以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、図1等を参照して、用いて本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、情報提供システムSは、複数のメーカ端末MTl(l=1,2,3・・・)、複数の店舗端末STm(m=1,2,3・・・)、複数のユーザ端末UTn(n=1,2,3・・・)、及び情報提供サーバSA等を含んで構成される。メーカ端末MTl、店舗端末STm、ユーザ端末UTn、及び情報提供サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
メーカ端末MTlは、それぞれ、商品を生産するメーカMl(l=1,2,3・・・)により使用される端末装置である。店舗端末STmは、商品を販売する店舗SHm(m=1,2,3・・・)により使用される端末装置である。メーカと店舗は、それぞれ、商品を提供する提供主体の一例である。ユーザ端末UTnは、それぞれ、商品の購入を希望するユーザUn(n=1,2,3・・・)により使用される端末装置である。メーカ端末MTl、店舗端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、操作・表示部、通信部、記憶部、及び制御部等を備える。操作・表示部は、例えば、人の指やペン等による操作(ユーザ操作)を受け付ける入力機能と、情報を表示画面に表示する表示機能を有するタッチパネルを備える。通信部は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部は、オペレーティングシステム(OS),アプリケーションプログラム,Webブラウザプログラム等を記憶する。制御部は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),及びRAM(Random Access Memory)等を備え、OS上でアプリケーションプログラムやWebブラウザプログラム等を実行する。なお、メーカ端末MTl、店舗端末STm、及びユーザ端末UTnには、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、携帯情報端末 (PDA:Personal Digital Assistant)、携帯電話機と携帯情報端末を融合させた携帯端末(Smartphone)、又は携帯ゲーム機等が適用可能である。メーカ端末MTl、店舗端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、通信部及びネットワークNWを介して情報提供サーバSAにアクセスし、情報提供サーバSAと通信可能になっている。メーカ端末MTl、店舗端末STm、及びユーザ端末UTnは、それぞれ、例えば、情報提供サーバSAへの要求により当該情報提供サーバSAから送信された例えばWebページをWebブラウザのウインドウに表示する。
情報提供サーバSAは、本発明の情報処理装置の一例であり、例えばショッピングサイト、及びオークションサイト等のWebサイトを提供するサーバである。図2(A)は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。図2(A)に示すように、情報提供サーバSAは、通信部1、記憶部2、入出力インターフェース部3、及びシステム制御部4等を備える。システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続される。入出力インターフェース部3は、通信部1及び記憶部2とシステム制御部4との間のインターフェース処理を行うようになっている。通信部1は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(OS),サーバプログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)等を記憶する。なお、サーバプログラムは、所定のサーバから情報提供サーバSAにダウンロードされる。或いは、サーバプログラムは、CD、DVDなどの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部2に記憶されるようにしてもよい。また、記憶部2には、例えばWebページを構成する電子データ等が記憶される。更に、記憶部2には、メーカ情報データベース(DB)21、店舗情報データベース(DB)22、ユーザ情報データベース(DB)23、商品情報データベース(DB)24、関連商品データベース(DB)25、想定閲覧情報データベース(DB)26、及びクーポン情報データベース(DB)27等が構築される。
メーカ情報データベース21は、本情報提供システムSの利用会員となったメーカMlに関する情報を管理するデータベースである。メーカ情報データベース21には、例えば、メーカMlのメーカID、パスワード、メーカコード、及びメーカ商品情報等がメーカMl毎に対応付けられて登録されている。メーカIDは、メーカMl毎に固有の識別情報である。メーカID及びパスワードは、メーカMlがシステムにログインするために必要な認証情報である。メーカコードは、メーカMl毎に固有のコードであり、例えば店舗SHmやサイト運営者等の第三者がメーカMlを区別するために用いられる。メーカ商品情報には、例えば、メーカMlにより生産される商品の共通商品コード、当該商品の在庫数、当該商品の広告予算額、当該商品の売上目標額、及び当該商品の売上実績(売上額)等が含まれる。共通商品コードは、商品毎に固有のコード(例えば、商品の型式、または当該型式に応じて固有の商品番号)であり、複数の店舗SHm間で共通するコード(店舗を跨いで通用するコード)である(例えば、商品仕様及びメーカ価格(定価)が同一の商品には、同一の共通商品コードが付与される)。メーカ商品情報は、例えば、情報提供サーバSAにアクセスしたメーカ端末MTlからの登録要求に応じて登録される。メーカ商品情報に含まれる商品の在庫数、及び商品の売上実績は、例えば、商品取引が成立(つまり、商品の販売が完了)する度または所定時間間隔で更新される。なお、1つのメーカMlで、商品仕様(型式)が異なる複数種類の商品を生産して提供する場合、メーカ情報データベース21には、複数種類の商品のメーカ商品情報が登録されることになる。
次に、店舗情報データベース22は、本情報提供システムSの利用会員となった店舗SHmに関する情報を管理するデータベースである。店舗情報データベース22には、例えば、店舗SHmの店舗ID、パスワード、店舗コード、及び店舗商品情報が店舗SHm毎に対応付けられて登録されている。店舗IDは、店舗SHm毎に固有の識別情報である。店舗ID及びパスワードは、店舗SHmがシステムにログインするために必要な認証情報である。店舗コードは、店舗SHm毎に固有のコードであり、例えばメーカMlやサイト運営者等の第三者が店舗SHmを区別するために用いられる。店舗商品情報には、例えば、店舗SHmにより販売される商品の店舗商品コード、当該商品の共通商品コード、当該商品の在庫数、当該商品の広告予算額、当該商品の売上目標額、及び当該商品の売上実績(売上額)等が含まれる。店舗商品コードは、例えば各店舗SHmにより同一仕様(同一型式)の商品に付与される商品識別情報であり、当該システムSにおいて重複しないコードである。また、同一仕様の商品であっても、販売する店舗SHmが異なれば、店舗商品コードは異なることになる。例えば、メーカM1により生産された同一仕様の一眼レフカメラ(型式:C−123)という商品であっても、販売する店舗SHmが異なれば店舗商品コードが異なり、当該商品の価格も店舗SHmが個別により設定するので様々である。店舗商品情報は、例えば、情報提供サーバSAにアクセスした店舗端末STmからの登録要求に応じて登録される。店舗商品情報に含まれる商品の在庫数、及び商品の売上実績は、例えば、商品の取引が成立(つまり、商品の販売が完了)する度または所定時間間隔で更新される。なお、1つの店舗SHmで、商品仕様が異なる複数種類の商品を販売(提供)する場合、店舗情報データベース22には、複数種類の商品の店舗商品情報が登録されることになる。
次に、ユーザ情報データベース23は、本情報提供システムSの利用会員となったユーザUnに関する情報を管理するデータベースである。ユーザ情報データベース23には、例えば、会員となったユーザUnのユーザID、パスワード、ユーザランク、性別、年齢、興味のある商品カテゴリ、電子メールアドレス、検索履歴、閲覧履歴、ブックマーク登録履歴、及び購入履歴等がユーザUn毎に対応付けられて登録されている。なお、検索履歴、閲覧履歴、ブックマーク登録履歴、及び購入履歴は、ユーザUnの行動(操作)履歴を示す履歴情報の一例である。ユーザUnの履歴情報は、ユーザ情報データベース23とは別に設けられた履歴情報データベースに、ユーザUn毎のユーザIDに対応付けられて登録されてもよい。ユーザIDは、ユーザUn毎に固有の識別情報である。ユーザID及びパスワードは、ユーザUnがシステムにログインするために必要な認証情報である。ユーザランクは、会員としてのランクを示し、例えば、シルバー会員、ゴールド会員、プラチナ会員、ダイヤモンド会員の順にランクが高くなる。高いランクになるほど、ユーザUnにとってお得な特典が受けられる。このようなユーザランクは、ユーザUnの商品の購入実績やアンケート回答実績等によって上がる(ランクアップする)ようになっている。商品カテゴリは、商品を区分するためものであり、大別すると、例えば、家電、食品、ファッション、インテリア、書籍等に区分される。また、家電は、さらに、例えば、テレビ、オーディオ、パソコン、カメラ等に区分され、カメラは、さらに、例えば、一眼レフカメラ、コンパクトカメラ等に区分される。このような商品カテゴリのうち、ユーザUnに興味のある商品カテゴリは、例えば、情報提供サーバSAにアクセスしたユーザ端末UTnからの登録要求に応じて登録される。また、ユーザUnに興味のある商品カテゴリは、当該ユーザUnの検索履歴、閲覧履歴、ブックマーク登録履歴、及び購入履歴に基づいて特定され適宜のタイミングで更新される。なお、情報提供サーバSAは、ユーザUnの性別、年齢、及び興味のある商品カテゴリの少なくとも何れか一つをユーザUnの分類条件として、複数のユーザUnを複数のユーザ層(セグメント)に分類することができる。ユーザ層(セグメント)の例として、“20代の女性” “30代の女性”、“20代の男性” “30代の男性” 、“カメラ好き男性”、“オーディオ好き男性”、“アクセサリ好き女性”、“香水好き女性”などがある。
検索履歴には、検索時刻、検索クエリ、セッションID、及び検索結果等が対応付けられて含まれる。検索時刻とは、例えば、情報提供サーバSAにより検索クエリが受信された時刻、または情報提供サーバSAにより検索が実行された時刻である。検索時刻は、検索日+時刻で表されてもよいし、検索月日+時刻で表されてもよいし、検索年月日+時刻で表されてもよい(後述する閲覧時刻、ブックマーク登録時刻、購入時刻、及び電子クーポンの発行時刻についても同様)。検索クエリは、1または複数のワード(絞りこみ条件)から構成される。1または複数のワード(絞りこみ条件)や数値は、例えばユーザ端末UTnのWebブラウザにより表示されたWebページ上のワード入力欄に入力されるか、或いは商品カテゴリの一覧から指定(クリックまたはタップ)されることで検索クエリとして情報提供サーバSAにより取得される。検索結果には、検索クエリに基づく検索によりヒットした商品(つまり、検索クエリ(例えば、“一眼レフ&カメラ”)を満たす商品)の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、当該商品が属する商品カテゴリ等が含まれる。検索クエリに基づく検索により商品がヒットしなかった場合、検索結果にはヒットしなかったことを示す情報(NULL)が含まれる。なお、検索履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの検索クエリを含む検索要求毎に区別されるレコードから構成され、1レコードで検索回数が1回となる。また、同一の検索クエリが、異なるレコードに含まれる場合もある(例えば、ユーザUnが異なる日に同じ検索クエリで検索した場合)、同一の検索クエリをまとめて1つの検索クエリとしてカウントされる。また、同一の検索クエリだけでなく、類似または関連する検索クエリをまとめて1つの検索クエリとしてカウントされてもよい。例えば、“一眼レフ&カメラ”(ここで、“&”は、通常、スペース(空白)で指定される)という検索クエリと、“デジタル一眼レフカメラ”という検索クエリと、“一眼レフ&カメラ”という検索クエリと、“デジタルカメラ&レフ”という検索クエリとは、類似または関連する検索クエリとして処理されることで、これらの検索クエリが4つのレコードに分けられていても、1つの検索クエリとしてカウントされる。なお、類似または関連する検索クエリの範囲は、例えば商品カテゴリに基づき、サイト運営者側で任意に決められる。
情報提供サーバSAは、検索履歴に基づき、例えばユーザUnにより商品が検索された検索時間や検索頻度等を特定する。検索時間は、例えば、1セッションにおける複数のレコード(つまり、同一のセッションIDを含む連続する複数のレコード)において、最初のレコードに含まれる検索時刻から最後のレコードに含まれる検索時刻までの時間である。検索頻度は、所定期間(例えば、過去1週間)内における上記検索回数である。また、情報提供サーバSAは、検索履歴に基づき、例えばユーザUnが商品について重視する項目(以下、「ユーザUnの重視項目」という)を特定する。ユーザUnの重視項目は、例えば検索クエリに含まれるワードや数値から特定可能される。例えば、ユーザUnの検索クエリに商品の価格を示す数値が含まれる割合(例えば、当該ユーザUnの検索クエリの総数に対する割合)が相対的に高ければ、ユーザUnの重視項目は商品の価格になる。また、例えば、検索クエリに商品の仕様を示すワードが含まれる割合が相対的に高ければ、ユーザUnの重視項目は商品の仕様になる。なお、情報提供サーバSAは、ユーザUnの検索時間、または重視項目をユーザUnの分類条件として、複数のユーザUnを複数のユーザ層(セグメント)に分類することができる。これによって、複数のユーザUnをタイプ別または傾向別に分類できる。この場合のユーザ層(セグメント)の例として、“検索時間が短い(例えば、1分未満)”、“検索時間が普通(例えば、1分以上10分未満)”、“検索時間が長い(例えば、10分以上)”、“価格重視”、“仕様重視”などがある。
閲覧履歴には、閲覧時刻、閲覧時間(長さ)、閲覧された商品の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、当該商品が属する商品カテゴリ、閲覧箇所情報、セッション開始時刻、及びセッション終了時刻等が含まれる。閲覧時刻とは、例えば、商品の詳細情報を表すWebページがユーザ端末UTnのWebブラウザのウインドウ上に表示された時刻(表示開始時刻または表示開始時刻から数秒後の時刻)である。商品の詳細情報を表すWebページは、例えば、ユーザUnの検索クエリにより検索された検索結果(つまり、商品一覧)を表すWebページ上で、当該ユーザUnが閲覧操作により所望の商品を選択することで、情報提供サーバSAから取得されてWebブラウザのウインドウ上に表示される。閲覧時間は、例えば、閲覧された商品のレコードにおけるセッション開始時刻からセッション終了時刻までの時間である。また、閲覧箇所情報は、例えばWebページの表示中に、ユーザ端末UTnのWebブラウザから情報提供サーバSAへ適宜のタイミングで送信される。閲覧箇所情報は、Webページ上における座標で示されてもよいし、画像またはテキストの別で示されてもよい。例えば、Webページ上に配置された画像が所定時間以上継続して表示された場合、画像を示す閲覧箇所情報が閲覧履歴に含まれることになる。なお、閲覧履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの閲覧要求毎に区別されるレコードから構成され、1レコードで閲覧回数が1回となる。情報提供サーバSAは、ユーザUnの閲覧時間、または閲覧箇所情報をユーザUnの分類条件として、複数のユーザUnを複数のユーザ層(セグメント)に分類することができる。これによっても、複数のユーザUnをタイプ別または傾向別に分類できる。この場合のユーザ層(セグメント)の例として、“閲覧時間が短い(例えば、3分未満)”、“閲覧時間が普通(例えば、3分以上15分未満)”、“閲覧時間が長い(例えば、15分以上)”、“画像重視”、“テキスト重視”などがある。
ブックマーク登録履歴には、ブックマーク登録時刻、ブックマーク登録された商品(例えばユーザUnのブックマーク登録操作により登録された商品)の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、及び当該商品が属する商品カテゴリ等が含まれる。購入履歴には、購入時刻、購入額、購入された商品の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、及び当該商品が属する商品カテゴリ等が含まれる。なお、購入履歴は、例えば、ユーザ端末UTnからの購入要求毎に区別されるレコードから構成され、1レコードで購入回数が1回となる。
次に、商品情報データベース24は、店舗SHmから取引対象として出品された商品(アイテム)に関する情報を管理するデータベースである。商品情報データベース24には、例えば、店舗SHmから取引対象として出品された商品の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、当該商品の名称、当該商品の価格、当該商品の仕様、当該商品が属する商品カテゴリ、当該商品の在庫数(出品した店舗SHmにおける当該商品の在庫数)、及びクーポン発行フラグ等が商品毎に対応付けられて登録されている。ここで、クーポン発行フラグは、電子クーポン(ユーザへ提供する情報の一例)の発行対象とする否かを示す。例えば、後述する電子クーポンの発行処理(Push型)において用いられる。商品情報データベース24は、店舗商品コードに対応付けられて商品の被検索回数、被閲覧回数、被ブックマーク登録数、及び被購入数が、店舗毎SHmまたはメーカMl毎に区別されて登録されてもよい。関連商品データベース25には、例えば、互いに関連する商品の共通商品コードが、互いに関連する商品のグループ毎に対応付けられて登録される。なお、関連する商品の範囲は、例えば商品カテゴリに基づき、サイト運営者側で任意に決められる。
次に、想定閲覧情報データベース26は、複数のユーザUnそれぞれの履歴情報に基づいて特定された、商品(情報要素の一例)毎の想定閲覧時間を示す想定閲覧情報(以下、「想定閲覧時間情報」という)を管理するデータベースである。ここで、想定閲覧時間情報は、複数に区別された検索クエリ毎に生成され、検索クエリ毎に対応付けられて登録される。検索クエリ毎とは、“一眼レフ&カメラ”という1つの検索クエリ毎であってもよいし、上述したように類似または関連する複数の検索クエリをまとめた検索クエリ群毎であってもよい。それぞれの想定閲覧時間情報には、例えば、商品の店舗商品コードと想定閲覧時間とが商品毎(本実施形態では、店舗商品コード毎)に対応付けられて含まれる。想定閲覧時間は、例えば、複数のユーザUnそれぞれの検索時刻から閲覧時刻までの経過時間(言い換えれば、検索から閲覧までに要した時間)の平均値(または標準偏差値)である。このような想定閲覧情報データベース26により、情報の提供対象(例えば、電子クーポンの発行対象)となるユーザUnの履歴情報に含まれない商品であっても、ユーザUnが閲覧したであろう商品として特定して利用することができる。
次に、クーポン情報データベース27は、生成及び発行された電子クーポンの管理情報を管理するデータベースである。クーポン情報データベース27には、生成及び発行された電子クーポンのクーポンID、発行対象となった商品の共通商品コード、当該商品の店舗商品コード、当該商品の生産元のメーカコード、当該商品の販売元の店舗コード、発行対象となったユーザのユーザID、電子クーポンの発行時刻、電子クーポンの特典(クーポン額)、電子クーポンの有効期間、及び電子クーポンの利用有無等の管理情報が電子クーポン毎に対応付けられて登録されている。クーポンIDは、発行された電子クーポン毎に固有の識別情報である。
コンピュータとしてのシステム制御部4は、CPU41(プロセッサ),ROM42,及びRAM43等を備え、OS上でサーバプログラム等を実行する。図2(B)は、システム制御部4における機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部4(システム制御部4内のプロセッサ)は、サーバプログラム等の実行により、図2(B)に示すように、対象ユーザ特定部41a、発行対象商品特定部41b、比較対象商品特定部41c、履歴情報取得部41d、想定閲覧情報生成部41e、想定閲覧情報取得部41f、想定閲覧商品特定部41g、特典決定部41h、及びクーポン発行部41i等として機能する。なお、対象ユーザ特定部41aは、対象ユーザ特定手段の一例である。履歴情報取得部41dは、検索クエリ特定手段の一例である。想定閲覧情報生成部41eは、時刻特定手段、第1想定閲覧時間算出手段、設定手段、分類手段、及び第2想定閲覧時間算出手段の一例である。想定閲覧商品特定部41g、予想時間特定手段、閲覧予想時間算出手段、及び情報要素特定手段の一例である。クーポン発行部41iは、生成手段の一例である。
対象ユーザ特定部41aは、例えばユーザ情報データベース23に登録(つまり、ユーザIDが登録)されたユーザUnの中から、電子クーポンの発行対象(情報の提供対象の一例)となるユーザUn(以下、「対象ユーザ」という)を特定(例えば、当該ユーザのユーザIDを特定)する。
発行対象商品特定部41bは、例えば商品情報データベース24に登録(つまり、商品IDが登録)された商品の中から、電子クーポンの発行対象となる商品(以下、「発行対象商品」という)を1または複数特定(例えば、当該商品の共通商品コード及び店舗商品コードを特定)する。
比較対象商品特定部41cは、例えば商品情報データベース24に登録された商品の中から、発行対象商品特定部41bにより特定された発行対象商品と比較対象となる商品(以下、「比較対象商品」という)を1または複数特定(例えば、当該商品の共通商品コード及び店舗商品コードを特定)する。なお、発行対象商品が複数特定された場合、発行対象商品毎に比較対象商品が特定される。比較対象商品特定部41cは、例えば、共通商品コードが発行対象商品と同一の商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品を、比較対象商品として特定する。このような商品は、発行対象商品を販売する店舗以外の他の店舗SHmが販売する商品である。また、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と関連する商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品を、比較対象商品として特定してもよい。このような商品も、発行対象商品を販売する店舗以外の他の店舗SHmが販売する商品である。共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品は、発行対象商品との間で販売を競い合う競合商品ということができる。なお、共通商品コードが発行対象商品と関連する商品は、関連商品データベース25から特定できる。
また、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品で、且つ、上記対象ユーザの履歴情報から特定された商品を比較対象商品として特定するとよい。ここで、履歴情報取得部41dは、対象ユーザの履歴情報(つまり、対象ユーザのユーザIDに対応付けられた履歴情報)を、ユーザ情報データベース23から取得する。そして、履歴情報取得部41dは、例えば、取得した履歴情報に含まれる検索履歴、閲覧履歴、またはブックマーク登録履歴から、対象ユーザにより検索、閲覧、またはブックマーク登録された商品を特定する。そして、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の中で、履歴情報から特定された商品を比較対象商品として特定する。このような商品は対象ユーザにより関心(または興味)がある商品である可能性が高いため、このような商品を比較対象商品とすることで、特典決定部41hにより適切な特典を決定することが可能となる。なお、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の中で、上記対象ユーザの履歴情報から特定された商品のうち、当該履歴情報(つまり、検索履歴または閲覧履歴)から特定される検索回数または閲覧回数が所定回数(閾値)以上の商品を比較対象商品として特定してもよい。これは、検索回数または閲覧回数が多いほど対象ユーザによる関心度(または興味度)が高い商品であるため、このような商品を比較対象商品とすることで、より一層、適切な特典を決定することが可能となる。
また、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の中で、発行対象商品の検索時刻(または閲覧時刻)と、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の検索時刻(または閲覧時刻)とを比較し、当該時刻間(検索時刻間または閲覧時刻間)の時間差が所定差(閾値:例えば、30分程度)未満(または以下)である商品(つまり、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品)を、比較対象商品として特定すれば、より効果的である。このような商品は、発行対象商品の検索時期または閲覧時期と同時期に検索または閲覧されていたと可能性が高いので、このような商品を比較対象商品とすることで、より一層、適切な特典を決定することが可能となる。なお、発行対象商品の検索時刻及び閲覧時刻と、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の検索時刻及び閲覧時刻とは、それぞれ、履歴情報取得部41dにより取得された対象ユーザの履歴情報から特定される。
以上のように、対象ユーザの履歴情報を用いれば、より適切な比較対象商品を特定することができるが、対象ユーザの全ての履歴情報を取得することが困難な場合がある。例えば、仮に、対象ユーザの履歴情報に基づき比較対象商品が特定され、これに従って後述するように、クーポン発行部41iにより発行された電子クーポンが対象ユーザに提供された後、当該対象ユーザが当該提供された電子クーポンを実際に確認するまでの間に、当該対象ユーザが別の商品を閲覧する場合がある。これは、対象ユーザの履歴情報に基づいて電子クーポンを発行(生成)するタイミングと、当該対象ユーザが提供された電子クーポンを確認するタイミングとで時間差が生じるからである。このような場合、対象ユーザの履歴情報に基づく比較対象商品の特定には、上記別の商品の閲覧履歴が反映されていない。このため、対象ユーザの履歴情報を用いたとしても、より適切な比較対象商品を特定することが困難なことが予想される。また、例えば、対象ユーザが複数種類のユーザ端末STm(例えば、パーソナルコンピュータ(デスクトップ)、携帯端末)、複数種類のWebブラウザプログラム、または複数のWebサイトを利用している場合、それらの履歴情報を一つに集約することが困難となる。また、対象ユーザが同一のWebサイトを利用する場合であっても、ログインしていない状態で利用する場合、当該対象ユーザの全ての履歴情報を取得することが困難となる。このような場合、対象ユーザの履歴情報を用いたとしても、より適切な比較対象商品を特定することが困難なことが予想される。
そこで、本実施形態では、想定閲覧情報データベース26に登録された想定閲覧時間情報を利用することで、対象ユーザの履歴情報に含まれない商品が、対象ユーザにより閲覧されたであろう商品として特定され、特定された商品が当該対象ユーザの閲覧履歴に補完される。なお、想定閲覧時間情報は、想定閲覧情報生成部41eに生成され、想定閲覧情報データベース26に登録される。
ここで、図3を参照して、想定閲覧時間情報を利用することで特定された商品が対象ユーザの閲覧履歴に補完される方法について説明する。図3は、想定閲覧時間情報を利用することで対象ユーザの閲覧履歴に補完される一例を示す概念図である。この場合、想定閲覧情報取得部41fは、対象ユーザの履歴情報に含まれる検索履歴から、対象ユーザの検索クエリと当該検索クエリに対応付けられた検索時刻とを特定する。次に、想定閲覧情報取得部41fは、対象ユーザの検索履歴から特定された検索クエリに対応する想定閲覧時間情報を、想定閲覧情報データベース26から取得する。例えば、対象ユーザの検索履歴から特定された検索クエリと一致する検索クエリが対応付けられた想定閲覧時間情報が取得される。或いは、対象ユーザの検索履歴から特定された検索クエリを含む検索クエリ群が対応付けられた想定閲覧時間情報が取得される。図3の例では、対象ユーザの検索履歴から特定された検索クエリ“一眼レフ&カメラ”を含む検索クエリ群が対応付けられた想定閲覧時間情報が取得されている。
次に、想定閲覧商品特定部41gは、対象ユーザの検索履歴から特定された検索時刻から現在時刻(つまり、当該処理の時刻)までの経過時間と、対象ユーザが現在時刻から閲覧に至るまでの予想時間とを加算して閲覧予想時間(図3の例では、32分)を算出する。そして、想定閲覧商品特定部41gは、想定閲覧情報取得部41fにより取得された想定閲覧時間情報に含まれる商品のうち、上記算出した閲覧予想時間未満(または以下)の想定閲覧時間(つまり、閲覧予想時間>or≧想定閲覧時間)が対応付けられた商品を特定する。こうして特定された商品(図3の例では、店舗商品コードがItem002からItem062までの商品)のうち、対象ユーザの履歴情報(つまり、閲覧履歴)に含まれない商品(図3の例では、店舗商品コードがItem022,Item242,Item082である商品)を想定閲覧商品(補完商品)という。想定閲覧商品特定部41gは、上記特定した想定閲覧商品を、対象ユーザの閲覧履歴に補完することで、図3に示すように補完閲覧履歴を生成する。
そして、比較対象商品特定部41cは、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品で、且つ、想定閲覧商品特定部41fにより特定された想定閲覧商品を、比較対象商品として特定する。これにより、対象ユーザの履歴情報に基づいて電子クーポンを発行するタイミングと、当該対象ユーザが提供された電子クーポンを確認するタイミングとで時間差が生じる場合や、対象ユーザの全ての履歴情報を取得することが困難な場合であっても、より適切な比較対象商品を特定することができ、より一層、適切な特典を決定することが可能となる。
次に、特典決定部41hは、発行対象商品特定部41bにより特定された発行対象商品の価格と、比較対象商品特定部41cにより特定された比較対象商品の価格との差額に応じた特典(例えば、所定額値引きや、商品の価格から所定割合値引き)を決定する。例えば、発行対象商品の価格が比較対象商品の価格より大きい場合に、発行対象商品の価格から比較対象商品の価格を引いた差額が、当該特典に相当するクーポン額として決定される。つまり、この場合、価格の差額=クーポン額となり、発行対象商品は、価格面において比較対象商品(例えば、競合商品)に対抗することができる。また、特典決定部41hは、差額に所定額加算した額をクーポン額として決定してもよい。この場合、例えば、差額が¥1,000であるとき、クーポン額が¥1,200に決定(つまり、クーポン額を増額)される。なお、クーポン額の原資(言い換えれば、予算額)は、例えば、店舗SHm、メーカMl、サイト運営者や広告主により提供される。
次に、クーポン発行部41iは、特典決定部41hにより決定された特典に相当するクーポン額を示す電子クーポン(クーポンデータ)を生成する。つまり、対象ユーザ特定部41aにより特定された対象ユーザの履歴情報に含まれる商品と、想定閲覧商品特定部41gにより特定された商品とに基づいて、対象ユーザへ提供する電子クーポンを生成する。そして、クーポン発行部41iは、生成した電子クーポンを対象ユーザ特定部41aにより特定された対象ユーザに対して発行する。電子クーポンの発行では、例えば、生成された電子クーポンに対するクーポンIDの割り当て、当該電子クーポンの管理情報の登録(クーポン情報データベース27への登録)、及び対象ユーザに対する当該電子クーポンの提供が行われる。ここで、電子クーポンの管理情報には、クーポンID、発行対象商品の共通商品コード、発行対象商品の店舗商品コード、発行対象商品の生産元のメーカコード、発行対象商品の販売元の店舗コード、対象ユーザのユーザID、発行時刻、特典(クーポン額)、有効期間等が含まれる。
[2.情報提供システムSの動作]
次に、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について説明する。
(2−1.想定閲覧時間情報の生成処理)
先ず、図4を参照して、情報提供サーバSAのシステム制御部4(想定閲覧情報生成部41e)により実行される想定閲覧時間情報の生成処理について説明する。図4は、システム制御部4により実行される想定閲覧時間情報の生成処理の一例を示すフローチャートである。図4に示す処理は、例えば所定期間(例えば、24時間)毎にタイマーにより設定された時刻が到来すると開始される。図4に示す処理が開始されると、システム制御部4は、複数のユーザUn(例えば、全てのユーザUn)それぞれの履歴情報をユーザ情報データベース23から取得する(ステップS1)。次いで、システム制御部4は、ステップS1で取得したそれぞれの履歴情報から検索クエリをユーザ(つまり、ユーザID)毎に特定する(ステップS2)。
次いで、システム制御部4は、ステップS2で特定された検索クエリのうち、1つの検索クエリ(または1つの検索クエリ群)を選定する(ステップS3)。次いで、システム制御部4は、ステップS3で選定した検索クエリ(または検索クエリ群に含まれる何れかの検索クエリ)に基づく検索によりヒットした商品(以下、「検索クエリ(または検索クエリ群)に紐付く商品」という)を、上記取得された履歴情報からユーザ毎に特定(例えば店舗商品コードで特定)する(ステップS4)。
次いで、システム制御部4は、ステップS4で特定された商品(例えば店舗商品コード)の検索時刻、及び当該商品の閲覧時刻(当該検索時刻以降の閲覧時刻)を、上記取得された履歴情報から商品毎、且つユーザ毎に特定する(ステップS5)。次いで、システム制御部4は、ステップS5で特定された検索時刻から閲覧時刻までの経過時間(つまり、検索から閲覧までに要した時間)を、商品毎、且つユーザ毎に算出(カウント)する(ステップS6)。
ここで、システム制御部4は、上記取得された履歴情報に基づいて、それぞれの商品の平均的な閲覧時間を決定(例えば、複数の閲覧時間を平均して決定)、当該決定した閲覧時間(例えば、Webブラウザにより商品の詳細情報を見ている時間)を、カウントする経過時間の上限(例えば、30分)として設定するとよい。例えば、検索クエリに対応付けられた検索時刻が11時00分であり、当該検索クエリに紐付く商品(Item001)の閲覧時刻が11時10分であり、商品(Item002)の閲覧時刻が11時20分であり、商品(Item003)の閲覧時刻が16時10分であるとすると、商品(item001)と商品(item002)の経過時間がそれぞれ10分と20分であるのに対して、商品(item003)の経過時間が5時間となり、これは商品の平均的な閲覧時間である30分と比べて不自然に長く、経過時間のデータとしては信用性が低くなるため、カウントする経過時間の上限を設けることで、より適切な想定閲覧時間を得ることができる。
なお、カウントする経過時間の上限は、ユーザ毎またはユーザ層(セグメント)毎に設定されるとよい(例えば、ユーザ毎またはユーザ層毎に平均的な閲覧時間が異なる)。また、例えば、カウントする経過時間の上限は、時間帯毎に設定されてもよい。例えば、20時から2時までの時間帯(例えばユーザが習慣的にアクセスする時間帯)にはカウントする経過時間の上限が2時間に設定され、その他の時間帯にはカウントする経過時間の上限が30分に設定される。また、例えば、カウントする経過時間の上限は、ユーザ端末の種類(例えば、パーソナルコンピュータ(デスクトップ)、携帯端末)毎に設定されてもよい。例えば、パーソナルコンピュータにはカウントする経過時間の上限が2時間に設定され、携帯端末にはカウントする経過時間の上限が30分に設定される。この場合、ユーザ端末の種類が検索時又は閲覧時に取得(例えばクッキーから取得)され履歴情報中に登録される。
また、ステップS6で算出された経過時間が所定時間(閾値:例えば10秒)未満(または以下)の商品は、ノイズとして除外されてもよく、この場合、当該商品に対応する経過時間は、以下のステップS7での想定閲覧時間の算出演算から除外される。
次いで、システム制御部4は、ステップS6でユーザ毎に算出された経過時間に基づいて、複数のユーザ全体としての想定閲覧時間を商品毎に算出する(ステップS7)。つまり、システム制御部4は、商品毎且つユーザ毎の検索時刻と、当該商品毎且つ当該ユーザ毎の閲覧時刻とに基づいて、複数のユーザ全体としての商品毎の経過時間を想定閲覧時間として算出する。これにより、複数のユーザの閲覧行動が反映された想定閲覧時間を得ることができる。例えば、ステップS6で算出されたユーザ毎の経過時間の平均値または標準偏差値が複数のユーザ全体としての想定閲覧時間として商品毎に算出される。
次いで、システム制御部4は、ステップS7で商品毎に算出した想定閲覧時間と、それぞれの商品の店舗商品コードとを対応付けた想定閲覧時間情報を生成する(ステップS8)。次いで、システム制御部4は、ステップS8で生成した想定閲覧時間情報を、上記ステップS3で選定された検索クエリ(または検索クエリ群)に対応付けて想定閲覧情報データベース26に登録する(ステップS9)。次いで、システム制御部4は、ステップS2で特定された検索クエリのうち、ステップS3でまだ選定されていない検索クエリがあるか否かを判定する(ステップS10)。システム制御部4は、まだ選定されていない検索クエリがあると判定した場合(ステップS10:YES)、ステップS3に戻り、他の検索クエリに対して上記と同様の処理を行う。一方、システム制御部4は、選定されていない検索クエリがないと判定した場合(ステップS10:NO)、図4に示す処理を終了する。
なお、システム制御部4は、図4に示す処理の開始後、ステップS1の処理を行う前に、複数のユーザを所定の分類条件(例えば、上述した検索時間(短い、普通、長い)、または重視項目(画像重視、テキスト重視)など)に基づいて複数のユーザ層(セグメント)に分類し、分類されたユーザ層毎に、当該ユーザ層に属する複数のユーザそれぞれの履歴情報をステップS1で取得してもよい。この場合、システム制御部4は、分類されたユーザ層毎にステップS2以降の処理を行うことで、分類されたユーザ層毎に想定閲覧時間を算出して想定閲覧時間情報を生成する。これにより、分類されたユーザ層毎に合った適切な想定閲覧時間を用いて想定閲覧時間情報を生成することができる。ることができる。こうして生成された想定閲覧時間情報は、検索クエリ(または検索クエリ群)及びユーザ層に対応付けられて想定閲覧情報データベース26に登録される。
(2−2.電子クーポンの発行処理(Pull型))
次に、図5を参照して、情報提供サーバSAのシステム制御部4により実行される電子クーポンの発行処理(Pull型)について説明する。図5は、システム制御部4により実行される電子クーポンの発行処理(Pull型)の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示す処理は、情報提供サーバSAにアクセスしたユーザ端末UT1からのログイン要求に応じて、当該ユーザ端末UT1のユーザU1のログインがなされることにより開始される。ここで、ログイン要求は、Webブラウザのツールバーからなされる場合もある。ツールバーとは、例えば、Webブラウザのウインドウの上部に表示され、種々の機能を実行させるボタンなどが配置される帯状の領域をいう。なお、情報提供サーバSAは、ユーザU1のログインにより、当該ユーザU1のユーザIDを特定する。
図5に示す処理が開始されると、情報提供サーバSAのシステム制御部4は、ログインしたユーザU1がクーポン発行条件を満たすユーザであるか否かを判定する(ステップS51)。この判定は、例えば、ユーザU1のユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース23に登録されているユーザランクや履歴情報等が参照されることにより行われる。ここで、クーポン発行条件の例として、以下の(i)〜(vii)に示す条件が挙げられる。
(i)ユーザのユーザランクが所定のユーザランクである(例えば、プラチナ会員以上である)こと
(ii)ユーザの所定期間内の検索回数が所定回数(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の検索回数が10回以上である)こと
(iii)ユーザの所定期間内の検索クエリ数が所定数(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の検索クエリが20個以上である)こと
(iv)ユーザの所定期間内の閲覧回数が所定回数(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の閲覧回数が20回以上である)こと
(v)ユーザの所定期間内の閲覧時間が所定時間(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の累計閲覧時間が30分以上である)こと
(vi)ユーザの所定期間内の購入金額が所定金額(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の購入金額が3万円以上である)こと
(vii)ユーザの所定期間内の購入回数が所定回数(閾値)以上である(例えば、過去1週間以内の購入回数が10回以上である)こと
ここで、検索クエリ数とは、ユーザU1のユーザIDに対応付けられた検索履歴に含まれる全ての検索クエリの数である。或いは、検索クエリ数とは、ユーザU1のユーザIDに対応付けられた検索履歴に含まれる全ての検索クエリうち、検索によりヒットした商品が1つ以上である検索クエリの数であってもよい。或いは、検索クエリ数とは、ユーザU1のユーザIDに対応付けられた検索履歴に含まれる全ての検索クエリうち、同一の検索クエリと、類似または関連する検索クエリとをまとめて1つの検索クエリとしてカウントしたときの数であってもよい。
そして、システム制御部4は、クーポン発行条件を満たす(例えば上記(i)〜(vii)の条件うち少なくとも何れか1つ)ユーザであると判定した場合(ステップS51:YES)、ステップS52へ進む。一方、システム制御部4は、クーポン発行条件を満たさないユーザであると判定した場合(ステップS51:NO)、図5に示す処理を終了する。
ステップS52では、システム制御部4(対象ユーザ特定部41a)は、ログインしたユーザU1を、電子クーポンの発行対象となる対象ユーザとして特定する。次いで、システム制御部4は、ステップS52で特定した対象ユーザ(この例では、ユーザU1)のユーザ端末UT1のWebブラウザにより表示されたWebページから商品の情報(例えば、商品の店舗商品コード、商品の名称、商品の価格など)を取得できたか否かを判定する(ステップS53)。例えば、情報提供サーバSAからユーザ端末UT1へ送信されたWebページ(例えば、商品の詳細情報を表すWebページ)である場合、システム制御部4は、当該Webページから商品(店舗SHmより出品された商品)の情報を取得することができる。一方、情報提供サーバSA以外のサーバ(他のWebサイト)からユーザ端末UT1へ送信されたWebページ(例えば、商品の詳細情報を表すWebページ)である場合であっても、システム制御部4は、例えば、Webブラウザのツールバーにより当該Webページから当該商品の情報(例えば、商品の名称、商品の価格など)を取得することができる場合がある。
そして、システム制御部4は、商品の情報を取得できたと判定した場合(ステップS53:YES)、ステップS54へ進む。一方、システム制御部4は、ユーザ端末UT1の商品の情報を取得できないと判定した場合(ステップS53:NO)、例えば商品以外のWebページが表示されている場合など、図5に示す処理を終了する。
ステップS54では、システム制御部4は、ステップS53で取得した商品の情報に基づいて店舗商品コード及び共通商品コードを特定できたか否かを判定する。例えば、情報提供サーバSAからユーザ端末UT1へ送信されたWebページから商品の情報が取得された場合、当該商品の店舗商品コード及び共通商品コードは例えば商品情報データベース24から特定できる。一方、情報提供サーバSA以外のサーバ(他のWebサイト)からユーザ端末UT1へ送信されたWebページから商品の情報が取得された場合において、例えば、この商品の名称等に予め対応付けられて競合商品の情報が設定(例えば、システム管理者等により任意に設定)されていれば、当該競合商品の店舗商品コード及び共通商品コードは、商品情報データベース24から特定できる。この場合、Webページから情報が取得された商品は電子クーポンの発行のトリガとなる商品であり、当該競合商品は発行対象商品の候補である。
そして、システム制御部4は、店舗商品コード及び共通商品コードを特定できたと判定した場合(ステップS54:YES)、ステップS55へ進む。一方、システム制御部4は、店舗商品コード及び共通商品コードを特定できないと判定した場合(ステップS54:NO)、図5に示す処理を終了する。
ステップS55では、システム制御部4は、店舗商品コード及び共通商品コードを特定できた商品がクーポン発行条件を満たす商品であるか否かを判定する。この判定は、例えば、当該商品の店舗商品コードに対応付けられてメーカ情報データベース21または店舗情報データベース22に登録されている当該商品の在庫数、当該商品の広告予算額、当該商品の売上目標額、及び当該商品の売上額等が参照されることにより行われる。例えば、当該商品の在庫数が所定数(閾値:例えば5個)以上の場合、または、当該商品の売上額が売上目標額(閾値)未満(または以下)である場合、または、当該商品の在庫数が所定数以上であり且つ当該商品の売上額が売上目標額未満(または以下)である場合、当該商品がクーポン発行条件を満たす商品であると判定される。
そして、システム制御部4は、クーポン発行条件を満たす商品であると判定した場合(ステップS55:YES)、ステップS56へ進む。一方、システム制御部4は、クーポン発行条件を満たす商品でないと判定した場合(ステップS55:NO)、図5に示す処理を終了する。
ステップS56では、システム制御部4(発行対象商品特定部41b)は、ステップS55でクーポン発行条件を満たすと判定された商品を、電子クーポンの発行対象となる発行対象商品として特定し、当該特定した発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。次いで、システム制御部4(比較対象商品特定部41c)は、ステップS56で特定された発行対象商品と比較対象となる比較対象商品の特定処理を実行する(ステップS57)。比較対象商品の特定処理の例として、以下の(a)〜(d)が挙げられる。
(a)比較対象商品の特定処理(例1)
比較対象商品の特定処理(例1)では、システム制御部4は、共通商品コードが発行対象商品と同一の商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品を、比較対象商品として商品情報データベース24から特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。図6(A)は、ステップS56で特定された発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格と、比較対象商品の特定処理(例1)で特定された比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格の一覧を示す図である。図6(A)に示すように、発行対象商品の共通商品コードと、比較対象商品の共通商品コードとは互いに一致している。
(b)比較対象商品の特定処理(例2)
比較対象商品の特定処理(例2)では、システム制御部4は、比較対象商品の特定処理(a)と同様に、共通商品コードが発行対象商品と同一の商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる比較対象商品を特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。次いで、システム制御部4は、共通商品コードが発行対象商品と関連する商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品を、比較対象商品として商品情報データベース24から特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。例えば、システム制御部4は、発行対象商品の共通商品コードに対応付けられて関連商品データベース25に登録されている発行対象商品に関連する関連商品の共通商品コードを取得し、取得した共通商品コードを用いて商品情報データベース24から比較対象商品を特定する。図6(B)は、ステップS56で特定された発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格と、比較対象商品の特定処理(例2)で特定された比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格の一覧を示す図である。図6(B)の例において、比較対象商品の共通商品コードN-510,RW-77,S1100,N-660,K1220Z,S1300,及びRW-35は、それぞれ、発行対象商品の共通商品コード「C-123」と関連するコードである。
(c)比較対象商品の特定処理(例3)
比較対象商品の特定処理(例3)では、システム制御部4は、共通商品コードが発行対象商品と同一の商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品と、共通商品コードが発行対象商品と関連する商品であって店舗商品コードが発行対象商品と異なる商品とを比較対象商品の候補として特定し、当該特定した比較対象商品の候補の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。次いで、システム制御部4(履歴情報取得部41d)は、ステップS52で特定された対象ユーザの履歴情報(当該対象ユーザのユーザIDに対応付けられた履歴情報)をユーザ情報データベース23から取得し、取得した履歴情報に含まれる検索履歴、閲覧履歴、またはブックマーク登録履歴から商品を特定する。そして、システム制御部4は、上記特定された比較対象商品の候補の中で、履歴情報から特定された商品を、比較対象商品として特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コードに対応付けてログフラグ“1”を記憶する。ログフラグは、対象ユーザにより閲覧等されたか否かを示す。なお、システム制御部4は、上記特定された比較対象商品の候補の中で、履歴情報(つまり、検索履歴または閲覧履歴)から特定される検索回数または閲覧回数が所定回数(閾値)以上の商品を比較対象商品として特定してもよい。また、システム制御部4は、上記特定された比較対象商品の候補の中で、発行対象商品の検索時刻(または閲覧時刻)と、共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品の検索時刻(または閲覧時刻)とを比較し、当該時刻間の時間差が所定差(閾値)未満(または以下)である商品を、比較対象商品として特定してもよい。図7(A)は、ステップS56で特定された発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格と、比較対象商品の特定処理(例3)で特定された比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、価格、及びログフラグの一覧を示す図である。図7(A)の例において、ログフラグ“1”が対応付けられた店舗商品コードの商品が、比較対象商品である。
(d)比較対象商品の特定処理(例4)
比較対象商品の特定処理(例4)では、システム制御部4は、比較対象商品の特定処理(c)と同様に、上記特定された比較対象商品の候補の中で、履歴情報から特定された商品を、比較対象商品として特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コードに対応付けてログフラグを記憶する。次いで、システム制御部4(想定閲覧商品特定部41g)は、後述する想定閲覧商品特定処理を実行することで想定閲覧商品を特定する。そして、システム制御部4は、上記特定された比較対象商品の候補の中で、想定閲覧商品特定処理により特定された想定閲覧商品を、比較対象商品として特定し、当該特定した比較対象商品の店舗商品コードに対応付けて想定ログフラグを記憶する。図7(B)は、ステップS56で特定された発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格と、比較対象商品の特定処理(例4)で特定された比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、価格、ログフラグ、及び想定ログフラグの一覧を示す図である。図7(B)の例では、履歴情報に含まれていない商品についても想定ログフラグ“1”が対応付けられて記憶されている。
ここで、図8を参照して、想定閲覧商品特定処理について説明する。図8は、想定閲覧商品特定処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す想定閲覧商品特定処理では、システム制御部4は、ステップS52で特定された対象ユーザの履歴情報に含まれる検索履歴から、当該対象ユーザの検索クエリと当該検索クエリに対応付けられた検索時刻とを特定する(ステップS101)。次いで、システム制御部4(想定閲覧情報取得部41f)は、ステップS101で特定された検索クエリに対応する想定閲覧時間情報を、上述したように、想定閲覧情報データベース26から取得する(ステップS102)。次いで、システム制御部4は、ステップS102で特定された検索時刻から現在時刻(つまり、当該処理の時刻)までの経過時間と、当該対象ユーザが現在時刻から閲覧に至るまでの予想時間とを加算して閲覧予想時間を算出する(ステップS103)。次いで、システム制御部4は、ステップS102で取得された想定閲覧時間情報に含まれる商品のうち、ステップS103で算出された閲覧予想時間より短い想定閲覧時間が対応付けられた商品で、且つ対象ユーザの履歴情報に含まれない商品を、想定閲覧商品として特定する(ステップS104)。なお、閲覧に至るまでの予想時間は、以下のように決定される。
例えば、システム制御部4は、ユーザU1の電子メールアドレス宛てに所定の商品情報を送信してから当該ユーザU1のユーザ端末ST1より所定の返信が受信されるまでの返信時間を、当該ユーザU1が閲覧に至るまでの予想時間として特定する。なお、この処理は、図5に示す処理が実行される前に行われ、特定された予想時間は、当該ユーザU1のユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース23に登録される。上記所定の返信には、例えば、ユーザU1のユーザ端末ST1より取得された上記電子メールの本文中に記述されたURL(Uniform Resource Locator)が、当該ユーザU1により指定(例えばマウスでクリックまたは指等でタップ)されることで当該ユーザ端末ST1から情報提供サーバSAへ送信されたリクエストが該当する。或いは、上記所定の返信には、例えば、ユーザU1のユーザ端末ST1より取得された上記電子メール(例えばHTMLメール)に設定されたコンテンツ(例えば画像)のダウンロード指定部が、当該ユーザU1により指定(例えばマウスでクリックまたは指等でタップ)されることで当該ユーザ端末ST1から情報提供サーバSAへ送信されたリクエストが該当する。なお、上記所定の返信は、電子メールにおけるURLまたはダウンロード指定部が指定されない場合であっても特定できる場合もある。例えば、システム制御部4は、ユーザU1の電子メールアドレス宛てに所定の商品情報を送信してから当該ユーザU1のユーザ端末ST1のWebブラウザから当該所定の商品情報に係る所定のWebサイト(情報提供サーバSAが提供するWebサイト)へアクセス(所定の返信の一例)されるまでの返信時間を、当該ユーザU1が閲覧に至るまでの予想時間として特定してもよい。このような状況には、例えば、ユーザU1が電子メールで興味のある商品情報を見たことで、ユーザ端末ST1のWebブラウザを起動させて上記Webサイトへアクセスさせるという状況が該当する。
また、別の例として、システム制御部4は、ログイン中のユーザU1のユーザ端末ST1のWebブラウザにツールバー宛てに所定の情報(例えばポップアップされるメッセージ等)を送信してから、当該ユーザU1により当該Webブラウザ上で当該情報が指定されることで所定のWebサイト(情報提供サーバSAが提供するWebサイト)へアクセスされるまでの返信時間を、当該ユーザU1が閲覧に至るまでの予想時間として特定してもよい。以上のように、情報提供サーバSAがユーザU1に対して情報を送信してから当該ユーザU1のユーザ端末ST1より所定の返信があるまでの返信時間に基づいて当該ユーザU1が閲覧に至るまでの予想時間として特定するように構成すれば、ユーザUn毎の行動の傾向に応じた予想時間を特定できるので、より正確な閲覧予想時間を算出することが可能となる。なお、システム制御部4は、上記返信時間を複数回数取得してもよい。この場合、システム制御部4は、取得した複数の返信時間の平均値、最小値、または最大値を上記予想時間として特定してもよい。
また、別の例として、閲覧に至るまでの予想時間は、例えばユーザU1のユーザ端末ST1のWebブラウザから上記Webサイトへのアクセス履歴の習慣性に基づいて特定されたアクセスを行うことが多い時刻(時間帯)のうち、現在時刻(つまり、当該処理の時刻)から直近の時刻(時間帯)までの時間としてもよい。この場合、システム制御部4は、ユーザU1の履歴情報に基づいて、当該ユーザU1による商品に対するアクセス頻度が相対的に高い時間帯(例えば、7時から7時30分と12時30分から13時と23時から24時まで時間帯)における時刻(例えば、7時、12時30分、23時)を特定し、現在時刻(例えば、午後22時)から当該特定した時刻のうち最も近い時刻(23時)までの時間を、閲覧に至るまでの予想時間として特定する。この構成によっても、ユーザ毎の行動の傾向に応じた予想時間を特定できるので、より正確な閲覧予想時間を算出することが可能となる。
なお、上述したように、電子クーポンの発行のトリガとなる商品との競合商品が発行対象商品として特定された場合、当該トリガとなる商品がステップS57で比較対象商品として特定されることになる。
次いで、システム制御部4は、ステップS57で特定された比較対象商品のうち、発行対象商品の価格より安い価格が対応付けられた比較対象商品があるか否かを判定する(ステップS58)。そして、システム制御部4は、発行対象商品の価格より安い価格の比較対象商品があると判定した場合(ステップS58:YES)、発行対象商品の価格より安い価格の比較対象商品を特定し(ステップS59)、ステップS60へ進む。一方、システム制御部4は、発行対象商品の価格より安い価格の比較対象商品がないと判定した場合(ステップS58:NO)、図5に示す処理を終了する。なお、発行対象商品の価格より安い価格の比較対象商品がない場合であっても、電子クーポンが発行されるように構成してもよく、この場合も差額に応じた特典を決定してもよい。ステップS60では、システム制御部4は、発行対象商品の価格と、ステップS59で特定された比較対象商品の価格との差額を算出する。ここで、比較対象商品が複数特定されている場合、発行対象商品の価格と、それぞれの比較対象商品の価格との差額が算出される。
次いで、システム制御部4(特典決定部41h)は、ステップS60で算出された差額に応じた特典に相当するクーポン額を決定する(ステップS61)。ここで、比較対象商品が複数特定されている場合、システム制御部4は、発行対象商品の価格と、複数の比較対象商品の価格の中で最も低い価格との差額に応じた特典に相当するクーポン額を決定するとよい。これにより、比較対象商品に対して対抗力のある適切なクーポン額を決定することができる。図9は、比較対象商品の特定処理(例1)〜(例4)それぞれで特定された比較対象商品の中で最も低い価格(最安値)の比較対象商品との差額に応じた特典に相当するクーポン額の例を示す図である。
なお、比較対象商品が複数特定されている場合、システム制御部4は、複数の比較対象商品の中で対象ユーザによる発行対象商品との過去の比較において所定回数以上(閾値:例えば、所定期間内に5回以上)選ばれた比較対象商品の価格と、発行対象商品の価格との差額に応じた特典(クーポン額)を決定しても、比較対象商品に対して対抗力のある適切なクーポン額を決定することができる。ここで、過去の比較において選ばれた比較対象商品には、例えば、対象ユーザの検索クエリにより過去に検索された検索結果を表すWebページにおいて、発行対象商品と比較対象商品とが選択可能に一覧表示されている状態で、対象ユーザの閲覧操作により選択された比較対象商品が該当する。このような状態で選択された商品の履歴は対象ユーザの履歴情報から特定することができる。また、発行対象商品と比較対象商品との過去の比較において比較対象商品が選ばれたとは、当該比較において発行対象商品が負けたことを意味する。一方、発行対象商品と比較対象商品との過去の比較において発行対象商品が選ばれたとは、当該比較において発行対象商品が勝ったことを意味する。このように、発行対象商品が勝ったり負けたりする比較対象商品は、互いにライバル関係にあるライバル商品である。特に、システム制御部4は、例えば、発行対象商品の勝率が2割以上で且つ5割未満の発行対象商品をライバル商品として特定し、当該特定したライバル商品の価格と、発行対象商品の価格との差額に応じた特典を決定してもよい。これは、発行対象商品が一方的に負けている商品を除外することを意味する。なお、ライバル商品は、例えば、発行対象商品を販売する店舗SHmまたは発行対象商品を生産するメーカMlにより任意に設定され、上述した何れかのデータベースに登録されてもよい。また、ライバル商品は、例えば電子クーポンの原資提供元により任意に設定され、上述した何れかのデータベースに登録されてもよい。
また、特典が決定される元になった比較対象商品がライバル商品である場合、対象ユーザが発行対象商品を販売する店舗SHmのお得意様である場合、または商品流通(商品取引)が鈍化傾向にある場合など、所定の条件が満たされる場合に、システム制御部4は、ステップS60で算出された差額に所定額加算した額をクーポン額として決定してもよい。ここで、お得意様には、例えば、発行対象商品を販売する店舗SHmにおける購入金額が所定金額(閾値)以上、または購入回数が所定回数(閾値)以上であるユーザUnなどが該当する。また、商品流通が鈍化傾向には、例えば、所定期間(例えば、1週間)における全商品(商品情報データベース24に登録された全商品)の総売上額が減少傾向にある場合または全商品の総販売数が減少傾向にある場合が該当する。
次いで、システム制御部4は、ステップ61で決定されたクーポン額を示す電子クーポンの有効期間を設定する(ステップS62)。例えば、電子クーポンの有効期間が、所定の期間(例えば、数時間など)に設定される。また、システム制御部4は、上記発行対象商品を閲覧した複数のユーザUnのそれぞれの履歴情報に基づいて発行対象商品の検討時間を特定し、当該特定した検討時間(例えば、30分)に基づいて上記電子クーポンの有効期間を設定(例えば、当該検討時間を有効期間(例えば、30分)として設定)してもよい。ここで、検討時間は、複数のユーザUnの履歴情報それぞれから特定される閲覧時間(発行対象商品の閲覧時間)の平均値、最小値または最大値として特定される。これにより、電子クーポンが提供された対象ユーザに対して、発行対象商品の購入検討のために最低限必要な時間を与えて効果的に購入を促すことができる。また、システム制御部4は、ユーザ情報データベース23に登録された複数のユーザUnからの所定の商品に対するアクセス数の推移を特定し、当該特定した推移からアクセス数が所定数(閾値)以上となるまでの推定期間を特定してもよい。この場合、システム制御部4は、当該特定した推定時間に基づいて、ステップS61で決定されたクーポン額に相当する特典を示す電子クーポンの有効期間(例えば、当該推定時間を有効期間として設定)を設定する。これにより、商品に対するアクセス数が一定以上増加するまでの間に、電子クーポンが提供された対象ユーザに対して、発行対象商品の購入を促すことができる。ここで、所定の商品に対するアクセス数とは、商品情報データベース24に登録された全商品に対するアクセス数、発行対象商品が属する商品カテゴリの商品に対するアクセス数、または共通商品コードが発行対象商品と同一または関連する商品に対するアクセス数である。このようなアクセス数は、例えば、所定数のユーザUnそれぞれの履歴情報に含まれる上記商品の検索回数または閲覧回数の総和として特定される。
次いで、システム制御部4(クーポン発行部41i)は、ステップS61で決定されたクーポン額を示す電子クーポンを、ステップS52で特定された対象ユーザに対して発行し(ステップS63)、図5に示す処理を終了する。電子クーポンの発行では、上述したように、ステップS61で決定されたクーポン額に相当する特典を示す電子クーポンに対するクーポンIDの割り当て、当該電子クーポンの管理情報の登録、及び対象ユーザに対する当該電子クーポンの提供が行われる。対象ユーザに対する当該電子クーポンの提供では、例えば、当該電子クーポンが、システム制御部4から当該対象ユーザのユーザ端末UT1のWebブラウザ、または当該対象ユーザの電子メールアドレス宛て等に送信される。そして、ユーザ端末UT1のWebブラウザに送信された電子クーポンは、当該Webブラウザのウインドウにポップアップ表示されるか、或いはWebブラウザのツールバー上に表示され、当該対象ユーザによる発行対象商品の購入時の支払いに利用可能となる。
(2−3.電子クーポンの発行処理(Push型))
次に、図10を参照して、情報提供サーバSAのシステム制御部4により実行される電子クーポンの発行処理(Push型)について説明する。図10は、システム制御部4により実行される電子クーポンの発行処理(Push型)の一例を示すフローチャートである。例えば、システム制御部4は、例えば、所定時間間隔で、電子クーポンの発行処理の開始条件を満たすかどうかを判定しており、電子クーポンの発行処理の開始条件を満たすと判定した場合、図10に示す処理を開始する。ここで、上記開始条件の例として、以下の(I)〜(VI)に示す条件が挙げられる。
(I)タイマーにより設定された時刻が到来したこと
(II)商品情報データベース24に登録されている商品の広告予算額(例えば全部または一部の商品の累計)が所定期間内において所定額変動(特に、増加)したこと
(III)商品情報データベース24に登録されている商品の在庫数(例えば全部または一部の商品の累計)が所定期間内において所定数変動(特に、増加)したこと
(IV)商品情報データベース24に登録されている商品の被検索数(例えば全部または一部の商品の累計)が所定期間内において所定数増加したこと
(V)商品情報データベース24に登録されている商品の被閲覧数(例えば全部または一部の商品の累計)が所定期間内において所定数増加したこと
(VI)商品情報データベース24に登録されている商品の所定期間における売上額(例えば全部または一部の商品の累計)が比較対象となる他の所定期間における売上額と比較して所定額減少したこと
(VII)商品情報データベース24に登録されている商品の所定期間における売上額(例えば全部または一部の商品の累計)の増加率が比較対象となる他の所定期間における売上額の増加率と比較して所定値以上減少したこと
図10に示す処理が開始されると、システム制御部4(発行対象商品特定部41b)は、クーポン発行条件を満たす商品を、電子クーポンの発行対象となる発行対象商品として特定し(ステップS71)、特定した発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、及び価格等の情報をRAMの所定領域に記憶する。例えば、上記(I)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、クーポン発行フラグが“1”(オン)の商品を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。一方、例えば、上記(II)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、広告予算額が所定額(閾値)以上の店舗に対応する商品を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。一方、例えば、上記(III)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、在庫数が所定数(閾値)以上の商品を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。一方、例えば、上記(IV)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、被検索数が所定数(閾値)以上の商品(例えば、単位期間あたりの被検索数の合計が所定数以上の商品)を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。或いは、この場合、システム制御部4は、過去の平均増加数または直近の期間の増加数に対する単位期間あたりの被検索数の増加数の差分が所定値(閾値)以上の商品(所謂、トレンド商品)を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定してもよい。一方、例えば、上記(V)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、被閲覧数が所定数(閾値)以上の商品(例えば、単位期間あたりの被閲覧数の合計が所定数以上の商品)を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。或いは、この場合、システム制御部4は、過去の平均増加数または直近の期間(例えば、24時間前の時刻以前の単位期間)の増加数に対する、現在の単位期間(例えば、現在時刻以前の単位期間(例えば、24時間程度))あたりの被閲覧数の増加数の差分が所定値(閾値)以上の商品(所謂、トレンド商品)を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定してもよい。一方、例えば、上記(VI)の条件が満たされることにより、図10に示す処理が開始された場合、システム制御部4は、例えば、商品情報データベース24に登録された商品のうち、売上額が所定額(閾値)未満(または以下)の商品を、クーポン発行条件を満たす発行対象商品として特定する。図11(A)は、ステップS71で特定された発行対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格の一覧を示す図である。図11(A)の例では、3つの発行対象商品が特定されている。
次いで、システム制御部4(比較対象商品特定部41c)は、ステップS71で特定された発行対象商品毎に、当該発行対象商品と比較対象となる比較対象商品の特定処理を実行する(ステップS72)。なお、ステップS72では、上述したステップS57と同様の比較対象商品の特定処理(例1)または(例2)が実行される。これにより、比較対象商品が特定される。次いで、システム制御部4(対象ユーザ特定部41a)は、ステップS72で特定された比較対象商品毎に、当該比較対象商品に興味のあるユーザUnを、電子クーポンの発行対象となる対象ユーザとして特定(例えば、ユーザIDで特定)する(ステップS73)。例えば、システム制御部4は、比較対象商品の店舗商品コードが含まれる履歴情報(例えば、閲覧履歴)をユーザ情報データベース23から検索し、検索された履歴情報に対応付けられたユーザIDのユーザUnを、当該比較対象商品に興味のあるユーザUnとして特定する。なお、システム制御部4は、比較対象商品の店舗商品コードが含まれる履歴情報に基づいて、当該比較対象商品の閲覧回数が所定回数(閾値)以上であるユーザUnを、当該比較対象商品に興味のあるユーザUnとして特定してもよい。また、比較対象商品の店舗商品コードが履歴情報に含まれないユーザUnであっても、システム制御部4は、図8に示す想定閲覧商品特定処理により、ユーザUn毎に特定された想定閲覧商品の店舗商品コードが、上記比較対象商品の店舗商品コードと一致する場合、当該ユーザUnを、当該比較対象商品に興味のあるユーザUnとして特定してもよい。図11(B)は、ステップS72で特定された比較対象商品の店舗商品コード、共通商品コード、店舗コード、及び価格と、ステップS73で比較対象商品毎に特定された対象ユーザのユーザIDとを示す図である。図11(B)の例では、比較対象商品に対応する対象ユーザは「1」で示されている。
次いで、システム制御部4は、ステップS71で特定された発行対象商品の価格と、当該発行対象商品と比較対象としてステップS72で特定された比較対象商品の価格(比較対象商品が複数ある場合、最も安い価格)との差額を、ステップS73で特定された対象ユーザ毎に算出する(ステップS74)。次いで、システム制御部4は、ステップS74で算出された差額に応じたクーポン額を、対象ユーザ毎に決定する(ステップS75)。次いで、システム制御部4は、ステップ75で決定されたクーポン額を示す電子クーポンの有効期間を対象ユーザ毎に設定する(ステップS76)。次いで、システム制御部4(クーポン発行部41i)は、ステップS75で決定されたクーポン額を示す電子クーポンを対象ユーザ毎に発行し(ステップS77)、図10に示す処理を終了する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、システム制御部4は、電子クーポンの提供対象となる対象ユーザの検索クエリとその検索時刻とを特定し、当該検索時刻から現在時刻までの経過時間と、当該対象ユーザが現在時刻から閲覧に至るまでの予想時間とを加算して閲覧予想時間を算出する。そして、システム制御部4は、特定した検索クエリに対応する想定閲覧時間情報に含まれる商品のうち、上記算出した閲覧予想時間以下または未満の想定閲覧時間が対応付けられた商品を想定閲覧商品として特定し、当該対象ユーザの履歴情報に含まれる商品と、当該特定された想定閲覧商品とに基づいて、当該対象ユーザへ提供する電子クーポンを生成するように構成したので、対象ユーザの閲覧履歴に基づいて提供する電子クーポンを生成するタイミングと、当該対象ユーザが提供された電子クーポンを確認するタイミングとで時間差が生じる場合であっても、当該対象ユーザにとって有益な情報を提供し、無駄なトラフィックが軽減することができる。
なお、上記実施形態においては、対象ユーザへ提供する情報として、電子クーポンを例にとって説明したが、本発明は、例えば、レコメンド情報等に対しても適用可能である。例えば、システム制御部4は、対象ユーザの閲覧履歴に含まれる商品と、対象ユーザの閲覧履歴に含まれないが想定閲覧商品特定部41gにより特定された想定閲覧商品とに基づいて、例えば対象ユーザの興味や関心がある商品カテゴリを特定する。そして、システム制御部4は、当該特定した商品カテゴリに属する商品のレコメンド情報を生成し、当該生成したレコメンド情報を当該対象ユーザのユーザ端末UTmのWebブラウザや電子メールアドレス宛てに提供する。このとき、システム制御部4は、特定した商品カテゴリに属する商品のうち、閲覧履歴に含まれる商品と想定閲覧商品との何れにも一致しない(例えば、共通商品コードが一致しない)商品を特定し、当該特定した商品のレコメンド情報を生成して対象ユーザへ提供する。これにより、当該対象ユーザに対して新鮮な商品のレコメンド情報を提供することができるので、当該レコメント情報の訴求力を高めることができる。このことは、例えば本日あった出来事などのニュースにも適用できる。すなわち、システム制御部4は、対象ユーザの閲覧履歴に含まれるニュース(情報要素の一例)と、対象ユーザの閲覧履歴に含まれないが想定閲覧商品特定部41gにより特定された想定閲覧ニュース(対象ユーザが見たであろうニュース)とに基づいて、いずれのニュースにも該当しない(例えば、ニュースのタイトルが一致しない)ニュースを特定し、特定したニュースを伝えるニュース情報(例えば、電子メール本文やWebページの記事)を生成して対象ユーザへ提供する。これにより、当該対象ユーザに対して新鮮なニュース情報を提供することができる。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報の提供対象となるユーザを特定する対象ユーザ特定手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの履歴情報から、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの検索クエリと当該検索クエリに対応付けられた検索時刻とを特定する検索クエリ特定手段と、前記検索クエリ特定手段により特定された前記検索時刻から、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザが閲覧すると予想される時刻までの閲覧予想時間を算出する閲覧予想時間算出手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザを含む複数のユーザそれぞれの履歴情報に基づいて特定された情報要素毎の想定閲覧時間を示す想定閲覧情報であって、前記検索クエリ特定手段により特定された検索クエリに対応する前記想定閲覧情報に含まれる前記情報要素のうち、前記閲覧予想時間算出手段により算出された閲覧予想時間以下または未満の前記想定閲覧時間が対応付けられた情報要素を特定する情報要素特定手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの履歴情報に含まれる情報要素と、前記情報要素特定手段により特定された情報要素とに基づいて、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザへ提供する情報を生成する生成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、情報の提供対象となるユーザを特定するステップと、前記特定されたユーザの履歴情報から、前記特定されたユーザの検索クエリと当該検索クエリに対応付けられた検索時刻とを特定するステップと、前記特定された前記検索時刻から、前記特定されたユーザが閲覧すると予想される時刻までの閲覧予想時間を算出するステップと、前記特定されたユーザを含む複数のユーザそれぞれの履歴情報に基づいて特定された情報要素毎の想定閲覧時間を示す想定閲覧情報であって、前記特定された検索クエリに対応する前記想定閲覧情報に含まれる前記情報要素のうち、前記算出された閲覧予想時間以下または未満の前記想定閲覧時間が対応付けられた情報要素を特定するステップと、前記特定されたユーザの履歴情報に含まれる情報要素と、前記特定された情報要素とに基づいて、前記特定されたユーザへ提供する情報を生成する生成ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、情報の提供対象となるユーザを特定する対象ユーザ特定手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの履歴情報から、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの検索クエリと当該検索クエリに対応付けられた検索時刻とを特定する検索クエリ特定手段と、前記検索クエリ特定手段により特定された前記検索時刻から、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザが閲覧すると予想される時刻までの閲覧予想時間を算出する閲覧予想時間算出手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザを含む複数のユーザそれぞれの履歴情報に基づいて特定された情報要素毎の想定閲覧時間を示す想定閲覧情報であって、前記検索クエリ特定手段により特定された検索クエリに対応する前記想定閲覧情報に含まれる前記情報要素のうち、前記閲覧予想時間算出手段により算出された閲覧予想時間以下または未満の前記想定閲覧時間が対応付けられた情報要素を特定する情報要素特定手段と、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザの履歴情報に含まれる情報要素と、前記情報要素特定手段により特定された情報要素とに基づいて、前記対象ユーザ特定手段により特定されたユーザへ提供する情報を生成する生成手段として機能させることを特徴とする。