JP2007104490A - 携帯通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】1セグ放送の視聴機能をもつ携帯通信端末において、1セグ放送の視聴が中断された場合に生じる問題を解決し、省電力化と、1セグ放送視聴への迅速な復帰とを両立させる。
【解決手段】1セグ放送視聴を中断する場合に、CPU28に搭載されるリソース制御部1は、受信部用リソース取得部2,データ処理部用リソース取得部3,TS処理部用リソース取得部4,信号処理部用リソース取得部5の各々を個別に管理し、1セグ放送視聴用のハードウエアリソース18〜24の各々を、時間経過と共に、段階的に解放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上波デジタル放送(1セグ放送)の視聴機能をもつ携帯通信端末に関する。
現在、携帯端末向けの地上波デジタル放送(1セグ放送)を受信可能な携帯電話端末の開発が進められている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、我国においては、2003年12月1日から地上波デジタル放送が開始されたが、2005年度末までには、携帯電話などの携帯端末(モバイル)向けの1セグメント放送(1セグ放送)が開始される予定である。以下、簡単に、我国の1セグ放送の伝送方式について説明する。
図5は、我国の1セグ放送における階層伝送方式について説明するための図である。
我国の地上波デジタル放送では、ISDB−T方式が採用されている。すなわち、図5の放送局290から放送される6MHzの帯域(従来のアナログ放送の1チャンネルに相当)は、13個のサブバンドに分割されて運用されるのが特徴である。ここで、各サブバンドはセグメントと呼ばれる。
例えば、12セグメント全部を利用して、家屋300内に設置されるHDTV304用の高品質なHD(ハイディフィニション)伝送を実施することができる。また、4セグメントを利用して、SDテレビ302用のSD(スタンダードディフィニション)放送を3番組提供する、といったこともでき、柔軟な番組編成が可能となっている。
また、13セグメントのうちの1セグメントは、移動体放送向けに予約されており、この1セグメントを使用して、携帯電話端末やPDA向けの簡易動画放送などを提供するのが1セグメント放送(1セグ放送)である。
1セグ放送を携帯端末にて受信するためには、MPEGで圧縮・多重されたトランスポートストリーム(TS)を受信し、そのトランスポートストリーム(TS)を解析し、所望のデータを選択的に取得し、メディアデータを再生する機能が必要である。また、所定番組の視聴予約を行う機能やメディアデータを録画する機能も必要となる場合がある。
特開2004−336481号公報
1セグ放送の視聴のためには、上記のとおり、無線受信、フレーム同期、TSパケット同期、受信したトランスポートストリーム(TS)の解析処理、必要なデータの選別、取得、デコード処理等が必要であり、無線同期獲得から視聴開始までには、所定時間が必要である、という事情がある。
一方、1セグ放送受信のための処理の多くは、地上波デジタル放送の視聴機能を実現するための専用のハードウエアにより実施され、この専用のハードウエアは高度な機能を実現する複雑な回路からなり、かつ、かなりの電力を消費する。したがって、1セグ放送の視聴機能を付加することは、小型化・軽量化・低消費電力化が厳しく求められる携帯電話端末にとっては負担が大きく、コスト高の一因ともなる、という事情もある。
その一方で、使い勝手が悪いと、気まぐれなユーザは、地上波デジタル放送に対する興味をすぐに失ってしまうことも懸念され、こうなると、せっかく付加した1セグ放送の視聴機能が無駄になり、かえって、小型、軽量、ローコスト、使い勝手が良いという携帯通信端末がもつ持ち味を減殺してしまう危険性もないとはいえない。
したがって、1セグ放送の視聴機能については、他の機能に弊害を与えないようにしつつ、良好な使い勝手が確保されるように、いろいろな使用形態や使用場面(シチュエーション)を想定して、十分な検討と対策が必要である。
ここで、携帯端末のユーザが、1セグ放送を視聴している途中で、その視聴が中断される場合について検討する。このような1セグ放送の視聴の中断は、例えば、視聴中に携帯端末に着信があった場合や、視聴中において、ユーザがテレビ番組表の確認を行う場合や、あるいは、テレビ番組の予約を行う場合等に起こり得る。なお、番組表の確認は、番組表をディスプレイに表示する動作であり、この動作は、地上波デジタル放送(1セグ放送)をリアルタイムで受信し、視聴するための動作とは別の動作であり、ユーザが番組表を確認している間は、1セグ放送の視聴のための動作は中断され得る(番組予約の場合も同様である)。
このとき、CPU周辺におけるアプリケーションプログラムの切り替え(1セグ放送用のアプリケーションから他の機能用のアプリケーションへの切り替え)は、マルチタスクに対応したOSを使用すれば、特に問題なく行うことができる。
ただし、このアプリケーションの切り替えに同期して、無駄な電力消費を避けるために、使用されなくなった(その時点では動作させる必要がなくなった)1セグ放送視聴のためのハードウエアの動作も、一括して中断させてしまうと、フレームやトランスポートストリーム(TS)を受信するための同期情報や、TSの内容の解析情報等の一切が失われてしまう。
この場合、視聴中断の後に1セグ放送の視聴に復帰するに際して、初期同期の獲得段階から受信処理を開始する必要があり、放送の視聴が可能となるまでに相当の時間を要してしまうことになる。これでは、ユーザの、放送を早期に視聴したいという要求を満足させることができない。
かといって、1セグ放送の視聴が中断している間も、従前どおり、その放送視聴のために必要なハードウエアを自律的に動作させておくと、その間も相当の電力が消費され、携帯電話端末のバッテリー寿命が短くなるという問題が生じる。
また、1セグ放送の視聴のために使用されるDSP(デジタルシグナルプロセッサ)等の信号処理部は、他の携帯電話機能を実現するためにも利用されるものであり、そのDSP等の信号処理部を、いつまでも、1セグ放送の視聴用に確保しておくと、他の携帯電話機能を実現することができないという問題(他の携帯電話機能が制限されるという問題)も生じ得る。
つまり、1セグ放送の視聴中断時に、放送視聴に係わるハードウエアの動作を止めて省電力化を実現することと、後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現(あるいは、他の携帯電話機能が制限されるという問題)とは、相反する要請であり、両立が困難である。
そして、1セグ放送の視聴が一旦、中断された後に、携帯通信端末のユーザが、その1セグ放送の視聴に復帰するのか、もはや興味をなくして他の携帯電話機能を利用するのか(あるいは携帯電話端末の利用を止めるのか)は、予測不可能なのであり、したがって、地上波デジタル放送の視聴が中断されたときに、その放送視聴に係わるハードウエアの動作をどのように制御するかを、予め、単純に決めることができない。
このように、1セグ放送の視聴機能をもつ携帯通信端末を開発するに際し、1セグ放送の視聴が一旦、中断された場合に、その放送視聴に係わるハードウエアリソースをどのように管理するかは、極めて重要な問題である。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものであり、その目的は、1セグ放送の視聴機能をもつ携帯通信端末において、1セグ放送の視聴が一旦、中断された場合に生じる問題を解決し、他の携帯電話機能に何らかの制限を生じさせることなく、無駄な電力消費の低減と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現と、を両立させ、実用に耐える1セグ放送に対応した携帯通信端末を実現することにある。
本発明の携帯通信端末は、地上波デジタル放送の視聴機能を実現するために必要な第1のハードウエアリソース、ならびに、前記地上波デジタル放送の視聴機能以外の携帯通信機能を実現するために必要な第2のハードウエアリソースと、前記第1および第2のハードウエアリソースの獲得/解放を管理すると共に、前記地上デジタル放送の視聴途中にその視聴を中断する場合に、前記第1のハードウエアリソース全部を一括して解放せず、複数段階に分けて、時間経過と共に部分的に解放していくリソース制御部と、を有する。
地上波デジタル放送(1セグ放送)を視聴している最中においてその視聴が中断される場合(例えば、携帯電話の着信があった場合)に、1セグ放送用の第1のハードウエアリソースを一挙に解放してしまうと(つまり、1セグ放送視聴のための動作状態から離脱させてしまうと)、上記のとおり、フレーム同期、トランスポートストリーム(TS)同期、TSに同期した内容解析情報等の全てが失われてしまい、次に、その1セグ放送視聴に復帰する際に、フレーム同期の獲得からはじめなければならず、1セグ放送の視聴が可能となるまでに大きな遅延が生じる。その一方、第1のハードウエアリソースの動作をいつまでも継続させておくと、無駄に電力を消費し、バッテリーが消耗してしまう。そこで、時間経過と共に、第1のハードウエアを段階的に解放していく方式を採用したものである。
本明細書では、ハードウエアリソースの解放とは、「基本的には、そのハードウエアで行われている処理を終了させること、つまり、その処理を担当しているアプリケーションの支配下から離脱させること」である。そして、その処理が終了したハードウエアの無駄な電力消費は禁止しなくてはならないため、通常、動作クロックの供給停止、低消費電力モード(待機モード)への移行、電源のオフ等の省電力化のための処置が通常、なされる。なお、本発明では、その省電力化の措置までを含めてリソースの解放、と称する場合がある。1セグ放送視聴が中断した直後は、ユーザが、その後に1セグ放送の視聴に復帰する意図があるか否かはまったくわからないが、時間経過と共に、ユーザの意図を推定することが可能となってくる。つまり、しばらく時間が経過しても1セグ放送の視聴に復帰しないのであれば、ユーザは、1セグ放送の視聴に興味がなくなった(可能性が高い)と判断することができ、したがって、この場合は、1セグ放送の視聴への素早い復帰よりも、電力消費を抑制する点を優先した方がよいことになる。逆に、1セグ放送の視聴の中断直後ならびに中断時点から時間があまり経過していない時間帯では、ユーザが1セグ放送の視聴に復帰する可能性が高いと考えるのが妥当であり(つまり、興味のあるコンテンツを視聴していたユーザは、中断後、早く放送視聴を再開したいと望むと考えられるため)、電力消費の抑制よりも、1セグ放送の視聴への素早い復帰を優先させた方がよい。
このような考察に基づき、中断当初は1セグ放送の視聴への素早い復帰を優先させて第1のハードウエアリソース(の全部または主要部)を動作状態に保つことに重点をおき、時間経過と共に、第1のハードウエアリソースを何段階かに分けて解放し、消費電力の削減を図る方式を採用したものである。つまり、部分的、段階的な解放であるため、復帰の際には、解放済みの部分だけを復帰(リソースの獲得)させればよく、素早い復帰が実現される。一方、時間が経過するにつれて、ハードウエアの解放が進展していき、省電力効果が高まり、そして、中断の後、相当の時間が経過しても1セグ放送の視聴に復帰しないのならば、その時点では、1セグ視聴に必要なハードウエアは全部、動作停止状態(1セグ放送のコンテンツの受信のために必要な動作がされない状態)となっており、無駄な電力消費はまったく生じない。これにより、携帯通信端末における省電力化の要請と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の要請とのバランスをとり、両者を無理なく両立させることが可能となる。
また、本発明の携帯通信端末の一態様では、前記リソース制御部は、前記地上デジタル放送の視聴途中にその視聴を中断する場合に、まず、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放し、残余の前記第1のハードウエアは、従前どおりの動作を継続する。
本発明の、「第1のハードウエアリソースを何段階かに分けて解放していく方式」の現実的な態様を明確化したものである。すなわち、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)のような汎用性のある信号処理回路は、1セグ放送の視聴のためにも、あるいは、携帯電話による通話やTV電話等の処理にも使用され、この場合には、第1のハードウエアリソースは、1セグ放送視聴のための処理のみを担当する専用リソース(チューナなど)と、他の機能のための処理も担当する共用リソース(DSPなど)に区分することができる。このような構成をもつ携帯通信端末において、上述した本発明のリソース管理を実施する際、少なくとも1セグ放送視聴の中断直後においては、他の機能の実現に必要な共用リソース(第1および第2のハードウエアリソースに共通するハードウエア)のみを解放し、専用のリソースは従前の動作を継続させることとした。この場合、消費電力の削減効果は得られないが、中断した1セグ放送の視聴が早期に再開される場合において、迅速な復帰が実現され、ユーザが長く待たされることがなくなり、1セグ放送視聴という観点からみたユーザの利便性が常に確保される。また、汎用性の高い信号処理部(DSP)等は、テレビ視聴中断後、直ちに解放されるため、携帯端末の他の機能の実現に関して何らかの制限が生じることもない。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記リソース制御部は、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放した後、所定時間経過後に、残余の前記第1のハードウエアの全部または一部を解放する。
上述した共通のハードウエアリソースを解放した後、所定時間経過後に、残余のハードウエアリソースの全部または一部を解放するようにしたものである。つまり、所定時間だけ経過しても、1セグ放送の視聴への復帰がない場合、復帰の可能性が低くなったとみなし、消費電力削減のために、専用ハードウエアリソースの全部または一部を解放するのであり、これによって、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現と、携帯通信端末における無駄な電力消費の低減と、を両立させることができる。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記リソース制御部は、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放した後、残余の前記第1のハードウエアを、所定時間経過毎に部分的に解放していく。
1セグ放送の視聴が中断した後、時間の経過と共に、1セグ放送の視聴に復帰する可能性が低下すると考えられるため、所定時間の経過毎に、段階的に、第1のハードウエアを徐々に解放していくものである。第1のハードウエアが部分的に解放された後に1セグ放送の視聴に復帰する場合でも、フレーム同期やトランスポートストリーム(TS)同期、あるいはTSに同期した内容解析情報等の全てが失われているわけではないため、早期の復帰が可能であり、一方、ハードウエアの解放部分が増えていくにしたがって省電力効果が高まっていくことになり、したがって、早期復帰と省電力という、相反する要請を合理的に調整し、最適なリソース管理を実現することができる。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記所定時間の経過をタイマにより検出する。
例えば、所定時間の経過の検出が必要となるタイミング毎にタイマを起動し、所定時間の経過を正確に計測するものである。この「所定時間」は、予め定められている一定の時間であってもよく、また、動作状況等に応じて、その都度、適応的に定められる時間であってもよい。また、ユーザが、所定時間を設定してもよい。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記リソース制御部は、前記所定時間が経過する前に前記地上波デジタル放送の中断が解除されると、その時点で解放されている前記第1のハードウエアリソースの獲得処理を実施する。
中断が解除され、1セグ放送の視聴が再開される場合に、リソース制御部は、先に解放したリソースを(一括して、あるいは順次)獲得し、1セグ放送の視聴が可能な状態を実現するものである。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記第1のハードウエア資源は、フレーム引き込み処理を実施する地上波デジタル放送受信部と、トランスポートストリーム(TS)引き込み処理を実施するデータ処理部と、PSI(プログラム特定情報)/SI(サービス情報)解析を実施するTS処理部と、デコード処理を実施する信号処理部と、を有し、また、前記第1および第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアは、前記信号処理部である。
フレーム引き込み処理、TS引き込み処理、PSI/SI解析処理やIDR待ち処理(デコード処理の一種)は各々、該当処理を行う処理部の起動からその処理を終えるまでに、例えば、「1秒」、「2.5秒」、「2.5秒」、「2〜5秒」程度の処理時間を要する。したがって、これらの処理を最初から全部やり直しているのでは、1セグ放送の視聴が可能となるまでに相当の時間が必要となることから、各部分を段階的に解放するようにし、早期復帰の可能性を残しつつ、時間経過と共に、無駄な電力消費を抑制する効果を高めていくようにしたものである。これにより、実用に耐える1セグ放送に対応した携帯通信端末を実現することができる。
また、本発明の携帯通信端末の他の態様では、前記リソース制御部は、前記第1のハードウエアリソースを解放する際、前記信号処理部を解放した後、前記TS処理部、データ処理部、地上波デジタル放送受信部の順に、段階的に解放する。
第1のハードウエアを、信号処理の下流部分から上流部分に向けて、段階的に解放していく点を明らかとしたものである。信号処理の下流部分を解放しなくても、上流部分を解放すると結局のところ、その下流部分も含めて解放したことになり、これでは段階的な解放が実現できないため、段階的な解放処理においては、下流の回路の解放を優先することとしたものである。
本発明によれば、1セグ放送視聴の中断当初においては、1セグ放送の視聴への素早い復帰を優先させて第1のハードウエアリソース(の全部または主要部)を動作状態に保つことに重点をおき、時間経過と共に、電力消費の削減を優先させて第1のハードウエアリソースを何段階かに分けて解放していく方式を採用し、これによって、携帯通信端末における省電力化の要請と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の要請とのバランスをとることができ、双方の要請を無理なく両立させることが可能となる。
また、上述した本発明のリソース管理を実施する際、少なくとも1セグ放送視聴の中断直後においては、他の機能の実現に必要な共用リソース(DSP等)のみを解放し、他の専用リソースについては動作を継続させることにより、中断した1セグ放送の視聴が早期に再開される場合において迅速な復帰が実現され、ユーザが長く待たされることがなくなり、1セグ放送視聴という観点からみたユーザの利便性が常に確保することができる。また、汎用性ある共用リソースは、中断後、直ちに解放されるため、携帯端末の他の機能の実現に関して何らかの制限が生じることもない。
また、所定時間だけ経過しても、1セグ放送の視聴への復帰がない場合、復帰の可能性が低くなったとみなし、省電力化のために、専用ハードウエアリソースの全部または一部を解放することによって、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現と、携帯通信端末における無駄な電力消費の低減と、を両立させることができる。
また、定時間の経過毎に、段階的に、第1のハードウエアを徐々に解放していくリソース管理方式を採用することにより、早期復帰と省電力という、相反する要請を合理的に調整し、最適なリソース管理を実現することができる。
また、タイマを利用することによって、所定時間の経過を正確に検出することができる。タイマは、常時動作させておいてもよく、また、必要なタイミング毎に起動してもよく、柔軟な利用が可能である。また、所定時間は、予め定められている一定の時間であってもよく、動作状況等に応じて、その都度、適応的に定められる時間であってもよく、また、ユーザが設定することも可能である。
また、ハードウエアリソースの解放に際し、信号処理の下流の回路から上流の回路に向かって段階的に解放することにより、無理のない段階的な解放を実現することができる。
携帯通信端末に地上波デジタル放送の視聴機能を搭載して、フレーム引き込み処理、TS引き込み処理、PSI/SI解析処理やIDR待ち処理(デコード処理の一種)などの一連の高度な処理を実行するのは、携帯通信端末のソフト/ハードの双方のリソースにとってかなりの負担となり、コスト上昇の一因ともなるが、その一方で、使い勝手が悪いと、気まぐれなユーザは、デジタル1セグ放送に対する興味をすぐに失ってしまうことも懸念され、こうなると、せっかく付加したテレビ視聴機能が無駄になり、かえって、小型、軽量、ローコスト、使い勝手が良いという携帯通信端末がもつ持ち味を減殺してしまう危険性もないとはいえない。しかし、本発明によれば、携帯通信端末のバッテリーの消耗は最小限に抑えられ、また、通常の携帯電話機能等には何ら制限を生じず、その上で、1セグ放送(1セグ放送)の快適な利用も確保される。
したがって、本発明によれば、1セグ放送の視聴が一旦、中断された場合に生じる問題を解決し、他の携帯電話機能に何らかの制限を生じさせることなく、無駄な電力消費の低減と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現とを両立させ、実用に耐える1セグ放送に対応した携帯通信端末を実現することができる。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の携帯通信端末(ここでは、1セグ放送視聴機能を備える携帯電話端末とする)の主要なハードウエアリソースの構成の一例を示すブロック図である。
図示されるように、携帯電話端末は、無線アンテナANと、携帯電話用送受信部10と、データ処理部12と、携帯電話用アプリケーション部14と、表示部16と、地上波デジタル放送受信部18と、TS(トランスポートストリーム)処理部20と、データ処理部22と、信号処理部24と、音声出力部26と、CPU28(リソース制御部1と、受信部用リソース取得部2と、処理部用リソース取得部3と、データ処理部用リソース取得部4と、信号処理部用リソース取得部5と、を備える)と、番組予約部30と、入力キー32と、を有する。
これらの構成中、地上波デジタル放送受信部18と、TS(トランスポートストリーム)処理部20と、データ処理部22と、は、1セグ放送視聴のための専用のハードウエアである。
また、携帯電話用送受信部10と、データ処理部12と、携帯電話用アプリケーション部14と、は、1セグ放送視聴機能以外の携帯電話機能を実現するための専用のハードウエアである。
また、信号処理部24は、例えば、DSPからなり、1セグ放送視聴のための処理(MPEG4や、動画圧縮の規格であるH.264等に準拠した符号化処理)を実施すると共に、他の携帯電話機能のための処理(音声通話処理、TV電話処理、メディアプレイヤ等によるデコード処理等)も実施する。つまり、信号処理部24は、1セグ放送視聴系のハードウエアリソースと、その他の携帯電話機能系のハードウエアリソースの双方に属する共通のリソース(共用リソース)である。
CPU28は、マルチタスク対応のOS(オペレーティングシステム)を介して入力される、複数のアプリケーション(不図示)からのリソース使用要求を受け付け、アプリケーションをダイナミックに切り替えることによって、異なる種類のアプリケーションを併行的に実施することができる。
また、CPU28に設けられるリソース制御部1は、特に、1セグ放送受信系のハードウエアリソースの解放/取得(獲得)を統括的に管理する。また、受信部用リソース取得部2,TS処理部用リソース取得部3,データ処理部用リソース取得部4ならびに信号処理部用リソース取得部5の各々は、リソース制御部1の管理下で、1セグ放送視聴用のハードウエアリソースの各々(18〜24)の解放/取得を個別に管理する。
ここで、ハードウエアリソースの解放とは、「基本的には、そのハードウエアで行われている処理を終了させること、つまり、その処理を担当しているアプリケーションの支配下から離脱させること」である。そして、その処理が終了したハードウエアの無駄な電力消費は禁止しなくてはならないため、通常、動作クロックの供給停止、低消費電力モード(待機モード)への移行、電源のオフ等の省電力化のための処置が通常、なされる。なお、本発明では、その省電力化の措置までを含めてリソースの解放、と称する場合がある。
また、「ハードウエアリソースの取得(獲得)」とは、解放状態にあるハードウエアを、1セグ放送を視聴するために必要な動作状態に復帰させること」である。なお、本発明では、省電力化の措置がなされたハードウエアへ動作用電力を供給する(省電力状態からの復帰)措置までを含めてリソースの取得と称する場合がある。
図1の携帯電話端末では、1セグ放送視聴機能系と、それ以外の携帯電話機能系の2つ系の系統のハードウエアが存在するが、原則として、通常の携帯電話機能の方が、1セグ放送視聴機能に優先する。つまり、1セグ放送の視聴時に、着呼、メール着信、アラーム呼び出し等があれば、CPU28は、1セグ放送の視聴用アプリケーションから、通常の携帯電話用のアプリケーションに切り替えて、着呼、メール着信等に対応した処理を優先的に処理する。この場合、1セグ放送の視聴は、中断(サスペンド)する。
また、1セグ放送の視聴の中断(サスペンド)は、1セグ放送の視聴中に、ユーザがレビ番組表の確認を行う場合や、あるいは、テレビ番組の予約を行う場合等にも起こり得る。つまり、番組表の確認は、番組表をディスプレイに表示する動作であり、この動作は、地上波デジタル放送(1セグ放送)をリアルタイムで受信し、視聴するための動作とは別の動作であり、ユーザが番組表を確認している間は、1セグ放送の視聴のための動作は中断され得る(番組予約の場合も同様である)。
この1セグ放送の中断が生じたときに、1セグ放送視聴のためのハードウエア(18〜22)の動作も、一括して中断させてしまうと、フレーム同期情報や、トランスポートストリーム(TS)を受信するための同期情報や、TSの内容の解析情報等の一切が失われてしまう。これでは、中断の後、1セグ放送の視聴に復帰する(レジュームする)際に、初期同期の獲得段階から受信処理を開始する必要があり、放送の視聴が可能となるまでに相当の時間を要してしまうことになる。かといって、1セグ放送の視聴が中断している間も、従前どおり、その放送視聴のために必要なハードウエアを動作させておくと、その間も相当の電力が消費され、携帯電話端末のバッテリー寿命が短くなるという問題が生じる。
また、共用リソースである信号処理部24を、いつまでも1セグ放送の視聴用に確保しておくと、他の携帯電話機能を実現することができないという問題(他の携帯電話機能が制限されるという問題)も生じ得る。
つまり、1セグ放送の視聴中断時に、放送視聴に係わるハードウエアの動作を止めて省電力化を実現することと、後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現(あるいは、他の携帯電話機能が制限されるという問題)という、相反する要請が生じることになる。
そこで、図1の携帯電話端末では、1セグ放送視聴が中断する際、1セグ放送視聴系のハードウエアリソース(18〜24)を一挙に解放するのではなく、何段階かに分けて、時間経過と共に解放する方式を採用する。
つまり、図1のCPU28内に設けられるリソース制御部1は、受信部用リソース取得部2,TS処理部用リソース取得部3,データ処理部用リソース取得部4,信号処理部用リソース取得部5を個別に制御し、時間経過と共に、信号処理の下流側(信号処理部24)から信号処理の上流側(地上波デジタル放送受信部18)に向かって、段階的に、リソースを解放していく。
また、ハードウエアリソースを段階的に解放している最中に、視聴の中断が解除されて、1セグ放送の視聴に復帰する(レジュームする)場合には、リソース制御部1は、受信部用リソース取得部2,TS処理部用リソース取得部3,データ処理部用リソース取得部4,信号処理部用リソース取得部5を個別に制御し、今度は、逆の方向に(あるいは、一括して)、解放済みのリソースの取得(獲得)を実施する。
このとき、全部のハードウエアが解放されているのではなく、部分的、段階的に解放されているに過ぎないため、解放済みの部分だけを復帰させればよく、素早い復帰が実現される。一方、時間が経過するにつれて、ハードウエアの解放が進展していき、省電力効果が高まる。
そして、中断の後、相当の時間が経過しても1セグ放送の視聴に復帰しないのならば、最終的には、1セグ視聴に必要なハードウエアは全部、動作停止状態(1セグ放送のコンテンツの受信のために必要な動作がされない状態)となり、無駄な電力消費はまったく生じない状態となる。
このようにして、携帯通信端末における省電力化の要請と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の要請とのバランスをとり、両者を無理なく両立させることが可能となる。
本発明では、1セグ放送の視聴中断直後ならびに、それほど時間が経過しないうちは、迅速な復帰を優先させ、時間経過と共に、省電力化を優先させる、という管理をしている。これは、時間の経過と共に、中断後における、ユーザの1セグ放送視聴への復帰の可能性が低下すると考えられるからである。例えば、面白いテレビ番組を見ている最中に、着信があった場合、ユーザは、通話を早く打ち切ってテレビ視聴に早く復帰しようとするであろうし、番組確認や番組予約を行う場合も同様に、確認や予約が済めば、ユーザは、面白い番組の視聴にいち早く復帰しようとする、と考えられる。
逆に、相当の時間が経過しても1セグ放送の視聴に復帰しないときは、中断前に視聴していたコンテンツが面白くなかった、あるいは、ユーザが、もはや、そのコンテンツについての興味を失ってしまった、と考えることができる。
このような考察に基づき、本発明では、ハードウエアリソースを、段階的に徐々に解放していくという方式を採用し、1セグ放送の視聴中断直後ならびに、それほど時間が経過しない時間帯では、迅速な復帰を可能としておき、そして、時間経過と共に解放されるハードウエアが多くなっていくことによって、省電力化を優先させる、という、合理的かつ柔軟なハードウエアリソースの管理を実現している。
次に、1セグ放送視聴のために必要な主要な動作と手順、ならびに、ハードウエアリソースの解放と取得(獲得)の方向性やその具体的な態様について、説明する。
図2は、1セグ放送視聴のために必要な主要な動作と手順、ならびに、ハードウエアリソースの解放と取得(獲得)の方向性やその具体的な態様について説明するための図である。
図示されるように、1セグ放送の視聴(AVデータの再生)のためには、地上波デジタル放送受信部18によるフレーム引き込み(フレーム同期獲得処理:ステップS100)と、TS処理部20によるTS引き込み処理(ステップS101)と、データ処理部22によるPSI(プログラム特定情報)/SI(サービス情報)解析(ステップS102)、PMT(プログラムマップテーブル)待ち処理(ステップS103)、IDR待ち(即時デコーダリフレッシュ処理:フレーム間予測における参照メモリのクリア)処理(ステップS104)と、信号処理部24におけるデコード処理(ステップS105)と、を実施する必要がある。
なお、IDR待ち処理(ステップS104)は、信号処理部24において実施される場合がある。
図2の左側に示される、信号処理の下流側から上流側に向かう矢印は、ハードウエアリソースの段階的解放の方向を示し、また“0”〜“3”の数字は、解放の優先順位を示している。また、図2の右側に示される、信号処理の上流側から下流側に向かう矢印は、ハードウエアリソースの段階的取得(獲得)の方向を示し、また“0”〜“3”の数字は、取得(解放)の優先順位を示している
先に説明したように、信号処理部24は、1セグ放送視聴のための処理に用いられるだけではなく、他の携帯電話機能用の処理にも使用されるため、他の携帯電話機能のためのアプリケーション(例えば、音声通話処理用アプリ、TV電話処理アプリ、メディアプレイヤ等のAVデータの利用に関するアプリケーション)が起動されると、信号処理部24は、1セグ放送視聴のためのアプリケーションから直ちに解放する必要がある。したがって、信号処理部24は、解放の優先順位が最も高いことになる。
本発明のリソース管理を実施する際、少なくとも1セグ放送視聴の中断直後においては、他の機能の実現に必要な共用リソースである信号処理部24のみを解放し、1セグ放送視聴専用のリソースは、それ以前に行っている処理を継続させる。この場合、消費電力の削減効果は得られないが、中断した1セグ放送の視聴が早期に再開される場合において、迅速な復帰が実現され、ユーザが長く待たされることがなくなり、1セグ放送視聴という観点からみたユーザの利便性が常に確保される。また、信号処理部等は、他の携帯電話機能からの要請があると、直ちに解放されるため、携帯端末の他の機能の実現に関して何らかの制限が生じることがない。
また、例えば、優先順位“1”のハードウエアを解放せずに、優先順位“2”のハードウエアを解放すると、実質的に優先順位“1”のハードウエアも含めて解放したことになる。同様に、優先順位“3”のハードウエアを解放すると、実質的に、優先順位“0”〜“3”のすべてのハードウエアを解放したことになる。したがって、どのハードウエアを解放するかによって、解放されるハードウエアの数を調整することができる。
ハードウエアの解放の態様としては、いろいろな態様が考えられる。ただし、ハードウエアリソースの解放に際し、図2の左側に示される優先順次に従って、信号処理の下流の回路から上流の回路に向かって、段階的に順次、解放することが基本であり、この場合、無理のない段階的な解放を実現することができる。
ただし、これに限定されるものではなく、例えば、優先順位“1”のハードウエアを解放した後、所定時間経過後に、優先順位“2”,“3”のハードウエアを同時に解放する、というような解放処理を実施してもよい。
また、タイマを利用して所定時間を計測し、その間に1セグ放送の視聴への復帰がない場合、復帰の可能性が極めて低くなったとみなし、省電力化のために、専用ハードウエアリソースの全部(または一部)をいっきに解放することもできる。
また、タイマによる一定時間の経過毎に、段階的に、ハードウエアを徐々に解放していくリソース管理方式を採用することもできる。
タイマは、常時動作させておいてもよく、また、必要なタイミング毎に起動してもよく、柔軟な利用が可能である。また、所定時間は、予め定められている一定の時間であってもよく、動作状況等に応じて、その都度、適応的に定められる時間であってもよく、また、ユーザが設定することも可能である。また、その所定時間は、学習効果によって、適宜、更新されるようにしてもよい。
次に、ハードウエアリソースの解放処理の具体的な手順について説明する。
図3は、ハードウエアリソースを段階的に解放する処理の手順の一例を示すフロー図である。なお、図3の処理の途中では、1セグ放送視聴への復帰の要請はないものとする。
1セグ放送の視聴中に(ステップS109)、例えば、携帯電話機能の呼び出しがあった場合(ステップS110)、まず、直ちに、デコード処理(図2のS105)を終了させて信号処理部24を解放する(ステップS111)。このとき、地上波デジタル放送受信部18,TS処理部20,データ処理部22における処理は、従前どおり、継続される。
次に、タイマが起動され、所定時間が設定される(ステップS112)。そして、携帯電話機能が呼び出されて会話処理が実施され(S113)、その間、先に設定したタイマが満了したかをチェックする(ステップS114)。
そして、タイマが満了すると(ステップS114)、データ処理部22におけるIDRPES構築処理やPSI/SI解析処理(図2のS104,S102)を終了し、これにより、データ処理部22が解放される(ステップS115a、S115b)。
次に、再びタイマが起動され、所定時間が設定される(ステップS116)。そして、タイマが満了すると(ステップS117)、TS処理部20におけるTS引き込み処理(図2のS101)を終了し、これにより、TS処理部20が解放される(ステップS118a、S118b)。
次に、再びタイマが起動され、所定時間が設定される(ステップS119)。そして、タイマが満了すると(ステップS120)、地上波デジタル放送受信部18におけるフレーム引き込み処理(図2のS100)を終了し、これにより、地上波デジタル放送受信部18が解放される(ステップS121a、S121b)。
以上の処理を経て、全部のハードウエアリソースが解放された状態が実現される(S122)。
次に、ハードウエアリソースの取得(獲得)処理の具体的な手順について説明する。
図4は、ハードウエアリソースを段階的に取得(獲得)する処理の手順の一例を示すフロー図である。
1セグ放送の視聴が中断している状態(サスペンド中)において(ステップS129)、1セグ放送(地上波デジタル放送)の視聴再開(復帰)の要請があった場合(ステップS130)、まず、地上波デジタル放送受信部18において、フレーム引き込み処理を実施中であるか否か(つまり、地上波デジタル放送受信部のリソース獲得中であるか否か)を判定し(ステップS131)、フレーム引き込み処理中であれば、ステップS133に進み、フレーム引き込み処理がなされていないのであれば、ステップ132に進む。
ステップ132a、S132bでは、フレーム引き込み処理(つまり、地上波デジタル放送受信部18のリソースの獲得処理)が実施される。
次に、TS処理部20において、TS引き込み処理中であるか(つまり、TS処理部20のリソース獲得中であるか)を判定し(ステップS133)、そうであれば、ステップS135に進み、そうでなければ、ステップS134に進む。
ステップS134a、S134bでは、TS引き込み(つまり、TS処理部20のリソース獲得)を開始する。
続いて、データ処理部22において、IDR待ち中であるか否か(データ処理部22のリソース獲得中であるか否か)を判定する(ステップS135)。IDR待ち中であれば、ステップS137に進み、そうでなければ、ステップS136に進む。
ステップS136a、S136bでは、データ処理部22において、IDRならびにPSI/SI解析処理(つまり、データ処理部22のリソース獲得)を開始する。ステップS137では、信号処理部24のデコード(つまり、信号処理部24のリソース獲得)が開始される。
これらの一連の処理を経て、地上波デジタル放送(1セグ放送)の視聴が可能となる(ステップS138)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形、応用可能である。
例えば、上記の実施形態では、他の携帯電話機能の実現にも利用される共用リソース(信号処理部)が存在するが、1セグ放送視聴用のハードウエアが完全に専用化されている場合には、共用リソースは存在しないため、共用リソースを第1に解放するという配慮は不要となる。
また、1セグ放送の視聴を行っているときに、表示部16上に、現在実施されている処理をわかりやすく表示するようにしてもよい。これにより、地上波デジタルテレビの視聴にかかる時間(待ち時間)をユーザに認知させることが可能となる。
また、中断された1セグ放送の視聴が再開される場合に、解放されていたハードウエアリソースの獲得処理が実施されているとき、その処理が行われている旨をアイコン等を使用してユーザに通知することもできる。これにより、ユーザは、1セグ放送視聴のための何らかの処理が行われていること(あるいは、何らかの電力消費がなされていること、または、復帰時間が短縮されること)を認知することができる。
また、地上波デジタルテレビの視聴中に信号処理部を解放するタイミングは、他の携帯電話機能が呼び出されたタイミングだけでなく、他の携帯電話機能が信号処理部を使用するタイミングであってもよい。
また、ユーザが、リソース解放用のタイマの時間を設定するためのユーザインタフェースを、携帯電話端末に設けてもよい。これにより、ハードウエアリソース処理に関して、ユーザの意図を反映させることができる。
以上説明したように本発明によれば、1セグ放送視聴の中断当初においては、1セグ放送の視聴への素早い復帰を優先させて第1のハードウエアリソース(の全部または主要部)を動作状態に保つことに重点をおき、時間経過と共に、電力消費の削減を優先させて第1のハードウエアリソースを何段階かに分けて解放していく方式を採用し、これによって、携帯通信端末における省電力化の要請と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の要請とのバランスをとることができ、双方の要請を無理なく両立させることが可能となる。
また、上述した本発明のリソース管理を実施する際、少なくとも1セグ放送視聴の中断直後においては、他の機能の実現に必要な共用リソース(DSP等)のみを解放し、他の専用リソースについては動作を継続させることにより、中断した1セグ放送の視聴が早期に再開される場合において迅速な復帰が実現され、ユーザが長く待たされることがなくなり、1セグ放送視聴という観点からみたユーザの利便性が常に確保することができる。また、汎用性ある共用リソースは、中断後、直ちに解放されるため、携帯端末の他の機能の実現に関して何らかの制限が生じることもない。
また、所定時間だけ経過しても、1セグ放送の視聴への復帰がない場合、復帰の可能性が低くなったとみなし、省電力化のために、専用ハードウエアリソースの全部または一部を解放することによって、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現と、携帯通信端末における無駄な電力消費の低減と、を両立させることができる。
また、定時間の経過毎に、段階的に、第1のハードウエアを徐々に解放していくリソース管理方式を採用することにより、早期復帰と省電力という、相反する要請を合理的に調整し、最適なリソース管理を実現することができる。
また、タイマを利用することによって、所定時間の経過を正確に検出することができる。タイマは、常時動作させておいてもよく、また、必要なタイミング毎に起動してもよく、柔軟な利用が可能である。また、所定時間は、予め定められている一定の時間であってもよく、動作状況等に応じて、その都度、適応的に定められる時間であってもよく、また、ユーザが設定することも可能である。
また、ハードウエアリソースの解放に際し、信号処理の下流の回路から上流の回路に向かって段階的に解放することにより、無理のない段階的な解放を実現することができる。
携帯通信端末に地上波デジタル放送の視聴機能を搭載して、フレーム引き込み処理、TS引き込み処理、PSI/SI解析処理やIDR待ち処理(デコード処理の一種)などの一連の高度な処理を実行するのは、携帯通信端末のソフト/ハードの双方のリソースにとってかなりの負担となり、コスト上昇の一因ともなるが、その一方で、使い勝手が悪いと、気まぐれなユーザは、1セグ放送に対する興味をすぐに失ってしまうことも懸念され、こうなると、せっかく付加したテレビ視聴機能が無駄になり、かえって、小型、軽量、ローコスト、使い勝手が良いという携帯通信端末がもつ持ち味を減殺してしまう危険性もないとはいえない。しかし、本発明によれば、携帯通信端末のバッテリーの消耗は最小限に抑えられ、また、通常の携帯電話機能等には何ら制限を生じず、その上で、1セグ放送(1セグ放送)の快適な利用も確保される。
したがって、本発明によれば、1セグ放送の視聴が一旦、中断された場合に生じる問題を解決し、他の携帯電話機能に何らかの制限を生じさせることなく、無駄な電力消費の低減と、中断後に1セグ放送視聴に戻る場合の早期復帰の実現とを両立させ、実用に耐える1セグ放送に対応した携帯通信端末を実現することができる。
本発明は、1セグ放送の視聴が一旦、中断された場合に生じる問題を解決し、省電力と放送視聴への早期復帰を両立させるという効果を奏し、したがって、携帯端末向けの地上波デジタル放送用チューナを搭載した携帯通信端末(携帯電話端末、PDA、携帯可能なパーソナルコンピュータ端末を含む)として有用である。
本発明の携帯通信端末(ここでは、1セグ放送視聴機能を備える携帯電話端末とする)の主要なハードウエアリソースの構成の一例を示すブロック図 1セグ放送視聴のために必要な主要な動作と手順、ならびに、ハードウエアリソースの解放と取得(獲得)の方向性やその具体的な態様について説明するための図 ハードウエアリソースを段階的に解放する処理の手順の一例を示すフロー図 ハードウエアリソースを段階的に取得(獲得)する処理の手順の一例を示すフロー図 我国の1セグ放送における階層伝送方式について説明するための図
符号の説明
AN 無線アンテナ
1 リソース制御部
2 受信部用リソース取得部
3 データ処理部用リソース取得部
4 TS処理部用リソース取得部
5 信号処理部用リソース取得部
10 携帯電話用送受信部
12 データ処理部
14 携帯電話用アプリケーション部
16 表示部
18 地上波デジタル放送受信部
20 TS(トランスポートストリーム)処理部
22 データ処理部
24 信号処理部
26 音声出力部
28 CPU
30 番組予約部
32 入力キー

Claims (8)

  1. 地上波デジタル放送の視聴機能を実現するために必要な第1のハードウエアリソース、ならびに、前記地上波デジタル放送の視聴機能以外の携帯通信機能を実現するために必要な第2のハードウエアリソースと、
    前記第1および第2のハードウエアリソースの獲得/解放を管理すると共に、前記地上デジタル放送の視聴途中にその視聴を中断する場合に、前記第1のハードウエアリソース全部を一括して解放せず、時間経過と共に複数段階に分けて解放していくリソース制御部と、
    を有することを特徴とする携帯通信端末。
  2. 請求項1記載の携帯通信端末であって、
    前記リソース制御部は、前記地上デジタル放送の視聴途中にその視聴を中断する場合に、まず、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放し、残余の前記第1のハードウエアは、従前の動作を継続することを特徴とする携帯通信端末。
  3. 請求項2記載の携帯通信端末であって、
    前記リソース制御部は、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放した後、所定時間経過後に、残余の前記第1のハードウエアの全部または一部を解放することを特徴とする携帯通信端末。
  4. 請求項3記載の携帯通信端末であって、
    前記リソース制御部は、前記第1および前記第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアのみを解放した後、残余の前記第1のハードウエアを、所定時間経過毎に部分的に解放していくことを特徴とする携帯通信端末。
  5. 請求項3または請求項4記載の携帯通信端末であって、
    前記所定時間が経過したことをタイマにより検出することを特徴とする携帯通信端末。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか記載の携帯通信端末であって、
    前記リソース制御部は、前記所定時間が経過する前に前記地上波デジタル放送の中断が解除されると、その時点で解放されている前記第1のハードウエアリソースの獲得処理を実施することを特徴とする携帯通信端末。
  7. 請求項2記載の携帯通信端末であって、
    前記第1のハードウエア資源は、フレーム引き込み処理を実施する地上波デジタル放送受信部と、トランスポートストリーム(TS)引き込み処理を実施するTS処理部と、PSI(プログラム特定情報)/SI(サービス情報)解析を実施するデータ処理部と、デコード処理を実施する信号処理部と、を有し、また、前記第1および第2のハードウエアリソースに共通するハードウエアは、前記信号処理部であることを特徴とする携帯通信端末。
  8. 請求項7記載の携帯通信端末であって、
    前記リソース制御部は、前記第1のハードウエアリソースを解放する際、前記信号処理部を解放した後、時間経過と共に、前記TS処理部、データ処理部、地上波デジタル放送受信部の順に、段階的に解放することを特徴する携帯通信端末。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2009011104A1 (ja) * 2007-07-18 2010-09-16 パナソニック株式会社 映像音声処理装置及びその待機及び復帰方法
US8606082B2 (en) 2009-12-03 2013-12-10 Panasonic Corporation Content reproduction apparatus and power control method

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