以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、コンテンツ再生装置1000の構成を示すブロック図である。
コンテンツ再生装置1000は、コンテンツを再生可能な装置である。本明細書において、コンテンツは、映像および音声を含むコンテンツであるとする。なお、コンテンツは、映像および音声の一方を含むコンテンツであってもよい。
本実施の形態において、コンテンツは、一例として、放送コンテンツ、ネットワークコンテンツであるとする。放送コンテンツは、放送波により提供されるコンテンツである。放送コンテンツは、一例として、デジタル放送波により提供されるコンテンツである。放送コンテンツは、図示しない放送局等から送信される。デジタル放送波は、地上デジタル放送の規格に基づく放送波である。
なお、デジタル放送波は、地上デジタル放送に限定されず、他のデジタル放送の規格に基づく放送波であってもよい。
放送コンテンツは、MPEG2−TS(Transport Stream)規格に基づく符号化方式により符号化されているとする。なお、放送コンテンツは、MPEG2−TS規格に限定されず、他の方式により符号化されているコンテンツであってもよい。
なお、放送コンテンツは、ワンセグ放送により提供されるコンテンツであってもよい。この場合、放送コンテンツは、例えば、H.264/AVC規格に基づく符号化方式により符号化されている。
以下においては、あるチャンネルの番組の放送コンテンツを、放送番組コンテンツという。放送番組コンテンツは、対応する番組に関する情報(以下、番組情報という)を含む。番組情報は、対応する番組の終了時刻を示す。なお、番組情報は、番組の終了時刻以外の情報(番組のタイトル、番組の内容等)も示す。
本実施の形態において、ネットワークコンテンツは、一例として、ネットワークに接続されたコンテンツサーバーから、無線通信によりストリーム配信されるコンテンツであるとする。無線通信は、例えば、無線LAN(Wireless Local Area Network)を利用して行われる。なお、無線通信は、無線LANに限定されず、その他の技術を利用した通信であってもよい。
ネットワークコンテンツは、例えば、MPEG2−TS規格に基づく符号化方式により符号化されているとする。
ネットワークコンテンツは、当該ネットワークコンテンツに関する情報(以下、ネットコンテンツ情報という)を含む。ネットコンテンツ情報は、ネットワークコンテンツの再生時間(長さ)を示す。以下においては、ネットワークコンテンツの再生時間を、コンテンツ長ともいう。
なお、ネットコンテンツ情報は、再生時間以外の情報(ネットワークコンテンツのタイトル、内容等)も示す。
コンテンツ再生装置1000は、一例として、携帯電話である。なお、コンテンツ再生装置1000は、携帯電話に限定されることはない。コンテンツ再生装置1000は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)であってもよい。
図1を参照して、コンテンツ再生装置1000は、第1取得部111と、第2取得部112と、第1電源部121と、第2電源部122と、制御部130と、再生部140と、電源制御部150と、受信状態検出部161,162と、タイマー170と、指示受付部180とを備える。
第1電源部121は、電源制御部150からの指示に応じて、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給する。第1取得部111に供給される電力は、受信状態検出部161に供給される電力よりも大きい。なお、第1取得部111に供給される電力は、受信状態検出部161に供給される電力と同じであってもよい。
第1取得部111および受信状態検出部161の各々は、第1電源部121から供給される電力により動作する。すなわち、第1取得部111および受信状態検出部161の各々は、第1電源部121から電力が供給されている期間のみ動作する。
第2電源部122は、電源制御部150からの指示に応じて、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給する。第2取得部112に供給される電力は、受信状態検出部162に供給される電力よりも大きい。なお、第2取得部112に供給される電力は、受信状態検出部162に供給される電力と同じであってもよい。
第2取得部112および受信状態検出部162の各々は、第2電源部122から供給される電力により動作する。すなわち、第2取得部112および受信状態検出部162の各々は、第2電源部122から電力が供給されている期間のみ動作する。
なお、制御部130、再生部140、電源制御部150、タイマー170および指示受付部180の各々は、図示しない電源部から常時電力が供給されている。
第1取得部111は、外部から配信される第1コンテンツを受信することにより該第1コンテンツを取得する。
第1コンテンツは、放送番組コンテンツまたはネットワークコンテンツである。なお、放送番組コンテンツは、放送コンテンツである。
第1コンテンツが放送番組コンテンツである場合、第1取得部111は、放送受信機能を有する。放送受信機能は、放送局から送信されるデジタル放送波(放送コンテンツ)を受信し、受信したデジタル放送波を復調することにより復調信号を取得し、当該復調信号から、制御部130により指示されたチャンネルの放送番組コンテンツ(放送コンテンツ)を取得する機能である。
第1コンテンツがネットワークコンテンツである場合、第1取得部111は、無線通信機能を有する。無線通信機能は、前述したコンテンツサーバーから、無線通信によりストリーム配信されるネットワークコンテンツを、無線LANを利用して受信する機能である。なお、無線通信機能は、上記に限定されず、他の規格に基づく無線技術を使用する機能であってもよい。
第1取得部111は、第1コンテンツを、再生部140へ送信する。
第1取得部111は、第1コンテンツを取得するための処理を行うために、受信状態検出部161に供給される電力より大きな電力により動作する。
第2取得部112は、外部から配信される第2コンテンツを受信することにより該第2コンテンツを取得する。第2コンテンツは、ネットワークコンテンツまたは放送番組コンテンツである。第2コンテンツがネットワークコンテンツである場合、第2取得部112は、前述した無線通信機能を有する。また、第2コンテンツが放送番組コンテンツである場合、第2取得部112は、前述した放送受信機能を有する。
第2取得部112は、第2コンテンツを、再生部140へ送信する。
第2取得部112は、第2コンテンツを取得するための処理を行うために、受信状態検出部162に供給される電力より大きな電力により動作する。
なお、第1取得部111および第2取得部112の少なくとも一方が取得するコンテンツは、上記コンテンツに限定されず、例えば、メモリカード等の記録媒体に記録されたコンテンツであってもよい。
制御部130は、詳細は後述するが、第1取得部111および第2取得部112を制御する。
再生部140は、受信する第1コンテンツおよび第2コンテンツのいずれかを再生する。再生部140は、デコーダー141と、表示部142と、スピーカー143とを含む。
表示部142は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部142は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部142は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
スピーカー143は、音声を出力する。
デコーダー141は、コンテンツ復号再生処理を行う。コンテンツ復号再生処理では、デコーダー141が、コンテンツ(第1または第2コンテンツ)を所定単位で復号する。当該所定単位は、例えば、1つのGOP(Group Of Pictures)である。デコーダー141は、コンテンツ(第1または第2コンテンツ)を所定単位で復号することにより映像データおよび音声データを得る。
デコーダー141は、映像データおよび音声データを取得する毎に、取得した映像データおよび音声データを、それぞれ、表示部142およびスピーカー143へ送信する。
表示部142は、受信した映像データに基づく映像を表示する。また、スピーカー143は、受信した音声データに基づく音声を出力する。これにより、コンテンツの一部が再生される。
デコーダー141は、コンテンツを所定単位で復号する処理を、当該コンテンツ全体の復号が終了するまで繰り返し行う。
以上のコンテンツ復号再生処理により、コンテンツ(第1または第2コンテンツ)全体が再生される。
また、コンテンツ復号再生処理では、デコーダー141が、第1または第2コンテンツを復号することにより、前述した番組情報またはネットコンテンツ情報を得る。そして、デコーダー141は、番組情報が示す番組の終了時刻、またはネットコンテンツ情報が示すコンテンツ長を、電源制御部150に通知する。
電源制御部150は、詳細は後述するが、第1電源部121および第2電源部122を制御する。また、電源制御部150は、第1電源部121および第2電源部122の各々の電力の供給状態を常に把握している。
受信状態検出部161は、第1取得部111が受信する第1コンテンツの受信状態を常に監視する。具体的には、受信状態検出部161は、第1取得部111が受信する第1コンテンツの受信感度を所定時間経過(例えば、1秒)毎に測定する。なお、受信感度の測定は、周知な技術により行われる。
以下においては、第1コンテンツの受信感度を、第1受信感度という。第1受信感度は、例えば、BER(Bit Error Rate)で示される。
受信状態検出部161は、第1受信感度を測定する毎に、最新の第1受信感度を、電源制御部150へ通知する。
受信状態検出部162は、第2取得部112が受信する第2コンテンツの受信状態を常に監視する。具体的には、受信状態検出部162は、第2取得部112が受信する第2コンテンツの受信感度を所定時間経過(例えば、1秒)毎に測定する。なお、受信感度の測定は、周知な技術により行われる。
以下においては、第2コンテンツの受信感度を、第2受信感度という。第2受信感度は、例えば、BER(Bit Error Rate)で示される。
受信状態検出部162は、第2受信感度を測定する毎に、最新の第2受信感度を、電源制御部150へ通知する。
タイマー170は、現在時刻を計測する。タイマー170は、現在時刻が変化する毎に、変化後の最新の現在時刻を、電源制御部150へ通知する。
指示受付部180は、コンテンツ再生装置1000の外部に設けられた、図示しないボタンの操作(指示)を受付ける。当該ボタンの操作は、ユーザにより行われる操作である。以下においては、コンテンツ再生装置1000の外部に設けられた、図示しないボタンの操作を、インターフェース操作Mという。
インターフェース操作Mは、ユーザにより行われる操作である。すなわち、指示受付部180は、ユーザによる操作(指示)を受付ける。指示受付部180は、インターフェース操作M(指示)を受付けると、当該インターフェース操作Mの情報を、制御部130および電源制御部150へ送信する。これにより、制御部130および電源制御部150の各々は、指示受付部180が受付けたインターフェース操作M(指示)に対応する処理を行う。
次に、コンテンツ再生装置1000においてコンテンツを再生するための処理(以下、コンテンツ再生処理という)について説明する。
本実施の形態では、第1コンテンツおよび第2コンテンツは、それぞれ、放送番組コンテンツおよびネットワークコンテンツであるとする。
ここで、コンテンツ再生処理が行われる前は、コンテンツ再生装置1000の電源はオフであるとする。
まず、電源オン操作が行われる。電源オン操作は、コンテンツ再生装置1000の電源をオンにするためのインターフェース操作Mである。電源オン操作は、例えば、電源ボタンを押下する操作である。
これにより、コンテンツ再生装置1000の電源がオンになる。コンテンツ再生装置1000の電源がオンになると、表示部142に、メニュー画像としての再生コンテンツ選択画像が表示される。再生コンテンツ選択画像は、第1コンテンツおよび第2コンテンツのいずれかを再生対象のコンテンツとして選択するための画像である。
コンテンツ再生装置1000の電源がオンになると、コンテンツ再生装置1000に含まれる第1取得部111、受信状態検出部161、第2取得部112および受信状態検出部162以外の各部には電力が供給され、当該各部は前述した処理等を行う。電力が供給される当該各部は、制御部130、再生部140、電源制御部150、タイマー170および指示受付部180である。すなわち、コンテンツ再生装置1000の電源がオンになった直後において、第1取得部111、受信状態検出部161、第2取得部112および受信状態検出部162には電力が供給されない。
この場合、タイマー170は、現在時刻が変化する毎に、変化後の最新の現在時刻を、電源制御部150へ通知する。
再生コンテンツ選択画像が表示されると、コンテンツ再生処理が行われる。
図2は、コンテンツ再生処理のフローチャートである。
ステップS11では、指示受付部180が第1コンテンツ再生操作を受付けたか否かを判定する。第1コンテンツ再生操作は、第1コンテンツをコンテンツ再生装置1000(再生部140)に再生させるためのインターフェース操作Mである。すなわち、第1コンテンツ再生操作は、第1コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させるための指示(以下、第1指示ともいう)である。
ステップS11において、YESならば処理はステップS110に移行する。一方、ステップS11において、NOならば、処理はステップS12に移行する。
ステップS12では、指示受付部180が第2コンテンツ再生操作を受付けたか否かを判定する。第2コンテンツ再生操作は、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させるためのインターフェース操作Mである。すなわち、第2コンテンツ再生操作は、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000(再生部140)に再生させるための指示(以下、第2指示ともいう)である。
ステップS12において、YESならば処理は後述するステップS210に移行する。一方、ステップS12において、NOならば、再度、ステップS11の処理が行われる。
ここで、ユーザにより、第1コンテンツ再生操作(第1指示)が行われたとする。
この場合、指示受付部180は、第1コンテンツ再生操作(第1指示)を受付ける。そして、指示受付部180は、第1コンテンツ再生操作の情報を、制御部130および電源制御部150へ送信する。この場合、処理はステップS110に移行する。
ステップS110では、電源制御部150が、第1電力供給指示を、第1電源部121へ送信する。第1電力供給指示は、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給するための指示である。
第1電源部121は、第1電力供給指示を受信すると、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給する。
第1取得部111は、電力が供給されると、第1コンテンツを取得可能な状態になる。このとき、後述する第2コンテンツ再生処理が実行されている場合、第1取得部111は、第2コンテンツの再生中に、第1コンテンツを取得可能な状態になる。
受信状態検出部161は、電力が供給されている期間、前述したように、所定時間経過毎に第1受信感度を測定し、第1受信感度を測定する毎に、最新の第1受信感度を、電源制御部150へ通知する。
また、電源制御部150は、第1電力供給指示の送信後、第2電力供給不可指示を、第2電源部122へ送信する。第2電力供給不可指示は、第2取得部112へ電力供給を行うことを不可とする指示である。すなわち、第2電力供給不可指示は、第2電源部122に第2取得部112へ電力を供給させないようにする指示である。
第2電源部122は、第2電力供給不可指示を受信したときに、第2取得部112へ電力を供給している場合、第2取得部112への電力の供給を停止する。なお、第2電源部122は、第2電力供給不可指示を受信したときに、第2取得部112へ電力を供給していない場合は、何も行わない。
ステップS120では、第1コンテンツ再生処理が実行される。第1コンテンツ再生処理は、他の処理とは独立して行われる。そして、処理は、ステップS121に移行する。
なお、本実施の形態では、第1コンテンツは、放送番組コンテンツ(放送コンテンツ)である。
第1コンテンツ再生処理では、まず、制御部130が、第1コンテンツ取得指示を、第1取得部111へ送信する。第1コンテンツ取得指示は、第1コンテンツを取得するための指示である。この場合、第1コンテンツ取得指示には、初期チャンネルが示される。初期チャンネルは、予め定められたチャンネルである。
第1取得部111は、第1コンテンツ取得指示を受信すると、放送番組コンテンツ取得処理を行う。
放送番組コンテンツ取得処理では、まず、第1取得部111が、放送局から送信されるデジタル放送波(放送コンテンツ)を受信し、受信したデジタル放送波を復調することにより復調信号を取得し、当該復調信号から、制御部130により指示されたチャンネル(初期チャンネル)の放送番組コンテンツを取得する。
そして、第1取得部111は、放送番組コンテンツを、再生部140へ送信する。
再生部140は、放送番組コンテンツを受信すると、放送番組コンテンツに対し、前述したコンテンツ復号再生処理を行うことにより、放送番組コンテンツを再生する。
なお、再生部140は、後述する第2コンテンツ再生処理により、第2コンテンツの再生を行っているときに、放送番組コンテンツを受信すると、第2コンテンツ再生処理を終了する。すなわち、第1コンテンツの再生の開始とともに、第2コンテンツ再生処理は終了する。
これにより、第2コンテンツから第1コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、コンテンツ復号再生処理では、前述したように、デコーダー141が、放送番組コンテンツを復号することにより、前述した番組情報を取得し、番組情報が示す番組の終了時刻を、電源制御部150に通知する。
なお、第1コンテンツ再生処理では、放送番組コンテンツが再生されているときに、ユーザによりチャンネル変更操作が行われると、以下のチャンネル変更処理が行われる。チャンネル変更操作は、チャンネルを変更するためのインターフェース操作Mである。チャンネル変更操作は、変更後のチャンネルを示す。
チャンネル変更処理では、指示受付部180がチャンネル変更操作を受付け、チャンネル変更操作の情報を、制御部130へ送信する。チャンネル変更操作の情報は、変更後のチャンネルを示す。
制御部130は、チャンネル変更操作の情報を受信すると、チャンネル変更指示を、第1取得部111へ送信する。チャンネル変更指示は、変更後のチャンネルを示す。
第1取得部111は、チャンネル変更指示を受信すると、前述の放送番組コンテンツ取得処理と同様な処理を行うことにより、チャンネル変更指示に示される変更後のチャンネルの放送番組コンテンツを取得する。取得した当該放送番組コンテンツを再生するための処理は、前述した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。これにより、放送番組コンテンツが、再生部140へ送信される。
なお、この場合も、デコーダー141が、放送番組コンテンツを復号することにより、前述した番組情報を取得し、番組情報が示す番組の終了時刻を、電源制御部150に通知する。
すなわち、電源制御部150は、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(放送番組コンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。すなわち、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が、所定の閾値以上である場合、コンテンツの切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
ステップS121では、電源制御部150が、第2電源部122が第2取得部112へ電力供給を行っているか否かを判定する。ステップS121において、YESならば、処理はステップS122へ移行する。一方、ステップS121において、NOならば、処理はステップS130に移行する。
ステップS122では、電源制御部150が、第2電力供給停止指示を、第2電源部122へ送信する。第2電力供給停止指示は、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給を停止するための指示である。
第2電源部122は、第2電力供給停止指示を受信すると、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給を停止する。第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給が停止されるタイミングは、第1コンテンツの再生が開始された後である。そして、処理はステップS130に移行する。
ステップS130では、第1受信感度低下期間が所定時間継続しているか否かが判定される。第1受信感度低下期間は、電源制御部150が受信状態検出部161から順次受信する最新の第1受信感度が第1所定値以下である期間である。第1所定値は、再生部140が、第1コンテンツを正常に再生できない場合における値である。第1コンテンツを正常に再生できない場合は、例えば、再生部140が第1コンテンツを再生することにより表示部142に表示される映像にノイズ等が生じる場合である。
具体的には、電源制御部150が、順次受信する最新の第1受信感度が第1所定値以下である期間が所定時間(例えば、1分)継続したか否かを判定する。すなわち、電源制御部150は、第1コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、順次受信する最新の第1受信感度が第1所定値以下である期間が所定時間(例えば、1分)継続したという条件である。
ステップS130において、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS130において、NOならば、処理はステップS130Nに移行する。
ステップS130でYESの場合は、映像にノイズが表示される期間が続くため、ユーザが、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS130でYESの場合は、第2コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS130Nでは、コンテンツの切替頻度が高いか否かが判定される。具体的には、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。前述したように、電源制御部150は、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(放送番組コンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が所定の閾値以上である場合、コンテンツ(放送番組コンテンツ)の切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
ここで、一例として、所定時間は例えば5分であり、所定の閾値は、例えば、5であるとする。この場合、電源制御部150は、5分間において、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が5回以上である場合、コンテンツの切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
すなわち、電源制御部150は、第1コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、所定時間において再生部140が再生するコンテンツを変更した回数が、所定の閾値以上であるという条件である。
ステップS130Nにおいて、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS130Nにおいて、NOならば、処理は、ステップS131に移行する。
ステップS130NでYESの場合は、コンテンツ(放送番組コンテンツ)の切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされている状態であり、ユーザが、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS130NでYESの場合は、第2コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS131では、第1コンテンツの終了付近が再生されているか否かが判定される。具体的には、電源制御部150が、第1コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているか否かを判定する。さらに、具体的には、電源制御部150が、タイマー170から通知される最新の現在時刻から、デコーダー141から通知される最新の番組の終了時刻までの時間が、第1所定時間以下であるか否かが判定される。第1所定時間は、例えば、30秒であるとする。
すなわち、電源制御部150は、第1コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、第1コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているという条件である。
ステップS131において、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS131において、NOならば、再度、ステップS130の処理が行われる。
ステップS131でYESの場合は、第1コンテンツの再生が終了間近であるため、ユーザが、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS131でYESの場合は、第2コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS140では、電源制御部150が、第2電力供給指示を、第2電源部122へ送信する。第2電力供給指示は、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給するための指示である。第2電源部122は、第2電力供給指示を受信すると、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給する。
受信状態検出部162は、電力が供給されている期間、前述したように、所定時間経過毎に第2受信感度を測定し、第2受信感度を測定する毎に、最新の第2受信感度を、電源制御部150へ通知する。
ステップS150では、指示受付部180が第2コンテンツ再生操作を受付けたか否かを判定する。第2コンテンツ再生操作は、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000(再生部140)に再生させるためのインターフェース操作Mである。すなわち、第2コンテンツ再生操作は、第2コンテンツをコンテンツ再生装置1000(再生部140)に再生させるための指示(以下、第2指示ともいう)である。
ステップS150において、YESならば、処理は後述するステップS220に移行する。一方、ステップS150において、NOならば、処理はステップS151に移行する。
ステップS151では、電源制御部150が、ステップS140の処理により第2取得部112へ電力が供給されてから、第2受付可能時間が経過したか否かを判定する。ここで、第2受付可能時間は、第2コンテンツ再生操作を受付可能な時間である。第2受付可能時間は、ユーザが少なくとも第2コンテンツ再生操作を行うのに必要な時間程度の短い時間である。第2受付可能時間は、例えば、1分である。
ステップS151において、YESならば、処理はステップS160に移行する。ステップS151において、NOならば、再度、ステップS150の処理が行われる。
ステップS160では、電源制御部150が、第2電力供給停止指示を、第2電源部122へ送信する。第2電力供給停止指示は、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給を停止するための指示である。
第2電源部122は、第2電力供給停止指示を受信すると、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給を停止する。そして、再度、ステップS130の処理が行われる。
以下においては、第1取得部111および第2取得部112の両方へ電力が供給される期間を、電力供給期間Aという。電力供給期間Aは、コンテンツ再生装置1000の消費電力が大きい期間である。
ステップS140〜S160の処理の間に、第2コンテンツ再生操作が行われない場合、電力供給期間Aは、第2受付可能時間とほぼ同じ時間となる。
以上のステップS140,S150,S151,S160の処理が行われることにより、電力供給期間Aにおいて、第2コンテンツ再生操作がなかったとしても、消費電力が大きい電力供給期間Aを、第2受付可能時間程度に抑えることができる。すなわち、ステップS140〜S160の処理が行われることにより、消費電力が大きい期間を極力短くすることができる。
次に、ステップS150,S151の処理が繰り返し行われている期間において、第2コンテンツ再生操作が行われたとする。
この場合、指示受付部180は、第2コンテンツ再生操作(第2指示)を受付ける。そして、指示受付部180は、第2コンテンツ再生操作の情報を、制御部130および電源制御部150へ送信する。この場合、処理はステップS220に移行する。
ステップS220では、第2コンテンツ再生処理が実行される。第2コンテンツ再生処理は、他の処理とは独立して行われる。そして、処理は、ステップS221に移行する。
なお、本実施の形態では、第2コンテンツは、ネットワークコンテンツである。
第2コンテンツ再生処理では、まず、制御部130が、第2コンテンツ取得指示を、第2取得部112へ送信する。第2コンテンツ取得指示は、第2コンテンツを取得するための指示である。この場合、第2コンテンツ取得指示には、第2コンテンツを特定するための情報が示される。
以下においては、コンテンツを特定するための情報を、コンテンツ特定情報という。上記の第2コンテンツを特定するための情報は、コンテンツ特定情報である。コンテンツ特定情報は、例えば、番号である。
第2取得部112は、第2コンテンツ取得指示を受信すると、ネットワークコンテンツ取得処理を行う。
ネットワークコンテンツ取得処理では、まず、第2取得部112が、前述したコンテンツサーバーに、コンテンツ特定情報により特定されるネットワークコンテンツを要求するためのコンテンツ要求を、当該コンテンツサーバーへ送信する。
コンテンツサーバーは、コンテンツ要求を受信すると、要求されたネットワークコンテンツを、無線通信により、コンテンツ再生装置1000へストリーム配信する。
第2取得部112は、コンテンツサーバーからストリーム配信されるネットワークコンテンツを、無線通信機能により受信し、再生部140へ送信する。
再生部140は、ネットワークコンテンツを受信すると、ネットワークコンテンツに対し、前述したコンテンツ復号再生処理を行うことにより、ネットワークコンテンツを再生する。
なお、再生部140は、第1コンテンツ再生処理により、第1コンテンツの再生を行っているときに、ネットワークコンテンツを受信すると、第1コンテンツ再生処理を終了する。すなわち、第2コンテンツの再生の開始とともに、第1コンテンツ再生処理は終了する。
これにより、第1コンテンツから第2コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、コンテンツ復号再生処理では、前述したように、デコーダー141が、ネットワークコンテンツを復号することにより、前述したネットコンテンツ情報を取得し、ネットコンテンツ情報が示すコンテンツ長を、電源制御部150に通知する。コンテンツ長は、例えば、30分である。
以下においては、ネットワークコンテンツの再生が開始されてから、当該ネットワークコンテンツに対応するコンテンツ長だけ経過した時刻を、再生終了予定時刻という。
なお、第2コンテンツ再生処理では、ネットワークコンテンツが再生されているときに、ユーザによりネットコンテンツ変更操作が行われると、以下のネットコンテンツ変更処理が行われる。ネットコンテンツ変更操作は、再生中のネットワークコンテンツを、他のネットワークコンテンツに変更するためのインターフェース操作Mである。ネットコンテンツ変更操作は、他のネットワークコンテンツを特定する変更コンテンツ特定情報を示す。
ネットコンテンツ変更処理では、指示受付部180がネットコンテンツ変更操作を受付け、ネットコンテンツ変更操作の情報を、制御部130へ送信する。ネットコンテンツ変更操作の情報は、変更コンテンツ特定情報を示す。変更コンテンツ特定情報は、他のネットワークコンテンツを特定する情報(例えば、番号)である。
制御部130は、ネットコンテンツ変更操作の情報を受信すると、ネットコンテンツ変更指示を、第2取得部112へ送信する。ネットコンテンツ変更指示は、他のネットワークコンテンツを特定する変更コンテンツ特定情報を示す。
第2取得部112は、ネットコンテンツ変更指示を受信すると、前述のネットワークコンテンツ取得処理と同様な処理を行うことにより、ネットコンテンツ変更指示に示される変更コンテンツ特定情報により特定される他のネットワークコンテンツをコンテンツサーバーから取得する。取得した当該他のネットワークコンテンツを再生するための処理は、前述した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
なお、この場合も、デコーダー141が、他のネットワークコンテンツを復号することにより、ネットコンテンツ情報を取得し、ネットコンテンツ情報が示すコンテンツ長を、電源制御部150に通知する。
すなわち、電源制御部150は、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(ネットワークコンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。すなわち、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が、所定の閾値以上である場合、コンテンツの切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
ステップS221では、電源制御部150が、第1電源部121が第1取得部111へ電力供給を行っているか否かを判定する。ステップS221において、YESならば、処理はステップS222へ移行する。ステップS221でYESの場合は、少なくともステップS110,S150の処理が行われた後、ステップS220の処理が行われる場合である。
一方、ステップS221において、NOならば、処理はステップS230に移行する。
ステップS222では、電源制御部150が、第1電力供給停止指示を、第1電源部121へ送信する。第1電力供給停止指示は、第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給を停止するための指示である。
第1電源部121は、第1電力供給停止指示を受信すると、第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給を停止する。第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給が停止されるタイミングは、第2コンテンツの再生が開始された後である。そして、処理はステップS230に移行する。
ステップS230では、第2受信感度低下期間が所定時間継続しているか否かが判定される。第2受信感度低下期間は、電源制御部150が受信状態検出部162から順次受信する最新の第2受信感度が第2所定値以下である期間である。第2所定値は、再生部140が、第2コンテンツを正常に再生できない場合における値である。第2コンテンツを正常に再生できない場合は、例えば、再生部140が第2コンテンツを再生することにより表示部142に表示される映像にノイズ等が生じる場合である。
具体的には、電源制御部150が、順次受信する最新の第2受信感度が第2所定値以下である期間が所定時間(例えば、1分)継続したか否かを判定する。すなわち、電源制御部150は、第2コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、順次受信する最新の第2受信感度が第2所定値以下である期間が所定時間(例えば、1分)継続したという条件である。
ステップS230において、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS230において、NOならば、処理はステップS230Nに移行する。
ステップS230でYESの場合は、映像にノイズが表示される期間が続くため、ユーザが、第1コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS230でYESの場合は、第1コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS230Nでは、コンテンツの切替頻度が高いか否かが判定される。具体的には、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。前述したように、電源制御部150は、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(ネットワークコンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が所定の閾値以上である場合、コンテンツ(ネットワークコンテンツ)の切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
ここで、所定時間は例えば5分であり、所定の閾値は、例えば、5であるとする。この場合、電源制御部150は、5分間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が5回以上である場合、コンテンツの切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
すなわち、電源制御部150は、第2コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、所定時間において再生部140が再生するコンテンツを変更した回数が、所定の閾値以上であるという条件である。
ステップS230Nにおいて、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS230Nにおいて、NOならば、処理は、ステップS231に移行する。
ステップS230NでYESの場合は、コンテンツ(ネットワークコンテンツ)の切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされている状態であり、ユーザが、第1コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS230NでYESの場合は、第1コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS231では、第2コンテンツの終了付近が再生されているか否かが判定される。具体的には、電源制御部150が、第2コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているか否かを判定する。さらに、具体的には、電源制御部150が、タイマー170から通知される最新の現在時刻から、再生中のネットワークコンテンツに対応する再生終了予定時刻までの時間が、第2所定時間以下であるか否かが判定される。第2所定時間は、例えば、30秒であるとする。
すなわち、電源制御部150は、第2コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、第2コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているという条件である。
ステップS231において、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS231において、NOならば、再度、ステップS230の処理が行われる。
ステップS231でYESの場合は、第2コンテンツの再生が終了間近であるため、ユーザが、第1コンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を行う可能性が高い場合である。すなわち、ステップS231でYESの場合は、第1コンテンツの再生が開始される可能性が高い場合である。
ステップS240では、電源制御部150が、第1電力供給指示を、第1電源部121へ送信する。第1電力供給指示は、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給するための指示である。
第1電源部121は、第1電力供給指示を受信すると、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給する。
受信状態検出部161は、電力が供給されている期間、前述したように、所定時間経過毎に第1受信感度を測定し、第1受信感度を測定する毎に、最新の第1受信感度を、電源制御部150へ通知する。
ステップS250では、指示受付部180が前述した第1コンテンツ再生操作(第1指示)を受付けたか否かを判定する。ステップS250において、YESならば、再度、ステップS120の処理が行われる。一方、ステップS250において、NOならば、処理はステップS251に移行する。
ステップS251では、電源制御部150が、ステップS240の処理により第1取得部111へ電力が供給されてから、第1受付可能時間が経過したか否かを判定する。ここで、第1受付可能時間は、第1コンテンツ再生操作を受付可能な時間である。第1受付可能時間は、ユーザが少なくとも第1コンテンツ再生操作を行うのに必要な時間程度の短い時間である。第1受付可能時間は、例えば、1分である。
ステップS251において、YESならば、処理はステップS260に移行する。ステップS251において、NOならば、再度、ステップS250の処理が行われる。
ステップS260では、電源制御部150が、第1電力供給停止指示を、第1電源部121へ送信する。第1電力供給停止指示は、第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給を停止するための指示である。
第1電源部121は、第1電力供給停止指示を受信すると、第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給を停止する。そして、再度、ステップS230の処理が行われる。
前述したように、第1取得部111および第2取得部112の両方へ電力が供給される期間は、電力供給期間Aである。電力供給期間Aは、消費電力が大きい期間である。
ステップS240〜S260の処理の間に、第1コンテンツ再生操作が行われない場合、電力供給期間Aは、第1受付可能時間とほぼ同じ時間となる。
以上のステップS240,S250,S251,S260の処理が行われることにより、電力供給期間Aにおいて、第1コンテンツ再生操作がなかったとしても、消費電力が大きい電力供給期間Aを、第1受付可能時間程度に抑えることができる。すなわち、ステップS240〜S260の処理が行われることにより、消費電力が大きい期間を極力短くすることができる。
ここで、ステップS250,S251の処理が繰り返し行われている期間において、第1コンテンツ再生操作が行われたとする。
この場合、指示受付部180は、第1コンテンツ再生操作(第1指示)を受付ける。そして、指示受付部180は、第1コンテンツ再生操作の情報を、制御部130および電源制御部150へ送信する。この場合、処理はステップS120に移行する。
ステップS120では、前述した第1コンテンツ再生処理が実行される。第1コンテンツ再生処理は前述したので詳細な説明は繰り返さない。第1コンテンツ再生処理により、第2コンテンツから第1コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
その後、前述したステップS121,S122の処理が行われることにより、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給が停止される。
なお、前述のステップS12において、YESと判定された場合、処理はステップS210に移行する。
ステップS210では、電源制御部150が、第2電力供給指示を、第2電源部122へ送信する。第2電力供給指示は、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給するための指示である。
第2電源部122は、第2電力供給指示を受信すると、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給する。
第2取得部112は、電力が供給されると、第2コンテンツを取得可能な状態になる。このとき、第1コンテンツ再生処理が実行されている場合、第2取得部112は、第1コンテンツの再生中に、第2コンテンツを取得可能な状態になる。
受信状態検出部162は、電力が供給されている期間、前述したように、所定時間経過毎に第2受信感度を測定し、第2受信感度を測定する毎に、最新の第2受信感度を、電源制御部150へ通知する。
また、電源制御部150は、第2電力供給指示の送信後、第1電力供給不可指示を、第1電源部121へ送信する。第1電力供給不可指示は、第1取得部111へ電力供給を行うことを不可とする指示である。すなわち、第1電力供給不可指示は、第1電源部121に第1取得部111へ電力を供給させないようにする指示である。
第1電源部121は、第1電力供給不可指示を受信したときに、第1取得部111へ電力を供給している場合、第1取得部111への電力の供給を停止する。なお、第1電源部121は、第1電力供給不可指示を受信したときに、第1取得部111へ電力を供給していない場合は、何も行わない。
以上説明したように、本実施の形態においては、第1コンテンツの再生中において、所定条件が満たされた場合(S130、S130NまたはS131でYES)、第2コンテンツを取得するための第2取得部112へ電力が供給される。すなわち、第1コンテンツの再生中に、第2取得部112に電力が供給され、第2取得部112が動作可能になる。
そして、第2コンテンツ再生操作が行われた後、第2コンテンツ再生処理が実行されることにより、第1コンテンツから第2コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。第1コンテンツおよび第2コンテンツは、それぞれ、第1取得部111および第2取得部112により独立して取得されるコンテンツである。すなわち、独立して取得される2つのコンテンツにおける再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、第2コンテンツの再生が開始された後に、第1取得部111および受信状態検出部161への電力供給が停止される。したがって、消費電力が大きい電力供給期間Aを極力短くすることができる。
すなわち、消費電力を抑えつつ、独立して取得される複数のコンテンツにおける再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、第1取得部111または第2取得部112に対する、電力供給と電力供給の停止とを頻繁に繰り返すような電源制御が行われた場合には、かえって消費電力が上がる場合がある。そこで、本実施の形態では、上述のS130や、S230のステップで説明したように、所定条件(所定時間の継続)が満たされていて始めて電源供給できるように構成する。これにより、頻繁な電源制御による不用意な消費電力の上昇も抑えることができる。
また、本実施の形態においては、第2コンテンツの再生中において、所定条件が満たされた場合(S230、S230NまたはS231でYES)、第1コンテンツを取得するための第1取得部111へ電力が供給される。すなわち、第2コンテンツの再生中に、第1取得部111に電力が供給され、第1取得部111が動作可能になる。
そして、第1コンテンツ再生操作が行われた後、第1コンテンツ再生処理が実行されることにより、第2コンテンツから第1コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。すなわち、独立して取得される2つのコンテンツにおける再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、第1コンテンツの再生が開始された後に、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給が停止される。したがって、消費電力が大きい電力供給期間Aを極力短くすることができる。
すなわち、消費電力を抑えつつ、独立して取得される複数のコンテンツにおける再生の切り替えをスムーズに行うことができる。そのため、複数のコンテンツにおける再生の切り替えが行われた場合でも、ユーザは、ストレスなく、表示部142に表示される映像を視聴することができる。
<第1の実施の形態の変形例>
本実施の形態の変形例では、第1コンテンツおよび第2コンテンツは、それぞれ、ネットワークコンテンツおよび放送番組コンテンツであるとする。この場合において、コンテンツを再生するための処理(以下、コンテンツ再生処理Aという)について説明する。
本実施の形態の変形例におけるコンテンツ再生装置は、図1のコンテンツ再生装置1000である。そのため、コンテンツ再生装置1000の構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
ここで、コンテンツ再生処理Aが行われる前は、コンテンツ再生装置1000の電源はオフであるとする。
まず、第1の実施の形態と同様に、電源オン操作が行われる。これにより、コンテンツ再生装置1000の電源がオンになり、表示部142に、前述した再生コンテンツ選択画像が表示される。
コンテンツ再生装置1000の電源がオンになると、コンテンツ再生装置1000に含まれる第1取得部111、受信状態検出部161、第2取得部112および受信状態検出部162以外の各部には電力が供給され、当該各部は前述した処理等を行う。電力が供給される当該各部は、制御部130、再生部140、電源制御部150、タイマー170および指示受付部180である。すなわち、コンテンツ再生装置1000の電源がオンになった直後において、第1取得部111、受信状態検出部161、第2取得部112および受信状態検出部162には電力が供給されない。
この場合、タイマー170は、現在時刻が変化する毎に、変化後の最新の現在時刻を、電源制御部150へ通知する。
再生コンテンツ選択画像が表示されると、コンテンツ再生処理Aが行われる。前述したように、再生コンテンツ選択画像は、第1コンテンツおよび第2コンテンツのいずれかを再生対象のコンテンツとして選択するための画像である。
図3は、コンテンツ再生処理Aのフローチャートである。図3において、図2のステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は繰り返さない。
コンテンツ再生処理Aでは、図2のコンテンツ再生処理と比較して、ステップS120,S131,S130N,S220,S230N,S231の代わりにステップS120A,S131A,S130A,S220A,S230A,S231Aが行われる点が異なる。
ステップS11,S12の各々では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ここで、第1コンテンツ再生操作(第1指示)が行われたとする。この場合、処理はステップS110に移行する。
ステップS110では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ステップS120Aでは、第1コンテンツ再生処理Aが実行される。第1コンテンツ再生処理Aは、他の処理とは独立して行われる。そして、処理は、ステップS121に移行する。
第1コンテンツ再生処理Aは、図2のステップS220で行われる第2コンテンツ再生処理と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。以下、簡単に説明する。
第1コンテンツ再生処理Aでは、まず、制御部130が、第1コンテンツ取得指示を、第1取得部111へ送信する。第1コンテンツ取得指示は、第1コンテンツを取得するための指示である。この場合、第1コンテンツ取得指示には、第1コンテンツを特定するためのコンテンツ特定情報が示される。
第1取得部111は、第1コンテンツ取得指示を受信すると、ネットワークコンテンツ取得処理Aを行う。
ネットワークコンテンツ取得処理Aでは、まず、第1取得部111が、前述したコンテンツサーバーに、コンテンツ特定情報により特定されるネットワークコンテンツを要求するためのコンテンツ要求を、当該コンテンツサーバーへ送信する。
コンテンツサーバーは、コンテンツ要求を受信すると、要求されたネットワークコンテンツを、無線通信により、コンテンツ再生装置1000へストリーム配信する。
第1取得部111は、コンテンツサーバーからストリーム配信されるネットワークコンテンツを、無線通信機能により受信し、再生部140へ送信する。
再生部140は、ネットワークコンテンツを受信すると、ネットワークコンテンツに対し、前述したコンテンツ復号再生処理を行うことにより、ネットワークコンテンツを再生する。
なお、再生部140は、後述する第2コンテンツ再生処理Aにより、第2コンテンツの再生を行っているときに、ネットワークコンテンツを受信すると、第2コンテンツ再生処理Aを終了する。すなわち、第1コンテンツの再生の開始とともに、第2コンテンツ再生処理Aは終了する。
これにより、第2コンテンツから第1コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、コンテンツ復号再生処理では、前述したように、デコーダー141が、ネットワークコンテンツを復号することにより、前述したネットコンテンツ情報を取得し、ネットコンテンツ情報が示すコンテンツ長を、電源制御部150に通知する。
なお、第1コンテンツ再生処理Aでは、ネットワークコンテンツが再生されているときに、ユーザによりネットコンテンツ変更操作が行われると、ネットコンテンツ変更処理Aが行われる。ネットコンテンツ変更処理Aは、前述したネットコンテンツ変更処理と同様な処理である。
ネットコンテンツ変更処理Aは、前述したネットコンテンツ変更処理の説明において、第2取得部112を第1取得部111と置き換えた説明の処理と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
ネットコンテンツ変更処理Aにより、電源制御部150は、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(ネットワークコンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
ステップS121,S122の各々では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ステップS130では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。ステップS130において、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS130において、NOならば、処理はステップS130Aに移行する。
ステップS130Aでは、図2のステップS230Nの処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は行わない。以下、簡単に説明する。
ステップS130Aでは、コンテンツの切替頻度が高いか否かが判定される。具体的には、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。前述したように、電源制御部150は、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(ネットワークコンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141からコンテンツ長が通知される回数が所定の閾値以上である場合、コンテンツ(ネットワークコンテンツ)の切替頻度が高い、すなわち、ザッピングされていると判定する。
すなわち、電源制御部150は、第1コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、所定時間において再生部140が再生するコンテンツを変更した回数が、所定の閾値以上であるという条件である。
ステップS130Aにおいて、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS130Aにおいて、NOならば、処理は、ステップS131Aに移行する。
ステップS131Aでは、第1コンテンツの終了付近が再生されているか否かが判定される。具体的には、電源制御部150が、第1コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているか否かを判定する。さらに、具体的には、電源制御部150が、タイマー170から通知される最新の現在時刻から、再生中のネットワークコンテンツに対応する再生終了予定時刻までの時間が、第1所定時間以下であるか否かが判定される。第1所定時間は、例えば、30秒であるとする。
すなわち、電源制御部150は、第1コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、第1コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているという条件である。
ステップS131Aにおいて、YESならば、処理はステップS140に移行する。一方、ステップS131Aにおいて、NOならば、再度、ステップS130の処理が行われる。
ステップS140では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。この処理により、第2電源部122は、第2電力供給指示を受信すると、第2取得部112および受信状態検出部162へ電力を供給する。
ステップS150,S151,S160の各々では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ここで、ステップS150,S151の処理が繰り返し行われている期間において、第2コンテンツ再生操作が行われたとする。この場合、ステップS220Aの処理が行われる。
ステップS220Aでは、第2コンテンツ再生処理Aが実行される。第2コンテンツ再生処理Aは、他の処理とは独立して行われる。そして、処理は、ステップS221に移行する。
第2コンテンツ再生処理Aは、図2のステップS120で行われる第1コンテンツ再生処理と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。以下、簡単に説明する。
第2コンテンツ再生処理Aでは、まず、制御部130が、第2コンテンツ取得指示を、第2取得部112へ送信する。
第2取得部112は、第2コンテンツ取得指示を受信すると、放送番組コンテンツ取得処理Aを行う。放送番組コンテンツ取得処理Aは、前述の放送番組コンテンツ取得処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。以下、簡単に説明する。
放送番組コンテンツ取得処理Aでは、第2取得部112が、放送局から送信されるデジタル放送波(放送コンテンツ)を受信し、受信したデジタル放送波を復調することにより復調信号を取得し、当該復調信号から、制御部130により指示されたチャンネル(初期チャンネル)の放送番組コンテンツを取得する。
そして、第2取得部112は、放送番組コンテンツを、再生部140へ送信する。
再生部140は、放送番組コンテンツを受信すると、放送番組コンテンツに対し、前述したコンテンツ復号再生処理を行うことにより、放送番組コンテンツを再生する。
なお、再生部140は、第1コンテンツ再生処理Aにより、第1コンテンツの再生を行っているときに、放送番組コンテンツを受信すると、第1コンテンツ再生処理Aを終了する。すなわち、第2コンテンツの再生の開始とともに、第1コンテンツ再生処理Aは終了する。
これにより、第1コンテンツから第2コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
また、コンテンツ復号再生処理では、前述したように、デコーダー141が、放送番組コンテンツを復号することにより、前述した番組情報を取得し、番組情報が示す番組の終了時刻を、電源制御部150に通知する。
なお、第2コンテンツ再生処理Aでは、放送番組コンテンツが再生されているときに、ユーザによりチャンネル変更操作が行われると、チャンネル変更処理Aが行われる。
チャンネル変更処理Aは、前述したチャンネル変更処理の説明において、第1取得部111を第2取得部112と置き換えた説明の処理と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
チャンネル変更処理Aにより、電源制御部150は、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(放送番組コンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
ステップS221,S222の各々では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ステップS230では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。ステップS230において、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS230において、NOならば、処理はステップS230Aに移行する。
ステップS230Aでは、ステップS130Nの処理と同様な処理が行われるので詳細な説明は行わない。以下、簡単に説明する。
ステップS230Aでは、コンテンツの切替頻度が高いか否かが判定される。具体的には、電源制御部150は、所定時間において、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が、所定の閾値以上であるか否かを判定する。前述したように、電源制御部150は、デコーダー141から終了時刻が通知される回数が多い程、再生部140により再生されているコンテンツ(放送番組コンテンツ)が変更された回数が多いと判定する。
すなわち、電源制御部150は、第2コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、所定時間において再生部140が再生するコンテンツを変更した回数が、所定の閾値以上であるという条件である。
ステップS230Aにおいて、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS230Aにおいて、NOならば、処理は、ステップS231Aに移行する。
ステップS231Aでは、第2コンテンツの終了付近が再生されているか否かが判定される。具体的には、電源制御部150が、第2コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているか否かを判定する。さらに、具体的には、電源制御部150が、タイマー170から通知される最新の現在時刻から、デコーダー141から通知される最新の番組の終了時刻までの時間が、第2所定時間以下であるか否かが判定される。第2所定時間は、例えば、30秒であるとする。
すなわち、電源制御部150は、第2コンテンツの再生状況に関する所定条件が満たされたか否かを判定する。この場合、所定条件は、第2コンテンツのうちの終了近傍の部分を、再生部140が再生しているという条件である。
ステップS231Aにおいて、YESならば、処理はステップS240に移行する。一方、ステップS231Aにおいて、NOならば、再度、ステップS230の処理が行われる。
ステップS240では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。この処理により、第1電源部121は、第1電力供給指示を受信すると、第1取得部111および受信状態検出部161へ電力を供給する。
ステップS250,S251,S260の各々では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行われる。
ここで、ステップS250,S251の処理が繰り返し行われている期間において、第1コンテンツ再生操作が行われたとする。この場合、ステップS120Aの処理が行われる。
ステップS120Aでは、前述した第1コンテンツ再生処理Aが実行される。第1コンテンツ再生処理Aは前述したので詳細な説明は繰り返さない。第1コンテンツ再生処理Aにより、第2コンテンツから第1コンテンツへの再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
その後、前述したステップS121,S122が行われることにより、第2取得部112および受信状態検出部162への電力供給が停止される。
以上説明したように、第1コンテンツおよび第2コンテンツが、それぞれ、ネットワークコンテンツおよび放送番組コンテンツである場合におけるコンテンツ再生処理Aが行われる。
これにより、本実施の形態の変形例においても、第1の実施の形態と同様な効果が得られる。すなわち、消費電力を抑えつつ、独立して取得される複数のコンテンツにおける再生の切り替えをスムーズに行うことができる。
(コンテンツ再生装置の外観図)
図4は、一例としてのコンテンツ再生装置1000の外観図である。図4は、コンテンツ再生装置1000が、一例として、携帯電話である場合のコンテンツ再生装置1000の外観図である。
(その他の変形例)
第1コンテンツおよび第2コンテンツが、それぞれ、放送番組コンテンツおよびネットワークコンテンツである場合、第2取得部112は、第2コンテンツ再生処理におけるネットワークコンテンツ取得処理において、コンテンツサーバーにネットワークコンテンツを要求する処理を行っていたが、これに限定されない。
例えば、図5に示されるように、コンテンツ再生装置1000は、ネットワークコンテンツを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)を記憶するメモリ200を備えてもよい。
ここで、例えば、デコーダー141が、コンテンツ復号再生処理を行うことにより得られるネットコンテンツ情報(メタデータ)は、上記URLも示すとする。
この場合、デコーダー141は、コンテンツ復号再生処理によりURLが得られた場合、当該URLを、メモリ200に記憶させる。
そして、例えば、図2のステップS220の第2コンテンツ再生処理において、第2取得部112が、メモリ200に記憶されているURLにアクセスすることにより、ネットワークコンテンツを取得する。
このような処理が行われることにより、第2取得部112は、迅速に、ネットワークコンテンツを取得することができる。
また、図2のコンテンツ再生処理および図3のコンテンツ再生処理Aの各々において判定される所定条件は、ステップS130,S130N,S131,S230,S230N,S231の処理で説明した条件に限定されない。
当該所定条件は、再生中のコンテンツと異なる種類のコンテンツをコンテンツ再生装置1000に再生させる操作を、ユーザが行う可能性が高くなる条件であればどのような条件であってもよい。
なお、第1コンテンツ再生処理は、指示受付部180が第1コンテンツ再生操作を受付けた場合に実行されていたがこれに限定されない。指示受付部180が第1コンテンツ再生操作を受付けていなくても、第1取得部111が第1電源部121から電力が供給されることにより動作可能になった時点で、第1コンテンツ再生処理が実行されてもよい。これにより、指示受付部180が第1コンテンツ再生操作を受付けていなくても、第1取得部111は、第1コンテンツを取得する。
また、第2コンテンツ再生処理は、指示受付部180が第2コンテンツ再生操作を受付けた場合に実行されていたがこれに限定されない。指示受付部180が第2コンテンツ再生操作を受付けていなくても、第2取得部112が第2電源部122から電力が供給されることにより動作可能になった時点で、第2コンテンツ再生処理が実行されてもよい。これにより、指示受付部180が第2コンテンツ再生操作を受付けていなくても、第2取得部112は、第2コンテンツを取得する。
また、コンテンツ再生装置1000が処理するコンテンツ(第1または第2コンテンツ)は、放送番組コンテンツおよびネットワークコンテンツに限定されることなく他のコンテンツであってもよい。コンテンツ再生装置1000が処理するコンテンツは、例えば、記録媒体から読み出されたコンテンツ、映像のみのコンテンツ、音声のみのコンテンツであってもよい。
また、第1コンテンツと第2コンテンツとは、異なる種類のコンテンツであるとしたが、第1コンテンツと第2コンテンツとは、同じ種類のコンテンツであってもよい。
また、コンテンツ再生装置1000は、2種類のコンテンツを取得するために、2つの取得部を備える構成としたが、これに限定されない。コンテンツ再生装置1000は、3種類以上のコンテンツを取得するために、3つ以上の取得部を備える構成であってもよい。
また、本発明におけるコンテンツ再生装置1000について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、あるいは異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、上記のコンテンツ再生装置1000を構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、上記のコンテンツ再生装置1000を構成する構成要素の全てまたは一部は、CPU(Central Processing Unit)等により実行されるプログラムのモジュールであってもよい。
また、上記のコンテンツ再生装置1000を構成する複数の構成要素の全てまたは一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。
例えば、図1において、制御部130および電源制御部150は、1個のシステムLSIから構成されてもよい。
また、本発明は、コンテンツ再生装置1000が備える特徴的な構成部の動作をステップとする電力制御方法として実現してもよい。また、本発明は、そのような電力制御方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現してもよい。また、本発明は、そのようなプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して配信されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。