JP5006057B2 - 回転鋸 - Google Patents

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本発明は、手操作で鋼材、軟鋼材等のワークを切断する回転鋸に関し、特に、刃に要求される適正な切込み量が常に安定して得られる回転鋸に関するものである。
従来の技術として、図7に示す回転鋸1があった。即ち、円板状の台金の外周に多数の刃台2を円周方向に間隔をおいて形成し、各刃台2の回転方向前部にワーク5を切断する刃(チップ)3を取付け、前記刃台2の回転方向後部に制限突起4を形成する。前記制限突起4は刃台2の後部を半径方向外方に突出させ、その厚さは刃台2と等しく、また、刃3の高さに対する制限突起4の低下量K2を約0.9mmにしてなる回転鋸があった。
前記従来の回転鋸1は、送る力が大きくなると、刃3の切込み量が制限突起4のワーク5に接触する約0.9mmまで増大することになる。これは、切削負荷の増大による刃(チップ)3の剥離、モーターの加熱等の大きな損傷を防止することはできるが、刃3に欠けが発生して切削(切断)性能が低下するとともに、刃3の寿命が低下することになる。また、適正な切込み量が保持されていても、刃3の再研磨あるいは刃3の磨耗により、刃3の高さが制限突起4の高さまで低減すると、刃3の切込みが停止して切断不可能となり、寿命が短かくなるものであった。
特開2004−122300号公報
本発明は、熟練、未熟練者に左右されることなく、刃に適した切込み量が長期に亘たって安定して得られる新規な回転鋸を得ることを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、円板状の台金の外周に多数の刃台を円周方向に間隔をおいて設け、各刃台の回転方向前部にワークを切断する刃を設け、前記刃台の回転方向後部に前記刃の切込み量を前記刃に適した量に制限する制限突起を設けるとともに、該制限突起は、ワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしてワークとの接触による高さの低減量を前記刃の摩耗による高さの低減量に略対応させ、前記制限突起の左右両側に刃の先端切刃の両側よりも内方に、かつ台金の両側よりも外側に突出する張出し部を設ける構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記制限突起の高さを刃の高さに対して、0.2mm以内の範囲で低くしたものである。
請求項3に係る発明は、前記制限突起の肉部の厚さを台金の厚さよりも薄くして該制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたものである。
請求項4に係る発明は、前記制限突起の回転方向中間部に厚さ方向の溝を形成して該制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたものである。
請求項5に係る発明は、前記制限突起の厚さ方向中心部にワークへの接触面積を低減する周方向に延びる肉抜き部を設けて前記制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたものである。
請求項1に係る発明は、切断時に刃がワークに切込んで制限突起がワークに接触すると、回転鋸の送る力を大きくしても、前記刃のそれ以上の切込みが制限されることになる。この場合、前記制限突起による刃の切込み量は、該刃に適した量となっているので、刃に欠けが発生なくなる。また、切断によって刃が摩耗すると、その摩耗量に略対応して制限突起が変形又は摩耗することになり、前記刃に適した切込み量が長期に亘たって維持されることになる。この結果、熟練、未熟練者に左右されることなく、刃に適した切込み量が長期間安定して得られ、刃欠けがなくなって寿命が延引するとともに、静粛な切断が行なえることになる。
また、ワークを切断する際に、前記効果に加え、制限突起の左右両側に形成した張出し部がひき溝の側面に接近し、切断時の負荷によって台金の外周部が横振れしようとした際に、前記張出し部がひき溝の側面に接触して前記横振れを低減することになる。しかも、前記張出し部は刃の先端切刃の両側よりも内方に位置しているので、正常時においてはひき溝の側面との接触力(摩擦)が小さく、摩擦熱の増大は免れることになる。
請求項2に係る発明は、刃の切込み量が0.2mm以内となり、軟鋼材を安定して切断することができる。
請求項3に係る発明は、制限突起の肉部の厚さを、台金の厚さよりも薄くしてワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたので、該制限突起を安価に得ることができる。
請求項4に係る発明は、前記制限突起の回転方向中間部に形成する厚さ方向の溝幅を設定することによって、ワークとの接触による制限突起の変形又は摩耗の度合いを容易に調節することができる。
請求項5に係る発明は、制限突起のワークとの接触による変形又は磨耗の進行を、切断によって進行する刃の磨耗量に略対応させることができる。
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図1は本発明の第1実施例を示す部分側面図、図2は図1の平面図、図3は図1のIII-III線による拡大断面図、図4は本発明の第2実施例を示す図3相当の拡大断面図、図5は本発明の第3実施例を示す部分側面図、図6は本発明の切断状態を示す一部断面側面図、図7は従来による切断状態を示す一部断面側面図である。
図1〜図3において、10は軟鋼材を切断する回転鋸である。該回転鋸10は、本例では、外径が約185mm、刃(チップ)17の厚さT1が約1.85mm、台金11の厚さT2が約1.5mm、歯数が48となっている。前記台金11は合金工具鋼(JIS規格;SK5、SK6)により円板状に形成され、外周部に48個の刃台12を円周方向に等ピッチ又は不等ピッチで形成するとともに各刃台12間に半径方向内方に凹む円弧状の凹部16を形成し、前記刃台12の回転方向前側に超硬合金製のチップ、即ち刃17をロウ付け固着する。
前記刃17のすくい面17aのすくい角は約零度、逃げ面17bの逃げ角は約13度とし、隣接する刃17の先端切れ刃17cの先端傾き角は図3に示すように、約20度でもって互いに反対向きにする。また、各刃17の側面向心角は約1度とする。なお、前記刃17の各角度及び寸法は切断するワークの種類によって適宜設定する。
前記各刃台12の回転方向後部に、刃17の切込み量を制限する制限突起13を形成する。該制限突起13は、図1〜図3に示すように、刃台12の回転方向後部を局部的に刃台12よりも厚肉にするとともに、該厚肉部を半径方向外方に突出させる。
即ち、前記制限突起13の厚さT3は、台金11の厚さT2(1.5mm)、従って刃台12の厚さよりも厚く、かつ刃17の刃先の厚さT1(1.85mm)よりも薄くなる約1.75mmとし、これにより、前記制限突起13の両側に張出し部13aを形成する。また、前記制限突起13の刃17に対する半径方向の退避量K1を0.2mm以内、好ましくは0.05mmとする。また、前記制限突起13の厚さ方向中心部に幅W1が約0.8mmとなる肉抜き用の溝(肉抜き部)14を形成し、該溝14により制限突起13の左右の厚さT4をそれぞれ約0.475mmとなる薄肉にする。
これにより、回転鋸の送る力を大きくしても、切断時における刃17の切込み量を前記制限突起13によって0.2mm以内に押さえ、軟鋼材の切断が安定、即ち、切断時に刃欠けが発生しないようにする。また、前記制限突起13の左右の厚さT4をそれぞれ約0.475mmとなる薄肉にすることによって、該制限突起13のワーク20との接触による変形又は摩耗の進行を、切断によって進行する刃17の摩耗量に略対応させるようにする。
前記制限突起13の左右両側に形成した張出し部13aは、刃台2の基準側面に対する張出し量U1を約0.125mmにするとともに、刃17の側面に対する内方への退避量U2を約0.05mmとし、これにより、切断時の負荷によって台金11の外周部が横振れしようとした際に、前記張出し部13aがひき溝の側面に接触して前記横振れを低減させるようにする。また、正常時においてはひき溝の側面との接触(摩擦)を少なくして摩擦熱の発生を防止する。
前記制限突起13は、図4の第2実施例で示すように、左右両側に切欠部13bを形成し、厚さ方向中心部の肉厚を薄くするようにしてもよく、また、図5の第3実施例で示すように、制限突起13の回転方向中間部に厚さ方向の溝13cを形成して該制限突起13のワーク20との接触面積を低減するようにしてもよい。図4、図5において、その他は前述した第1実施例と略同様となっている。
前記実施例によれば、図6に示すように、切断時に刃17がワーク20に切込み、制限突起13の頂部がワーク20のひき溝の底面20aに接触すると、前記刃17のそれ以上の切込みが制限され、該刃17の切込み量がワーク20に適した量に設定される。また、前記制限突起13の頂部は、前記底面20aとの接触によって刃17の摩耗量に略対応して変形又は摩耗し、刃17に対する制限突起13の退避量K1を長期に亘たって略一定に維持することになる。
本発明を実験した結果、以下のようになった。ここで、実験で採用した回転鋸の主な仕様は、回転鋸の回転数4000回/分、外径185mm、刃先厚T1が1.85mm、台金厚T2が1.5mm、刃数48、制限突起13の刃17に対する半径方向の退避量K1は0.02mm、0.08mm、0.2mmの3種類、制限突起13の幅T3が1.75mm、肉抜き用の溝幅W1が約0.8mm、切断するワーク20は、厚さ6mm、幅50mmの等辺山形鋼、切断方法は切落しとする。
前記仕様での実験によると、退避量K1が0.02mmでは有効切断数が3303個、退避量K1が0.08mmでは有効切断数が2460個、退避量K1が0.2mmでは有効切断数が1682個となった。これは従来品の有効切断数1086個に対し、有効切断数が1.55倍〜3.04倍増えたことになる。
本発明の第1実施例を示す部分側面図である。 図1の平面図である。 図1のIII-III線による拡大断面図である。 本発明の第2実施例を示す図3相当の拡大断面図である。 本発明の第3実施例を示す部分側面図である。 本発明の切断状態を示す一部断面側面図である。 従来による切断状態を示す一部断面側面図である。
符号の説明
10 回転鋸
11 台金
12 刃台
13 制限突起
13a 張出し部
13b 切欠部
14(13c) 溝(肉抜き部)
16 凹部
17 刃(チップ)
17a すくい面
17b 逃げ面
17c 先端切れ刃
K1 制限突起の退避量
T1 刃先の厚さ
T2 台金の基準厚さ
T3 張出し部の厚さ
T4 制限突起の厚さ
W1 溝の幅
U1 張出し部の張出し量
U2 張出し部の退避量

Claims (5)

  1. 円板状の台金の外周に多数の刃台を円周方向に間隔をおいて設け、各刃台の回転方向前部にワークを切断する刃を設け、前記刃台の回転方向後部に前記刃の切込み量を前記刃に適した量に制限する制限突起を設けるとともに、該制限突起は、ワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしてワークとの接触による高さの低減量を前記刃の摩耗による高さの低減量に略対応させ、前記制限突起の左右両側に刃の先端切刃の両側よりも内方に、かつ台金の両側よりも外側に突出する張出し部を設けたことを特徴とする回転鋸。
  2. 制限突起の高さを刃の高さに対して、0.2mm以内の範囲で低くしたことを特徴とする請求項1記載の回転鋸。
  3. 制限突起の肉部の厚さを台金の厚さよりも薄くして該制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の回転鋸。
  4. 制限突起の回転方向中間部に厚さ方向の溝を形成して該制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたことを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の回転鋸。
  5. 制限突起の厚さ方向中心部にワークへの接触面積を低減する周方向に延びる肉抜き部を設けて前記制限突起のワークとの接触による変形又は摩耗を容易にしたことを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の回転鋸。
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