JP5001807B2 - 空間光変調器 - Google Patents

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本発明は、各種表示装置、ホログラフィー装置、ホログラム記録装置等に用いる空間光変調器に関する。
従来、各種表示装置、ホログラフィー装置、ホログラム記録装置等に用いられる画像表示部では、空間光変調器(Spatial Light Modulator;SLM)を用いて画素を構成するものがある。そして、この空間光変調器として、液晶やDMD(Digital Micro-mirror device)を用いたものが知られている。液晶を用いたSLMは、液晶分子の配向を電圧の印加によって反転(回転)させて、透過する光をコントロールするものである(非特許文献1)。また、DMDを用いたSLMは、画素に対応した多数の微少鏡面を配列したミラーアレイを機械的に動かすことによって、光を変調するものである(非特許文献2)。
さらに、最近、スピン分極された電子を注入して磁気光学可変層の磁化を反転させ、その磁気光学可変層における磁気光学効果を利用して入射光の偏光面を変えることで、光を変調する光変調器が提案された。このスピン注入磁化反転(非特許文献3参照)を利用する光変調器を用いる表示装置では、画素サイズの微細化と応答時間の短縮が可能であるため、高速・高精細な表示が可能となる。
このスピン注入磁化反転を利用する光変調器は、図7に示すとおり、基板31の上に構成された光変調素子32と、光変調素子32の上方に配置された偏光フィルター33a,33bとを備えるものである。そして、光変調素子32は、下部電極34と上部透明電極39の間に、光変調部35を挟設した構成を有するものであり、光変調部35は、下部電極34から上に、図8に示すように、固定層36、中間層37およびフリー層(自由層)38の順に積層された多層構造に構成される。この光変調器においては、図4(A)に示すように、光変調器の上方から入射する光は、様々な偏光面角度を有する偏光成分を含む光L31a,L31b(偏光面回転角度PL0)として偏光フィルター33aに入射する。偏光フィルター33aに入射した光L31a,L31b(偏光面回転角度PL0)は、一定の偏光面角度(例えば、図7(A)に示す偏光面回転角度PL1)を有する偏光L32a,L32b(偏光面回転角度PL1)のみが偏光フィルター33aを透過して、光変調素子32に入射する。光変調素子32に入射した偏光L32a,L32bは、上部透明電極39を透過してフリー層38で反射され、反射光L33a,L33bとなる。
このとき、光変調素子32においては、一定の面内磁化方向、例えば、図8に示す矢印Dの方向に磁化されている固定層36に対して、下部電極34と上部透明電極39との間を流れる電流の流れる方向に応じて、フリー層38の面内磁化方向が矢印Fの方向(矢印Dの方向と同じ向き)か、あるいは矢印Fの方向と反対の面内磁化方向になる。すなわち、下部電極34と上部透明電極39との間に電流が流されていない、あるいは、下部電極34から上部透明電極39の向き(矢印E1の方向)に電流が流されている光変調部、すなわち、光変調部35aでは、図8(A)に示すように、固定層36とフリー層38の磁化方向は同一の方向(図8(A)では、右向き矢印→の方向)となる。そして、フリー層38で反射された反射光L33aは、図7(A)に示すように、入射光L3aに対して偏光面が+θ度回転した偏光面回転角度(PL3)を有する偏光となって、偏光フィルター33bを透過し、透過光L34aとなる。この透過光L34aは、明るい光となる。このとき、フリー層38の磁化方向は、スピン注入磁化反転を利用して制御できる。このフリー層38の磁化方向は、外部から磁界を印加しない限り右向き、左向きのどちらも安定状態で、スピン注入磁化反転によって磁化方向を逆にするまでそのままの向きを維持する。したがって、パルス電流を流してスピン注入磁化反転によって、一旦、フリー層38の磁化方向を反転した後は、次に、パルス電流を流してスピン注入磁化反転によってフリー層38の磁化方向が変わるまで、磁化方向が保持される。
一方、上部透明電極39から下部電極34の向き(矢印E2の方向)に電流が流されている光変調部、すなわち、光変調部35bでは、固定層36から中間層37を介してスピン分極された電子がフリー層38に注入され、図8(B)に示すように、フリー層38の面内磁化方向が反転し、固定層36の磁化方向(矢印Dの方向)と反対の磁化方向(矢印Gの方向)となる。このように、フリー層38における面内磁化方向と、固定層36における面内磁化方向とが相互に逆の方向となった状態(スピン注入磁化反転状態)では、磁気光学カー効果によって、フリー層38による反射光L33bは、図7(B)に示すように、入射光L32bに対して偏光面が−θ度回転した偏光面回転角度(PL2)を有する偏光として、偏光フィルター33を透過し、透過光L34bとなる。この透過光L34bは、暗い光となる。
このように、従来提案されているスピン注入磁化反転を利用する光変調器は、光変調素子32の固定層36の面内磁化方向に対する、フリー層38の面内磁化方向の反転によって入射光の偏光面を変えて変調を行うものである。
T.Sonehara,H.Miura,and J.Amako:Preceeding of 12th International Display Researach Conferences(1992)315. J.Grimmett and J.Huffman,"Advancements in DLP Technology:The 10.6μm pixel and Beyond",proc.IDW2005,(2005)1879-1882 E.B.Mayer, D.C.Ralph, J.A.Katine, R.N.Louine, and R.A.Buhrman:Science 285 (1999)867
しかし、液晶を用いたSLMでは、画素の精細さおよび動作の高速性に劣り、DMDを用いたSLMでは、動作は数μsと速いものの画素が10μm程度と大きいことが問題であった。また、従来提案されているスピン注入磁化反転を利用する光変調器は、動作は数ns、画素もサブミクロンが可能と高性能であるが、光変調度が小さいといった問題点があった。光変調度を上げるために、膜厚を大きくして磁気光学効果を高める方法が考えられるが、磁化反転に要する反転電流が大きくなってしまい、消費電力が増加する、という問題がある。
そこで、本発明の課題は、表示装置に用いて画素の精細さおよび動作の高速性に優れるとともに、光変調度が大きく、消費電力が低い空間光変調器を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、基板と、2層以上の磁性膜と1層以上の非磁性膜を積層してなる多層構造の光変調部と、前記光変調部に電流を流すための電極と、前記光変調部からの反射光の偏光を検出する偏光フィルターとを具備する空間光変調器であって、前記磁性膜の少なくとも1つが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることを特徴とする。
この空間光変調器では、多層構造の光変調部を構成する2層以上の磁性膜の少なくとも1つが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることによって、スピン分極された電子の注入によって反転される磁性膜の磁化方向が、磁性膜に垂直な方向となるため、光変調部における磁気光学効果を大きくすることができる。そのため、入射した光の光変調度(偏光度)を大きくすることが可能となるとともに、飽和磁化の低減によって磁化反転電流を低減することができるため消費電力を低減できる。
請求項2に係る発明は、前記磁性膜の少なくとも1つが、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種で形成されていることを特徴とする。
この空間光変調器では、前記磁性膜の少なくとも1つが、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種で形成されていることによって、スピン分極された電子の注入によって反転される磁性膜の磁化方向が、磁性膜に垂直な方向となるため、光変調部における磁気光学効果を大きくすることができる。
請求項3に係る発明は、前記光変調部が、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる磁性膜と、CoFeからなる磁性膜とを含む多層構造を有することを特徴とする。
この空間光変調器では、前記光変調部が、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる磁性膜と、CoFeからなる磁性膜とを含む多層構造を有することによって、スピン分極された電子の注入によって反転される磁性膜の磁化方向が、磁性膜に垂直な方向となるため、光変調部における磁気光学効果を大きくすることができる。
請求項4に係る発明は、前記2層以上の磁性膜の全てが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることを特徴とする。
この空間光変調器では、前記2層以上の磁性膜の全てが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることによって、スピン分極された電子の注入によって反転される磁性膜の磁化方向が、磁性膜に垂直な方向となるため、光変調部における磁気光学効果を大きくすることができる。
請求項5に係る発明は、前記2層以上の磁性膜において、非磁性膜を挟む片側の磁性膜がTbを含み、もう一方の側の磁性膜がGdを含むことを特徴とする。
この空間光変調器では、前記2層以上の磁性膜において、非磁性膜を挟む片側の磁性膜がTbを含み、もう一方の側の磁性膜がGdを含むことによって、スピン分極された電子の注入によって磁性膜の磁化方向を磁性膜に垂直な方向に良好に反転させることができるため、光変調部における磁気光学効果を大きくすることができる。
請求項6に係る発明は、前記磁性材料の磁化補償温度が、空間光変調器の動作温度以下であることを特徴とする。
この空間光変調器では、前記磁性材料の磁化補償温度が、空間光変調器の動作温度以下であることによって、磁化補償温度の前後で変化する磁化のスイッチング特性の逆転を防ぐことができる。
請求項7に係る発明は、前記磁性膜が、MnおよびBiを含むことを特徴とする。
この空間光変調器では、前記磁性膜が、MnおよびBiを含むことによって、磁気光学効果が大きくなるため、大きな光変調度を得ることができる。
請求項8に係る発明の空間光変調器は、前記光変調部に入射光を垂直に入射させるとともに、前記光変調部からの反射光を反射して偏光フィルターに入射させるハーフミラーを有することを特徴とする。
この空間光変調器では、ハーフミラーを通って光変調部に入射する光を、光変調部において変調して偏光された反射光としてハーフミラーを介して偏光フィルターに入射させ、偏光フィルターによって所定の偏光成分のみを透過させることによって光変調を行うことができる。
本発明の空間光変調器は、表示装置に用いて高精細な画素を高速で表示することを可能とするとともに、光変調度が大きく、消費電力が低いものである。
以下、本発明の空間光変調器(以下、「本発明の素子」という)について詳細に説明する。
図1(A)は、本発明に係る空間光変調器1の構造を示す断面模式図、図1(B)は、空間光変調器1の平面図を示す。図2は、空間光変調器1の光変調素子6の構成を示す断面模式図である。
空間光変調器1は、図1(B)に示すように、平面視で互いに直交して、光変調素子6を挟んで上下に配設された構成を有し、光変調素子6は、単独でまたは複数が、1つの画素を構成することができる。
空間光変調器1は、基板2と、基板2上に形成された下部電極3と、下部電極3の上に形成された多層構造の光変調部4と、光変調部4の上に形成された上部電極5とからなる光変調素子6を備え、さらに、光変調素子6の上に配設されたハーフミラー12と、偏光フィルタ13a,13bとを備える。
基板2としては、例えば、シリコン(Si)、酸化シリコン(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)、ガラス等が用いられる。
下部電極3と上部電極5とは、光変調素子6を駆動する電流を流すための電極であり、その電流を制御する電流制御手段(図示せず)に接続されている。この上部電極5と下部電極3は、図1(B)に示すように、平面視で互いに直交して上下にそれぞれ配設されている。
上部電極5は、入射光が光変調部4に効率よく到達できるように、ITO等の一般的な透明電極材料を用いて構成されている。また、下部電極3は、例えば、AlやCrなどの一般的な電極用金属材料で形成される。
光変調部4は、図2に示すように、基板2の側(紙面下側)から、下地層7、ピンド層(磁性膜)8、非磁性中間層9、フリー層(磁性膜)10、および保護層11の順に積層された多層構造を有する。
ピンド層(磁性膜)8は、磁化方向が所定の方向に固定された層である。例えば、ピンド層8においては、図2に示すように、矢印Aの方向に磁化方向が固定されている。
非磁性中間層(非磁性膜)9は、Al、MgO等の非磁性絶縁材料、またはCu、Au、Ag等の金属材料で構成され、この非磁性中間層9の膜厚は、スピン偏極電子がトンネルできる程度の厚さ(数nm以下)を有する。
フリー層(磁性膜)10は、磁化方向が予めピンド層8の磁化方向と同一または反対方向に磁化された層である。このフリー層10の磁化方向は、スピン分極された電子が注入されることによって磁化方向が反転する層である。このフリー層10は、磁気光学的カー効果が生じ、偏極率が比較的高い強磁性体から構成されることが好ましい。ここで、偏極率が低いほど磁化反転に必要な電流の値が大きくなる。
下地層7および保護層11は、必要に応じて設けられ、例えば、Cu、Al、Au、Ru等で形成することができ、また、その膜厚は、通常、下地層7が1〜10nm程度、保護層11が1〜5nm程度である。
この光変調部4を構成する多層構造において、ピンド層8およびフリー層10を構成する磁性膜は、垂直磁気異方性を有する磁性材料で形成されている。ピンド層8およびフリー層10を構成する磁性膜が、垂直磁気異方性を有する材料で構成されていることによって、スピン注入磁化反転によって磁性膜に垂直な方向に磁化方向が反転して、光変調部における大きな磁気光学効果によって、大きな光変調度で出射光を変調して制御することが可能となるとともに、飽和磁化の低減によって磁性膜における磁化反転に要する電流を低減して消費電力を低減できる。
垂直磁気異方性を有する磁性材料としては、例えば、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびにSm、Eu、Gd、Tb等の希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種が用いられる。また、磁性膜を構成する磁性材料の磁化補償温度の前後では、磁化のスイッチング特性が逆転することから、そのスイッチング特性の逆転を防止するため、空間光変調器の動作温度以下であることが好ましい。
また、非磁性中間層(非磁性膜)9を挟むピンド層(磁性膜)8およびフリー層(磁性膜)10において、ピンド層8は、外部磁界によって磁化方向が変わらないように保磁力を大きくする観点から、Tbを含むことが好ましく、例えば、Tbと、Fe、Co等の遷移金属とを含む合金で形成されていることが好ましい。特に、ピンド層8として、TbFeCo膜とCoFe膜とからなる2層構造を有するピンド層は、CoFe膜を含むことによって、垂直磁気異方性を保ったまま、スピン注入効率を高めることができることから、好ましい。この場合、TbFeCo膜とCoFe膜とは、通常、膜厚比がTbFeCo膜/CoFe膜が20/1で形成される。一方、フリー層10は、スピン分極された電子の注入によって磁化が容易に反転し易い観点から、保磁力を小さくするために、Gdを含むことが好ましく、例えば、Gdと、Feおよび/またはCoとを含む合金で形成されていることが好ましい。また、磁性膜を構成する磁化補償温度を、空間光変調器の動作温度以下にするために、GdとFeの含有割合は、Gdが25%以下であることが好ましい。
フリー層(磁性膜)10は、大きい磁気光学効果が得られることから、MnおよびBiを含むことが好ましい。
本発明の空間光変調器1における多層構造の光変調素子6は、多層構造を形成する各層を、例えば、スパッタリング法や蒸着法などで成膜することによって形成することができる。例えば、基板2上に、スパッタリング法や蒸着法によって、下部電極3を構成する金属膜を成膜した後、電子ビームやフォトリソグラフィを用いて下部電極3を形成する。次に、下地層7、ピンド層8、非磁性中間層9、フリー層10および保護層11となる材料を、この順で積層した後、その上に、電子ビームやフォトリソグラフィを用いて井桁状にレジストからなるパターンを形成し、イオンミリングやドライエッチングを用いてピンド層8がなくなるまでエッチングを行う。その後、上部電極(透明電極)5を形成することによって、光変調素子を形成することができる。
この空間光変調器1において、上部電極5と下部電極3の間に流れる電流の向きによって、フリー層10の磁化状態を制御することができる。このフリー層10の磁化状態に応じて、光変調素子6によって反射される光は偏光面が回転する(磁気光学効果)。したがって、この空間光変調1において、上方から入射する光は、様々な偏光面角度を有するL1a,L1b(偏光面角度P0)として偏光フィルター13aに入射する。偏光フィルター13a入射した光L1a,L1bは、一定の偏光面角度(例えば、図3(A)および図3(B)に示す偏光面角度P1)を有する偏光L2a,L2bのみが偏光フィルター13aを透過し、さらに、ハーフミラー12を透過して入射光L3a,L3bとして光変調素子6に垂直に入射する。光変調素子6に入射した入射光L3a,L3bは、上部電極5を透過して光変調部4のフリー層10で反射され、反射光L4a,L4bとなる。この反射光L4a,L4bは、その偏光面が光変調素子6のフリー層10の磁化状態に応じて回転する(磁気光学効果)。そして、光変調素子6からの反射光4a,L4bのみがハーフミラー12の右側で反射される。このハーフミラー12による反射光L5a,L5bは、偏光フィルタ13bによって、所定の偏光面角度の光のみが選択されて、偏光フィルター13bを透過する。したがって、光変調素子6における光変調度、すなわち、反射光L4a,L4bの偏光面角度を、フリー層10の磁化状態に応じて変えることによって、光の強弱を作り出すことができる。これによって、光を空間的にコントロールすることができる。このとき、磁気光学効果による光の偏光面回転角度の大きさによって、光のコントラストの強弱比が決まるため、偏光面回転角度を大きくできればそれだけ光の強弱比を大きくすることが可能となり、性能向上が図れる。
ここで、本発明の空間光変調器1においては、図2(A)に示すように、垂直磁気異方性材料で形成されているピンド層(磁性膜)8は、矢印Aで示すように、ピンド層8に対して垂直の磁化方向に磁化される。一方、上部電極5と下部電極3との間を流れる電流の向きに応じて、垂直磁気異方性材料で形成されているフリー層10の磁化方向は、矢印Bの方向(矢印Aの方向と同じ向き:図2(A))か、あるいは矢印Bの方向と反対の磁化方向(矢印Cの方向:図2(B))となる。そして、下部電極3から上部電極5の向き(図1(A)に示す矢印E1の方向)に電流が流されている光変調部、すなわち、光変調部4aでは、図2(A)に示すように、ピンド層8とフリー層10の磁化方向は同一の方向(矢印A、Bの方向)となる。このとき、フリー層10で反射された反射光L4aは、図3(A)に示すように、入射光L3aに対して偏光面が+θk度回転した偏光面回転角度(P2)を有する偏光となって、ハーフミラー12で反射され、反射光L5aとして偏光フィルター13bに入射する。そして、偏光フィルタ13bによって、所定の偏光面回転角度の光のみが選択されて、偏光フィルター13bを透過する。このとき、フリー層10の磁化方向は、スピン注入磁化反転を利用して制御できる。このフリー層10の磁化方向は、外部から磁界を印加しない限り右向き、左向きのどちらも安定状態で、スピン注入磁化反転によって磁化方向を逆にするまでそのままの向きを維持する。したがって、パルス電流を流してスピン注入磁化反転によって、一旦、フリー層10の磁化方向を反転した後は、次に、パルス電流を流してスピン注入磁化反転によってフリー層10の磁化方向が変わるまで、磁化方向が保持される。
また、上部電極5から下部電極3の向き(図1(A)に示す矢印E2の方向)に電流が流されている光変調部、すなわち、光変調部4bでは、ピンド層8から非磁性中間層(非磁性膜)9を介してスピン分極された電子がフリー層10に注入され、これによって、フリー層10の磁化方向が反転し、矢印Bの方向と反対の方向(図2(B)の矢印Cの方向)となる。このように、フリー層10における垂直磁化方向と、ピンド層8における垂直磁化方向とが相互に逆の方向となった状態(スピン注入磁化反転状態)では、フリー層10で反射された反射光L4bは、図3(B)に示すように、入射光L3bに対して偏光面が−θk度回転した偏光面角度(P2)を有する偏光となって、ハーフミラー12で反射され、反射光L5bとして偏光フィルター13bに入射する。そして、偏光フィルタ13bによって、所定の偏光面角度の光のみが選択されて、偏光フィルター13bを透過する。したがって、光変調素子6における光変調度、すなわち、反射光L2の偏光面角度を、フリー層10の磁化状態に応じて変えることによって、光の強弱を作り出すことができる。これによって、光を空間的にコントロールすることができる。このとき、磁気光学効果による光の偏光面回転角度の大きさによって、光のコントラストの強弱比が決まるため、偏光回転角を大きくできればそれだけ光の強弱比を大きくすることが可能となり、性能向上が図れる。
本発明の空間光変調器1では、光変調部4を構成する磁性膜が垂直磁気異方性材料で形成されていることによって、大きな磁気光学効果を得ることができるとともに、飽和磁化(Ms)を小さくすることができる。そして、Ms低減によって下記の式(1)および(2)に示されるように、磁化反転電流Jcを低減することができ、消費電流の小さな光変調器を実現することができる。JcはMsの2乗に比例するためにその低減効果が非常に大きい。また、ピンド層8およびフリー層10を構成する磁性膜の組成を選択することによって、飽和磁化(Ms)を従来材料であるCoやCoFe等に比べて1/10以上小さくすることができる。そのため、反転電流は理論上1/100以上小さくすることができる。また、膜厚を厚くして磁気光学効果を高めても、もともとのMsが小さいために反転電流増加は従来材料に比べて小さくすみ、磁気光学効果を大幅に高められることがわかる。
式:スピン注入磁化反転の電流密度
Figure 0005001807
式(1)および(2)において、t:膜厚、Ms:飽和磁化、α:ダンピング定数、γ:磁気ジャイロ定数、Hani:磁気異方性磁界、Heff:有効磁場、g(θ):スピン偏極率の関数である。
以上の実施形態においては、2つの磁性膜の間に非磁性膜が挟設された構成の光変調部を備える空間光変調器について説明したが、本発明の空間光変調器の光変調部は、この実施形態に示す構成に限定されない。例えば、磁性膜および非磁性膜は、それぞれ多層構造を有するものでもよい。例えば、Coからなる層と、Ptからなる層とを交互に5層ずつ積層した構成の多層構造、または、Coからなる層と、Pdからなる層とを交互に5層ずつ積層した構成の多層構造などでもよい。また、2つの磁性膜の間に非磁性膜が挟設された構成を複数組、組み合わせた構成を有するものでもよい。
以下、本発明の実施例によって、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
Si基板上に、下部電極として、Cu(膜厚:100nm)/Ta(膜厚:3nm)/Cu(膜厚:20nm)の構造を有する下部電極を形成した後、スパッタリング法を用いてTbFeCoからなるピンド層(膜厚:20nm)、Cuからなる非磁性中間層(膜厚:6nm)、GdとFeを含むフリー層(膜厚:10nm、Gd/Feの含有割合:Gd22%、Fe78%(原子比))、Cu保護層(膜厚:3nm)、Ru保護層(3nm)の順で成膜して構成される多層構造の薄膜を形成した。さらに、その薄膜の上にITOからなる透明電極を形成して光変調素子を作製した。
ここで、この薄膜におけるフリー層およびピンド層の材料に関する磁気光学特性および磁気特性(偏光面回転角度θk、飽和磁束密度Bs、保磁力Hc)を、従来の磁性膜材料であるCoFeについての磁気光学特性および磁気特性と対比して、下記の表1に示す。
Figure 0005001807
表1に示すとおり、従来材料のCoFeに比べて磁気光学効果は10倍以上大きくすることが可能となる。またHcは20Oe程度と小さくスピン注入によって磁化反転が容易に起こることが分かる。TbFeCoの保磁力Hcは4〜6kOeと格段に大きいために磁化反転しにくく、ピンド層としての性能が高いことが分かる。
次に、前記に得られた薄膜を、190℃で1時間熱処理した後の磁気光学特性(GdFeからなるフリー層の磁化反転)を、図4(A)に示す。また、図4(B)は、±20kOeを印加した磁気光学特性(フリー層GdFe・ピンド層TbFeCoの磁化反転)を示す。
図4(A)および図4(B)に示すように、フリー層によるカー回転角はθk=0.12度と従来のCoFe(θk=0.004)と比較して数十倍になっていることがわかる。
また、この薄膜の表面に、図1(B)に示す構造の下部電極を形成するため、パターニングした。まず、薄膜の表面に、イオンビームエッチング(IBE)によって、光変調素子構造および下部電極をエッチングによって形成し、さらにエッチングした部分にSiOを成膜してエッチングした部分を埋め込んだ。その後、リフトオフによって、余分なSiOを除去した。次に、電子線(EB)描画によって110×190nmの素子パターンをレジストによって形成した。次いで、フリー層およびCuからなる非磁性中間層までイオンビームエッチングによってエッチングし、さらに、SiOをエッチングした分だけ成膜した。そして、リフトオフを行うことで光変調部をメサ状に形成した。インジウム酸化スズからなる上部透明電極を成膜して、図1(b)に示す構造の光変調素子を作製した。
図5は、光変調素子における偏光面回転角度とフリー層の膜厚の関係(膜厚依存性)を示すグラフである。
図5に示すとおり、GdFeからなるフリー層の膜厚を厚くすると、それにほぼ比例して偏光面回転角度が大きくなり、光変調度を大きく改善できることが分かる。しかし、従来、一般に、厚いフリー層をスピン注入磁化反転させることは簡単ではなく、厚さが10nm以上のフリー層のスピン注入磁化反転は実現されていなかった。
しかしながら、本実施例における光変調素子では、磁気特性やスピンバルブ構造を最適化することによって、図6に示すように、スピン注入磁化反転に成功した。図6は、本実施例で作製した光変調素子(GdFe厚10nm)に、パルス幅50μsのパルス電流を印加したときの、電流の大きさと、その時の素子の抵抗値の関係を表したグラフである。この図6から、パルス電流を加えることで抵抗値が変化してスピン注入磁化反転が起きていることがわかる。したがって、従来材料に比較して、30倍程度の偏光面回転角度を得ることができ、光変調度が大きく改善できることが分かった。
(A)は、本発明の実施形態に係る空間光変調器の構造を示す概念図、(B)は、その上面図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態に係る空間光変調器の光変調部の構成および各層の磁化方向を示す模式断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ異なる磁化状態の光変調部による反射光の偏光面角度を示す概念図である。 (A)は、実施例1で作製した多層構造の薄膜におけるGdFeからなるフリー層の磁気光学特性を示すグラフ、(B)は、実施例1で作製した多層構造の薄膜におけるGdFeからなるフリー層と、TbFeCoからなるピンド層の磁気光学特性を示すグラフである。 空間光変調素子における偏光角とフリー層の膜厚との関係を示すグラフである。 実施例1で作製した空間光変調素子におけるスピン注入磁化反転を示すグラフである。 (A)は、従来の光変調器の構成を示す概念図、(B)および(C)は異なる磁化状態の光変調部による反射光の偏光面角度を示す概念図である。 (A)および(B)は、従来の空間光変調器の光変調部の構成および各層の磁化方向を示す模式断面図である。
符号の説明
1 空間光変調器
2 基板
3 下部電極
4 光変調部
5 上部電極
6 光変調素子
7 下地層
8 ピンド層(磁性膜)
9 非磁性中間層(非磁性膜)
10 フリー層(磁性膜)
11 保護層
12 ハーフミラー
13 偏光フィルター

Claims (8)

  1. 基板と、2層以上の磁性膜と1層以上の非磁性膜を積層してなる多層構造の光変調部と、前記光変調部に電流を流すための電極と、前記光変調部からの反射光の偏光を検出する偏光フィルターとを具備する空間光変調器であって、
    前記磁性膜の少なくとも1つが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることを特徴とする空間光変調器。
  2. 前記磁性膜の少なくとも1つが、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  3. 前記光変調部が、Fe、Co、Niおよびその合金、ならびに希土類金属を含む合金からなる群から選ばれる少なくとも1種からなる磁性膜と、CoFeからなる磁性膜とを含む多層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  4. 前記2層以上の磁性膜の全てが垂直磁気異方性を有する磁性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  5. 前記2層以上の磁性膜において、非磁性膜を挟む片側の磁性膜がTbを含み、もう一方の側の磁性膜がGdを含むことを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  6. 前記磁性材料の磁化補償温度が、空間光変調器の動作温度以下であることを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。
  7. 前記磁性膜が、MnおよびBiを含むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の空間光変調器。
  8. 前記光変調部に入射光を垂直に入射させるとともに、前記光変調部からの反射光を反射して偏光フィルターに入射させるハーフミラーを有することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の空間光変調器。
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