JP2010073498A - 二次電池の充放電制御方法、二次電池システム、及びハイブリッド自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について出力特性を良好にすることができる充放電制御方法、二次電池システム、及びハイブリッド自動車を提供する。
【解決手段】2相共存型の充放電を行う正極活物質153を有する二次電池100の充放電を制御する方法であって、二次電池100のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、二次電池100の放電が行われた後、二次電池100に対し第1基準値以上の電気量を充電する充電ステップS4〜S7を備える、二次電池の充放電制御方法。
【選択図】図8
【解決手段】2相共存型の充放電を行う正極活物質153を有する二次電池100の充放電を制御する方法であって、二次電池100のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、二次電池100の放電が行われた後、二次電池100に対し第1基準値以上の電気量を充電する充電ステップS4〜S7を備える、二次電池の充放電制御方法。
【選択図】図8
Description
本発明は、二次電池の充放電制御方法、二次電池システム、及びハイブリッド自動車に関する。
リチウムイオン二次電池は、携帯機器の電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として需要が高まっている。現在、リチウムイオン二次電池としては、LiMO2(Mは、Co,Ni,Mn,V,Al,Mgなど)からなる正極活物質と、グラファイトからなる負極活物質と、Li塩と非水系溶媒からなる非水電解液とを有するものが主流となっている(例えば、特許文献1〜3参照)。このリチウムイオン二次電池は、高い放電電圧を示し、高出力であるという利点がある。
ところで、特許文献1〜3に開示されているリチウムイオン二次電池は、充電時には充電するにしたがって徐々に電池電圧が上昇し、逆に、放電時には放電するにしたがって徐々に電池電圧が低下する特性を有している。このため、充放電時の電池電圧の変化が大きくなるので、出力変動が大きく、電池の充電状態(蓄電量)により出力特性が変化して使いにくいという課題があった。
これに対し、特許文献4,5には、正極活物質として、組成式LiFePO4等で表されるオリビン構造のリチウム遷移金属複合酸化物を用いた二次電池が提案されている。LiFePO4等で表されるオリビン構造のリチウム遷移金属複合酸化物は、充放電電位が充放電の際にも略一定であり、リチウムイオンを脱離・吸蔵してもほとんど変化しない。その理由は、例えば、LiFePO4で表されるオリビン構造のリチウム遷移金属複合酸化物は、Liの吸蔵・脱離時に、LiFePO4とFePO4との2相共存状態となるからであると考えられる。
従って、LiFePO4等の2相共存型の充放電を行う正極活物質を用いることで、充電状態の変化に伴う入力密度や出力密度の変化が少なく、出力特性の安定したリチウム二次電池を構成することが可能となる。このため、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池は、近年、ハイブリッド自動車などの電源として注目されている。従って、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について、出力特性を良好にすることができる充放電制御方法、及び、二次電池システムが求められている。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について出力特性を良好にすることができる充放電制御方法、二次電池システム、及びハイブリッド自動車を提供することを目的とする。
その解決手段は、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池の充放電を制御する方法であって、上記二次電池のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、上記二次電池の放電が行われた後、上記二次電池に対し上記第1基準値以上の電気量を充電する充電ステップを備える二次電池の充放電制御方法である。
本発明の二次電池の充放電制御方法は、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について、充放電を制御する方法である。2相共存型の充放電を行う正極活物質では、充放電履歴の違いによって、結晶構造中のLiイオンの偏在状態が異なり、Liイオンの偏在状態によって結晶構造中へのLiイオンの拡散のし易さが異なる。具体的には、充電を行った後(充放電履歴が充電)の2相共存型の充放電を行う正極活物質は、結晶構造中にLiイオンが拡散し易い状態になる。
従って、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、放電が行われた後、充電を行うことで、充電を行わない場合に比べて、次回の放電時における出力特性を向上させることができる。特に、二次電池の放電が行われた後、二次電池に対し第1基準値(二次電池のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値)以上充電しておくことで(すなわち、二次電池のSOCを5%以上増加させておくことで)、次回の放電時における二次電池の出力特性を極めて良好にすることができる。
詳細には、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、SOCを等しく所定値に設定された場合であっても、放電が行われた後に充電を行ってSOCを所定値にした場合は、放電のみ行ってSOCを所定値にした場合よりも、大きな放電容量を得ることができる。特に、放電が行われた後に、第1基準値以上の電気量を充電しておくことで、次回の放電時に大きな放電容量を得ることができる。
ここで、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池の出力特性について、本発明者が行った実験例を挙げて具体的に説明する。なお、この実験例で用いた二次電池の電池容量(SOC100%の状態からSOC0%にまで放電させたときの放電電気量)は、650mAhである。
なお、SOCは、「State Of Charge」の略である。
なお、SOCは、「State Of Charge」の略である。
上記二次電池について、SOC100%の状態からSOC50%にまで放電(1回目の放電とする)した後、一時休止し、その後充電を行うことなく、2回目の放電(次回の放電に相当する)を電池電圧が下限電圧値に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)行った。このとき、2回目の放電容量は322mAhとなった。2回目の放電は、SOC50%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論的には、放電容量は、電池容量(650mAh)の半分の325mAh(これを理論値とする)となる。ところが、この例では、放電容量が322mAhとなり、理論値よりも僅かに小さくなった。
また、同じ二次電池について、SOC100%の状態からSOC60%にまで放電(1回目の放電とする)した後、一時休止し、その後充電を行うことなく、2回目の放電(次回の放電に相当する)を電池電圧が下限電圧値に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)行った。このとき、2回目の放電容量は391mAhとなった。2回目の放電は、SOC60%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論的には、放電容量は、電池容量の60%に相当する390mAh(これを理論値とする)となる。従って、この例では、放電容量が理論値とほぼ等しくなった。
これに対し、同じ二次電池について、SOC100%の状態からSOC50%にまで放電(1回目の放電とする)した後、SOC60%に至るまで充電(すなわち、65mAhだけ充電)を行い、その後、2回目の放電(次回の放電に相当する)を電池電圧が下限電圧値に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)行った。このとき、2回目の放電容量は431mAhとなった。2回目の放電は、SOC60%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論的には、放電容量は、電池容量の60%に相当する390mAh(これを理論値とする)となる。ところが、この例では、放電容量が431mAhとなり、理論値より41mAhも大きくなった。しかも、この例では、先の例と同様に、SOC60%の状態からSOC0%になるまで放電を行っているにも拘わらず、先の例よりも放電容量が40mAhも大きくなっている。
また、同じ二次電池について、SOC100%の状態からSOC50%にまで放電(1回目の放電とする)した後、SOC55%に至るまで充電(すなわち、第1基準値に相当する電気量の充電)を行い、その後、2回目の放電(次回の放電に相当する)を電池電圧が下限電圧値に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)行った。このとき、2回目の放電容量は396mAhとなった。2回目の放電は、SOC55%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論的には、放電容量は、電池容量の55%に相当する357.5mAh(これを理論値とする)となる。ところが、この例では、放電容量が396mAhとなり、理論値より38.5mAhも大きくなった。
以上の結果より、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、放電が行われた後、第1基準値以上の充電を行うことで、充電を行わない場合に比べて、次回の放電時における出力特性(放電特性)を大きく向上させることができるといえる。換言すれば、次回の放電が行われる直前の二次電池の状態を、第1基準値以上の充電が行われた状態にしておくことで、二次電池の出力特性(放電特性)を良好にすることができる。
従って、本発明の二次電池の充放電制御方法によれば、二次電池の出力特性を良好にすることができる。
従って、本発明の二次電池の充放電制御方法によれば、二次電池の出力特性を良好にすることができる。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
さらに、上記の二次電池の充放電制御方法であって、前記二次電池のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値を第2基準値としたとき、前記充電ステップは、上記二次電池に対し充電する電気量を、上記第2基準値以下とする二次電池の充放電制御方法とすると良い。
二次電池に対し充電する電気量(以下、充電量ともいう)を第1基準値以上とすることで、優れた出力特性を得ることができる。しかしながら、充電量を第1基準値より大きくしても、出力特性の向上という点で、得られる効果は、充電量を第1基準値としたときとあまり変わらない。すなわち、充電量を第1基準値より大きくすると、出力特性の向上という点で、エネルギー効率(充電効率)が低下する。特に、充電量を第2基準値より大きくすると、エネルギー効率は極めて小さくなる。従って、二次電池に対し充電する電気量の値を第2基準値より大きくするのは、エネルギー効率という観点で好ましくない。
これに対し、本発明の充放電制御方法では、二次電池に対し充電する電気量の値を、第1基準値以上第2基準値以下としているので、エネルギー効率良く、二次電池の出力特性を高めることができる。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
さらに、上記いずれかの二次電池の充放電制御方法であって、前記正極活物質は、LiM1(1-X)M2XPO4(M1は、FeまたはMnであり、M2は、Mn,Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,B,Nbの少なくともいずれか(但し、M1がMnのときはMnを除く)であり、0≦X≦0.1)で表される化合物である二次電池の充放電制御方法とすると良い。
上記の組成式で表される化合物は、2相共存型の充放電を行う正極活物質である。この正極活物質を用いた二次電池は、放電が行われた後、充電を行うことで、充電を行わない場合に比べて、次回の放電時における出力特性を、特に向上させることができる。従って、本発明の充放電制御方法によれば、二次電池の出力特性を特に良好にすることができる。
なお、上記の組成式で表される化合物は、SOC5%〜95%の範囲で、2相共存型の充放電を行う。従って、二次電池の放電が行われた後の二次電池のSOCが5%〜95%(好ましくは、5%〜90%)の範囲内である場合に限り、二次電池を充電する(充電ステップの処理を行う)のが好ましい。正極活物質が2相共存型の充放電を行う範囲内で充電を行わなければ、出力特性を向上させる効果が期待できないからである。
他の解決手段は、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池と、上記二次電池の充放電を制御する制御手段と、を備える二次電池システムであって、上記二次電池のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、上記制御手段は、上記二次電池を放電させる制御を行った後、上記二次電池に対し上記第1基準値以上の電気量を充電する制御を行う二次電池システムである。
本発明の二次電池システムは、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池を備えている。前述のように、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、放電が行われた後、第1基準値以上の充電を行うことで、次回の放電時における出力特性を大きく向上させることができる。
これに対し、本発明の二次電池システムは、二次電池を放電させる制御を行った後、第1基準値以上の電気量を二次電池に充電する制御を行う制御手段を備えている。従って、二次電池の放電が行われた後、第1基準値以上の電気量を二次電池に充電することができる。これにより、次回の放電が行われる直前の二次電池の状態を、第1基準値以上の充電が行われた状態にしておくことができるので、二次電池の出力特性(放電特性)を良好にすることができる。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
さらに、上記の二次電池システムであって、前記二次電池のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値を第2基準値としたとき、前記制御手段は、上記二次電池に対し充電する電気量を、上記第2基準値以下とする二次電池システムとすると良い。
本発明の二次電池システムでは、制御手段の制御により二次電池に対し充電する電気量の値を、第1基準値以上第2基準値以下としているので、エネルギー効率良く、二次電池の出力特性を高めることができる。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
なお、二次電池に対し充電する電気量は、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内であればいずれの値でも良いとしても良いし、第1基準値以上第2基準値以下の範囲内の特定値(例えば、二次電池のSOCを10%増加させるのに必要な電気量の値)としても良い。
さらに、上記いずれかの二次電池システムであって、前記正極活物質は、LiM1(1-X)M2XPO4(M1は、FeまたはMnであり、M2は、Mn,Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,B,Nbの少なくともいずれか(但し、M1がMnのときはMnを除く)であり、0≦X≦0.5)で表される化合物である二次電池システムとすると良い。
上記の組成式で表される化合物は、2相共存型の充放電を行う正極活物質である。この正極活物質を用いた二次電池は、放電が行われた後、充電を行うことで、充電を行わない場合に比べて、次回の放電時における出力特性を、特に向上させることができる。従って、本発明の二次電池システムによれば、二次電池の出力特性を特に良好にすることができる。
なお、上記の組成式で表される化合物は、SOC5%〜95%の範囲で、2相共存型の充放電を行う。従って、制御手段は、放電が行われた後の二次電池のSOCが5%〜95%(好ましくは、5%〜90%)の範囲内である場合に限り、二次電池を充電する制御を行うようにするのが好ましい。正極活物質が2相共存型の充放電を行う範囲内で充電を行わなければ、出力特性を向上させる効果が期待できないからである。
他の解決手段は、前記いずれかの二次電池システムであって、複数の前記二次電池を互いに電気的に直列に接続して組電池を構成してなる二次電池システムを、駆動用電源システムとして搭載してなるハイブリッド自動車であって、前記制御手段は、上記組電池を構成する各々の上記二次電池を放電させる制御を行った後、上記組電池を構成する各々の上記二次電池に対し前記第1基準値以上の電気量を充電する制御を行うハイブリッド自動車である。
本発明のハイブリッド自動車は、複数の二次電池を互いに電気的に直列に接続して組電池を構成してなる二次電池システムを、駆動用電源システムとして搭載している。ハイブリッド自動車では、走行用モータを駆動させるために大電流を必要とするので、多数の二次電池を互いに電気的に直列に接続した組電池を、駆動用電源として搭載する。このため、組電池を構成する各々の二次電池の出力特性を少しでも向上させることができれば、組電池全体として、出力特性を大きく向上させることができる。
これに対し、本発明のハイブリッド自動車では、制御手段が、組電池を構成する各々の二次電池を放電させる制御を行った後、組電池を構成する各々の二次電池に対し第1基準値以上の電気量を充電する制御を行う。これにより、組電池を構成する各々の二次電池について、次回の放電が行われる直前の状態を、第1基準値以上の充電が行われた状態にしておくことができるので、組電池の出力特性(放電特性)を良好にすることができる。
なお、各二次電池を充電する方法としては、例えば、ハイブリッド自動車に搭載されたエンジンの稼働により発生した電力を各二次電池に供給して、各二次電池を充電する方法を挙げることができる。また、ハイブリッド自動車の回生ブレーキにより発生した電力を、各二次電池に供給するようにしても良い。また、ハイブリッド自動車に搭載した補助バッテリ(制御手段の制御対象である上記二次電池とは異なるもの)から、各二次電池に電力を供給するようにしても良い。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
ハイブリッド自動車1は、図1に示すように、車体2、エンジン3、フロントモータ4、リヤモータ5、二次電池システム6、ケーブル7、及び発電機9を有し、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5との併用で駆動するハイブリッド自動車である。具体的には、このハイブリッド自動車1は、二次電池システム6をフロントモータ4及びリヤモータ5の駆動用電源として、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5とを用いて走行できるように構成されている。
ハイブリッド自動車1は、図1に示すように、車体2、エンジン3、フロントモータ4、リヤモータ5、二次電池システム6、ケーブル7、及び発電機9を有し、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5との併用で駆動するハイブリッド自動車である。具体的には、このハイブリッド自動車1は、二次電池システム6をフロントモータ4及びリヤモータ5の駆動用電源として、エンジン3とフロントモータ4及びリヤモータ5とを用いて走行できるように構成されている。
このうち、二次電池システム6は、ハイブリッド自動車1の車体2に取り付けられており、ケーブル7によりフロントモータ4及びリヤモータ5に接続されている。この二次電池システム6は、図2に示すように、複数(例えば、100個)の二次電池100を互いに電気的に直列に接続した組電池10と、制御手段30と、電流検知手段50とを備えている。
電流検知手段50は、組電池10を構成する二次電池100を流れる電流値を検知する。なお、この電流検知手段50では、二次電池100に対し充電が行われているときは、電流値Iは正の値(I>0)で検出され、放電が行われているときは、電流値Iは負の値(I<0)で検出される。
制御手段30は、図示しないROM、CPU、RAM等を有している。この制御手段30は、組電池10を構成する各々の二次電池100について、充放電の制御を行う。具体的には、制御手段30は、ハイブリッド自動車1の制御を司るコントロールユニット60から放電要求信号(二次電池100からの電力供給を要求する旨の信号)を受信すると、組電池100を構成する各々の二次電池100を放電させる制御を行う。その後、コントロールユニット60から放電停止信号(二次電池100からの電力供給停止を要求する旨の信号)を受信すると、各々の二次電池100の放電を終了させる制御を行う。さらに、制御手段30は、二次電池100の放電を終了させた後、組電池100を構成する各々の二次電池100を充電する制御を行う。
なお、制御手段30は、ハイブリッド自動車1の状態に応じて、充電方法を判断する。例えば、ハイブリッド自動車1において回生ブレーキが行われている場合は、ハイブリッド自動車1の回生ブレーキにより発生した電力を、組電池10(二次電池100)に供給して、各々の二次電池100を充電する。また、ハイブリッド自動車1に搭載されるエンジン3が稼働している場合は、エンジン3の稼働により発電機9で発生した電力を各二次電池100に供給して、各二次電池100を充電する。また、ハイブリッド自動車1が停車している場合は、エンジン3を始動させて、エンジン3の稼働により発電機9で発生した電力を各二次電池100に供給して、各二次電池100を充電する。なお、制御手段30は、コントロールユニット60から送信される信号に基づいて、ハイブリッド自動車1の状態を判断する。
ここで、二次電池100のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値、二次電池100のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値を第2基準値とする。なお、本実施形態の二次電池100の電池容量(SOC100%の状態からSOC0%にまで放電させたときの放電電気量)は、650mAhである。従って、本実施形態では、第1基準値が32.5mAh、第2基準値が97.5mAhとなる。
さらに、本実施形態の制御手段30は、各々の二次電池100に対し充電する電気量が第1基準値以上第2基準値以下となるように制御する。後述するように、二次電池100の放電が行われた後、二次電池100に対し第1基準値(32.5mAh)以上充電しておくことで、次回の放電時における二次電池の出力特性を極めて良好にすることができる。しかも、二次電池100に対し充電する電気量を第2基準値(97.5mAh)以下としているので、エネルギー効率良く、二次電池100の出力特性を高めることができる。
次に、二次電池100について、図面を参照しつつ説明する。
二次電池100は、図3に示すように、直方体形状の電池ケース110と、正極端子120と、負極端子130とを備える、角形密閉式のリチウムイオン二次電池である。このうち、電池ケース110は、金属からなり、直方体形状の収容空間をなす角形収容部111と、金属製の蓋部112とを有している。電池ケース110(角形収容部111)の内部には、電極体150、正極集電部材122、負極集電部材132などが収容されている。
二次電池100は、図3に示すように、直方体形状の電池ケース110と、正極端子120と、負極端子130とを備える、角形密閉式のリチウムイオン二次電池である。このうち、電池ケース110は、金属からなり、直方体形状の収容空間をなす角形収容部111と、金属製の蓋部112とを有している。電池ケース110(角形収容部111)の内部には、電極体150、正極集電部材122、負極集電部材132などが収容されている。
電極体150は、断面長円状をなし、シート状の正極155、負極156、及びセパレータ157を捲回してなる扁平型の捲回体である(図4及び図5参照)。正極155は、アルミニウム箔からなる正極集電部材151と、その表面に塗工された正極合材152を有している。負極156は、銅箔からなる負極集電部材158と、その表面に塗工された負極合材154を有している。
電極体150は、その軸線方向(図3において左右方向)の一方端部(図3において右端部)に位置し、正極集電部材151の一部のみが渦巻状に重なる正極捲回部155bと、他方端部(図3において左端部)に位置し、負極集電部材158の一部のみが渦巻状に重なる負極捲回部156bとを有している。
正極155には、正極捲回部155bを除く部位に、正極活物質153を含む正極合材152が塗工されている(図5参照)。また、負極156には、負極捲回部156bを除く部位に、負極活物質154を含む負極合材159が塗工されている(図5参照)。正極捲回部155bは、正極集電部材122を通じて、正極端子120に電気的に接続されている。負極捲回部156bは、負極集電部材132を通じて、負極端子130に電気的に接続されている。
本実施形態では、正極活物質153として、LiFePO4で表される化合物を用いている。LiFePO4で表される化合物は、2相共存型の充放電を行う活物質であり、結晶構造が異なる2つの結晶が共存した状態で充放電の反応が行われるものである。
また、負極活物質154として、天然黒鉛系の炭素材料を用いている。詳細には、平均粒子径が20μm、格子定数C0が0.67nm、結晶子サイズLcが27nm、黒鉛化度0.9以上の天然黒鉛系材料を用いている。
また、負極活物質154として、天然黒鉛系の炭素材料を用いている。詳細には、平均粒子径が20μm、格子定数C0が0.67nm、結晶子サイズLcが27nm、黒鉛化度0.9以上の天然黒鉛系材料を用いている。
また、セパレータ157として、ポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン3層構造複合体多孔質シートを用いている。また、非水電解液として、EC(エチレンカーボネート)とDEC(ジエチルカーボネート)とを、4:6(体積比)で混合した溶液中に、六フッ化燐酸リチウム(LiPF6)を1モル/リットルの割合で溶解したものを用いている。
次に、二次電池100の電池容量(SOC100%の状態からSOC0%にまで放電させたときの放電電気量)を測定した。具体的には、1/5Cの電流で、電池電圧(端子間電圧)が4.0V(上限電池電圧値)に達するまで、定電流充電を行った。その後、電池電圧を4.0Vに保った定電圧充電を行い、充電の電流値が定電圧充電を開始したときの電流値の1/10まで低下したところで充電を終了した。これにより、二次電池100のSOCを100%とした。次いで、1/5Cの電流で、電池電圧が2.5V(下限電池電圧値)に達するまで(SOCが0%に達するまで)定電流放電を行った。このときの放電電気量を電池容量として取得したところ、650mAhであった。なお、1Cは、二次電池100に含まれる正極活物質153が理論的に最大限蓄積できる理論電気容量を1時間で充電することができる電流値である。
(出力特性試験)
次に、二次電池100を6つ(サンプル1〜6)用意して、出力特性試験を行った。
具体的には、まず、サンプル1〜6について、SOC100%の状態からSOCが50%になるまで、放電(すなわち、325mAhだけ放電)を行った(1回目の放電とする)。詳細には、1Cの電流値で30分間放電を行った。その後、各サンプルについて、異なる条件で、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。
次に、二次電池100を6つ(サンプル1〜6)用意して、出力特性試験を行った。
具体的には、まず、サンプル1〜6について、SOC100%の状態からSOCが50%になるまで、放電(すなわち、325mAhだけ放電)を行った(1回目の放電とする)。詳細には、1Cの電流値で30分間放電を行った。その後、各サンプルについて、異なる条件で、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。
サンプル1については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが55%に至るまで充電(すなわち、32.5mAhだけ充電)を行った。すなわち、二次電池100に対し、第1基準値(二次電池100のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値)だけ充電を行った。その後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、396mAhであった。
サンプル2については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが60%に至るまで充電(すなわち、65mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、431mAhであった。
サンプル2については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが60%に至るまで充電(すなわち、65mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、431mAhであった。
サンプル3については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが65%に至るまで充電(すなわち、97.5mAhだけ充電)を行った。すなわち、二次電池100に対し、第2基準値(二次電池100のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値)だけ充電を行った。その後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、460mAhであった。
サンプル4については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが70%に至るまで充電(すなわち、130mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、494mAhであった。
サンプル4については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが70%に至るまで充電(すなわち、130mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、494mAhであった。
サンプル5については、1回目の放電後、1Cの電流値で、SOCが52%に至るまで充電(すなわち、13mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、351mAhであった。
サンプル6については、1回目の放電後、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、322mAhであった。
サンプル6については、1回目の放電後、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、322mAhであった。
ここで、サンプル1〜6の試験結果を、表1に示す。なお、表1では、2回目の放電をする前に行った充電時の充電量を、増加SOC(%)と、これを電気量(mAh)に換算した値とで表している。また、2回目の放電において、理論的に放電される放電容量(mAh)を理論値、実際に放電された放電容量を実測値(mAh)として表している。さらに、実測値から理論値を差し引いた値(実測値−理論値)を、増加放電量(mAh)として表している。
また、サンプル1〜6の試験結果に基づいて作成した、充電量(増加SOC)と増加放電量との関係を図6に示す。さらに、充電量(増加SOC)と放電量増加率との関係を図7に示す。ここで、放電量増加率は、(充電量+増加放電量)/充電量で算出される値であり、充電効率(エネルギー効率)を表す指標である。
まず、表1を参照して、サンプル1〜6の結果を比較する。
サンプル6は、1回目の放電後、充電を行うことなく、2回目の放電を行ったものである。2回目の放電は、SOC50%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量(650mAh)の半分の325mAhとなる。ところが、サンプル6では、実測値が322mAhとなり、理論値よりも僅かに小さくなった。具体的には、増加放電量が−3mAhとなった。
サンプル6は、1回目の放電後、充電を行うことなく、2回目の放電を行ったものである。2回目の放電は、SOC50%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量(650mAh)の半分の325mAhとなる。ところが、サンプル6では、実測値が322mAhとなり、理論値よりも僅かに小さくなった。具体的には、増加放電量が−3mAhとなった。
これに対し、1回目の放電後、13mAhだけ充電(SOCを2%増加)したサンプル5では、増加放電量が13mAhとなった。サンプル5では、1回目の放電後、SOC52%に至るまで充電(13mAhだけ充電)を行い、その後、2回目の放電を行っている。2回目の放電は、SOC52%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の52%に相当する338mAhとなる。ところが、サンプル5では、実測値が351mAhとなり、理論値より13mAh大きくなった。なお、サンプル5では、放電量増加率=(13+13)/13=2.0となった。
さらに、1回目の放電後に32.5mAhだけ充電(SOCを5%増加)したサンプル1では、増加放電量が38.5mAhとなり、サンプル5よりも大きくなった。サンプル1では、2回目の放電は、SOC55%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の55%に相当する357.5mAhとなる。ところが、サンプル1では、実測値が396mAhとなり、理論値より38.5mAhも大きくなった。なお、サンプル1では、放電量増加率=(32.5+38.5)/32.5=2.2となった。
また、1回目の放電後に65mAhだけ充電(SOCを10%増加)したサンプル2では、増加放電量が41mAhとなり、サンプル1と同程度に大きくなった。サンプル2では、2回目の放電は、SOC60%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の60%に相当する390mAhとなる。ところが、サンプル2では、実測値が431mAhとなり、理論値より41mAhも大きくなった。なお、サンプル2では、放電量増加率=(65+41)/65=1.6となった。
また、1回目の放電後に97.5mAh充電(SOCを15%増加)したサンプル3では、増加放電量が37.5mAhとなり、サンプル1と同程度に大きくなった。サンプル3では、2回目の放電は、SOC65%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の65%に相当する422.5mAhとなる。ところが、サンプル3では、実測値が460mAhとなり、理論値より37.5mAhも大きくなった。なお、サンプル3では、放電量増加率=(97.5+37.5)/97.5=1.4となった。
また、1回目の放電後に130mAh充電(SOCを20%増加)したサンプル4では、増加放電量が39mAhとなり、サンプル1と同程度に大きくなった。サンプル4では、2回目の放電は、SOC70%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の70%に相当する455mAhとなる。ところが、サンプル4では、実測値が494mAhとなり、理論値より39mAhも大きくなった。なお、サンプル4では、放電量増加率=(130+39)/130=1.3となった。
以上の結果より、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、放電が行われた後、充電を行うことで、充電を行わない場合に比べて、次回の放電時における出力特性(放電特性)を向上させることができるといえる。換言すれば、放電が行われる直前の二次電池の状態を、充電が行われた状態にしておくことで、二次電池の出力特性(放電特性)を良好にすることができるといえる。
特に、図6に示すように、二次電池100の放電が行われた後、二次電池100に対し、第1基準値(増加SOC5%に相当する電気量の値)以上充電しておく(すなわち、二次電池100のSOCを5%以上増加させておく)ことで、次回の放電時における二次電池100の出力特性を極めて良好にすることができるといえる。
ところで、図6に示すように、二次電池100に対し第1基準値(増加SOC5%に相当する電気量の値)以上充電することで、優れた出力特性を得ることができる。しかしながら、図7に示すように、二次電池100に対する充電量を第1基準値より大きくすると、放電量増加率が低下する。すなわち、充電効率(エネルギー効率)が低下する。特に、二次電池100に対する充電量が第2基準値を上回る範囲では、放電量増加率が1.4未満となる。従って、二次電池100に対する充電量を第2基準値より大きくするのは、充電効率(エネルギー効率)の点で好ましくない。
以上より、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について、放電が行われた後、第1基準値以上第2基準値以下の電気量を充電することで、エネルギー効率良く、二次電池の出力特性を高めることができるといえる。
また、比較例として、二次電池100とは、正極活物質のみが異なる二次電池を用意した。具体的には、正極活物質としてLiCoO2を用いた二次電池(電池容量は二次電池100と同様に650mAh)を2つ(サンプル7,8とする)用意した。このサンプル7,8についても、上述のようにして出力特性試験を行った。具体的には、まず、サンプル7,8について、サンプル1〜6と同様にして、SOC100%の状態からSOCが50%になるまで放電(すなわち、325mAhだけ放電)を行った(1回目の放電とする)。その後、各サンプルについて、異なる条件で、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。
サンプル7については、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、319mAhであった。
また、サンプル8については、SOCが60%に至るまで充電(すなわち、65mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、392mAhであった。
サンプル7,8の試験結果についても、表1に示す。
また、サンプル8については、SOCが60%に至るまで充電(すなわち、65mAhだけ充電)を行った後、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで放電を行った。このときの放電容量を測定したところ、392mAhであった。
サンプル7,8の試験結果についても、表1に示す。
表1に示すように、サンプル7では、実測値が理論値よりも小さくなった。サンプル7では、2回目の放電は、SOC50%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量(650mAh)の半分の325mAhとなる。ところが、サンプル7では、実測値が319mAhとなり、理論値よりも小さくなった。具体的には、増加放電量が−6mAhとなった。
また、サンプル8では、増加放電量が2mAhとなり、実測値と理論値がほとんど変わらなかった。サンプル8では、2回目の放電は、SOC60%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の60%に相当する390mAhとなる。これに対し、実測値が392mAhとなり、理論値とほぼ同等の値となった。
以上の結果より、正極活物質としてLiCoO2を用いた二次電池では、放電を行った後、充電を行っても、出力特性を向上させることができないといえる。この理由は、LiCoO2が、2相共存型の充放電を行う正極活物質でないからであると考えられる。
以上の結果より、正極活物質としてLiCoO2を用いた二次電池では、放電を行った後、充電を行っても、出力特性を向上させることができないといえる。この理由は、LiCoO2が、2相共存型の充放電を行う正極活物質でないからであると考えられる。
さらに、二次電池100(サンプル9)と比較例の二次電池(サンプル10)とを用意して、先のサンプル1〜8とは異なる条件で、出力特性試験を行った。具体的には、まず、サンプル9,10について、SOC100%の状態からSOCが60%になるまで、放電(すなわち、260mAhだけ放電)を行った(1回目の放電とする)。詳細には、1Cの電流値で24分間放電を行った。
その後、各サンプルについて、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。このときの放電容量を測定したところ、サンプル9,10共に、319mAhであった。サンプル9,10の試験結果を、表2に示す。
その後、各サンプルについて、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(すなわち、SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。このときの放電容量を測定したところ、サンプル9,10共に、319mAhであった。サンプル9,10の試験結果を、表2に示す。
表2に示すように、サンプル9,10では、増加放電量が1mAhとなり、実測値と理論値がほとんど変わらなかった。サンプル9,10では、2回目の放電は、SOC60%の状態からSOC0%の状態に至るまで放電しているので、理論値は、電池容量の60%に相当する390mAhとなる。これに対し、実測値が391mAhとなり、理論値とほぼ同等の値となった。
ここで、サンプル2とサンプル9の試験結果を比較する。両サンプルは、いずれも、二次電池100について、SOC60%の状態から2回目の放電を行っている点で共通している。すなわち、2回目の放電を行う直前のSOCの値を、等しく60%としている点で共通している。しかしながら、2回目の放電を行う直前の充放電履歴が異なっている。具体的には、サンプル2では、2回目の放電を行う直前の充放電履歴を充電としている(すなわち、2回目の放電を行う直前に充電を行っている)のに対し、サンプル9では、2回目の放電を行う直前の充放電履歴を放電としている(すなわち、2回目の放電を行う直前に放電を行っている)。
このような関係の両サンプルでは、実測値(2回目の放電における実際の放電量)が大きく異なる結果となった。具体的には、サンプル2では、実測値が431mAhとなり、理論値(390mAh)より41mAhも大きくなった(表1参照)。これに対し、サンプル9では、実測値が391mAhとなり、理論値(390mAh)とほぼ同等の値となった(表2参照)。
また、二次電池100について、SOC100%の状態から、SOCが55%になるまで放電を行った(1回目の放電とする)後、充電を行うことなく、電池電圧が下限電圧値(2.5V)に至るまで(SOC0%になるまで)、5Cの電流値で放電を行った(2回目の放電とする)。このときの放電容量(実測値)も、理論値とほぼ同等の値となった。
一方、同じSOC55%の状態から2回目の放電を行ったにも拘わらず、サンプル1では、実測値が396mAhとなり、理論値より38.5mAhも大きくなった(表1参照)。
一方、同じSOC55%の状態から2回目の放電を行ったにも拘わらず、サンプル1では、実測値が396mAhとなり、理論値より38.5mAhも大きくなった(表1参照)。
これらの結果より、SOCを等しく所定値(上記の例では60%、55%)に設定された二次電池100であっても、放電が行われた後に充電を行ってSOCを所定値にした二次電池100は、放電のみ行ってSOCを所定値にした二次電池100よりも、大きな放電容量を得ることができるといえる。すなわち、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池では、SOCを等しく所定値に設定された場合であっても、放電が行われた後に充電を行ってSOCを所定値にした場合は、放電のみ行ってSOCを所定値にした場合よりも、大きな放電容量を得ることができるといえる。特に、放電が行われた後に、第1基準値以上の電気量を充電しておくことで、次回の放電時に大きな放電容量を得ることができるといえる。
これは、2相共存型の充放電を行う正極活物質では、充放電履歴の違いによって、結晶構造中のLiイオンの偏在状態が異なり、Liイオンの偏在状態によって結晶構造中へのLiイオンの拡散のし易さが異なるからであると考えられる。具体的には、充電(特に、第1基準値以上の充電)を行った後の2相共存型の充放電を行う正極活物質は、結晶構造中にLiイオンが拡散し易い状態になるからであると考えられる。
また、サンプル8とサンプル10の試験結果を比較する。両サンプルは、いずれも、正極活物質としてLiCoO2を用いた二次電池について、SOC60%の状態から2回目の放電を行っている。すなわち、2回目の放電を行う直前のSOCの値を、等しく60%としている。しかしながら、2回目の放電を行う直前の充放電履歴が異なっている。具体的には、サンプル8では、2回目の放電を行う直前の充放電履歴を充電としている(すなわち、2回目の放電を行う直前に充電を行っている)が、サンプル10では、2回目の放電を行う直前の充放電履歴を放電としている(すなわち、2回目の放電を行う直前に放電を行っている)。
ところが、サンプル8とサンプル10では、実測値が理論値(390mAh)とほぼ同等の値となった(表1及び表2参照)。すなわち、2回目の放電を行う直前の充放電履歴に拘わらず(すなわち、2回目の放電を行う直前に充電を行っているか放電を行っているかに拘わらず)、放電容量にほとんど差が生じなかった。これは、LiCoO2が、2相共存型の充放電を行う正極活物質ではないからであると考えられる。
以上より、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について、放電が行われた後に、第1基準値以上の電気量を充電しておくことで、次回の放電時に大きな放電容量を得ることができるといえる。
以上より、2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池について、放電が行われた後に、第1基準値以上の電気量を充電しておくことで、次回の放電時に大きな放電容量を得ることができるといえる。
次に、本実施形態にかかる二次電池100(組電池10)の充放電制御方法について説明する。図8は、本実施形態にかかる二次電池の充放電制御方法の流れを示すフローチャートである。
制御手段30は、コントロールユニット60から放電要求信号を受信すると、ステップS1において、組電池10を構成する二次電池100の放電を開始させる。その後、コントロールユニット60から放電停止信号を受信すると、ステップS2に進み、各々の二次電池100の放電を終了させる。
制御手段30は、コントロールユニット60から放電要求信号を受信すると、ステップS1において、組電池10を構成する二次電池100の放電を開始させる。その後、コントロールユニット60から放電停止信号を受信すると、ステップS2に進み、各々の二次電池100の放電を終了させる。
次いで、ステップS3に進み、二次電池100のSOCが5%以上90%以内であるか否かを判断する。二次電池100の正極活物質153は、SOC5%〜95%の範囲で、2相共存型の充放電を行う。従って、正極活物質が2相共存型の充放電を行う範囲内で、少なくとも第1基準値(SOCを5%増加させるために必要な電気量の値)以上の電気量を充電するためには、充電を開始する前の二次電池100のSOCが5%〜90%の範囲内である必要がある。正極活物質153が2相共存型の充放電を行う範囲内で充電を行わなければ、出力特性を向上させる効果が期待できないからである。
なお、二次電池100のSOCの値は、これまでに二次電池に対して行われた充電時及び放電時の電流積算値に基づいて算出することができる。
なお、二次電池100のSOCの値は、これまでに二次電池に対して行われた充電時及び放電時の電流積算値に基づいて算出することができる。
ステップS3において、二次電池100のSOCが5%以上90%以内でない(No)と判断した場合は、充電を行うことなく、一連の処理を終了する。
一方、ステップS3において、二次電池100のSOCが5%以上90%以内である(Yes)と判断された場合は、ステップS4に進み、制御手段30は、組電池10を構成する二次電池100への充電を開始させる。例えば、ハイブリッド自動車1が停車している場合は、エンジン3を始動させて、エンジン3の稼働により発電機9で発生した電力を各二次電池100に供給して、各二次電池100を充電する制御を行う。
一方、ステップS3において、二次電池100のSOCが5%以上90%以内である(Yes)と判断された場合は、ステップS4に進み、制御手段30は、組電池10を構成する二次電池100への充電を開始させる。例えば、ハイブリッド自動車1が停車している場合は、エンジン3を始動させて、エンジン3の稼働により発電機9で発生した電力を各二次電池100に供給して、各二次電池100を充電する制御を行う。
次いで、ステップS5に進み、制御手段30は、電流積算値Qの積算を開始する。この電流積算値Qは、充電を開始した時点から二次電池100に供給された電気量の合計値を表す。その後、ステップS6に進み、第1基準値≦電流積算値Q≦第2基準値であるか否かを判断する。第1基準値≦電流積算値Q≦第2基準値でない(No)と判断した場合は、第1基準値≦電流積算値Q≦第2基準値である(Yes)と判断するまで、所定のタイミング毎にステップS6の処理を繰り返す。
一方、ステップS6において、第1基準値≦電流積算値Q≦第2基準値である(Yes)と判断した場合は、ステップS7に進み、二次電池100への充電を終了する。その後、ステップS8に進み、電流積算値Qをクリア(電流積算値Qの値を0に戻す)して、一連の処理を終了する。
このようにして、本実施形態では、組電池10を構成する各々の二次電池100の放電が行われた後、各々の二次電池100に対し、第1基準値以上第2基準値以下の電気量を充電することができる。従って、ステップS8の処理の後、コントロールユニット60から放電要求信号を受けて、組電池10を構成する二次電池100の放電が行われた場合は、優れた出力特性を発揮させることができる。
前述のように、二次電池100の放電が行われた後、二次電池100に対し第1基準値以上充電しておくことで、次回の放電時における二次電池の出力特性を極めて良好にすることができるからである。しかも、二次電池100に対し充電する電気量を第2基準値以下としているので、エネルギー効率良く、二次電池100の出力特性を高めることができる。
なお、本実施形態では、ステップS4〜S7の処理が、充電ステップに相当する。
なお、本実施形態では、ステップS4〜S7の処理が、充電ステップに相当する。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態の二次電池システム6では、正極活物質としてLiFePO4を有する二次電池100を用いた。しかしながら、二次電池の正極活物質は、LiFePO4に限定されるものではなく、LiMnPO4など2相共存型の充放電を行う正極活物質であればいずれを用いても良い。
また、実施形態では、ハイブリッド自動車に搭載した二次電池を、充放電制御の対象とした。しかしながら、ハイブリッド自動車に限らず、他の車両(電気自動車や電車など)やプレス機や電子機器等の電源として使用している二次電池についても、放電が行われた後、第1基準値以上の電気量を充電することで、次回の放電時における二次電池の出力特性を良好にすることができる。
また、実施形態では、ステップS6において、第1基準値≦電流積算値Q≦第2基準値であるか否かを判断したが、第1基準値≦電流積算値Qであるか否かを判断するようにしても良い。あるいは、電流積算値Qが、第1基準値〜第2基準値の範囲内の特定値(例えば、第1基準値)に達したか否かを判断するようにしても良い。
1 ハイブリッド自動車
6 二次電池システム
10 組電池
30 制御手段
100 二次電池
150 電極体
155 正極
153 正極活物質
6 二次電池システム
10 組電池
30 制御手段
100 二次電池
150 電極体
155 正極
153 正極活物質
Claims (7)
- 2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池の充放電を制御する方法であって、
上記二次電池のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、
上記二次電池の放電が行われた後、上記二次電池に対し上記第1基準値以上の電気量を充電する充電ステップを備える
二次電池の充放電制御方法。 - 請求項1に記載の二次電池の充放電制御方法であって、
前記二次電池のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値を第2基準値としたとき、
前記充電ステップは、
上記二次電池に対し充電する電気量を、上記第2基準値以下とする
二次電池の充放電制御方法。 - 請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の二次電池の充放電制御方法であって、
前記正極活物質は、LiM1(1-X)M2XPO4(M1は、FeまたはMnであり、M2は、Mn,Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,B,Nbの少なくともいずれか(但し、M1がMnのときはMnを除く)であり、0≦X≦0.1)で表される化合物である
二次電池の充放電制御方法。 - 2相共存型の充放電を行う正極活物質を有する二次電池と、
上記二次電池の充放電を制御する制御手段と、を備える
二次電池システムであって、
上記二次電池のSOCを5%増加させるのに必要な電気量の値を第1基準値としたとき、
上記制御手段は、上記二次電池を放電させる制御を行った後、上記二次電池に対し上記第1基準値以上の電気量を充電する制御を行う
二次電池システム。 - 請求項4に記載の二次電池システムであって、
前記二次電池のSOCを15%増加させるのに必要な電気量の値を第2基準値としたとき、
前記制御手段は、
上記二次電池に対し充電する電気量を、上記第2基準値以下とする
二次電池システム。 - 請求項4または請求項5のいずれか一項に記載の二次電池システムであって、
前記正極活物質は、LiM1(1-X)M2XPO4(M1は、FeまたはMnであり、M2は、Mn,Cr,Co,Cu,Ni,V,Mo,Ti,Zn,Al,Ga,B,Nbの少なくともいずれか(但し、M1がMnのときはMnを除く)であり、0≦X≦0.5)で表される化合物である
二次電池システム。 - 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の二次電池システムであって、複数の前記二次電池を互いに電気的に直列に接続して組電池を構成してなる二次電池システムを、駆動用電源システムとして搭載してなるハイブリッド自動車であって、
前記制御手段は、上記組電池を構成する各々の上記二次電池を放電させる制御を行った後、上記組電池を構成する各々の上記二次電池に対し前記第1基準値以上の電気量を充電する制御を行う
ハイブリッド自動車。
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