JP5003257B2 - ハイブリッド電動車両用電源システムおよびその制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はハイブリッド電動車両用電源に二種類の二次電池を組み合わせた複合電池を用いたハイブリッド電動車両用電源システムおよびその制御装置に関する。
従来、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)のモータ駆動用電源としては、下記特許文献1に記載されているような二種類の二次電池を組み合わせた複合電池が提案されている。この特許文献1の複合電池は、複数個のセルを直列に接続した高出力電池(高出力密度型電池)と、複数個のセルを直列に接続した高容量電池(高エネルギー密度型電池)とを並列に接続したものであり、一定以上の高出力密度を維持しつつ高エネルギー密度を得るという要求や、一定以上の高エネルギー密度を維持しつつ高出力密度を得るという要求に応えるようにしたものである。
一方、家庭用電源で車載二次電池の充電ができるプラグインハイブリッド電気自動車においては、二次電池を外部からの充電により充電したあと、電気モータを駆動源とする電気自動車走行モード(EV走行)でできるだけ長距離走行し、電池の放電末期近くになったとき、エンジンを始動させて、エンジンと電気モータでの併用で走行するハイブリッド走行モード(HEV走行)に入る。このEV走行からHEV走行への移行タイミングは、二次電池の充電状態(SOC:State of charge)が放電末期となる時期に対応した電池の端子電圧から知ることができる。
特開2004−111242号公報
しかしながら、特許文献1の高出力電池と高容量電池を並列接続した複合電池では、二次電池の充電状態(SOC)が例えばSOC100%から残りSOC20%になるまでの区間では端子電圧がほとんど低下せず、残りSOC20%からSOC0%までの区間で急峻に端子電圧が低下する特性のものとなっている。このため、電池電圧の変化からHEV走行モードへの移行タイミングを正確に検知することが難しく、結果として適正タイミングでHEV走行モードへ移行させることができないという問題があった。
もちろん、並列接続される二次電池の特性が、電池の充電状態の低下によって電池電圧が大きく変化する高出力電池(高出力密度型電池)に類似の特性であれば、その電池電圧の電圧低下をパラメータとして、当該二次電池の充電状態を検出することは容易である。しかし、このような特性の二次電池では、電池電圧の低下が大きくなる分だけ、二次電池のエネルギー密度が低下してしまうという問題がある。特に、プラグインハイブリッド電気自動車の場合は、充電後しばらくの間は電気自動車走行モード(EV走行モード)で走行したい、という要求があるため、電池のエネルギー密度が早期に低下する特性であると、EV走行区間距離が短くなってしまう、という問題に直結する。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、高エネルギー密度型電池としての特性を有し、かつEV走行モードからHEV走行モードへの移行タイミングの検出が容易なハイブリッド電動車両用電源システム、および電池の充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向からみた適正な時期にHEV走行モードへの移行を行わせることが可能なハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)ハイブリッド電動車両用電源として、充電状態対電圧特性の異なる二種類の二次電池が並列に接続された並列接続電池またはこの並列接続電池がさらに直列に接続された直並列接続電池からなる複合電池と、前記複合電池の電池電圧を検出する電圧検出器とを有し、前記複合電池を構成する並列接続電池は、(イ)充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向がほとんどないかまたは小さい第1の充電状態対電圧特性を有する第1の二次電池と、(ロ)充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧(OCV)の低下傾向が前記第1の充電状態対電圧特性よりも大きい第2の充電状態対電圧特性を有する第2の二次電池とを並列に接続して、(ハ)充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が、少なくとも半分の充電状態(SOC)を越えるまでの第1充電状態区間でほとんどないかまたは小さく、前記第1充電状態区間を過ぎてから前記放電末期までの第2充電状態区間で大きくなる第3の充電状態対電圧特性を有する電池として構成されている、ことを特徴とするハイブリッド電動車両用電源システム。
(2)上記のハイブリッド電動車両用電源システムのための制御装置であって、前記電圧検出器により前記複合電池の電気自動車走行モード中の電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段にて検出される電池電圧が所定の走行モード移行電圧値まで低下したとき、エンジンを始動させてハイブリッド走行モードに移行させる移行制御手段と、を有し、前記移行制御手段は、前記並列接続電池が有する前記第3の充電状態対電圧特性上の充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が大きい部分に、前記走行モード移行電圧値が設定されており、前記電圧検出手段で検出される電池電圧から判断されるセル電圧が、この設定されたモード移行電圧値に至ったとき、前記電気自動車走行モードから前記ハイブリッド走行モードに移行させる、ことを特徴とするハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
本発明において「複合電池の電池電圧」といった場合、複合電池を構成する「並列接続電池の端子間電圧(開開路電圧)」を指す場合と、この並列接続電池がさらに直列に接続された「直並列接続電池の端子間電圧(開開路電圧)」つまり「複合電池の端子間電圧(開開路電圧)」を指す場合とが含まれる。
本発明のハイブリッド電動車両用電源システムによれば、長時間にわたってEV走行ができる高容量電池(高エネルギー密度型電池)としての特性を有すると共に、EV走行モードからHEV走行モードへの移行タイミングを容易に検出可能な充電状態対電圧特性を得ることができる。また、本発明の制御装置によれば、測定が容易な電源電圧を指標として移行タイミングを検出することが可能であるため、電池の充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向からみた適正な時期に、EV走行モードからHEV走行モードへの移行を行わせることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明をプラグインハイブリッド電気自動車のモータ駆動用電源に適用した実施例を示すブロック図、図2はそのプラグインハイブリッド電気自動車の駆動系統を示す概略図である。
このプラグインハイブリッド電気自動車は、駆動源としてエンジン1とモータ10を備えている。すなわち、エンジン1の出力軸は、図2に示すように、電磁クラッチ14を介してモータ10の回転軸と接続され、モータ10の出力軸は無段変速機15を介して車軸16に連結されている。
上記モータ10を駆動するため、後述する複合電池5を含むハイブリッド電動車両用電源システム(電源システム)50が設けられており、インバータ9を介してモータ10に接続されている。エンジン1の回転軸には、駆動ベルト17を介して、発電兼始動用モータからなる発電機2の回転軸が連結されている。この発電機2はインバータ9を介して電源システム50に電気的に接続されており、エンジン1の出力を電力に変換したり、始動時にクランキングを行ったりする役目をする。
モータ10および発電機2は三相同期電動機または三相誘導電動機などの交流機からなるが、交流機に限らず直流電動機を用いることもできる。直流電動機を用いる場合には、インバータ9の代わりにDC/DCコンバータを用いる。
上記複合電池5は、充電状態対電圧特性の異なる二種類の二次電池(第1の二次電池30と第2の二次電池40)が並列に接続された並列接続電池20、またはこの並列接続電池20がさらに直列に接続された直並列接続電池から構成される。この実施形態の場合、上記複合電池5は、図3に示すように、第1の二次電池30と第2の二次電池40が並列に接続された並列接続電池20がさらに複数個直列に接続された直並列接続電池から構成されている。
詳述するに、各並列接続電池20は、図4(a)に示すように、充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向がほとんどないかまたは小さい第1の充電状態対電圧特性(曲線A)を有する第1の二次電池30と、充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が上記第1の充電状態対電圧特性よりも大きい第2の充電状態対電圧特性(曲線B)を有する第2の二次電池40とを並列に接続したものからなり、全体として、充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が、少なくとも半分の充電状態(SOC50%)を越えるまでの第1充電状態区間S1でほとんどないかまたは小さく、第1充電状態区間S1を過ぎてから放電末期(SOC0%)までの第2充電状態区間S2で大きくなる第3の充電状態対電圧特性(曲線C)を有する電池として構成されている。
ここで、SOC(%)とは、電池の残存容量(Ah)を電池の満充電容量(Ah)で割って100を掛けて得られた値であり、電池が満充電時の容量に対して何パーセントの容量を持っているのかを表す指標である。
上記特性を持つ並列接続電池20の具体例として、本実施形態では、正極活物質がLiMPO(ここでMはFe、Mn、Coから選ばれる1つ以上の元素)で、負極活物質が黒鉛質カーボンからなる少なくとも1個以上のリチウムイオン電池(単セル)からなる第1の二次電池30と、正極活物質がLiMPO(ここでMはFe、Mn、Coから選ばれる1つ以上の元素)で、負極活物質がアモルファスカーボンからなる少なくとも1個以上のリチウムイオン電池(単セル)からなる第2の二次電池40と、を並列に接続したものからなる。図4(a)はこの並列接続電池20の充電状態対電圧特性を概略的に示している。
充電状態(SOC)つまり電池の残存容量を示す横軸のSOC100%とSOC0%というごく両端(放電初期と末期)を除いて、電池の充電状態(SOC)の減少に対する電位依存性がほとんどないLiMPOを正極に用い、同様に電池の充電状態(SOC)の減少に対する電位依存性の小さい黒鉛を負極に用いると、効果的に高エネルギー密度の電池を構成することができる。これに対して、同じLiMPOを正極にした場合でも、電池の充電状態(SOC)の減少に対する電位依存性があるアモルファスカーボンを負極に用いると、エネルギー密度は減じるが、電池の充電状態(SOC)の減少に対する電圧依存性がある電池を構成できる。そこで、この2種類の二次電池を並列に接続した並列接続電池20、またはこれをさらに複数個直列に接続した複合電池5を用いて電源システム50を構築し、満充電状態からEV走行した場合、電源容量の電池電圧依存性はごく小さいが、HEVモードが必要な充電状態(SOC)の低い時期、例えばSOC30%以下になると、電池の充電状態(SOC)に電圧が依存するようになる。よって、電池電圧を指標として、電池の充電状態(SOC)ないし残存容量を検出することが容易に行えるようになり、EV走行モードからHEV走行モードへ切り替えるタイミングの検出を確実に実行できるとともに、HEV走行モードでの制御も簡単になる。
図3に示すように、上記複合電池5の両端には正極端子51および負極端子52が設けられている。また、複合電池5の各並列接続電池20の両端には電池増設用ポート21が設けられており、並列接続する第1の二次電池30または第2の二次電池40の個数を増加できるようになっている。
さらにまた、複合電池5の各並列接続電池20の端子間には、各並列接続電池20の電圧(セル電圧)の検出とセルの充放電制御を行うセルコントローラ22が接続されている。ここで「セル電圧」とは、単セルとしての二次電池の電圧を意味するが、本発明では単セルの二次電池が並列に接続されるため、セル電圧は並列接続電池20の端子間電圧と同じになる。セルコントローラ22は、上記並列接続電池20が直列に接続された複合電池5の各単セルのセル電圧、つまり並列接続電池20の端子間電圧のバランスを抑制し、過充放電の可能性があるかどうかを判断する回路を備える。
図1に戻り、電源システム50は、上記の複合電池5と、この複合電池5の電流を検出する電流検出器6と、この複合電池5の端子間電圧を検出する複合電池電圧検出器7と、並列接続電池20を構成する二次電池の一単位(単セル)あたりの電圧、つまりセル電圧を検出するセル電圧検出器8とで、構成されている。すなわち、上記の複合電池5の給電路中に直列に電流検出器6が挿入され、複合電池5の正極端子51と負極端子52には複合電池電圧検出器7が接続され、また並列接続電池20の両端には、セル電圧検出器8が接続されている。このセル電圧検出器8は、上述のセルコントローラ22のセル電圧の検出機能部を抽出して示したものである。
図4(b)はプラグインハイブリッド電気自動車の走行モードと複合電池5の並列接続電池20の充電状態(SOC)との関係を示した図である。
上記複合電池5の各並列接続電池20は、まず外部からの充電により満充電状態のSOC100%とされた後、モータ駆動用電源として用いられて、EV走行モードでの走行に供せられる。これを図4(b)にEV走行区間M1として示す。
電気自動車走行モード中の複合電池5の電流と端子間電圧が、電流検出器6および複合電池電圧検出器7にて検出され、電池コントローラ11に入力される。また並列接続電池20の電流と端子間電圧が、セルコントローラ22の電流検出機能部および電圧検出機能部(セル電圧検出器8)にて検出され、電池コントローラ11に入力される。
電池コントローラ11は、上記電流検出器6、複合電池電圧検出器7およびセル電圧検出器等から入力される電流と電圧に関する検出信号を受け、これらの値から並列接続電池20についての電池状態を表す信号を算出する。
本実施形態の場合、電池コントローラ11は、セル電圧検出器8にて検出されるセル電圧(並列接続電池20の端子間電圧)の値に基づいて、並列接続電池20についての電池状態を表す信号を算出し、所定の条件が満たされた場合に走行モードの移行を行う。
また、複合電池電圧検出器7にて検出される電圧(複合電池5の端子間電圧)の値に基づいて、並列接続電池20についての電池状態を表す信号を算出し、所定の条件が満たされた場合に走行モードの移行を行うこともできる。この場合には、複合電池5の端子間電圧と直列接続されている並列接続電池20の数とから、1つの並列接続電池20あたりの端子間電圧(セル電圧)を算出し、その値から並列接続電池20の1単位当たりにおける充電状態対電圧特性(曲線C)を既知の充電状態対電圧特性データとの比較において推定し、その結果を電池状態を表す信号として出力する。
いずれの場合も、電池コントローラ11は、検出または算出されたセル電圧が所定の走行モード移行電圧値Esまで低下したとき、エンジン1を始動させてハイブリッド走行モードに移行させる。この走行モード移行電圧値Esは、並列接続電池20が有する上記第3の充電状態対電圧特性(図4(a)の曲線A)上の充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が大きい部分、つまり第2充電状態区間S2内に設定されており、移行制御手段としての電池コントローラ11は、検出または算出されるセル電圧が、このモード移行電圧値Esに至ったとき、エンジン1を始動させ、EV走行モードからHEV走行モードに移行させる。このエンジン1の始動は、電池コントローラ11から上記電池状態を表す信号を受けて、発電コントローラ13が、複合電池5からの電力で始動用モータである発電機2を起動させることで行う。電池コントローラ11には表示装置12が接続されている。
電池コントローラ11は、HEV走行モードに移行後は、発電コントローラ13を介して発電機2による発電を開始させる。発電機2で発電された電力は整流器3によって直流電力に変換され、上記複合電池5に供給される。
車両コントローラ18は、運転者のアクセル操作やブレーキ操作等を示す車両信号とともに、電池コントローラ11からの電池状態を示す信号を入力として受け、インバータ9の動作を制御する。
上記のハイブリッド電動車両用電源システムによれば、第1の二次電池30として、正極活物質がLiMPOで、負極活物質が黒鉛質カーボンからなるリチウムイオン電池(LiFePO/黒鉛電池)を用いると共に、第2の二次電池40として、正極活物質がLiMPOで、負極活物質がアモルファスカーボンからなるリチウムイオン電池(LiFePO/アモルファスカーボン電池)とを用い、両者を並列に接続して並列接続電池20を構成し、これをモータ駆動用電源に用いることにより、次のような利点が得られる。
(1)LiFePO/黒鉛電池にLiFePO/アモルファスカーボン電池を並列接続することによって、LiFePO/黒鉛電池のみの場合に比べて、プラグインハイブリッド車両においてEV走行からHEV走行に移行する移行時期、すなわちエンジン1をかけるタイミングの検出を、電池電圧という簡単に測定のできるパラメーターをモニターするのみで、容易かつ確実に行うことができる。すなわち、耐久性はよいが容量の電位依存性がほとんどない正極活物質LiFePOを用いつつ、電池のエネルギー密度を大幅に損なうことなしに、しかも高価で複雑な制御系を使用することなしに、セル電圧を監視するだけで、EV走行からHEV走行を始める走行モードの移行タイミングの検出ができ、HEV走行時の電源電池の充電状態(SOC)の検出も容易に行うことができる。
このため、簡単な装置でEV走行による電池の放電しすぎを容易に防止できることから、車両のトラブルを未然に防ぐことができるとともに、電池の全容量を有効に活用することが可能となる。
正極活物質としてLiMPO(ここでMはFe、Mn、Coから選ばれる1つ以上の元素)が用いられるが、ここに挙げた元素Mのなかで、とくにFeからなるものが安定に、耐久性よく使用できる。
(2)さらに、LiFePO/アモルファスカーボン電池に黒鉛負極電池を組み合わせることにより、LiFePO/アモルファスカーボン電池のみを使用する場合に比べて、電池のエネルギー密度を大きくすることができ、EV走行距離をより長くすることができるので、経済的である上に、環境にもより好ましいものとなる。
上記(1)(2)に述べた作用効果は、第2の二次電池40の負極活物質であるアモルファスカーボンとしてハードカーボンを用いた場合、特に好ましい。ハードカーボンは、容量の電位プロファイルの大きい部分のあるアモルファスカーボンのなかでも、容量的、電極反応、特に活物質内部でのリチウムイオンの拡散が容易であり、大きな電流でのレート特性に有利である。
(3)本発明のハイブリッド電動車両用電源システムでは、並列接続電池20の全体を単セルとみなし、これに対して1個宛セルコントローラを設ければよいので、従来のように二次電池1個からなる単セル毎にセルコントローラ22を設ける構成に比べ、電源のセルコントローラ22の数を低減することができる。
今、比較のため、図12のような構成の複合電池を考えてみる。これは、上記のLiFePO/黒鉛電池からなる第1の二次電池30を複数個直列に接続してなる第1の直列電池と、LiFePO/アモルファスカーボン電池からなる第2の二次電池40を複数個直列に接続してなる第2の直列電池とを、並列に接続して、複合電池としたものである。このような構成の場合、図12に示すように、二次電池1個からなる各単セル毎にセルコントローラ22を設けることになる。
よって、本発明の実施形態にかかる図3の複合電池5を、この図12の構成の複合電池と比較した場合、セルコントローラ22の数は半分でよいことになる。
(4)さらにまた、並列に接続する黒鉛負極電池の容量を増加するか、または電池増設用ポート21を利用してさらに別の黒鉛負極電池を並列に接続することにより、ほぼ同じ構成の車両を用いて、EV走行距離の異なるプラグインハイブリッド車両を構成することができる。
以下に、本発明の実施例を比較例と対比しながら説明する。
<実施例1>
LiFePOを正極活物質とし、黒鉛を負極活物質とする第1の二次電池30と、LiFePOを正極活物質とし、ハードカーボンを負極活物質とする第2の二次電池40とを並列接続した並列接続電池20を作成した。
(正極の作成)
正極活物質としてLiFePO(燐酸鉄リチウム)を、Deracourtらの方法(Electrochemical Solid−State Letters, 9 (2006) A355.)により合成して準備した。
次いで、上記で準備したLiFePO、導電助材であるアセチレンブラック、およびバインダーであるPVdF(ポリフッ化ビニリデン)を混合して、正極活物質スラリーを調整した。その際、組成比が正極活物質:アセチレンブラック:PVdF=86:7:7になるようにした。
まず、LiFePO、アセチレンブラックとPVdFを計量し、これに適量のNMP(N−メチルー2−ピロリドン)を加えてホモジナイザーにてよく撹拌・混合した。その後、ダイコーターを用いて、このスラリーを、集電体である厚さ20μmのアルミ箔の両面に一定量塗布して乾燥した。このようにしてアルミ箔の両面に正極電極層を形成した。そして、ロールプレスにてプレスをかけて、正極電極層部分が100mmx200mmになるように、かつ電極層が存在しないリード部分が残るように切り出して、1枚のLiFePO正極とした。なお、このLiFePO正極の正極電極層の厚さは、出来上り時点で、120μmになるように塗布条件を調整した。
(負極の作成)
第1の二次電池30の負極活物質には平均粒子径20μmの黒鉛を用い、第2の二次電池40の負極活物質には平均粒子径21μmのハードカーボン、あるいは平均粒子径5μmのハードカーボンを用いた。
第1の二次電池30の黒鉛負極の作製は、ハードカーボン負極の場合と同様に、次のようにして作製した。ホモジナイザイーの容器に、平均粒子径20μmの黒鉛からなる負極活物質と、導電助剤としてのアセチレンブラック、バインダとしてのPVdF、スラリー粘度調整溶媒としての適量のNMPを加え、よく撹拌・混合して負極活物質スラリーを調製した。次に、この黒鉛の負極活物質スラリーを、集電体である銅箔の両面に、単位面積あたりのカーボンの質量が1:1になるように塗布して、乾燥させ、プレスして行った。
この負極活物質スラリーをダイコーターを用いて、集電体である厚さ15μmの銅箔の両面に塗布して乾燥した。これにより、集電体である銅箔の両面に黒鉛の負極電極層を形成して、プレスをかけて、105mmx210mmになるよいうに、しかも負極電極層が存在しないリード部分を残して切り出して、1枚の黒鉛負極とした。なお黒鉛負極の負極電極層の厚さは、出来上り時点で、80μmになるように塗布条件を調整した。
第2の二次電池40のハードカーボン負極は、次のようにして作製した。ホモジナイザイーの容器に、平均粒子径21μmのハードカーボン、あるいは平均粒子径5μmのハードカーボンからなる負極活物質と、導電助剤としてのアセチレンブラック、バインダとしてのPVdF、スラリー粘度調整溶媒としての適量のNMPを加え、よく撹拌・混合して負極活物質スラリーを調製した。このハードカーボン負極スラリーは、負極活物質:アセチレンブラック:PVdFの質量比を88:4:8とした。
この負極活物質スラリーをダイコーターを用いて、集電体である厚さ15μmの銅箔の両面に塗布して乾燥した。これにより正極の場合と同様に、集電体である銅箔の両面に負極電極層を形成して、プレスをかけ、105mmx210mmになるように、しかも負極電極層が存在しないリード部分を残して切り出して、1枚のハードカーボン負極とした。なおハードカーボン負極の負極電極層の厚さは、出来上り時点で、80μmになるように塗布条件を調整した。
(電解液の調整)
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)を3:7の体積比で混合し、電解液の可塑剤(有機溶媒)とした。次いで、この可塑剤に、リチウム塩であるLiPF6を1Mの濃度になるように添加して、電解液を調整した。
(電池の作製)
黒鉛負極電池(第1の二次電池30)の作製は、つぎのように行った。
上記で切り出したLiFePO正極と黒鉛負極のそれぞれを、90℃の真空乾燥機にて1日乾燥したものを用いた。正極と負極の間に、厚さ25μmのポリプロピレンの多孔質膜を介在させ、最外側が負極になるようにして、6枚の正極と7枚の黒鉛負極を交互に積層して、各正極と負極をそれぞれ束ねてリードを溶接した。この積層体から正極および負極のリードを引き出した構造にて、アルミニウムのラミネートフィルムバックに収めて、注液機により電解液を注液して、減圧下でシールをして電池とした。
また、ハードカーボン負極電池(第2の二次電池40)の作製は、つぎのように行った。
上記で切り出したLiFePO正極とハードカーボン負極のそれぞれを90℃の真空乾燥機にて1日乾燥して用いた。この正極と負極の間に、厚さ25μmのポリプロピレンの多孔質膜を介して最外側が負極になるようにして6枚の正極と7枚の負極を交互に積層して、各正極と負極を束ねてリードを溶接した。この積層体から正極および負極のリードを引き出した構造にて、アルミニウムのラミネートフィルムバックに収めて、注液機により電解液を注液して、減圧下シールをして電池とした。
(並列接続)
上記した2種類の電池、黒鉛負極電池(第1の二次電池30)とハードカーボン負極電池(第2の二次電池40)を並列に接続して並列接続電池20を構成した。この並列接続電池20に、0.3Cの電流値にて4Vまで定電流−定電圧で充電をした後、0.1Cの電流値にて充電した後の放電曲線を測定し、充電状態対電圧特性(曲線C1)を得た。このときの、並列接続電池20の充電状態(SOC)と電池電圧(端子間電圧)の関係を図5に示した。図5において、縦軸は並列接続電池20の端子間電圧であるが、これは各単セルの開回路電圧を反映したものとなる。
図5から、充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向が、少なくとも半分の充電状態(SOC50%)を越えたSOC35%までの第1充電状態区間S1でほとんどないかまたは小さく、SOC35%を過ぎてから放電末期のSOC0%までの第2充電状態区間S2で大きくなる第3の充電状態対電圧特性(曲線C)を有する電池として構成されていることが分かる。
できるだけ長距離をHEV走行モードで走行させたいという要請からすると、SOC35%程度からSOC10%程度までの第3充電状態区間S3内において、HEV走行モードへの移行点を定めればよいことになる。この第3充電状態区間S3を、並列接続電池20の端子間電圧を指標として見ると、上記モード移行電圧値Esは、上記第3充電状態区間S3に対応する3.15V〜2.5Vの間に定めれば良いことになる。また、この図5に示す並列接続電池20の充電状態対電圧特性(曲線C1)は傾斜が緩やかであり、上記モード移行電圧値Esとして選択しうる電圧範囲は3.15V〜2.5Vの範囲と広いため、HEV走行モードへ移行させるポイントを定めることも容易である。電圧レンジの中央付近に定めるとすれば、2.8V〜2.6Vの範囲にモード移行電圧値Esを定めるのが良く、こうすることで電池容量を有効に活用できることがわかる。
なお、上記第3充電状態区間S3を定めるに当たり、放電末期(SOC0%)とせず、その手前のSOC10%程度までとしているのは、走行が不能とならないよう、予備としての容量を残して置きたいためである。図4(b)に、EV走行区間M1、HEV走行区間M2、予備区間M3との関係を示す。
この実施例1の並列接続電池20を8個並列に接続し、それらをさらに12個直列に接続してモータ駆動用電源としての複合電池5を構成した。また、この並列接続電池20ごとに、1つのセルコントローラ22を設けると共に、黒鉛負極電池をさらに増設するための電池増設用ポート21を取り付けた。この複合電池5をモータ駆動用電源として用いた場合、表1に示すように、エンジン始動タイミング検出の容易性が良好であり、電池エネルギー密度比も1.21と高い値であった。
ここで「エネルギー密度」とは、単セルについて充放電を繰り返し、放電時の電池容量(Ah)と放電時の平均電圧(V)の積をセルの質量(kg)で除することで求められる質量エネルギ密度(Wh/kg)である。表1中の電池エネルギー密度比は、後述する比較例2のハードカーボン負極電池におけるエネルギー密度を1としたときの比較値として得られるものである。
<実施例2>
実施例2として、実施例1における黒鉛負極電池(第1の二次電池30)の正極を8枚、負極を7枚に変更すると共に、ハードカーボン負極電池(第2の二次電池40)の正極を4枚、負極を5枚に変更して、負極質量比(黒鉛:ハードカーボン)を実施例1の1:1から2:1に変更した以外は、実施例1と同じ方法で、並列接続電池20を作製した。ここでの並列接続電池20の電池充電状態(SOC)と電池電圧の関係を図6に示す。
図6から分かるように、この実施例2の並列接続電池20の充電状態対電圧特性(曲線C2)は、実施例1の並列接続電池20の充電状態対電圧特性(図5)に比べ、第1充電状態区間S1がより長くかつ端子間電圧が3.15V〜2.5Vに立ち下がる第2充電状態区間S2がより狭くなって、高容量電池(高エネルギー密度型電池)に近づく。しかし、この曲線C2も比較的広い第2充電状態区間S2において緩やかに立ち下がる特徴を失っておらず、容易に走行モード移行点のモード移行電圧値Esを定めることができる。また曲線Cの傾斜から考えると、SOC17%程度からSOC5%程度までの第3充電状態区間S3内において、HEV走行モードへの移行点を定めることになる。このとき、モード移行電圧値Esを設定できる電圧範囲は変わらず、第3充電状態区間S3に対応する3.15V〜2.5Vと広いレンジにて、モード移行電圧値Esを定めれば良いことになる。また、電圧レンジの中央付近の2.8V〜2.6Vの範囲にモード移行電圧値Esを定めると、電池容量を有効に活用できることがわかる。
この実施例2の並列接続電池20を8個並列に接続し、それらをさらに12個直列に接続してモータ駆動用電源としての複合電池5を構成した。この複合電池5をモータ駆動用電源として用いたところ、表1に示すように、エンジン始動タイミング検出の容易性が良好であり、電池エネルギー密度比も1.33と高い値であった。
<実施例3>
実施例3として、実施例1における黒鉛負極電池(第1の二次電池30)の正極を8枚、負極を9枚に変更し、ハードカーボン負極電池(第2の二次電池40)の正極を2枚、負極を3枚に変更して、負極質量比(黒鉛:ハードカーボン)を実施例1の1:1から4:1にした以外は、実施例1と同様にして、並列接続電池20を作製した。この並列接続電池20の電池充電状態(SOC)と電池電圧の関係を図7に示す。
図7から分かるように、この実施例3の並列接続電池20の特性(曲線C3)は、実施例2の並列接続電池20の特性(図6)に比べ、第1充電状態区間S1がより長くかつ端子間電圧が3.15V〜2.5Vに立ち下がる第2充電状態区間S2がより狭くなって、高容量電池(高エネルギー密度型電池)に近づく。しかし、この曲線C3も第2充電状態区間S2において緩やかに立ち下がる特徴を失っておらず、容易に走行モード移行点のモード移行電圧値Esを定めることができる。また曲線Cの傾斜から考えると、SOC15%程度からSOC5%程度までの第3充電状態区間S3内において、HEV走行モードへの移行点を定めることになる。このとき、モード移行電圧値Esを設定できる電圧範囲は変わらず、第3充電状態区間S3に対応する3.15V〜2.5Vと広いレンジにて、モード移行電圧値Esを定めれば良いことになる。また、電圧レンジの中央付近の2.8V〜2.6Vの範囲にモード移行電圧値Esを定めると、電池容量を有効に活用できることがわかる。
この実施例3の並列接続電池20を8個並列に接続し、それらをさらに12個直列に接続してモータ駆動用電源としての複合電池5を構成した。この複合電池5をモータ駆動用電源として用いたところ、表1に示すように、エンジン始動タイミング検出の容易性が良好であり、電池エネルギー密度比も1.4と高い値であった。
<比較例1>
比較例1として、実施例1の黒鉛負極電池(第1の二次電池30)だけでモータ駆動用電源としての電源電池を構成した。ここでは、12枚の正極と13枚の黒鉛負極を用いた二次電池(単電池)を直列に接続した直列接続電池だけで電源電池を構成した。第2の二次電池40は存在しない。したがって、この比較例1は、負極の質量比(黒鉛:ハードカーボン)を、実施例1の1:1から1:0に変更したものと等価になる。この比較例1の電源電池における単電池の電池充電状態(SOC)と電池電圧の関係を図8に示す。
図8から分かるように、この黒鉛負極電池は、高容量電池(高エネルギー密度型電池)としての特性を示すが、立ち下がりが急峻であるため、電池電圧の変化から走行モード移行点を検知することは難しい。
この比較例1の電源電池をモータ駆動用電源として用いたところ、表1に示すように、電池エネルギー密度比は1.7と高い値であったが、エンジン始動タイミングの検出には困難性があった。
<比較例2>
比較例2として、実施例1のハードカーボン負極電池(第2の二次電池40)だけでモータ駆動用電源としての電源電池を構成した。ここでは、12枚の正極と13枚のハードカーボン負極を用いた二次電池(単電池)を直列に接続した直列接続電池だけで電源電池を構成した。第1の二次電池30は存在しない。したがって、この比較例2は、負極の質量比(黒鉛:ハードカーボン)を、実施例1の1:1から0:1に変更したものと等価になる。この比較例2の電源電池における単電池の電池充電状態(SOC)と電池電圧の関係を図9に示す。
図9から分かるように、このハードカーボン負極電池は、立ち下がりが緩やかであるため、電池電圧の変化から走行モード移行点を検知することが容易であるが、電池の残存容量も低下してしまうため、高容量電池(高エネルギー密度型電池)としての特性が確保されない。
上記比較例2の電源電池をモータ駆動用電源として用いたところ、表1に示すように、エンジン始動タイミング検出の容易性は良好であったが、電池エネルギー密度比は1であり低い値であった。
表1は、上記の実施例1〜3の並列接続電池20と、比較例1、2の電源電池の単電池との利害得失をまとめたものである。表1において、負極質量比、電池電圧によるエンジン始動タイミング検出の容易性、および電池エネルギー密度比は、比較例2のハードカーボン負極電池を基準にし、これに対する並列接続電池20または単電池の相対値にて評価した。
Figure 0005003257
表1からわかるように、LiFePOを正極活物質とし、ハードカーボンを負極活物質とする第2の二次電池40と、黒鉛質カーボンを負極活物質とする第1の二次電池30を並列接続し、これを更に直列接続した並列接続電池20からなる複合電池5(実施例1〜3)は、EV走行モードからHEV走行モードに入るタイミングを容易かつ確実に検出できる。このため、放電しすぎによる不具合や、これを恐れての早めの走行モードの切り替えをせずに済むので、電池のエネルギー容量を有効に活用できる。また、黒鉛質カーボン負極電池をハードカーボン負極電池と並列接続して活用できるので、エネルギー密度に優れなおかつ制御性のよい電源電池を構成できる。この電源電池を搭載することによって、高性能で制御性のよいプラグインハイブリッド電気自動車を構成することができる。
次に、実施例1の並列接続電池20を用いた複合電池5を、プラグインハイブリッド電気自動車のモータ駆動用電源に適用した例について説明する。
最近、日常走行する程度の距離をEV走行するプラグインハイブリッド電気自動車が関心を集めている。一方、ポテンシャルの高いリチウムイオン電池に目を向けると、近年、化学的安定性が高く、耐久性に優れる正極材料として遷移金属とリチウムの複合燐酸化物が開発されてきた。この種の正極材料と黒鉛負極材料を用いて電池を構成すると、電池容量の電圧プロファイルがフラットで、エネルギー密度の高い電池を構成できるが、プラグインハイブリッド電気自動車用の電源とすると、二次電池の充電状態(SOC)を検出するのに高精度の電流計が必要な上に、電流積算の誤差がでやすい。特に、電池の放電末期でのみ電池電圧が急激に変化するので、EV走行モードからHEV走行モードに移行するタイミングの設定には、複雑な制御と、余裕をもって容量をかなり残した状態でEV走行をあきらめる等の手段をとる必要があり、電池の有効活用という点で課題を残す。
そこで、実施例1の複合電池5をモータ駆動用電源として使用することで、プラグインハイブリッド電気自動車の走行モードの移行を容易に行う制御の具体例について、図10〜図11を用いて説明する。
図10は、実施例1の並列接続電池20を直列接続してなる複合電池5を充電し、電池残存容量(EN)を記憶する手順を示したフローチャートである。
まず電池温度Tが所定温度T0より低いこと、すなわちT<T0を確認する(S101)。電池温度Tが所定温度T0以上の場合は、電池冷却ファンを作動させてT<T0に冷却する(S102)。
次に、複合電池電圧(E)を検出しつつ、かつT<T0を維持しつつ、複合電池5を充電する(S103〜S104)。この充電時の並列接続電池20における端子間電圧と電流、すなわちセル電圧とセル電流の時間変化の検出データをメモリへ保存し、充電を終了する(S105〜S106)。
その後、単セルの充電状態(SOC)つまり電池残存容量(EN)を算出し、算出された電池残存容量データを不揮発性メモリに書き込んで、充電処理を終了する(S107〜S108)。ここで電池残存容量(EN)を求める際は、充電時の電流−電圧曲線データから充電エネルギーを算出し、これと、メモリに格納されたセルの容量−電圧関係と充電前のセル電圧から求める充電前の残存容量とを加える。また充電エネルギーを算出する際は、セルの内部抵抗による影響を考慮して補正する。
このようにして充電された複合電池5がモータ駆動用電源として用いられる。
次に、上記の複合電池5によるプラグインハイブリッド電気自動車の走行時の制御方法を、図11のフローチャートに基づいて説明する。
電池コントローラ11は、セル電圧検出器8にてセル電圧(並列接続電池20の端子間電圧)(E)を検出する一方、既知の残存容量データ(EN)を読み込んで、両者を対比することにより電池の残存容量を算出し、その結果を表示装置12に表示する(S201〜S204)。
または、複合電池電圧検出器7にて複合電池電圧を検出し、その複合電池電圧からセル電圧(並列接続電池20の端子間電圧)(E)を算出する一方、既知の残存容量データ(EN)を読み込んで、両者を対比することにより電池の残存容量を算出し、その結果を表示装置12に表示する(S201〜S204)。
なお、上記の残存容量は、車両の走行前に電池が満充電状態(SOC100%)まで充電されたときは残存容量データから、それ以外のときには計測された電池電圧とメモリに予め格納されている電池電圧−容量関係のテーブルから算出する。
次に、走行モードが市街地モードであるか高速モードであるかを判断する(S205)。市街地モードであれば、電気自動車での走行(EV走行)が可能な電池残存容量があること、つまり上記セル電圧(E)が上述の所定の走行モード移行電圧値Esまで低下していないことを確認する(S206)。確認ができたならば(S206:YES)、EV走行を行う(S207)。
このEV走行を継続している間は、常時、セル電圧(E)を検出し(S209)、EV走行が可能か否か、つまりセル電圧(E)が走行モード移行電圧値Esより大きいかどうかをチェックする(S210)。セル電圧(E)が走行モード移行電圧値Esより大きければ(S210:YES)、ステップS207に戻ってEV走行を続行する(S207〜S210)。
かくするうちに、並列接続電池20の残存容量が少なくなって、充電状態(SOC)が小さい領域に入り、セル電圧(E)が走行モード移行電圧値Esに至る。これによりステップS210の判断がNO(EV走行不可能)となり、電池コントローラ11は、発電コントローラ13を介して発電機2を始動モータとして起動させ、エンジン1を始動させる(S216)。その後、回生電力の充電を行いつつハイブリッド走行モードで運転を行う(S217)。
一方、ステップS205において、走行モードが高速モードであると判断された場合は、エンジン1をかけ、回生電力の充電をOFFにしてハイブリッド走行モードで運転を行う(S211)。そして、高速モードでの運転中にセル電圧(E)を監視し(S213)、セル電圧(E)が所定の電圧値Et(Et≧Es)より高い状態(E>Et)にあるか否かを判断する(S214)。YESならばステップS211に戻って高速モードでの運転を継続し、セル電圧(E)が上記所定の電圧値Etにまで低下した場合は回生電力による充電をONにして(S215)、ステップS216へ進む。なお、高速モードでの運転を中止する場合は、ステップS212からステップS206に進み、市街地モードでの運転に入る。
実施例1の並列接続電池20は、図5で示した充電状態対電圧特性を有するものであり、充電状態(SOC)の減少に対して電圧が穏やかに低下する傾斜部分を放電末期に近い部分に持つため、この傾斜部分のほぼ中央の、SOC20%前後に対応する2.6V以上2.8V以下の電圧値に、モード移行点を設定しておけば、この電圧値を上記のステップS209〜S210において常時監視するだけで、容易に電気自動車走行モードからハイブリッド走行モードへのモード移行点を検出することができる。
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変することができる。例えば、上述した実施形態では、複合電池5を構成する複数の並列接続電池20のうち、代表的な一つの並列接続電池20について、その端子間電圧を検出し、その電圧値の変化から走行モード移行タイミングを検出した。しかし本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、複合電池5を構成する複数の並列接続電池20のうち、2以上の複数個の並列接続電池20につき、または全ての並列接続電池20につき、それぞれの並列接続電池20の端子間電圧を検出し、それを総合的に評価することにより、走行モード移行タイミングを検出することも可能である。
また、上述した実施形態では、複合電池5を構成する並列接続電池20の端子間電圧を検出し、その電圧値の変化から走行モード移行タイミングを検出した。しかし、充電状態(SOC)の減少に対する開回路電圧の低下傾向に関する充電状態対電圧特性は、並列接続電池20の端子間電圧から見た場合と、複合電池5の端子間電圧から見た場合とで相関があり、ほぼ比例関係にある。したがって、上記並列接続電池20の端子間電圧を検出する電圧検出器の代わりに、複合電池5の端子間電圧を複合電池電圧検出器7により検出し、その検出電圧が、複合電池5における充電状態対電圧特性上の所定のモード移行電圧値に至ったときに、電池コントローラ11が電気自動車走行モードからハイブリッド走行モードに移行させる構成とするもでき、これによっても走行モード移行タイミングを容易に検出することができる。
また、上記実施形態では、上記並列接続電池20を構成する第1の二次電池30と第2の二次電池40の数は、互いに同数としたが、第1の二次電池30と第2の二次電池40とで異なる数の並列個数とすることもできる。例えば、図13(a)に示すように、2個の第1の二次電池30と1個の第2の二次電池40とを並列に接続した並列接続電池20や、図13(b)に示すように、1個の第1の二次電池30と2個の第2の二次電池40とを並列に接続した並列接続電池20を構成することもできる。もちろん、上記並列接続電池20を構成する第1の二次電池30と第2の二次電池40の数は、互いに同数ずつ増減させ、または互いに異なる数だけ増減させても良い。
また、上記実施形態では、上記並列接続電池20を構成する並列枝路中における第1の二次電池30と第2の二次電池40の数を同数としたが、同種の第1の二次電池30または第2の二次電池40の組合せである限り、複数の二次電池を直列に接続した構成、または直並列に接続した構成とすることもできる。前者としては、例えば、図14に示すように、2個直列の第1の二次電池30と2個直列の第2の二次電池40とを並列に接続した並列接続電池20を構成することができる。また後者としては、例えば、図15(a)に示すように、1個の第1の二次電池30と2個並列の第1の二次電池30とを直列に接続した直並列回路を2個直列の第2の二次電池40からなる直列回路とを並列に接続して、並列接続電池20を構成することができる。また、図15(b)に示すように、2個直列の第1の二次電池30からなる直列回路と、1個の第2の二次電池40と2個並列の第2の二次電池40とを直列に接続した直並列回路とを並列に接続して、並列接続電池20を構成することができる。
本発明の一実施形態にかかるハイブリッド電動車両の制御系を示すブロック図である。 図1のハイブリッド電動車両の駆動系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる電源システムの構成を示す図である。 図3の電源システムにおける並列接続電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 本発明の実施例1にかかる並列接続電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 本発明の実施例2にかかる並列接続電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 本発明の実施例3にかかる並列接続電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 比較例1にかかる黒鉛負極電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 比較例2にかかるハードカーボン負極電池の充電状態対電圧特性を示す図である。 実施例1の並列接続電池を用いた複合電池を充電する手順を示したフローチャートである。 本発明を適用したプラグインハイブリッド電気自動車の走行時の制御手順を示したフローチャートである。 本発明との比較用の複合電池の構成を示した図である。 本発明のハイブリッド電動車両用電源システムを構成する並列接続電池の変形回路例を示した図である。 本発明のハイブリッド電動車両用電源システムを構成する並列接続電池の他の変形回路例を示した図である。 本発明のハイブリッド電動車両用電源システムを構成する並列接続電池の別の変形回路例を示した図である。
符号の説明
1 エンジン
2 発電機
3 整流器
5 複合電池
6 電流検出器
7 複合電池電圧検出器
8 セル電圧検出器
9 インバータ
10 モータ
11 電池コントローラ
12 表示装置
13 発電コントローラ
14 電磁クラッチ
15 無段変速機
16 車軸
17 駆動ベルト
18 車両コントローラ
20 並列接続電池
21 電池増設用ポート
22 セルコントローラ
30 第1の二次電池
40 第2の二次電池
50 電源システム
51 正極端子
52 負極端子

Claims (12)

  1. ハイブリッド電動車両用電源として、充電状態対電圧特性の異なる二種類の二次電池が並列に接続された並列接続電池またはこの並列接続電池がさらに直列に接続された直並列接続電池からなる複合電池と、
    前記複合電池の電池電圧を検出する電圧検出器とを有し、
    前記複合電池を構成する並列接続電池は、充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向がほとんどないかまたは小さい第1の充電状態対電圧特性を有する第1の二次電池と、充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向が前記第1の充電状態対電圧特性よりも大きい第2の充電状態対電圧特性を有する第2の二次電池とを並列に接続して、充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向が、少なくとも半分の充電状態を越えるまでの第1充電状態区間でほとんどないかまたは小さく、前記第1充電状態区間を過ぎてから前記放電末期までの第2充電状態区間で大きくなる第3の充電状態対電圧特性を有する電池として構成されている、
    ことを特徴とするハイブリッド電動車両用電源システム。
  2. 前記第1の二次電池および第2の二次電池は、それぞれ、集電体の表面に形成された、正極活物質を含む正極活物質層と、電解質層と、集電体の表面に形成された、負極活物質を含む負極活物質層と、がこの順に積層されてなる少なくとも1つの単電池層を有する二次電池からなり、
    前記第1の二次電池の正極活物質層と負極活物質層には、前記第1の充電状態対電圧特性を呈する第1の正極活物質と第1の負極活物質が用いられており、
    また前記第2の二次電池の正極活物質層と負極活物質層の少なくとも一方に、前記第2の充電状態対電圧特性を呈する活物資質が用いられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電動車用電源システム。
  3. 前記第2の二次電池の前記第2の充電状態対電圧特性を呈する活物資質が、第2の負極活物質である、ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド電動車用電源システム。
  4. 前記第2の二次電池の正極活物質層に前記第1の正極活物質が用いられ、前記第2の二次電池の負極活物質層に前記第2の負極活物質が用いられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド電動車両用電源システム。
  5. 前記第1の二次電池には、前記正極活物質層を構成する前記第1の正極活物質としてLiMPO(ここでMはFe、Mn、Coから選ばれる1つ以上の元素)が用いられ、前記負極活物質層を構成する前記第1の負極活物質として黒鉛質カーボンが用いられており、
    また前記第2の二次電池には、前記負極活物質層を構成する第2の負極活物質としてアモルファスカーボンが用いられている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド電動車両用電源システム。
  6. 前記LiMPOのMがFeである、ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド電動車両用電源システム。
  7. 前記アモルファスカーボンがハードカーボンである、ことを特徴とする請求項5または6に記載のハイブリッド電動車両用電源システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のハイブリッド電動車両用電源システムのための制御装置であって、
    前記電圧検出器により前記複合電池の電気自動車走行モード中の電池電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段にて検出される電池電圧が所定の走行モード移行電圧値まで低下したとき、エンジンを始動させてハイブリッド走行モードに移行させる移行制御手段と、を有し、
    前記移行制御手段は、前記並列接続電池が有する前記第3の充電状態対電圧特性上の充電状態の減少に対する開回路電圧の低下傾向が大きい部分に、前記走行モード移行電圧値が設定されており、前記電圧検出手段で検出される電池電圧から判断されるセル電圧が、この設定されたモード移行電圧値に至ったとき、前記電気自動車走行モードから前記ハイブリッド走行モードに移行させる、
    ことを特徴とするハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
  9. 前記電圧検出手段で検出される電池電圧が、前記並列接続電池の端子間電圧であることを特徴とする請求項8に記載のハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
  10. 前記電圧検出手段で検出される電池電圧が、前記複合電池の端子間電圧である、ことを特徴とする請求項8記載のハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
  11. 前記所定の走行モード移行電圧値が、前記並列接続電池を構成する二次電池の一単位あたり2.5V以上3.15V以下である、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
  12. 前記所定の走行モード移行電圧値が、前記並列接続電池を構成する二次電池の一単位あたり2.6V以上2.8V以下である、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のハイブリッド電動車両用電源システムの制御装置。
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