JP5006402B2 - 論理素子 - Google Patents

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Description

本発明は、機械的振動による共振器を用いてビット情報の記憶およびビット情報を用いた演算を行うための論理素子に関するものである。
情報処理装置において、ビット情報を記憶させる記憶装置、また、ビット情報を用いて演算を行う演算装置は、民政機器用,通信用装置として広く用いられいる。現在、主流となっている記憶装置および演算装置は、半導体により作製されたトランジスタなどの論理素子を用いるものである。
一方、現在の半導体トランジスタを基本素子とした論理素子が主流となる以前の1950年代において、パラメトロンと呼ばれる論理素子が、国内において広く研究・開発されていた。パラメトロンは、共振器をパラメトリック励振したときに生じる2つの異なる位相を持つ振動状態を、ビットとして扱って論理演算を行うものである(文献1:E.Goto, "The Parametron, a Digital Computing Element which Utilizws Parametric Oscillation", PROCEEDINGS OF THE IRE ,vol.47, pp.1309-1316, 1959.)。
図10は、上述した従来のパラメトロンの基本素子構成を示す回路図である。このパラメトロンは、周波数fの入力交流信号源1001と、位相反転スイッチ1002と、結合トランス1003と、コンデンサー1004と、結合抵抗1005と、2つのコイルを備えたインダクタンス1006と、励振スイッチ1007と、周波数2fの励振用交流信号を発生する加振用交流電源1008と、出力端子1009とを備えている。
このパラメトロンの中心部分は、コンデンサー1004とインダクタンス1006で構成され、共振周波数fのLC共振器である。このLC共振器のインダクタンス1006の値を、加振用交流電源1008からの励振用交流信号により周波数2fで周期的に変調すると、LC共振器は周波数fでパラメトリック励振され、位相πだけ異なる2つの振動状態が発生する。これらの2つの振動状態は、励振スイッチ1007をオンにして励振用交流信号を印加することで励振を開始する前に、入力交流信号源1001より出力される入力交流信号の位相により選択することが可能である。
このパラメトロンにおいて、励振前に、入力交流信号源1001より出力される共振周波数fの交流信号を、印加すると、結合トランス1003を介してLC共振器は共振状態になる。この状態で、励振スイッチ1007をオンにしてパラメトリック励振を開始すると、入力交流信号源1001によって与えられた入力交流信号の位相は維持され、この後で入力交流信号源1001からの入力交流信号の入力をオフしても、振動状態は継続する。従って、このパラメトロンによれば、入力交流信号源1001から入力される入力交流信号を位相反転スイッチ1002により逆転することで、位相がπだけ反転した2つの励振モードを選択的に励振すれば、これを維持することが可能である。
パラメトロンを用いた演算では、上述したようにLC共振器に記憶された2つの振動状態を、次々と異なるパラメトロンに転送していくことにより、シフトレジスターやAND,OR,NOT回路などを構成する。
パラメトロンは、当時の半導体素子に比較して安価・高性能という優れた特徴があり、実用機が開発されるまでに至ったが、この後の半導体トランジスタの急速な進展に伴い、速度,集積度,消費電力などにおいて不利なパラメトロンは、開発中止を余儀なくされた。
しかしながら、現在主流となっているトランジスタを基本素子として用いた論理素子においては、動作を継続させるにはある一定の電流供給が必要であり、素子の集積度が高まるにつれ、消費電力が大きくなるという問題があった。また、上述した従来のパラメトロンにおいては、素子の基本単位がLC共振器であるために小型化が困難であり、また、電気的な共振器を用いているため、微細化に伴い素子間のクロストークが発生するようになり悪影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、記憶や演算などを行う論理素子における集積に伴う消費電力の増大が抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係る論理素子は、機械的に振動する振動部と、位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態で振動部をパラメトリック振動させる励振手段と、この励振手段にパラメトリック振動を起こす信号が入力される入力部と、パラメトリック振動している振動部の第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態に対応する信号を出力する出力部とを少なくとも備え、例えば、励振手段は、振動部に静電力を印加することで、振動部を位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの振動状態とする第1の励振手段と、第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの振動状態とされた振動部をパラメトリック励振するための第2の励振手段とから構成され、出力部は、振動部の一端側に接続して振動部の振動に対応する信号が出力される出力電極を含むようにしたものである。振動部における第1の振動状態または第2の振動状態は、パラメトリック励振した後で維持される。本発明の論理素子では、これら2つの励振状態に対応して出力部より出力される2つの信号を用いて「0」あるいは「1」のバイナリー情報を表現する。
以上説明したように、本発明によれば、機械的に振動する振動部を、位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態でパラメトリック振動させ、これらのいずれかの状態に対応する信号を出力するようにしたので、記憶や演算などを行う論理素子における集積に伴う消費電力の増大が抑制できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施例1における論理素子100の構成例を模式的に示す斜視図である。 図2は、2つの異なる励振状態を説明するための説明図である。 図3は、論理素子100を駆動する回路の構成を示す構成図である。 図4は、実施例1における論理素子を用いたシフトレジスターの構成を示す平面図である。 図5は、シフトレジスターの動作例について説明するためのタイミングチャートである。 図6は、シフトレジスターの動作例について説明するためのタイミングチャートである。 図7は、実施例1における論理素子を用いた、他の形態のシフトレジスターの構成を示す平面図である。 図8は、実施例1における論理素子を用いた論理回路の構成を示す平面図。 図9は、本発明の実施例2における論理素子の構成を模式的に示す平面図である。である。 図10は、パラメトロンの基本素子構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施例について図を参照して説明する。
[実施例1]
はじめに、本発明の実施例1における論理素子について説明する。図1は、本発明の実施例1における論理素子100の構成例を模式的に示す斜視図である。論理素子100は、例えば面方位が(001)のGaAsからなる基板101の上に、単結晶のAl0.7Ga0.3Asからなる犠牲層121,単結晶の絶縁性GaAsからなる絶縁層102,シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAs(第1半導体)からなる導電層103,および単結晶の絶縁性AlGaAs(第2半導体)からなる圧電体層(励振手段)104からなる積層構造体を備えている。圧電体層104は、例えばAl0.3Ga0.7Asから構成されている。
加えて、論理素子100は、上述した積層構造体により、支持部105,支持部106およびこれらに両端が支持された梁107が形成されている。梁107は、この下面が基板101の表面より離間し、梁107と基板101との対向面の間に空間を形成している。この構造は、後述に例示するように、犠牲層121を用いることで形成可能である。
また、一方の支持部105の上には、励振電極(入力電極)108が形成され、他方の支持部106の上には、振動検出電極(出力電極)110が形成されている。これら電極は、半導体よりなる圧電体層104に対してショットキー接合を形成する金属材料から構成され、例えば、Ti層とこの上に形成されたAu層との積層構造体である。また、支持部105の一部の圧電体層104を除去することで露出された導電層103の上には、共通電極109が形成されている。共通電極109は、導電層103にオーミック接続する金属材料から構成され、例えば、AuGeNi合金から構成されている。
また、励振電極108には、パラメトリック励振のためなどの交流信号が供給される配線111が接続し、共通電極109には接地配線112が接続し、振動検出電極110には、梁107の振動により発生する信号が出力される振動検出配線113が接続している。この論理素子では、導電層103が、圧電体層104を挟んで励振電極108および検出電極110に対向する共通の電極として機能する。
ここで、論理素子100の製造について簡単に説明する。例えば、基板101の上に、犠牲層121を結晶成長し、次いで、犠牲層121の上に絶縁性GaAsを結晶成長させる。引き続いて、この絶縁性GaAs層の上にシリコンがドープされた単結晶の導電性GaAsを結晶成長させ、また、導電性GaAs層に上に絶縁性Al0.3Ga0.7Asを結晶成長させる。これらはヘテロエピタキシャル成長により作製すればよい。
この後、これらの積層膜を、公知のリソグラフィー技術とエッチング技術とにより、支持部105,梁107,支持部106の平面形状に微細加工する。この状態で、他の層に対して犠牲層121を選択的に除去することで、梁107の領域においては、梁107と基板101との対向面の間に空間が形成された状態とする。本例では、他の層よりAlが多い比率の組成とした犠牲層121を用いているので、犠牲層121を選択的にエッチング除去することができる。
ここで、梁107以外の支持部においても、犠牲層121は側面よりエッチング除去される。しかしながら、梁107となる部分は、支持部となる他の領域に比較して、幅が狭く形成されているため、梁107の領域の犠牲層121が除去された状態としても、他の領域の犠牲層121は残すことが可能である。例えば、梁107の領域の犠牲層121が除去されたら、上記エッチングを停止することで、支持部105および支持部106の領域の犠牲層121は残すことができる。この処理により、支持部105および支持部106の領域においては、他の層に比較して犠牲層121が内側に入り込んだ形状となる。なお、上述した製造方法に限るものではなく、他の方法により、梁の部分を形成するようにしても良いことは、言うまでもない。
また、共通電極109を形成する領域においては、支持部105を構成している一部の絶縁性AlGaAs層(圧電体層104)を除去し、この箇所において、導電性GaAs層(導電層103)が露出した状態とする。この後、よく知られたリフトオフ法などを用いることで、励振電極108,共通電極109,および振動検出電極110が形成された状態とすることができる。
上述したように構成した本実施例における論理素子100において、弾性体である梁107の持つ共振周波数をfresとする。ここで、接地配線112が接地に接続された状態とし、励振電極108にパラメトリック励振配線111を通じて電圧を印加すると、圧電体層104が持つ圧電効果により、梁107は、印加された電圧に比例した延在方向の歪みを受ける。この歪みは、梁107の共振周波数を変化させる。従って、励振電極108に周波数2fresの交流電圧を印加すると、梁107は周波数2fresで周期的に歪みを受け、梁107の共振周波数は周波数2fresで変調され、梁107は周波数fresでパラメトリックに励振される。
ところで、本実施例では、一例として導電性GaAsの層および絶縁性AlGaAsの層から梁107が構成されているようにしたが、このように、AlGaAsなどのようにバンドギャップの大きい高い電圧耐圧を備えた層を積層構造の一部に設けることで、より大きな電圧を梁107に対して印加することが可能となる。圧電効果を備えて振動発生の元となる圧電体層104を、導電層103など他の層に比較して大きなバンドギャップの化合物半導体から構成することで、圧電体層104の耐圧を向上させることができ、より大きな電圧を印することが可能となる。この結果、本実施例によれば、より大きな歪みを梁107に発生させることができる。また、高い電圧耐性を備えているので、リーク電流の問題を抑制した状態で、より微細化を進めることが可能となる。加えて、梁107は、単結晶で構成されたものとなり、優れた機械特性を備えた状態となっている。
上述したように励振される梁107には、図2の(a)に示す励振電圧に対して図2の(b)に示すように、振動の位相がπだけ異なる2つの励振状態が存在できる。これらの2つの状態を用い、2つの励振状態を「0」および「1」のビット状態と対応付けることで、デジタル演算を行うことが可能となる。梁107の励振状態は、振動検出電極110と共通電極109との間に発生するピエゾ電圧として、接地配線112と振動検出配線113とを通じて検出できる。
次に、上述した構成の論理素子100を駆動する回路について説明する。図3は、論理素子100を駆動する回路の構成を示す構成図である。この回路に接続する論理素子100は、前述同様に、両端が支持部105および支持部106に支持されて共振周波数fresの梁107を備える。
また、入力電極を、梁107に初期励振を与えるための初期励振電極(第1電極)108aと、梁107をパラメトリック励振するためのパラメトリック励振電極(第2電極)108bとから構成している。初期励振電極108aには、梁107の共振周波数で、位相がπ異なる2つの交流電圧が選択的に印加される。また、パラメトリック励振電極108bには、梁107をパラメトリック励振するための、梁107の共振周波数の2倍の周波数の交流電圧が印加される。
初期励振電極108aは、支持部106に備えられ、パラメトリック励振電極108bは、支持部105に備えられている。なお、初期励振電極108aおよびパラメトリック励振電極108bは、ショットキー電極である。
また、この回路は、周波数fresの入力交流信号を発生する入力交流信号源301と、位相反転スイッチ302と、結合抵抗304と、励振スイッチ305と、周波数2fresの励振用交流信号を発生する励振用交流信号源306と、出力端子307とを備えている。
この回路において、励振スイッチ305をオンにして励振用交流信号源306からの周波数2fresの励振用交流信号をパラメトリック励振電極108bに印加すると、梁107の延在方向に歪みが周期的に加わり、梁107は周波数fresでパラメトリック励振される。ここで、前述したように、位相がπだけ異なる2つの振動状態は、励振スイッチ305をオンにしてパラメトリック励振を開始する前に、入力交流信号源301より入力される入力交流信号の位相により選択することが可能である。
例えば、励振スイッチ305がオフの状態で、位相反転スイッチ302をいずれかの状態でオンにし、入力交流信号源301から周波数fresの入力交流信号を初期励振電極108aに印加し、梁107をいずれかの状態(位相がπ異なる第1の振動状態または第2の振動状態)の共振状態とする。この後、励振スイッチ305をオンにしてパラメトリック励振電極108bに周波数2fresの励振用交流信号を印加してパラメトリック励振を開始する。このようにしてパラメトリック振動の状態とすると、上記入力交流信号により与えられた梁107のいずれかの振動の位相は維持され、励振スイッチ305をオンにした後、位相反転スイッチ302をオフにして入力交流信号を遮断しても、上述した梁107の振動の位相は維持される。従って、位相反転スイッチ302をいずれかの状態でオンにしてパラメトリック励振することで、位相がπだけ反転(シフト)した2つの振動モードを選択して維持することが可能である。このように、本実施例における論理素子は、従来のLC共振器を用いたパラメトロンと等価な動作が実現可能であり、図3に示す回路は、デジタル情報のメモリーセルとして用いることができる。
なお、初期励振電極108a,パラメトリック励振電極108b,共通電極109,および振動検出電極110は、金属材料から構成するものに限らす、導電性を備えた半導体の薄膜から構成しても良い。例えば、シリコンがドープされたGaAsから構成することが可能である。また、半導体材料として、GaAs,AlGaAsを用いるようにしたが、これに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、InAs,InP,InSb,InN,GaP,GaSb,GaN,AlP,AlSb,およびAlNなどの他の化合物半導体を用いるようにしてもよい。また、導電性を持たせるためにシリコンなどの不純物をドーピングしたが、この場合、よく知られた変調ドープ構造を用いて電気的特性の優れた状態にしても良い。
[演算回路1]
次に、本発明の実施例1における論理素子を用いた演算回路(シフトレジスター)について説明する。図4は、本発明における論理素子を用いたシフトレジスターの構成を示す平面図である。このシフトレジスターは、7個の論理素子を備えた場合を例にしている。例えば、面方位が(001)のGaAsからなる基板441の上に、単結晶の絶縁性GaAsからなる絶縁層(不図示),シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAs(第1半導体)からなる導電層(不図示),および単結晶の絶縁性AlGaAs(第2半導体)からなる圧電体層442が積層され、所定の間隔で、複数の開口部443が形成されてこれらの間に梁401〜梁407が形成されている。従って、梁401〜梁407の両端に連続している圧電体層442の領域における積層部分が、梁401〜梁407を支持する支持部となる。また、複数の開口部443は、所定の方向(図4左右方向)に1列に配列されて形成されている。従って、梁401〜梁407も、1列に配列されている。
なお、図4では、絶縁性GaAsの絶縁層および導電性GaAsの導電層は、圧電体層442の下層に配置されているために示していない。また、基板441と、各梁401〜梁407との対向面の間には空間が形成されているが、これも図には示していない。また、図1および図3を用いて説明した共通電極は、図示しない他の領域において上記導電性GaAsの導電層に接続し、複数の論理素子に共通に用いられる。
上述したように、各々梁401〜梁407を備える7個の論理素子において、まず、梁401の一端側(図4の上側)に信号入力用の信号入力電極411が設けられ、他端側にパラメトリック励振用の励振電極431が設けられている。また、梁401の他端側から梁402の他端側にかけて、振動状態転送用の転送電極(振動結合手段)421が設けられている。また、梁402においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極432が設けられている。また、梁402の一端側から梁403の一端側にかけて、振動状態転送用の転送電極422が設けられ、梁403においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極433が設けられている。
同様に、梁403の他端側から梁404の他端側にかけて、振動状態転送用の転送電極423が設けられている。また、梁404においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極434が設けられている。また、梁404の一端側から梁405の一端側にかけて、振動状態転送用の転送電極424が設けられ、梁405においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極435が設けられている。
同様に、梁405の他端側から梁406の他端側にかけて、振動状態転送用の転送電極425が設けられている。また、梁406においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極436が設けられている。また、梁406の一端側から梁407の一端側にかけて、振動状態転送用の転送電極426が設けられ、梁407においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極437および信号出力用の信号出力電極412が設けられている。
ここで、梁401〜梁406の他端側においては、梁の延在方向の中央線を境としてこの左右に、励振電極と転送電極とが互いに絶縁分離して配置され、梁407の他端側においては、梁の延在方向の中央線を境としてこの左右に、励振電極437と信号出力電極412とが互いに絶縁分離して配置されている。また、信号入力電極411には、入力端子413が接続し、励振電極431,励振電極434,および励振電極437には、共通して励振電圧印加端子414が接続し、励振電極432および励振電極435には、共通して励振電圧印加端子415が接続し、励振電極433および励振電極436には、共通して励振電圧印加端子416が接続している。また、信号出力電極412には信号出力端子417が接続している。
次に、上述したシフトレジスターの動作例について、図5および図6のタイミングチャートを用いて説明する。なお、周波数fresの交流信号が、入力端子413に入力される電圧であり、また、2つの異なる位相が状態「0」および「1」に対応する。始めに、時刻t0において、例えば、「0」状態に対応する位相を持った交流電圧(入力信号)を入力端子413を通じて電極411に与えると、梁401は印加された交流電圧の位相を持つ振動を開始する。
次に、時刻t01において、励振電圧印加端子414を通じて励振電極431に周波数2fresの励振電圧が印加されると、梁401は、「0」状態に対応する位相を維持したままパラメトリック励振する。なお、よく知られているように、励振電極431には、パラメトリック励振が起こる所定の振幅以上で励振するような周波数2fresの励振電圧を印加する。このようにしてパラメトリック励振の状態となった後、入力端子413に入力されている周波数fresの入力信号がオフされても、梁401は同じ振動を継続する。
上述したようにすることで、パラメトリック励振された梁401においては、圧電効果により、励振(振動)している状態と同様の「0」状態に対応する位相を持った交流電圧が、転送電極421に発生する。このように転送電極421に発生した「0」状態に対応する位相を持った交流電圧は、隣の梁402に印加されて梁402に初期振動を与える。このため、時刻t02において、励振電圧印加端子415を通じて励振電極432に周波数2fresの励振電圧が印加されると、梁402は、「0」状態に対応する位相を維持した状態でパラメトリック励振する。この後、励振電極431(励振電圧印加端子414)に印加(入力)されている周波数2fresの励振電圧がオフされても、梁402は同じ振動を継続する。従って、この段階で、入力端子413に入力された「0」の情報(入力信号)は、梁401から梁402に転送されたことになる。
同様にすることで、まず、時刻t1の段階で、励振電圧印加端子416を通じて励振電極433に周波数2fresの励振電圧が印加されることで、梁402の振動が梁403に転送される。次に、時刻t11の段階で、励振電圧印加端子414を通じて励振電極434に周波数2fresの励振電圧が印加されることで、梁403の振動が梁404に転送される。次に、時刻t12の段階で、励振電圧印加端子415を通じて励振電極435に周波数2fresの励振電圧が印加されることで、梁404の振動が梁405に転送される。次に、時刻t2の段階で、励振電圧印加端子416を通じて励振電極436に周波数2fresの励振電圧が印加されることで、梁405の振動が梁406に転送される。次に、時刻t21の段階で、励振電圧印加端子414を通じて励振電極437に周波数2fresの励振電圧が印加されることで、梁407の振動が梁407に転送される。最後に、振動が転送された梁407における圧電効果で、振動している状態と同様の「0」状態に対応する位相を持った交流電圧が、信号出力電極412に発生し、これが信号出力端子417より出力される。
また、上述同様に、入力端子413に、順次に「0」または「1」に対応する入力信号を入力し、図5に示すシーケンスに従って、励振電圧印加端子414,励振電圧印加端子415,および励振電圧印加端子416に対して順に周波数2fresの励振電圧を入力していくと、入力端子413に入力された「0」または「1」の情報が、図6に示すように、順次に梁401から梁407に転送されて信号出力端子417より出力される。
なお、上述したシフトレジスターの動作が安定に行われるためには、梁401〜梁407が同じ共振周波数を持っている必要がある。ここで、圧電性を有する圧電体層442を備えている梁401〜梁407は、直流電圧を加えることにより共振周波数を変化させることができる。例えば、励振電極431,励振電極432,励振電極433,励振電極434,励振電極435,励振電極436,および励振電極437と励振電圧印加端子414,励振電圧印加端子415,および励振電圧印加端子416との配線の途中に各々コンデンサーを設け、各励振電極およびコンデンサーの間に直流のバイアス電圧が印加可能とし、印加するバイアス電圧を梁毎に調整すれば、梁401〜梁407が同じ共振周波数を持つ状態にすることができる。
[演算回路2]
次に、本発明の実施例における論理素子を用いた、他の形態のシフトレジスターについて、図7の平面図を用いて説明する。以下に説明するシフトレジスターは、隣り合う梁の間の振動の結合を、機械的に行うようにしたものである。このシフトレジスターは、7個の論理素子を備えた場合を例にしている。例えば、面方位が(001)のGaAsからなる基板741の上に、単結晶の絶縁性GaAsからなる絶縁層(不図示),シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAsからなる導電層(不図示),および単結晶の絶縁性AlGaAsからなる圧電体層742が積層され、所定の間隔で、複数の開口部が形成されてこれらの間に梁701〜梁707が形成されている。これらは、図4を用いて説明したシフトレジスターと同様である。
上述したように、各々梁701〜梁707を備える7個の論理素子において、まず、梁701の一端側(図7の上側)に信号入力用の信号入力電極711が設けられ、他端側にパラメトリック励振用の励振電極731が設けられている。また、梁701の一端側の一部と梁702の一端側の一部とを連結するように振動状態転送用の連結梁(振動結合手段)721が形成されている。また、梁702においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極732が設けられている。また、梁702の一端側の一部と梁703の一端側の一部とを連結するように振動状態転送用の連結梁722が設けられ、梁703においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極733が設けられている。
同様に、梁703の一端側の一部と梁704の一端側の一部とを連結するように振動状態転送用の連結梁723が設けられている。また、梁704においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極734が設けられている。また、梁704の一端側の一部と梁705の一端側の一部とを連結するように、振動状態転送用の連結梁724が設けられ、梁705においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極735が設けられている。
同様に、梁705の一端側の一部と梁706の一端側の一部とを連結するように、振動状態転送用の連結梁725が形成され、梁706においては、この他端側に、パラメトリック励振用の励振電極736が設けられている。また、梁706の一端側の一部と梁707の一端側の一部とを連結するように、振動状態転送用の連結梁726が設けられ、梁707においては、この他端側にパラメトリック励振用の励振電極737が設けられ、一端側に信号出力用の信号出力電極712が設けられている。
また、図4を用いて説明したシフトレジスターと同様に、まず、信号入力電極711には、入力端子713が接続している。また、励振電極731,励振電極734,および励振電極737には、共通して励振電圧印加端子714が接続している。また、励振電極732および励振電極735には、共通して励振電圧印加端子715が接続している。また、励振電極733および励振電極736には、共通して励振電圧印加端子716が接続している。また、信号出力電極712には信号出力端子717が接続している。
次に、上述したシフトレジスターの動作例について説明する。始めに、例えば、「0」状態に対応する位相を持った交流電圧(入力信号)を入力端子713を通じて電極711に与えると、梁701は印加された交流電圧の位相を持つ振動を開始する。次に、励振電圧印加端子714を通じて励振電極731に周波数2fresの励振電圧が印加されると、梁701は、「0」状態に対応する位相を維持したまま、より大きな振幅でパラメトリック励振する。この状態となった後、入力端子713に入力されている周波数fresの入力信号がオフされても、梁701は同じ振動を継続する。
上述したようにすることで、パラメトリック励振された梁701の振動は、連結梁721を通じて梁702に伝達され、梁702に初期振動を与える。この状態で、励振電圧印加端子715を通じて励振電極732に周波数2fresの励振電圧が印加されると、梁702は、「0」状態に対応する位相を維持した状態でパラメトリック励振する。この後、励振電極731(励振電圧印加端子714)に印加(入力)されている周波数2fresの励振電圧がオフされても、梁702は同じ振動を継続する。従って、この段階で、入力端子713に入力された「0」の情報(入力信号)は、梁701から梁702に転送されたことになる。
このように、上述したシフトレジスターでは、隣り合う梁間の結合を連結梁721〜連結梁726により行うようにしたものである。このようにしたシフトレジスターによれば、より微細化を進めても、同一の梁の幅方向に2つの電極を配列して設ける必要が無く、図4を用いて説明したシフトレジスターに比較して、より微細化を進めることが可能となる。例えば、連結梁は、カーボンナノチューブやナノワイヤーなどより構成することが可能であり、このような非常に細い構造体で隣り合う梁を結合することにより、結合による共振周波数の変化が抑制された優れた演算装置(シフトレジスター)が実現できる。
[演算回路3]
次に、本発明の実施例における論理素子を用いた論理回路(演算回路)について説明する。以下では、上記論理素子をAND・OR回路に適用した場合の例である。
図8は、本発明における論理素子を用いた論理回路の構成を示す平面図である。この論理回路は、4個の論理素子を備えている。例えば、面方位が(001)のGaAsからなる基板841の上に、単結晶の絶縁性GaAsからなる絶縁層(不図示),シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAs(第1半導体)からなる導電層(不図示),および単結晶の絶縁性AlGaAs(第2半導体)からなる圧電体層842が積層されている。
また、これら各層により積層構造体において、所定の間隔で複数の開口部843,開口部844,および開口部845が形成され、これらの間に梁801,梁802,梁803,および梁804が形成されている。従って、梁801〜梁804の両端に連続している圧電体層842の領域における積層部分が、梁801〜梁804を支持する支持部となる。また、複数の開口部843,開口部844,および開口部845は、所定の方向(図8左右方向)に1列に配列されて形成されている。従って、梁801〜梁804も、1列に配列されている。
なお、図8では、絶縁性GaAsの絶縁層および導電性GaAsの導電層は、圧電体層842の下層に配置されているために示していない。また、基板841と、各梁801〜梁804との対向面の間には空間が形成されているが、これも図には示していない。また、図1および図3を用いて説明した共通電極は、図示しない他の領域において上記導電性GaAsの導電層に接続し、複数の論理素子に共通に用いられる。
上述したように、各々梁801〜梁804を備える4個の論理素子において、まず、梁801の一端側(図8の下側)に、信号A入力用の信号A入力電極811が設けられている。また、梁802の一端側に、信号B入力用の信号B入力電極812が設けられている。また、梁803の一端側に、信号C入力用の信号C入力電極813が設けられている。これらに対し、梁804の一端には、出力電極814が設けられている。
加えて、梁801,梁802,梁803,および梁804の一端には、これらに共通とされ、梁801,梁802,梁803の振動状態を梁804に転送するための転送電極(振動結合手段)815が設けられている。なお、各梁の一端に形成されている転送電極815は、各梁の入力電極および出力電極814とは絶縁分離されている。これらは、梁の延在方向の中央線を境として左右に分離して配置されている。
一方、梁801,梁802,および梁803の他端(図8の上側)には、これらに共通してパラメトリック励振用の入力用励振電極816が設けられている。また、梁804の他端には、梁804をパラメトリック励振するための出力用励振電極817が設けられている。
また、信号A入力電極811には、信号A入力端子821が接続し、信号B入力電極812には、信号B入力端子822が接続し、信号C入力電極813には、信号C入力端子823が接続し、出力電極814には、出力端子824が接続している。一方、梁801,梁802,および梁803の各々に設けられた各入力用励振電極816には、共通して励振電圧印加端子826が接続し、梁804に設けられた出力用励振電極817には、励振電圧印加端子827が接続している。
次に、上述した論理回路の動作例について説明する。まず、信号A入力端子821,信号B入力端子822,信号C入力端子823には、「0」状態あるいは「1」状態に対応する位相(ビット情報)を持った周波数fresの交流電圧(信号A,信号B,信号C)が入力される。これにより、入力された信号A,信号B,信号Cは、信号A入力電極811,信号B入力電極812,信号C入力電極813より、梁801,梁802,梁803に印加される。この結果、梁801,梁802,梁803は、各々印加された交流電圧(信号A,信号B,信号C)の位相を持つ初期振動を開始する。
次に、励振電圧印加端子826に周波数2fresの励振電圧を入力すると、入力された励振電圧は、入力用励振電極816により、梁801,梁802,梁803に印加される。これらの梁801,梁802,梁803は、上述したように既に初期振動が開始されており、ここに周波数2fresの励振電圧が印加されるので、初期振動に対応する位相を維持した状態で、パラメトリック励振される。このようにしてパラメトリック振動の状態となると、初期励振を引き起こすための周波数fresの交流電圧(信号A,信号B,信号C)の入力が停止されても、梁801,梁802,梁803は、初期振動に対応する位相を維持した状態のパラメトリック振動を継続する。
以上のようにして励振された梁801,梁802,梁803のパラメトリック振動は、圧電信号として転送電極815により転送されて梁804に印加され、この結果、梁804が初期振動を開始する。このように、転送電極815により、梁801,梁802,梁803のパラメトリック振動が、梁804の初期振動として転送される。このとき、3つの梁801,梁802,梁803からの転送出力は、合計されて加えられる。この結果、梁801,梁802,梁803の各々の位相の中で、多い方の位相を持った周波数fresの交流電圧が、梁804に印加される。
この状態で、励振電圧印加端子827に周波数2fresの励振電圧が入力され、出力用励振電極817により梁804に印加されると、梁804は、梁801,梁802,梁803の中で多い方の位相を持った状態で、パラメトリック振動を開始する。この結果、このパラメトリック振動に対応する圧電信号が、出力電極814に発生して出力端子824より出力される。
このように、本論理回路においては、梁801,梁802,梁803における各々の位相をビット情報とすれば、梁801,梁802,梁803の多い方のビット情報が、梁804に転送されるようになる。従って、信号A入力端子821,信号B入力端子822,および信号C入力端子823に入力される信号の位相に対応するビット情報の多い方の状態が、出力端子824より出力されるようになる。
ここで、信号A入力端子821,信号B入力端子822,および信号C入力端子823に入力される信号A,信号B,および信号Cのビット情報と、出力端子824より出力されるビット情報との対応について以下の表1に示す。
Figure 0005006402
表1に示すように、信号A入力端子821にビット情報「1」に対応する交流信号が入力された場合、信号B入力端子822あるいは信号C入力端子823のいずれかにビット情報「1」に対応する交流信号が入力されると、出力端子824からはビット情報「1」に対応する交流信号が出力される。前述したように、信号A,信号B,および信号Cのビット情報の多い方が出力されるため、信号Aが「1」である場合、信号Bおよび信号Cのいずれかが「1」であれば、信号A,信号B,および信号Cのビット情報の多い方は「1」となり、これが出力される。これは、OR回路としての動作である。
また、信号A入力端子821にビット情報「0」に対応する交流信号を入力された場合、信号B入力端子822と信号C入力端子823の両方にビット情報「1」に対応する交流信号が入力されると、出力端子824からはビット情報「1」に対応する交流信号が出力される。前述したように、信号A,信号B,および信号Cのビット情報の多い方が出力されるため、信号Aが「0」である場合、信号Bと信号Cとの両方が「1」であれば、信号A,信号B,および信号Cのビット情報の多い方は「1」となり、これが出力される。これは、AND回路としての動作である。これらのように、本実施例の論理回路によれば、OR回路およびAND回路を構成することが可能となる。
ところで、上述では、圧電材料から梁を構成し、梁に設けた電極により初期励振,パラメトリック励振,および振動の検出を行うようにしたが、これに限るものではない。本発明の論理素子は、可撓性を備えるなどにより機械的に振動する振動部と、位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態で振動部をパラメトリック振動させる励振手段と、この励振手段にパラメトリック振動を起こす信号が入力される入力部と、パラメトリック振動している振動部の第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態に対応する信号を出力する出力部とを少なくとも備えることを特徴としたものである。
この論理素子によれば、励振手段により、位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態に励振されている振動部をパラメトリック励振すれば、パラメトリック振動により、第1の振動状態もしくは第2の振動状態が維持されるようになる。この状態は、出力部により出力されるので検出可能であり、本素子によれば、従来よりあるパラメトロンと同様に、2つの異なる位相を持つ振動状態を「0」あるいは「1」のビット(バイナリー情報)として扱うことが可能である。本発明の論理素子によれば、パラメトロンと同様に、記憶および論理演算を行うことが可能となる。
前述した実施例では、まず、振動部を、圧電材料から構成された圧電体層を励振手段として備える梁で構成している。また、梁に設けた入力電極に入力される交流電圧により、位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態に振動部を励振してパラメトリック振動を起こしている。また、梁に設けた出力電極より、振動の検出を行うようにしている。
上述した振動部としては、前述したように両端が支持された梁であってもよく、また、一端が支持された片持ちの梁でもよく、また、ねじり梁であっても良い。また、周辺部が固定された薄膜(ダイヤフラム)であっても良い。振動部は、パラメトリック励振が可能な状態であればよい。
また、振動部および励振手段は、圧電体層を備える梁に限らず、静電結合により梁を振動させる構成としても良い。例えば、可動電極となる振動部に対して所定の距離離間して固定電極を設け、振動部と固定電極との間に信号を印加して静電力(クーロン力)により振動部を励振およびパラメトリック励振させることができる。また、振動部の振動により振動部と固定電極との間の間隔(距離)が変化し、これが静電容量の変化として検出できる。
[実施例2]
以下、本発明における実施例2として、静電結合を励振手段に用いる場合について、図9を用いて説明する。本実施例2における論理素子は、まず、両端が支持部905および支持部906に支持されて共振周波数fresの梁907を備え、また、梁907の振動を検出するための振動検出電極(第3電極)910を支持部906に備え、支持部905の上には共通電極909を備えるようにしている。当然ながら、梁907は、基板(図示せず)と離間している。また、梁907の延在する方向に垂直な方向の一方の近傍に、励振部911を備え、梁907の延在する方向に垂直な方向の他方の近傍に、パラメトリック励振部912を備え、これらは各々初期励振電極913および励振電極914を備えている。本例では、励振部911とパラメトリック励振部912とは、梁907の延在する方向に垂直な方向に対向配置されている。
また、この回路は、図3と同様に、周波数fresの入力交流信号を発生する入力交流信号源301と、位相反転スイッチ302と、結合抵抗304と、励振スイッチ305と、周波数2fresの励振用交流信号を発生する励振用交流信号源306と、出力端子307とを備えている。加えて、本回路では、梁907に抵抗308を介してDC電源を印加可能とし、梁907における抵抗値の変化を、共通電極909と振動検出電極910とにより検出して出力端子307から出力可能としている。
この回路において、励振スイッチ305をオンにして励振用交流信号源306からの周波数2fresの励振用交流信号を励振電極914に印加し、パラメトリック励振部912から梁907に対して静電力を印加することで、梁907に歪みを周期的に加えることができ、梁907を周波数fresでパラメトリック励振することができる。ここで、前述したように、位相がπだけ異なる2つの振動状態は、励振スイッチ305をオンにしてパラメトリック励振を開始する前に、入力交流信号源301より初期励振電極913に入力される入力交流信号の位相により選択することが可能である。また、励振の状態は、梁907における抵抗値の変化として共通電極909と振動検出電極910とにより検出して出力端子307から出力される。
上記構成とした論理素子は、例えば次に示すようにすることで作製すればよい。まず、高抵抗の単結晶シリコンからなる基板の上に酸化シリコン層を形成し、この上に不純物を高濃度に添加して低抵抗としたシリコンの層を形成して絶縁層(酸化シリコン層)/導電層の積層構造を形成し、この積層構造をよく知られたフォトリソグラフィー技術とエッチング技術とに加工することで、支持部905,支持部906,梁907,励振部911,およびパラメトリック励振部912を形成することができる。例えば、これらの形状に上記積層構造体をパターニングした後、選択的なエッチングにより下層の絶縁層を所定量除去すれば、他の部分より幅を狭く形成している梁907の部分は、絶縁層が除去され、梁907と基板(図示せず)とが離間した状態が得られる。
このように作製した場合、支持部905,支持部906,励振部911,およびパラメトリック励振部912は、絶縁層の上に導電層を備えた積層構造となっており、梁907は、導電層から構成された単層の構造となっている。また、各電極は、支持部905,支持部906,励振部911,およびパラメトリック励振部912の導電層の上に、オーミック接続したAl電極から構成すればよい。本例の場合、梁907は圧電材料から構成する必要はない。
図9を用いて説明した上記論理素子では、梁907(振動部)を半導体から構成し、半導体の変形ポテンシャル効果を用いることで、振動部の振動状態の検出を可能とした。半導体は、歪みを受けるとバンドギャップエネルギーが代わるため、この状態を検出することで、振動状態の検出が可能である。この状態は、前述したように、抵抗値の変化として検出できる。この構成の場合、シリコンやゲルマニウムなどの単体半導体を用いることができる。また、近設させた振動部と電極との間に流れるトンネル電流を検出することで、振動部の振動を検出するようにしても良い。また、振動部におけるピエゾ抵抗効果を用いて振動を検出するようにしても良い。
また、本実施例2における論理素子においても、前述した実施例1の論理素子と同様に、梁907,励振部911,およびパラメトリック励振部912の組を所定の間隔を開けて複数配列し、また、隣り合う梁907の間の振動の結合を行う転送電極や連結梁などの振動結合手段を用いることで、シフトレジスターや論理回路を構成することができる。
以上に説明したように、本発明では、今日用いられているトランジスタを基本素子とした装置や、従来のパラメトロン素子における問題を、パラメトロンにおけるLC共振器の代わりに弾性体の機械的振動を利用した共振器を用いることで解決したものである。言い換えると、本発明では、インダクタンスとキャパシタによって構成される電気的な共振器を用いずに、微細加工によって作製した機械的な共振器をパラメトリック励振することで、ビット情報を操作するようにした。
一般に、電気的な共振器に比較し、機械的な共振器は、エネルギーの散逸が著しく小さいことが知られているため、本発明によれば、極めて小さな消費電力で記憶・演算操作を行うことが可能である。また、機械的な共振器の場合、電気的な共振器に見られる静電結合が存在しないため、微細化を行っても素子間のクロストークが著しく小さいことも大きな特徴である。
また、機械的な共振器を構成するための弾性構造体(振動部)は、いわゆる半導体プロセスによってこれまで培われてきた微細加工技術により作製可能であり、現在の半導体トランジスタを基本とした論理素子と同程度にまで微細化することが可能である。
さらに、本発明においては、共振器を構成する振動部を作製する材料として、組成の異なる半導体の積層構造、あるいは、半導体と絶縁体の積層構造、特に、ヘテロエピタキシャル成長によって作製した半導体薄膜積層構造体や、半導体と埋め込み酸化膜(埋め込み絶縁層)の積層構造を用いることができる。また、カーボンナノチューブやナノワイヤーなどで振動部を構成することも可能である。
本発明における振動部を微細化して集積度を上げるためには、上述した微細加工技術の適用が重要となるが、昨今、MEMS(Micro Electro Mechanical System)や、NEMS(Nano Electro Mechanical System)の作製に用いられているSOI(Silicon on Insulator)基板や、分子線エピタキシーなどによって作製される組成の異なる半導体の積層構造を用い、選択性エッチングなどのある薄膜層を選択的に除去する技術と併用することにより、基板などの周囲の構造体より離間する部分を備えて振動可能とされた振動部を容易に形成でき、高い再現性および信頼性を持つ微細な機械的パラメトロン素子が作製できる。例えば、SOI基板を用いることで、図9を用いて説明した論理素子(機械的パラメトロン素子)が作製可能である。
例えば、上述したSOI基板を用いれば、SOI層に対して埋め込み絶縁層を選択的に除去することで、SOI層の下に空間を形成することが可能であり、SOI層を加工することで、振動部を形成することが容易である。また、SOI層の上に異なる組成の半導体を積層しておけば、振動部を組成の異なる半導体の積層構造から構成することが容易にできる。
本発明は、記憶装置や演算装置を構成する素子に、好適に用いられる。

Claims (14)

  1. 機械的に振動する振動部と、
    位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態で前記振動部をパラメトリック振動させる励振手段と、
    この励振手段に前記パラメトリック振動を起こす信号が入力される入力部と、
    パラメトリック振動している前記振動部の前記第1の振動状態および前記第2の振動状態のいずれかの状態に対応する信号を出力する出力部と
    を少なくとも備え、
    前記励振手段は、
    前記振動部に静電力を印加することで、前記振動部を前記位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの振動状態とする第1の励振手段と、
    前記第1の振動状態および前記第2の振動状態のいずれかの振動状態とされた前記振動部をパラメトリック励振するための第2の励振手段と
    から構成され、
    前記出力部は、前記振動部の一端側に接続して前記振動部の振動に対応する信号が出力される出力電極を含み、
    前記第1の励振状態あるいは前記第2の励振状態を用いて「0」あるいは「1」のバイナリー情報を表現することを特徴とする論理素子。
  2. 請求項記載の論理素子において、
    前記入力部は、
    前記振動部の共振周波数で、位相がπ異なる第1および第2の交流電圧が選択的に印加される第1電極と、
    前記振動部をパラメトリック励振するための、前記振動部の共振周波数の2倍の周波数の第3の交流電圧が印加される第2電極と
    を備えることを特徴とする論理素子。
  3. 請求項記載の論理素子において、
    所定の間隔を開けて配列された複数の前記振動部と、
    複数の前記振動部の各々に設けられた前記第2電極と、
    複数の前記振動部の配列の一端の振動部に設けられた前記第1電極と、
    複数の前記振動部の配列の他端の振動部に設けられた前記出力電極と、
    隣り合う前記振動部の間の振動の結合を行う振動結合手段と
    を備えることを特徴とする論理素子。
  4. 請求項記載の論理素子において、
    前記振動結合手段は、隣り合う梁に渡って設けられた転送電極である
    ことを特徴とする論理素子。
  5. 請求項記載の論理素子において、
    前記振動結合手段は、隣り合う梁の各々の一部を連結する連結梁である
    ことを特徴とする論理素子。
  6. 請求項記載の論理素子において、
    前記振動部は、埋め込み絶縁層の上に形成された半導体層から構成されていることを特徴とする論理素子。
  7. 機械的に振動する振動部と、
    位相がπ異なる第1の振動状態および第2の振動状態のいずれかの状態で前記振動部をパラメトリック振動させる励振手段と、
    この励振手段に前記パラメトリック振動を起こす信号が入力される入力部と、
    パラメトリック振動している前記振動部の前記第1の振動状態および前記第2の振動状態のいずれかの状態に対応する信号を出力する出力部と
    を少なくとも備え、
    前記振動部は、圧電材料から構成された圧電体層を備える梁を含み、
    前記励振手段は、前記圧電体層であり、
    前記入力部は、前記梁に前記パラメトリック振動を起こす交流電圧が印加される入力電極であり、
    前記出力部は、前記圧電材料の圧電効果による信号が出力される出力電極であり、
    前記第1の励振状態あるいは前記第2の励振状態を用いて「0」あるいは「1」のバイナリー情報を表現することを特徴とする論理素子。
  8. 請求項記載の論理素子において、
    前記入力電極は、
    前記梁の共振周波数で、位相がπ異なる第1および第2の交流電圧が選択的に印加される第1電極と、
    前記梁をパラメトリック励振するための、前記梁の共振周波数の2倍の周波数の第3の交流電圧が印加される第2電極と
    から構成されていることを特徴とする論理素子。
  9. 請求項2記載の論理素子において、
    所定の間隔を開けて配列された複数の前記梁と、
    複数の前記梁の各々に設けられた前記第2電極と、
    複数の前記梁の配列の一端の梁に設けられた前記第1電極と、
    複数の前記梁の配列の他端の梁に設けられた前記出力電極と、
    隣り合う前記梁の間の振動の結合を行う振動結合手段と
    を備えることを特徴とする論理素子。
  10. 請求項記載の論理素子において、
    前記振動結合手段は、隣り合う梁に渡って設けられた転送電極である
    ことを特徴とする論理素子。
  11. 請求項記載の論理素子において、
    前記振動結合手段は、隣り合う梁の各々の一部を連結する連結梁である
    ことを特徴とする論理素子。
  12. 請求項記載の論理素子において、
    前記梁は、
    第1半導体からなる導電層と、
    前記導電層の上に積層されて、前記第1半導体より低い伝導性の第2半導体および絶縁体のいずれかからなる前記圧電体層と
    から構成されていることを特徴とする論理素子。
  13. 請求項12記載の論理素子において、
    前記梁は、
    第1化合物半導体からなる前記導電層と、
    前記導電層の上に積層されて、前記第1化合物半導体よりバンドギャップの大きな第2化合物半導体からなる前記圧電体層と
    から構成されていることを特徴とする論理素子。
  14. 請求項12記載の論理素子において、
    前記第2半導体は、ヘテロエピタキシャル成長によって作製されたものであることを特徴とする論理素子。
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