本発明の実施の一形態を図1ないし図23に基づいて説明する。
図1は、全体のシステム構成図である。インターネットという仮想空間を形成するために不可欠のネットワーク101には、本発明の知識情報蓄積装置を構成するウェブサーバ201が接続されている。ウェブサーバ201は、インターネットという仮想空間上に各種のコンテンツを提供する。ウェブサーバ201が提供する各種のコンテンツは、ウェブサーバ201がアクセス可能な記憶部として外部記憶装置251に記憶保存されている。このような各種のコンテンツは、ネットワーク101に接続されているユーザコンピュータ301によって閲覧可能である。ユーザコンピュータ301は、インターネット上に公開されている各種のコンテンツを閲覧するために、ブラウザソフトウェアをインストールしている。ブラウザソフトウェアは、インターネット上でコンテンツを提供する機器、例えばウェブサーバ201に対するアクセスを確立し、そのような機器が提供するコンテンツをユーザコンピュータ301上で閲覧可能とする。
ウェブサーバ201は、例えば電力会社401が管理運営する。電力会社401は、外部記憶装置411に膨大な数のデータ、例えば顧客データ等を記憶保存し、これらのデータをホストコンピュータ421によってアクセス管理可能にしている。また、電力会社401は、外部記憶装置411に記憶されている顧客データを利用して個々の顧客に対する電力使用量の課金管理等を実行するための課金管理サーバ431も有している。ウェブサーバ201とホストコンピュータ421と課金管理サーバ431とは、クローズ型の社内ネットワーク441を介してデータ送受信可能に接続されている。更に、電力会社401には複数個のクライアントコンピュータ451も用意されており、これらのクライアントコンピュータ451も社内ネットワーク441を介してホストコンピュータ421等との間でデータ送受信可能となっている。
図2は、知識情報蓄積装置を構成するウェブサーバ201のハードウェア構成を示すブロック図である。ウェブサーバ201は、情報処理を実行する情報処理部の中核をなすCPU202を備えている。CPU202には、固定データを固定的に記憶するROM203と各種可変データを書き替え自在に記憶してワークエリアとして用いられるRAM204とがバスライン205を介して接続されている。CPU202は、それらのROM203とRAM204とを利用して、各種処理を集中的に実行して各部を制御する機能を果たす。この際、RAM204には、バスライン205に接続されているHDDにインストールされている各種のコンピュータプログラムがコピーされている。CPU202は、通常は、RAM204にコピーされているコンピュータプログラムに従い、必要に応じてHDDや外部記憶装置251に記憶されているデータを用いながら必要な処理を実行する。
ウェブサーバ201は、LCDディスプレイ等を含む表示装置206、キーボードやポインティングデバイス等を含む入力装置207、各種のI/O208及び通信インターフェース209を有している。これらの機器は、バスライン205に接続されてCPU202による制御を受ける。通信インターフェース209は、ネットワーク101及び社内ネットワーク441を介して他の機器との間でのデータ送受信を実行する。この場合、ウェブサーバ201は、クローズされた仮想空間を構築する社内ネットワーク441に対して、オープンなインターネットという仮想空間を構築するネットワーク101を介してユーザコンピュータ301がアクセスできないように、ハードウェア上及びソフトウェア上での様々な措置を講じている。
ここで、ウェブサーバ201は、HDDにインストールされてRAM204にコピーされたコンピュータプログラムに従うCPU202の処理によって、外部記憶装置251に記憶保存されている各種のコンテンツデータをインターネットという仮想空間を構築するネットワーク101を介してユーザコンピュータ301に閲覧可能に提供する。そして、ウェブサーバ201のCPU202は、RAM204にコピーされたコンピュータプログラムに従い、ネットワーク101を介してアクセスするユーザコンピュータ301に対して、
(1)予め決められた機器の取り扱いをテーマ毎に説明する基本情報を表示する基本情報提供画面351(図12参照)を閲覧可能にする処理
(2)基本情報提供画面351を閲覧するユーザコンピュータ301から基本情報に関係する知識情報を送信可能とする処理
(3)投稿された知識情報を知識情報提供画面352(図13参照)として他のユーザのユーザコンピュータ301でも閲覧可能とする処理
(4)知識情報提供画面352を閲覧するユーザコンピュータ301から知識情報を実証的に評価する定量化可能な評価情報を送信可能とする処理
の実行を提供し、更に、
(5)評価情報を集計して定量化して対応する知識情報に付与する処理
を実行する。
上記(1)の処理は、ウェブサーバ201のCPU202が、ネットワーク101を介して接続を確立しているユーザコンピュータ301に対して、予め決められた機器の取り扱いをテーマ毎に説明する基本情報を表示する基本情報提供画面351を当該ユーザコンピュータ301で閲覧可能にするための第1のコンテンツデータを送信することによって実現される。この場合の予め決められた機器は、本実施の形態の場合、電気温水器及び電気クッキングヒータである(図9参照)。基本情報は、外部記憶装置251に記憶保存されている基本情報データベース252(図3参照)に記憶保存されている。第1のコンテンツデータは、基本情報データベース252に記憶保存されている基本情報等に基づいて生成されたコンテンツデータである。
上記(2)の処理は、ウェブサーバ201のCPU202が、第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301に対して、基本情報提供画面351が提供する基本情報に関連する知識情報の入力と入力された知識情報の返信とを当該ユーザコンピュータ301で実行可能とするための第2のコンテンツデータを送信することによって実現される。第2のコンテンツデータは、外部記憶装置251に記憶保存されている。ウェブサーバ201のCPU202は、第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された知識情報を、当該第1のコンテンツデータに含まれている基本情報データベース252中の基本情報にリンク付けして顧客管理データベース253(図4参照)に登録する処理を実行する。
上記(3)の処理は、ウェブサーバ201のCPU202が、ネットワーク101を介して接続を確立しているユーザコンピュータ301に対して、顧客管理データベース253に登録されている知識情報を当該知識情報がリンク付けされている基本情報データベース252中の基本情報に対応する情報として表示する知識情報提供画面352(図13参照)を当該ユーザコンピュータ301で閲覧可能にするための第3のコンテンツデータを送信することによって実行される。第3のコンテンツデータは、外部記憶装置251に記憶保存されている顧客管理データベース253に記憶保存されている知識情報等に基づいて生成されたコンテンツデータである。
上記(4)の処理は、ウェブサーバ201のCPU202が、第3のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301に対して、知識情報提供画面352が提供する知識情報を実証的に評価する定量化可能な評価情報の入力と入力された評価情報の返信とを当該ユーザコンピュータ301で実行可能とするための第4のコンテンツデータを送信することによって実行される。第4のコンテンツデータは、外部記憶装置251に記憶保存されている。ウェブサーバ201のCPU202は、第3のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された評価情報を当該第3のコンテンツデータに含まれている知識情報にリンク付けして顧客管理データベース253(図4参照)に登録する処理を実行する。
上記(5)の処理は、ウェブサーバ201のCPU202が、外部記憶装置251に記憶保存されている顧客管理データベース253に登録されている個々の知識情報毎に、同様に顧客管理データベース253に登録されて当該知識情報にリンク付けされている評価情報を集計して定量化する第1の処理と、定量化された評価情報の値を当該評価情報にリンク付けされている知識情報に付与する第2の処理と、を含む評価処理である。定量化された評価情報の値を対応する知識情報に付与する処理は、顧客管理データベース253への登録によってなされる。
図3は、ウェブサーバ201がアクセス可能な基本情報データベース252の模式図である。基本情報データベース252は、電気温水器及び電気クッキングヒータという機器毎に設けられ、テーマ番号252aによって各種データを管理している。つまり、基本情報データベース252は、個々のテーマ番号252aに対応させて、テーマタイトル252b、テーマ実体データ252c及びリンクする知識番号252dを記憶保存し、データベース化している。
テーマタイトル252bは、個々のテーマを表わすタイトルについてのテキストデータである。テーマ実体データ252cは、個々のテーマについての簡単な解説であり、基本的にはテキストデータによって構成され、場合によってはイメージデータが含まれている。これらのテーマタイトル252b及びテーマ実体データ252cは、本システムの管理運営者、つまり電力会社401の側で予め作成されたデータである。
リンクする知識番号252dは、上記(2)の処理で説明した第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された知識情報を特定する識別コードである。リンクする知識番号252dにそのような識別コードが登録されることで、第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301で閲覧している基本情報(図3中のテーマ実体データ252c)に、そのユーザコンピュータ301から送信された知識情報をリンク付けすることが可能となる。
図4は、ウェブサーバ201がアクセス可能な顧客管理データベース253であり、(a)は顧客管理データベースの全体構造を示す模式図である。顧客管理データベース253は、図4(a)に示すように、お客様番号253aに対応付けて、パスワード253b、知識データ253c、評価データ253d及び月別合計ポイント数履歴253eを記憶している。
パスワード253bは、個々のユーザ毎に予め設定されており、ユーザの同一性認証を実行するに際して用いられる。知識データ253cについては、図4(b)に基づいて後述する。評価データ253dについては、図4(c)に基づいて後述する。月別合計ポイント数履歴253eは、知識情報及び評価情報を送信したことについてその送信したユーザに提供される月別の合計ポイント数の履歴が登録されている。このようなポイントの提供処理については、図23のフローチャートを参照して後述する。
図4(b)は、図4(a)に示されている知識データ253cの詳細を示す模式図である。知識データ253cは、知識番号253c−1に対応付けて、投稿日時253c−2、知識実体データ253c−3、リンクする評価番号253c−4、月別ポイント数履歴253c−5、評価履歴253c−6及び評価ステータス履歴253c−7を記憶保存している。それぞれについて説明する。
知識番号253c−1は、上記(2)の処理で説明した第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された知識情報としての知識データ253cを特定する識別コードである。この知識番号253c−1は、図3に示す基本情報データベース252中のリンクする知識番号252dに登録される識別コードに対応している。
投稿日時253c−2は、上記(2)の処理で説明した第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から知識情報が返信された日時を登録している。ウェブサーバ201のCPU202は、その内蔵する時計回路によって知識情報が返信された日時を計時し、このときの日時を投稿日時253c−2に登録する。
知識実体データ253c−3は、上記(2)の処理で説明した第1のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された知識情報そのものである。知識情報には、投稿タイトル、投稿者及び投稿内容が含まれている(図14参照)。知識実体データ253c−3に登録可能なデータ形式は、ユーザから送信された知識情報の形式に依存し、テキストデータでもイメージデータでも登録可能である。
リンクする評価番号253c−4は、ユーザコンピュータ301から送信された知識データ253cによって特定される知識情報に対して、別のユーザのユーザコンピュータ301から送信された評価情報としての評価データ253dを特定するためのデータである。この処理については、上記(4)の処理として説明したとおりである。評価データ253dは、後述する図4(c)に示すように、評価番号253d−1に登録される識別コードで管理されている。そこで、別のユーザ、つまり、別のお客様番号253aに対応する評価データ253dを管理する評価番号253d−1に登録されている識別コードと同一の識別コードが、図4(b)の知識番号253c−1で管理されている知識データ253c中のリンクする評価番号253c−4に登録されている。この場合の識別コードは、一つとは限らず、ある知識情報に対して複数の評価情報が送信された場合には、それらの評価情報としての評価データ253dを管理する評価番号253d−1に登録されている全ての識別コードが登録される。
月別ポイント数履歴253c−5には、知識情報の送信によってその送信したユーザに提供される月別のポイント数の履歴が登録されている。このようなポイントの提供処理については、図23のフローチャートを参照して後述する。
評価履歴253c−6には、知識情報の送信によってその送信したユーザに提供される評価の履歴が登録されている。評価は、A〜Dまでの四段階評価である(図7の特典ファイル256参照)。このような評価の提供処理については、図23のフローチャートを参照して後述する。
評価ステータス履歴253c−7には、知識データ253cによって特定される知識情報が評価済みであるかどうかの履歴が登録されている。つまり、個々の知識情報は、月毎に、評価情報である評価データ253dに基づいて評価処理される。そこで、評価ステータス履歴253c−7には、月毎に、知識番号253c−1によって特定される知識データ253cについて評価済みかどうかのステータス履歴が登録される。
図4(c)は、図4(a)に示されている評価データ253dの詳細を示す模式図である。評価データ253dは、評価番号253d−1に対応付けて、評価実体データ253d−2、リンクする知識番号253d−3及びステータス253d−4を記憶保存している。それぞれについて説明する。
評価番号253d−1は、上記(4)の処理で説明した第3のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された評価情報としての評価データ253dを特定する識別コードである。
評価実体データ253d−2は、上記(4)の処理で説明した第3のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301から返信された評価情報そのものである。
リンクする知識番号253d−3は、評価データ253dである評価情報が評価したある知識情報を特定する知識番号253c−1が登録されている。
ステータス253d−4は、対応する評価データ253dについて、「採用」、「不採用」及び「不適正」という三種類のステータスを定義する(図8も参照)。ウェブサーバ201のCPU202は、評価データ253dの受信時にその内容をチェックし、不適正な内容である場合には「不適正」というステータスをステータス253d−4に設定する(図21のフローチャートを参照)。また、ウェブサーバ201のCPU202は、評価データ253dである評価情報が評価をしている他のユーザの知識データ253cについて評価処理するに際して、個々の評価データ253dの採否を判定する(図23のフローチャートを参照)。その結果、採用される評価データ253dには「採用」というステータスを、採用されない評価データ253dには「不採用」というステータスを、それぞれステータス253d−4に設定する(図21及び図23のフローチャートを参照)。
以上、図4(b)に示す知識データ253cの詳細及び図4(c)に示す評価データ253dの詳細について説明した。ここで重要なことは、図4(a)に示す顧客管理データベース253中、あるお客様番号253aに登録されている識別コードによって特定されるユーザの知識データ253c及び評価データ253dは、そのユーザの知識データ253c及び評価データ253dを登録している、ということである。つまり、知識番号253c−1に登録されている識別コードによって特定される知識データ253c及び評価番号253d−1に登録されている識別コードによって特定される評価データ253dは、対応するお客様番号253aによって特定されるユーザの知識情報及び評価情報の内容をなす情報となる。これに対して、図4(b)に示す知識データ253c中のリンクする評価番号253c−4には、その知識データ253c(知識情報)に対して別のユーザから送信された評価データ253d(評価情報)を特定する識別コードが登録されることになる。同様に、図4(c)に示す評価データ253d中のリンクする知識番号253d−3には、その評価データ253d(評価情報)が評価している別のユーザの知識データ253c(知識情報)を特定する識別コードが登録されることになる。
図5は、アンケート形式の評価データ(評価情報)の入力フォーマットを示す模式図である。上記(4)の処理では、ウェブサーバ201のCPU202が、第3のコンテンツデータの送信先であるユーザコンピュータ301に対して、知識情報提供画面352(図13参照)が提供する知識情報を実証的に評価する定量化可能な評価情報の入力と入力された評価情報の返信とを当該ユーザコンピュータ301で実行可能とするための第4のコンテンツデータを送信する。図5に示す入力フォーマット254は、第4のコンテンツデータを構成する。つまり、入力フォーマット254は、Q1〜Q4までの質問254aに対する択一的な回答をラジオボックス254bとして用意している。
ここで重要なことは、Q1〜Q4までの質問254a中、実際の経験を問う質問があるということである。つまり、Q1−a及びQ1−bの質問254aは、Q1の質問である「投稿記事が役に立ちましたか。」という問いに対して「いいえ」と回答したユーザに対する質問として用意され、Q1−aでは「役に立たなかった理由は実際にやってみた結果うまくいくことを既に知っていたからですか。」と問い、Q1−bでは「役に立たなかった理由は実際にやってみた結果うまくいかなかったからですか。」と問うている。また、Q2−aの質問254aは、Q2の質問254aである「投稿記事に示されている事柄を実際にやってみましたか。」という問いに対して「はい」と回答したユーザに対する質問として用意され、「実際にやってみた結果うまくいきましたか。」と問うている。これらの質問254aは、いずれも、回答者の実体験を問う内容となっている。したがって、このような実体験を問う質問に対する回答を集めることで、知識情報を実証的に評価する評価情報の集積を可能としている。その結果、このような評価情報による反射的効果として、前述したQ1−a、Q1−b、Q2−aの質問254aによって表現されている実証的な評価項目での評価が高い知識情報であるほど、生活者としてのユーザが実体験を通じて認識している「知識」であるとの判定が可能となる。
もう一つ重要なことは、入力フォーマット254での回答形式がラジオボックス254bによる択一的回答形式である、ということである。このような択一的回答形式であれば、例えばQ3の質問254aである「投稿記事はわかり易かったですか。」というような個々人の主観的要素によって回答結果が大きく左右されるような質問に対する回答であっても、知識情報を評価する評価情報が定量化可能な情報となる。
図6は、アンケート形式の評価データ253dとして入力される個々の評価項目に対する点数配分を記憶する点数ファイルを示す模式図である。点数ファイル255は、評価項目255aに点数255bを対応付けて定義している。このような点数ファイル255では、評価項目255aをA群とB群とに分けている。A群の評価項目255aは、知識情報を実証的に評価する評価項目である。B群の評価項目255aは、評価者の主観によって左右される評価項目である。
A群の評価項目255aには、Q1−aの質問254aの回答が「はい」であった場合と、Q2−aの質問254aの回答が「はい」であった場合と、Q1−bの質問254aの回答が「はい」であるか、あるいは、Q2−aの質問254aの回答が「いいえ」である場合の三種類の項目が定義されている。いずれも、知識情報を実証的に評価する項目である。評価項目255aの内容としては、
Q1−a「はい」:上手くいったが既知情報
Q2−a「はい」:上手くいった上に未知情報
Q1−b「はい」又はQ2−a「いいえ」:上手くいかない
ということになる。そこで、評価項目255a中の個々の項目に与えられる点数255bとして、上手くいったが既知情報の場合には2点、上手くいった上に未知情報である場合には3点、上手くいかなかった場合には−2点が定義されている。
B群の評価項目255aには、Q1の質問254aの回答が「はい」の場合と、Q3の質問254aの回答が「はい」の場合との二種類の項目が定義されている。いずれも、評価者の主観によって左右される項目である。評価項目255aの内容としては、
Q1「はい」:役に立った
Q3「はい」:投稿記事がわかり易かった
ということになる。そこで、評価項目255a中の個々の項目に与えられる点数255bとして、役に立った場合に1点、投稿記事がわかり易かった場合に1点が定義されている。
以上より明らかなように、知識情報を実証的に評価する項目であるA群の評価項目255aでの評価が、点数255bの合計値を大きく左右する。つまり、
Q1−a「はい」:上手くいったが既知情報
である場合には、B群の評価項目255a中のQ1の質問254aの回答が「はい」ではないため、点数の合計値は2点か3点ということになる。これに対して、
Q2−a「はい」:上手くいった上に未知情報
である場合には、点数の合計は3点か4点か5点ということになる。その一方で、
Q1−b「はい」又はQ2−a「いいえ」:上手くいかない
である場合には、B群の評価項目255a中のQ1の質問254aの回答が「はい」ではないため、点数の合計は−2点か−1点ということになる。このように、評価者の実体験から生ずる回答として、上手くいった場合の知識情報には2点〜5点というプラス点の付与が定義され、上手いかなかった場合の知識情報には−1点〜−2点というマイナス点の付与が定義されている。
図7は、評価データ253dの平均点数に対する知識データ253cのポイント数及び評価を定義する特典ファイルを示す模式図である。特典ファイル256が定義する評価データ253dの平均点数というのは、ある知識情報に対する個々の評価データ253dの点数(点数ファイル255中の点数255b)を合計し、これを対象となった評価データ253dの数で割った点数を意味する。
特典ファイル256は、平均点数256aの区分毎に、ポイント256bと評価256cとを定義している。平均点数256aは、4を越えて5まで(4〜5)と、3を越えて4まで(3〜4)と、2を越えて3まで(2〜3)と、2以下との四区分を定義している。平均点数256aが4〜5では、ポイント256bとして10ポイント、評価256cとしてAが定義されている。平均点数256aが3〜4では、ポイント256bとして5ポイント、評価256cとしてBが定義されている。平均点数256aが2〜3では、ポイント256bとして1ポイント、評価256cとしてCが定義されている。平均点数256aが2以下では、ポイント256bとして0ポイント、評価256cとしてDが定義されている。
図8は、評価データ253dのステータスに対するポイント数を定義する評価ポイントファイルを示す模式図である。評価ポイントファイル257は、評価情報を評価データ253dとして提供したユーザに対して、その評価データ253dのステータスに応じて付与するポイントを定義するファイルである。前述したように、顧客管理データベース253の評価データ253d中には、ステータス253d−4として、「採用」と「不採用」か「不適正」かのいずれかのステータスを登録する。そこで、評価ポイントファイル257では、評価データのステータス257aとして「採用」、「不採用」、「不適正」の三種類を定義し、ポイント257bとして「採用」には0.2ポイント、「不採用」には0.1ポイント、「不適正」には0ポイントを定義している。
図9は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能なフロントページを例示する模式図である。前述したように、ウェブサーバ201は、インターネットという仮想空間上に各種のコンテンツを提供する。このようなコンテンツの一つとして、ウェブサーバ201は、電気温水器及び電気クッキングヒータの取り扱い説明にユーザの声を反映し、ユーザ参加型でその内容を充実させていく知識情報蓄積型の機器取り扱い説明コンテンツを提供する。この機器取り扱い説明コンテンツは、ブラウザソフトウェアがインストールされているユーザコンピュータ301によって閲覧可能である。
図9に示すように、機器取り扱い説明コンテンツのフロントページ353には、電気温水器ボタン353a、電気クッキングヒータボタン353b、マイページボタン353cというメニュー選択ボタンが表示され、ユーザコンピュータ301での操作によって指定可能となっている。つまり、ユーザコンピュータ301に送信してフロントページ353の閲覧を可能とするコンテンツデータには、電気温水器ボタン353a、電気クッキングヒータボタン353b、マイページボタン353cというメニュー選択ボタンをオブジェクト表示し、ユーザコンピュータ301でいずれかの選択ボタンが選択指定された場合に対応信号をウェブサーバ201に返信するためのデータが埋め込まれている。この場合の選択指定は、代表的には、ユーザコンピュータ301での図示しないポインティングデバイス操作によってなされる。
フロントページ353には、上記メニュー選択ボタンの他に、戻るボタン353dがオブジェクト表示され、解説欄353eが表示されている。解説欄353eには、機器取り扱い説明コンテンツの閲覧方法等の説明が掲載されている。
図17は、フロントページ表示処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。まず、CPU202は、電気温水器の指定の有無の判定(ステップS101)、電気クッキングヒータの指定の有無の判定(ステップS102)、マイページの指定の有無の判定(ステップS103)に待機している。
ユーザコンピュータ301がフロントページ353上でメニュー選択ボタン、つまり、電気温水器ボタン353aと電気クッキングヒータボタン353bとマイページボタン353cとのいずれかを選択指定すると、対応信号がウェブサーバ201に返信される。そこで、ウェブサーバ201は、電気温水器の指定を判定すると(ステップS101のY)、電気温水器のメニュー画面を画面表示し得るコンテンツデータをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS104)。同様に、電気クッキングヒータの指定を判定すると(ステップS102のY)、電気クッキングヒータのメニュー画面を画面表示し得るコンテンツデータをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS105)。そして、マイページの指定を判定すると(ステップS103のY)、ログイン処理の実行後(ステップS106)、ログイン処理によって特定されるユーザに関する対応データを収集し(ステップS107)、対応するマイページを画面表示し得るコンテンツデータをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS108)。
なお、図11には、電気温水器のものであるか電気クッキングヒータのものであるかを特定しないが、メニュー画面354を例示する。また、図16には、マイページ355を例示する。これらのメニュー画面354及びマイページ355については、後述する。
図10は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能なログイン画面を例示する模式図である。図17のフローチャート中のステップS106のログイン処理では、図10に例示するようなログイン画面356を画面表示し得るコンテンツデータ(第5のコンテンツデータ)である表示データをユーザコンピュータ301に送信する。ログイン画面356には、お客様番号入力欄356aとパスワード入力欄356bとが表示され、ログインボタン356cと戻るボタン356dとがオブジェクト表示されている。更に、ログイン操作の仕方等を解説する解説欄356eもログイン画面356に表示されている。
図18は、ログイン処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。まず、CPU202は、ログイン処理として、対応ユーザのユーザコンピュータ301が既にログインしているかどうかを判定し(ステップS111)、ログインしていないと判定した場合にのみ(ステップS111のN)、ログイン画面の表示データをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS112)。つまり、ウェブサーバ201のCPU202は、ネットワーク101を介して接続を確立しているユーザコンピュータ301に対して、このユーザコンピュータ301を使用するユーザを特定する識別情報としてのお客様番号等の入力と入力された情報の返信とを当該ユーザコンピュータ301で実行可能とするための表示データ(第5のコンテンツデータ)を送信する。
ユーザコンピュータ301は、受信したログイン画面の表示データに基づいて図10に例示するようなログイン画面356を画面表示する。ログイン画面356では、お客様番号入力欄356a及びパスワード入力欄356bにデータ入力した状態でユーザコンピュータ301によってログインボタン356cが選択指定されると、入力データを含む対応信号(ログイン指示)がウェブサーバ201に返信される仕組みになっている。
ウェブサーバ201のCPU202は、ログイン画面の表示データをユーザコンピュータ301に送信した後(ステップS112)、ログイン指示の受信に待機している(ステップS113)。そこで、ウェブサーバ201のCPU202は、ログイン指示の受信を判定すると(ステップS113のY)、ログイン可否の判定処理を実行する(ステップS114)。この判定処理は、ログイン指示と共に送信されたお客様番号入力欄356a及びパスワード入力欄356bの入力データを参照し、お客様番号入力欄356aに入力されたお客様番号が図4に示す顧客管理データベース253中のお客様番号253aに登録されているかどうか、そして、そのお客様番号に対応付けてパスワード253bに登録されているパスワードにパスワード入力欄356bに入力されたパスワードが一致するかどうかを確かめる処理である。ステップS114の判定処理では、いずれも真である場合にのみログインを許可する。
そこで、ウェブサーバ201のCPU202は、ステップS114での判定処理の結果、ログインが許可されない場合には(ステップS115のN)、再トライメッセージの表示データをユーザコンピュータ301に送信し(ステップS116)、ステップS113のログイン指示受信判定処理にリターンする。これに対して、ステップS114での判定処理の結果、ログインを許可できる場合には(ステップS115のY)、ログインを実行する(ステップS117)。このログインという処理は、一例として、RAM204のワークエリアを利用して生成するログイン中のユーザリストに、ユーザコンピュータ301から送信されたお客様番号及び当該ユーザコンピュータ301のIPアドレスを登録することによってなされる。これにより、ウェブサーバ201のCPU202は、ログイン中のユーザリストを参照することで、ユーザコンピュータ301のIPアドレスとお客様番号とを対応付けて認識することが可能となる。
図11は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能なメニュー画面354を例示する模式図である。メニュー画面354は、図17のフローチャート中のステップS104又はステップS105の処理が実行されることで、ユーザコンピュータ301において閲覧可能となる。前述したように、図11に例示するメニュー画面354では、電気温水器のものであるか電気クッキングヒータのものであるかを特定しないが、いずれであっても同様形態の画面構成を採用している。
メニュー画面354には、白枠四角形が先頭に付された複数の大分類354aのそれぞれに対応させて、黒枠四角形が先頭に付された複数のテーマ354bがオブジェクト表示されている。これらのテーマ354bは、ユーザコンピュータ301での操作指示によって選択指定することが可能であり、選択指定された場合には対応する選択指示がウェブサーバ201に送信されるようになっている。メニュー画面354には、戻るボタン354cもオブジェクト表示され、解説欄354dが表示されている。解説欄354dには、ユーザコンピュータ301でテーマ354bを選択指定できること、選択指定することによってテーマ354bに対応する基本情報提供画面351が表示されること等の説明が掲載されている。
図12は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能な基本情報提供画面351を例示する模式図である。基本情報提供画面351は、図11に示すメニュー画面354を閲覧しているユーザコンピュータ301での操作指示によって選択指定されたテーマ354bについての選択指示がウェブサーバ201に送信されることによって、ウェブサーバ201のCPU202がユーザコンピュータ301に前述した第1のコンテンツデータを送信することによってユーザコンピュータ301で閲覧可能となる。
基本情報提供画面351は、予め決められた機器である電気温水器又は電気クッキングヒータの取り扱いをテーマ毎に説明する基本情報を表示する画面である。基本情報は、図3に示す基本情報データベース252中のテーマタイトル252b及びテーマ実体データ252cに登録されている情報であり、本システムの管理運営者、つまり電力会社401の側で予め作成された情報である。したがって、基本情報提供画面351は、電力会社401側から提供される機器についての最も基本的で元始的な取り扱い説明をなす。
基本情報提供画面351では、その画面構成として、個々のテーマについてタイトル351aと解説351bとが表示され、投稿記事リスト351cがリストアップ表示され、新規投稿ボタン351d及び戻るボタン351eがオブジェクト表示されている。投稿記事リスト351cは、ユーザコンピュータ301から知識情報としての送信された個々の投稿記事について、投稿日時、投稿者、投稿者タイトル、評価数及び評価のそれぞれを掲載している。投稿記事リスト351cにリストアップされている個々のデータは知識情報を特定するレコード表示351fを構成し、知識情報を特定するレコード表示351fは、投稿日時と投稿者と投稿者タイトルとの領域をユーザコンピュータ301によって選択指定可能に表示されている。
図19は、メニュー画面表示処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。図11に示すメニュー画面354を閲覧しているユーザコンピュータ301によって所望のテーマ354bが選択指定されると、前述したように、ユーザコンピュータ301からウェブサーバ201に対して、選択指定されたテーマ354bについての選択指示が送信される。そこで、その選択指示を受信したウェブサーバ201のCPU202は、テーマ選択指示を判定し(ステップS121)、指定されたテーマ354bの基本情報及び知識情報を収集する(ステップS122)。基本情報は図3に示す情報データベース252から収集し、知識情報は図4に示す顧客管理データベース253から収集する。
つまり、メニュー画面354に表示される個々のテーマ354bには、特有の識別コードが設定されており、ウェブサーバ201に送信される選択指示には識別コードが伴われる。そこで、ウェブサーバ201は、受信した識別コードに基づいて図3に示す基本情報データベース252を検索し、そのテーマ番号252aに同一の識別コードが登録されているレコード、つまり、テーマタイトル252b、テーマ実体データ252c及びリンクする知識番号252dを取得することができる。ウェブサーバ201は、取得したリンクする知識番号252dに登録されている識別コードに基づいて図4に示す顧客管理データベース253を検索し、その知識データ253c中の知識番号253c−1に同一の識別コードが登録されているレコード、つまり、投稿日時253c−2、知識実体データ253c−3、リンクする評価番号253c−4及び評価履歴253c−6を取得することができる。取得した知識実体データ253c−3には、投稿タイトル、投稿者及び投稿内容が含まれている。取得したリンクする評価番号253c−4のデータからは、評価数を知ることができる。そして、取得した評価履歴253c−6からは、知識データ253cについてのA〜Dまでの四段階評価を知ることができる。
ウェブサーバ201のCPU202は、ステップS122で収集した基本情報(基本情報データベース252のレコード)及び知識情報(顧客管理データベース253のレコード)に基づいて、基本情報提供画面351をユーザコンピュータ301で閲覧可能とするコンテンツデータ(第1のコンテンツデータ)を生成し、これをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS123)。これにより、ユーザコンピュータ301には基本情報提供画面351が画面表示される。第1のコンテンツデータに含まれている基本情報データベース252の登録レコード中、テーマタイトル252bのレコードは基本情報提供画面351中のタイトル351aに反映され、テーマ実体データ252cのレコードは基本情報提供画面351中の解説351bに反映されている。また、第1のコンテンツデータに含まれている顧客管理データベース253中の登録レコード中、知識データ253cのレコードは基本情報提供画面351中の投稿記事リスト351cに反映されている。より詳細には、知識データ253c中の投稿日時253c−2のレコードは投稿記事リスト351c中の投稿日時に反映され、知識データ253c中の知識実体データ253c−3は投稿記事リスト351c中の投稿者と投稿タイトルとに反映され、知識データ253c中のリンクする評価番号253c−4のレコードに基づいて生成される評価数のデータは投稿記事リスト351c中の評価数に反映され、知識データ253c中の評価履歴253c−6のレコードは投稿記事リスト351c中の評価に反映されている。
ウェブサーバ201からユーザコンピュータ301に送信される第1のコンテンツデータについて更に詳細に説明する。図12に示す情報提供画面351では、前述したように、投稿記事リスト351cにリストアップされている個々のデータは知識情報を特定するレコード表示351fを構成し、知識情報を特定するレコード表示351fは、投稿日時と投稿者と投稿者タイトルとの領域をユーザコンピュータ301によって選択指定可能に表示されている。この仕組みは、第1のコンテンツデータによってもたらされる。つまり、第1のコンテンツデータは、一又は二以上の知識情報を特定するレコード表示351fをユーザコンピュータ301によって選択指定可能に表示し、選択指定された知識情報を特定するレコード表示351fによって特定される知識情報を知識情報提供画面352(図13参照)として表示することを指示するデータを含んでいる。そして、知識情報を特定するレコード表示351fの表示態様は、図4に示す評価履歴253c−6のレコードを反映した表示態様となっている。つまり、図12にも示されているように、知識情報を特定するレコード表示351fにはA〜Dの四段階の評価が含まれており、これに加えて、A〜Dの四段階評価が高いレコード表示351fほど上位に位置付けられるように表示順が定められている。
第1のコンテンツデータは、ユーザコンピュータ301に画面表示される基本情報提供画面351に新規投稿ボタン351d及び戻るボタン351eをオブジェクト表示するためのデータを含んでいる。新規投稿ボタン351dは、ユーザコンピュータ301によって選択指定された場合にその選択指定をウェブサーバ201に返信するオブジェクトである。
図13は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能な知識情報提供画面352を例示する模式図である。知識情報提供画面352は、図12に示す情報提供画面351を閲覧しているユーザコンピュータ301での操作指示によって選択指定されたレコード表示351fについての選択指示がウェブサーバ201に送信されることによって、ウェブサーバ201のCPU202がユーザコンピュータ301に前述した第3のコンテンツデータを送信することによってユーザコンピュータ301で閲覧可能となる。
知識情報提供画面352には、タイトル352a、投稿日時352b、投稿者352c、評価352d及び投稿記事352eが表示され、レビューボタン352f及び戻るボタン352gがオブジェクト表示されている。さらに、解説欄352hが表示され、投稿記事352eとして表示される知識情報に対して評価をする方法等が解説欄352hで解説されている。
図19に示すフローチャートの説明に戻る。前述したように、図12に示す基本情報提供画面351を閲覧しているユーザコンピュータ301が投稿記事リスト351cにリストアップされている知識情報を特定するレコード表示351fを選択指定すると、そのユーザコンピュータ301から、選択しているレコード表示351fによって特定される知識情報を特定する識別コードを伴う知識情報提供画面352の表示指示がウェブサーバ201に送信される。ウェブサーバ201のCPU202は、そのような表示指示の受信を判定すると(ステップS124のY)、受信した表示指示に含まれている識別コードに基づいて図4に示す顧客管理データベース253を検索し、その識別コードと同一の識別コードが知識番号253c−1に登録されている知識データ253cの登録レコードを収集する。そして、対応する知識情報提供画面352をユーザコンピュータ301で閲覧可能とするコンテンツデータ(第3のコンテンツデータ)を生成し、これをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS126)。この際、ウェブサーバ201のCPU202は、基本情報提供画面351をユーザコンピュータ301に表示出力させるための第1のコンテンツデータの生成に際して、図3に示す基本情報データベース252の登録レコードと図4に示す顧客管理データベース253の登録レコードを収集済みである。そこで、ウェブサーバ201は、第3のコンテンツデータを生成するに際しては、顧客管理データベース253の知識データ253cに含まれている知識実体データ253c−3中の投稿内容のデータのみを取得する。
第3のコンテンツデータには、図3に示す基本情報データベース252中のテーマタイトル252bのレコードと、図4に示す顧客管理データベース253中の知識データ253cに含まれている投稿日時253c−2のレコードと、知識実体データ253c−3のレコードと、評価履歴253c−6のレコードから取得可能なA〜Dの四段階評価とが含まれている。
ステップS126の処理によってウェブサーバ201から送信された第3のコンテンツデータを受信したユーザコンピュータ301には、図13に示す知識情報提供画面352が画面表示される。第3のコンテンツデータに含まれているテーマタイトル252bのレコードは知識情報提供画面352中のタイトル352aに反映されている。また、第3のコンテンツデータに含まれている顧客管理データベース253中のレコードとしては、投稿日時253c−2の登録レコードは投稿日時352bに反映され、知識実体データ253c−3のレコードとして含まれている投稿者は投稿者352cに反映され、評価履歴253c−6のレコードから取得可能なA〜Dの四段階の評価は評価352dに反映され、知識実体データ253c−3のレコードに含まれている投稿者タイトル及び投稿内容は投稿記事352eに反映されている。
第3のコンテンツデータは、ユーザコンピュータ301に画面表示される知識情報提供画面352にレビューボタン352f及び戻るボタン352gをオブジェクト表示するためのデータを含んでいる。レビューボタン352fは、ユーザコンピュータ301によって選択指定された場合にその選択指定をウェブサーバ201に返信するオブジェクトである。
図19に示すフローチャートの説明に戻る。ウェブサーバ201のCPU202は、ユーザコンピュータ301に基本情報提供画面351を画面表示させるための第1のコンテンツデータを送信した後(ステップS123)、レコード表示指定の有無判定(ステップS124)と新規投稿指定の有無判定(ステップS125)とに待機している。レコード表示指定ありを判定した場合(ステップS124のY)の処理は前述したとおりである。これに対して、ユーザコンピュータ301が図12に示す基本情報提供画面351中の新規投稿ボタン351dを選択指定すると、前述したように、その選択指定がウェブサーバ201に送信され、ウェブサーバ201のCPU202は新規投稿指定ありを判定する(ステップS125のY)。その後、ウェブサーバ201のCPU202は、図18に基づいて処理内容を説明したログイン処理を実行し(ステップS127)、ユーザコンピュータ301に新規投稿入力画面357を画面表示するためのコンテンツデータ(第2のコンテンツデータ)を送信する(ステップS128)。
図14は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能な新規投稿入力画面357を例示する模式図である。新規投稿入力画面357には、投稿者タイトル入力欄357a、投稿者入力欄357b、投稿内容入力欄357c、イメージデータソース指定部357d、解説欄357eが表示され、送信ボタン357fと戻るボタン357gとがオブジェクト表示されている。ユーザコンピュータ301は、投稿者タイトル入力欄357aに所望のタイトルをテキストデータで入力し、投稿者入力欄357bに所望の投稿者名をテキストデータで入力し、投稿内容入力欄357cに所望の知識情報を入力することができる。投稿内容入力欄357cには、テキストデータの入力だけでなく、イメージデータソース指定部357dで所在が指定されたイメージデータを入力することもできる。そして、ユーザコンピュータ301によって送信ボタン357fが選択指定されると、投稿者タイトル入力欄357a、投稿者入力欄357b及び投稿内容入力欄357cに入力されたデータがウェブサーバ201に送信される。
図20は、新規投稿処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。ウェブサーバ201のCPU202は、新規投稿入力画面357中の送信ボタン357fがユーザコンピュータ301によって選択指定されることによってウェブサーバ201に送信される新規投稿入力画面357上で入力された投稿データの受信有無判定に待機している(ステップS141)。ウェブサーバ201のCPU202は、投稿データの受信を判定すると(ステップS141のY)、受信した投稿データの書式をチェックし(ステップS142)、書式が正常であれば(ステップS143のY)、自動付番、日時取得、対応テーマとのリンク付けをして受信した投稿データを登録し(ステップS144)、処理を終了する。
ウェブサーバ201のCPU202にとって、受信した投稿データの投稿者及び対応するテーマは既知情報である。つまり、誰がどのテーマについて投稿したのかが予め分かっている。そこで、ウェブサーバ201のCPU202は、図4に示す顧客管理データベース253において、お客様番号253aによって特定される投稿データの送信者のレコード欄中、知識番号253c−1に自動付番した識別コードを登録し、投稿日時253c−2にCPU202が有している時計回路によって取得した現在日時を登録し、知識実体データ253c−3に受信した投稿データを登録する。そして、図3に示す基本情報データベース252中、テーマ番号252aによって特定される投稿データの対象となるテーマのレコード欄におけるリンクする知識番号252dに、自動付番した識別コードを登録する。以上の処理によって、図3に示す情報データベース252に登録されている基本情報と図4に示す顧客管理データベース253に登録されている知識情報とがリンク付けされ、その管理が可能となる。
一方、ウェブサーバ201のCPU202は、受信した投稿データの書式をチェックした結果(ステップS142)、書式が正常でないと判定した場合には(ステップS143のN)、再入力を促す再入力メッセージの表示データをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS145)。
図19に示すフローチャートの説明に戻る。ウェブサーバ201のCPU202は、ユーザコンピュータ301に知識情報提供画面352を画面表示させるための第3のコンテンツデータを送信した後(ステップS126)、レビュー指定の有無判定に待機している(ステップS129)。ユーザコンピュータ301が図13に示す知識情報提供画面352中のレビューボタン352fを選択指定すると、前述したように、その選択指定がウェブサーバ201に送信され、ウェブサーバ201のCPU202はレビュー指定ありを判定する(ステップS129のY)。その後、ウェブサーバ201のCPU202は、図18に基づいて処理内容を説明したログイン処理を実行し(ステップS130)、ユーザコンピュータ301にレビュー入力画面358を画面表示するためのコンテンツデータ(第4のコンテンツデータ)を送信する(ステップS131)。
図15は、ユーザコンピュータで閲覧可能なレビュー入力画面358を例示する模式図である。レビュー入力画面358には、タイトル358a、投稿日時358b、投稿者358c、評価358d、投稿記事358e及びレビュー入力欄358fが表示され、送信ボタン358g及び戻るボタン358hがオブジェクト表示されている。さらに、解説欄358iが表示され、レビュー入力の仕方や送信の仕方等が解説欄358iで解説されている。
レビュー入力画面358中のタイトル358a、投稿日時358b、投稿者358c、評価358d及び投稿記事358eには、図13に示す知識情報提供画面352中のタイトル352a、投稿日時352b、投稿者352c、評価352d及び投稿記事352eと同一の仕組みで同一内容が表示される。
レビュー入力画面358中のレビュー入力欄358fには、図5に示すアンケート形式の評価データ(評価情報)の入力フォーマット254に従った画面表示がなされる。ユーザコンピュータ301は、入力フォーマット254中の質問254aに対して回答をラジオボックス254bで入力することができる。そして、ユーザコンピュータ301によって送信ボタン358gが選択指定されると、レビュー入力欄358fで入力されたレビューの回答が評価データとしてウェブサーバ201に送信される。
図21は、レビュー処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。ウェブサーバ201のCPU202は、レビュー入力画面358中の送信ボタン358gがユーザコンピュータ301によって選択指定されることによってウェブサーバ201に送信されるレビュー入力画面358上で入力された評価データの受信有無判定に待機している(ステップS151)。ウェブサーバ201のCPU202は、評価データの受信を判定すると(ステップS151のY)、受信した評価データの書式をチェックし(ステップS152)、書式が正常であれば(ステップS153のY)、評価データの適正チェックを実行する(ステップS154)。これに対して、書式が正常でなければ(ステップS153のN)、再入力を促す再入力メッセージの表示データをユーザコンピュータ301に送信する(ステップS155)。
ステップS154の評価データの適正チェックは、質問254aに対するラジオボックス254bでの回答に矛盾が含まれていないかどうかのチェックである。例えば、図5中、Q1の質問254aである「投稿記事が役に立ちましたか。」という問いに対して「はい」と回答したにも拘らず、Q1−aやQ1−bの質問254aにも「はい」と回答しているとすると、そこには矛盾がある。同様に、Q2の質問254aである「投稿記事に示されている事柄を実際にやってみましたか。」という問いに対して「いいえ」と回答したにも拘らず、Q2−bの質問254aにも「はい」と回答しているとすると、そこには矛盾がある。その他にも、図5に示す質問254aには、様々な回答上の矛盾が生じ得るようになっている。そこで、ステップS154の評価データの適正チェックでは、そのような矛盾ある回答が含まれている評価データを探し出し、評価データが適正かどうかを判定するようにしている(ステップS156)。
ウェブサーバ201のCPU202は、評価データが適正である場合には(ステップS156のY)、自動付番、対応投稿記事とのリンク付けをして受信した評価データを登録し(ステップS157)、処理を終了する。これに対して、評価データが適正でない場合には(ステップS156のN)、ステップS157の処理に先立って不適正ステータスを付与する処理を実行する(ステップS158)。不適正ステータスの付与は、顧客管理データベース253の対応する評価データ253d中、ステータス253d−4に不適正ステータスを登録することによってなされる。
ウェブサーバ201のCPU202にとっては、受信した評価データの送信者及び対応する知識情報は既知情報である。つまり、誰がどの知識情報について評価データを送信したのかが予め分かっている。そこで、ウェブサーバ201のCPU202は、図4に示す顧客管理データベース253において、お客様番号253aによって特定される評価データの送信者のレコード欄中、評価番号253d−1に自動付番した識別コードを登録し、評価実体データ253d−2にラジオボックス254bで入力した回答を登録し、リンクする知識番号253d−3に評価データが評価している知識データを特定する識別コードを登録する。この識別コードは、評価データが評価している知識データを投稿した別のユーザの知識番号253c−1に登録されている識別コードである。そして、ウェブサーバ201は、その別のユーザの知識番号253c−1で特定されるレコード欄のリンクする評価番号253c−4に、ステップS157で自動付番した識別コードを登録する。以上の処理によって、顧客管理データベース253において、知識情報を提供したユーザと評価情報を提供したユーザとがリンク付けされる。
図22は、知識データの評価処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。評価処理は、例えば1ヶ月に一回なされる。ウェブサーバ201のCPU202は、顧客管理データベース253の知識データ253c中における投稿日時253c−2に登録されている日時データと評価ステータス253c−7に登録されているレコードとを参照し、評価すべき時期が到来している未評価の知識データ253cのレコードを検索する(ステップS161)。そして、検索された数をXと置き(ステップS162)、N=1と置き(ステップS163)、N番目の知識データ253cに登録されているレコードの評価処理を実行する(ステップS164)。その後、Nを1だけインクリメントし(ステップS165)、NがXになるまで(ステップS166のY)、N番目の知識データ253cに登録されているレコードの評価処理を実行する(ステップS164)。NがXになれば(ステップS166のY)、すべてのレコードの評価処理が終了したことになるので、メモリクリアし(ステップS167)、処理を終了する。
図23は、図22中のN番目の知識データ253cのレコードの評価処理を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、ウェブサーバ201のCPU202がRAM204にコピーされたプログラムに従い実行される。ウェブサーバ201のCPU202は、評価対象となっている知識データ253cのレコード中、リンクする評価番号253c−4に登録されている識別コードに基づいて他のユーザの顧客管理データベース253を検索し、対応する全ての評価データ253dのレコードを取得する。この際、評価データ253dに含まれているステータス253d−4のレコードを参照して不適正ステータスが設定されていないレコードだけを収集する(ステップS171)。こうして収集した評価データ253dのレコードの数を検索数=Yと置き(ステップS172)、Yが予め定められている規定数以上あるかどうかを判定する(ステップS173)。規定数以上ない場合、収集した評価データ253dのレコードを用いず、N番目の知識データ253cのレコードについては評価処理を実行しない。つまり、収集した全ての評価データ253dのレコードについて、図4に示す顧客管理データベース253中のステータス253d−4に不採用ステータスを設定し(ステップS174)、後述するステップS186の処理に移行する。
次いで、ウェブサーバ201のCPU202は、評価データの採否判定基準を設定する(ステップS175)。この処理は、図5に示すアンケート形式の質問254aに対する回答結果から選択肢毎の定量化された回答傾向を求め、求めた回答傾向を外れる評価情報については集計対象としないようにするための処理である。一例としては、個々の質問254aに対する個々の回答について回答率を求め、最も割合が高い回答率から外れた回答数が規定数以上であるかどうかをもって、個々の評価データの採否を決定する。このような基準は、ウェブサーバ201のCPU202によって実行されるプログラムとして予め規定されている。ステップS175における評価データの採否判定基準の設定処理では、上記基準を採用するとした場合、個々の質問254aに対する個々の回答について回答率を求めたりすることになる。
ウェブサーバ201のCPU202は、ステップS175で評価データの採否判定基準を設定することができたかどうかを判定する(ステップS176)。例えば、個々の評価データ253dのレコードにおいて、回答傾向に余りにもバラツキが多いような場合、個々の質問254aに対する個々の回答について求めた回答率が基準の回答率を満たさないような場合がある。このような場合には、収集した全ての評価データ253dのレコードについて、図4に示す顧客管理データベース253中のステータス253d−4に不採用ステータスを設定し(ステップS174)、後述するステップS186の処理に移行する。
ウェブサーバ201のCPU202は、ステップS175で評価データの採否判定基準を設定することができたと判定した場合(ステップS176のY)、N=1と置き(ステップS177)、N番目の評価データ253dのレコードの採否判定処理を実行する(ステップS178)。この判定は、N番目の評価データ253dのレコードが、ステップS176で設定した採否判定基準を満たしているかどうかの判定である。判定の結果、当該レコードが採否判定基準を満たしておらず、採用できないデータである場合には(ステップS179のN)、その評価データ253dのレコードについて、図4に示す顧客管理データベース253中のステータス253d−4に不採用ステータスを設定し(ステップS180)、後述するステップS183の処理に移行する。これに対して、判定の結果、当該レコードが採否判定基準を満たしており、採用できるデータである場合には(ステップS179のY)、そのレコードに含まれている回答に従い図6の点数ファイル255に基づき求められる評価対象となっている知識情報の点数をカウンタに加算する(ステップS181)。この場合の、カウンタは、RAM204のワークエリアを利用して生成される。
その後、ウェブサーバ201のCPU202は、N番目の評価データ253dのレコードに対応する図4に示す顧客管理データベース253中のステータス253d−4に採用ステータスを設定し(ステップS182)、そのユーザの月別合計ポイント数履歴253eにポイント加算する(ステップS183)。
ここで、ステップS183における月別合計ポイント数履歴253eへのポイント数加算で加算されるポイント数は、図8に示す評価ポイントファイル257の定義に従い定められる。つまり、顧客管理データベース253中のステータス253d−4の値が不適正ステータスである場合(図21のステップS158参照)には0ポイント、不採用ステータスである場合(図23のステップS174又はステップS180参照)には0.1ポイント、採用ステータスである場合(図23のステップS182参照)には0.2ポイントである。
その後、ウェブサーバ201のCPU202は、Nを1つインクリメントし(ステップS184)、NがステップS172で収集した評価データ253dのレコードの数であるYに達するまで(ステップS185のY)、ステップS178でのN番目の評価データ253dのレコードの採否判定処理を実行する。
N=Yとなれば(ステップS185のY)、ステップS172で収集した評価データ253dのレコードに基づく対応する知識情報の評価処理が終了したことになる。そこで、この場合には、ステップS181で点数を加算するカウンタの値をステップS172で収集した評価データ253dのレコードの数であるYで割って平均点数を求め、図7に示す特典ファイル256からポイント数と評価とを求める(ステップS186)。つまり特典ファイル256では、平均点数256aの値に対するポイント256bの値と評価256cの値とを規定しているので、平均点数が分かれば対応するポイント数及び評価を求めることができる。ステップS186では、更に、評価対象となっている知識データ253cのレコード中の月別ポイント数履歴253c−5及び評価履歴253c−6に、求めたポイント数及び評価を登録する。
ウェブサーバ201のCPU202は、更に、顧客管理データベース253中の月別合計ポイント数履歴253eに、知識データ253cの月別ポイント数履歴253c−5のレコードに登録したポイント数を加算する(ステップS187)。つまり、顧客管理データベース253中のお客様番号253aのレコードで特定されるあるユーザのレコードを考えた場合、そのユーザが知識情報を提供することによって取得したポイントは月別ポイント数履歴253c−5に登録され、そのユーザが他のユーザの知識情報に対して評価情報を提供することによって取得したポイントは月別合計ポイント数履歴253eに登録される。そこで、ステップS187の処理として、月別合計ポイント数履歴253eに知識データ253cの月別ポイント数履歴253c−5のレコードに登録したポイント数を加算すれば、月別合計ポイント数履歴253eには、そのユーザが知識情報を提供することによって取得したポイントと他のユーザに知識情報に対して評価情報を提供したことによって取得したポイントとの合算値を月毎に登録することができる。換言すると、顧客管理データベース253中の月別合計ポイント数履歴253eのレコードによって、あるユーザに付与される毎月のポイント数を管理することが可能となる。
ウェブサーバ201のCPU202は、更に、評価対象となっているN番目の知識データ253cのレコードとして、その評価ステータス履歴253cに評価済みステータスを設定し、その月の評価処理が済んでいることを登録する(ステップS188)。
なお、月毎にユーザに付与されるポイントは、一例として、電気使用料金の割引等に用いられる。一例として、ウェブサーバ201のCPU202は、社内ネットワーク441を介して、顧客管理データベース253中の月別合計ポイント数履歴253eに登録されている個々のユーザのポイント数を課金管理サーバ431に送信し、課金管理サーバ431は、個々のユーザ毎に受信したポイント数に基づいて対応するユーザの毎月の電気使用料を割り引く処理を実行する。
図16は、ユーザコンピュータ301で閲覧可能なマイページ355を例示する模式図である。マイページ355は、図9に示すフロントページ353中のマイページボタン353cがユーザコンピュータ301によって選択指定された場合に画面表示される。マイページ355には、システム全体の解説をする解説欄355aと、「あなたの現在の有効ポイント数は×××です。」というメッセージ表示欄355bと、特典の解説説明をする特典の解説欄355cと、投稿記事欄355dと、評価情報欄355eとが表示され、戻るボタン355fがオブジェクト表示されている。
メッセージ表示欄355bに表示される現在の有効ポイント数は、月毎に更新される。ポイントによって電気使用料を割り引く場合には、その説明が特典の解説欄355cでなされる。
投稿記事欄355d及び評価情報欄355eには、顧客管理データベース253に登録されているレコードから反映される情報が掲載される。つまり、投稿記事欄355dには、マイページ355を閲覧しているユーザが提供した知識情報の一覧がその評価と共に表示され、評価情報欄355eには、マイページ355を閲覧しているユーザが別のユーザの知識情報に対して提供した評価情報の一覧がそのステータスと共に表示される。
以上説明したように、本実施の形態のシステムによれば、予め決められた機器(電気温水器、電気クッキングヒータ)の取り扱いをテーマ毎に説明する基本情報にユーザから送信された知識情報を付加して別のユーザに閲覧可能とし、閲覧可能な知識情報について別のユーザによる実証的な評価を加えることができる。この場合の評価は、実体験を通してのみ知り得るような実証的な評価である。そして、このような実証的な評価をA〜Dの四段階で知識情報に反映させることができ、このような知識情報の評価を情報提供画面351によって一見して分かり易い形態で全てのユーザに閲覧可能とすることができる。その結果、評価が高い知識情報であるほど、生活者としてのユーザが実体験を通じて認識している「知識」であるはずなので、そのような実体験を通じて認識される「知識」をユーザからの声として各種機器の取り扱い説明に反映させることができる。