JP5002817B2 - コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー - Google Patents

コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー Download PDF

Info

Publication number
JP5002817B2
JP5002817B2 JP2007551143A JP2007551143A JP5002817B2 JP 5002817 B2 JP5002817 B2 JP 5002817B2 JP 2007551143 A JP2007551143 A JP 2007551143A JP 2007551143 A JP2007551143 A JP 2007551143A JP 5002817 B2 JP5002817 B2 JP 5002817B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coccidioides
primer
immitis
base sequence
seq
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007551143A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007072903A1 (ja
Inventor
至雅 上原
隆 梅山
昌一 新見
和子 西村
克彦 亀井
文子 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIRECTOR-GENERAL OF NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES
Original Assignee
DIRECTOR-GENERAL OF NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DIRECTOR-GENERAL OF NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES filed Critical DIRECTOR-GENERAL OF NATIONAL INSTITUTE OF INFECTIOUS DISEASES
Priority to JP2007551143A priority Critical patent/JP5002817B2/ja
Publication of JPWO2007072903A1 publication Critical patent/JPWO2007072903A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5002817B2 publication Critical patent/JP5002817B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/6895Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for plants, fungi or algae

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、コクシジオイデス症病原体検出に用いるPCRプライマーに関する。
コクシジオイデス症は感染症法第四類感染症全数把握疾患に規定された唯一の真菌症である。本症は米国西南部(カリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州)、メキシコ北部、アルゼンチンのパンパ地域、ベネズエラのファルコン州の半乾燥地域の風土病で、土壌中に生息するCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiが原因真菌である。真菌としては最も感染力が強く危険である。日本国内ではこれまで45例あまりが発症し、約85%がアメリカ合衆国での感染例である。近年は増加が著しく、毎年3〜4名の発病が確認されている。コクシジオイデス属は感染力が強いため健常者でも感染する例が多く、検査中の感染事故が起こりやすい。
コクシジオイデス症は特異的抗体の検出によって診断がなされる場合が多い。しかし、深在性真菌感染症のリスクが特に高い免疫不全患者においては感染しても抗体が産生されない可能性があるので、診断できないという問題点がある。また、臨床検体から真菌を培養・同定することによって感染症の診断がなされる場合、培養はバイオセーフティーレベル3実験室に限られており、さらに、培養に数週間を要するため、真菌の培養を介さない診断検査法の開発が強く望まれている。近年、感染症の検査方法として遺伝子診断が広く導入されるようになり、コクシジオイデス症においてもITS(internal transcribed spacer)領域やproline rich antigenを標的としたPCR検出法が報告されているが、非特異的検出の問題により実用化には到っていない。そのため、コクシジオイデス属真菌を特異的に検出するPCR法プライマーの設計とその評価が必要であった。
C. posadasiiは、以前は非カリフォルニア型C. immitisとして認識されていた菌種である。臨床症状、表現型にほとんど差が無いにも関わらず、その一塩基多型の多さからC. immitisとは別菌種として認識される経緯となった。これらの2つの種はマイクロサテライトを含む領域の長さや真菌酵素をコードする遺伝子内の変異によって識別される。現在のところ、臨床上、2菌種を識別する重要性は低いが、生息地域によって異なる遺伝子多型が存在している点で進化生物学的に興味深い対象として研究が行われている。
FEMS Immunology and Medical Microbiology 45(2005) 355-360
本発明は、PCR法によりコクシジオイデス属真菌遺伝子を特異的に検出し、C. immitisおよびC. posadasiiを区別するためのプライマーを提供することを解決すべき課題とする。さらに本発明は、上記プライマーを用いてコクシジオイデス属真菌遺伝子を検出する方法を提供することを解決すべき課題とする。
本発明者らは、コクシジオイデス症真菌に特異的な遺伝子領域に対してPCR用のプライマーを設計することにより、特異性に優れたコクシジオイデス症病原体遺伝子検出系を完成するに至った。さらに、その検出系がC. immitisとC. posadasiiを容易に区別できることを明らかにした。
これまで開発されている遺伝子診断法では、近縁種との交差増幅が頻繁に認められるなど、特異性に問題があった。この問題を解消するために、Coccidioides属のDNAを検出可能、かつ、Coccidioides属以外の真菌由来のDNAでは陰性になるようなプライマーの開発が必要となる。そのために、米国Broad Instituteにおいて既に公開されているC. immitisのゲノム配列より、PCRで720bpを増幅できる領域を数ヶ所選別した。その領域を増幅するための20merのプライマーを設計し、C. immitisのゲノムDNAに対してDNA増幅を行った。その結果、プライマーセットCoi9-1が最も高い特異性を示し、コクシジオイデス属真菌以外の病原真菌を検出しないことが判明した。
プライマーセットCoi9-1を用いたPCR検出系により、5株のC. immitis由来のDNAより720bp、14株のC. posadasii由来のDNAより630bpのDNA断片を増幅することが示された。塩基配列の解析により、その増幅産物の長さの違いは90bpの欠失によることが判明した。従来、2菌種の識別には数塩基の違いを検出するフラグメント解析や1塩基変異を検出するための塩基配列解析が必要であったが、本発明によるPCR検出法によりアガロースゲル電気泳動による解析のみで識別が可能になった。
以上の通り、本発明は、配列番号7および8に表されるプライマーセットをPCRによる検出系に用いた場合、コクシジオイデス属真菌を特異的に検出し、分類学上非常に近い2菌種C. immitisとC. posadasiiを容易に識別できることを初めて明らかにしたものである。
さらに本発明者らは、上記した配列番号7および8に表されるプライマーセットの増幅範囲の内側に新たにプライマーを設計し、LUXプライマー(配列番号11)とプライマー(配列番号10)を合成した。LUXプライマーにおいては、DNAプライマーに蛍光基を修飾し、そのままでは蛍光を発しないが、二本鎖DNAにアニールして伸長反応を行うと蛍光を発する現象を利用して、リアルタイムPCR装置で増幅量を測定することができる。LUXプライマーの詳細は、例えば、http://www.invitrogen.co.jp/qpcr/11742100.shtmlを参照することができる。LUXプライマーの使用により、realtime PCR装置で増幅を容易に検出できる。また、蛍光を含む増幅断片の融解曲線解析により、アガロースゲル電気泳動を行わなくても、Coccidioides immitisおよびCoccidioides posadasiiを見分けることが可能になった。
即ち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)配列番号1に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのフォワードプライマー。
(2)配列番号2に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのフォワードプライマー。
(3)配列番号3に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのフォワードプライマー。
(4)配列番号4に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのリバースプライマー。
(5)配列番号5に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのリバースプライマー。
(6)配列番号6に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのリバースプライマー。
(7)配列番号1に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなるフォワードプライマーと、配列番号4に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
(8)配列番号2に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなるフォワードプライマーと、配列番号5に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
(9)配列番号3に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなるフォワードプライマーと、配列番号6に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
(10)配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
(11)請求項7から10の何れかに記載のプライマーセットを含む、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのキット。
(12)請求項7から10の何れかに記載のプライマーセットを用いて、コクシジオイデス属真菌のDNA断片を増幅することを含む、コクシジオイデス属真菌を検出する方法、又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別する方法。
(13) 配列番号10に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号11に記載の塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
(14) (13)に記載のプライマーセットを含む、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのキット。
(15) (13)に記載のプライマーセットを用いて、コクシジオイデス属真菌のDNA断片を増幅することを含む、コクシジオイデス属真菌を検出する方法、又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別する方法。
(1)本発明のプライマーの設計
経験上、診断プライマーの構築は、リボソームRNAの保存された酵素をコードする塩基配列に基づいている。しかし、本発明では以下に示す新たな戦略を採用して、診断PCRのための領域を選択した。
工程1:
C. immitisゲノム配列のテキストファイルを入手した(http://www.broad.mit.edu/annotation/fungi/coccidioides_immitis/)。240−720bp長に対応する塩基配列をゲノムデータベースファイルからランダムに選択した。ランダムに選択した領域を増幅するための20merのフォワードプライマー及びリバースプライマーを設計した。
工程2:
これらの2種のプライマーがCoccidioides属由来の予想されるサイズのDNA断片を増幅できるかどうかを調べた。
工程3:
工程2でCoccidioidesのDNAを増幅できたプライマーについて、Candida albicans及びAspergillus fumigatus DNAからDNAを増幅することができないかどうかを試験した。
64個の選択された領域についてこれらの工程を繰り返すことによって、1対のプライマーをさらに詳細な試験のために選択した。上記したプライマー設計により好適なプライマーを得ることができたことから、この設計方法は診断プライマーの開発のための有効な戦略である。
(2)本発明のプライマーの具体例
本明細書の実施例では、配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーとを組み合わせて用いてPCRを行うことにより、コクシジオイデス属真菌の検出、並びにCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別することに成功した。
配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーにより増幅されるコクシジオイデス属真菌のDNA断片並びにその周辺の塩基配列(配列表の配列番号9)を以下に示す。配列番号9に記載の塩基配列は、http://www.broad.mit.edu/annotation/fungi/coccidioides_immitis/よりダウンロードしたゲノム配列より抽出した配列であり、具体的には、C. immitis contig2.2 (GenBankaccession number AAEC02000002)の660113番目から661232番目に相当する配列である。下線部分は、配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーに対応する塩基配列を示す。
本発明では、配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーのみならず、上記プライマー配列の周辺の配列をプライマーとして選択することもできる。
また、図2にも示す通り、コクシジオイデス属真菌4株(C. posadasii IFM45809, IFM45810、C. immitis IFM45815, IFM45816)のPCR増幅DNAの塩基配列を比較した結果、図2の配列番号122〜207において、C. posadasiiには遺伝子の欠損が認められた。従って、少なくとも図2の配列番号122〜207を含む領域をPCRにより増幅できるようにプライマーを設計すれば、増幅産物の大きさを比較することにより、Coccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別することが可能になる。
上記した条件を満たす本発明のプライマーの具体例としては、以下のものが挙げられる。
配列番号1、配列番号2又は配列番号3に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのフォワードプライマー;及び
配列番号4、配列番号5又は配列番号6に記載の塩基配列のうちの連続する15から30塩基の塩基配列に相補的な塩基配列からなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのリバースプライマー:
さらに本発明においては、上記の配列番号7および8に表されるプライマーセットの増幅範囲の内側に新たにプライマーを設計し、LUXプライマー(配列番号11)とプライマー(配列番号10)を合成した。これらのプライマーを用いて標的DNA配列を増幅し、蛍光を含む増幅断片の融解曲線解析を行うことににより、アガロースゲル電気泳動を行わなくても、Coccidioides immitisおよびCoccidioides posadasiiを見分けることが可能になった。
上記した本発明のプライマーは、フォワードプライマーとリバースプライマーとから構成されるプライマーセットとしてPCR反応などの核酸増幅反応において用いることができる。
本発明のプライマーの塩基配列の長さは特に限定されるものではないが、好ましくは15塩基以上30塩基以下、さらに好ましくは15塩基以上25塩基以下であり、特に好ましくは17塩基以上23塩基以下である。
本発明のプライマーは、デオキシリボ核酸(DNA)であることが好ましく、また、オリゴヌクレオチド中に修飾ヌクレオチドがあってもよい。本発明のプライマーは、ホスホアミダイト法等で合成することができる。合成にあっては、DNA合成機を利用すれば便利である。
なお、本発明においては、PCRによる増幅産物を、エチジウムブロマイドやサイバーグリーン染色によらずに、ラジオアイソトープや蛍光プローブを使ったドットブロット法等によっても解析することが可能である。この場合についても増幅産物の量が多いことは解析の容易性の観点から見て有利である。このような解析を行う場合、本発明のプライマーは標識して使用することもできる。
上記したように、本発明のプライマーは標識して使用することもできる。このような標識されたプライマーは全て本発明の範囲内に属する。
本発明の標識プライマーは、本発明のプライマーに標識を結合したものである。標識物としては放射性物質や酵素、蛍光物質、発光物質、抗原、ハプテン、酵素基質、不溶性担体、ビオチン・アビジン系標識などの公知の標識を用いることができる。標識の仕方は末端標識でも、配列の途中に標識してもよい。また、糖、リン酸基、塩基部分への標識であってもよい。
(3)キット
本発明のプライマーを用いたプライマーセットはキットとして供給することにより、コクシジオイデス属真菌の検出、並びにCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別を簡便に行うことができる。本発明のコクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのキットは、本発明のプライマー(又はその標識プライマー)を含むものである。また、本発明のキット中には、PCR用試薬、電気泳動試薬、DNA抽出用試薬などを含めておくことにより、試料中のコクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別をより迅速・簡便・高感度に行うことができる。なおキット中の試薬は溶液でも凍結乾燥物でもよい。
PCR用試薬としては、例えば、Tris-HCl、KCl、MgCl2、4種のデオキシヌクレオシド三リン酸(dATP, dCTP, dGTP, およびdTTPもしくはdUTP)、Taq DNAポリメラーゼ、水等が挙げられる。電気泳動用試薬としては、例えば、アガロース又はポリアクリルアミドゲル、ローディング緩衝液、エチジウムブロマイド染色用試薬等が挙げられる。DNA抽出用試薬としては、Proteinase Kなどが挙げられる。しかし、キットに含めることができる試薬はこれらに限定されるものではない。
(4)本発明のプライマーを用いたコクシジオイデス属真菌の検出
本発明のプライマーを用いてコクシジオイデス属真菌を検出する方法としては、本発明のフォワードプライマーとリバースプライマーを用いてDNAポリメラーゼによりDNA鎖の伸長反応を行うことによりコクシジオイデス属真菌のDNAの一部を増幅して検出する方法が挙げられる。本発明の好ましい態様によれば、本発明のフォワードプライマーとリバースプライマーを用いてPCRを行うことにより、コクシジオイデス属真菌のDNAを特異的に増幅し、これによりコクシジオイデス属真菌を検出することができる。
PCRの増幅反応に際しては反応時に放射性物質などの標識の結合したヌクレオチドを取り込ませる方法や、増幅産物を電気泳動により分画して特異なバンドを検出することにより、コクシジオイデス属真菌に由来するDNA断片を容易に検出することができる。
また、上記したように図2に記載の塩基配列のうちの配列番号122〜207を含む領域をPCRにより増幅できるようにプライマーを設計すれば、増幅産物の大きさを比較することにより、Coccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別することが可能になる。
PCRによるDNA断片の増幅は、当業者に公知の方法(例えば、Sambrook,Jら、Molecular Cloning, ColdSpring Harbor Laboratory Press(1989)に記載の方法)に従って行うことができる。PCR法により、少量のサンプルから目的のDNA断片を特異的に増幅することができる。PCR法では、目的のDNA配列の一方の鎖の5'側に相補的な5'側プライマー、及び他方の鎖の3'側に相補的な3'側プライマー、鋳型として用いるDNA配列、4種のデオキシヌクレオシド三リン酸(dATP, dCTP, dGTP, およびdTTP又はdUTP)及びDNAポリメラーゼを含有する反応系を用いる。先ず、DNAサンプルを変性して一本鎖にし(変性工程)、次いで、鋳型DNAに上記2種のプライマーをアニーリングさせ(アニーリング工程)、最後にDNAポリメラーゼと4種のデオキシヌクレオシド三リン酸によって鋳型上に相補鎖を合成させる(伸長工程)。以下、生成した二本鎖を用いて、変性工程、アニーリング工程及び伸長工程から成るサイクルを繰り返すことにより、プライマーに挟まれた領域を指数関数的に増幅させることができる。なお、PCR法で用いるDNAポリメラーゼは耐熱性ポリメラーゼが好ましく、例えば、Taq, Tthポリメラーゼなどを用いることができる。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
実施例1:
(1)材料及び方法
(i)菌株及びDNAの単離
本実施例で使用した19種のCoccidioides株を表1に示す。
これらの菌株の情報は、GeneBank database (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.figi?CMD=search&DB=nucleotide&term=coccid ioides+IFM) から入手可能である。培養物は、コロニー形態及び典型的な分節胞子の顕微鏡観察により同定した。菌株は、スラントチューブ中でポテトデキストロース寒天で37℃,2週間まで培養した。C. immitis及びC. posadasiiの同定は、Fisher et al., 2001, Proc,Natl.Acad.Sci. USA, 98: 4558-4562に記載された方法に従って酵素をコードする複数の遺伝子の塩基配列を比較することによって行った。特異性試験のために使用したCoccidioides以外の菌株を表2に示す。
菌の同定は通常の菌類学的方法により行った。DNAの単離は、DEXPAT DNA抽出キット(Takara BIO Inc)を取扱説明書に従って使用することによって行った。
(ii)PCR増幅及び塩基配列の決定
本実施例で設計したプライマーは、
Coi9-1F:5'-TACGGTGTAATCCCGATACA-3'(配列番号7)
Coi9-1R:5'-GGTCTGAATGATCTGACGCA-3'(配列番号8)
である。PCR反応液の組成は以下の通りである。
PCRは、Bio-Rad社DNA Engine PTC-200を用いて行った。96℃で3分間処理した後、96℃で30秒間(変性)、60℃で30秒間(アニーリング)及び72℃で45秒間(伸長)からなるサイクルを35サイクル繰り返し、最後に72℃で3分間反応させた。
10μlのPCR産物をTAE緩衝液(40mM Tris酢酸、2mM EDTA)に溶解した2%アガロースゲルで電気泳動した。バンドは、エチジウムブロミド又はSYBR Safe(Invitrogen)で染色後、UVトランスイルミネーターで可視化した。
PCRによる増幅産物は、NucleoSpin Extract II Kit (Macherey-Nagel, Germany)を用いてゲルから精製した。シークエンス反応を、BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit (Applied Biosystems)を用いて行った。塩基配列は、ABI 3130 Genetic Analyzer (Applied Biosystems)を用いて決定した。
(2)結果
(i)Coccidioides属の特異的検出
選択したプライマーセットは、C. immitis由来の720bpの産物を増幅するように構築されている。5種のC. immitis及び14種のC. posadasiiについてプライマーを用いて試験した(表1)。Coi9-1F及びCoi9-1Rと命名したプライマーを用いたPCR系により、C. immitisのDNAから予測されるサイズのDNA断片を増幅することができた(図1)。特異性試験のために、49種の菌の125株について試験した(表2)。上記プライマーを用いた場合、これらの株からバンドは検出されなかった。これらの菌からのDNAを用いたPCRの結果、本発明のプライマーは、主要な病原菌及びArthrographis kalrae, Chrysosporium spp., Geotrichum candidum, Malbranchea spp., Paracoccidioides brasiliensis, 及びTrichosporon asahiiなどの関連菌については交差増幅しないことが示された。
上記の通り、本発明のプライマーは、Coccidioides属から予想されるサイズのDNA断片を増幅できるが、他の多くの病原菌からは増幅産物は検出されなかった。従って、本発明のPCR系は非常に高い特異性を有している。
(ii)本発明のプライマーによる増幅DNA断片のサイズに基づいたC. immitisとC. posadasiiとの識別
日本で入手可能な全てのCoccidioides属のDNAについて本発明のプライマーを試験した場合、意外なことに、DNA断片の移動度に2つの異なるパターンが見られた(図1)。C. posadasiiから増幅したDNA断片は、C. immitisから増幅したものより明らかに短く、C. immitis由来のDNA断片は予想通りの長さであった。増幅DNA断片の塩基配列の分析の結果、C. posadasii由来のアンプリコンは86bpの欠失を有していることが判明した(図2)。以上の結果より、従来は困難であった分類学上非常に近い2菌種であるC. immitisとC. posadasiiとの識別が可能になった。特に、本発明のプライマーを用いたPCRによれば、1回のPCRとアガロースゲル電気泳動により上記2菌種を容易に識別することができるので、簡便な操作でハイスループットな取り扱いが可能である。
実施例2:LUXプライマーによる検出
(1)方法
Invitrogen社にて下記のプライマーを合成した。
87FU (5'- CATCCAGAGAGCAAACATCCAAA)(配列番号10)(配列番号9の265から288塩基の配列を参照。ただし、2番目のAはなし)。
166RL (5'-CACTTTGCGGCTAGTCAACGAAAGT*G)(配列番号11)(配列番号9の453から472塩基の配列を参照)(3’側から2塩基目のTを蛍光色素FAM (6-carboxy-fluorescein)で修飾した。また、下線は、ヘアピンループを形成させるために付加した配列を示す)。
反応組成を以下に示す。
サンプルDNA 1μl
Takara ExTaq 0.1μl
87FU (100 pmol/μl) 0.04μl
166RL (100 pmol/μl) 0.04μl
ROX dye 0.4μl
Takara LATaqBuffer (Mg plus) 2 μl
dNTP (2.5 mM each) 1.6μl
水 14.82 μl
計 20 μl
反応条件は、95℃で30秒インキュベーション後、95℃で5 秒/60℃で31 秒を40 サイクル行い、ABI PRISM 7000 を用いて融解曲線を作成した。
(2)結果
(i)増幅の確認
図3に示すように、加えた鋳型DNAのコピー数の対数(Y軸)に比例した増幅が確認できた。また、上記の表1に示す19種類のCoccidioides属のDNAに対し、全ての増幅を確認した。
(ii)融解曲線解析によるCoccidioides immitisおよびC. posadasiiの区別
融解曲線解析は、プライマーダイマーのアーティファクトやコンタミネーションの有無をチェックし、反応の特異性と定量の正確さを確認するための、簡単で直接的な方法である。蛍光分子を含んだ二本鎖DNAの増幅産物に対して、徐々に温度を上げると、ある温度に達したときに二本鎖から一本鎖に融解し、蛍光強度が弱まる。その蛍光強度のプロットの微分曲線のピーク温度は、増幅したDNAの長さや塩基配列によって決定される。
増幅PCR実験に引き続き融解曲線を作製した結果、図4に示すように、そのピークがC. immitis(45815)では80.8℃、C. posadasii(45809)では78.1〜78.8℃を示す。19種類全てのCoccidioides属DNAに関して、融解曲線のピークの温度で2種を区別することが可能であった。上記の通り、realtimePCRを用いた融解曲線解析により、アガロースゲルで流す必要がなく、反応終了後に即時に区別できることが実証された。
本発明により、真菌培養を介さない簡便かつ迅速なコクシジオイデス症診断が、臨床現場で可能となる。それにより、検査室事故の危険性を軽減させることができる。本発明によるプライマーセットを用いたPCR検出系は、コクシジオイデス症の体外診断薬としての実用化が期待できる。
図1は、PCR検出系によるC. immitisとC. posadasiiの識別を示す。即ち、図1は、コクシジオイデス属真菌DNAを用いて、プライマーセットCoi9-1によるPCR増幅を行い、増幅産物をアガロースゲル電気泳動で解析した結果を示す。C. immitisおよびC. posadasii由来DNAからの増幅産物はそれぞれ720bpおよび630bpを示し、DNA断片のサイズの違いで識別が可能であることが示された。 図2は、PCR増幅産物の塩基配列の比較を示す。コクシジオイデス属真菌4株(C. posadasii IFM45809, IFM45810、C. immitis IFM45815, IFM45816)のPCR増幅DNAの塩基配列を比較した。配列番号122〜207において、C. posadasiiには遺伝子の欠損が認められた。さらに、増幅DNA内にはC. immitisとC. posadasiiとの間に異なる塩基もしくは挿入・欠失塩基の存在が7ヶ所(配列番号94〜96、102、218、233、464)確認された。 図3は、LUXプライマーによる増幅PCR実験の結果を示す。 図4は、LUXプライマーによるCoccidioides immitisおよびC. posadasiiのDNAの増幅産物の融解曲線解析を示す。

Claims (6)

  1. 配列番号7に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号8に記載の塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
  2. 請求項1に記載のプライマーセットを含む、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのキット。
  3. 請求項1に記載のプライマーセットを用いて、コクシジオイデス属真菌のDNA断片を増幅することを含む、コクシジオイデス属真菌を検出する方法、又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別する方法。
  4. 配列番号10に記載の塩基配列からなるフォワードプライマーと配列番号11に記載の塩基配列からなるリバースプライマーとの組み合わせからなる、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのプライマーセット。
  5. 請求項4に記載のプライマーセットを含む、コクシジオイデス属真菌の検出又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiの識別のためのキット。
  6. 請求項4に記載のプライマーセットを用いて、コクシジオイデス属真菌のDNA断片を増幅することを含む、コクシジオイデス属真菌を検出する方法、又はCoccidioides immitis およびCoccidioides posadasiiを識別する方法。
JP2007551143A 2005-12-21 2006-12-21 コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー Active JP5002817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007551143A JP5002817B2 (ja) 2005-12-21 2006-12-21 コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367595 2005-12-21
JP2005367595 2005-12-21
PCT/JP2006/325486 WO2007072903A1 (ja) 2005-12-21 2006-12-21 コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー
JP2007551143A JP5002817B2 (ja) 2005-12-21 2006-12-21 コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007072903A1 JPWO2007072903A1 (ja) 2009-06-04
JP5002817B2 true JP5002817B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=38188678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007551143A Active JP5002817B2 (ja) 2005-12-21 2006-12-21 コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5002817B2 (ja)
WO (1) WO2007072903A1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007072903A1 (ja) 2007-06-28
JPWO2007072903A1 (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101865899B1 (ko) 결핵균, 비결핵균 및 다제내성결핵균 동시 검출용 진단키트
US20100075305A1 (en) Detection of bacterium by utilizing dnaj gene and use thereof
KR102030244B1 (ko) 뎅기 바이러스 검출용 올리고뉴클레오티드 세트 및 이의 용도
US20110287965A1 (en) Methods and compositions to detect clostridium difficile
KR101178466B1 (ko) Multiplex real-time PCR 법을 이용한 병원성 Vibrio 종의 동시 탐지 방법
JP5670623B2 (ja) パエシロマイセスバリオッティの検出方法
KR20140071968A (ko) Pcr에 의한 미생물 dna 검출 방법, 이를 위한 시스템 및 조성물
JP5654265B2 (ja) ビソクラミス属に属する菌類の検出方法
WO2010055868A1 (ja) ゲオスミチア(Geosmithia)属に属する菌類の検出方法
JP2014003946A (ja) サーモアスカス属真菌の検出方法
CN106520948B (zh) 一种可视化检测基因序列中单核苷酸多态性位点的反向探针、试剂盒及其检测方法
JP5002817B2 (ja) コクシジオイデス症病原体検出のためのプライマー
JP5548387B2 (ja) タラロマイセス属に属する菌類の検出方法
JP5548357B2 (ja) アスペルギルスフミガタス(Aspergillusfumigatus)類縁菌の検出方法
JP5315519B2 (ja) コイヘルペスウイルス(khv)の検出方法
JP5912425B2 (ja) タラロマイセス属真菌の検出方法
JP2005229839A (ja) 乳酸菌の検出・識別方法
KR101308515B1 (ko) 질편모충 검출을 위한 프라이머 세트 및 이를 이용한 질편모충의 검출 방법
JP5548389B2 (ja) ビソクラミス属に属する菌類の検出方法
WO2019163672A1 (ja) 白癬菌の遺伝子をlamp法により検出するためのプライマーセット及びそれを含むキット並びにそれらを用いて白癬菌を検出する方法
JP5697881B2 (ja) パエシロマイセスサトゥラタス及びパエシロマイセスディバリカタスの検出方法
KR20200029958A (ko) 실시간 중합효소 연쇄반응과 융해곡선 분석법을 이용한 구강암 관련 hpv 스크리닝 및 16번 타입 정성 검사 방법
KR101518561B1 (ko) 아시네토박터 균종 검출을 위한 종-특이 pcr 기법 개발
JP2013201924A (ja) 馬伝染性貧血ウイルス検出方法
JP5799139B2 (ja) パエシロマイセスサトゥラタス及びパエシロマイセスディバリカタスの検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150