JP5003878B2 - 海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、利得等化器を含む海底ケーブルシステムを海底敷設前に、利得等化器内に内蔵した複数のステートをもつ電気回路を用いて、システム全体の特性を確認しながら、最適なステートを選択するという簡便な手法により、利得等化器のファイバ数およびモジュール数を減らした、利得等化方法並びに利得等化装置を提供する。
本発明に関する現時点での技術水準をより十分に説明する目的で、本願で引用され或いは特定される特許、特許出願、特許公報、科学論文等の全てを、ここに、参照することでそれらの全ての説明を組入れる。
従来、海底ケーブルシステムを海底敷設前に、伝送路として最適な等化特性になるように、あらかじめ特性を予測して準備した、複数個の利得等化モジュールの中から一つを選択して、伝送路に挿入していた。具体的には、図1に示すように、それらのモジュール2は全て利得等化器1内に内蔵されている。モジュール2の中には結果的には使用しないものが多く実装されている。そのため、利得等化器内の実装スペースを圧迫し、小型化の妨げとなるだけでなく、装置外へ引き出す光ファイバの本数が多く、製造作業および敷設作業への負担も大きい。またこれらの理由により装置コストの低減が困難となっていた。
そこで、例えば特許文献1では、海底ケーブルシステムにおける敷設後に「等化特性を変更自在な利得等化器及び光増幅伝送路を提示する」という目的に対して、「入力光は、可変光減衰器22に入力し、ここで、各波長が同じ減衰率で減衰する。可変光減衰器22の減衰率は波長に対して一定であるが、筐体外部からの電気信号又は端局からのコマンド信号により変更自在」とする構成により解決手段を提案している。
さらに、特許文献2では、海底ケーブルシステムにおいて「実システムにおける伝送路では、ケーブル特性、光増幅中継器特性等のバラツキにより利得傾斜は大きく変化する」という課題に対して、「フォトダイオード24,25で変換された電気信号のパワー差からなる利得傾斜及び光増幅中継器13の利得傾斜特性に基づき出力信号パワーPoの利得傾斜が平坦化するように入力信号パワーPiの減衰量を決定する制御回路30と、制御回路30で決定された減衰量で入力信号パワーPiを減衰する可変光減衰器(VOA : Variable Optical Attenator)31」を備える構成により解決する方法を提案している。
特開2000−31916号公報 特開2003−46169号公報
ここで、この特許文献1は、出力光を用いて光増幅器と可変光減衰器のいずれにも帰還制御することに特徴を有する発明である。ここで、可変光減衰器に対してはフィルタを通過させた信号の差信号を帰還させており、制御信号としての出力信号に含まれる光増幅器からの影響を排除する対策が必要となる。
一方、特許文献2では、入力光から抽出する2つの波長の光を用いて可変減衰器を制御する発明である。入力光を利用するため、光増幅器からの影響はないものの出力光を帰還させる構成がないため、光増幅器を設ける場合に実時間での調整が困難である。
そこで、本発明の目的は、光増幅器からの影響を排除しながら可変光減衰器の制御を行うとともに、光増幅器の制御については出力信号を元に行う利得等化方法並びに利得等化装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法は、海底ケーブルの光伝送路からの信号光が入力される光増幅部と、前記光増幅部からの出力光が入力される光減衰部と、前記光減衰部の出力の一部を分光する第1の分光部と、前記第1の分光部から分光された光信号を受光する出力側受光部と、前記出力側受光部からの信号に応じて光増幅部のステートを制御する光増幅制御部と、前記光増幅部へ入力する光の一部を分光する第2の分光部と、前記第2の分光部から分光された光信号を受光する入力側受光部と、前記入力側受光部からの信号に応じて前記光減衰部のステートを制御する光減衰制御部とを用いて、前記光増幅制御部は前記光増幅部の出力が一定となるステートを選択し、前記光減衰制御部は前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択する。
また、光増幅部の前段と後段それぞれに光減衰部を配置して前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択してもよい。
さらに、前記入力側受光部は波長フィルタを介して光減衰制御部と結合して、受光信号を受信してもよい。
加えて、前記出力側受光部は波長フィルタを介して光増幅制御部と結合させて、受光信号を受信してもよい。
続いて、前記波長フィルタは、光ラッチ回路を介して光減衰制御部と結合して、入力側受光部からの信号を次のリセット信号を受けるまで維持してもよい。
次に、リセット信号は、入力光から分光された信号であってもよい。
さらに、上記の課題を解決すべく、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置は、海底ケーブルの光伝送路からの信号光が入力される光増幅部と、前記光増幅部からの出力光が入力される光減衰部と、前記光減衰部の出力の一部を分光する第1の分光部と、前記第1の分光部から分光された光信号を受光する出力側受光部と、前記出力側受光部からの信号に応じて光増幅部のステートを制御する光増幅制御部と、前記光増幅部へ入力する光の一部を分光する第2の分光部と、前記第2の分光部から分光された光信号を受光する入力側受光部と、前記入力側受光部からの信号に応じて前記光減衰部のステートを制御する光減衰制御部とを備え、前記光増幅制御部は前記光増幅部の出力が一定となるステートを選択し、前記光減衰制御部は前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択する。
また、光増幅部の前段と後段それぞれに光減衰部を配置して前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択してもよい。
さらに、前記入力側受光部は波長フィルタを介して光減衰制御部と結合させて、受光信号を受信してもよい。
加えて、前記出力側受光部は波長フィルタを介して光増幅制御部と結合させて、受光信号を受信してもよい。
続いて、前記波長フィルタは、光ラッチ回路を介して光減衰制御部と結合させて、入力側受光部からの信号を次のリセット信号を受けるまで維持してもよい。
次に、リセット信号は、入力光から分光された信号としてもよい。
本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置によって、第1の効果は、事前に特性予測したモジュールを使用せず、海底ケーブルシステムの敷設前に、実際に特性を確認しながら、光信号レベルを調整しているので、海底ケーブルシステムにとって最適な光信号レベル差を実現できることである。
第2の効果は、利得等化器に複数ステートをもつ電気回路を備え、使用時に最適なステートをひとつ選択するだけなので、制御回路の構成が簡便化できることである。
第3の効果は、複数個の利得等化モジュールの中から最適なものを選択する方式ではないため、利得等化器の光ファイバ本数を減らすことができる。また、使用しないモジュールを実装する必要がないため、装置の小型化とコストの低減ができることである。
さらに、光増幅器からの影響を排除しながら可変光減衰器の制御を行うとともに、光増幅器の制御については出力信号を元に行うことが可能となる。
以下本発明の実施の形態について複数の実施例を用いて以下に説明する。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得るものである。
図2は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例1を示すブロック図である。海底ケーブルシステムの伝送路4において、信号光は、伝送路4を伝搬して、第1の光カプラ6で分光されて光増幅部8に入光する。光増幅部8の出力光は、可変光減衰部10に入光する。可変光減衰部10の出力光は第2の光カプラ12を通過して出光する。なお、光伝送路には、必要により光信号を一方向にのみ伝送するための光アイソレータが設けられていることは勿論である。信号光は多数の波長の信号光を波長分割多重したものである。
第1の光カプラ6で分光されたもう一方の入力光は入力側受光回路14に入力される。入力側受光回路14の変換信号は可変減衰部制御回路16に入力される。可変減衰部制御回路16の制御信号は、可変光減衰部10に入力される。
第2の光カプラ12で分光されたもう一方の出力光は、出力側受光回路18に入力される。出力側受光回路18で変換された電気信号は光増幅部制御回路20に入力される。光増幅部制御回路20の制御信号が光増幅部8に入力される。
第1の光カプラ6、第2の光カプラ12は、分光部であり、1本の光ファイバを通過する光パワーを指定の比率で2本の光ファイバに分光させたり、あるいは逆に2本の光ファイバの光パワーを合流させる光部品である。
光増幅部8は、光半導体増幅アンプも採用可能ではあるが、一般的にはエルビウム添加光ファイバ増幅器またはネオジウム添加光ファイバ増幅器から構成され、利得を変化させることにより、光信号帯域内の利得に傾斜が生じる(図3)。利得傾斜は、増幅させる入力光の波長に対する相対利得のグラフにおいてその傾きである。この利得の傾斜は、光増幅部の利得が増大するに従い、傾斜が負となる。この光増幅部利得に対する利得傾斜値を定性的に示したものが図4となる。光増幅部の利得が増大するに比例して利得傾斜が低下してマイナスとなる。つまり、光増幅部の利得を調整することにより、光信号帯域内の利得傾斜を調整することができる。光出力一定となるよう光増幅部の励起LD(Laser Diode)出力を制御できる。
可変光減衰部10は、減衰量が光軸に垂直な面内で変化しているND(Neutral Density)フィルタなどの減衰フィルタの光軸に対する位置を機械的に移動させて減衰量を変化させる方式、磁気光学効果を用いる方式、ファイバの曲げ損失が曲率半径によって変化することを利用して減衰量を変化させる方式のいずれかの構成が採用される。各波長は同じ減衰率で減衰する。なお、可変光減衰部10は、減衰率の大きさによって定まるステートを有し、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。
図において、可変光減衰部10は電流(または電圧)に応じて、損失値が変化するデバイスであり、陸上端局装置からの制御光信号により、電流(または電圧)を変化させることだけで、損失値を変化させること可能である。
入力側受光回路14、出力側受光回路18は、第1の光カプラ6、第2の光カプラ12で分光された光信号を、電気信号に変換する。
可変減衰部制御回路16は、入力側受光回路14の出力信号によって可変光減衰部10の減衰比を制御する回路であり、可変光減衰部10を調整することにより、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。この際に図5に示すように、制御電流に比例して光減衰量が連続的に増加するように構成される。
光増幅部制御回路20は、光出力一定となるよう光増幅部8の励起LD出力を制御する。
以上の構成において、本発明に係る実施例1の海底ケーブルの利得等化方法について説明する。
まず、図2において、光増幅部8に入力された光信号は第2の光カプラ12により光出力信号の一部を分岐し、出力側受光回路18にて光信号レベルを検出し、光増幅部制御回路5により、光出力一定となるよう光増幅部の励起LD出力を制御する。
また、陸上端局などからの制御光信号は、光カプラ6にて分岐された後、入力側受光回路14にて光信号を検出し、可変光減衰部10のステートを変化させることにより、可変光減衰部10の損失を変化させ、光信号レベルに応じた、最適な光信号レベル差となるよう調整する。
続いて、利得等化器を含むシステムを海底敷設前に、出力光との光信号レベル差を測定しながら、可変光減衰部10を調整することにより、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。海底敷設前に最適化するため、海底敷設後は、給電状態が継続する限り、そのステートを維持するため、サービス中は無管理でよい。ただし、海底敷設後においても、陸上端局装置からの制御光信号により、ステートを更新し、光信号レベルを最適化することは可能である。
本発明の効果としては、以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、事前に特性予測したモジュールを使用せず、海底ケーブルシステムの敷設前に、実際に特性を確認しながら、光信号レベルを調整しているので、海底ケーブルシステムにとって最適な光信号レベル差を実現できることである。
第2の効果は、利得等化器に複数ステートをもつ電気回路を備え、使用時に最適なステートをひとつ選択するだけなので、制御回路の構成が簡便化できることである。
第3の効果は、複数個の利得等化モジュールの中から最適なものを選択する方式ではないため、利得等化器の光ファイバ本数を減らすことができる。また、使用しないモジュールを実装する必要がないため、装置の小型化とコストの低減ができることである。
さらに、光増幅器からの影響を排除しながら可変光減衰器の制御を行うとともに、光増幅器の制御については出力信号を元に行うことが可能となる。
図6は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例2を示すブロック図である。海底ケーブルシステムの伝送路4において、信号光は、伝送路4を伝搬して、第1の光カプラ6で分光されて、まず第1の可変減衰部22に入力される。この第1の可変減衰部22の出力光が光増幅部8に入光する。光増幅部8の出力光は、第2の可変光減衰部24に入光する。第2の可変光減衰部24の出力光は第2の光カプラ12を通過して出光する。なお、光伝送路には、必要により光信号を一方向にのみ伝送するための光アイソレータが設けられていることは勿論である。信号光は多数の波長の信号光を波長分割多重したものである。
第1の光カプラ6で分光されたもう一方の入力光は入力側受光回路14に入力される。入力側受光回路14の変換信号は、第1の波長フィルタ26を介して可変減衰部制御回路16に入力される。可変減衰部制御回路16の制御信号は、第1の可変減衰部22と第2の可変光減衰部24に入力される。
第2の光カプラ12で分光されたもう一方の出力光は、出力側受光回路18に入力される。出力側受光回路18で変換された電気信号は第2の波長フィルタ28を介して光増幅部制御回路20に入力される。光増幅部制御回路20の制御信号が光増幅部8に入力される。
ここで、第1の可変減衰部22並びに第2の可変光減衰部24は、実施例1と同様に減衰量が光軸に垂直な面内で変化しているNDフィルタなどの減衰フィルタの光軸に対する位置を機械的に移動させて減衰量を変化させる方式、磁気光学効果を用いる方式、ファイバの曲げ損失が曲率半径によって変化することを利用して減衰量を変化させる方式のいずれかの構成が採用される。各波長は同じ減衰率で減衰する。なお、第1の可変減衰部22並びに第2の可変光減衰部24は、減衰率の大きさによって定まるステートを有し、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。また、実施例1と比較して光増幅部8を挟んで2つ配置されることでより確実に入力光が減衰されるとともに、光増幅部の入力光の調整がかのうとなるためより利得傾斜の調整が確実に行われる。
さらに、第1の波長フィルタ26と第2の波長フィルタ28の設置により、制御信号上の雑音を排除可能となる。
以上の構成において、本発明に係る実施例2の海底ケーブルの利得等化方法について説明する。
まず、図6において、予め第1の可変減衰部22によって減衰された入力光が光増幅部8に入力され、光増幅部8に入力された光信号は第2の光カプラ12により光出力信号の一部を分岐し、出力側受光回路18にて光信号レベルを検出し、第2の波長フィルタ28を通過して光増幅部制御回路5により、光出力一定となるよう光増幅部の励起LD出力を制御する。
また、陸上端局などからの制御光信号は、光カプラ6にて分岐された後、入力側受光回路14にて光信号を検出し、波長フィルタ26を通過して可変光減衰部22と可変光減衰部24両者のステートを変化させることにより、可変光減衰部22と可変光減衰部24両者の損失を変化させ、光信号レベルに応じた、最適な光信号レベル差となるよう調整する。
続いて、利得等化器を含むシステムを海底敷設前に、出力光との光信号レベル差を測定しながら、可変光減衰部22と可変光減衰部24を調整することにより、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。海底敷設前に最適化するため、海底敷設後は、給電状態が継続する限り、そのステートを維持するため、サービス中は無管理でよい。ただし、海底敷設後においても、陸上端局装置からの制御光信号により、ステートを更新し、光信号レベルを最適化することは可能である。
本発明の効果としては、以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、事前に特性予測したモジュールを使用せず、海底ケーブルシステムの敷設前に、実際に特性を確認しながら、光信号レベルを可変光減衰部の増加に伴いより確実に調整しているので、海底ケーブルシステムにとって最適な光信号レベル差を実現できることである。
第2の効果は、利得等化器に複数ステートをもつ電気回路を備え、使用時に最適なステートをひとつ選択するだけなので、制御回路の構成が簡便化できることである。
第3の効果は、複数個の利得等化モジュールの中から最適なものを選択する方式ではないため、利得等化器の光ファイバ本数を減らすことができる。また、使用しないモジュールを実装する必要がないため、装置の小型化とコストの低減ができることである。
さらに、光増幅器からの影響を排除しながら可変光減衰器の制御を行うとともに、光増幅器の制御については出力信号を元に行うことが可能となる。
図7は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例3を示すブロック図である。実施例2と比較して大きな違いとしては可変減衰部22が光増幅部8のみである点である。その他は実施例2と同一の構成である。
図8は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例4を示すブロック図である。実施例2と比較して大きな違いとしては出力側受光回路18の後段の波長フィルタがなく、入力側受光回路14の後段の波長フィルタ26のみである点である。その他は実施例2と同一の構成である。
図9は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例5を示すブロック図である。実施例2と比較して大きな違いとしては入力側受光回路14の後段の波長フィルタがなく、出力側受光回路18の後段の波長フィルタ28のみである点である。その他は実施例2と同一の構成である。
図10は、本発明に係る海底ケーブルの利得等化装置2の実施例6を示すブロック図である。海底ケーブルシステムの伝送路4において、信号光は、伝送路4を伝搬して、第1の光カプラ30と第2の光カプラ32でそれぞれ分光されて、まず第1の可変減衰部22に入力される。この第1の可変減衰部22の出力光が光増幅部8に入光する。光増幅部8の出力光は、第2の可変光減衰部24に入光する。第2の可変光減衰部24の出力光は第3の光カプラ34を通過して出光する。なお、光伝送路には、必要により光信号を一方向にのみ伝送するための光アイソレータが設けられていることは勿論である。信号光は多数の波長の信号光を波長分割多重したものである。
第1の光カプラ30で分光され信号はリセット信号として、第1の光ラッチ回路36と第2の光ラッチ回路38に入光される。
第2の光カプラ32で分光されたもう一方の入力光は入力側受光回路14に入力される。入力側受光回路14の変換信号は、第1の波長フィルタ26と第1の光ラッチ回路36を介して可変減衰部制御回路16に入力される。可変減衰部制御回路16の制御信号は、第1の可変減衰部22と第2の可変光減衰部24に入力される。
第3の光カプラ34で分光されたもう一方の出力光は、出力側受光回路18に入力される。出力側受光回路18で変換された電気信号は第2の波長フィルタ28と第2の光ラッチ回路38を介して光増幅部制御回路20に入力される。光増幅部制御回路20の制御信号が光増幅部8に入力される。
ここで、第1の光カプラ30、第2の光カプラ32および第3の光カプラ34は、分光部であり、1本の光ファイバを通過する光パワーを指定の比率で2本の光ファイバに分光させたり、あるいは逆に2本の光ファイバの光パワーを合流させる光部品である。
第1の光ラッチ回路36と第2の光ラッチ回路38は、光リセット信号が入るまで前に入力された信号をラッチする回路であり、それぞれ可変減衰部制御回路16と光増幅部制御回路20の制御信号を保持する。圧電素子を用いた光ラッチ回路や、マッハツェンダー干渉計等から構成される。またフォトダイオードで受信して電気信号としてラッチしてもよい。
以上の構成において、本発明に係る実施例3の海底ケーブルの利得等化方法について説明する。
まず、図10において、予め第1の可変減衰部22によって減衰された入力光が光増幅部8に入力され、光増幅部8に入力された光信号は第2の光カプラ12により光出力信号の一部を分岐し、出力側受光回路18にて光信号レベルを検出し、第2の波長フィルタ28を通過し、第2の光ラッチ回路38を経由して光増幅部制御回路5により、光出力一定となるよう光増幅部の励起LD出力を制御する。ここで、光増幅部制御回路5に対する信号は、第2の光ラッチ回路38にリセット信号が入力された後の最初の信号だけを保持する。
また、陸上端局などからの制御光信号は、光カプラ6にて分岐された後、入力側受光回路14にて光信号を検出し、波長フィルタ26並びに第1の光ラッチ回路36を通過して可変光減衰部22と可変光減衰部24両者のステートを変化させることにより、可変減衰制御回路16により可変光減衰部22と可変光減衰部24両者の損失を変化させ、光信号レベルに応じた、最適な光信号レベル差となるよう調整する。ここで、可変減衰制御回路16に対する信号は、第1の光ラッチ回路36にリセット信号が入力された後の最初の信号だけを保持する。
続いて、利得等化器を含むシステムを海底敷設前に、出力光との光信号レベル差を測定しながら、可変光減衰部22と可変光減衰部24を調整することにより、最適なステートを選択して、光信号レベル差を最適化する。海底敷設前に最適化するため、海底敷設後は、給電状態が継続する限り、そのステートを維持するため、サービス中は無管理でよい。ただし、海底敷設後においても、陸上端局装置からの制御光信号により、ステートを更新し、光信号レベルを最適化することは可能である。
この状態において、一度、可変減衰部制御回路16と光増幅部制御回路20の制御信号を保持すると次のリセット信号が分光されて入光されるまでは、常に先の信号を保持する。
本発明の効果としては、以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、事前に特性予測したモジュールを使用せず、海底ケーブルシステムの敷設前に、実際に特性を確認しながら、光信号レベルを可変光減衰部の増加に伴いより確実に調整しているので、海底ケーブルシステムにとって最適な光信号レベル差を実現できることである。
第2の効果は、利得等化器に複数ステートをもつ電気回路を備え、使用時に最適なステートをひとつ選択するだけなので、制御回路の構成が簡便化できることである。
第3の効果は、複数個の利得等化モジュールの中から最適なものを選択する方式ではないため、利得等化器の光ファイバ本数を減らすことができる。また、使用しないモジュールを実装する必要がないため、装置の小型化とコストの低減ができることである。
さらに、光増幅器からの影響を排除しながら可変光減衰器の制御を行うとともに、光増幅器の制御については出力信号を元に行うことが可能となる。
さらに、光ラッチ回路によりステートをより確実に保持することが可能となる。
幾つかの好適な実施の形態及び実施例に関連付けして本発明を説明したが、これら実施の形態及び実施例は単に実例を挙げて発明を説明するためのものであって、限定することを意味するものではないことが理解できる。本明細書を読んだ後であれば、当業者にとって等価な構成要素や技術による数多くの変更および置換が容易であることが明白であるが、このような変更および置換は、添付の請求項の真の範囲及び精神に該当するものであることは明白である。
本発明の実施により、海底ケーブルシステムの利得等化が確実になるとともに、その他の光ファイバに適用可能であることは言うまでもない。
従来例を説明するための等化回路のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例1を説明するための利得等化装置のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例1を説明するための光増幅部相対利得波長依存性グラフである。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例1を説明するための利得傾斜の光増幅部利得依存性グラフである。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例1を説明するための可変減衰部の基本動作グラフである。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例2を説明するための利得等化装置のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例3を説明するための利得等化装置のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例4を説明するための利得等化装置のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例5を説明するための利得等化装置のブロック図である。 本発明に係る海底ケーブルの利得等化方法並びに利得等化装置の実施例6を説明するための利得等化装置のブロック図である。
符号の説明
2 海底ケーブルの利得等化装置
4 海底ケーブルシステムの伝送路
6 第1の光カプラ
8 光増幅部
10 可変光減衰部
12 第2の光カプラ
14 入力側受光回路
16 可変減衰部制御回路
18 出力側受光回路
20 光増幅部制御回路
22 第1の可変減衰部
24 第2の可変光減衰部
30 第1の光カプラ
32 第2の光カプラ
34 第3の光カプラ

Claims (12)

  1. 海底ケーブルの光伝送路からの信号光が入力される光増幅部と、
    前記光増幅部からの出力光が入力される光減衰部と、前記光減衰部の出力の一部を分光する第1の分光部と、
    前記第1の分光部から分光された光信号を受光する出力側受光部と、
    前記出力側受光部からの信号に応じて光増幅部のステートを制御する光増幅制御部と、
    前記光増幅部へ入力する光の一部を分光する第2の分光部と、
    前記第2の分光部から分光された光信号を受光する入力側受光部と、
    前記入力側受光部からの信号に応じて前記光減衰部のステートを制御する光減衰制御部とを用いて、前記光増幅制御部は前記光増幅部の出力が一定となるステートを選択し、前記光減衰制御部は前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択する海底ケーブルの利得等化方法。
  2. 光増幅部の前段と後段それぞれに光減衰部を配置して前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択することを特徴とする請求項1記載の海底ケーブルの利得等化方法。
  3. 前記入力側受光部は波長フィルタを介して光減衰制御部と結合して、受光信号を受信することを特徴とする請求項1記載の海底ケーブルの利得等化方法。
  4. 前記出力側受光部は波長フィルタを介して光増幅制御部と結合させて、受光信号を受信することを特徴とする請求項1記載の海底ケーブルの利得等化方法。
  5. 前記波長フィルタは、光ラッチ回路を介して光減衰制御部と結合して、入力側受光部からの信号を次のリセット信号を受けるまで維持することを特徴とする請求項3記載の海底ケーブルの利得等化方法。
  6. リセット信号は、入力光から分光された信号であることを特徴とする請求項5記載の海底ケーブルの利得等化方法。
  7. 海底ケーブルの光伝送路からの信号光が入力される光増幅部と、
    前記光増幅部からの出力光が入力される光減衰部と、
    前記光減衰部の出力の一部を分光する第1の分光部と、
    前記第1の分光部から分光された光信号を受光する出力側受光部と、
    前記出力側受光部からの信号に応じて光増幅部のステートを制御する光増幅制御部と、
    前記光増幅部へ入力する光の一部を分光する第2の分光部と、
    前記第2の分光部から分光された光信号を受光する入力側受光部と、
    前記入力側受光部からの信号に応じて前記光減衰部のステートを制御する光減衰制御部とを備え、前記光増幅制御部は前記光増幅部の出力が一定となるステートを選択し、前記光減衰制御部は前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択する海底ケーブルの利得等化装置。
  8. 光増幅部の前段と後段それぞれに光減衰部を配置して前記光減衰部の出力が所望の光信号レベル差となるようステートを選択することを特徴とする請求項7記載の海底ケーブルの利得等化装置。
  9. 前記入力側受光部は波長フィルタを介して光減衰制御部と結合させて、受光信号を受信することを特徴とする請求項7記載の海底ケーブルの利得等化装置。
  10. 前記出力側受光部は波長フィルタを介して光増幅制御部と結合させて、受光信号を受信することを特徴とする請求項7記載の海底ケーブルの利得等化装置。
  11. 前記波長フィルタは、光ラッチ回路を介して光減衰制御部と結合させて、入力側受光部からの信号を次のリセット信号を受けるまで維持することを特徴とする請求項9記載の海底ケーブルの利得等化装置。
  12. リセット信号は、入力光から分光された信号であることを特徴とする請求項11記載の海底ケーブルの利得等化装置。
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