JP5003088B2 - 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置 - Google Patents

非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5003088B2
JP5003088B2 JP2006270391A JP2006270391A JP5003088B2 JP 5003088 B2 JP5003088 B2 JP 5003088B2 JP 2006270391 A JP2006270391 A JP 2006270391A JP 2006270391 A JP2006270391 A JP 2006270391A JP 5003088 B2 JP5003088 B2 JP 5003088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
active material
aqueous electrolyte
lithium ions
electrode precursor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006270391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008091191A (ja
Inventor
秀治 武澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2006270391A priority Critical patent/JP5003088B2/ja
Priority to US11/856,760 priority patent/US8133374B2/en
Publication of JP2008091191A publication Critical patent/JP2008091191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5003088B2 publication Critical patent/JP5003088B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本発明は、大容量密度の負極活物質を用いた非水電解質二次電池用負極を製造する過程において、その前駆体にリチウムイオンを吸蔵させることによって、負極活物質の不可逆容量を補う方法とその装置に関する。
電子機器のポータブル化、コードレス化が進むにつれて、小型・軽量で、かつ高エネルギー密度を有する非水電解質二次電池への期待はより一層高まっている。現在、黒鉛などの炭素材料が非水電解質二次電池の負極活物質として実用化されている。しかしながらその理論容量密度は372mAh/gである。そこで、さらに非水電解質二次電池を高エネルギー密度化するために、炭素材料より理論容量密度の大きいケイ素(Si)、スズ(Sn)、ゲルマニウム(Ge)やこれらの酸化物および合金などが検討されている。特にSi粒子や酸化ケイ素粒子などの含ケイ素粒子は安価なため、幅広く検討されている。
上記のような負極活物質は、特に処理しない限りリチウムイオンを含まない状態で電池に組み込まれる。電池容量に寄与するリチウムイオンは正極活物質のみに由来するが、予め処理をしない負極活物質を用いた電池は初回充電時の不可逆容量が大きい。そのため、初回放電以降に利用可能なリチウムイオンが減少し、電池容量が低下する。このように、負極活物質の高容量密度を活かしきれない。
そこでこの不可逆容量を補うため、予め負極の表面にリチウム金属箔を貼り付けたり、真空蒸着法やイオンプレーティング法などの乾式成膜法により負極の表面にリチウム金属の層を形成したりすることが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
国際公開第96/27910号パンフレット 特開2005−038720号公報
しかしながら不可逆容量に相当する量のリチウム金属はごくわずかであるため、リチウム箔を負極表面に貼り付ける場合、極めて薄い箔を作製して貼り付ける必要がある。このような金属箔を製造することは難しく、このような金属箔の取り扱いは困難である。またそのため負極の製造工程が煩雑になる。また比較的厚めのリチウム箔を負極に疎らに貼り付けると、負極活物質のリチウム吸蔵量が極板面内で大きくばらつく。大容量密度の負極活物質は一般的に充電に伴い膨張するため、このようにリチウム箔を貼り付けると、負極に凹凸が生じ、充放電反応が不均一になり、その結果、例えばサイクル特性が低下する。また過剰なリチウム金属箔を貼り付けると負極活物質に吸蔵されきれないリチウム金属が負極表面に残り、充電時にはその部位にデンドライドが発生する可能性があり、熱安定性や安全性の面で課題が残る。
一方、乾式成膜法により負極の表面にリチウム金属の層を形成する場合には負極の温度が上昇するため、負極活物質層を形成するための結着剤の強度に影響する。結着剤の強度が低下すると充放電時の負極活物質の体積変化に伴う応力変化により、活物質同士の導電ネットワークが維持できず充放電サイクル特性が低下する。特に上述のように高容量密度の負極活物質は一般的に充放電に伴い体積変化する。そのため、このような負極活物質を用いた場合、負極活物質層が崩壊しやすくなる。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、負極活物質の不可逆容量を補充して非水電解質二次電池用負極の高容量密度化を実現しつつ、充放電サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を実現するために、非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明では、導体からなる芯材とこの芯材上に形成された第1活物質層とを有する非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる。この方法は、次の5つのステップを含む。
巻き取られた負極前駆体を引き出すAステップ。
引き出された負極前駆体を、リチウムイオンを含有させた非水電解液を保持させた電解槽に挿入するBステップ。
負極前駆体と、非水電解液中で活物質層に対向するように設置したリチウムイオン供給に対して不活性な電極との間に電流を流すことにより活物質層へリチウムイオンを吸蔵させるCステップ。
リチウムイオンを吸蔵処理した負極前駆体を巻き取るDステップ。
非水電解液と同組成の非水電解液を電解槽に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液を電解槽から除去するEステップ。
このように、本発明による方法では、非水電解液中で電気化学的に負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる。これによって負極活物質の不可逆容量を補充するのに必要な量だけのリチウムイオンを負極活物質に供給することができる。これにより負極活物質の大容量密度を活かすことができる。またその際、リチウムイオン供給に対して不活性な電極を用いて、非水電解液中に溶解しているリチウムイオンを活物質層に吸蔵させる。一方、非水電解液と同組成の非水電解液を電解槽に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液を電解槽から除去する。これにより非水電解液中のリチウムイオン濃度がほぼ一定に保たれる。これにより連続的に負極前駆体の活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。そのため生産性が向上する。
本発明の非水電解質二次電池用負極前駆体へのリチウムイオン吸蔵処理方法を用いれば、高容量で生産性の高い非水電解質二次電池を提供することができる。
本発明の第1の発明は、導体からなる芯材とこの芯材上に形成された活物質層とを有する非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法である。この方法は、次の5つのステップを含む。巻き取られた負極前駆体を引き出すAステップ、引き出された負極前駆体を、リチウムイオンを含有させた非水電解液を保持させた電解槽に挿入するBステップ、負極前駆体と、非水電解液中で活物質層に対向するように設置したリチウムイオン供給に対して不活性な電極との間に電流を流すことにより活物質層へリチウムイオンを吸蔵させるCステップ、リチウムイオンを吸蔵処理した負極前駆体を巻き取るDステップ、非水電解液と同組成の非水電解液を電解槽に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液を電解槽から除去するEステップ。この方法では、非水電解液中で電気化学的に負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる。これによって負極活物質の不可逆容量を補充するのに必要な量だけのリチウムイオンを負極活物質に供給することができる。これにより負極活物質の大容量密度を活かすことができる。またその際、リチウムイオン供給に対して不活性な電極を用いて、非水電解液中に溶解しているリチウムイオンを活物質層に吸蔵させる。一方、非水電解液と同組成の非水電解液を電解槽に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液を電解槽から除去する。これにより非水電解液中のリチウムイオン濃度がほぼ一定に保たれる。これにより連続的に負極前駆体の活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。そのため生産性が向上する。
さらにEステップにおいて、負極前駆体の移動方向と反対の方向から非水電解液を流すことにより非水電解液に乱流を生じやすくなり、電解槽内でリチウムイオンの濃度が均一になりやすい。そのため安定して活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。特に負極前駆体の移動方向において電極の長さが比較的大きい場合に有効である。
本発明の第の発明は、第1の方法を具現化する、負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる装置である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、本明細書に記載された基本的な特徴に基づく限り、以下に記載の内容に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による非水電解質二次電池の一部切欠斜視図、図2は同非水電解質二次電池の分解斜視図である。この角形電池は、負極1と、負極1に対向し放電時にリチウムイオンを還元する正極2と、負極1と正極2との間に介在し負極1と正極2の直接接触を防ぐセパレータ3とを有する。負極1および正極2は、セパレータ3とともに、捲回されて電極体9を形成している。電極体9は、図示しない非水電解液とともにケース6内に収納されている。電極体9の上部には、電極体9と蓋体5とを隔離するとともにリード11とケース6とを隔離する樹脂製の枠体4が配置されている。
負極1は負極芯材とその表面に設けられた負極活物質層とを有し、負極芯材にはリード11が溶接などにより取り付けられている。リード11の他端は蓋体5に設けられた端子13に接続されている。なお負極芯材の両面に負極活物質層が形成されている。
正極2は芯材と正極活物質を含む正極活物質層とを有し、正極芯材にはリード14が取り付けられている。リード14の他端は正極端子を兼ねるケース6に接続されている。なお正極芯材の両面に正極活物質層が形成されている。
負極活物質層は少なくともリチウムイオンの吸蔵放出が可能な活物質を含む。この活物質としては、グラファイトや非晶質カーボンのような炭素材料を用いることができる。あるいはケイ素(Si)やスズ(Sn)などのように正極活物質よりも卑な電位でリチウムイオンを大量に吸蔵放出可能な材料を用いることができる。このような材料であれば、単体、合金、化合物、固溶体および含ケイ素材料や含スズ材料を含む複合活物質のいずれであっても、本発明の効果を発揮させることは可能である。特に含ケイ素材料は容量密度が大きく安価であるため好ましい。すなわち、含ケイ素材料として、Si、SiO(0.05<x<1.95)、またはこれらのいずれかにB、Mg、Ni、Ti、Mo、Co、Ca、Cr、Cu、Fe、Mn、Nb、Ta、V、W、Zn、C、N、Snからなる群から選択される少なくとも1つ以上の元素でSiの一部を置換した合金や化合物、または固溶体などを用いることができる。含スズ材料としてはNiSn、MgSn、SnO(0<x<2)、SnO、SnSiO、LiSnOなどを適用できる。
これらの材料は単独で負極活物質を構成してもよく、また複数種の材料により構成してもよい。上記複数種の材料により負極活物質を構成する例として、Siと酸素と窒素とを含む化合物やSiと酸素とを含み、Siと酸素との構成比率が異なる複数の化合物の複合物などが挙げられる。この中でもSiO(0.3≦x≦1.3)は、放電容量密度が大きく、かつ充電時の膨張率がSi単体より小さいため好ましい。
負極活物質層はさらに結着剤を含む。結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンより選択された2種以上の材料の共重合体を用いてもよい。
また、必要に応じて鱗片状黒鉛などの天然黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛などのグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類、炭素繊維、金属繊維などの導電性繊維類、銅やニッケルなどの金属粉末類、ポリフェニレン誘導体などの有機導電性材料などの導電剤を負極活物質層に混入させてもよい。特に、繊維状の炭素材料を負極活物質の粒子に付着させ、負極活物質の粒子同士の導電ネットワークを形成することがさらに好ましい。
負極芯材やリード11、端子13には、ステンレス鋼、ニッケル、銅、チタンなどの金属箔、炭素や導電性樹脂の薄膜などが利用可能である。さらに、カーボン、ニッケル、チタンなどで表面処理を施してもよい。
正極活物質層はLiCoOやLiNiO、LiMnまたはこれらの混合あるいは複合化合物などの含リチウム複合酸化物を正極活物質として含む。特にLi1−y(式中、MおよびNは、Co、Ni、Mn、Cr、Fe、Mg、Al、およびZnからなる群より選択される少なくとも1種であり、少なくともNiを含み、M≠Nであり、0.98≦x≦1.10、0<y<1)は容量密度が大きいため好ましい。
正極活物質としては上記以外に、LiMPO(M=V、Fe、Ni、Mn)の一般式で表されるオリビン型リン酸リチウム、LiMPOF(M=V、Fe、Ni、Mn)の一般式で表されるフルオロリン酸リチウムなども利用可能である。さらにこれら含リチウム化合物の一部を異種元素で置換してもよい。金属酸化物、リチウム酸化物、導電剤などで表面処理してもよく、表面を疎水化処理してもよい。
正極活物質層はさらに導電剤と結着剤とを含む。導電剤としては、天然黒鉛や人造黒鉛のグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類、炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維類、アルミニウムなどの金属粉末類、酸化亜鉛やチタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー類、酸化チタンなどの導電性金属酸化物、フェニレン誘導体などの有機導電性材料を用いることができる。
また結着剤としては、PVDF、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンより選択された2種以上の材料の共重合体を用いてもよい。またこれらのうちから選択された2種以上を混合して用いてもよい。
正極芯材やリード14、ケース6としては、アルミニウム(Al)、炭素、導電性樹脂などが使用可能である。またこのいずれかの材料に、カーボンなどで表面処理したものを用いてもよい。
非水電解質には有機溶媒に溶質を溶解した非水溶液系の電解質溶液や、これらを含み高分子で非流動化されたいわゆるポリマー電解質層が適用可能である。少なくとも電解質溶液を用いる場合には正極2と負極1との間にポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、アミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミドなどからなる不織布や微多孔膜などのセパレータ3を用い、これに電解質溶液を含浸させるのが好ましい。
非水電解質の材料は、活物質の酸化還元電位などを基に選択される。非水電解質に用いるのが好ましい溶質としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiAlCl、LiSbF、LiSCN、LiCFSO、LiN(CFCO、LiN(CFSO、LiAsF、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiF、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、ビス(1,2−ベンゼンジオレート(2−)−O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(2,3−ナフタレンジオレート(2−)−O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(2,2’−ビフェニルジオレート(2−)−O,O’)ホウ酸リチウム、ビス(5−フルオロ−2−オレート−1−ベンゼンスルホン酸−O,O’)ホウ酸リチウムなどのホウ酸塩類、テトラフェニルホウ酸リチウムなど、一般にリチウム電池で使用されている塩類を適用できる。
さらに上記塩を溶解させる有機溶媒には、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、ジメトキシメタン、γ−ブチロールクトン、γ−バレロールクトン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジメトキシエタン、エトキシメトキシエタン、トリメトキシメタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのテトラヒドロフラン誘導体、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどのジオキソラン誘導体、ホルムアミド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、プロピルニトリル、ニトロメタン、エチルモノグライム、リン酸トリエステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、スルホラン、3−メチルスルホラン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、エチルエーテル、ジエチルエーテル、1,3−プロパンサルトン、アニソール、フルオロベンゼンなどの1種またはそれ以上の混合物など、一般にリチウム電池で使用されているような溶媒を適用できる。
さらに、ビニレンカーボネート、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ビニルエチレンカーボネート、ジビニルエチレンカーボネート、フェニルエチレンカーボネート、ジアリルカーボネート、フルオロエチレンカーボネート、カテコールカーボネート、酢酸ビニル、エチレンサルファイト、プロパンサルトン、トリフルオロプロピレンカーボネート、ジベンゾフラン、2,4−ジフルオロアニソール、o−ターフェニル、m−ターフェニルなどの添加剤を含んでいてもよい。
なお、非水電解質は、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリホスファゼン、ポリアジリジン、ポリエチレンスルフィド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレンなどの高分子材料の1種またはそれ以上の混合物などに上記溶質を混合して、固体電解質として用いてもよい。また、上記有機溶媒と混合してゲル状で用いてもよい。さらに、リチウム窒化物、リチウムハロゲン化物、リチウム酸素酸塩、LiSiO、LiSiO−LiI−LiOH、LiPO−LiSiO、LiSiS、LiPO−LiS−SiS、硫化リン化合物などの無機材料を固体電解質として用いてもよい。
次に正極2の製造方法について簡単に説明する。所定の粒度に分級した粉状の正極活物質を、結着剤、導電剤、および適量の分散媒とともに攪拌し、正極合剤ペーストを調製する。このペーストを正極芯材の両面に塗布し、乾燥させた後、ロールプレスする。このようにして正極芯材の両面に正極活物質層を形成する。その後、角形のケース6に挿入可能な幅にスリットする。また正極活物質層の一部を剥離して正極芯材にリード14を接続する。このようにして正極2が作製される。
次に負極1の製造方法について説明する。所定の粒度に分級した粉状の負極活物質を、結着剤、導電剤、および適量の分散媒とともに攪拌し、負極合剤ペーストを調製する。このペーストを負極芯材の両面に塗布し、乾燥させる。その後、必要に応じてロールプレスする。このようにして負極芯材の両面に負極活物質層を形成し、負極前駆体を作製する。その後、負極活物質層に含まれる負極活物質に、不可逆容量に相当するリチウムイオンを吸蔵させる。そして角形のケース6に挿入可能で、かつ正極2より広い幅にスリットする。その後、負極芯材を一部露出させてリード11を接続する。このようにして負極1が作製される。このように芯材露出部を設けるために、芯材の両面に予め等間隔にテープを貼り付けておく。負極活物質層を形成後にこのテープを剥離することによって芯材露出部を形成することができる。
これ以外に、負極芯材に気相法を用いて負極活物質を堆積させて負極前駆体を作製してもよい。
次に図3を用いて、負極前駆体の負極活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる装置について説明する。図3は負極前駆体の負極活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる装置の概略構成図である。
上述のようにして作製された負極前駆体20は、芯材とその表面(両面)に形成された活物質層とを有する。負極前駆体20は、供給ロール21に捲回された状態で供給される。供給ロール21は、巻き取られた負極前駆体20を引き出す巻出部である。
この装置は、供給ロール21と、電解槽24と、電源部28と、電極27と、巻取ロール22とを有する。電解槽24は、リチウムイオンを含有する非水電解液25を保持している。電解槽24には非水電解液25と同組成の非水電解液を電解槽24に供給する供給部40と、供給量と同量の非水電解液25を電解槽24から除去する除去部41が設けられている。また電解槽24内には電解ロール34と第1支持ロール33Aとが負極前駆体20をはさむように設けられている。さらに、第1支持ロール33Aと平行に第2支持ロール33Bが設けられている。負極前駆体20は第1支持ロール33Aと第2支持ロール33Bとの間で所定の張力により張られている。このように張られた負極前駆体20に対向するように電極27が設けられている。電極27は、グラッシーカーボンや黒鉛焼結体などの炭素質あるいは白金などの貴金属など、リチウムイオン供給に対し不活性な材料で構成され、非水電解液25中に設置されている。電源部28は電極27と負極前駆体20との間に電流を流し、活物質層の電極27に面した側(第1活物質層)にリチウムイオンを吸蔵させる。このとき電源部28は、電解ロール34を介して負極前駆体20に電流を流す。巻取り部である巻取ロール22は、リチウムイオンを吸蔵処理した負極前駆体20を巻き取る。
この装置を用いて負極前駆体20の活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる方法を説明する。まず巻き取られた負極前駆体20を供給ロール21から引き出す。次に引き出された負極前駆体20を、リチウムイオンを含有させた非水電解液25を保持させた電解槽24に挿入する。このとき電源部28が電極27を正極側、電解ロール34を負極側として電流を流す。これにより非水電解液25中のリチウムイオンが活物質層に吸蔵される。あるいは電源部28の負極側は供給ロール21に接続し、さらに芯材と供給ロール21が接触するように負極前駆体20の巻き終わり部分に充分長い芯材露出部を設けてもよい。このようにすれば電子伝導性の比較的低い状態で活物質層が形成されている場合でも確実に活物質層にリチウムイオンを吸蔵することができる。
電極27はリチウムイオン供給に対して不活性である。そのため、連続して活物質層にリチウムイオンを吸蔵させると非水電解液25中のリチウムイオン濃度が低下する。リチウムイオン濃度が低下すると過電圧が上昇してリチウムイオン吸蔵量が低下する。そのため、非水電解液25と同組成の非水電解液を供給部40から電解槽24に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液25を、除去部41を介して電解槽24から除去する。このようにすることで、非水電解液25中のリチウムイオン濃度がほぼ一定に保たれる。最後に、リチウムイオンを吸蔵処理した負極前駆体20を巻取ロール22に巻き取る。
このように、本実施の形態では、非水電解液25中で電気化学的に負極前駆体20にリチウムイオンを吸蔵させる。これによって負極活物質の不可逆容量を補充するのに必要な量だけのリチウムイオンを負極活物質に供給することができる。これにより負極活物質の大容量密度を活かすことができる。またその際、リチウムイオン供給に対して不活性な電極27を用いて、非水電解液25中に溶解しているリチウムイオンを活物質層に吸蔵させる。一方、非水電解液25と同組成の非水電解液を電解槽24に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液25を電解槽24から除去する。これにより非水電解液25中のリチウムイオン濃度がほぼ一定に保たれる。これにより連続的に負極前駆体20の活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。
例えば、電極27に流れる電流が10Aで、非水電解液25のリチウムイオン濃度が1mol/l、1セルあたり負極1Ah相当の不可逆容量を1hの充電で補填する場合、非水電解液25の供給部40からの供給量は0.037l/hとなる。なおリチウムイオンの吸蔵反応が支配的になるよう電極27に流れる電流密度は1mA/cm以上10mA/cm以下の範囲とすることが好ましい。
なお、供給部40は電解槽24における負極前駆体20の移動方向終端側に設けられ、除去部41は電解槽24において負極前駆体20が挿入される側に設けられている。そのため、電解槽24内では、負極前駆体20の移動方向と反対の方向から非水電解液25が流れる。これにより非水電解液25に乱流を生じやすくなり、電解槽24内でリチウムイオンの濃度が均一になりやすい。そのため安定して活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。特に負極前駆体20の移動方向において電極の長さが比較的大きい場合に有効である。
非水電解液25には電池に用いる非水電解液と同様の材料を用いることができる。また図示していないが、電解槽24から引き出された負極前駆体20を巻取ロール22に巻き取る前に、非水電解液25に含まれる溶質を溶解する溶媒に通して溶質を除去することが好ましい。これによって溶質が析出して巻き取った負極前駆体20同士が貼りついてしまったり、過剰な溶質が電池に入ったりすることが防止される。
なお負極前駆体20が両面に活物質層を有する場合、すなわち、上述のようにリチウムイオンを吸蔵させた第1活物質層の裏側にも第2活物質層が設けられている場合、この第2活物質層にもリチウムイオンを吸蔵させる必要がある。そこで、巻取ロール22に巻き取った負極前駆体20を再び供給ロール21にセットし、裏側の活物質層(第2活物質層)にリチウムイオンを吸蔵させる。
あるいは図3に示す電解槽24、電極27、電源部28のセットをもう1組用意する。そして片面側の活物質層(第1活物質層)にリチウムイオンを吸蔵させた後、負極前駆体20を裏返し、第2の電解槽などを用いて裏側の活物質層(第2活物質層)にリチウムイオンを吸蔵させる。その後、巻取ロール22で負極前駆体20を巻き取る。あるいは、裏側の活物質層に対向するように電極27、電源部28のセットをもう1組用意して負極前駆体20の両側から第1、第2活物質層の両方に同時にリチウムイオンを吸蔵させてもよい。これらのようにすれば連続的に両面の活物質層を処理することができる。
このように、負極前駆体20が芯材の両面に活物質層を有する場合は、両面にリチウムイオンを吸蔵させることが好ましい。これによって長尺な正極、負極を捲回して電池を構成する円筒形電池や角形電池の負極前駆体全体に含まれる負極活物質の不可逆容量を補充することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における、負極前駆体の負極活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる装置の概略構成図である。実施の形態1と同様の構成をなすものには同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、以下の3点である。
(1)電極27に比べて負極前駆体20の移動方向の長さの短い電極27Aを用いている。
(2)負極前駆体20に対し電極27Aと反対側に電位ロール35が設けられ、負極前駆体20に接している。また、参照電極26が、電位ロール35近傍に配置されている。そして参照電極26に対する電位ロール35の電位を測定する電位センサ29が設けられている。電位センサ29からの出力は制御部50に入力され、制御部50は電源部28を制御する。
(3)除去部41が電解槽24における負極前駆体20の移動方向終端側に設けられ、供給部40が電解槽24において負極前駆体20が挿入される側に設けられている。
負極1にはリード11を取り付けるために負極芯材を一部露出させる必要がある。このような露出部は、リチウムイオン吸蔵処理の前に作製してもよい。この場合、活物質層を間欠的に形成することによって活物質層の除去による活物質のロスを低減することができる。しかしながらこの場合、リチウムイオン吸蔵処理の前に負極前駆体20に芯材露出部ができる。実施の形態1の装置によってリチウムイオン吸蔵処理を行うと、この芯材露出部に反応性の高いリチウム金属が析出し、芯材露出部を溶接する際に過熱する可能性がある。電位センサ29、制御部50などは芯材露出部へのリチウム金属の析出を抑制するために設けられ、また電極27Aは電極27に比べ小さく構成されている。
すなわち、電位センサ29は参照電極26を用いて、負極前駆体20における、非水電解液25に浸った部分の参照電極26近傍の電位を測定する。この測定結果は逐次制御部50に送られる。制御部50は、測定された電位に基づき電源部28を制御し、負極前駆体20と電極27Aとの間に流す電流を制御する。すなわち制御部50は、活物質層の電極27Aに面した側へのリチウムイオンの吸蔵量を制御する。
次に図5を用いて電位センサ29の測定電位の変化と負極前駆体20へのリチウム供給について説明する。図5は本発明の実施の形態2における電位センサ29の測定電位の時間変化を模式的に示すグラフである。
電源部28から電流を流さず、供給ロール21から巻取ロール22へ負極前駆体20を一定速度で送ると、芯材露出部が参照電極26の近傍を通過するときに電位センサ29の測定電位は一点鎖線のように変化する。すなわち、リチウムイオンを吸蔵できる活物質層が参照電極26の測定箇所にあるとき、電位は点A1点のように低い状態(V)にある。そして芯材露出部が非水電解液25に挿入され参照電極26の測定箇所に近づくと、点B1点のように電位が上昇し始め貴な方へ変化する。これは芯材の自然電位が負極前駆体20の活物質層が形成された部分よりも高いためである。そして点D点のように、参照電極26の測定箇所に芯材露出部が達すると最も電位が貴になる(V)。さらに負極前駆体20を送ると点E点のように、芯材露出部が参照電極26の測定箇所から遠ざかり、電位は徐々に低下し卑な方へ変化する。そして芯材露出部が非水電解液25に浸っておらず、活物質層が形成された部位のみが非水電解液25に浸っている状態になると点G1のように電位はVに戻る。
このような電位プロファイルを基に、制御部50は電源部28を制御する。図5における実線は制御部50で電源部28を制御した際の電位センサ29の測定電位の変化を示す。点A2で示すように、リチウムイオンを吸蔵できる活物質層が形成された部位のみが非水電解液25に浸っている状態において、電源部28は電極27Aを正極、電解ロール34に接している負極前駆体20を負極として電流を流す。このようにして活物質層にリチウムイオンが吸蔵される。点A2における電位Vは、点A1における電位Vより低い。これは、充電する電流による分極とリチウムイオンを吸蔵した部位が非水電解液25に浸っていることによる。そして芯材露出部が非水電解液25に挿入されると、点B2点のように電位が上昇し始める。制御部50はこの電位変化を検知し、一定値以上になると電源部28による電解電流を停止する(点C)。すると電解電流による電圧降下がなくなるため電位がステップ状に上昇する。さらに芯材露出部が参照電極26の測定箇所に近づくと電位は上昇する。電流が流れていない状態では、一点鎖線の場合と同様に点Dを経て点Eに至る。そして電位がVになった点Fにて、制御部50は芯材露出部が完全に電極27Aによる電解対象領域からはずれたと判断し、電源部28は電極27Aを正極、負極前駆体20を負極として電流を流す。これにより電位はさらに低下し、最終的は点G2のようにVに至る。以上のように制御すれば、芯材露出部にリチウムが析出することなく活物質層にリチウムイオンが吸蔵される。
このように本実施の形態では、負極前駆体20に芯材露出部があり、芯材露出部が電極27Aに対向している状態で負極前駆体20と電極27Aとの間に流す電流を停止する。そのためには、負極前駆体20の移動方向において電極27Aの長さは比較的小さく構成されている。このような状態では負極前駆体20の移動方向と同じ方向から非水電解液25を流すことによって、電極27Aと対向する位置まで負極前駆体20の移動に沿って非水電解液25を運ぶことができ、実際に電解する場所におけるリチウムイオンの濃度をスポット的に一定とすることができる。
なお、参照電極26、電位センサ29、電源部28、電極27A、制御部50などをもう1セット用意し、負極前駆体20に対して第2の電極を電極27Aの反対側に配置してもよい。すなわち、第1活物質層にリチウムイオンを吸蔵させた後、未処理の第2活物質層を第2の電極に対向させ、第2の電極と第2の参照電極とを用いて第2活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる。このようにすれば両面の活物質層に連続的にリチウムイオンを吸蔵させることができる。
本発明によれば、非水電解液中で電気化学的に負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させることで負極活物質の不可逆容量を補充するのに必要な量だけのリチウムイオンを負極活物質に供給することができる。これにより負極活物質の高容量密度を活かすことができる。またその際、非水電解液を供給しつつ同量の非水電解液を除去することによって非水電解液中のリチウムイオン濃度がほぼ一定に保たれる。これにより連続的に負極前駆体の活物質層にリチウムイオンを吸蔵させることができる。そのため生産性が向上する。本発明は、特に不可逆容量の大きい負極活物質を用いたリチウム二次電池に有用である。
本発明の実施の形態1による非水電解質二次電池の一部切欠斜視図 同非水電解質二次電池の分解斜視図 本発明の実施の形態1における、負極前駆体の負極活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる装置の概略構成図 本発明の実施の形態2における、負極前駆体の負極活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる装置の概略構成図 本発明の実施の形態2における電位センサの測定電位の時間変化を模式的に示すグラフ
符号の説明
1 負極
2 正極
3 セパレータ
4 枠体
5 蓋体
6 ケース
9 電極体
11,14 リード
13 端子
20 負極前駆体
21 供給ロール
22 巻取ロール
24 電解槽
25 非水電解液
26 参照電極
27,27A 電極
28 電源部
29 電位センサ
33A 第1支持ロール
33B 第2支持ロール
34 電解ロール
35 電位ロール
40 供給部
41 除去部
50 制御部

Claims (2)

  1. 導体からなる芯材と前記芯材上に形成された活物質層とを有する非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法であって、
    巻き取られた前記負極前駆体を引き出すAステップと、
    引き出された前記負極前駆体を、リチウムイオンを含有させた非水電解液を保持させた電解槽に挿入するBステップと、
    前記負極前駆体と、前記非水電解液中で前記活物質層に対向するように設置したリチウムイオン供給に対して不活性な電極との間に電流を流すことにより前記活物質層へリチウムイオンを吸蔵させるCステップと、
    リチウムイオンを吸蔵処理した前記負極前駆体を巻き取るDステップと、
    前記非水電解液と同組成の非水電解液を前記電解槽に供給するとともに、供給量と同量の非水電解液を前記電解槽から除去するEステップと、を備え
    前記Eステップにおいて、前記負極前駆体の移動方向と反対の方向から前記非水電解液を流すリチウムイオンを吸蔵させる方法。
  2. 導体からなる芯材と前記芯材上に形成された活物質層とを有する非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる装置であって、
    巻き取られた前記負極前駆体を引き出す巻出部と、
    リチウムイオンを含有させた非水電解液を保持し、引き出された前記負極前駆体を前記非水電解液に浸漬するための電解槽と、
    前記非水電解液中で前記活物質層に対向するように設置したリチウムイオン供給に対し不活性な電極と、
    前記電極と前記負極前駆体との間に電流を流し、前記活物質層にリチウムイオンを吸蔵させる電源部と、
    リチウムイオンを吸蔵処理した前記負極前駆体を巻き取る巻取り部と、
    前記非水電解液と同組成の非水電解液を前記電解槽に供給する供給部と、
    供給量と同量の非水電解液を前記電解槽から除去する除去部と、を備え
    前記供給部は前記負極前駆体の移動方向と反対の方向から前記非水電解液を流す装置。
JP2006270391A 2006-09-21 2006-10-02 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置 Expired - Fee Related JP5003088B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270391A JP5003088B2 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置
US11/856,760 US8133374B2 (en) 2006-09-21 2007-09-18 Method and apparatus for manufacturing negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006270391A JP5003088B2 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008091191A JP2008091191A (ja) 2008-04-17
JP5003088B2 true JP5003088B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=39375131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006270391A Expired - Fee Related JP5003088B2 (ja) 2006-09-21 2006-10-02 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5003088B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6278518B2 (ja) * 2011-12-01 2018-02-14 ナノスケール コンポーネンツ,インコーポレイテッド 負極をアルカリ化するための方法
JP2018081753A (ja) * 2016-11-14 2018-05-24 マクセルホールディングス株式会社 非水電解液系電気化学素子用負極、その製造方法、リチウムイオン二次電池およびその製造方法
US11380879B2 (en) 2017-07-10 2022-07-05 Nanoscale Components, Inc. Method for forming an SEI layer on an anode
KR20220057548A (ko) * 2019-08-30 2022-05-09 무사시 에너지 솔루션즈 가부시키가이샤 도프 전극의 제조 방법 및 축전 디바이스의 제조 방법
KR20220023516A (ko) 2020-08-21 2022-03-02 주식회사 엘지에너지솔루션 음극의 전리튬화 장치 및 음극의 전리튬화 방법
KR20220045397A (ko) 2020-10-05 2022-04-12 주식회사 엘지에너지솔루션 음극의 전리튬화 장치 및 음극의 전리튬화 방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0752727B1 (en) * 1995-07-03 1999-12-01 General Motors Corporation Method for manufacturing lithium-deactivated carbon anodes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008091191A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5045044B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置
US8133374B2 (en) Method and apparatus for manufacturing negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery
KR101162794B1 (ko) 비수전해질 2차 전지용 음극의 제조방법과 그것을 이용한비수전해질 2차 전지
JP4831075B2 (ja) 非水電解質二次電池
CN101295783B (zh) 电化学元件及其电极、电极的制造方法、制造装置、锂化处理方法、锂化处理装置
US8389156B2 (en) Negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery, method for producing the same, and non-aqueous electrolyte secondary battery
KR101000685B1 (ko) 비수 전해질 2차 전지와 그 음극의 제조 방법
JP2008311164A (ja) 非水電解質二次電池および非水電解質二次電池用電極の製造方法
EP2824740B1 (en) Negative pole active material for lithium secondary battery and lithium secondary battery comprising same
KR20130134239A (ko) 리튬 이차전지용 음극 활물질 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
CN101252181B (zh) 电化学元件及其电极的制造方法、锂化处理方法和锂化处理装置
JP5003088B2 (ja) 非水電解質二次電池用負極前駆体にリチウムイオンを吸蔵させる方法と装置
JP2007280926A (ja) 非水電解質二次電池用負極の製造方法とそれを用いた非水電解質二次電池
US20160240848A1 (en) Positive electrode material and lithium ion battery
WO2011016183A1 (ja) 非水電解質二次電池
JP7536331B2 (ja) 二次電池の製造方法
KR20200132432A (ko) 음극 제조장치 및 음극의 제조방법
JP2008117758A (ja) 非水電解質二次電池およびその負極の製造方法
JP5145693B2 (ja) 非水電解質二次電池とその製造方法
US8153292B2 (en) Electrochemical device, manufacturing method of electrode thereof and processing apparatus for electrode of electrochemical device
US8148018B2 (en) Method and apparatus of manufacturing negative electrode for non-aqueous electrolyte secondary battery, and non-aqueous electrolyte secondary battery using the negative electrode
CN115004405B (zh) 制造二次电池的方法
JP5506663B2 (ja) 非水電解質二次電池とその製造方法
JP2004296255A (ja) シート状極板の製造方法及び非水電解質電池
JP5768219B2 (ja) 電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090825

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120507

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees