイプ61と内パイプ62の境界付近には、環状ツバ部63が設けられる。図5に示すように、環状ツバ部63は、通水管21Aのフランジ部50aよりも大きく、リング板55の外径とほぼ同一の外径で、コネクタパイプ16の外周に円板状に形成される。
環状ツバ部63の付け根付近には、雄ネジ部N2側に向けてインロウ部64が形成される。このインロウ部64は、環状ツバ部63の板面からほぼ均一の段差をもって軸方向に同心円状に立ち上がる。インロウ部64の外径は、前述のリング板55のリング穴にほぼぴったり収まる大きさになっている。
次に、ノズル本体50、本体カバー51およびコネクタパイプ16の組み付け手順について説明する。図4の分解状態から完成品にする場合、次のような手順によることができる。
まず、図7に示すように、ノズル本体50の後方に本体カバー51を配置し、図7矢印に示す方向に通水管21Bの軸方向に沿ってノズル本体50の外側に本体カバー51を挿入する。このとき、通水管21Bのガイド部50bにボディカバー51Bの筒孔をスライド挿入し、ガイド部50bの端面にストッパ片72を当てる(図6,図8参照)。すると、図8に示すように、グリップカバー51Aのリング板55が通水管21Aのフランジ部50aに重なって、リング穴から通水管21Aの雌ネジ部N1が見える状態になる(図9参照)。
次いで、この雌ネジ部N1にコネクタパイプ16の雄ネジ部N2をねじ込むと、ねじ込み当初は通水管21Aとリング板55との間の隙間により若干のガタ付きが生じるが、コネクタパイプ16の根元付近まで雌ネジ部N1に雄ネジ部N2をねじ込むと、インロウ部64がリング板55のリング穴にスライドしつつ嵌り込み、環状ツバ部63がリング板55の板面に押し付けられる(図5参照)。
これにより、図5に示すように、通水管21Aのフランジ部50aと環状ツバ部63との間にリング板55が挟まれて通水管21Aの軸方向に位置決めされ、一方、インロウ部64の外周でリング板55が径方向に位置決めされる。
この結果、ノズル本体50の通水管21Aにグリップカバー51Aの下端がガタ付くことなく安定的に確実に固定される。
ここで、図5に示すように、インロウ部64の厚みD2、すなわちリング穴への挿入代は、リング板55の厚みD1よりも小さく設定される。これにより、リング穴にインロウ部64が嵌っても、インロウ部64の上端がフランジ部50aに当たることはない。これにより、インロウ部64に邪魔されることなく、フランジ部50aと環状ツバ部63との間にリング板55を強固に挟んで保持することが可能になる。
また、本体カバー51のボディ部分(ボディカバー51B)は、ガイド部50bの内周壁にスライド可能に支持されるが、グリップカバー51Aのリング板55が通水管21Aの下端に固定されることにより、そのスライド位置が定まってガイド部50bから抜けなくなる。これにより、通水管21Bの適切な位置にボディカバー51Bがガタ付き無く固定されることになる。
このように本実施形態では、本体カバー51(グリップカバー51Aおよびボディカバー51B)を、通水管21Bのガイド部50bとコネクタパイプ16で支持してノズル本体50に固定することができるため、本体カバー51の外観に係止爪や係止孔等の固定手段が露出することがない。これにより、散水ノズル10を一体感のある滑らかな外観にすることができ、固定手段の周辺に汚れが付着することもない。
また、ノズル本体50に本体カバー51を組み付ける場合、係止爪や係止穴等を嵌め合わせる作業を伴うことなく、通水管21Aにコネクタパイプ16をねじ込んで連結するだけで足りるため、作業者の負担が少なく、誰でも簡単に、間違いのない正確な作業を行うことができる。また、接着や溶着等のための特別な機材・設備等が不要で、作業時間の短縮化を図ることもできる。
さらに、本実施形態の構成によれば、グリップカバー51Aの下方空間をリング板55と環状ツバ部63で仕切るため、グリップ14内の密閉性が向上する。このため、泥水などの異物がグリップ14内に浸入するのを防止し、このような異物によるレバー操作の悪化を未然に回避することができるという効果もある。
さらに、本体カバー51のボディ部分(ボディカバー51B)は、ストッパ片72によっても軸方向に位置決めされるため、ボディカバー51Bにガイド部50bを過度に押し込んでも、ストッパ片72に当たってガイド部50bが止まる。このため、ボディカバー51Bの奥に通水管21Bが入り込む心配が無く、ボディカバー51Bの挿入作業を容易かつ確実にバラツキ無く行うことができる。
さらに、本実施形態では、ノズル本体50から本体カバー51を外すときには、前述した組み付け手順と逆の手順で、通水管21Aからコネクタパイプ16を外し、次いで、通水管21Bのガイド部50bから本体カバー51を後方側に引き抜くことで、これらを簡単に分解することができる。これにより、修理や内部の掃除などのメンテナンスの作業も極めて簡単に行うことができる。
本実施形態では散水ノズル10の構成を説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されることなく、種々の変形を伴ってもよい。
例えば本実施形態の散水ノズルは、ヘッドとボディのカバーが別々のパーツになっているが、これらが一体となった構成の散水ノズルに本発明を適用することも可能である。
また、本実施形態のボディカバー51Bは、長板状のストッパ片72でガイド部50bを止めているが、ストッパ片72に代えて、環状凸部や段差部等の係止手段でガイド部50bを止めてもよい。
さらに、グリップカバー51Aの下端(リング板55)のみでボディカバー51Bをガイド部50bに位置決めするようにし、上記のような係止手段(ストッパ片72等)を省略してもよい。
さらに、本実施形態では、コネクタパイプ16(外パイプ61)にホースジョイントを介して散水ホースを接続するようにしているが、コネクタパイプ16(外パイプ61)に直接散水ホースを接続する構成としてもよい。
本発明の実施形態による散水ノズルを示す斜視図である。 同散水ノズルの縦断面図である。 同散水ノズルのボディおよびグリップを示す側面図である。 同散水ノズルのボディおよびグリップを示す分解側面図である。 同散水ノズルのグリップ下端部付近を示す拡大縦断面図である。 図3に示すVI−VI線横断面図である。 同散水ノズルの組み付け方法を説明するもので、ノズル本体に本体カバーを取り付ける前の状態を示す分解縦断面図である。 同散水ノズルの組み付け方法を説明するもので、ノズル本体に本体カバーを取り付けた後の状態を示す分解縦断面図である。 同散水ノズルのグリップ下端部付近を示すもので、グリップ下端にコネクタパイプを取り付ける前の状態を示す斜視図である。 同散水ノズルのグリップ下端部付近を示すもので、グリップ下端にコネクタパイプを取り付けた後の状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 散水ノズル
12 ヘッド
13 ボディ
14 グリップ
15 レバー
16 コネクタパイプ
21A,21B,21C 通水管
50 ノズル本体
50a フランジ部(通水管の開口端)
50b ガイド部
51 本体カバー
51A グリップカバー
51B ボディカバー
55 リング板
61 外パイプ
62 内パイプ
63 環状ツバ部
64 インロウ部
72 ストッパ片
N1 雌ネジ部
N2 雄ネジ部
S 空洞部

Claims (3)

  1. グリップ(14)の内側に通される通水管(21A)と、
    この通水管(21A)のグリップ前側に取り付けられ、前記通水管(21A)の水路を開閉可能なレバー(15)と、
    前記通水管(21A)のグリップ後側に取り付けられ、前記レバーの後方で前記通水管(21A)を覆い隠すグリップカバー(51A)と、
    前記通水管(21A)に前記グリップカバー(51A)を組み付ける固定手段とを備えた散水ノズルにおいて、

    前記固定手段は、
    前記グリップカバー(51A)の下端に一体的に形成されるリング板(55)と、
    前記通水管(21A)のグリップ下方の開口端に前記リング板(55)のリング穴を通して連結されるコネクタパイプ(16)とを備え、
    前記通水管(21A)の開口端に前記コネクタパイプ(16)が連結されるとき、前記通水管(21A)と前記コネクタパイプ(16)との間に前記リング板(55)が挟まれて前記通水管(21A)に前記グリップカバー(51A)が固定されるものであり、

    さらに、前記固定手段は、
    前記コネクタパイプ(16)の外周に形成される環状ツバ部(63)と、
    前記コネクタパイプ(16)の環状ツバ部(63)の内周端に、前記リング板(55)の板厚よりも小さい厚みをもって上向き段差状に形成されるインロウ部(64)とを備え、
    前記通水管(21A)の開口端に前記コネクタパイプ(16)が連結されるとき、前記環状ツバ部(63)と前記通水管(21A)との間に前記リング板(55)が挟まれることにより前記通水管(21A)の軸方向に前記グリップカバー(51A)が位置決めされ、かつ、前記リング板(55)のリング穴に前記インロウ部(64)がスライド挿入されることにより前記通水管(21A)の径方向に前記グリップカバー(51A)が位置決めされるように構成されたことを特徴とする散水ノズル。
  2. 請求項1記載の散水ノズルであって、前記通水管(21A)の開口端と前記コネクタパイプ(16)との連結手段がネジ嵌合構造である、散水ノズル。
  3. 請求項1または2記載の散水ノズルであって、
    前記グリップ(14)の上方に設けられるボディ(13)と、
    前記グリップ(14)の内側に通される前記通水管(21A)の上方に延長され、前記グリップ(14)付け根付近で屈曲して前記ボディ(13)の内側に通される通水管(21B)と、
    前記グリップカバー(51A)の上方に一体的に形成され、前記通水管(21B)を覆い隠すボディカバー(51B)と備え、
    前記通水管(21B)の外周に、前記ボディカバー(51B)の内周面に沿ってスライド挿入されるガイド部(50b)を設ける、散水ノズル。
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