JP5005187B2 - 洗濯前処理剤組成物 - Google Patents
洗濯前処理剤組成物Info
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Description
本発明の(a)成分としては如何なる加水分解型の酵素、又はそれの組み合わせも本発明において使用してよい。好ましい酵素はプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、ポリガラクツロナーゼ、及びそれらの混合物を含む。特に好ましい酵素(a)成分は、後述する平均疎水性値(Average of hydrophobicity)が0.1以下の酵素であることが好ましい。こうした酵素は疎水性繊維との吸着親和性が低いために、使用時、疎水性繊維に過度に吸着することがない。このため汚れに作用できる有効酵素分子数が多くなり、より高いシミ除去効果が得られる。
本発明の洗濯前処理剤組成物における(b)成分の水の含有量は、組成物中での(a)成分の安定性と酵素活性とのバランスから、0.1〜10質量%、好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは3〜10質量%、なかんずく5〜10質量%である。
(c)成分は、上記(a)及び(b)成分、更に任意成分を溶解ないし担持する連続媒体としての液体成分で、非イオン性物質が好ましい。
(c12)炭素数8〜16の第2級アルコールにEOを平均5〜15モル付加したポリオキシエチレンアルキルエーテル
(c13)炭素数8〜16の第1級又は第2級アルコールに平均5〜15モルのEO及び平均1〜5モルのPOを付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
(d)成分は、(a)成分の作用を増強して、繊維製品に付着した汚れをより除去しやすくするために配合することが好ましい。(d)成分としては、アルカリ剤や金属封鎖剤が挙げられる。
1.標準繊維の調製
TESTFABRICS,INCより#7409として購入できるポリエステル/木綿混紡布(混紡比率はポリエステルが65%、木綿が35%)を100cm四方の大きさに裁断し、これをメタノール1000mLとクロロホルム1000mLを混合した溶媒を用いて、ソックスレーにより8時間処理(70〜80℃)した。20℃、65%RH下で乾燥させた後、#7409の布の横方向に200mm、縦方向に25mmの大きさに裁断した短冊を、標準繊維とした。
日本工業規格のJIS規格番号がL1907のバイレック法に準じて20℃、65%RH下で測定した。つまり、上記よって得られた標準繊維、及び液状キャリアを20℃、65%RHに調温、調湿した後、30mLの液状キャリアをガラスシャーレ(直径6cm、深さ1.8cm)に移し、その上に支えた水平棒上に標準繊維片を両面テープで固定した後、水平棒を降下させて、標準繊維片の下端が液状キャリアに浸漬するように調整した。なお(c)成分の移動速度は液面から10mm上昇するのに要する時間を測定し、1秒あたりの上昇速度として表わした。なお、イオン交換水は液面から1cm上昇する速度は3.33mm/秒(10分間放置した際は0.18mm/秒)であった。この測定方法の概略を図3に示した。
表1記載の洗濯前処理剤組成物を調製した。次いで、表2記載の汚れが付着した布1枚ずつに、それぞれに調製して得られた洗濯前処理剤を1g塗布し、その直後もしくは一晩(8時間)放置した後に、JIS K3362記載の洗浄力判定用指標洗剤を用いてターゴトメータにて100rpmで洗浄した(水温20℃の水道水、洗浄時間5分間、5分間水道水で流水すすぎ)。洗濯終了後、布を自然乾燥させ、汚れが付着していた部分の洗い上がり(汚れの除去程度)を、本発明の洗濯前処理剤組成物を使用しない場合のものと目視により比較した。その結果、何れの場合も、本発明の洗濯前処理剤組成物を使用した場合の方が、優れた汚れの除去効果を有していた。
・加水分解酵素(2):ノボザイムズ社製のターマミル(登録商標)から得た精製標品(平均疎水性値:−0.64)
・加水分解酵素(3):ノボザイムズ社製のリポラーゼ(登録商標)から得た精製標品(平均疎水性値:−0.23)
・加水分解酵素(4):特表2001−515128号公報に記載されたBacillus agaradherens NCIMB40482に由来するマンナナーゼ(SEQ ID No:2のアミノ酸No.32−343の酵素)から得た精製標品(平均疎水性値:−0.51)
・加水分解酵素(5):特表2001−524310号公報に記載されたBacillus licheniformis ATCC14580に由来するポリガラクツロナーゼの精製標品(平均疎水性値:−0.50)
・水混和性有機溶剤(1):プロピレングリコール
・水混和性有機溶剤(2):ブチレングリコール
・水混和性有機溶剤(3):トリエチレングリコールモノフェニルエーテル
・水混和性有機溶剤(4):ジエチレングリコールモノベンジルエーテル
・非イオン性界面活性剤(1):ポリオキシエチレン(エチレンオキシド平均付加モル数6)アルキル(炭素数10〜12)エーテル
・非イオン性界面活性剤(2):ラウラミドプロピルアミンオキシド(ソフタゾリンLAO−C、川研ファインケミカル(株)、純分換算量)
・血液汚れ:EMPA117人工汚染布。2005年購入。
・カレー汚れ:ハウス食品製レトルトカレー(カレーマルシェ)の固形分をメッシュで除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸した。そのまま火よりおろし、約2時間程度放置後、布を取りだし、余分に付着しているカレー液をへらで除去し自然乾燥させた。
・オリーブオイル汚れ:EMPA104人工汚染布。2004年購入。
・バナナ汚れ:3本のバナナをマッシュし、ブレンダー中で3〜4分間70mlの脱イオン水で均質化した。この懸濁液をトレーの中に注ぎ、約2時間貯蔵した。この液に木綿金布#2003を溶液中に浸漬し、2本のローラー間で絞り、一夜乾燥した。
・サラダドレッシング汚れ:CFT社製汚染布CS−06。2004年購入。
表3の記載の洗濯前処理剤組成物を調製し、図1又は図2の形態の洗濯前処理剤を製造した。図1の洗濯前処理剤では、組成物の含量は支持体に対して50mg/cm2とし、支持体は圧縮綿を用い、周囲に粘着テープを配置した。洗濯前処理剤組成物が放出される面の接触面積は3cm2である。また、図2の洗濯前処理剤では、組成物0.25gをポリウレタンからなる支持体に固定化した。洗濯前処理剤組成物が放出される面の接触面積は0.8cm2である。
・粘度調整剤(1):重量平均分子量50万のポリエチレングリコール(和光純薬(株))
・粘度調整剤(2):パラトルエンスルホン酸一水和物
・酵素安定化剤:ホウ酸
実施例1で調製した洗濯前処理剤組成物10gをスクリュー管(マルエム(株)製、No.3)に移し、キャップを締めて、30℃で2週間保存した。次いで、表2記載の汚れが付着した布に、それぞれに調製して得られた洗濯前処理剤組成物を1g塗布し、その直後にJIS K3362記載の洗浄力判定用指標洗剤を用いてターゴトメータにて100rpmで洗浄した(水温20℃の水道水、洗浄時間5分間、5分間水道水で流水すすぎ)。洗濯終了後、布を自然乾燥させ、汚れが付着していた部分の洗い上がり(汚れの除去程度)を、未保存の本発明の洗濯前処理剤組成物を使用した場合のものと目視により比較した。その結果、本発明の洗濯前処理剤組成物は、洗濯による洗浄力を増強でき、輪ジミの発生も無かった。また本発明の洗濯前処理剤を保存しても未保存品と同じ除去効果を有していた。
b1:平板状多孔質支持体
b2:多孔質弾性支持体
c:粘着層
d:支持手段
e:洗濯前処理剤組成物
Claims (10)
- (a)加水分解酵素蛋白質を0.01〜10質量%、(b)水を0.1〜10質量%、及び(c)液状キャリア成分を含有する洗濯前処理剤組成物であって、
(c)が、組成物中70〜85質量%の(c−i)水混和性有機溶剤及び組成物中0.1〜15質量%の(c−ii)非イオン性界面活性剤であり、
(c−i)が、アルカノール類、グリコール類、アルキルエーテル類、及び芳香族エーテル類から選ばれる2種以上である、
洗濯前処理剤組成物。 - (a)成分がプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、ポリガラクツロナーゼから選ばれる1種以上である請求項1記載の洗濯前処理剤組成物。
- 更に、(d)アルカリ剤及び金属封鎖剤から選ばれる1種以上の酵素増強剤0.1〜20質量%を含有する請求項1又は2記載の洗濯前処理剤組成物。
- (c)成分が、日本工業規格(JIS)番号が L1907のバイレック法に準じ、液面からポリエステル/木綿混紡布の高さ1cmまで上昇する速度が0.05mm/秒以上、且つ2.00mm/秒以下の液状キャリア成分である請求項1〜3の何れか1項記載の洗濯前処理剤組成物。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の洗濯用前処理剤組成物を、繊維製品に付着した汚れに塗布する処理方法。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の洗濯用前処理剤組成物を、繊維製品に付着した汚れに適用した後に洗濯をするシミ抜き方法。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の洗濯用前処理剤組成物を、塗布手段を備えた吐出容器に充填してなる塗布型洗濯前処理剤製品。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の洗濯用前処理剤組成物を、放出可能に支持する支持体を含む洗濯前処理剤物品。
- 洗濯前処理剤組成物の粘度が0.1〜30Pa・s(20℃)である請求項8記載の洗濯前処理剤物品。
- 請求項8又は9記載の洗濯前処理剤物品を、支持体から放出された洗濯前処理剤組成物が繊維製品に付着した汚れと接触するよう、繊維製品に配置する処理方法。
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