JP4318645B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、アナログ放送波やディジタル放送波を受信する放送受信装置に関する。
従来より、オンタイマー機能を備えたテレビジョン受信機が提案されている。例えば、朝の7時にタイマー設定しておくことにより、テレビジョン受信機は自動的に起動し、ラストチャンネル又は予め指定しておいたチャンネルの受信処理を実行し、受信した映像及び音声を出力する(特許文献1参照)。
特開平10−248041号公報
しかしながら、上記従来のテレビジョン受信機のオンタイマー機能では、起動する時間とチャンネル番号しか指定できないため、起動時に受信した放送の映像及び音声を提示することしかできず、ユーザが望まない映像及び音声が出力されてしまうという欠点があった。
この発明は、上記の事情に鑑み、ユーザが望む映像及び/又は音声をオンタイマー処理等において出力することができる放送受信装置を提供することを目的とする。
この発明の放送受信装置は、上記の課題を解決するために、少なくともリモートコントローラからのオン指令を受けて起動し、起動時の基本動作として放送波を受信して映像及び音声を出力する放送受信装置において、タイマーによってオン指令を受けたとき又は所定時間帯の最初のリモートコントローラ操作によってオン指令を受けたときに、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力する設定が行えるように構成されたことを特徴とする。
上記の構成であれば、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として、ユーザが好みのものを取得しておくことで、ユーザが望む映像及び/又は音声をオンタイマー処理等において出力することができる。
上記構成の放送受信装置において、放送波受信によって得た情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段から読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、前記過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されていてもよい。かかる構成において、前記放送波受信によって得た情報がデータ放送の受信によって得た情報であってもよい。或いは、前記放送波受信によって得た情報がEMMメッセージの受信によって得た情報であってもよい。
これら構成の放送受信装置において、ネットワーク接続によって得た情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段から読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するように構成されていてもよい。
これら構成の放送受信装置において、着脱可能なメモリカードが装着されるインターフェースを備え、前記メモリカードから読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するか、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されていてもよい。
これら構成の放送受信装置において、外部の再生機器を動作させるインターフェースを備え、前記再生機器によって再生された映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するか、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されていてもよい。
これら構成の放送受信装置において、タイマーによってオン指令を受けたとき又は所定時間帯の最初のリモートコントローラ操作によってオン指令を受けたときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの受信処理を実行して映像又は音声の一方を出力し、他方である音声又は映像として、放送以外のメディアの音声若しくは映像、又は過去の放送受信によって取得しておいた音声若しくは映像を出力する設定が行えるように構成されていてもよい。
これら構成の放送受信装置において、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力してから設定時間が経過したときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの通常受信処理を実行する設定が行えるように構成されていてもよい。
これら構成の放送受信装置において、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力している状態でリモートコントローラの操作を検出したときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの通常受信処理を実行する設定が行えるように構成されていてもよい。
この発明によれば、ユーザが望む映像及び/又は音声をオンタイマー処理等において出力することができるという効果を奏する。
以下、この発明の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は地上波ディジタル放送及び地上波アナログ放送の両方を視聴できるこの実施形態の放送受信装置30を示したブロック図である。
図1において、アンテナ1は、屋外において所定の方向に向けて配置されており、地上波放送局から送られてくる地上放送波を受信する。
ディジタルチューナモジュール(この実施形態では、ATSC(Advanced TV System Committee)用とし、空中波を受信する)2は、映像・音声データを含む高周波ディジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。また、ディジタルチューナモジュール2は、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを備えることにより、選択したディジタル変調信号を復調してトランスポートストリームを出力する。
デマルチプレクサ(DEMUX)3は、前記トランスポートストリームを、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、およびPSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等に分離復号する。デマルチプレクサ3は、ビデオストリームとオーディオストリームをAVデコーダ4に供給し、前記PSI/SIをCPU13に供給する。
また、デマルチプレクサ3はトランスポートストリームからプログラム・クロック基準参照値(PCR:Program Clock Reference )を分離してクロックジェネレータ26に与える。クロックジェネレータ26は前記PCRに基づいて映像の復号に必要な基準クロック(27MHz)を生成する。
AVデコーダ4は、ビデオストリームのデコードを行うビデオデコーダ、及びオーディオストリームのデコードを行うオーディオデコーダを備える。ビデオデコーダは、入力された可変長符号を復号して量子化係数や動きベクトルを求め、逆DCT変換や動きベクトルに基づく動き補償制御等を行う。オーディオデコーダは、入力された符号化信号(主音声又は一つ或いは複数の副音声の一つ)を復号して音声データを生成する。
セレクタ19は、AVデコーダ4から出力されたディジタル放送に基づく映像データ(その同期信号を含む)又はNTSCデコーダ18から出力されたアナログ放送に基づく映像データ(その同期信号を含む)のいずれかを選択して映像処理回路5に与える。一方、セレクタ25はアナログ信号用であり、音声信号処理回路6から出力されたアナログ音声信号又はアナログチューナ17から出力されたアナログ音声信号のいずれかを選択して音声出力回路8に与える。
映像処理回路5は映像データ及び同期信号を受け取り、D/A変換を行って映像信号(コンポジット信号、コンポーネント信号等)を生成し、この映像信号を映像出力回路7に与える。音声処理回路6はAVデコーダ4から出力された音声データを受け取り、D/A変換を行い、アナログ音声信号を生成する。
映像出力回路7及び音声出力回路8は出力抵抗や増幅器等を備えて成る。AV出力端子9には出力部(左右音声出力端子および映像出力端子のセット)が設けられている。AV出力端子9に接続されるモニター24は、例えばブラウン管21を駆動する偏向回路22や高圧回路23を備えた受像部、およびスピーカ20等を備えている。壁掛け型の放送受信装置とする場合には、上記ブラウン管21に代えて液晶パネルやプラズマディスプレイを備えるのがよい。据え置き型とする場合には、リアプロジェクタ等として構成されていてもよい。
アナログチューナモジュール(この実施形態ではNTSC用とする)17は、ユーザーが選択したチャンネルに対応する周波数の信号を選択する選局処理、及び選択した周波数の信号を復調する処理等を行ってアナログ映像信号及びアナログ音声信号を生成する。
NTSCデコーダ18は、A/D変換回路等を備えて成り、アナログチューナモジュール17から受け取ったアナログ映像信号をディジタル化し、前記AVデコーダ4が出力する映像データと同形式の映像データを生成すると共に同期信号を生成して前記セレクタ19に供給する。
OSD(オンスクリーンディスプレイ)回路12は、メインCPU13から出力指示された文字情報に基づくビットマップデータを加算器16に出力する。加算器16は前記ビットマップデータをセレクタ19から出力された映像データに組み込む処理を行う。OSD回路12により、メニュー画面やオンタイマー処理時のキャラクタ画面などの表示が行われる。
メモリ14(RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ等)には、各種プログラム、番組情報、各種設定情報(後述するオンタイマー設定情報等)等が格納される。
メインCPU13は、ディジタルチューナモジュール2に対する選局指令や有局チャンネルサーチ等の制御、メモリ14への各種データの書込/読出の制御、デマルチプレクサ3に対する制御(切替制御を含む)、AVデコーダ4に対する制御、OSD回路12に対する制御、セレクタ19・25に対する切換指令、モデム27に対する制御、スロット28に装填されたメモリカードの制御、インターフェース(IEEE1394インターフェース等)の制御、サブCPU15との間での通信などを行うようになっている。
リモコン送信機10は、当該放送受信装置30に指令を送出するための送信機である。このリモコン送信機10は、各種キーを備えている。かかるキーを操作すると、そのキーに対応した指令を意味する信号光(リモートコントロール信号)が図示しない発光部から送出される。リモコン受光器11は、前記信号光を受光し、これを電気信号に変換してサブCPU15に与える。
サブCPU15は、上記リモコン送信機10によるリモートコントロール信号や図示しない操作部のキー操作によるコントロール信号を入力してメインCPU13に通知する処理やアナログチューナモジュール17に対する制御を行う。
リモコン送信機10等に対する操作内容がアナログ放送に関するものであるとき、メインCPU13は前記通知によりこれを知ってサブCPU15に必要な処理を実行させる。
モデム27は課金センターへ視聴履歴情報を伝送する際のダイヤルアップ接続や双方向サービスの通信等においてメインCPU13の制御の下で動作する。また、CPU13は前記モデム27を介してインターネット接続を行うようになっており、ユーザは特定或いは任意のサイトから所望の映像データ及び音楽データを受信装置30にダウンロードすることができる。CPU13は、ダウンロードした映像及び/又は音声を後述するオンタイマー処理において出力することができる。その詳細は後述する。
スロット28にはメモリカード(図示せず)が装填される。CPU13は装填されたメモリカードから読み出した映像及び/又は音声を後述するオンタイマー処理において出力することができる。また、CPU13は、放送受信によって取得した映像及び/又は音声をメモリカードに記録することもできる。
インターフェース(例えばIEEE1394インターフェース等)29には、例えば、DVDプレーヤ等が接続され、CPU13はインターフェース29を介してDVDプレーヤ等に再生動作を実行させることができる。そして、CPU13はDVD再生によって得られた映像及び/又は音声を後述するオンタイマー処理において出力することができる。また、CPU13は、放送受信によって取得した映像及び/又は音声をDVDプレーヤ等に記録することもできる。
次に、この放送受信装置30が備えるオンタイマー機能について説明する。
図2に示すように、メニューとしてオンタイマー設定メニューが用意されており、このメニュー画面上でオンタイマーの設定が行える。具体的には、このメニュー画面上で、オン時刻、チャンネルの設定、及びメモリカードに記憶された映像及び/又は音声を利用するかどうかを設定できる。映像の静止画を選択した場合、静止画再生設定が選択可能となり、シングル再生かスライドショーを選択できる。
シングル再生が選択された場合、CPU13はカードスロット28に挿入されたメモリカードにアクセスし、静止画再生可能なファイルを検索し、定められた順(ファイルされた日付順など)にファイル名を表示する。この際、画面上に選択されたファイルの映像をシングル表示してもよいし、サムネイル画像を表示してもよい。リモコン送信機10に設けられている左右キー(十字キー)により、順に表示されるファイルを選択し、決定キーで使用するファイルを決定する。
スライドショーが選択された場合はCPU13はカードスロット28に挿入されたメモリカードにアクセスし、静止画再生可能なファイルが格納されているフォルダーを検索し、定められた順(ファイルされた日付順など)にフォルダー名を表示する。この際、画面上に選択されたフォルダーの代表的なファイル映像(最も新しく保存されたファイル映像など)をシングル表示してもよいし、サムネイル画像を表示してもよい。順に表示されるファイルを選択し、決定キーで使用するファイルを決定する。
動画が選択された場合はCPU13はカードスロット28に挿入されたメモリカードにアクセスし、動画再生可能なファイルを検索し、定められた順(ファイルされた日付順など)にファイル名を表示する。この際、画面上に選択されたファイル映像を再生表示してもよい。また、動画が選択された場合は「音声は使用する」に自動設定される(任意指定は不可とする処理が行われる)。また、繰り返し時間の設定が可能となる。繰り返し時間は繰り返す映像及び音声の一回分の長さを設定するものであり、図2では、10秒、30秒、60秒からの選択となっており、所望の箇所(秒)にカーソルを載せて決定キーを押すことで設定できる。また、リモコン送信機10のテンキーを操作することで任意の時間を設定できるようにしてもよい。
「音声を使用する」の設定が行われた場合、CPU13はカードスロットに挿入されたメモリカードにアクセスし、再生可能なファイルを検索し、定められた順(ファイルされた日付順など)に音声ファイル名を表示する。この際、選択されたファイルの音声を再生してもよい。また、繰り返し時間も設定可能となる。繰り返し時間は繰り返す音声の一回分の長さを設定するものであり、例では10秒、30秒、60秒からの選択となっており、所望の箇所(秒)にカーソルを載せて決定キーを押すことで設定できる。また、リモコン送信機10のテンキーを操作することで任意の時間を設定できるようにしてもよい。音量についても設定可能とし、この設定された音量はオンタイマー起動時専用とするようにしてもよい。
オンタイマー設定メニューで「映像:静止画」「音声:使用しない」のごとく設定された場合には、受信装置30はオンタイマーで起動した際、映像について設定されたファイル(フォルダー)を設定された方法(シングル再生もしくはスライドショー)で再生し、音声は設定されたチャンネル(デフォルトの場合には例えばラストチャンネルとしてもよい)の放送受信により得られた音声を出力する。「映像:静止画」「音声:使用する」のごとく設定された場合には、受信装置30は、オンタイマーで起動した際、映像について設定されたファイル(フォルダー)を設定された方法(シングル再生もしくはスライドショー)で再生し、音声について設定されたファイルを設定された繰り返し時間及び音量で再生する。「映像:動画」が設定された場合には、受信装置30は、オンタイマーで起動した際、設定されたファイルの音声及び映像を設定された繰り返し時間及び音量で再生する。
以下、「映像:静止画」「音声:使用する」の設定が行われた場合を例に挙げてCPU13の動作を説明していく。
CPU13は現在時刻が設定された時間になったかどうかを自身の内部時計(タイマー)によって判定し、現在時刻が設定された時間になったときに受信装置30の電源をオンにする。その際、メモリ14に記憶されているオンタイマー設定の内容を確認するが、この場合は「映像:静止画」「音声:使用する」の設定であるので、チューナ2・17への通電は行わない(或いは、通電を行っても放送受信による映像及び音声は出力しない)。CPU13は、前記内容に基づき、カードスロット28に挿入されたメモリカードにアクセスし、指定の映像及び/又は音声ファイルのデータを読み出す。このとき、CPU13はAVデコーダ4を制御してAVデコーダ4にメモリカードからの信号を処理させ、更に、セレクタ19・25を制御し、メモリカードからの信号を映像出力回路7及び音声出力回路8に供給する。更に、CPU13は、前記内容に基づき、音声出力回路8における音量回路の音量を設定する。これにより、メモリカードからの信号は、AVデコーダ4によってディジタル映像信号(例えば、JPEG)とディジタル音声信号(例えば、PCM)とに変換される。そして、映像信号はセレクタ19を経て映像出力回路5に入力されることでアナログ信号に変換され、これによって、モニター24の画面には指定された映像が表示される。音声信号は音声出力回路8でアナログ信号に変化され、セレクタ25を経ることによって、モニター24のスピーカからは指定された音声が出力される。
前記設定内容による映像及び音声の出力状態は、リモコン送信機10又は本体側ボタンが押下されたときに解除される。
前記メモリカードには、外部機器(例えば、ディジタルカメラ等)で取得した映像及び音声を記録することができる他、受信装置30の放送受信によって取得した映像及び音声を記録することができる。また、受信装置30の放送受信によって取得した映像及び音声を内蔵のメモリ14に記録することもできる。以下、放送受信によって取得した映像及び音声の記録方法について説明していく。
図3にオンタイマー用映像・音声記録メニューを示す。映像の記録においては静止画もしくは動画を選択することができる。
前記メニュー上の「静止画」が選択された場合の処理について説明していく。ユーザは、図3(a)に示すごとく、メニュー上の「静止画」を選択した後、通常の映像表示状態に戻す。この通常表示状態において、CPU13が例えばリモコン送信機10に設けられている静止ボタンの押下を検出すると、画面映像を静止させ(新たなデコード映像をVRAMに描画するのを停止する)、その後に更なる静止ボタンの押下を検出すると、動画出力状態に戻す処理を行う(映像デコードを再開する)。そして、CPU13は、前記画面静止状態で決定ボタンの押下を検出したときには、例えばVRAM上の静止画データをオンタイマー用の映像・音声としてメモリ14にファイリングする。
前記メニュー上の「動画」が選択された場合の処理について説明していく。ユーザは、図3(b)に示すごとく、メニュー上の「動画」を選択した後、通常の映像表示状態に戻す。なお、「動画」が選択された場合には、メモリ音声の項目を選択できないようにしている。この「動画」が選択された状態においては、CPU13は、リモコン送信機10の青ボタンの押下を検出すると、この検出時点から放送受信による動画・音声データをメモリ14等に記録することを開始し、黄ボタンの押下を検出すると記録を終了する。そして、CPU13は、その後に決定ボタンが押下されたことを検出すると、前記メモリ14等に一時的に記録した映像・音声をオンタイマー用の映像・音声とする処理を行う。
次に、前記メニュー上の「静止画」が選択された場合の音声記録処理について説明していく。ユーザは、図3(c)に示すごとく、メニュー上の「メモリ音声」を選択した後、通常の映像表示状態に戻す。この「メモリ音声」が選択された状態では、CPU13は、リモコン送信機10の青ボタンの押下を検出すると、この検出時点から放送受信による音声データをメモリ14等に記録することを開始し、黄ボタンの押下を検出すると記録を終了する。そして、CPU13は、その後に決定ボタンが押下されたことを検出すると、前記メモリ14等に一時的に記録した音声をオンタイマー用の音声とする処理を行う。
内蔵のメモリ14に音声・映像データをオンタイマー用の映像・音声として記録する場合のオンタイマー設定メニューの一例を図4に示す。
オンタイマーによる受信装置30の起動時に出力する音声・映像データは、メモリカードや内蔵メモリ14に格納されているものに限らない。この実施形態の受信装置30は、インターフェース29を備えてDVDプレーヤなどの外部機器の駆動を制御することができる。従って、例えば、図2に示したオンタイマー設定メニューにおいて、DVD映像といった項目も用意し、DVD再生によって得られる静止画或いは動画、更には音声をオンタイマーによる起動時に出力するようにしてもよい。
また、放送受信によって得た過去の映像・音声をオンタイマーによる起動時に出力することを例示したが、前記放送受信によって得た過去の映像・音声は、通常の番組によるものに限らず、データ放送の受信によって得たデータに基づく映像でもよい。例えば、オンタイマーが午前7時に設定されている場合であれば、30分前の午前6時30分ごろに自動的にチューナ起動を行って天気予報のデータ放送を受信して天気データをメモリしておく。データ取得後、チューナをOFFする。そして、午前7時になるとオンタイマー起動し、前記天気データをメモリから読み出し、OSD機能を用いて文字、キャラクタ、アニメーションを画面表示する。音声についてもデータ放送から取得することが可能である。更に、EMM(Entitlement Management Message)メッセージによる個々の装置宛てのデータ(例えば、占い配信の契約をしているような場合は占いデータ)に基づき、OSD機能を用いて文字、キャラクタ、アニメーションを画面表示する。EMMメッセージの配信は、例えば、午前0時ごろに行っておく。
また、オンタイマーによる起動時に出力する映像・音声はインターネット機能を利用して特定又は任意のサイトからダウンロードした映像・音声でもよい。例えば、ダウンロードに1分間必要である場合、オンタイマーの設定時刻の約1分前に自動的にファイル転送機能の起動を行って特定サイトから、予めサイトに提供しておいた生年月日に基づくその日の占い動画像(又は静止画)と音声をダウンロードしてメモリに記憶する。そして、オンタイマー設定時刻になると、占い画像を画面に表示し、音声をスピーカから出力する。
インターネット、データ放送等による映像・音声の取得についても、図2と同様にメニュー項目に用意しておけばよい。この場合、ユーザが任意にURLやデータ放送チャンネルの番号等を入力できるようにしておくのがよい。
メニュー画面上で設定した繰り返し時間が経過したときには、同メニュー画面上で設定しておいたチャンネルの通常受信による映像・音声が出力される。また、前記繰り返し時間の経過前でも、リモコン送信機10のボタン操作(オンボタンでなくてもよい)を検出したときには同メニュー画面上で設定しておいたチャンネルの通常受信による映像・音声を出力するのがよい。
また、上記の実施形態では、オンタイマー機能によるオン時に放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力する設定が行えるようにしたが、所定時間帯の最初のリモートコントローラ操作によってオン指令を受けたときに、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力する設定が行えるようにしてもよい。例えば、午前6時から午前8時の間でリモコン送信機10により最初のオン操作が行われたとき、データ放送により取得しておいた天気予報やニュースの映像とユーザが選択した音楽を出力したり、例えば、午後6時から午後8時の間でリモコン送信機10により最初のオン操作が行われたとき、メモリカードから読み出した映像・音声が出力されるようにすることが考えられる。
なお、上記の実施形態では、放送受信装置をセットトップボックス的に示したが、受信機能を内蔵した据え置き型或いは壁掛け型の放送受信装置としてもよいものである。
この発明の実施形態の放送受信装置を示したブロック図である。 オンタイマー設定メニュー画面例を示した説明図である。 オンタイマー用の映像・音声記憶メニューの画面例を示した説明図である。 オンタイマー設定メニュー画面の他の例を示した説明図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 ディジタルチューナモジュール
3 デマルチプレクサ
4 AVデコーダ
12 OSD回路
13 メインCPU
15 サブCPU
16 加算器
17 アナログチューナモジュール
18 NTSCデコーダ
19 セレクタ
25 セレクタ

Claims (10)

  1. 少なくともリモートコントローラからのオン指令を受けて起動し、起動時の基本動作として放送波を受信して映像及び音声を出力する放送受信装置において、タイマーによってオン指令を受けたとき又は所定時間帯の最初のリモートコントローラ操作によってオン指令を受けたときに、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力する設定が行えるように構成されており、
    前記オン指令を受けたときに出力する映像のソースと音声のソースを別々に設定するモードを有することを特徴とする放送受信装置。
  2. 請求項1に記載の放送受信装置において、放送波受信によって得た情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段から読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、前記過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
  3. 請求項2に記載の放送受信装置において、前記放送波受信によって得た情報はデータ放送の受信によって得た情報であることを特徴とする放送受信装置。
  4. 請求項2に記載の放送受信装置において、前記放送波受信によって得た情報はEMMメッセージの受信によって得た情報であることを特徴とする放送受信装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放送受信装置において、ネットワーク接続によって得た情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段から読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の放送受信装置において、着脱可能なメモリカードが装着されるインターフェースを備え、前記メモリカードから読み出した情報に基づく映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するか、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の放送受信装置において、外部の再生機器を動作させるインターフェースを備え、前記再生機器によって再生された映像及び/又は音声を、放送以外のメディアの映像及び/又は音声として出力するか、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声として出力するように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の放送受信装置において、タイマーによってオン指令を受けたとき又は所定時間帯の最初のリモートコントローラ操作によってオン指令を受けたときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの受信処理を実行して映像又は音声の一方を出力し、他方である音声又は映像として、放送以外のメディアの音声若しくは映像、又は過去の放送受信によって取得しておいた音声若しくは映像を出力するモードを有することを特徴とする放送受信装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の放送受信装置において、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力してから設定時間が経過したときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの通常受信処理を実行する設定が行えるように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の放送受信装置において、放送以外のメディアの映像及び/又は音声、又は過去の放送受信によって取得しておいた映像及び/又は音声を出力している状態でリモートコントローラの操作を検出したときに、ラストチャンネル又は予め指定されたチャンネルの通常受信処理を実行する設定が行えるように構成されたことを特徴とする放送受信装置。
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