以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、商品を販売する売主により取引対象として出品された商品の情報を、商品を購入する買主へ提供する情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、図1等を参照して、用いて本実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について説明する。図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成例を示す図である。図1に示すように、情報提供システムSは、複数の売主端末TSm(m=1,2,3・・・k)、複数の買主端末TBn(n=1,2,3・・・l)、及び情報提供サーバSA等を含んで構成される。売主端末TSm、買主端末TBn、及び情報提供サーバSAは、夫々、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。
売主端末TSmは、売主により使用される端末装置であり、買主端末TBnは、買主により使用される端末装置である。売主とは、商品提供者の一例であり、買主とは、商品閲覧者の一例である。売主端末TSm及び買主端末TBnは、それぞれ、操作・表示部、通信部、記憶部、及びシステム制御部等を備える。操作・表示部は、例えば、売主端末TSm又は買主端末TBnのユーザの指やペン等による操作を受け付ける入力機能と、情報を表示画面に表示する表示機能を有するタッチパネルを備える。通信部は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部は、オペレーティングシステム(OS),アプリケーションプログラム,Webブラウザプログラム等を記憶する。制御部は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Central Processing Unit),及びRAM(Random Access Memory)等を備え、OS上でアプリケーションプログラムやWebブラウザプログラム等を実行する。なお、売主端末TSm及び買主端末TBnには、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、携帯情報端末 (PDA:Personal Digital Assistant)、携帯電話機と携帯情報端末を融合させた携帯端末(Smartphone)、又は携帯ゲーム機等が適用可能である。
売主端末TSm及び買主端末TBnは、それぞれ、通信部及びネットワークNWを介して情報提供サーバSAにアクセスし、情報提供サーバSAと通信可能になっている。売主端末TSm及び買主端末TBnは、それぞれ、例えば、情報提供サーバSAへの要求により当該情報提供サーバSAから送信された例えばWebページを表示画面に表示する。
売主端末TSmへ送信されるページには、売主登録ページ、出品ページ、及び出品キャンセルページ等がある。売主登録ページには、会員登録する売主の氏名、住所、メールアドレス、売主ID(ユーザID)、及びパスワード等の売主の情報を入力する入力フォームが表示される。売主IDは、売主ごとに固有の識別情報である。売主ID及びパスワードは、売主がシステムにログインするために必要な認証情報である。売主端末TSmは、売主の入力操作により、売主登録ページの入力フォームに入力された売主の情報を含む売主登録要求を情報提供サーバSAへ送信する。情報提供サーバSAは、この売主登録要求に含まれる売主の情報を、例えば売主情報データベースに登録する。
出品ページには、売主が取引対象として出品する商品の情報を入力する入力フォームが表示される。売主端末TSmは、売主の出品操作により、出品ページの入力フォームに入力された情報を含む出品要求を情報提供サーバSAへ送信する。出品要求は、情報提供サーバSAに取引対象として登録されている商品の登録数である総出品登録数を増加させる操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、この出品要求に含まれる商品の情報を、例えばアイテムデータベースに登録する。つまり、売主の出品操作により取引対象として商品が出品登録されることになる。ここで、商品の情報には、例えば、商品名、商品説明、商品価格、商品個数、商品仕様(寸法、重さ、色、機能等のスペック)、商品カテゴリ(ジャンル)、商品画像、出品期間(出品期限)、取り置き可否情報、及び手付金要否情報等の情報が含まれる。商品カテゴリは、商品を区分するためものであり、大別すると、例えば、家電、食品、ファッション、インテリア、書籍等に区分される。また、家電は、さらに、例えば、テレビ、オーディオ、パソコン、カメラ等に区分され、カメラは、さらに、例えば、一眼レフカメラ、コンパクトカメラ等に区分される。売主は、出品する商品が属する商品カテゴリを入力フォーム上で指定することができる。出品された商品は、出品登録から出品期間が経過(例えば登録時から1週間が経過)すると、自動的に取引終了(出品終了)となる。取り置き可否情報は、商品の取り置きを許可するか否かを示す(売主により任意に設定)。手付金要否情報は、商品の取り置きに手付金(取り置き費用)が必要であるか否かを示す(売主により任意に設定)。取り置きされた商品(つまり、取置登録された商品)は、当該商品に対応する制限値に応じて、取り置き要求した買主以外の買主(取り置き対象の商品を選択した買主以外の買主)が購入することができない。制限値は、取り置き要求した買主以外の買主の当該商品に対する操作の制限に用いられる。出品キャンセルページには、売主が出品キャンセル(取り消し)対象を選択する出品キャンセル対象選択ボタンが表示される。売主端末TSmは、売主の出品キャンセル操作(出品キャンセル対象選択ボタンの指定)により、出品キャンセルページ上で選択された商品の情報(例えば、商品ID)を含む出品キャンセル要求を情報提供サーバSAへ送信する。出品キャンセル要求は、情報提供サーバSAに取引対象として登録されている商品の登録数である総出品登録数を減少させる操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、出品キャンセル対象として選択された商品の出品をキャンセル(つまり、出品登録を解除)する。これにより、出品キャンセル対象の商品は、取引終了(つまり、商品が売れずに取引終了)となる。
買主端末TBnへ送信されるページには、買主登録ページ、商品選択ページ、及び商品閲覧ページ、BM(Bookmark)登録商品ページ、及び取り置き商品ページ等がある。BM登録は、お気に入り登録ともいう。買主登録ページには、会員登録する買主の氏名、住所、メールアドレス、買主ID(ユーザID)、及びパスワード等の買主の情報を入力する入力フォームが表示される。買主IDは、買主ごとに固有の識別情報である。買主ID及びパスワードは、買主がシステムにログインするために必要な認証情報である。買主端末TBnは、買主の入力操作により、買主登録ページの入力フォームに入力された買主の情報を含む買主登録要求を情報提供サーバSAへ送信する。そして、情報提供サーバSAは、この買主登録要求に含まれる買主の情報を、例えば買主情報データベースに登録する。
図2(A)は、商品選択ページの表示例を示す図である。図2(A)に示す商品選択ページには、商品検索部51、商品表示部52、BM登録商品表示ボタン53、及び取り置き商品表示ボタン54が表示されている。商品検索部51には、取引対象として登録された商品を検索するためのキーワードを入力するキーワード入力欄51a及び検索ボタン51bが設けられている。キーワード入力欄51aには、キーワードとして、例えば「カメラ 2000万画素」というように、スペースを空けて複数のワードを入力することができる。このスペースは、&(アンド条件)を意味する。これらの各ワードは、検索対象の商品を絞り込むための絞り込み条件であり、ワード(絞り込み条件)の数が多いほど、検索対象範囲が絞り込まれることになる。
なお、商品検索部51には、選択可能な商品カテゴリの一覧が表示されてもよい。買主によりキーワード入力欄51aにキーワードが入力(または、商品カテゴリが選択)された後、検索ボタン51bが指定(または、商品カテゴリが選択)されると、買主端末TBnは、当該キーワード(または、商品カテゴリ)を含む検索要求(検索クエリ)を情報提供サーバSAへ送信する。買主によるキーワードの入力及び検索ボタン51bの指定(または商品カテゴリの選択)は、買主の商品に対する検索操作に相当する。検索要求は、検索操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、検索要求に含まれるキーワード(または商品カテゴリ)を検索条件として、アイテムデータベースに登録された互いに異なる複数の商品の中から商品を検索し、検索された商品の情報を買主端末TBnへ送信する。これにより、商品表示部52には、検索された商品の情報が表示される。
図2(A)に示す商品表示部52には、検索された複数の商品それぞれの商品画像52a〜52fが選択可能に配置され、各商品画像52a〜52f上には各商品の商品名及び商品価格が表示されている。買主により商品表示部52上で商品(商品画像)が選択されると、買主端末TBnは、選択された商品の商品IDを含む閲覧要求を情報提供サーバSAへ送信する。商品IDは、商品ごとに固有の識別情報である。買主による商品画像の選択は、買主の商品に対する閲覧操作に相当する。閲覧要求は、閲覧操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、この閲覧要求に含まれる商品IDに対応する商品閲覧ページを買主端末TBnへ送信する。なお、商品選択ページは買主のスクロール操作によりスクロール表示され、図2(A)に示す商品表示部52上に表示されていない他の商品の商品画像が表示されることになる。
図2(B)は、商品閲覧ページの表示例を示す図である。図2(B)に示す商品閲覧ページには、買主により選択された商品の商品画像、商品名、商品説明、商品価格、及び商品仕様が表示されている。更に、図2(B)に示す商品閲覧ページには、BM登録ボタン61、取り置きボタン62、問い合わせボタン63、及び買物カゴ登録ボタン64(購入ボタンでもよい)が表示されている。
図2(B)に示すBM登録ボタン61は、商品閲覧ページに表示された商品のBM登録を要求するためのボタンである。買主によりBM登録ボタン61が指定されると、買主端末TBnは、商品閲覧ページに表示された商品の商品IDを含むBM登録要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主によるBM登録ボタン61の指定は、商品に対する登録操作に相当する。BM登録ボタン61の指定(BM登録操作)により、商品閲覧ページに表示された商品がBM登録対象として選択されることになる。BM登録要求は、登録操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、BM登録対象として選択された商品(例えば、BM登録要求に含まれる商品IDに対応する商品)を、BM登録操作を行った買主の買主IDに対応付けてBM登録(例えば、BMリストに登録)する。
図2(B)に示す取り置きボタン62は、商品閲覧ページに表示された商品の取り置きを要求するためのボタンである。買主により取り置きボタン62が指定されると、買主端末TBnは、商品閲覧ページに表示された商品の商品IDを含む取り置き要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主による取り置きボタン62の指定は、取り置き対象の商品に対する取り置き操作に相当する。取り置きボタン62の指定(取り置き操作)により、商品閲覧ページに表示された商品が取り置き対象として選択されることになる。取り置き要求は、取り置き操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、取り置き対象として選択された商品を取り置き登録する(つまり、取り置き対象として選択された商品が取り置きされる)。例えば、情報提供サーバSAは、取り置き対象として選択された商品の商品ID(取り置き要求に含まれる商品ID)を、取り置き操作を行った買主の買主ID等に対応付けて、例えば取り置き商品データベースに登録する。
図2(B)に示す問い合わせボタン63は、商品閲覧ページに表示された商品の売主へ当該商品に関して問い合わせを要求するためのボタンである。買主により問い合わせボタン63が指定されると、買主端末TBnは、問い合わせ対象の商品の売主への問い合わせ内容を入力する入力欄及び送信ボタンが配置されたウインドウ(図示せず)を表示する。このウインドウは、買主が、当該商品の売主とコミュニケーションするためのツールである。買主によりウインドウの入力欄に、問い合わせ対象の商品に対する問い合わせ内容が入力された後、送信ボタンが指定されると、買主端末TBnは、当該入力された問い合わせ内容を含むCOメッセージ(コミュニケーションにおけるメッセージ)を情報提供サーバSAへ送信する。買主による問い合わせ内容の入力及び送信ボタンの指定は、問い合わせ対象の商品に対するCO(Communication)操作(当該商品の売主との間のCO操作)に相当し、当該問い合わせ内容は、CO操作時のCO内容に相当する。COメッセージは、CO操作時を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、COメッセージに含まれる問い合わせ内容を、CO操作を行った買主の買主ID、及びCOID等に対応付けて登録(例えば、買主情報データベースに登録)すると共に、問い合わせ対象の商品の売主のメールアドレス宛てに、当該問い合わせ内容、及びCOIDを含む電子メールを送信する。COIDは、ある商品についてのコミュニケーションごとに固有の識別情報である。こうして送信された電子メールは、問い合わせ対象の商品の売主の売主端末TSmにより取得されることで、当該売主により閲覧される。そして、当該売主端末TSmは、当該問い合わせ内容を閲覧した売主の操作により、当該問い合わせ内容に対して入力された回答内容、及びCOIDを含むCOメッセージを情報提供サーバSAへ送信する。そして、情報提供サーバSAは、COメッセージに含まれる回答内容を、CO操作を行った買主の買主ID及びCOID等に対応付けて登録(例えば、買主情報データベースに登録)すると共に、CO操作を行った買主のメールアドレス宛てに、当該回答内容を含む電子メールを送信する。こうして送信された電子メールは、CO操作を行った買主の買主端末TBnにより取得され、当該買主により閲覧される。なお、買主と売主とのコミュニケーションは、メッセンジャー等のWeb経由のメッセージで行われるように構成してもよい。この場合、COメッセージは、例えば、買主端末TBn及び売主端末TSmにインストールされたWebブラウザやアプリケーションソフト(例えば、メッセンジャーソフト)などによりネットワークNWを介して送受信される。
図2(B)に示す買物カゴ登録ボタン64は、商品閲覧ページに表示された商品を買物カゴリストに登録するためのボタンである。買物カゴリストは、買主により選択された購入対象の商品の情報を登録するリストである。買主により買物カゴ登録ボタン64が指定されると、買主端末TBnは、買物カゴリスト及び購入手続ボタンが配置されたウインドウ(図示せず)を表示する。買主による買物カゴ登録ボタン64の指定は、買主の商品に対する登録操作に相当する。そして、買主によりウインドウの購入手続ボタンが指定されると、買主端末TBnは、当該買物カゴリストに登録された商品の商品IDを含む購入要求を情報提供サーバSAへ送信する。なお、買主によりウインドウの購入手続ボタンが指定されると、買主端末TBnは、購入対象の商品を買主に確認させる処理を行った後に、上記購入要求を情報提供サーバSAへ送信してもよい。買主による購入手続ボタンの指定は、買主の商品に対する購入操作に相当する。購入要求は、購入操作を示す操作情報の一例であり、また、情報提供サーバSAに取引対象として登録されている商品の登録数である総出品登録数を減少させる操作を示す操作情報の一例である。そして、情報提供サーバSAは、購入要求に応じて、購入対象として選択された商品の決済処理を実行する。
なお、図2(A),(B)には図示しないが、情報提供サーバSAから買主端末TBnへ提供されるページには、ログインボタン、またはログアウトボタン等が表示される。買主により買主ID及びパスワードが指定された後、ログインボタンが指定されると、買主端末TBnは、当該買主ID及びパスワードを含むログイン要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主によるログインボタンの指定は、ログイン操作に相当する。そして、情報提供サーバSAは、ログイン要求に応じてログイン処理を行い、当該ログイン要求に含まれる買主ID及びパスワードが登録されていれば、当該買主のログインを許可する(例えば、ログインリストに買主IDは登録される)。一方、買主によりログアウトボタンが指定されると、買主端末TBnは、ログアウト要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主によるログアウトボタンの指定は、ログアウト操作に相当する。そして、情報提供サーバSAは、ログアウト要求に応じて、当該買主のログインを解除(つまり、ログアウト)する。なお、情報提供サーバSAと買主端末TBnとのセンション終了後にもログイン状態が維持(例えば、ログインリストへの登録が維持)される場合、ログインから所定期間経過後に自動的にログアウトされてもよい。
一方、図2(A)に示すBM登録商品表示ボタン53は、BM登録された商品の表示を要求するためのボタンである。買主によりBM登録商品表示ボタン53が指定されると、買主端末TBnは、BM登録商品表示要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主によるBM登録商品表示ボタン53の指定は、買主の商品に対するBM登録商品表示操作に相当する。そして、情報提供サーバSAは、BM登録商品表示要求に応じて、当該買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDに対応する商品(つまり、BM登録された商品)の情報を例えば買主情報データベースから取得し、取得した商品の情報を含むBM登録商品ページを買主端末TBnへ送信する。こうして表示されるBM登録商品ページには、例えば、BM登録された商品の商品画像及び商品名等が選択可能に表示される。これにより、買主は、BM登録された商品を閲覧することができる。そして、買主によりBM登録商品ページ上で商品(商品画像)が選択されると、上記と同様、買主端末TBnは、選択された商品の商品IDを含む閲覧要求を情報提供サーバSAへ送信する。
図2(A)に示す取り置き商品表示ボタン54は、取り置きされた商品の表示を要求するためのボタンである。買主により取り置き商品表示ボタン54が指定されると、買主端末TBnは、取り置き商品表示要求を情報提供サーバSAへ送信する。買主による取り置き商品表示ボタン54の指定は、買主の商品に対する取り置き商品表示操作に相当する。そして、情報提供サーバSAは、取り置き商品表示要求に応じて、当該買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDに対応する商品の情報を、例えば取り置き商品データベースから取得し、取得した商品の情報を含む取り置き商品ページを買主端末TBnへ送信する。
図2(C)は、取り置き商品ページの表示例を示す図である。図2(C)に示す取り置き商品ページには、買主により取り置きされた商品の商品画像、商品名、及び商品の制限値等が表示されている。これにより、買主は、取り置きされた商品を閲覧し、その商品の制限値を閲覧することができる。更に、図2(C)に示す取り置き商品ページには、取り置きされた商品ごとに対応する問い合わせボタン71、買物カゴ登録ボタン72、及び取り置きキャンセルボタン73が表示されている。問い合わせボタン71が指定されたときの処理は、図2(B)に示す問い合わせボタン63が指定されたときの処理と同様である。買物カゴ登録ボタン72が指定されたときの処理は、図2(B)に示す買物カゴ登録ボタン64が指定されたときの処理と同様である。取り置きキャンセルボタン73は、商品の取り置きのキャンセルを要求するためのボタンである。買主により取り置きキャンセルボタン73が指定されると、買主端末TBnは、取り置きキャンセルボタン73に対応する商品の商品IDを含む取り置きキャンセル要求を情報提供サーバSAへ送信する。取り置きキャンセルボタン73の指定は、取り置きされた商品に対する取り置きキャンセル操作に相当する。取り置きキャンセルボタン73の指定(取り置きキャンセル操作)により、当該商品が取り置きキャンセル対象として選択されることになる。そして、情報提供サーバSAは、取り置きキャンセル対象として選択された商品の取り置きをキャンセル(つまり、取置登録を解除)する。
情報提供サーバSAは、本発明の情報処理装置の一例であり、例えばショッピングサイト、及びオークションサイト等のWebサイトを提供するサーバである。図3(A)は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。図3(A)に示すように、情報提供サーバSAは、通信部1、記憶部2、入出力インターフェース部3、及びシステム制御部4等を備える。システム制御部4と入出力インターフェース部3とは、システムバス5を介して接続される。通信部1は、ネットワークNWに接続して通信を行う機能を担う。記憶部2は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム(OS),サーバプログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)等を記憶する。なお、サーバプログラムは、所定のサーバから情報提供サーバSAにダウンロードされる。或いは、サーバプログラムは、CD、DVDなどの記録媒体に記録(コンピュータにより読み取り可能に記録)されており、当該記録媒体から読み込まれて記憶部2に記憶されるようにしてもよい。また、記憶部2には、売主端末TSm及び買主端末TBnに表示させる上述したページを構成する電子データ等が記憶される。更に、記憶部2には、売主情報データベース(DB)21、買主情報データベース(DB)22、アイテムデータベース(DB)23、及び取り置き商品データベース(DB)24等が構築される。
売主情報データベース21には、会員登録された売主の売主ID、氏名、住所、メールアドレス、パスワード、出品登録数、被取り置き商品数、及び販売履歴等が売主ID(売主)ごとに対応付けられて登録される。ここで、出品登録数は、売主の出品操作により取引対象として出品登録されている商品の数(つまり、現在、出品中の商品の数)である。出品登録数は変化(出品登録数を増減させる操作や出品終了に基づいて変化)するが、売主情報データベース21には出品登録数が変化するごとに、変化したときの変化日時と出品登録数とが登録される。なお、各売主の出品登録数の総和が総出品登録数である。被取り置き商品数は、売主の出品操作により取引対象として出品登録された商品のうち、買主に取り置き対象として登録されている商品(つまり、現在、取り置き中の商品)の数である。販売履歴には、売主の出品操作により取引対象として出品登録された商品のうち、買主に販売された商品の商品ID、販売金額、販売日時、当該買主の買主ID、及び当該買主による評価値等が含まれる。
買主情報データベース22には、会員登録された買主の買主ID、氏名、住所、メールアドレス、パスワード、取り置き商品数、取り置きキャンセル数、BMリスト、検索履歴(サーチ履歴)、閲覧履歴、BM登録履歴、CO履歴、及び購入履歴等が買主IDごと(買主ごと)に対応付けられて登録される。ここで、取り置き商品数は、買主の取り置き操作により取り置き対象として登録されている商品(つまり、現在、取り置き中の商品)の数である。取り置きキャンセル数は、買主の取り置きキャンセル操作により商品の取り置きがキャンセルされた回数である。BMリストには、BM登録対象として選択された商品の商品IDが登録される。なお、検索履歴、閲覧履歴、BM登録履歴、CO履歴、及び購入履歴は、買主の買主IDに対応付けられて履歴データベースに登録されてもよい。
検索履歴には、買主の検索操作により検索された商品の商品ID、当該商品が属する商品カテゴリ、検索日時、検索キーワード(または検索商品カテゴリ)、及びセッションID等が含まれる。検索キーワードは、1または複数のワード(絞りこみ条件)から構成される。検索履歴は、例えば、検索要求(言い換えれば、検索クエリ)ごとに区別されるレコードから構成される。つまり、1レコードには、商品ID、商品カテゴリ、検索日時、検索キーワード(または検索商品カテゴリ)、及びセッションIDが含まれる。なお、1回の検索クエリにより複数の商品が検索された場合、それぞれの商品の商品IDが1つのレコードに含まれてもよいし、商品IDごとにレコードが区分されてもよい。検索履歴により、情報提供サーバSAは、例えば買主Xにより商品Aが検索された検索時間、検索回数、及び検索頻度等を特定することができる。検索時間は、例えば、検索された商品Aの商品IDが含まれるレコードを少なくとも有する複数のレコードであり、且つ1セッションにおける複数のレコード(つまり、同一のセッションIDを含む連続する複数のレコード)において、最初のレコードに含まれる検索日時から最後のレコードに含まれる検索日時までの時間である。検索回数は、例えば、検索された商品Aの商品IDが含まれるレコードの数である。検索頻度は、所定期間(例えば、過去1週間)内における上記検索回数である。
閲覧履歴には、買主の閲覧操作により商品閲覧ページ上で当該買主に閲覧された商品(つまり、商品閲覧ページに表示された商品)の商品ID、当該商品が属する商品カテゴリ、閲覧日時、セッション開始日時、及びセッション終了日時等が含まれる。閲覧履歴は、例えば、閲覧要求ごとに区別されるレコードから構成される。つまり、1レコードには、商品ID、商品カテゴリ、閲覧日時、セッション開始日時、及びセッション終了日時が含まれる。閲覧履歴により、情報提供サーバSAは、例えば買主Xにより商品Aが閲覧された閲覧時間、閲覧回数、及び閲覧頻度等を特定することができる。閲覧時間は、例えば、閲覧された商品Aの商品IDが含まれるレコードにおけるセッション開始日時からセッション終了日時までの時間である。閲覧回数は、例えば、閲覧された商品Aの商品IDが含まれるレコードの数である。閲覧頻度は、所定期間(例えば、過去1週間)内における上記閲覧回数である。
BM登録履歴には、買主のBM登録操作により当該買主にBM登録された商品の商品ID、BM登録日時、及びBM登録解除日時(BM登録が解除されたときのみ)等が含まれる。CO履歴には、買主のCO操作によりCO対象となった商品の商品ID、当該買主がコミュニケーションした売主の売主ID、当該コミュニケーションのCOID、当該買主から当該売主へのCOメッセージの送信日時と該COメッセージに含まれる問い合わせ内容、及び当該売主から当該買主へのCOメッセージの送信日時と該COメッセージに含まれる回答内容等が含まれる。CO履歴は、例えば、COIDごとに区別されるレコードから構成される。CO履歴により、情報提供サーバSAは、例えば買主Xにより商品AについてコミュニケーションしたCO回数(CO操作の回数)、及びCO頻度(CO操作の頻度)等を特定することができる。CO回数は、例えば、例えば買主Xによりコミュニケーションの対象となった商品Aの商品IDが含まれるレコード(複数レコードの場合もある)において、買主Aから売主へのCOメッセージの送信回数である。CO頻度は、所定期間(例えば、過去1週間)内における上記CO回数である。購入履歴には、買主の購入操作により当該買主に購入された商品の商品ID、当該商品を出品した売主の売主ID、購入日時、及び購入金額等が含まれる。
アイテムデータベース23には、売主の出品操作により取引対象として出品された商品の商品ID、当該売主の売主ID、商品名、商品説明、商品価格、商品個数、商品仕様、商品カテゴリ、商品画像、出品日時、取り置き可否情報、手付金要否情報、取り置き有無、被検索回数、被閲覧回数、及び被BM登録数等が商品IDごと(商品ごと)に対応付けられて登録(出品登録)される。なお、アイテムデータベース23に登録される商品は互いに異なる商品であり、例えば、1商品IDにつき1レコードで管理される。取り置き有無は、商品が買主により取り置きされているか否かを示す。被検索回数は、上記検索履歴から買主ごとに特定される商品の検索回数の総和である。被閲覧回数は、上記閲覧履歴から買主ごとに特定される商品の閲覧回数の総和である。被BM登録数は、BM登録履歴から買主ごとに特定される商品のBM登録の総数である。なお、アイテムデータベース23に登録された商品の情報(つまり、商品IDを含むレコード)は、当該商品に対する出品キャンセル要求、または当該商品の出品期間の経過によりアイテムデータベース23から削除される(出品登録の解除)。
取り置き商品データベース24には、買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の商品ID、当該商品を出品した売主の売主ID、当該商品を取り置き対象として選択した当該買主の買主ID、当該商品の制限値の設定日時、当該商品の制限値の更新日時、当該商品の制限値が商品IDごと(商品ごと)に対応付けられて登録(取置登録)される。図4は、取り置き商品データベース24の登録内容の一例を示す図である。図4に示す取り置き商品データベース24の例では、商品の制限値が更新ごとに登録されており、当該制限値は更新ごとに減少または増加している。制限値は、例えば、後述するように、取り置き対象の商品の制限値が設定された後に、当該取り置き対象の商品または当該商品以外の商品に対する買主の所定の操作を示す操作情報に基づいて更新される。さらに、制限値は、時間の経過に応じて更新されてもよい。なお、図4に示す例では、更新ごとに当該制限値が登録されているが、別の例として、更新ごとに制限値が上書き登録されてもよい。また、取り置き商品データベース24に登録された商品(取り置きされた商品)の情報(つまり、商品IDを含むレコード)は、当該商品に対する取り置きキャンセル要求、当該商品に対する出品キャンセル要求、または当該商品の出品期間の経過により取り置き商品データベース24から削除される(取置登録の解除)。
コンピュータとしてのシステム制御部4は、CPU41(プロセッサ),ROM42,及びRAM43等を備え、OS上でサーバプログラム等を実行する。図3(B)は、システム制御部4における機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部4(システム制御部4内のプロセッサ)は、サーバプログラム等の実行により、図3(B)に示すように、要求処理部41a、制限値設定部41b、操作情報取得部41c、制限値更新部41d、及び操作制限部41e等として機能する。なお、制限値設定部41bは、本発明における設定手段の一例である。操作情報取得部41cは、本発明における取得手段の一例である。制限値更新部41dは、本発明における更新手段の一例である。操作制限部41eは、本発明における制限手段の一例である。
要求処理部41aは、上述した取り置き要求等の各種要求に応じて上述したように処理を実行する。制限値設定部41bは、売主の出品操作により取引対象としてアイテムデータベース23に登録された互いに異なる複数の商品の中から、買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品(つまり、取り置き要求に含まれる商品IDに対応する商品)に対する操作の制限に用いる制限値(取り置き対象の商品の制限値)を設定(初期設定)する。操作情報取得部41cは、取り置き期間設定部41bにより取り置き対象の商品の制限値が設定された後に、当該取り置き対象の商品または当該商品以外の商品に対する買主の所定の操作を示す操作情報を取得する。
ここで、所定の操作には、買主(取り置き対象の商品を選択した買主、または取り置き対象の商品を選択していない買主)の検索操作、閲覧操作、BM登録操作、取り置き操作、CO操作、及び購入操作が該当する。さらに、所定の操作には、売主の出品操作、及び出品キャンセル操作が該当する。出品操作、出品キャンセル操作、及び購入操作は、情報提供サーバSAに取引対象として登録されている商品の登録数である総出品登録数を増減させる操作の一例である。また、操作情報は、買主端末TBnから情報提供サーバSAへ送信された各種要求(例えば、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、COメッセージ、購入要求、出品要求、出品キャンセル要求など)から取得される。なお、操作情報は、上記操作により上記データベースに登録された情報から取得されてもよい。
制限値更新部41dは、操作情報取得部41cにより取得された操作情報に基づいて、制限値設定部41bにより設定された制限値を更新する。例えば、制限値設定部41bは、取得された操作情報に基づいて、取り置き対象の商品の制限値を増減させる。このような処理には、取得された操作情報により特定される情報(例えば、取り置き対象の商品に対する関心度、出品登録された商品に対する需要数の推移、または総出品登録数の推移など)に基づいて、取り置き対象の商品の制限値を増減させるケースもある。さらに、制限値更新部41dは、時間の経過に応じて制限値を減少させるとより効果的である。操作制限部41eは、制限値更新部41dにより更新された制限値に応じて、取り置き対象の商品に対する操作であって当該取り置き対象の商品を選択した買主(つまり、当該商品の取り置きを要求した買主)以外の買主の操作を制限する。取り置き対象の商品に対する操作の制限の例として、(1)商品選択ページにおいて当該取り置き対象の商品の商品画像を表示させない(或いは当該商品画像を表示させるが選択不可にする)こと、(2)当該取り置き対象の商品に対応する商品閲覧ページにおいて買物カゴ登録ボタンを表示させない(或いは当該買物カゴ登録ボタンを表示させるが選択不可にする)こと、(3)商品選択ページにおいて当該取り置き対象の商品の商品画像上に「取り置き中」の情報を表示させる(つまり、当該商品画像の選択をしないように非取置買主に自制させる)こと、などが挙げられる。なお、取り置き対象の商品に対する操作の制限として、上記(1)から(3)の何れか2つ以上の組み合わせでもよい。
[2.情報提供システムSの動作]
次に、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について説明する。
(2−1.メイン処理)
先ず、図5を参照して、情報提供サーバSAのシステム制御部4により実行されるメイン処理について説明する。図5は、システム制御部4により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。図5の示す処理は、例えばオペレータによる処理開示指示により開始される。以下の処理において、要求処理部41aは、受信された要求に応じた処理を行い、操作情報取得部41cは、受信された要求に基づき買主の操作を示す操作情報を取得する。図5に示すステップS1では、システム制御部4は、売主端末TSmまたは買主端末TBnからのページの送信要求を受信したか否かを判定する。システム制御部4は、ページの送信要求を受信したと判定した場合(ステップS1:YES)、送信要求されたページ(例えば、売主登録ページ、出品ページ、出品キャンセルページ、買主登録ページ、または商品選択ページ等)を売主端末TSmまたは買主端末TBnへ送信する送信処理を実行し(ステップS2)、ステップS3へ進む。これにより、上述したように、売主端末TSmまたは買主端末TBnは、情報提供サーバSAから受信したページを表示画面に表示する。一方、システム制御部4は、ページの送信要求を受信していないと判定した場合(ステップS1:NO)、ステップS3へ進む。
ステップS3では、システム制御部4は、売主端末TSmからの出品要求を受信したか否かを判定する。なお、売主端末TSmは、当該売主端末TSmを使用する売主のログイン後に出品要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、出品要求を受信したと判定した場合(ステップS3:YES)、出品処理を実行し(ステップS4)、ステップS5へ進む。出品処理では、システム制御部4は、受信した出品要求に含まれる商品の情報を、受信した出品要求の送信元の売主端末TSmを使用する売主の売主IDに対応付けてアイテムデータベース23に登録する。さらに、システム制御部4は、当該売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている出品登録数を更新登録(つまり、出品登録数に1加算)する。一方、システム制御部4は、出品要求を受信していないと判定した場合(ステップS3:NO)、ステップS5へ進む。
ステップS5では、システム制御部4は、買主端末TBnから取り置き要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主(つまり、当該買主端末TBnを操作する買主)のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品閲覧ページが表示されている状態において、当該買主の取り置き操作に応じて取り置き要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、取り置き要求を受信したと判定した場合(ステップS5:YES)、買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の取り置き処理を実行し(ステップS6)、ステップS7へ進む。取り置き処理については後述する。一方、システム制御部4は、取り置き要求を受信していないと判定した場合(ステップS5:NO)、ステップS7へ進む。
ステップS7では、システム制御部4は、買主端末TBnから検索要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品選択ページが表示されている状態において、当該買主の検索操作に応じて検索要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、検索要求を受信したと判定した場合(ステップS7:YES)、商品の検索処理を実行し(ステップS8)、ステップS9へ進む。検索処理については後述する。一方、システム制御部4は、検索要求を受信していないと判定した場合(ステップS7:NO)、ステップS9へ進む。
ステップS9では、システム制御部4は、買主端末TBnから閲覧要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品選択ページが表示されている状態において、当該買主の閲覧操作に応じて閲覧要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、閲覧要求を受信したと判定した場合(ステップS9:YES)、商品の閲覧処理を実行し(ステップS10)、ステップS11へ進む。閲覧処理については後述する。一方、システム制御部4は、閲覧要求を受信していないと判定した場合(ステップS9:NO)、ステップS11へ進む。
ステップS11では、システム制御部4は、買主端末TBnからBM登録要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品閲覧ページが表示されている状態において、当該買主のBM登録操作に応じてBM登録要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、BM登録要求を受信したと判定した場合(ステップS11:YES)、商品のBM登録処理を実行し(ステップS12)、ステップS13へ進む。BM登録処理については後述する。一方、システム制御部4は、BM登録要求を受信していないと判定した場合(ステップS11:NO)、ステップS13へ進む。
ステップS13では、システム制御部4は、買主端末TBnからCOメッセージを受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品閲覧ページが表示されている状態において、当該買主のCM操作に応じてCOメッセージを情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、COメッセージを受信したと判定した場合(ステップS13:YES)、コミュニケーション処理を実行し(ステップS14)、ステップS15へ進む。コミュニケーション処理については後述する。一方、システム制御部4は、COメッセージを受信していないと判定した場合(ステップS13:NO)、ステップS15へ進む。
ステップS15では、システム制御部4は、買主端末TBnから購入要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品閲覧ページが表示されている状態において、当該買主の購入操作に応じて購入要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、購入要求を受信したと判定した場合(ステップS15:YES)、商品の購入手続処理を実行し(ステップS16)、ステップS17へ進む。購入手続処理については後述する。一方、システム制御部4は、購入要求を受信していないと判定した場合(ステップS15:NO)、ステップS17へ進む。
ステップS17では、システム制御部4は、買主端末TBnから取り置き商品表示要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品選択ページが表示されている状態において、当該買主の取り置き商品表示操作に応じて取り置き商品表示要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、取り置き商品表示要求を受信したと判定した場合(ステップS17:YES)、取り置き商品表示処理を実行し(ステップS18)、ステップS19へ進む。取り置き商品表示処理では、システム制御部4は、受信した取り置き商品表示要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられて商品IDが取り置き商品データベース24に登録されているか否かを判定する。そして、システム制御部4は、当該買主の買主IDに対応付けられて商品IDが取り置き商品データベース24に登録されていると判定した場合、当該商品IDに対応付けられた商品の情報をアイテムデータベース23から取得し、当該取得した商品の情報を含む取り置き商品ページを買主端末TBnへ送信する。これにより、買主端末TBnの表示画面には、図2(C)に示すように、取り置き商品ページが表示される。なお、システム制御部4は、受信した取り置き商品表示要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されていない場合、例えば取り置き無しを示すメッセージを当該買主端末TBnへ送信する。一方、システム制御部4は、取り置き商品表示要求を受信していないと判定した場合(ステップS17:NO)、ステップS19へ進む。
ステップS19では、システム制御部4は、買主端末TBnからBM登録商品表示要求を受信したか否かを判定する。なお、買主端末TBnは、例えば、当該買主端末TBnにおける買主のログイン後、上述したように、当該買主端末TBnの表示画面に商品選択ページが表示されている状態において、当該買主のBM登録商品表示操作に応じてBM登録商品表示要求を情報提供サーバSAへ送信することになる。システム制御部4は、BM登録商品表示要求を受信したと判定した場合(ステップS19:YES)、BM登録商品表示処理を実行し(ステップS20)、ステップS21へ進む。BM登録商品表示処理では、システム制御部4は、受信したBM登録商品表示要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられて商品IDがBMリストに登録されているか否かを判定する。そして、システム制御部4は、当該買主の買主IDに対応付けられて商品IDがBMリストに登録されていると判定した場合、当該商品IDに対応付けられた商品の情報をアイテムデータベース23から取得し、当該取得した商品の情報を含むBM登録商品ページを買主端末TBnへ送信する。これにより、買主端末TBnの表示画面には、BM登録商品ページが表示される。なお、システム制御部4は、受信したBM登録商品表示要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDがBMリストに登録されていない場合、例えばBM登録無しを示すメッセージを当該買主端末TBnへ送信する。一方、システム制御部4は、BM登録商品表示要求を受信していないと判定した場合(ステップS19:NO)、ステップS21へ進む。
ステップS21では、システム制御部4は、出品登録された商品に対する需要数の推移を特定する契機であるか否かを判定する。ここで、出品登録された商品に対する需要数は、当該商品に対する買主の操作(例えば、検索操作、閲覧操作、BM登録操作、取り置き操作、購入操作)の数として推定することができる。このため、システム制御部4は、買主の操作がある度に(つまり、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、購入要求が受信される度に)、当該操作を示す操作情報に基づいて商品に対する重要数を更新(例えば、当該需要数に1加算)し、更新された需要数と更新日時とを対応付けて記憶する。また、当該需要数の推移を特定する契機は、例えば、所定時間(例えば、2時間〜1週間)間隔ごとに到来するようにタイマーで設定するとよい。システム制御部4は、需要数の推移を特定する契機であると判定した場合(ステップS21:YES)、需要数推移特定処理を実行し(ステップS22)、ステップS23へ進む。需要数推移特定処理については後述する。一方、システム制御部4は、需要数の推移を特定する契機でないと判定した場合(ステップS21:NO)、ステップS23へ進む。
ステップS23では、システム制御部4は、総出品登録数の推移を特定する契機であるか否かを判定する。総出品登録数の推移を特定する契機は、例えば、所定時間(例えば、2時間〜1週間)間隔ごとに到来するようにタイマーで設定するとよい。システム制御部4は、総出品登録数の推移を特定する契機であると判定した場合(ステップS23:YES)、出品登録数推移特定処理を実行し(ステップS24)、ステップS25へ進む。出品登録数推移特定処理については後述する。一方、システム制御部4は、総出品登録数の推移を特定する契機でないと判定した場合(ステップS23:NO)、ステップS25へ進む。
ステップS25に示す、その他の処理では、システム制御部4は、例えば、売主登録要求、買主登録要求、ログイン要求、ログアウト要求、出品キャンセル要求、または取り置きキャンセル要求に応じた処理を実行する。また、ステップS25において、システム制御部4は、出品登録された商品の出品期間が経過したか否かを判定し、出品期間が経過した商品の情報をアイテムデータベース23及び取り置き商品データベース24から削除する。そして、ステップS26では、システム制御部4は、終了指示があったか否かを判定する。終了指示がないと判定された場合(ステップS26:NO)、ステップS1に戻る。一方、終了指示があったと判定された場合(ステップS26:YES)、図5に示す処理は終了する。
(2−2.取り置き処理)
次に、図6を参照して、上記ステップS6で実行される取り置き処理について説明する。図6は、システム制御部4により実行される取り置き処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すステップS61では、システム制御部4は、受信した取り置き要求(買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の商品IDを含む)の送信元の買主端末TBnにおける買主による当該商品の取り置きを許可するか否かを判定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品の商品IDに対応付けられてアイテムデータベース23に登録されている取り置き可否情報が取り置きの許可を示す場合、取り置きを許可すると判定する。また、システム制御部4は、受信した取り置き要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数が所定数(例えば、5つ)以下であるか否かを判定し、所定数以下であると判定した場合、取り置きを許可すると判定するように構成してもよい。これは、1人の買主により取り置きできる商品の数に上限を設定することで、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減し、また、売主による商品の販売機会が棄損することを低減するためである。また、システム制御部4は、受信した取り置き要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置きキャンセル数が所定数(例えば、2つ)以下であるか否かを判定し、所定数以下であると判定した場合、取り置きを許可すると判定するように構成してもよい。
ステップS61において、システム制御部4は、商品の取り置きを許可すると判定した場合(ステップS61:YES)、ステップS62へ進む。なお、システム制御部4は、商品の取り置きを許可すると判定した場合、取り置き対象として選択された商品の商品IDに対応付けられてアイテムデータベース23に登録されている手付金要否情報に基づいて、取り置きに手付金が必要であるか否かを判定してもよい。そして、システム制御部4は、取り置きに手付金が必要であると判定した場合、取り置き要求の送信元の買主端末TBnへ手付金が必要であることを示すメッセージを送信し、当該買主端末TBnにおける買主からの手付金の支払いがあった場合に限りステップS62へ進む。或いは、システム制御部4は、取り置き要求の送信元の買主端末TBnの買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数が所定数(例えば、4つ)以上である場合に、取り置きに手付金が必要であると判定してもよく、この場合、取り置き要求の送信元の買主端末TBnへ手付金が必要であることを示すメッセージを送信し、当該買主端末TBnにおける買主からの手付金の支払いがあった場合に限りステップS62へ進む。或いは、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数が閾値以下と少ない場合に、取り置きに手付金が必要であると判定してもよく、この場合、取り置き要求の送信元の買主端末TBnへ手付金が必要であることを示すメッセージを送信し、当該買主端末TBnにおける買主からの手付金の支払いがあった場合に限りステップS62へ進む。なお、関連度または類似度については後述する。一方、システム制御部4は、商品の取り置きを許可しないと判定した場合(ステップS61:NO)、例えば取り置き不可を示すメッセージを取り置き要求の送信元の買主端末TBnへ送信し、ステップS64へ進む。
ステップS62では、システム制御部4(取り置き期間設定部41b)は、買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、商品のカテゴリに依らず事前に決定された固定値を制限値として設定する。或いは、システム制御部4は、商品のカテゴリごとに事前に決定された固定値を制限値として設定する。例えば、商品カテゴリが家電の場合の制限値を10000p(ポイント)とされる一方、商品カテゴリが食品の場合の制限値を5000pとされる。或いは、システム制御部4は、以下の(a)〜(h)の設定方法により制限値を設定すればより効果的である。
(a)システム制御部4は、取引対象としてアイテムデータベース23に登録されている商品の登録数である総出品登録数と、買主の数との大小関係に応じた大きさに上記制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、総出品登録数が買主の数より多い場合(つまり、商品の供給数が需要数より多い場合)、上記制限値を基準値より大きく設定する。また、システム制御部4は、総出品登録数が買主の数より少ない場合(つまり、商品の供給数が需要数より少ない場合)、上記制限値を基準値より小さく設定する。このような構成によれば、商品の供給と需要との関係に基づき制限値が設定されるので、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、その結果、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを調整することできる。また、売主による商品の販売機会が棄損することを低減ができる。なお、この場合の買主の数とは、例えば、買主情報データベース22に会員登録されている買主の数、または買主情報データベース22に会員登録されている買主のうち、現在ログイン中の買主の数である。
(b)システム制御部4は、取引対象としてアイテムデータベース23に登録されている商品のうち、上記買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数と、当該選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して所定時間内に所定の操作を行った買主の数との大小関係に応じた大きさに上記制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、上記取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数が、当該選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して所定時間内に所定の操作を行った買主の数より多い場合、上記制限値を基準値より大きく設定する。また、システム制御部4は、当該出品登録数が当該買主の数より少ない場合、上記制限値を基準値より小さく設定する。このような構成によれば、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。なお、この場合の所定時間は、例えば現在時刻から遡った時間(例えば、2時間〜1週間)である。所定の操作には、検索操作、閲覧操作、登録操作、取り置き操作、及び購入操作が該当する。システム制御部4は、買主の操作がある度に(つまり、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、購入要求が受信される度に)、同じ買主の操作でなければ(同一の買主IDでなければ)、対象の商品に対応付けられた買主数を更新(例えば、当該買主数に1加算)し、更新された買主数と更新日時とを商品(商品ID)ごとに対応付けてアイテムデータベース23に記憶することで、上記商品に対して所定時間内に所定の操作を行った買主の数を特定することができる。
また、商品の関連度及び類似度は、例えば、それぞれの商品の仕様、または、それぞれの商品が属する商品カテゴリによって設定される値である。例えば、比較対象となる互いの商品の特徴となる仕様が一致している場合、商品の関連度または類似度が高く設定される。また、例えば、比較対象となる互いの商品が属する商品カテゴリが一致している場合、または商品カテゴリが上位と下位の関係にある場合、商品の関連度または類似度が高く設定される。なお、商品の関連度及び類似度は、システム運営者や売主等により任意に設定されてよく、また、その他、公知の方法によって設定されてもよい。取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品とは、取り置き対象として選択された商品と関連度または類似度が高い商品(例えば、需要者層が一致する商品)を意味する。
ここで、システム制御部4は、上記選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して検索操作を行った買主により指定された商品の絞り込み条件の数を特定し、特定した絞り込み条件の数が多いほど、上記閾値を高く設定するように構成するとよい。絞り込み条件の数が多いほど、買主の関心がある商品が絞れていると推定できるため、このような場合に閾値を高く設定することで、取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の範囲を狭めることができ、その結果、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。なお、各買主により指定された商品の絞り込み条件は、買主情報データベース22に買主IDに対応付けられて登録されている検索履歴中の検索キーワードから特定することができる。或いは、システム制御部4は、上記選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して例えば閲覧操作を行った買主により閲覧された商品が属する商品カテゴリの数を特定し、特定した商品カテゴリの数が多いほど、上記閾値を低く設定するように構成するとよい。閲覧された商品が属する商品カテゴリの数が多い(例えば、家電、食品、ファッション等のように多岐にわたっている)ほど、買主の関心がある商品が絞れていないと推定できるため、このような場合に閾値を低く設定することで、取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の範囲を広げることができ、その結果、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。
(c)システム制御部4は、取引対象としてアイテムデータベース23に登録されている商品のうち、上記買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数と、当該選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して所定の操作を行った時刻が現在時刻(つまり、制限値の設定時刻)を基準とする時間帯に含まれる買主の数との大小関係に応じた大きさに上記制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、上記取り置き対象として選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数が、当該選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して所定の操作を行った時刻が現在時刻を基準とする時間帯に含まれる買主の数より多い場合、上記制限値を基準値より大きく設定する。また、システム制御部4は、当該出品登録数が当該買主の数より少ない場合、上記制限値を基準値より小さく設定する。このような構成によれば、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。なお、現在時刻を基準とする時間帯とは、例えば、制限値の設定時刻を含むプラスマイナス所定時間(例えば、1時間)の範囲である。例えば、現在時刻が午前1時であるとすると、当該時間帯は午前0時〜午前3時までの時間帯となる。システム制御部4は、取り置き操作を行っている買主と同じ時間帯に、関連度または類似度が閾値以上の商品に対して過去に所定の操作を行った買主(例えば、取り置き操作を行っている買主と同じ需要者層の買主)の数を、例えばアイテムデータベース23から特定することになる。
なお、(c)の設定方法の場合も、(b)の設定方法の場合と同様、システム制御部4は、上記選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して検索操作を行った買主により指定された商品の絞り込み条件の数を特定し、特定した絞り込み条件の数が多いほど、上記閾値を高く設定するように構成するとよい。或いは、システム制御部4は、上記選択された商品との関連度または類似度が閾値以上の商品に対して例えば閲覧操作を行った買主により閲覧された商品が属する商品カテゴリの数を特定し、特定した商品カテゴリの数が多いほど、上記閾値を低く設定するように構成するとよい。
(d)システム制御部4は、上記買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の売主の出品操作により取引対象として登録されている商品の出品登録数(当該売主の売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている出品登録数)応じた大きさに上記制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品の売主の出品操作により取引対象として登録されている商品の出品登録数(当該売主の売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている出品登録数)が多いほど、上記制限値を大きく設定(例えば、商品の数に比例して制限値を大きく設定)する。取り置き対象として選択された商品の売主の出品登録数が多いと、売主が出品中の各商品についての複数の買主からの問い合わせ対応に手間がかかることが推定される。このため、当該売主の出品登録数が多いほど、制限値を大きく設定した方が、問いあわせ対応を、取り置きした買主に限定できるので、手間を軽減することができる。一方、当該売主の出品登録数が多いので、取り置きされた商品の制限値を大きく設定しても、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障が小さい。または、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品の売主の出品操作により取引対象として登録されている商品の出品登録数が少ないほど、上記制限値を小さく設定する。取り置き対象として選択された商品の売主の出品登録数が少ないと、売主が出品中の各商品についての複数の買主からの問い合わせ対応に迅速に対応できることが推定される。このため、当該売主の出品登録数が少ないほど、制限値を小さく設定した方が、複数の買主からの問い合わせ対応に迅速に対応できると共に、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる(少なくとも、商品が取り置かれている間は売れないので、1個売れるかどうかの影響が大きいため)。なお、(d)の設定方法は、(a)〜(c)の何れかの設定方法と併用されてもよい。
(e)システム制御部4は、上記買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の売主の出品操作により取引対象として登録されている商品のうち、現在取り置き中の商品の数(当該売主の売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている被取り置き商品数)に応じた大きさに上記制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、現在取り置き中の商品の数が多いほど、上記制限値を小さく設定する。言い換えれば、システム制御部4は、現在取り置き中の商品の数が少ないほど、上記制限値を大きく設定する。このような構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。なお、(e)の設定方法は、(a)〜(d)の何れかの設定方法と併用されてもよい。
(f)システム制御部4は、上記買主の取り置き操作により取り置き対象の商品を選択した買主による当該商品の選択前の検索及び閲覧の少なくとも何れか一方の回数または時間に応じた大きさに制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象の商品を選択した買主による当該商品の選択前の検索及び閲覧の少なくとも何れか一方の回数が多いまたは時間が長いほど、上記制限値を大きく設定する。当該商品の選択前の検索及び閲覧の少なくとも何れか一方の回数が多いまたは時間が長いほど、買主は悩んで取り置き要求していることが推定されるため、購入可能性が高い。言い換えれば、システム制御部4は、取り置き対象の商品を選択した買主による当該商品の選択前の検索及び閲覧の少なくとも何れか一方の回数が少ないまたは時間が短いほど、上記制限値を小さく設定する。当該商品の選択前の検索及び閲覧の少なくとも何れか一方の回数が少ないまたは時間が短いほど、買主は気軽に取り置き要求していることが推定されるため、購入可能性が低い。このような構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。なお、取り置き対象の商品を選択した買主による当該商品の選択前の検索回数は、当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている検索履歴に基づいて、上述したように特定することができる。また、取り置き対象の商品を選択した買主による当該商品の選択前の閲覧時間は、当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている閲覧履歴に基づいて、上述したように特定することができる。また、(f)の設定方法は、(a)〜(e)の何れかの設定方法と併用されてもよい。
(g)システム制御部4は、上記買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品の買主により現在取り置き中の商品の数(当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数)に応じた大きさに制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品の買主による現在取り置き中の商品の数が多いほど、上記制限値を小さく設定する。言い換えれば、システム制御部4は、取り置き対象として選択された商品の買主による現在取り置き中の商品の数が少ないほど、上記制限値を大きく設定する。このような構成によれば、買主が 1人でいくつもの商品の取り置きをすることを実質的に抑制することができ、その結果、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。このような構成により、例えば、買主Aによる1つ目の商品の制限値が10000pとされ、買主Aによる2つ目の商品の制限値が5000pとされ、買主Aによる3つ目の商品の制限値が2500pとされる。なお、(g)の設定方法は、(a)〜(f)の何れかの設定方法と併用されてもよい。
(h)システム制御部4は、上記買主の取り置き操作により取り置き対象の商品が選択された時点から、当該時点より過去に当該買主の取り置き操作により他の商品が選択された時点までの経過時間(言い換えれば、取り置き間隔)に応じた大きさに制限値を設定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象の商品が選択された時点から、当該時点より過去に当該買主の取り置き操作により他の商品が選択された時点までの経過時間が長いほど、上記制限値を大きく設定する。例えば、システム制御部4は、取り置き対象の商品が選択された時点から、当該時点より過去に当該買主の取り置き操作により他の商品が選択された時点までの経過時間が短いほど、上記制限値を小さく設定する。このような構成によれば、買主が 1人でいくつもの商品の取り置きをすることを実質的に抑制することができ、その結果、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。なお、上記経過時間は、当該買主の買主IDに対応付けられて取り置き商品データベース24に登録されている設定日時または更新日時に基づいて特定することができる。また、(h)の設定方法は、(a)〜(f)の何れかの設定方法と併用されてもよい。
システム制御部4は、上述したように取り置き対象の商品の制限値を設定すると、設定した制限値、その設定日時、及び当該取り置き対象の商品の商品ID、当該商品を出品した売主の売主ID、及び当該商品を取り置き対象として選択した当該買主の買主IDを対応付けて取り置き商品データベース24に登録する(ステップS63)と共に、当該売主の売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている被取り置き商品数を更新(つまり、被取り置き商品数に1加算)し、且つ当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数を更新(つまり、取り置き商品数に1加算)し、ステップS64へ進む。
ステップS64では、システム制御部4は、取り置き操作をした買主に取り置きされた商品が、上記取り置き対象として選択された商品の他にもあるか否かを判定する。例えば、上記受信した取り置き要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品ID(上記取り置き対象として選択された商品以外の商品の商品ID)が取り置き商品データベース24に登録されている場合、取り置き操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、取り置き操作をした買主に取り置きされた商品が他にもあると判定した場合(ステップS64:YES)、ステップS65へ進む。一方、システム制御部4は、取り置き操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS64:NO)、図5に示す処理に戻る。
ステップS65では、システム制御部4は、上記取り置き対象として選択された商品の他に取り置きされた商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS66へ進む。
ステップS66では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS65で取得した制限値の減少処理を実行し、図5に示す処理に戻る。この減少処理では、システム制御部4は、取得した制限値から、所定の減少幅だけ減少させ、減少させた制限値及び当該更新日時を、ステップS65で取得された商品ID、売主ID、及び買主IDに対応付けて取り置き商品データベース24に登録する。ステップS66で制限値を減少させるのは、上記取り置き対象として選択された商品の他にも既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきている(言い換えれば、既に取り置きされた商品の購入可能性が低くなってきている)ことが推定されるためである。従って、ステップS66において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品(この例では、上記取り置き対象として選択された商品)に対する取り置き操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。この構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。
なお、ステップS66の減少処理において、システム制御部4は、取り置き操作の対象となる商品(この例では、上記取り置き対象として選択された商品)と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。例えば、システム制御部4は、関連度または類似度が大きいほど、上記減少幅を大きく設定する。言い換えれば、システム制御部4は、関連度または類似度が小さいほど、上記減少幅を小さく設定する。このような構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。
また、ステップS66の減少処理において、システム制御部4は、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数(当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数)の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。例えば、システム制御部4は、減少対象の商品を取り置きした買主による現在取り置き中の商品の数が多いほど、上記減少幅を大きく設定する。言い換えれば、システム制御部4は、減少対象の商品を取り置きした買主による現在取り置き中の商品の数が少ないほど、上記減少幅を小さく設定する。このような構成によれば、買主が1人でいくつもの商品の取り置きをすることを実質的に抑制することができ、その結果、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。このような構成により、例えば、買主Aの取り置き商品数が1つの場合、上記減少幅が10pに決定され、買主Aの取り置き商品数が2つの場合、上記減少幅が20pに決定され、買主A取り置き商品数が3つの場合、上記減少幅が30pに決定される。
なお、上記ステップS64で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS65及びS66の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
(2−3.検索処理)
次に、図7を参照して、上記ステップS8で実行される検索処理について説明する。図7は、システム制御部4により実行される検索処理の一例を示すフローチャートである。図7に示すステップS81では、システム制御部4は、受信した検索要求に含まれるキーワード(または商品カテゴリ)を検索条件として、アイテムデータベース23に登録されている複数の商品の中から商品を検索する。次いで、システム制御部4は、当該検索により商品がヒットしたか否かを判定し(ステップS82)、商品がヒットしたと判定した場合(ステップS82:YES)、ステップS83へ進む。一方、システム制御部4は、商品がヒットしないと判定した場合(ステップS82:NO)、商品のヒットなしを示すメッセージを検索要求の送信元の買主端末TBnへ送信し、図5に示す処理に戻る。
ステップS83では、システム制御部4は、検索された商品(ヒットした商品)を1つ特定(例えば、当該商品の商品IDを特定)する。次いで、システム制御部4は、ステップS83で特定された商品は、取り置きされた商品であるか否かを、取り置き商品データベース24を参照することにより判定する(ステップS84)。システム制御部4は、ステップS83で特定された商品が取り置きされた商品であると判定した場合(ステップS84:YES)、ステップS85へ進む。一方、システム制御部4は、ステップS83で特定された商品が取り置きされた商品でないと判定した場合(ステップS84:NO)、ステップS90へ進む。
ステップS85では、システム制御部4は、上記受信した検索要求が上記特定された商品を取り置きした買主の検索操作に基づくか否かを判定する。例えば、上記受信した検索要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDと、ステップS83で特定された商品の商品IDとが対応付けられて取り置き商品データベース24に登録されている場合、当該商品を取り置きした買主の検索操作に基づくと判定される。システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主の検索操作に基づくと判定した場合(ステップS85:YES)、ステップS93へ進む。一方、システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主の検索操作に基づかない(つまり、当該商品を取り置きした買主以外の他の買主の検索操作に基づく)と判定した場合(ステップS85:NO)、ステップS86へ進む。
ステップS86では、システム制御部4は、ステップS83で特定された商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS87へ進む。
ステップS87では、システム制御部4は、ステップS86で取得した制限値が基準値(例えば、0)以上であるか否かを判定する。システム制御部4は、ステップS86で取得した制限値が基準値以上であると判定した場合(ステップS87:YES)、ステップS88へ進む。一方、システム制御部4は、ステップS86で取得した制限値が基準値以上でないと判定した場合(ステップS87:NO)、ステップS89へ進む。
ステップS88では、システム制御部4(操作制限部41e)は、ステップS83で特定された商品に対する操作の制限処理を実行し、ステップS89へ進む。この制限処理では、システム制御部4は、ステップS83で特定された商品の商品画像であって、検索要求の送信元の買主端末TBnへ送信すべき商品画像上に「取り置き中」の情報を設定するか、または当該商品画像の選択を不可に(つまり、当該商品の閲覧要求をさせないように)設定する。或いは、この制限処理では、システム制御部4は、ステップS83で特定された商品の情報(商品画像を含む)を、検索要求の送信元の買主端末TBnへの送信対象から除外する(つまり、検索結果として送信しない)。
ステップS89では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS86で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS93へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS89で制限値を減少させるのは、検索された商品を取り置きした買主以外の買主が当該商品に関心を持っていることが推定されるためである。従って、ステップS89において、システム制御部4は、当該取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主の、当該取り置きされた商品に対する検索操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置きされた商品の制限値を減少させるのである。この構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。
なお、ステップS89の減少処理において、システム制御部4は、取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主(この例では、上記受信した検索要求の送信元の買主端末TBnにおける買主)の当該取り置きされた商品に対する関心度を特定し、特定した関心度が高いほど、制限値からの減少幅を大きく決定するように構成するとよい。このような構成によれば、買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。例えば、システム制御部4は、取り置き対象として選択していない買主の買主IDに対応付けられて登録されている検索履歴、閲覧履歴、またはBM登録履歴に基づいて、当該商品に対する関心度を特定する。より具体的には、システム制御部4は、検索履歴または閲覧履歴に基づいて、上述したように、当該買主の当該取り置きされた商品に対する検索回数または閲覧回数を特定し、特定した検索回数または閲覧回数が多いほど、当該商品に対する関心度を高くする。また、システム制御部4は、検索履歴または閲覧履歴に基づいて、上述したように、当該買主の当該取り置きされた商品に対する検索時間または閲覧時間を特定し、特定した検索時間または閲覧時間が長いほど、当該商品に対する関心度を高くする。さらに、システム制御部4は、検索履歴または閲覧履歴に基づいて、当該買主が他の買主による取り置き前から当該商品に対する検索または閲覧を行っていると判定した場合、当該商品に対する関心度をさらに高くする。また、システム制御部4は、BM登録履歴に基づいて、当該買主が他の買主による取り置き前から当該商品をBM登録していると判定した場合、当該商品に対する関心度をさらに高くする。また、システム制御部4は、BM登録されている取り置きされた商品以外の商品と、当該取り置きされた商品との関連度または類似度が低い(取り置き対象の商品に絞っている)場合、当該商品に対する関心度をさらに高くする。
なお、ステップS89の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。
ステップS90では、システム制御部4は、検索操作をした買主に取り置きされた商品(検索対象外の商品)があるか否かを判定する。例えば、上記受信した検索要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されている場合、検索操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、検索操作をした買主に取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS90:YES)、ステップS91へ進む。一方、システム制御部4は、検索操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS90:NO)、ステップS93へ進む。
ステップS91では、システム制御部4は、検索操作をした買主により取り置きされた商品(検索対象外の商品)の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS92へ進む。
ステップS92では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS91で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS93へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS92で制限値を減少させるのは、上記検索された商品の他に既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきていることが推定されるためである。従って、ステップS92において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品に対する検索操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。この構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。
なお、ステップS92の減少処理において、ステップS66と同様、システム制御部4は、検索操作の対象となる商品と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。また、ステップS92の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、上記ステップS90で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS91及びS92の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
ステップS93では、システム制御部4は、上記検索された商品のうち、ステップS83で未特定の商品があるか否かを判定する。システム制御部4は、未特定の商品があると判定した場合(ステップS93:YES)、ステップS83に戻り、上記と同様の処理を行う。一方、システム制御部4は、未特定の商品がないと判定した場合(ステップS93:NO)、ステップS94へ進む。
ステップS94では、システム制御部4は、上記検索された商品の情報の送信処理を実行し、検索履歴を更新した後、図5に示す処理に戻る。この送信処理により、上記検索された商品の情報(商品画像を含む)は、検索結果として、検索要求の送信元の買主端末TBnへ送信される。これにより、送信された商品の画像は、買主端末TBnの表示画面に表示された商品選択ページ上に表示される。なお、ステップS88で操作の制限処理が行われた商品については「取り置き中」の情報が設定された商品画像、または選択不可が設定された商品画像が、検索要求の送信元の買主端末TBnへ送信されることになる。図14(A)は、操作の制限処理が行われた商品画像が表示された商品選択ページの一例を示す図である。図14(A)の例では、取り置きされた商品の商品画像上には、「取り置き中」が表示されている。なお、検索履歴の更新では、買主の検索操作により検索された商品の商品ID、当該商品が属する商品カテゴリ、検索日時、検索キーワード、及びセッションID等を含むレコードが検索履歴として当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に追加登録される。
(2−4.閲覧処理)
次に、図8を参照して、上記ステップS10で実行される閲覧処理について説明する。図8は、システム制御部4により実行される閲覧処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すステップS101では、システム制御部4は、閲覧操作による閲覧対象の商品(閲覧要求に含まれる商品IDに対応する商品)は、取り置きされた商品であるか否かを、取り置き商品データベース24を参照することにより判定する。システム制御部4は、閲覧操作による閲覧対象の商品が取り置きされた商品であると判定した場合(ステップS101:YES)、ステップS102へ進む。一方、システム制御部4は、閲覧操作による閲覧対象の商品が取り置きされた商品でないと判定した場合(ステップS101:NO)、ステップS109へ進む。
ステップS102では、システム制御部4は、上記受信した閲覧要求が閲覧対象の商品を取り置きした買主の閲覧操作に基づくか否かを判定する。例えば、上記受信した閲覧要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDと、閲覧対象の商品の商品ID(閲覧要求に含まれる商品ID)とが対応付けられて取り置き商品データベース24に登録されている場合、当該商品を取り置きした買主の閲覧操作に基づくと判定される。システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主の閲覧操作に基づくと判定した場合(ステップS102:YES)、ステップS103へ進む。一方、システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主の閲覧操作に基づかない(つまり、当該商品を取り置きした買主以外の他の買主の閲覧操作に基づく)と判定した場合(ステップS102:NO)、ステップS105へ進む。
ステップS103では、システム制御部4は、閲覧対象の商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS104へ進む。
ステップS104では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS103で取得した制限値の増加処理を実行し、ステップS112へ進む。この増加処理では、システム制御部4は、取得した制限値から、所定の増加幅だけ増加させ(つまり、当該制限値に増加幅を加算する)、増加させた制限値及び当該更新日時を、ステップS103で取得された商品ID、売主ID、及び買主IDに対応付けて取り置き商品データベース24に登録する。ステップS104で制限値を増加させるのは、買主が自ら取り置きした商品を閲覧対象とするということは、当該商品に対する関心が増してきている(言い換えれば、取り置きされた商品の購入可能性が高くなってきている)ことが推定されるためである。従って、ステップS104において、システム制御部4は、買主が自ら取り置きした商品に対する当該買主の閲覧操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を増加させるのである。この構成によれば、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑え、当該買主による満足度を向上させることができる。
なお、ステップS104の増加処理において、システム制御部4は、閲覧操作を行った買主(つまり、上記受信した閲覧要求の送信元の買主端末TBnにおける買主)の買主IDに対応付けられて登録されている閲覧履歴に基づいて、当該閲覧操作を行った買主の例えば過去所定時間内における閲覧操作の回数、閲覧操作の頻度、または閲覧操作時の閲覧時間を特定し、当該特定した閲覧操作の回数、閲覧操作の頻度、または閲覧操作時の閲覧時間に応じて、当該買主により取り置きされた商品の制限値からの増加幅を決定するとよい。この構成によれば、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑え、当該買主による満足度を、より向上させることができる。例えば、システム制御部4は、閲覧操作の回数が多いほど(または閲覧操作の頻度が高いほど)、当該増加幅を大きく決定したり、閲覧時間が長いほど、当該増加幅を大きく決定する。このような場合、当該買主の商品に対する関心度が高く、購入可能性が高いと推定でき、商品の制限値を大きくしても、売主にとってリスクが少ないからである。
ステップS105では、システム制御部4は、閲覧対象の商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS106へ進む。
ステップS106では、システム制御部4は、ステップS105で取得した制限値が基準値(例えば、0)以上であるか否かを判定する。システム制御部4は、ステップS105で取得した制限値が基準値以上であると判定した場合(ステップS106:YES)、ステップS107へ進む。一方、システム制御部4は、ステップS105で取得した制限値が基準値以上でないと判定した場合(ステップS106:NO)、ステップS108へ進む。
ステップS107では、システム制御部4(操作制限部41e)は、閲覧対象の商品に対する操作の制限処理を実行し、ステップS108へ進む。この制限処理では、システム制御部4は、閲覧対象の商品に対応する商品閲覧ページにおいて買物カゴ登録ボタンの表示を不可に(或いは当該買物カゴ登録ボタンの選択を不可に)設定する。或いは、この制限処理では、システム制御部4は、閲覧対象の商品に対応する商品閲覧ページの送信をロックする。
ステップS108では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS105で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS112へ進む。この減少処理は、ステップS89と同様に行われる。ステップS108で制限値を減少させるのは、閲覧対象の商品を取り置きした買主以外の買主が当該商品に関心を持っていることが推定されるためである。従って、ステップS108において、システム制御部4は、当該取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主の、当該取り置きされた商品に対する閲覧操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置きされた商品の制限値を減少させるのである。この構成によれば、他の買主により購入可能な商品の選択の幅が狭くなることを低減でき、また、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑えることができる。
なお、ステップS108の減少処理において、システム制御部4は、ステップS89と同様、取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主(この例では、上記受信した閲覧要求の送信元の買主端末TBnにおける買主)の当該取り置きされた商品に対する関心度を特定し、特定した関心度が高いほど、制限値からの減少幅を大きく決定するように構成するとよい。また、ステップS108の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、当該制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。
ステップS109では、システム制御部4は、閲覧操作をした買主に取り置きされた商品(閲覧対象外の商品)があるか否かを判定する。例えば、上記受信した閲覧要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されている場合、閲覧操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、閲覧操作をした買主に取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS109:YES)、ステップS110へ進む。一方、システム制御部4は、閲覧操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS109:NO)、ステップS112へ進む。
ステップS110では、システム制御部4は、閲覧操作をした買主により取り置きされた商品(閲覧対象外の商品)の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS111へ進む。
ステップS111では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS110で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS112へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS111で制限値を減少させるのは、閲覧対象の商品の他に既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきていることが推定されるためである。従って、ステップS111において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品に対する閲覧操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。
なお、ステップS111の減少処理において、ステップS66と同様、システム制御部4は、閲覧操作の対象となる商品と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。また、ステップS111の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、上記ステップS109で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS110及びS111の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
ステップS112では、システム制御部4は、閲覧対象の商品の情報を含む商品閲覧ページの送信処理を実行し、閲覧履歴を更新した後、図5に示す処理に戻る。この送信処理により、当該商品閲覧ページは、閲覧要求の送信元の買主端末TBnへ送信される。これにより、送信された商品閲覧ページは、買主端末TBnの表示画面に表示される。なお、ステップS107で操作の制限処理が行われた場合、買物カゴ登録ボタンの表示が不可に(或いは当該買物カゴ登録ボタンの選択が不可に)設定された商品閲覧ページが、閲覧要求の送信元の買主端末TBnへ送信されることになる。図14(B)は、操作の制限処理が行われた商品閲覧ページの一例を示す図である。図14(B)の例では、商品閲覧ページ上には、「取り置き中」が表示されていると共に、取り置きボタン、問い合わせボタン、及び買物カゴ登録ボタンが表示されないようになっている。なお、ステップS107で、閲覧対象の商品に対応する商品閲覧ページの送信がロックされた場合、例えば、商品閲覧ページに代えて、当該商品の閲覧不可を示すメッセージが閲覧要求の送信元の買主端末TBnへ送信される。また、閲覧履歴の更新では、買主の閲覧操作による閲覧対象の商品の商品ID、当該商品が属する商品カテゴリ、閲覧日時、セッション開始日時等を含むレコードが閲覧履歴として当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に追加登録される。さらに、買主端末TBnの表示画面に表示された商品選択ページが当該買主の操作により閉じられることでセンションが終了になった場合、セッション終了日時が当該閲覧履歴に追加される。
(2−5.BM登録処理)
次に、図9を参照して、上記ステップS12で実行されるBM登録処理について説明する。図9は、システム制御部4により実行されるBM登録処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すステップS121では、システム制御部4は、BM登録操作によるBM登録対象の商品(BM登録要求に含まれる商品IDに対応する商品)は、取り置きされた商品であるか否かを、取り置き商品データベース24を参照することにより判定する。システム制御部4は、BM登録操作によるBM登録対象の商品が取り置きされた商品であると判定した場合(ステップS121:YES)、ステップS122へ進む。一方、システム制御部4は、BM登録操作によるBM登録対象の商品が取り置きされた商品でないと判定した場合(ステップS121:NO)、ステップS127へ進む。
ステップS122では、システム制御部4は、上記受信したBM登録要求がBM登録対象の商品を取り置きした買主のBM登録操作に基づくか否かを判定する。例えば、上記受信したBM登録要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDと、BM登録対象の商品の商品ID(BM登録要求に含まれる商品ID)とが対応付けられて取り置き商品データベース24に登録されている場合、当該商品を取り置きした買主のBM登録操作に基づくと判定される。システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主のBM登録操作に基づくと判定した場合(ステップS122:YES)、ステップS123へ進む。一方、システム制御部4は、当該商品を取り置きした買主のBM登録操作に基づかない(つまり、当該商品を取り置きした買主以外の他の買主のBM登録操作に基づく)と判定した場合(ステップS122:NO)、ステップS125へ進む。
ステップS123では、システム制御部4は、BM登録対象の商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS124へ進む。
ステップS124では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS123で取得した制限値の増加処理を実行し、ステップS130へ進む。この増加処理は、ステップS104と同様に行われる。ステップS124で制限値を増加させるのは、買主が自ら取り置きした商品をBM登録対象とするということは、当該商品に対する関心が増してきている(言い換えれば、取り置きされた商品の購入可能性が高くなってきている)ことが推定されるためである。従って、ステップS124において、システム制御部4は、買主が自ら取り置きした商品に対する当該買主のBM登録操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を増加させるのである。
ステップS125では、システム制御部4は、BM登録対象の商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS126へ進む。
ステップS126では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS125で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS130へ進む。この減少処理は、ステップS89と同様に行われる。ステップS126で制限値を減少させるのは、BM登録対象の商品を取り置きした買主以外の買主が当該商品に関心を持っていることが推定されるためである。従って、ステップS126において、システム制御部4は、当該取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主の、当該取り置きされた商品に対するBM登録操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置きされた商品の制限値を減少させるのである。
なお、ステップS126の減少処理において、システム制御部4は、ステップS89と同様、取り置きされた商品を取り置き対象として選択していない買主(この例では、上記受信したBM登録要求の送信元の買主端末TBnにおける買主)の当該取り置きされた商品に対する関心度を特定し、特定した関心度が高いほど、制限値からの減少幅を大きく決定するように構成するとよい。また、ステップS126の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。
ステップS127では、システム制御部4は、BM登録操作をした買主に取り置きされた商品(BM登録対象外の商品)があるか否かを判定する。例えば、上記受信したBM登録要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されている場合、BM登録操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、BM登録操作をした買主に取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS127:YES)、ステップS128へ進む。一方、システム制御部4は、BM登録操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS127:NO)、ステップS130へ進む。
ステップS128では、システム制御部4は、BM登録操作をした買主により取り置きされた商品(BM登録対象外の商品)の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS129へ進む。
ステップS129では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS128で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS120へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS129で制限値を減少させるのは、BM登録対象の商品の他に既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきていることが推定されるためである。従って、ステップS129において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品に対するBM登録操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。
なお、ステップS129の減少処理において、ステップS66と同様、システム制御部4は、BM登録操作の対象となる商品と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。また、ステップS129の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、上記ステップS127で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS128及びS129の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
ステップS130では、システム制御部4は、BM登録対象の商品をBM登録し、BM登録履歴を更新した後、図5に示す処理に戻る。つまり、システム制御部4は、BM登録対象の商品の商品ID(BM登録要求に含まれる商品ID)を、BM登録操作を行った買主の買主IDに対応付けてBMリストに登録する。なお、BM登録履歴の更新では、買主のBM登録操作により当該買主にBM登録された商品の商品ID、及びBM登録日時等を含むレコードがBM登録履歴として当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に追加登録される。
(2−6.コミュニケーション処理)
次に、図10を参照して、上記ステップS14で実行されるコミュニケーション処理について説明する。図10は、システム制御部4により実行されるコミュニケーション処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すステップS141では、システム制御部4は、CO操作によるCO対象の商品(COメッセージに含まれる商品IDに対応する商品)は、取り置きされた商品であるか否かを、取り置き商品データベース24を参照することにより判定する。システム制御部4は、CO操作によるCO対象の商品が取り置きされた商品であると判定した場合(ステップS141:YES)、ステップS142へ進む。一方、システム制御部4は、CO操作によるCO対象の商品が取り置きされた商品でないと判定した場合(ステップS141:NO)、ステップS144へ進む。
ステップS142では、システム制御部4は、CO対象の商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS143へ進む。
ステップS143では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS142で取得した制限値の増加処理を実行し、ステップS147へ進む。ステップS143で制限値を増加させるのは、買主が自ら取り置きした商品をCO対象とするということは、当該商品に対する関心が増してきていることが推定されるためである。従って、ステップS143において、システム制御部4は、買主が自ら取り置きした商品に対する当該買主のCO操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を増加させるのである。
なお、ステップS143の増加処理において、システム制御部4は、CO操作を行った買主(つまり、上記受信したCOメッセージの送信元の買主端末TBnにおける買主)の買主IDに対応付けられて登録されているCO履歴に基づいて、当該CO操作を行った買主の例えば過去所定時間内におけるCO操作の回数、CO操作の頻度、またはCO操作時の問い合わせ内容を特定し、当該特定したCO操作の回数、CO操作の頻度、またはCO操作時の問い合わせ内容に応じて、当該買主により取り置きされた商品の制限値からの増加幅を決定するとよい。このように構成すれば、売主による商品の販売機会が棄損するといった支障を小さく抑え、当該買主による満足度を、より向上させることができる。例えば、システム制御部4は、CO操作の回数が多いほど(またはCO操作の頻度が高いほど)、当該増加幅を大きく決定したり、問い合わせ内容に、商品購入意欲を示す所定ワードが含まれている場合、当該増加幅を大きく決定する。このような場合、当該買主の商品に対する関心度が高く、購入可能性が高いと推定でき、商品の制限値を大きくしても、売主にとってリスクが少ないからである。
ステップS144では、システム制御部4は、CO操作をした買主に取り置きされた商品(CO対象外の商品)があるか否かを判定する。例えば、上記受信したCOメッセージの送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されている場合、CO操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、CO操作をした買主に取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS144:YES)、ステップS145へ進む。一方、システム制御部4は、CO操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS144:NO)、ステップS147へ進む。
ステップS145では、システム制御部4は、CO操作をした買主により取り置きされた商品(CO対象外の商品)の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS146へ進む。
ステップS146では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS145で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS147へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS146で制限値を減少させるのは、CO対象の商品の他に既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきていることが推定されるためである。従って、ステップS146において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品に対するCO操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。
なお、ステップS146の減少処理において、ステップS66と同様、システム制御部4は、CO操作の対象となる商品と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。また、ステップS146の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、上記ステップS144で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS145及びS146の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
ステップS147では、システム制御部4は、CO対象の売主への問い合わせ処理を実行し、CO履歴を更新した後、図5に示す処理に戻る。この問い合わせ処理により、問い合わせ対象の商品の売主のメールアドレス宛てに、COメッセージに含まれる問い合わせ内容、及びCOIDを含む電子メールが送信される。こうして電子メールが送信された以降の処理は上述した通りである。なお、CO履歴の更新では、買主のCO操作によりCO対象となった商品の商品ID、CO対象の売主の売主ID、コミュニケーションのCOID、及び当該買主から当該売主へのCOメッセージの送信日時と該COメッセージに含まれる問い合わせ内容等を含むレコードがCO履歴として当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に追加登録される。さらに、当該売主から当該買主へCOメッセージが送信された場合、当該COメッセージの送信日時と該COメッセージに含まれる回答内容等が当該CO履歴に追加される。
(2−7.購入手続処理)
次に、図11を参照して、上記ステップS16で実行される購入手続処理について説明する。図11は、システム制御部4により実行される購入手続処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すステップS161では、購入対象の商品(購入要求に含まれる商品IDに対応する商品)の決済処理を実行する。次いで、システム制御部4は、購入操作による購入対象の商品は、取り置きされた商品であるか否かを、取り置き商品データベース24を参照することにより判定する(ステップS162)。システム制御部4は、購入操作による購入対象の商品が取り置きされた商品であると判定した場合(ステップS162:YES)、ステップS163へ進む。一方、システム制御部4は、購入操作による購入対象の商品が取り置きされた商品でないと判定した場合(ステップS162:NO)、ステップS164へ進む。
ステップS163では、システム制御部4は、購入対象の商品の取置登録を解除し、ステップS167へ進む。つまり、システム制御部4は、購入対象の商品の情報(商品ID、制限値等)を取り置き商品データベース24から削除すると共に、当該商品の売主の売主IDに対応付けられて売主情報データベース21に登録されている被取り置き商品数を更新(つまり、被取り置き商品数から1減算)し、且つ当該商品を購入した買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に登録されている取り置き商品数を更新(つまり、取り置き商品数から1減算)する。
ステップS164では、システム制御部4は、購入操作をした買主に取り置きされた商品(購入対象外の商品)があるか否かを判定する。例えば、上記受信した購入要求の送信元の買主端末TBnにおける買主の買主IDに対応付けられた商品IDが取り置き商品データベース24に登録されている場合、購入操作をした買主に取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、購入操作をした買主に取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS164:YES)、ステップS165へ進む。一方、システム制御部4は、購入操作をした買主に取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS164:NO)、ステップS167へ進む。
ステップS165では、システム制御部4は、購入操作をした買主により取り置きされた商品(購入対象外の商品)の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS166へ進む。
ステップS166では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS165で取得した制限値の減少処理を実行し、ステップS167へ進む。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。ステップS166で制限値を減少させるのは、購入対象の商品の他に既に取り置きされた商品があるということは、既に取り置きされた商品に対する関心が薄れてきていることが推定されるためである。従って、ステップS111において、システム制御部4は、既に取り置きされた商品以外の商品に対する購入操作を示す操作情報に基づいて、当該取り置き対象の商品の制限値を減少させるのである。
なお、ステップS166の減少処理において、ステップS66と同様、システム制御部4は、購入操作の対象となる商品と、既に取り置きされた商品との間の関連度または類似度に応じて、既に取り置きされた商品の制限値からの減少幅を決定するとよい。また、ステップS166の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、上記ステップS164で取り置きされた商品が複数あると判定された場合、ステップS165及びS166の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。
ステップS167では、システム制御部4は、購入対象の商品の出品登録を解除し、購入履歴を更新した後、図5に示す処理に戻る。つまり、システム制御部4は、購入対象の商品の情報(商品ID、売主ID等)をアイテムデータベース23から削除する。なお、購入履歴の更新では、買主の購入操作により当該買主に購入された商品の商品ID、当該商品を出品した売主の売主ID、購入日時、及び購入金額等を含むレコードが購入履歴として当該買主の買主IDに対応付けられて買主情報データベース22に追加登録される。
(2−8.需要数推移特定処理)
次に、図12を参照して、上記ステップS22で実行される需要数推移特定処理について説明する。図12(A)は、システム制御部4により実行される需要数推移特定処理の一例を示すフローチャートであり、図12(B)は、商品の需要数の推移を表す図である。図12(A)に示すステップS221では、システム制御部4は、取り置きされた商品があるか否かを判定する。例えば、取り置き商品データベース24に商品IDが登録されている場合、取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS221:YES)、ステップS222へ進む。一方、システム制御部4は、取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS221:NO)、図5に示す処理に戻る。
ステップS222では、システム制御部4は、上述したように操作情報に基づいて記憶された需要数と更新日時に基づいて、例えば、過去所定時間(例えば、2時間)以内における商品の需要数の推移を特定する(例えば、需要数を時系列的に並べたグラフを生成する)。次いで、システム制御部4は、ステップS222で特定した需要数の推移が上昇傾向であるか否かを判定する(ステップS223)。例えば、システム制御部4は、最新の需要数(例えば、図12(B)に示すP3)と、現在時刻から1時間前の需要数(例えば、図12(B)に示すP2)と、現在時刻から2時間前の需要数(例えば、図12(B)に示すP1)と、いうように複数時点における需要数の変化を判定し、過去所定時間前から現在時刻までの間に需要数が増加している(例えば、P1<P2<P3)である場合、需要数の推移が上昇傾向であると判定する。このように需要数の推移が上昇傾向にあれば、未来の重要数の推移は上昇することが予測される。システム制御部4は、需要数の推移が上昇傾向であると判定した場合(ステップS223:YES)、ステップS224へ進む。一方、システム制御部4は、需要数の推移が上昇傾向でないと判定した場合(ステップS223:NO)、図5に示す処理に戻る。
ステップS224では、システム制御部4は、取り置きされた商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS225へ進む。
ステップS225では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS224で取得した制限値の減少処理を実行し、図5に示す処理に戻る。この減少処理は、ステップS66と同様に行われる。このような構成によれば、未来の重要数の推移予測に応じて、商品の取り置き可否を柔軟に制御することができ、この結果、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。
なお、ステップS225の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、取り置きされた商品がある場合、ステップS224及びS225の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。また、ステップS222において、システム制御部4は、取り置きされた商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の重要数の推移を特定するように構成してもよい。この場合、例えば商品カテゴリ別に需要数を記憶するように構成する。そして、システム制御部4は、買主の操作がある度に(つまり、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、購入要求が受信される度に)、例えば、その対象となった商品のカテゴリに対応する需要数を更新する。
(2−9.出品登録数推移特定処理)
次に、図13を参照して、上記ステップS24で実行される出品登録数推移特定処理について説明する。図13(A)は、システム制御部4により実行される出品登録数推移特定処理の一例を示すフローチャートであり、図13(B)は、総出品登録数の推移を表す図である。図13(A)に示すステップS241では、システム制御部4は、取り置きされた商品があるか否かを判定する。例えば、取り置き商品データベース24に商品IDが登録されている場合、取り置きされた商品があると判定される。システム制御部4は、取り置きされた商品があると判定した場合(ステップS241:YES)、ステップS242へ進む。一方、システム制御部4は、取り置きされた商品がないと判定した場合(ステップS241:NO)、図5に示す処理に戻る。
ステップS242では、システム制御部4は、例えば、過去所定時間(例えば、2時間)以内における商品の総出品登録数の推移を特定する(例えば、総出品登録数を時系列的に並べたグラフを生成する)。例えば、システム制御部4は、各売主の売主IDに対応付けられた出品登録数及び変化日時を売主情報データベース21から取得し、各売主の出品登録数の総和及びそれぞれの変化日時に基づいて、総出品登録数の推移を特定する。
次いで、システム制御部4は、ステップS242で特定した総出品登録数の推移が下降傾向であるか否かを判定する(ステップS243)。例えば、システム制御部4は、最新の総出品登録数(例えば、図13(B)に示すP3)と、現在時刻から1時間前の総出品登録数(例えば、図13(B)に示すP2)と、現在時刻から2時間前の総出品登録数(例えば、図13(B)に示すP1)と、いうように複数時点における総出品登録数の変化を判定し、過去所定時間前から現在時刻までの間に総出品登録数が減少している(例えば、P1>P2>P3)である場合、総出品登録数の推移が下降傾向であると判定する。このように総出品登録数の推移が下降傾向にあれば、未来の総出品登録数の推移は下降することが予測される。システム制御部4は、総出品登録数の推移が下降傾向であると判定した場合(ステップS243:YES)、ステップS244へ進む。一方、システム制御部4は、総出品登録数の推移が下降傾向でないと判定した場合(ステップS243:NO)、図5に示す処理に戻る。
ステップS244では、システム制御部4は、取り置きされた商品の制限値をこれに対応付けられた商品ID、売主ID、及び買主IDと共に取り置き商品データベース24から取得し、ステップS245へ進む。
ステップS245では、システム制御部4(制限値更新部41d)は、ステップS244で取得した制限値の減少処理を実行し、図5に示す処理に戻る。このような構成によれば、未来の総出品登録数の推移予測に応じて、商品の取り置き可否を柔軟に制御することができ、この結果、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを、より精度良く調整することできる。
なお、ステップS245の減少処理において、システム制御部4は、ステップS66と同様、制限値の減少対象の商品を取り置きした買主により現在取り置き中の商品の数に応じた大きさに減少幅を決定してもよい。また、取り置きされた商品がある場合、ステップS244及びS245の処理は、当該取り置きされた商品ごとに実行される。また、ステップS242において、システム制御部4は、取り置きされた商品との関連度または類似度が閾値以上の商品の出品登録数の推移を特定するように構成してもよい。この場合、例えば商品カテゴリ別に出品登録数を記憶するように構成する。そして、システム制御部4は、出品登録数を増減させる操作や出品終了があるごとに、例えば、これらの対象となった商品のカテゴリに対応する出品登録数を更新する。
(2−10.変形例)
上述した動作において、システム制御部4は、商品を取り置きしていない買主の取り置き対象の商品以外の商品に対する検索操作、閲覧操作、BM登録操作、取り置き操作、及び購入操作のうち、少なくとも何れか1つの操作を示す操作情報を取得した場合(つまり、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、及び購入要求のうち、少なくとも何れか1つの要求が受信された場合)、当該操作情報に基づいて、取り置き対象の商品の制限値を減少させるように構成してもよい。このように構成すれば、出品登録されている商品の需要に応じてリアルタイムに取り置き対象の商品の制限値を減少させることができる。この場合において、システム制御部4は、操作の種別に応じて、制限値からの減少幅を決定してもよい。例えば、検索操作の場合の減少幅を例えば10p、閲覧操作の場合の減少幅を20p、BM登録操作の場合の減少幅を30pに決定する。このように構成すれば、出品登録されている商品に対する買主の関心度に応じて取り置き対象の商品の制限値を減少させることができる。
また、検索要求、閲覧要求、BM登録要求、取り置き要求、または購入要求に係るアクセスの単位(例えば、1回、5回、または10回等に予め設定)ごとに取り置き対象の商品の制限値を減少させるように構成してもよい。例えば、アクセスの単位が5回に設定されている場合、当該アクセスが5回あるごとに取り置き対象の商品の制限値の減少処理が行われる。このように構成すれば、サーバ負荷を低減することができる。
また、上述した動作において、時間の経過に応じて制限値を減少させる構成の場合、上述したステップS65、S86、S91、S103、S105、S110、S123、S125、S128、S142、S145、S165、S224、及びS244において、システム制御部4は、当該制限値と、当該制限値に対応付けられて登録されている最新の日時(設定日時または更新日時)とを取り置き商品データベース24から取得する。次いで、システム制御部4(制限値更新部41d)は、当該最新の日時から現在時刻までの経過時間に応じた減少幅を決定する。例えば、1秒経過するたびに1p減少するというように設定される。この場合、経過時間が1分であれば、減少幅は60pに決定される。次いで、システム制御部4は、上記取得した制限値から、上記決定した減少幅だけ減少させる(つまり、当該制限値から減少幅を減算する)。なお、システム制御部4は、時間が経過するほど、減少幅を大きく決定してもよい。例えば、1秒経過するたびに1p減少する場合、経過時間が1分であれば減少幅は60pに、経過時間が5分であれば減少幅は300pに決定される。一方、時間が経過するほど減少幅を大きく決定する場合、例えば、経過時間が1分であれば減少幅は60pに、経過時間が5分であれば減少幅は1000pというように決定される。また、システム制御部4は、時間の経過に応じて制限値を減少させる対象の商品を取り置きした買主の買主IDに対応付けられたCO履歴から、当該対象の商品の売主との間のCO操作を示す操作情報が取得された場合(つまり、当該対象の商品の売主との間でコミュニケーションが有った場合)、時間の経過に応じた制限値からの減少幅を基準幅(例えば、当該対象の商品の売主との間でコミュニケーションが無い場合の減少幅(例えば、1秒経過するたびに1p減少する))より小さく決定(例えば、1秒経過するたびに0.5p減少する)してもよい。また、システム制御部4は、時間の経過に応じて制限値を減少させる対象の商品を取り置きした買主と当該商品の売主との間のコミュニケーションにおけるCOメッセージの送受信において最終メッセージ送信者が売主である場合、時間の経過に応じた制限値からの減少幅を基準幅(例えば、最終メッセージ送信者が買主である場合の減少幅)より大きく決定してもよい。最終メッセージ送信者が売主である場合、商品を取り置きした買主による当該商品に対する関心が薄れていると推定できるからである。また、システム制御部4は、時間の経過に応じて制限値を減少させる対象の商品を取り置きした買主のログアウト操作を示す操作情報が取得された場合(例えば、当該買主の買主端末TBnからログアウト要求を受信した場合)、時間の経過に応じた制限値からの減少幅を基準幅(例えば、当該買主の買主端末TBnからログアウト要求を受信しなかった場合の減少幅)より大きく決定してもよい。商品を取り置きした買主が明示的なログアウト操作を行った場合、買主による当該商品に対する関心が薄れると推定できるからである。
そして、ステップS66、S89、S92、S104、S108、S111、S126、S129、S146、S166、S225、及びS245において、システム制御部4は、上記のように時間の経過に応じて減少させた制限値を用いて、当該制限値の減少処理を実行する。また、ステップS104、S124、及びS143において、システム制御部4は、上記のように時間の経過に応じて減少させた制限値を用いて、当該制限値の増加処理を実行する。また、ステップS87、及びステップS106において、システム制御部4は、上記のように時間の経過に応じて減少させた制限値を用いて、当該制限値が基準値(例えば、0)以上であるか否かを判定する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、システム制御部4は、売主の出品操作により取引対象として登録された互いに異なる複数の商品の中から、買主の取り置き操作により取り置き対象として選択された商品に対する操作の制限に用いる制限値を設定し、当該制限値が設定された後に、取り置き対象の商品または当該商品以外の商品に対する買主の所定の操作を示す操作情報に基づいて、当該制限値を更新し、更新された制限値に応じて、取り置き対象の商品に対する操作であって当該取り置き対象の商品を選択した買主以外の買主の操作を制限するように構成したので、商品の取り置きをした買主と他の買主の少なくとも一方の状況に応じて、商品の取り置き可否を柔軟に制御することができ、商品の取り置きにおいて買主間のバランスを調整することができる。